JP2000354803A - ポンプ - Google Patents

ポンプ

Info

Publication number
JP2000354803A
JP2000354803A JP11268737A JP26873799A JP2000354803A JP 2000354803 A JP2000354803 A JP 2000354803A JP 11268737 A JP11268737 A JP 11268737A JP 26873799 A JP26873799 A JP 26873799A JP 2000354803 A JP2000354803 A JP 2000354803A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pump
accumulator chamber
pump body
operating member
content liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11268737A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4432159B2 (ja
Inventor
Nagaaki Hori
修彰 堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Seikan Kaisha Ltd filed Critical Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority to JP26873799A priority Critical patent/JP4432159B2/ja
Publication of JP2000354803A publication Critical patent/JP2000354803A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4432159B2 publication Critical patent/JP4432159B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B11/00Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use
    • B05B11/01Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use characterised by the means producing the flow
    • B05B11/10Pump arrangements for transferring the contents from the container to a pump chamber by a sucking effect and forcing the contents out through the dispensing nozzle
    • B05B11/1097Pump arrangements for transferring the contents from the container to a pump chamber by a sucking effect and forcing the contents out through the dispensing nozzle with means for sucking back the liquid or other fluent material in the nozzle after a dispensing stroke

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)
  • Reciprocating Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属製の部品を用いること無く構成すること
で、廃棄時の分別の必要もなくそのまま簡単に廃棄処分
できるポンプを提供すること。 【解決手段】 固定側となるポンプ本体とポンプ本体に
対し往復動する操作部材のいずれか一方に弾性変形によ
り当該操作部材を上死点位置方向に付勢する弾性変形部
31aを設けるとともに、いずれか他方に弾性変形部3
1aを弾性変形させる変形付与部31bを設けるように
する。そして、固定側となるポンプ本体をアッパーキャ
ップ24とし、往復動側となる操作部材をエジェクター
ヘッド25とする。これにより、エジェクターヘッド2
5の往復移動で弾性変形部25fに変形付与部24eに
よる弾性変形を生じさせてばねと同一の付勢力を得るよ
うにし、金属ばねを用いること無くポンプを構成し、分
別廃棄の必要や内容液と金属との反応による内容液の変
質や腐食によるばねの劣下を無くすことができる。ま
た、射出成形による樹脂製コイルばねを用いることもで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はポンプに関し、シ
ャンプやリンスなどの据置式の容器等に取り付けられて
内容液の吐出に用いられるものであり、金属製のばね等
を廃止して廃棄物処理を容易にできるようにし、内容液
が金属と反応して変質することを防いで、腐食によるば
ねの劣下を防ぐようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】シャンプやリンスなどが入れられた据置
式の容器から内容液を取り出すため、従来からポンプ
(ポンプディスペンサ)が用いられており、ノズル部を
備えた操作部を押さえることで内容液をノズル部から吐
出させることができるようになっている。
【0003】このようなポンプとしては、例えば特開平
7−96956号公報に示すものがあり、図10に示す
ように、このポンプ1は、内部に内容液を貯溜するアキ
ュームレータ室2を備えたポンプ本体としてのアキュー
ムレータ3と、このアキュームレータ3内に往復動可能
に装入されアキュームレータ室2の容積を拡縮させるピ
ストン4と、ピストン4にステム5を介して連設される
ノズル部としてのエジェクターヘッド6と、アキューム
レータ3に設けられる吸込弁7と、アキュームレータ室
2内部とエジェクターヘッド6とを連通する通路8の途
中に設けられる吐出弁9と、ピストン4をアキュームレ
ータ室2の容積を拡大させる方向に常時付勢する第1の
ばね部材10と、から構成されている。
【0004】そして、ピストン4の第1のばね部材10
による上昇ストロークで吸込弁7を介してアキュームレ
ータ室2内に内容液が吸い込まれて貯溜された後、エジ
ェクターヘッド6をばね部材10に抗して押し下げるこ
とで、吸込弁7が閉じられてアキュームレータ室2内の
内容液が通路8および吐出弁9を介してノズル部から吐
出される一方、エジェクターヘッド6の押付力を除くこ
とでピストン4の上昇ストロークによる吸い込みが行わ
れる。
【0005】また、このポンプ1では、吸込弁7には、
吐出終了後、ピストン4の所定の上昇ストロークの間、
吸込弁7を閉じた状態に保持するための第2のばね部材
11が設けられる一方、吐出弁9には、吐出後自重によ
って着座するチェックボール12を設け、その比重と内
容液の粘度によって閉じられるまでの時間を調整するよ
うになっており、これら吸込弁7と吐出弁9との開閉タ
イミングによって吐出液の吸戻し(サックバック)を行
うようになっている。
【0006】このようなポンプ1は、通常、ほとんどの
部品が合成樹脂で構成されるが、ピストン4の押し戻し
のための第1のばね部材10は金属製のコイルばねで構
成されており、廃棄時には合成樹脂と金属との分別が必
要となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ポンプ1の
各部品は強固に嵌合して組み立てられているため、分解
して廃棄することは容易ではなく、分別するためには、
工具などを用いなければならないという問題がある。
【0008】同様に、ポンプ1では、内容液吐出後、液
だれやノズル部内での内容液の固化を防止するため、吸
込弁7と吐出弁9との開閉タイミングによって吐出液の
吸戻し(サックバック)を行うようにしており、このた
め吸込弁7に金属製の第2のばね部材11が設けられ、
吐出弁9のチェックボール12として鋼球が用いられる
場合もあり、これらの金属部品の分別廃棄も、ポンプの
分解が容易でないことから困難であるという問題があ
る。
【0009】この発明はかかる従来技術の有する課題を
解決するためになされたもので、金属製の部品を用いる
こと無く構成することで、廃棄時の分別の必要もなくそ
のまま簡単に廃棄することができるポンプを提供しよう
とするものである。
【0010】また、この発明は、かかる従来技術の有す
る課題を解決するためになされたもので、金属製の部品
を用いること無く吐出液の吸戻しを行うことができ、廃
棄時の分別の必要もなくそのまま簡単に廃棄することが
できるポンプを提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記従来技術が有する課
題を解決するため、この発明の請求項1記載のポンプ
は、内部に内容液を貯溜するアキュームレータ室を備え
たポンプ本体と、このポンプ本体内に往復動可能に装着
されて吐出ノズル部と内容液流路が形成された操作部材
と、この操作部材に装着されるとともに前記アキューム
レータ室内に往復動可能に装着されて当該アキュームレ
ータ室内の容積を拡縮するピストンと、前記アキューム
レータ室に設けられる吸込弁機構と、前記ピストンと前
記操作部材との間に設けられ前記内容液流路を開閉する
吐出弁機構とを備え、前記操作部材の往復動作により前
記アキュームレータ室内に吸い込んだ内容液を前記吐出
ノズル部から吐出するポンプであって、前記操作部材を
上死点位置方向に付勢する合成樹脂製の付勢手段を設け
てなることを特徴とするものである。
【0012】このポンプによれば、操作部材を上死点位
置方向に付勢する合成樹脂製の付勢手段を設けるように
しており、操作部材に設けた付勢手段で金属ばねと同一
の付勢力を得るようにし、金属ばねを用いること無くポ
ンプを構成し、分別廃棄の必要を無くすようにしてい
る。
【0013】また、この発明の請求項2記載のポンプ
は、請求項1記載の構成に加え、前記付勢手段を、前記
ポンプの固定側となる前記ポンプ本体とこのポンプ本体
に対し往復動する前記操作部材とのいずれか一方に設け
られ弾性変形により前記操作部材を上死点位置方向に付
勢する弾性変形部と、いずれか他方に設けられこの弾性
変形部を弾性変形させる変形付与部とで構成してなるこ
とを特徴とするものである。
【0014】このポンプによれば、付勢手段を、前記ポ
ンプの固定側となる前記ポンプ本体とこのポンプ本体に
対し往復動する前記操作部材とのいずれか一方に設けら
れ弾性変形により前記操作部材を上死点位置方向に付勢
する弾性変形部と、いずれか他方に設けられこの弾性変
形部を弾性変形させる変形付与部とで構成するようにし
ており、操作部材の往復移動によって弾性変形部に変形
付与部による弾性変形を生じさせてばねと同一の付勢力
を得るようにし、金属ばねを用いること無くポンプを構
成し、分別廃棄の必要を無くすようにしている。
【0015】さらに、この発明の請求項3記載のポンプ
は、請求項2記載の構成に加え、前記固定側となるポン
プ本体をアッパーキャップまたはアキュームレータとす
る一方、前記往復動側となる操作部材をエジェクターヘ
ッドまたはステムとしたことを特徴とするものである。
【0016】このポンプによれば、弾性変形部と変形付
与部との取付位置を、アッパーキャップとエジェクター
ヘッドの間、あるいはアキュームレータとステムの間と
するようにしており、エジェクターヘッドあるいはステ
ムの往復移動で弾性変形部に変形付与部による弾性変形
を生じさせてばねと同一の付勢力を得るようにし、金属
ばねを用いること無くポンプを構成し、分別廃棄の必要
を無くすようにでき、特にアッパーキャップとエジェク
ターヘッドの間に設ける場合には、内容液に接触しない
状態で設置できるようになる。
【0017】また、この発明の請求項4記載のポンプ
は、請求項2または3記載の構成に加え、前記弾性変形
部または前記変形付与部を別体に形成して装着してなる
ことを特徴とするものである。
【0018】このポンプによれば、弾性変形部または変
形付与部を別体に形成して装着するようにしており、ポ
ンプ本体や操作部材と別材料にすることで、弾性変形に
より得ることができる付勢力に応じた材料を選択するこ
とができ、一層効率的なポンプとすることができ、コス
ト低減ともなる。
【0019】さらに、この発明の請求項5記載のポンプ
は、請求項1記載の構成に加え、前記付勢手段を、射出
成形により成形された樹脂製コイルばねで構成したこと
を特徴とするものである。
【0020】このポンプによれば、操作部材の付勢手段
を射出成形により成形された樹脂製コイルばねで構成す
るようにしており、金属ばねと同等の力学特性を持つ樹
脂製コイルばねを用いることで、ポンプ本体等の構造を
変えずにポンプ全体を合成樹脂製にでき、分別廃棄の必
要を無くすようにしている。
【0021】また、この発明の請求項6記載のポンプ
は、請求項5記載の構成に加え、前記付勢手段を、前記
ポンプ本体を構成するアッパーキャップと前記操作部材
を構成するエジェクターヘッドとの間の内容液と接しな
い空間に設けたことを特徴とするするものである。
【0022】このポンプによれば、付勢手段の配置を、
ポンプ本体を構成するアッパーキャップと操作部材を構
成するエジェクターヘッドとの間の内容液と接しない空
間とするようにしており、合成樹脂製コイルばねを内容
液に接触しない状態で設置でき、環境応力による破壊や
弾性力の著しい低下などを招くこと無く使用できるよう
にしている。
【0023】さらに、この発明の請求項7記載のポンプ
は、内部に内容液を貯溜するアキュームレータ室を備え
たポンプ本体と、このポンプ本体内に往復動可能に装着
されて吐出ノズル部と内容液流路が形成された操作部材
と、この操作部材に装着されるとともに前記アキューム
レータ室内に往復動可能に装着されて当該アキュームレ
ータ室内の容積を拡縮するピストンと、前記アキューム
レータ室に設けられる吸込弁機構と、前記ピストンと前
記操作部材との間に設けられ前記内容液流路を開閉する
吐出弁機構とを備え、前記操作部材の往復動作により前
記アキュームレータ室内に吸い込んだ内容液を前記吐出
ノズル部から吐出するポンプであって、前記ポンプ本体
に前記操作部材の往復動により前記内容液流路内の容積
を拡縮する吸戻しピストン部材を設けたことを特徴とす
るものである。
【0024】このポンプによれば、ポンプ本体に操作部
材の往復動により内容液流路内の容積を拡縮する吸戻し
ピストン部材を設けるようにしており、内容液流路の容
積の変化で吐出液の吸戻しを行うことで、金属ボールや
金属ばねを用いることなくポンプを構成し、分別廃棄の
必要を無くし、内容液と金属による反応で内容液が変質
することやばねの劣下などを防ぐようにしている。
【0025】また、この発明の請求項8記載のポンプ
は、請求項7記載の構成に加え、前記吸戻しピストン部
材を前記ポンプ本体底部の中心に突出させて設けるとと
もに、この吸戻しピストン部材の外周と前記ポンプ本体
内周との間にダイヤフラム式バルブを設けて前記吸込弁
機構を構成したことを特徴とするものである。
【0026】このポンプによれば、吸戻しピストン部材
をポンプ本体底部の中心に突出させて設け、この吸戻し
ピストン部材の外周と前記ポンプ本体内周との間にダイ
ヤフラム式バルブを設けて吸込弁機構を構成するように
しており、往復動する操作部材の内容液流路をシリンダ
として機能させて吸戻しピストン部材を固定側に設ける
ことができ、その外周に簡単に吸込弁となるダイヤフラ
ム式バルブを設けることができ、アキュームレータ室へ
の吸い込みのための流路面積の確保が容易となり、ポン
プの組立も容易となる。
【0027】さらに、この発明の請求項9記載のポンプ
は、請求項8記載の構成に加え、前記ダイヤフラム式バ
ルブを、内周段差部と、この内周段差部の外周に設けら
れる薄肉ヒンジ部と、この薄肉ヒンジ部を介して設けら
れるバルブ本体部とで構成したことを特徴とするもので
ある。
【0028】このポンプによれば、ダイヤフラム式バル
ブを、内周段差部と、この内周段差部の外周に設けられ
る薄肉ヒンジ部と、この薄肉ヒンジ部を介して設けられ
るバルブ本体部とで構成するようにしており、内周段差
部に続く薄肉ヒンジ部でバルブ本体を変形し易くするこ
とで、バルブの開閉を一層確実にできるとともに、サッ
クバック等を確実に行うことができるようになる。
【0029】また、この発明の請求項10記載のポンプ
は、内部に内容液を貯溜するアキュームレータ室を備え
たポンプ本体と、このポンプ本体内に往復動可能に装着
されて吐出ノズル部と内容液流路が形成された操作部材
と、この操作部材に装着されるとともに前記アキューム
レータ室内に往復動可能に装着されて当該アキュームレ
ータ室内の容積を拡縮するピストンと、前記アキューム
レータ室に設けられる吸込弁機構と、前記ピストンと前
記操作部材との間に設けられ前記内容液流路を開閉する
吐出弁機構とを備え、前記操作部材の往復動作により前
記アキュームレータ室内に吸い込んだ内容液を前記吐出
ノズル部から吐出するポンプであって、前記操作部材に
突出部を形成する一方、前記ポンプ本体に当該操作部材
が上死点位置のとき当該突出部を係止して当該操作部材
の押し込み操作を規制する係止部を形成したことを特徴
とするものである。
【0030】このポンプによれば、操作部材に突出部を
形成する一方、ポンプ本体に当該操作部材が上死点位置
のとき当該突出部を係止して当該操作部材の押し込み操
作を規制する係止部を形成するようにしており、弾性変
形部材に大きな弾性変形をさせずに操作部材を上死点位
置でロック状態にでき、金属ばねによらずに、安定した
弾性変形による付勢力を発生できるようにしている。
【0031】また、この発明の請求項11記載のポンプ
は、請求項10記載の構成に加え、前記操作部材を構成
するエジェクターヘッドが上死点位置のとき、そのスカ
ート部が前記ポンプ本体を構成するアッパーキャップ内
に位置し気密状態でなく水密状態で摺接して設けてある
ことを特徴とするものである。
【0032】このポンプによれば、操作部材を構成する
エジェクターヘッドが上死点位置のとき、そのスカート
部が前記ポンプ本体を構成するアッパーキャップ内に位
置し気密状態でなく水密状態で摺接して設けるようにし
ており、操作部材を上死点位置にしたままでもエジェク
ターヘッドとアッパーキャップの隙間からの水などの浸
入を防止でき、内容液の希釈などが防止できるようにな
る。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、この発明のポンプの実施の
形態について図面に基づき詳細に説明する。図1はこの
発明のポンプの一実施の形態にかかる縦断面図であり、
(a)は自然状態および吸込み状態を示し、(b)は吐
出状態を示す。
【0034】このポンプ20は、既に説明したポンプと
同様に、据置型のシャンプなどの容器に取り付けて用い
られるものであり、構成部品を全て合成樹脂で成形し、
これらを嵌合して組み立てたものである。
【0035】このポンプ20は、内部に内容液を貯溜す
るアキュームレータ室21aを備えたポンプ本体として
のアキュームレータ21を有しており、円筒状に形成さ
れ、上部から下部に向かって4段階に径が細くなった4
つの中空円筒部21b〜21eを備え、図示しない容器
の開口部から容器内部に挿入されるもので、上端部外周
に形成されたフランジ部21fにガスケット22を介し
て容器の開口部上端に当て、容器の上部のねじに固定さ
れるコンテナキャップ23を介して取付けられる。
【0036】このアキュームレータ21の上部にアッパ
ーキャップ24を介して操作部材の一部としてのエジェ
クターヘッド25が装着され、アッパーキャップ24に
案内されて往復動可能となっている。
【0037】このアッパーキャップ24は底付きの略二
重円筒状に形成され、外筒24aの上部が逆U字状に形
成されてアキュームレータ21の上端に被せるように装
着されるとともに、外筒24aがアキュームレータ21
に嵌合されてアキュームレータ21と一体とされ、内筒
24bの内周面がエジェクターヘッド25の案内面とな
っており、底部24cには、下方に突き出して外筒24
aより小径の円筒部24dが一体に形成され、ピストン
26の上端位置を規制するようになっている。
【0038】操作部材の一部としてのエジェクターヘッ
ド25は、操作部となる上端面が塞がれた略二重円筒状
に形成されたヘッド本体25aを備え、その外筒25b
の側壁に突き出して吐出ノズル部25cが設けられて内
筒25dの内部とのみ連通して吐出流路25eが形成さ
れ、内筒25d及び外筒25bの外周がそれぞれアッパ
ーキャップ24に沿って案内されて気密状態でなく水密
状態で往復動するようになっており、エジェクターヘッ
ド25が上死点位置のとき、外筒25bの下端縁がアッ
パーキャップ24に僅かに入った状態となり、内筒25
dの下端縁がアッパーキャップ24の内筒24bの案内
面の下端に位置するようになっている。
【0039】このエジェクターヘッド25には、内筒2
5d内に下方に突き出して中空円筒状のステム27が一
体に嵌合されており、これらエジェクターヘッド25と
ステム27とで操作部材が構成される。
【0040】このステム27は、中間部に円錐部27a
が形成されるとともに、円錐部27aの下部外周にフラ
ンジ部27bが形成され、この円錐部27aに周方向等
間隔に3つの開口27cが形成されて内外が連通されて
おり、上端面には、放射状に3つの連通孔27dが形成
されてエジェクターヘッド25内と連通している。そし
て、ステム27には、円錐部27aを含む中間部に摺接
するピストン26が往復動可能に装着される。
【0041】このピストン26は略二重円筒状に形成さ
れて内筒部26aと外筒部26bが中間部の水平な連結
部26cで連結されており、内筒部26aがステム27
に装着されてエジェクターヘッド25の内筒25dの下
端とステム27のフランジ部27bとの間を移動しなが
ら、外筒部26bがアキュームレータ21の円筒部21
bの内周に沿って摺接し、中空円筒部21bと次ぎの中
空円筒部21cで構成されるアキュームレータ室21a
の容積を拡縮するようになっている。
【0042】また、このピストン26は、その内筒部2
6aの往復動によってステム27の円錐部27aの3つ
の開口27cを開閉し、アキュームレータ室21a内と
ステム27の内周の内容液流路27eを開閉する吐出弁
機構28を構成するようになっている。
【0043】この操作部材の下部を構成するステム27
の下端部の内容液流路27eには、アキュームレータ2
1に固定された吸戻しピストン部材29が装着され、往
復動するステム27に対して固定された吸戻しピストン
部材29が内容液流路27eの容積を拡縮するようにな
っている。
【0044】この吸戻しピストン部材29は、図2
(a)に拡大して示すように、中間部が閉じられ、上下
端部が開口した略中空円筒状に形成され、上端部29a
が開口に向かって外側に拡がったシール部とされ、下端
部29bが嵌合固定部となっており、中間部に上方に突
き出した突起部29cが設けてある。
【0045】この吸戻しピストン部材29を固定するた
め、アキュームレータ21の中円筒部21dの底部の中
心部に、上方に突出して一体に中空円錐部21gと円筒
支持部21hが形成されており、上方の円筒支持部21
hに吸戻しピストン部材29の下端部29bの嵌合固定
部が嵌合されて固定されている。
【0046】したがって、このポンプ20では、操作部
材であるエジェクターヘッド25とステム27の往復動
作によってアキュームレータ室21a内の容積がピスト
ン26によって拡縮(拡大・縮小)されるとともに、ス
テム27の内容液流路27e内の容積が吸戻しピストン
部材29によって拡縮される。
【0047】このようなポンプ20の吸込弁機構30と
して、アキュームレータ21の中空円錐部21gに内外
を連通する開口21iが円周等間隔に3個形成される一
方、この中空円錐部21gの上方の中空円筒部21cの
底部と中空円筒部21dの上部との間に環状のダイヤフ
ラムバルブ30aが配置され、中空円筒部21d内とア
キュームレータ室21a内を開閉するようになってい
る。
【0048】この吸込弁機構30のダイヤフラムバルブ
30aは、図2(a)に拡大して示すように、吸戻しピ
ストン部材29の下端部29bの外周に一体に形成され
ており、ダイヤフラムバルブ30aは、吸戻しピストン
部材29と一体の内周部の外側に断面U字状の中間部3
0cが形成され、さらに断面逆U字状の外周部30dが
それぞれほぼ同一の肉厚に形成されて構成され、その外
周縁がアキュームレータ21に着座するシール面となっ
ている。
【0049】また、吸い込み弁機構30のダイヤフラム
バルブ30aは、図2(b)に拡大して示すように、吸
戻しピストン部材29と一体に水平部とその先端から下
方に突き出した垂直部とでなる内周段差部30eを形成
し、さらに水平方向からわずかに傾斜したバブル本体部
30fを形成するとともに、その外周縁に形成されたシ
ール面を備え、バルブ本体部30fに比べて内周段差部
30eを薄肉に形成して薄肉ヒンジ部30gとしたもの
でも良く、こうすることで水平部あるいは垂直部を変形
しやすくし、この段差が形成された薄肉ヒンジ部30g
を起点としてダイヤフラムバルブ30aを変形させ、小
さな開閉力で確実に開閉されるようにすることができ
る。
【0050】このポンプ20では、内容液の吐出のため
エジェクターヘッド25のヘッド本体25aを押し下げ
るように操作するが、操作後押し戻すための付勢手段と
して従来は金属製のばねが使用されていたが、この付勢
手段31を次のようにしてポンプ20の他の構成部品と
同様に合成樹脂製としており、弾性変形部31aと変形
付与部31bとで構成してある。
【0051】この付勢手段31の弾性変形部31aと変
形付与部31bは、ポンプ20の吐出操作にともなう固
定側であるポンプ本体と往復移動側である操作部材と間
に設けるようにすれば良く、例えば固定側のポンプ本体
としてのアッパーキャップ24に変形付与部31bとし
ての円錐状斜面部24eを内筒24bの外側面に形成す
る一方、往復移動側の操作部材としてのエジェクターヘ
ッド25に弾性変形部31aとしての板ばね部25fを
内筒25dの外周に下方に突き出して設け、板ばね部2
5fが上死点位置で円錐状斜面部24eにわずかに接し
た状態としてある。
【0052】この板ばね部25fは、図4に示すよう
に、横断面形状が円弧状とされ、吐出ノズル部25cと
干渉しない円周上の3か所にわずかな間隔をあけて設け
られており、この板ばね部25fを変形させる円錐状斜
面部24eは周方向に連続した一体の斜面として形成し
てある。
【0053】なお、板ばね部25fは弾性変形による付
勢力を得るため少なくとも円周方向に分割しておく必要
があり、分割個数は必要な付勢力や設置場所の制約など
によって適宜定めれば良く、円錐状斜面部24eは周方
向に連続したものに限らず、分割されたものであっても
良く、板ばね部25fに弾性変形を与えることができれ
ば良い。
【0054】このような板ばね部25fを押し下げて円
錐状斜面部24eに沿って押し拡げるように弾性変形さ
せると、板ばね部25fと一体のエジェクターヘッド2
5に上方への付勢力が作用することになり、これによっ
てエジェクターヘッド25及びステム27を押し戻すよ
うにすることができる。
【0055】また、このようなエジェクターヘッド25
とアッパーキャップ24との間に付勢手段31を設ける
ことで、内容液に直接接しないように板ばね部25fと
円錐状斜面部24eを設けることができ、環境応力によ
る破壊や弾性力の著しい低下などを防止することができ
る。
【0056】さらに、この付勢手段31の設置位置とし
ては、例えば図5に示すように、固定側のポンプ本体と
してのアキュームレータ21の中空円筒部21dの内周
に下方に窄まった変形付与部31bとしての円錐状斜面
部21jを形成する一方、往復移動側の操作部材として
のステム27のフランジ部27bから下方に突き出して
弾性変形部31aとしての板ばね部27fを設け、板ば
ね部27fが上死点位置で円錐状斜面部21jにわずか
に接した状態としてある。
【0057】このような板ばね部27fを押し下げて円
錐状斜面部21jに沿って押し窄めるように弾性変形さ
せると、板ばね部27fと一体のステム27に上方への
付勢力が作用することになり、これによってエジェクタ
ーヘッド25及びステム27を押し戻すようにすること
ができる。
【0058】また、このようなアキュームレータ21と
ステム27との間に付勢手段31を設けることで、吐出
ノズル部25cのような側方に突出した部材がないので
板ばね部27fを円周上全体に設置でき、大きな付勢力
を容易に得ることができるとともに、内容液が板ばね部
27fと円錐状斜面部21jとの間に介在し、内容液の
性状によっては、その潤滑作用を利用して円滑にエジェ
クターヘッド25及びステム27を押し戻すようにする
ことができる。
【0059】なお、この場合でも板ばね部27fを押し
拡げて付勢力を得るように逆方向の傾斜面を有する円錐
状傾斜面21jを形成するようにしても良い。
【0060】さらに、大きな付勢力を得る必要がある場
合には、付勢手段31の弾性変形部31aと変形付与部
31bの組み合わせを一箇所ずつに限らず複数箇所に設
けるようにしても良い。
【0061】また、付勢手段31を構成する弾性変形部
31aとしての板ばね部25f,27fでは、エジェク
ターヘッド25やステム27と一体に成形して設けるよ
うにしたが、例えば図6にエジェクターヘッド25の場
合を示すように、板ばね部材32を別体に形成し、これ
をエジェクターヘッド25の内側に嵌着することもでき
る。
【0062】この板ばね部材32は、上端部に吐出ノズ
ル部25cと干渉しないように段差部32aが形成され
た取付リング部32bが設けられ、この取付リング部3
2bに下方に突き出して板ばね部32cが円周等間隔に
わずかな隙間をあけて4個設けてある。
【0063】このような板ばね部材32を取付リング部
32bを介してエジェクターヘッド25に嵌着固定する
ことで板ばね部32cを設けることができ、合成樹脂で
あってもエジェクターヘッド25と異なる物性のものに
することもでき、必要な弾性力を容易に得ることができ
るとともに、高価な材料を機能部のみに効果的に使用で
きるのでコスト低減を図ることができる。
【0064】このような付勢手段31により、金属ばね
を用いることなく、ポンプ20全体を構成することがで
き、廃棄処分の際の分別の必要もなく、簡単に処理する
ことができ、内容液と金属の反応による内容液の変質、
ばねの劣下もなくなる。
【0065】一方、このような弾性変形部31aと変形
付与部31bと弾性変形を利用した付勢手段31では、
ポンプ20を操作出来ないようにするロック状態をエジ
ェクターヘッド25を押し込んで弾性変形部31aに変
形付与部31bによって弾性変形を与えた状態でロック
して長期間保持すると、弾性変形部31aが次第にクリ
ープして弾性力(押し戻しのための付勢力)が減少して
しまうという新たな課題が生じる。
【0066】そこで、このポンプ20では、図1〜図4
に示すように、付勢手段31の弾性変形部31aに弾性
変形が少ないエジェクターヘッド25の上死点位置(図
1(a)参照)で押し込み操作を規制するロック状態に
できるようにする。
【0067】このためのロック機構33として、エジェ
クターヘッド25の内筒25dの側面に突き出した突出
部33aとして断面矩形の凸条、あるいは断面矩形の突
起などを形成する一方、アッパーキャップ24の内筒2
4bに突出部33aが円周方向に回動でき、しかも上下
方向に貫通する回動溝33bを形成し、この回動溝33
bの端部にエジェクターヘッド25が上死点位置のとき
に突出部33aの下方を塞ぐ係止部33cが設けてあ
る。
【0068】また、このロック機構33では、ロック状
態を保持するため、回動溝33bの係止部33cの入口
側に断面半円状の突起33dが形成され、この突起33
dを乗り越えて回動操作が行われるようにしてある。
【0069】したがって、エジェクターヘッド25を回
動して突起33dを乗り越えて回動溝33bの端部の係
止部33c上に突出部33aを位置させることで、エジ
ェクターヘッド25を押し込むことを規制するロック状
態にすることができる一方、係止部33c以外の回動溝
33b内に突出部33aを位置させることでエジェクタ
ーヘッド25を押し込むことができるロック開放状態に
でき、自由にエジェクターヘッド25を操作することが
できる。
【0070】これにより、弾性変形部31aに変形付与
部31bによって弾性変形が小さい状態でロックしてお
くことができ、ロックを開放してポンプ20を使用状態
にすれば必要な弾性力(押し戻しのための付勢力)を得
ることができる。
【0071】次にこのように構成したポンプ20の各部
の動作について説明する。
【0072】まず、ロック状態のエジェクターヘッド2
5を回動して突起33dを乗り越えて回動溝33b内に
位置させ、ロック状態を開放して使用状態にする。
【0073】この使用状態では、図1(a)に示すよう
に、エジェクターヘッド25およびステム27が上方に
押し上げられた上死点位置となっている。
【0074】この状態では、ピストン26の内筒部26
aの下端縁がステム27のフランジ部27bに当接し、
ピストン26の連結部26cがアッパーキャップ24の
円筒部24dに当接した状態となっており、吐出弁機構
28を構成するステム27の開口27cが閉じられた状
態となっている。
【0075】この状態から最初にエジェクターヘッド2
5をアッパーキャップ24に当たる下端位置まで押し下
げると、弾性変形部31aの変形に伴う弾性力に抗して
一体のステム27が押し下げられるとともに、ピストン
26がエジェクターヘッド25の内筒25dの下端面に
当たって押し下げられ、図1(b)に示す押し込み状態
となる。
【0076】この押し込み状態では、ピストン26の内
筒部26aの上端部がエジェクターヘッド25の内筒2
5dの下端面に当たり、外筒部26bがアキュームレー
タ21の中空円筒部21bの底部に位置し、ステム27
の円錐部27aの開口27cが開放され、吐出弁機構2
8が開いた状態となっている。
【0077】この状態からエジェクターヘッド25を離
すと、エジェクターヘッド25および一体のステム27
が弾性変形部31aの弾性変形に伴う付勢力で上昇さ
れ、ステム27が僅かに上昇してフランジ部27bにピ
ストン26の内筒部26aが当たって吐出弁機構28の
開口27cがピストン26で閉じられた後、ピストン2
6も一体に上昇され、アキュームレータ室21a内を負
圧にし、吸込弁機構30のダイヤフラムバルブ30aを
介して内容液がデイップチューブを経てアキュームレー
タ室21a内に吸い込まれ貯溜される。
【0078】この後、再びエジェクターヘッド25を押
し下げると、弾性変形部31aの変形に伴う弾性力に抗
してエジェクターヘッド25がわずかに押し下げられ、
内筒25dの下端面にピストン26が当たって吐出弁機
構28の開口27cがピストン26で開かれた後、エジ
ェクターヘッド25と一体のステム27とともにピスト
ン26が押し下げられ、アキュームレータ室21a内に
貯溜された内容液が吐出弁機構28の開口27cを介し
て内容液流路27eおよび吐出流路25eを経て吐出ノ
ズル部25cから吐出される。
【0079】そして、これ以降は、ピストン26が上方
に戻る際に吸引され、押し下げられる際に吐出される。
【0080】また、このポンプ20では、内容液の吐出
終了後、ステム27が僅かに上昇してフランジ部27b
にピストン26の内筒部26aが当たって吐出弁機構2
8の開口27cがピストン26で閉じられた後、ステム
27がエジェクターヘッド25と一体に上昇する間、ス
テム27内の内容液流路27e内の容積が吸戻しピスト
ン部材29に対する相対移動で拡大し、負圧が生じて吐
出ノズル部25cの吐出流路25e内の吐出液が吸い戻
され、サックバックが行われる。
【0081】これにより、液だれや吐出流路25e内で
の内容液の固化などを防止することができる。
【0082】この吐出液の吸戻し(サックバック)の機
構も金属製のばねや金属製のチェックボールなどを用い
ること無く、合成樹脂材料だけで構成することが可能と
なり、廃棄物処理の際の分別が不要となり簡単に廃棄処
理することができ、内容液と金属との反応による内容液
の変質や腐食によるばねの劣下を無くすことができる。
【0083】さらに、このポンプ20では、吸込弁機構
30の弁としてダイヤフラムバルブ30aを用い、これ
を固定側の吸戻しピストン部材29と一体に形成して設
けるようにしているので、組立が容易となるとともに、
流路面積を大きくとることができる。
【0084】また、ダイヤフラムバルブ30aとして、
段差部30eを薄肉に形成した薄肉ヒンジ部30gを介
してバルブ部30fを形成したものを用いることで、段
差部30eの薄肉の垂直部の上下が変形し易く、ダイヤ
フラムバルブ30aを小さな力で開閉することができ、
一層確実にダイヤフラムバルブ30aを開閉してサック
バックを行うことができる。
【0085】次に、この発明のポンプの他の一実施の形
態について、図7および図8に基づき詳細に説明する
が、既に説明した上記実施の形態と同一部分には、同一
記号を記し、説明は省略する。
【0086】このポンプ40は、内容液の吐出のためエ
ジェクターヘッド25のヘッド本体25aを押し下げる
ように操作した後、押し戻すための付勢手段41を合成
樹脂製としたもので、従来の金属製のばねにかえ、射出
成形で成形された樹脂製コイルばね42で構成したもの
である。
【0087】この付勢手段41の樹脂製コイルばね42
は、例えば固定側のポンプ本体としてのアッパーキャッ
プ24と往復移動側の操作部材としてのエジェクターヘ
ッド25との間に介装される。
【0088】このためアッパーキャップ24は底付きの
略二重円筒状に形成され、外筒24aの上部が逆U字状
に形成されてアキュームレータ21の上端に被せるよう
に装着されるとともに、外筒24aがアキュームレータ
21に嵌合されてアキュームレータ21と一体とされ、
内筒24bの内周面がエジェクターヘッド25の案内面
となっており、底部24cには、下方に突き出して2重
の円筒状の円筒部24dが一体に形成され、ピストン2
6の上端位置を規制するようになっている。
【0089】また、操作部材の一部を構成するエジェク
ターヘッド25は、板ばね部が除かれている以外は、既
に説明したエジェクターヘッド25と同一構造であり、
同一構造のステム27とで操作部材が構成されている。
【0090】このようなアッパーキャップ24の外筒2
4a、内筒24bおよび底部24cで構成される固定側
の空間と、エジェクターヘッド25の外筒25b、内筒
25dを備えたヘッド本体25aの往復動側の空間との
間に介装される樹脂製コイルばね42は、図8に示すよ
うに、断面が略台形状とされたコイル部42aを備える
とともに、上下両端部に水平リング部42b,42cを
備えて構成され、射出成形によって作られたものであ
る。
【0091】従来、プラスチック製ばねはプラスチック
の線材を熱間または冷間コイリングによって作られてお
り金属製の場合のような機能部品として使用されること
はほとんど無く、機械的な特性も低いものであったが、
ねじ抜き構造を持つ射出成形金型を用い、離型開始時に
成形品である樹脂性コイルばね42の上下の水平リング
部42a,42bを押さえて回り止めを施した状態でコ
アを回しながら僅かに引き抜くようにして噛込んだ製品
を引き離し、成形品をフリーにしてコアの回転および金
型の移動で離型することで、金属製のばねに相当する機
械的な特性に優れた樹脂製コイルばね42を得ることが
できる。この樹脂製コイルばね42は、例えばガラス繊
維入りのポリアセタール樹脂(POM)やポリブチレン
テレフタレート樹脂(PBT)等を用いて成形されるほ
か、必要な機械的特性により汎用の熱可塑性樹脂材料等
が適宜選定されるとともに、コイル部42aの断面形状
などの形状寸法が適宜設計される。
【0092】このようなポンプ40では、付勢手段41
として樹脂製コイルばね42を用いるようにしたので、
ポンプ40全体を合成樹脂によるモノマテリアル化を図
ることができ、分解等の必要がなく、そのまま廃棄する
ことができる。
【0093】また、樹脂製コイルばね42に、従来の金
属製ばねと同等の力学的特性を持たせることでポンプの
構造を変更すること無く、モノマテリアル化を図ること
ができる。
【0094】さらに、このポンプ40では、既に説明し
た前記実施の形態のポンプ20の付勢手段31以外の部
分については、同一の効果を奏することはいうまでもな
い。
【0095】次に、この発明のポンプのさらに他の一実
施の形態について、図9に基づき詳細に説明するが、既
に説明した上記実施の形態のポンプ20やポンプ40と
同一部分には、同一記号を記し、説明は省略する。
【0096】このポンプ50は、アッパーキャップ24
の天面とエジェクターヘッド25との隙間からの水浸入
を一層確実に防止するとともに、ステム27の形状等に
変更を加えるようにしたものである。
【0097】このポンプ50では、アッパーキャップ2
4の外筒24aの天面に環状の突出部が形成されてガー
ドバンク51とされ、このガードバンク51とエジェク
ターヘッド25の外筒25bとの間にもアッパーキャッ
プ24の外筒24aとエジェクターヘッド25の外筒2
5bとの間と同様にわずかなクリアランスが形成されて
気密状態でなく、水密状態で往復動するようになってお
り、ガードバンク51の高さ分だけアッパーキャップ2
4の天面に溜まった水がエジェクタヘッド25の往復動
に伴ってアキュムレータ21内に浸入することを一層確
実に防止できるようにしてある。
【0098】さらに、このポンプ50では、アッパーキ
ャップ24が底付きの略二重円筒状に形成され、外筒2
4aと内筒24bとの間の断面形状がU字形状としてあ
るため、例えガードバンク51を越えて水が浸入するこ
とがあってもU字形状の底部に溜り、アキュムレータ2
1内への浸入を相乗的に防止することができる。
【0099】また、このポンプ50では、エジェクター
ヘッド25の内筒25d内に下方に突き出して一体に嵌
合されているステム27が中空円筒状に形成され、その
中間部外周にフランジ部27bが形成されるとともに、
その上部に環状の段差が形成されてシール部52とさ
れ、このシール部52の上部に周方向等間隔に2つの開
口27cが形成されて内外が連通されており、上端面に
は、放射状に3つの連通孔27dが形成されてエジェク
ターヘッド25内と連通している。そして、ステム27
には、フランジ部27bより上方の開口27cを含む中
間部に摺接するピストン26が往復動可能に装着されて
いる。
【0100】このピストン26は略二重円筒状に形成さ
れて内筒部26aと外筒部26bが中間部の水平な連結
部26cで連結されており、内筒部26aがステム27
に装着されてエジェクターヘッド25の内筒25dの下
端とステム27のフランジ部27bとの間を移動しなが
ら、外筒部26bがアキュームレータ21の円筒部21
bの内周に沿って摺接し、中空円筒部21bと次ぎの中
空円筒部21cで構成されるアキュームレータ室21a
の容積を拡縮するようになっている。
【0101】また、このピストン26は、その内筒部2
6aの往復動によってステム27の2つの開口27cの
上部と環状の段差のシール部52とに接触することで開
口27cを閉じたり、シール部52から離れることで開
口27cを開き、アキュームレータ室21a内とステム
27の内周の内容液流路27eを開閉する吐出弁機構2
8を構成するようになっている。
【0102】このようなステム27の環状の段差のシー
ル部52によってピストン26の内筒部26aの傾斜面
との間をシールすることで、ピストン26やステム27
の寸法管理が容易となり、完全なシール状態を確保でき
る。
【0103】さらに、このポンプ50では、ポンプ40
と同様に付勢手段41として合成樹脂製コイルばね42
を用いる一方、エジェクターヘッド25の操作を規制す
るため、既に説明したポンプ20と同一のロック機構3
3が設けてあり、図3、図4に示すように、エジェクタ
ーヘッド25を回動して突起33dを乗り越えて回動溝
33bの端部の係止部33c上に突出部33aを位置さ
せることで、エジェクターヘッド25を押し込むことを
規制するロック状態にすることができる一方、係止部3
3c以外の回動溝33b内に突出部33aを位置させる
ことでエジェクターヘッド25を押し込んで自由にエジ
ェクターヘッド25を操作することができるロック開放
状態にでき、これらロック状態とロック開放状態との吐
出ノズル部25cの位置に合わせてアッパーキャップ2
4の外筒24aの外表面に「閉」と「開」の文字53お
よび「矢印」によるロック開放状態の範囲を示す記号5
4とが設けてある。
【0104】これにより、ポンプ50のロック状態とロ
ック開放状態とがいずれもエジェクターヘッド25が上
昇端に位置する同一の外観であっても、表示によりその
状態を簡単に知ることができる。
【0105】このようなポンプ50でも樹脂製コイルば
ね42を用いるようにしたので、ポンプ40全体を合成
樹脂によるモノマテリアル化を図ることができ、分解等
の必要がなく、そのまま廃棄することができる。
【0106】さらに、このポンプ50では、上記構成以
外の既に説明した2つの実施の形態のポンプ20および
ポンプ40と同一部分については、同一の効果を奏する
ことはいうまでもない。
【0107】なお、上記3つの実施の形態では、ポンプ
に、弾性変形部と変形付与部による金属ばねを用いない
上死点位置への付勢手段あるいは樹脂製コイルばねによ
る付勢手段と、吸戻しピストン部材による吸戻し機構
(サックバック機構)と、押し込み操作を規制する突出
部と係止部とでなるロック機構とを全て組み込む場合で
説明したが、それぞれを独立してポンプに組み込んだ
り、任意の2つの組み合わせで設けるようにしても良
い。
【0108】
【発明の効果】以上実施の形態とともに具体的に説明し
たように、この発明の請求項1記載のポンプによれば、
操作部材を上死点位置方向に付勢する合成樹脂製の付勢
手段を設けたので、操作部材に設けた付勢手段で金属ば
ねと同一の付勢力を得ることができ、金属ばねを用いる
こと無くポンプを構成することができ、分別廃棄の必要
を無くすことができる。
【0109】また、この発明の請求項2記載のポンプに
よれば、付勢手段を、前記ポンプの固定側となる前記ポ
ンプ本体とこのポンプ本体に対し往復動する前記操作部
材とのいずれか一方に設けられ弾性変形により前記操作
部材を上死点位置方向に付勢する弾性変形部と、いずれ
か他方に設けられこの弾性変形部を弾性変形させる変形
付与部とで構成したので、操作部材の往復移動によって
弾性変形部に変形付与部による弾性変形を生じさせてば
ねと同一の付勢力を得ることができ、金属ばねを用いる
こと無くポンプを構成することで、分別廃棄の必要を無
くすことができる。
【0110】さらに、この発明の請求項3記載のポンプ
によれば、弾性変形部と変形付与部との取付位置を、ア
ッパーキャップとエジェクターヘッドの間、あるいはア
キュームレータとステムの間としたので、エジェクター
ヘッドあるいはステムの往復移動で弾性変形部に変形付
与部による弾性変形を生じさせてばねと同一の付勢力を
得ることができ、金属ばねを用いること無くポンプを構
成し、分別廃棄の必要を無くすことができ、特にアッパ
ーキャップとエジェクターヘッドの間に設ける場合に
は、内容液に接触しない状態で設置でき、弾性力の低下
などを招くこと無く使用することができる。
【0111】また、この発明の請求項4記載のポンプに
よれば、弾性変形部または変形付与部を別体に形成して
装着したので、ポンプ本体や操作部材と別材料にするこ
とで、弾性変形により得ることができる付勢力に応じた
材料を選択することができ、一層効率的なポンプとする
ことができ、コスト低減を図ることもできる。
【0112】さらに、この発明の請求項5記載のポンプ
によれば、操作部材の付勢手段を射出成形により成形さ
れた樹脂製コイルばねで構成したので、金属ばねと同等
の力学特性を持つ樹脂製コイルばねを用いることで、ポ
ンプ本体等の構造を変えずにポンプ全体を合成樹脂製に
できるとともに、分別廃棄の必要を無くすことができ
る。
【0113】また、この発明の請求項6記載のポンプに
よれば、付勢手段の配置を、ポンプ本体を構成するアッ
パーキャップと操作部材を構成するエジェクターヘッド
との間の内容液と接しない空間としたので、合成樹脂製
コイルばねを内容液に接触しない状態で設置でき、環境
応力による破壊や弾性力の著しい低下などを招くこと無
く使用することができる。
【0114】さらに、この発明の請求項7記載のポンプ
によれば、ポンプ本体に操作部材の往復動により内容液
流路内の容積を拡縮する吸戻しピストン部材を設けたの
で、内容液流路の容積の変化で吐出液の吸戻しを行うこ
とで、金属ボールや金属ばねを用いることなくポンプを
構成することができ、分別廃棄の必要を無くすことがで
きるとともに、内容液と金属による反応で内容液が変質
することやばねが劣下することなどを防ぐことができ
る。
【0115】また、この発明の請求項8記載のポンプに
よれば、吸戻しピストン部材をポンプ本体底部の中心に
突出させて設け、この吸戻しピストン部材の外周と前記
ポンプ本体内周との間にダイヤフラム式バルブを設けて
吸込弁機構を構成したので、往復動する操作部材の内容
液流路をシリンダとして機能させて吸戻しピストン部材
を固定側に設けることができるとともに、その外周に簡
単に吸込弁となるダイヤフラム式バルブを設けることが
でき、アキュームレータ室への吸い込みのための流路面
積の確保が容易となり、ポンプの組立も容易となる。
【0116】さらに、この発明の請求項9記載のポンプ
によれば、ダイヤフラム式バルブを、内周段差部と、こ
の内周段差部の外周に設けられる薄肉ヒンジ部と、この
薄肉ヒンジ部を介して設けられるバルブ本体部とで構成
したので、内周段差部に続く薄肉ヒンジ部でバルブ本体
を変形し易くすることができ、バルブの開閉を一層確実
にできるとともに、サックバック等を確実に行うことが
できる。
【0117】また、この発明の請求項10記載のポンプ
によれば、操作部材に突出部を形成する一方、ポンプ本
体に当該操作部材が上死点位置のとき当該突出部を係止
して当該操作部材の押し込み操作を規制する係止部を形
成したので、弾性変形部材に大きな弾性変形をさせずに
操作部材を上死点位置でロック状態にでき、金属ばねに
よらずに、安定した弾性変形による付勢力を発生させる
ことができる。
【0118】また、この発明の請求項11記載のポンプ
によれば、操作部材を構成するエジェクターヘッドが上
死点位置のとき、そのスカート部が前記ポンプ本体を構
成するアッパーキャップ内に位置し気密状態でなく水密
状態で摺接して設けたので、操作部材を上死点位置にし
たままでもエジェクターヘッドとアッパーキャップの隙
間からの水などの浸入を防止でき、内容液の希釈などを
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のポンプの一実施の形態にかかる縦断
面図であり、(a)は自然状態および吸込み状態を示
し、(b)は吐出状態を示すものである。
【図2】この発明のポンプの一実施の形態にかかる吸戻
しピストン部材および吸込弁機構の拡大断面図である。
【図3】この発明のポンプの一実施の形態にかかるアッ
パーキャップであり、(a)は平面図、(b)は縦断面
図、(c)は底面図である。
【図4】この発明のポンプの一実施の形態にかかるエジ
ェクターヘッドであり、(a)は縦断面図、(b)は底
面図、(c)はアッパーキャップとの組立状態で示す横
断面図である。
【図5】この発明のポンプの他の一実施の形態にかかる
部分縦断面図である。
【図6】この発明のポンプの他の一実施の形態にかかる
エジェクターヘッドの組み立て工程の説明図である。
【図7】この発明のポンプのさらに他の一実施の形態に
かかる縦断面図であり、(a)は自然状態および吸込み
状態を示し、(b)は吐出状態を示すものである。
【図8】この発明のポンプの一実施の形態にかかる樹脂
製コイルばねの拡大正面図および断面図である。
【図9】この発明のポンプの他の一実施の形態にかか
り、(a)は自然状態および吸込み状態を示す縦断面
図、(b)は吐出状態を示す縦断面図、(c)は自然状
態の正面図である。
【図10】従来のポンプの縦断面図であり、(a)は自
然状態および吸込み状態を示し、(b)は吐出状態を示
すものである。
【符号の説明】
20 ポンプ 21 アキュームレータ(ポンプ本体) 21a アキュームレータ室 21i 開口 21j 円錐状斜面部(変形付与部) 23 コンテナキャップ 24 アッパーキャップ 24a 外筒 24b 内筒 24d 円筒部 24e 円錐状斜面部(変形付与部) 25 エジェクターヘッド(操作部材) 25a ヘッド本体 25b 外筒 25c 吐出ノズル部 25d 内筒 25e 吐出流路 25f 板ばね部(弾性変形部) 26 ピストン 26a 内筒部 26b 外筒部 26c 連結部 27 ステム(操作部材) 27a 円錐部 27b フランジ部 27c 開口(吐出弁機構) 27d 連通孔 27e 内容液流路 27f 板ばね部(弾性変形部) 28 吐出弁機構 29 吸戻しピストン部材 29a 上端部 29b 下端部 29c 突起部 30 吸込弁機構 30a ダイヤフラムバルブ 30b 内周部 30c 中間部 30d 外周部 30e 内周段差部 30f バルブ本体部 30g 薄肉ヒンジ部 31 付勢手段 31a 弾性変形部 31b 変形付与部 32 板ばね部材 32a 段差部 32b 取付リング部 32c 板ばね部 33 ロック機構 33a 突出部 33b 回動溝 33c 突起 34 ディップチューブ 40 ポンプ 41 付勢手段 42 樹脂製コイルばね 42a コイル部 42b 水平リング部 42c 水平リング部 50 ポンプ 51 ガードバンク 52 シール部 53 「開」、「閉」の文字 54 「矢印」の記号

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に内容液を貯溜するアキュームレー
    タ室を備えたポンプ本体と、このポンプ本体内に往復動
    可能に装着されて吐出ノズル部と内容液流路が形成され
    た操作部材と、この操作部材に装着されるとともに前記
    アキュームレータ室内に往復動可能に装着されて当該ア
    キュームレータ室内の容積を拡縮するピストンと、前記
    アキュームレータ室に設けられる吸込弁機構と、前記ピ
    ストンと前記操作部材との間に設けられ前記内容液流路
    を開閉する吐出弁機構とを備え、前記操作部材の往復動
    作により前記アキュームレータ室内に吸い込んだ内容液
    を前記吐出ノズル部から吐出するポンプであって、 前記操作部材を上死点位置方向に付勢する合成樹脂製の
    付勢手段を設けてなることを特徴とするポンプ。
  2. 【請求項2】 前記付勢手段を、前記ポンプの固定側と
    なる前記ポンプ本体とこのポンプ本体に対し往復動する
    前記操作部材とのいずれか一方に設けられ弾性変形によ
    り前記操作部材を上死点位置方向に付勢する弾性変形部
    と、いずれか他方に設けられこの弾性変形部を弾性変形
    させる変形付与部とで構成してなることを特徴とする請
    求項1記載のポンプ。
  3. 【請求項3】 前記固定側となるポンプ本体をアッパー
    キャップまたはアキュームレータとする一方、前記往復
    動側となる操作部材をエジェクターヘッドまたはステム
    としたことを特徴とする請求項2記載のポンプ。
  4. 【請求項4】 前記弾性変形部または前記変形付与部を
    別体に形成して装着してなることを特徴とする請求項2
    または3記載のポンプ。
  5. 【請求項5】 前記付勢手段を、射出成形により成形さ
    れた樹脂製コイルばねで構成したことを特徴とする請求
    項1記載のポンプ。
  6. 【請求項6】 前記付勢手段を、前記ポンプ本体を構成
    するアッパーキャップと前記操作部材を構成するエジェ
    クターヘッドとの間の内容液と接しない空間に設けたこ
    とを特徴とする請求項5記載のポンプ。
  7. 【請求項7】 内部に内容液を貯溜するアキュームレー
    タ室を備えたポンプ本体と、このポンプ本体内に往復動
    可能に装着されて吐出ノズル部と内容液流路が形成され
    た操作部材と、この操作部材に装着されるとともに前記
    アキュームレータ室内に往復動可能に装着されて当該ア
    キュームレータ室内の容積を拡縮するピストンと、前記
    アキュームレータ室に設けられる吸込弁機構と、前記ピ
    ストンと前記操作部材との間に設けられ前記内容液流路
    を開閉する吐出弁機構とを備え、前記操作部材の往復動
    作により前記アキュームレータ室内に吸い込んだ内容液
    を前記吐出ノズル部から吐出するポンプであって、 前記ポンプ本体に前記操作部材の往復動により前記内容
    液流路内の容積を拡縮する吸戻しピストン部材を設けた
    ことを特徴とするポンプ。
  8. 【請求項8】 前記吸戻しピストン部材を前記ポンプ本
    体底部の中心に突出させて設けるとともに、この吸戻し
    ピストン部材の外周と前記ポンプ本体内周との間にダイ
    ヤフラム式バルブを設けて前記吸込弁機構を構成したこ
    とを特徴とする請求項7記載のポンプ。
  9. 【請求項9】 前記ダイヤフラム式バルブを、内周段差
    部と、この内周段差部の外周に設けられる薄肉ヒンジ部
    と、この薄肉ヒンジ部を介して設けられるバルブ本体部
    とで構成したことを特徴とする請求項8記載のポンプ。
  10. 【請求項10】 内部に内容液を貯溜するアキュームレ
    ータ室を備えたポンプ本体と、このポンプ本体内に往復
    動可能に装着されて吐出ノズル部と内容液流路が形成さ
    れた操作部材と、この操作部材に装着されるとともに前
    記アキュームレータ室内に往復動可能に装着されて当該
    アキュームレータ室内の容積を拡縮するピストンと、前
    記アキュームレータ室に設けられる吸込弁機構と、前記
    ピストンと前記操作部材との間に設けられ前記内容液流
    路を開閉する吐出弁機構とを備え、前記操作部材の往復
    動作により前記アキュームレータ室内に吸い込んだ内容
    液を前記吐出ノズル部から吐出するポンプであって、 前記操作部材に突出部を形成する一方、前記ポンプ本体
    に当該操作部材が上死点位置のとき当該突出部を係止し
    て当該操作部材の押し込み操作を規制する係止部を形成
    したことを特徴とするポンプ。
  11. 【請求項11】 前記操作部材を構成するエジェクター
    ヘッドが上死点位置のとき、そのスカート部が前記ポン
    プ本体を構成するアッパーキャップ内に位置し気密状態
    でなく水密状態で摺接して設けてあることを特徴とする
    請求項10記載のポンプ。
JP26873799A 1999-04-14 1999-09-22 ポンプ Expired - Fee Related JP4432159B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26873799A JP4432159B2 (ja) 1999-04-14 1999-09-22 ポンプ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10634199 1999-04-14
JP11-106341 1999-04-14
JP26873799A JP4432159B2 (ja) 1999-04-14 1999-09-22 ポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000354803A true JP2000354803A (ja) 2000-12-26
JP4432159B2 JP4432159B2 (ja) 2010-03-17

Family

ID=26446455

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26873799A Expired - Fee Related JP4432159B2 (ja) 1999-04-14 1999-09-22 ポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4432159B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010518311A (ja) * 2007-02-17 2010-05-27 要 武 丁 乳液ポンプ及びそれに採用されるチェックバルブ
JP2010167378A (ja) * 2009-01-23 2010-08-05 Yoshino Kogyosho Co Ltd 液体噴出器
JP2013014331A (ja) * 2011-06-30 2013-01-24 Yoshino Kogyosho Co Ltd 泡噴出容器
CN109717599A (zh) * 2019-01-29 2019-05-07 洽兴包装工业(中国)有限公司 防止喷嘴出料口滴料的化妆品容器
CN111731666A (zh) * 2020-06-16 2020-10-02 浙江正庄实业有限公司 高分子全塑按压式真空喷头及其材料制备方法
CN112678332A (zh) * 2020-12-16 2021-04-20 绍兴上虞天勤包装有限公司 一种泵头及其安装方法
KR102300155B1 (ko) * 2020-03-30 2021-09-10 이정기 자원 재활용이 가능한 소형 수동식 펌프
WO2023174094A1 (zh) * 2022-03-14 2023-09-21 兴必盛塑业(南通)有限公司 容器及其泵组件
JP7386721B2 (ja) 2020-01-31 2023-11-27 株式会社吉野工業所 吐出器
JP7437234B2 (ja) 2020-05-21 2024-02-22 株式会社吉野工業所 ポンプ式吐出器
JP7493431B2 (ja) 2020-10-26 2024-05-31 株式会社吉野工業所 吐出器

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8231031B2 (en) 2007-02-17 2012-07-31 Yaowu Ding Lotion pump and one-way valve incorporated therein
JP2010518311A (ja) * 2007-02-17 2010-05-27 要 武 丁 乳液ポンプ及びそれに採用されるチェックバルブ
JP2010167378A (ja) * 2009-01-23 2010-08-05 Yoshino Kogyosho Co Ltd 液体噴出器
JP2013014331A (ja) * 2011-06-30 2013-01-24 Yoshino Kogyosho Co Ltd 泡噴出容器
CN109717599A (zh) * 2019-01-29 2019-05-07 洽兴包装工业(中国)有限公司 防止喷嘴出料口滴料的化妆品容器
JP7386721B2 (ja) 2020-01-31 2023-11-27 株式会社吉野工業所 吐出器
KR102300155B1 (ko) * 2020-03-30 2021-09-10 이정기 자원 재활용이 가능한 소형 수동식 펌프
WO2021201545A1 (ko) * 2020-03-30 2021-10-07 이정기 자원 재활용이 가능한 소형 수동식 펌프
JP7437234B2 (ja) 2020-05-21 2024-02-22 株式会社吉野工業所 ポンプ式吐出器
CN111731666B (zh) * 2020-06-16 2024-03-29 浙江正庄实业有限公司 高分子全塑按压式真空喷头及其材料制备方法
CN111731666A (zh) * 2020-06-16 2020-10-02 浙江正庄实业有限公司 高分子全塑按压式真空喷头及其材料制备方法
JP7493431B2 (ja) 2020-10-26 2024-05-31 株式会社吉野工業所 吐出器
CN112678332A (zh) * 2020-12-16 2021-04-20 绍兴上虞天勤包装有限公司 一种泵头及其安装方法
WO2023174094A1 (zh) * 2022-03-14 2023-09-21 兴必盛塑业(南通)有限公司 容器及其泵组件

Also Published As

Publication number Publication date
JP4432159B2 (ja) 2010-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100483683B1 (ko) 방아쇠 구동 펌프 분사기
US9894981B2 (en) Container for cream-type cosmetic
EP1872859B1 (en) Simplified pump for dispensing fluid substances withdrawn from a container
CA2474473C (en) Trigger type fluid dispenser
JP2004508175A (ja) 液体分配器
KR101590865B1 (ko) 디스펜서 용기
JP2000354803A (ja) ポンプ
IE45476B1 (en) Dispensing pump
US5176296A (en) Precompression metering-proportioning pump enabling its efficiency to be improved by early admission into the pump working space
KR20150110035A (ko) 크림타입 화장품 용기
JP2005528192A (ja) 移動可能な中空駆動ロッドに設置されたディスペンサヘッド
KR20040014298A (ko) 개량된 배출 밸브를 갖는 펌프 분배기
JP2005238214A (ja) 液体注出ポンプ装置
JP4337015B2 (ja) 合成樹脂製コイルばね、その製造方法、これに用いる金型およびこれを用いたポンプ
KR102338575B1 (ko) 펌프형 화장품 용기
KR200312903Y1 (ko) 화장품용기의 펌프구조
JPH03182688A (ja) 手動ポンプ
KR20210124889A (ko) 액체 분사 펌프
KR102556042B1 (ko) 화장품용기
US7055721B2 (en) Finger-operated spray pump ejaculating fluid in fixed quantity
JP4950642B2 (ja) 流動体吐出ポンプ
KR102625263B1 (ko) 펌프형 샴푸용기
KR102413886B1 (ko) 에어리스 펌핑형 화장품 용기
JP3602617B2 (ja) 容器用ポンプ装置
KR102556039B1 (ko) 화장품용기

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060901

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090526

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090723

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091201

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140108

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees