JP2007033588A - 液晶表示素子および液晶プロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、第1の基体であるガラス基板10と第2の基体である駆動基板20とを所定のギャップを介して重ね合わせ、そのギャップ内に液晶Lを封入して成る液晶表示素子1において、ガラス基板10および駆動基板20のうち少なくとも一方に設けられる液晶Lの配向膜12、22として、2種類以上の無機酸化物の混合材料、例えば酸化珪素や酸化アルミニウムを含む材料が用いられているものである。
【選択図】図1
Description
垂直配向液晶素子を次のようにして作製した。すなわち、透明電極が製膜されたガラス基板とAl電極が形成されたSi駆動回路基板とを洗浄後、蒸着装置に導入し、液晶配向膜としてSiO2を、蒸着角度45〜60°の範囲で斜め蒸着して形成した。液晶配向膜の厚さは50nmとし、液晶のプレチルト角は約3°になるように制御した。その後、液晶配向膜が形成された上記基板を貼り合わせ、ネガ型液晶を封入し、反射型液晶表示素子を作製した。この反射型液晶表示素子を、60℃90%の高温高湿槽の中に放置し、電圧無印加時の反射率を測定した。1000時間経過時点での無印加時の反射率は、投入前の値に対して2.0倍であった。
SiO2自体に吸湿性以外に、配向膜を斜方蒸着することによって生じる柱状構造の隙間部分に水分が浸透し、配向性を低下させているものと考え、比較例Aと同様の構造で、液晶配向膜を蒸着するときに、比較例Aよりも高真空状態でSiO2を蒸着したところ、柱状構造は観察されなかった。液晶配向膜の厚さは50nmとし、液晶のプレチルト角は約3°になるように制御した。その後、液晶配向膜が形成された上記基板を貼り合わせ、ネガ型液晶を封入し、反射型液晶表示素子を作製した。この反射型液晶表示素子を、60℃90%の高温高湿槽の中に放置し、電圧無印加時の反射率を測定した。1000時間経過時点での無印加時の反射率は、投入前の値に対して2.1倍であった。
垂直配向液晶素子を次のようにして作製した。すなわち、透明電極が製膜されたガラス基板とAl電極が形成されたSi駆動回路基板とを洗浄後、蒸着装置に導入し、液晶配向膜としてSiO2を、蒸着角度45〜60°の範囲で斜め蒸着して形成した。液晶配向膜の厚さは500nmとし、液晶のプレチルト角は約3°になるように制御した。その後、比較例A、Bと同様に反射型液晶表示素子を作製した。この反射型液晶表示素子を、60℃90%の高温高湿槽の中に放置し、電圧無印加時の反射率を測定した。1000時間経過時点での無印加時の反射率は、投入前の値に対して1.5倍であった。
σ=Eb^2/[3(1-ν)・L^2・d]・δ
ここで、σ:内部応力、E:基板のヤング率、b:基板の厚さ、ν:基板のポアソン比、L:基板の長さ、d:薄膜の厚さ、δ:変位量である。
すなわち、薄膜の厚さが厚くなるほど、内部応力は小さくなる。
(実施例1)
垂直配向液晶素子を次のようにして作製した。すなわち、透明電極が製膜されたガラス基板とAl電極が形成されたSi駆動回路基板とを洗浄後、蒸着装置に導入し、液晶配向膜としてSiO2:Al2O3(酸化アルミニウム)を98:2の割合の混合物を、蒸着角度45〜60°の範囲で斜め蒸着して形成した。液晶配向膜の厚さは50nmとし、液晶のプレチルト角は約3°になるように制御した。その後、液晶配向膜が形成された上記基板を貼り合わせ、ネガ型液晶を封入し、反射型液晶表示素子を作製した。この反射型液晶表示素子を、60℃90%の高温高湿槽の中に1000時間放置した。投入前と比べ、電圧無印加時の反射率は変化がなかった。
垂直配向液晶素子を次のようにして作製した。すなわち、透明電極が製膜されたガラス基板とAl電極が形成されたSi駆動回路基板とを洗浄後、蒸着装置に導入し、液晶配向膜としてSiO2:Al2O3を98:2の割合の混合物を、蒸着角度45〜60°の範囲で斜め蒸着して形成した。液晶配向膜の厚さは100nmとし、液晶のプレチルト角は約3°になるように制御した。その後、液晶配向膜が形成された上記基板を貼り合わせ、ネガ型液晶を封入し、反射型液晶表示素子を作製した。この反射型液晶表示素子を、60℃90%の高温高湿槽の中に1000時間放置した。投入前と比べ、電圧無印加時の反射率は変化がなかった。
垂直配向液晶素子を次のようにして作製した。すなわち、透明電極が製膜されたガラス基板とAl電極が形成されたSi駆動回路基板とを洗浄後、蒸着装置に導入し、液晶配向膜としてSiO2:Al2O3を95:5の割合の混合物を、蒸着角度45〜60°の範囲で斜め蒸着して形成した。液晶配向膜の厚さは50nmとし、液晶のプレチルト角は約3°になるように制御した。その後、液晶配向膜が形成された上記基板を貼り合わせ、ネガ型液晶を封入し、反射型液晶表示素子を作製した。この反射型液晶表示素子を、60℃90%の高温高湿槽の中に1000時間放置した。投入前と比べ、電圧無印加時の反射率は変化がなかった。
垂直配向液晶素子を次のようにして作製した。すなわち、透明電極が製膜されたガラス基板とAl電極が形成されたSi駆動回路基板とを洗浄後、蒸着装置に導入し、液晶配向膜としてSiO2:Al2O3:La2O3(酸化ランタン)を95:3:2の割合の混合物を、蒸着角度45〜60°の範囲で斜め蒸着して形成した。液晶配向膜の厚さは50nmとし、液晶のプレチルト角は約3°になるように制御した。その後、液晶配向膜が形成された上記基板を貼り合わせ、ネガ型液晶を封入し、反射型液晶表示素子を作製した。この反射型液晶表示素子を、60℃90%の高温高湿槽の中に1000時間放置した。投入前と比べ、電圧無印加時の反射率は変化がなかった。
垂直配向液晶素子を次のようにして作製した。すなわち、透明電極が製膜されたガラス基板とAl電極が形成されたSi駆動回路基板とを洗浄後、蒸着装置に導入し、液晶配向膜としてSiO2:Al2O3:TiO2(酸化チタン)を95:3:2の割合の混合物を、蒸着角度45〜60°の範囲で斜め蒸着して形成した。液晶配向膜の厚さは50nmとし、液晶のプレチルト角は約3°になるように制御した。その後、液晶配向膜が形成された上記基板を貼り合わせ、ネガ型液晶を封入し、反射型液晶表示素子を作製した。この反射型液晶表示素子を、60℃90%の高温高湿槽の中に1000時間放置した。投入前と比べ、電圧無印加時の反射率は変化がなかった。
Claims (9)
- 第1の基体と第2の基体とを所定のギャップを介して重ね合わせ、そのギャップ内に液晶を封入して成る液晶表示素子において、
前記第1の基体および前記第2の基体のうち少なくとも一方に設けられる前記液晶の配向膜として、2種類以上の無機酸化物の混合材料が用いられている
ことを特徴とする液晶表示素子。 - 前記2種類以上の無機酸化物は少なくとも酸化珪素を含む
ことを特徴とする請求項1記載の液晶表示素子。 - 前記2種類以上の無機酸化物は少なくとも酸化珪素および酸化アルミニウムを含む
ことを特徴とする請求項1記載の液晶表示素子。 - 前記2種類以上の無機酸化物は、酸化珪素が90%〜99%、酸化アルミニウムが1%〜10%で合計が100%を超えない割合となっている
ことを特徴とする請求項1記載の液晶表示素子。 - 前記液晶は垂直配向液晶から成る
ことを特徴とする請求項1記載の液晶表示素子。 - 前記配向膜は、斜方蒸着されている
ことを特徴とする請求項1記載の液晶表示素子。 - 前記配向膜は、垂直蒸着膜を介して斜方蒸着されている
ことを特徴とする請求項1記載の液晶表示素子。 - 前記第1の基体における前記第2の基体との対向面には光透過性電極が形成され、
前記第2の基体における前記第1の基体との対向面には光反射電極が形成されている
ことを特徴とする請求項1記載の液晶表示素子。 - 光源と拡大光学系との間の光路上に液晶表示素子が配置される液晶プロジェクタにおいて
前記液晶表示素子は、
第1の基体と第2の基体とを所定のギャップを介して重ね合わせ、そのギャップ内に液晶を封入して成るもので、
前記第1の基体および前記第2の基体のうち少なくとも一方に設けられる前記液晶の配向膜として、2種類以上の無機酸化物の混合材料が用いられている
ことを特徴とする液晶プロジェクタ。
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