JP4432159B2 - ポンプ - Google Patents

ポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP4432159B2
JP4432159B2 JP26873799A JP26873799A JP4432159B2 JP 4432159 B2 JP4432159 B2 JP 4432159B2 JP 26873799 A JP26873799 A JP 26873799A JP 26873799 A JP26873799 A JP 26873799A JP 4432159 B2 JP4432159 B2 JP 4432159B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pump
operation member
ejector head
elastic deformation
content liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP26873799A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000354803A (ja
Inventor
修彰 堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Seikan Kaisha Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Seikan Kaisha Ltd filed Critical Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority to JP26873799A priority Critical patent/JP4432159B2/ja
Publication of JP2000354803A publication Critical patent/JP2000354803A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4432159B2 publication Critical patent/JP4432159B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B11/00Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use
    • B05B11/01Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use characterised by the means producing the flow
    • B05B11/10Pump arrangements for transferring the contents from the container to a pump chamber by a sucking effect and forcing the contents out through the dispensing nozzle
    • B05B11/1097Pump arrangements for transferring the contents from the container to a pump chamber by a sucking effect and forcing the contents out through the dispensing nozzle with means for sucking back the liquid or other fluent material in the nozzle after a dispensing stroke

Landscapes

  • Reciprocating Pumps (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はポンプに関し、シャンプやリンスなどの据置式の容器等に取り付けられて内容液の吐出に用いられるものであり、金属製のばね等を廃止して廃棄物処理を容易にできるようにし、内容液が金属と反応して変質することを防いで、腐食によるばねの劣下を防ぐようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
シャンプやリンスなどが入れられた据置式の容器から内容液を取り出すため、従来からポンプ(ポンプディスペンサ)が用いられており、ノズル部を備えた操作部を押さえることで内容液をノズル部から吐出させることができるようになっている。
【0003】
このようなポンプとしては、例えば特開平7−96956号公報に示すものがあり、図10に示すように、このポンプ1は、内部に内容液を貯溜するアキュームレータ室2を備えたポンプ本体としてのアキュームレータ3と、このアキュームレータ3内に往復動可能に装入されアキュームレータ室2の容積を拡縮させるピストン4と、ピストン4にステム5を介して連設されるノズル部としてのエジェクターヘッド6と、アキュームレータ3に設けられる吸込弁7と、アキュームレータ室2内部とエジェクターヘッド6とを連通する通路8の途中に設けられる吐出弁9と、ピストン4をアキュームレータ室2の容積を拡大させる方向に常時付勢する第1のばね部材10と、から構成されている。
【0004】
そして、ピストン4の第1のばね部材10による上昇ストロークで吸込弁7を介してアキュームレータ室2内に内容液が吸い込まれて貯溜された後、エジェクターヘッド6をばね部材10に抗して押し下げることで、吸込弁7が閉じられてアキュームレータ室2内の内容液が通路8および吐出弁9を介してノズル部から吐出される一方、エジェクターヘッド6の押付力を除くことでピストン4の上昇ストロークによる吸い込みが行われる。
【0005】
また、このポンプ1では、吸込弁7には、吐出終了後、ピストン4の所定の上昇ストロークの間、吸込弁7を閉じた状態に保持するための第2のばね部材11が設けられる一方、吐出弁9には、吐出後自重によって着座するチェックボール12を設け、その比重と内容液の粘度によって閉じられるまでの時間を調整するようになっており、これら吸込弁7と吐出弁9との開閉タイミングによって吐出液の吸戻し(サックバック)を行うようになっている。
【0006】
このようなポンプ1は、通常、ほとんどの部品が合成樹脂で構成されるが、ピストン4の押し戻しのための第1のばね部材10は金属製のコイルばねで構成されており、廃棄時には合成樹脂と金属との分別が必要となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、ポンプ1の各部品は強固に嵌合して組み立てられているため、分解して廃棄することは容易ではなく、分別するためには、工具などを用いなければならないという問題がある。
【0008】
同様に、ポンプ1では、内容液吐出後、液だれやノズル部内での内容液の固化を防止するため、吸込弁7と吐出弁9との開閉タイミングによって吐出液の吸戻し(サックバック)を行うようにしており、このため吸込弁7に金属製の第2のばね部材11が設けられ、吐出弁9のチェックボール12として鋼球が用いられる場合もあり、これらの金属部品の分別廃棄も、ポンプの分解が容易でないことから困難であるという問題がある。
【0009】
この発明はかかる従来技術の有する課題を解決するためになされたもので、金属製の部品を用いること無く構成することで、廃棄時の分別の必要もなくそのまま簡単に廃棄することができるポンプを提供しようとするものである。
【0010】
また、この発明は、かかる従来技術の有する課題を解決するためになされたもので、金属製の部品を用いること無く吐出液の吸戻しを行うことができ、廃棄時の分別の必要もなくそのまま簡単に廃棄することができるポンプを提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記従来技術が有する課題を解決するため、この発明の請求項1記載のポンプは、内部に内容液を貯溜するアキュームレータ室を備えたポンプ本体と、このポンプ本体内に往復動可能に装着されて吐出ノズル部と内容液流路が形成された操作部材と、この操作部材に装着されるとともに前記アキュームレータ室内に往復動可能に装着されて当該アキュームレータ室内の容積を拡縮するピストンと、前記アキュームレータ室に設けられる吸込弁機構と、前記ピストンと前記操作部材との間に設けられ前記内容液流路を開閉する吐出弁機構とを備え、前記操作部材の往復動作により前記アキュームレータ室内に吸い込んだ内容液を前記吐出ノズル部から吐出するポンプであって、前記操作部材を上死点位置方向に付勢する合成樹脂製の付勢手段を設け、この付勢手段を、前記ポンプの固定側となる前記ポンプ本体とこのポンプ本体に対し往復動する前記操作部材とのいずれか一方に設けられ弾性変形により前記操作部材を上死点位置方向に付勢する弾性変形部と、いずれか他方に設けられこの弾性変形部を弾性変形させる変形付与部とで構成する一方、前記操作部材に突出部を形成する一方、前記ポンプ本体に当該操作部材が上死点位置のとき当該突出部を係止して当該操作部材の押し込み操作を規制する係止部を形成して前記弾性変形部と弾性付与部とに弾性変形を生じさせずに保持するロック機構をしてなることを特徴とするものである。
【0012】
このポンプによれば、操作部材を上死点位置方向に付勢する合成樹脂製の付勢手段を設けるようにしており、操作部材に設けた付勢手段で金属ばねと同一の付勢力を得るようにし、金属ばねを用いること無くポンプを構成し、分別廃棄の必要を無くすようにしている。
また、付勢手段を、前記ポンプの固定側となる前記ポンプ本体とこのポンプ本体に対し往復動する前記操作部材とのいずれか一方に設けられ弾性変形により前記操作部材を上死点位置方向に付勢する弾性変形部と、いずれか他方に設けられこの弾性変形部を弾性変形させる変形付与部とで構成するようにしており、操作部材の往復移動によって弾性変形部に変形付与部による弾性変形を生じさせてばねと同一の付勢力を得るようにし、金属ばねを用いること無くポンプを構成し、分別廃棄の必要を無くすようにしている。
また、操作部材に突出部を形成する一方、ポンプ本体に当該操作部材が上死点位置のとき当該突出部を係止して当該操作部材の押し込み操作を規制する係止部を形成するようにしており、弾性変形部材に大きな弾性変形をさせずに操作部材を上死点位置でロック状態にでき、金属ばねによらずに、安定した弾性変形による付勢力を発生できるようにしている。
【0013】
また、この発明の請求項2記載のポンプは、請求項1記載の構成に加え、前記操作部材を構成するエジェクターヘッドが上死点位置のとき、そのスカート部が前記ポンプ本体を構成するアッパーキャップ内に位置し気密状態でなく水密状態で摺接して設けてあることを特徴とするものである。
【0014】
このポンプによれば、操作部材を構成するエジェクターヘッドが上死点位置のとき、そのスカート部が前記ポンプ本体を構成するアッパーキャップ内に位置し気密状態でなく水密状態で摺接して設けるようにしており、操作部材を上死点位置にしたままでもエジェクターヘッドとアッパーキャップの隙間からの水などの浸入を防止でき、内容液の希釈などが防止できるようになる。
【0015】
さらに、この発明の請求項3記載のポンプは、請求項1または2記載の構成に加え、前記固定側となるポンプ本体をアッパーキャップまたはアキュームレータとする一方、前記往復動側となる操作部材をエジェクターヘッドまたはステムとしたことを特徴とするものである。
【0016】
このポンプによれば、弾性変形部と変形付与部との取付位置を、アッパーキャップとエジェクターヘッドの間、あるいはアキュームレータとステムの間とするようにしており、エジェクターヘッドあるいはステムの往復移動で弾性変形部に変形付与部による弾性変形を生じさせてばねと同一の付勢力を得るようにし、金属ばねを用いること無くポンプを構成し、分別廃棄の必要を無くすようにでき、特にアッパーキャップとエジェクターヘッドの間に設ける場合には、内容液に接触しない状態で設置できるようになる。
【0017】
また、この発明の請求項4記載のポンプは、請求項1〜3のいずれかに記載の構成に加え、前記弾性変形部または前記変形付与部を別体に形成して装着してなることを特徴とするものである。
【0018】
このポンプによれば、弾性変形部または変形付与部を別体に形成して装着するようにしており、ポンプ本体や操作部材と別材料にすることで、弾性変形により得ることができる付勢力に応じた材料を選択することができ、一層効率的なポンプとすることができ、コスト低減ともなる。
【0021】
また、この発明の請求項記載のポンプは、請求項1〜4のいずれかに記載の構成に加え、前記付勢手段を、前記ポンプ本体を構成するアッパーキャップと前記操作部材を構成するエジェクターヘッドとの間の内容液と接しない空間に設けたことを特徴とするものである
【0022】
このポンプによれば、付勢手段の配置を、ポンプ本体を構成するアッパーキャップと操作部材を構成するエジェクターヘッドとの間の内容液と接しない空間とするようにしており、合成樹脂製コイルばねを内容液に接触しない状態で設置でき、環境応力による破壊や弾性力の著しい低下などを招くこと無く使用できるようにしている。
【0023】
さらに、この発明の請求項記載のポンプは、請求項1〜5のいずれかに記載の構成に加え、前記ポンプ本体に前記操作部材の往復動により前記内容液流路内の容積を拡縮する吸戻しピストン部材を設けたことを特徴とするものである。
【0024】
このポンプによれば、ポンプ本体に操作部材の往復動により内容液流路内の容積を拡縮する吸戻しピストン部材を設けるようにしており、内容液流路の容積の変化で吐出液の吸戻しを行うことで、金属ボールや金属ばねを用いることなくポンプを構成し、分別廃棄の必要を無くし、内容液と金属による反応で内容液が変質することやばねの劣下などを防ぐようにしている。
【0025】
また、この発明の請求項記載のポンプは、請求項1〜6のいずれかに記載の構成に加え、前記吸戻しピストン部材を前記ポンプ本体底部の中心に突出させて設けるとともに、この吸戻しピストン部材の外周と前記ポンプ本体内周との間にダイヤフラム式バルブを設けて前記吸込弁機構を構成したことを特徴とするものである。
【0026】
このポンプによれば、吸戻しピストン部材をポンプ本体底部の中心に突出させて設け、この吸戻しピストン部材の外周と前記ポンプ本体内周との間にダイヤフラム式バルブを設けて吸込弁機構を構成するようにしており、往復動する操作部材の内容液流路をシリンダとして機能させて吸戻しピストン部材を固定側に設けることができ、その外周に簡単に吸込弁となるダイヤフラム式バルブを設けることができ、アキュームレータ室への吸い込みのための流路面積の確保が容易となり、ポンプの組立も容易となる。
【0027】
さらに、この発明の請求項記載のポンプは、請求項記載の構成に加え、前記ダイヤフラム式バルブを、内周段差部と、この内周段差部の外周に設けられる薄肉ヒンジ部と、この薄肉ヒンジ部を介して設けられるバルブ本体部とで構成したことを特徴とするものである。
【0028】
このポンプによれば、ダイヤフラム式バルブを、内周段差部と、この内周段差部の外周に設けられる薄肉ヒンジ部と、この薄肉ヒンジ部を介して設けられるバルブ本体部とで構成するようにしており、内周段差部に続く薄肉ヒンジ部でバルブ本体を変形し易くすることで、バルブの開閉を一層確実にできるとともに、サックバック等を確実に行うことができるようになる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、この発明のポンプの実施の形態について図面に基づき詳細に説明する。
図1はこの発明のポンプの一実施の形態にかかる縦断面図であり、(a)は自然状態および吸込み状態を示し、(b)は吐出状態を示す。
【0034】
このポンプ20は、既に説明したポンプと同様に、据置型のシャンプなどの容器に取り付けて用いられるものであり、構成部品を全て合成樹脂で成形し、これらを嵌合して組み立てたものである。
【0035】
このポンプ20は、内部に内容液を貯溜するアキュームレータ室21aを備えたポンプ本体としてのアキュームレータ21を有しており、円筒状に形成され、上部から下部に向かって4段階に径が細くなった4つの中空円筒部21b〜21eを備え、図示しない容器の開口部から容器内部に挿入されるもので、上端部外周に形成されたフランジ部21fにガスケット22を介して容器の開口部上端に当て、容器の上部のねじに固定されるコンテナキャップ23を介して取付けられる。
【0036】
このアキュームレータ21の上部にアッパーキャップ24を介して操作部材の一部としてのエジェクターヘッド25が装着され、アッパーキャップ24に案内されて往復動可能となっている。
【0037】
このアッパーキャップ24は底付きの略二重円筒状に形成され、外筒24aの上部が逆U字状に形成されてアキュームレータ21の上端に被せるように装着されるとともに、外筒24aがアキュームレータ21に嵌合されてアキュームレータ21と一体とされ、内筒24bの内周面がエジェクターヘッド25の案内面となっており、底部24cには、下方に突き出して外筒24aより小径の円筒部24dが一体に形成され、ピストン26の上端位置を規制するようになっている。
【0038】
操作部材の一部としてのエジェクターヘッド25は、操作部となる上端面が塞がれた略二重円筒状に形成されたヘッド本体25aを備え、その外筒25bの側壁に突き出して吐出ノズル部25cが設けられて内筒25dの内部とのみ連通して吐出流路25eが形成され、内筒25d及び外筒25bの外周がそれぞれアッパーキャップ24に沿って案内されて気密状態でなく水密状態で往復動するようになっており、エジェクターヘッド25が上死点位置のとき、外筒25bの下端縁がアッパーキャップ24に僅かに入った状態となり、内筒25dの下端縁がアッパーキャップ24の内筒24bの案内面の下端に位置するようになっている。
【0039】
このエジェクターヘッド25には、内筒25d内に下方に突き出して中空円筒状のステム27が一体に嵌合されており、これらエジェクターヘッド25とステム27とで操作部材が構成される。
【0040】
このステム27は、中間部に円錐部27aが形成されるとともに、円錐部27aの下部外周にフランジ部27bが形成され、この円錐部27aに周方向等間隔に3つの開口27cが形成されて内外が連通されており、上端面には、放射状に3つの連通孔27dが形成されてエジェクターヘッド25内と連通している。そして、ステム27には、円錐部27aを含む中間部に摺接するピストン26が往復動可能に装着される。
【0041】
このピストン26は略二重円筒状に形成されて内筒部26aと外筒部26bが中間部の水平な連結部26cで連結されており、内筒部26aがステム27に装着されてエジェクターヘッド25の内筒25dの下端とステム27のフランジ部27bとの間を移動しながら、外筒部26bがアキュームレータ21の円筒部21bの内周に沿って摺接し、中空円筒部21bと次ぎの中空円筒部21cで構成されるアキュームレータ室21aの容積を拡縮するようになっている。
【0042】
また、このピストン26は、その内筒部26aの往復動によってステム27の円錐部27aの3つの開口27cを開閉し、アキュームレータ室21a内とステム27の内周の内容液流路27eを開閉する吐出弁機構28を構成するようになっている。
【0043】
この操作部材の下部を構成するステム27の下端部の内容液流路27eには、アキュームレータ21に固定された吸戻しピストン部材29が装着され、往復動するステム27に対して固定された吸戻しピストン部材29が内容液流路27eの容積を拡縮するようになっている。
【0044】
この吸戻しピストン部材29は、図2(a)に拡大して示すように、中間部が閉じられ、上下端部が開口した略中空円筒状に形成され、上端部29aが開口に向かって外側に拡がったシール部とされ、下端部29bが嵌合固定部となっており、中間部に上方に突き出した突起部29cが設けてある。
【0045】
この吸戻しピストン部材29を固定するため、アキュームレータ21の中円筒部21dの底部の中心部に、上方に突出して一体に中空円錐部21gと円筒支持部21hが形成されており、上方の円筒支持部21hに吸戻しピストン部材29の下端部29bの嵌合固定部が嵌合されて固定されている。
【0046】
したがって、このポンプ20では、操作部材であるエジェクターヘッド25とステム27の往復動作によってアキュームレータ室21a内の容積がピストン26によって拡縮(拡大・縮小)されるとともに、ステム27の内容液流路27e内の容積が吸戻しピストン部材29によって拡縮される。
【0047】
このようなポンプ20の吸込弁機構30として、アキュームレータ21の中空円錐部21gに内外を連通する開口21iが円周等間隔に3個形成される一方、この中空円錐部21gの上方の中空円筒部21cの底部と中空円筒部21dの上部との間に環状のダイヤフラムバルブ30aが配置され、中空円筒部21d内とアキュームレータ室21a内を開閉するようになっている。
【0048】
この吸込弁機構30のダイヤフラムバルブ30aは、図2(a)に拡大して示すように、吸戻しピストン部材29の下端部29bの外周に一体に形成されており、ダイヤフラムバルブ30aは、吸戻しピストン部材29と一体の内周部の外側に断面U字状の中間部30cが形成され、さらに断面逆U字状の外周部30dがそれぞれほぼ同一の肉厚に形成されて構成され、その外周縁がアキュームレータ21に着座するシール面となっている。
【0049】
また、吸い込み弁機構30のダイヤフラムバルブ30aは、図2(b)に拡大して示すように、吸戻しピストン部材29と一体に水平部とその先端から下方に突き出した垂直部とでなる内周段差部30eを形成し、さらに水平方向からわずかに傾斜したバブル本体部30fを形成するとともに、その外周縁に形成されたシール面を備え、バルブ本体部30fに比べて内周段差部30eを薄肉に形成して薄肉ヒンジ部30gとしたものでも良く、こうすることで水平部あるいは垂直部を変形しやすくし、この段差が形成された薄肉ヒンジ部30gを起点としてダイヤフラムバルブ30aを変形させ、小さな開閉力で確実に開閉されるようにすることができる。
【0050】
このポンプ20では、内容液の吐出のためエジェクターヘッド25のヘッド本体25aを押し下げるように操作するが、操作後押し戻すための付勢手段として従来は金属製のばねが使用されていたが、この付勢手段31を次のようにしてポンプ20の他の構成部品と同様に合成樹脂製としており、弾性変形部31aと変形付与部31bとで構成してある。
【0051】
この付勢手段31の弾性変形部31aと変形付与部31bは、ポンプ20の吐出操作にともなう固定側であるポンプ本体と往復移動側である操作部材と間に設けるようにすれば良く、例えば固定側のポンプ本体としてのアッパーキャップ24に変形付与部31bとしての円錐状斜面部24eを内筒24bの外側面に形成する一方、往復移動側の操作部材としてのエジェクターヘッド25に弾性変形部31aとしての板ばね部25fを内筒25dの外周に下方に突き出して設け、板ばね部25fが上死点位置で円錐状斜面部24eにわずかに接した状態としてある。
【0052】
この板ばね部25fは、図4に示すように、横断面形状が円弧状とされ、吐出ノズル部25cと干渉しない円周上の3か所にわずかな間隔をあけて設けられており、この板ばね部25fを変形させる円錐状斜面部24eは周方向に連続した一体の斜面として形成してある。
【0053】
なお、板ばね部25fは弾性変形による付勢力を得るため少なくとも円周方向に分割しておく必要があり、分割個数は必要な付勢力や設置場所の制約などによって適宜定めれば良く、円錐状斜面部24eは周方向に連続したものに限らず、分割されたものであっても良く、板ばね部25fに弾性変形を与えることができれば良い。
【0054】
このような板ばね部25fを押し下げて円錐状斜面部24eに沿って押し拡げるように弾性変形させると、板ばね部25fと一体のエジェクターヘッド25に上方への付勢力が作用することになり、これによってエジェクターヘッド25及びステム27を押し戻すようにすることができる。
【0055】
また、このようなエジェクターヘッド25とアッパーキャップ24との間に付勢手段31を設けることで、内容液に直接接しないように板ばね部25fと円錐状斜面部24eを設けることができ、環境応力による破壊や弾性力の著しい低下などを防止することができる。
【0056】
さらに、この付勢手段31の設置位置としては、例えば図5に示すように、固定側のポンプ本体としてのアキュームレータ21の中空円筒部21dの内周に下方に窄まった変形付与部31bとしての円錐状斜面部21jを形成する一方、往復移動側の操作部材としてのステム27のフランジ部27bから下方に突き出して弾性変形部31aとしての板ばね部27fを設け、板ばね部27fが上死点位置で円錐状斜面部21jにわずかに接した状態としてある。
【0057】
このような板ばね部27fを押し下げて円錐状斜面部21jに沿って押し窄めるように弾性変形させると、板ばね部27fと一体のステム27に上方への付勢力が作用することになり、これによってエジェクターヘッド25及びステム27を押し戻すようにすることができる。
【0058】
また、このようなアキュームレータ21とステム27との間に付勢手段31を設けることで、吐出ノズル部25cのような側方に突出した部材がないので板ばね部27fを円周上全体に設置でき、大きな付勢力を容易に得ることができるとともに、内容液が板ばね部27fと円錐状斜面部21jとの間に介在し、内容液の性状によっては、その潤滑作用を利用して円滑にエジェクターヘッド25及びステム27を押し戻すようにすることができる。
【0059】
なお、この場合でも板ばね部27fを押し拡げて付勢力を得るように逆方向の傾斜面を有する円錐状傾斜面21jを形成するようにしても良い。
【0060】
さらに、大きな付勢力を得る必要がある場合には、付勢手段31の弾性変形部31aと変形付与部31bの組み合わせを一箇所ずつに限らず複数箇所に設けるようにしても良い。
【0061】
また、付勢手段31を構成する弾性変形部31aとしての板ばね部25f,27fでは、エジェクターヘッド25やステム27と一体に成形して設けるようにしたが、例えば図6にエジェクターヘッド25の場合を示すように、板ばね部材32を別体に形成し、これをエジェクターヘッド25の内側に嵌着することもできる。
【0062】
この板ばね部材32は、上端部に吐出ノズル部25cと干渉しないように段差部32aが形成された取付リング部32bが設けられ、この取付リング部32bに下方に突き出して板ばね部32cが円周等間隔にわずかな隙間をあけて4個設けてある。
【0063】
このような板ばね部材32を取付リング部32bを介してエジェクターヘッド25に嵌着固定することで板ばね部32cを設けることができ、合成樹脂であってもエジェクターヘッド25と異なる物性のものにすることもでき、必要な弾性力を容易に得ることができるとともに、高価な材料を機能部のみに効果的に使用できるのでコスト低減を図ることができる。
【0064】
このような付勢手段31により、金属ばねを用いることなく、ポンプ20全体を構成することができ、廃棄処分の際の分別の必要もなく、簡単に処理することができ、内容液と金属の反応による内容液の変質、ばねの劣下もなくなる。
【0065】
一方、このような弾性変形部31aと変形付与部31bと弾性変形を利用した付勢手段31では、ポンプ20を操作出来ないようにするロック状態をエジェクターヘッド25を押し込んで弾性変形部31aに変形付与部31bによって弾性変形を与えた状態でロックして長期間保持すると、弾性変形部31aが次第にクリープして弾性力(押し戻しのための付勢力)が減少してしまうという新たな課題が生じる。
【0066】
そこで、このポンプ20では、図1〜図4に示すように、付勢手段31の弾性変形部31aに弾性変形が少ないエジェクターヘッド25の上死点位置(図1 (a)参照)で押し込み操作を規制するロック状態にできるようにする。
【0067】
このためのロック機構33として、エジェクターヘッド25の内筒25dの側面に突き出した突出部33aとして断面矩形の凸条、あるいは断面矩形の突起などを形成する一方、アッパーキャップ24の内筒24bに突出部33aが円周方向に回動でき、しかも上下方向に貫通する回動溝33bを形成し、この回動溝33bの端部にエジェクターヘッド25が上死点位置のときに突出部33aの下方を塞ぐ係止部33cが設けてある。
【0068】
また、このロック機構33では、ロック状態を保持するため、回動溝33bの係止部33cの入口側に断面半円状の突起33dが形成され、この突起33dを乗り越えて回動操作が行われるようにしてある。
【0069】
したがって、エジェクターヘッド25を回動して突起33dを乗り越えて回動溝33bの端部の係止部33c上に突出部33aを位置させることで、エジェクターヘッド25を押し込むことを規制するロック状態にすることができる一方、係止部33c以外の回動溝33b内に突出部33aを位置させることでエジェクターヘッド25を押し込むことができるロック開放状態にでき、自由にエジェクターヘッド25を操作することができる。
【0070】
これにより、弾性変形部31aに変形付与部31bによって弾性変形が小さい状態でロックしておくことができ、ロックを開放してポンプ20を使用状態にすれば必要な弾性力(押し戻しのための付勢力)を得ることができる。
【0071】
次にこのように構成したポンプ20の各部の動作について説明する。
【0072】
まず、ロック状態のエジェクターヘッド25を回動して突起33dを乗り越えて回動溝33b内に位置させ、ロック状態を開放して使用状態にする。
【0073】
この使用状態では、図1(a)に示すように、エジェクターヘッド25およびステム27が上方に押し上げられた上死点位置となっている。
【0074】
この状態では、ピストン26の内筒部26aの下端縁がステム27のフランジ部27bに当接し、ピストン26の連結部26cがアッパーキャップ24の円筒部24dに当接した状態となっており、吐出弁機構28を構成するステム27の開口27cが閉じられた状態となっている。
【0075】
この状態から最初にエジェクターヘッド25をアッパーキャップ24に当たる下端位置まで押し下げると、弾性変形部31aの変形に伴う弾性力に抗して一体のステム27が押し下げられるとともに、ピストン26がエジェクターヘッド25の内筒25dの下端面に当たって押し下げられ、図1(b)に示す押し込み状態となる。
【0076】
この押し込み状態では、ピストン26の内筒部26aの上端部がエジェクターヘッド25の内筒25dの下端面に当たり、外筒部26bがアキュームレータ21の中空円筒部21bの底部に位置し、ステム27の円錐部27aの開口27cが開放され、吐出弁機構28が開いた状態となっている。
【0077】
この状態からエジェクターヘッド25を離すと、エジェクターヘッド25および一体のステム27が弾性変形部31aの弾性変形に伴う付勢力で上昇され、ステム27が僅かに上昇してフランジ部27bにピストン26の内筒部26aが当たって吐出弁機構28の開口27cがピストン26で閉じられた後、ピストン26も一体に上昇され、アキュームレータ室21a内を負圧にし、吸込弁機構30のダイヤフラムバルブ30aを介して内容液がデイップチューブを経てアキュームレータ室21a内に吸い込まれ貯溜される。
【0078】
この後、再びエジェクターヘッド25を押し下げると、弾性変形部31aの変形に伴う弾性力に抗してエジェクターヘッド25がわずかに押し下げられ、内筒25dの下端面にピストン26が当たって吐出弁機構28の開口27cがピストン26で開かれた後、エジェクターヘッド25と一体のステム27とともにピストン26が押し下げられ、アキュームレータ室21a内に貯溜された内容液が吐出弁機構28の開口27cを介して内容液流路27eおよび吐出流路25eを経て吐出ノズル部25cから吐出される。
【0079】
そして、これ以降は、ピストン26が上方に戻る際に吸引され、押し下げられる際に吐出される。
【0080】
また、このポンプ20では、内容液の吐出終了後、ステム27が僅かに上昇してフランジ部27bにピストン26の内筒部26aが当たって吐出弁機構28の開口27cがピストン26で閉じられた後、ステム27がエジェクターヘッド25と一体に上昇する間、ステム27内の内容液流路27e内の容積が吸戻しピストン部材29に対する相対移動で拡大し、負圧が生じて吐出ノズル部25cの吐出流路25e内の吐出液が吸い戻され、サックバックが行われる。
【0081】
これにより、液だれや吐出流路25e内での内容液の固化などを防止することができる。
【0082】
この吐出液の吸戻し(サックバック)の機構も金属製のばねや金属製のチェックボールなどを用いること無く、合成樹脂材料だけで構成することが可能となり、廃棄物処理の際の分別が不要となり簡単に廃棄処理することができ、内容液と金属との反応による内容液の変質や腐食によるばねの劣下を無くすことができる。
【0083】
さらに、このポンプ20では、吸込弁機構30の弁としてダイヤフラムバルブ30aを用い、これを固定側の吸戻しピストン部材29と一体に形成して設けるようにしているので、組立が容易となるとともに、流路面積を大きくとることができる。
【0084】
また、ダイヤフラムバルブ30aとして、段差部30eを薄肉に形成した薄肉ヒンジ部30gを介してバルブ部30fを形成したものを用いることで、段差部30eの薄肉の垂直部の上下が変形し易く、ダイヤフラムバルブ30aを小さな力で開閉することができ、一層確実にダイヤフラムバルブ30aを開閉してサックバックを行うことができる。
【0085】
次に、この発明のポンプの他の一実施の形態について、図7および図8に基づき詳細に説明するが、既に説明した上記実施の形態と同一部分には、同一記号を記し、説明は省略する。
【0086】
このポンプ40は、内容液の吐出のためエジェクターヘッド25のヘッド本体25aを押し下げるように操作した後、押し戻すための付勢手段41を合成樹脂製としたもので、従来の金属製のばねにかえ、射出成形で成形された樹脂製コイルばね42で構成したものである。
【0087】
この付勢手段41の樹脂製コイルばね42は、例えば固定側のポンプ本体としてのアッパーキャップ24と往復移動側の操作部材としてのエジェクターヘッド25との間に介装される。
【0088】
このためアッパーキャップ24は底付きの略二重円筒状に形成され、外筒24aの上部が逆U字状に形成されてアキュームレータ21の上端に被せるように装着されるとともに、外筒24aがアキュームレータ21に嵌合されてアキュームレータ21と一体とされ、内筒24bの内周面がエジェクターヘッド25の案内面となっており、底部24cには、下方に突き出して2重の円筒状の円筒部24dが一体に形成され、ピストン26の上端位置を規制するようになっている。
【0089】
また、操作部材の一部を構成するエジェクターヘッド25は、板ばね部が除かれている以外は、既に説明したエジェクターヘッド25と同一構造であり、同一構造のステム27とで操作部材が構成されている。
【0090】
このようなアッパーキャップ24の外筒24a、内筒24bおよび底部24cで構成される固定側の空間と、エジェクターヘッド25の外筒25b、内筒25dを備えたヘッド本体25aの往復動側の空間との間に介装される樹脂製コイルばね42は、図8に示すように、断面が略台形状とされたコイル部42aを備えるとともに、上下両端部に水平リング部42b,42cを備えて構成され、射出成形によって作られたものである。
【0091】
従来、プラスチック製ばねはプラスチックの線材を熱間または冷間コイリングによって作られており金属製の場合のような機能部品として使用されることはほとんど無く、機械的な特性も低いものであったが、ねじ抜き構造を持つ射出成形金型を用い、離型開始時に成形品である樹脂性コイルばね42の上下の水平リング部42a,42bを押さえて回り止めを施した状態でコアを回しながら僅かに引き抜くようにして噛込んだ製品を引き離し、成形品をフリーにしてコアの回転および金型の移動で離型することで、金属製のばねに相当する機械的な特性に優れた樹脂製コイルばね42を得ることができる。この樹脂製コイルばね42は、例えばガラス繊維入りのポリアセタール樹脂(POM)やポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)等を用いて成形されるほか、必要な機械的特性により汎用の熱可塑性樹脂材料等が適宜選定されるとともに、コイル部42aの断面形状などの形状寸法が適宜設計される。
【0092】
このようなポンプ40では、付勢手段41として樹脂製コイルばね42を用いるようにしたので、ポンプ40全体を合成樹脂によるモノマテリアル化を図ることができ、分解等の必要がなく、そのまま廃棄することができる。
【0093】
また、樹脂製コイルばね42に、従来の金属製ばねと同等の力学的特性を持たせることでポンプの構造を変更すること無く、モノマテリアル化を図ることができる。
【0094】
さらに、このポンプ40では、既に説明した前記実施の形態のポンプ20の付勢手段31以外の部分については、同一の効果を奏することはいうまでもない。
【0095】
次に、この発明のポンプのさらに他の一実施の形態について、図9に基づき詳細に説明するが、既に説明した上記実施の形態のポンプ20やポンプ40と同一部分には、同一記号を記し、説明は省略する。
【0096】
このポンプ50は、アッパーキャップ24の天面とエジェクターヘッド25との隙間からの水浸入を一層確実に防止するとともに、ステム27の形状等に変更を加えるようにしたものである。
【0097】
このポンプ50では、アッパーキャップ24の外筒24aの天面に環状の突出部が形成されてガードバンク51とされ、このガードバンク51とエジェクターヘッド25の外筒25bとの間にもアッパーキャップ24の外筒24aとエジェクターヘッド25の外筒25bとの間と同様にわずかなクリアランスが形成されて気密状態でなく、水密状態で往復動するようになっており、ガードバンク51の高さ分だけアッパーキャップ24の天面に溜まった水がエジェクタヘッド25の往復動に伴ってアキュムレータ21内に浸入することを一層確実に防止できるようにしてある。
【0098】
さらに、このポンプ50では、アッパーキャップ24が底付きの略二重円筒状に形成され、外筒24aと内筒24bとの間の断面形状がU字形状としてあるため、例えガードバンク51を越えて水が浸入することがあってもU字形状の底部に溜り、アキュムレータ21内への浸入を相乗的に防止することができる。
【0099】
また、このポンプ50では、エジェクターヘッド25の内筒25d内に下方に突き出して一体に嵌合されているステム27が中空円筒状に形成され、その中間部外周にフランジ部27bが形成されるとともに、その上部に環状の段差が形成されてシール部52とされ、このシール部52の上部に周方向等間隔に2つの開口27cが形成されて内外が連通されており、上端面には、放射状に3つの連通孔27dが形成されてエジェクターヘッド25内と連通している。そして、ステム27には、フランジ部27bより上方の開口27cを含む中間部に摺接するピストン26が往復動可能に装着されている。
【0100】
このピストン26は略二重円筒状に形成されて内筒部26aと外筒部26bが中間部の水平な連結部26cで連結されており、内筒部26aがステム27に装着されてエジェクターヘッド25の内筒25dの下端とステム27のフランジ部27bとの間を移動しながら、外筒部26bがアキュームレータ21の円筒部21bの内周に沿って摺接し、中空円筒部21bと次ぎの中空円筒部21cで構成されるアキュームレータ室21aの容積を拡縮するようになっている。
【0101】
また、このピストン26は、その内筒部26aの往復動によってステム27の2つの開口27cの上部と環状の段差のシール部52とに接触することで開口27cを閉じたり、シール部52から離れることで開口27cを開き、アキュームレータ室21a内とステム27の内周の内容液流路27eを開閉する吐出弁機構28を構成するようになっている。
【0102】
このようなステム27の環状の段差のシール部52によってピストン26の内筒部26aの傾斜面との間をシールすることで、ピストン26やステム27の寸法管理が容易となり、完全なシール状態を確保できる。
【0103】
さらに、このポンプ50では、ポンプ40と同様に付勢手段41として合成樹脂製コイルばね42を用いる一方、エジェクターヘッド25の操作を規制するため、既に説明したポンプ20と同一のロック機構33が設けてあり、図3、図4に示すように、エジェクターヘッド25を回動して突起33dを乗り越えて回動溝33bの端部の係止部33c上に突出部33aを位置させることで、エジェクターヘッド25を押し込むことを規制するロック状態にすることができる一方、係止部33c以外の回動溝33b内に突出部33aを位置させることでエジェクターヘッド25を押し込んで自由にエジェクターヘッド25を操作することができるロック開放状態にでき、これらロック状態とロック開放状態との吐出ノズル部25cの位置に合わせてアッパーキャップ24の外筒24aの外表面に「閉」と「開」の文字53および「矢印」によるロック開放状態の範囲を示す記号54とが設けてある。
【0104】
これにより、ポンプ50のロック状態とロック開放状態とがいずれもエジェクターヘッド25が上昇端に位置する同一の外観であっても、表示によりその状態を簡単に知ることができる。
【0105】
このようなポンプ50でも樹脂製コイルばね42を用いるようにしたので、ポンプ40全体を合成樹脂によるモノマテリアル化を図ることができ、分解等の必要がなく、そのまま廃棄することができる。
【0106】
さらに、このポンプ50では、上記構成以外の既に説明した2つの実施の形態のポンプ20およびポンプ40と同一部分については、同一の効果を奏することはいうまでもない。
【0107】
なお、上記3つの実施の形態では、ポンプに、弾性変形部と変形付与部による金属ばねを用いない上死点位置への付勢手段あるいは樹脂製コイルばねによる付勢手段と、吸戻しピストン部材による吸戻し機構(サックバック機構)と、押し込み操作を規制する突出部と係止部とでなるロック機構とを全て組み込む場合で説明したが、それぞれを独立してポンプに組み込んだり、任意の2つの組み合わせで設けるようにしても良い。
【0108】
【発明の効果】
以上実施の形態とともに具体的に説明したように、この発明の請求項1記載のポンプによれば、操作部材を上死点位置方向に付勢する合成樹脂製の付勢手段を設けたので、操作部材に設けた付勢手段で金属ばねと同一の付勢力を得ることができ、金属ばねを用いること無くポンプを構成することができ、分別廃棄の必要を無くすことができる。
また、付勢手段を、前記ポンプの固定側となる前記ポンプ本体とこのポンプ本体に対し往復動する前記操作部材とのいずれか一方に設けられ弾性変形により前記操作部材を上死点位置方向に付勢する弾性変形部と、いずれか他方に設けられこの弾性変形部を弾性変形させる変形付与部とで構成したので、操作部材の往復移動によって弾性変形部に変形付与部による弾性変形を生じさせてばねと同一の付勢力を得ることができ、金属ばねを用いること無くポンプを構成することで、分別廃棄の必要を無くすことができる。
また、操作部材に突出部を形成する一方、ポンプ本体に当該操作部材が上死点位置のとき当該突出部を係止して当該操作部材の押し込み操作を規制する係止部を形成したので、弾性変形部材に大きな弾性変形をさせずに操作部材を上死点位置でロック状態にでき、金属ばねによらずに、安定した弾性変形による付勢力を発生させることができる。
【0109】
また、この発明の請求項2記載のポンプによれば、操作部材を構成するエジェクターヘッドが上死点位置のとき、そのスカート部が前記ポンプ本体を構成するアッパーキャップ内に位置し気密状態でなく水密状態で摺接して設けたので、操作部材を上死点位置にしたままでもエジェクターヘッドとアッパーキャップの隙間からの水などの浸入を防止でき、内容液の希釈などを防止することができる。
【0110】
さらに、この発明の請求項3記載のポンプによれば、弾性変形部と変形付与部との取付位置を、アッパーキャップとエジェクターヘッドの間、あるいはアキュームレータとステムの間としたので、エジェクターヘッドあるいはステムの往復移動で弾性変形部に変形付与部による弾性変形を生じさせてばねと同一の付勢力を得ることができ、金属ばねを用いること無くポンプを構成し、分別廃棄の必要を無くすことができ、特にアッパーキャップとエジェクターヘッドの間に設ける場合には、内容液に接触しない状態で設置でき、弾性力の低下などを招くこと無く使用することができる。
【0111】
また、この発明の請求項4記載のポンプによれば、弾性変形部または変形付与部を別体に形成して装着したので、ポンプ本体や操作部材と別材料にすることで、弾性変形により得ることができる付勢力に応じた材料を選択することができ、一層効率的なポンプとすることができ、コスト低減を図ることもできる。
【0113】
また、この発明の請求項記載のポンプによれば、付勢手段の配置を、ポンプ本体を構成するアッパーキャップと操作部材を構成するエジェクターヘッドとの間の内容液と接しない空間としたので、合成樹脂製コイルばねを内容液に接触しない状態で設置でき、環境応力による破壊や弾性力の著しい低下などを招くこと無く使用することができる。
【0114】
さらに、この発明の請求項記載のポンプによれば、ポンプ本体に操作部材の往復動により内容液流路内の容積を拡縮する吸戻しピストン部材を設けたので、内容液流路の容積の変化で吐出液の吸戻しを行うことで、金属ボールや金属ばねを用いることなくポンプを構成することができ、分別廃棄の必要を無くすことができるとともに、内容液と金属による反応で内容液が変質することやばねが劣下することなどを防ぐことができる。
【0115】
また、この発明の請求項記載のポンプによれば、吸戻しピストン部材をポンプ本体底部の中心に突出させて設け、この吸戻しピストン部材の外周と前記ポンプ本体内周との間にダイヤフラム式バルブを設けて吸込弁機構を構成したので、往復動する操作部材の内容液流路をシリンダとして機能させて吸戻しピストン部材を固定側に設けることができるとともに、その外周に簡単に吸込弁となるダイヤフラム式バルブを設けることができ、アキュームレータ室への吸い込みのための流路面積の確保が容易となり、ポンプの組立も容易となる。
【0116】
さらに、この発明の請求項記載のポンプによれば、ダイヤフラム式バルブを、内周段差部と、この内周段差部の外周に設けられる薄肉ヒンジ部と、この薄肉ヒンジ部を介して設けられるバルブ本体部とで構成したので、内周段差部に続く薄肉ヒンジ部でバルブ本体を変形し易くすることができ、バルブの開閉を一層確実にできるとともに、サックバック等を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のポンプの一実施の形態にかかる縦断面図であり、(a)は自然状態および吸込み状態を示し、(b)は吐出状態を示すものである。
【図2】この発明のポンプの一実施の形態にかかる吸戻しピストン部材および吸込弁機構の拡大断面図である。
【図3】この発明のポンプの一実施の形態にかかるアッパーキャップであり、(a)は平面図、(b)は縦断面図、(c)は底面図である。
【図4】この発明のポンプの一実施の形態にかかるエジェクターヘッドであり、(a)は縦断面図、(b)は底面図、(c)はアッパーキャップとの組立状態で示す横断面図である。
【図5】この発明のポンプの他の一実施の形態にかかる部分縦断面図である。
【図6】この発明のポンプの他の一実施の形態にかかるエジェクターヘッドの組み立て工程の説明図である。
【図7】この発明のポンプのさらに他の一実施の形態にかかる縦断面図であり、(a)は自然状態および吸込み状態を示し、(b)は吐出状態を示すものである。
【図8】この発明のポンプの一実施の形態にかかる樹脂製コイルばねの拡大正面図および断面図である。
【図9】この発明のポンプの他の一実施の形態にかかり、(a)は自然状態および吸込み状態を示す縦断面図、(b)は吐出状態を示す縦断面図、(c)は自然状態の正面図である。
【図10】従来のポンプの縦断面図であり、(a)は自然状態および吸込み状態を示し、(b)は吐出状態を示すものである。
【符号の説明】
20 ポンプ
21 アキュームレータ(ポンプ本体)
21a アキュームレータ室
21i 開口
21j 円錐状斜面部(変形付与部)
23 コンテナキャップ
24 アッパーキャップ
24a 外筒
24b 内筒
24d 円筒部
24e 円錐状斜面部(変形付与部)
25 エジェクターヘッド(操作部材)
25a ヘッド本体
25b 外筒
25c 吐出ノズル部
25d 内筒
25e 吐出流路
25f 板ばね部(弾性変形部)
26 ピストン
26a 内筒部
26b 外筒部
26c 連結部
27 ステム(操作部材)
27a 円錐部
27b フランジ部
27c 開口(吐出弁機構)
27d 連通孔
27e 内容液流路
27f 板ばね部(弾性変形部)
28 吐出弁機構
29 吸戻しピストン部材
29a 上端部
29b 下端部
29c 突起部
30 吸込弁機構
30a ダイヤフラムバルブ
30b 内周部
30c 中間部
30d 外周部
30e 内周段差部
30f バルブ本体部
30g 薄肉ヒンジ部
31 付勢手段
31a 弾性変形部
31b 変形付与部
32 板ばね部材
32a 段差部
32b 取付リング部
32c 板ばね部
33 ロック機構
33a 突出部
33b 回動溝
33c 突起
34 ディップチューブ
40 ポンプ
41 付勢手段
42 樹脂製コイルばね
42a コイル部
42b 水平リング部
42c 水平リング部
50 ポンプ
51 ガードバンク
52 シール部
53 「開」、「閉」の文字
54 「矢印」の記号

Claims (8)

  1. 内部に内容液を貯溜するアキュームレータ室を備えたポンプ本体と、このポンプ本体内に往復動可能に装着されて吐出ノズル部と内容液流路が形成された操作部材と、この操作部材に装着されるとともに前記アキュームレータ室内に往復動可能に装着されて当該アキュームレータ室内の容積を拡縮するピストンと、前記アキュームレータ室に設けられる吸込弁機構と、前記ピストンと前記操作部材との間に設けられ前記内容液流路を開閉する吐出弁機構とを備え、前記操作部材の往復動作により前記アキュームレータ室内に吸い込んだ内容液を前記吐出ノズル部から吐出するポンプであって、
    前記操作部材を上死点位置方向に付勢する合成樹脂製の付勢手段を設け、この付勢手段を、前記ポンプの固定側となる前記ポンプ本体とこのポンプ本体に対し往復動する前記操作部材とのいずれか一方に設けられ弾性変形により前記操作部材を上死点位置方向に付勢する弾性変形部と、いずれか他方に設けられこの弾性変形部を弾性変形させる変形付与部とで構成する一方、
    前記操作部材に突出部を形成する一方、前記ポンプ本体に当該操作部材が上死点位置のとき当該突出部を係止して当該操作部材の押し込み操作を規制する係止部を形成して前記弾性変形部と弾性付与部とに弾性変形を生じさせずに保持するロック機構をしてなることを特徴とするポンプ。
  2. 前記操作部材を構成するエジェクターヘッドが上死点位置のとき、そのスカート部が前記ポンプ本体を構成するアッパーキャップ内に位置し気密状態でなく水密状態で摺接して設けてあることを特徴とする請求項記載のポンプ。
  3. 前記固定側となるポンプ本体をアッパーキャップまたはアキュームレータとする一方、前記往復動側となる操作部材をエジェクターヘッドまたはステムとしたことを特徴とする請求項1または2記載のポンプ。
  4. 前記弾性変形部または前記変形付与部を別体に形成して装着してなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のポンプ。
  5. 前記付勢手段を、前記ポンプ本体を構成するアッパーキャップと前記操作部材を構成するエジェクターヘッドとの間の内容液と接しない空間に設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のポンプ。
  6. 前記ポンプ本体に前記操作部材の往復動により前記内容液流路内の容積を拡縮する吸戻しピストン部材を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のポンプ。
  7. 前記吸戻しピストン部材を前記ポンプ本体底部の中心に突出させて設けるとともに、この吸戻しピストン部材の外周と前記ポンプ本体内周との間にダイヤフラム式バルブを設けて前記吸込弁機構を構成したことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のポンプ。
  8. 前記ダイヤフラム式バルブを、内周段差部と、この内周段差部の外周に設けられる薄肉ヒンジ部と、この薄肉ヒンジ部を介して設けられるバルブ本体部とで構成したことを特徴とする請求項記載のポンプ。
JP26873799A 1999-04-14 1999-09-22 ポンプ Expired - Fee Related JP4432159B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26873799A JP4432159B2 (ja) 1999-04-14 1999-09-22 ポンプ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11-106341 1999-04-14
JP10634199 1999-04-14
JP26873799A JP4432159B2 (ja) 1999-04-14 1999-09-22 ポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000354803A JP2000354803A (ja) 2000-12-26
JP4432159B2 true JP4432159B2 (ja) 2010-03-17

Family

ID=26446455

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26873799A Expired - Fee Related JP4432159B2 (ja) 1999-04-14 1999-09-22 ポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4432159B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112007003311T5 (de) * 2007-02-17 2009-12-31 Ding, Yaowu, Taixing Lotionspumpe und darin enthaltenes Einwegventil
JP5384127B2 (ja) * 2009-01-23 2014-01-08 株式会社吉野工業所 液体噴出器
JP5710402B2 (ja) * 2011-06-30 2015-04-30 株式会社吉野工業所 泡噴出容器
CN109717599A (zh) * 2019-01-29 2019-05-07 洽兴包装工业(中国)有限公司 防止喷嘴出料口滴料的化妆品容器
CN111731666B (zh) * 2020-06-16 2024-03-29 浙江正庄实业有限公司 高分子全塑按压式真空喷头及其材料制备方法
JP7386721B2 (ja) * 2020-01-31 2023-11-27 株式会社吉野工業所 吐出器
KR102300155B1 (ko) * 2020-03-30 2021-09-10 이정기 자원 재활용이 가능한 소형 수동식 펌프
JP7437234B2 (ja) 2020-05-21 2024-02-22 株式会社吉野工業所 ポンプ式吐出器
JP7493431B2 (ja) 2020-10-26 2024-05-31 株式会社吉野工業所 吐出器
CN112678332B (zh) * 2020-12-16 2022-04-08 绍兴上虞天勤包装有限公司 一种泵头及其安装方法
CN114644174B (zh) * 2022-03-14 2024-02-20 兴必盛塑业(南通)有限公司 容器及其泵组件

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000354803A (ja) 2000-12-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4432159B2 (ja) ポンプ
CA2474473C (en) Trigger type fluid dispenser
US6158625A (en) Anti-clog pump sprayer
KR101487191B1 (ko) 크림타입 화장품 용기
JP2004508175A (ja) 液体分配器
JP4701879B2 (ja) ポンプディスペンサ、並びに、吐出弁機構、吸入弁機構、及びバルブ
JP2009160573A (ja) 蓄圧式ディスペンサー
EP3476243B1 (en) Case for liquid state cosmetics
IE45476B1 (en) Dispensing pump
US6729505B2 (en) Dispensing pump
JP2002528667A (ja) プライミング機構を有する二重ばね予圧縮ポンプ
JP4458894B2 (ja) 液体注出ポンプ装置
JPH10263444A (ja) 液体噴射用のポンプ機構
JP4337015B2 (ja) 合成樹脂製コイルばね、その製造方法、これに用いる金型およびこれを用いたポンプ
JP2001263249A (ja) バネ形成ダイヤフラム及びそれに取付ける容器を備えたポンプ
JP4336369B2 (ja) 液体製品またはゲル製品のためのディスペンサー
KR102462958B1 (ko) 액체 분사 펌프
JP2000015148A (ja) 液体噴出ポンプ
JPH03182688A (ja) 手動ポンプ
KR200312903Y1 (ko) 화장품용기의 펌프구조
US10850293B2 (en) Device for spraying liquid cosmetic mist
JP3082899U (ja) 液体噴出ポンプ
JP4950642B2 (ja) 流動体吐出ポンプ
KR102556042B1 (ko) 화장품용기
KR200282747Y1 (ko) 화장품용기용 펌프의 승강작동장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060901

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090526

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090723

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091201

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140108

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees