JP4445316B2 - タンデム型カラー画像形成装置 - Google Patents

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Description

この発明は、定着装置から中間転写ベルトへの熱の影響を低減することが可能なタンデム型カラー画像形成装置に関する。
複数の像担持体を直列に並べて配置し、各像担持体上に形成したトナー像を中間転写ベルト上に重畳転写した後に、被転写材に2次転写し、定着装置において熱と圧力を加えることにより該トナー像を定着し、重畳したカラー画像を得るタンデム型カラー画像形成装置が広く知られている。
タンデム型カラー画像形成装置では、装置サイズを小型化するために、定着装置を中間転写ベルトの下側に配置することが一般的に行われているが、定着装置の発する熱が対流や放射で中間転写ベルトに伝わり、中間転写ベルトが影響を受けてしまうという問題点がある。即ち、定着装置の近傍においては、熱により中間転写ベルトが伸張し、定着装置から遠ざかるにつれて中間転写ベルトが収縮するために、像担持体から転写される画像に伸縮が発生してしまう。
この問題点を解決するために、熱定着装置の上カバーの上にもう1枚のカバーを固定してこれら2枚のカバーの間に熱定着装置を冷却するための空気を流通する空気流路を形成した画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、画像形成装置内部の熱源部から被保護部への熱の伝達を遮るために、熱源部と被保護部との間に専用の通気ダクトを設けるとともに、通気ダクト内に吸熱部と放熱部とを有する熱交換装置を備え、熱源部付近に設けられた吸熱部で吸熱を行い、通気ダクトの排気口側に設けた放熱部から放熱を行う画像形成装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−227730号公報(第4頁、第4図) 特開平11−338332号公報(第3頁、第2図)
しかし、特許文献1の発明においては、熱定着装置を冷却する空気は、熱定着装置の長手方向の一端部に設けられた吸気ファンから吸気され、熱定着装置からの熱を受けて徐々に昇温しながら空気流路を流通し、熱定着装置の他端部に設けられた排気ファンにより排気される。このため、空気流路を流通する空気は、熱定着装置の一端部側では比較的低温であり、他端部付近では比較的高温となる。従って、熱定着装置から中間転写ベルトに伝わる熱量は、熱定着装置の一端部側では比較的少なく、他端部側に向かうにつれて多くなり、中間転写ベルトに幅方向(中間転写ベルトの走行方向と直行する方向)に渡る温度勾配が生じてしまうという問題点がある。
また、特許文献2の発明においては、専用の通気ダクト中に冷却のための大気を流通させるので、通気ダクトの外部に浮遊状態で存在する飛散トナーや紙粉等の異物を通気ダクトにより積極的に除去できず、これらの異物が中間転写ベルト等に付着して不良画像発生の原因になってしまうという問題点がある。
この発明は、これらの問題点に鑑みなされたものであり、定着装置の発する熱を効果的に除去することで中間転写ベルトに対する熱の影響を小さくするとともに、定着装置の発する熱の影響を中間転写ベルトの幅方向に渡って均一にし、且つ、装置内部に浮遊する異物を除去することが可能なタンデム型カラー画像形成装置を得ることを課題とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、像担持体が担持する画像が重畳して転写される中間転写ベルトを備えた画像形成部と、この画像形成部から搬送される被転写材上の画像を定着する定着装置とを有するタンデム型カラー画像形成装置において、前記定着装置は、画像形成装置の装置サイズを小型化するために、前記中間転写ベルトを外側下方からローラによって押圧することにより前記中間転写ベルト下方に形成された空間に配置されており、前記定着装置前記中間転写ベルトとの間を上下に区画すると共に、前記定着装置の被転写材搬送方向下流側に画像形成装置本体の側壁との間に大気流路を形成する区画部材が設けられ、下から上へ向けて吸引し、前記区画部材及び前記中間転写ベルトの走行方向に沿って大気を流通させることにより、前記定着装置から発生する熱と、前記定着装置通過後の被転写材から発生する熱を、前記画像形成装置本体から排出して冷却する強制冷却手段が前記大気流路上部の前記中間転写ベルトの幅方向中央付近に設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のタンデム型カラー画像形成装置において、大気流路は、画成板によって、前記定着装置から発する熱を搬送する区画部材側第1の流路と、前記定着装置通過後の被転写材から発する熱を搬送する画像形成装置本体側壁側の第2の流路とにセパレートされていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のタンデム型カラー画像形成装置において、第2の流路には開閉板が設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のタンデム型カラー画像形成装置において、開閉板は、開位置で、被転写材から発する熱が強制冷却手段のある方向へ輸送されるように第2の流路を開放し、閉位置で、第2の流路を閉鎖するようになっていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載のタンデム型カラー画像形成装置において、区画部材は、前記定着装置と中間転写ベルトとの間に配置される吸熱部と、該吸熱部に接続され前記強制冷却手段よりも上方に配置される放熱部とを備えていることを特徴とする。
この発明は、像担持体が担持する画像が重畳して転写される中間転写ベルトを備えた画像形成部と、この画像形成部から搬送される被転写材上の画像を定着する定着装置とを有するタンデム型カラー画像形成装置において、前記定着装置は、画像形成装置の装置サイズを小型化するために、前記中間転写ベルトを外側下方からローラによって押圧することにより前記中間転写ベルト下方に形成された空間に配置されており、前記定着装置前記中間転写ベルトとの間を上下に区画すると共に、前記定着装置の被転写材搬送方向下流側に画像形成装置本体の側壁との間に大気流路を形成する区画部材が設けられ、下から上へ向けて吸引し、前記区画部材及び前記中間転写ベルトの走行方向に沿って大気を流通させることにより、前記定着装置から発生する熱と、前記定着装置通過後の被転写材から発生する熱を、前記画像形成装置本体から排出して冷却する強制冷却手段が前記大気流路上部の前記中間転写ベルトの幅方向中央付近に設けられているので、定着装置の発する熱を効果的に除去することで中間転写ベルトに対する熱の影響を小さくするとともに、定着装置の発する熱の影響を中間転写ベルトの幅方向にって均一にすることができる。また、従来問題となっていた装置内部に浮遊する異物を効率的に除去することができる。
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。図1は、画像形成装置の全体概略構成を示す側面図、図2は、画像形成装置の要部を模式的に示した斜視図、図3は、画像形成装置の要部を模式的に示した拡大側面図である。
図1において、1はタンデム型カラー画像形成装置であり、3はその装置本体である。装置本体3内のほぼ中央には画像形成部5が配置され、この画像形成部5の下方に給紙部7が配置されている。給紙部7は各段に給紙カセット9を備えている。画像形成部5の上方には、原稿画像を読取るための読取部11が配設されている。画像形成部5の左側には、排紙収納部13が配置され、画像形成された被転写材Pが排紙収納される。
画像形成部5は、中間転写体としての無端状の中間転写ベルト15と、中間転写ベルト15の上側に配置された作像部17と、中間転写ベルト15の下側に配置された2次転写装置27とを備えている。中間転写ベルト15は、複数の支持ローラ16,16…に掛け渡されて、図面矢印方向へと駆動される。作像部17には、トナーの色(Y,M,C,K)毎に設けられたドラム状の感光体19、感光体19の表面に帯電処理を行う帯電装置21、画像情報を感光体19表面にレーザ光で照射する露光装置23、感光体19の表面に露光されて形成された静電潜像を可視化する現像装置25、及び、感光体19上に残留するトナーを除去回収するクリーニング装置等が配置されている。2次転写装置27は、中間転写ベルト15上に重畳転写された4色のトナー像を被転写材Pに転写するためのものである。また、2次転写装置27の中間転写ベルト15の進行方向下流側には、転写後の中間転写ベルト15表面に残留するトナーを除去回収する中間転写クリーニング装置29がそれぞれ配置されている。
中間転写クリーニング装置29よりも被転写材Pの搬送方向下流側であって、中間転写ベルト15の下方には、中間転写ベルト15の下側に潜り込むように、2次転写装置27でトナー像の転写を受けた被転写材Pに熱と圧力とを加えることでトナー像を定着処理する定着手段としての定着装置31が配置されている。定着装置31と中間転写ベルト15との間には、区画部材としてのヒートパイプ45が配置されている。装置本体3の側壁53とヒートパイプ45の側面との間には強制冷却手段としてのファン47が配置されている。このファン47は、中間転写ベルト15の幅方向の中央部付近に配置されている。ファン47の下側の空間は、定着装置31から搬送される被転写材Pが通過する被転写材搬送経路55に連通している。ファン47と被転写材搬送経路55との間には、側面視でほぼL字型の画成板49がヒートパイプ45との間に所定の間隔を空けて配置されている。画成板49はその屈曲部49aから一方側が上方、即ちファン47方向に延出し、他方側が側方、即ち定着装置31方向に延出するように配置されている。この画成板49の屈曲部49aには、上下方向に揺動可能な開閉板51が配置されている。尚、ヒートパイプ45、ファン47、画成板49、開閉板51等については後述する。また、定着装置31の被転写材Pの搬送方向下流側には、定着装置31から搬送される被転写材Pを、被転写材搬送経路55を介して排紙収納部13に排紙する排紙ローラ33が設けられている。
給紙部7の給紙カセット9には被転写材Pが積層される。給紙カセット9の底面には上下動可能に設けられた底板が設けられており、被転写材Pの搬送を開始する際に、積層された被転写材Pを給紙ローラが当接可能な位置まで上昇させる。2次転写装置27の被転写材搬送方向上流側には、レジストローラ35が設けられている。給紙カセット9から搬送された被転写材Pは、このレジストローラ35の位置で一旦停止され、中間転写ベルト15上に重畳転写されたトナー像と被転写材Pの先端との位置が揃うタイミングで2次転写装置27へと搬送される。
読取部11には、原稿を載置するためのコンタクトガラス37が設けられている。また、コンタクトガラス37の下方には、原稿の読み取り走査を行うために往復移動する原稿照明用光源とミラーよりなる読み取り走行体38,39が設けられている。この読み取り走行体38,39により走査された画像情報は、レンズ41の後方に設置されているCCD43に画像信号として読み込まれる。この読み込まれた画像信号は、デジタル化され画像処理される。画像処理された信号に基づいて、露光装置23内のレーザダイオードLD(不図示)の発光により感光体19の表面に静電潜像が形成される。LDからの光信号は、公知のポリゴンミラーやレンズを介して感光体19に照射される。
続いて、図2,3を参照して、ヒートパイプ45、ファン47、画成板49、開閉板51付近の構成について詳述する。ヒートパイプ45は、図3に示すように側面視でほぼL字型であり、図2に示すように定着装置31及び中間転写ベルト15の幅と同等かそれ以上の幅を有している。ヒートパイプ45は、定着装置31と中間転写ベルト15との間に配置され、ほぼ水平に延出する吸熱部45aと、吸熱部45aの一端に熱輸送可能に接続され、吸熱部45aの被転写材搬送方向前端部からほぼ垂直に延出する放熱部45bと、吸熱部45aの他端から2次転写装置27の方向へ向けて斜め下方に所定の長さだけ延出する吸熱部45cとを有している。放熱部45bの上端部付近には、ファン47の方向を向いた放熱フィン54が設けられている。図示しないが、ヒートパイプ45の内部には、代替フロンや水等の作動液が真空封入された細い金属製のパイプが多数配置されている。ヒートパイプ45においては、吸熱部45a,45cで蒸発潜熱が吸収されて作動液が蒸気となり、この蒸気が前記パイプ中を移動して放熱部45bに至り、放熱部45bにおいて蒸発潜熱を放出して液体となることで、熱を吸熱部45a,45cから放熱部45bへと効率よく輸送することができる。
ヒートパイプ45よりも定着装置31の被転写材Pの搬送方向下流側であって、ヒートパイプ45と装置本体3の側壁53との間には、大気を流通させるための大気流路57が形成されている。この大気流路57には、側壁53と放熱部45bの下部との間に、中間転写ベルト15の走行方向に沿って、下から上に向かって大気を流通するファン47が配置されており、ファン47から排気された大気を図示しない排気経路を流通させて装置本体3の外部に排出するように構成されている。大気流路57は、ファン47の下方に配置された画成板49により第1の流路57aと第2の流路57bとにセパレートされている。
第1の流路57aは定着装置31とヒートパイプ45との間隙及び画成板49とヒートパイプ45との間の間隙により構成されており、定着装置31が発する熱をファン47のある方向へ輸送して、装置本体3の外部に排出する。第2の流路57bは、画成板49と側壁53との間の間隙により構成されており、被転写材Pが発する熱をファン47のある方向へ輸送して、装置本体3の外部に排出する。また、画成板49の屈曲部49aには開閉板51が配置されている。開閉板51は、屈曲部49aに設けた支軸を支点として揺動して、第2の流路57bを開閉する。即ち、開閉板51が、図3の実線で示す位置(以下、開位置と言う)にある場合には、第2の流路57bが開放され、定着装置31を通過することで加熱された被転写材Pが発する熱をファン47のある方向へ輸送して、装置本体3の外部に排出する。同時に、開位置においては、開閉板51は、定着装置31と排紙収納部13との間の被転写材搬送経路55において、被転写材搬送経路55を狭めるように垂下することになるために、定着装置31から被転写材搬送経路55を介して装置本体3内に漏れる熱を遮蔽することが可能となる。また、開閉板51は、被転写材Pが被転写材搬送経路55を搬送されない状態では、図3の点線で示す位置(以下、閉位置と言う)に配置され、第2の流路57bを閉鎖することで、第1の流路57aを流通する大気の流量を増加させる。
尚、ファン47は、中間転写ベルト15の幅方向の中央部付近に1個のみ配置されているが、中間転写ベルト15の幅方向に沿って等間隔に複数個のファンを設けても良い。このようにすることにより、第1の流路57a中を流通する大気の流通方向は、より中間転写ベルト15の走行方向に沿ったものとなり、中間転写ベルト15の幅方向に沿って流通する大気の量が少なくなるので、第1の流路57a中を流通する大気の中間転写ベルト15の幅方向の温度のバラツキを抑制し、中間転写ベルト15の幅方向における温度勾配の発生を抑制できる。
また、画成板49及び開閉板51は、必須の構成要件ではなく、ヒートパイプ45及びファン47のみでも定着装置31が発する熱の中間転写ベルト15への影響を抑えることが可能である。
このようなタンデム型カラー画像形成装置1において、装置稼動に伴い、定着装置31からは対流及び放射により熱が周囲に発せられ、ファン47が稼動して大気の流通を開始する。画像形成部5による画像形成動作が行われておらず、被転写材Pが被転写材搬送経路55を搬送されていない場合には、開閉板51は閉位置とされ、第2の流路57bが閉鎖されて第1の流路57aを流通する大気の流量が増加されることで、定着装置31から装置本体3外への熱の輸送効率が高められる。この場合には、定着装置31から発生した熱の一部分は、第1の流路57a中を、中間転写ベルト15の走行方向に沿って下方から上方に向けて流通する大気によって輸送され、ファン47及び排気経路を通って装置本体3の外部に排出される。これにより、定着装置31が発する熱が除去され、中間転写ベルト15への熱の影響が低減される。
定着装置31から発生した熱の内、第1の流路57aを流通する大気により装置本体3の外部に排出されなかった部分は、ヒートパイプ45の吸熱部45a,45cにより吸熱される。吸熱部45a,45cにより吸熱された熱は、中間転写ベルト15から離間した位置に配置された放熱部45bへと輸送される。放熱部45bに輸送された熱は、ファン47の送風経路中に配置された放熱フィン54から大気へと放熱され、第1の流路57aを流通する大気により輸送された熱とともに、排気経路を通って装置本体3の外部に排出される。これにより、定着装置31が発する熱が除去され、中間転写ベルト15への熱の影響がさらに低減される。
画像形成動作が行われ、被転写材Pが被転写材搬送経路55を搬送される場合には、開閉板51が開位置に揺動され、第2の流路57bが開放される。これにより、被転写材搬送経路55から第2の流路57bを経て大気が流通することが可能となる。この場合には、前記したように、第1の流路57aを介した大気の流通及びヒートパイプ45を介した熱輸送により定着装置31から中間転写ベルト15への熱の影響が低減されるとともに、第2の流路57bを介した大気の流通により、被転写材搬送経路55を搬送される被転写材Pが蓄熱する熱が装置本体3の外部に排出される。すなわち、定着装置31により加熱された被転写材Pは、被転写材搬送経路55を搬送される過程で、開放された第2の流路57bを流通する大気と熱交換を行うことで冷却される。被転写材Pとの熱交換で昇温した大気は、第2の流路57b及びファン47を通過して第1の流路57aを流通する大気と合流した上で、排気経路を通って装置本体3の外部に排出される。また、開閉板51は開位置では、被転写材搬送経路55を狭めるように垂下することとなるので、被転写材搬送経路55を介しての定着装置31からの熱の漏れを少なくすることができる。
このように、この実施の形態のタンデム型カラー画像形成装置においては、定着装置31から発生する熱を効率よく装置本体3の外部に排出するために、(1)定着装置31とヒートパイプ45との間隙である第1の流路57a中に大気を流通させる、(2)中間転写ベルト15と定着装置31との間にヒートパイプ45を配置する、という2つの手段を用いているので、中間転写ベルト15への熱の影響を低減し、定着装置31の発する熱による中間転写ベルト15の部分的な伸張を抑制し、中間転写ベルト15表面で画像の位置変動を防止できる。また、ファン47は、大気流路57を介して装置本体3内部から大気を吸引し、装置本体3外部へと排出するので、装置本体3内部に浮遊状態で存在する飛散トナーや紙粉等の異物を積極的に装置本体3外部に排出することができ、中間転写ベルト15等に対するこれらの異物の付着を抑制し、不良画像の発生を抑制することができる。
また、大気流路57には、定着装置31とヒートパイプ45との間隙及び画成板49とヒートパイプ45との間の間隙により構成され、定着装置31が発する熱を輸送するために専用に設けられた第1の流路57aが配置されており、この第1の流路57aには、ファン47により常に大気が流通されているので、定着装置31から発生する熱を効率よく装置本体3の外部に排出し、中間転写ベルト15への熱の影響を低減することができる。また、第1の流路57aを設けることにより、ヒートパイプ45への熱負担を軽くすることができ、ヒートパイプ45として、熱輸送量の小さい小型のものを用いることができるため、定着装置31及び中間転写ベルト15付近における部材の配置の自由度を増すことができる。
また、ファン47により、第1の流路57a中を流通する大気の流通方向は、中間転写ベルト15の走行方向に沿っており、中間転写ベルト15の幅方向に向かう流通方向を持つ大気が少ないので、第1の流路57aを流通する大気は、中間転写ベルト15の幅方向で場所によらずほぼ均一な温度となる。よって、第1の流路57aを流通する大気から中間転写ベルト15が受ける熱の影響は、中間転写ベルト15の幅方向に渡って均一なものとなり、中間転写ベルト15の幅方向における温度勾配の発生を抑制できる。これにより、中間転写ベルト15は、幅方向において均一に伸縮することになり、中間転写ベルト15の幅方向における周長差の発生を防止できる。
また、ファン47により、大気流路57中を下から上へと大気を流通させることにより、定着装置31や被転写材Pとの熱交換により昇温することで密度が低下した大気の浮力をも大気流路57中における大気の流通に利用できるため、定着装置31や被転写材Pが発生する熱を効率よく装置本体3の外部に排出することができる。
また、第2の流路57bに開閉板51を設けたので、被転写材Pが被転写材搬送経路55を搬送されていないときには、第2の流路57bを開閉板51によって閉鎖し、第1の流路57aに流れる大気の流量を大きくすることで、第1の流路57aを流通する大気による定着装置31から発生する熱の排出効率を高めることができる。また、被転写材Pが被転写材搬送経路55を搬送されているときには、開閉板51は、被転写材搬送経路55を狭めるように垂下することとなるので、被転写材搬送経路55を介しての定着装置31からの熱の漏れが少なくなり、定着装置31の温度低下が抑制され、定着装置31の定着効率を上げることができる。
さらに、ヒートパイプ45は、放熱フィン54が設けられた放熱部45bがファン47よりも上方の送風経路中に設けられているので、吸熱部45a,45cで吸熱された熱を効率よく排出することが可能となる。
この発明の一実施の形態である画像形成装置の概略構成を示す側面図である。 画像形成装置の要部を模式的に示した斜視図である。 画像形成装置の要部を模式的に示した拡大側面図である。
符号の説明
1 タンデム型カラー画像形成装置 3 装置本体
5 画像形成部 7 給紙部
9 給紙カセット 11 読取部
13 排紙収納部 15 中間転写ベルト
17 作像部 19 感光体
21 帯電装置 23 露光装置
25 現像装置 27 2次転写装置
29 中間転写クリーニング装置 31 定着装置
33 排紙ローラ 35 レジストローラ
37 コンタクトガラス 38,39 読み取り走行体
41 レンズ 43 CCD
45 ヒートパイプ 45a 吸熱部
45b 放熱部 45c 吸熱部
47 ファン 49 画成板
49a 屈曲部 51 開閉板
53 側壁 55 被転写材搬送経路
57 大気流路 57a 第1の流路
57b 第2の流路

Claims (5)

  1. 像担持体が担持する画像が重畳して転写される中間転写ベルトを備えた画像形成部と、この画像形成部から搬送される被転写材上の画像を定着する定着装置とを有するタンデム型カラー画像形成装置において、
    前記定着装置は、画像形成装置の装置サイズを小型化するために、前記中間転写ベルトを外側下方からローラによって押圧することにより前記中間転写ベルト下方に形成された空間に配置されており、
    前記定着装置前記中間転写ベルトとの間を上下に区画すると共に、前記定着装置の被転写材搬送方向下流側に画像形成装置本体の側壁との間に大気流路を形成する区画部材が設けられ、
    下から上へ向けて吸引し、前記区画部材及び前記中間転写ベルトの走行方向に沿って大気を流通させることにより、前記定着装置から発生する熱と、前記定着装置通過後の被転写材から発生する熱を、前記画像形成装置本体から排出して冷却する強制冷却手段が前記大気流路上部の前記中間転写ベルトの幅方向中央付近に設けられていることを特徴とするタンデム型カラー画像形成装置。
  2. 大気流路は、画成板によって、前記定着装置から発する熱を搬送する区画部材側第1の流路と、前記定着装置通過後の被転写材から発する熱を搬送する画像形成装置本体側壁側の第2の流路とにセパレートされていることを特徴とする請求項1に記載のタンデム型カラー画像形成装置。
  3. 第2の流路には開閉板が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のタンデム型カラー画像形成装置。
  4. 開閉板は、開位置で、被転写材から発する熱が強制冷却手段のある方向へ輸送されるように第2の流路を開放し、閉位置で、第2の流路を閉鎖するようになっていることを特徴とする請求項3に記載のタンデム型カラー画像形成装置。
  5. 区画部材は、前記定着装置と画像形成部との間に配置される吸熱部と、該吸熱部に接続され前記強制冷却手段よりも上方に配置される放熱部とを備えていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のタンデム型カラー画像形成装置。
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