JP4434265B2 - 画像読み取り装置、画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録材に形成された画像を読み取る画像読み取り装置および記録材に画像を形成する画像形成装置に関する。
プリンタ等の画像形成装置では、用紙等の記録材に形成される画像の位置ずれ量を事前に測定し、画像の位置ずれを抑制するための位置ずれ制御(レジストレーションコントロール)を行うものが存在する。例えば従来においては、画像形成装置によって見当マークと呼ばれるテスト画像を記録材に形成して出力し、出力された用紙を画像読み取り装置のプラテンガラスに置いて読み取り、その読み取り結果から用紙に対する見当マークの実際の形成位置を把握した後、画像形成装置の記録材の位置ずれ制御に用いるパラメータを調整している。
また、印刷機の分野において、搬送される印刷物に形成された見当マークが通過する位置にスケール(目盛り)を設け、閃光光源でこれらスケールおよび印刷物上の見当マークを照射し、スケールおよび見当マークをテレビカメラで撮像することで、印刷物に形成された見当マークの位置ずれを監視する技術が存在する(特許文献1参照)。
特開平6−79864号公報
ところで、搬送される記録材上に形成された見当マーク等の画像を読み取る場合、読み取り位置において記録材の面の高さが変動することがある。すなわち、搬送される記録材の面が基準位置から浮く、といった事態が生じ得る。
このようにして浮き上がった記録材に形成された画像を読み取って得られた読み取り結果には、記録材の浮きに起因する見当マークの位置ずれが含まれることになる。このため、この読み取り結果に基づいて記録材の位置ずれ制御に用いるパラメータを調整しても、記録材に対する画像の位置ずれを解消することは困難となる。
本発明は、搬送される記録材に浮きが生じた場合であっても、この記録材に形成された画像の位置を把握することを目的とする。
請求項1記載の発明は、画像が形成され副走査方向に搬送される記録材に光を照射して当該記録材に光像を形成する光像形成手段と、副走査方向に搬送される前記記録材に形成された前記画像の主走査方向位置および前記光像の主走査方向位置を、縮小光学系を用いて読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段で読み取られた前記光像の主走査方向位置を用いて、当該読み取り手段で読み取られた前記画像の主走査方向位置を補正する位置補正手段とを含み、前記位置補正手段は、前記読み取り手段で読み取られた前記記録材の端部位置を用いて、当該読み取り手段で読み取られた前記画像の主走査方向位置をさらに補正することを特徴とする画像読み取り装置である。
請求項2記載の発明は、前記光像形成手段は、前記縮小光学系を介した前記読み取り手段の視野角と異なる照射角にて光を照射することを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置である。
請求項3記載の発明は、前記光像形成手段は、前記記録材の主走査方向に複数の光像を形成することを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置である。
請求項4記載の発明は、画像が形成され副走査方向に搬送される記録材の主走査方向に一様に光を照射する第1の照射手段と、副走査方向に搬送される前記記録材の前記主走査方向に選択的に光を照射する第2の照射手段と、前記第1の照射手段および前記第2の照射手段にて照射され前記記録材で反射した主走査方向の反射光を、縮小光学系を介して受光する受光手段と、前記受光手段が受光した前記第2の照射手段による反射光の受光結果を用いて、前記第1の照射手段による反射光の受光結果の主走査方向倍率を補正する補正手段とを含み、前記補正手段は、前記受光手段が受光した前記第1の照射手段による反射光の受光結果から得られた前記記録材の端部位置を用いて、当該第1の照射手段による反射光の受光結果の主走査方向倍率をさらに補正することを特徴とする画像読み取り装置である。
請求項5記載の発明は、前記第2の照射手段は、前記縮小光学系を介した前記受光手段の視野角と異なる照射角にて光を照射することを特徴とする請求項4記載の画像読み取り装置である。
請求項6記載の発明は、記録材を副走査方向に搬送する搬送手段と、前記搬送手段によって副走査方向に搬送される前記記録材に画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段によって画像が形成され前記搬送手段によって副走査方向に搬送される記録材に光を照射して当該記録材に光像を形成する光像形成手段と、副走査方向に搬送される前記記録材に形成された前記画像の主走査方向位置および前記光像の主走査方向位置を、縮小光学系を用いて読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段で読み取られた前記光像の主走査方向位置を用いて、当該読み取り手段で読み取られた前記画像の主走査方向位置を補正する位置補正手段と、前記位置補正手段によって補正された前記画像の主走査方向位置を用いて、前記搬送手段による前記記録材の搬送条件を設定する設定手段とを含み、前記位置補正手段は、前記読み取り手段で読み取られた前記記録材の端部位置を用いて、当該読み取り手段で読み取られた前記画像の主走査方向位置をさらに補正することを特徴とする画像形成装置である。
請求項7記載の発明は、前記光像形成手段は、前記縮小光学系を介した前記読み取り手段の視野角と異なる照射角にて光を照射することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置である。
請求項1記載の発明によれば、搬送される記録材に浮きやスキューが生じた場合であっても、この記録材に形成された画像の位置を把握することができる。
請求項2記載の発明によれば、記録材の浮きに応じて読み取り手段における光像の受光位置が変化し、搬送される記録材の浮きの変動を把握しやすくなる。
請求項3記載の発明によれば、搬送される記録材の浮きが主走査方向に変化している場合であっても、この記録材に形成された画像の位置を把握することができる。
請求項4記載の発明によれば、搬送される記録材に浮きやスキューが生じた場合であっても、この記録材に形成された画像の位置を把握することができる。
請求項5記載の発明によれば、記録材の浮きに応じて第2の照射手段から照射された光の受光手段における受光位置が変化し、搬送される記録材の浮きの変動を把握しやすくなる。
請求項6記載の発明によれば、搬送される記録材に浮きやスキューが生じた場合であっても、この記録材に形成された画像の位置を把握することができる。
請求項7記載の発明によれば、記録材の浮きに応じて読み取り手段における光像の受光位置が変化し、搬送される記録材の浮きの変動を把握しやすくなる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<実施の形態1>
図1は本実施の形態が適用される画像形成装置の構成を示す図である。この画像形成装置は、複数の画像形成ユニット10、転写ユニット20、給紙部40、定着部50および撮像部60を備える。なお、以下の説明では、画像形成手段として機能する複数の画像形成ユニット10および転写ユニット20を、まとめて画像形成部30と呼ぶ。また、この画像形成装置は、画像形成部30、給紙部40、定着部50および撮像部60の動作を制御する制御部100をさらに有している。
複数の画像形成ユニット10は、イエローの画像を形成するイエローユニット10Y、マゼンタの画像を形成するマゼンタユニット10M、シアンの画像を形成するシアンユニット10Cおよび黒の画像を形成する黒ユニット10Kを含む。イエローユニット10Y、マゼンタユニット10M、シアンユニット10Cおよび黒ユニット10Kは、それぞれ、電子写真方式にて対応する色成分のトナー像すなわち画像を形成する。
各画像形成ユニット10Y、10M、10Cおよび10Kは、使用されるトナーの色を除き、同様の構成を有している。そこで、ここではイエローユニット10Yを例に説明を行う。イエローユニット10Yは、感光体ドラム11、帯電器12、露光器13、現像器14、一次転写ロール15および感光体クリーナ16を備える。これらのうち、感光体ドラム11は、その外周面に図示しない感光層を備えており、図中矢印A方向に回転する。帯電器12は、感光体ドラム11上の感光層を所定の電位に帯電させる。露光器13は、帯電された感光体ドラム11の感光層を露光して静電潜像を形成する。現像器14は、対応する色成分トナー(イエローユニット10Yの場合はイエローのトナー)を収容し、感光体ドラム11に形成された静電潜像をトナーで現像する。一次転写ロール15は、感光体ドラム11に形成されたトナー像を後述する中間転写ベルト21に一次転写する。感光体クリーナ16は、一次転写後の感光体ドラム11上に残存する残トナー等を取り除く。
転写ユニット20は、中間転写ベルト21、駆動ロール22、掛け渡しロール23、バックアップロール24、二次転写ロール25および中間転写クリーナ26を備える。
中間転写ベルト21は、駆動ロール22、掛け渡しロール23、およびバックアップロール24に掛け渡され、矢印B方向に回転する。これらのうち、駆動ロール22は、中間転写ベルト21に駆動力を伝達する。また、掛け渡しロール23は、中間転写ベルト21の回転に伴って回転する。さらに、バックアップロール24は、中間転写ベルト21の回転に伴って回転する。そして、二次転写ロール25は、中間転写ベルト21を挟んでバックアップロール24に対向配置されている。これらバックアップロール24および二次転写ロール25は、中間転写ベルト21に一次転写されたトナー像を後述する用紙Pに二次転写する二次転写部として機能する。また、中間転写クリーナ26は、二次転写後の中間転写ベルト21に残存する残トナー等を取り除く。
搬送手段として機能する給紙部40は、用紙収容部41、繰り出しロール42、捌きロール43、プレレジロール44およびレジロール45を備える。用紙収容部41は、上部が開口した直方体状の形状を有しており、記録材としての用紙Pを収容している。繰り出しロール42は、用紙収容部41の上部に配設され、用紙収容部41に収容される用紙Pの束のうち、最上位の用紙Pを繰り出す。捌きロール43は、繰り出しロール42にて繰り出された用紙Pを1枚ずつに捌いて搬送する。プレレジロール44は、捌きロール43を介して搬送されてきた用紙Pをさらに下流側に向けて搬送するとともに、レジロール45と協働してして用紙Pにループ形成を行う。また、レジロール45は、一旦停止することにより用紙Pの搬送を一時的に止め、タイミングを合わせて回転を再開することにより、二次転写部に対して用紙Pを供給する。
定着部50は、二次転写部よりも用紙Pの搬送方向下流側に設けられる。この定着部50は、内部に加熱源を有する加熱ロール51と、この加熱ロール51に接触する加圧ロール52とを備えており、用紙Pに転写されたトナー像を加熱・加圧定着する。
画像読み取り装置として機能する撮像部60は、定着部50よりもさらに用紙Pの搬送方向下流側に設けられる。この撮像部60は、定着部50から排出される用紙Pの一方の面、具体的に説明すると、トナー像が形成された側の面を撮像する機能を有している。なお、撮像部60の詳細については後述する。
次に、この画像形成装置の作像プロセスについて説明する。スキャナやコンピュータ装置(ともに図示せず)からデジタル画像信号が送られてくると、制御部100は、各色のデジタル画像信号に応じて画像形成ユニット10(具体的には10Y、10M、10C、10K)をそれぞれ駆動する。そして、各画像形成ユニット10では、帯電器12により一様に帯電された感光体ドラム11にデジタル画像信号に応じた静電潜像を露光器13にてそれぞれ書き込ませる。そして、感光体ドラム11に形成された静電潜像を現像器14により現像して各色のトナー像を形成させる。
そして、各感光体ドラム11上に形成されたトナー像は、感光体ドラム11と中間転写ベルト21とが接する一次転写位置で、一次転写ロール15によって感光体ドラム11から中間転写ベルト21の表面に順次転写される。一方、転写後に感光体ドラム11上に残存するトナーは、感光体クリーナ16によってクリーニングされる。
このようにして中間転写ベルト21に一次転写されたトナー像は中間転写ベルト21上で重ね合わされ、中間転写ベルト21の回転に伴って二次転写位置へと搬送される。一方、給紙部40は所定のタイミングで二次転写位置に対して用紙Pを供給し、中間転写ベルト21と二次転写ロール25との間に用紙Pが挟み込まれる。
そして、二次転写位置において、二次転写ロール25とバックアップロール24との間に形成される転写電界の作用で、中間転写ベルト21上に保持されたトナー像が用紙Pに二次転写される。トナー像が転写された用紙Pは定着部50へと搬送され、定着部50において用紙P上のトナー像が加熱・加圧定着される。そして、トナー像の定着がなされた用紙Pは、機外に設けられた排紙トレイ(図示せず)に排出される。一方、転写後に中間転写ベルト21に残存するトナーは、中間転写クリーナ26によってクリーニングされる。
図2は、上述した撮像部60の構成を説明するための図であり、撮像部60を図1の紙面手前側からみた図を示している。図2において、用紙Pは、図示しない搬送ロール等により、図中左側から右側に向けて搬送される。
また、図3は、主走査方向からみた撮像部60の撮像光路を平面上に示した図である。図3において、用紙Pは、図中奥側から手前側に向けて搬送される。なお、図3においては、後述する撮像用光源62の記載を省略している。
撮像部60は、搬送される用紙Pを案内する板状の案内部材61と、搬送される用紙Pの上部側から撮像用の光を照射する撮像用光源62と、用紙Pの上部側からそれぞれスポット光を照射する第1スポット光源63および第2スポット光源64と、読み取り位置Rにおいて用紙Pの垂直方向に反射した反射光をさらに直角に反射させるミラー65と、ミラー65から入射する光学像を光学的に縮小するレンズ66と、レンズ66からの出射光を受光して光電変換するCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ67とを備える。つまり、この例において、撮像部60は、いわゆる縮小光学系を用いてCCDイメージセンサ67に光学像を結像させている。
ここで、第1の照射手段として機能する撮像用光源62は、用紙Pの主走査方向全域にわたって撮像光を照射する白色蛍光灯等によって構成される。一方、第2の照射手段あるいは光像形成手段として機能する第1スポット光源63および第2スポット光源64は、例えば赤色光を発する半導体レーザ等のレーザ光源によって構成される。これら第1スポット光源63および第2スポット光源64は、それぞれ、CCDイメージセンサ67の主走査方向の光軸中心Cに対して、線対称となるように配置されている。具体的に説明すると、第1スポット光源63および第2スポット光源64は、用紙搬送方向に直交する主走査方向に所定の間隔をあけ、しかも、用紙搬送方向である副走査方向に揃った状態で並べて取り付けられており、それぞれが案内部材61に対して垂直にスポット光を照射するようになっている。本実施の形態では、このような構成を採用することで、撮像用光源62から照射され用紙Pで反射した撮像光および第1スポット光源63および第2スポット光源64から照射されて用紙Pで反射した第1スポット光および第2スポット光が、ともに反射光としてCCDイメージセンサ67に入射する。なお、この画像形成装置では、用紙Pのサイズにかかわらず、用紙Pの主走査方向中心Dを基準位置として搬送するセンターレジ方式を採用している。このため、用紙Pは、その主走査方向中心DがCCDイメージセンサ67の光軸中心Cとほぼ一致するように搬送される。
ここで、本実施の形態では、用紙Pが案内部材61上におかれている場合に、用紙Pの画像形成面からミラー65を介してレンズ66の焦点へと至る光路長が400mmに設定されている。また、レンズ66の焦点からCCDイメージセンサ67の結像面へと至る光路長が82.8mmに設定される。これにより、撮像部60における読み取り倍率は約4.83となっている。さらに、主走査方向の読み取り幅は338mmに設定される。したがって、光軸中心Cから読み取り幅の端部に至る距離は169mmとなっている。
図4は、読み取り手段あるいは受光手段として機能するCCDイメージセンサ67の概略構成を示す図である。
このCCDイメージセンサ67は、矩形状のセンサ基板67aと、このセンサ基板67a上に並べて取り付けられた三本の画素列67R、67G、67Bとを有している。なお、以下の説明では、これら三本の画素列67R、67G、67Bを、それぞれ赤用画素列67R、緑用画素列67G、青用画素列67Bと呼ぶ。赤用画素列67R、緑用画素列67G、および青用画素列67Bは、それぞれ、主走査方向に沿うように配置されている。また、赤用画素列67R、緑用画素列67G、および青用画素列67Bは副走査方向に並べて配置されている。これら赤用画素列67R、緑用画素列67G、青用画素列67Bは、それぞれ、フォトダイオードPDを直線状にk個(本実施の形態ではk=8000)並べたもので構成される。また、これら赤用画素列67R、緑用画素列67G、および青用画素列67Bにおいて、隣接する画素同士の間隔は、例えば8.77μmに設定されている。ここで、赤用画素列67R、緑用画素列67G、および青用画素列67Bには、それぞれに異なる波長成分を透過するためのカラーフィルタが装着されている。また、これら赤用画素列67R、緑用画素列67G、青用画素列67Bの主走査方向長さは、それぞれ70mmとなっている。したがって、光軸中心Cから各画素列の端部へと至る長さは35mmである。
以上のような構成を有することにより、この撮像部60では、主走査方向の読み取り解像度が600spi(spot per inch)に設定されている。
そして、この画像形成装置では、画像形成部30によって用紙Pに対しテスト画像の形成を行い、用紙P上に形成されテスト画像をそのまま撮像部60で読み取り、その読み取り結果に基づいて用紙Pのレジストレーション調整動作を行い、用紙Pに対する画像の形成位置を調整している。
ただし、この画像形成装置では、搬送される用紙P上に形成されたテスト画像を撮像部60で読み取るため、撮像部60による読み取り位置において用紙Pが案内部材61から浮いてしまったり用紙Pにスキューが発生していたりすると、CCDイメージセンサ67による読み取り結果に浮きやスキューに起因する誤差が混入してしまい、適切な調整が行えなくなってしまう。
そこで、本実施の形態では、テスト画像の読み取り結果すなわちCCDイメージセンサ67による撮像画像(撮像データ)に対して、用紙Pの浮きやスキューに対する補正を施すことで、用紙Pに対するテスト画像の形成位置を的確に取得するようにしている。特に、本実施の形態では、上述した第1スポット光源63および第2スポット光源64により用紙Pに照射される第1スポット光および第2スポット光すなわち光像を、CCDイメージセンサ67を用いて読み取って得られた結果を用いて、読み取り位置における用紙Pの浮きを把握している。以下、これについて詳細に説明する。
図5は、制御部100の機能ブロックおよび制御部100におけるデータフローを示す図である。なお、図5には、制御部100が有する各種機能のうち、用紙Pのレジストレーション調整動作に関するものを抜き出して示している。
この制御部100は、用紙情報管理部110と、レジ情報生成部120と、レジ設定部130とを備える。
これらのうち、用紙情報管理部110は、給紙部40に収容される用紙Pに関する用紙情報を管理する。また、位置補正手段あるいは倍率補正手段として機能するレジ情報生成部120は、画像形成部30により用紙Pへのテスト画像の形成を行わせ、また、画像形成部30により用紙Pに形成されたテスト画像を撮像部60にて読み取って得られた撮像データから用紙Pの搬送・供給に係るレジ情報を生成する。さらに、設定手段として機能するレジ設定部130は、レジ情報生成部120で生成されたレジ情報に基づき、画像形成部30におけるレジ制御の設定を行う。
なお、制御部100は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)等を備えている。CPUは、ROMに記憶されたプログラムを読み出し、読み出したプログラムを、RAMと適宜データのやりとりを行いながら実行する。また、ROMやRAMには、必要に応じて、処理で使用される各種データを格納する。
では、図5および図6に示すフローチャートを参照しながら、レジストレーション調整動作における処理の流れを説明する。この処理は、図示しないユーザインタフェース等から、レジストレーション調整の実行指示を受け付けることによって開始される。
レジストレーション調整の実行指示を受けた制御部100では、まず、用紙情報管理部110が、レジストレーション調整の対象となる用紙Pの用紙情報を取得する(ステップ101)。ここで、用紙情報は、給紙部40の用紙収容部41に収容される用紙Pのサイズや向きに関するものであり、用紙情報管理部110は、用紙収容部41にアクセスして収容される用紙Pの用紙情報を取得し、内部のメモリに保持する。
次に、レジ情報生成部120は、用紙情報管理部110に保持される用紙情報を参照し、用紙Pに応じたテスト画像を選択し(ステップ102)、画像形成部30に対してテスト画像の形成指示を出力する(ステップ103)。ここで、テスト画像は、後述する見当マークを含むものであり、用紙Pのサイズや向きに応じて複数の種類のものが予め用意され、メモリに記憶されている。続いて、レジ情報生成部120は、撮像部60に対し、用紙情報に応じた撮像領域を指定する(ステップ104)。
その後、上述した作像プロセスにより、画像形成部30でテスト画像の形成が行われ、給紙部40から供給される用紙Pにテスト画像が転写、定着される。そして、用紙Pおよび用紙P上に形成されたテスト画像が、搬送されつつ撮像部60で撮像される。このとき、撮像部60では、読み取り位置Rを通過する用紙Pのテスト画像形成面に対して、撮像用光源62が撮像光を照射するとともに、第1スポット光源63が第1スポット光を、第2スポット光源64が第2スポット光を、それぞれ照射する。そして、読み取り位置Rにおける用紙Pからの反射光を、ミラー65およびレンズ66を介してCCDイメージセンサ67が受光する。これにより、用紙Pの主走査方向1ライン分の撮像データが得られ、これを搬送される用紙Pの副走査方向全域にわたって順次行うことで、用紙P1枚分の撮像データが得られる。なお、撮像データには、用紙Pの端部よりも外側を撮像したものも含まれる。これは、用紙P全域のデータを確実に得るため、また、用紙Pの端部位置を後述するスキューの補正に利用するためである。
続いて、レジ情報生成部120は、撮像部60から用紙P1枚分の撮像データを取得する(ステップ105)。なお、取得した撮像データは、メモリに記憶される。
次に、レジ情報生成部120は、用紙情報管理部110から読み出した用紙情報をもとに、撮像データから撮像座標における用紙端位置を抽出する(ステップ106)。そして、得られた用紙端位置のデータは、メモリに記憶される。なお、撮像座標の詳細については後述する。次いで、レジ情報生成部120は、内部に保持されるスポット光情報をもとに、撮像データから撮像座標におけるスポット光照射位置を抽出する(ステップ107)。ここで、スポット光情報は、第1スポット光源63および第2スポット光源64の照射位置、スポット光の色(波長)や照度などを含んでおり、予めメモリに記憶されている。さらに、レジ情報生成部120は、テスト画像の見当マーク情報をもとに、撮像データから撮像座標における見当マーク形成位置を抽出する(ステップ108)。ここで、見当マーク情報は、用紙Pのサイズや向きに応じて決められたテスト画像に含まれる見当マークの数や位置、色や形状などを含むものであり、予めメモリに記憶されている。
それから、レジ情報生成部120は、上記ステップ106で抽出された用紙端位置、ステップ107で抽出されたスポット光照射位置およびステップ108で抽出された見当マーク形成位置と、光学系情報とを用いて、撮像座標から用紙上座標への座標変換係数を算出する(ステップ109)。ここで、光学系情報は、撮像部60の光学系における各種情報、例えばCCDイメージセンサ67からレンズ66までの距離やレンズ66から用紙搬送路までの距離、さらにはCCDイメージセンサ67の仕様などを含むものであり、予めメモリに記憶されている。なお、用紙上座標および座標変換係数の詳細については後述する。
次に、レジ情報生成部120は、上記ステップ106で抽出された撮像座標における用紙端位置および上記ステップ109で算出された座標変換係数を用いて、用紙上座標における用紙端位置すなわち用紙Pの実寸法を算出する(ステップ110)。得られた用紙Pの実寸法のデータは、メモリに記憶される。続いて、レジ情報生成部120は、上記ステップ108で抽出された撮像座標における見当マーク形成位置情報および上記ステップ109で算出された座標変換係数を用いて、用紙上座標すなわち用紙P上での見当マーク形成位置を算出する(ステップ111)。得られた用紙P上での見当マーク形成位置のデータは、メモリに記憶される。なお、上記ステップ110で算出された用紙Pの実寸法の情報および上記ステップ111で算出された用紙P上での見当マーク形成位置の情報の両者が、上述したレジ情報となる。
そして、レジ設定部130は、レジ情報生成部120で作成されたレジ情報を参照して用紙Pに対する実際の見当マークの形成位置を把握し、見当マークの目標形成位置との差異を修正すべく、給紙部40における用紙Pの供給タイミングや画像形成部30の二次転写部における中間転写ベルト21と二次転写ロール25との接触状態、さらには用紙Pの搬送速度などに関するレジストレーション制御係数を演算し、画像形成部30や給紙部40に向けて出力する(ステップ112)。その後、画像形成部30では、入力されてきたレジストレーション制御係数に応じて各機構のパラメータの再設定を行い、レジストレーション調整がなされた状態で次の画像形成動作に備える。
では次に、上記ステップ109で算出される座標変換係数について説明する。
最初に、図7を参照しながら、読み取り位置Rにおける用紙Pの浮きと、CCDイメージセンサ67によって得られる撮像画像(撮像データ)との関係について説明する。
まず、CCDイメージセンサ67により用紙Pを撮像して得られた撮像画像について、用紙浮きがない場合に主走査方向および副走査方向の長さが用紙Pの実寸と等倍になり、原点が撮像位置の左上端となる撮像座標としての座標系O−xyを考える(後述する図9(a)参照)。
なお、この説明では、図7に示すように、主走査方向に平行な断面を見た場合、用紙Pがほぼ直線の形状を維持できることを前提とする。
座標系O−xに対し、さらに光軸中心Cに原点を移動させた座標系をO−x’とすると、
Figure 0004434265
となる。ここで、xは、撮像座標の左端と光軸中心Cとの間の距離であり、既知の値である。
また、撮像画像とは別に、図7に示すような実空間での用紙面に対する座標系O−X’を考える。この座標系O−X’において、原点は光軸中心Cであり、X’が光軸中心Cからの実際の距離を表すものとする。用紙Pの浮きがない場合、x’およびX’は一致するが、用紙Pに浮きが生じた場合、撮像画像では用紙P上の画像が見かけ上拡大されるため、図7の下部に示したように撮像画像におけるx’の絶対値は、実際の用紙PにおけるX’の絶対値より大きな値となる。
用紙Pが浮き量dだけ浮いた位置における光軸中心Cからの距離をX’とすると、x’:X’=l:l−dより、
Figure 0004434265
となる。
一方、座標X’における用紙の浮き量dは、
Figure 0004434265
であるから、
Figure 0004434265
と表される。従って、撮像画像での光軸中心Cからの距離x’に対応する用紙P上での光軸中心Cからの距離Xは、
Figure 0004434265
となる。ここで、
Figure 0004434265
上式において、距離lおよび距離X’L2(=−X’L1)は光学系情報として既知であり、距離x’L1および距離x’L2は図6に示すステップ107において撮像データからスポット光照射位置として取得可能であることから、図6に示すステップ109でこれらを用いて計算を行うことにより、CCDイメージセンサ67による撮像画像の任意の位置(x’座標)に対応する実際の用紙P上の位置(X座標)が求められることになる。
つまり、搬送されてくる用紙Pに対して、第1スポット光源63にて第1スポット光を、第2スポット光源64にて第2スポット光を照射し、縮小光学系を介してそれぞれの反射光を読み取って得られた結果を利用することで、用紙Pの浮きに起因する撮像画像の主走査方向の倍率変動を補正することが可能となる。これは、読み取り位置Rにおける用紙Pの浮き量に応じて、CCDイメージセンサ67による第1スポット光あるいは第2スポット光の受光位置が、主走査方向に変化することを利用したものである。
では次に、CCDイメージセンサ67により取得された撮像データに対する浮き補正およびスキュー補正について、具体例を挙げて説明する。
図8は、用紙Pに形成されるテスト画像の一例を示している。なお、ここでは、レジストレーション調整の対象となる用紙PがA3サイズであり、用紙Pの短手方向が主走査方向に、その長手方向が副走査方向になっているものとする。このテスト画像は、第1の見当マークM1および第2の見当マークM2を有する。これら第1の見当マークM1および第2の見当マークM2は、ともに十字状の形状を有しており、用紙Pの主走査方向中心Dに対して線対称となるように配置されているものとする。
図9は、CCDイメージセンサ67によって得られた撮像データに対する浮き補正およびスキュー補正の一例を説明するための図である。ここで、図9(a)は撮像部60のCCDイメージセンサ67にて取得された撮像データを撮像座標上に展開した図、図9(b)は、図9(a)に示す撮像データに対して用紙Pの浮きに対応する補正を施した状態を示す図、図9(c)は図9(b)に示す浮き補正済みの撮像データから用紙Pに対応する領域を抜き出して示した図、そして図9(d)は図9(c)に示す撮像データにスキュー補正を施して用紙上座標上に展開した図、である。
なお、この例では、読み取り位置Rにおいて用紙Pの搬送方向先端側に浮きが生じており、しかも、用紙Pが右方向にスキューしているものとする。ただし、用紙Pが一定速度で搬送されている場合、用紙Pの浮きによる副走査方向の撮像画像の伸びはほぼ無視することができることから、これを前提とする。
まず、図9(d)に示すように、用紙Pの左上端を原点とした座標(用紙上座標)O−ξηを考える。
図9(a)に示す撮像座標における撮像画像より、用紙Pの搬送方向先端でのスキュー角θ1は、y=y1,cにおいて、
Figure 0004434265
となる。同様に、用紙Pの搬送方向後端でのスキュー角θ2は、y=y2,cにおいて、
Figure 0004434265
となる。そして、y=yにおけるx=xでのスキュー角θは、y1,c≦y≦y2,cで連続的に変化すると仮定すれば、
Figure 0004434265
として求めることができる。
ここでまず、上記スキュー角θ1、θ2が十分に小さい(例えば0.1°以下)の場合について検討する。この場合、スキューによる撮像画像への影響は無視できる。
図9(a)に示す撮像画像より、y=ycにおける用紙左側端部のx座標xE,1が求められるから、上記数式(1)、(2)より、対応する用紙左側端部のX座標XE,1(図9(b)参照)が求まる。ここで、x座標xE,1は、図6に示すステップ106で用紙端位置として抽出されている。
この場合において、図9(b)に示す座標軸Xおよび図9(d)に示す座標軸ξは平行とみなすことができ、
Figure 0004434265
で表されることから、図9(a)に示す撮像座標系の任意のx座標から図9(d)に示す用紙上座標系のξ座標が求まることになる。
また、図9(a)に示す撮像画像において用紙搬送方向先端部の光軸中心Cでのy方向位置をy1,cとすると、図9(d)に示すηは、
Figure 0004434265
となる。したがって、図9(a)に示す撮像座標上の任意の(x,y)から、対応する用紙上座標上の(ξ,η)が求められることになる。それゆえ、例えば図9(d)に示す実際の用紙幅ξW、用紙長ηHや、用紙P上の第1の見当マークM1の形成位置に対応する用紙上座標(ξM,1,ηM,1)や第2の見当マークM2の形成位置に対応する用紙上座標(ξM,2,ηM,2)が求まることになる。
つづいて、上記スキュー角θ1、θ2が無視できない程度に大きくなっている場合について検討する。
図9(b)に示す座標系O−Xyにおける用紙Pのスキュー角φは、上記スキュー角θと同様、数式(3)〜(5)を用いて求めることができる。ただし、スキュー角φが副走査方向に変化するすなわち回転を伴う場合、用紙P上の位置を特定するのが難しくなることから、このような変化が生じないように用紙Pの搬送が行われる。
したがって、スキュー角φはyによらず一定な値であるとする。このとき、
Figure 0004434265
次に、上記数式(1)および数式(2)を用いてx→X変換を行うと、図9(b)に示すような画像が得られる。ただし、スキューがある場合、y1,L1≦y<y1,L2ではdL2が不定となるが、y1,L1≦y<y1,L2の範囲でβを一定とみなすことでdL2を推定することができる。
次に、撮像画像より、y=yにおける用紙Pの左端x座標xE,1が求められるから、XE,1の算出が可能であり、ξ’=X−XE,1とおく。
さらに、スキュー角φによる画像の傾きを補正するため、図9(d)に示すように、
Figure 0004434265
とすると、
Figure 0004434265
となり、この場合も、図9(a)に示す撮像画像上の任意の(x,y)から、対応する用紙座標上の(ξ,η)を算出することができる。したがって、スキューが大きい場合においても、スキューが十分に小さい場合と同様にして、実際の用紙幅ξW、用紙長ηHや、用紙P上の第1の見当マークM1の形成位置に対応する用紙上座標(ξM,1,ηM,1)や第2の見当マークM2の形成位置に対応する用紙上座標(ξM,2,ηM,2)が求まることになる。
以上のように、本実施の形態では、搬送される用紙P上に第1スポット光および第2スポット光を照射することで、用紙Pに形成された画像およびスポット光による光像を撮像データとして取得する。そして、得られた撮像データから抽出した第1スポット光および第2スポット光のスポット光照射位置を利用して、読み取り位置Rにおける用紙Pの浮きに起因する撮像データの主走査方向の倍率変動が補正される。また、得られた撮像データから抽出された用紙端位置を利用して、読み取り位置Rにおける用紙Pのスキューに起因する撮像データの歪みが補正される。これにより、用紙Pに対するテスト画像(見当マーク)の形成位置が正確に把握されることになる。この結果を用いてレジストレーション調整を行うことにより、用紙Pの所望の位置に画像形成が行われるようになる。
なお、本実施の形態では、第1スポット光源63からの第1スポット光および第2スポット光源64からの第2スポット光を、案内部材61に対して主走査方向および副走査方向に垂直に照射していたが、これに限られない。例えば図10に示すように、副走査方向に対しては垂直に、そして主走査方向に対して斜めに照射するようにしてもよい。この場合には、用紙Pに浮きが生じた際のCCDイメージセンサ67による受光位置の変化量が本実施の形態より多くなり、用紙Pの浮き検出の感度がさらに向上することになる。
また、本実施の形態では、2本のスポット光を用紙Pに照射するようにしていたが、スポット光は少なくとも1本あればよい。また、用紙Pに対し3本以上のスポット光を照射するようにしてもよい。
さらに、本実施の形態では、第1スポット光源63および第2スポット光源64としてレーザ光源を用いていたが、例えばLED(Light Emitting Diode)等の光源から照射される光をレンズで集光して使用するようにしてもよい。
<実施の形態2>
図11は、実施の形態2に係る撮像部60の構成を説明するための図である。ここで、図11(a)は、撮像部60を図1の紙面手前側からみた図を示している。また、図11(b)は、図11(a)に示す案内部材61を図11(a)のXIB方向から見た図である。図11(a)、(b)において、用紙Pは、図中左側から右側に向けて搬送される。なお、この撮像部60が組み込まれる画像形成装置の構成は、実施の形態1で説明したものと同じ(図1参照)であるので、その詳細な説明を省略する。
また、図12は、主走査方向からみた撮像部60の撮像光路を平面上に示した図である。図12において用紙Pは、図中奥側から手前側に向けて搬送される。なお、図12においては、撮像用光源62の記載を省略している。
この撮像部60の基本構成は実施の形態1で説明したものと基本的に同じである。ただし、本実施の形態では、案内部材61が副走査方向に移動可能に配置されており、しかも、案内部材61上に格子背景部61aおよび白色背景部61bが設けられている。また、本実施の形態における撮像部60は、第1スポット光源63および第2スポット光源64に代えてポジションマーク投影器70を備えている。
ここで、案内部材61に設けられる格子背景部61aは、白色に着色された白色部および黒色に着色された黒色部を主走査方向に交互且つ等間隔に複数並べることで形成される。また、白色背景部61bは、白色に着色された白色部によって形成される。そして、本実施の形態では、図示しない駆動部を用いて案内部材61を副走査方向に移動させることで、読み取り位置Rに格子背景部61aあるいは白色背景部61bを選択的に配置するようになっている。
また、光像形成手段あるいは第2の照射手段として機能するポジションマーク投影器70は、白色光を照射する白色光源71と、白色光源71に対向して配置される格子板72と、格子板72を通過した光を集光するレンズ73と、レンズ73を通過した光を読み取り位置Rに向けて反射させるミラー74とを備える。
ここで、格子板72は、白色光源71から照射された光を透過させる透過部と白色光源71から照射された光を遮断する遮断部とを主走査方向に交互且つ等間隔に複数配置して構成される。したがって、白色光源71を点灯させた場合、案内部材61上を搬送される用紙Pには、格子板72に形成された透過部および遮断部に応じた明暗の影が投影される。なお、以下の説明では、ポジションマーク投影器70によって用紙P上に投影される明暗の影(光像)をポジションマークと呼ぶ。このとき、ポジションマーク投影器70はレンズ73を備えているため、格子板72を通過した光は、図12に示すようにレンズ73を介して拡大された状態で用紙Pに投影されることになる。
そして、本実施の形態では、図12から明らかなように、白色光源71から格子板72、レンズ73およびミラー74を介して用紙Pに照射される光の投影角αが、用紙Pからミラー65およびレンズ66を介してCCDイメージセンサ67で受光される光の視野角βよりも小さく設定されている。すなわち、本実施の形態では、撮像部60における照明系と受光系とで画角を異ならせている。
そして、本実施の形態においても、実施の形態1と同様、画像形成部30によって用紙Pに対しテスト画像の形成を行い、用紙P上に形成されたテスト画像をそのまま撮像部60で読み取り、その読み取り結果に基づいて用紙Pのレジストレーション調整を行い、用紙Pに対する画像の形成位置を調整している。
また、その際、テスト画像の読み取り結果すなわちCCDイメージセンサ67による撮像画像(撮像データ)に対して、用紙Pの浮きやスキューに対する補正を施すことで、用紙Pに対するテスト画像の形成位置を的確に取得するようにしている。特に、本実施の形態では、上述したポジションマーク投影器70により用紙Pに照射される投影光(ポジションマーク)を、CCDイメージセンサ67を用いて読み取って得られた結果を用いて、読み取り位置における用紙Pの浮きを把握している。以下、これについて詳細に説明する。
図13は、制御部100の機能ブロックおよび制御部100におけるデータフローを示す図である。なお、図13には、制御部100が有する各種機能のうち、用紙Pのレジストレーション調整動作に関するものを抜き出して示している。
この制御部100は、実施の形態1と同様、用紙情報管理部110と、レジ情報生成部120と、レジ設定部130とを備える。ただし、レジ情報生成部120の機能の一部が実施の形態1とは異なっている。この詳細については後述する。
ではまず、撮像部60において、用紙P上の画像の読み取り前に行われるセットアップ動作を、図14に示すフローチャートを参照しながら説明する。なお、このセットアップ動作は、図13に示す制御部100によって実行される。
このセットアップ動作では、まず、案内部材61を副走査方向に移動させて、読み取り位置Rに白色背景部61bを配置させる(ステップ201)。続いて、撮像用光源62を点灯させ(ステップ202)、読み取り位置Rに配置された白色背景部61bの主走査方向に撮像用光源62からの白色光を一様に照射させる。次に、CCDイメージセンサ67は、撮像用光源62によって白色背景部61bに照射された光の反射光を主走査方向に受光し、白基準データを取得する(ステップ203)。そして、今度は撮像用光源62を消灯させる(ステップ204)。続いて、CCDイメージセンサ67は、撮像用光源62によって白色背景部61bに白色光が照射されてない状態で、黒基準データを取得する(ステップ205)。その後、ステップ203で取得した白基準データおよびステップ205で取得した黒基準データを用いて、CCDイメージセンサ67の各画素に対するシェーディング補正データ、ゲイン補正データおよびオフセット補正データを取得する(ステップ206)。
次に、案内部材61を副走査方向に移動させて、読み取り位置Rに格子背景部61aを配置させる(ステップ207)。続いて、撮像用光源62を点灯させ(ステップ208)、さらに白色光源71を点灯させ(ステップ209)、読み取り位置Rの主走査方向に撮像用光源62からの白色光を一様に照射させ、且つ、白色光源71から格子板72やレンズ73等を介した投影光を照射させる。次に、CCDイメージセンサ67は、撮像用光源62および白色光源71によって格子背景部61aに照射された光の反射光を主走査方向に受光し、格子データを取得する(ステップ210)。続いて、ステップ210で取得した格子データを利用し、各画素における最大レベルが飽和しないよう、ステップ206で取得したゲイン補正データおよびオフセット補正データを修正する(ステップ211)。そして、ステップ210で取得した格子データを用いて、黒/白画像判定閾値、第1格子画像判定閾値および第2格子画像判定閾値を決定する(ステップ212)。これら黒/白画像判定閾値、第1格子画像判定閾値および第2格子画像判定閾値は、4段階の明度を識別するために使用されるものであり、第1格子画像判定閾値<黒/白画像判定閾値<第2格子画像判定閾値の関係を有する。
では、図13および図15に示すフローチャートを参照しながら、レジストレーション調整動作における処理の流れを説明する。この処理は、図示しないユーザインタフェース等から、レジストレーション調整の実行指示を受け付けることによって開始される。
レジストレーション調整の実行指示を受けた制御部100では、まず、用紙情報管理部110が、レジストレーション調整の対象となる用紙Pの用紙情報を取得する(ステップ301)。ここで、用紙情報は、給紙部40の用紙収容部41に収容される用紙Pのサイズや向きに関するものであり、用紙情報管理部110は、用紙収容部41にアクセスして収容される用紙Pの用紙情報を取得し、内部のメモリに保持する。
次に、レジ情報生成部120は、用紙情報管理部110に保持される用紙情報を参照し、用紙Pに応じたテスト画像を選択し(ステップ302)、画像形成部30に対してテスト画像の形成指示を出力する(ステップ303)。ここで、テスト画像は、後述する見当マークを含むものであり、用紙Pのサイズや向きに応じて複数の種類のものが予め用意され、メモリに記憶されている。続いて、レジ情報生成部120は、撮像部60に対し、用紙情報に応じた撮像領域を指定する(ステップ304)。
その後、上述した作像プロセスにより、画像形成部30でテスト画像の形成が行われ、給紙部40から供給される用紙Pにテスト画像が転写、定着される。そして、用紙Pおよび用紙P上に形成されたテスト画像が、搬送されつつ撮像部60で撮像される。このとき、撮像部60では、読み取り位置Rを通過する用紙Pのテスト画像形成面に対して、撮像用光源62が撮像光を照射するとともに、ポジションマーク投影器70が格子状のポジションマークを投影する。そして、読み取り位置Rにおける用紙Pからの反射光を、ミラー65およびレンズ66を介してCCDイメージセンサ67が受光する。これにより、用紙Pの主走査方向1ライン分の撮像データが得られ、これを搬送される用紙Pの副走査方向全域にわたって順次行うことで、用紙P1枚分の撮像データが得られる。なお、撮像データには、用紙Pの端部よりも外側を撮像したものも含まれる。これは、用紙P全域のデータを確実に得るため、また、用紙Pの端部位置を後述するスキューの補正に利用するためである。
続いて、レジ情報生成部120は、撮像部60から用紙P1枚分の撮像データを取得する(ステップ305)。なお、取得した撮像データは、メモリに記憶される。
次に、レジ情報生成部120は、用紙情報管理部110から読み出した用紙情報をもとに、撮像データから撮像座標における用紙端位置を抽出する(ステップ306)。そして、得られた用紙端位置のデータは、メモリに記憶される。次いで、レジ情報生成部120は、撮像データを、ポジションマーク投影器70により用紙P上に投影された格子パターンデータと用紙Pに形成されていた見当マークデータとに分離する(ステップ307)。なお、この分離処理の詳細については後述する。続いて、レジ情報生成部120は、内部に保持される投影光情報をもとに、格子パターンデータから撮像座標における投影光照射位置を抽出する(ステップ308)。ここで、投影光情報は、用紙Pのサイズや向きに応じて、ポジションマーク投影器70によって用紙P上に形成されるポジションマークの位置、間隔、数などを含んでおり、予めメモリに記憶されている。さらに、レジ情報生成部120は、テスト画像の見当マーク情報をもとに、見当マークデータから撮像座標における見当マーク形成位置を抽出する(ステップ309)。ここで、見当マーク情報は、用紙Pのサイズや向きに応じて決められたテスト画像に含まれる見当マークの数や位置、色や形状などを含むものであり、予めメモリに記憶されている。
それから、レジ情報生成部120は、上記ステップ306で抽出された用紙端位置、ステップ308で抽出された投影光照射位置およびステップ309で抽出された見当マーク形成位置と、光学系情報とを用いて、撮像座標から用紙上座標への座標変換係数を算出する(ステップ310)。ここで、光学系情報は、撮像部60の光学系における各種情報、例えばCCDイメージセンサ67からレンズ66までの距離やレンズ66から用紙搬送路までの距離、そして、CCDイメージセンサ67の仕様などを含むものであり、予めメモリに記憶されている。
次に、レジ情報生成部120は、上記ステップ306で抽出された撮像座標における用紙端位置および上記ステップ310で算出された座標変換係数を用いて、用紙上座標における用紙端位置すなわち用紙Pの実寸法を算出する(ステップ311)。得られた用紙Pの実寸法のデータは、メモリに記憶される。続いて、レジ情報生成部120は、上記ステップ309で抽出された撮像座標における見当マーク形成位置情報および上記ステップ310で算出された座標変換係数を用いて、用紙上座標すなわち用紙P上での見当マーク形成位置を算出する(ステップ312)。得られた用紙P上での見当マーク形成位置のデータは、メモリに記憶される。なお、上記ステップ311で算出された用紙Pの実寸法の情報および上記ステップ312で算出された用紙P上での見当マーク形成位置の情報の両者が、上述したレジ情報となる。
そして、レジ設定部130は、レジ情報生成部120で作成されたレジ情報を参照して用紙Pに対する実際の見当マークの形成位置を把握し、見当マークの目標形成位置との差異を修正すべく、給紙部40における用紙Pの供給タイミングや画像形成部30の二次転写部における中間転写ベルト21と二次転写ロール25との接触状態、さらには用紙Pの搬送速度などに関するレジストレーション制御係数を演算し、画像形成部30や給紙部40に向けて出力する(ステップ313)。その後、画像形成部30では、入力されてきたレジストレーション制御係数に応じて各機構のパラメータの再設定を行い、レジストレーション調整がなされた状態で次の画像形成動作に備える。
では次に、上記ステップ307における分離処理について、図16に示すフローチャートを参照しながら説明を行う。この処理は、レジ情報生成部120において、取得された撮像データの画素毎に行われる。
まず、撮像データを構成する所定の画素の画素データが、黒/白画像判定閾値以上であるか否かを判断する(ステップ401)。なお、黒/白画像判定閾値は、図14に示すステップ212において予め決定されている。
ステップ401において画素データが黒/白画像判定閾値以上であると判断した場合、次に、この画素データが第1格子画像判定閾値以上であるか否かを判断する(ステップ402)。なお、第1格子画像判定閾値も、図14に示すステップ212において予め決定されている。ステップ402において画素データが第1格子画像判定閾値以上であると判断した場合、この画素データは格子パターンの白を構成するものと判定する(ステップ403)。一方、ステップ402において画素データが第1格子画像判定閾値未満であると判断した場合、この画素データは格子パターンの黒を構成するものと判定する(ステップ404)。
また、上記ステップ401において画素データが黒/白画像判定閾値未満であると判断した場合、次に、この画素データが第2格子画像判定閾値以上であるか否かを判断する(ステップ405)。なお、第2格子画像判定閾値も、図14に示すステップ212において予め決定されている。ステップ405において画素データが第2格子画像閾値以上であると判断した場合、その画素データに黒/白画像判定閾値を加えたものをこの画素の新たな画素データに書き換えた上で(ステップ406)、この画素データは格子パターンの白を構成するものと判定する(ステップ403)。一方、ステップ405において画素データが第2格子画像閾値未満であると判断した場合、その画素データに黒/白画像判定閾値を加えたものをこの画素の新たな画素データに書き換えた上で(ステップ407)、この画素データは格子パターンの黒を構成するものと判定する(ステップ404)。このような判定処理を行うことにより、この画素に対する格子パターンデータ(白または黒)が得られる。
そして、上記ステップ403およびステップ404における判定を行った後、全画素についての判定が完了したか否かを判断する(ステップ408)。ステップ408において全画素についての判定が完了していないと判断した場合は、ステップ401に戻って次の画素の画素データに対し同様の処理を行う。一方、ステップ408において全画素についての判定が完了したと判断した場合すなわち全画素に対する格子パターンデータが得られている場合は、元の撮像データと得られた格子パターンデータとの差分を画素毎に演算し、その結果として見当マークデータを取得する(ステップ409)。これにより、撮像データが格子パターンデータと見当マークデータとに分離されることになる。
ではここで、図17を参照しつつ、用紙P上に投影されたポジションマークをCCDイメージセンサ67で読み取って得られたポジションマークの形成位置(投影光形成位置)と、用紙Pの浮き量との関係について説明しておく。
図17に実線で示すように、搬送される用紙Pに浮きが生じていない場合、CCDイメージセンサ67の光軸中心Cに対応する中央画素から主走査方向端部側の所定の画素までに撮像される格子パターンの数はk0となる。また、図17に一点鎖線で示すように、搬送される用紙Pに浮き量hだけ浮きが生じている場合、同じくCCDイメージセンサ67の光軸中心Cに対応する中央画素から主走査方向端部側の所定の画素までに撮像される格子パターンの数はk1となる。このとき、k0>k1である。
CCDイメージセンサ67の光軸中心Cに対応する中央画素から主走査方向の一端部に対応する画素に至る読み取り幅をWとする。このとき、撮像光路における幾何学的な位置関係は、
ΔW1=h/tanβ
ΔW2=h/tanα
W1=W−ΔW1
W2=W−ΔW2
k1=k0×W2/W1
で表される。
ここで、k0=100、α=45°、β=70°、W=100mmであった場合、用紙Pの浮き量hと、CCDイメージセンサ67の光軸中心Cに対応する中央画素から主走査方向端部側の所定の画素までに撮像される格子パターンの数k1との関係は、図18に示すとおりとなる。つまり、浮き量hの増加に伴い、撮像される格子パターンの数k1はリニアに減少する。したがって、撮像データ(格子パターンデータ)から所定区間の格子パターン数k1を求めれば、用紙P全体の浮き量hを把握することが可能になる。また、複数の区間毎に格子パターン数k1を求めれば、用紙Pの区間毎の浮き量を把握することが可能になる。
本実施の形態が適用される画像形成装置の構成を示す図である。 実施の形態1の撮像部の構成を説明するための図である。 実施の形態1の撮像部における撮像経路を平面上に示した図である。 CCDイメージセンサの概略構成を示す図である。 実施の形態1における制御部のブロック図および制御部におけるデータフローを示す図である。 実施の形態1のレジストレーション調整動作における処理の流れを説明するためのフローチャートである。 CCDイメージセンサの読み取り位置における用紙の浮きと、CCDイメージセンサによって得られる撮像画像(撮像データ)との関係を説明するための図である。 用紙に形成されるテスト画像の一例を示す図である。 CCDイメージセンサによって得られた撮像データに対する浮き補正およびスキュー補正の一例を説明するための図である。 第1スポット光源および第2スポット光源の他の配置例を示す図である。 実施の形態2の撮像部の構成を説明するための図である。 実施の形態2の撮像部における撮像光路を平面上に示した図である。 実施の形態2における制御部のブロック図および制御部におけるデータフローを示す図である。 撮像部において用紙上の画像の読み取り前に行われるセットアップ動作の流れを説明するためのフローチャートである。 実施の形態2のレジストレーション調整動作における処理の流れを説明するためのフローチャートである。 レジストレーション調整動作において、得られた撮像データを格子パターンデータと見当マークデータとに分離する処理の流れを説明するためのフローチャートである。 用紙上に投影されたポジションマークをCCDイメージセンサで読み取って得られたポジションマークの形成位置(投影光形成位置)と、用紙の浮き量との関係を説明するための図である。 用紙の浮き量と、CCDイメージセンサの光軸中心に対応する中央画素から主走査方向端部側の所定の画素までに撮像される格子パターンの数との関係を示すグラフ図である。
符号の説明
10…画像形成ユニット、20…転写ユニット、30…画像形成部、40…給紙部、50…定着部、60…撮像部、61…案内部材、61a…格子背景部、61b…白色背景部、62…撮像用光源、63…第1スポット光源、64…第2スポット光源、65…ミラー、66…レンズ、67…CCDイメージセンサ、67a…センサ基板、67R…赤用画素列、67G…緑用画素列、67B…青用画素列、70…ポジションマーク投影器、71…白色光源、72…格子板、73…レンズ、74…ミラー、100…制御部、110…用紙情報管理部、120…レジ情報生成部、130…レジ設定部、C…光軸中心、D…主走査方向中心、R…読み取り位置

Claims (7)

  1. 画像が形成され副走査方向に搬送される記録材に光を照射して当該記録材に光像を形成する光像形成手段と、
    副走査方向に搬送される前記記録材に形成された前記画像の主走査方向位置および前記光像の主走査方向位置を、縮小光学系を用いて読み取る読み取り手段と、
    前記読み取り手段で読み取られた前記光像の主走査方向位置を用いて、当該読み取り手段で読み取られた前記画像の主走査方向位置を補正する位置補正手段と
    を含み、
    前記位置補正手段は、前記読み取り手段で読み取られた前記記録材の端部位置を用いて、当該読み取り手段で読み取られた前記画像の主走査方向位置をさらに補正することを特徴とする画像読み取り装置。
  2. 前記光像形成手段は、前記縮小光学系を介した前記読み取り手段の視野角と異なる照射角にて光を照射することを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
  3. 前記光像形成手段は、前記記録材の主走査方向に複数の光像を形成することを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
  4. 画像が形成され副走査方向に搬送される記録材の主走査方向に一様に光を照射する第1の照射手段と、
    副走査方向に搬送される前記記録材の前記主走査方向に選択的に光を照射する第2の照射手段と、
    前記第1の照射手段および前記第2の照射手段にて照射され前記記録材で反射した主走査方向の反射光を、縮小光学系を介して受光する受光手段と、
    前記受光手段が受光した前記第2の照射手段による反射光の受光結果を用いて、前記第1の照射手段による反射光の受光結果の主走査方向倍率を補正する補正手段と
    を含み、
    前記補正手段は、前記受光手段が受光した前記第1の照射手段による反射光の受光結果から得られた前記記録材の端部位置を用いて、当該第1の照射手段による反射光の受光結果の主走査方向倍率をさらに補正すること
    を特徴とする画像読み取り装置。
  5. 前記第2の照射手段は、前記縮小光学系を介した前記受光手段の視野角と異なる照射角にて光を照射することを特徴とする請求項4記載の画像読み取り装置。
  6. 記録材を副走査方向に搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段によって副走査方向に搬送される前記記録材に画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段によって画像が形成され前記搬送手段によって副走査方向に搬送される記録材に光を照射して当該記録材に光像を形成する光像形成手段と、
    副走査方向に搬送される前記記録材に形成された前記画像の主走査方向位置および前記光像の主走査方向位置を、縮小光学系を用いて読み取る読み取り手段と、
    前記読み取り手段で読み取られた前記光像の主走査方向位置を用いて、当該読み取り手段で読み取られた前記画像の主走査方向位置を補正する位置補正手段と、
    前記位置補正手段によって補正された前記画像の主走査方向位置を用いて、前記搬送手段による前記記録材の搬送条件を設定する設定手段と
    を含み、
    前記位置補正手段は、前記読み取り手段で読み取られた前記記録材の端部位置を用いて、当該読み取り手段で読み取られた前記画像の主走査方向位置をさらに補正することを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記光像形成手段は、前記縮小光学系を介した前記読み取り手段の視野角と異なる照射角にて光を照射することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
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