JP4441472B2 - 陽イオン交換樹脂の含有金属不純物量低減方法 - Google Patents

陽イオン交換樹脂の含有金属不純物量低減方法 Download PDF

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Description

本発明は、イオン交換樹脂、イオン交換樹脂カラム、イオン交換樹脂の含有金属量低減方法、精製装置、及び精製方法に係り、特に塩酸等の鉱酸溶液を用いて含有金属量を低減させたイオン交換樹脂、及びそのイオン交換樹脂を用いて工業用水等の被処理液を精製する精製装置等に関する。本発明は、IC、液晶表示素子、撮像素子、各種記録メディア等の電子工業製品の製造に用いる電子材料等、洗浄水、薬液等の精製に好適である。
IC(半導体集積回路)、液晶ディスプレイ(LCD)等のフラットパネルディスプレイ(FPD)、撮像素子(CCD、CMOS)等の電子部品やCD−ROM、DVD−RAM等の各種記録メディア等(これらを総称して電子工業製品という。)の製造工程においては種々の薬液、溶解溶剤、電子材料(例えば液状のもの)、電子材料の原料や溶解溶剤、洗浄水等(これらを総称して製造用液という。)が使用される。近年の電子工業製品の高性能化・高品質化に伴ってこれらの製造用液、電子材料の原料やその溶解溶剤に対しても高純度化の要求が高まってきている。
この製造用液に金属(ナトリウム(Na)、カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、鉄(Fe)等)のイオン性不純物(これらを総称して金属不純物イオンという。)が含まれていると、電子工業製品の性能や品質に重大な影響を及ぼす。そのため、製造用液には不純物(特に、金属)の含有量が極めて低いこと、すなわち高純度であることが必要とされる。例えば、超純水においては1ppt以下程度、その他の薬液等においても10ppb以下程度の金属含有量であることが要求される。
そのため、これらの製造用液は精製によって金属不純物の除去が行われたうえで電子工業製品の製造に用いられるが、その精製に際しては従来よりイオン交換樹脂が使用されている。イオン交換樹脂は、水中及び水以外の液状物質中においてイオン交換能力を有しており、そのイオン交換能力により水及び液状物質内に含まれる金属不純物を除去することができる。また、固体であっても、溶媒に溶解して液状とすることによって金属不純物を低減し、さらに必要に応じて溶媒を取り除いて精製した固体とすることが可能である。
しかし、イオン交換樹脂中にも微量ながら金属不純物が含有されている。そのため、イオン交換樹脂を用いて製造用液を精製する際に、このイオン交換樹脂中の金属不純物が製造用液中に溶出してしまう場合がある。この溶出する金属不純物が製造用液中の金属イオン量を増大させてしまうと、高純度の製造用液が得られなくなってしまうという問題がある。
特に、水以外の薬液や溶解溶剤等の製造用液はイオン交換樹脂とのイオン交換反応の速度が遅いため、イオン交換樹脂での精製を非常に低い流速、例えばSV5程度で行う必要がある。そのため、イオン交換樹脂からの金属不純物の溶出の影響を受けやすくなってしまう。ここにおいて、SVは空間速度(Space Velocity)を意味し、例えば、h−1(単位時間・単位イオン交換樹脂体積当たりの通過液体積)の単位で表される。
そこで例えば、特許文献1,2に開示のもののように、イオン交換樹脂に鉱酸水溶液を通液させて含有金属不純物量を低減させる方法が提案されている。
特開平11−171508号公報 特表平8−503983号公報
しかしながら、通液させる鉱酸水溶液自体に金属不純物が含まれていると、イオン交換樹脂内の金属不純物を低減させることができないばかりか、逆にイオン交換樹脂に鉱酸水溶液中の金属不純物を吸着させ増大させてしまう場合がある。それにより、鉱酸水溶液通液後のイオン交換樹脂を使用することによって、却って製造用液中に多量の金属物質等を溶出させてしまうという問題がある。特に、ナトリウム(Na)、カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、鉄(Fe)は、他の金属に比較してイオン交換樹脂内での含有量が多く、鉱酸水溶液の通液によっても含有量の低減が困難である。
本発明は上記の事情に鑑みて為されたもので、イオン交換樹脂内の金属不純物の含有量を確実に低減し、このイオン交換樹脂により精製される製造用液中への金属不純物溶出量を低減し、ひいては含有金属不純物量の少ない高純度の製造用液を得ることができるイオン交換樹脂の含有金属不純物低減方法、その方法により製造されたイオン交換樹脂、イオン交換樹脂カラム、そのイオン交換樹脂を用いた精製装置、及び精製方法を提供することを例示的課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明の例示的側面としてのイオン交換樹脂は、含有金属不純物量が1mg/l以下でかつ濃度が5%以上の鉱酸溶液にH形陽イオン交換樹脂を接触させることにより、濃度3%の塩酸を体積比25倍量で通過させたときに溶出する全金属不純物量を5μg/ml−R以下としたことを特徴とする。
含有金属不純物量が極めて少ない鉱酸溶液に接触させることにより、確実かつ効果的にイオン交換樹脂内の金属不純物量を低減することができ、溶出金属不純物の少ないイオン交換樹脂を得ることができる。したがって、このイオン交換樹脂を用いて製造用液等の被処理液を精製することにより、含有金属不純物の少ない高純度の被処理液を得ることができる。
鉱酸溶液中の含有金属不純物量は1mg/l以下であることが必要であるが、0.5mg/l以下であることが好ましく、0.2mg/l以下であることはさらに好ましい。また、鉱酸溶液の濃度は10%以上であればさらに好ましく、5%未満の場合は充分なイオン交換樹脂内の金属不純物低減効果を得ることができない。
なお、ここで金属不純物とは金属不純物イオンをも含む概念であり、代表的なものとして例えばNa,Mg,Fe等が挙げられる。鉱酸溶液としては水溶液が望ましく、例えば塩酸溶液、硫酸溶液、硝酸溶液等が考えられる。また、「体積比25倍量」とは、イオン交換樹脂の体積に対して25倍の体積の塩酸(濃度3%)を通過させることを意味する。単位「/ml−R」は、「水膨潤状態におけるイオン交換樹脂の体積1ml当たり」を意味する。「鉱酸溶液に接触させる」は、イオン交換樹脂に鉱酸溶液を通過させることのほか、イオン交換樹脂を鉱酸溶液中に浸漬すること等も含む。
イオン交換樹脂としては、例えば、強酸性陽イオン交換樹脂、弱酸性陽イオン交換樹脂、強塩基性陰イオン交換樹脂、弱塩基性陰イオン交換樹脂、キレート樹脂等が考えられる。
鉱酸溶液におけるナトリウム(Na),カルシウム(Ca),マグネシウム(Mg),及び鉄(Fe)の各含有量がそれぞれ200μg/l以下であることが望ましい。これらの金属不純物含有量が少ない鉱酸溶液をイオン交換樹脂に接触させることにより、確実かつ効果的にイオン交換樹脂内のNa,Ca,Mg,Feの含有量を低減させることができる。
溶出する金属不純物が、ナトリウム(Na),カルシウム(Ca),マグネシウム(Mg),又は鉄(Fe)のうち少なくともいずれか1の金属を含んでもよい。これらの金属を含む全金属不純物溶出量を5μg/ml−R以下とすることにより、このイオン交換樹脂を被処理液の精製に用いた場合のイオン交換樹脂から被処理液中へのこれら金属不純物の溶出量を低減することができる。
イオン交換樹脂を、鉱酸溶液に接触させた後に純水又は超純水で洗浄することが望ましい。鉱酸溶液を除去する際、金属不純物の再汚染を防止することができる。
水分含有率を30%以下としてもよい。水分含有率を低減する方法としては、減圧乾燥、棚式乾燥、熱風乾燥等の公知の乾燥方法を利用することができる。これにより、例えば有機性の被処理液や非極性溶液のように水分混入が望ましくない被処理液の精製にこのイオン交換樹脂を適用することが可能となる。イオン交換樹脂中の水分量が30%以上であると、このような被処理液の精製時に、被処理液中に水分が溶出したり、水分が障壁となってイオン交換反応が充分に行われなくなってしまう。したがって、イオン交換樹脂中の水分含有率は30%以下、より好ましくは10%以下とされるのがよい。
本発明の他の例示的側面としてのイオン交換樹脂カラムは、上記のイオン交換樹脂と、供給口と排出口と収納室とを有してかつ供給口から給水された被処理液が収納室内に収納されたイオン交換樹脂を通過した後に排出口から排水されるように構成された収納部材と、を有することを特徴とする。
含有金属不純物量が極めて少ない鉱酸溶液に接触させることで、内部の金属不純物量を低減させたイオン交換樹脂を用いてイオン交換樹脂カラムを構成することにより、このイオン交換樹脂カラムを使用した被処理液の精製において、被処理液中への金属不純物溶出を低減することができる。それにより、含有金属不純物の少ない高純度の被処理液を得ることができる。
ここにおいて、被処理液は、イオン交換樹脂により精製される製造用液等の液体を意味し、電子工業製品の製造に用いられる薬液、溶剤、電子材料等(電子材料そのものの他、電子材料の原料やそれらの溶解溶剤を含む)、洗浄水等が含まれる。
薬液には、過酸化水素、塩酸、フッ化水素酸、燐酸、酢酸、水酸化テトラメチルアンモニウム、フッ化アンモニウム水溶液等が含まれる。溶剤には、アセトン、2−ブタノン、酢酸−n−ブチル、エタノール、メタノール、2−プロパノール、トルエン、キシレン、酢酸プロピレングリコールメチルエーテル、N−メチル2−ピロリジノン、乳酸エチル、フェノール化合物、ジメチルスルホキシド、テトラヒドラフラン、γ−ブチルラクトン等が含まれる。
電子材料等としては、半導体関連材料(レジスト、剥離剤、反射防止膜、層間絶縁膜塗布剤、バッファコート膜用塗布剤等)、FPD材料(液晶用フォトレジスト、カラーフィルター用材料、配向膜、封止材、液晶ミクスチャー、偏光板、反射板、オーバーコート剤、スペーサー等)等が含まれる。洗浄水には、半導体基板、液晶用基板の洗浄に用いられる超純水等が含まれる。
本発明のさらに他の例示的側面としての精製装置は、上記のイオン交換樹脂カラムと、被処理液をイオン交換樹脂カラムに向けて導くポンプと、を有することを特徴とする。
含有金属不純物量が低減されたイオン交換樹脂を用いたイオン交換樹脂カラムに被処理液を導いて精製することにより、被処理液中への金属不純物溶出を低減することができる。それにより、含有金属不純物の少ない高純度の被処理液を得ることができる。
この精製装置が、被処理液中に含有される不純物微粒子を除去するためのフィルターをさらに有すると、被処理液中の溶出金属不純物のみならず、不純物微粒子も低減することができ、よりいっそう高純度な被処理液を得ることができる。
イオン交換樹脂カラム及びポンプが被処理液に接する接液部が、フッ素系樹脂、ポリプロピレン樹脂、又はポリエチレン樹脂のうち少なくともいずれか1により構成されていてもよい。これにより、接液部から被処理液への金属不純物溶出等の悪影響を防止することができ、この精製装置を用いた精製により金属不純物含有量の少ない高純度の被処理液を得ることができる。なお、フッ素系樹脂としては、PTFE(四フッ化エチレン樹脂)、PFA(四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂)、ETFE(四フッ化エチレン・エチレン共重合樹脂)、FEP(四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合樹脂)、PVDF(ビニリデンフロオライド樹脂)、ECTFE(エチレン−クロロトリフルオエチレン樹脂)、PCTFE(クロロトリフルオロエチレン樹脂)、PVF(ビニルフルオライド樹脂)等が考えられる。
本発明のさらに他の例示的側面としてのイオン交換樹脂の含有金属不純物低減方法は、含有金属不純物量が1mg/l以下でかつ濃度が5%以上の鉱酸溶液にH形陽イオン交換樹脂を接触させることにより、濃度3%の塩酸を体積比25倍量で通過させたときに溶出する全金属不純物量を5μg/ml−R以下とすることを特徴とする。
含有金属不純物量が極めて少ない鉱酸溶液に接触させることにより、確実かつ効果的にイオン交換樹脂内の金属不純物量を低減することができ、溶出金属不純物の少ないイオン交換樹脂を得ることができる。したがって、このイオン交換樹脂を用いて製造用液等の被処理液を精製することにより、含有金属不純物の少ない高純度の被処理液を得ることができる。
本発明のさらに他の例示的側面としての精製方法は、被処理液をポンプによってイオン交換樹脂カラムに向けて導き、イオン交換樹脂カラムの収納部材内に収納された上記のイオン交換樹脂に被処理液を通過させ、被処理液内に含有される金属不純物量を低減させることを特徴とする。
含有金属不純物量が低減されたイオン交換樹脂が収納部材内に収納されたイオン交換樹脂カラムに被処理液を導いて精製することにより、被処理液中への金属不純物溶出を低減することができる。それにより、含有金属不純物の少ない高純度の被処理液を得ることができる。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下添付図面を参照して説明される好ましい実施例によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、イオン交換樹脂内の金属物質等の金属不純物の含有量を確実に低減することができる。したがって、このイオン交換樹脂により精製される製造用液等の被処理液中への金属不純物溶出量を低減することができ、ひいては含有金属不純物量の少ない高純度の被処理液を得ることができる。
[実施の形態]
以下、図面を用いて本発明の実施の形態に係るイオン交換樹脂を用いた精製装置Sについて説明する。図1は、この精製装置Sの全体構成を示す概略ブロック図である。精製装置Sは、ポンプ2、イオン交換樹脂カラム3、フィルター4を有して大略構成され、各々が配管部材6によって略直列状に接続されている。
ポンプ2の上流側には原液タンク1が接続されている。原液タンク1内にはイオン交換樹脂カラム3内のイオン交換樹脂7によって精製処理されるべき被処理液10が貯留されている。この被処理液10は、例えば種々の薬液、溶解溶剤、洗浄水等(製造用液)である。
ポンプ2は配管部材6によって原液タンク1とイオン交換樹脂カラム3の供給口8aとに接続されている。ポンプ2を駆動すると、原液タンク1内の被処理液10がイオン交換樹脂カラム3の供給口8aに向けて導かれるようになっている。もちろん、ポンプ2は、イオン交換樹脂カラム3とフィルター4との間に設けてもよいし、フィルター4と後述する処理液タンク5との間に設けられてもよい。さらに被処理液10の精製に必要な流量に応じてポンプ2を配管経路内に複数設けてもよい。
図2は、イオン交換樹脂カラム3の概略構成を示す断面図である。イオン交換樹脂カラム3は、収納部材8とイオン交換樹脂7とを有して大略構成される。収納部材8は、例えばフッ素系樹脂等の樹脂材料によって構成され、被処理液10を内部に供給するための供給口8aと外部に排出するために排出口8bとを有している。供給口8aと排出口8bとの経路間には収納室8cが配置され、内部にイオン交換樹脂7が収納されている。すなわち、供給口8aから供給された処理液10がイオン交換樹脂7を通過して排出口8bから外部に向けて排出されるようになっており、それによって被処理液10の精製が行えるようになっている。
イオン交換樹脂7としては、強酸性陽イオン交換樹脂(例えば、アンバーライトIR124H,200CTH)、弱酸性陽イオン交換樹脂(例えば、アンバーライトIRC76)、強塩基性陰イオン交換樹脂(例えば、アンバーライトIRA402BL,IRA900)、弱塩基性陰イオン交換樹脂(例えば、アンバーライトIRA96SB,IRA67)等が必要に応じて再生処理等の前処理が行われたうえで用いられる(括弧内は、いずれもローム・アンド・ハース社の商品名)。
このイオン交換樹脂7は、予め内部の含有金属不純物を低減する処理が施されて含有金属不純物量が極めて少ないものとなっている。すなわち、イオン交換樹脂7を所定物性値に規定された鉱酸溶液11(図3(a)参照)に接触させ、その後に超純水12(図3(b)参照)で洗浄することによりイオン交換樹脂7の含有金属不純物が低減されている。
図3は、このイオン交換樹脂7に対して含有金属不純物低減処理を行う方法を説明する説明図であって、図3(a)は、イオン交換樹脂を鉱酸溶液11に接触させた様子を示し、図3(b)は、その後にイオン交換樹脂7を超純水12で洗浄する様子を示している。また、図4は、イオン交換樹脂7に対して含有金属不純物低減処理を行う方法を説明するフローチャートである。
収納部材8の収納室8cにイオン交換樹脂7を収納し、供給口8aから鉱酸溶液11を供給して排出口8bから排出することによって、鉱酸溶液11をイオン交換樹脂7に通過(通液)させる(S.1)。鉱酸溶液11としては、塩酸溶液、硫酸溶液、硝酸溶液等が使用可能であるが、その物性値は含有金属不純物量が1mg/l以下かつ濃度5%以上であることが必要である。含有金属不純物としては、Na,Ca,Mg,Fe等の金属が代表的であり、これらの金属含有量が、各々200μg/l以下であることが望ましい。
このような金属不純物含有量が少なくかつ濃度が高い鉱酸溶液11を用いて含有金属不純物低減処理を行うことにより、イオン交換樹脂7内の含有金属不純物量も極めて少ないものとすることができる。具体的には、濃度3%の塩酸を体積比25倍量で通過させたときに溶出する全金属不純物量(特にNa,Ca,Mg,Fe等の溶出金属量)を5μg/ml−R以下とすることができる。
なお、本実施の形態においては、精製装置Sに用いられる収納部材8内にイオン交換樹脂7を収納して含有金属不純物低減処理を行っているが、もちろん、収納部材8とは別体とされた含有金属不純物低減処理専用の収納部材(図示せず)にイオン交換樹脂7を収納して処理を行ってもよい。また、イオン交換樹脂7と鉱酸溶液11との接触をイオン交換樹脂7に鉱酸溶液11を通過させることで実現しているが、もちろん、貯留状態の鉱酸溶液11中にイオン交換樹脂7を浸漬してもよい。
鉱酸溶液11を通過させ、含有金属不純物量を低減させた後に、イオン交換樹脂7を超純水12によって洗浄する(S.2)。例えば、図3(b)に示すように、供給口8aから超純水12を供給し、排出口8bから排出することによりイオン交換樹脂7に超純水12を通過させてもよいし、貯留状態の超純水12中にイオン交換樹脂7を浸漬してもよい。これにより、含有金属不純物量が極めて少ない高品質のイオン交換樹脂7を得ることができる。
ここで、精製対象としての被処理液10が有機性溶液や非極性溶液等の微量の水分混入が好ましくない液体である場合(S.3)、減圧乾燥、棚式乾燥、又は熱風乾燥等によりイオン交換樹脂7の水分含有率を30%以下に低減させる(S.4)。これにより、被処理液10中に水分が溶出することもなく、水分がイオン交換反応の障壁となることもない。
このように、水分含有率を低減させたイオン交換樹脂7を用いることは、被処理液10中への微量の水分混入が問題となる場合に特に有効である。しかしもちろんそれが問題とならない場合であっても、水分含有率を低減させたイオン交換樹脂7を用いることにより被処理液10の精製前にイオン交換樹脂7内の水分を中間極性溶媒(アルコール等)に置換する必要がなくなるので、好ましい。
フィルター4は、被処理液10中の不純物微粒子を除去するためのものであり、配管部材6によってイオン交換樹脂カラム3の排出口8bと接続されて、排出口8bから排出された精製後の被処理液10をろ過する。本実施の形態においては、フィルター4はイオン交換樹脂カラム3よりも下流側に設けられているが、もちろん上流側に設けられてもよい。
フィルター4の下流側には、精製及びろ過後の被処理液10を貯留するための処理液タンク5が配管部材6によって接続されている。この処理液タンク5内に貯留された被処理液10は、イオン交換樹脂7により金属不純物が除去され、フィルター4によって不純物微粒子が除去されているので、非常に高純度なものとなっている。イオン交換樹脂7は予め含有金属不純物低減処理が施されているので、精製によってイオン交換樹脂7側から被処理液10へと金属不純物が溶出してしまうこともない。
なお、この精製装置Sが被処理液10と接触する各部(例えば、ポンプ2の内部流路、配管部材6の内壁、収納部材8の内壁等の接液部)はフッ素系樹脂によって形成又はコーティングされている。したがって、接液部は被処理液10に対して不活性であり、被処理液10に悪影響を与えることがない。もちろん、フッ素系樹脂のほかにもポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂を適用することも可能である。
以上、本発明の好ましい実施の形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その要旨の範囲内で様々な変形や変更が可能である。
表1に示す含有金属量で濃度10%の塩酸溶液によって強酸性陽イオン交換樹脂の含有金属不純物低減処理を行った。なお、低減処理条件を表2に示した。
Figure 0004441472
Figure 0004441472
このイオン交換樹脂内の含有金属不純物量の低減処理が有りの場合と無しの場合とで測定した比較結果を表3に示す。なお、測定条件を表4に示した。
Figure 0004441472
Figure 0004441472
含有金属不純物低減処理を行ったイオン交換樹脂を用いて、金属不純物を含有する2-プロパノールを精製処理した。精製前後の2−プロパノール中に含有される金属不純物量の測定結果を表5に示した。低減処理有りのイオン交換樹脂を用いて精製した場合、各金属とも2−プロパノール中の含有量が10ppb以下に低減されている。なお、精製条件を表6に示した。
Figure 0004441472
Figure 0004441472
実施例1と同様の方法にて、多孔質タイプのイオン交換樹脂であるMR形イオン交換樹脂(商品名:アンバーライト200CTH)の含有不純物低減処理を行った。このイオン交換樹脂内の含有不純物量の低減処理が有りの場合と無しの場合とで測定した比較結果を表7に示す。
Figure 0004441472
含有金属不純物低減処理を行ったMR形イオン交換樹脂を100℃の恒温槽内で15時間乾燥させ、水分含有率を5%とした。その後、これらのMR形イオン交換樹脂を用いて、金属不純物を含有する酢酸プロピレングリコールメチルエーテル(PGMEA)を実施例1と同様の方法で精製処理した。精製前後のPGMEA中に含有される金属不純物量の測定結果を表8に示した。低減処理有りのMR形イオン交換樹脂を用いて精製した場合、各金属ともPGMEA中の含有量が10ppb以下に低減されている。
Figure 0004441472
実施例2と同様のMR形イオン交換樹脂(低減処理有りで乾燥処理したものと低減処理無しで乾燥処理したもの)それぞれ430gを内径48.5mm、高さ1000mmの円筒形PFA樹脂製カラム収納部材に収納し、電子工業用PGMEA(商品名:関東化学製)で膨潤させ、樹脂体積を1000mlとした。接液部がPVDF樹脂又はPTFE樹脂とされた無脈動定量ポンプによって2L/時の流速で電子工業用PGMEAをMR形イオン交換樹脂に向けて供給し、MR形イオン交換樹脂を洗浄した。その後、実施例2と同様に金属不純物を含有するPGMEAを2L/時の流速でMR形イオン交換樹脂に向けて供給し、20LのPGMEAを精製処理した。
配管部材にはすべてPFA樹脂チューブを使用し、バルブ、流量計、配管継ぎ手等の接液部はすべてPVDF樹脂、PTFE樹脂、PFA樹脂等により構成した。精製処理後のPGMEAをPFA樹脂製の処理液タンクに回収し、その液中の含有金属不純物量を測定した。測定結果を表9に示した。低減処理有りのMR形イオン交換樹脂を用いて精製した場合、各金属ともPGMEA中の含有量が10ppb以下に低減されている。
Figure 0004441472
比較例1
表10に示す含有金属量で濃度10%の塩酸溶液によって実施例1と同様にイオン交換樹脂の含有金属不純物低減処理を行った。なお、低減処理条件は実施例1と同様である。
Figure 0004441472
このイオン交換樹脂内の含有金属不純物量の低減処理が有りの場合と無しの場合とで測定した比較結果を表11に示す。なお、測定条件は実施例1と同様である。
Figure 0004441472
含有金属不純物低減処理を行ったイオン交換樹脂を用いて、実施例1と同様の2-プロパノールを精製処理した。精製前後の2−プロパノール中に含有される金属不純物量の測定結果を表12に示した。なお、精製条件は実施例1と同様である。
Figure 0004441472
比較例2
比較例2と同様の塩酸溶液によって実施例2と同様にMR形イオン交換樹脂の含有金属不純物低減処理を行った。このイオン交換樹脂内の含有金属不純物量の低減処理が有りの場合と無しの場合とで測定した比較結果を表13に示す。
Figure 0004441472
含有金属不純物低減処理を行ったMR形イオン交換樹脂を実施例2と同様に乾燥させ、水分含有率を5%とした。その後、これらのMR形イオン交換樹脂を用いて、金属不純物を含有する酢酸プロピレングリコールメチルエーテル(PGMEA)を実施例2と同様の方法で精製処理した。精製前後のPGMEA中に含有される金属不純物量の測定結果を表14に示した。
Figure 0004441472
以上の実施例及び比較例より、金属不純物含有量の少ない塩酸を用いて含有金属不純物低減処理を行うことにより、イオン交換樹脂内の含有金属不純物量を効果的に低減することができ、そのイオン交換樹脂を用いた精製によって被処理液中の含有金属不純物量を効果的に低減することができることがわかった。
この精製装置Sの全体構成を示す概略ブロック図である。 イオン交換樹脂カラム3の概略構成を示す断面図である。 このイオン交換樹脂7に対して含有金属不純物低減処理を行う方法を説明する説明図であって、図3(a)は、イオン交換樹脂を鉱酸溶液に接触させた状態を示し、図3(b)は、その後にイオン交換樹脂7を超純水で洗浄する様子を示している。 イオン交換樹脂7に対して含有金属不純物低減処理を行う方法を説明するフローチャートである。
符号の説明
S:精製装置
1:原液タンク
2:ポンプ
3:イオン交換樹脂カラム
4:フィルター
5:処理液タンク
6:配管部材
7:イオン交換樹脂
8:収納部材
8a:供給口
8b:排出口
8c:収納室
10:被処理液
11:鉱酸溶液
12:超純水

Claims (4)

  1. 含有金属不純物量が1mg/l以下でかつ濃度が5%以上の鉱酸溶液にH形陽イオン交換樹脂を接触させることにより、濃度3%の塩酸を体積比25倍量で通過させたときに溶出する全金属不純物量を5μg/ml−R以下とすることを特徴とする陽イオン交換樹脂の含有金属不純物量低減方法。
  2. 前記鉱酸溶液におけるナトリウム(Na),カルシウム(Ca),マグネシウム(Mg),及び鉄(Fe)の各含有量がそれぞれ200μg/l以下であることを特徴とする請求項1に記載の陽イオン交換樹脂の含有金属不純物量低減方法。
  3. 前記鉱酸溶液に接触させた後に前記H形陽イオン交換樹脂を純水又は超純水で洗浄することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の陽イオン交換樹脂の含有金属不純物量低減方法。
  4. 前記鉱酸溶液に接触させた後または前記純水又は超純水で洗浄した後に、前記H形陽イオン交換樹脂の水分含有率を30%以下に低減させることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の陽イオン交換樹脂の含有金属不純物量低減方法。
JP2005309122A 2005-10-24 2005-10-24 陽イオン交換樹脂の含有金属不純物量低減方法 Active JP4441472B2 (ja)

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