JP6303704B2 - 放電灯駆動装置、光源装置、プロジェクターおよび放電灯駆動方法 - Google Patents

放電灯駆動装置、光源装置、プロジェクターおよび放電灯駆動方法 Download PDF

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Description

本発明は、放電灯駆動装置、光源装置、プロジェクターおよび放電灯駆動方法に関する
近年、プロジェクターには省エネルギー化が求められている。そのため、ランプへの駆
動電力を通常よりも低下させる低電力モード、映像信号に同期して駆動電力を変化させる
調光モード、外部から映像信号が入力されていないときに駆動電力を低下させる待機モー
ドなど、各種の点灯モードを搭載したプロジェクターが提供されている。例えば低電力モ
ードでは、ランプに供給される駆動電力が低いため、電極への負荷が小さくなり、ランプ
の寿命が長くなる。
しかしながら、駆動電力が定格電力よりも小さい場合、電極先端の突起を充分に溶融さ
せることができず、点灯を長時間続けると、突起が損耗、縮小する。突起の縮小は電極間
距離が広がることとなり、照度の低下を引き起こす。つまり、電極先端の突起の形状を維
持できない場合、低電力モードの利点を生かせず、ランプの寿命が短くなるという問題が
生じる。そこで、この問題を解決するために、ランプ点灯後の所定の期間において、電極
の突起の溶融を促進するリフレッシュ点灯モードでランプを駆動する放電灯点灯装置、お
よびプロジェクターが提案されている(下記の特許文献1参照)。
特開2008−270058号公報
特許文献1のプロジェクターの場合、リフレッシュ点灯モードでは定格電力値を超える
ランプ電力が供給される。この場合、通常点灯時に形成された突起が溶融され過ぎ、突起
の形状が維持できないことが考えられる。その結果、ランプは、安定した放電を維持でき
ず、フリッカーが発生する。また、発光管への負荷が大きく、石英ガラスの結晶化現象、
いわゆる失透などの不具合が生じる虞がある。
本発明の一つの態様は、上記の課題を解決するためになされたものであって、安定した
放電を維持することができる放電灯駆動装置、光源装置、プロジェクターおよび放電灯駆
動方法を提供することを目的の一つとする。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの態様の放電灯駆動装置は、放電灯に駆動
電力を供給する放電灯駆動部と、前記放電灯駆動部を制御する制御部と、を備え、前記制
御部は、相対的に低い第1駆動電力を前記放電灯に供給する第1駆動と、前記第1駆動電
力以上且つ前記放電灯の定格電力以下である第2駆動電力を前記放電灯に供給する第2駆
動と、を実行可能であり、前記放電灯の立上期間において前記第2駆動を実行し、前記放
電灯の劣化の程度に応じて、前記立上期間において実行される前記第2駆動における前記
放電灯に与える熱負荷を調整することを特徴とする。
本発明の一つの態様の放電灯駆動装置は、相対的に低い第1駆動電力で放電灯を駆動す
る第1駆動を有している。従来、第1駆動においては放電灯の電極先端の突起を充分に溶
融させにくく、点灯を続けると突起は縮小し、放電灯の照度が低下する場合があった。こ
れに対し、本発明の一つの態様の放電灯駆動装置は、立上期間において、相対的に低い第
1駆動電力以上、定格電力以下の値に設定される第2駆動電力で放電灯を駆動する第2駆
動が実行される。そのため、電極先端の突起を適度に溶融させることができ、突起の形状
を維持することができる。
また、本発明の一つの態様の放電灯駆動装置は、放電灯の劣化の程度に応じて、第2駆
動において放電灯に与える熱負荷を調整するため、放電灯の劣化の程度が変化しても、そ
の劣化の程度に応じて電極先端の突起の溶融状態を安定して制御できる。その結果、放電
が安定し、放電灯の照度変化を抑えることができるとともに、放電灯の寿命を長く維持す
ることができる。
本発明の一つの態様の放電灯駆動装置において、前記制御部は、前記放電灯の劣化が進
行するに従って前記熱負荷を大きく設定する構成としてもよい。
この構成によれば、劣化が進行していない放電灯に対して熱負荷を相対的に小さく、劣
化が進行している放電灯に対して熱負荷を相対的に大きくすることにより、放電灯の電極
先端の突起が過度に溶融することを抑制し、突起の形状を維持することができる。
本発明の一つの態様の放電灯駆動装置において、前記制御部は、前記放電灯の劣化の程
度が所定値よりも大きい場合、前記熱負荷を前記所定値における前記熱負荷以下に設定す
る構成としてもよい。
この構成によれば、劣化がある程度進行した放電灯に対して、熱負荷を大きく与えるこ
とが抑制されるため、電極先端の突起が消滅することを抑制できる。
本発明の一つの態様の放電灯駆動装置において、前記制御部は、前記放電灯の劣化の程
度が前記所定値以下である場合、前記放電灯の劣化が進行するに従って、前記熱負荷を大
きく設定する構成としてもよい。
この構成によれば、劣化の程度が所定値以下である放電灯に対して、放電灯の劣化が進
行するに従って熱負荷を大きく設定するため、電極先端の突起を適度に溶融させることが
できる。
本発明の一つの態様の放電灯駆動装置において、前記制御部は、前記放電灯の劣化の程
度が前記所定値よりも大きい場合、前記放電灯の劣化が進行するに従って、前記熱負荷を
小さく設定する構成としてもよい。
この構成によれば、劣化がある程度進行した放電灯に対して、放電灯の劣化が進行する
に従って熱負荷を小さく設定するため、電極先端の突起の消滅をより抑制できる。
本発明の一つの態様の放電灯駆動装置において、前記熱負荷を調整することは、前記第
2駆動電力の値を調整することを含む構成としてもよい。
この構成によれば、第2駆動電力を調整することで、電極先端の突起の溶融を制御でき
る。
本発明の一つの態様の放電灯駆動装置において、前記熱負荷を調整することは、前記立
上期間において前記放電灯に供給される駆動電流の波形を調整することを含む構成として
もよい。
この構成によれば、駆動電流の波形を調整することで、電極先端の突起の溶融を制御で
きる。
本発明の一つの態様の放電灯駆動装置において、前記制御部は、前記第1駆動における
前記放電灯の電極間電圧を参照することにより前記放電灯の劣化の程度を検出する構成と
してもよい。
放電灯の電極先端の突起が損耗、縮小すると、電極間距離が大きくなり、それに伴って
電極間電圧が大きくなる。したがって、この構成によれば、放電灯の電極間電圧を参照す
ることにより、放電灯の劣化の程度が直接的に把握でき、最適な第2駆動電力を設定する
ことができる。
本発明の一つの態様の放電灯駆動装置において、前記立上期間は、前記駆動電力が前記
第2駆動電力へ向けて増加される第1立上期間を含み、前記制御部は、前記第1立上期間
内の任意の時点における電極間電圧を参照し、前記電極間電圧の参照結果から前記第1駆
動における電極間電圧を推定する構成としてもよい。
この構成によれば、1回の点灯毎に第1立上期間での電極間電圧を参照するため、第1
駆動時の電極間電圧を精度良く推定でき、放電灯の劣化の程度を的確に検出することがで
きる。
本発明の一つの態様の放電灯駆動装置において、前記制御部は、前回の放電灯点灯時に
記憶された電極間電圧を次回の放電灯点灯時に読み出し、前記電極間電圧の読み出し結果
から前記第1駆動における電極間電圧を推定する構成としてもよい。
この構成によれば、前回の点灯時に記憶済みの電極間電圧を次回の点灯時に参照するた
め、第1駆動時の電極間電圧を容易に推定でき、放電灯の劣化の程度を的確に検出するこ
とができる。
本発明の一つの態様の光源装置は、光を射出する放電灯と、上記の放電灯駆動装置と、
を備えることを特徴とする。
本発明の一つの態様によれば、安定した照度が得られ、放電灯の寿命が長い光源装置を
実現することができる。
本発明の一つの態様のプロジェクターは、上記の光源装置と、前記光源装置から射出さ
れる光を映像信号に応じて変調する光変調素子と、前記光変調素子により変調された光を
投射する投射光学系と、を備えることを特徴とする。
本発明の一つの態様によれば、表示品位に優れ、信頼性の高いプロジェクターを実現す
ることができる。
本発明の一つの態様の放電灯駆動方法は、放電灯に駆動電力を供給して駆動させる放電
灯駆動方法であって、相対的に低い第1駆動電力を前記放電灯に供給する第1駆動と、前
記第1駆動電力以上且つ前記放電灯の定格電力以下である第2駆動電力を前記放電灯に供
給する第2駆動と、を有し、前記放電灯の立上期間において前記第2駆動を実行し、前記
放電灯の劣化の程度に応じて、前記立上期間において実行される前記第2駆動における前
記放電灯に与える熱負荷を調整することを特徴とする。
本発明の一つの態様の放電灯駆動方法によれば、安定した放電が得られることで放電灯
の照度変化が抑えられ、放電灯の寿命を長く維持することができる。
第1実施形態のプロジェクターの概略構成図である。 第1実施形態における放電灯の断面図である。 第1実施形態のプロジェクターの各種構成要素を示すブロック図である。 第1実施形態の放電灯点灯装置の回路図である。 第1実施形態の制御部の一構成例を示すブロック図である。 放電灯の電極先端の突起の様子を示す図である。 第1実施形態の放電灯の駆動電力波形の一例を示す図である。 第1実施形態における駆動電力波形を決定するためのフローチャートである。 第2実施形態の放電灯の駆動電力波形の一例を示す図である。 劣化に伴う放電灯の電極先端の突起の変化を示す図である。 第2実施形態の駆動電流波形を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るプロジェクターについて説明する

なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的
思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりや
すくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせる場合がある。
(第1実施形態)
図1に示すように、本実施形態のプロジェクター500は、光源装置200と、平行化
レンズ305と、照明光学系310と、色分離光学系320と、3つの液晶ライトバルブ
330R,330G,330B(光変調素子)と、クロスダイクロイックプリズム340
と、投射光学系350と、を備えている。
光源装置200から射出された光は、平行化レンズ305を通過して照明光学系310
に入射する。平行化レンズ305は、光源装置200からの光を平行化する機能を有する
照明光学系310は、光源装置200から射出される光の照度を、液晶ライトバルブ3
30R,330G,330B上において均一化するように調整する機能を有する。さらに
、照明光学系310は、光源装置200から射出される光の偏光方向を一方向に揃える機
能を有する。その理由は、光源装置200から射出される光を液晶ライトバルブ330R
,330G,330Bで有効に利用するためである。
照度分布と偏光方向とが調整された光は、色分離光学系320に入射する。色分離光学
系320は、入射光を赤色光(R)、緑色光(G)、青色光(B)の3つの色光に分離す
る。3つの色光は、各色光に対応付けられた液晶ライトバルブ330R,330G,33
0Bによりそれぞれ変調される。液晶ライトバルブ330R,330G,330Bは、後
述する液晶パネル560R,560G,560Bと、偏光板(図示せず)と、を備えてい
る。偏光板は、液晶パネル560R,560G,560Bのそれぞれの光入射側および光
射出側に配置される。
変調された3つの色光は、クロスダイクロイックプリズム340により合成される。合
成光は投射光学系350に入射する。投射光学系350は、入射光をスクリーン700(
図3参照)に投射する。これにより、スクリーン700上に映像が表示される。なお、平
行化レンズ305、照明光学系310、色分離光学系320、クロスダイクロイックプリ
ズム340、投射光学系350の各々の構成としては、周知の構成を採用することができ
る。
図2は、光源装置200の構成を示す断面図である。光源装置200は、光源ユニット
210と、放電灯点灯装置(放電灯駆動装置)10と、を備えている。図2には、光源ユ
ニット210の断面図が示されている。光源ユニット210は、主反射鏡112と、放電
灯90と、副反射鏡50と、を備えている。
放電灯点灯装置10は、放電灯90に駆動電力(駆動電流)を供給して放電灯90を点
灯させる。主反射鏡112は、放電灯90から放出された光を照射方向Dに向けて反射す
る。照射方向Dは、放電灯90の光軸AXと平行である。
放電灯90の形状は、照射方向Dに沿って延びる棒状である。放電灯90の一方の端部
を第1端部90e1とし、放電灯90の他方の端部を第2端部90e2とする。放電灯9
0の材料は、例えば、石英ガラス等の透光性材料である。放電灯90の中央部は球状に膨
らんでおり、その内部は放電空間91である。放電空間91には、希ガス、金属ハロゲン
化合物等を含む放電媒体であるガスが封入されている。
放電空間91には、第1電極92および第2電極93の先端が突出している。第1電極
92は、放電空間91の第1端部90e1側に配置されている。第2電極93は、放電空
間91の第2端部90e2側に配置されている。第1電極92および第2電極93の形状
は、光軸AXに沿って延びる棒状である。放電空間91には、第1電極92および第2電
極93の電極先端部が、所定距離だけ離れて対向するように配置されている。第1電極9
2および第2電極93の材料は、例えば、タングステン等の金属である。
放電灯90の第1端部90e1に、第1端子536が設けられている。第1端子536
と第1電極92とは、放電灯90の内部を貫通する導電性部材534により電気的に接続
されている。同様に、放電灯90の第2端部90e2に、第2端子546が設けられてい
る。第2端子546と第2電極93とは、放電灯90の内部を貫通する導電性部材544
により電気的に接続されている。第1端子536および第2端子546の材料は、例えば
、タングステン等の金属である。導電性部材534,544の材料としては、例えば、モ
リブデン箔が利用される。
第1端子536および第2端子546は、放電灯点灯装置10に接続されている。放電
灯点灯装置10は、第1端子536および第2端子546に、放電灯90を駆動するため
の駆動電力を供給する。その結果、第1電極92および第2電極93の間でアーク放電が
起きる。アーク放電により発生した光(放電光)は、破線の矢印で示すように、放電位置
から全方向に向かって放射される。
主反射鏡112は、固定部材114により、放電灯90の第1端部90e1に固定され
ている。主反射鏡112は、放電光のうち、照射方向Dと反対側に向かって進む光を照射
方向Dに向かって反射する。主反射鏡112の反射面(放電灯90側の面)の形状は、放
電光を照射方向Dに向かって反射できる範囲内において、特に限定されず、例えば、回転
楕円形状であっても、回転放物線形状であってもよい。例えば、主反射鏡112の反射面
の形状を回転放物線形状とした場合、主反射鏡112は、放電光を光軸AXに略平行な光
に変換することができる。これにより、平行化レンズ305を省略することができる。
副反射鏡50は、固定部材522により、放電灯90の第2端部90e2側に固定され
ている。副反射鏡50の反射面(放電灯90側の面)の形状は、放電空間91の第2端部
90e2側の部分を囲む球面形状である。副反射鏡50は、放電光のうち、主反射鏡11
2が配置された側と反対側に向かって進む光を主反射鏡112に向かって反射する。これ
により、放電空間91から放射される光の利用効率を高めることができる。
固定部材114,522の材料は、放電灯90からの発熱に耐え得る耐熱材料である範
囲内において、特に限定されず、例えば、無機接着剤である。主反射鏡112および副反
射鏡50と放電灯90との配置を固定する方法としては、主反射鏡112および副反射鏡
50を放電灯90に固定する方法に限らず、任意の方法を採用できる。例えば、放電灯9
0と主反射鏡112とを、独立にプロジェクター500の筐体(図示せず)に固定しても
よい。
副反射鏡50についても同様である。
以下、プロジェクター500の回路構成について説明する。
図3は、本実施形態のプロジェクター500の回路構成の一例を示す図である。プロジ
ェクター500は、図1に示した光学系の他、画像信号変換部510と、直流電源装置8
0と、液晶パネル560R,560G,560Bと、画像処理装置570と、CPU(Ce
ntral Processing Unit)580と、を備えている。
画像信号変換部510は、外部から入力された画像信号502(輝度−色差信号やアナ
ログRGB信号など)を所定のワード長のデジタルRGB信号に変換して画像信号512
R,512G,512Bを生成し、画像処理装置570に供給する。
画像処理装置570は、3つの画像信号512R,512G,512Bに対してそれぞ
れ画像処理を行う。画像処理装置570は、液晶パネル560R,560G,560Bを
それぞれ駆動するための駆動信号572R,572G,572Bを液晶パネル560R,
560G,560Bに供給する。
直流電源装置80は、外部の交流電源600から供給される交流電圧を一定の直流電圧
に変換する。直流電源装置80は、トランス(図示しないが、直流電源装置80に含まれ
る)の2次側にある画像信号変換部510、画像処理装置570およびトランスの1次側
にある放電灯点灯装置10に直流電圧を供給する。
放電灯点灯装置10は、起動時に放電灯90の電極間に高電圧を発生し、絶縁破壊を生
じさせて放電路を形成する。以後、放電灯点灯装置10は、放電灯90が放電を維持する
ための駆動電流Iを供給する。
液晶パネル560R,560G,560Bは、前述した液晶ライトバルブ330R,3
30G,330Bにそれぞれ備えられている。液晶パネル560R,560G,560B
は、それぞれ駆動信号572R,572G,572Bに基づいて、前述した光学系を介し
て各液晶パネル560R,560G,560Bに入射される色光の透過率(輝度)を変調
する。
CPU580は、プロジェクター500の点灯開始から消灯に至るまでの各種の動作を
制御する。例えば、図3の例では、通信信号582を介して点灯命令や消灯命令を放電灯
点灯装置10に出力する。CPU580は、放電灯点灯装置10から通信信号584を介
して放電灯90の点灯情報を受け取る。
以下、放電灯点灯装置10の構成について説明する。
図4は、放電灯点灯装置10の回路構成の一例を示す図である。
放電灯点灯装置10は、図4に示すように、電力制御回路20と、極性反転回路30と
、制御部40と、動作検出部60と、イグナイター回路70と、を備えている。
電力制御回路20は、放電灯90に供給する駆動電力を生成する。本実施形態において
は、電力制御回路20は、直流電源装置80からの電圧を入力とし、入力電圧を降圧して
直流電流Idを出力するダウンチョッパー回路で構成されている。
電力制御回路20は、スイッチ素子21、ダイオード22、コイル23およびコンデン
サー24を含んで構成される。スイッチ素子21は、例えば、トランジスターで構成され
る。本実施形態においては、スイッチ素子21の一端は直流電源装置80の正電圧側に接
続され、他端はダイオード22のカソード端子およびコイル23の一端に接続されている
コイル23の他端にコンデンサー24の一端が接続され、コンデンサー24の他端はダ
イオード22のアノード端子および直流電源装置80の負電圧側に接続されている。スイ
ッチ素子21の制御端子には、後述する制御部40から電流制御信号が入力されてスイッ
チ素子21のON/OFFが制御される。電流制御信号には、例えば、PWM(Pulse Wi
dth Modulation)制御信号が用いられてもよい。
スイッチ素子21がONすると、コイル23に電流が流れ、コイル23にエネルギーが
蓄えられる。その後、スイッチ素子21がOFFすると、コイル23に蓄えられたエネル
ギーがコンデンサー24とダイオード22とを通る経路で放出される。その結果、スイッ
チ素子21がONする時間の割合に応じた直流電流Idが発生する。
極性反転回路30は、電力制御回路20から入力される直流電流Idを所定のタイミン
グで極性反転させる。これにより、極性反転回路30は、制御された時間だけ継続する直
流である駆動電流I、もしくは、任意の周波数を持つ交流である駆動電流Iを生成し、出
力する。本実施形態において、極性反転回路30は、インバーターブリッジ回路(フルブ
リッジ回路)で構成されている。
極性反転回路30は、例えば、トランジスターなどで構成される第1のスイッチ素子3
1、第2のスイッチ素子32、第3のスイッチ素子33、および第4のスイッチ素子34
を含んでいる。極性反転回路30は、直列接続された第1のスイッチ素子31および第2
のスイッチ素子32と、直列接続された第3のスイッチ素子33および第4のスイッチ素
子34と、が互いに並列接続された構成を有する。第1のスイッチ素子31、第2のスイ
ッチ素子32、第3のスイッチ素子33、および第4のスイッチ素子34の制御端子には
、それぞれ制御部40から極性反転制御信号が入力される。この極性反転制御信号に基づ
いて、第1のスイッチ素子31、第2のスイッチ素子32、第3のスイッチ素子33およ
び第4のスイッチ素子34のON/OFF動作が制御される。
極性反転回路30においては、第1のスイッチ素子31および第4のスイッチ素子34
と、第2のスイッチ素子32および第3のスイッチ素子33と、を交互にON/OFFさ
せる動作が繰り返される。これにより、電力制御回路20から出力される直流電流Idの
極性が交互に反転する。極性反転回路30は、第1のスイッチ素子31と第2のスイッチ
素子32との共通接続点、および第3のスイッチ素子33と第4のスイッチ素子34との
共通接続点から、制御された時間だけ同一極性状態を継続する直流である駆動電流I、も
しくは制御された周波数をもつ交流である駆動電流Iを生成し、出力する。
すなわち、極性反転回路30は、第1のスイッチ素子31および第4のスイッチ素子3
4がONのときには第2のスイッチ素子32および第3のスイッチ素子33がOFFであ
り、第1のスイッチ素子31および第4のスイッチ素子34がOFFのときには第2のス
イッチ素子32および第3のスイッチ素子33がONであるように制御される。したがっ
て、第1のスイッチ素子31および第4のスイッチ素子34がONのときには、コンデン
サー24の一端から第1のスイッチ素子31、放電灯90、第4のスイッチ素子34の順
に流れる駆動電流Iが発生する。第2のスイッチ素子32および第3のスイッチ素子33
がONのときには、コンデンサー24の一端から第3のスイッチ素子33、放電灯90、
第2のスイッチ素子32の順に流れる駆動電流Iが発生する。
本実施形態において、電力制御回路20と極性反転回路30とを合わせた部分が放電灯
駆動部230に対応する。すなわち、放電灯駆動部230は、放電灯90を駆動する駆動
電流I(駆動電力)を放電灯90に供給する。
制御部40は、放電灯駆動部230を制御する。図4の例では、制御部40は、電力制
御回路20および極性反転回路30を制御することにより、駆動電流Iが同一極性を継続
する保持時間、駆動電流Iの電流値(駆動電力の電力値)、周波数等のパラメーターを制
御する。制御部40は、極性反転回路30に対して、駆動電流Iの極性反転タイミングに
より、駆動電流Iが同一極性で継続する保持時間、駆動電流Iの周波数等を制御する極性
反転制御を行う。制御部40は、電力制御回路20に対して、出力される直流電流Idの
電流値を制御する電流制御を行う。
本実施形態において制御部40は、後述する低電力モード時電力(第1駆動電力)を放
電灯90に供給する駆動(第1駆動)と、後述するリフレッシュ電力(第2駆動電力)を
放電灯90に供給する駆動(第2駆動)と、を実行可能である。
制御部40の構成は、特に限定されない。本実施形態においては、制御部40は、シス
テムコントローラー41、電力制御回路コントローラー42、および極性反転回路コント
ローラー43を含んで構成されている。なお、制御部40は、その一部または全てを半導
体集積回路で構成してもよい。
システムコントローラー41は、電力制御回路コントローラー42および極性反転回路
コントローラー43を制御することにより、電力制御回路20および極性反転回路30を
制御する。システムコントローラー41は、動作検出部60が検出したランプ電圧(電極
間電圧)Vlaおよび駆動電流Iに基づき、電力制御回路コントローラー42および極性
反転回路コントローラー43を制御してもよい。
本実施形態においては、システムコントローラー41は、記憶部44を含んで構成され
ている。記憶部44は、システムコントローラー41とは独立に設けられてもよい。
システムコントローラー41は、記憶部44に格納された情報に基づき、電力制御回路
20および極性反転回路30を制御してもよい。記憶部44には、例えば、駆動電流Iが
同一極性で継続する保持時間、駆動電流Iの電流値、周波数、波形、変調パターン等の駆
動パラメーターに関する情報が格納されていてもよい。
電力制御回路コントローラー42は、システムコントローラー41からの制御信号に基
づき、電力制御回路20へ電流制御信号を出力することにより、電力制御回路20を制御
する。
極性反転回路コントローラー43は、システムコントローラー41からの制御信号に基
づき、極性反転回路30へ極性反転制御信号を出力することにより、極性反転回路30を
制御する。
制御部40は、専用回路を用いて実現され、上述した制御や後述する処理の各種制御を
行うようにすることができる。これに対して、制御部40は、例えば、CPUが記憶部4
4に記憶された制御プログラムを実行することによりコンピューターとして機能し、これ
らの処理の各種制御を行うようにすることもできる。
図5は、制御部40の他の構成例について説明するための図である。図5に示すように
、制御部40は、制御プログラムにより、電力制御回路20を制御する電流制御手段40
−1、極性反転回路30を制御する極性反転制御手段40−2として機能するように構成
されてもよい。
図4に示した例では、制御部40は、放電灯点灯装置10の一部として構成されている
。これに対して、制御部40の機能の一部をCPU580が担うように構成されていても
よい。
動作検出部60は、例えば、放電灯90のランプ電圧を検出して制御部40にランプ電
圧情報を出力する電圧検出部、駆動電流Iを検出して制御部40に駆動電流情報を出力す
る電流検出部、などを含んでいてもよい。本実施形態においては、動作検出部60は、第
1の抵抗61、第2の抵抗62および第3の抵抗63を含んで構成されている。なお、放
電灯90のランプ電圧は、放電灯90の電極間電圧を意味する。
本実施形態において、電圧検出部は、放電灯90と並列に、互いに直列接続された第1
の抵抗61および第2の抵抗62で分圧した電圧によりランプ電圧Vlaを検出する。ま
た、本実施形態において、電流検出部は、放電灯90に直列に接続された第3の抵抗63
に発生する電圧により駆動電流Iを検出する。
イグナイター回路70は、放電灯90の点灯開始時にのみ動作する。イグナイター回路
70は、放電灯90の点灯開始時に放電灯90の電極間(第1電極92と第2電極93と
の間)を絶縁破壊して放電路を形成するために必要な高電圧(放電灯90の通常点灯時よ
りも高い電圧)を、放電灯90の電極間(第1電極92と第2電極93との間)に供給す
る。本実施形態においては、イグナイター回路70は、放電灯90と並列に接続されてい
る。
図6(a),(b)には、第1電極92および第2電極93の先端部分が示されている
。第1電極92および第2電極93の先端にはそれぞれ突起552p,562pが形成さ
れている。第1電極92と第2電極93の間で生じる放電は、主として突起552pと突
起562pとの間で生じる。本実施形態のように突起552p,562pがある場合には
、突起が無い場合と比べて、第1電極92および第2電極93における放電位置(アーク
位置)の移動を抑えることができる。
図6(a)は、第1電極92が陽極として動作し、第2電極93が陰極として動作する
第1極性状態を示している。第1極性状態では、放電により、第2電極93(陰極)から
第1電極92(陽極)へ電子が移動する。陰極(第2電極93)からは電子が放出される
。陰極(第2電極93)から放出された電子は陽極(第1電極92)の先端に衝突する。
この衝突によって熱が生じ、陽極(第1電極92)の先端(突起552p)の温度が上昇
する。
図6(b)は、第1電極92が陰極として動作し、第2電極93が陽極として動作する
第2極性状態を示している。第2極性状態では、第1極性状態とは逆に、第1電極92か
ら第2電極93へ電子が移動する。その結果、第2電極93の先端(突起562p)の温
度が上昇する。
このように、電子が衝突する陽極の温度は、電子を放出する陰極の温度と比べて高くな
りやすい。ここで、一方の電極の温度が他方の電極と比べて高い状態が続くことは、種々
の不具合を引き起こす虞がある。例えば、高温となる電極の先端が過剰に溶けた場合には
、意図しない電極の変形が生じ得る。その結果、電極間距離(アーク長)が適正値からず
れ、照度が安定しない虞がある。逆に、低温となる電極の先端の溶融が不十分な場合には
、先端に生じた微小な凹凸が溶けずに残る虞がある。その結果、いわゆるアークジャンプ
が生じる(アーク位置が安定せずに移動する)場合がある。
本実施形態では、電極先端の突起を適度に溶融させるために、放電灯90に与える熱負
荷を調整する。本実施形態においては、熱負荷を調整する方法として、放電灯90に供給
する駆動電力を調整する方法を用いた場合について説明する。すなわち、熱負荷を大きく
する場合には、駆動電力を大きく設定し、熱負荷を小さくする場合には、駆動電力を小さ
く設定することで、放電灯90に与える熱負荷を調整する。
本実施形態においては、放電灯90に供給する駆動電力(熱負荷)を、図7に示すよう
に制御する。
図7は本実施形態の駆動電力の波形を示す図である。図7の横軸は時間(秒)であり、
図7の縦軸は駆動電力(W)である。
放電灯90の点灯を開始すると、駆動電力は徐々に上昇した後、所定の目標電力に到達
する。このとき、放電灯90の内部のプラズマ密度は小さく、温度は低く、駆動電力は不
安定な状態である。その後、放電灯90の内部のプラズマ密度が大きく、温度が高くなる
につれて、駆動電力は安定な状態となる。放電灯90の点灯開始から駆動電力が安定する
までの期間を立上期間と定義する。立上期間が過ぎた後は継続的に放電灯90を点灯させ
る期間に入る。この期間を定常点灯期間と定義する。
本実施形態の駆動電力波形においては、図7に示すように、立上期間は、リフレッシュ
電力(第2駆動電力)に向けて駆動電力が徐々に増加する第1立上期間T1と、駆動電力
がリフレッシュ電力の値に一定に維持される第2立上期間T2と、を有している。第1立
上期間T1および第2立上期間T2の長さは適宜設定することができる。また、駆動電力
波形は、立上期間が終了した後、相対的に低い電力である低電力モード時電力(第1駆動
電力)を供給する定常点灯期間(低電力モード点灯期間)を有している。本実施形態にお
いては、第1駆動電力としての低電力モード時電力による放電灯90の駆動を第1駆動、
第2駆動電力としてのリフレッシュ電力による放電灯90の駆動を第2駆動としている。
具体的には、一例として、放電灯90の定格電力Wtが200Wであり、低電力モード
時電力(第1駆動電力)Wlが140Wであり、リフレッシュ電力(第2駆動電力)Wr
が190Wである。これらの電力値は、Wl≦Wr≦Wtの関係を満たしている。例えば
0秒〜45秒の第1立上期間T1では、駆動電力は0Vから190Wに向けて直線的に増
加する。45秒〜100秒の第2立上期間T2では、駆動電力は190Wで一定に維持さ
れる。100秒以降の定常点灯期間では、駆動電力は140Wで一定に維持される。
図7ではリフレッシュ電力Wrが190Wの状態を示したが、図4に示す制御部40は
、ランプ電圧(電極間電圧)を参照して放電灯90の劣化の程度を検出し、放電灯90の
劣化の程度に応じてリフレッシュ電力の値を適宜調整する。すなわち、放電灯90の劣化
(損耗)が進行している程、電極間距離の増大に伴ってランプ電圧が高くなる。このとき
、リフレッシュ電力を高くして電極先端の突起をより溶融させる必要がある。特に低電力
モードで放電灯90を駆動した場合、電極の先端部分のみが溶融して微小な突起が形成さ
れる。低電力モードでは電極が溶融しにくいため、突起が変形しやすく、投影画面のちら
つきが発生するおそれがある。ところが、微小な突起を適切に形成すれば、その突起によ
りアーク放電が安定し、ちらつきが抑えられる。
劣化していない新品の放電灯90に対してリフレッシュ電力を高くすると、電極の先端
が溶融し過ぎ、微小な突起が消滅してしまう。劣化が進行した放電灯90では電流値が低
くなる分、劣化の程度を保ちながら電極を適度に溶融させることができる。そのため、劣
化が進行していない放電灯90に対してリフレッシュ電力を相対的に低く、劣化が進行し
ている放電灯90に対してリフレッシュ電力を相対的に高くする。このように、プロジェ
クターの設計者は、ランプ電圧と、そのランプ電圧に対して最適なリフレッシュ電力の相
関関係を予め求めておくことで、投影画面のちらつきを抑えることができる。ランプ電圧
とリフレッシュ電力との相関関係の一例を[表1]に示す。
Figure 0006303704
ここで、ランプ電圧(電極間電圧)を参照してからリフレッシュ電力を決定するまでの
第1の手順について、図8を用いて説明する。
放電灯90が点灯(ステップS1)した後、第1立上期間T1内においてランプ電圧を
参照する時間(図7のtaに相当)を予め設定しておく。時間taを例えば20秒とする
。制御部40は、放電灯90の点灯が開始してから時間ta(20秒)が経過したか否か
を判断する(ステップS2)。
時間ta(20秒)が経過したら、制御部40はランプ電圧を参照する(ステップS3
)。第1立上期間T1中は駆動電力の増大に伴ってランプ電圧が徐々に上昇する。
したがって、時間taで参照したランプ電圧は、定常点灯期間におけるランプ電圧とは異
なる。そこで、プロジェクターの設計者は、時間taでのランプ電圧値から定常点灯期間
でのランプ電圧を求める換算式、もしくは複数の放電灯を実測して得られた電圧推移の統
計値に基づく換算テーブルを予め用意しておく。換算テーブルの一例を[表2]に示す。
なお、[表2]では、時間taでのランプ電圧値と定常点灯期間でのランプ電圧との関係
に加え、[表1]に示したリフレッシュ電力との関係も組み合わせて示している。
Figure 0006303704
制御部40は、[表2]に基づいて、定常点灯期間におけるランプ電圧を推定し(ステ
ップS4)、リフレッシュ電力を決定する(ステップS5)。例えば、時間taで参照し
たランプ電圧が30Vであったとすると、[表2]から定常点灯期間におけるランプ電圧
の推定値は81〜90Vとなる。このとき、最適なリフレッシュ電力の値は190Wとな
り、図7に示した駆動電力波形となる。
上述したように、本実施形態の放電灯点灯装置10において、駆動電力波形は、放電灯
90の立上期間として、リフレッシュ電力に向けて駆動電力が徐々に増加する第1立上期
間T1と、駆動電力がリフレッシュ電力の値に一定に維持される第2立上期間T2と、を
有している。さらに、制御部40は、放電灯90の劣化の程度に応じてリフレッシュ電力
の値を調整する構成となっている。そのため、放電灯90の劣化の程度に係わらず、電極
先端の突起を常に適度に溶融させることができ、突起の形状を維持することができる。そ
の結果、放電が安定することにより、照度変化が少なく、寿命の長い光源装置200を実
現できる。これにより、表示品位に優れ、信頼性の高いプロジェクター500を実現でき
る。リフレッシュ電力は放電灯90の定格電力を超えないため、放電灯90に過度の負荷
を与えることはない。
また、本実施形態において、制御部40は、第1立上期間T1内の任意の時間taにお
けるランプ電圧を参照し、ランプ電圧の参照結果から定常点灯期間のランプ電圧を推定す
る構成となっている。この構成によれば、1回の点灯毎に第1立上期間T1でのランプ電
圧を参照するため、定常点灯期間のランプ電圧を精度良く推定でき、放電灯90の劣化の
程度を的確に検出することができる。
ただし、ランプ電圧の参照からリフレッシュ電力の決定までの手順としては、上記の第
1の手順に代えて、以下の第2の手順を採用してもよい。第2の手順において、制御部4
0は、前回の放電灯点灯時に参照したランプ電圧を例えば記憶部44に記憶させておく。
その後、次回の放電灯点灯時に、制御部40は、記憶部44からランプ電圧を読み出し、
その読み出し結果から定常点灯期間のランプ電圧を推定する。
第2の手順を採用した場合、前回の点灯時に記憶済みの電極間電圧を次回の点灯時に参
照するため、立上期間内でランプ電圧を参照することなく、定常点灯期間のランプ電圧を
容易に推定でき、放電灯90の劣化の程度を的確に検出することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態は、第1実施形態に対して、劣化に伴う放電灯90に与える熱負荷の変化
のさせ方が異なる。
なお、以下の説明において、第1実施形態と同様の構成については、適宜同一の符号を
付す等により説明を省略する場合がある。
本実施形態においては、放電灯90の劣化の程度が所定値以下である場合には、放電灯
90の劣化が進むに従って放電灯90に与える熱負荷を大きく設定し、放電灯90の劣化
の程度が所定値より大きい場合には、放電灯90に与える熱負荷を、放電灯90の劣化の
程度が所定値であるときの熱負荷以下に設定する。
以下の説明においては、熱負荷を調整する方法を、リフレッシュ電力(第2駆動電力)
を調整する方法とし、劣化の程度を検出する方法を、ランプ電圧を参照する方法とした場
合について説明する。
図9は、本実施形態の駆動電力の波形の一例を示す図である。図9の横軸は時間(秒)
であり、図9の縦軸は駆動電力(W)である。図9においては、リフレッシュ電力が異な
る複数の駆動電力波形を示している。
本実施形態の駆動電力波形においては、図9に示すように、立上期間は、リフレッシュ
電力に向けて駆動電力が徐々に増加する第1立上期間と、駆動電力がリフレッシュ電力の
値に一定に維持される第2立上期間と、を有している。第1立上期間から第2立上期間へ
と移行するタイミングは、駆動電力がリフレッシュ電力まで増加した時点であるため、図
9において、第2立上期間が開始される時点は駆動電力波形ごとに異なっている。
リフレッシュ電力は、ランプ電圧の値に基づいて設定される。本実施形態におけるラン
プ電圧とリフレッシュ電力との相関関係の一例を[表3]に示す。
Figure 0006303704
表3に示す例では、放電灯90のランプ電圧が所定値より大きい場合に、放電灯90の
ランプ電圧が大きくなるのに従って、リフレッシュ電力が低く設定される。表3において
は、放電灯90の劣化の程度を示すランプ電圧の所定値は90Vである。すなわち、ラン
プ電圧が90V以下である場合には、ランプ電圧が大きくなるのに従って、リフレッシュ
電力を高く設定し、ランプ電圧が90Vより大きい場合には、ランプ電圧が大きくなるの
に従ってリフレッシュ電力を低く設定する。
具体的には、例えば、ランプ電圧が0V以上90V以下の範囲では、リフレッシュ電力
は、140Wから200Wに向けて段階的に高くなるように設定され、ランプ電圧が90
Vより大きい範囲では、リフレッシュ電力は、200Wから140Wに向けて段階的に低
くなるように設定される。所定値は、放電灯90ごとに、実験的に求めることができる。
本実施形態によれば、ランプ電圧が所定値より大きい場合、すなわち、放電灯90の劣
化の程度が所定値よりも大きい場合に、リフレッシュ電力、すなわち、放電灯90に与え
る熱負荷を所定値における熱負荷以下に設定するため、放電灯90の寿命が低下すること
を抑制できる。以下、詳細に説明する。
図10(A)〜(C)は、劣化に伴う第1電極92の先端の突起552pの変化を示す
図である。図10(A)は、放電灯90が劣化していない初期の状態を示す図である。図
10(B)は、放電灯90の劣化がある程度進行した中期の状態を示す図である。図10
(C)は、放電灯90の劣化の程度が大きい末期の状態を示す図である。
図10(A)〜(C)に示すように、放電灯90の劣化が進行するのに従って、第1電
極92の形状が崩れ、突起552pが細くなる。図10(C)に示す突起552pが細く
なった末期の状態においてリフレッシュ電力を大きく設定すると、突起552pが溶けて
消滅してしまう場合があった。これにより、放電灯90の寿命が低下する場合があった。
これに対して、本実施形態によれば、ランプ電圧が所定値よりも大きい場合には、リフ
レッシュ電力の値が、ランプ電圧が所定値であるときのリフレッシュ電力の値以下に設定
される。そのため、劣化によって第1電極92の突起552pが細くなった放電灯90に
、過大な熱負荷が与えられることを抑制でき、突起552pが消滅することを抑制できる
。したがって、本実施形態によれば、放電灯90の寿命が低下することを抑制できる。
また、本実施形態によれば、ランプ電圧が所定値より大きい場合には、ランプ電圧が大
きくなるのに従って、リフレッシュ電力の値が低く設定される。そのため、劣化によって
第1電極92の突起552pが細くなるのに従って、放電灯90に与える熱負荷を小さく
することができる。これにより、本実施形態によれば、突起552pが消滅することをよ
り抑制でき、その結果、放電灯90の寿命が低下することをより抑制できる。
なお、本実施形態においては、以下の構成を採用してもよい。
上記説明においては、ランプ電圧が所定値より大きい場合には、ランプ電圧が大きくな
るのに従ってリフレッシュ電力が低くなるように設定したが、これに限られない。本実施
形態においては、例えば、[表4]に示すように、リフレッシュ電力を変化させてもよい
Figure 0006303704
表4では、ランプ電圧が所定値より大きい場合には、ランプ電圧が所定値の場合におけ
るリフレッシュ電力をそのまま維持するように設定される。表4に示す例では、ランプ電
圧が90Vより大きい場合には、リフレッシュ電力は200Wに維持される。
この構成によれば、ランプ電圧が所定値より大きくなった場合に、リフレッシュ電力を
変化させる必要がないため、制御が簡便である。
また、本実施形態においては、放電灯90に与える熱負荷を調整する方法として、駆動
電流の波形を調整する方法を用いてもよい。具体的には、例えば、駆動電流の波形におけ
る放電灯90に強負荷を与える強負荷駆動の割合を変化させることによって、放電灯90
に与える熱負荷を調整する。すなわち、駆動電流波形に含まれる強負荷駆動の割合を大き
くすることで放電灯90に与える熱負荷を大きくし、駆動電流波形に含まれる強負荷駆動
の割合を小さくすることで放電灯90に与える熱負荷を小さくする。
図11は、強負荷駆動の波形の一例を示す図である。
この構成では、図11に示すように、一方の極性の直流駆動を8ミリ秒行った後、周波
数が500Hzの交流波形の1周期分を5サイクル組み合わせた単位パターンを10サイ
クル繰り返し、その後、直流駆動の極性を反転させて同様の駆動を繰り返すパターンを採
用する。この例では、同一極性の直流駆動を繰り返し10サイクル挿入することにより、
一方の電極の突起の溶融を促進している。直流駆動時間は、特に限定されないが、突起の
溶融効果を高めるため、すなわち、放電灯90に与える熱負荷を大きくするためには、直
流駆動間に挟む交流駆動時間よりも長くすることが好ましい。また、双方の電極の突起を
均等に溶融させるためには、強負荷駆動の波形パターンの挿入期間を全体で見たときに、
一方の極性の直流駆動時間と他方の極性の直流駆動時間とが等しいことが好ましい。
強負荷駆動における交流波形の周波数を低くすることで、強負荷駆動によって放電灯90に与えられる熱負荷を大きくすることができ、強負荷駆動における交流波形の周波数を高くすることで、強負荷駆動によって放電灯90に与えられる熱負荷を小さくすることができる。
ランプ電圧と、駆動電流波形における強負荷駆動の割合との相関関係の一例を[表5]
,[表6]に示す。
Figure 0006303704
Figure 0006303704
[表5]は、ランプ電圧が所定値より大きい場合に、ランプ電圧が大きくなるのに従っ
て強負荷駆動の割合を小さく設定する場合の一例を示した表である。
[表6]は、ランプ電圧が所定値より大きい場合に、強負荷駆動の割合をランプ電圧が
所定値であるときの値のまま維持する場合の一例を示した表である。
[表5],[表6]に示す例においては、いずれも、ランプ電圧の所定値は90Vであ
る。
[表5]に示す例では、ランプ電圧が0V以上、90V以下の場合においては、強負荷
駆動の割合は、50%から80%に向けて段階的に大きくなるように設定され、ランプ電
圧が90Vより大きい場合においては、80%から50%に向けて段階的に小さくなるよ
うに設定される。
また、[表6]に示す例では、ランプ電圧が0V以上、90V以下の場合においては、
強負荷駆動の割合は、50%から80%に向けて段階的に大きくなるように設定され、ラ
ンプ電圧が90Vより大きい場合においては、80%に維持されるように設定される。
なお、この構成においては、放電灯90に与える熱負荷を調整する方法として、駆動電
流波形における強負荷駆動の割合を変化させる方法のみに限られるものではなく、例えば
、強負荷駆動における交流駆動時間と直流駆動時間とを変化させてもよいし、交流電流駆
動における周波数を変化させてもよい。
また、第1実施形態においても、放電灯90に与える熱負荷を調整する方法として、上
記説明した駆動電流波形を調整する方法を用いてもよいことは言うまでもない。
本実施形態においては、放電灯90に与える熱負荷を調整する方法として、リフレッシ
ュ電力と、駆動電流波形における強負荷駆動の割合と、をそれぞれ変化させる方法として
もよい。この場合においては、例えば、ランプ電圧が所定値よりも大きい場合に、リフレ
ッシュ電力は一定値に維持しつつ、強負荷駆動の割合をランプ電圧が大きくなるのに従っ
て小さく設定してもよい。
また、本実施形態においては、例えば、ランプ電圧が所定値以下である場合には、放電
灯90に与える熱負荷を一定に維持し、ランプ電圧が所定値より大きい場合には、ランプ
電圧が大きくなるのに従って放電灯90に与える熱負荷を小さく設定してもよい。
なお、本発明の技術範囲は上記の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨
を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば上記実施形態では、ランプ電圧を参照することにより放電灯の劣化の程度を検出
したが、この構成に代えて、例えばランプ電圧を参照することなく、放電灯の累積点灯時
間を参照して放電灯の劣化の程度を検出してもよい。この場合、放電灯の累積点灯時間と
リフレッシュ電力との関係を示すテーブル等を用意しておけばよい。
また、上述の実施形態において、透過型のプロジェクターに本発明を適用した場合の例
について説明したが、本発明は、反射型のプロジェクターにも適用することも可能である
。ここで、「透過型」とは、液晶パネル等を含む液晶ライトバルブが光を透過するタイプ
であることを意味する。「反射型」とは、液晶ライトバルブが光を反射するタイプである
ことを意味する。なお、光変調装置は、液晶パネル等に限られず、例えばマイクロミラー
を用いた光変調装置であってもよい。
また、上述の実施形態において、3つの液晶パネル(液晶ライトバルブ330R,33
0G,330B)を用いたプロジェクター500の例のみを挙げたが、本発明は、1つの
液晶パネルのみを用いたプロジェクター、4つ以上の液晶パネルを用いたプロジェクター
にも適用可能である。
その他、放電灯駆動装置、光源装置、プロジェクターの具体的な構成については、上記
実施形態の例に限らず、適宜変更が可能である。
10…放電灯点灯装置(放電灯駆動装置)、40…制御部、90…放電灯、230…放
電灯駆動部、330R,330G,330B…液晶ライトバルブ(光変調素子)、350
…投射光学系、500…プロジェクター、T1…第1立上期間

Claims (14)

  1. 放電灯に駆動電力を供給する放電灯駆動部と、
    前記放電灯駆動部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    第1駆動電力を前記放電灯に供給する第1駆動と、前記第1駆動電力以上且つ前記放電灯の定格電力以下である第2駆動電力を前記放電灯に供給する第2駆動と、を実行可能であり、
    前記放電灯の立上期間において前記第2駆動を実行し、
    前記立上期間は、前記駆動電力が前記第2駆動電力へ向けて増加される第1立上期間を含み、
    前記制御部は、
    前記第1立上期間内の任意の時点における電極間電圧を参照し、前記電極間電圧の参照結果から前記第1駆動における電極間電圧を推定し、
    推定された前記電極間電圧を参照することにより前記放電灯の劣化の程度を検出し、
    前記放電灯の劣化の程度に応じて、前記立上期間において実行される前記第2駆動における前記放電灯に与える熱負荷を調整することを特徴とする放電灯駆動装置。
  2. 請求項1に記載の放電灯駆動装置であって、
    前記制御部は、前記放電灯の劣化が進行するに従って前記熱負荷を大きく設定することを特徴とする放電灯駆動装置。
  3. 請求項1に記載の放電灯駆動装置であって、
    前記制御部は、前記放電灯の劣化の程度が所定値よりも大きい場合、前記熱負荷を前記所定値における前記熱負荷以下に設定することを特徴とする放電灯駆動装置。
  4. 請求項3に記載の放電灯駆動装置であって、
    前記制御部は、前記放電灯の劣化の程度が前記所定値以下である場合、前記放電灯の劣化が進行するに従って、前記熱負荷を大きく設定することを特徴とする放電灯駆動装置。
  5. 請求項4に記載の放電灯駆動装置であって、
    前記制御部は、前記放電灯の劣化の程度が前記所定値よりも大きい場合、前記放電灯の劣化が進行するに従って、前記熱負荷を小さく設定することを特徴とする放電灯駆動装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の放電灯駆動装置であって、
    前記熱負荷を調整することは、前記第2駆動電力の値を調整することを含むことを特徴とする放電灯駆動装置。
  7. 請求項6に記載の放電灯駆動装置であって、
    前記制御部は、前記第2駆動電力の値を大きくすることで前記熱負荷を大きくし、前記第2駆動電力の値を小さくすることで前記熱負荷を小さくすることを特徴とする放電灯駆動装置。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の放電灯駆動装置であって、
    前記熱負荷を調整することは、前記立上期間において前記放電灯に供給される駆動電流の波形を調整することを含むことを特徴とする放電灯駆動装置。
  9. 請求項8に記載の放電灯駆動装置であって、
    前記制御部は、直流電流が前記放電灯に供給される直流駆動期間と、交流電流が前記放電灯に供給される交流駆動期間と、を交互に繰り返し、
    前記制御部は、前記直流駆動期間の長さおよび前記交流駆動期間の長さを変化させることで前記熱負荷を調整することを特徴とする放電灯駆動装置。
  10. 請求項8に記載の放電灯駆動装置であって、
    前記制御部は、直流電流が前記放電灯に供給される直流駆動期間と、交流電流が前記放電灯に供給される交流駆動期間と、を交互に繰り返し、
    前記制御部は、前記交流駆動期間における前記交流電流の周波数を変化させることで前記熱負荷を調整することを特徴とする放電灯駆動装置。
  11. 請求項10に記載の放電灯駆動装置であって、
    前記制御部は、前記周波数を低くすることで前記熱負荷を大きくし、前記周波数を高くすることで前記熱負荷を小さくすることを特徴とする放電灯駆動装置。
  12. 光を射出する放電灯と、
    請求項1から請求項11までのいずれか一項に記載の放電灯駆動装置と、
    を備えることを特徴とする光源装置。
  13. 請求項12に記載の光源装置と、
    前記光源装置から射出される光を映像信号に応じて変調する光変調素子と、
    前記光変調素子により変調された光を投射する投射光学系と、
    を備えることを特徴とするプロジェクター。
  14. 放電灯に駆動電力を供給して前記放電灯を駆動させる放電灯駆動方法であって、
    第1駆動電力を前記放電灯に供給する第1駆動を実行するステップと、
    前記第1駆動電力以上且つ前記放電灯の定格電力以下である第2駆動電力を前記放電灯に供給する第2駆動を実行するステップと、
    を備え、
    前記放電灯の立上期間において前記第2駆動を実行し、
    前記立上期間は、前記駆動電力が前記第2駆動電力へ向けて増加される第1立上期間を含み、
    前記第1立上期間内の任意の時点における電極間電圧を参照し、前記電極間電圧の参照結果から前記第1駆動における電極間電圧を推定し、
    推定された前記電極間電圧を参照することにより前記放電灯の劣化の程度を検出し、
    前記放電灯の劣化の程度に応じて、前記立上期間において実行される前記第2駆動における前記放電灯に与える熱負荷を調整することを特徴とする放電灯駆動方法。
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