JP4440453B2 - ジヒドロピリドン誘導体及びその製造方法 - Google Patents

ジヒドロピリドン誘導体及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ジヒドロピリドン誘導体及びその製造方法に関し、特にハロゲン化された5,6−ジヒドロピリド−2−オン誘導体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
ジヒドロピリドン誘導体は、医薬、農薬、ファインケミカル等で幅広く用いられいる中間体である。そして、これらの用途では、ピリドン環に様々な置換基を導入することが求められている。
【0003】
従来、ピリドン環に置換基を導入する際には、置換基による配向性の相違を利用して、目標化合物ごとに最適な合成スキームを検討していた。たとえば、オルト、パラ配向性、又は、メタ配向性という置換基に依存する配向性の相違を考慮し、二置換ジヒドロピリドン、三置換ジヒドロピリドン等を合成していた。
【0004】
しかし、このような伝統的な有機合成の手法では、ピリドン環に導入する置換基が多くなればなるほど、合成経路が長くなり、収率が低下した。
【0005】
従って、多置換5,6−ジヒドロピリド−2−オン誘導体を選択的、かつ、高収率で得ることが所望された。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明では、下記式(I)で示されるジヒドロピリドン誘導体を製造する方法であって、
【0007】
【化6】
(式中、R1、R2及びR3は、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、水素原子;置換基を有していてもよいC1〜C20炭化水素基;置換基を有していてもよいC1〜C20アルコキシ基;置換基を有していてもよいC6〜C20アリールオキシ基;置換基を有していてもよいアミノ基;置換基を有していてもよいシリル基、又は水酸基であり、ただし、R1及びR2は、互いに架橋してC4〜C20飽和環又は不飽和環を形成してもよく、前記環は、酸素原子、硫黄原子、又は式−N(R4)−で示される基(式中、R4は水素原子又はC1〜C20炭化水素基である。)で中断されていてもよく、かつ、置換基を有していてもよく、A1、A2、A3、A4及びA5は、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、水素原子;ハロゲン原子;置換基を有していてもよいC1〜C20炭化水素基;置換基を有していてもよいC1〜C20アルコキシ基;置換基を有していてもよいC6〜C20アリールオキシ基;置換基を有していてもよいC6〜C20アルキルアリールオキシ基;置換基を有していてもよいC6〜C20アルキルオキシカルボニル基;置換基を有していてもよいC6〜C20アリールオキシカルボニル基;シアノ基(−CN);ニトロ基(−NO2);イソシアノ基(−NC);カルバモイル基(−C(=O)NH2);ハロホルミル基(−C(=O)−B、式中、Bはハロゲン原子を示す。);ホルミル基(−C(=O)−H);イソシアナト基(−NCO)、チオシアナト基(−SCN)又はイソチオシアナト基(−NCS)であり、Yは、ハロゲン原子である。)下記式(II)で示されるメタラシクロペンテンと、
【0008】
【化7】
(式中、R1及びR2は、上記の意味を有する。Mは、周期表の第3族〜第5族またはランタニド系列の金属を示し;L1及びL2は、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、アニオン性配位子を示し、ただし、L1及びL2は、架橋されていてもよい。)下記式(III)で示されるイソシアネートとを反応させ、反応混合物を得る工程と、
【0009】
【化8】
(式中、R3は、上記の意味を有する。)周期表第4〜15族の金属を含む金属化合物の存在下、前記反応混合物と、下記式(IV)で示されるアリル誘導体と、
【0010】
【化9】
(式中、A1、A2、A3、A4及びA5は、上記の意味を有する。Eは、脱離基である。)下記式(V)で示されるハロゲンとを
【0011】
2 (V)
(式中、Yは、上記の意味を有する。)反応させる工程とを含むことを特徴とするジヒドロピリドン誘導体の製造方法が提供される。
【0012】
本発明にかかるジヒドロピリドン誘導体の製造方法において、前記金属化合物が、銅イオン、ニッケルイオン、ビスマスイオン、パラジウムイオンを含む塩、又は、ニッケル錯体若しくはパラジウム錯体であって、前記ニッケル錯体及び前記パラジウム錯体には、低級アルキルカルボニルオキシ基、ホスフィン、ホスファイト若しくはハロゲン原子の少なくとも一つが配位子として、それぞれ、ニッケル金属及びパラジウム金属に結合していることが好ましい。
【0013】
また、前記金属化合物が、CuX、NiX2、若しくは、BiX3(式中、Xは、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、ハロゲン原子、シアノ基(−CN)又は水酸基を示す。)、又は、NiX212(式中、Xは、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、ハロゲン原子を示し、P1及びP2は、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、ホスフィン配位子を示し、ただし、P1及びP2は、互いに架橋していてもよい。)、若しくは、Pd(Q1)(Q2)(Q3)(Q4)(式中、Q1、Q2、Q3及びQ4は、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、ホスフィン、ホスファイト、C1−C40アシル基、又は、ハロゲン原子を示し、ただし、Q1、Q2、Q3及びQ4の任意の2つ、3つ及び4つが、互いに架橋していてもよい。)であってもよい。
【0014】
また、本発明において、Mが、周期表第4族もしくは第5族またはランタニド系列の金属であり、前記アニオン性配位子が、非局在化環状η5−配位系配位子であることが好ましい。また、前記非局在化環状η5−配位系配位子が、置換されていてもよいシクロペンタジエニル基、インデニル基、フルオレニル基又はアズレニル基であることが更に好ましい。
【0015】
また、本発明において、R1、R2及びR3は、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、C1〜C20アルキル基、C2〜C20アルケニル基、C2〜C20アルキニル基、C3〜C20アリル基、C4〜C20アルキルジエニル基、C4〜C20ポリエニル基、C6〜C20アリール基、C6〜C20アルキルアリール基、C6〜C20アリールアルキル基、C4〜C20シクロアルキル基、C4〜C20シクロアルケニル基、又は、(C5〜C10シクロアルキル)C1〜C10アルキル基であることが好ましい。ただし、R1及びR2は、互いに架橋して、酸素原子で中断されていてもよいC4〜C20飽和又は不飽和環を形成してもよい。
【0016】
また、本発明では、下記式(I)で示されるジヒドロピリドン誘導体が提供される。
【0017】
【化10】
(式中、R1、R2及びR3は、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、水素原子;置換基を有していてもよいC1〜C20炭化水素基;置換基を有していてもよいC1〜C20アルコキシ基;置換基を有していてもよいC6〜C20アリールオキシ基;置換基を有していてもよいアミノ基;置換基を有していてもよいシリル基又は水酸基であり、ただし、R1及びR2は、互いに架橋してC4〜C20飽和環又は不飽和環を形成してもよく、前記環は、酸素原子、硫黄原子、又は式−N(R4)−で示される基(式中、R4は水素原子又はC1〜C20炭化水素基である。)で中断されていてもよく、かつ、置換基を有していてもよく、A1、A2、A3、A4及びA5は、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、水素原子;ハロゲン原子;置換基を有していてもよいC1〜C20炭化水素基;置換基を有していてもよいC1〜C20アルコキシ基;置換基を有していてもよいC6〜C20アリールオキシ基;置換基を有していてもよいC6〜C20アルキルアリールオキシ基;置換基を有していてもよいC6〜C20アルキルオキシカルボニル基;置換基を有していてもよいC6〜C20アリールオキシカルボニル基;シアノ基(−CN);ニトロ基(−NO2);イソシアノ基(−NC);カルバモイル基(−C(=O)NH2);ハロホルミル基(−C(=O)−B、式中、Bはハロゲン原子を示す。);ホルミル基(−C(=O)−H);イソシアナト基(−NCO)、チオシアナト基(−SCN)又はイソチオシアナト基(−NCS)であり、Yは、ハロゲン原子である。)
【0018】
本発明において、R1、R2及びR3は、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、C1〜C20アルキル基、C2〜C20アルケニル基、C2〜C20アルキニル基、C3〜C20アリル基、C4〜C20アルキルジエニル基、C4〜C20ポリエニル基、C6〜C20アリール基、C6〜C20アルキルアリール基、C6〜C20アリールアルキル基、C4〜C20シクロアルキル基、C4〜C20シクロアルケニル基、又は、(C5〜C10シクロアルキル)C1〜C10アルキル基であることが好ましい。ただし、R1及びR2は、互いに架橋して、酸素原子で中断されていてもよいC4〜C20飽和又は不飽和環を形成してもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明では、下記式(I)で示されるジヒドロピリドン誘導体が提供される。
【0020】
【化11】
(式中、R1、R2、R3、A1、A2、A3、A4、A5及びYは、上記の意味を有する。)
【0021】
1、R2及びR3は、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、水素原子;置換基を有していてもよいC1〜C20炭化水素基;置換基を有していてもよいC1〜C20アルコキシ基;置換基を有していてもよいC6〜C20アリールオキシ基;置換基を有していてもよいアミノ基;置換基を有していてもよいシリル基又は水酸基である。
【0022】
本明細書では、C1〜C20炭化水素基は、飽和若しくは不飽和の非環式であってもよいし、飽和若しくは不飽和の環式であってもよい。C1〜C20炭化水素基が非環式の場合には、線状でもよいし、枝分かれでもよい。C1〜C20炭化水素基には、C1〜C20アルキル基、C2〜C20アルケニル基、C2〜C20アルキニル基、C3〜C20アリル基、C4〜C20アルキルジエニル基、C4〜C20ポリエニル基、C6〜C18アリール基、C6〜C20アルキルアリール基、C6〜C20アリールアルキル基、C4〜C20シクロアルキル基、C4〜C20シクロアルケニル基、(C3〜C10シクロアルキル)C1〜C10アルキル基などが含まれる。
【0023】
1〜C20アルキル基、C2〜C20アルケニル基、C2〜C20アルキニル基、C3〜C20アリル基、C4〜C20アルキルジエニル基、及び、C4〜C20ポリエニル基は、それぞれ、C1〜C10アルキル基、C2〜C10アルケニル基、C2〜C10アルキニル基、C3〜C10アリル基、C4〜C10アルキルジエニル基、及び、C4〜C1 0ポリエニル基であることが好ましい。
【0024】
6〜C18アリール基、C6〜C20アルキルアリール基、C6〜C20アリールアルキル基、C4〜C20シクロアルキル基、及び、C4〜C20シクロアルケニル基は、それぞれ、C6〜C10アリール基、C6〜C12アルキルアリール基、C6〜C12アリールアルキル基、C4〜C10シクロアルキル基、及び、C4〜C10シクロアルケニル基が好ましい。
【0025】
本発明の実施において有用なアルキル基の例としては、制限するわけではないが、メチル、エチル、プロピル、n−ブチル、t−ブチル、ドデカニル、トリフルオロメチル、ペルフルオロ−n−ブチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ベンジル、2−フェノキシエチル等がある。
【0026】
本発明の実施において有用なアリール基の例としては、制限するわけではないが、フェニル、2−トリル、3−トリル、4−トリル、ナフチル、ビフェニル、4−フェノキシフェニル、4−フルオロフェニル、3−カルボメトキシフェニル、4−カルボメトキシフェニル等がある。
【0027】
本発明の実施において有用なアルコキシ基の例としては、制限するわけではないが、メトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、t−ブトキシ等がある。
【0028】
本発明の実施において有用なアリールオキシ基の例としては、制限するわけではないが、フェノキシ、ナフトキシ、フェニルフェノキシ、4−メチルフェノキシ、2−トリルオキシ、3−トリルオキシ、4−トリルオキシ、ナフチルオキシ、ビフェニルオキシ、4−フェノキシフェニルオキシ、4−フルオロフェニルオキシ、3−カルボメトキシフェニルオキシ、4−カルボメトキシフェニルオキシ等がある。
【0029】
1〜C20炭化水素基、C1〜C20アルコキシ基、C6〜C20アリールオキシ基、アミノ基、シリル基には、置換基が導入されていてもよく、この置換基としては、例えば、C1〜C10炭化水素基、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基などが挙げられる。
【0030】
本発明の実施において有用なアミノ基の例としては、制限するわけではないが、アミノ、ジメチルアミノ、メチルアミノ、メチルフェニルアミノ、フェニルアミノ等がある。
【0031】
本発明の実施において有用なシリル基としては、制限するわけではないが、トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリメトキシシリル、トリエトキシシリル、ジフェニルメチルシリル、トリフェニルシリル、トリフェノキシシリル、ジメチルメトキシシリル、ジメチルフェノキシシリル、メチルメトキシフェニル等がある。
【0032】
ただし、R1及びR2は、互いに架橋してC4〜C20飽和環又は不飽和環を形成してもよい。これらの置換基が形成する環は、4員環〜16員環であることが好ましく、4員環〜12員環であることが更に好ましい。この環は、ベンゼン環等の芳香族環あってもよいし、脂肪族環であってもよい。また、これらの置換基が形成する環に、更に単数又は複数の環が形成されていてもよい。
【0033】
前記飽和環または不飽和環は、酸素原子、硫黄原子または式―N(R4)―で示される基(式中、R4は水素原子またはC1〜C20炭化水素基である。)で中断されていてもよい。即ち、前記飽和環または不飽和環はヘテロ環であってもよい。かつ、置換基を有していてもよい。不飽和環は、ベンゼン環等の芳香族環であってもよい。
【0034】
4は水素原子またはC1〜C10炭化水素基であることが好ましく、水素原子またはC1〜C7炭化水素基であることが更に好ましく、R4は水素原子、C1〜C3アルキル基、フェニル基またはベンジル基であることが更になお好ましい。
【0035】
この飽和環又は不飽和環は、置換基を有していてもよく、たとえば、C1〜C20炭化水素基、C1〜C20アルコキシ基、C6〜C20アリールオキシ基、アミノ基、水酸基又は式シリル基などの置換基が導入されていてもよい。
【0036】
1、A2、A3、A4及びA5は、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、水素原子;ハロゲン原子;置換基を有していてもよいC1〜C20炭化水素基;置換基を有していてもよいC1〜C20アルコキシ基;置換基を有していてもよいC6〜C20アリールオキシ基;置換基を有していてもよいC6〜C20アルキルアリールオキシ基;置換基を有していてもよいC6〜C20アルキルオキシカルボニル基;置換基を有していてもよいC6〜C20アリールオキシカルボニル基;シアノ基(−CN);ニトロ基(−NO2);イソシアノ基(−NC);カルバモイル基(−C(=O)NH2);ハロホルミル基(−C(=O)−B、式中、Bはハロゲン原子を示す。);ホルミル基(−C(=O)−H);イソシアナト基(−NCO)、チオシアナト基(−SCN)又はイソチオシアナト基(−NCS)である。
【0037】
本発明の実施において有用なアルキルオキシカルボニル基の例としては、制限するわけではないが、メチルオキシカルボニル、エチルオキシカルボニル、プロピルオキシカルボニル、n−ブチルオキシカルボニル、t−ブチルオキシカルボニル、ドデカニルオキシカルボニル、トリフルオロメチルオキシカルボニル、ペルフルオロ−n−ブチルオキシカルボニル、2,2,2−トリフルオロエチルオキシカルボニル等がある。
【0038】
本発明の実施において有用なアリールオキシカルボニル基の例としては、制限するわけではないが、フェニルオキシカルボニル、2−トリルオキシカルボニル、3−トリルオキシカルボニル、4−トリルオキシカルボニル、ナフチルオキシカルボニル、ビフェニルオキシカルボニル、4−フェノキシフェニルオキシカルボニル、4−フルオロフェニルオキシカルボニル、3−カルボメトキシフェニルオキシカルボニル等がある。
【0039】
Yは、ハロゲン原子である。ハロゲン原子としては、Br、I、Cl等を挙げることができ、Iを好ましく挙げることができる。
【0040】
本発明では、また、下記式(I)で示されるジヒドロピリドン誘導体を製造する方法であって、下記式(II)で示されるメタラシクロペンテンと、下記式(III)で示されるイソシアネートとを反応させ、反応混合物を得る工程と、周期表第4〜15族の金属を含む金属化合物の存在下、前記反応混合物と、下記式(IV)で示されるアリル誘導体と、下記式(V)で示されるハロゲンとを反応させる工程とを含むことを特徴とするジヒドロピリドン誘導体の製造方法が提供される。
【0041】
【化12】
(式中、R1、R2、R3、M、L1,L2、A1、A2、A3、A4,A5、E及びYは、上記の意味を有する。)
【0042】
本発明にかかるジヒドロピリドン誘導体の製造方法において、下記式(II)で示されるメタラシクロペンテンが用いられる。
【0043】
【化13】
(式中、R1及びR2は、上記の意味を有する。)
【0044】
Mは、周期表の第3族〜第5族又はランタニド系列の金属を示す。Mとしては、周期表第4族又はランタニド系列の金属が好ましく、周期表第4族の金属、即ち、チタン、ジルコニウム及びハフニウムが更に好ましい。
【0045】
1及びL2は、互いに独立し、同一又は異なって、アニオン性配位子を示す。ただし、L1及びL2は、架橋されていてもよい。前記アニオン性配位子は、非局在化環状η5−配位系配位子、C1〜C20アルコキシ基、C6〜C20アリールオキシ基又はジアルキルアミド基であることが好ましい。
【0046】
1及びL2は、非局在化環状η5−配位系配位子であることが好ましい。非局在化環状η5−配位系配位子の例は、無置換のシクロペンタジエニル基、及び置換シクロペンタジエニル基である。この置換シクロペンタジエニル基は例えば、メチルシクロペンタジエニル、エチルシクロペンタジエニル、イソプロピルシクロペンタジエニル、n−ブチルシクロペンタジエニル、t−ブチルシクロペンタジエニル、ジメチルシクロペンタジエニル、ジエチルシクロペンタジエニル、ジイソプロピルシクロペンタジエニル、ジ−t−ブチルシクロペンタジエニル、テトラメチルシクロペンタジエニル、インデニル基、2−メチルインデニル基、2−メチル−4−フェニルインデニル基、テトラヒドロインデニル基、ベンゾインデニル基、フルオレニル基、ベンゾフルオレニル基、テトラヒドロフルオレニル基、オクタヒドロフルオレニル基及びアズレニル基である。
【0047】
非局在化環状η5−配位系配位子は、非局在化環状π系の1個以上の原子がヘテロ原子に置換されていてもよい。水素の他に、周期表第14族の元素及び/又は周期表第15、16及び17族の元素のような1個以上のヘテロ原子を含むことができる。
【0048】
非局在化環状η5−配位系配位子、例えば、シクロペンタジエニル基は、中心金属と、環状であってもよい、一つの又は複数の架橋配位子により架橋されていてもよい。架橋配位子としては、例えば、CH2、CH2CH2、CH(CH3)CH2、CH(C49)C(CH32、C(CH32、(CH32Si、(CH32Ge、(CH32Sn、(C652Si、(C65)(CH3)Si、(C652Ge、(C652Sn、(CH24Si、CH2Si(CH32、o−C64又は2、2'−(C642が挙げられる。
【0049】
上記式(II)で示されるメタラシクロペンテンは、二つ以上のメタロセン部分 (moiety)を有する化合物も含む。このような化合物は多核メタロセンとして知られている。前記多核メタロセンは、いかなる置換様式及びいかなる架橋形態を有していてもよい。前記多核メタロセンの独立したメタロセン部分は、各々が同一種でも、異種でもよい。前記多核メタロセンの例は、例えばEP−A−632063、特開平4−80214号、特開平4−85310、EP−A−654476に記載されている。
【0050】
本発明にかかるジヒドロピリドン誘導体の製造方法において、下記式(III)で示されるイソシアネートが用いられる。
【0051】
【化14】
(式中、R3は、上記の意味を有する。)
【0052】
上記式(III)で示されるイソシアネートの量は、メタラシクロペンテン(II)1モルに対し、0.01モル〜20モルであり、好ましくは0.1モル〜8モルであり、更に好ましくは、0.9モル〜3モルである。
【0053】
本発明にかかるジヒドロピリドン誘導体の製造方法において、下記式(IV)で示されるアリル誘導体が用いられる。
【0054】
【化15】
(式中、A1、A2、A3、A4及びA5は、上記の意味を有する。)
【0055】
Eは、脱離基である。脱離基としては、例えば、F、Cl、Br、Iのようなハロゲン原子、トシラート基(―O−S(=O)2−C64−CH3)、トリフルオロメタンスルホン酸エステル(トリフラート)、C1〜C20アルコキシ基(好ましくは、C1〜C10アルコキシ基であり、更に好ましくは、C1〜C6アルコキシ基)、C6〜C20アリールオキシ基、トリ低級アルキルシリルオキシ基等が挙げられる。脱離基としては、Cl、Br、トシラート基、C1〜C20アルコキシ基、及びトリ低級アルキルシリルオキシ基を挙げることができ、ハロゲン原子を好ましく挙げることができる。
【0056】
上記式(IV)で示されるアリル誘導体の量は、メタラシクロペンテン(II)1モルに対し、0.01モル〜20モルであり、好ましくは0.1モル〜8モルであり、更に好ましくは、0.9モル〜3モルである。
【0057】
また、本発明にかかるジヒドロピリドン誘導体の製造方法において、下記式(V)で示されるハロゲンが用いられる。
【0058】
2 (V)
(式中、Yは、上記の意味を有する。)
【0059】
上記式(V)で示されるハロゲンの量は、メタラシクロペンテン(II)1モルに対し、0.01モル〜20モルであり、好ましくは0.1モル〜8モルであり、更に好ましくは、1モル〜3モルである。
【0060】
本発明にかかるジヒドロピリドン誘導体の製造方法は、周期表第4〜15族の金属を含む金属化合物存在下で行われる。
【0061】
金属化合物は、塩であっても、錯体であってもよく、銅イオン、ニッケルイオン、ビスマスイオン、パラジウムイオンを含む塩、又は、ニッケル錯体若しくはパラジウム錯体であることが好ましい。
【0062】
塩の場合には、銅、ニッケル、ビスマス、パラジウムと、塩酸、硫酸等の無機酸又はカルボン酸のような有機酸との塩であってもよい。金属化合物は、CuX、NiX2、PdX2、若しくは、BiX3(式中、Xは、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子、シアノ基(−CN)又は水酸基を示す。)であることが好ましく、更に、ハロゲン化銅(I)、ハロゲン化パラジウム(II)、ハロゲン化ビスマス(III)のような金属塩が好ましく、特に、CuClのようなハロゲン化銅(I)が好ましく用いられる。
【0063】
ニッケル錯体及びパラジウム錯体である場合は、4配位又は6配位であることが好ましく、4配位子が更に好ましい。これらの錯体には、低級アルキルカルボニルオキシ基、ホスフィン、ホスファイト若しくはハロゲン原子の少なくとも一つが配位子として、それぞれ、ニッケル金属及びパラジウム金属に結合していることが好ましい。
【0064】
ニッケル錯体は、たとえば、NiX212(式中、Xは、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子を示し、P1及びP2は、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、ホスフィン、ホスファイト又はアミンを示し、好ましくは、ホスフィン又はアミンを示し、更に好ましくはホスフィンを示す。ただし、P1及びP2は、互いに架橋していてもよい。)であってもよい。
【0065】
ホスフィンは、ジフェニルホスフィンのようなジアリールホスフィン、トリフェニルホスフィンのようなトリアリールホスフィン、トリエチルホスフィンのようなトリアルキルホスフィン、アルキルジアリールホスフィン、ジアルキルアリールホスフィン、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタンのようなα,ω−ビス(ジアリールホスフィノ)アルカン、P,P,P',P',P",P"−ヘキサフェニル−トリスエチレンテトラホスフィンのようなP,P,P',P',P",P"−六置換−トリスアルキレンテトラホスフィン等であってもよい。ホスファイトは、ホスフィンと同様である。
【0066】
アミンは、配位子としては、ピリジン、ビピリジン、キノリン等の芳香族アミンであってもよいし、エチレンジアミンのようなアルキレンジアミン、N,N,N',N'−テトラアルキルエチレンジアミンのようなN,N,N',N'−四置換アルキレンジアミン、トリスエチレンジアミンのようなトリスアルキレンジアミン等の脂肪族アミンであってもよい。
【0067】
ニッケル錯体としては、たとえば、ビス(トリフェニルホスフィン)ジクロロニッケル、ジクロロ(2,2'−ビピリジン)ニッケルが挙げられる。NiX212で示されるニッケル錯体は、NiX2で示されるニッケル塩と比べて、有機溶媒中での溶解度が向上するので、用途によっては、好ましい。たとえば、NiX2で示されるニッケル塩を反応系が含まれている溶媒に添加し、所望により、更にホスフィンを溶媒に添加して in situで、ニッケルホスフィン錯体を形成してもよい。
【0068】
パラジウム錯体は、Pd(Q1)(Q2)(Q3)(Q4)(式中、Q1、Q2、Q3及びQ4は、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、ホスフィン、ホスファイト、C1−C20アシル基、ハロゲン原子を含む置換基を有していてもよいC1〜C20アルキルカルボニルオキシ基、ハロゲン原子を含む置換基を有していてもよいC1〜C20アリールカルボニルオキシ基、ニトリル、又は、ハロゲン原子を示し、好ましくは、ホスフィン、ホスファイト、C1−C20アシル基、アミン、ハロゲン原子、又は、ハロゲン原子を示し、ただし、Q1、Q2、Q3及びQ4の任意の2つ、3つ及び4つが、互いに架橋していてもよい。)であってもよい。ホスフィン、ホスファイト又はアミンについては、上述の通りである。パラジウム錯体としては、たとえば、Pd(O−C(=O)R)4(式中、Rはアルキル基又はアリール基であり、互いに架橋していてもよい。)、[PdX42-(Xはハロゲン原子である。)、テトラキス(トリアリールホスフィン)、PdCl2(2,2'-ビピリジン)等が挙げられる。
【0069】
本発明にかかるジヒドロピリドン誘導体は、典型的には、上記式(II)で示されるメタラシクロペンテンの溶液にイソシアネート(III)を添加して攪拌する。次いで、金属化合物及びアリル誘導体(IV)を添加して攪拌し、ハロゲン(V)を添加して攪拌して製造する。メタラシクロペンテン(II)は単離されたものを用いる必要はなく、溶液中で調製されたメタラシクロペンテンをそのまま用いても良い。アリル誘導体(IV)及び金属化合物を添加する順序には、制限がない。アリル誘導体(IV)及び金属化合物を同時に添加してもよいし、アリル誘導体(IV)を添加した後に金属化合物を添加してもよいし、金属化合物を添加した後にアリル誘導体(IV)を添加してもよい。
【0070】
たとえば、反応機構としては、下記のスキームが提案される。
【化16】
(式中、R1、R2、R3、M、L1,L2、A1、A2、A3、A4,A5、E及びYは、上記の意味を有する。M1は周期表第4〜15族の金属であり、Xはハロゲン原子、シアノ基(−CN)又は水酸基である。)
【0071】
メタラシクロペンテン(II)は、イソシアネート(III)と反応し、中間体(VIa)を生成する。この中間体(VIa)にアリル誘導体(IV)と金属化合物M1Xとを添加し、中間体(VIIa)を生成し、次いで、ハロゲン(V)を添加し、ジヒドロピリドン誘導体(I)を生成する。
【0072】
そのほかに、例えば、下記のスキームが提案される。
【化17】
(式中、R1、R2、R3、M、L1,L2、A1、A2、A3、A4,A5、E及びYは、上記の意味を有する。M1は周期表第4〜15族の金属であり、Xはハロゲン原子、シアノ基(−CN)又は水酸基である。)
【0073】
メタラシクロペンテン(II)は、イソシアネート(III)と反応し、中間体(VIb)を生成する。この中間体(VIb)にアリル誘導体(IV)と金属化合物M1Xとを添加し、中間体(VIIb)を生成し、次いで、ハロゲン(V)を添加し、ジヒドロピリドン誘導体(I)を生成する。
【0074】
なお、これらの反応機構は仮説に過ぎず、本発明はこれらの反応機構に限定されるものではない。
【0075】
反応は、好ましくは−100℃〜300℃の温度範囲で行われ、特に好ましくは−80℃〜100℃の温度範囲、更に好ましくは−50℃〜50℃の温度範囲で行われる。圧力は、例えば、0.1バール〜2500バールの範囲内で、好ましくは0.5バール〜10バールの範囲内である。
【0076】
溶媒としては、上記式(II)で示されるメタラシクロペンテンを溶解することができる溶媒が好ましい。溶媒は、脂肪族又は芳香族の有機溶媒が用いられる。エーテル系溶媒、例えばテトラヒドロフラン又はジエチルエーテル;塩化メチレンのようなハロゲン化炭化水素;o−ジクロロベンゼンのようなハロゲン化芳香族炭化水素;N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素が用いられる。
【0077】
上記式(II)で示されるメタラシクロペンテンは、例えば、下記のスキームで生成することができる。
【化18】
(式中、R1、R2、M、L1及びL2は、上記意味を有する。)
【0078】
式(X)で示されるジエチル体は、対応する有機金属化合物、特にジクロロ体等のジハロゲノ体にエチルグリニャールを−100℃〜0℃、好ましくは、―100℃〜−50℃で作用させて得られる。
【0079】
本発明において、式(II)で示されるメタラシクロペンテンは、例えば、下記のメタロセンを用いて合成することができる。
【0080】
なお、ビス(インデニル)ジクロロジルコニウム;ビス(フルオレニル)ジクロロジルコニウム;(インデニル)(フルオレニル)ジクロロジルコニウム;ビス(シクロペンタジエニル)ジクロロジルコニウム;ビス(シクロペンタジエニル)ジクロロチタン;(ジメチルシランジイル)ビス(インデニル)ジクロロジルコニウム;(ジメチルシランジイル)ビス(テトラヒドロインデニル)ジクロロジルコニウム;(ジメチルシランジイル)(インデニル)ジクロロジルコニウム;(ジメチルシランジイル)ビス(2−メチルインデニル)ジクロロジルコニウム;(ジメチルシランジイル)ビス(2−エチルインデニル)ジクロロジルコニウム;(ジメチルシランジイル)ビス(2−メチル−4,5−ベンゾインデニル)ジクロロジルコニウム;(ジメチルシランジイル)ビス(2−エチル−4,5−ベンゾインデニル)ジクロロジルコニウム;(ジメチルシランジイル)ビス(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジクロロジルコニウム;(ジメチルシランジイル)ビス(2−エチル−4−フェニルインデニル)ジクロロジルコニウム;(ジメチルシランジイル)ビス(2−メチル−4,6−ジイソプロピルインデニル)ジクロロジルコニウムなどのジクロロ体については、ナトリウム等のアルカリ金属、マグネシウム等のアルカリ土類金属のような強塩基で還元するか、又は、ジアルキル体に変換してから、メタラシクロペンテンを生成させる。
【0081】
ビス(シクロペンタジエニル)ジエチルジルコニウム;
ビス(メチルシクロペンタジエニル)ジエチルジルコニウム;
ビス(ブチルシクロペンタジエニル)ジエチルジルコニウム;
ビス(インデニル)ジエチルジルコニウム;
ビス(フルオレニル)ジエチルジルコニウム;
(インデニル)(フルオレニル)ジエチルジルコニウム;
(3−メチル−5−ナフチルインデニル)(2,7−ジ−tert−ブチルフルオレニル)ジエチルジルコニウム;
(3−メチル−5−ナフチルインデニル)(3,4,7−トリメトキシフルオレニル)ジエチルジルコニウム;
(ペンタメチルシクロペンタジエニル)(テトラヒドロインデニル)ジエチルジルコニウム;
(シクロペンタジエニル)(1−オクテン−8−イルシクロペンタジエニル)ジエチルジルコニウム;
(インデニル)(1−ブテン−4−イルシクロペンタジエニル)ジエチルジルコニウム;
[1,3−ビス(トリメチルシリル)シクロペンタジエニル](3,4−ベンゾフルオレニル)ジエチルジルコニウム;。
【0082】
ビス(シクロペンタジエニル)ジエチルチタン;
ジメチルシランジイルビス(インデニル)ジエチルジルコニウム;
ジメチルシランジイルビス(テトラヒドロインデニル)ジエチルジルコニウム;
ジメチルシランジイル(シクロペンタジエニル)(インデニル)ジエチルジルコニウム;
ジメチルシランジイルビス(2−メチルインデニル)ジエチルジルコニウム;
ジメチルシランジイルビス(2−エチルインデニル)ジエチルジルコニウム;
ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4,5−ベンゾインデニル)ジエチルジルコニウム;
ジメチルシランジイルビス(2−エチル−4,5−ベンゾインデニル)ジエチルジルコニウム;
ジメチルシランジイルビス(4,5−ジヒドロ−8−メチル−7H−シクロペント〔e〕アセナフチレン−7−イリデン)ジエチルジルコニウム;
ジメチルシランジイル(2−メチル−4,5−ベンゾインデニル)(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジエチルジルコニウム;
ジメチルシランジイル(2−エチル−4,5−ベンゾインデニル)(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジエチルジルコニウム;
ジメチルシランジイル(2−メチル−4,5−ベンゾインデニル)(2−エチル−4−フェニルインデニル)ジエチルジルコニウム;
ジメチルシランジイル(2−エチルインデニル)(2−エチル−4−フェニルナフチル)ジエチルジルコニウム;
ジメチルシランジイル(2−メチルインデニル)(4−フェニルインデニル)ジエチルジルコニウム;
ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジエチルジルコニウム;
ジメチルシランジイルビス(2−エチル−4−フェニルインデニル)ジエチルジルコニウム;
ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4,6−ジイソプロピルインデニル)ジエチルジルコニウム;
ジメチルシランジイルビス(2−エチル−4,6−ジイソプロピルインデニル)ジエチルジルコニウム;
ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4−ナフチルインデニル)ジエチルジルコニウム;
ジメチルシランジイルビス(2−エチル−4−ナフチルインデニル)ジエチルジルコニウム;。
【0083】
メチルフェニルシランジイルビス(インデニル)ジエチルジルコニウム;
メチルフェニルシランジイル(シクロペンタジエニル)(インデニル)ジエチルジルコニウム;
メチルフェニルシランジイルビス(テトラヒドロインデニル)ジエチルジルコニウム;
メチルフェニルシランジイルビス(2−メチルインデニル)ジエチルジルコニウム;
メチルフェニルシランジイルビス(2−エチルインデニル)ジエチルジルコニウム;
メチルフェニルシランジイルビス(2−メチル−4,5−ベンゾインデニル)ジエチルジルコニウム;
メチルフェニルシランジイルビス(2−エチル−4,5−ベンゾインデニル)ジエチルジルコニウム;
メチルフェニルシランジイルビス(4,5−ジヒドロ−8−メチル−7H−シクロペント〔e〕アセナフチレン−7−イリデン)ジエチルジルコニウム;
メチルフェニルシランジイル(2−メチル−4,5−ベンゾインデニル)(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジエチルジルコニウム;
メチルフェニルシランジイル(2−エチルインデニル)(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジエチルジルコニウム;
メチルフェニルシランジイル(2−メチル−4,5−ベンゾインデニル)(2−エチル−4−フェニルインデニル)ジエチルジルコニウム;
メチルフェニルシランジイル(2−エチル−4,5−ベンゾインデニル)(2−エチル−インデニル)ジエチルジルコニウム;
メチルフェニルシランジイル(2−メチルインデニル)(4フェニルインデニル)ジエチルジルコニウム;。
【0084】
メチルフェニルシランジイルビス(2−メチル−4フェニルインデニル)ジエチルジルコニウム;
メチルフェニルシランジイルビスジエチルジルコニウム;
メチルフェニルシランジイルビス(2−メチル−4,6−ジイソプロピルインデニル)ジエチルジルコニウム;
メチルフェニルシランジイルビス(2−エチル−4,6−ジイソプロピルインデニル)ジエチルジルコニウム;
メチルフェニルシランジイルビス(4−ナフチルインデニル)ジエチルジルコニウム;
メチルフェニルシランジイルビス(2−エチル−4−ナフチルインデニル)ジエチルジルコニウム;
ジフェニルシランジイルビス(インデニル)ジエチルジルコニウム;
ジフェニルシランジイルビス(2−メチルインデニル)ジエチルジルコニウム;
ジフェニルシランジイルビス(2−エチルインデニル)ジエチルジルコニウム;
ジフェニルシランジイル(シクロペンタジエニル)(インデニル)ジエチルジルコニウム;
ジフェニルシランジイルビス(2−メチル−4,5−ベンゾインデニル)ジエチルジルコニウム;
ジフェニルシランジイルビス(2−エチル−4,5−ベンゾインデニル)ジエチルジルコニウム;
ジフェニルシランジイル(2−メチル−4,5−ベンゾインデニル)(2−メチル−4フェニルインデニル)ジエチルジルコニウム;
ジフェニルシランジイル(2−エチル−4,5−ベンゾインデニル)(2−メチル−4フェニルインデニル)ジエチルジルコニウム;
ジフェニルシランジイル(2−メチル−4,5−ベンゾインデニル)(2−エチル−4フェニルインデニル)ジエチルジルコニウム;
ジフェニルシランジイル(2−エチル−4,5−ベンゾインデニル)(2−エチル−4ナフチルインデニル)ジエチルジルコニウム;
ジフェニルシランジイル(2−メチルインデニル)(4フェニルインデニル)ジエチルジルコニウム;
ジフェニルシランジイルビス(2−メチル−4フェニルインデニル)ジエチルジルコニウム;
ジフェニルシランジイルビス(2−エチル−4フェニルインデニル)ジエチルジルコニウム;
ジフェニルシランジイルビス(2−メチル−4,6−ジイソプロピルインデニル)ジエチルジルコニウム;。
【0085】
ジフェニルシランジイルビ;ス(2−エチル−4,6−ジイソプロピルインデニル)ジエチルジルコニウム
ジフェニルシランジイルビス(2−メチル−4−ナフチルインデニル)ジエチルジルコニウム;
ジフェニルシランジイルビス(2−エチル−4−ナフチルインデニル)ジエチルジルコニウム;
1−シラシクロペンタン−1、1−ビス(インデニル)ジエチルジルコニウム;
1−シラシクロペンタン−1、1−ビス(2−メチルインデニル)ジエチルジルコニウム;
1−シラシクロペンタン−1、1−ビス(2−エチルインデニル)ジエチルジルコニウム;
1−シラシクロペンタン−1、1−ビス(2−メチル−4,5−ベンゾインデニル)ジエチルジルコニウム;
1−シラシクロペンタン−1、1−ビス(2−エチル−4,5−ベンゾインデニル)ジエチルジルコニウム;
1−シラシクロペンタン−1−(2−メチル−4,5−ベンゾインデニル)−1−(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジエチルジルコニウム;
1−シラシクロペンタン−1−(2−エチル−4,5−ベンゾインデニル)−1−(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジエチルジルコニウム;
1−シラシクロペンタン−1−(2−メチル−4,5−ベンゾインデニル)−1−(2−エチル−4−フェニルインデニル)ジエチルジルコニウム;
1−シラシクロペンタン−1−(2−エチル−4,5−ベンゾインデニル)−1−(2−エチル−4−ナフチルインデニル)ジエチルジルコニウム;
1−シラシクロペンタン−1−(2−メチルインデニル)−1−(4−フェニルインデニル)ジエチルジルコニウム;
1−シラシクロペンタン−1,1−ビス(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジエチルジルコニウム;
1−シラシクロペンタン−1,1−ビス(2−エチル−4−フェニルインデニル)ジエチルジルコニウム;
1−シラシクロペンタン−1,1−ビス(2−メチル−4,6−ジイソプロピルインデニル)ジエチルジルコニウム;
1−シラシクロペンタン−1,1−ビス(2−エチル−4,6−ジイソプロピルインデニル)ジエチルジルコニウム;
1−シラシクロペンタン−1,1−ビス(2−メチル−4−ナフチルインデニル)ジエチルジルコニウム;
1−シラシクロペンタン−1,1−ビス(2−エチル−4−ナフチルインデニル)ジエチルジルコニウム;
ビス(シクロペンタジエニル)ジエチルチタン;
エチレン−1,2−ビス(インデニル)ジエチルジルコニウム;
エチレン−1,2−ビス(テトラヒドロインデニル)ジエチルジルコニウム;
エチレン−1−(シクロペンタジエニル)−2−(1−インデニル)ジエチルジルコニウム;
エチレン−1−(シクロペンタジエニル)−2−(2−インデニル)ジエチルジルコニウム;
エチレン−1−(シクロペンタジエニル)−2−(2−メチル−1−インデニル)ジエチルジルコニウム;
エチレン−1,2−ビス(2−メチルインデニル)ジエチルジルコニウム;
エチレン−1,2−ビス(2−エチルインデニル)ジエチルジルコニウム;
エチレン−1,2−ビス(2−メチル−4,5−ベンゾインデニル)ジエチルジルコニウム;
エチレン−1,2−ビス(2−エチル−4,5−ベンゾインデニル)ジエチルジルコニウム;。
【0086】
エチレン−1,2−ビス(4,5−ジヒドロ−8−メチル−7H−シクロペント〔e〕アセナフチレン−7−イリデン)ジエチルジルコニウム;
エチレン−1−(2−メチル−4,5−ベンゾインデニル)−2−(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジエチルジルコニウム;
エチレン−1−(2−エチル−4,5−ベンゾインデニル)−2−(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジエチルジルコニウム;
エチレン−1−(2−メチル−4,5−ベンゾインデニル)−2−(2−エチル−4−フェニルインデニル)ジエチルジルコニウム;
エチレン−1−(2−エチル−4,5−ベンゾインデニル)−2−(2−エチル−4−ナフチルインデニル)ジエチルジルコニウム;
エチレン−1−(2−メチルインデニル)−2−(4−フェニルインデニル)ジエチルジルコニウム;
エチレン−1,2−ビス(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジエチルジルコニウム;
エチレン−1,2−ビス(2−エチル−4−フェニルインデニル)ジエチルジルコニウム;
エチレン−1,2−ビス(2−メチル−4,6−ジイソプロピルインデニル)ジエチルジルコニウム;
エチレン−1,2−ビス(2−エチル−4,6−ジイソプロピルインデニル)ジエチルジルコニウム;
エチレン−1,2−ビス(2−メチル−4−ナフチルインデニル)ジエチルジルコニウム;
エチレン−1,2−ビス(2−エチル−4−ナフチルインデニル)ジエチルジルコニウム;
プロピレン−2,2−ビス(インデニル)ジエチルジルコニウム;
プロピレン−2−シクロペンタジエニル−2−(1−インデニル)ジエチルジルコニウム;
プロピレン−2−シクロペンタジエニル−2−(4−フェニル−1−インデニル)ジエチルジルコニウム;
プロピレン−2−シクロペンタジエニル−2−(9−フルオレニル)ジエチルジルコニウム;
プロピレン−2−シクロペンタジエニル−2−(2,7−ジメトキシ−9−フルオレニル)ジエチルジルコニウム;
プロピレン−2−シクロペンタジエニル−2−(2,7−ジ−tert−ブチル−9−フルオレニル)ジエチルジルコニウム;
プロピレン−2−シクロペンタジエニル−2−(2,7−ジブロモ−9−フルオレニル)ジエチルジルコニウム;
プロピレン−2−シクロペンタジエニル−2−(2,7−ジフェニル−9−フルオレニル)ジエチルジルコニウム;
プロピレン−2−シクロペンタジエニル−2−(2,7−ジメチル−9−フルオレニル)ジエチルジルコニウム;
プロピレン−2−(3−メチルシクロペンタジエニル)−2−(2,7−ジエチル9−フルオレニル)ジエチルジルコニウム;
プロピレン−2−(3−tert−ブチルシクロペンタジエニル)−2−(2,7−ジブチル−9−フルオレニル)ジエチルジルコニウム;
プロピレン−2−(3−トリメチルシリルシクロペンタジエニル)−2−(3,6−ジ−tert−ブチル−9−フルオレニル)ジエチルジルコニウム;
プロピレン−2−シクロペンタジエニル−2−[2,7−ビス(3−ブテン−1−イル)−9−フルオレニル]ジエチルジルコニウム;
プロピレン−2−シクロペンタジエニル−2−(3−tert−ブチル−9−フルオレニル)ジエチルジルコニウム;
プロピレン−2,2−ビス(テトラヒドロインデニル)ジエチルジルコニウム;
プロピレン−2,2−ビス(2−メチルインデニル)ジエチルジルコニウム;
プロピレン−2,2−ビス(2−エチルインデニル)ジエチルジルコニウム;
プロピレン−2,2−ビス(2−メチル−4,5−ベンゾインデニル)ジエチルジルコニウム;
プロピレン−2,2−ビス(2−エチル−4,5−ベンゾインデニル)ジエチルジルコニウム;
プロピレン−2,2−ビス(4,5−ジヒドロ−8−メチル−7H−シクロペント〔e〕アセナフチレン−7−イリデン)ジエチルジルコニウム;
プロピレン−2−(2−メチル−4,5−ベンゾインデニル)−2−(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジエチルジルコニウム;
プロピレン−2−(2−エチル−4,5−ベンゾインデニル)−2−(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジエチルジルコニウム;
プロピレン−2−(2−メチル−4,5−ベンゾインデニル)−2−(2−エチル−4−フェニルインデニル)ジエチルジルコニウム;
プロピレン−2−(2−エチル−4,5−ベンゾインデニル)−2−(2−エチル−4−ナフチルインデニル)ジエチルジルコニウム;
プロピレン−2−(2−メチルインデニル)−2−(4−フェニルインデニル)ジエチルジルコニウム;
プロピレン−2,2−ビス(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジエチルジルコニウム;
プロピレン−2,2−ビス(2−エチル−4−フェニルインデニル)ジエチルジルコニウム;
プロピレン−2,2−ビス(2−メチル−4,6−ジイソプロピルインデニル)ジエチルジルコニウム;
プロピレン−2,2−ビス(2−エチル−4,6−ジイソプロピルインデニル)ジエチルジルコニウム;
プロピレン−2,2−ビス(2−メチル−4−ナフチルインデニル)ジエチルジルコニウム;
プロピレン−2,2−ビス(2−エチル−4−ナフチルインデニル)ジエチルジルコニウム;。
【0087】
1,6−ビス[メチルシリルビス(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジエチルジルコニウム]ヘキサン;
1,6−ビス[メチルシリルビス(2−メチル−4,5−ベンゾインデニル)ジエチルジルコニウム]ヘキサン;
1,6−ビス[メチルシリルビス(2−エチル−4−フェニルインデニル)ジエチルジルコニウム]ヘキサン;
1,6−ビス[メチルシリルビス(2−メチル−4−ナフチルインデニル)ジエチルジルコニウム]ヘキサン;
1,6−ビス[メチルシリルビス(2−メチル−4,6−ジイソプロピルインデニル)ジエチルジルコニウム]ヘキサン;
1,6−ビス[メチルシリル(2−メチル−4フェニルインデニル)(4,5−ベンゾインデニル)ジエチルジルコニウム]ヘキサン;
1−[メチルシリルビス(テトラヒドロインデニル)ジエチルジルコニウム]−6−[エチルスタニル(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジエチルジルコニウム]ヘキサン;
1,6−ジシラ−1,1,6,6−テトラメチル−1,6−ビス[メチルシリルビス(2−メチル−4フェニルインデニル)ジエチルジルコニウム]ヘキサン;
1,4−ジシラ1,4−ビス[メチルシリルビス(2−メチル−4フェニルインデニル)ジエチルジルコニウム]シクロヘキサン;
[1,4−ビス(1−インデニル)−1,1,4,4−テトラメチル−1,4−ジシラブタン]ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニルジエチルジルコニウム);
[1,4−ビス(9−フルオレニル)−1,1,4,4−テトラメチル−1,4−ジシラブタン]ビス(シクロペンタジエニルジエチルジルコニウム);
[1,4−ビス(1−インデニル)−1,1,4,4−テトラメチル−1,4−ジシラブタン]ビス(シクロペンタジエニルジエチルジルコニウム);
[1−(1−インデニル)−6−(2−フェニル−1−インデニル)−1,1,6,6−テトラエチル−1,6−ジシラ−4−オキサヘキサン]ビス(tert−ブチルシクロペンタジエニルジエチルジルコニウム);
[1,10−ビス(2,3−ジメチル−1−インデニル)−1,1,10,10−テトラメチル−1,10−ジゲルマデカン]ビス(2−メチル−4−フェニルインデニルジエチルジルコニウム);
(1−メチル−3−tert−ブチルシクロペンタジエニル)(1−フェニル−4−メトキシ−7−クロロフルオレニル)ジエチルジルコニウム;
(4,7−ジクロロインデニル)(3,6−ジメシチルフルオレニル)ジエチルジルコニウム;
ビス(2,7−ジ−tert−ブチル−9−シクロへキシルフルオレニル)ジエチルジルコニウム;
(2,7−ジメシチルフルオレニル)[2,7−ビス(1−ナフチル)フルオレニル]ジエチルジルコニウム;
ジメチルシリルビス(フルオレニル)ジエチルジルコニウム;
ジブチルスタニルビス(2−メチルフルオレニル)ジエチルジルコニウム;
1,1,2,2−テトラエチルジシランジイル(2−メチルインデニル)(4−フェニルフルオレニル)ジエチルジルコニウム;
プロピレン−1−(2−インデニル)−2−(9−フルオレニル)ジエチルジルコニウム;
1,1−ジメチル−1−シラエチレンビス(フルオレニル)ジエチルジルコニウム;
[4−(シクロペンタジエニル)4,7,7−トリメチル(テトラヒドロインデニル)ジエチルジルコニウム;
[4−(シクロペンタジエニル)4,7−ジメチル−7−フェニル(5,6−ジメチルテトラヒドロインデニル)ジエチルジルコニウム;
[4−(シクロペンタジエニル)−4,7−ジメチル−7−(1−ナフチル)(7−フェニルテトラヒドロインデニル)]ジエチルジルコニウム;
[4−(シクロペンタジエニル)−4,7−ジメチル−7−ブチル(6,6−ジエチルテトラヒドロインデニル)]ジエチルジルコニウム;
[4−(3−tert−ブチルシクロペンタジエニル)−4,7,7−トリメチル(テトラヒドロインデニル)]ジエチルジルコニウム;
[4−(1−インデニル)−4,7,7−トリメチル(テトラヒドロインデニル)]ジエチルジルコニウム;
ビス(シクロペンタジエニル)ジエチルハフニウム;
ビス(インデニル)ジエチルバナジウム;
ビス(フルオレニル)ジエチルスカンジウム;
(インデニル)(フルオレニル)ジエチルニオブ;
(2−メチル−7−ナフチルインデニル)(2,6−ジ−tert−ブチルフルオレニル)ジエチルチタン;
臭化(ペンタメチルシクロペンタジエニル)(テトラヒドロインデニル)ブチルハフニウム;
(シクロペンタジエニル)(1−オクテン−8−イルシクロペンタジエニル)ジエチルハフニウム。
【0088】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づいて説明する。ただし、本発明は、下記の実施例に制限されるものではない。
【0089】
有機金属化合物を含め、すべての反応は、窒素雰囲気下で標準的なシュレンク技術を用いて行われた。溶媒として用いたTHF(テトラヒドロフラン)は、ナトリウム金属、ベンゾフェノンで蒸留して無水とした。ジルコノセンジクロライドは、アルドリッチ(Aldrich Chemical Company, Inc)から、n―ブチルリチウム (1.6M ヘキサン溶液) は、関東化学から購入したものを用い、3―ヘキシン及び5−デシンのようなアルキンは、東京化成(TCI Co. Ltd)から、購入した。塩化銅は、和光純薬工業(Wako Pure Chemical Industries Ltd)から購入した。
【0090】
1H-NMRおよび13C-NMRスペクトルは、25℃にて重水素化クロロホルム溶液(TMS1%含有)を内部標準として、Bruker ARX-400を用いて測定した。ガスクロマトグラフ分析は、シリカガラスキャピラリカラムSHIMADZU CBP1-M25-O25 及び SHIMADZU C-R6A-Chromatopac integrator を備えたSHIMADZU GC-14A ガスクロマトグラフで測定した。
【0091】
実施例1
1-フェニル -3,4-ジエチル-6-ヨードメチル-5,6-ジヒドロピリド-2-オン
【0092】
ビス(η5−シクロペンタジエニル)ジクロロジルコニウム (0.365 g, 1.25 mmol) のTHF溶液 (5 ml)に、エチルマグネシウムブロミド(1.0 M, 2.5 mmol) を−78℃にて加えた。同じ温度にて1時間攪拌し、3-ヘキシン (1.0 mmol)を加え、反応混合物を0℃まで昇温させた。3時間攪拌した後、フェニルイソシアネート (1.5 mmol)を反応混合物に加え、50℃にて、3時間攪拌した。続いて、室温まで冷却し、塩化アリル (1.5 mmol)及び10mol%の塩化銅 (0.1 mmol)を反応混合物に加え、50℃にて1時間攪拌した。続いて、ヨウ素2.5 mmol を反応混合物に加え、50℃にて12時間攪拌した。20%の炭酸水素ナトリウムを加えて反応を終了させ、エーテルで抽出した (3x30 ml)。抽出物は水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。減圧下で濃縮した後、残渣について、シリカゲルを充填剤として、カラムクロマトグラフィーを行い、精製した。
【0093】
GC 収率91%。シリカゲルを充填剤としたカラムクロマトグラフィー(EA/ヘキサン 1/9)を行い、黄色液体の表題化合物を288 mg (単離収率78 %)にて得た。
【0094】
1H NMR (CDCl3, Me4Si)δ1.05(t, J = 7.2Hz, 3H), 1.16(t, J = 7.2Hz, 3H), 2.00-2.50(m, 4H), 2.85-2.90(m, 2H), 3.20-3.40(m, 2H), 3.95-4.10(m, 1H), 7.20-7.50(m, 5H); 13C NMR (CDCl3, Me4Si) δ4.90, 12.15, 14.47, 19.61, 26.62, 30.77, 59.11, 126.80, 127.29(2C), 129.12(2C), 130.49, 141.35, 145.27, 163.85; 高分解能質量分析計計算値C16H20INO 369.0590, 実測値369.0573。
【0095】
実施例2
1-フェニル-3,4-ジプロピル-6-ヨードメチル-5,6-ジヒドロピリド-2-オン
【0096】
実施例1と同様の手順を行った。ただし、3−ヘキシンの代わりに、4−オクチンを用いた。GC 収率 73%。シリカゲルを充填剤としたカラムクロマトグラフィー(EA/ヘキサン 1/10)を行い、黄色液体の表題化合物を230 mg (単離収率58 %)にて得た。
【0097】
1H NMR (CDCl3, Me4Si) δ0.94(t, J = 7.2Hz, 3H), 1.02(t, J = 7.2Hz, 3H), 1.35-1.70(m, 4H), 2.10-2.55(m, 4H), 2.84(d, J = 4.0Hz, 2H), 3.20-3.45(m, 2H), 4.00-4.10(m, 1H), 7.20-7.50(m, 5H); 13C NMR (CDCl3, Me4Si) δ4.90, 14.20, 14.25, 20.82, 23.04, 28.43, 31.08, 35.78, 59.07, 126.77, 127.27(2C), 129.08(2C), 129.72, 141.30, 144.21, 163.92; 高分解能質量分析計計算値 C18H24INO 397.0903, 実測値 397.0917。
【0098】
実施例3
1-フェニル-3,4-ジブチル -6-ヨードメチル-5,6-ジヒドロピリド -2-オン
【0099】
実施例1と同様の手順を行った。ただし、3−ヘキシンの代わりに、5−デシンを用いた。GC 収率 82%。シリカゲルを充填剤としたカラムクロマトグラフィー(EA/ヘキサン 1/10)を行い、白色固体の表題化合物を298 mg (単離収率70 %)にて得た。
【0100】
1H NMR (CDCl3, Me4Si) δ0.92(t, J = 6.9Hz, 3H), 0.98(t, J = 6.9Hz, 3H), 1.10-1.30(m, 8H), 2.00-2.30(m, 4H), 2.84(d, J = 3.6Hz, 2H), 3.10-3.22(m, 2H), 4.00-4.10(m, 1H), 7.10-7.25(m, 5H); 13C NMR (CDCl3, Me4Si) δ5.04, 13.99(2C), 22.90, 23.02, 26.33, 29.76, 31.24, 32.15, 33.52, 59.21, 126.85, 127.36(2C), 129.18(2C), 129.85, 141.44, 144.31, 164.02; 高分解能質量分析計計算値 C20H18INO 425.1216, 実測値 425.1205。
【0101】
実施例4
1-フェニル-3,4-ジプロピル -6-(1'-ヨードエチル)- 5,6-ジヒドロピリド -2-オン
【0102】
実施例1と同様の手順を行った。ただし、3−ヘキシンの代わりに、4−オクチンを用いた。また、塩化アリルの代わりに、1-メチル-1-クロロ-2-プロペンを用いた。GC 収率 67%。シリカゲルを充填剤としたカラムクロマトグラフィー(EA/ヘキサン 1/10)を行い、黄色液体の表題化合物を200 mg (単離収率49 %)にて得た。
【0103】
1H NMR (CDCl3, Me4Si) δ0.95(t, J = 7.3Hz, 3H), 1.02(t, J = 7.2Hz, 3H), 1.4 0-1.50(m, 2H), 1.55-1.65(m, 2H), 1.82(d, J = 7.2Hz, 3H), 2.20-2.30(m, 3H), 2.40-2.50(m, 1H), 2.80-2.95(m, 2H), 3.90-3.96(m, 1H), 4.20-4.45(m, 1H), 7.20-7.40(m, 5H); 13C NMR (CDCl3, Me4Si) δ14.27, 14.31, 20.77, 22.99, 25.98, 28.55, 30.09, 32.70, 35.94, 63.52, 126.33, 127.39(2C), 128.74(2C), 129.63, 142.13, 144.69, 164.41; 高分解能質量分析計計算値 C19H26INO 411.1059, 実測値 411.1044。
【0104】
実施例5
1-フェニル-3,4-ジプロピル -6-ヨードメチル -6-メチル-5-ヒドロピリド-2-オン
【0105】
実施例1と同様の手順を行った。ただし、3−ヘキシンの代わりに、4−オクチンを用いた。また、塩化アリルの代わりに、1-クロロ-2-メチル-2-プロペンを用いた。GC 収率 94%。シリカゲルを充填剤としたカラムクロマトグラフィー(EA/ヘキサン 1/7)を行い、黄色液体の表題化合物を312 mg (単離収率76 %)にて得た。
【0106】
1H NMR (CDCl3, Me4Si) δ0.93(t, J = 7.3Hz, 3H), 1.01(t, J = 7.3Hz, 3H), 1.22(s, 3H), 1.35-1.50(m, 2H), 1.50-1.70(m, 2H), 2.15-2.45(m, 4H), 2.53(d, J = 17.2Hz, 1H), 2.84(d, J = 17.2Hz, 1H), 3.35(d, J = 9.7Hz, 1H), 3.68(d, J = 9.8Hz, 1H), 7.05-7.15(m, 2H), 7.30-7.45(m, 3H); 13C NMR (CDCl3, Me4Si) δ13.46, 14.23, 14.27, 20.80, 23.00, 26.66, 28.57, 35.72, 40.22, 57.51, 127.69(2C), 129.04(2C), 129.64, 130.41, 138.52, 144.57, 165.89; 高分解能質量分析計計算値 C19H26INO 411.1509, 実測値 411.1507。
【0107】
実施例6
1-フェニル-3-ブチル-4-トリメチルシリル -6-ヨードメチル -5,6-ジヒドロピリド-2-オン
【0108】
実施例1と同様の手順を行った。ただし、3−ヘキシンの代わりに、1−トリメチルシリル−1−オクチンを用いた。GC 収率 71%。シリカゲルを充填剤としたカラムクロマトグラフィー(EA/ヘキサン 1/1)を行い、黄色液体の表題化合物を233 mg (単離収率53 %)にて得た。
【0109】
1H NMR (CDCl3, Me4Si) δ0.29(s, 9H), 0.93(t, J = 7.1Hz, 3H), 1.30-1.50(m, 4H), 2.20-2.35(m, 1H), 2.60-2.70(m, 1H), 2.79(dd, J = 17.5Hz, 6.0Hz, 1H), 3.02(dd, J = 17.5Hz, 1.9Hz, 1H), 3.20-3.30(m, 1H), 3.35-3.50(m, 1H), 4.00-4.10(m, 1H), 7.20-7.35(m, 3H), 7.38-7.50(m, 2H); 13C NMR (CDCl3, Me4Si) δ-0.48(3C), 4.24, 14.00, 23.09, 30.64, 31.14, 32.85, 59.88, 126.92, 127.02(2C), 129.22(2C), 141.29, 142.30, 144.26, 162.66; 高分解能質量分析計計算値 C19H28INO 441.0985, 実測値 441.0984。
【0110】
実施例7
1-(4'-フルオロフェニル)-3,4-ジフェニル -6-ヨードメチル -5,6-ジヒドロピリド -2-オン
【0111】
実施例1と同様の手順を行った。ただし、3−ヘキシンの代わりに、1,2−ジフェニルアセチレンを用いた。また、フェニルイソシアネートの代わりに、p−フルオロフェニルイソシアネートを用いた。シリカゲルを充填剤としたカラムクロマトグラフィー(EA/ヘキサン 1/5)を行い、白色固体の表題化合物を308 mg (単離収率64 %)にて得た。図1に表題化合物の単結晶X線構造解析の図を示す。
【0112】
1H NMR (CDCl3, Me4Si) δ3.40-3.45(m, 2H), 3.46-3.50(m, 1H), 3.72(t, J = 10.4Hz, 1H), 4.25-4.30(m, 1H), 7.10-7.30(m, 12H), 7.33-7.40(m, 2H); 13C NMR (CDCl3, Me4Si) δ4.67, 34.20, 59.36, 116.05(d, JFC = 23Hz, 2C), 127.04, 127.40(2C), 127.95, 128.03(2C), 128.69(2C), 129.27(d, JFC = 8.5Hz, 2C), 131.10(2C), 131.36, 134.79, 136.82(d, JFC = 3.2Hz), 139.17, 144.96, 161.20(d, JFC= 245Hz), 163.41。
【0113】
実施例1〜7の結果を表1に示す。
【0114】
【表1】
なお、収率は、NMR収率を示す。単離収率はかっこ内に記載する。
【0115】
【発明の効果】
本発明の方法により、簡易にジヒドロピリドン誘導体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 1-(4'-フルオロフェニル)-3,4-ジフェニル -6-ヨードメチル -5,6-ジヒドロピリド -2-オンの単結晶X線構造解析の図である。

Claims (5)

  1. 下記式(I)で示されるジヒドロピリドン誘導体を製造する方法であって、
    (式中、R1及びR2は、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、置換基を有していてもよいC1〜C20アルキル基もしくはC6〜C18アリール基又は置換基を有していてもよいシリル基であり、R3は、置換基を有していてもよい 6 〜C 18 アリール基であり、A1、A2、A3、A4及びA5は、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、水素原子又はC1〜C20アルキル基であり、Yは、ハロゲン原子である。)
    下記式(II)で示されるメタラシクロペンテンと、
    (式中、R1及びR2は、上記の意味を有する。Mは、チタン、ジルコニウム又はハフニウムであり;L1及びL2は、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、アニオン性配位子を示し、ただし、L1及びL2は、架橋されていてもよい。)
    下記式(III)で示されるイソシアネートとを反応させ、反応混合物を得る工程と、
    (式中、R3は、上記の意味を有する。)
    ハロゲン化銅(I)、ハロゲン化パラジウム(II)及びハロゲン化ビスマス(III)からなる群から選ばれる金属化合物の存在下、前記反応混合物と、下記式(IV)で示されるアリル誘導体と、
    (式中、A1、A2、A3、A4及びA5は、上記の意味を有する。Eは、脱離基である。)
    下記式(V)で示されるハロゲンとを
    2 (V)
    (式中、Yは、上記の意味を有する。)
    反応させる工程とを含むことを特徴とするジヒドロピリドン誘導体の製造方法。
  2. 前記金属化合物が、ハロゲン化銅(I)である、請求項1に記載のジヒドロピリドン誘導体の製造方法。
  3. 前記アニオン性配位子が、置換されていてもよいシクロペンタジエニル基、インデニル基、フルオレニル基及びアズレニル基からなる群から選ばれる非局在化環状η5−配位系配位子である、請求項1又は2に記載のジヒドロピリドン誘導体の製造方法。
  4. 前記アニオン性配位子が、シクロペンタジエニル基、メチルシクロペンタジエニル基、エチルシクロペンタジエニル基、イソプロピルシクロペンタジエニル基、n−ブチルシクロペンタジエニル基、t−ブチルシクロペンタジエニル基、ジメチルシクロペンタジエニル基、ジエチルシクロペンタジエニル基、ジイソプロピルシクロペンタジエニル基、ジ−t−ブチルシクロペンタジエニル基、テトラメチルシクロペンタジエニル基、インデニル基、2−メチルインデニル基、2−メチル−4−フェニルインデニル基、テトラヒドロインデニル基、ベンゾインデニル基、フルオレニル基、ベンゾフルオレニル基、テトラヒドロフルオレニル基、オクタヒドロフルオレニル基及びアズレニル基からなる群から選ばれる非局在化環状η 5 −配位系配位子である、請求項1又は2に記載のジヒドロピリドン誘導体の製造方法。
  5. 下記式(I)で示されるジヒドロピリドン誘導体。
    (式中、R1及びR2は、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、置換基を有していてもよいC1〜C20アルキル基もしくはC6〜C18アリール基又は置換基を有していてもよいシリル基であり、R3は、置換基を有していてもよい 6 〜C 18 アリール基であり、A1、A2、A3、A4及びA5は、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、水素原子又はC1〜C20アルキル基であり、Yは、ハロゲン原子である。)
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