JP4775003B2 - 放電灯点灯装置及び画像表示装置 - Google Patents

放電灯点灯装置及び画像表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4775003B2
JP4775003B2 JP2006017076A JP2006017076A JP4775003B2 JP 4775003 B2 JP4775003 B2 JP 4775003B2 JP 2006017076 A JP2006017076 A JP 2006017076A JP 2006017076 A JP2006017076 A JP 2006017076A JP 4775003 B2 JP4775003 B2 JP 4775003B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lamp
peak value
current peak
value
lamp current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006017076A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007200678A (ja
Inventor
浩士 渡邊
洋史 小西
晃弘 岸本
純一 長谷川
克佳 中田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2006017076A priority Critical patent/JP4775003B2/ja
Publication of JP2007200678A publication Critical patent/JP2007200678A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4775003B2 publication Critical patent/JP4775003B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は放電灯点灯装置及びこれを用いた画像表示装置に関し、特に、ランプのちらつき低減に関するものである。
近年、プロジェクタやリアプロジェクションテレビで使用される高輝度高圧放電ランプにおいて、輝点の移動によるちらつき(フリッカ)の無いものが要求されている。例えば、図9(a)〜(e)のように、所定の周期で第1のランプ電流ピーク値Ip1よりも第2のランプ電流ピーク値Ip2を高くさせるようにランプの点灯波形を制御することにより、輝点の移動によるちらつきを抑制することが提案されている。これはランプ電流ピーク値を一時的に上昇させることで電極の温度を上昇させ、輝点の位置を安定させたり、電極の荒れた箇所を溶融し、複数の突起を生成させないようにするものである。
第1のランプ電流ピーク値Ip1と第2のランプ電流ピーク値Ip2の変化のさせ方は2通りあって、図10(A)のように、第2のランプ電流ピーク値Ip2を一定にし、第1のランプ電流ピーク値Ip1はランプ電流の実効値が所定の値になるように変化させるものと、図10(B)のように、第1のランプ電流ピーク値Ip1と第2のランプ電流ピーク値Ip2の割合を一定にするものとがある。
特開2005−38815号公報(特許文献1)には、安定点灯時に放電ランプに定電力が供給される定電力モードによる点灯中に、ちらつき(フリッカ)を検出したときに、定電力モードで供給する電力よりも大きい電力を供給できる高電力モードを選択可能とした点灯装置が開示されているが、特許文献1の高電力モードは、第2のランプ電流ピーク値Ip2を増加させるものであって、第1のランプ電流ピーク値Ip1を増加させるものではない。
特開2005−38815号公報
高輝度高圧放電ランプは、点灯時間が累積されていくとランプ電圧が上昇していく傾向があり、ランプに投入する電力を一定値にする一般的な電力制御方式では、ランプ電圧の上昇に伴いランプ電流(実効値)は減少していく。ランプに流す電流の時間は、図9(a)〜(e)に示されるように、第2のランプ電流ピーク値Ip2の時間より第1のランプ電流ピーク値Ip1の時間の方が長いため、第1のランプ電流ピーク値Ip1の方が第2のランプ電流ピーク値Ip2より電極温度への影響度合が大きい。つまり、電極温度は第1のランプ電流ピーク値Ip1での温度が基準となり、第2のランプ電流ピーク値Ip2で温度を上昇させている。ランプ電流の実効値より低い電流値である第1のランプ電流ピーク値Ip1はランプ電圧の上昇にともない減少していく。これにより、基準となる電極温度が減少していくため、電極の最適な温度の維持が困難となってくる。そのため、ちらつきが発生する可能性が大きくなる。
本発明は上述のような点に鑑みてなされたものであり、ランプ電流ピーク値を所定の間隔で増減させるようにチョッパ回路を制御する放電灯点灯装置において、電極の温度を維持できるようにして、ランプのちらつきを低減することを課題とする。
請求項1の発明によれば、上記の課題を解決するために、図1または図5に示すように、スイッチング素子Q1のオン/オフにより放電灯Laに供給する電力を調節するチョッパ回路1と、第1のランプ電流ピーク値Ip1と第1のランプ電流ピーク値Ip1よりも高い第2のランプ電流ピーク値Ip2とを所定の間隔で交互に出力するようにチョッパ回路1を制御する制御部2とを備える放電灯点灯装置において、ランプ電圧を検出するランプ電圧検出部3と、放電灯Laのちらつきを検出するちらつき検出部4のうち少なくとも一方を備え、前記制御部2は、図に示すように、ランプ電圧検出部3での検出値が所定値Vc以上の場合、または、図に示すように、ちらつき検出部4がちらつき(フリッカ)を検出した場合に第1のランプ電流ピーク値Ip1を最低限必要な電極温度を維持できる所定電流値以上に増加させ、第2のランプ電流ピーク値Ip2を減少させることを特徴とするものである。
請求項の発明は画像表示装置に関するものであり、請求項記載の放電灯点灯装置と、該放電灯点灯装置により点灯される放電灯と、この放電灯からの光を透過または反射する画像表示手段と、画像表示手段を介する透過光または反射光をスクリーンに投射する光学系を備えたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、ランプ電圧検出部での検出値が所定値以上の場合、または、ちらつき検出部がちらつきを検出した場合に第1のランプ電流ピーク値を最低限必要な電極温度を維持できる所定電流値以上に増加させることにより、ちらつきを低減させることができる。また、第1のランプ電流ピーク値を増加させた場合に第2のランプ電流ピーク値を減少させることにより、ランプ電力の増加による光出力の変化を防ぐことができ、一定した光出力を得ることができる。
請求項の発明によれば、ちらつきの発生がほとんどない安定した明るさの画像表示装置を提供できる。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1の回路図である。以下、図1の回路構成について説明する。直流電源Eの正極はスイッチング素子Q1、インダクタL1を介してコンデンサC1の正極に接続されており、コンデンサC1の負極は電流検出用の抵抗R1を介して直流電源Eの負極に接続されている。コンデンサC1の負極には回生電流通電用のダイオードD1のアノードが接続されており、ダイオードD1のカソードはスイッチング素子Q1とインダクタL1の接続点に接続されている。以上により降圧チョッパ回路1が構成されている。
降圧チョッパ回路1のスイッチング素子Q1は、制御部2に設けられたPWM制御回路5の出力により高周波でオン・オフ駆動され、スイッチング素子Q1がオンのとき、直流電源Eからスイッチング素子Q1、インダクタL1、コンデンサC1、抵抗R1を介して電流が流れ、スイッチング素子Q1がオフのとき、インダクタL1、コンデンサC1、ダイオードD1を介して回生電流が流れる。これにより、直流電源Eの直流電圧を降圧した直流電圧がコンデンサC1に充電される。スイッチング素子Q1がオンのとき、インダクタL1に流れるチョッパ電流は抵抗R1により検出され、PWM制御回路5に入力されており、所定の電流値に達すると、スイッチング素子Q1がオフするように制御される。PWM制御回路5によりスイッチング素子Q1のオン・デューティ(一周期に占めるオン時間の割合)を変えることにより、コンデンサC1に得られる電圧を可変制御できる。
直流電源Eは例えば商用交流電源を整流・平滑した直流電圧であり、例えば、全波整流回路の出力に接続された昇圧チョッパ回路(図示せず)の出力電圧であっても良い。
コンデンサC1の両端には、スイッチング素子Q2,Q3の直列回路と、スイッチング素子Q4,Q5の直列回路が並列に接続されている。スイッチング素子Q2,Q3はドライブ回路6aにより高周波または低周波で交互にオン・オフ駆動され、スイッチング素子Q4,Q5はドライブ回路6bにより高周波または低周波で交互にオン・オフ駆動される。ドライブ回路6a,6bはIR社製造のIR2111などが用いられ、フルブリッジ制御部7によりスイッチング素子Q2,Q5がオン、スイッチング素子Q3,Q4がオフの状態と、スイッチング素子Q2,Q5がオフ、スイッチング素子Q3,Q4がオンの状態とが高周波(数十kHz〜百数十kHz)または低周波(数Hz〜数百Hz)で交番するように制御される。以上によりフルブリッジ型のインバータ回路(極性反転回路)を構成している。
次に、負荷回路について説明する。スイッチング素子Q2,Q3の接続点にはインダクタL2の一端が接続されており、インダクタL2の他端には放電ランプLaの一端が接続されている。放電ランプLaの他端はスイッチング素子Q4,Q5の接続点に接続されている。放電ランプLaは高輝度高圧放電灯(HIDランプ)である。放電ランプLaの両端にはコンデンサC2が並列接続されている。インダクタL2とコンデンサC2は共振回路を構成している。高周波動作期間(始動時)には、共振回路の共振作用により高周波の高電圧が得られて放電ランプLaを絶縁破壊すると共に、グロー放電からアーク放電へ移行させるためのエネルギーを供給する(なお、放電ランプLaの絶縁破壊のために別設のイグナイタ回路(図示せず)により高電圧パルスを印加するように構成しても良い)。低周波動作期間(定常点灯時)には、コンデンサC1の電圧が低周波で極性反転しながら放電ランプLaに印加される。
コンデンサC1の電圧は抵抗R2,R3により分圧されて、ランプ電圧Vlaの検出値としてマイコン8のA/D変換入力ポート8aに取り込まれる。これによりランプ電圧検出部3を構成している。
次に、制御部2の構成について説明する。制御部2は、降圧チョッパ回路1のスイッチング素子Q1を制御するためのPWM制御回路5と、フルブリッジ型のインバータ回路のスイッチング素子Q2〜Q5を制御するためのフルブリッジ制御部7と、これらを制御するマイコン8を備える。マイコン8としては、例えばルネサス製のM37540やM37542などを用いる。
マイコン8のA/D変換入力ポート8aには、ランプ電圧Vlaの検出値が入力されている。抵抗R4とコンデンサC3よりなる第1のRCフィルタ回路が接続されたマイコンの2値出力ポートには、デューティ可変の矩形波電圧信号(PWM1)が出力されている。このデューティ可変の矩形波電圧信号(PWM1)を抵抗R4とコンデンサC3よりなるRCフィルタ回路により直流電圧に平滑化することにより、PWM制御回路5に与えるチョッパ制御基準電圧Ipref1を生成している。
また、抵抗R5とコンデンサC4よりなる第2のRCフィルタ回路が接続されたマイコンの2値出力ポートには、デューティ可変の矩形波電圧信号(PWM2)が出力されている。このデューティ可変の矩形波電圧信号(PWM2)を抵抗R5とコンデンサC4よりなるRCフィルタ回路により直流電圧に平滑化することにより、PWM制御回路5に与えるチョッパ制御基準電圧Ipref2を生成している。
また、第1のランプ電流ピーク値Ip1と第2のランプ電流ピーク値Ip2を切り替えるタイミングをマイコン8で制御しており、切替信号S1によりスイッチSW1をa側かb側へ切り替えることで、PWM制御回路5で比較するチョッパ制御基準電圧(Ipref1もしくはIpref2)を切り替えて、ランプ電流ピーク値を決定している。そして、PWM制御回路5にて、抵抗R1で検出したチョッパ電流検出電圧とチョッパ制御基準電圧(Ipref1もしくはIpre2)によりチョッパ用のスイッチング素子Q1のオン/オフ制御を行い、ランプ電流ピーク値を制御する。スイッチSW1としては、MOS−FETやトランジスタやアナログスイッチを用いる。
安定点灯時(低周波動作期間)において、マイコン8はランプ電圧Vlaの検出値に応じて、コンデンサC1の電圧が最適化されるように降圧チョッパ回路1を制御している。また、始動時(高周波動作期間)においては、放電ランプLaの絶縁破壊が可能となり、その後、所定の高周波電流が流れるようなコンデンサC1の電圧となるように、降圧チョッパ回路1を制御している。
マイコン8の出力ポートFB1,FB2からはフルブリッジ制御部7に対してフルブリッジ制御信号が出力されており、これによりインバータ回路を高周波動作(始動時)または低周波動作(安定点灯時)に切り替えることができる。安定点灯時のランプ電流波形は、例えば、図9(a)または(c)または(d)のような波形とすれば良い。
本実施の形態では、図2、図3に示すように、ランプ電圧検出部3での検出値が所定値Vc以上の場合に、第1のランプ電流ピーク値Ip1を所定電流値以上に増加させるように制御することを特徴とする。このように制御すれば、ランプ電圧が上昇することによりランプ電流が減少し、電極温度が低い状態になることを回避し、最低限必要な電極温度を維持することが可能となるから、ちらつきを低減させることができる。
ここで言うランプ電圧の所定値Vcとは、第2のランプ電流ピーク値Ip2を発生させるときのランプ電圧値Vbより高く、各種ランプにおいてちらつきが発生しない第1のランプ電流ピーク値Ip1の下限値(ちらつきが発生しない電極温度の下限値)となるときのランプ電圧値以下の値である。
また、第1のランプ電流ピーク値Ip1の最低限必要な電極温度を維持できる所定電流値というのは、図10で示すような従来の第1のランプ電流ピーク値(図2、図3の破線)より高い値であり、図2のように電流値を一定値にしても良いし、図3のように従来のランプ電流ピーク値より高い値で、ランプ電圧の上昇にともなってランプ電流ピーク値Ip1を変化させても良く、様々な(メーカー,電力等の)ランプに適したランプ電流ピーク値にする。
ランプ電流ピーク値Ip1,Ip2の制御は、ランプ電圧検出部3で検出した電圧値に応じた第1のランプ電流ピーク値Ip1にするための矩形波電圧信号PWM1と、第2のランプ電流ピーク値Ip2にするための矩形波電圧信号PWM2をマイコン8から出力し、RCフィルタ回路を用いてDC電圧変換することで、チョッパ制御基準電圧Ipref1とチョッパ制御基準電圧Ipref2を得ることで制御することができる。
なお、マイコン8にはあらかじめ図2または図3に示す制御特性となるように、ランプ電圧Vlaの検出値V1,V2,V3,…,Vxに対応した第1のランプ電流ピーク値Ip1と第2のランプ電流ピーク値Ip2にするためのPWM信号設定データがメモリ上のデータテーブル8bとして格納されている。また、他の手段として、ランプ電圧の検出値に応じてマイコンの演算機能により図2または図3のIp1,Ip2を算出するようにしても良く、その場合、メモリの容量を節約できる。
(実施の形態1’)
また、図4に示すように、ランプ電圧検出部3での検出値が所定値Vc以上の場合に第1のランプ電流ピーク値Ip1を最低限必要な電極温度を維持できる所定電流値以上に増加させると共に、第2のランプ電流ピーク値Ip2を従来のランプ電流ピーク値(破線)より減少させるように制御すれば、出力電力の変化を抑制でき、光出力を一定化できる。
ここで言う第2のランプ電流ピーク値Ip2の減少度合いというのは、図4で示すように、第1のランプ電流ピーク値Ip1と第2のランプ電流ピーク値Ip2により決定されるランプ電力が、電力値が一定となる制御を開始するランプ電圧値Va以上において、電力が一定値となるようなランプ電流ピーク値となるように設定する。当然この値は従来の第2のランプ電流ピーク値(破線)よりも低い値となる。
(実施の形態2)
図5は本発明の実施の形態2の回路図である。図1の回路と比較すると、受光素子PD1とランプ光検出回路4a、A/D変換入力ポート8c、ちらつき判別部8dよりなるちらつき検出部4が追加されており、ちらつきの有/無に応じてマイコン8内のテーブルデータ8eが2通り用意されている点が異なる。受光素子PD1は放電ランプLaの出力光を検出できる位置に設けられ、例えばフォトダイオードやフォトトランジスタを用いる。ランプ光検出回路4aは受光素子PD1により光電変換された信号をアナログ信号として増幅し、マイコン8のA/D変換入力ポート8cに入力する。A/D変換入力ポート8cは所定の間隔で放電ランプLaの出力光を取り込んでデジタル値に変換し、そのデジタル値の変動をちらつき判別部8dにて監視することにより、ちらつきの有/無を判別する。以上により「ちらつき検出部4」が構成されている。
本実施の形態では、ちらつき検出部4でちらつき(フリッカ)を検出した場合に、図6に示すように、第1のランプ電流ピークの値Ip1を所定の値Ip1’に増加させるように制御することを特徴とする。このように制御することで、電極温度が不安定な状態となることを防止でき、最低限必要な電極温度を維持することが可能となるから、ちらつきを低減させることができる。
ここで言う第1のランプ電流ピーク値の所定の値Ip1’というのは、図10で示すような従来の第1のランプ電流ピーク値Ip1よりも高い値であり、様々な(メーカー,電力等の)ランプに対応して、各ランプ電圧に適したランプ電流ピーク値にする。
また、第1のランプ電流ピーク値をIp1’からIp1に戻す条件としては、ちらつき検出後、ランプ電流ピーク値をIp1’に変更してからの経過時間によりランプ電流ピーク値Ip1に戻しても良いし、ちらつき検出後にランプ電流ピーク値をIp1’に変更してから周期的にちらつき検出動作を行い、ちらつきが発生していない場合にランプ電流ピーク値をIp1に戻しても良い。また、周期的にちらつき検出動作を行い、その度ごとにランプ電流ピーク値Ip1もしくはIp1’を選択するようにしても良い。
ランプ電流ピーク値の制御は、次のように行う。ランプ電圧検出部3で検出した電圧値に応じて第1のランプ電流ピーク値Ip1と第2のランプ電流ピーク値Ip2を設定するために、実施の形態1と同様に、ランプ電圧Vlaの検出値V1,V2,V3,…,Vxに対応させた第1のランプ電流ピーク値のPWM信号データと第2のランプ電流ピーク値のPWM信号データをマイコン8内にデータテーブル8eとして格納しておく。第1のランプ電流ピーク値のPWM信号データは、従来のランプ電流ピーク値のPWM信号データIp1と、それより高いランプ電流ピーク値となるPWM信号データIp1’であり、第2のランプ電流ピーク値のPWM信号データは、PWM信号データIp2である。
ここで、第1のランプ電流ピーク値となるPWM信号データIp1またはIp1’は次のように選択する。フォトダイオードPD1とランプ光検出回路4aによりランプLaの光出力を電圧変換し、その電圧値Vdの時間的な変化により、ちらつきの発生/未発生を判別する。ちらつきが発生していない場合はPWM信号データIp1を選択し、ちらつきが発生している場合はPWM信号データIp1’を選択する。
そして、RCフィルタ(R4,C3とR5,C4)でチョッパ制御基準電圧Ipref1とチョッパ制御基準電圧Ipref2にDC電圧変換を行う。また、第1のランプ電流ピーク値と第2のランプ電流ピーク値を切り替えるタイミングをマイコン8で制御しており、切替信号S1によりスイッチSW1をa側かb側へ切り替えることで、PWM制御回路5で比較するチョッパ制御基準電圧(Ipref1もしくはIpref2)を切り替え、ランプ電流ピーク値を決定している。PWM制御回路5にて、抵抗R1で検出したチョッパ電流検出電圧とチョッパ制御基準電圧(Ipref1もしくはIpref2)を比較することによりチョッパ回路1のスイッチング素子Q1のオン/オフ制御を行い、ランプ電流ピーク値を制御する。
(実施の形態2’)
また、図7に示すように、ちらつき検出部4でちらつきを検出した場合に、第1のランプ電流ピーク値Ip1を所定の値Ip1’に増加させ、それと同時に第2のランプ電流ピーク値Ip2を所定の値Ip2’に減少させるように制御すれば、ランプ電力の変化を抑制でき、光出力を一定化できる。
ここで言う第2のランプ電流ピーク値の減少度合いというのは、図7で示すように、第1のランプ電流ピーク値Ip1’と第2のランプ電流ピーク値Ip2’により決定されるランプ電力が、電力値が一定となる制御を開始するランプ電圧値Va以上において、電力が一定値となるようなランプ電流ピーク値のことである。当然この値は従来の第2のランプ電流ピーク値Ip2(破線)より低い値となる。
図7に示すランプ電流ピーク値の制御を実施する場合には、マイコン8のデータテーブル8eに第2のランプ電流ピーク値データとしてPWM設定データIp2’を追加し、ちらつきが発生していない場合はPWM信号データIp1,Ip2を選択し、ちらつきが発生している場合はPWM信号データIp1’,Ip2’を選択すれば良い。
上述の説明では、チョッパ回路1が降圧チョッパ回路である場合について説明したが、入力電圧変動幅など設計条件によっては、降圧チョッパ回路でなく、昇圧チョッパ回路や昇降圧チョッパ回路を用いる場合もある。そのような場合にも、本発明を適用できることは言うまでもない。また、チョッパ回路1と放電灯Laの間に設けたインバータ回路(極性反転回路)を省略し、図9(e)のような直流点灯方式とした場合でも本発明を適用できる。
(実施の形態3)
上述の各実施の形態の放電灯点灯装置は、プロジェクタやリアプロジェクションテレビのような画像表示装置の光源となる放電灯の点灯に用いられる。ここでは、プロジェクタに実装する場合を例示する。図8は画像表示装置30の内部構成を示す概略構成図である。図中、31は投光窓、32は電源部、33a,33b,33cは冷却用ファン、34は外部信号入力部、35は光学系、36はメイン制御基板、40は放電灯点灯装置、Laは放電灯である。破線で示した枠内にメイン制御基板36が実装されている。光学系35の途中には、放電灯Laからの光を透過または反射する画像表示手段(透過型液晶表示板または反射型画像表示素子)が設けられており、この画像表示手段を介する透過光または反射光をスクリーンに投射するように光学系35が設計されている。このように、放電灯点灯装置40は放電灯Laと共に画像表示装置30の内部に実装されているが、本発明の放電灯点灯装置40を採用することにより、ちらつきの発生がほとんどない安定した明るさの画像表示装置が提供できる。
本発明の実施の形態1の回路図である。 本発明の実施の形態1の1つの制御例を示す説明図である。 本発明の実施の形態1の他の制御例を示す説明図である。 本発明の実施の形態1のさらに他の制御例を示す説明図である。 本発明の実施の形態2の回路図である。 本発明の実施の形態2の1つの制御例を示す説明図である。 本発明の実施の形態2の他の制御例を示す説明図である。 本発明の実施の形態3の画像表示装置の内部構成の概略を示す説明図である。 従来例のランプ電流の波形図である。 従来例の制御例を示す説明図である。
符号の説明
Q1 スイッチング素子
La 放電灯
1 チョッパ回路
2 制御部
3 ランプ電圧検出部
4 ちらつき検出部

Claims (2)

  1. スイッチング素子のオン/オフにより放電灯に供給する電力を調節するチョッパ回路と、第1のランプ電流ピーク値と第1のランプ電流ピーク値よりも高い第2のランプ電流ピーク値とを所定の間隔で交互に出力するようにチョッパ回路を制御する制御部とを備える放電灯点灯装置において、ランプ電圧を検出するランプ電圧検出部と、放電灯のちらつきを検出するちらつき検出部のうち少なくとも一方を備え、前記制御部は、ランプ電圧検出部での検出値が所定値以上の場合、または、ちらつき検出部がちらつきを検出した場合に第1のランプ電流ピーク値を最低限必要な電極温度を維持できる所定電流値以上に増加させ、第2のランプ電流ピーク値を減少させることを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 請求項記載の放電灯点灯装置と、該放電灯点灯装置により点灯される放電灯と、この放電灯からの光を透過または反射する画像表示手段と、画像表示手段を介する透過光または反射光をスクリーンに投射する光学系を備えたことを特徴とする画像表示装置。
JP2006017076A 2006-01-26 2006-01-26 放電灯点灯装置及び画像表示装置 Expired - Fee Related JP4775003B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006017076A JP4775003B2 (ja) 2006-01-26 2006-01-26 放電灯点灯装置及び画像表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006017076A JP4775003B2 (ja) 2006-01-26 2006-01-26 放電灯点灯装置及び画像表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007200678A JP2007200678A (ja) 2007-08-09
JP4775003B2 true JP4775003B2 (ja) 2011-09-21

Family

ID=38455079

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006017076A Expired - Fee Related JP4775003B2 (ja) 2006-01-26 2006-01-26 放電灯点灯装置及び画像表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4775003B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5012361B2 (ja) * 2007-09-25 2012-08-29 セイコーエプソン株式会社 光源装置、及びプロジェクタ
JP5332892B2 (ja) * 2009-05-15 2013-11-06 パナソニック株式会社 放電灯点灯装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1057376B1 (en) * 1998-12-17 2003-10-15 Koninklijke Philips Electronics N.V. Circuit arrangement
JP3934436B2 (ja) * 2001-05-16 2007-06-20 松下電器産業株式会社 放電灯点灯装置および放電灯点灯装置を用いたシステム
JP2004039563A (ja) * 2002-07-05 2004-02-05 Plus Vision Corp アーク安定化機能を備えた放電ランプ装置及びそれを用いたプロジェクタ
JP2004296427A (ja) * 2003-03-13 2004-10-21 Ushio Inc 超高圧水銀ランプ発光装置
JP2005235445A (ja) * 2004-02-17 2005-09-02 Ushio Inc 光源装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007200678A (ja) 2007-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4239818B2 (ja) 放電灯点灯装置及びプロジェクタ装置
JP4434150B2 (ja) 放電灯点灯装置及びプロジェクタ
JP3794415B2 (ja) 放電灯点灯装置およびプロジェクタ
JP5013108B2 (ja) 放電灯点灯装置及びその制御方法並びにプロジェクタ
US7768806B2 (en) Mixed-code DC/AC inverter
EP2282618B1 (en) Discharge lamp lighting apparatus
JP4873371B2 (ja) 高圧放電灯点灯装置、プロジェクタ及び高圧放電灯の点灯方法
WO2005081589A1 (ja) 放電ランプ点灯装置およびプロジェクタ
WO2005122652A1 (ja) 放電灯点灯装置及びプロジェクタ
EP2180767B1 (en) High pressure discharge lamp lighting device and image display device
JP4971782B2 (ja) 放電灯点灯装置および画像表示装置
JP4475433B2 (ja) 放電灯点灯制御装置及びプロジェクタ
KR100704357B1 (ko) 방전 램프 조명기기
JP4775003B2 (ja) 放電灯点灯装置及び画像表示装置
JP5077593B2 (ja) 放電灯点灯装置、プロジェクター及び放電灯点灯装置の制御方法
JP4956201B2 (ja) 高圧放電灯点灯装置、プロジェクタ用の光源点灯装置
JP2008123910A (ja) 放電灯点灯装置及びプロジェクタとプロジェクションテレビ
JP2010067562A (ja) 点灯装置、照明装置、液晶表示装置
JP4802581B2 (ja) 放電灯点灯装置および画像表示装置
JP5537118B2 (ja) 高圧放電灯点灯装置およびそれを用いた画像表示装置
JP4710591B2 (ja) 放電灯点灯装置及び画像表示装置
JP5045947B2 (ja) 放電灯点灯制御装置及びプロジェクタ
JPH11305195A (ja) バックライト用ランプの交換時期指示方法
JP4835519B2 (ja) 放電灯点灯装置及びこれを用いた照明装置、液晶表示装置
JP2008204717A (ja) 放電灯点灯装置及びこれを用いた照明装置、液晶表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110531

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110613

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4775003

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140708

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees