JP4432056B2 - 液晶表示素子及びこの液晶表示素子を用いた液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示素子及びこの液晶表示素子を用いた液晶表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、液晶表示素子及びこの液晶表示素子を用いた液晶表示装置に係り、特に反射型の液晶表示素子及びこの液晶表示素子を用いた液晶表示装置に関する。
画像を大画面で高精細に表示できるディスプレイとして、プロジェクタやプロジェクションテレビ等の投射型の液晶表示装置が普及している。
このような投射型の液晶表示装置は、表示した画像の明るさが表示性能の重要な要素となっている。
明るい画像を得る手段として、この投射型の液晶表示装置に用いられる液晶表示素子の開口率を高くしたり、画素電極の反射率を高くすることが考えられる。
このような液晶表示素子は、一般的に、液晶表示素子の一方から入射した読み出し光をこの液晶表示素子を透過して他方に表示光として出射する透過型と、液晶表示素子の一方から入射した読み出し光をこの液晶表示素子で反射させて入射した側に表示光として出射する反射型とがある。反射型の液晶表示素子は、透過型の液晶表示素子に比べて高い開口率を得ることができるので、明るい画像を得る上で有利である。
また、明るい画像を得るためには画素電極の反射率を90%以上とすることが必要であり、このような画素電極の反射率を高くする手段の一例が特許文献1に記載されている。
特許文献1の記載によれば、アルミニウムを含む層上に銀を含む層が積層された積層構造を有する画素電極とすることにより、画素電極の反射率を高くすることができるとしている。
また、画素電極の反射率を高くする手段の他の例が特許文献2に記載されている。
特許文献2の記載によれば、画素電極上に、アクリル,ポリイミド,フッ化マグネシウム,二酸化シリコン等からなる低屈折率膜と、二酸化チタン,ジルコニア,ITO(酸化インジウムスズ),窒化シリコン,二酸化セリウム等からなる高屈折率膜とが順次積層された積層構造とすることにより、画素電極の反射率を高くすることができるとしている。
特開2004−12670号公報 特開平11−344726号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているように画素電極の材料に銀を用いると、銀は高価な材料であるため材料コストが高くなり、その改善が望まれる。
また、銀はエッチング等の加工が難しい材料であり、その改善が望まれる。
また、特許文献2に記載されているような積層構造では、発明者らが鋭意実験した結果、積層された最外層である高屈折率膜の材質にオフセット電圧が依存するため、製造上の管理が難しく、その改善が望まれる。
また、発明者らが鋭意実験した結果、高屈折率膜の材質によっては、例えば高屈折率膜の材質に窒化シリコン(SiN)を用いた場合には、特に青色帯域(例えば波長430nm〜460nmの範囲)において高い反射率を得ることが困難になったり、さらには、長時間に及ぶ光の照射、特に青色帯域における高エネルギーの光の照射によってオフセット電圧が変動する場合がある。
オフセット電圧の変動は、液晶表示素子の焼きつき不良の原因となる。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、材料コストが高くなったり加工が困難になったりすることなく、オフセット電圧の変動、特に青色帯域におけるオフセット電圧の変動を抑制可能な液晶表示素子及びこの液晶表示素子を用いた液晶表示装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は次の液晶表示装置を提供する。
1)光反射性を有する画素電極がマトリクス状に設けられた第1の基板と、前記第1の基板と所定の間隙を有して対向配置されて前記画素電極と互いに向き合う共通電極を有する第2の基板と、前記所定の間隙に充填された液晶と、を備え、前記第1の基板は、前記画素電極上に、第1の屈折率を有する第1の光学膜と、前記第1の屈折率よりも大きい第2の屈折率を有する第2の光学膜と、比抵抗が1E9Ωcm〜8E12Ωcmの範囲内である第3の光学膜とが順次積層された光学多層膜である増反射膜と、前記増反射膜上に形成された配向膜と、を備えていることを特徴とする液晶表示素子。
2)前記第3の光学膜は、酸化ニオブまたは酸化ニオブと酸化タンタルとの混合物を含んでることを特徴とする1)記載の液晶表示素子。
3)前記増反射膜は、前記第3の光学膜上に積層された、酸化シリコンを含む第4の光学膜をさらに備えていることを特徴とする1)または2)記載の液晶表示素子。
4)光反射性を有する画素電極がマトリクス状に設けられた第1の基板と、前記第1の基板と所定の間隙を有して対向配置されて前記画素電極と互いに向き合う共通電極を有する第2の基板と、前記所定の間隙に充填された液晶と、を備え、前記第1の基板は、前記画素電極上に、第1の屈折率を有する第1の光学膜と、前記第1の屈折率よりも大きい第2の屈折率を有する第2の光学膜と、前記第2の屈折率よりも小さい第3の屈折率を有する第3の光学膜と、前記第3の屈折率よりも大きい第4の屈折率を有する第4の光学膜と、比抵抗が1E9Ωcm〜8E12Ωcmの範囲内である第5の光学膜とが順次積層された光学多層膜である増反射膜と、前記増反射膜上に形成された配向膜と、を備えていることを特徴とする液晶表示素子。
5)前記第5の光学膜は、酸化ニオブまたは酸化ニオブと酸化タンタルとの混合物を含んでることを特徴とする4)記載の液晶表示素子。
6)前記増反射膜は、前記第5の光学膜上に積層された、酸化シリコンを含む第6の光学膜をさらに備えていることを特徴とする4)または5)記載の液晶表示素子。
7)光源と、前記光源から照射された光を変調する1))のいずれかに記載の液晶表示素子と、を備えていることを特徴とする液晶表示装置。
各請求項に係る発明によれば、材料コストが高くなったり加工が困難になったりすることなく、オフセット電圧の変動、特に青色帯域におけるオフセット電圧の変動を抑制できるという効果を奏する。
本発明の実施の形態を、好ましい実施例により図1〜図8を用いて説明する。
以下に、まず、本発明の液晶表示素子の実施例を第1実施例〜第4実施例として図1〜図6を用いて説明し、次に、本発明の液晶表示装置の実施例を第5実施例及び第6実施例として図7及び図8を用いて説明する。
<第1実施例>[図1〜図5参照]
第1実施例の液晶表示素子50について、図1を用いて説明する。
図1は、第1実施例の液晶表示素子、及び後述する第2実施例〜第4実施例の各液晶表示素子をそれぞれ説明するための模式的断面図である。
図1に示すように、第1実施例の液晶表示素子50は、主として、半導体基板である第1の基板1に所定の半導体プロセスを施した液晶駆動基板20と、この液晶駆動基板20と所定の間隙D50を有して対向配置された光透過性を有する第2の基板30と、この間隙D50に充填された液晶40とにより構成されている。ここで、間隙D50をセルギャップD50と称す。
まず、液晶駆動基板20について詳述する。
第1の基板1は、第2の基板30と対向する表面1aに、ソースS、ドレインD、及びコンデンサ下部電極Caが形成されており、第1の基板1の表面1a上には絶縁層2が形成されている。
絶縁層2中には、ゲートG、コンデンサ上部電極Cb、遮光層3、複数の配線層4a,4b,4c、及び複数のビア5a,5b,5c,5d,5eが形成されており、絶縁層2上には光反射性を有する画素電極6が所定の間隙D6を有してマトリクス状に複数形成されている。
画素電極6の材料として、アルミニウム(Al)やアルミニウム合金等を用いることができる。
画素電極6上には光学多層膜(増反射膜と称する場合がある)100が形成されており、光学多層膜100上には第1の配向膜7が形成されている。
光学多層膜100についての詳細な説明は後述することとする。
なお、図1には、マトリクス状に複数形成された画素電極6のうちの1つを示している。
ソースSは配線層4aにビア5aを介して電気的に接続されており、配線層4aは後述する図2中の信号線62に電気的に接続されている。
ドレインDは配線層4bにビア5bを介して電気的に接続されており、配線層4bは配線層4cにビア5cを介して電気的に接続されており、配線層4cは画素電極6にビア5dを介して電気的に接続されている。
ゲートGは後述する図2中のゲート線61に電気的に接続されている。
そして、上述のソースS,ドレインD,及びゲートGにより、液晶40を駆動するスイッチングトランジスタTrが形成される。
また、コンデンサ上部電極Cbは配線層4bにビア5eを介して電気的に接続されており、コンデンサ下部電極Caはアースに接地されている。
そして、上述のコンデンサ上部電極Cbと、コンデンサ下部電極Caと、コンデンサ上部電極Cbとコンデンサ下部電極Caとの間に介在する絶縁層2とにより保持容量Cが形成される。
ところで、外部から読み出し光Lを液晶表示素子50に第2の基板30側から照射した際に、この読み出し光Lが間隙D6を通過してスイッチングトランジスタTrに照射されるとスイッチングトランジスタTrが誤動作する場合がある。
そこで、間隙D6を通過した読み出し光Lを遮光してスイッチングトランジスタTrに照射しないように遮光層3を設けている。
次に、第2の基板30について詳述する。
第2の基板30は、例えばガラス基板からなる光透過性を有する基板35の液晶駆動基板20と対向する対向面35a側の画素電極6が形成されている範囲と対応する範囲に、導電性及び光透過性を有する共通電極31と、光透過性を有する第2の配向膜32とが順次積層(図1における積層方向は図面下方向である)形成されており、また、対向面35aとは反対側の面である入射面35b側には反射防止膜33が形成されている。
液晶表示素子50は、上述した構成を有する。
そして、1画素電極6当たりの上記構成が1画素51となり、画素電極6がマトリクス状に複数形成された範囲が画像を表示するための画像表示領域となる。
次に、1画素51当たりの等価回路について図2を用いて説明する。
図2は、第1実施例の液晶表示素子、及び後述する第2実施例〜第4実施例の各液晶表示素子の1画素当たりの等価回路をそれぞれ説明するための図である。
なお、図2に示す符号は、図1に示した符号にそれぞれ対応している。
図2に示すように、画素51において、スイッチングトランジスタTrは、ゲートGがゲート線61に、ソースSが画像信号を伝送する信号線62に、ドレインDが画素電極6と保持容量Cの上部電極Cbとに、それぞれ電気的に接続されている。
また、保持容量Cのコンデンサ下部電極CaはアースGNDに接地されており、共通電極31は電源Vに接続されている。
そして、信号線62によって画像信号を伝送し、ゲート線61によりゲートGをオン状態にして各画素51を周期的に選択することにより、画像信号は電荷として保持容量Cに蓄積され、ゲートGをオフ状態にしても一定の時間はこの保持容量Cに蓄積された電荷が画素電極6に供給されるので、画素電極6が形成された範囲における液晶40を駆動させることができる。
ここで、第1実施例の液晶表示素子50における光学多層膜100について、図3を用いて詳述する。
図3は、第1実施例の液晶表示素子における光学多層膜を説明するための模式的断面図であり、図1中の光学多層膜及びその近傍部を拡大した拡大図である。
図3に示すように、光学多層膜100は、画素電極6上に形成されて第1の屈折率n1を有する低屈折率膜102と、低屈折率膜102上に形成されて第1の屈折率n1よりも大きい第2の屈折率n2(n1<n2)を有する高屈折率膜103と、高屈折率膜103上に形成されて比抵抗が1E9Ωcm〜8E12Ωcmの範囲内である誘電体膜104とにより構成されている。
また、光学多層膜100上には、上述したように、第1の配向膜7が形成されている。
低屈折率膜102の材料として、酸化シリコン(SiO)等を用いることができる。
高屈折率膜103の材料として、屈折率が約2.05と低い窒化シリコン(SiN)を除く、酸化タンタル(Ta)、酸化チタン(TiO)、及び酸化ジルコン(ZrO)等を用いることができる。
誘電体膜104の材料として、酸化ニオブ(Nb)、または、酸化ニオブと酸化タンタル(Ta)との混合物等を用いることができる。
低屈折率膜102、高屈折率膜103、及び誘電体膜104は、公知の成膜方法、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法やスパッタ法を用いて形成することができる。
好適な増反射効果を得るためには、読み出し光Lの中心波長λに対して、低屈折率膜102の光学膜厚ND102を1/4(4分の1)λとし、高屈折率膜103と誘電体膜104との合計の光学膜厚ND105を1/4λとすることが望ましい。
ここで、上述した誘電体膜104について詳述する。
発明者らは、光学多層膜100の最外層である誘電体膜104、特に誘電体膜104の比抵抗に着目した。
そこで、発明者らは、成膜された誘電体膜104が所定の比抵抗を有するよう、誘電体膜104の成膜方法について鋭意実験を行った。
その実験結果を図4及び図5に示す。
図4及び図5は、第1実施例及び後述する第2実施例〜第4実施例の各液晶表示素子における誘電体膜の成膜実験結果を示す図であり、詳しくは、図4は成膜ガス成分比と誘電体膜の比抵抗との関係を示した図であり、図5は誘電体膜の構成成分とその比抵抗との関係を示した図である。
まず、スパッタ法により、ターゲット材料に酸化ニオブ(Nb)を用い、成膜ガスに酸素(O2)ガスとアルゴン(Ar)ガスとの混合ガスを用いて、誘電体膜104を成膜した。
その結果、図4に示すように、上記混合ガスにおける酸素ガスの分圧比を増加させることによって成膜された誘電体膜104の比抵抗を大きくすることができ、逆に、上記混合ガスにおける酸素ガスの分圧比を減少させることによって成膜された誘電体膜104の比抵抗を小さくすることができることを確認した。
次に、スパッタ法により、上記混合ガスにおける酸素ガスの分圧比を10%に固定し、ターゲット材料に酸化ニオブ(Nb)と酸化タンタル(Ta)との混合物を用いて、誘電体膜104を成膜した。
その結果、図5に示すように、上記混合物における酸化タンタルのmol比率を増加させることによって成膜された誘電体膜104の比抵抗を大きくすることができ、逆に、上記混合物における酸化タンタルのmol比率を減少させることによって成膜された誘電体膜104の比抵抗を小さくすることができることを確認した。
そこで、上述した成膜方法を用いて、異なる比抵抗を有する誘電体膜104がそれぞれ成膜された液晶表示素子を作製して、各液晶表示素子に青色帯域(波長430nm〜460nmの範囲)の光を照射した際のオフセット電圧の変動、焼きつき、画像のにじみ、及び上記誘電体膜104がそれぞれ成膜された画素電極の反射率についてそれぞれ評価を行い、その評価結果を表1にまとめた。
表1において、オフセット電圧の変動,焼きつき,及び画像のにじみのなかったものをそれぞれ“○”とし、オフセット電圧の変動,焼きつき,及び画像のにじみのあったものをそれぞれ“×”とした。
また、上記反射率が90%以上のものを“○”、90%未満のものを“×”とした。
Figure 0004432056
表1に示すように、誘電体膜104の比抵抗を1E9Ωcm〜8E12Ωcmの範囲内とすることにより、オフセット電圧の変動,焼きつき,及び画像のにじみの発生を抑制できることを確認した。
また、誘電体膜104の比抵抗が1E9Ωcmよりも小さい場合には画像のにじみが生じるが、これは、誘電体膜104の比抵抗が小さすぎるとこの誘電体膜104の表面に蓄積された電荷がこの表面から外部に漏洩しやすくなるため、その画素電極に本来必要な電圧が印加されず、その液晶のチルト角の制御が困難になるためと推察される。
また、誘電体膜104の比抵抗が8E12Ωcmよりも大きい場合にはオフセット電圧の変動や焼きつきが生じるが、これは、誘電体膜104の比抵抗が大きすぎるとこの誘電体膜104の表面に電荷が蓄積されすぎてチャージアップするためと推察される。
また、光学多層膜100を上述した構成、即ち光学多層膜100に窒化シリコンを含まない構成としたので、青色帯域(波長430nm〜460nmの範囲)においても90%以上の高い反射率が得られることを確認した。
<第2実施例>[図1及び図6参照]
第2実施例の液晶表示素子70、特に液晶表示素子70の光学多層膜120について、図6を用いて説明する。
図6は、第2実施例の液晶表示素子における光学多層膜を説明するための模式的断面図であり、図1中の光学多層膜及びその近傍部を拡大した拡大図である。
第2実施例の液晶表示素子70(図1参照)は、第1実施例の液晶表示素子50と比較して、光学多層膜の構成が異なり、それ以外の構成については液晶表示素子50と同じであるため、光学多層膜以外の構成についてはその説明を省略する。
図6に示すように、液晶表示素子70(図1参照)における光学多層膜120は、画素電極6上に形成されて第1の屈折率n1を有する第1の低屈折率膜122と、第1の低屈折率膜122上に形成されて第1の屈折率n1よりも大きい第2の屈折率n2(n1<n2)を有する第1の高屈折率膜123と、第1の高屈折率膜123上に形成されて第2の屈折率n2よりも小さい第3の屈折率n3(n2>n3)を有する第2の低屈折率膜124と、第2の低屈折率膜124上に形成されて第3の屈折率n3よりも大きい第4の屈折率n4(n3<n4)を有する第2の高屈折率膜125と、第2の高屈折率膜125上に形成されて比抵抗が1E9Ωcm〜8E12Ωcmの範囲内である誘電体膜126とにより構成されている。
また、光学多層膜120上には、第1の配向膜7が形成されている。
第1の低屈折率膜122及び第2の低屈折率膜124の材料として、酸化シリコン(SiO)等を用いることができる。
第1の高屈折率膜123及び第2の高屈折率膜125の材料として、屈折率が約2.05nmと低い窒化シリコン(SiN)を除く、酸化タンタル(Ta)、酸化チタン(TiO)、及び酸化ジルコン(ZrO)等を用いることができる。
誘電体膜126の材料として、上述した第1実施例の誘電体膜104と同様に、酸化ニオブ(Nb)、または、酸化ニオブと酸化タンタル(Ta)との混合物等を用いることができる。
第1の低屈折率膜122、第1の高屈折率膜123、第2の低屈折率膜124、第2の高屈折率膜125、及び誘電体膜126は、公知の成膜方法、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法やスパッタ法を用いて形成することができる。
好適な増反射効果を得るためには、読み出し光Lの中心波長λに対して、第1の低屈折率膜122,第1の高屈折率膜123,及び第2の低屈折率膜124の光学膜厚ND122,ND123,及びND124をそれぞれ1/4(4分の1)λとし、第2の高屈折率膜125と誘電体膜126との合計の光学膜厚ND125を1/4λとすることが望ましい。
そして、第2実施例の液晶表示素子70における誘電体膜126の比抵抗を、前述した第1実施例の液晶表示素子50における誘電体膜104の比抵抗と同様に、1E9Ωcm〜8E12Ωcmの範囲内とすることにより、オフセット電圧の変動,焼きつき,及び画像のにじみの発生を抑制できることを確認した。
また、光学多層膜120を上述した構成、即ち光学多層膜120に窒化シリコンを含まない構成としたので、青色帯域(波長430nm〜460nmの範囲)においても90%以上の高い反射率が得られることを確認した。
<第3実施例>[図1及び図7参照]
第3実施例の液晶表示素子80、特に液晶表示素子80の光学多層膜140について、図7を用いて説明する。
図7は、第3実施例の液晶表示素子における光学多層膜を説明するための模式的断面図であり、図1中の光学多層膜及びその近傍部を拡大した拡大図である。
第3実施例の液晶表示素子80(図1参照)は、上述した第1実施例の液晶表示素子50と比較して、光学多層膜の構成が異なり、それ以外の構成については液晶表示素子50と同じであるため、光学多層膜以外の構成についてはその説明を省略する。
図7に示すように、液晶表示素子80(図1参照)における光学多層膜140は、第1実施例の光学多層膜100上に、さらに酸化シリコン(SiO)からなる単一材料膜または酸化シリコンを含む複合膜である誘電体膜141が形成された構成を有する。
また、光学多層膜140上には、第1の配向膜7が形成されている。
誘電体膜141は、公知の成膜方法、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法やスパッタ法を用いて形成することができる。
第3実施例では、誘電体膜141を酸化シリコンからなる単一材料膜とし、その物理膜厚を20nmとした。
以上、詳述したように、第3実施例の液晶表示素子80は、その光学多層膜140を上述した構成、即ち誘電体多層膜140に窒化シリコンを含まない構成としたので、青色帯域(例えば波長430nm〜460nmの範囲)においても高い反射率を得ることができる。
<第4実施例>[図1及び図8参照]
第4実施例の液晶表示素子90、特に液晶表示素子90の光学多層膜160について、図8を用いて説明する。
図8は、第4実施例の液晶表示素子における光学多層膜を説明するための模式的断面図であり、図1中の光学多層膜及びその近傍部を拡大した拡大図である。
第4実施例の液晶表示素子90(図1参照)は、第2実施例の液晶表示素子70と比較して、光学多層膜の構成が異なり、それ以外の構成については第2実施例の液晶表示素子70と同じであるため、光学多層膜以外の構成についてはその説明を省略する。
図8に示すように、液晶表示素子90(図1参照)における光学多層膜160は、第2実施例の光学多層膜120上に、さらに酸化シリコン(SiO)からなる単一材料膜または酸化シリコンを含む複合膜である誘電体膜161が形成された構成を有する。
また、光学多層膜160上には、第1の配向膜7が形成されている。
誘電体膜161は、公知の成膜方法、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法やスパッタ法を用いて形成することができる。
第4実施例では、誘電体膜161を酸化シリコンからなる単一材料膜とし、その物理膜厚を20nmとした。
以上、詳述したように、第4実施例の液晶表示素子90は、その光学多層膜160を上述した構成、即ち光学体多層膜160に窒化シリコンを含まない構成としたので、青色帯域(例えば波長430nm〜460nmの範囲)においても高い反射率を得ることができる。
次に、上述した第1実施例〜第4実施例の各液晶表示素子50,70,80,90、及び、一般的な構成を有する従来の液晶表示素子について、各素子の電気特性について評価を行った。
電気特性として、オフセット電圧における基準値に対する実測値のずれ量(δVos)、青色帯域(波長430nm〜460nmの範囲)の光を照射したときのオフセット電圧の変動の有無、及び素子間におけるδVosのばらつき量を評価した。
青色帯域の光を照射したときにオフセット電圧の変動がなかったものを“○”、あったものを“×”とした。
また、液晶表示素子の焼きつきを防止するためには、素子間におけるδVosのばらつき量が、平均値に対して±(プラスマイナス)10%〜±30%の範囲内であることが好ましく、より好ましくは±10%未満である。
そこで、各素子のサンプル数を20個として、素子間におけるδVosのばらつき量が平均値に対して±(プラスマイナス)10%未満であった場合を“◎”、±10%〜±30%の範囲内であった場合を“○”、±30%の範囲を超えた場合を“×”として評価した。
また、各液晶表示素子50,70,80,90の誘電体膜100,120,140,160の比抵抗がそれぞれ1E9Ωcm,1E11Ω,及び8E12Ωとなるように成膜条件を設定して各液晶表示素子50,70,80,90を作製した。
上述の各液晶表示素子の電気特性の評価結果を表2にまとめた。
Figure 0004432056
表2に示すように、第1実施例〜第4実施例の各液晶表示素子50,70,80,90は、従来の液晶表示素子よりも青色帯域の光を照射したときのオフセット電圧の変動が抑制されていることを確認した。
また、第3実施例及び第4実施例の各液晶表示素子80,90は、第1実施例及び第2実施例の各液晶表示素子50,70よりも、さらに、素子間におけるδVosのばらつき量が低減されていることを確認した。
次に、上述した第1実施例〜第4実施例における各液晶表示素子50,70,80,90を用いた液晶表示装置の実施例を、第5実施例及び第6実施例として、図9及び図10を用いて説明する。
図9及び図10は、本発明の液晶表示装置の第5実施例及び第6実施例をそれぞれ説明するための模式的断面図である。
<第5実施例>[図9参照]
図9に示すように、液晶表示装置200は、主として、読み出し光Lを出射する光源201と、この光源201から出射された読み出し光Lを反射して偏光すると共に後述の表示光Lxを透過する偏光ビームスプリッタ202と、この偏光ビームスプリッタ202で偏光された読み出し光Lを表示光Lxとして偏光ビームスプリッタ202に向けて反射する上述の各液晶表示素子50,70,80,90のいずれかと、この液晶表示素子50,70,80,90で反射して偏光ビームスプリッタ202を透過した表示光Lxを拡大する投射レンズ203とにより構成されている。
また、投射レンズ203で拡大された表示光Lxは、外部のスクリーン210に画像として投射される。
光源201は、赤色(例えば波長610nm〜700nmの範囲)成分,緑色(例えば波長500nm〜570nmの範囲)成分,及び青色(例えば波長430nm〜460nmの範囲)成分のいずれかを有する光、または各成分全てを含む光を出射する光源である。
偏光ビームスプリッタ202は、上述したように、光源201から出射された読み出し光Lを反射して偏光し、液晶表示素子50,70,80,90で反射された表示光Lxを透過する光学部品である。
例えば、光源201を、赤色成分を有する光を出射する光源とした場合にはスクリーン210には赤色の画像が表示され、緑色成分を有する光を出射する光源とした場合にはスクリーン210には緑色の画像が表示され、青色成分を有する光を出射する光源とした場合にはスクリーン210には青色の画像が表示される。
また、光源201を、赤色成分,緑色成分,及び青色成分を含む光を出射する光源とした場合には、液晶表示素子50,70,80,90の各画素51に対応させて色フィルタをそれぞれ設けることによって、スクリーン210にフルカラーの画像を表示することができる。
そして、この液晶表示装置200には第1実施例〜第4実施例の液晶表示素子50,70,80,90を用いているので、各色成分においてそれぞれ高い反射率を有するため、スクリーン210に明るい画像を表示させることができる。
<第6実施例>[図10参照]
まず、第6実施例の液晶表示装置300について説明する。
図10に示すように、液晶表示装置300は、主として、赤色(例えば波長610nm〜700nmの範囲)成分Lr,緑色(例えば波長500nm〜570nmの範囲)成分Lg,及び青色(例えば波長430nm〜460nmの範囲)成分Lbを含む読み出し光Lを出射する光源301と、この光源301から出射された読み出し光Lを色分解して後述する第1〜第3の液晶表示素子302,303,304で変調された各表示光Lxr,Lxg,Lxbを合成する光学ユニット310と、この光学ユニット310で色分解された各色成分のうちの赤色成分Lrを赤色の表示光Lxrに変調する第1の液晶表示素子302と、緑色成分Lgを緑色の表示光Lxgに変調する第2の液晶表示素子303と、青色成分Lbを青色の表示光Lxbに変調する第3の液晶表示素子304とを有する。
これらの第1〜第3の液晶表示素子302,303,304として、上述した第1実施例〜第4実施例の液晶表示素子50,70,80,90のいずれかを用いる。
また、光源301として、例えば超高圧水銀ランプを用いることができる。
光学ユニット310は、主として、読み出し光Lの緑色成分Lgの偏向面を90°回転させる第1の偏光板311と、赤色成分Lrの偏向面を90°回転させる第2の偏光板312と、第1の液晶表示素子302で変調された赤色の表示光Lxrの偏向面を90°回転させる第3の偏光板313と、第2の液晶表示素子303で変調された緑色の表示光Lxgの偏向面を90°回転させる第4の偏光板314と、読み出し光Lの緑色成分Lgを透過し赤色成分Lr及び青色成分Lbを反射する第1の偏光ビームスプリッタ321と、読み出し光Lの赤色成分Lrを透過し青色成分Lbを反射して青色の表示光Lxbを透過し赤色の表示光Lxrを反射する第2の偏光ビームスプリッタ322と、読み出し光Lの緑色成分Lgを透過して緑色の表示光Lxgを反射する第3の偏光ビームスプリッタ323と、赤色の表示光Lxr及び青色の表示光Lxbを透過し緑色の表示光Lxgを反射する第4の偏光ビームスプリッタ324と、により構成されている。
次に、上述した液晶表示装置300を用いて、フルカラーの画像を表示する表示方法について説明する。
まず、光源301から読み出し光Lを第1の偏光板311に向かって出射する。
読み出し光LのS波の赤色成分Lrは、第1の偏光板311を透過し、第1の偏光ビームスプリッタ321で反射され、第2の偏光板312でその偏向面を90°回転されてP波に変換され、第2の偏光ビームスプリッタ322を透過し、第1の液晶表示素子302でS波の赤色の表示光Lxrに変調される。
また、読み出し光LのS波の緑色成分Lgは、第1の偏光板311でその偏向面を90°回転されてP波に変換され、第1の偏光ビームスプリッタ321及び第3の偏光ビームスプリッタ323を順次透過し、第2の液晶表示素子303でS波の緑色の表示光Lxgに変調される。
また、読み出し光LのS波の青色成分Lbは、第1の偏光板311を透過し、第1の偏光ビームスプリッタ321で反射され、第2の偏光板312を透過し、第2の偏光ビームスプリッタ322で反射され、第3の液晶表示素子304でP波の青色の表示光Lxbに変調される。
第1の液晶表示素子302で変調されたS波の赤色の表示光Lxrは、第2の偏光ビームスプリッタ322で反射され、第3の偏光板313でその偏向面を90°回転されてP波に変換され、第4の偏光ビームスプリッタ324及び第4の偏光板314を順次透過する。
また、第2の液晶表示素子303で変調されたS波の緑色の表示光Lxrは、第3の偏光ビームスプリッタ323で反射され、第4の偏光ビームスプリッタ324でさらに反射され、第4の偏光板314でその偏向面を90°回転されてP波に変換される。
また、第3の液晶表示素子304で変調されたp波の青色の表示光Lxrは、第2の偏光ビームスプリッタ322,第3の偏光板313,第4の偏光ビームスプリッタ324,及び第4の偏光板314を順次透過する。
そして、第4の偏光板314をそれぞれ透過したP波の赤色の表示光Lxr,P波の緑色の表示光Lxg,及びP波の青色の表示光Lxbを、図示しないレンズ等を介してスクリーン(図示せず)に表示する。
上述した液晶表示装置300には第1実施例〜第4実施例の液晶表示素子50,70,80,90を用いているので、各色成分においてそれぞれ高い反射率を有するため、スクリーンに明るい画像を表示させることができる。
本発明の実施例は、上述した構成及び手順に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変形例としてもよいのは言うまでもない。
例えば、第1実施例では、誘電体膜を成膜する際に、酸化ニオブ(Nb)と酸化タンタル(Ta)との混合物からなるターゲットを用いたが、これに限定されるものではなく、2つのターゲット、即ち、酸化ニオブからなる第1のターゲットと酸化タンタルからなる第2のターゲットとを用いてスパッタ(2元スパッタともいう)を行っても良い。各ターゲットに印加する電力の比率を制御することにより、成膜された誘電体膜における酸化タンタルのmol比率を所定の値とすることができる。
また、第3実施例及び第4実施例では、誘電体膜141及び誘電体膜161の物理膜厚をそれぞれ20nmとしたが、これに限定されるものではなく、好適な増反射効果及び電気特性を得るためには、誘電体膜141及び誘電体膜161の物理膜厚をそれぞれ6nm〜100nmの範囲内とすることが望ましい。
また、液晶40を効率良く駆動させるためには、この誘電体膜141及び誘電体膜161の各物理膜厚は薄い方が好ましいので、上記範囲内で適宜設定すればよい。
第1実施例〜第4実施例における各液晶表示素子を説明するための模式的断面図である。 第1実施例〜第4実施例における各液晶表示素子の1画素当たりの等価回路を説明するための図である。 第1実施例の液晶表示素子における誘電体多層膜を説明するための模式的断面図である。 第1実施例〜第4実施例の各液晶表示素子における誘電体膜の成膜実験結果を示す図である。 第1実施例〜第4実施例の各液晶表示素子における誘電体膜の成膜実験結果を示す図である。 第2実施例の液晶表示素子における光学多層膜を説明するための模式的断面図である。 第3実施例の液晶表示素子における光学多層膜を説明するための模式的断面図である。 第4実施例の液晶表示素子における光学多層膜を説明するための模式的断面図である。 本発明の液晶表示装置の第5実施例を説明するための模式的断面図である。 本発明の液晶表示装置の第6実施例を説明するための模式的断面図である。
符号の説明
1,30,35 基板、 1a,35a,35b 面、 2 絶縁層、 3 遮光層、 4a,4b,4c 配線層、 5a,5b,5c,5d,5e ビア、 6 画素電極、 7,32 配向膜、 20 液晶駆動基板、 31 共通電極、 33 反射防止膜、 40 液晶、 50,70,80,90,302,303,304 液晶表示素子、 51 画素、 61 ゲート線、 62 信号線、 100,120,140,160 誘電多層膜、 102,122,124 低屈折率膜、 103,123,125 高屈折率膜、 104,126 酸化ニオブ膜、 141,161 誘電体膜、 200,300 液晶表示装置、 201,301 光源、 202 偏光ビームスプリッタ、 203 投射レンズ、 210 スクリーン、 310 光学ユニット、 311,312,313,314 偏光板、 321,322,323,324 偏光ビームスプリッタ、 D50,D6 間隙、 S ソース、 D ドレイン、 Ca,Cb 電極、 G ゲート、 Tr スイッチングトランジスタ、 C 保持容量、 L 読み出し光、 GND アース、 V 電源、 λ 中心波長、 Lx 表示光

Claims (7)

  1. 光反射性を有する画素電極がマトリクス状に設けられた第1の基板と、
    前記第1の基板と所定の間隙を有して対向配置されて前記画素電極と互いに向き合う共通電極を有する第2の基板と、
    前記所定の間隙に充填された液晶と、
    を備え、
    前記第1の基板は、
    前記画素電極上に、第1の屈折率を有する第1の光学膜と、前記第1の屈折率よりも大きい第2の屈折率を有する第2の光学膜と、比抵抗が1E9Ωcm〜8E12Ωcmの範囲内である第3の光学膜とが順次積層された光学多層膜である増反射膜と、
    前記増反射膜上に形成された配向膜と、
    を備えていることを特徴とする液晶表示素子。
  2. 前記第3の光学膜は、酸化ニオブまたは酸化ニオブと酸化タンタルとの混合物を含んでることを特徴とする請求項1記載の液晶表示素子。
  3. 前記増反射膜は、前記第3の光学膜上に積層された、酸化シリコンを含む第4の光学膜をさらに備えていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の液晶表示素子。
  4. 光反射性を有する画素電極がマトリクス状に設けられた第1の基板と、
    前記第1の基板と所定の間隙を有して対向配置されて前記画素電極と互いに向き合う共通電極を有する第2の基板と、
    前記所定の間隙に充填された液晶と、
    備え、
    前記第1の基板は、
    前記画素電極上に、第1の屈折率を有する第1の光学膜と、前記第1の屈折率よりも大きい第2の屈折率を有する第2の光学膜と、前記第2の屈折率よりも小さい第3の屈折率を有する第3の光学膜と、前記第3の屈折率よりも大きい第4の屈折率を有する第4の光学膜と、比抵抗が1E9Ωcm〜8E12Ωcmの範囲内である第5の光学膜とが順次積層された光学多層膜である増反射膜と、
    前記増反射膜上に形成された配向膜と、
    を備えていることを特徴とする液晶表示素子。
  5. 前記第5の光学膜は、酸化ニオブまたは酸化ニオブと酸化タンタルとの混合物を含んでることを特徴とする請求項4記載の液晶表示素子。
  6. 前記増反射膜は、前記第5の光学膜上に積層された、酸化シリコンを含む第6の光学膜をさらに備えていることを特徴とする請求項4または請求項5記載の液晶表示素子。
  7. 光源と、
    前記光源から照射された光を変調する請求項16のいずれか1項に記載の液晶表示素子と、
    を備えていることを特徴とする液晶表示装置。
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