JP2016157562A - 放電灯駆動装置、光源装置、プロジェクター、および放電灯駆動方法 - Google Patents

放電灯駆動装置、光源装置、プロジェクター、および放電灯駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】放電灯の寿命を向上できる放電灯駆動装置を提供する。
【解決手段】本発明の放電灯駆動装置の一つの態様は、第1電極および第2電極を有する放電灯に駆動電流を供給する放電灯駆動部と、放電灯駆動部を制御する制御部と、を備え、駆動電流は、放電灯に交流電流が供給される第1交流期間および第2交流期間を有し、第1交流期間は、第1電極が陽極となる第1極性期間と第2電極が陽極となる第2極性期間とからなり第1極性期間の長さが第2極性期間の長さよりも大きい第1単位駆動期間が複数連続して構成され、第2交流期間は、第1極性期間と第2極性期間とからなり第2極性期間の長さが第1極性期間の長さよりも大きい第2単位駆動期間が複数連続して構成されることを特徴とする。
【選択図】図7

Description

本発明は、放電灯駆動装置、光源装置、プロジェクター、および放電灯駆動方法に関する。
放電灯が劣化してランプ電圧が低下すると、電極が溶融しにくくなるため、電極先端の突起が細くなり、放電灯の劣化が加速的に進行する問題が知られている。
これに対して、例えば、特許文献1に示すように、放電灯に供給される交流電流の間に直流電流を挿入し、放電灯の劣化状態の進行に伴って直流電流成分を増加させる方法が提案されている。
特開2011−23288号公報
しかしながら、上記のような方法では、直流電流によって陽極となる側の電極先端の突起の溶融量が向上される一方で、陰極となる側の電極の温度は低下するため、陰極となる側の電極先端の形状が変形し、フリッカーが生じる問題があった。したがって、放電灯の寿命を十分に向上できない場合があった。
本発明の一つの態様は、上記問題点に鑑みて成されたものであって、放電灯の寿命を向上できる放電灯駆動装置、そのような放電灯駆動装置を備える光源装置、およびそのような光源装置を備えるプロジェクターを提供することを目的の一つとする。また、本発明の一つの態様は、放電灯の寿命を向上できる放電灯駆動方法を提供することを目的の一つとする。
本発明の放電灯駆動装置の一つの態様は、第1電極および第2電極を有する放電灯に駆動電流を供給する放電灯駆動部と、前記放電灯駆動部を制御する制御部と、を備え、前記駆動電流は、前記放電灯に交流電流が供給される第1交流期間および第2交流期間を有し、前記第1交流期間は、前記第1電極が陽極となる第1極性期間と前記第2電極が陽極となる第2極性期間とからなり前記第1極性期間の長さが前記第2極性期間の長さよりも大きい第1単位駆動期間が複数連続して構成され、前記第2交流期間は、前記第1極性期間と前記第2極性期間とからなり前記第2極性期間の長さが前記第1極性期間の長さよりも大きい第2単位駆動期間が複数連続して構成されることを特徴とする。
本発明の放電灯駆動装置の一つの態様によれば、第1交流期間を構成する第1単位駆動期間において、第2極性期間の長さに対する第1極性期間の長さの比が1より大きい。そのため、第1交流期間において、第1極性期間の長さの合計が、第2極性期間の長さの合計よりも大きくなり、第1極性期間において陽極となる第1電極における先端の突起の溶融量を向上できる。一方で、第1交流期間を構成する複数の第1単位駆動期間ごとに、第1極性期間よりも短い時間、反対極性となる第2極性期間が設けられているため、第2極性期間において陽極となる第2電極の温度が低下することを抑制できる。これにより、第2電極における先端の突起が変形することを抑制でき、フリッカーが生じることを抑制できる。第2交流期間においても、第1電極と第2電極とが逆となることを除いて同様である。
したがって、本発明の放電灯駆動装置の一つの態様によれば、加熱される側の電極における先端の突起の溶融量を向上させつつ、加熱されるのと逆側の電極における先端の突起の変形を抑制してフリッカーを抑制できるため、放電灯の寿命を向上できる放電灯駆動装置が得られる。
なお、加熱される側の電極とは、第1交流期間においては第1電極であり、第2交流期間においては、第2電極である。
前記第1単位駆動期間における、前記第2極性期間の長さに対する前記第1極性期間の長さの比は、3.0以上であり、前記第2単位駆動期間における、前記第1極性期間の長さに対する前記第2極性期間の長さの比は、3.0以上である構成としてもよい。
この構成によれば、加熱されるのと逆側の電極の温度が低下することを抑制しつつ、加熱される側の電極における先端の突起の溶融量をより向上できる。
前記第1単位駆動期間における前記第2極性期間の長さ、および前記第2単位駆動期間における前記第1極性期間の長さは、1.0msより小さい構成としてもよい。
この構成によれば、加熱される側の電極が陽極となる時間を、相対的に大きくできるため、加熱される側の電極における先端の突起の溶融量をより向上できる。
前記第1単位駆動期間における前記第2極性期間の長さ、および前記第2単位駆動期間における前記第1極性期間の長さは、0.16ms以上である構成としてもよい。
この構成によれば、加熱されるのと逆側の電極の温度が低下することを抑制できる。
前記第1単位駆動期間における前記第1極性期間の長さ、および前記第2単位駆動期間における前記第2極性期間の長さは、1.0ms以上である構成としてもよい。
この構成によれば、加熱される側の電極における先端の突起の溶融量をより向上できる。
前記第1交流期間の長さ、および前記第2交流期間の長さは、5.0ms以上である構成としてもよい。
この構成によれば、加熱される側の電極における先端の突起の溶融量をより向上できる。
前記第1交流期間の長さ、および前記第2交流期間の長さは、等しい構成としてもよい。
この構成によれば、第1電極と第2電極とをバランスよく加熱して溶融させることができる。
前記第1交流期間の長さ、および前記第2交流期間の長さは、互いに異なる構成としてもよい。
この構成によれば、第1交流期間と第2交流期間とのうちの長い方の期間において、加熱される側の電極の温度をより高くすることができるため、突起の溶融量をより向上できる。
前記駆動電流は、前記放電灯に交流電流が供給される第3交流期間を有し、前記第3交流期間は、前記第1極性期間の長さと前記第2極性期間の長さとが等しい第3単位駆動期間が複数連続して構成され、前記第1交流期間と前記第2交流期間とのうちの少なくとも一方の直後に設けられる構成としてもよい。
この構成によれば、突起の形状や、成長度合いを制御できる。
前記第1交流期間の長さは、前記放電灯に供給される駆動電力が小さいほど、大きく設定される構成としてもよい。
この構成によれば、駆動電力が小さい場合に、第1電極における突起の溶融量を向上できる。
前記第1交流期間における前記第1極性期間の平均の長さは、前記放電灯に供給される駆動電力が小さいほど、小さく設定される構成としてもよい。
この構成によれば、駆動電力が小さい場合において、第1交流期間の長さを大きくした際に、加熱されるのと逆側の第2電極の温度が低下することを抑制できる。
前記第1電極と前記第2電極との間の電極間電圧を検出する電圧検出部をさらに備え、前記第1交流期間の長さは、前記電極間電圧が大きいほど、大きく設定される構成としてもよい。
この構成によれば、電極間電圧が大きい場合に、第1電極における突起の溶融量を向上できる。
前記第1交流期間における前記第1極性期間の平均の長さは、前記電極間電圧が大きいほど、小さく設定される構成としてもよい。
この構成によれば、電極間電圧が大きい場合において、第1交流期間の長さを大きくした際に、加熱されるのと逆側の第2電極の温度が低下することを抑制できる。
時間的に隣り合う前記第1単位駆動期間の長さは、互いに異なる構成としてもよい。
この構成によれば、例えば、プロジェクターに搭載した際に、電極の極性の切換えによる駆動電流のオーバーシュートがプロジェクターの液晶パネルと干渉してノイズを生じることを抑制できる。
前記第1交流期間内において、前記第2極性期間を挟んで時間的に隣り合う前記第1極性期間の長さは、互いに異なる構成としてもよい。
この構成によれば、第1交流期間において、第1極性期間ごとに第1電極に与える熱負荷が変動するため、突起の成長が安定する。
前記第1交流期間内において、複数の前記第1極性期間の長さは、時間的に後に設けられる前記第1極性期間ほど、小さくなるように設定される構成としてもよい。
この構成によれば、加熱されるのと逆側の第2電極の温度が低下することを抑制できる。
本発明の光源装置の一つの態様は、光を射出する前記放電灯と、上記の放電灯駆動装置と、を備えることを特徴とする。
本発明の光源装置の一つの態様によれば、上記の放電灯駆動装置を備えるため、放電灯の寿命を向上できる光源装置が得られる。
本発明のプロジェクターの一つの態様は、上記の光源装置と、前記光源装置から射出される光を映像信号に応じて変調する光変調素子と、前記光変調素子により変調された光を投射する投射光学系と、を備えることを特徴とする。
本発明のプロジェクターの一つの態様によれば、上記の光源装置を備えるため、放電灯の寿命を向上できるプロジェクターが得られる。
本発明の放電灯駆動方法の一つの態様は、第1電極および第2電極を有する放電灯に駆動電流を供給して、前記放電灯を駆動させる放電灯駆動方法であって、前記放電灯に交流電流が供給される第1交流期間と、前記放電灯に交流電流が供給される第2交流期間と、を有し、前記第1交流期間は、前記第1電極が陽極となる第1極性期間と前記第2電極が陽極となる第2極性期間とからなり前記第1極性期間の長さが前記第2極性期間の長さよりも大きい第1単位駆動期間が複数連続して構成され、前記第2交流期間は、前記第1極性期間と前記第2極性期間とからなり前記第2極性期間の長さが前記第1極性期間の長さよりも大きい第2単位駆動期間が複数連続して構成されることを特徴とする。
本発明の放電灯駆動方法の一つの態様によれば、上述したのと同様にして、放電灯の寿命を向上できる。
第1実施形態のプロジェクターの概略構成図である。 第1実施形態における放電灯の断面図である。 第1実施形態のプロジェクターの各種構成要素を示すブロック図である。 第1実施形態の放電灯点灯装置の回路図である。 第1実施形態の制御部の一構成例を示すブロック図である。 放電灯の電極先端の突起の様子を示す図である。 第1実施形態の駆動電流波形を示す図である。 第2実施形態の駆動電流波形を示す図である。 第3実施形態の駆動電流波形を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るプロジェクターについて説明する。
なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせる場合がある。
<第1実施形態>
図1に示すように、本実施形態のプロジェクター500は、光源装置200と、平行化レンズ305と、照明光学系310と、色分離光学系320と、3つの液晶ライトバルブ330R,330G,330B(光変調素子)と、クロスダイクロイックプリズム340と、投射光学系350と、を備えている。
光源装置200から射出された光は、平行化レンズ305を通過して照明光学系310に入射する。平行化レンズ305は、光源装置200からの光を平行化する。
照明光学系310は、光源装置200から射出される光の照度を、液晶ライトバルブ330R,330G,330B上において均一化するように調整する。さらに、照明光学系310は、光源装置200から射出される光の偏光方向を一方向に揃える。その理由は、光源装置200から射出される光を液晶ライトバルブ330R,330G,330Bで有効に利用するためである。
照度分布と偏光方向とが調整された光は、色分離光学系320に入射する。色分離光学系320は、入射光を赤色光(R)、緑色光(G)、青色光(B)の3つの色光に分離する。3つの色光は、各色光に対応付けられた液晶ライトバルブ330R,330G,330Bによりそれぞれ変調される。液晶ライトバルブ330R,330G,330Bは、後述する液晶パネル560R,560G,560Bと、偏光板(図示せず)と、を備えている。偏光板は、液晶パネル560R,560G,560Bのそれぞれの光入射側および光射出側に配置される。
変調された3つの色光は、クロスダイクロイックプリズム340により合成される。合成光は投射光学系350に入射する。投射光学系350は、入射光をスクリーン700(図3参照)に投射する。これにより、スクリーン700上に映像が表示される。なお、平行化レンズ305、照明光学系310、色分離光学系320、クロスダイクロイックプリズム340、投射光学系350の各々の構成としては、周知の構成を採用することができる。
図2は、光源装置200の構成を示す断面図である。光源装置200は、光源ユニット210と、放電灯点灯装置(放電灯駆動装置)10と、を備えている。図2には、光源ユニット210の断面図が示されている。光源ユニット210は、主反射鏡112と、放電灯90と、副反射鏡50と、を備えている。
放電灯点灯装置10は、放電灯90に駆動電力(駆動電流)を供給して放電灯90を点灯させる。主反射鏡112は、放電灯90から放出された光を照射方向Dに向けて反射する。照射方向Dは、放電灯90の光軸AXと平行である。
放電灯90の形状は、照射方向Dに沿って延びる棒状である。放電灯90の一方の端部を第1端部90e1とし、放電灯90の他方の端部を第2端部90e2とする。放電灯90の材料は、例えば、石英ガラス等の透光性材料である。放電灯90の中央部は球状に膨らんでおり、その内部は放電空間91である。放電空間91には、希ガス、金属ハロゲン化合物等を含む放電媒体であるガスが封入されている。
放電空間91には、第1電極92および第2電極93の先端が突出している。第1電極92は、放電空間91の第1端部90e1側に配置されている。第2電極93は、放電空間91の第2端部90e2側に配置されている。第1電極92および第2電極93の形状は、光軸AXに沿って延びる棒状である。放電空間91には、第1電極92および第2電極93の電極先端部が、所定距離だけ離れて対向するように配置されている。第1電極92および第2電極93の材料は、例えば、タングステン等の金属である。
放電灯90の第1端部90e1に、第1端子536が設けられている。第1端子536と第1電極92とは、放電灯90の内部を貫通する導電性部材534により電気的に接続されている。同様に、放電灯90の第2端部90e2に、第2端子546が設けられている。第2端子546と第2電極93とは、放電灯90の内部を貫通する導電性部材544により電気的に接続されている。第1端子536および第2端子546の材料は、例えば、タングステン等の金属である。導電性部材534,544の材料としては、例えば、モリブデン箔が利用される。
第1端子536および第2端子546は、放電灯点灯装置10に接続されている。放電灯点灯装置10は、第1端子536および第2端子546に、放電灯90を駆動するための駆動電力Wdを供給する。その結果、第1電極92および第2電極93の間でアーク放電が起きる。アーク放電により発生した光(放電光)は、破線の矢印で示すように、放電位置から全方向に向かって放射される。
主反射鏡112は、固定部材114により、放電灯90の第1端部90e1に固定されている。主反射鏡112は、放電光のうち、照射方向Dと反対側に向かって進む光を照射方向Dに向かって反射する。主反射鏡112の反射面(放電灯90側の面)の形状は、放電光を照射方向Dに向かって反射できる範囲内において、特に限定されず、例えば、回転楕円形状であっても、回転放物線形状であってもよい。例えば、主反射鏡112の反射面の形状を回転放物線形状とした場合、主反射鏡112は、放電光を光軸AXに略平行な光に変換することができる。これにより、平行化レンズ305を省略することができる。
副反射鏡50は、固定部材522により、放電灯90の第2端部90e2側に固定されている。副反射鏡50の反射面(放電灯90側の面)の形状は、放電空間91の第2端部90e2側の部分を囲む球面形状である。副反射鏡50は、放電光のうち、主反射鏡112が配置された側と反対側に向かって進む光を主反射鏡112に向かって反射する。これにより、放電空間91から放射される光の利用効率を高めることができる。
固定部材114,522の材料は、放電灯90からの発熱に耐え得る耐熱材料である範囲内において、特に限定されず、例えば、無機接着剤である。主反射鏡112および副反射鏡50と放電灯90との配置を固定する方法としては、主反射鏡112および副反射鏡50を放電灯90に固定する方法に限らず、任意の方法を採用できる。例えば、放電灯90と主反射鏡112とを、独立にプロジェクター500の筐体(図示せず)に固定してもよい。副反射鏡50についても同様である。
以下、プロジェクター500の回路構成について説明する。
図3は、本実施形態のプロジェクター500の回路構成の一例を示す図である。プロジェクター500は、図1に示した光学系の他、画像信号変換部510と、直流電源装置80と、液晶パネル560R,560G,560Bと、画像処理装置570と、CPU(Central Processing Unit)580と、を備えている。
画像信号変換部510は、外部から入力された画像信号502(輝度−色差信号やアナログRGB信号など)を所定のワード長のデジタルRGB信号に変換して画像信号512R,512G,512Bを生成し、画像処理装置570に供給する。
画像処理装置570は、3つの画像信号512R,512G,512Bに対してそれぞれ画像処理を行う。画像処理装置570は、液晶パネル560R,560G,560Bをそれぞれ駆動するための駆動信号572R,572G,572Bを液晶パネル560R,560G,560Bに供給する。
直流電源装置80は、外部の交流電源600から供給される交流電圧を一定の直流電圧に変換する。直流電源装置80は、トランス(図示しないが、直流電源装置80に含まれる)の2次側にある画像信号変換部510、画像処理装置570およびトランスの1次側にある放電灯点灯装置10に直流電圧を供給する。
放電灯点灯装置10は、起動時に放電灯90の電極間に高電圧を発生し、絶縁破壊を生じさせて放電路を形成する。以後、放電灯点灯装置10は、放電灯90が放電を維持するための駆動電流Iを供給する。
液晶パネル560R,560G,560Bは、前述した液晶ライトバルブ330R,330G,330Bにそれぞれ備えられている。液晶パネル560R,560G,560Bは、それぞれ駆動信号572R,572G,572Bに基づいて、前述した光学系を介して各液晶パネル560R,560G,560Bに入射される色光の透過率(輝度)を変調する。
CPU580は、プロジェクター500の点灯開始から消灯に至るまでの各種の動作を制御する。例えば、図3の例では、通信信号582を介して点灯命令や消灯命令を放電灯点灯装置10に出力する。CPU580は、放電灯点灯装置10から通信信号584を介して放電灯90の点灯情報を受け取る。
以下、放電灯点灯装置10の構成について説明する。
図4は、放電灯点灯装置10の回路構成の一例を示す図である。
放電灯点灯装置10は、図4に示すように、電力制御回路20と、極性反転回路30と、制御部40と、動作検出部(電圧検出部)60と、イグナイター回路70と、を備えている。
電力制御回路20は、放電灯90に供給する駆動電力Wdを生成する。本実施形態においては、電力制御回路20は、直流電源装置80からの電圧を入力とし、入力電圧を降圧して直流電流Idを出力するダウンチョッパー回路で構成されている。
電力制御回路20は、スイッチ素子21、ダイオード22、コイル23およびコンデンサー24を含んで構成される。スイッチ素子21は、例えば、トランジスターで構成される。本実施形態においては、スイッチ素子21の一端は直流電源装置80の正電圧側に接続され、他端はダイオード22のカソード端子およびコイル23の一端に接続されている。
コイル23の他端にコンデンサー24の一端が接続され、コンデンサー24の他端はダイオード22のアノード端子および直流電源装置80の負電圧側に接続されている。スイッチ素子21の制御端子には、後述する制御部40から電流制御信号が入力されてスイッチ素子21のON/OFFが制御される。電流制御信号には、例えば、PWM(Pulse Width Modulation)制御信号が用いられてもよい。
スイッチ素子21がONすると、コイル23に電流が流れ、コイル23にエネルギーが蓄えられる。その後、スイッチ素子21がOFFすると、コイル23に蓄えられたエネルギーがコンデンサー24とダイオード22とを通る経路で放出される。その結果、スイッチ素子21がONする時間の割合に応じた直流電流Idが発生する。
極性反転回路30は、電力制御回路20から入力される直流電流Idを所定のタイミングで極性反転させる。これにより、極性反転回路30は、制御された時間だけ継続する直流である駆動電流I、もしくは、任意の周波数を持つ交流である駆動電流Iを生成し、出力する。本実施形態において、極性反転回路30は、インバーターブリッジ回路(フルブリッジ回路)で構成されている。
極性反転回路30は、例えば、トランジスターなどで構成される第1のスイッチ素子31、第2のスイッチ素子32、第3のスイッチ素子33、および第4のスイッチ素子34を含んでいる。極性反転回路30は、直列接続された第1のスイッチ素子31および第2のスイッチ素子32と、直列接続された第3のスイッチ素子33および第4のスイッチ素子34と、が互いに並列接続された構成を有する。第1のスイッチ素子31、第2のスイッチ素子32、第3のスイッチ素子33、および第4のスイッチ素子34の制御端子には、それぞれ制御部40から極性反転制御信号が入力される。この極性反転制御信号に基づいて、第1のスイッチ素子31、第2のスイッチ素子32、第3のスイッチ素子33および第4のスイッチ素子34のON/OFF動作が制御される。
極性反転回路30においては、第1のスイッチ素子31および第4のスイッチ素子34と、第2のスイッチ素子32および第3のスイッチ素子33と、を交互にON/OFFさせる動作が繰り返される。これにより、電力制御回路20から出力される直流電流Idの極性が交互に反転する。極性反転回路30は、第1のスイッチ素子31と第2のスイッチ素子32との共通接続点、および第3のスイッチ素子33と第4のスイッチ素子34との共通接続点から、制御された時間だけ同一極性状態を継続する直流である駆動電流I、もしくは制御された周波数をもつ交流である駆動電流Iを生成し、出力する。
すなわち、極性反転回路30は、第1のスイッチ素子31および第4のスイッチ素子34がONのときには第2のスイッチ素子32および第3のスイッチ素子33がOFFであり、第1のスイッチ素子31および第4のスイッチ素子34がOFFのときには第2のスイッチ素子32および第3のスイッチ素子33がONであるように制御される。したがって、第1のスイッチ素子31および第4のスイッチ素子34がONのときには、コンデンサー24の一端から第1のスイッチ素子31、放電灯90、第4のスイッチ素子34の順に流れる駆動電流Iが発生する。第2のスイッチ素子32および第3のスイッチ素子33がONのときには、コンデンサー24の一端から第3のスイッチ素子33、放電灯90、第2のスイッチ素子32の順に流れる駆動電流Iが発生する。
本実施形態において、電力制御回路20と極性反転回路30とを合わせた部分が放電灯駆動部230に対応する。すなわち、放電灯駆動部230は、放電灯90を駆動する駆動電流I(駆動電力)を放電灯90に供給する。
制御部40は、放電灯駆動部230を制御する。図4の例では、制御部40は、電力制御回路20および極性反転回路30を制御することにより、駆動電流Iが同一極性を継続する保持時間、駆動電流Iの電流値(駆動電力Wdの電力値)、周波数等のパラメーターを制御する。制御部40は、極性反転回路30に対して、駆動電流Iの極性反転タイミングにより、駆動電流Iが同一極性で継続する保持時間、駆動電流Iの周波数等を制御する極性反転制御を行う。制御部40は、電力制御回路20に対して、出力される直流電流Idの電流値を制御する電流制御を行う。
制御部40の構成は、特に限定されない。本実施形態においては、制御部40は、システムコントローラー41、電力制御回路コントローラー42、および極性反転回路コントローラー43を含んで構成されている。なお、制御部40は、その一部または全てを半導体集積回路で構成してもよい。
システムコントローラー41は、電力制御回路コントローラー42および極性反転回路コントローラー43を制御することにより、電力制御回路20および極性反転回路30を制御する。システムコントローラー41は、動作検出部60が検出したランプ電圧(電極間電圧)Vlaおよび駆動電流Iに基づき、電力制御回路コントローラー42および極性反転回路コントローラー43を制御してもよい。
本実施形態においては、システムコントローラー41は、記憶部44を含んで構成されている。記憶部44は、システムコントローラー41とは独立に設けられてもよい。
システムコントローラー41は、記憶部44に格納された情報に基づき、電力制御回路20および極性反転回路30を制御してもよい。記憶部44には、例えば、駆動電流Iが同一極性で継続する保持時間、駆動電流Iの電流値、周波数、波形、変調パターン等の駆動パラメーターに関する情報が格納されていてもよい。
電力制御回路コントローラー42は、システムコントローラー41からの制御信号に基づき、電力制御回路20へ電流制御信号を出力することにより、電力制御回路20を制御する。
極性反転回路コントローラー43は、システムコントローラー41からの制御信号に基づき、極性反転回路30へ極性反転制御信号を出力することにより、極性反転回路30を制御する。
制御部40は、専用回路を用いて実現され、上述した制御や後述する処理の各種制御を行うようにすることができる。これに対して、制御部40は、例えば、CPUが記憶部44に記憶された制御プログラムを実行することによりコンピューターとして機能し、これらの処理の各種制御を行うようにすることもできる。
図5は、制御部40の他の構成例について説明するための図である。図5に示すように、制御部40は、制御プログラムにより、電力制御回路20を制御する電流制御手段40−1、極性反転回路30を制御する極性反転制御手段40−2として機能するように構成されてもよい。
図4に示した例では、制御部40は、放電灯点灯装置10の一部として構成されている。これに対して、制御部40の機能の一部をCPU580が担うように構成されていてもよい。
動作検出部60は、本実施形態においては、放電灯90のランプ電圧を検出して制御部40にランプ電圧情報を出力する電圧検出部を含む。また、動作検出部60は、駆動電流Iを検出して制御部40に駆動電流情報を出力する電流検出部などを含んでいてもよい。本実施形態においては、動作検出部60は、第1の抵抗61、第2の抵抗62および第3の抵抗63を含んで構成されている。
本実施形態において、動作検出部60の電圧検出部は、放電灯90と並列に、互いに直列接続された第1の抵抗61および第2の抵抗62で分圧した電圧によりランプ電圧Vlaを検出する。また、本実施形態において、電流検出部は、放電灯90に直列に接続された第3の抵抗63に発生する電圧により駆動電流Iを検出する。
イグナイター回路70は、放電灯90の点灯開始時にのみ動作する。イグナイター回路70は、放電灯90の点灯開始時に放電灯90の電極間(第1電極92と第2電極93との間)を絶縁破壊して放電路を形成するために必要な高電圧(放電灯90の通常点灯時よりも高い電圧)を、放電灯90の電極間(第1電極92と第2電極93との間)に供給する。本実施形態においては、イグナイター回路70は、放電灯90と並列に接続されている。
図6(a),(b)には、第1電極92および第2電極93の先端部分が示されている。第1電極92および第2電極93の先端にはそれぞれ突起552p,562pが形成されている。第1電極92と第2電極93の間で生じる放電は、主として突起552pと突起562pとの間で生じる。本実施形態のように突起552p,562pがある場合には、突起が無い場合と比べて、第1電極92および第2電極93における放電位置(アーク位置)の移動を抑えることができる。
図6(a)は、第1電極92が陽極として動作し、第2電極93が陰極として動作する第1極性状態を示している。第1極性状態では、放電により、第2電極93(陰極)から第1電極92(陽極)へ電子が移動する。陰極(第2電極93)からは電子が放出される。陰極(第2電極93)から放出された電子は陽極(第1電極92)の先端に衝突する。この衝突によって熱が生じ、陽極(第1電極92)の先端(突起552p)の温度が上昇する。
図6(b)は、第1電極92が陰極として動作し、第2電極93が陽極として動作する第2極性状態を示している。第2極性状態では、第1極性状態とは逆に、第1電極92から第2電極93へ電子が移動する。その結果、第2電極93の先端(突起562p)の温度が上昇する。
このように、放電灯90に駆動電流Iが供給されることで、電子が衝突する陽極の温度は上昇する。一方、電子を放出する陰極は、陽極に向けて電子を放出している間、温度は低下する。
次に、制御部40による放電灯駆動部230の制御について説明する。
図7は、本実施形態の放電灯90に供給される駆動電流Iの駆動電流波形DW1を示す図である。図7において、縦軸は駆動電流Iを示しており、横軸は時間Tを示している。
本実施形態において制御部40は、図7に示す駆動電流波形DW1に従って放電灯駆動部230を制御する。
[駆動電流波形]
駆動電流波形DW1は、図7に示すように、複数の制御サイクルC1が連続して構成される。制御サイクルC1は、第1交流期間PH11と、第2交流期間PH21と、を含む。すなわち、駆動電流波形DW1(駆動電流I)は、第1交流期間PH11と、第2交流期間PH21と、を有する。第1交流期間PH11と第2交流期間PH21とは、駆動電流Iとして、電流値Im1と電流値−Im1との間で極性が反転される交流電流が放電灯90に供給される期間である。
(交流期間)
第1交流期間PH11は、第1電極92が加熱される期間である。第1交流期間PH11は、第1電極92が陽極となる第1極性期間P11aと第2電極93が陽極となる第2極性期間P11bとからなる第1単位駆動期間U11が複数連続して構成されている。本実施形態においては、第1交流期間PH11は、例えば、6つの第1単位駆動期間U11、すなわち、第1単位駆動期間U11aと、第1単位駆動期間U11bと、第1単位駆動期間U11cと、第1単位駆動期間U11dと、第1単位駆動期間U11eと、第1単位駆動期間U11fと、がこの順で連続して構成されている。
第2交流期間PH21は、第2電極93が加熱される期間である。第2交流期間PH21は、第1電極92が陽極となる第1極性期間P21aと第2電極93が陽極となる第2極性期間P21bとからなる第2単位駆動期間U21が複数連続して構成されている。本実施形態においては、第2交流期間PH21は、例えば、6つの第2単位駆動期間U21、すなわち、第2単位駆動期間U21aと、第2単位駆動期間U21bと、第2単位駆動期間U21cと、第2単位駆動期間U21dと、第2単位駆動期間U21eと、第2単位駆動期間U21fと、がこの順で連続して構成されている。
本実施形態の駆動電流波形DW1においては、第1交流期間PH11と第2交流期間PH21とは、極性が反転している点を除いて同様の波形を有する。すなわち、各第1単位駆動期間U11a〜U11fにおける第1極性期間P11aの長さt11aは、各第2単位駆動期間U21a〜U21fにおける第2極性期間P21bの長さt21bとそれぞれ同じである。各第1単位駆動期間U11a〜U11fにおける第2極性期間P11bの長さt11bは、各第2単位駆動期間U21a〜U21fにおける第1極性期間P21aの長さt21aと同じである。
そのため、本実施形態においては、第1交流期間PH11の長さt11と第2交流期間PH21の長さt21とは、等しい。
本実施形態において、第1交流期間PH11の長さt11および第2交流期間PH21の長さt21は、例えば、5.0ms(ミリ秒)以上に設定される。このように設定することで、第1電極92および第2電極93における突起552pおよび突起562pの溶融量を向上できる。
なお、本明細書において、2つの期間の長さが等しいとは、2つの期間の長さが厳密に同一である場合だけでなく、2つの期間の長さの比が、0.9以上、1.1以下程度である範囲を含む。
上述したように、本実施形態においては、第1交流期間PH11と第2交流期間PH21とは、極性が反転していることを除いて同様の波形を有するため、以下の説明においては、代表して第1交流期間PH11についてのみ説明する場合がある。
(単位駆動期間)
第1交流期間PH11の第1単位駆動期間U11において、第2極性期間P11bの長さt11bに対する第1極性期間P11aの長さt11aの比は、1より大きい。言い換えると、第1単位駆動期間U11において、第2極性に保持される保持時間に対する第1極性に保持される保持時間の保持時間比は、所定値X(X>1)以上となるように設定される。そのため、第1単位駆動期間U11においては、第1極性期間P11aの長さt11aは、第2極性期間P11bの長さt11bより大きい。
これにより、複数の第1単位駆動期間U11が連続して構成されている第1交流期間PH11においては、第1極性期間P11aの長さt11aの合計が、第2極性期間P11bの長さt11bの合計より大きい。したがって、第1交流期間PH11においては、第1極性期間P11aにおいて陽極となる第1電極92が加熱される。
本実施形態においては、例えば、上記の所定値Xは、3.0以上に設定される。言い換えると、第1交流期間PH11における、第2極性期間P11bの長さt11bに対する第1極性期間P11aの長さt11aの比(保持時間比)は、3.0以上である。
このように設定することで、加熱されるのと逆の電極、すなわち、第1交流期間PH11においては第2電極93の温度が低下することを抑制しつつ、第1交流期間PH11において加熱される第1電極92の溶融量をより向上できる。
本実施形態においては、各第1単位駆動期間U11a〜U11fの長さは、互いに異なる。これにより、本実施形態においては、時間的に隣り合う第1単位駆動期間U11の長さは、互いに異なる。
本実施形態においては、例えば、第1単位駆動期間U11における第1極性期間P11aの長さt11aは、1.0ms(ミリ秒)以上である。言い換えると、第1極性期間P11aの長さt11aは、500Hzの交流電流の半周期の長さ以上である。
このように設定することで、第1電極92における先端の突起552pの溶融量を効果的に向上できる。
また、第1単位駆動期間U11における第1極性期間P11aの長さt11aは、5.0ms(ミリ秒)以下、すなわち、100Hzの交流電流の半周期の長さ以下が好ましい。第1極性期間P11aにおいて陰極である第2電極93の温度が低下することを効果的に抑制できるためである。
本実施形態においては、例えば、各第1単位駆動期間U11a〜U11fにそれぞれ含まれる第1極性期間P11aの長さt11aは、互いに異なる。これにより、第1交流期間PH11において、第2極性期間P11bを挟んで隣り合う第1極性期間P11aの長さt11aは、互いに異なる。
本実施形態において、第1単位駆動期間U11における第2極性期間P11bの長さt11bは、例えば、約0.16ms(ミリ秒)以上であり、かつ、1.0ms(ミリ秒)より小さい。言い換えると、第2極性期間P11bの長さt11bは、3kHzの交流電流の半周期の長さ以上であり、かつ、500Hzの交流電流の半周期の長さより小さい。
このように設定することで、第1交流期間PH11において、第2電極93の温度が低下することを抑制しつつ、第1電極92の溶融量をより向上できる。
第1交流期間PH11における第1単位駆動期間U11の第1極性期間P11aの長さt11aおよび第2極性期間P11bの長さt11bの一例を表1に示す。表1においては、合わせて第2極性期間P11bの長さt11bに対する第1極性期間P11aの長さt11aの比、すなわち、第2極性の保持時間に対する第1極性の保持時間の保持時間比を示している。
Figure 2016157562
表1では、一例として、第1単位駆動期間U11aから第1単位駆動期間U11fの順に、第1極性期間P11aの長さt11aが小さくなるように設定されている。言い換えると、第1交流期間PH11内において、複数の第1極性期間P11aの長さt11aは、時間的に後に設けられる第1極性期間P11aほど、小さくなるように設定されている。
第2交流期間PH21の第2単位駆動期間U21において、第1極性期間P21aの長さt21aに対する第2極性期間P21bの長さt21bの比は、第1単位駆動期間U11と同様に、1より大きい。言い換えると、第2単位駆動期間U21において、第1極性に保持される保持時間に対する第2極性に保持される保持時間の保持時間比は、所定値X(X>1)以上となるように設定される。そのため、第2単位駆動期間U21においては、第2極性期間P21bの長さt21bは、第1極性期間P21aの長さt21aより大きい。
これにより、複数の第2単位駆動期間U21が連続して構成されている第2交流期間PH21においては、第2極性期間P21bの長さt21bの合計が、第1極性期間P21aの長さt21aの合計より大きい。したがって、第2交流期間PH21においては、第2極性期間P21bにおいて陽極となる第2電極93が加熱される。
上述したように、本実施形態においては、所定値Xは、3.0以上に設定される。すなわち、第2交流期間PH21における、第1極性期間P21aの長さt21aに対する第2極性期間P21bの長さt21bの比(保持時間比)は、3.0以上である。
このように設定することで、第2交流期間PH21において、第1電極92の温度が低下することを抑制しつつ、第2電極93の溶融量をより向上できる。
本実施形態においては、例えば、第2単位駆動期間U21における第2極性期間P21bの長さt21bは、第1単位駆動期間U11における第1極性期間P11aの長さt11aと同様に、1.0ms(ミリ秒)以上である。
このように設定することで、加熱する側の電極における先端の突起の溶融量を向上できる。
また、第2単位駆動期間U21における第2極性期間P21bの長さt21bは、第1単位駆動期間U11における第1極性期間P11aの長さt11aと同様に、5.0ms(ミリ秒)以下、すなわち、100Hzの交流電流の半周期の長さ以下が好ましい。第2極性期間P21bにおいて陰極である第1電極92の温度が低下することを効果的に抑制できるためである。
本実施形態において、第2単位駆動期間U21における第1極性期間P21aの長さt21aは、第1交流期間PH11における第2極性期間P11bの長さt11bと同様に、例えば、約0.16ms(ミリ秒)以上であり、かつ、1.0ms(ミリ秒)より小さい。
以上に説明したように、本実施形態の制御部40は、駆動電流波形DW1に従って、上記説明した各期間に応じた駆動電流Iが放電灯90に供給されるようにして放電灯駆動部230を制御する。
上記の制御部40による放電灯駆動部230の制御は、放電灯駆動方法として表現することもできる。すなわち、本実施形態の放電灯駆動方法は、第1電極92および第2電極93を有する放電灯90に駆動電流Iを供給して、放電灯90を駆動させる放電灯駆動方法であって、放電灯90に交流電流が供給される第1交流期間PH11と、放電灯90に交流電流が供給される第2交流期間PH21と、を有し、第1交流期間PH11は、第1電極92が陽極となる第1極性期間P11aと第2電極93が陽極となる第2極性期間P11bとからなる第1単位駆動期間U11が複数連続して構成され、第2交流期間PH21は、第1極性期間P21aと第2極性期間P21bとからなる第2単位駆動期間U21が複数連続して構成され、第1単位駆動期間U11における、第2極性期間P11bの長さt11bに対する第1極性期間P11aの長さt11aの比は、1より大きく、第2単位駆動期間U21における、第1極性期間P21aの長さt21aに対する第2極性期間P21bの長さt21bの比は、1より大きいことを特徴とする。
本実施形態によれば、第1交流期間PH11を構成する第1単位駆動期間U11において、第2極性期間P11bの長さt11bに対する第1極性期間P11aの長さt11aの比が1より大きい。そのため、第1交流期間PH11において、第1極性期間P11aの長さt11aの合計が、第2極性期間P11bの長さt11bの合計よりも大きくなり、第1極性期間P11aにおいて陽極となる第1電極92の突起552pの溶融量を向上できる。
一方で、第1交流期間PH11を構成する複数の第1単位駆動期間U11ごとに、第1極性期間P11aよりも短い時間、反対極性となる第2極性期間P11bが設けられているため、第2極性期間P11bにおいて陽極となる第2電極93の温度が低下することを抑制できる。これにより、第2電極93の突起562pが変形することを抑制でき、フリッカーが生じることを抑制できる。第2交流期間PH21においても、極性が反転する点を除いて同様である。
したがって、本実施形態によれば、加熱される側の電極における先端の突起の溶融量を向上させつつ、加熱されるのと逆側の電極における先端の突起の変形を抑制してフリッカーを抑制できるため、放電灯90の寿命を向上できる放電灯駆動装置が得られる。
また、本実施形態によれば、所定値Xが3.0以上に設定されるため、すなわち、第2極性期間P11bの長さt11bに対する第1極性期間P11aの長さt11aの比が3.0以上であるため、第2電極93の温度が低下することを抑制しつつ、第1交流期間PH11において第1電極92の突起552pの溶融量を向上できる。したがって、第2電極93の突起562pが変形してフリッカーが生じることを抑制できるとともに、第1電極92の突起552pを溶融して成長させることができ、突起552pの形状を太く維持できる。
また、本実施形態によれば、第1単位駆動期間U11における第1極性期間P11aの長さは、1.0ms(ミリ秒)以上である。そのため、第1交流期間PH11において第1電極92が加熱される時間を十分に長くすることができ、第1電極92を適切に溶融できる。
また、本実施形態によれば、第1単位駆動期間U11における第2極性期間P11bの長さt11bは、0.16ms(ミリ秒)以上であり、かつ、1.0ms(ミリ秒)より小さく設定される。これにより、第1交流期間PH11において、第2電極93の温度が低下することを抑制しつつ、第1電極92の溶融量をより向上できる。
また、本実施形態によれば、第1交流期間PH11の長さt11が5.0ms(ミリ秒)以上に設定される。これにより、第1電極92を適切に溶融することができる。
また、本実施形態によれば、第1交流期間PH11の長さt11と第2交流期間PH21の長さt21とは、等しく設定される。そのため、第1電極92と第2電極93とをバランスよく加熱して溶融することができる。
また、本実施形態によれば、隣り合う第1単位駆動期間U11の長さは、互いに異なるため、第1極性と第2極性とが切り替わるタイミングが、不規則になる。そのため、第1極性と第2極性とが切り替わる際に生じる、駆動電流Iのオーバーシュートがプロジェクター500の液晶パネル560R,560G,560Bと干渉してノイズが発生することを抑制できる。
また、本実施形態によれば、第1交流期間PH11において第2極性期間P11bを挟んで隣り合う第1極性期間P11aの長さは、互いに異なるため、第1単位駆動期間U11ごとに第1電極92に加えられる熱負荷が変動する。これにより、第1電極92の溶融度合いが変動し、突起552pの成長が安定する。
また、第1極性期間P11aで陰極となる第2電極93は、第2極性期間P11bが設けられることによって、温度低下がある程度抑制されるものの、第2電極93の温度は、第1交流期間PH11内において、時間の経過とともに徐々に低下する場合がある。
これに対して、本実施形態の表1に示した一例によれば、第1交流期間PH11内において、複数の第1極性期間P11aの長さt11aは、時間的に後に設けられる第1極性期間P11aほど、小さくなるように設定される。そのため、第1交流期間PH11内において、時間が経過するほど、第2極性期間P11bに切り替わる間隔が短くなり、第2電極93の温度が低下することをより抑制できる。
なお、本実施形態においては、以下の構成および方法を採用してもよい。
本実施形態においては、第1交流期間PH11に含まれる第1単位駆動期間U11の数および第2交流期間PH21に含まれる第2単位駆動期間U21の数は、5つ以下であってもよいし、7つ以上であってもよい。
また、本実施形態においては、第1交流期間PH11に含まれる第1単位駆動期間U11の数と、第2交流期間PH21に含まれる第2単位駆動期間U21の数とは、それぞれ異なっていてもよい。
また、本実施形態においては、第1交流期間PH11と第2交流期間PH21とのうち、いずれか一方のみにおいて、単位駆動期間の長さが互いに異なってもよい。
また、本実施形態においては、第1交流期間PH11と第2交流期間PH21とのうち、第1交流期間PH11のみにおいて、第2極性期間P11bを挟んで時間的に隣り合う第1極性期間P11aの長さt11aが互いに異なってもよいし、第2交流期間PH21のみにおいて、第1極性期間P21aを挟んで隣り合う第2極性期間P21bの長さt21bが互いに異なっていてもよい。
また、本実施形態においては、第1交流期間PH11と第2交流期間PH21とのうち、第1交流期間PH11内のみにおいて、第1極性期間P11aの長さt11aが、時間的に後に設けられる第1極性期間P11aほど、小さくなるように設定されてもよいし、第2交流期間PH21内のみにおいて、第2極性期間P21bの長さt21bが、時間的に後に設けられる第2極性期間P21bほど、小さくなるように設定されてもよい。
また、本実施形態においては、第1交流期間PH11に含まれる複数の第1単位駆動期間U11の長さは、同じであってもよいし、ランダムに変化してもよい。
また、本実施形態においては、第1単位駆動期間U11に含まれる第1極性期間P11aの長さは、同じであってもよいし、ランダムに変化してもよい。
また、本実施形態においては、所定値Xは、1より大きく、3.0より小さくてもよい。
また、本実施形態においては、第1交流期間PH11の長さt11は、5.0ms(ミリ秒)より小さくてもよい。
また、本実施形態においては、第1極性期間P11aの長さt11aは、1.0ms(ミリ秒)より小さくてもよい。
また、本実施形態においては、第2極性期間P11bの長さt11bは、0.16ms(ミリ秒)より小さくてもよいし、1.0ms(ミリ秒)以上であってもよい。
また、本実施形態においては、駆動電力Wdや、ランプ電圧Vlaの変化に応じて、駆動電流波形DW1における各期間の長さを変化させてもよい。以下、詳細に説明する。
表2は、駆動電力Wdの変化に応じて、第1交流期間PH11の長さt11を変化させた場合の一例を示す表である。
Figure 2016157562
表2に示すように、この構成においては、第1交流期間PH11の長さt11は、放電灯90に供給される駆動電力Wdが小さいほど、大きく設定される。
放電灯90に供給される駆動電力Wdが小さくなると、放電灯90に供給される駆動電流Iが小さくなるため、第1電極92および第2電極93に加えられる熱負荷が低下し、第1電極92および第2電極93の突起552p,562pは、溶融されにくくなる。そのため、突起552p,562pが変形し、フリッカーが生じる場合があった。
これに対して、この構成によれば、第1交流期間PH11の長さt11が、放電灯90に供給される駆動電力Wdが小さいほど、大きくなるように設定される。そのため、第1極性期間P11aの合計時間、すなわち、第1電極92が加熱される時間を大きくでき、第1電極92の突起552pの溶融量を向上できる。これにより、この構成によれば、駆動電力Wdが小さくなった場合に、第1電極92の突起552pの形状を維持しやすく、フリッカーの発生を抑制できる。第2交流期間PH21についても同様である。
また、表2に示すように、この構成においては、それぞれ第1極性期間P11aおよび第2極性期間P11bの平均の長さは、駆動電力Wdが小さいほど、小さく設定される。
駆動電力Wdが小さくなった際に、上述のようにして第1交流期間PH11の長さt11を大きく設定すると、第1電極92の加熱時間が大きくなる一方で、第2電極93の温度が低下する時間が長くなる。そのため、第2電極93の突起562pが変形し、フリッカーが生じる場合がある。
これに対して、この構成によれば、それぞれ第1極性期間P11aおよび第2極性期間P11bの平均の長さが、放電灯90に供給される駆動電力Wdが小さいほど、小さく設定される。そのため、第1極性から第2極性に切り替わる間隔を短くでき、第2電極93が加熱される頻度を向上できる。したがって、この構成によれば、駆動電力Wdが小さくなることに伴って第1交流期間PH11の長さt11を大きく設定した場合に、第2電極93の温度が低下し、変形することを抑制できる。
表3は、ランプ電圧Vlaの変化に応じて、第1交流期間PH11の長さt11を変化させた場合の一例を示す表である。
Figure 2016157562
表3に示すように、この構成においては、第1交流期間PH11の長さt11は、放電灯90の第1電極92と第2電極93との間に印加されるランプ電圧Vlaが大きいほど、大きく設定される。
放電灯90が経年等によって劣化すると、第1電極92と第2電極93との間の距離が大きくなり、ランプ電圧Vlaが大きくなる。定電力駆動においては、ランプ電圧Vlaが大きくなると、駆動電流Iが小さくなるため、第1電極92および第2電極93に加えられる熱負荷が低下し、第1電極92および第2電極93の突起552p,562pが溶融しにくくなる。そのため、第1電極92および第2電極93の突起552p,562pを十分に溶融できず、突起552p,562pの太さを維持できない場合があった。
これに対して、この構成によれば、第1交流期間PH11の長さt11は、放電灯90に印加されるランプ電圧Vlaが大きいほど、大きく設定される。そのため、第1電極92が溶融しにくくなるほど、第1電極92が加熱される時間を大きくでき、第1電極92が溶融されないことを抑制できる。
また、この構成においては、第1交流期間PH11において、それぞれ第1極性期間P11aおよび第2極性期間P11bの平均の長さは、ランプ電圧Vlaが大きいほど、小さく設定される。
上述したのと同様に、第1交流期間PH11の長さt11を大きくすると、第2電極93の温度が低下する時間が長くなるため、第2電極93の突起562pが変形し、フリッカーが生じる場合がある。
これに対して、この構成によれば、第1交流期間PH11における第1極性期間P11aおよび第2極性期間P11bのそれぞれの平均の長さが、放電灯90に印加されるランプ電圧Vlaが大きいほど、小さく設定される。そのため、上述したのと同様に、ランプ電圧Vlaが大きくなることに伴って第1交流期間PH11の長さt11を大きく設定した場合に、第2電極93の温度が低下して、変形することを抑制できる。
<第2実施形態>
第2実施形態は、第1実施形態に対して、第1交流期間の長さと、第2交流期間の長さとが異なる。
なお、以下の説明においては、上記実施形態と同様の構成については同一の符号付す等により説明を省略する場合がある。
図8は、本実施形態の放電灯90に供給される駆動電流Iの駆動電流波形DW2を示す図である。図8において、縦軸は駆動電流Iを示しており、横軸は時間Tを示している。
本実施形態において制御部40は、図8に示す駆動電流波形DW2に従って放電灯駆動部230を制御する。
駆動電流波形DW2は、図8に示すように、複数の制御サイクルC2が連続して構成される。制御サイクルC2は、第1交流期間PH11と、第2交流期間PH22と、を含む。すなわち、駆動電流波形DW2(駆動電流I)は、第1交流期間PH11と、第2交流期間PH22と、を有する。第2交流期間PH22は、駆動電流Iとして、電流値Im1と電流値−Im1との間で極性が反転される交流電流が放電灯90に供給される期間である。
第2交流期間PH22は、第2電極93が加熱される期間である。第2交流期間PH22は、第1電極92が陽極となる第1極性期間P22aと第2電極93が陽極となる第2極性期間P22bとからなる第2単位駆動期間U22が複数連続して構成されている。本実施形態においては、第2交流期間PH22は、例えば、3つの第2単位駆動期間U22、すなわち、第2単位駆動期間U22aと、第2単位駆動期間U22bと、第2単位駆動期間U22cと、がこの順で連続して構成されている。
本実施形態において、第2交流期間PH22の第2単位駆動期間U22a〜U22cは、第1実施形態における第2交流期間PH21の第2単位駆動期間U21a〜U21cと同様である。
本実施形態においては、第1交流期間PH11の長さt11と、第2交流期間PH22の長さt22とは、異なる。より詳細には、第2交流期間PH22の長さt22は、第1交流期間PH11の長さt11よりも小さい。
本実施形態によれば、第1交流期間PH11の長さt11が、第2交流期間PH22の長さt22より大きいため、制御サイクルC2内において、第2電極93と比べて第1電極92の方がより加熱される。そのため、制御サイクルC2が繰り返されることで、第1電極92全体が高温となり、突起552pをより溶融させやすくなる。制御サイクルC2が繰り返される合計時間は、例えば、0.25s(秒)以上とすることで、第1電極92を効果的に加熱できる。
なお、ある程度、制御サイクルC2を繰り返した後には、制御サイクルC2に対して、極性を反転させた制御サイクルを複数回繰返すことで、第1電極92と第2電極93との両方の突起552p,562pを溶融し、突起552p,562pの成長を促進できる。
なお、上記説明においては、第1交流期間PH11より短い第2交流期間PH22が、第1実施形態の第2交流期間PH21における第2単位駆動期間U21a〜U21cと同様の第2単位駆動期間U22a〜U22cで構成される期間としたが、これに限られない。
本実施形態においては、第1交流期間PH11より短い第2交流期間として、第1実施形態と同様にして、種々の第2単位駆動期間で構成された期間を選択できる。
<第3実施形態>
第3実施形態は、第1実施形態に対して、第1交流期間と第2交流期間との直後に、第3交流期間が設けられている点において異なる。
なお、以下の説明においては、上記実施形態と同様の構成については同一の符号付す等により説明を省略する場合がある。
図9は、本実施形態の放電灯90に供給される駆動電流Iの駆動電流波形DW3を示す図である。図9において、縦軸は駆動電流Iを示しており、横軸は時間Tを示している。
本実施形態において制御部40は、図9に示す駆動電流波形DW3に従って放電灯駆動部230を制御する。
駆動電流波形DW3は、図9に示すように、複数の制御サイクルC3が連続して構成される。制御サイクルC3は、第1交流期間PH11と、第3交流期間PH31と、第2交流期間PH21と、第3交流期間PH32と、をこの順で含む。すなわち、駆動電流波形DW3(駆動電流I)は、第1交流期間PH11と、第3交流期間PH31と、第2交流期間PH21と、第3交流期間PH32と、を有する。第3交流期間PH31および第3交流期間PH32は、駆動電流Iとして、電流値Im1と電流値−Im1との間で極性が反転される交流電流が放電灯90に供給される期間である。
第3交流期間PH31は、第1交流期間PH11の直後に設けられる。第3交流期間PH31は、第1電極92が陽極となる第1極性期間P31aと第2電極93が陽極となる第2極性期間P31bとからなる第3単位駆動期間U31が複数連続して構成されている。本実施形態においては、第3交流期間PH31は、例えば、2つの第3単位駆動期間U31、すなわち、第3単位駆動期間U31aと、第3単位駆動期間U31b、がこの順で連続して構成されている。
第3交流期間PH32は、第2交流期間PH21の直後に設けられる。第3交流期間PH32は、第1電極92が陽極となる第1極性期間P32aと第2電極93が陽極となる第2極性期間P32bとからなる第3単位駆動期間U32が複数連続して構成されている。本実施形態においては、第3交流期間PH32は、例えば、2つの第3単位駆動期間U32、すなわち、第3単位駆動期間U32aと、第3単位駆動期間U32b、がこの順で連続して構成されている。
なお、本明細書において、第3交流期間が第1交流期間または第2交流期間の直後に設けられるとは、第3交流期間が、第1交流期間または第2交流期間が終了した後、他の期間を挟まずに、第1交流期間または第2交流期間と連続して設けられることを含む。
第3単位駆動期間U31において、第1極性期間P31aの長さt31aと、第2極性期間P31bの長さt31bと、は等しい。
第3単位駆動期間U32において、第1極性期間P32aの長さt32aと、第2極性期間P32bの長さt32bと、は等しい。
本実施形態の駆動電流波形DW3においては、第3交流期間PH31と第3交流期間PH32とは、極性が反転している点を除いて同様の波形を有する。
したがって、第3交流期間PH31の長さt31と、第3交流期間PH32の長さt32とは、等しい。本実施形態においては、第3交流期間PH31の長さt31および第3交流期間PH32の長さt32は、第1交流期間PH11の長さt11および第2交流期間PH21の長さt21より小さい。
第3交流期間PH31,32における駆動電流Iの周波数は、目的に応じて設定される。例えば、第3交流期間PH31,32で加熱された電極をさらに加熱して高温とする場合には、第3交流期間PH31,32における駆動電流Iの周波数を、一例として10Hzより大きく、300Hz以下程度の、比較的低い周波数に設定する。このように設定することで、第3交流期間PH31,32で加熱された電極をさらに加熱し、電極の温度を高温にできる。
また、例えば、第3交流期間PH31,32で加熱されて溶融した電極の突起の成長を促進させる場合には、第3交流期間PH31,32における駆動電流Iの周波数を、一例として600Hz以上、1000Hz以下の比較的高い周波数に設定する。このように設定することで、第3交流期間PH31,32で加熱されて溶融した電極の突起が凝固して、突起の成長が促進される。
また、例えば、第3交流期間PH31,32における駆動電流Iの周波数を、電極の突起の形状を整えることを目的として放電灯90を駆動するのに用いられる周波数に設定することもできる。
このように、本実施形態によれば、第1交流期間PH11と第2交流期間PH21との直後に、それぞれ第3交流期間PH31と第3交流期間PH32とが設けられているため、上述したようにして第3交流期間PH31,32における駆動電流Iの周波数を調整することで、第1電極92および第2電極93の突起552p,562pの形状や、成長度合いを制御できる。
また、例えば、直流電流を放電灯90に供給して、直流電流と比較的高い周波数を有する交流電流との組み合わせで電極の溶融と凝固とを繰り返して突起の成長を促進させる方法を選択する場合、直流電流を供給している際に陰極となる電極の温度が低下する問題があった。また、直流電流を供給する期間の長さが放電灯点灯装置10の極性反転回路30によって制限されるため、極性の偏りを持って放電灯90を駆動する時間を一定以上長くすることが困難である問題があった。
これに対して、本実施形態によれば、直流電流の代わりに第1交流期間PH11および第2交流期間PH21を用いた構成となるため、第1実施形態および第2実施形態で述べたように、第1交流期間PH11および第2交流期間PH21においては、加熱される一方の電極に対して他方の電極の温度が低下することを抑制できる。
また、駆動電流波形DW3は、交流期間同士の組み合わせで構成されるため、極性反転回路30の制限を受けにくく、極性の偏りを持って放電灯90を駆動する時間を長くすることが容易である。
なお、本実施形態においては、以下の構成を採用することもできる。
上記説明においては、第1交流期間PH11の直後に第3交流期間PH31を設け、第2交流期間PH21の直後に第3交流期間PH32を設ける構成としたが、これに限られない。本実施形態においては、第1交流期間PH11と第2交流期間PH21とのうちのいずれか一方の直後のみに第3交流期間が設けられる構成としてもよい。すなわち、第3交流期間は、第1交流期間PH11および第2交流期間PH21のうち少なくとも一方の直後に設けられていればよい。
また、本実施形態においては、第3交流期間PH31,32の長さt31,t32が、第1交流期間PH11の長さt11および第2交流期間PH21の長さt21より大きくてもよい。
なお、上記第1実施形態から第3実施形態において述べた各期間の構成は、相互に組み合わせ可能であり、その組み合わせの順番や、繰り返し回数等は、特に限定されない。
また、上述の実施形態において、透過型のプロジェクターに本発明を適用した場合の例について説明したが、本発明は、反射型のプロジェクターにも適用することも可能である。ここで、「透過型」とは、液晶パネル等を含む液晶ライトバルブが光を透過するタイプであることを意味する。「反射型」とは、液晶ライトバルブが光を反射するタイプであることを意味する。なお、光変調装置は、液晶パネル等に限られず、例えばマイクロミラーを用いた光変調装置であってもよい。
また、上述の実施形態において、3つの液晶パネル560R,560G,560B(液晶ライトバルブ330R,330G,330B)を用いたプロジェクター500の例を挙げたが、本発明は、1つの液晶パネルのみを用いたプロジェクター、4つ以上の液晶パネルを用いたプロジェクターにも適用可能である。
実施例として、第1実施形態の駆動電流波形DW1に従って、定格200Wの放電灯を駆動した。実施例における各期間のパラメーターは、上記の表1に示す通りとした。表1においては、第1交流期間PH11および第2交流期間PH21の長さは、12.54ms(ミリ秒)、すなわち、約40Hzの交流電流の半周期の長さに相当し、各交流期間における加熱する側の電極が陽極となる極性期間の割合は、約81%である。すなわち、第1交流期間PH11および第2交流期間PH21において、加熱する側の電極が陽極となる極性期間の合計は、10.14ms(ミリ秒)である。
比較例として、第1交流期間PH11および第2交流期間PH21において、加熱する側の電極が陽極となる極性期間の合計である10.14ms(ミリ秒)ごとに極性が切り替わる交流電流によって、定格200Wの放電灯を駆動した。10.14ms(ミリ秒)ごとに極性が切り替わる交流電流とは、すなわち、周波数が約49Hzの矩形波交流電流である。
実施例、比較例ともに、放電灯を駆動電力140Wで1時間駆動したときの放電状態、および電極の突起の形状について観察した。
その結果、比較例においては、突起が変形して扁平化し、フリッカーが発生していることが確認できた。
一方、実施例においては、突起は太く維持され、安定した放電が持続していることが確認できた。
以上の実施例により、本発明の有用性を確認できた。
40…制御部、90…放電灯、92…第1電極、93…第2電極、Wd…駆動電力、200…光源装置、230…放電灯駆動部、350…投射光学系、500…プロジェクター、10…放電灯点灯装置(放電灯駆動装置)、60…動作検出部(電圧検出部)、I…駆動電流、Vla…ランプ電圧(電極間電圧)、DW1,DW2,DW3…駆動電流波形、PH11…第1交流期間、P11a,P21a,P22a,P31a,P32a…第1極性期間、P11b,P21b,P22b,P31b,P32b…第2極性期間、PH21,PH22…第2交流期間、PH31,PH32…第3交流期間、U11,U11a,U11b,U11c,U11d,U11e,U11f…第1単位駆動期間、U21,U21a,U21b,U21c,U21d,U21e,U21f,U22,U22a,U22b,U22c…第2単位駆動期間、U31,U31a,U31b,U32,U32a,U32b…第3単位駆動期間

Claims (19)

  1. 第1電極および第2電極を有する放電灯に駆動電流を供給する放電灯駆動部と、
    前記放電灯駆動部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記駆動電流は、前記放電灯に交流電流が供給される第1交流期間および第2交流期間を有し、
    前記第1交流期間は、前記第1電極が陽極となる第1極性期間と前記第2電極が陽極となる第2極性期間とからなり前記第1極性期間の長さが前記第2極性期間の長さよりも大きい第1単位駆動期間が複数連続して構成され、
    前記第2交流期間は、前記第1極性期間と前記第2極性期間とからなり前記第2極性期間の長さが前記第1極性期間の長さよりも大きい第2単位駆動期間が複数連続して構成されることを特徴とする放電灯駆動装置。
  2. 前記第1単位駆動期間における、前記第2極性期間の長さに対する前記第1極性期間の長さの比は、3.0以上であり、
    前記第2単位駆動期間における、前記第1極性期間の長さに対する前記第2極性期間の長さの比は、3.0以上である、請求項1に記載の放電灯駆動装置。
  3. 前記第1単位駆動期間における前記第2極性期間の長さ、および前記第2単位駆動期間における前記第1極性期間の長さは、1.0msより小さい、請求項1または2に記載の放電灯駆動装置。
  4. 前記第1単位駆動期間における前記第2極性期間の長さ、および前記第2単位駆動期間における前記第1極性期間の長さは、0.16ms以上である、請求項3に記載の放電灯駆動装置。
  5. 前記第1単位駆動期間における前記第1極性期間の長さ、および前記第2単位駆動期間における前記第2極性期間の長さは、1.0ms以上である、請求項1から4に記載の放電灯駆動装置。
  6. 前記第1交流期間の長さ、および前記第2交流期間の長さは、5.0ms以上である、請求項1から5のいずれか一項に記載の放電灯駆動装置。
  7. 前記第1交流期間の長さ、および前記第2交流期間の長さは、等しい、請求項1から6のいずれか一項に記載の放電灯駆動装置。
  8. 前記第1交流期間の長さ、および前記第2交流期間の長さは、互いに異なる、請求項1から6のいずれか一項に記載の放電灯駆動装置。
  9. 前記駆動電流は、前記放電灯に交流電流が供給される第3交流期間を有し、
    前記第3交流期間は、
    前記第1極性期間の長さと前記第2極性期間の長さとが等しい第3単位駆動期間が複数連続して構成され、
    前記第1交流期間と前記第2交流期間とのうちの少なくとも一方の直後に設けられる、請求項1から8のいずれか一項に記載の放電灯駆動装置。
  10. 前記第1交流期間の長さは、前記放電灯に供給される駆動電力が小さいほど、大きく設定される、請求項1から9のいずれか一項に記載の放電灯駆動装置。
  11. 前記第1交流期間における前記第1極性期間の平均の長さは、前記放電灯に供給される駆動電力が小さいほど、小さく設定される、請求項10に記載の放電灯駆動装置。
  12. 前記第1電極と前記第2電極との間の電極間電圧を検出する電圧検出部をさらに備え、
    前記第1交流期間の長さは、前記電極間電圧が大きいほど、大きく設定される、請求項1から11のいずれか一項に記載の放電灯駆動装置。
  13. 前記第1交流期間における前記第1極性期間の平均の長さは、前記電極間電圧が大きいほど、小さく設定される、請求項12に記載の放電灯駆動装置。
  14. 時間的に隣り合う前記第1単位駆動期間の長さは、互いに異なる、請求項1から13のいずれか一項に記載の放電灯駆動装置。
  15. 前記第1交流期間内において、前記第2極性期間を挟んで時間的に隣り合う前記第1極性期間の長さは、互いに異なる、請求項1から14のいずれか一項に記載の放電灯駆動装置。
  16. 前記第1交流期間内において、複数の前記第1極性期間の長さは、時間的に後に設けられる前記第1極性期間ほど、小さくなるように設定される、請求項1から15のいずれか一項に記載の放電灯駆動装置。
  17. 光を射出する前記放電灯と、
    請求項1から16のいずれか一項に記載の放電灯駆動装置と、
    を備えることを特徴とする光源装置。
  18. 請求項17に記載の光源装置と、
    前記光源装置から射出される光を映像信号に応じて変調する光変調素子と、
    前記光変調素子により変調された光を投射する投射光学系と、
    を備えることを特徴とするプロジェクター。
  19. 第1電極および第2電極を有する放電灯に駆動電流を供給して、前記放電灯を駆動させる放電灯駆動方法であって、
    前記放電灯に交流電流が供給される第1交流期間と、前記放電灯に交流電流が供給される第2交流期間と、を有し、
    前記第1交流期間は、前記第1電極が陽極となる第1極性期間と前記第2電極が陽極となる第2極性期間とからなり前記第1極性期間の長さが前記第2極性期間の長さよりも大きい第1単位駆動期間が複数連続して構成され、
    前記第2交流期間は、前記第1極性期間と前記第2極性期間とからなり前記第2極性期間の長さが前記第1極性期間の長さよりも大きい第2単位駆動期間が複数連続して構成されることを特徴とする放電灯駆動方法。
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