JP5846719B2 - 干渉光変調器およびこれを使用したディスプレイ - Google Patents

干渉光変調器およびこれを使用したディスプレイ Download PDF

Info

Publication number
JP5846719B2
JP5846719B2 JP2010037375A JP2010037375A JP5846719B2 JP 5846719 B2 JP5846719 B2 JP 5846719B2 JP 2010037375 A JP2010037375 A JP 2010037375A JP 2010037375 A JP2010037375 A JP 2010037375A JP 5846719 B2 JP5846719 B2 JP 5846719B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
dielectric
metal thin
light
spacer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010037375A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010198018A5 (ja
JP2010198018A (ja
Inventor
炳 昊 鄭
炳 昊 鄭
オレグ プルドニコブ
オレグ プルドニコブ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Samsung Display Co Ltd
Original Assignee
Samsung Display Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Samsung Display Co Ltd filed Critical Samsung Display Co Ltd
Publication of JP2010198018A publication Critical patent/JP2010198018A/ja
Publication of JP2010198018A5 publication Critical patent/JP2010198018A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5846719B2 publication Critical patent/JP5846719B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/001Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements based on interference in an adjustable optical cavity

Description

本発明は、干渉光変調器およびこれを使用したディスプレイに関する。
最近、通信技術およびディスプレイ装置の発達によって携帯用端末機が多く開発されている。携帯用端末機としては、例えばPDA(Personal Digital Assistants)、PMP(Portable Multimedia Player)、DMB(Digital Multimedia Broadcasting)等がある。このような携帯用端末機に使用されるフラットパネルディスプレイとしては、液晶ディスプレイが多く使用されている。液晶ディスプレイは、液晶の複屈折率を利用して光のスイッチングを実現し、カラーフィルタを利用してカラーを実現する。しかし、液晶ディスプレイは、光の偏光特性を利用するために光効率が低下し、さらに、カラーフィルタを利用するために光効率がさらに低下する問題がある。また、カラーフィルタは高価であるため、ディスプレイの製造単価が高くなる一要因になる。したがって、カラーフィルタを利用せずにカラー映像を実現することができるディスプレイが要求されている。
本発明の技術的な課題は、上述したような従来の問題点を解決するためのものであり、光効率が改善された干渉光変調器を提供することにある。
本発明の他の技術的な課題は、光効率が改善されて、色純度が向上したディスプレイを提供することにある。
本発明の一実施形態によれば、基板、基板の一面に具備された誘電性多重薄膜、誘電性多重薄膜から離隔されるように配置された金属薄膜、および誘電性多重薄膜と金属薄膜との間の間隔を維持するように支持するスペーサを含む干渉光変調器が提供される。
スペーサの高さは、約50〜約1000nmの範囲である。
金属薄膜は、Al、Mo、Cr、Ag、Au、W、Ni、Cu、およびこれらの合金からなるグループから選択された少なくとも一つの物質からなる。
誘電性多重薄膜は、それぞれの屈折率に差がある複数の層が交互に配列されて構成される。
基板は、ガラス基板で形成される。
金属薄膜の一面に酸化物層、窒化物層、またはこれらの化合物からなる誘電膜が具備される。
誘電膜は、SiO層を含んでもよい。
誘電性多重薄膜の各層は、厚さが約10〜約1000nmの範囲である。
本発明の他の実施形態によれば、基板、基板の一面に具備された誘電性多重薄膜、誘電性多重薄膜から離隔されるように配置された金属薄膜、誘電性多重薄膜と金属薄膜との間の間隔を維持するように支持するスペーサ、および基板または金属薄膜に向かって光を照射するためのバックライトユニットを含むディスプレイが提供される。
本発明による干渉光変調器は、カラーフィルタを具備せずにカラーの光を出力するため、液晶や偏光フィルムを使用する液晶光変調器に比べて光効率が高い。また、ブラックを表示するoffモードで光の透過率を非常に低くすることによって、コントラスト比を向上させ、色純度を向上させることが可能となる。このような干渉光変調器が具備されたディスプレイは、カラーフィルタを利用せずにカラー映像を実現することによって、製造単価を節減することができる。
本発明の一実施形態による干渉光変調器の断面図である。 本発明の一実施形態による干渉光変調を採用したディスプレイを示した図面である。 本発明の他の実施形態による干渉光変調器の断面図である。 二つの薄膜の間の間隔、反射率、および透過率を示した図面である。 図4に示された二つの薄膜の反射率がそれぞれ0.7であり、間隔が700nmであるときの波長に応じた透過率を示した図面である。 本発明の実施形態によるディスプレイにおいて、金属薄膜および誘電膜から構成された二重膜の波長に応じた反射率および透過率を示した図面である。 本発明の実施形態によるディスプレイにおいて、誘電性多重薄膜の波長に応じた反射率および透過率を示した図面である。 本発明の実施形態によるディスプレイにおいて、スペーサの高さが200nmであるときの波長に応じた反射率、透過率、および吸収率を示した図面である。 本発明の実施形態によるディスプレイにおいて、スペーサの高さが200nmであるときの波長に応じたスペクトルを示した図面である。 本発明の実施形態によるディスプレイにおいて、スペーサの高さが200nmであるときの色域を示した図面である。 本発明の実施形態によるディスプレイにおいて、スペーサの高さが140nmであるときの波長に応じた反射率、透過率、および吸収率を示した図面である。 本発明の実施形態によるディスプレイにおいて、スペーサの高さが140nmであるときの波長に応じたスペクトルを示した図面である。 本発明の実施形態によるディスプレイにおいて、スペーサの高さが140nmであるときの色域を示した図面である。 本発明の実施形態によるディスプレイにおいて、スペーサの高さが64nmであるときの波長に応じた反射率、透過率、および吸収率を示した図面である。 本発明の実施形態によるディスプレイにおいて、スペーサの高さが64nmであるときの波長に応じたスペクトルを示した図面である。 本発明の実施形態によるディスプレイにおいて、スペーサの高さが64nmであるときの色域を示した図面である。 本発明の実施形態によるディスプレイの色域を示した図面である。 本発明の実施形態によるディスプレイのブラックモードを示した図面である。 本発明の実施形態によるディスプレイのブラックモードにおいて、波長に応じた透過率、反射率、および吸収率を示した図面である。 本発明の実施形態によるディスプレイのブラックモードにおいて、波長に応じたスペクトルを示した図面である。
本発明の一実施形態によるディスプレイは、多重薄膜による光の干渉を利用してカラーを実現し、スイッチング動作を実現して、MEMS(Micro Electronic Mechanical System)構造を有してもよい。本発明は、カラーの実現のためのカラーフィルタを要求しない。
本発明の一実施形態による光変調器20は、図1を参照すれば、基板40、基板40の一面に具備された誘電性多重薄膜30、および誘電性多重薄膜30から所定の間隔で離隔された金属薄膜22を含む。金属薄膜22および誘電性多重薄膜30は、所定の間隔で離隔されており、その間の間隔を維持するように金属薄膜22と誘電性多重薄膜30との間にスペーサ25が具備されている。
基板40は、ガラス基板で構成され、誘電性多重薄膜30は、それぞれの屈折率に差がある複数の層が交互に積層された構造を有する。つまり、屈折率に差がある第1層31と第2層32とが交互に2層以上積層されて構成されてもよい。例えば、誘電性多重薄膜30は、TiOと低い屈折率をTiOの屈折率よりも低い屈折率を有するSiOとが交互に4層まで積層されてもよい。このように積層された誘電性多重薄膜30は、可視光に対して高反射フィルムの役割を果たすが、誘電性多重薄膜30が金属薄膜22と所定の間隔だけ離隔されて配置される場合、誘電性多重薄膜30は特定の波長に対して高い透過率を有する。ここで、透過率を高めるために、多重薄膜を6層または8層に積層してもよい。金属薄膜22は、例えばAl、Mo、Cr、Ag、Au、W、Ni、Cu、およびこれらの合金からなるグループから選択された少なくとも一つの物質からなる。金属薄膜22は、光吸収率が少ない物質で形成する。
基板10と誘電性多重薄膜30との間に透明電極35、例えばITO電極が具備されて、金属薄膜22が他の電極として使用されてもよい。一方、金属薄膜22の一面に誘電膜21がさらに具備されてもよい。誘電膜21は、金属薄膜22の表面に配置される。誘電膜21は、酸化物、窒化物、またはこれらの化合物で形成される。例えば、誘電膜21は、SiOで形成されてもよい。誘電膜21は、例えば、厚さが10〜200nm程度であってもよい。誘電膜21の厚さが薄いほど、ブラックモードでの光の透過率が低くなり、ブラックの実現に有利である。
以下、本発明の実施形態による光変調器の製造方法について説明する。ガラス基板40の上部に透明電極35を形成し、例えばTiOとSiOとを交互に積層して全部で4層を形成して、誘電性多重薄膜30を形成する。そして、酸化物または窒化物をパターニングしてスペーサ25を形成する。酸化物としては、例えばSiOを利用してもよい。スペーサ25の高さによって光変調器を透過して出力される光のカラーを調節することができる。パターニング後に、スペーサ25にフォトレジストをコーティングして平坦化する。そして、スペーサ25上に金属薄膜22を形成し、その上に誘電膜21を形成する。誘電膜21および金属薄膜22の厚さは、所望の反射特性によって決定され、例えば80%以上の反射率を有するように誘電膜および金属薄膜の厚さを決定してもよい。また、金属薄膜22は、可視光領域の光の吸収が少ない金属物質で形成されてもよい。誘電膜21は、金属薄膜22の破損を防止して支持する役割を果たすだけでなく、誘電膜21の厚さを調節してブラックモードでの透過する光を最小限にすることによって、ブラックの実現を有利にする。つまり、誘電膜21の厚さを薄くすることによって、ブラックモードでの光の透過率を非常に低くすることができる。
図2は、本発明の実施形態によるディスプレイを示した図面である。図2に示されたディスプレイは、光を照射するバックライトユニット10、バックライトユニット10の上部に具備された金属薄膜22および誘電性多重薄膜30を含む。図2では、バックライトユニット10の上部に図1に示された光変調器20をガラス基板40が上部にくるように配置した。ガラス基板40が上部に露出されるように配置することによって、外部環境から金属薄膜22や誘電性多重薄膜30を保護することができる。バックライトユニット10には、光を光変調器20の下部から直接照射する直下型、または光を光変調器20の側部から照射して導光板(図示せず)を通じて光変調器20側に照射するエッジ型のいずれも適用することができる。直下型バックライトユニットまたはエッジ型バックライトユニットは、すでに公知であるので、ここではその詳細な説明は省略する。
図2では、光変調器20の基板40が上部に露出されるように配置した例を示したが、図3のように、バックライトユニット10の上部に基板40がくるように配置することもできる。この場合、誘電膜21を保護するために別途の保護膜(図示せず)をさらに具備してもよい。
ディスプレイは、複数個の画素を含み、各画素は、互いに異なるカラーの光が出力される複数個のサブ画素を含む。例えば、各画素は、赤色光を出力する第1サブ画素、緑色光を出力する第2サブ画素、および青色光を出力する第3サブ画素を含む。図2および図3は一つのサブ画素を示した図面である。金属薄膜22および誘電性多重薄膜30は、所定の間隔で離隔されており、その間の間隔を維持するように、金属薄膜22と誘電性多重薄膜30との間にスペーサ25が具備されている。スペーサ25の大きさは、光が透過する面積を広げるために、誘電性多重薄膜30を支持することができる限度内で最小化されて、サブ画素の周縁部分に具備される。
金属薄膜22は、例えばAl、Mo、Cr、Ag、Au、W、Ni、Cu、およびこれらの合金からなるグループから選択された少なくとも一つの物質からなる。金属薄膜22の一面には誘電膜21が具備され、例えば、誘電膜21は、酸化物、窒化物、またはこれらの化合物で形成される。例えば、誘電膜21は、SiO層を含んでもよい。金属薄膜22は、例えば、厚さが10〜20程度nmであってもよく、SiO層は、例えば、厚さが10〜200nm程度であってもよい。
誘電性多重薄膜30は、前述したように、相対的に高い屈折率を有する第1層31と相対的に低い屈折率を有する第2層32とが交互に積層された構造からなり、例えば、誘電性多重薄膜30は、約70〜80%の反射率を有して、可視光領域での光の吸収率が少ないという特徴を有する。誘電性多重薄膜30は、各層の厚さが10〜1000nm程度の範囲であってもよい。
誘電性多重薄膜30と金属薄膜22との間の間隔d、つまりスペーサ25の高さによって出力されるカラーの光が変化する。間隔dは、50〜1000nm程度の範囲内で多様に決定される。例えば、間隔dが200nmであるときには赤色光が出力され、140nmであるときには緑色光が出力され、64nmであるときには青色光が出力される。
以下、本発明の実施形態によるディスプレイのカラーの実現について説明する。図4を参照すると、第1薄膜M1および第2薄膜M2が具備され、第1薄膜M1と第2薄膜M2との間が間隔Lだけ離隔されて配置されており、第1薄膜M1の反射率がr1、透過率がt1、第2薄膜M2の反射率がr2、透過率がt2である。第1薄膜および第2薄膜は、多重薄膜からなる。ここで、外部光源から光が第1薄膜M1を通じて第2薄膜M2に進行するとするとき、第1薄膜M1および第2薄膜M2を通過した光の透過率tは各薄膜の透過率、反射率、および間隔Lによる位相差(φ)によって下記の式1のように求められる。
(式1)
式1によれば、分母値が最小になるときに、透過率は最大になる。式1で、r1、r2が1に近い値を有し、位相差が180度の定数倍になるときに、分母値は最小になる。例えば、図5はr1=0.7、r2=0.7、L=700nmであるときの波長に応じた透過率を示した図面である。図4では、2つの薄膜についてのみ示したが、薄膜の厚さ、個数、および種類によって特定の透過波長のピーク位置および透過率が変化する。このような関係から、特定の波長における透過率が高いという特性を有するためには、可視光線領域での光の吸収率が小さな誘電体および金属物質を利用したり、誘電性多重薄膜の構成および厚さの組み合わせによって、反射特性が優れた多重薄膜を製作する必要がある。
本発明では、例えば誘電性多重薄膜30と金属薄膜22および誘電膜21とからなる2重膜を含む。ここで、金属薄膜22は、AlまたはAgで形成され、厚さが10〜20nm程度であり、誘電膜22は、SiOで形成され、厚さが100nm程度である。Al金属薄膜の場合には約80%、Ag薄膜の場合には約90%の反射率を有する。図6は、誘電性多重薄膜30の波長に応じた透過率(T)および反射率(R)を示した図面である。ここでは、入射角θが0度である光に対する透過率および反射率を示している。誘電性多重薄膜30は、ここでは、厚さh1が46.3nmのTiOと厚さh2が86.81nmのSiOとが交互に全部で4層が配列された構造からなる。n1はTiOの屈折率を示し、n2はSiOの屈折率を示し、Kは相対的に高屈折率を有する薄膜および相対的に低屈折率を有する薄膜を一対にして積層した層の数を示したものであって、全部で4層の構造となり、K=2である。図7は、ここでは、厚さh1が10nmであるAl金属薄膜22の波長に応じた反射率(R)、透過率(T)、および光の吸収率(A)を示した図面である。上述の式1によれば、ディスプレイの下部側の薄膜および上部側の薄膜の反射率が高いときに、光の透過率が高くなる。図6および図7を参照すれば、誘電性多重薄膜30の反射率および金属薄膜の反射率は、ほぼ60%以上である。
図8Aは、スペーサの高さが200nmであるときの波長に応じた反射率(T)、透過率(T)、および吸収率(A)を示した図面である。図8Aを参照すれば、赤色波長帯域の光の透過率が高く、残りの波長帯域の光は反射率が高い。図8Bは、スペーサの高さが200nmであるときの光変調器20を透過した光のスペクトルを示した図面であって、CCFLに対するスペクトルと比較して示した図面である。Resは、図8Aの透過率(T)に図8Aの光の吸収率(A)を適用した結果のスペクトルを示す。図8Cは、スペーサの高さが200nmであるときの色域を示した図面である。
図9Aは、スペーサの高さが140nmであるときの波長に応じた反射率(R)、透過率(T)、および吸収率(A)を示した図面である。図9Bは、スペーサの高さが140nmであるときの光変調器20を透過した光のスペクトル(Res)を示した図面であって、CCFLに対するスペクトルと比較して示した図面である。図9Cは、スペーサの高さが140nmであるときの色域を示した図面である。
図10Aは、スペーサの高さが64nmであるときの波長に応じた反射率(R)、透過率(T)、および吸収率(A)を示した図面である。図10Bは、スペーサの高さが64nmであるときの光変調器20を透過した光のスペクトル(Res)を示した図面であって、CCFLに対するスペクトルと比較して示した図面である。図10Cは、スペーサの高さが64nmであるときの色域を示した図面である。
これらの図面を参照すれば、透過光の最大効率がほぼ70%以上であり、透過光のバンド幅は50nm以内と狭い。透過光のバンド幅が狭いので、カラー特性が優れている。本発明の実施形態による光変調器では、金属薄膜22を除いては透明な誘電薄膜を使用するため、光の吸収はほとんど金属薄膜22で発生する。バックライトユニットにはCCFL光源を使用し、各サブ画素はスペーサの高さによって対応するカラーの光を出力する。誘電性多重薄膜30では、入射光が反射および透過を繰り返しており、誘電性多重薄膜30は、弱め合い干渉(destructive interface)および強め合い干渉(constructive interface)によって特定の波長の光だけを透過させるフィルタリング作用をする。本発明では、各薄膜の種類および厚さによってカラー特性を調節することができ、透過光のバンド幅が狭いため、高純度のカラーを実現することができる。また、カラーを実現するためにカラーフィルタが要求されないため、製造単価を節減することができ、カラーフィルタを通してカラーを実現するときに比べて光効率が向上する。
図11は、本発明の実施形態によるディスプレイにおける色域を示した図面であって、色域が約66.4%程度である。本発明では、液晶や偏光フィルムを使用しないのため、一般的なLCDに比べて透過率が高い。
次に、本発明の実施形態によるディスプレイのブラックモード(offモード)について説明する。図12を参照すれば、透明電極35と金属薄膜22との間に電圧を印加するときに、金属薄膜22が引力によって誘電性多重薄膜30にくっつくようになる。金属薄膜22が誘電性多重薄膜30にくっついて、金属薄膜と誘電性多重薄膜30との間の間隔が変化すると、干渉条件が変化して、透過バンドがUV領域にシフトするようになるので、可視光のいずれの波長の光も透過することができなくなり、ブラックが実現される。ここで、誘電性多重薄膜30および誘電膜21の厚さが薄い場合では、ブラックモードでの可視光の透過率が低くなる。誘電性多重薄膜30および誘電膜21は、ソフトな基板に積層するよりガラス基板等の固い基板に積層した方が、その厚さを薄く積層することができる。
図13Aは、ブラックモードにおける透過率、反射率、および吸収率を示した図面であって、ブラックモードで透過率が約0.5%未満になる。図13Bは、ブラックモードにおけるスペクトルを示した図面である。本発明では、ブラックモード(offモード)では可視光の透過率が非常に低く、カラーが実現されるonモードでの透過率は高いので、コントラスト比が高い。
このように、各画素別に電圧を印加したり印加しないことによって、on−off制御することができる。一方、各サブ画素は複数個のセルを含んで構成されてもよい。例えば、各サブ画素が10〜20個のセルを含んでもよく、各セルは、大きさが横および縦がそれぞれ約10〜150μmの範囲であってもよい。各セルは、図2に示されたサブ画素と実質的に同一な構造からなり、各セル別にon−off制御することができるように構成されてもよい。そして、一つのサブ画素における複数個のセルを選択的にon−off制御することによって、階調を表現してもよい。
本発明の実施形態によるディスプレイにおいて、バックライトユニット10から照射された光が光変調器20に入射するときに、入射光の入射角の範囲が大きくならないようにするのが好ましい。入射角の範囲が大きい場合、色分散が大きくなる問題が発生することがある。本発明では、バックライトユニット10から照射される光が光変調器に対して約20度の範囲内で入射されるように制御することによって、色分散が大きくならない。
本発明の実施形態による干渉光変調器は、カラーフィルタを具備せずにカラーの光を出力するので、液晶や偏光フィルムを使用する液晶光変調器に比べて光効率が高い。また、ブラックを表示するoffモードで光の透過率を非常に低くすることによって、コントラスト比を向上させ、色純度を向上させることが可能となる。このような干渉光変調器が具備されたディスプレイは、カラーフィルタを利用せずにカラー映像を実現することによって、製造単価を節減することができる。
前記実施形態は、例示的なものに過ぎず、当該技術分野における通常の知識を有する者であれば、これから多様な変形および均等な異なる実施が可能である。したがって、本発明の真の技術的な保護範囲は、下記の特許請求の範囲に記載された発明の技術的な思想によって決定されなければならない。

Claims (9)

  1. 基板と、
    前記基板の一面に具備された電極上に設けられた誘電性多重薄膜と、
    前記誘電性多重薄膜から所定間隔離隔されるように配置された金属薄膜と、
    前記誘電性多重薄膜と前記金属薄膜との間の前記所定間隔を維持するように前記誘電性多重薄膜と前記金属薄膜とを支持するスペーサと、
    前記基板または前記金属薄膜に向かって光を照射するためのバックライトユニットと、
    を含み、
    前記誘電性多重薄膜は、ぞれぞれの屈折率に差がある複数の層が交互に配列されて構成され、且つ可視光領域において60%以上80%未満の反射率を有し、
    前記所定間隔を維持する前記スペーサの高さは、前記誘電性多重薄膜及び前記金属薄膜を透過する光の色に応じて異なり、
    前記金属薄膜と前記電極との間に所定の電圧を印加し、前記金属薄膜と前記誘電性多重薄膜とを接着させることによりブラックモードを実現することを特徴とするディスプレイ。
  2. 前記誘電性多重薄膜及び前記金属薄膜を透過する前記光は、赤色、緑色及び青色の何れかであり、
    前記スペーサの高さは、約50〜約1000nmの範囲であり、
    前記誘電性多重薄膜及び前記金属薄膜を透過する前記光が赤色である場合、前記スペーサの高さは200nmであり、
    前記誘電性多重薄膜及び前記金属薄膜を透過する前記光が緑色である場合、前記スペーサの高さは140nmであり、
    前記誘電性多重薄膜及び前記金属薄膜を透過する前記光が青色である場合、前記スペーサの高さは64nmであることを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ。
  3. 前記金属薄膜は、Al、Mo、Cr、Ag、Au、W、Ni、Cu、およびこれらの合金からなるグループから選択された少なくとも一つの物質からなり、
    前記誘電性多重薄膜は、TiO 層とSiO 層とが交互に積層されてなることを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ。
  4. 前記基板は、ガラス基板であることを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか一項に記載のディスプレイ。
  5. 前記金属薄膜の一面に酸化物層、窒化物層、またはこれらの化合物からなる誘電膜が具備されることを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか一項に記載のディスプレイ。
  6. 前記誘電膜は、SiO層を含むことを特徴とする請求項5に記載のディスプレイ。
  7. 前記誘電膜は、厚さが約10〜約200nmの範囲であることを特徴とする請求項5に記載のディスプレイ。
  8. 前記誘電性多重薄膜の各層は、厚さが約10〜約1000nmの範囲であることを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか一項に記載のディスプレイ。
  9. 前記電極は、透明電極であることを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか一項に記載のディスプレイ。
JP2010037375A 2009-02-25 2010-02-23 干渉光変調器およびこれを使用したディスプレイ Expired - Fee Related JP5846719B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR10-2009-0015869 2009-02-25
KR1020090015869A KR101614903B1 (ko) 2009-02-25 2009-02-25 간섭 광 변조기 및 이를 채용한 디스플레이

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2010198018A JP2010198018A (ja) 2010-09-09
JP2010198018A5 JP2010198018A5 (ja) 2013-03-14
JP5846719B2 true JP5846719B2 (ja) 2016-01-20

Family

ID=42145002

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010037375A Expired - Fee Related JP5846719B2 (ja) 2009-02-25 2010-02-23 干渉光変調器およびこれを使用したディスプレイ

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8009346B2 (ja)
EP (1) EP2224275A1 (ja)
JP (1) JP5846719B2 (ja)
KR (1) KR101614903B1 (ja)
CN (1) CN101813825B (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5625614B2 (ja) 2010-08-20 2014-11-19 セイコーエプソン株式会社 光フィルター、光フィルターモジュール、分光測定器および光機器
US20120056890A1 (en) * 2010-09-02 2012-03-08 Qualcomm Mems Technologies, Inc. Flexible film interferometric modulator devices and methods of forming the same
TWI457615B (zh) * 2011-04-25 2014-10-21 E Ink Holdings Inc 彩色濾光片、光柵結構及顯示模組
US8736939B2 (en) 2011-11-04 2014-05-27 Qualcomm Mems Technologies, Inc. Matching layer thin-films for an electromechanical systems reflective display device
JP5910099B2 (ja) * 2012-01-18 2016-04-27 セイコーエプソン株式会社 干渉フィルター、光学モジュールおよび電子機器
US20130293519A1 (en) * 2012-05-03 2013-11-07 Qualcomm Mems Technologies, Inc. Grey scale electromechanical systems display device
US8605351B1 (en) 2012-06-27 2013-12-10 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Transparent interferometric visible spectrum modulator
CN102749667B (zh) * 2012-07-28 2014-09-17 杭州科汀光学技术有限公司 用于图像芯片的光学滤波器
JP5999159B2 (ja) * 2014-10-01 2016-09-28 セイコーエプソン株式会社 光フィルター、光フィルターモジュール、分光測定器および光機器
WO2016125491A1 (en) * 2015-02-05 2016-08-11 Sharp Kabushiki Kaisha Solid state reflective display
KR102374120B1 (ko) * 2015-09-23 2022-03-14 삼성전자주식회사 거울 디스플레이 및 그 제조 방법

Family Cites Families (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW357271B (en) * 1996-02-26 1999-05-01 Seiko Epson Corp Light regulator, display and the electronic machine
KR20020010322A (ko) 2000-07-29 2002-02-04 구본준, 론 위라하디락사 멤스(mems)를 이용한 투과형 디스플레이 장치
JP2002062505A (ja) * 2000-08-14 2002-02-28 Canon Inc 投影型表示装置及びそれに用いる干渉性変調素子
JP2002174780A (ja) * 2000-12-08 2002-06-21 Stanley Electric Co Ltd 反射型カラー表示器
JP2003057567A (ja) 2001-08-16 2003-02-26 Sony Corp 光学多層構造体、光スイッチング素子およびその製造方法、並びに画像表示装置
JP3893421B2 (ja) 2001-12-27 2007-03-14 富士フイルム株式会社 光変調素子及び光変調素子アレイ並びにそれを用いた露光装置
JP4470903B2 (ja) * 2002-03-22 2010-06-02 セイコーエプソン株式会社 プロジェクタ
TWI289708B (en) * 2002-12-25 2007-11-11 Qualcomm Mems Technologies Inc Optical interference type color display
TW594155B (en) * 2002-12-27 2004-06-21 Prime View Int Corp Ltd Optical interference type color display and optical interference modulator
JP2004212674A (ja) 2002-12-27 2004-07-29 Fuji Photo Film Co Ltd 2次元マトリクス平面表示素子及びその駆動方法
US7233029B2 (en) 2003-01-17 2007-06-19 Fujifilm Corporation Optical functional film, method of forming the same, and spatial light modulator, spatial light modulator array, image forming device and flat panel display using the same
JP4243201B2 (ja) 2003-01-17 2009-03-25 富士フイルム株式会社 光変調素子及び光変調素子アレイ、並びに画像形成装置及び平面表示装置
TWI226504B (en) * 2003-04-21 2005-01-11 Prime View Int Co Ltd A structure of an interference display cell
TW594360B (en) 2003-04-21 2004-06-21 Prime View Int Corp Ltd A method for fabricating an interference display cell
TWI230801B (en) 2003-08-29 2005-04-11 Prime View Int Co Ltd Reflective display unit using interferometric modulation and manufacturing method thereof
JP2005157133A (ja) * 2003-11-27 2005-06-16 Okayama Prefecture 光スイッチング素子と光スイッチング素子を用いた画像表示装置
JP4452560B2 (ja) 2004-06-07 2010-04-21 富士フイルム株式会社 透過型光変調素子及び透過型光変調アレイ素子
CN101006490A (zh) * 2004-08-27 2007-07-25 Idc公司 电流模式显示器驱动电路实现特征
US7355780B2 (en) * 2004-09-27 2008-04-08 Idc, Llc System and method of illuminating interferometric modulators using backlighting
US20060066932A1 (en) * 2004-09-27 2006-03-30 Clarence Chui Method of selective etching using etch stop layer
US7710632B2 (en) * 2004-09-27 2010-05-04 Qualcomm Mems Technologies, Inc. Display device having an array of spatial light modulators with integrated color filters
JP4414855B2 (ja) 2004-09-30 2010-02-10 富士フイルム株式会社 透過型光変調素子の製造方法
JP4862460B2 (ja) * 2006-04-04 2012-01-25 ソニー株式会社 反射型液晶表示素子及びその製造方法並びに液晶表示装置
JP2008145506A (ja) * 2006-12-06 2008-06-26 Institute Of National Colleges Of Technology Japan 圧電素子による光学素子とその作成方法
KR101269250B1 (ko) 2007-04-09 2013-05-29 한양대학교 산학협력단 평판 디스플레이용 광 모듈레이터
JP4633088B2 (ja) 2007-06-04 2011-02-16 シャープ株式会社 干渉性変調器および表示装置
JP5082648B2 (ja) * 2007-07-24 2012-11-28 カシオ計算機株式会社 撮像装置、撮像装置制御プログラム及び撮像装置制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
US8009346B2 (en) 2011-08-30
CN101813825A (zh) 2010-08-25
KR20100096809A (ko) 2010-09-02
EP2224275A1 (en) 2010-09-01
CN101813825B (zh) 2014-02-12
US20100214644A1 (en) 2010-08-26
KR101614903B1 (ko) 2016-04-25
JP2010198018A (ja) 2010-09-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5846719B2 (ja) 干渉光変調器およびこれを使用したディスプレイ
JP4778873B2 (ja) 液晶表示装置
US20140368766A1 (en) Display element
KR101494951B1 (ko) 간섭형 필터층 부착 기판 및 그것을 사용한 표시 장치
JP5692909B2 (ja) 反射型カラーフィルタ及びこれを備えるディスプレイ装置
JP2005173037A (ja) 液晶表示装置及びその製造方法
EP3411751A1 (en) Display substrate, display panel, and display apparatus having the same
CN101512388A (zh) 多层膜
CN111796452A (zh) 一种液晶显示面板
US11500239B2 (en) Display device
US20140049724A1 (en) Liquid crystal display
US7667799B2 (en) Liquid crystal display panel and liquid crystal display device using the same
JP2008250220A (ja) 反射型光変調装置
KR20120056528A (ko) 반사형 폴리머 분산 액정 디스플레이 장치
WO2011148701A1 (ja) カラーフィルタおよびこれを備えた反射型表示装置
CN113589580B (zh) 显示面板及显示装置
KR20030024596A (ko) 액정 표시 장치 및 전자기기
JP2013190580A (ja) 液晶表示装置
JP2012150510A (ja) 反射型光変調装置
KR100310697B1 (ko) 반사형 칼라 액정 표시소자
JP3631719B2 (ja) 液晶表示装置
KR101708855B1 (ko) 액정표시장치
WO2006082819A1 (ja) 液晶表示装置
JP5881783B2 (ja) 干渉型フィルタ層付基板及びそれを用いた表示装置
JP2003315785A (ja) 半透過型液晶表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20121213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130110

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131212

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140617

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20140917

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20140922

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150331

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20150629

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150731

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151027

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151124

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5846719

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees