JP4974048B2 - 高圧放電灯点灯装置 - Google Patents
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Description
しかしこのような短アーク型の高圧放電灯では、ランプ電圧が安定状態に移行するまでに大きなランプ電流を流すため、電極の先端が高温で過熱されて電極を構成するタングステンが蒸発し、アーク長がランプ電圧安定状態になる前に長くなってしまうことで短寿命の原因となっていた。このような状態を回避するために、ランプ電圧が安定状態に移行するまでのランプ電流を降圧チョッパ回路部の制御回路で定電流制御、またはそれよりも低い電流で制御しながらランプ電圧を安定状態まで移行させ、電極の先端を比較的低温で加熱することでタングステン蒸発を極力なくし、アーク長の伸長を抑えながら定格ランプ電力を出力することができる。
電極が突起状に成長する現象は必ずしも明確ではないが下記のように推測される。
加熱させたタングステンが蒸発したことによって発光管内に存在するハロゲン等と結合し、タングステン化合物を形成する。このタングステン化合物は対流などによって管璧付近から電極先端付近へ拡散し、高温部でタングステン原子に分解される。そしてタングステン原子はアーク中で電離することで陽イオンとなる。交流点灯している両電極が陽極と陰極を点灯周波数ごとに繰り返すが、この陰極動作をしている時にアーク中の陽イオンは、電界によって陰極側に引き寄せられることで両電極先端に析出され、それが突起を形成するものと考えられている。
なお、特許文献1では、突起を形成するために点灯周波数について定常周波数と低周波数とを変調させる構成を開示している。
特許文献2では、電極成長の抑制や電極表面の修復を行う目的で、点灯周波数を通常よりも低くする期間(例えば点灯周波数5Hzの期間)を設けたり、安定点灯中にランプ電流を定格値よりも高くする期間(1秒以上、通常10秒程度)を設けたりする構成を開示している。詳細には、低周波期間によって電極部での熱的な集中度を高めて突起を溶かし、高ランプ電流期間によって電極表面を修復するというものであり、特に高ランプ電流期間は安定点灯時に設けるのが好ましいとしている。
さらに、第1の電圧及び第2の電圧を同一として、それを定格ランプ電圧の下限値とした。
また、制御手段が、所定時間経過時までは第1の制御を行うようにした。
ここで、ランプ電流波形に関しては、パルス重畳の有無、点灯周波数が一定でも一定でなくてもよい。
PWM制御回路33は、上記ランプ電圧及びランプ電流又はランプ電力に基づいて、トランジスタ21のオンデューティを制御する。即ち、本実施例では、PWM制御回路33はプロセッサとしての役割とドライバとしての役割を兼ねている。もちろん、それらを独立した構成としてもよい。
図2は始動後(放電開始後)のランプ電圧の変化を示すものである。図示するように、一般的な高圧放電灯においては、始動後の数十秒間はランプ電圧が低い状態が続き、その後ランプ電圧が上昇し、始動後から数分後に安定点灯に達する。なお、数分後というのはランプの種類や定格電力によって異なるが1.5分〜20分後程度である。
上記前提の下、実施例1では、PWM制御回路33が図3(a)に示すフローチャートに従ってランプ電力を制御する。なお、ランプ60には定格電力275Wの超高圧水銀灯・アーク長1.2mmを用いるものとする。
実施例1では、単一の電圧(V1)について各制御の切替え判断をするものを示したが、本実施例では、通常点灯制御から低電圧時制御への移行判断のための電圧と、低電圧時制御から通常点灯制御への移行判断のための電圧とを異ならせたものを示す。
図3(b)に示すように、ステップS5において通常点灯制御から低電圧時制御への切替え判断のための電圧をV1として、ステップ8において低電圧時制御から通常点灯制御への切替え判断のための電圧をV2として、V1<V2としてヒステリシスを持たせてもよい。上述したように、ランプ電圧V≧65Vでは、通常点灯制御も低電圧時制御も出力は同じであるが、このヒステリシスにより、当初低電圧状態であったランプ60が低電圧時制御で点灯された後、確実に通常点灯可能な状態となった後に、通常点灯制御に戻すことができる。
実施例1及び2においては、好適にアーク長の減少を防止する高圧放電灯点灯装置を示したが、本実施例においてはそれを用いた光源装置を示す。
図5は第3の実施例に係る光源装置を示す図である。図において、71は上記で説明した高圧放電灯点灯装置、72は高圧放電灯60が取り付けられるレフレクタ、73は必要に応じて高圧放電灯点灯装置71、高圧放電灯60及びレフレクタ72を内蔵する筐体である。なお、図は実施例を模擬的に図示したものであり、寸法、配置などは図面通りではない。また、図示されない映像系の部材等を筐体73内に適宜配置してプロジェクタを構成することもできる。
(1)実施例1及び2ではランプ電流を矩形波の交流電流としたが、ランプ電流が直流、正弦波、三角波若しくは他の波形又はそれらの組み合わせであっても、あるいは低周波、高周波若しくは不規則波又はこれらの組み合わせであっても、本発明の原理を適用することができる。なぜなら、比較的長い期間(数秒〜数分)のランプ電力の実効値さえ制御できれば、本発明の効果は得られるからである。また、上記のような変形例を実現するための回路構成はそれぞれの公知のものを用いればよい。
11:AC電源
12:全波整流回路
13:コンデンサ
20:降圧チョッパ回路
21:トランジスタ
22:ダイオード
23:チョークコイル
24:コンデンサ
30:制御回路
31a、31b、32:抵抗
33:PWM制御回路
40:フルブリッジ回路
41,42,43,44:トランジスタ
50:イグナイタ回路
60:高圧放電灯
71.高圧放電灯点灯装置
72.レフレクタ
73.筐体
Claims (6)
- 高圧放電灯を始動させ該高圧放電灯に直流又は交流の電力を投入するための電力供給手段、及び該高圧放電灯のランプ電圧を検出して該電力供給回路の出力を制御する制御手段からなる高圧放電灯点灯装置であって、
前記制御手段が、
始動からの所定時間経過時までは、ランプ電圧に対するランプ電流又はランプ電力を規定した第1の出力特性に従う第1の制御を行い、
前記所定時間経過時において、前記ランプ電圧が第1の電圧以上の場合、前記第1の制御を選択し、
前記所定時間経過時において、前記ランプ電圧が該第1の電圧未満の場合、前記第1の制御から、同じランプ電圧に対して前記第1の出力特性よりも高いランプ電流又はランプ電力を規定した第2の出力特性に従う第2の制御に切り替え、ランプ電圧が第2の電圧以上になるまで、第2の制御を行うことを特徴とする高圧放電灯点灯装置。
- 請求項1記載の高圧放電灯点灯装置において、前記第2の制御がランプ電力を定格電力に一定に保つ定電力制御である高圧放電灯点灯装置。
- 請求項1記載の高圧放電灯点灯装置において、前記制御手段が、前記第1の制御から前記第2の制御への切替えを、1秒〜10秒の期間をかけてなだらかに移行させることを特徴とする高圧放電灯点灯装置。
- 請求項1から請求項3いずれか一項に記載の高圧放電灯点灯装置において、前記第1の電圧及び前記第2の電圧が同一であり、ともに定格ランプ電圧の下限値である高圧放電灯点灯装置。
- 請求項1から請求項4いずれか一項に記載の高圧放電灯点灯装置において、前記高圧放電灯に投入される電力が交流電力であり、
前記電力供給手段が、直流電源部からの出力を受け該高圧放電灯へ供給する電流を制限する降圧チョッパ回路、及び該降圧チョッパ回路により制限された直流電流を交流電流に変換し該高圧放電灯に供給するフルブリッジ回路からなり、
前記制御手段が、ランプ電圧を検出する検出回路、及び該降圧チョッパ回路を構成するトランジスタのデューティ比を制御する制御回路からなることを特徴とする高圧放電灯点灯装置。
- 請求項1から請求項5いずれか一項に記載の高圧放電灯点灯装置、該高圧放電灯点灯装置を内包する筐体、高圧放電灯、及び該高圧放電灯が取り付けられるレフレクタからなる光源装置。
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