JP7131265B2 - 光スイッチング素子 - Google Patents

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Description

本発明は、光スイッチング素子の増反射膜の構造に関する。
近年、光通信分野では激増する情報量に対応するため、環状に形成された光ネットワークシステム、及び、光波長多重通信システムが提唱されている。これらの光通信システムでは、光信号を電気信号に変換したり中継したりすることなく分岐または挿入することができるROADM(Reconfigurable Optical And Drop Multiplexer)装置が用いられている。
ROADM装置における光スイッチング装置として、WSS(Wavelength Selective Switch)装置が用いられる。WSS装置は複数の波長を含む光信号に対して、任意の入出力ポートに任意の波長を選択して割り当て、波長合波を入出力することが可能である。WSS装置における光スイッチング素子として、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラー、及び、LCOS(Liquid Crystal on Silicon)素子が用いられる。
LCOS素子は、複数の反射型の画素電極が水平方向、及び、垂直方向に配置されている画素領域を有する反射型の液晶素子である。各画素電極上の液晶の屈折率は、液晶に印加される電圧を画素電極ごとに制御することにより変化する。信号光の位相速度は、各画素上の液晶の屈折率を変化させることにより、画素ごとに制御される。
LCOS素子は、位相速度を画素ごとに段階的に変化させることにより、信号光の波面の傾斜角を位相速度の変化の割合に応じて制御することができる。即ち、LCOS素子は、画素ごとに位相速度を変化させて信号光を所定の方向に反射する位相変調素子として機能する。
さらに、複数の画素電極上には、屈折率の異なる誘電体膜を交互に積層し、光の干渉作用により、反射率を高める増反射膜を構成し、信号光の波長を効率良く反射させる。着目する波長λにおいて最適な膜厚(光学膜厚=λ/4)で高屈折率の誘電体と低屈折率の誘電体を交互に積層することにより、各誘電体界面からの反射光は光干渉により強め合う効果を得る増反射膜の技術は良く知られている。
従来技術の増反射膜では、信号光の波長に応じた膜厚で低誘電体膜と高誘電体膜が積層され、増反射膜17が形成される。そのため、信号光の狙い波長に変更が生じた場合、波長に応じた膜厚で新規に増反射膜を作製しなければならない。
特許文献1には、LCOS素子を用いた位相変調装置の一例が記載されている。特許文献1には、LCOS素子の画素電極上に高誘電体膜と低誘電体膜とを積層し、増反射膜を構成する方法が記載されている。この先行技術文献には、特定の波長に対する増反射膜の構成等が記載されている。
特開2008-158395号公報
WSS装置における光スイッチング素子としてLCOS素子を用いる場合、LCOS素子は位相変調により信号光を所定の方向に反射する。光スイッチング素子としてLCOS素子を用いる場合、2πの位相変調を確保するためには、LCOS素子における液晶層は5μm程度の厚さが必要である。また、駆動基板に配置される複数の画素電極上の増反射膜は、誘電体膜を5ペア(10層)程度の積層することで構成され、0.5μm程度の厚みとなる。
LCOS素子の増反射膜を構成する複数の高誘電体膜と低誘電体膜の厚みは、信号光の波長と、高誘電体膜と低誘電体膜の各々の屈折率に応じて、最も効率良く光の干渉作用による反射光が得られる光学膜厚(波長/4/屈折率)で設定される。
増反射膜の第1層目の成膜工程は、LCOS素子に使用する駆動基板を製造する半導体製造工程の最終工程で、所謂、半導体ウェハ状態で実施されることが多い。引き続いて、LCOS素子の製造工程で増反射膜を構成する残りの誘電体膜を成膜していく。したがって、LCOS素子に入射される信号光の波長において、特定の波長をより効率良く反射させることが必要となった場合、増反射膜の膜厚を変更する必要がある。第1層目が成膜された駆動基板はリペア等で、膜を除去や膜厚みの修正は非常に困難であり、実質的に無理である。廃棄することが一般的で、材料ロス、ひいてはLCOS素子の製造に要する期間にも影響を与えていた。
本発明は、光スイッチング素子として増反射膜を有するLCOS素子を用いた場合に、増反射膜の第1層目を信号光の使用が見込まれる帯域の中央波長で最も反射率が高くなる膜厚で成膜しておき、残りの高誘電体膜と低誘電体膜の膜厚を確定した信号光の波長に応じた膜厚で成膜し、積層することで、高い反射率を維持することができる光スイッチング素子の増反射膜を提供することを目的とする。
本発明は、複数の画素電極を含む画素領域と前記画素領域の外部に配置される外周領域と、を有する駆動基板と対向電極を有する透明基板と前記駆動基板と前記透明基板とで液晶層を狭持し、前記画素電極上における前記液晶層の屈折率を変化させることにより、前記複数の画素電極に照射される信号光の波面を傾斜させる光スイッチング素子において、前記画素領域と前記外周領域の上面は、屈折率の異なる2つの誘電体膜を1組とし、前記誘電体膜が1組以上積層してなる増反射膜が配置され、前記増反射膜を構成する第1層目の前記誘電体膜のみ他の誘電体膜と異なる厚みであることを特徴とする光スイッチング素子の増反射膜の構造を提供する。
本発明の光スイッチング素子の増反射膜によれば、光スイッチング素子として、LCOS素子を用いた場合に、信号光の狙い波長が変更されても比較的容易に高い反射率を維持した増反射膜を得ることができ、光スイッチング素子の性能を維持することができる。
本実施形態の光スイッチング素子の増反射膜の成膜領域を示す上面図である。 本実施形態の光スイッチング素子の構成例を示す断面図である。 本実施形態の光スイッチング素子の増反射膜の構成の一例を示す断面図である。 本実施形態で得られた増反射膜の反射率分光特性データの一例である。
<実施形態>
本発明の実施形態 にかかる光スイッチング素子について説明する。
図1から図4を用いて、実施形態の光スイッチング素子の構成例を説明する。実施形態では、光スイッチング素子を、一例として反射型の液晶素子であるLCOS素子とする場合を説明する。
図1と図2に示すように、光スイッチング素子1は、駆動基板10と、透明基板20と、液晶層30に充填された液晶31と、シール領域40に塗布形成されたスペーサ材43を含んだシール材42と、封止材50とを備える。シール材42、及び、封止材50は光硬化性樹脂、例えば紫外線硬化性樹脂である。シール材42と封止材50とは同じ種類の光硬化性樹脂であってもよいし、異なる種類の光硬化性樹脂であってもよい。
駆動基板10は、画素領域11と、増反射膜17と、配向膜12と、複数の接続端子13とを有する。画素領域11には、光反射性を有する複数の画素電極14が水平方向及び垂直方向に配置されている。1個の画素電極14が1画素を構成する。増反射膜17は少なくとも、画素領域11上に形成され、配向膜12は少なくとも増反射膜17上に形成されている。また、複数の接続端子13は駆動基板10の外周部に形成されている。
駆動基板10は半導体基板、具体的にはシリコン基板である。なお、駆動基板10には、各画素を駆動するための駆動回路が画素電極下に(図示しない)形成されている。画素電極14、及び、接続端子13の材料としてアルミニウムまたはアルミニウム合金を用いてもよい。
透明基板20は、対向電極21と、配向膜22とを有する。対向電極21は複数の画素電極14に対応する。配向膜22は対向電極21上に形成されている。駆動基板10と透明基板20とは、複数の画素電極14と対向電極21とが対向するように配置されている。
駆動基板10と透明基板20とは、シール材42及び封止材50により間隙GPを有して固定されている。駆動基板10と透明基板20との間隙GPには液晶層30が形成されている。液晶層30は複数の画素電極14、増反射膜17を含む配向膜12上に形成されている。透明基板20の対向電極21が形成されている面とは反対側の面に反射防止膜23を形成してもよい。反射防止膜23として誘電体多層膜を用いてもよい。
透明基板20、対向電極21、及び、配向膜22は光透過性を有する。透明基板20として無アルカリガラス基板または石英ガラス基板を用いてもよい。対向電極21の材料としてITO(Indium Tin Oxide)を用いてもよい。なお、ITO膜の上側及び下側に、光透過性を有する誘電体膜を形成してもよい。
シール材42は、画素領域11の外周部に沿って画素領域11を取り囲むように塗布、形成される。また、シール材42には液晶注入部41が形成されている。液晶層30は、液晶31がシール材42の液晶注入部41から駆動基板10と透明基板20との間隙GPに注入され、かつ、液晶注入部41を封止材50で封止することにより形成される。光スイッチング素子1における液晶層30の厚さは、例えば5μmである。
駆動基板10の複数の接続端子13のうちの所定の接続端子13には、液晶31を駆動するための駆動信号が入力される。駆動基板10に形成されている駆動回路は、駆動信号に基づく駆動電圧を各画素電極14に印加する。これにより、液晶31は各画素電極14と対向電極21との電位差に応じて画素ごとに駆動する。
ここで、画素領域11とその外周領域18及びシール領域40上に形成される増反射膜17の構造について、詳細に説明を行う。図1の斜線で示す画素領域11内に配置される複数の画素電極14とその間では、凹凸の表面形状を有している。図3に示すように、増反射膜17は、画素領域11とその外周領域18及びシール領域40上に誘電体(例えば、SiO2:二酸化ケイ素)からなる誘電体薄膜を積層し、形成する。
まず、画素領域11とその外周領域16及びシール領域40に対して、真空成膜蒸着法などにより、第1層目となるSiO2膜(L1)を成膜する。ここで、成膜されたSiO2層は下層となる画素領域11に配置される複数の画素電極14とその間の凹凸形状が反映された凹凸を有する薄膜となる。なお、第1層目L1は駆動基板10を製造する半導体製造工程中のウェハ状態で成膜されてもよい。
成膜後の凹凸形状を平坦化するため、化学機械研磨(CMP)法など用いて凹凸のない平坦な膜形状にする。なお平坦化処理は化学機械研磨を一例として、記載しているが方法は限定されず、化学エッチング法などで行ってもよい。なお、平坦化処理は半導体ウェハの状態で行われてもよい。
なお、増反射膜17の第1層目(L1)の成膜後に実施する平坦化処理は、複数の駆動基板10を配置した所謂、半導体ウェハ状態で実施されることが多い。駆動基板10が同一面内に複数配置されるウェハ状態で、平坦化処理した方が個片となったのちに平坦化する処理方法よりも、駆動基板10ごとの平坦化レベルのばらつきを抑制するのに好適だからである。
続いて、平坦化処理されたSiO2膜(L1)の上面に、SiO2より屈折率の高い誘電体を真空成膜蒸着法などにより積層する。SiO2より屈折率の高い材料として、Si3N4:シリコンナイトライドを用いる。Si3N4(L2)の表面はSiO2の表面形状が反映され、凹凸を有さない平坦な形状となる。SiO2より屈折率の高い材料として、TiO2:二酸化チタン、Ta2O5:五酸化タンタルを用いてもよく、LCOS素子へ入射、反射させる信号光の波長や要求特性に応じて適宜選択してもよい。
低誘電体膜SiO2(L1)と高誘電体膜Si3N4(L2)を組み合わせた膜を1組として、L1からL10で繰り返し積層し、増反射膜17を形成する。増反射膜17の最表面は第1層目(L1)となるSiO2膜表面の凹凸を平坦化処理することで、画素電極とその間の凹凸を反映しない表面形状となる。L1からL10の5組の積層から成る薄膜を増反射膜17として、一例にあげているが、積層数は限定されるものでなく、所望する反射率に応じて適宜設定してもよい。
増反射膜17の1組の各誘電体膜の膜厚の一例としては、反射率を高める狙いの波長λOが350nmの場合、低誘電体膜SiO2の屈折率nd1は1.48で、膜厚は(λ/4)/nd1=(350/4)/1.48=59.10nmとなり、高誘電体膜Si3N4の屈折率nd2は2.10で、膜厚は(350/4)/2.10=41.60nmとなる。
増反射膜17を構成する誘電体薄膜の積層数は、特に高い増反射効果を得るために5組(10層)以上の積層を行う。可視域を含む信号光で増反射効果を得るには総膜厚で0.5μm以上必要となる。例えば、緑色550nm帯域の反射率を高めるためSiO2層を94nm, Si3N4層を65nmの膜厚で1組としたとき、5組を積層する場合、成膜する総膜厚は約0.8μmとなる。
具体的には、増反射膜17の第1層目(L1)のSiO2膜は、信号光SLの波長帯域の最短波長から最長波長において、中間波長λcのλ/4の膜厚で成膜する。例えば、中間波長λcが550nmのとき、第1層目(L1)のSiO2膜は平坦化処理後に75nmとなるように膜厚を設定する。
つぎに、平坦化処理されたSiO2膜(L1)の上面に、従来技術のように、低誘電体膜SiO2(L1)と高誘電体膜Si3N4(L2)を組み合わせた膜を1組として、L1からL10で繰り返し積層し、増反射膜17を形成する。5組の積層から成る薄膜を増反射膜17として一例にあげているが、積層数は限定されるものでなく、所望する反射率に応じて適宜設定してもよい。
比較例とし、従来技術では、増反射膜の各層は狙い波長λcに応じた膜厚で構成される。具体的には、信号光SLの狙い波長λ0が350nmの場合、増反射膜17の第1層目のSiO2膜は350nmに合せるため、膜厚は59nmとなる。その後に、高誘電体膜のSi3N4の膜厚は41nmとし、低誘電体膜のSiO2膜の膜厚は59nmとし、5組分を積層する。この場合、信号光SLの350nmの波長λ0において、増反射膜17全体の反射率は98%を得ることができる。
従来技術では狙いの波長λ0が、例えば350nmから550nmへ変更された場合、第1層目(L1)のSiO2膜は94nmとなるように半導体製造工程で成膜する必要があり、第2層目(L2)以降の高誘電体膜のSi3N4膜は65nm、低誘電体膜のSiO2は94nmに膜厚を変更しなければ、高い反射率を実現することができない。
一方、本発明の実施形態では、第1層目(L1)のSiO2膜は中間波長λcの550nmを基づき、膜厚75nmとなるように、平坦化処理まで完了しているため、第2層目(L2)以降の高誘電体膜のSi3N4膜は65nm、低誘電体膜のSiO2は94nmに膜厚を変更すればよく、増反射膜17全体の反射率は96%を得ることができる。図4に実製作した増反射膜の反射率分光特性を示す。すなわち、第1層目(L1)の膜厚を変更することなしに、高い反射率を実現できる。
したがって、近紫外から近赤外の帯域において、あらかじめ想定できる信号光SLの帯域の中間波長λcをもとに、増反射膜17の第1層(L1)の膜厚で成膜しておけば、(例えば75nm)信号光SLの狙い波長λ0に変更が生じた場合でも、第2層目以降を狙い波長λ0に基づいた低誘電体膜と高誘電体膜の各膜厚で積層することで、高い反射率を実現する増反射膜17とすることができる。
なお、信号光SLの信号帯域が赤外帯域1200nmから1700nmにおいても、適用できる。具体的には、中間波長λcは1450nmとなり、増反射膜17の第1層目(L1)の低誘電体膜をSiO2で構成する場合の膜厚は、1450/4/1.48=244nmとすればよい。その後に、狙い波長λ0に応じた膜厚で高誘電体膜と低誘電体膜を積層すればよい。
実施形態の光スイッチング素子の増反射膜17の構造によれば、第1層目の誘電体膜の膜厚を信号光SLの想定できる波長帯域の中間波長付近で増反射効果を発現する膜厚(λ/4光学膜厚)とし、第2層目以降は狙いの波長に応じた誘電体毎の膜厚を設定すればよい。このようにして、狙った帯域で高い反射率の増反射膜17を形成できることになる。すなわち、狙いの波長λ0が変更されても、増反射膜17の第2層目以降を狙い波長λ0に応じた膜厚で積層することで、比較的容易に高反射率の増反射膜17を形成でき、光スイッチング素子の性能の悪化を抑制することができる。
実施形態の光スイッチング素子の増反射膜17の構造によれば、LCOS素子へ入射或いは反射する信号光SLが、増反射膜17の凹凸形状がないことで散乱、回折しないため、光学シミュレーションと合致する増反射膜17の反射率特性が得ることができ、光スイッチング素子の性能の悪化を抑制することができる。
本発明は、上述した本実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、信号光をさらに狭帯域で反射させるために、誘電体層を10組(20層)程度にするとか要求させる性能に応じた変更をおこなってもよい。
1 光スイッチング素子
10 駆動基板
14 画素電極
15 画素ブロック
16 画素領域
17 増反射膜
18 外周領域
20 透明基板
21 対向電極
30 液晶層
31 液晶
40 シール領域
41 液晶注入部
42 シール材
43 スペーサ材
50 封止材
GP 間隙
SL 信号光
L1 増反射膜の第1層目
L2 増反射膜の第2層目
λ0 信号光の狙いの波長
λc 信号光帯域の中間波長

Claims (2)

  1. 複数の画素電極を含む画素領域と前記画素領域の外部に配置される外周領域と、
    シール領域と、
    を有する駆動基板と、
    対向電極を有する透明基板と
    前記シール領域内にあるスペーサ材とを有し、
    前記駆動基板と前記透明基板とで液晶層を狭持し、
    前記画素領域と前記外周領域と前記シール領域の上面に、屈折率の異なる2つの誘電体膜を1組とし、
    前記誘電体膜が1組以上積層してなる増反射膜が配置され、
    前記増反射膜を構成する第1層目の前記誘電体膜は他の誘電体膜と異なる厚み であり、信号光の使用が見込まれる信号帯域の下限である第1の波長と上限である第2の波長を設定し、前記第1の波長と前記第2の波長との平均である中間波長に基づいた膜厚で第1層目の前記誘電体膜を形成し、第2層目以降は前記第1の波長から前記第2の波長の間にある使用する信号光の第3の波長に基づいた膜厚で前記誘電体膜を形成し、
    前記増反射膜は前記画素領域と前記外周領域と前記シール領域で面一であり、
    前記スペーサ材は前記増反射膜上にあり、
    前記増反射膜の反射特性の各ピークにおいて前記第3の波長を含むピークがもっとも反射率が高くなり、かつ前記第3の波長を含むピークの波長の幅が前記第1の波長と前記第2の波長との波長幅よりも狭い
    ことを特徴とする光スイッチング素子。
  2. 前記増反射膜を構成する第1層目の前記誘電体膜は平坦化処理が行われていることを特徴とする請求項1に記載の光スイッチング素子。

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