JP4434150B2 - 放電灯点灯装置及びプロジェクタ - Google Patents

放電灯点灯装置及びプロジェクタ Download PDF

Info

Publication number
JP4434150B2
JP4434150B2 JP2006007991A JP2006007991A JP4434150B2 JP 4434150 B2 JP4434150 B2 JP 4434150B2 JP 2006007991 A JP2006007991 A JP 2006007991A JP 2006007991 A JP2006007991 A JP 2006007991A JP 4434150 B2 JP4434150 B2 JP 4434150B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge lamp
period
lamp
power mode
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006007991A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006120654A (ja
Inventor
浩士 渡邊
洋史 小西
純一 長谷川
克佳 中田
俊明 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2006007991A priority Critical patent/JP4434150B2/ja
Publication of JP2006120654A publication Critical patent/JP2006120654A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4434150B2 publication Critical patent/JP4434150B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

本発明は、高輝度放電ランプの点灯に用いる放電灯点灯装置およびこの放電灯点灯装置を搭載したプロジェクタに関するものである。
従来から、放電ランプに矩形波交番電圧を印加して点灯させる放電灯点灯装置が知られている。とくに、プロジェクタ用の光源に用いる超高圧水銀ランプのような高輝度放電ランプ(HIDランプ)では、音響共鳴現象の発生を防止するために、比較的低周波(数百Hz程度)の矩形波交番電圧を印加する構成が広く採用されている(たとえば、特許文献1参照)。
この種の用途では点光源に近付けるために、放電ランプのアーク長をできるだけ小さくすることが要求されている。しかしながら、アーク長を小さくすると、電極上におけるアークの発生位置が電極の温度や表面の状態に依存して不安定になり、アークの起点位置が別の場所にジャンプする現象が生じやすくなる。この種の現象が生じると、放電ランプからの光出力にフリッカ(ちらつき)が生じ、プロジェクタ用の光源として用いる場合には、投影面(スクリーン)上での輝度が低下したり、明るさの変動によって映像が見にくくなるなどの問題を生じる。
ところで、放電ランプのランプ電圧が高いとランプ電流が減少し、放電ランプの電極およびバルブ内の温度が低下するものであるから、バルブ内での活性が低下する。たとえば、メタルハライドランプであれば、ハロゲンサイクルが活発に行われなくなる。通常は電極の表面に突起が形成され突起がアークの起点となることによってアークの起点が安定するのであるが、上述のようにバルブ内での活性が低下した状態では電極の表面に突起が形成されにくくアークの起点が定まらずにアークの起点が移動する現象を生じやすくなる。また、電極の表面に突起が形成されずアークの起点が安定しないと電極全体でアークによる損傷を受けるから電極の劣化が進行しやすくなる。
ところで、放電ランプLaのフリッカを軽減する技術としては、フリッカの発生の検出に従って放電ランプLaのランプ電流形状を変更する技術が提案されている(たとえば、特許文献2参照)。また、放電ランプのランプ電流の半周期において放電ランプに供給する電力の瞬時値を時間経過とともに次第に増加させる技術も提案されている(たとえば、特許文献3参照)。
特開2002−352982号公報(第0009−0013段落、図1) 特表2002−532866号公報(第0013段落、図1) 特開2002−134287号公報(第0019−0020段落、図1−2)
上述した特許文献1,2に記載のものは電極の損耗を制御する技術であって、特許文献2においてはとくにフリッカの軽減に着目しているが、放電ランプのランプ電流形状を変更するためにパルス状の電流を重畳する必要があり、比較的複雑な制御が必要になる問題を有している。同様に、特許文献3に記載の技術も放電ランプに供給する電力の瞬時値を変化させ、放電ランプに印加する電圧またはランプ電流の波形を矩形波以外の波形に変更するものであるから、比較的複雑な制御が必要になるという問題を有している。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、簡単な制御によって放電ランプの電極やバルブ内の温度を適正な状態に保つことを可能とし、もって電極への突起の生成を促進してアークの起点の位置を安定させてフリッカの発生を抑制するとともに電極の劣化を抑制して放電ランプを長寿命化することを可能とした放電灯点灯装置を提供するとともに、この放電灯点灯装置を搭載したプロジェクタを提供することにある。
請求項1の発明は、スイッチング素子のオンオフを制御することにより高輝度放電ランプである放電ランプへの供給電力を可変とした電力変換回路と、放電ランプの安定点灯時に放電ランプに定電力が供給される定電力モードで電力変換回路のスイッチング素子のオンオフを制御する制御回路は、放電ランプに印加する矩形波電圧の極性の反転から次の反転までの期間である半サイクルの期間を規定の複数個含む期間を単位期間とし、単位期間内で矩形波電圧の少なくとも1回の半サイクルの期間に電力変換回路から供給するランプ電流を他の期間よりも増加させかつ電流を増加させている極性では電流を一定にする高電力モードを、放電ランプが安定点灯に移行した後の放電ランプの点灯期間中に選択可能であり、高電力モードとして、放電ランプに供給する電力の実効値を定電力モードよりも増加させる電力増加モードを備え、かつ制御回路は、ランプ電流を他の期間よりも増加させる半サイクルの時間を他の半サイクルの時間とは異ならせることを特徴とする。
この構成によれば、放電ランプに供給するランプ電流を変化させるだけの簡単な制御によって放電ランプの電極やバルブ内の温度を適正な状態に保つことを可能とし、結果的に電極への突起の生成を促進しアークの起点の位置を安定させることを可能としてフリッカの発生を抑制し、さらに電極の劣化を抑制して放電ランプを長寿命化することができる。しかも、高電力モードでは単位期間毎にランプ電流を増加させる期間を設けているから、放電ランプの電極の温度を維持することができ、光出力の安定化が可能になる。さらに、高電力モードとして、電力の実効値を定電力モードよりも増加させる電力増加モードを備えるから、たとえば、フリッカの発生を抑制する効果が高くなる。
加えて、ランプ電流を増加させるだけではなく、ランプ電流を増加させる時間も調節するから、ランプ電流だけでは放電ランプの仕様に適合させることと電極の温度を保つこととの両立が困難な場合でも、時間の調節によって対応可能になる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記制御回路は、前記高電力モードにおいて、特定の移行条件が成立したときには、矩形波電圧の周波数を変化させることを特徴とする。
この構成によれば、ランプ電流を増加させるだけではなく、矩形波電圧の周波数も調節するから、ランプ電流だけでは放電ランプの仕様に適合させることと電極の温度を保つこととの両立が困難な場合でも、周波数の調節によって対応可能になる。
請求項3の発明では、請求項1の発明において、前記制御回路は、前記高電力モードにおいて、特定の移行条件が成立したときには、ランプ電流を増加させる頻度を変化させることを特徴とする。
この構成によれば、ランプ電流を増加させるだけではなく、ランプ電流を増加させる頻度も調節するから、ランプ電流だけでは放電ランプの仕様に適合させることと電極の温度を保つこととの両立が困難な場合でも、ランプ電流を増加させる頻度の調節によって対応可能になる。
請求項4の発明では、請求項1の発明において、前記制御回路は、前記高電力モードにおいて、特定の移行条件が成立したときには、ランプ電流のピーク値を変化させることを特徴とする。
この構成によれば、ランプ電流を増加させるだけではなく、ランプ電流のピーク値も調節するから、ランプ電流だけでは放電ランプの仕様に適合させることと電極の温度を保つこととの両立が困難な場合でも、ランプ電流のピーク値の調節によって対応可能になる。
請求項5の発明では、請求項1の発明において、前記制御回路は、前記高電力モードにおいて、特定の移行条件が成立したときには、矩形波電圧の周波数とランプ電流を増加させる頻度とランプ電流のピーク値とのうちの2以上の要素を変化させることを特徴とする。
この構成によれば、請求項2ないし請求項4のいずれかの調節要素の2種類以上を組み合わせるから、調節範囲がさらに広くなる。
請求項6の発明では、請求項1ないし請求項5のいずれかの発明において、前記放電ランプを光源とし、光源からの光の透過色が規定周期で時間変化するカラーフィルタを備えたプロジェクタに用いる放電灯点灯装置であって、前記制御回路は、放電ランプに印加する矩形波電圧の極性を反転させるタイミングを、カラーフィルタの透過色を変更するタイミングに同期させていることを特徴とする。
この構成によれば、カラーフィルタの透過色を規定周期で時間変化させることによってカラー画像を呈示するプロジェクタの光源として放電ランプを用いる場合に、矩形波電圧の極性を切り換えるタイミングで光源からの光出力が低下している期間の光を利用せず、光出力の高い期間の光をカラーフィルタの各色の領域の透過光として利用することになるから、光源からの光を効率よく利用することになる。
請求項7の発明は、プロジェクタであって、請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の放電灯点灯装置を搭載したことを特徴とする。
本発明の構成によれば、定電力モードで放電ランプに定電力が供給される安定点灯時の期間において、高電力モードを選択可能として放電ランプに供給するランプ電流を変化させるだけの簡単な制御によって放電ランプの電極やバルブ内の温度を適正な状態に保つことを可能とし、結果的に電極への突起の生成を促進しアークの起点の位置を安定させることを可能としてフリッカの発生を抑制し、さらに電極の劣化を抑制して放電ランプを長寿命化することができるという利点がある。しかも、高電力モードでは単位期間毎にランプ電流を増加させる期間を設けているから、放電ランプの電極の温度を維持することができ、光出力の安定化が可能になるという利点がある。さらに、高電力モードとして、電力の実効値を定電力モードよりも増加させる電力増加モードを備えるから、たとえば、フリッカの発生を抑制する効果が高くなるという利点がある。加えて、ランプ電流を増加させるだけではなく、ランプ電流を増加させる時間も調節するから、ランプ電流だけでは放電ランプの仕様に適合させることと電極の温度を保つこととの両立が困難な場合でも、時間の調節によって対応可能になる。
(基本構成1)
本例は、図1に示すように、直流電源Eを電源とするDC−DC変換回路1と、DC−DC変換回路1から出力される直流電圧を矩形波交番電圧に変換して放電ランプLaに印加する極性反転回路2とからなる電力変換回路を有し、電力変換回路に設けたスイッチング素子Q1〜Q5のオンオフを制御する制御回路3を有する。スイッチング素子Q1〜Q5としては、パワートランジスタ、MOSFET、IGBTから選択する。また、放電ランプLaとしては、高輝度放電ランプ、たとえば120〜300Wの超高圧水銀放電ランプを用いる。なお、放電ランプLaを始動するための高電圧を発生させるイグナイタは図示していない。
DC−DC変換回路1は、図示例では降圧形のチョッパ回路であって、直流電源E(交流電源を整流して得た直流電源でもよい)の両端間にスイッチング素子Q1とダイオードD1との直列回路を挿入し、さらにDC−DC変換回路1の出力端間に接続される平滑コンデンサC1とインダクタL1との直列回路をダイオードD1に並列接続した構成を有する。ダイオードD1のカソードは、スイッチング素子Q1とインダクタL1との接続点に接続され、ダイオードD1のアノードは平滑コンデンサC1の負極に接続される。このチョッパ回路は、周知のように、スイッチング素子Q1のオン期間において、インダクタL1を通して直流電源Eから平滑コンデンサC1に充電電流を流し、スイッチング素子Q1のオフ期間に平滑コンデンサC1とダイオードD1とを通る経路でインダクタL1のエネルギを放出させるものである。直流電源Eの負極とダイオードD1のアノードとの間には入力電流検出用の抵抗R1が挿入され、平滑コンデンサC1と抵抗R1との直列回路には2個の抵抗R2,R3の直列回路である分圧回路4が並列接続される。ここでは、直流電源Eとして放電ランプLaの点灯電圧よりも高電圧のものを想定しているから、降圧形のチョッパ回路を用いているが、直流電源Eと放電ランプLaとの関係に応じて他の構成のDC−DC変換回路を用いることも可能である。
極性反転回路2は、4個のスイッチング素子Q2〜Q5をブリッジ接続したフルブリッジ形のインバータ回路であって、各一対のスイッチング素子Q2〜Q5の直列回路からなる一対のアームが並列接続され、各アームは平滑コンデンサC1の両端間に接続される。また、各アームを構成する各一対のスイッチング素子Q2〜Q5の接続点間にはインダクタL2とコンデンサC2との直列回路が挿入され、コンデンサC2の両端間に放電ランプLaが接続される。
制御回路3は、抵抗R1,R3の各両端電圧を監視することによって、直流電源Eからの供給電流とDC−DC変換回路1の出力電圧とを監視し、スイッチング素子Q1〜Q5のオンオフを制御するための制御信号を出力する。極性反転回路2に設けたスイッチング素子Q2〜Q5のオンオフは、制御回路3からの指示によってフルブリッジ制御部5で生成される2相の制御信号によって制御される。フルブリッジ制御部5はドライブ回路(たとえば、IR社製のIR2111を用いる)6a,6bを介してスイッチング素子Q2〜Q5に制御信号を与える。抵抗R3の両端電圧はDC−DC変換回路1の出力電圧(平滑コンデンサC1の両端電圧)に比例する電圧であって、放電ランプLaの両端電圧(以下、ランプ電圧という)を反映した電圧になる。
制御回路3には、マイクロコンピュータ(以下、「マイコン」と呼ぶ。たとえば、三菱社製のM37540を用いる)10が含まれ、マイコン10には抵抗R3の両端電圧がA/D変換器13(図7参照)を介して入力される。上述のように、抵抗R3の両端電圧は極性反転回路2の電源電圧に比例しているから、放電ランプLaの印加電圧(つまり、ランプ電圧)を反映している。
ところで、プロジェクタや自動車の前照灯に用いる高輝度放電ランプは、光出力の立ち上がり時間を短縮するために、始動直後の所定期間においては比較的大きな定電流(定格電流よりも大きい電流)を流す電流制御を行って水銀蒸気圧を上昇させ、水銀蒸気圧の上昇によって光出力が上昇した後の定常点灯状態においては光出力を安定に保つように定電力を供給する電力制御を行うのが一般的である。このような制御は、A/D変換器13の出力を監視してマイコン10が行っている。電流制御を行う期間と電力制御を行う期間とはDC−DC変換回路1の出力電圧の変化を監視することによってマイコン10が決定する。つまり、放電ランプLaの始動直後においては放電ランプLaの両端電圧は低電圧であるから、抵抗R3の両端電圧が、規定電圧(安定点灯時の電圧を基準にして規定した電圧)よりも低電圧である期間を始動期間として電流制御を行い、規定電圧以上になると安定点灯であるものとして電力制御を行う。
電流制御の際の電流の目標値および電力制御(以下、定電力モードという)の際の電力の目標値はマイコン10において設定されている。定電力モードの動作時においてA/D変換器13から出力されるランプ電圧に相当する電圧はデータテーブルによって電力制御データにあらかじめ対応付けられており、データテーブルを用いることによってA/D変換器13の出力値を電力制御データに変換する。この電力制御データと上述した電力の目標値との差に相当する供給電力の補正量がPWM制御回路7に与えられる。PWM制御回路7では、抵抗R1の両端電圧として検出された供給電流とマイコン10から与えられた電力の補正量とを用いてDC−DC変換回路1の出力電圧の補正量を求め、電圧の補正量に応じたパルス幅の制御信号を生成してスイッチング素子Q1のオンオフを制御する。抵抗R1の両端電圧は直流電源Eからの供給電流に相当するから、消費電流を反映している。なお、PWM制御回路7では所定周波数の三角波または鋸歯状波を生成しており、電力の補正量を入力電流で除算することにより求めた電圧の補正量に応じたレベルを閾値とし、三角波または鋸歯状波のうち閾値以上の区間がオンになるパルスを生成することによって、スイッチング素子Q1をオンオフさせるパルス状の制御信号を生成する。
ところで、本発明は、放電ランプLaの安定点灯時の期間において、制御回路3でDC−DC変換回路1の出力電力を定電力モードよりも大きくする高電力モードを選択可能としている点が特徴であって、高電力モードでは電力の目標値が引き上げられる。高電力モードは、定格点灯と調光点灯とのどちらに対しても選択可能であり、また高電力モードにおいて1段階だけではなく2段階以上の電力を選択する構成としてもよい。たとえば、図2に示す例では定電力モードでの電力P(P′)に対して、高電力モードでは2段階の電力P1,P2(P1′,P2′)を選択可能としている。ここに、括弧内は調光点灯の際の電力を表している。また、図2における電圧範囲D1は始動期間の電圧範囲であり、電圧範囲D2は放電ランプLaの定格電圧V0の前後に設定した使用電圧範囲(放電ランプLaの始動期間を除く点灯時に使用される電圧の範囲)である。図示例では調光点灯は1段階のみ示しているが、調光点灯を複数段階に設定してもよい。調光段階を複数段階とする場合に、調光段階ごとに高電力モードの段階を設定するのが望ましい。
ところで、制御回路3が高電力モードを選択するのは、電極の温度やバルブ内の温度が低下しフリッカが発生するような状況が生じるときであって、始動期間以外には、たとえば、図3のように、放電ランプLaのランプ電圧が定格電圧V0よりも高い閾値電圧Vt1以上になったときに高電力モードを選択する。つまり、ランプ電圧が定格電圧V0よりも高い閾値電圧Vt1以上になるときにはランプ電流の減少によって電極やバルブ内の温度が低下すると考えられるから、このときに高電力モードを選択することによって電極やバルブ内の温度低下を抑制するのである。図示例では高電力モードが2段階から選択可能であって、2段階のうちのどちらを選択するかは他の条件(たとえば、周囲温度など)によって決定すればよい。図示例では定格点灯時と調光時とで同じ閾値電圧Vt1を用いているが、定格点灯時と調光時とで閾値電圧Vt1を異ならせてもよい。
図3に示す例では、放電ランプLaのランプ電圧が閾値電圧Vt1以上の期間にはつねに高電力モードを選択しているから、ランプ電圧が閾値電圧よりも低くなるまでは定電力モードに戻ることがない。これに対して、ランプ電圧が閾値電圧Vt1以上である期間のうちの所定期間のみ高電力モードを選択するようにしてもよい。つまり、高電力モードから定電力モードに戻すタイミングを時間によって制御するのである。たとえば、図4のように、ランプ電圧が閾値電圧Vt1以上になった時点(図の時刻t1)から一定期間Thだけ高電力モードを選択する。このような動作とすれば、放電ランプLaのランプ電圧が定格電圧よりも高くランプ電流が減少することによって電極やバルブ内の温度が低下すると一定期間Thだけ供給電力を増加させるから、温度低下を抑制しながらも、電極やバルブの過熱を防止することができる。なお、一定期間Thの時限はマイコン10に内蔵した機能を用いる。
高電力モードを選択する条件としては、図5に示すように、放電ランプLaの始動後において定電力が供給される状態に達した時点から所定期間Tgとしてもよい。この条件では、放電ランプLaの始動後に定電力が供給される状態に達した直後の所定期間(一定期間)Tg、つまりアーク放電が開始されてから電極温度が安定するのに要する程度の期間において供給電力を大きくすることにより、電極やバルブ内の温度を迅速に上昇させることができ、電極やバルブの温度を安定させやすくなる。
上述のように、特定の条件が成立してから所定期間Th,Tgにおいて高電力モードを選択する技術は、電極やバルブの温度を一時的に上昇させるが、周囲温度が低い場合などには、高電力モードから定電力モードに戻った後に、電極やバルブの温度が再び低下する可能性がある。そこで、図6に示すように、放電ランプLaの始動後において定電力が供給される状態に達した時点から所定周期(一定周期)Pdで定電力モードと高電力モードとを交互に選択するようにしてもよい。このような動作とすれば、放電ランプLaの点灯中において周囲環境の変化や電源電圧の変動などの種々変化があったとしても、電極やバルブ内の温度を維持することが容易になり、フリッカの発生や電極の劣化を抑制することができる。
(基本構成2)
本例は、図7に示すように、図1に示した基本構成1に対して、フリッカ検出手段としてのチラツキ検出部11と、後述する時限動作用のタイマ12とを付加したものである。また、放電ランプLaのランプ電流を検出するために平滑コンデンサC1の負極とスイッチング素子Q3との間に抵抗R4を挿入するとともに、抵抗R4の両端電圧を検出する電流検出部8を設け、さらに放電ランプLaの光出力を検出する光出力検出部9を設けている。光出力検出部9としては、たとえば放電ランプLaの近傍に配置したフォトダイオードなどの受光素子を用いる。ランプ電圧に相当する抵抗R3の両端電圧と、ランプ電流に相当する電流検出部8の出力と、光出力を反映した光出力検出部9の出力とは、それぞれA/D変換器13〜15を通してマイコン10に入力される。ここに、抵抗R3の両端電圧は平滑コンデンサC1により平滑された電圧であってA/D変換器13のサンプリング周期内では一定と考えてよいからA/D変換器13に直接入力しているが、抵抗R4の両端電圧は極性反転回路2におけるスイッチング素子Q2〜Q5のスイッチングによって変動ししかも抵抗R4は小抵抗であって両端電圧が低電圧であるからフィルタおよび増幅の機能を備えた電流検出回路8を通してA/D変換器14に入力する。
チラツキ検出部11は、放電ランプLaにおけるフリッカの発生を検出するものであって、A/D変換器13から出力されるランプ電圧に相当するデジタル値と、A/D変換器14から出力されるランプ電流に相当するデジタル値と、A/D変換器15から出力される放電ランプLaの光出力に相当するデジタル値との少なくとも1要素を検出要素に用いてフリッカの発生を検出する。
本例では、チラツキ検出部11が放電ランプLaのフリッカの発生を検出したことを条件として制御回路3が高電力モードを選択するのであって、フリッカの発生が検出されている期間あるいはフリッカが検出された時点から所定期間(一定期間)において高電力モードが選択される。フリッカが検出された時点から所定期間を時限するためにマイコン10にはタイマ12が内蔵される。
フリッカが検出されている期間に高電力モードを選択するのは、フリッカの原因が電極やバルブ内の温度低下によるとみなしているからであって、フリッカが発生したときに電極やバルブ内の温度を上昇させることによってフリッカを抑制することが可能になる。さらに、フリッカが検出された時点から所定期間において高電力モードを選択する構成によって、フリッカが生じて供給電力を増加させた後にフリッカがすぐに停止したとしても所定期間は高電力モードで動作することによって、電極やバルブ内の温度を十分に上昇させることができる。また、逆にフリッカが生じて供給電力を増加させてもフリッカが停止しないような場合でも、高電力モードは所定時間で終了するから、不必要に長時間に亘って供給電力を増加させることによる無駄な電力消費を抑制することができる。
チラツキ検出部11においてフリッカの発生の有無を検出する技術としては、上述したランプ電圧、ランプ電流、光出力の検出要素の少なくとも1種類を用い、検出要素の値の単位時間内の変化量を求め、変化量が規定値以上であるとフリッカが発生していると判断する技術、あるいは、上述した検出要素の少なくとも1種類を用い、検出要素の値の単位時間内の変化量が規定値以上である回数を一定期間毎に求め、求めた回数が規定した閾値以上であるとフリッカが発生していると判断する技術を用いる。
すなわち、図8に示すように、単位時間Δtにおける検出要素の値を読み込み(S1)、単位時間Δtにおける検出要素の値の変化量を求める(S2)。変化量は、単位時間Δtにおける最大値と最小値との差の絶対値であって、変化量を規定値と比較することにより(S3)、フリッカが生じているか否かを判断することができる。つまり、変化量が規定値以上であるとフリッカが生じていると判断する(S4)。検出要素の値の変化と単位時間Δtとの関係を図9(a)に示す。
上述したように、検出要素の値の単位時間Δt内における変化量は単位時間Δt内の最大値と最小値との差の絶対値として求めるのであって、たとえば検出要素としてランプ電圧を用いるものとし、図9(b)のように、単位時間Δt内においてランプ電圧がVla1,Vlamin(最小値),……Vlamax(最大値),……,Vla2と変化したとすれば、Vlamax−Vlaminを変化量に用いる。また、変化量として、単位時間Δtごとにサンプリングした測定値について隣接する各2個の測定値の差の絶対値を用いるようにしてもよい。たとえば、図9(b)の例を用いるとすれば、|Vla2−Vla1|を変化量に用いてもよい。変化量をこのようにして求めると、サンプリング回数が少なく処理も簡単になるが、変化量を精度よく求める必要があれば最大値と最小値との差を求めるのが望ましい。ここに、検出要素としてランプ電圧を例示したが、ランプ電流、光出力のいずれかであってもよく、また3者のうちの2種類以上を組合せて用いてもよい。2種類以上の検出要素を組み合わせる場合には、2種類以上の検出要素についてフリッカが生じていると判断されたときにフリッカと判断したり、いずれか1種類の検出要素でフリッカが生じていると判断されたときにフリッカと判断すればよい。
ところで、放電ランプLaに矩形波電圧を印加して点灯させる場合に、印加電圧の極性が反転した直後には、図10のように、オーバーシュートなどによって検出要素の値が変動する(たとえば、ランプ電圧の波形が乱れる)期間が生じる。この期間において検出要素からフリッカの発生の有無を判断すると誤認する可能性がある。そこで、フリッカの発生の有無を判断するために検出要素の値を検出する期間としては、ランプ電圧の極性反転の直後の期間を除外するのが望ましい。たとえば、図10に示すように、極性反転から所定時間後に検出要素の値を検出する期間Tsを設ける。図示例においてランプ電流は放電ランプLaの通過電流であり、ランプ電圧は抵抗R3の両端電圧である。
また、極性反転毎に極性反転から次の極性反転までの期間における後半部分において検出要素の値を検出し、極性反転毎に検出した検出要素の値を用いて(つまり、単位時間Δtが極性反転の半周期に相当する)フリッカの発生の有無を判断するようにしてもよい。あるいはまた、極性反転の1周期毎に検出要素の値を検出し、検出した検出要素の値を複数周期において平均した平均値を用い、フリッカの発生の有無の判定に用いてもよい。
上述したように、チラツキ検出部11において、図11に示すように、検出要素の値の単位時間Δt内の変化量が規定値以上である回数を一定期間毎に求め、求めた回数が規定した閾値以上であるとフリッカの発生と判断してもよい。すなわち、チラツキ検出部11では回数を計数するのであって、フリッカの発生の有無を判断するときには、まず計数値をリセットする(S1)。次に、単位時間Δtにおける検出要素の値を読み込み(S2)、単位時間Δtにおける検出要素の値の変化量を求める(S3)。さらに、変化量を規定値と比較し(S4)、変化量が規定値以上であると計数値をインクリメントした後(S5)、計数値を閾値と比較する(S6)。ここで、計数値が閾値以上であるときにはフリッカが生じていると判断する(S7)。一方、変化量が規定値未満であるか計数値が閾値未満であるときには、一定期間である判定期間Td内か否かを判断し(S8)、判定期間Td内であればステップS2に戻り、検出要素の次の値を読み込む。判定期間Tdは、単位時間Δtの整数倍の期間であって、判定期間Td内においてステップS6の条件(計数値が閾値以上)が満たされなければ、ステップS1に戻って計数値がリセットされる。なお、単位時間Δt、規定値、変化量については図8に示した処理と同様に規定すればよい。
図11に示した処理手順でフリッカの発生の有無を判定する例を図12に示す。図示例では単位時間Δtにおける変化量が規定値以上の場合を○で表し、規定値未満の場合を×で表している。チラツキ検出部11では、判定期間Tdにおいて○の個数が閾値以上になるとフリッカが発生していると判断するのである。一般に、光出力の変化する周波数が3〜15Hzとなると人の目でチラツキを感じて不快感を生じるから、判定期間Tdを1秒間とし、閾値を3〜15回の範囲で設定するのが望ましい。他の構成および動作は基本構成1と同様である。
上述した各例において説明した放電ランプLaは、照明用に用いるとフリッカが少なく不快感の生じない照明が可能になり、液晶プロジェクタなどのプロジェクタの光源として用いると点光源に近い光源を用いながらもフリッカが少なく安定した光出力を得ることが可能になる。他の構成および動作は基本構成1と同様である。
(参考例)
上述した各例において説明したように、高電力モードではDC−DC変換回路1(図16参照)の出力電力を定電力モードよりも大きくしている。ただし、高電力モードにおいて電力を大きくする目的は、電極の温度やバルブ内の温度を上昇させることであるから、必ずしも電力の実効値を大きくしなくてもよく、DC−DC変換回路1から出力される矩形波電圧の一部の期間において電力を大きくしても目的を達成することが可能である。矩形波電圧の半サイクルの期間の電力の値は正弦波ではピーク値で代表されるから、DC−DC変換回路1の出力は矩形波電圧であるが、以下ではピーク値と呼ぶことにする。高電力モードにおいて定電力モードよりも電力の実効値を大きくすれば、電極の温度やバルブ内の温度を迅速に上昇させることができるが、電力の実効値が大きくなれば光出力の変化を伴うから、光出力の変化を抑制する場合には高電力モードにおいて定電力モードと電力の実効値を等しくしピーク値を大きくするのが望ましい。要するに、高電力モードでは、電力の実効値とピーク値との少なくとも一方を大きくすればよい。以下では放電ランプLaに供給する電力の制御をランプ電流Ilaの制御によって行うものとする。
高電力モードにおいてランプ電流Ilaの実効値とピーク値との両方を大きくする場合は、ランプ電流Ilaが、図13に示す各例のようになるように、制御回路3によってDC−DC変換回路1の出力を制御する。図13において実線は高電力モードでのランプ電流Ilaを示し、破線は定電力モードのランプ電流Ilaを示す。すなわち、高電力モードにおいて、定電力モードよりもランプ電流Ilaを増加させる期間を除いては、定電力モードと同じランプ電流Ilaに設定しているのであって、ランプ電流Ilaの実効値は定電力モードよりも増加する。
図13(a)は、高電力モードにおいて、矩形波電圧の極性が規定回数(図示例では5回)反転する単位期間毎に1回の半サイクルの期間(極性の反転から次の反転までの期間)だけランプ電流Ilaを他の期間よりも大きくするのであって、結果的にランプ電流Ilaのピーク値をランプ電圧の5回の極性反転毎に1回の半サイクルの期間だけ大きくしている。図13(a)において矩形波の下に表記した数字は、ランプ電流Ilaのピーク値を大きくする単位期間内でのランプ電圧の極性反転の回数を示している。
図13(b)は、高電力モードにおいて、ランプ電圧の規定回数(図示例では5回)の極性反転毎に2回ずつランプ電流Ilaのピーク値を大きくする例である。図13(a)(b)は、ランプ電流Ilaのピーク値を大きくする単位期間を、ランプ電圧の極性が奇数回反転する期間に設定しているから、放電ランプLaの2個の電極の消耗が略均等になる。これに対して、ランプ電流Ilaのピーク値を大きくする単位期間を、図13(c)のようにランプ電圧の極性が偶数回(図示例では6回)反転する期間に設定することも可能である。この場合には、放電ランプLaの2個の電極の一方の温度を集中的に上昇させることが可能である。すなわち、放電ランプLaの2個の電極の温度分布に偏りがあるときには、温度の低いほうの電極を加熱量を多くすることで、温度分布のむらをなくすことができる。
図13に示した例では高電力モードにおいて定電力モードよりもランプ電流Ilaの実効値を増加させているが、上述のように実効値を高くすると放電ランプLaの光出力に変化を生じ、このような制御は、放電ランプLaをプロジェクタなどの光源に用いる場合には好ましくない。そこで、図14に示す各例のように、高電力モードにおいて、矩形波電圧の各半サイクルのうちでランプ電流Ilaのピーク値を大きくする期間以外は、ランプ電流Ilaのピーク値を定電力モードにおけるランプ電流Ilaのピーク値よりも小さくし、ランプ電流Ilaの実効値を定電力モードと高電力モードとで等しくするように制御すればよい。図14(a)(b)は、図13(a)(b)に対応しており、図14(a)は5回に1回だけランプ電流Ilaを増加させ、図14(b)は5回に2回ずつランプ電流Ilaを増加させる例を示す。図14(c)は7回に2回ずつランプ電流Ilaを増加させる例であり、ランプ電流Ilaを増加させる各半サイクルの間隔が少なくとも1サイクル離れるように制御したものである。すなわち、ランプ電流Ilaを増加させる各半サイクルの間隔が半サイクル以内であると、単位期間内においてランプ電流Ilaの大きい期間と小さい期間とに偏りが生じる可能性があり、フリッカを生じる可能性があるのに対して、図14(c)のように、ランプ電流Ilaのピーク値を大きくする期間を分散させれば、フリッカを防止することができる。
図14に示した動作例は、奇数回の極性反転に対応する期間を単位期間としているが、図13(c)について説明したように、放電ランプLaの2個の電極に温度差が生じているときには、偶数回の極性反転の期間を単位期間とすることが有効である。すなわち、図15に示す各例のような制御が可能である。図15(a)は6回の極性反転の期間内で1回の半サイクルの期間だけランプ電流Ilaのピーク値を定電力モードよりも大きくし、残りの期間はランプ電流Ilaのピーク値を定電力モードよりも小さくしている。また、図15(b)は6回に2回ずつランプ電流Ilaのピーク値を大きくしている、図15(c)は図15(a)と同様に6回に1回だけランプ電流Ilaのピーク値を大きくする制御であるが、図15(a)とは電流の極性が異なる例を示している。
図13ないし図15に示した動作例を実現する構成を図16に示す。図16に示す構成は、基本的には図1に示した基本構成1と同様の構成であり、制御回路3を構成するマイコン10とPWM制御回路7との間に、2本の抵抗R4,R5とコンデンサC3とダイオードD2を用いた積分回路を挿入した点が相違する。積分回路は、マイコン10から抵抗R3の両端電圧に応じたデューティで出力されるパルス信号を抵抗R4とコンデンサC3とにより直流電圧Vrefに変換する機能を有し、さらにマイコン10から出力される電力増加パルス信号IlaUPを抵抗R5とダイオードD2とを介してコンデンサC3に与えることで、PWM制御回路7に与える直流電圧Vrefを電力増加パルス信号の発生期間にPWM制御回路7に入力される電圧を上昇させる機能を有している。
すなわち、マイコン10からフルブリッジ制御部5に与えられる互いに逆位相である2相の信号FB1,FB2(フルブリッジ制御部5から各ドライブ回路6a,6bに与える制御信号と同様の信号)が図17(a)(b)に示すタイミングであるときに、マイコン10からは、信号FB1,FB2により極性反転の回数を計数し、図13ないし図15を用いて説明したタイミングで、信号FB1,FB2に同期する図17(c)のような電力増加パルス信号IlaUPを出力する。電力増加パルス信号IlaUPが発生している期間にはコンデンサC3の両端電圧が上昇するから、図17(d)のようにPWM制御回路7に入力される電圧Vrefもこの期間に上昇する。PWM制御回路7に入力される電圧Vrefは目標値であって、DC−DC変換回路1は電圧Vrefが高いほど抵抗R1により検出されるランプ電流を大きくするように制御される。なお、電力増加パルス信号IlaUPによるランプ電流の増加分は抵抗R5の大きさにより調節される。
本例の動作をまとめると、図18のようになる。高電力モードに移行する条件は、ランプ電圧が閾値電圧以上になること、調光点灯に移行すること、フリッカが発生することなどであって、高電力モードに移行すると、図13に示したようなランプ電流Ilaの実効値を増加させるモード(以下、「電力増加モード」という)か、図14、図15に示したような電力の実効値を定電力モードと等しくするモード(以下、「実効値同一モード」という)とするかを選択する(S1)。この選択は、高電力モードに移行する条件に応じて設定することができる。たとえば、フリッカが発生することによる高電力モードへの移行時には電力増加モードを選択し、それ以外の条件であるときには実効値同一モードを選択する。
電力増加モードでは、ランプ電流Ilaのピーク値を増加させる期間以外は定電力モードのランプ電流Ilaに設定される(S2)。また、実効値同一モードでは、ランプ電流Ilaのピーク値を増加させる期間以外には全体としてのランプ電流Ilaの実効値が定電力モードのランプ電流Ilaと同一になるようにランプ電流Ilaが設定される(S3)。いずれの場合もマイコン10では極性反転の回数を計数し(S4)、規定した回数の半サイクルの期間ではランプ電流Ilaを増加させ(S5)、それ以外の期間ではランプ電流Ilaを増加させる設定を解除する(S6)。
なお、ランプ電流Ilaを増加させる半サイクルの期間は短いとランプ電流Ilaを増加させた効果が得られず、長いと電極に悪影響を及ぼすから、0.5〜50ms程度に設定するのが望ましい。また、ランプ電流Ilaの増加率は、小さいと効果が得られず、大きいと光出力のフリッカが視認されるから、ランプ電流Ilaを増加させていない期間の半サイクルにおけるランプ電流Ilaを基準値として、基準値の5〜60%増し程度に設定するのが望ましい。もっとも、高電力モードにおいてランプ電流Ilaを増加させることによる効果は、半サイクルの期間とランプ電流Ilaの増加率との両者が相互に関係するから、放電ランプLaの特性に応じて最適値を決定することが必要である。
ちなみに、定格電力が150Wである放電ランプLaを用い、矩形波電圧の周波数を170Hzとした場合について、135W、140W、145Wの各電力を放電ランプLaに供給するようにし、ランプ電流Ilaのピーク値を一定に保つ場合と、図13に示した高電力モードの動作例のように、ランプ電圧の極性を5回反転させる単位期間内で半サイクルの期間においてランプ電流Ilaのピーク値を他の期間よりも増加させ、かつ増加率を30%とした場合とについて、1時間ずつ放電ランプLaを点灯させたところ、ランプ電流Ilaのピーク値を一定に保った場合には比較的長い期間に亘ってアークジャンプ(アークの末端位置が安定せず、あちらこちらに移動する現象を意味し、光出力が変化する)が生じたのに対して、ランプ電流Ilaを単位期間に極性反転の半サイクルの時間だけ増加させた場合ではアークジャンプが生じなかった。他の構成および動作は基本構成1と同様である。
実施形態1
上述した各例では、放電ランプLaに印加する電圧を一定周期で交番させる構成を採用しているが、本実施形態は、図19(a)(b)のように、ランプ電流Ilaを増加させる期間Tn,Twを他の期間Tuと異ならせたものである。すなわち、図19(a)はランプ電流Ilaを増加させる期間Tnを他の期間Tuよりも短くし(Tn<Tu)、図19(b)はランプ電流Ilaを増加させる期間Twを他の期間Tuよりも長くしている(Tw>Tu)例である。参考例において説明したように、ランプ電流Ilaの増加率と半サイクルの時間とは装置に関係するから、ランプ電流Ilaを増加させる期間Tn,Twを他の期間Tuに対して増減させることにより、所望のランプ電流Ilaを放電ランプLaに与えることができる。
たとえば、ランプ電流Ilaを増加させる期間Tnを他の期間Tuと等しくすると電極に悪影響を及ぼすような放電ランプLaであるときには期間Tnを短くすることで電極への影響を軽減することができる。また、放電ランプLaのランプ電流Ilaに上限値があり、期間Twを他の期間Tuと等しくすると所要のエネルギを放電ランプLaに供給することができない場合には、期間Twを長くすることで対応可能になる。他の構成および動作は基本構成1と同様である。
実施形態2
上述した各例では、基本的には、図20に示すように、定電力モードの期間Pb1においてはランプ電流Ilaのピーク値を一定に保ち、高電力モードの期間Pb2においてはランプ電流Ilaのピーク値を変化させている。
本実施形態では、高電力モードだけではなく定電力モードにおいてもランプ電流Ilaのピーク値を変化させる例について説明する。この場合、定電力モードと高電力モードとでは、矩形波電圧の周波数、ランプ電流Ilaのピーク値、ランプ電流Ilaを増加させる期間の頻度の少なくとも1要素を変化させる。
なお、高電力モードと定電力モードとの間の移行条件は、上述した各例と同様であって、あらためて整理すると、定電力モードから高電力モードへの移行条件は、ランプ電圧が規定範囲内(閾値電圧以上かつ回路動作として可能な上限電圧以下)である場合、放電ランプLaへの供給電力を小さくした場合、放電ランプLaの点灯後から所定時間を経過した場合、放電ランプLaの累積点灯時間が所定時間に達した場合、フリッカやアークジャンプを検出した場合の5条件になる。上述した各例では累積点灯時間についてとくに説明しなかったが、放電ランプLaの点灯時間(電源投入から電源遮断までの期間)を累積するタイマを設けることによって累積点灯時間を計測する。また、フリッカは基本構成2において説明したチラツキ検出部11で検出される。アークジャンプについては、放電ランプLaの近傍に光電センサを配置し、規定した短時間内での輝度の差が閾値を越える状態が所定時間継続しているときにアークジャンプの発生と判断すればよい。したがって、アークジャンプの検出にはチラツキ検出部11を用いる。
一方、高電力モードから定電力モードへの移行条件(つまり、復帰条件)は、ランプ電圧が規定範囲から外れた(上述した閾値電圧以下かつ0V以上)場合、放電ランプLaへの供給電力を大きくした場合、定電力モードから高電力モードに移行した後に所定時間が経過した場合、フリッカやアークジャンプが検出されなくなった場合の4条件になる。累積点灯時間については増加するだけであるから、累積点灯時間に対応して定電力モードに復帰する条件は存在しない。また、フリッカやアークジャンプの検出によって定電力モードから高電力モードに移行した場合に、フリッカやアークジャンプが検出されなくなることを条件とせず、高電力モードへの移行後に所定時間が経過することを条件として高電力モードから定電力モードに復帰させてもよい。このように復帰条件を時間によって規定しておけば、放電ランプLaの劣化などによってフリッカやアークジャンプが生じているときに高電力モードがいつまでも終了しないことによって、回路素子に過大なストレスがかかるのを防止することができる。なお、定電力モードと高電力モードとの間の移行条件は上述の例のほか適宜に設定することが可能である。
上述した条件のうち、高電力モードおよび定電力モードと、放電ランプLaの点灯状態(定格点灯と調光点灯)およびランプ電圧との関係をまとめると表1のようになる。表1は高電力モードと定電力モードとの動作を行う条件を示しているだけであって、調光点灯時には定格点灯時よりも供給電力が少なくなるのはもちろんのことである。すなわち、図20に示す動作では高電力モードの際に放電ランプLaへのランプ電流Ilaが増加しているから、この動作は高電力モードへの移行条件が、時間またはフリッカやアークジャンプの検出によるものである場合に対応する。ランプ電圧の上昇により高電力モードに移行したときには参考例において説明したように実効値を一定に保ち、調光点灯により高電力モードに移行したときには定電力モードよりも実効値を低減させる。なお、表1における「定格範囲」は、放電ランプLaの特性のばらつきを考慮して定格電圧の前後に設定される範囲を意味する。したがって、定格下限および定格上限は、定格範囲の下限と上限とを意味する。
Figure 0004434150
まず、矩形波電圧の周波数のみを変更する場合について説明する。すなわち、図21に示す例では、2種類の期間Pb1,Pb2のいずれにおいても、放電ランプLaに印加する矩形波電圧の極性が規定回数反転する期間を単位期間とし、単位期間内の一部の期間にのみ他の期間よりもランプ電流Ilaのピーク値を大きくする動作を行い、期間Pb2では期間Pb1よりも周波数を高くしている。図示例では5回の極性反転に対して半サイクルの期間のみランプ電流Ilaを大きくしている。
この動作により、単位時間においてランプ電流Ilaのピーク値を大きくする回数が増加するから、放電ランプLaの電極が冷えにくくなり、フリッカの少ない安定した光出力が得られる。
周波数は2段階に限定されず3段階以上の周波数を用いることもできる。いま、周波数としてf1,f2,f3(f1<f2<f3)の3段階を用いるものとすれば、表1における(定格点灯、定格上限以上)(調光点灯、定格範囲)では周波数f2を選択し、(調光点灯、定格上限以上)では周波数f3を選択し、他の条件では周波数f1を選択する。周波数を変更しながらも、ランプ電流Ilaの実効値を一定に保ったり実効値を大きくしたりすることが必要である場合には、矩形波電圧の振幅を変化させればよい。
期間Pb1,Pb2では、ランプ電流Ilaを増加させる期間の頻度を変更してもよい。頻度を変更するには、単位期間となる矩形波電圧の極性の切換回数を変更する場合と、単位期間内でランプ電流Ilaを増加させる回数を変更する場合とがある。図22に示す例は、単位期間となる極性の切換回数を変更したものであって、期間Pb1では極性が5回反転する間に1回の半サイクルの期間だけランプ電流Ilaを増加させ、期間Pb2では極性が3回反転する間(3回の半サイクルの期間)に1回の半サイクルの期間だけランプ電流Ilaを増加させている。周波数を切り換える場合と同様に、3段階以上に切り換えることも可能であり、たとえば、表1において放電ランプLaへの供給電力がもっとも小さくなる条件、すなわち(調光点灯、定格上限以上)の条件では、極性が5回反転する期間を単位期間とし、単位期間のうちで極性反転の2回の半サイクルの期間に単位期間内の他の期間よりもランプ電流Ilaを増加させてもよい。ただし、調光点灯であるから定格点灯よりもランプ電流Ilaの実効値が低下するように矩形波電圧の振幅の調節が必要である。
定電力モードと高電力モードとでは、ランプ電流Ilaを増加させる期間の頻度を変更してもよい。頻度を変更するには、単位期間となる矩形波電圧の極性の切換回数を変更する場合と、単位期間内でランプ電流Ilaを増加させる回数を変更する場合とがある。図22に示す例は、単位期間となる極性の切換回数を変更したものであって、定電力モードの期間Pb1では極性が5回反転する間に1回の半サイクルの期間だけランプ電流Ilaを増加させ、高電力モードの期間Pb2では極性が3回反転する間(3回の半サイクルの期間)に1回の半サイクルの期間だけランプ電流Ilaを増加させている。周波数を切り換える場合と同様に、3段階以上に切り換えることも可能であり、たとえば、表1において放電ランプLaへの供給電力がもっとも小さくなる条件、すなわち(調光点灯、定格上限以上)の条件では、極性が5回反転する期間を単位期間とし、単位期間のうちで極性反転の2回の半サイクルが2回の期間に単位期間内の他の期間よりもランプ電流Ilaを増加させてもよい。ただし、調光点灯であるから定格点灯よりもランプ電流Ilaの実効値が低下するように矩形波電圧の振幅の調節が必要である。
期間Pb1,Pb2でランプ電流Ilaのピーク値を変更する場合には、たとえば、図23のように制御すればよい。図示例は期間Pb1,Pb2でランプ電流Ilaの実効値を等しくする場合を示しており、期間Pb2において、ランプ電流Ilaのピーク値を大きくする期間については期間Pb1よりもピーク値を大きくし、他の期間については期間Pb1よりもピーク値を小さくしている。この場合も、上述した他の要素と同様に、3段階以上の設定が可能であり、たとえば、ピーク値を大きくする期間では図22の期間Pb2よりもピーク値をさらに大きくし、他の期間ではピーク値をさらに小さくすることによって実効値を一定に保ちながらランプ電流Ilaのピーク値を高くすることができる。
上述の例では、期間Pb1,Pb2において、周波数、頻度、ピーク値のいずれか1要素を変化させる例を示したが、2要素以上を組み合わせて変化させてもよい。たとえば、図24に示す例のように、周波数とピーク値とを変更することができる。このように複数の要素を組み合わせることによって、単独の要素の変化だけでは制御範囲を逸脱する場合にも、複数の要素を組み合わせることにより制御範囲を逸脱しないように目的の出力に設定することが可能になる。また、目的とする出力の範囲を拡げることが可能になり、たとえば、調光範囲を広くすることが可能になる。他の構成および動作は基本構成1と同様である。
実施形態3
本実施形態は、上述した放電灯点灯装置により点灯するランプLaをプロジェクタの光源に用いる例であって、ここでは、DMD(デジタルマイクロミラー)素子を用いるDLP(登録商標)方式のプロジェクタに用いる場合を例示する。ランプLaおよび放電灯点灯装置はDMD素子やファンなどとともに筐体に収納される。筐体の一部には投影用のレンズが突出する。この種のプロジェクタは、光源の前方に図25に示すような円板形のカラーフィルタ16を有し、カラーフィルタ16を透過した光をDMD素子で反射させるように構成されている。カラーフィルタ16は、赤(R)、緑(G)、青(B)、無色(W)の領域に分割されており、図25の矢印Xの向きに一定周期で回転する。したがって、カラーフィルタ16の透過色は、図26(a)に示すように、時間経過に伴って、赤(R)、緑(G)、青(B)、白(W)のように変化する。
光源として用いる放電ランプLaへの印加電圧の極性を切り換えるタイミングは、図26に示すように、カラーフィルタ16における各色の領域の境界に一致させてある。放電ランプLaに印加する電圧の極性を切り換えるタイミングを上述のように設定することにより、カラーフィルタ16の各色の領域を通る光は、極性の切換時点で光出力の低下した状態の光にならず、放電ランプLaから放射された光を効率よく利用することができる。ただし、カラーフィルタ16の各色の領域のうち赤の領域は他の領域よりも面積が大きく、赤の領域に放電ランプLaからの光を透過させる期間は他の領域に光を透過させる期間よりも長くなっているから、赤の領域に光を透過させる期間においては極性の切換を行っている。また、図26(b)(c)のように、図示例では赤の領域に光を透過させる期間において、ランプ電流Ilaを他の期間よりも増加させているが、他の領域に光を透過させる期間においてランプ電流Ilaを他の期間よりも増加させるようにしてもよく、また2以上の領域に対応する期間においてランプ電流Ilaを他の期間よりも増加させるようにしてもよい。図26(b)は高電力モード(実線)においてランプ電流Ilaの実効値を定電力モード(破線)よりも大きくした場合を示し、図26(c)は高電力モード(実線)においてランプ電流Ilaの実効値を定電力モード(破線)と等しくした場合を示している。また、カラーフィルタ16としては、無色(W)の領域を含まないものを用いてもよい。他の構成および動作は基本構成1と同様である。また、本実施形態の構成に限らず、各例の放電灯点灯装置は種々のプロジェクタに用いることができる。
基本構成1の回路図である。 同上の動作説明図である。 同上の動作説明図である。 同上の動作説明図である。 同上の動作説明図である。 同上の動作説明図である。 基本構成2の回路図である。 同上におけるチラツキ検出部の動作例を示す動作説明図である。 同上の動作説明図である。 同上の動作説明図である。 同上におけるチラツキ検出部の他の動作例を示す動作説明図である。 同上の動作説明図である。 参考例の動作説明図である。 同上の他の動作を示す動作説明図である。 同上のさらに他の動作を示す動作説明図である。 同上の回路図である。 図16に示した回路の各部の信号を示す動作説明図である。 同上の動作説明図である。 実施形態1の動作説明図である。 同上の動作説明図である。 実施形態2の動作説明図である。 同上の他の動作を示す動作説明図である。 同上のさらに他の動作を示す動作説明図である。 同上の別の動作を示す動作説明図である。 実施形態3に用いるカラーフィルタの構成例を示す正面図である。 同上の動作説明図である。
符号の説明
1 DC−DC変換回路
2 インバータ回路
3 制御回路
16 カラーフィルタ
La 放電ランプ
Q1 スイッチング素子
Q2〜Q5 スイッチング素子

Claims (7)

  1. スイッチング素子のオンオフを制御することにより高輝度放電ランプである放電ランプへの供給電力を可変とした電力変換回路と、放電ランプの安定点灯時に放電ランプに定電力が供給される定電力モードで電力変換回路のスイッチング素子のオンオフを制御する制御回路とを備え、電力変換回路は放電ランプに極性が交番する矩形波電圧を印加し、制御回路は、放電ランプに印加する矩形波電圧の極性の反転から次の反転までの期間である半サイクルの期間を規定の複数個含む期間を単位期間とし、単位期間内で矩形波電圧の少なくとも1回の半サイクルの期間に電力変換回路から供給するランプ電流を他の期間よりも増加させかつ電流を増加させている極性では電流を一定にする高電力モードを、放電ランプが安定点灯に移行した後の放電ランプの点灯期間中に選択可能であり、高電力モードとして、放電ランプに供給する電力の実効値を定電力モードよりも増加させる電力増加モードを備え、かつ制御回路は、ランプ電流を他の期間よりも増加させる半サイクルの時間を他の半サイクルの時間とは異ならせることを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 前記制御回路は、前記高電力モードにおいて、特定の移行条件が成立したときには、矩形波電圧の周波数を変化させることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 前記制御回路は、前記高電力モードにおいて、特定の移行条件が成立したときには、ランプ電流を増加させる頻度を変化させることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  4. 前記制御回路は、前記高電力モードにおいて、特定の移行条件が成立したときには、ランプ電流のピーク値を変化させることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  5. 前記制御回路は、前記高電力モードにおいて、特定の移行条件が成立したときには、矩形波電圧の周波数とランプ電流を増加させる頻度とランプ電流のピーク値とのうちの2以上の要素を変化させることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  6. 前記放電ランプを光源とし、光源からの光の透過色が規定周期で時間変化するカラーフィルタを備えたプロジェクタに用いる放電灯点灯装置であって、前記制御回路は、放電ランプに印加する矩形波電圧の極性を反転させるタイミングを、カラーフィルタの透過色を変更するタイミングに同期させていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の放電灯点灯装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の放電灯点灯装置を搭載したことを特徴とするプロジェクタ。
JP2006007991A 2003-06-25 2006-01-16 放電灯点灯装置及びプロジェクタ Expired - Fee Related JP4434150B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006007991A JP4434150B2 (ja) 2003-06-25 2006-01-16 放電灯点灯装置及びプロジェクタ

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003181146 2003-06-25
JP2006007991A JP4434150B2 (ja) 2003-06-25 2006-01-16 放電灯点灯装置及びプロジェクタ

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004048644A Division JP3794415B2 (ja) 2003-06-25 2004-02-24 放電灯点灯装置およびプロジェクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006120654A JP2006120654A (ja) 2006-05-11
JP4434150B2 true JP4434150B2 (ja) 2010-03-17

Family

ID=36538294

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006007991A Expired - Fee Related JP4434150B2 (ja) 2003-06-25 2006-01-16 放電灯点灯装置及びプロジェクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4434150B2 (ja)

Families Citing this family (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008060071A (ja) 2006-07-31 2008-03-13 Seiko Epson Corp 光源装置、光源装置の点灯駆動方法、およびプロジェクタ
JP5136824B2 (ja) 2007-03-09 2013-02-06 ソニー株式会社 プロジェクタおよびその制御方法
JP2008224870A (ja) 2007-03-09 2008-09-25 Sony Corp プロジェクタおよびその制御方法
JP4433320B2 (ja) 2007-03-09 2010-03-17 ソニー株式会社 プロジェクタおよびその制御方法
JP5126569B2 (ja) 2007-03-09 2013-01-23 ソニー株式会社 プロジェクタおよびその制御方法
US8016433B2 (en) 2007-03-09 2011-09-13 Sony Corporation Projector and control method thereof
TWI375936B (en) * 2007-05-31 2012-11-01 Delta Electronics Inc Light-source driving device and its signal transforming circuit and pulse generating circuit
JP2008311167A (ja) * 2007-06-18 2008-12-25 Seiko Epson Corp プロジェクタ
WO2009007914A1 (en) * 2007-07-10 2009-01-15 Philips Intellectual Property & Standards Gmbh Method and driving unit for driving a gas-discharge lamp
JP4776645B2 (ja) * 2007-07-20 2011-09-21 三菱電機株式会社 放電灯点灯装置、およびそれを備えた照明器具
JP5109527B2 (ja) 2007-08-03 2012-12-26 ソニー株式会社 画像形成装置およびその制御方法、並びにプログラム
CN101790900A (zh) * 2007-09-27 2010-07-28 岩崎电气株式会社 高压放电灯镇流器、高压放电灯驱动方法及投影仪
JP5126581B2 (ja) * 2007-10-11 2013-01-23 岩崎電気株式会社 高圧放電灯点灯装置及びプロジェクタ
JP4717056B2 (ja) * 2007-12-27 2011-07-06 三菱電機株式会社 放電灯点灯装置
JP4518283B2 (ja) 2008-03-19 2010-08-04 セイコーエプソン株式会社 放電灯点灯装置及びその制御方法並びにプロジェクタ
JP4605407B2 (ja) * 2008-04-08 2011-01-05 岩崎電気株式会社 高圧放電灯点灯装置及び光源装置
JP4605406B2 (ja) 2008-04-08 2011-01-05 岩崎電気株式会社 高圧放電灯点灯装置及び光源装置
JP4645860B2 (ja) * 2008-05-19 2011-03-09 岩崎電気株式会社 高圧放電灯点灯装置、プロジェクタ及び高圧放電灯の点灯方法
US8183796B2 (en) 2008-12-18 2012-05-22 Seiko Epson Corporation Stepwise repairing for electrode of discharge lamp
JP5332634B2 (ja) * 2009-01-19 2013-11-06 岩崎電気株式会社 高圧放電灯点灯装置
JP4985690B2 (ja) * 2009-03-31 2012-07-25 ウシオ電機株式会社 高圧放電ランプ点灯装置
JP4697326B2 (ja) * 2009-04-01 2011-06-08 ウシオ電機株式会社 高圧放電ランプ点灯装置
JP5287525B2 (ja) * 2009-06-10 2013-09-11 岩崎電気株式会社 高圧放電灯点灯装置及び高圧放電灯の点灯方法
JP5333762B2 (ja) * 2009-07-17 2013-11-06 セイコーエプソン株式会社 放電灯点灯装置、プロジェクター及び放電灯の駆動方法
JP5446721B2 (ja) * 2009-10-26 2014-03-19 パナソニック株式会社 放電ランプ点灯装置および投射型映像表示装置
JP5180179B2 (ja) 2009-12-14 2013-04-10 パナソニック株式会社 高圧放電ランプ点灯装置、それを用いた高圧放電ランプ装置、その高圧放電ランプ装置を用いたプロジェクタ、および高圧放電ランプの点灯方法
JP4748335B2 (ja) * 2010-03-24 2011-08-17 セイコーエプソン株式会社 放電灯点灯装置及びその制御方法並びにプロジェクタ
JP5333421B2 (ja) * 2010-11-29 2013-11-06 ウシオ電機株式会社 高圧放電ランプ点灯装置
JP5807331B2 (ja) 2011-01-11 2015-11-10 セイコーエプソン株式会社 放電灯駆動装置、プロジェクター、及び放電灯駆動方法
JP5768558B2 (ja) * 2011-07-25 2015-08-26 セイコーエプソン株式会社 光源装置、放電灯の駆動方法およびプロジェクター
JP2016051628A (ja) * 2014-09-01 2016-04-11 セイコーエプソン株式会社 放電灯駆動装置、光源装置、プロジェクター、および放電灯駆動方法
JP6485101B2 (ja) * 2015-02-20 2019-03-20 セイコーエプソン株式会社 放電灯駆動装置、光源装置、プロジェクター、および放電灯駆動方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006120654A (ja) 2006-05-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4434150B2 (ja) 放電灯点灯装置及びプロジェクタ
JP3794415B2 (ja) 放電灯点灯装置およびプロジェクタ
US7622869B2 (en) Discharge lamp ballast and projector
JP5013108B2 (ja) 放電灯点灯装置及びその制御方法並びにプロジェクタ
JP4518283B2 (ja) 放電灯点灯装置及びその制御方法並びにプロジェクタ
US8269424B2 (en) Discharge lamp lighting device, projector, and driving method of discharge lamp
JP5267117B2 (ja) 放電灯点灯装置、プロジェクター及び放電灯点灯装置の制御方法
JP4941683B2 (ja) 放電灯点灯装置及びその制御方法並びにプロジェクタ
JP4321136B2 (ja) 放電灯点灯装置
JP4971782B2 (ja) 放電灯点灯装置および画像表示装置
JP6303704B2 (ja) 放電灯駆動装置、光源装置、プロジェクターおよび放電灯駆動方法
JP5239729B2 (ja) 高圧放電灯点灯装置、光源装置及び高圧放電灯の点灯方法
JP4175349B2 (ja) 放電灯点灯装置およびプロジェクタ
US20150103324A1 (en) Discharge lamp driving device, projector, and discharge lamp driving method
JP2007250236A (ja) 放電灯点灯装置及びプロジェクタ
US9872370B2 (en) Discharge lamp driving device, projector, and discharge lamp driving method
JP4775003B2 (ja) 放電灯点灯装置及び画像表示装置
JP5537118B2 (ja) 高圧放電灯点灯装置およびそれを用いた画像表示装置
JP4748335B2 (ja) 放電灯点灯装置及びその制御方法並びにプロジェクタ
JP2018022560A (ja) 放電灯駆動装置、光源装置、プロジェクター、および放電灯駆動方法
JP2016167345A (ja) 放電灯駆動装置、光源装置、プロジェクターおよび放電灯駆動方法
JP2010205601A (ja) 画像表示装置及び放電灯の駆動方法
JP2016173449A (ja) プロジェクター、およびプロジェクターの制御方法
JP2016173919A (ja) 放電灯駆動装置、光源装置、プロジェクター、および放電灯駆動方法
JP2016173920A (ja) 放電灯駆動装置、光源装置、プロジェクター、および放電灯駆動方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080610

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080811

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081007

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081208

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090811

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091111

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20091119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091208

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091221

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4434150

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees