JP4445360B2 - エンジンの電子スロットル制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば自動車用のエンジンを制御するための電子スロットル制御装置に関し、特に比較的低い分解能の安価なAD変換手段を使用してスロットル開度の検出精度を向上させたエンジンの電子スロットル制御装置の改良に関するものである。
エンジンの電子スロットル制御装置は、エンジンの吸入空気量を調整するスロットルバルブを、電子的に制御するものであり、一般に、スロットルバルブと、スロットル開度検出手段と、スロットルバルブ制御回路とを備えている。前記スロットル開度検出手段は、スロットルバルブの開度に比例する大きさのアナログ開度検出信号を発生する。前記スロットルバルブ制御回路は、スロットル開度目標信号と、前記アナログ開度検出信号とを受けて、前記アナログ開度検出信号が前記開度目標信号に対応するように、スロットルバルブの開度を制御する。
前記スロットルバルブ制御回路は、マイクロコンピュータを用いて、ディジタル的にスロットルバルブの開度を制御する。このディジタル制御に対応して、前記スロットル開度検出手段からのアナログ開度検出信号は、AD変換手段を用いて、ディジタル開度検出信号に変換される。このAD変換手段は、マイクロコンピュータで構成されるが、マイクロコンピュータをより安価にするには、低い分解能の安価なAD変換手段を用いることが望ましい。
特開2003−28001号公報には、この低い分解能のAD変換手段を用い、しかもスロットル開度の検出精度を向上することのできる先行技術が開示されている。この先行技術に示されたAD変換手段は、アナログ入力部に複数の抵抗器を直列に接続したレベル変換回路を有し、またディジタル出力部に加算手段を有する。前記レベル変換回路はアナログ開度検出信号に基づき、複数の互いにレベルの異なるアナログ信号を発生する。AD変換手段は、この複数のアナログ信号をそれぞれディジタルに変換して複数のディジタル出力を発生し、これらの複数のディジタル出力が前記加算手段で加算される。
前記レベル変換回路により発生された複数のアナログ信号は、オフセット付き電圧と言われる。複数のオフセット付き電圧は、それぞれのアナログレベルが互いに異なるが、すべてのオフセット付き電圧のアナログレベルは、アナログ開度検出信号の変化に伴なって変化する。これらの複数のオフセット付き電圧がそれぞれAD変換手段によりディジタル出力に変換され、加算手段により加算される結果、AD変換手段はその分解能を超えた高い変換精度を持つことになる。このようなAD変換手段を用いることにより、より安価なAD変換手段を使用しながら、より高い精度でスロットル開度を検出することができる。
特開2003−28001号公報
しかし、前記先行技術では、複数のオフセット付き電圧のそれぞれを所定のサンプリングタイミングでディジタル出力に変換する必要があるため、AD変換処理に要する時間が長くなる。一般に、自動車において、エンジン制御用のマイクロコンピュータは、エンジンに対する複数の制御に共用されるので、電子スロットル制御のためのAD変換処理時間の増大は、エンジンの他の制御に障害を与えるおそれがある。この障害を回避するには、電子スロットル制御に、処理時間の短いAD変換手段を採用する必要が生じ、このためには高い処理速度の高価なマイクロコンピュータを採用することとなって、前記従来技術を活用できずに、コストアップを招く結果となる。
例えばエンジンへの燃料噴射制御、エンジンの点火制御を行なうマイクロコンピュータを、電子スロットル制御に共用した場合、エンジンの燃焼状態を高精度に制御するためにはエンジンのクランク角を高い分解能で検出する必要があり、クランク角信号(例えばクランク角6deg毎にパルス信号を発生)がエンジン回転速度に比例して、高速でマイコンの割り込み処理に入力されるため、エンジン回転速度に比例してマイコン処理負荷が増大し、低い処理速度のマイクロコンピュータでは処理時間不足によるリセットの発生が懸念され、これを回避するために高い処理速度の高価なマイクロコンピュータを使う必要があり、コストアップを招く結果となる。
この発明の目的は、比較的低い分解能のAD変換手段を使用しながら、しかも他のエンジン制御への障害を防止することのできる改良されたエンジンの電子スロットル制御装置を提案するものである。
この発明によるエンジンの電子スロットル制御装置は、エンジンの吸入空気量を調整するスロットルバルブ、スロットルバルブの開度を検出しスロットルバルブの開度に応じた大きさを持ったアナログ開度検出信号を発生するスロットル開度検出手段、およびスロットルバルブの開度を制御するスロットルバルブ制御ブロックを備えたエンジンの電子スロットル制御装置である。前記スロットルバルブ制御ブロックは、エンジンの他の制御を行なうマイクロコンピュータを共用して構成されている。このスロットルバルブ制御ブロックは、マイクロコンピュータの処理負荷状態を判定する処理負荷判定手段と、アナログ開度検出信号をディジタル出力に変換し、出力点にディジタル開度検出信号を出力するAD変換手段と、スロットルバルブに対するディジタル開度目標信号と、前記ディジタル開度検出信号とに基づいて、前記スロットルバルブの開度を制御するスロットルバルブ制御手段とを有する。前記AD変換手段は、アナログ開度検出信号を高い変換精度でディジタル出力に変換する第1変換モードと、アナログ開度検出信号を前記第1変換モードよりも低い変換精度でディジタル出力に変換する第2変換モードとを有し、これらの第1変換モードと第2変換モードが切換え可能に構成され、
前記第1変換モードでは、前記アナログ開度検出信号に基づくN個(Nは2以上の整数)の互いにレベルの異なるアナログ信号をディジタル出力に変換し、これらのN個のディジタル出力を加算したディジタル加算信号を前記ディジタル開度検出信号として前記出力点に出力し、
また、前記第2変換モードでは、前記N個のアナログ信号の中で、最もレベルの高い単に1個のアナログ信号をディジタル出力に変換し、このディジタル出力を前記ディジタル開度検出信号として前記出力点に出力するとともに、前記N個のディジタル出力を加算する加算動作が停止され、
前記処理負荷判定手段が、前記マイクロコンピュータの処理負荷状態を重負荷と判定したときには、前記AD変換手段が前記第2変換モードに切換えられ、また前記マイクロコンピュータの処理負荷状態を軽負荷と判定したときには、前記AD変換手段が前記第1変換モードに切換えられることを特徴とする。
この発明に係わる電子スロットル制御装置では、マイクロコンピュータに内蔵されるAD変換手段が、アナログ開度検出信号を高い変換精度でディジタル出力に変換する第1変換モードと、アナログ開度検出信号を前記第1変換モードよりも低い変換精度でディジタル出力に変換する第2変換モードとを有し、これらの第1変換モードと第2変換モードが切換え可能に構成され、これらの第1変換モードと第2変換モードが、処理負荷判定手段によって切換えられるようにしたので、マイクロコンピュータの処理負荷を軽減することができ、マイクロコンピュータの処理速度を上げることなく、比較的低い分解能のAD変換手段を内蔵した安価なマイクロコンピュータを用いてスロットル開度を高精度に制御することができる。結果として、エンジン運転状態に応じて要求されるスロットル開度制御分解能を得ることでき、かつ、マイクロコンピュータの処理時間不足によるリセット発生の心配がなくなるため処理速度の速い高価なマイクロコンピュータを使う必要がなくなり、低コスト化を図ることができる。
以下この発明によるエンジンの電子スロットル制御装置の最良の実施の形態を図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明によるエンジンの電子スロットル制御装置の実施の形態1を示す電気回路である。
図1に示すエンジンの電子スロットル制御装置は、自動車に搭載されるものであり、電子制御スロットル装置1と、電子制御ユニット(ECU)10を含んでいる。電子制御スロットル装置1は、スロットルバルブ2と、スロットルバルブ駆動機構4と、スロットル開度検出手段(TPS)7とを有する。スロットルバルブ2は、エンジン(図示しない)の吸気管に配置され、エンジンの吸入空気量を調節する。このスロットルバルブ2は軸3を中心に回転することにより、バルブの開度を調整し、エンジンへの吸入空気量を調整する。
スロットルバルブ駆動機構4は、直流モータ5と減速ギヤ6とを有する。直流モータ5は、減速ギヤ6を介してスロットルバルブ2の軸3に連結され、減速ギヤ6を介してスロットスバルブ2を駆動する。スロットル開度検出手段7は、回転子8と固定子9を有する。回転子8は、スロットルバルブ2の軸3に連結され、スロットルバルブ2とともに回転する。固定子9はこの回転子8と対向し、回転子8の回転角度に比例した大きさを持ったアナログ開度検出信号ASを発生する。このアナログ開度検出信号ASは、スロットルバルブ2の開度に比例した大きさを有する。
電子制御ユニット(ECU/Electronic Control Unit)10は、マイクロコンピュータ11とその入出力機器を有する。マイクロコンピュータ11は、燃料噴射制御ブロック111、点火制御ブロック112、およびスロットル制御ブロック113を含んでおり、これらの各制御ブロック111、112、113を共通のCPUとメモリを用いて実行する。言い換えれば、この発明はスロットル制御ブロック113を主題とするが、このスロットル制御ブロック113は、燃料噴射制御ブロック111、点火制御ブロック112とともに、同じマイクロコンピュータ11を共用して実行される。
燃料噴射制御ブロック111は、エンジンの吸気バルブの直前において、吸入空気中に噴射される燃料量を制御するもので、その噴射燃料量は、吸入空気量に見合って制御される。点火制御ブロック112は、エンジンの燃焼室に配置された点火プラグによる点火動作を制御するもので、その点火時期をエンジンの運転状態に応じて最適の時期に制御する。これらの燃料噴射制御ブロック111、点火制御ブロック112は、よく知られているので、その詳細な説明は省略する。
スロットル制御ブロック113は、目標開度演算手段21、マイクロコンピュータ11の処理負荷判定手段23、スロットル制御手段25、およびAD変換手段30を有する。これらの目標開度演算手段21と、処理負荷判定手段23と、スロットル制御手段25と、AD変換手段30は、マイクロコンピュータ11により、そのCPUとメモリを利用して実行される。
スロットル制御ブロック113は、全体的には、目標開度演算手段21により、スロットルバルブ2に対する目標開度を演算して、ディジタル目標開度信号DTを発生し、またAD変換手段30により、スロットルバルブ2のアナログ開度検出信号ASをディジタル開度検出信号DSに変換し、スロットル制御手段25により、ディジタル開度検出信号DSがディジタル目標開度信号DTに一致するように、スロットルバルブ2を制御する。
目標開度演算手段21は、アナログのアクセル開度検出信号APSと、アナログのエンジン回転信号NEを受け、これらの信号APS、NEに基づき、スロットルバルブ2に対する目標開度を演算して、ディジタル目標開度信号DTを発生する。アナログのアクセル開度検出信号APSは、エンジンを操作するアクセルの操作量に比例した大きさを有するアクセル開度検出手段(APS)(図示せず)から目標開度演算手段21に入力される。アナログのエンジン回転信号NEは、エンジンのクランク軸の回転角度を検出するクランク角検出手段(図示せず)からのクランクパルス信号のパルス周期を計測することにより生成され、このアナログのエンジン回転信号NEは、エンジンの回転数に比例した大きさを持つ。
処理負荷判定手段23は、エンジン回転信号NEを受け、このエンジン回転信号NEに基づき、マイクロコンピュータ11の処理負荷状態を示すディジタルの負荷状態信号DLを出力する。具体的には、エンジン回転数が第1所定値NE1=4000r/m以上であれば、負荷状態信号DLは重負荷信号DLHとなり、またエンジン回転数が第2所定値NE2=3500r/m以下になれば、負荷状態信号DLは軽負荷信号DLLとなる。重負荷信号DLHは、マイクロコンピュータ11の処理負荷が重いことを示し、軽負荷信号DLLはマイクロコンピュータ11の処理負荷が軽いことを示す。
AD変換手段30は、比較的低い分解能を持って構成される。この比較的低い分解能のAD変換手段30は、マイクロコンピュータ11を安価にするのに有効である。マイクロコンピュータ11をビット数の小さなマイクロコンピュータで構成すれば、マイクロコンピュータ11は安価になり、AD変換手段30も低い分解能を持つ結果となる。
このAD変換手段30には、アナログ入力部31と、ディジタル出力部36が付加されている。アナログ入力部31は、マイクロコンピュータ11の外部に、その入力回路として付加される。ディジタル出力部36は、マイクロコンピュータ11の内部に構成される。
アナログ入力部31は、演算増幅器32とレベル変換回路33を有する。演算増幅器32は、スロットル開度検出手段7からのアナログ開度検出信号ASが入力され、それに基づくアナログ電圧VAを出力する。レベル変換回路33は、複数のN(例えばN=4)個の抵抗器33a〜33dを有し、これらの抵抗器は互いに直列に接続され、演算増幅器32の出力部と基準電位との間に接続される。これらの抵抗器33a〜33dは、それぞれ抵抗値R1、R2、R3、R4を有し、演算増幅器32から出力されるアナログ電圧VAに基づき、N個の互いにレベルの異なるアナログ電圧VA、VB、VC、VDを発生する。演算増幅器32と抵抗器33aとの接続点には、アナログ電圧VAがそのまま出力される。抵抗器33と抵抗器33との接続点にはアナログ電圧VBが、抵抗器33bと抵抗器33cとの接続点にはアナログ電圧VCが、また抵抗器33cと抵抗器33dとの接続点にはアナログ電圧VDがそれぞれ出力される。
アナログ電圧VA、VB、VC、VDは、演算増幅器32から出力されるアナログ電圧VAを、抵抗器33a〜33dにより、レベル変換したものであり、互いに異なるレベルを持ったアナログ電圧である。それらのレベルは、VA>VB>VC>VDの関係を有し、それぞれがアナログ開度検出信号ASの変化に伴なって変化する。これらのアナログ電圧VA、VB、VC、VDはそれぞれAD変換手段30に、アナログ入力電圧として入力される。
AD変換手段30は、第1変換モードM1と、第2変換モードM2の2つの変換モードを持ち、これらの第1変換モードM1と第2変換モードM2が切換え可能に構成される。第1変換モードM1では、高い変換精度のディジタル変換が実行され、第2変換モードM2では、第1変換モードM1よりも低い変換精度のディジタル変換が実行される。具体的には、第1変換モードM1では、アナログ電圧値VA、VB、VC、VDのそれぞれがディジタル変換され、ディジタル変換出力ZVA、ZVB、ZVC、ZVDが出力される。第2変換モードM2では、アナログ電圧VAのみがディジタル変換され、ディジタル変換出力ZVAのみが出力される。これらの第1変換モードM1、第2変換モードM2の何れにおいても、アナログ入力電圧は所定のサンプリング周期、例えば2.5ミリ秒毎に、AD変換手段30に取り込まれ、ディジタル変換される。
第1変換モードM1と第2変換モードM2は、処理負荷判定手段23からの負荷状態信号DLによって切換えられる。負荷状態信号DLが重負荷信号DLHであれば、低い変換精度の第2変換モードM2が実行され、また負荷状態信号DLが軽負荷信号DLLであれば、高い変換精度の第1変換モードM1が実行される。
ディジタル出力部36は、(N−1)個の加算手段37a、37b、37cと、切換手段38とを有する。加算手段37cは、アナログ電圧VDのディジタル変換出力ZVDと、アナログ電圧VCのディジタル変換出力ZVCとの加算を行ない、加算出力(ZVC+ZVD)を出力する。加算手段37bは、アナログ電圧VBのディジタル変換出力ZVBと、加算出力(ZVC+ZVD)との加算を行ない、加算出力(ZVB+ZVC+ZVD)を出力する。加算手段37aは、アナログ電圧VAのディジタル変換出力ZVAと、加算出力(ZVB+ZVC+ZVD)との加算を行ない、総合加算出力(ZVA+ZVB+ZVC+ZVD)を出力する。
切換手段38は、出力点39と加算手段37aの加算出力とを接続する第1接続状態と、出力点39とディジタル変換出力ZVAとを接続する第2接続状態とを切換える。この切換手段38も、処理負荷判定手段23からの負荷状態信号DLにより切換えられる。具体的には、負荷状態信号DLが重負荷信号DLHであれば、切換手段38は第2接続状態となり、負荷状態信号DLが軽負荷信号DLLであれば、切換手段38は第1接続状態となる。
このように処理負荷判定手段23は、AD変換手段30の変換モードの切換えと、切換手段38の切換えとを行なう。負荷状態信号DLが重負荷信号DLHであれば、AD変換手段30の変換モードは第2変換モードM2となり、併せて切換手段38が第2接続状態となる。この状態では、第2変換モードM2により、アナログ電圧VAのみがディジタル変換され、ディジタル変換出力ZVAのみが出力され、このディジタル変換出力ZVAが切換手段38を通じて、ディジタル開度検出信号DSとして出力点39に出力される。この状態では、マイクロコンピュータ11が重負荷であるので、AD変換手段30は、低い変換精度の第2変換モードM2で変換動作を行ない、また加算手段37a〜37cも加算動作を停止する。これは、スロットル制御ブロック113によるマイクロコンピュータ11の負荷の増加を抑えるのに有効である。
負荷状態信号DLが軽負荷信号DLLであれば、AD変換手段30の変換モードは第1変換モードM1となり、併せて切換手段38が第1接続状態となる。この状態では、第1変換モードM1により、アナログ電圧VA、VB、VC、VDがすべてディジタル変換出力ZVA、ZVB、ZVC、ZVDに変換され、これらのディジタル変換出力ZVA、ZVB、ZVC、ZVDが加算手段37a〜37cにより加算され、その総合加算出力(ZVA+ZVB+ZVC+ZVD)が切換手段38により出力点39に、ディジタル開度検出信号DSとして出力される。この状態では、マイクロコンピュータ11が軽負荷であるので、AD変換手段30は、高い変換精度の第1変換モードM1で変換動作を行ない、また加算手段37a〜37も加算動作を行なう。これは、比較的低い分解能のAD変換手段30を、実質的に、より変換精度の高い第1変換モードM1で動作させ、高い精度のディジタル開度検出信号DSを得るのに有効である。またエンジンが軽負荷となるアイドル運転状態では、とくにディジタル開度検出信号DSを高い精度で検出することが要求されるが、この要求も満たすことができる。
スロットル制御手段25には、目標開度演算手段21からのディジタル目標開度信号DTと、出力点39からのディジタル開度検出信号DSとが入力される。このスロットル制御手段25は、ディジタル開度検出信号DSを、ディジタル目標開度信号DTに一致させるための駆動信号SDを演算し、この駆動信号SDを駆動回路40に供給する。駆動信号SDは、スロットルバルブ2をフィードバック(F/B)制御するための駆動信号であり、直流モータ5を例えばPWM制御するためのデューティ信号である。この駆動回路40はマイクロコンピュータ11の外部に接続された出力回路であり、この駆動回路40により、スロットルバルブ駆動機構4の直流モータ5が駆動される。この直流モータ5は、減速ギヤ6を介してスロットルバルブ2を駆動する。この直流モータ5は、ディジタル開度検出信号DSがディジタル目標開度信号DTと一致するまで、スロットルバルブ2を駆動し、スロットルバルブ2の開度はディジタル目標開度信号DTが指示する値に調整される。
なお、スロットル開度検出手段7からのアナログ開度検出信号ASに対して、抵抗器およびコンデンサからなるローパスフィルタ(図示しない)をかける場合、アナログ電圧VA、VB、VC、VDのダイナミックレンジを確保するためには、各抵抗器33a〜33dの抵抗値R1〜R4を大きく設定しなければならない。
演算増幅器32は、スロットル開度検出手段7とレベル変換回路33のインピーダンスとを分離しており、各抵抗値R1〜R4の低減化およびAD変換手段30によるディジタル変換値の高精度化に寄与している。一般に、アナログ開度検出信号ASを複数のアナログ電圧VA、VB、VC、VDに変換する際に、外部インピーダンスが増加すると、AD変換手段30におけるアナログ入力電圧とディジタル変換値との間にずれが生じることが分かっている。従って、これを回避するために、図1のように演算増幅器32をバッファとして挿入してインピーダンス変換を行っている。これにより、抵抗器33a〜33dの抵抗値R1〜R4を、AD変換手段30でのAD変換に影響を与えない程度の小さい値に設定することができる。
次に図2〜図7を参照しながら、AD変換手段30およびマイクロコンピュータ11での処理動作について、さらに詳細に説明する。まず、AD変換手段30の分解能について説明する。
一般に、AD変換手段30の分解能aは、ビット数で表され、AD変換手段30のビット数をn(nは自然数)とすると、AD変換手段30の分解能は、AD変換手段30のリファレンス電圧Vrefを用いて、以下の(1)式で与えられる。
a=Vref/2 ・・・(1)
(1)式で与えられる分解能aは、この値よりも小さい電圧は判別できないことを表わしている。
図2はAD変換手段30に、アナログ電圧VAが入力される場合において、そのアナログ電圧VAに対する電圧値V1(V)、V1+a(V)と、ディジタル変換出力ZVAのディジタル変換値Z−1、Z、Z+1との関係を示す説明図である。この図2は、第2変換モードM2におけるAD変換手段30の変換動作に相当する。
図2において、傾斜した直線VAは、レベル変換回路33から出力されるアナログ電圧VAの変化を示す。図2の上部のブロックAは、アナログ電圧値を示すもので、このブロックAでは、アナログ電圧VAに対する具体的な電圧値V1、V1+aが2本の水平な直線で示されている。図2の下部のブロックDは、ディジタル変換結果を示すもので、このブロックDには、ディジタル変換出力ZVAの具体的なディジタル変換値Z−1、Z、Z+1が3本の水平な直線で示されている。
アナログ電圧VAが電圧値V1(V)より小さいときには、そのディジタル変換出力ZVAはディジタル変換値Z−1となる。アナログ電圧VAが上昇して電圧値V1(V)に達すると、そのディジタル変換出力ZVAはディジタル変換値Zになり、またアナログ電圧VAがさらに上昇して電圧値V1+aに達すると、そのディジタル変換出力ZVAはディジタル変換値Z+1となる。言い換えれば、この図2に示す第2変換モードM2における変換動作において、V1≦V<V1+aの範囲内のアナログ電圧VがAD変換された場合に、ディジタル変換値は、Z(一定値)となる。
図3は、AD変換手段30に2つのアナログ電圧VA、VBが入力され、これらのアナログ電圧VA、VBがともにディジタル変換される場合の変換動作を示す。この図3に示す変換動作は、レベル変換手段33が、2つのアナログ電圧VA、VBを出力する場合の第1変換モードM1に相当する。すなわち、N=2とした場合における第1変換モードM1に相当する。この場合には、レベル変換回路33は、2つの抵抗器33a、33bを有し、抵抗器33c、33dは省略される。また、加算手段37b、37cは省略され、加算手段37aが、加算出力(ZVA+ZVB)を出力するように構成される。
図3において、傾斜した2本の平行な直線VA、VBは、レベル変換回路33から出力されるアナログ電圧VA、VBの変化を示す。図の上部のブロックAは、アナログ電圧値を示すもので、このブロックAでは、アナログ電圧VA、VBに対する具体的な電圧値V1、V1+aが2本の水平な直線で示されている。図の下部のブロックDは、ディジタル変換結果を示すもので、このブロックDには、3つのブロックD1、D2、DAが示される。
ブロックD1はディジタル変換出力ZVAの具体的なディジタル変換値Z−1、Z、Z+1が3本の水平な直線で示されている。ブロックD2はディジタル変換出力ZVBの具体的なディジタル変換値Z−1、Z、Z+1が3本の水平な直線で示されている。ブロックDAは、ディジタル変換出力ZVAとZVBとの加算出力(ZVA+ZVB)を示し、このブロックDAでは、4つのディジタル変換値2Z−2、2Z−1、2Z、2Z+1が水平な直線で示される。
この図3に示す変換動作において、アナログ電圧VA、VBは、アナログ開度検出信号ASの増大に伴ない、互いに平行に直線的に増大する。これらのアナログ電圧VA、VBの間には、オフセット電圧(a/2)が存在する。すなわち、アナログ電圧VBは、アナログ電圧VAに対し、オフセット電圧Vo=(−a/2)だけ常にレベルが低い。このようにアナログ電圧VA、VBは、それらの間にオフセット電圧Voを持っているので、オフセット付き電圧と呼ばれることもある。このようなアナログ電圧VA、VBをAD変換手段30により、ディジタル変換した場合の変換結果が図3のブロックD1、D2、DAに示される。
アナログ電圧VAのディジタル変換出力ZVAはブロックD1に示される。アナログ電圧VAが電圧値V1(V)より小さいときには、ブロックD1に示すように、そのディジタル変換出力ZVAはディジタル変換値Z−1となり、アナログ電圧VAが上昇して電圧値V1(V)に達すると、そのディジタル変換出力ZVAはディジタル変換値Zになり、またアナログ電圧VAがさらに上昇して電圧値V1+aに達すると、そのディジタル変換出力ZVAはディジタル変換値Z+1となる。
また、アナログ電圧VBのディジタル変換出力ZVBはブロックD2に示される。アナログ電圧VBが電圧値V1(V)より小さいときには、ブロックDに示すように、そのディジタル変換出力ZVAはディジタル変換値Z−1となり、アナログ電圧VAが上昇して電圧値V1(V)に達すると、そのディジタル変換出力ZVAはディジタル変換値Zになり、またアナログ電圧VAがさらに上昇して電圧値V1+aに達すると、そのディジタル変換出力ZVAはディジタル変換値Z+1となる。
ディジタル変換出力ZVAとZVBとの加算出力(ZVA+ZVB)がブロックDAに示される。この加算出力(ZVA+ZVB)は、アナログ電圧VAが電圧値V1(V)より小さいときには、ディジタル変換値2Z−2となり、アナログ電圧VAが電圧値V1(V)に達したときに、ディジタル変換値2Z−1に上昇する。また、アナログ電圧VAが電圧値V1(V)を超え、アナログ電圧VBが電圧値V1(V)よりも小さいときには、加算出力(ZVA+ZVB)は、ディジタル変換値2Z−1を維持するが、アナログ電圧VBが電圧値V1(V)に達したときに、加算出力(ZVA+ZVB)はディジタル変換値2Zに上昇する。またアナログ電圧VAが電圧値V1+aに達したときには、加算出力(ZVA+ZVB)はさらに、ディジタル変換値2Z+1に上昇する。
アナログ電圧VBが電圧値V1(V)に達する時点は、V1≦V<V1+aの範囲内のアナログ電圧Vが、V1(V)とV1+a(V)のちょうど中間値に達したときであり、この時点でアナログ電圧VBが電圧値V1(V)に達することにより、加算出力(ZVA+ZVB)が1ステップ上昇する結果になる。結果として、図3の変換動作では、分解能a(nビット)のAD変換手段30を用いて、分解能a/2(n+1ビット)のAD変換手段を使用した場合と同等のディジタル変換出力を得ることができる。
このように、図3に示すように、アナログ電圧VAをディジタル変換するとともに、アナログ電圧VAに対して(−a/2)(V)だけオフセットを付加した電圧VB(=VA−a/2)をディジタル変換し、両者のディジタル変換値ZVA、ZVBを加算することにより、分解能a/2(n+1ビット)(高精度)の加算ディジタル変換値(ZVA+ZVB)が得られる。
つまり、レベル変換回路33を用いてアナログ電圧VAからオフセット付き電圧VBを生成し、各アナログ電圧VA、VBをnビットの分解能aでAD変換し、各変換結果の加算値を制御に用いることにより、分解能a/2(n+1ビット)のAD変換器による変換値を用いた場合と同等の制御分解能が得られる。
さて、レベル変換回路33から出力されるアナログ電圧の数Nをさらに増大する場合について説明する。この場合、スロットル開度検出手段7からのアナログ開度検出信号ASに対してN=2個の抵抗器からなるレベル変換手段回路33を用い、−a/2(V)(Nは自然数)ずつオフセットした2個のアナログ電圧に変換し、この2個のアナログ電圧を分解能a(V)(nビット)のAD変換手段30に入力し、それぞれAD変換してそれらのディジタル変換出力を加算することにより、n+bビットのAD変換手段を用いた場合と同等の精度でディジタル開度検出電圧DSを検出することができる。
このため、電子制御ユニット10内のレベル変換回路33(オフセット手段)を用いて、アナログ電圧VAから、アナログ電圧VB=VA−a/2(V)、アナログ電圧VC=VB−a/2(V)、アナログ電圧VD=VC−a/2(V)、・・・となるオフセット付き電圧VA、VB、VC、VD、・・・を生成する。
以下、各オフセット付き電圧VA、VB、VC、VD、・・・をnビット分解能のAD変換手段30を用いてディジタル変換出力にAD変換し、さらに、マイクロコンピュータ11内の加算手段37a、37b、37c、・・・を用いてこれらのディジタル変換出力をすべて加算し、その加算出力をディジタル開度検出信号DSとして、このディジタル開度検出信号DSにより、スロットル制御手段20を介して直流モータ5を駆動し、スロットルバルブ1の開度位置を制御する。これにより、n+bビットのAD変換手段を用いて制御する場合と同等の制御分解能が得られる。
例えば、エンジンのアイドル回転速度(数100r/m)を十分に高精度で制御するた
めには、スロットル開度検出手段7からのアナログ開度検出信号ASを、12ビットの分解能以上のAD変換手段を使用してAD変換すればよいことが分かっている。
図1の実施の形態1では、4個の抵抗器33a〜33dからなるレベル変換手段33(オフセット手段)を用いて、4個のオフセット付き電圧VA、VB、VC、VDを生成しているので、アイドル回転速度付近でのスロットル開度を、10ビットのAD変換手段30を用いて、実質的に12ビットの精度で検出する場合ことができる。
図4は10ビットのAD変換手段30および加算手段37a〜37cによる処理動作を示す説明図であり、4個のオフセット付き電圧(アナログ電圧)VA〜VDをAD変換し、それらの各ディジタル変換出力ZVA、ZVB、ZVC、ZVDを加算することにより、12(=10+2)ビットの変換精度を実現する場合を示している。これは、第1変換モードM1に相当する動作である。
図4において、傾斜した4本の平行な直線VA、VB、VC、VDは、レベル変換回路33から出力されるアナログ電圧VA、VB、VC、VDの変化を示す。図4の上部のブロックAは、アナログ電圧値を示すもので、このブロックAでは、アナログ電圧VA、VB、VC、VDに対する具体的な電圧値V1−a(V)、V1(V)、V1+a(V)が3本の水平な直線で示されている。図4の下部のブロックDは、ディジタル変換結果を示すもので、このブロックDには、5つのブロックD1、D2、D3、D4、DAが示される。
ブロックD1には、ディジタル変換出力ZVAの具体的なディジタル変換値Z−1、Z、Z+1が3本の水平な直線で示されている。ブロックD2、D3、D4では、それぞれディジタル変換出力ZVB、ZVC、ZVDの具体的なディジタル変換値Z−1、Z、Z+1を3本の水平な直線で示している。ブロックDAは、図4に示す変換動作において、ディジタル変換出力ZVA、ZVB、ZVC、ZVDの加算出力(ZVA+ZVB+ZVC+ZVD)を示し、このブロックDAでは、6つのディジタル変換値4Z−4、4Z−3、4Z−2、4Z−1、4Z、4Z+1が水平な直線で示される。
この図4に示す変換動作において、アナログ電圧VA、VB、VC、VDは、アナログ開度検出信号ASの増大に伴ない、互いに平行に直線的に増大する。これらのアナログ電圧VAとVBとの間、アナログ電圧VBとVCとの間、およびアナログ電圧VCとVDとの間には、それぞれ(−a/2)のオフセット電圧Voが存在する。このようなオフセット電圧を持ったアナログ電圧VA、VB、VC、VDを10ビットのAD変換手段30により、ディジタル変換した場合の変換結果が図4のブロックD1、D2、D3、D4、DAに示される。
ディジタル変換出力ZVA、ZVB、ZVC、ZVDは、それぞれブロックD1、D2、D3、D4に示される。ブロックD1に示すディジタル変換出力ZVAは、アナログ電圧VAが電圧値V1(V)より小さいときには、ディジタル変換値Z−1となり、アナログ電圧VAが上昇して電圧値V1(V)に達すると、そのディジタル変換出力ZVAはディジタル変換値Zになり、またアナログ電圧VAがさらに上昇して電圧値V1+aに達すると、そのディジタル変換出力ZVAはディジタル変換値Z+1となる。ディジタル変換出力DVB、DVC、DVDも、それぞれアナログ電圧VB、VC、VDに対して、同様に変化する。
ディジタル変換出力ZVA、ZVB、ZVC、ZVDの加算出力(ZVA+ZVB+ZVC+ZVD)がブロックDAに示される。この加算出力(ZVA+ZVB+ZVC+ZVD)は、アナログ電圧VAが電圧値V1(V)より小さいときには、ディジタル変換値4Z−4となり、アナログ電圧VAが電圧値V1(V)に達したときに、ディジタル変換値4Z−に上昇する。また、アナログ電圧VAが電圧値V1(V)を超え、アナログ電圧VBが電圧値V1(V)よりも小さいときには、加算出力(ZVA+ZVB+ZVC+ZVD)は、ディジタル変換値4Z−3を維持するが、アナログ電圧VBが電圧値V1(V)に達したときに、加算出力(ZVA+ZVB+ZVC+ZVD)はディジタル変換値4Z−2に上昇する。また、加算出力(ZVA+ZVB+ZVC+ZVD)は、アナログ電圧VCが電圧値V1(V)に達したときにディジタル変換値4Z−1に、またアナログ電圧VDが電圧値V1(v)に達したときにディジタル変換値4Zに、さらにアナログ電圧VAが電圧値V1+aに達したときにディジタル変換値4Z+1にそれぞれ上昇する。
アナログ電圧VBが電圧値V1(V)に達する時点は、V1≦V<V1+aの範囲内のアナログ電圧Vが、V1(V)とV1+a(V)のちょうど1/4の値に達したときであり、この時点で加算出力(ZVA+ZVB+ZVC+ZVD)は1ステップ上昇する結果になる。同様に、アナログ電圧VCが電圧値V1(V)に達する時点は、V1≦V<V1+aの範囲内のアナログ電圧Vが、V1(V)とV1+a(V)のちょうど2/4の値に達したときであり、この時点で加算出力(ZVA+ZVB+ZVC+ZVD)はもう1ステップ上昇する。さらに、アナログ電圧VDが電圧値V1(V)に達する時点は、V1≦V<V1+aの範囲内のアナログ電圧Vが、V1(V)とV1+a(V)のちょうど3/4の値に達したときであり、この時点で加算出力(ZVA+ZVB+ZVC+ZVD)はさらにもう1ステップ上昇する。結果として、図4の変換動作では、分解能a(nビット)のAD変換手段30を用いて、分解能a/4(n+2ビット)のAD変換手段を使用した場合と同等のディジタル変換出力を得ることができ、10ビットのAD変換手段30を12ビットのAD変換手段と実質的に同じ変換精度で動作させることができる。
今、10ビットのAD変換手段30のリファレンス電圧Vrefが5(V)ならば、前述の(1)式より、AD変換手段30の分解能aは、以下の(2)式で与えられる。
a=5/210
≒4.8[mV] ・・・(2)
したがって、実質的に12ビットの分解能で検出するためには、前述の自然数bを2(=12−10)と設定し、各アナログ電圧VAとVBとの間、VBとVCとの間、VCとVDとの間のオフセットVoを以下の(3)式のように求める。
Vo=a/2
=a/4≒1.2[mV] ・・・(3)
したがって、図4のように、抵抗器33a〜33d(図1参照)は、演算増幅器3からのアナログ電圧VAに基づいて、VA=AS、VB≒VA−1.2(mV)、VC≒VB−1.2(mV)、VD≒VC−1.2(mV)からなるオフセット付き電圧VB〜VDを生成する。
また、10ビットのAD変換手段30は、各オフセット付き電圧VA〜VDをAD変換し、加算手段37a〜37cは各ディジタル変換出力ZVA〜ZVDを加算し、2ビット分だけ高分解能のディジタル開度検出信号DSとしてを検出する。
しかしながら、図1に示したレベル変換回路33(オフセット手段)は、アナログ電圧VAを抵抗器33a〜33dにより分圧してオフセット付き電圧VB、VC、VDを生成しているので、例えばアナログ電圧VAが変動すればオフセット付き電圧VBも変動してしまい、オフセット付き電圧VBが正確に電圧値VA−1.2(mV)と一致するとは限らない。
ただし、エンジンのアイドル運転時のみにおいて高精度にスロットルバルブ2を制御したいのであれば、アイドル運転時におけるスロットル開度検出手段7からのアナログ開度検出信号ASの電圧値付近において、オフセット付き電圧VB〜VDが以下の(4)式で表わされるように、各抵抗器33a〜33dの抵抗値R1〜R4を設定すれば良い。
VB≒VA−1.2(mV)
VC≒VB−1.2(mV)
VD≒VC−1.2(mV) ・・・(4)
例えば、アイドル運転時に検出されるアナログ開度検出信号ASの電圧値が0.7(V)付近であれば、各抵抗値R1〜R4は、以下の(5)式のように設定される。
R1=R2=R3=18(Ω)
R4=10(KΩ) ・・・(5)
次に、図5のフローチャートおよび図6、図7のタイミングチャートを参照しながら、処理負荷判定手段23からの負荷状態信号DLに基づいて、AD変換手段30の変換モードの切換えと、加算手段37a〜37cの加算動作、および切換手段38の切換動作を説明する。
図5は、スロットル制御ブロック113のフローチャートを示し、特にスロットル開度検出時のAD変換処理フローを示したものである。この図5のフローチャートは、所定周期t1毎に発生するタイマTM1の割り込み処理の中で実行される。このタイマTM1を用いた割り込み処理は、例えば特許第3093467号などに参照されるように公知技術である。
図6は負荷状態信号DLが負荷信号DLである場合におけるタイマTM1の割り込み処理を示すもので、(a)図はタイマTM1の動作波形を、また(b)図はそれに伴なうタイマTM1の割り込み処理PTM1を示す。図7は負荷状態信号DLが負荷信号DLである場合におけるタイマTM1の割り込み処理を示すもので、(a)図はタイマTM1の動作波形を、また(b)図はそれに伴なうタイマTM1の割り込み処理PTM2を示す。
図6、図7を比較すると、図6に示す負荷状態信号DLが軽負荷である場合におけるタイマTM1の割り込み処理PTM1は、図7に示す負荷状態信号DLが重負荷である場合におけるタイマTM1の割り込み処理PTM2よりも、処理時間が長い。割り込み処理PTM1では、複数のN個のアナログ電圧VA〜VDがそれぞれディジタル変換出力ZVA〜ZVDに変換され、また加算手段37a〜37cによる加算処理も行なわれるので、割り込み処理PTM2よりも処理時間が長くなる。
さて、図5のタイマTM1の割り込み処理において、ステップS1ではタイマTM1の設定時間t1(例えば2.5ms)が再セットされ、ステップS2で図示しないクランク角センサからのクランク角パルス周期計測により検出されたエンジン回転速度信号NEを読み込む。
ステップS3では、前回のAD変換処理における処理負荷判定フラグF1がセットされているかどうかが、チェックされる。この処理負荷判定フラグF1は、処理負荷判定手段23の判定結果を示すフラグである。前回のAD変換処理において、処理負荷判定手段23が重負荷信号DLHを出力していれば、処理負荷判定フラグF1がセットされた状態にある。処理負荷判定フラグF1がセットされておれば、ステップS3のチェック結果はYESとなり、ステップS4に進み、また処理負荷判定フラグF1がセットされていない場合には、ステップS3のチェック結果はNoとなり、ステップS8に進む。
処理負荷判定フラグF1がセットされていた場合、ステップS4では、今回のAD変換処理において、エンジン回転信号NEが第2の所定値NE2(例えばエンジン回転数が3500r/m)以下であるかどうかを判定する。エンジン回転信号NEが、NE≧NE2の場合には、ステップS4の判定結果はNoとなり、ステップS10に進む。ステップS10では、AD変換手段30に第2変換モードM2による変換動作を行なわせる。またエンジン回転信号NEがNE<NE2の場合は、ステップS4の判定結果はYESとなり、負荷状態信号DLを軽負荷信号DLLとし、ステップS5で処理負荷判定フラグF1をクリアし、ステップS6に進む。
ステップS6では、レベル変換手段回路33からのアナログ電圧VA、VB、VC、VDを10ビットのAD変換手段30に取り込み、これらのアナログ電圧を順次ディジタル変換し、ディジタル変換出力ZVA、ZVB、ZVC、ZVDを生成する。
次のステップS7では、加算手段37a〜37cにより、ディジタル変換出力ZVA、ZVB、ZVC、ZVDの加算を行ない、その加算出力(ZVA+ZVB+ZVC+ZVD)をディジタル開度検出信号DSとして、切換手段38を通じて出力点39に出力する。このステップ7で出力されるディジタル開度検出信号DSは12ビットの分解能を持つ。
次のステップS12では、12ビットの分解能を持つディジタル開度検出信号DSと、
目標開度演算手段21からのディジタル目標開度信号DTがスロットル制御手段25に入力され、スロットル制御手段25は、スロットル開度をディジタル目標開度信号DTで指示された値に一致させるため、駆動信号SDを駆動回路40に供給する。この駆動信号SDは、例えばフィードバック制御演算(例えばPID制御演算)により算出された制御DUTY信号であり、駆動回路40は直流モータ5へ駆動信号を出力することによりスロットルバルブ2の開度を制御する。
これにより、12ビットのAD変換手段による変換値を用いて制御する場合と同等のスロットル開度制御分解能が得られ、エンジンのアイドル運転時に要求される高精度のスロットル開度制御分解能が確保される。またこの実質的に12ビットの分解能を持つディジタル開度検出信号DSは、図6に示すように、マイクロコンピュータ11の処理時間を増大するが、この実質的に12ビットの分解能を持つ高い変換精度の第1変換モードM1は負荷状態信号DLが軽負荷信号DLLである場合に実行されるので、これによりマイクロコンピュータ11の処理時間が不足するような事態は発生しない。
一方、前回のAD変換処理時に負荷状態判定フラグF1がクリアされていた場合には、ステップS8において、今回のAD変換処理時におけるエンジン回転信号NEが第1の所定値NE1(例えばエンジン回転数が4000r/m)以上であるかどうかを判定する。エンジン回転速度NEが、NE≦NE1の場合にはステップS8の判定結果はNoとなり、ステップS6に進んで、AD変換手段30に高い変換精度の第1変換モードの処理を行なわせる。エンジン回転信号NEが、NE>NE1の場合には、ステップS8の判定結果はYESとなり、ステップS9に進み、処理負荷判定フラグF1をセットする。
ステップS10ではスロットル開度検出手段7からのアナログ電圧VAのみを10ビット分解能のAD変換手段30でAD変換処理を行う。この場合の割り込み処理PTM2は、図7のタイミングチャートに示すように、処理時間が短い。ステップS11では、10ビット分解能を持ったディジタル変換出力ZVAのみをディジタル開度検出信号DSとして出力する。
この場合、ステップS12では10ビット分解能のディジタル開度検出信号DSと、ディジタル目標開度信号DTとをスロットル制御手段25に入力し、スロットル制御手段25により駆動信号DSを駆動回路40に供給する。この駆動回路40は、駆動信号DSに基づき、スロットルバルブ2のスロットル開度を目標開度値に一致させるため、フィードバック制御演算(例えばPID制御演算)により算出された制御DUTY信号を発生し、直流モータ5を駆動する。
これにより、オフセット付き電圧VB〜VDのAD変換処理時間分が解消するので、エンジン高回転速度運転時のマイコン11の処理時間不足によるリセット発生が回避されるとともに、スロットル開度の制御分解能は、エンジンの運転状態に応じた分解能が確保される。
図5に示すフローチャートでは、エンジン回転数の第1所定値NE1(4000r/m)と第2所定値NE2(3500r/m)の間に、中間ゾーンが設定される。前回のAD変換動作において、処理負荷判定フラグF1がセットされていた場合に、今回のAD変換処理時のエンジン回転数が前記中間ゾーンにあると判定されると、ステップS4の判定結果がNoとなり、ステップS10、S11により、重負荷時の第2変換モードM2が実行される。また、前回のAD変換動作において、処理負荷判定フラグF1がセットされていない場合に、今回のAD変換処理時のエンジン回転数が前記中間ゾーンにあると判定されると、ステップS8の判定結果がNoとなり、ステップS6、S7により、軽負荷時の第1変換モードM1が実行される。
なお、実施の形態1では、処理負荷判定手段23が、エンジン回転信号NEのみによりマイクロコンピュータ11の処理負荷状態を判定するようにしたが、複数のエンジン制御情報(例えばエンジントルク情報やアクセル開度情報や目標スロットル開度値など)を用いて、マイクロコンピュータ11の処理負荷状態を判定しても同様の効果を奏する。
参考例
図8はこの発明によるエンジンのスロットル制御装置の参考例で使用されるマイクロコンピュータ113Aを示すブロック図であり、図9(a)(b)はそのアナログ入力電圧Vの波形を示す。
この参考例では、実施の形態1に比べて、AD変換回路30アナログ入力回路31と、ディジタル出力回路36が変更される。アナログ入力回路31は、切換手段45と、合成器47とを有する形態に変更され、またそのディジタル出力回路36は単に、AD変換手段30の1つのディジタル出力をディジタル開度検出信号DSとしてスロットル制御手段25に供給するように変更される。その他は実施の形態1と同じである。
切換手段45は、マイクロコンピュータ11Aの内部に構成される。この切換手段45の第1入力には、アナログ開度検出手段7からのアナログ開度検出信号ASが供給される。切換手段45の第2入力には、合成器47からの重畳信号SSが供給される。切換手段45は、第2入力、すなわち合成器47からの重畳信号SSを出力をする第1接続状態と、第1入力、すなわちアナログ開度検出信号ASを出力する第2接続状態とを切換える。この切換手段45は、その出力を、単に1つのアナログ入力電圧VとしてAD変換手段30に供給される。切換手段45は、処理負荷判定手段23の負荷状態信号DLにより、切換えられる。合成器47には、アナログ開度検出信号ASと、所定の周波数で周期的に大きさが変化する周期変化信号PSとが供給される。合成器47の出力は、アナログ開度検出信号と、周期変化信号PSとをアナログ的に加え合わせた重畳信号SSとなる。
処理負荷判定手段23の負荷状態信号DLが重負荷信号DLHであれば、切換手段45が第2接続状態を選択し、アナログ開度検出信号ASがAD変換手段30に供給され、そのディジタル変換信号がディジタル開度検出信号DSとして、スロットル制御手段25に供給される。この状態では、AD変換手段30は、実施の形態1で述べた第2変換モードM2と実質的に同じモードで動作し、マイクロコンピュータ11Aの負荷の増大を抑えながら、スロットルバルブ2を低い精度で制御する。
処理負荷判定手段23の負荷状態信号DLが軽負荷信号DLLであれば、切換手段45が第1接続状態を選択し、合成器47からの重畳信号SSが、AD変換手段30のアナログ入力電圧として供給される。
図9は、アナログ入力電圧Vに対する電圧値V1と、それにAD変換手段30の分解能aを加えた電圧値V1+aとの間を変化する重畳信号SSを表わし、図(a)は、電圧値V1とV1+aとの間のアナログ開度検出信号ASのレベルが小さい状態における重畳信号SSを、また図(b)は電圧値V1とV1+aとの間を変化するアナログ開度検出信号ASが、より大きくなった状態における重畳信号SSを示す。
重畳信号SSが図9(a)から図9(b)へ変化するときに、これらの図にハッチング線で示すように、電圧値V1+aを超える範囲が大きくなり、ディジタル変換出力が1ステップ上昇する期間が増加するので、ディジタル変換出力は、電圧値V1とV1+aとの間においても、平均的に増加する結果となり、切換手段45が重畳信号SSを出力する状態では、ディジタル変換出力の精度が向上する。
このように参考例においても、実施の形態1と同様に、負荷状態信号DLが軽負荷である場合には、AD変換手段30は、高い精度のディジタル変換を行ない、スロットルバルブ2をより高い精度で制御することができる。
この発明は、自動車などに搭載されるエンジンのスロットル制御装置として、利用される。
図1は、この発明によるエンジンのスロットル制御装置の実施の形態1を示すブロック図である。 図2は、実施の形態1の第2変換モードにおけるAD変換動作の入力電圧とAD変換結果との関係図である。 図3は、n+1ビットのより高い精度のAD変換動作の説明図である。 図4は、実施の形態1に第1変換モードにおけるAD変換動作の入力電圧とAD変換結果との関係図である。 図5は、実施の形態1における制御処理のフローチャートである。 図6は、実施の形態1のエンジン低回転時のAD変換動作のタイムチャートである。 図7は、実施の形態1のエンジン高回転時のAD変換動作のタイムチャートである。 図8は、この発明によるエンジンのスロットル制御装置の参考例で使用されるマイクロコンピュータを示すブロック図である。 図9は、参考例における重畳信号を示す波形図である。
1:電子制御のスロットル装置、2:スロットルバルブ、
4:スロットル駆動機構、5:直流モータ、7:アナログ開度検出手段、
10:電子制御ユニット、11、11A:マイクロコンピュータ、
111:燃料噴射制御ブロック、112:点火制御ブロック、
111、111A:スロットル制御ブロック、
21:目標開度演算手段、23:処理負荷判定手段、25:スロットル制御手段、
30:AD変換手段、31:アナログ入力回路、33:レベル変換回路、
36:ディジタル出力回路、37a〜37c:加算手段、38:切換手段、
39:出力点、40:駆動回路、45:切換手段、47:合成器。

Claims (6)

  1. エンジンの吸入空気量を調整するスロットルバルブ、前記スロットルバルブの開度を検出し前記スロットルバルブの開度に応じた大きさを持ったアナログ開度検出信号を発生するスロットル開度検出手段、および前記スロットルバルブの開度を制御するスロットルバルブ制御ブロックを備えたエンジンの電子スロットル制御装置であって、
    前記スロットルバルブ制御ブロックは、エンジンの他の制御を行なうマイクロコンピュータを共用して構成されており、このスロットルバルブ制御ブロックは、
    前記マイクロコンピュータの処理負荷状態を判定する処理負荷判定手段と、
    前記アナログ開度検出信号をディジタル出力に変換し、出力点にディジタル開度検出信号を出力するAD変換手段と、
    前記スロットルバルブに対するディジタル開度目標信号と、前記ディジタル開度検出信号とに基づいて、前記スロットルバルブの開度を制御するスロットルバルブ制御手段とを有し、
    前記AD変換手段は、前記アナログ開度検出信号を高い変換精度でディジタル出力に変換する第1変換モードと、前記アナログ開度検出信号を前記第1変換モードよりも低い変換精度でディジタル出力に変換する第2変換モードとを有し、これらの第1変換モードと第2変換モードが切換え可能に構成され、
    前記第1変換モードでは、前記アナログ開度検出信号に基づくN個(Nは2以上の整数)の互いにレベルの異なるアナログ信号をディジタル出力に変換し、これらのN個のディジタル出力を加算したディジタル加算信号を前記ディジタル開度検出信号として前記出力点に出力し、
    また、前記第2変換モードでは、前記N個のアナログ信号の中で、最もレベルの高い単に1個のアナログ信号をディジタル出力に変換し、このディジタル出力を前記ディジタル開度検出信号として前記出力点に出力するとともに、前記N個のディジタル出力を加算する加算動作が停止され、
    前記処理負荷判定手段が、前記マイクロコンピュータの処理負荷状態を重負荷と判定したときには、前記AD変換手段が前記第2変換モードに切換えられ、また前記マイクロコンピュータの処理負荷状態を軽負荷と判定したときには、前記AD変換手段が前記第1変換モードに切換えられることを特徴とするエンジンの電子スロットル制御装置。
  2. 請求項1記載のエンジンの電子スロットル制御装置であって、前記マイクロコンピュータが、前記エンジンの他の制御として、エンジンの燃料噴射制御と、エンジンの点火制御との、少なくとも一方を行なうことを特徴とするエンジンの電子スロットル制御装置。
  3. 請求項記載のエンジンの電子スロットル制御装置であって、前記処理負荷判定手段には、エンジン回転数を表わす回転信号が与えられ、前記処理負荷判定手段は、エンジン回転数が高いときには、前記マイクロコンピュータの処理負荷状態を前記重負荷と判定し、またエンジン回転数が低いときには、前記マイクロコンピュータの処理負荷状態を前記軽負荷と判定することを特徴とするエンジンの電子スロットル制御装置。
  4. 請求項記載のエンジンの電子スロットル制御装置であって、前記処理負荷判定手段は、エンジン回転数が所定値NE1より大きいときには、前記マイクロコンピュータの処理負荷状態を重負荷と判定し、またそれが所定値NE2より小さいときには、前記マイクロコンピュータの処理負荷状態を軽負荷と判定することを特徴とするエンジンの電子スロットル制御装置。
  5. 請求項1記載のエンジンの電子スロットル制御装置であって、前記AD変手段のアナログ入力部には、前記アナログ開度検出信号に基づき、前記N個の互いにレベルの異なるアナログ信号を発生するレベル変換回路が設けられたことを特徴とするエンジンの電子スロットル制御装置。
  6. 請求項1記載のエンジンの電子スロットル制御装置であって、前記AD変換手段のディジタル出力部には、切換手段が設けられ、この切換手段は、前記処理負荷判定手段により、前記第1変換モードによる高い変換精度のディジタル開度検出信号と、前記第2変換モードによる低い変換精度の前記ディジタル開度検出信号とを切換えることを特徴とするエンジンの電子スロットル制御装置。
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