JP5332634B2 - 高圧放電灯点灯装置 - Google Patents

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本発明は交流ランプ電流を供給して高圧放電灯を点灯させる高圧放電灯点灯装置に関する。
液晶プロジェクタ等の光源装置においては、図1Aに示すような高圧水銀ランプのような高圧放電灯(以下、「ランプ」又は「高圧放電灯」という)が用いられる。このランプにはハロゲン物質、希ガス及び水銀等が封入され、発光管内には一対の電極が対向配置されており、ランプは通常50Hz〜1kHz(より一般的には50Hz〜400Hz)の固定周波数の矩形波電流によって点灯される。
図11は高圧放電灯の一般的な点灯装置の回路構成図である。制御回路70において、抵抗71及び72はランプ電圧を検出するランプ電圧検出回路であり、抵抗73はランプ電流を検出するものである。検出されたランプ電圧とランプ電流とが乗算器77によって乗算処理されてランプ電力が検出される。誤差増幅器76によって乗算器77の出力とマイコン700からの目標値とが比較され、誤差増幅器76の出力がPWM制御回路74に入力され、降圧チョッパ回路20のトランジスタ21のON幅が制御される。これにより、定ランプ電力制御が行われる。
降圧チョッパ回路20によって制限された直流出力を受けて、フルブリッジ回路30におけるトランジスタ31及び34とトランジスタ32及び33がブリッジ制御回路75よって所定の点灯周波数(50Hz〜400Hz)で交互にオン・オフされる。これにより、降圧チョッパ回路20の直流出力が交流電流に変換され、交流矩形波電流が高圧放電灯50に供給される。その結果、図12のような矩形波ランプ電流波形が高圧放電灯50に供給される。
即ち、マイコン700は降圧チョッパ回路20の出力電流値及びフルブリッジ回路30の反転タイミング(周波数を含む)を制御することができ、これにより、ランプ電流の波形や周波数が自在に制御できる。
なお、始動回路40は高圧放電灯50の放電開始時に動作するものであり、放電開始後の安定点灯中は非動作となる。本発明は安定点灯中の動作に関するものであり、始動動作は発明の本質ではないので始動回路40に関する詳細を省略する。
ところで、ランプを上記のような交流電流で点灯し続けると、放電アークの起点が電極先端上でジャンプするいわゆるフリッカが発生してしまうことが知られている。これは点灯時間が進むにつれ、図1Bに示すように電極先端部が荒れ、放電アークの起点が電極先端の複数の凸部を移動し一点に定まらなくなることによる。
このフリッカを抑制するために、ランプに何らかの特殊な波形の電流を投入することによる対策がこれまで報告されてきた。例えば、特許文献1では、低周波矩形波電流をベースとしてその半サイクルの終了間際にパルス電流を重畳するものが開示されている。そして、そのような電流波形で点灯することにより、ランプ電極先端に例えば図1Cに示すような1つの突起が成長し、その突起にアークの起点が定まることによりフリッカが抑制される。
電極先端に突起が成長する現象のメカニズムは必ずしも明確ではないが下記のように推測される。加熱されたタングステンが蒸発し、それが発光管内に存在するハロゲン等と結合してタングステン化合物が形成される。このタングステン化合物は対流などによって管璧付近から電極先端付近へ拡散され、高温部でタングステン原子に分解される。そしてタングステン原子はアーク中で電離することで陽イオンとなる。交流点灯している両電極が陽極と陰極を点灯周波数ごとに繰り返すが、この陰極動作をしている時にアーク中の陽イオンは、電界によって陰極側に引き寄せられることで両電極先端に析出され、それが突起を形成するものと考えられている。
なお、封入したハロゲン物質はランプ点灯時に適正なハロゲンサイクルを行うためのものであり、これによりランプ点灯中に蒸発した電極の材料であるタングステンが発光管内壁に付着し黒化するという現象を防止することができる。さらに、ある温度条件満たすことでハロゲンサイクルが安定して行われ、安定してハロゲンサイクルが行われていれば蒸発したタングステンは電極の先端に付着し、電極先端の突起を成長させる作用もある。
ところが、特許文献1のような電流波形を用いた場合、確かに電極上に放電アークの起点となり得るような突起が成長されることは確認されているが、その成長に伴う弊害も確認されている。
それは突起の過度の成長の問題である。突起が成長すると電極間距離が減少してランプ電圧が下がる。そして、突起が過度に成長するとランプ電圧がさらに下がり、定格ランプ電流を投入してもランプ電力が確保できなくなる場合がある。この場合、ランプ温度が下がり、その結果突起がさらに成長してランプ電力もさらに下がるという悪循環に陥り、最終的に照度不足や電極間ショート等のランプの不具合をもたらすおそれがある。
この弊害に対して、特許文献3には、高圧放電灯の点灯中にランプパラメータを検出して、例えばランプ電圧が所定値以下になった場合、突起が過度に成長したものとしてランプ電流のデューティ比又はランプ電流値を正負で偏らせて電極間距離(ギャップ長)を回復する方法が開示されている。
また、突起の長さを適切な範囲に保つための構成も開示されている(例えば、特許文献3)。同文献では、矩形波にパルスを重畳した電流を印加して突起を成長させ、その後突起が成長し過ぎた場合に、アーク長の減少によるランプ電圧の低下が検出され、パルスの重畳が停止される。これにより、突起成長によりランプ電圧が過度に低下して定格ランプ電流を投入しても所定の照度が得られなくなることが回避される。そして、突起が消耗してランプ電圧が所定値に回復した場合、再びパルスを重畳する制御が行われる(なお、同引例においては、突起の成長/溶解のメカニズムに対する認識が他の特許文献や本発明とは異なるが、成長/溶解を繰り返すという発想をもって先行技術文献としている)。
なお、図13は特許文献3におけるランプ電極先端の状態の変化を模擬的に表したものである。図13において、最初に状態(a)のような突起があり、突起成長のためのモードが適用されるものとする。そして、状態(b)のように突起が成長し過ぎると、次に突起溶解のためのモードが適用される。その後、突起が溶解されて状態(c)を経て状態(d)のようになる。再び突起成長のためのモードが適用されて状態(e)となり、上記が繰り返される。
特表平10−501919号公報 特開2003−264094号公報 特開2004−158273号公報
しかし、特許文献2又は3の方法によると、電極の突起の制御の前提としてランプ電圧を検出してマイコン700に入力する必要がある。しかし、図11を見れば分かるように、電圧検出回路(71、72)は降圧チョッパ回路20からのスイッチングノイズも拾ってしまう構成となっている。また、高周波始動や高周波点灯を行なう場合にはフルブリッジ回路30からのスイッチングノイズも拾ってしまう。そのため、スイッチングノイズの影響によりランプ電圧の正確な値を検出できず、マイコン700による制御の誤動作の原因となっていた。
本発明の第1の側面は、発光部内に一対の電極を有する高圧放電灯を交流点灯するための高圧放電灯点灯装置であって、交流ランプ電流を出力するための主回路、及び主回路の出力電流が定格ランプ電流以下となる範囲で出力電力が一定となるように主回路を制御する小信号制御回路からなり、小信号制御回路が、主回路を構成する部品の温度を検出する温度検出回路、及び主回路の出力電流モードを切替えるモード制御手段を備え、交流ランプ電流が、通常点灯用の第1の電流モード、及び電極上に形成される突起を溶解させるための第2の電流モードからなり、モード制御手段が、温度検出回路による検出温度が所定値T1以上になるまでは第1の電流モードを適用し、検出温度が所定値T1以上となった後に第2の電流モードを適用するように構成された高圧放電灯点灯装置である。
さらに、検出温度が所定値T1以上となった後所定値T2(T2<T1)以下となるまでは前記第2の電流モードを適用し、検出温度が所定値T2以下となった後は前記第1の電流モードを適用するように構成してもよい。
ここで、第2の電流モードにおける点灯周波数f2が第1の電流モードにおける点灯周波数f1よりも高くなるようにすることが好ましい。
また、一対の電極が第1及び第2の電極からなるものとして、交流電流の1変調期間t0が、第1の電極の先端に形成された突起(第1の突起)を溶解させるとともに第2の電極の先端に形成された突起(第2の突起)を成長させるための第1の非対称電流期間t1、正負対称の矩形波が通電される対称電流期間ts、及び第1の突起を成長させるとともに第2の突起を溶解させるための第2の非対称電流期間t2からなり、第2の電流モードにおける期間tsでの周波数が第1の電流モードにおける期間tsでの周波数よりも高区なるようにしてもよい。
また、一対の電極が第1及び第2の電極からなるものとして、交流電流の1変調期間t0が、第1の電極の先端に形成された突起を溶解させるとともに第2の電極の先端に形成された突起を成長させるための第1の非対称電流期間t1、正負対称の矩形波が通電される対称電流期間ts、及び第1の突起を成長させるとともに第2の突起を溶解させるための第2の非対称電流期間t2からなり、第2の電流モードにおける期間t0に対する期間tsの割合が第1の電流モードにおける期間t0に対する期間tsの割合よりも大きくなるようにしてもよい。
また、第1の電流モードの電流波形が50Hz以上1kHz以下の低周波矩形波電流及び低周波矩形波電流の極性反転時に挿入される1kHzより高い高周波電流1サイクルからなり、高周波電流1サイクルのうちの少なくとも後半の半サイクルのピーク電流値が低周波矩形波電流の電流値よりも高い交流電流であり、第2の電流モードの電流波形が、第1の電流モードの電流波形において、高周波電流1サイクルのうちの後半の半サイクルの(a)ピーク電流値を小さくしたもの、(b)時間幅を小さくしたもの、又は(c)ピーク電流値及び時間幅の両方を変化させて電流時間積を小さくしたもの、のいずれかとしてもよい。
また、第1の電流モードの電流波形が、50Hz以上1kHz以下の低周波矩形波電流において、半サイクルの後半の実効値が前半の実効値よりも大きい交流電流であり、第2の電流モードの電流波形が、第1の電流モードの電流波形よりも、半サイクルの後半の実効値と前半の実効値の差が小さい交流電流となるようにしてもよい。
なお、主回路が、直流電源部からの出力を受けてランプ電流に相当する直流電流を出力する降圧チョッパ回路、及び降圧チョッパ回路からの直流電流を交流電流に変換するフルブリッジ回路からなり、温度検出回路が、降圧チョッパ回路を構成するトランジスタ、ダイオード若しくはチョークコイル又はフルブリッジ回路を構成するトランジスタのいずれかの温度を検出するように構成するのが好ましい。
ここで、温度検出回路が感温抵抗を備え、感温抵抗が上記のいずれかの部品に直接又は間接的に接触配置されるようにしてもよい。
本発明の第2の側面は、上記第1の側面の高圧放電灯点灯装置、高圧放電灯、高圧放電灯が取り付けられるリフレクタ、並びに高圧放電灯点灯装置及びリフレクタを内包する筐体を備えたプロジェクタである。
本発明によると、過度の突起成長による短寿命の問題を対策するための制御において、主回路で発生する高周波ノイズの影響を受けることなく、正確な制御を行うことが可能となった。
高圧放電灯の電極の変化を示す図である。 高圧放電灯の電極の変化を示す図である。 高圧放電灯の電極の変化を示す図である。 本発明の高圧放電灯点灯装置の回路構成図である。 感温素子81の抵抗値と温度の関係を示す図である。 トランジスタ21及び感温素子81の温度変化とランプ電圧の関係を示す図である。 本発明のランプ電流波形の一例を示す図である。 本発明のランプ電流波形の一例を示す図である。 本発明のランプ電流波形の一例を説明する図である。 本発明のランプ電流波形の一例を説明する図である。 本発明の実施例を説明するフローチャートである。 本発明の光源装置の図である。 一般的な高圧放電灯点灯装置の回路構成図である。 一般的な高圧放電灯点灯装置のランプ電流波形を示す図ある。 従来の高圧放電灯の電極の変化を示す図である。
本発明の点灯装置の回路構成を図2に示す。図11と異なる点は、制御回路70に温度検出回路80を設けた点、及びマイコン700にモード制御手段710を設けた点である。その他の部分の構成は図11と同じであるため説明を省略する。なお、以降の説明において、図2の上段部(即ち、直流電源10、降圧チョッパ回路20、フルブリッジ回路30、イグナイタ回路40、抵抗71、72及び73)をまとめて主回路、下段部(上記以外)を小信号制御回路というものとする。
図2に示すように、温度検出回路80は感温抵抗81、感温抵抗81とともに基準電圧Vrefの分圧回路を構成する抵抗82、及びコンデンサ83からなる。なお、感温抵抗81は、図3に示すように温度に対して抵抗値が増加する素子(例えばPTCサーミスタ)である。感温抵抗81にかかる電圧はマイコン700のアナログ/デジタルコンバータ(以下、「ADC」という)に入力される(ADCはマイコンの外部に別途設けてもよい)。マイコン700のモード制御手段710は、ADCの入力と予め設定されたしきい値を比較し、比較結果に応じて後述の制御モード(電流モード)を切替える。
感温抵抗81は電気的には小信号制御回路に含まれるが、物理的配置としては主回路上の発熱部品、例えば、チョッパ回路20を構成するトランジスタ21、ダイオード22若しくはチョークコイル23又はフルブリッジ回路30を構成するトランジスタ31〜34のいずれかに直接又は間接的に接触配置され、その温度を検出する。
代表的実施例として、絶縁されたフルモールド品のトランジスタ21にアルミ製の放熱器が密着され、感温抵抗81がその放熱器の空いているスペースでかつトランジスタ21に近い位置に密着される。
ここで、例えば定格ランプ電圧60V以上において300Wの定電力制御を行う高圧放電灯点灯装置を想定する。即ち、ランプ電圧60V以上ではランプ電流はランプ電圧に反比例してランプ電力が300W一定に維持される一方、ランプ電圧60V未満ではランプ電流は最大定格値5Aに維持され(定電流制御されて)ランプ電力は300W未満となる。
図4に、トランジスタ21の温度変化(曲線a)及び感温抵抗81の温度変化(曲線b)を示す。ランプを点灯させると、通常は初期安定ランプ電圧が75V程度で安定する。図4より、その時のトランジスタ21の温度は82℃、感温抵抗81の温度は80℃であり、図3より、感温抵抗81の抵抗値は1kΩである。基準電圧Vrefを5V出力とし、抵抗82の値を2kΩとすると、感温抵抗81にかかる電圧は約1.67Vとなり、これがADCに入力される。
その後、点灯周波数や点灯波形の影響を受けハロゲンサイクルが安定し電極の突起が成長する。ここで、ランプ電圧が60Vまで低下したとする。この時、トランジスタ21に流れる電流はランプ電圧が75Vの時よりも(定ランプ電力制御のために)上昇し、トランジスタ21は、そのオンロス及びスイッチングロスが増加し発熱する。この時、図4よりトランジスタ21の温度は102℃、感温抵抗81の温度は100℃であり、その抵抗値は図3より5kΩであり、感温抵抗81にかかる電圧、即ちADCに入力される電圧は3.5Vとなる。ADCへの入力が3.5V以上となり、3.0V以下になるまで(即ち、それ相応の温度に下がるまで)、モード制御手段710は制御モードを後述の温度降下モードに切り替えるように構成されている。
上述した構成により、モード切替えに寄与する検出手段である温度検出回路80が、電気的には主回路から隔離されているので、切替え制御が主回路からの高周波ノイズの影響を受け難い構成となっている。従って、従来のランプ電圧検出による構成よりも耐ノイズ性の高い正確な検出及び制御が可能となる。
なお、図2の例では温度検出回路80において、温度が上昇すると抵抗値が高くなる感温抵抗を用いたが、温度が上昇すると抵抗値が低くなる感温抵抗(例えばNTCサーミスタ)を用いてもよい。即ち、当業者には分かるように、抵抗82の替わりにNTCサーミスタを、感温抵抗81の替わりに通常の抵抗を接続すれば、上記と同様の検出が可能となる。
モード制御手段710はブリッジ制御回路75への指令によって点灯周波数を変化させ、又は誤差増幅器76及びブリッジ制御回路75への指令によってランプ電流波形を変化させることにより制御モードを切替える。
具体的には、モード制御手段710は通常点灯モード(第1の電流モード)と温度降下モード(第2の電流モード)とを切替える。概略として、温度降下モードとは、ハロゲンサイクルを不安定にさせることで電極の突起を溶解させてランプ電圧を上昇させることを目的とするモードである。以下に、通常点灯モードと温度降下モードの例を示す。
なお、先の例に戻ると、ランプ電圧60V未満で最大定格値に維持されていたランプ電流が、ランプ電圧の上昇に伴い最大定格値以下となる。
<通常点灯モード/温度降下モードの例1>
通常点灯モード及び温度降下モードとも図12に示すような通常の矩形波として、温度降下モードの点灯周波数を通常点灯モードの点灯周波数よりも高くする。
例えば、通常点灯モードを80Hz、温度降下モードを300Hzとすればよい。
<通常点灯モード/温度降下モードの例2>
図5(A)及び(B)に示すように、モードにかかわらずランプ電流の1変調期間t0は、第1電極の先端に形成された突起(第1の突起)を溶解させるとともに第2の電極の先端に形成された突起(第2の突起)を成長させるための第1の非対称電流期間t1、正負対称の矩形波が通電される対称電流期間ts、及び第1の突起を成長させるとともに第2の突起を溶解させるための第2の非対称電流期間t2からなる。
そして、電流降下モードにおける期間tsでの周波数を、通常点灯モードにおける期間tsでの周波数よりも高くする。
具体的には、図5(A)及び(B)に示すように、期間t1においては、第1の電極→第2の電極への電流(正電流):第2の電極→第1の電極への電流(負電流)=70:30とし、期間t2においては、正電流:負電流=30:70とし、期間tsを対称波形(即ち、正電流:負電流=50:50)とし、通常点灯モードではf1であった期間tsの周波数を温度降下モードではf2に高めている。
また、温度降下モードにおける期間t0に対する期間tsの割合が、通常点灯モードにおける期間t0に対する期間tsの割合よりも大きくなるようにしてもよい。即ち、温度降下モードにおいて、期間tsの周波数を変えずにtsの期間長を長くしてもよいし(即ち、サイクル数を増やしてもよいし)、t1及びt2の期間長を短くしてもよい。もちろん、温度降下モードにおいて、期間tsの周波数を高くした上でtsの期間長を長くし、又はt1及びt2の期間長を短くしてもよい。この際、温度降下モードにおける期間tsに含まれるサイクル数が期間t1又はt2に含まれるサイクル数の1.2倍〜5倍となるようにすることが望ましい。
<通常点灯モード/温度降下モードの例3>
図6(A)及び(B)に示すように、モードにかかわらずランプ電流の1周期(f´1)は、50Hz以上1kHz以下の低周波矩形波電流及び低周波矩形波電流の極性反転時に挿入される1kHzより高い高周波電流1サイクルからなる。
通常点灯モードの電流波形は、図6(A)に示すように、高周波電流1サイクルのうちの少なくとも後半の半サイクルのピーク電流値が低周波矩形波電流の電流値よりも高い交流電流である。
温度降下モードの電流波形は通常電流モードの電流波形と基本的な構成は同様であるが、図6(B)に示すように、高周波電流1サイクルのうちの後半の半サイクルの(a)ピーク電流値をH1からH2に小さくしたもの、(b)時間幅をW1からW2に狭めたもの、又は(c)ピーク電流値及び時間幅の両方を変化させて電流時間積を小さくしたもの、のいずれかとすればよい。なお、本例では、高周波電流の後半の半サイクルのみを制御する構成を示したが、後半の半サイクルと併せて前半の半サイクルも同様に制御してもよい。
<通常点灯モード/温度降下モードの例4>
モードにかかわらずランプ電流は、50Hz以上1kHz以下の低周波矩形波電流において、半サイクルの後半の実効値がその前半の実効値よりも大きい交流電流である。
そして、温度降下モードの電流波形が、通常点灯モードの電流波形よりも、半サイクルの後半の実効値とその前半の実効値の差が小さくなるようにする。
例えば、図7に示すような、交流半サイクルの後半にかけてランプ電流値が上昇するような波形(いわゆる三角波)において、温度降下モードにおける電流上昇の傾斜が通常点灯モードにおける電流上昇の傾斜よりも小さくなるように(又は傾斜がなくなるように)してもよい。
また、図8に示すような、交流半サイクルの反転直前にピーク部分を持つような波形において、温度降下モードのピーク部分が通常点灯モードのピーク部分と比べて、(a)ピーク電流値を小さくしたもの、(b)ピーク時間幅を狭めたもの、(c)ピーク電流値及び時間幅の両方を変化させて電流時間積を小さくしたもの、又は(d)ピーク部分そのものをなくしたもの等としてもよい。
以上の構成により、温度低下モードの作用により、ランプ電圧低下時にハロゲンサイクルを不安定にさせることで電極の突起を溶解させてランプ電圧を上昇させ、これにより最大定格値に維持されていたランプ電流を低下させるとともに定格ランプ電力の出力を確保することが可能となる。
なお、上記は設計の概要を明確にするために代表的な好適な設計例を示したものであり、本発明は上記の数値に限定されるものではない。使用するランプによって適切な数値を設定すればよい。
図9は上述の制御を説明するフローチャートである。
図9において、まず高圧放電灯点灯装置に電源が投入されると、ステップS200の始動・立ち上がり制御を経てランプ50の安定点灯が開始される。この電源が投入されてから安定点灯到達前の数分間の始動・立ち上がり制御では一般的な制御を用いればよく、本発明の本質ではないので説明を省略する。
ステップS210において、デフォルトの設定である通常動作モードによる点灯が行われる。通常点灯モードの周波数・周期数はランプによって最適なものを適用すればよい。
例えばモード制御手段710は温度検出値がT1になるまではブリッジ制御回路75及び/又は誤差増幅器76に指令を出力して、通常点灯として最適となるように設定した点灯周波数又は点灯波形を主回路から出力させる。ここでは通常点灯モードの一例として周波数200Hzの矩形波を採用する。なお、T1は70℃〜80℃程度であればよいが空冷条件や高圧放電灯点灯装置の出力電力に応じて適宜定めればよい。
ステップS220において、温度検出の値がT1に達するとステップS230に移行する。
モード制御手段710は点灯モードを温度降下モードに切替え、温度検出の値T1がT2(T1>T2)になるまで主回路に突起溶解用の点灯周波数又は点灯波形で出力させる。ここでは温度降下モードの一例として周波数80Hzの矩形波とした。矩形波周波数を200Hzから周波数80Hzへと切替えることにより、ランプ電圧は上昇していく。なお、T2は55℃〜68℃程度であればよいが空冷条件や高圧放電灯点灯装置の出力電力に応じて適宜定めればよい。
ステップS240において、温度検出の値がT2に達するとステップS210に戻り、モード制御手段710は点灯モードを温度降下モードから通常点灯モードに切替える。以降、点灯中はステップS210からS240までが繰り返される。
上記の方法であれば、高圧放電灯点灯装置の部品温度の変化を検出するため、ランプパラメータの電気的な検出を直接行う必要がない。従って、主回路からの高周波ノイズの影響によって制御の誤動作が誘発されることがなく有利である。
上記実施例では、突起の過度の成長による照度不足等の問題を解消した高圧放電灯点灯装置を示したが、それを用いたアプリケーションとしてのプロジェクタを図10に示す。図10において、61は上記で説明した実施例の高圧放電灯点灯装置、62は高圧放電灯50が取り付けられるリフレクタ、63は高圧放電灯点灯装置61、高圧放電灯50及びリフレクタ62を内蔵する筐体である。なお、図は実施例を模擬的に図示したものであり、寸法、配置などは図面通りではない。そして、図示されない映像系の部材等を筐体63内に適宜配置してプロジェクタが構成される。
これにより、耐ノイズ性のある制御によって照度不足等の問題を解消する信頼性の高いプロジェクタを得ることができる。
なお、上記各実施例においては、直流出力手段として示した降圧チョッパ回路20は他の周知の回路方式(例えば、フライバック型等)であってもよい。同様に、交流変換手段として示したフルブリッジ回路30も他の周知の回路方式(例えば、プッシュプル型等)であってもよい。
1:発光管
10:直流電源
20:降圧チョッパ回路
30:フルブリッジ回路
40:始動回路
50:高圧放電灯
61:高圧放電灯点灯装置
62:リフレクタ
63:筐体
70:制御回路
71,72,73:抵抗
74:PWM制御回路
75:ブリッジ制御回路
76:誤差アンプ
77:乗算器
78:積分回路
80:温度検出回路
81:感温抵抗
82:分圧抵抗
83:コンデンサ
700:マイコン
710:モード制御手段

Claims (10)

  1. 発光部内に一対の電極を有する高圧放電灯を交流点灯するための高圧放電灯点灯装置であって、
    交流ランプ電流を出力するための主回路、及び
    該主回路の出力電流が定格ランプ電流以下となる範囲で該主回路の出力電力が一定となるように該主回路を制御する小信号制御回路
    からなり、
    前記小信号制御回路が、前記主回路を構成する部品の温度を検出する感温抵抗を備えた温度検出回路、及び該感温抵抗の抵抗値に応じて該主回路の出力電流モードを切替えるモード制御手段を備え、
    前記出力電流モードが、通常点灯用の第1の電流モード、及び前記電極上に形成される突起を溶解させるための第2の電流モードからなり、
    前記モード制御手段が、前記感温抵抗による検出温度が所定値T1以上になるまでは前記第1の電流モードを適用し、検出温度が所定値T1以上となった後に前記第2の電流モードを適用するように構成された高圧放電灯点灯装置。
  2. 請求項1記載の高圧放電灯点灯装置において、
    前記モード制御手段が、検出温度が所定値T1以上になるまでは前記第1の電流モードを適用し、検出温度が所定値T1以上となった後所定値T2(T2<T1)以下となるまでは前記第2の電流モードを適用し、検出温度が所定値T2以下となった後は前記第1の電流モードを適用するよう構成された高圧放電灯点灯装置。
  3. 請求項1記載の高圧放電灯点灯装置において、前記第2の電流モードにおける点灯周波数f2が、前記第1の電流モードにおける点灯周波数f1よりも高い高圧放電灯点灯装置。
  4. 請求項1記載の高圧放電灯点灯装置において、
    前記一対の電極が第1及び第2の電極からなり、
    前記交流電流の1変調期間t0が、前記第1の電極の先端に形成された突起(第1の突起)を溶解させるとともに前記第2の電極の先端に形成された突起(第2の突起)を成長させるための第1の非対称電流期間t1、正負対称の矩形波が通電される対称電流期間ts、及び前記第1の突起を成長させるとともに前記第2の突起を溶解させるための第2の非対称電流期間t2からなり、
    前記第2の電流モードにおける期間tsでの周波数が、前記第1の電流モードにおける期間tsでの周波数よりも高い高圧放電灯点灯装置。
  5. 請求項1記載の高圧放電灯点灯装置において、
    前記一対の電極が第1及び第2の電極からなり、
    前記交流電流の1変調期間t0が、前記第1の電極の先端に形成された突起を溶解させるとともに前記第2の電極の先端に形成された突起を成長させるための第1の非対称電流期間t1、正負対称の矩形波が通電される対称電流期間ts、及び前記第1の突起を成長させるとともに前記第2の突起を溶解させるための第2の非対称電流期間t2からなり、
    前記第2の電流モードにおける期間t0に対する期間tsの割合が、前記第1の電流モードにおける期間t0に対する期間tsの割合よりも大きい高圧放電灯点灯装置。
  6. 請求項1記載の高圧放電灯点灯装置において、
    前記第1の電流モードの電流波形が、50Hz以上1kHz以下の低周波矩形波電流及び該低周波矩形波電流の極性反転時に挿入される1kHzより高い高周波電流1サイクルからなり、該高周波電流1サイクルのうちの少なくとも後半の半サイクルのピーク電流値が該低周波矩形波電流の電流値よりも高い交流電流であり、
    前記第2の電流モードの電流波形が、該第1の電流モードの電流波形において、該高周波電流1サイクルのうちの後半の半サイクルの(a)ピーク電流値を小さくしたもの、(b)時間幅を小さくしたもの、又は(c)ピーク電流値及び時間幅の両方を変化させて電流時間積を小さくしたもの、のいずれかである高圧放電灯点灯装置。
  7. 請求項1記載の高圧放電灯点灯装置において、
    前記第1の電流モードの電流波形が、50Hz以上1kHz以下の低周波矩形波電流において、半サイクルの後半の実効値が該半サイクルの前半の実効値よりも大きい交流電流であり、
    前記第2の電流モードの電流波形が、該第1の電流モードの電流波形よりも、半サイクルの後半の実効値と該半サイクルの前半の実効値の差が小さい交流電流である高圧放電灯点灯装置。
  8. 請求項1記載の高圧放電灯点灯装置において、
    前記主回路が、直流電源部からの出力を受けてランプ電流に相当する直流電流を出力する降圧チョッパ回路、及び該降圧チョッパ回路からの直流電流を交流電流に変換するフルブリッジ回路からなり、
    前記温度検出回路が、該降圧チョッパ回路を構成するトランジスタ、ダイオード若しくはチョークコイル又は該フルブリッジ回路を構成するトランジスタのいずれかの温度を検出するように構成された高圧放電灯点灯装置。
  9. 請求項8記載の高圧放電灯点灯装置において、前記感温抵抗が、前記降圧チョッパ回路を構成するトランジスタ、ダイオード若しくはチョークコイル又は前記フルブリッジ回路を構成するトランジスタのいずれかに直接又は間接的に接触配置された高圧放電灯点灯装置。
  10. 請求項1記載の高圧放電灯点灯装置、高圧放電灯、該高圧放電灯が取り付けられるリフレクタ、並びに該高圧放電灯点灯装置及び該リフレクタを内包する筐体を備えたプロジェクタ。
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