JP2007155850A - 排熱構造および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】発熱部およびこれの近傍に複数の機器106が配置されている構成を対象とした排熱構造において、上記発熱部と複数の機器106との間に、該複数の機器106の配置方向に沿って長手方向が設定され発熱部と機器106との間を熱的に遮断するとともに表面が断熱構造200Aとされた仕切部材200を設けたことを特徴としている。
【選択図】図7
Description
(1)発熱部およびこれの近傍に複数の機器が配置されている構成を対象とした排熱構造において、
上記発熱部と複数の機器との間に、該複数の機器の配置方向に沿って長手方向が設定され発熱部と機器との間を熱的に遮断する仕切部材を設けたことを特徴とする排熱構造。
(5)上記仕切部材として用いられるダクトの内部には、上記搬送部材同士を仕切る仕切部材が配置されていることを特徴とする(4)に記載の排熱構造。
上記発熱部近傍に配置されている機器として、熱による凝固や変質を招く部材を搬送する搬送部材が相当し、該搬送部材の延長部にはこれと接触可能なヒートパイプが配置されていることを特徴とする排熱構造。
上記発熱部近傍に配置されている機器として熱による凝固や変質を招く部材を搬送可能な搬送部材が相当し、該上記搬送部材の延長部には、該搬送部材と接触可能なヒートシンクが設けられ、該ヒートシンクには、熱媒体の循環部が接続されていることを特徴とする排熱構造。
上記複数の機器として、熱による凝固や変質を招く部材を搬送する搬送部材が相当し、該搬送部材には、金属部材が巻き付けられるとともに該金属部材には熱媒体の循環部が接触可能に設けられていることを特徴とする排熱構造。
特に、請求項1記載の発明においては、複数の機器の配置方向に沿って長手方向が設定されて熱的影響を遮断する仕切部材が設けられることにより、複数の機器の設置範囲全域にわたって熱的な悪影響が及ぶのを阻止することができ、請求項2記載の発明においては、仕切部材の表面に断熱シートが貼り付けされることにより効率よく断熱作用を得ることができ、さらに請求項3記載の発明においては、仕切部材を金属製とすることで受熱効率を高めて機器への熱の影響を遮断することができる。
画像形成ユニット2Yには、潜像担持体である感光体ドラム4Yが備えられており、感光体ドラム4Yの周囲には、図示矢印方向に沿って画像形成プロセスを実行するための帯電装置5Y、露光ユニット3からの書き込み光の入射部6Y、現像装置7Y、転写装置8、クリーニング装置9Yがそれぞれ配置されている。
図2において符号12は転写ベルト10Aのクリーニング装置を、符号13は転写ベルト10Aの除電装置をそれぞれ示している。
本実施例では、画像形成処理部における発熱部近傍において熱気の排出もしくは冷却空気の導入が可能な構成部材として、図2および3に示すように、排熱ダクト100が設けられている。
本実施例における排熱ダクト100は、画像形成処理部での発熱部に相当する駆動モータなどの電磁部品が装備されている駆動部およびヒータなどが配置されている定着装置14(図2参照)が対象とされて設けられており、その構成は、図3以降の図に示されている。
そこで、本実施例では、駆動モータMおよびこれの駆動回路に用いられる電子部品から発生した熱気を回収口100Aにおいて回収することでトナー補給チューブ106内でのトナーの変質を防止することができるようになっている。なお、図5(A)において符号1Cは、支持壁板1Bと直角な方向に直立した側壁を示しており、側壁1Cにおけるトナー補給チューブ106の近傍には、外気を取り込める吸気開口1C1が設けられている。
ダクト201は、横向きU字状の断面形状を有し、その開口部分に有するフランジが支持壁板1Bに締結されて固定されることにより、長手方向と直角な方向での内部断面が閉空間とされて発熱源からの熱気が内部に侵入しにくくされている。
ダクト201は、熱伝導性のよい材料が用いられ、支持壁板1Bに一体化されることで放熱経路を確保して内部に配置されているトナー補給チューブ106への伝熱を抑制している。なお、ダクト201の外表面に対しても発熱源と対向する側の表面に断熱材を設けることも可能である。
このような構成においては、吸気開口1C1から取り込まれる外気が整流されてダクト203内を流れることになり、内部空間に配置されているトナー補給チューブ106に対して乱流などを生じることなく熱気を排除することができる。特にダクト203内で乱流が発生すると熱気の対流が発生してトナー補給チューブ106の温度上昇を招く虞があるが、この構成においては気流が整流化されることでこのような不具合の発生が防止される。
図13は、図10に示したダクト202を対象として仕切部202Aにより仕切られた空間の壁面において、トナー補給チューブ106との接触可能な表面が金属面202B(図13(B)参照)で構成されている。この構成は、ダクト202が金属製である場合には、その材質よりも熱伝導性が高い金属を用い、また、ダクト202が非金属である場合には熱伝導性のよい金属部材が蒸着あるいは貼付により設けられる。非金属性のダクトを対象とした場合の金属面は、支持側壁1Bまで延長されて接触するように配置されている。
ヒートパイプ300は、支持壁板1Bに取り付けられたブラケット301によって支持され、内部に水などの熱媒体が充填された部材であり、トナー補給チューブ106の配置方向、つまり延長方向に沿った長手方向を有し、長手方向端部はその方向と直角に折り曲げられている。長手方向端部の折り曲げ部は、排熱ダクト100内のファン103によって生成される気流に対して接触しやすい状態とされ、内部に充填されている熱媒体の熱交換が行いやすくされている。
この構成においては、トナー補給チューブ106がヒートパイプ300に接触する面積を増大させて放熱面積の拡大によりトナー補給チューブ106の温度上昇を効率よく抑えることができる。なお、ヒートパイプ300は、トナー補給チューブ106毎に設けることにより、ヒートパイプ300での熱ヒステリシスが小さくなるので、熱交換効率の低下を防止してトナー補給チューブ106の温度上昇をさらに効果的に下げることができる。
ヒートシンク400は、熱伝導性のよい材質で構成されて支持壁板1Bに締結されるようになっており、その表面には、切り出し加工されたチューブクランプ部400Aが複数設けられている。
本実施例においては、ダクト202におけるトナー補給チューブ106と接触する面での温度は、この接触面を構成している良熱伝導部202B画ヒートパイプ300に接触していることで下降しやすい状態とされていることにより、トナー補給チューブ106の異常な温度上昇を抑制することができる。なお、良熱伝導部202Bは、各トナー補給チューブ106の這回し部を対象として個々に設けたりあるいは全てのトナー補給チューブ106の接触部にわたって延長される構成とすることが可能である。
図19に示す実施例は、トナー補給チューブ106の外周面に金属部材500であるアルミニウム箔などが巻き付けられている。金属部材500は、その巻き付け端部がブラケット600に固定されており、ブラケット600には、ヒートパイプ300が接触させてある。
図20においては、トナー補給チューブ106が金属管700の内部に装填されている。これにより、トナー補給チューブ106に伝搬しようとする熱気は金属管700に接触することでトナー補給チューブ106への熱移動が阻止されることになり、金属管700での熱伝達及び放熱によりトナー補給チューブ106の温度上昇を抑えることが可能となる。
1B 支持壁板
2 画像形成ユニット
14 定着装置
15 トナー補給部
100 駆動部用の排熱ダクト
100A 回収口
103 ファン
106 トナー補給チューブ
200 仕切部材
200A 断熱材層
201,202,203,205 ダクト
202B、500 金属部材
203A ルーバー
204 ファン
300 ヒートパイプ
400 ヒートシンク
700 金属管
Claims (20)
- 発熱部およびこれの近傍に複数の機器が配置されている構成を対象とした排熱構造において、
上記発熱部と複数の機器との間に、該複数の機器の配置方向に沿って長手方向が設定され発熱部と機器との間を熱的に遮断する仕切部材を設けたことを特徴とする排熱構造。 - 上記仕切部材には、少なくとも上記発熱部に対向する表面に断熱材層が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の排熱構造。
- 上記仕切部材は、金属により構成されて熱伝導性のよい位置に取り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の排熱構造。
- 上記発熱部の近傍に配置されている機器は、熱による凝固や変質を招く部材を搬送する複数の搬送部材が相当し、上記仕切部材は、該搬送部材の延長方向に沿って該搬送部材を覆うことが可能なダクトで構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の排熱構造。
- 上記仕切部材として用いられるダクトの内部には、上記搬送部材同士を仕切る仕切部材が配置されていることを特徴とする請求項4に記載の排熱構造。
- 上記仕切部材として用いられるダクトの延長方向一端は、外気取り込み用の開口部が設けられ、該開口近傍には取り込まれる外気の整流部材が設けられていることを特徴とする請求項4または5に記載の排熱構造。
- 上記仕切部材として用いられるダクトには、気流生成用のファンが設けられていることを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の排熱構造。
- 上記仕切部材として用いられるダクトの内部には、上記搬送部材を把持可能なクランプ部が設けられ、該クランプ部における搬送部材との接触側表面が金属面とされていることを特徴とする請求項4乃至7のいずれかに記載の排熱構造。
- 上記仕切部材として用いられるダクトが金属製であることを特徴とする請求項4乃至8のいずれかに記載の排熱構造。
- 上記仕切部材として用いられるダクトは、該ダクトとは別に設けられている排熱ダクトと一体化されていることを特徴とする請求項4乃至9のいずれかに記載の排熱構造。
- 発熱部およびこれの近傍に複数の機器が配置されている構成を対象とした排熱構造において、
上記発熱部近傍に配置されている機器として、熱による凝固や変質を招く部材を搬送する搬送部材が相当し、該搬送部材の延長部にはこれと接触可能なヒートパイプが配置されていることを特徴とする排熱構造。 - 上記ヒートパイプには熱媒体として水が充填され、周面には上記搬送部材がその延長方向に沿って巻き付けられていることを特徴とする請求項11に記載の排熱構造。
- 上記熱媒体が充填されたヒートパイプは、各搬送部材毎に対応させて設けられていることを特徴とする請求項11または12に記載の排熱構造。
- 発熱部およびこれの近傍に複数の機器が配置されている構成を対象とした排熱構造において、
上記発熱部近傍に配置されている機器として熱による凝固や変質を招く部材を搬送可能な搬送部材が相当し、該上記搬送部材の延長部には、該搬送部材と接触可能なヒートシンクが設けられ、該ヒートシンクには、熱媒体の循環部が接続されていることを特徴とする排熱構造。 - 上記仕切部材として用いられるダクトには、熱媒体を充填されたヒートパイプが接触させてあることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の排熱構造。
- 発熱部およびこれの近傍に複数の機器が配置されている構成を対象とした排熱構造において、
上記複数の機器として、熱による凝固や変質を招く部材を搬送する搬送部材が相当し、該搬送部材には、金属部材が巻き付けられるとともに該金属部材には熱媒体の循環部が接触可能に設けられていることを特徴とする排熱構造。 - 上記搬送部材として金属部材が用いられることを特徴とする請求項1乃至16のいずれかに記載の排熱構造。
- 上記搬送部材は、上記熱媒体の流路を構成する金属製管路内に配置されてその全周を熱媒体により覆われていることを特徴とする請求項12乃至17のいずれかに記載の排熱構造。
- 請求項1乃至18のいずれかに記載の排熱構造を用いることを特徴とする画像形成装置。
- 上記排熱構造における搬送部材として、トナー搬送チューブが相当していることを特徴とする請求項19に記載の画像形成装置。
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