JP4443015B2 - 端面ゴムパッキン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、クロージャの両端部に配置されてクロージャ内に引き込まれる光ファイバーケーブル等のケーブルを気密的、水密的に保持するためのケーブル用端面ゴムパッキンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3は、光ファイバーケーブル用のクロージャの一例を示す内部構造図であり、20は二分割されるケース、21は多段に積層された融着接続トレイ、22はテンションメンバ固定金具、23はケーブル把持金具である。
図示されていない光ファイバーケーブルは、ケース20の両端部から導入されてその外周面がケーブル把持金具23により把持され、ケーブル内部の心線は融着接続トレイ21の内部において互いに融着接続され、かつ、その余長が収容されるようになっている。
【0003】
ここで、クロージャ内外の気密性、水密性を保つために、ケース20の両端部にはほぼ円筒状の端面ゴムパッキン10が配置されており、その中心に形成された通孔に光ファイバーケーブルを密着して導入すると共に、端面ゴムパッキン10の周囲にシーリングテープを巻いてケース20の両端部内周面に配置し、ケース20をバンド締めする構造がとられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
光ファイバーケーブルは心線の数などに応じてその外径が異なるため、一般的には、ケーブルの外径に応じた径の通孔を有する複数種類の端面ゴムパッキンを用意する必要がある。
しかしながら、複数種類の端面ゴムパッキンを用意するのはコスト的にも保管の面からも負担になるため、単一の端面ゴムパッキンによって各種外径の光ファイバーケーブルに対応できるような工夫が種々、試みられている。
【0005】
たとえば、端面ゴムパッキンの通孔内部にべローズを折り込んでおき、細径のケーブルに対してはベローズをそのままにしてその内部にケーブルを挿通させ、太径のケーブルに対してはベローズを外に引き出して切除することにより、端面ゴムパッキンの通孔にケーブルを通過させるようにしたものがある。
この従来技術によると、ベローズの引き出しや切除作業が面倒であり、作業性が悪いという問題がある。
【0006】
また、他の従来技術として、外力により自在に変形可能なゲル状部材を円筒状に形成してその内部にケーブルを挿通させるようにし、ゲル状部材の変形によってケーブルの各種外径に対応可能としたものも提供されているが、この従来技術では、ゲル状部材の経年変化が生じやすいため劣化のおそれがあり、コストも高くなるという欠点がある。
【0007】
そこで本発明は、面倒な作業を伴わずに各種外径を有するケーブルを気密的、水密的に保持することができ、しかも低コストにて実現可能な端面ゴムパッキンを提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、クロージャの端部に配置されて内部の通孔にケーブルが挿通される端面ゴムパッキンにおいて、ほぼ円筒状のゴム製本体にその周方向に沿って前記本体と同心状にほぼ半円筒形の一対の補強材を配置し、使用時において、前記本体の中心軸に形成される通孔から前記補強材の各一端部相互間を経て外部に連通するスリットを形成すると共に、前記本体の軸方向両側の内部周面が凹面である内部周壁を有するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
まず、図1は実施形態の斜視図である。図示する端面ゴムパッキン1は、ほぼ円筒状のゴム製本体2と、本体2の周方向に沿って同心状に埋設されたほぼ半円筒形の一対の補強材5,6とを有している。また、本体2にはその半径方向に沿って一部に切り込みを入れたスリット7が軸方向全長にわたり形成されており、このスリット7の切り込み部分は補強材5,6の各一端部の間を通過して本体2の外周面に達していると共に、本体2の軸方向両側の内部周面は、ほぼ球面状の凹面3,4となっている(凹面4は図1では、便宜的に図示を省略してある)。
【0010】
ここで、補強材5,6は、たとえばアルミニウム等の金属や合成樹脂によって形成されている。これらの補強材5,6は、図示するように本体2に埋設するほか、本体2の外周面に固着してもよい。
【0011】
図2は、端面ゴムパッキン1の正面図(図2(a))、側面図(図2(b))、A−A断面図(図2(c))及び使用状態の主要部A−A断面図(図2(d))である。
図2(b),(c)に示すように、本体2の軸方向に沿った内部両側に凹面3,4を形成する内部周壁2Aの中心部には、この内部周壁2Aと一体的に薄膜8が形成されており、この薄膜8は使用時に切除されてケーブル挿通用の通孔9を形成するものである。
なお、この実施形態では凹面3,4をほぼ球面状に形成してあるが、これらの凹面はほぼ円錐状の凹面であってもよい。
【0012】
以上のように形成された本実施形態の端面ゴムパッキン1を使用する場合には、まず薄膜8を切除して通孔9を形成した状態で図2(b)に示すスリット7の切り込み部分を開くように本体2を拡開することにより、スリット7を切り裂いて通孔9まで到達させる。これにより、通孔9の周囲には光ファイバーケーブルを挿通させる空間が形成される。そして、図2(d)に示すごとく上記空間(通孔9)に光ファイバーケーブルCを挿通して本体2を復帰させれば、内部周壁2Aが補強材5,6による反力を受けながらケーブルCの外周面に密接するので、内部周壁2Aの左右の気密性、水密性が確保される。
【0013】
ここで、補強材5,6の周方向の長さを十分に長くして図2(b)のようにほぼ半円弧状とすれば、ケーブルCのほぼ全外周面にわたって内部周壁2Aによる均一な圧接力を作用させ、気密性、水密性を高めることができる。
【0014】
こうしてケーブルCが挿通された端面ゴムパッキン1は、図3に示したようにクロージャのケース20の両端部内周面に配置される。その後、ケース20の外周面を締め付けバンドにより締め付ければ、ケース内外の気密性、水密性を保ちながらケーブルCをクロージャ内に導入することができる。なお、この実施形態ではシーリングテープの使用を予定していないが、必要に応じて使用してもよい。
【0015】
本実施形態の端面ゴムパッキン1は、図2(c)から明らかなように軸方向両側に凹面3,4を形成する内部周壁2AがケーブルCの外周面に密接する構造であり、ケーブルCの外径が変わってもその外径に応じて内部周壁2Aが変形することによりケーブルCに密着してこれを保持可能である。
従って、単一の端面ゴムパッキン1によって種々の外径を有するケーブルCを密接状態で保持することができる。
【0016】
なお、本実施形態の端面ゴムパッキン1は、使用前の状態ではスリット7の一部が薄膜8まで到達しておらず、全体として剛性の高い弾性体となっているので、必要に応じて閉塞栓として使用することもできる。
上記実施形態では、もっぱら光ファイバーケーブルを保持するための端面ゴムパッキンについて説明したが、本発明の端面ゴムパッキンは、メタルケーブルや光ファイバーケーブル・メタルケーブルの複合ケーブルに対しても勿論適用可能である。
【0017】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、ゴム製本体の内部周壁が補強材からの反力を受けながら変形してケーブルの外周面に密接するので、外径が異なるケーブルであっても、単一の端面ゴムパッキンによりクロージャ内外の気密性、水密性を保ちつつケーブルを確実に保持することができる。
このため、ケーブルの外径に応じて複数種類の端面ゴムパッキンを用意したり切除する量を変える必要もなく、また、経年変化による劣化のおそれも少ない。総じて、本発明によれば、作業性がよく低コストの端面ゴムパッキンを提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態を示す正面図(図2(a))、側面図(図2(b))、A−A断面図(図2(c))、使用状態における主要部A−A断面図(図2(d))である。
【図3】クロージャの内部構造の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 端面ゴムパッキン
2 ゴム製本体
2A 内部周壁
3,4 凹面
5,6 補強材
7 スリット
8 薄膜
9 通孔
10 端面ゴムパッキン
20 クロージャ
21 融着接続トレイ
22 テンションメンバ固定金具
23 ケーブル把持金具
Claims (1)
- クロージャの端部に配置されて内部の通孔にケーブルが挿通される端面ゴムパッキンにおいて、
ほぼ円筒状のゴム製本体にその周方向に沿って前記本体と同心状にほぼ半円筒形の一対の補強材を配置し、使用時において、前記本体の中心軸に形成される通孔から前記補強材の各一端部相互間を経て外部に連通するスリットを形成すると共に、前記本体の軸方向両側の内部周面が凹面である内部周壁を有することを特徴とする端面ゴムパッキン。
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JP2000284735A JP4443015B2 (ja) | 2000-09-20 | 2000-09-20 | 端面ゴムパッキン |
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