JP2006194971A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 画像形成装置の筐体内から発生する汚染物質が筐体外に放出されるのを防止することができるとともに騒音漏洩を防止することができ、環境を損ねるのを抑制することができる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】 筐体2内と外部との間で熱交換を行う熱交換器17と、筐体2内で発生した汚染物質を筐体2内で処理する粉塵フィルタ18、オゾン・ガスフィルタ19および防塵タンク20と、筐体2内を気密状態に維持するシール部材25〜28を設け、このシール部材25〜28は、給紙口13および排紙口14に設けられた給紙ローラ対15および排紙ローラ対16との間に形成される隙間と、通気孔と、前カバー29と筐体2の間と、記録紙トレイ10および装着部2aの間とに設けられる。
【選択図】 図1
【解決手段】 筐体2内と外部との間で熱交換を行う熱交換器17と、筐体2内で発生した汚染物質を筐体2内で処理する粉塵フィルタ18、オゾン・ガスフィルタ19および防塵タンク20と、筐体2内を気密状態に維持するシール部材25〜28を設け、このシール部材25〜28は、給紙口13および排紙口14に設けられた給紙ローラ対15および排紙ローラ対16との間に形成される隙間と、通気孔と、前カバー29と筐体2の間と、記録紙トレイ10および装着部2aの間とに設けられる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、画像形成装置に関し、例えば、電子写真プロセス上で発生する熱、浮遊トナー、水蒸気、オゾン、有臭ガス等の汚染物質が筐体外に放出を防止して、機器内で循環処理、あるいは屋外に放出するようにした画像形成装置に関する。
トナーを用いて記録紙に加熱定着を行う電子写真方式を採用した画像形成装置にあっては、感光体表面に静電潜像を形成した後、この静電潜像にトナーを付着させて可視像化した後、この可視像を記録紙に加熱定着して画像をコピーするようにしている。
ところで、感光体表面に静電潜像を形成する前段階として、帯電チャージャ若しくは帯電ローラにより感光体表面を帯電させる際、オゾンが発生する。また、定着部の熱は、定着周辺部を熱し、例えば、画像形成装置を構成する樹脂製品が熱せられることで有害・有臭ガスが発生する場合がある。
一方、乾式トナーに至っては現像器周辺等から、一部はこぼれ、一部は飛散して機内を浮遊し、さらには機内で記録紙を搬送する際、ガイドやローラとの摺動により紙粉が発生し、浮遊トナーと共に粉塵として機内に浮遊し汚染する。
このような汚染物質がそのまま機外へ放出された場合には、空気汚染、悪臭等、環境を損ねる恐れがあり、通常は機内気流設計を駆使しながら、オゾンや有臭ガスについては専用フィルタにより、また、粉塵については目の多少粗いスポンジ状をした粉塵フィルタによって捕集する方法が採用され、各環境規制値以下に落としてから機外へ放出するようにしている。
しかしながら、近年ブルーエンジェルマーク規制(通称BAM規制)に代表されるように、汚染物質の種類が増加し、また、規制値も一層厳しくなり、上述した機内汚染物質の捕集方法の能力はさらなる向上が求められると共に、以上の汚染物質を決して機外へ放出しない改善策が望まれ始めた。さらには、同様の汚染問題として機器から漏洩する騒音規制も厳しくなりつつある。
このように不具合を解消可能なものとしては、乾式トナーを用い加熱定着を行う電子写真式の画像形成手段を備えた画像形成装置において、記録紙の給紙口および排出口に夫々設けられるローラ対と該給紙口および排出口との間に形成される隙間に配置されて機器内を気密状態にするシール部材と、給紙口の直外に位置する記録紙ストック部を機器外から気密化する給紙カバーと、機器内で発生する熱を機器外に放出するための熱交換ユニットと、浮遊トナー、オゾン、水蒸気、その他の有臭ガス等を循環処理する気体等処理手段とを備え、密封構造により騒音、強い光をも機器外に放出しないように構成したものがある(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このような従来の画像読取装置にあっては、給紙口および排出口に夫々設けられるローラ対と給紙口および排出口との間に形成される隙間、給紙口の直外に位置する記録紙ストック部を機器外から気密化する給紙カバーとにより、機器内を密閉しているが、機器を開放する外装カバーや外装カバーを開放して機器に着脱自在な給紙カセット等の機器とこの機器を収納する収納部とを密閉する構成とはなっていないため、実際の利用・保守を踏まえたシール性能が未だ十分ではなく、画像形成装置から発生する汚染物質の機外放出および騒音漏洩を十分に防止することができるとは言い難い。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、画像形成装置の筐体内から発生する汚染物質が筐体外に放出されるのを防止することができるとともに騒音漏洩を防止することができ、環境を損ねるのを抑制することができる画像形成装置を提供するものである。
本発明の画像形成装置は、トナーを用いて記録紙に加熱定着を行う電子写真方式の画像形成手段を備えた画像形成装置において、筐体と、前記筐体に設けられた記録紙の給紙口および排出口と、前記給紙口および排紙口にそれぞれ設けられたローラ対と、前記筐体に設けられた通気孔と、前記筐体を開閉する外装カバーと、前記筐体に着脱自在に装着され、前記外装カバーを開放したときに外部に引き出し可能な所定の機器と、前記筐体内と外部との間で熱交換を行う熱交換手段と、前記筐体内で発生した汚染物質を前記筐体内で処理する汚染物質処理手段と、前記筐体内を気密状態に維持するシール部材とを備え、前記シール部材は、前記給紙口および排出口に設けられたローラ対と前記給紙口および排出口との間に形成される隙間と、前記通気孔と、前記外装カバーと前記筐体の間と、前記所定の機器および前記機器の装着部の間とに設けられるものから構成される。
この構成により、画像形成装置の筐体に形成された給紙口および排紙口とローラの隙間、通気孔をシール部材によりシールするとともに、実際の利用、保守を踏まえて外装カバーと筐体の間、所定の機器およびこの機器が装着される装着部の間をシール部材によってシールすることにより、筐体内を気密状態に維持し、さらに、かつ筐体内で発生する汚染物質を筐体内で処理し、筐体内と外部との間で熱交換を行うことにより、画像形成装置の筐体内から発生する汚染物質が筐体外に放出されるのを防止することができるとともに騒音漏洩を防止することができ、環境を損ねるのを抑制することができる。
また、本発明の画像形成装置の前記熱交換手段は、液冷方式であるものから構成される。
この構成により、効率の良い熱交換を行うことができ、筐体内の発熱量が増加しても温度上昇を回避して、温度について信頼性を向上させることができる。
この構成により、効率の良い熱交換を行うことができ、筐体内の発熱量が増加しても温度上昇を回避して、温度について信頼性を向上させることができる。
また、本発明の画像形成装置の前記熱交換手段は、凝縮性冷媒の潜熱を利用した冷却方式であるものから構成される。
この構成により、効率の良い熱交換を行うことができ、筐体内の発熱量が増加しても温度上昇をより一層回避して、温度について信頼性をより一層向上させることができる。
この構成により、効率の良い熱交換を行うことができ、筐体内の発熱量が増加しても温度上昇をより一層回避して、温度について信頼性をより一層向上させることができる。
また、本発明の画像形成装置の前記熱交換手段は、前記筐体に設けられた放熱鋼板を有するものから構成される。
この構成により、放熱鋼板により熱伝達係数を高くすることができ、筐体内の発熱量が高い場合であっても温度上昇を回避することができる。
この構成により、放熱鋼板により熱伝達係数を高くすることができ、筐体内の発熱量が高い場合であっても温度上昇を回避することができる。
また、本発明の画像形成装置は、前記筐体内で発生する水蒸気を前記筐体外に輸送する輸送手段と、前記筐体外に設けられ、前記輸送手段によって輸送される水蒸気を貯水する貯水容器とを備えたものから構成される。
この構成により、筐体内で結露によって生じた水を環境にとって無害な形で機外に放出した後、貯水容器に貯水し、この貯水容器に貯水された水を自然蒸発・蒸散させることにより、貯水された水の廃棄も不要にすることができる。
以上説明したように、本発明は、画像形成装置の筐体内から発生する汚染物質が筐体外に放出されるのを防止することができるとともに騒音漏洩を防止することができ、環境を損ねるのを抑制することができる画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1〜図5は本発明に係る画像形成装置の第1の実施の形態を示す図であり、本実施の形態を複写機に適用した例を示している。なお、画像形成装置としては、複写機以外にプリンタ装置、ファクシミリ装置、複写機能とファクシミリ機能等を備えた複合機等の画像形成装置に適用することができる。
図1〜図5は本発明に係る画像形成装置の第1の実施の形態を示す図であり、本実施の形態を複写機に適用した例を示している。なお、画像形成装置としては、複写機以外にプリンタ装置、ファクシミリ装置、複写機能とファクシミリ機能等を備えた複合機等の画像形成装置に適用することができる。
複写機1の筐体2内には画像形成手段を構成する感光体ドラム3、現像器4、帯電ローラ5、クリーニング部6、転写部7、定着装置8が設けられている。
帯電ローラ5は感光体ドラム3の表面を帯電するようになっており、この感光体ドラム3上には画像データに書き込む書き込み部9により静電潜像が形成される。
帯電ローラ5は感光体ドラム3の表面を帯電するようになっており、この感光体ドラム3上には画像データに書き込む書き込み部9により静電潜像が形成される。
現像器4は感光体ドラム3上の静電潜像にトナーを付着して可視像化するようになっており、このトナー像は、記録紙Pに転写される。具体的には、感光体ドラム3の下方には所定の機器である記録紙トレイ10が設けられており、この記録紙トレイ10に収納された記録紙Pはローラ対11に案内されることにより、図示しない搬送経路に沿って搬送される。
この記録紙Pはレジストローラ対12によりトナー像の形成と同期が取られた後、感光体ドラム3と転写部7間に搬送される。転写部7は、感光体ドラム3上のトナー像を記録紙Pに転写するようになっており、クリーニング部6は感光体ドラム3上に付着する不要なトナーを感光体ドラム3上から除去する。
定着装置8は、加熱ローラ8aおよび加圧ローラ8bから構成されており、トナー像が転写された記録紙にトナー像に加圧定着するようになっている。
また、筐体2には給紙口13および排紙口14が設けられており、この給紙口13および排紙口14にはそれぞれ給紙ローラ対(ローラ対)15および排紙ローラ対(ローラ対)16が設けられている。
また、筐体2には給紙口13および排紙口14が設けられており、この給紙口13および排紙口14にはそれぞれ給紙ローラ対(ローラ対)15および排紙ローラ対(ローラ対)16が設けられている。
給紙口13には手差しトレイ35が設けられており、手差しトレイ35から給紙口13に挿通される記録紙Pは給紙ローラ対15によってレジストローラ対12側に搬送される。また、定着装置8によってトナー像が定着された記録紙Pは排紙ローラ対16によって排紙口14から筐体2の外部に排紙される。
また、定着装置8は排紙口14の間には熱交換器(熱交換手段)17が設けられており、この熱交換器17は筐体2の内外との熱交換を行うとともに、定着装置8等のような発熱機器からの熱を奪う冷却を行うようになっている。
また、筐体2内には機内汚染物質を含む気流のうち、粉塵を捕集する粉塵フィルタ18と、オゾンや有臭ガス、揮発性有機化合物等を捕集・分解するオゾン・ガスフィルタ19と、粉塵を溜める粉塵タンク20と、汚染物質の気流を流すためのファン21と、一方が貯水タンク22に連通するとともに他方が熱交換器17に連結される熱輸送ループ23と、熱交換器17によって熱交換されたときに結露した水を貯留する水処理部24とを備えている。
なお、粉塵フィルタ18、オゾン・ガスフィルタ19および防塵タンク20は汚染物質処理手段を構成している。
なお、粉塵フィルタ18、オゾン・ガスフィルタ19および防塵タンク20は汚染物質処理手段を構成している。
本実施の形態の熱交換器17は、液冷方式を採用している。具体的には、図2に示すように筐体2の外部には熱交換器17を構成する放熱フィン30が設けられているとともに、筐体2の内部にはポンプ32およびリザーバタンク33が設けられており、筐体2内に設けられた冷却部31は液冷パイプ34によってポンプ32とリザーバタンク33に繋がれている。また、放熱フィン30は液冷パイプ34によってポンプ32およびリザーバタンク33に繋がれている。
このような構成を有する熱交換器17は、冷却部31で冷却した後の高温の液が冷却部31からリザーバタンク33に一旦貯められた後、放熱フィン30に送られ、ここで筐体2との熱交換が行われて液の温度が下がる。低温になった液はポンプ32に送られ、再び冷却部31に送られる。
また、給紙口13および排紙口14と給紙ローラ対15および排紙ローラ対16との間に形成される隙間には図3に示すようにシール部材25が設けられており、この隙間はシール部材25によって密閉されている。
また、筐体2の前面には筐体2内を開閉する前カバー(外装カバー)29が設けられているとともに、筐体2側にはシール部材26が設けられており(図4参照)、前カバー29と筐体2の間はシール部材26によって密閉されている。なお、図4は前カバーの開閉部先端を上部から見た概略図である。
図4(a)(b)は前カバー29が筐体2に対して開閉される状態を示しており、前カバー29と接触する筐体2の枠の部分にシール部材26が設けられている。図4(a)は前カバー29が閉じていて、シール部材26によって前カバー29と筐体2が完全に密閉されている状態を示している。
また、図5(a)は、記録紙トレイ10が筐体2内に装着する直前の筐体2の装着部2a付近を上から見た図であり、記録紙10の装着部2aに着脱自在になっている。
装着部2aにはシール部材27が設けられており、このシール部材27によって記録紙トレイ10と装着部2aの隙間が密閉される。なお、シール部材は装着部2a側だけでなく、図5(b)に示すように記録紙トレイ10側にもシール部材28を設けても良い。
また、図示していないが、筐体2には外気を取入れる図示しない通気孔が形成されており、この通気孔も図示しないシール部材によって密閉されている。すなわち、本実施の形態では、筐体2に形成された隙間がシール部材25〜28によって密閉されることにより、筐体2内が密閉されている。
以上のような構成を有する本実施の形態では、帯電ローラ5が感光体ドラム3の表面を帯電する際にオゾンが発生し、また、定着装置8の熱は、定着装置8の周辺部を熱し、例えば、定着装置8周辺の樹脂製品が熱せられることによって有害・有臭ガスが発生する場合がある。
本実施の形態では、オゾン・ガスフィルタ19が、上述した汚染物質を筐体2の内部で吸着・分解するようになっており、汚染物質を吸着・分解している間、筐体2内はシール部材25〜28により隙間が密閉されて高気密状態にあるため、汚染物質が筐体2の外部に放出されることはない。
一方、感光体ドラム3に転写されるトナーにあっては、現像器4周辺等から一部はこぼれ、一部は飛散して筐体2内を浮遊する。また、筐体2内で記録紙Pが搬送される際、ローラ対11やレジストローラ対12等の搬送ローラと記録紙Pが摺動することにより、紙粉が発生して浮遊トナーと共に粉塵として筐体2内に浮遊し汚染する。
この紙粉および浮遊トナーは粉塵フィルタ18によって捕集され、粉塵タンク20に蓄積される。また、定着装置8を通過した高温状態にある記録紙Pは、熱交換器17と熱輸送ループ23を介して冷却されたガイドに接しながら搬送される。このとき、記録紙Pは途中温度が低下し結露するが、結露して生じた水は貯水タンク22に溜められる。
また、筐体2内で発生した騒音は、シール部材25〜28により隙間が密閉されて高気密状態にある筐体2の遮蔽効果により、筐体2の外部の漏洩が著しく抑制される。以上により、筐体2内で発生した騒音を含む汚染物質は筐体2外に放出されずに、画像形成を行うことができる。
一方、記録紙Pの搬送途中で記録紙Pのジャムが発生した場合でも、図4(b)に示すように前カバー29を開放してジャム処理を行い、この後、再び前カバー29を閉めることで、シール部材25による筐体2と前カバー29との密着のため、筐体2内は直ちに高気密状態に復帰する。
また、記録紙Pが無くなった場合、前カバー29を開放して記録紙トレイ10を筐体2内から引き出し、記録紙トレイ10に記録紙Pを補充し、記録紙トレイ10を装着部2aに装着して前カバー29を再び閉めることにより、シール部材27によって筐体2と記録紙トレイ10とが密閉されるため、筐体2内は高気密な状態に復帰する。
この結果、記録紙Pの補給やジャム処理、手差し給紙、定期点検等の保守・メンテナンスを踏まえた利用においても、高気密な状態に速やかに復旧することができるとともに、筐体2内で発生した汚染物質や騒音を筐体2の外部に放出させないで画像形成を行うことができ、環境を損ねるのを抑制することができる。
なお、本実施の形態では、シール部材は筐体2に形成された隙間であれば、何処にでも設けても良いことは言うまでもない。
また、シール部材25〜28としては、ゴム、ウレタンといった樹脂製品や遮音材といった比重の高いものまでの幅広い材料を用いることが可能であり、これらの複合材料であっても良い。
また、シール部材25〜28としては、ゴム、ウレタンといった樹脂製品や遮音材といった比重の高いものまでの幅広い材料を用いることが可能であり、これらの複合材料であっても良い。
また、粉塵フィルタ18、オゾン・ガスフィルタ19も特にフィルタに限定する必要はなく、捕集・吸着、もしくは分解する機内汚染物質処理手段であれば何れの構成でも良い。
また、本実施の形態では、熱交換器17が冷却する箇所は定着装置8通過後の記録紙Pとしているが、この限りではない。筐体2内では他にも発熱部や定着熱の伝導を回避したい箇所があり、例えば、現像器4等があり、これらに先の熱交換器17と繋げても良い。
繋ぎ方も一通りではなく、幾つかの冷却の必要な対象に対し並列につないでも構わない。また、熱交換器17は一箇所である必要はなく分散していて良い。また、機内外との熱交換では櫛歯状の放熱フィン30を示したが、この限りではなく、異なる形状で面積を稼いだりしても良い。
例えば、冷蔵庫のように筐体2の一部、若しくは筐体2全体で筐体2内外との熱交換を図っても構わない。このとき、筐体2を放熱鋼板にすると熱伝達係数を高くすることができ、機内の発熱量が高くても温度上昇を回避することができる。
また、粉塵タンク20、貯水タンク22のオーバーフローや、オゾン・ガスフィルタ19の寿命により、事前にこれらを定期交換、若しくは定期廃棄するようにするのが好ましい。このようにすれば、筐体2内の汚染物質処理能力低下を防ぐ上で有効である。
また、本実施の形態では、液冷式の熱交換器17を用いているため、空冷とは異なり、熱容量が高く熱輸送量を稼ぐことができる。このため、効率の良い熱交換を行うことができ、筐体2内の発熱を極めて高くても温度上昇は十分に抑制することができる。
図6、図7は本発明に係る画像形成装置の第2の実施の形態を示す図であり、本実施の形態は熱交換器の構成が第1の実施の形態と異なるのみである。
本実施の形態では、熱交換器として凝縮性冷媒を利用した潜熱冷却手段であるヒートポンプを採用したものである。熱交換器(熱交換手段)41は筐体2の外部に設けられた凝縮器42と、筐体2内部に設けられた圧縮器43および膨張弁44とから構成されている。
本実施の形態では、熱交換器として凝縮性冷媒を利用した潜熱冷却手段であるヒートポンプを採用したものである。熱交換器(熱交換手段)41は筐体2の外部に設けられた凝縮器42と、筐体2内部に設けられた圧縮器43および膨張弁44とから構成されている。
筐体2内の冷却を必要とする箇所には蒸発器45が設けられており、冷媒はパイプ46を通じて圧縮器43に入り、機外フィンが設けられている凝縮器42、さらには膨張弁44を通って、再び蒸発器45に戻る。
このヒートポンプは冷凍機と同様の動作を行うものである。具体的には、図7の温度TとエントロピsのT−S線図に示すように、圧縮器43で冷媒の乾き飽和蒸気Aを機外温度に対する飽和蒸気圧以上の圧力まで圧縮して過熱飽和蒸気Bにして凝縮器42に送り、凝縮器42に送られた過熱飽和蒸気Bは筐体2外に熱Q1を捨てて、冷やされ液化して飽和液Cになる。
この飽和液Cは膨張弁44に送られ、膨張弁44によって等エンタルピ膨張をして湿り蒸気Dになり蒸発器45に送られる。蒸発器45に送られた湿り蒸気Dは機器の冷却を必要とする箇所から熱量Q2を吸収し気化し、乾き飽和蒸気Aに戻り、この熱サイクルを繰り返す。
以上のヒートポンプ動作は、空冷、液冷よりも高い動作係数をもって高効率に機内の冷却が行われ温度上昇を一層抑制することができる。
なお、本実施の形態では凝縮性冷媒を利用した潜熱冷却手段としてヒートポンプを説明したが、この限りではない。例えば、ヒートパイプや、さらには配置レイアウトフリーな自励式ヒートパイプであっても構わない。
なお、本実施の形態では凝縮性冷媒を利用した潜熱冷却手段としてヒートポンプを説明したが、この限りではない。例えば、ヒートパイプや、さらには配置レイアウトフリーな自励式ヒートパイプであっても構わない。
図8は本発明に係る画像形成装置の第3の実施の形態を示す図であり、第1の実施の形態と同様の構成には同一番号を付して説明を省略する。
図8に示すように、本実施の形態では、第1の実施の形態の貯水タンクを廃止し、筐体2内で発生する水蒸気を筐体2外に輸送する輸送手段としてのパイプ51を熱交換器17に接続し、筐体2の外周底部にパイプ51によって輸送される水蒸気を貯水する貯水トレイ(貯水タンク)52を設けたものである。
図8に示すように、本実施の形態では、第1の実施の形態の貯水タンクを廃止し、筐体2内で発生する水蒸気を筐体2外に輸送する輸送手段としてのパイプ51を熱交換器17に接続し、筐体2の外周底部にパイプ51によって輸送される水蒸気を貯水する貯水トレイ(貯水タンク)52を設けたものである。
したがって、筐体2内で結露によって生じた水は、環境にとって無害な形でポンプ32によってパイプ51から筐体2外に放出され、貯水トレイ52に放出された水は自然蒸発・蒸散され、以上により貯まった水の廃棄を不要にすることができる。
なお、本実施の形態では、貯水トレイ52を筐体2の外周底部に設置しているが、これに限らず、結露して水が発生する位置よりも重力方向で低い位置に設置すれば、ポンプ等を不要にできる。
以上のように、本発明に係る画像形成装置は、画像形成装置の筐体内から発生する汚染物質が筐体外に放出されるのを防止することができるとともに騒音漏洩を防止することができ、環境を損ねるのを抑制することができるという効果を有し、電子写真プロセス上で発生する熱、浮遊トナー、水蒸気、オゾン、有臭ガス等の汚染物質が筐体外に放出を防止して、機器内で循環処理、あるいは屋外に放出するようにした画像形成装置等として有用である。
1 複写機(画像形成装置)
2 筐体
2a 装着部
3 感光体ドラム(画像形成手段)
4 現像器(画像形成手段)
5 帯電ローラ(画像形成手段)
6 クリーニング部(画像形成手段)
7 転写部(画像形成手段)
8 定着装置(画像形成手段)
10 記録紙トレイ(所定の機器)
13 給紙口
14 排紙口
15 給紙ローラ対(ローラ対)
16 排紙ローラ対(ローラ対)
17 熱交換器(熱交換手段)
18 粉塵フィルタ(汚染物質処理手段)
19 オゾン・ガスフィルタ(汚染物質処理手段)
20 防塵タンク(汚染物質処理手段)
25〜28 シール部材
29 前カバー(外装カバー)
41 熱交換器(熱交換手段)
51 パイプ(輸送手段)
52 貯水トレイ(貯水タンク)
2 筐体
2a 装着部
3 感光体ドラム(画像形成手段)
4 現像器(画像形成手段)
5 帯電ローラ(画像形成手段)
6 クリーニング部(画像形成手段)
7 転写部(画像形成手段)
8 定着装置(画像形成手段)
10 記録紙トレイ(所定の機器)
13 給紙口
14 排紙口
15 給紙ローラ対(ローラ対)
16 排紙ローラ対(ローラ対)
17 熱交換器(熱交換手段)
18 粉塵フィルタ(汚染物質処理手段)
19 オゾン・ガスフィルタ(汚染物質処理手段)
20 防塵タンク(汚染物質処理手段)
25〜28 シール部材
29 前カバー(外装カバー)
41 熱交換器(熱交換手段)
51 パイプ(輸送手段)
52 貯水トレイ(貯水タンク)
Claims (5)
- トナーを用いて記録紙に加熱定着を行う電子写真方式の画像形成手段を備えた画像形成装置において、
筐体と、
前記筐体に設けられた記録紙の給紙口および排出口と、
前記給紙口および排紙口にそれぞれ設けられたローラ対と、
前記筐体に設けられた通気孔と、
前記筐体を開閉する外装カバーと、
前記筐体に着脱自在に装着され、前記外装カバーを開放したときに外部に引き出し可能な所定の機器と、
前記筐体内と外部との間で熱交換を行う熱交換手段と、
前記筐体内で発生した汚染物質を前記筐体内で処理する汚染物質処理手段と、
前記筐体内を気密状態に維持するシール部材とを備え、
前記シール部材は、前記給紙口および排出口に設けられたローラ対と前記給紙口および排出口との間に形成される隙間と、前記通気孔と、前記外装カバーと前記筐体の間と、前記所定の機器および前記機器の装着部の間とに設けられることを特徴とする画像形成装置。 - 前記熱交換手段は、液冷方式であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記熱交換手段は、凝縮性冷媒の潜熱を利用した冷却方式であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記熱交換手段は、前記筐体に設けられた放熱鋼板を有することを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記筐体内で発生する水蒸気を前記筐体外に輸送する輸送手段と、前記筐体外に設けられ、前記輸送手段によって輸送される水蒸気を貯水する貯水容器とを備えたことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005003949A JP2006194971A (ja) | 2005-01-11 | 2005-01-11 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
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Publications (1)
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