JP4429566B2 - 農業フィルム用保温剤、農業フィルム用マスターバッチペレット及び農業フィルム - Google Patents

農業フィルム用保温剤、農業フィルム用マスターバッチペレット及び農業フィルム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、農業フィルムに優れた保温性と透明性を付与することができる農業フィルム用保温剤及び該農業フィルム用保温剤を有効成分として含有する農業フィルム用マスターバッチペレット並びに農業用フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、農作物のハウスやトンネル栽培等に合成樹脂製農業フィルムが広く使用されており、該農業フィルムには昼間に太陽光線をハウス,トンネル内に高い透過率で透過させる一方、夜間には地面や植物から放出される赤外線を吸収や反射等によって、ハウス、トンネル外に放出させない特性(保温性)が要求されている。
【0003】
前記農業フィルムには塩化ビニル樹脂が多用されてきたが、使用後の焼却処理の問題から、近時では塩化ビニル樹脂を用いず、オレフィン系樹脂が用いられている。
【0004】
しかしながら、オレフィン系樹脂製フィルムは塩化ビニル樹脂製フィルムに比較して樹脂自体の保温性が十分ではないため、各種保温剤を樹脂中に含有させて農業フィルムに必要な保温性を補っている。
【0005】
前記オレフィン系樹脂製フィルム中に含有される農業フィルム用保温剤としては、▲1▼農業用フィルムの太陽光線の透過性を高めるため、樹脂の屈折率1.45〜1.55付近と同程度であり無色イオンで構成された化合物であること、▲2▼地面や植物から放射される赤外線のエネルギー分布は波長5〜30μmの範囲内にあるので該範囲における赤外線吸収能力が高い粒子であること、▲3▼農業フィルムに配合した際に機械的強度などを損なわないように微粒子で分散性が良いことが必要とされている。
【0006】
従来、前記農業フィルム用保温剤として、高い透明性を有するハイドロタルサイト型粒子粉末が用いられているが、保温性が十分とは言い難い。
【0007】
そこで、ハイドロタルサイト型粒子粉末の保温性を向上させるために、ハイドロタルサイト型粒子の結晶の層間に赤外線吸収能力のあるアニオンを導入することが提案されている(特公昭62−31744号公報、特開平8−217912号公報、特開2001−2408号公報、特開2001−172608号公報等)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前記▲1▼〜▲3▼の諸特性を満たす農業フィルム用保温剤は現在最も要求されているところであるが、この要求を満たすような農業フィルム用保温剤は未だ得られていない。
【0009】
即ち、前出各公報にはハイドロタルサイト型粒子の結晶の層間にケイ酸系、リン系等のアニオンを導入することが記載されているが、結晶の層間に導入できるアニオンの量はアニオンの価数によって変化し、ハイドロタルサイト型粒子1モルあたり[1/価数]モル以上は導入できないため、多量のアニオンを導入することが困難であり、保温性が十分とは言い難いものである。
【0010】
また、透明性の高いハイドロタルサイト型粒子と保温性の高い化合物、例えばシリケート化合物とをオレフィン系樹脂中に単に混合した場合にも、オレフィン系樹脂製フィルムの透明性及び保温性を共に満たすことは困難である。
【0011】
そこで、本発明は、農業フィルム用保温剤に要求される透明性と保温性とが共に優れたハイドロタルサイト型粒子粉末からなる農業フィルム用保温剤を提供することを技術的課題とする。
【0012】
【課題を解決する為の手段】
前記技術的課題は、次の通りの本発明によって達成できる。
【0013】
即ち、本発明は、Mg−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉末の粒子表面が該粉末に対して7.0〜100重量%のオキシシリケート化合物及び/又はリン酸化合物で被覆されており、平均板面径が2.0μm以下であることを特徴とする農業フィルム用保温剤である(本発明1)。
【0014】
また、本発明は、本発明1の農業フィルム用保温剤のBET比表面積が50m/g以下であり、アスペクト比(平均板面径/平均厚さ)が40以下であることを特徴とする農業フィルム用保温剤である(本発明2)。
【0015】
また、本発明は、本発明1又は本発明2の農業フィルム用保温剤の粒子表面が高級脂肪酸、有機シラン化合物、ロジン類から選ばれる一種又は二種以上の親油化剤で表面処理されていることを特徴とする農業フィルム用保温剤である(本発明3)。
【0016】
また、本発明は、本発明1乃至本発明3のいずれかの農業フィルム用保温剤をオレフィン系樹脂製マスターバッチペレット中に含有していることを特徴とする農業フィルム用マスターバッチペレットである(本発明4)。
【0017】
また、本発明は、本発明1乃至本発明3のいずれかの農業フィルム用保温剤をオレフィン系樹脂製フィルム中に含有していることを特徴とする農業フィルムである(本発明5)。
【0018】
本発明の構成をより詳しく説明すれば次の通りである。
【0019】
先ず、本発明に係る農業フィルム用保温剤について述べる。
【0020】
本発明に係る農業フィルム用保温剤は、粒子表面がオキシシリケート化合物及び/又はリン酸化合物で被覆されたMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子からなり、前記オキシシリケート化合物及びリン酸化合物の被覆量はMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉末に対して0.5〜100重量%である。
【0021】
被覆量が0.5重量%未満の場合には保温性向上効果が乏しく、100重量%を越える場合には保温性向上効果は大きいがオレフィン系樹脂製フィルムの透明性が低下する。好ましくは0.7〜90重量%であり、より好ましくは1.0〜80重量%である。
【0022】
本発明におけるオキシシリケート化合物としては、SiOx、MgSiO、AlSiO、CaSiO等の無色の金属イオンで構成されたオキシシリケート化合物である。
【0023】
本発明におけるリン酸化合物としては、Ca(POを代表するアパタイト類化合物、Mg(PO、Mg、AlPO等の無色の金属イオンで構成されたフォスフェート化合物である。
【0024】
本発明に係る農業フィルム用保温剤の粒子形状は板状であり、平均板面径は2.0μm以下であり、好ましくは1.8μm以下、より好ましくは0.1〜1.5μmである。平均板面径が2.0μmを超える場合にはオレフィン系樹脂製フィルムの透明性が低下し、また、工業的に生産することが困難である。なお、平均板面径が0.05μm未満の場合にはオレフィン系樹脂に練り込む際の分散が困難となる場合がある。
【0025】
本発明に係る農業フィルム用保温剤のアスペクト比(平均板面径/厚み)は40以下が好ましい。アスペクト比が40を越える場合にはオレフィン系樹脂中での分散が困難となる。より好ましくは30以下であり、更により好ましくは2〜25である。
【0026】
本発明に係る農業フィルム用保温剤のBET比表面積は60m/g以下が好ましく、より好ましくは5.0〜50m/gである。BET比表面積が60m/gを越える場合にはオレフィン系樹脂中での分散が困難となる。
【0027】
オレフィン系樹脂中により均一に分散させる為に、本発明に係る農業フィルム用保温剤の粒子表面を高級脂肪酸、有機シラン化合物、ロジン類から選ばれる一種又は二種以上の親油化剤で表面被覆してもよい。親油化剤の表面被覆量は農業フィルム用保温剤に対して0.1〜20重量%が好ましく、より好ましくは0.5〜15重量%である。0.1重量%以下では保温剤の粒子表面を十分に親油性にすることが困難となり、分散性向上の効果が現れない。20重量%を越えて多量に処理しても被覆効果が飽和するため、必要以上に被覆する意味がない。
【0028】
次に、本発明における農業フィルム用保温剤の製造法について述べる。
【0029】
本発明に係る農業フィルム用保温剤は、Mg−Al系ハイドロタルサイト型粒子を含有する水懸濁液にシリカ化合物含有水溶液及び/又はリン化合物含有水溶液を添加した後、反応溶液のpH値を制御して、Mg−Al系ハイドロタルサイト型粒子の粒子表面にオキシシリケート化合物又はリン酸化合物として均一に析出することによって得ることができる。
【0030】
本発明におけるMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子を構成するアニオン(An−)の種類は、水酸イオン(OH)、炭酸イオン(CO 2−)及び硫酸イオン(SO 2−)などであり、特に好ましくは炭酸イオンである。また、アニオンとして、リン系,珪素系,ホウ素系の酸素酸アニオンの場合には赤外線吸収能力の向上も見込める。
【0031】
Mg−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉末の粒子形状は板状であり、平均板面径0.05〜1.8μmが好ましく、平均厚み0.01〜0.10μmが好ましく、板状比1〜50が好ましく、BET比表面積値は7〜50m/gが好ましい。
【0032】
前記Mg−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉末は、アニオンを含有したアルカリ性水溶液とマグネシウム塩水溶液とアルミニウム塩水溶液とを混合し、pH値が10〜14、60〜105℃の温度範囲で、2〜24時間熟成することによる公知の方法で得ることができる。
【0033】
なお、前記Mg−Al系ハイドロタルサイト型粒子中に、Mg−Al系ハイドロタルサイト型粒子の板面径及びアスペクト比の制御のために、Zn、Ca等の無色金属イオンを含有させても良い。
【0034】
本発明において、シリカ化合物含有水溶液としては水ガラス等のケイ酸塩水溶液、Ca、Mg及びAl等の無色の金属を含有するケイ酸塩含有水溶液を用いることができる。リン化合物としてはリン酸及びリン酸ナトリウム等のリン酸塩水溶液、Ca、Mg及びAl等の無色の金属を含有するリン酸塩含有水溶液を用いることができる。
【0035】
シリカ化合物の添加量はMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉末に対して0.5〜100重量%が好ましく、より好ましくは0.7〜90重量%である。
【0036】
リン化合物の添加量はMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉末に対して0.5〜100重量%が好ましく、より好ましくは0.7〜90重量%である。
【0037】
シリカ化合物とリン化合物とを併用する場合には、シリカ化合物とリン化合物の総量が0.5〜100重量%となるようにする。
【0038】
反応終了後においては、常法により水洗、乾燥をすれば、目的とする農業フィルム用保温剤が得られる。
【0039】
前記親油化剤による表面被覆を行う場合には、本発明に係る農業フィルム用保温剤を含有する懸濁液に湿式で処理しても良いし、乾燥後の本発明に係る農業フィルム用保温剤をヘンシェルミキサー等の表面処理装置を用いて乾式で処理しても良い。親油化剤で表面処理した保温剤は、樹脂中での分散を更に良好にする為に粉砕機にて粉砕することが好ましい。
【0040】
湿式表面処理を行う場合の高級脂肪酸としてはステアリン酸ナトリウム、ラウリル酸ベンゼンスルホン酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム等が使用できる。好ましくはステアリン酸、ラウリン酸である。乾式表面処理を行う場合の高級脂肪酸塩としては、ステアリン酸、ラウリン酸、オレイン酸等が使用できる。好ましくはステアリン酸ナトリウム、ラウリル酸ベンゼンスルホン酸ナトリウムである。
【0041】
有機シラン化合物としては、湿式及び乾式表面処理共にデシルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等が使用できる。好ましくはデシルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシランである。
【0042】
ロジン類としては、湿式表面処理を行う場合は水溶性ロジン、乾式表面処理を行う場合は、天然ロジン、水添ロジン等が使用できる。
【0043】
次に、本発明に係る農業フィルム用マスターバッチペレットについて述べる。
【0044】
本発明に係る農業フィルム用マスターバッチペレットは、ポリオレフィン系樹脂と保温剤とを、リボンブレンダー、ナウターミキサー、ヘンシェルミキサー、スーパーミキサー等の混合機で混合した後、周知の単軸混練押出機や二軸混練押出機等で混練、成形した後切断するか、又は、上記混合物をバンバリーミキサー、加圧ニーダー等で混練して得られた混練物を粉砕又は成形、切断することにより製造される。
【0045】
本発明に係る農業フィルム用マスターバッチペレットは、平均長径1〜6mmが好ましく、より好ましくは2〜5mmの範囲である。平均短径は2〜5mmが好ましく、より好ましくは2.5〜4mmである。平均長径が1mm未満の場合には、ペレット製造時の作業性が悪く好ましくない。6mmを越える大きさの場合には、希釈用結合材樹脂の大きさとの違いが大きく、十分に分散させるのが困難となる。また、その形状は種々のものができ、不定形及び球形等の粒状、円柱形、フレーク状等にできる。
【0046】
なお、マスターバッチペレットに用いる結合材樹脂の組成は、本発明に係る農業用フィルムの製造時に用いる希釈用結合材樹脂と同一の樹脂を用いることが好ましいが、異なる樹脂を用いることもでき、異なる樹脂を用いる場合には、樹脂同士の相溶性により決まる諸特性を考慮して決めればよい。
【0047】
マスターバッチペレット中の保温剤の含有量は、樹脂100重量部に対して5〜60重量部が好ましく、より好ましくは10〜50重量部である。5重量部未満の場合には、混練時の溶融粘度が不足し、保温剤の良好な分散混合が困難である。60重量部を越える場合には、樹脂が不足し保温剤の良好な分散混合が難しく、また、マスターバッチペレットの添加量のわずかな変化によってフィルム中に配合される保温剤の含有量が大きく変化するため所望の含有量に調製するのが困難となり好ましくない。また、機械摩耗が激しく適当でない。
【0048】
次に、本発明に係る農業用フィルムについて述べる。
【0049】
本発明におけるポリオレフィン系樹脂としては、エチレン、プロピレン、1−ブテン等のオレフィン類の重合体、または前記オレフィン類の共重合体であり、透明性、耐候性及び価格の点からポリエチレン、エチレン−α−オレフィン共重合体、酢酸ビニル含有量が25重量%以下のエチレン−酢酸ビニル共重合体が好ましい。
【0050】
本発明に係る農業フィルムの製造には、必要に応じて周知の滑剤、ブロッキング防止剤、酸化防止剤、耐候剤等の各種添加剤を適宜配合したり、各種充填材を併用することもできる。
【0051】
本発明に係る農業フィルムは必要に応じて、積層構造を有してもよい。具体的には、本発明に係る農業フィルム用保温剤を含有した酢酸ビニル樹脂を中間層とし、この中間層の両面にポリエチレン樹脂を配置した3層構造等である。
【0052】
本発明に係る農業フィルム中の保温剤の含有量は樹脂100重量部に対して1〜20重量部が好ましく、より好ましくは2〜10重量部である。1重量部未満の場合には保温性向上の効果が十分とは言い難い。20重量部を越える場合には農業フィルムの透明性を低下させるため好ましくない。
【0053】
本発明に係る農業フィルムの厚みは、加工性を考慮すれば5μm以上が好ましい。その上限は300μmであり、300μmを超える場合には、農業フィルムの透明性が低下することとなる。農業フィルムの加工性及び透明性を考慮すれば、より好ましくは10〜100μmである。
【0054】
本発明に係る農業フィルムの透明性を示すヘイズは、11%以下が好ましく、より好ましくは0〜10%以下である。
【0055】
本発明に係る農業フィルムの保温性は、後出評価法に従って測定した保温性指数で50%以上が好ましく、より好ましくは60%以上である。
【0056】
次に、本発明に係る農業フィルムの製造法について述べる。
【0057】
本発明に係る農業フィルムは、本発明に係る農業フィルム用マスターバッチペレットとポリオレフィン系樹脂からなる希釈用結合材樹脂とをリボンブレンダー、ナウターミキサー、ヘンシェルミキサー、スーパーミキサー等で混合後、溶融混練し、次いでインフレーション法、Tダイ法等の方法で厚み5〜300μm程度のフィルム状に製膜して製造する。
【0058】
【発明の実施の形態】
本発明の代表的な実施の形態は次の通りである。
【0059】
ハイドロタルサイト型粒子粉末の板面径は電子顕微鏡写真から測定した数値の平均値で示したものである。
【0060】
ハイドロタルサイト型粒子粉末の粒子の厚みは、「X線回折装置RAD−2A(理学電機(株)製)」(管球:Fe、管電圧:40kV、管電流:20mA、ゴニオメーター:広角ゴニオメーター、サンプリング幅:0.010°、走査速度:0.5°/min、発散スリット:1°、散乱スリット:1°、受光スリット:0.30mm)を使用し、ハイドロタルサイト粒子の(003)結晶面の回折ピーク曲線から、シェラーの式を用いて計算した値で示したものである。
【0061】
ハイドロタルサイト型粒子粉末の同定はX線回折測定で行った。X線回折測定は、前記X線回折装置を使用し、回折角2θが5〜90°で測定した。
【0062】
Mg−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉末における組成式
Mg1−x・Al・(OH)・An− ・mH
における指数xは、Mg−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉末を酸で溶解し、「プラズマ発光分光分析装置 SPS4000(セイコー電子工業(株))」で測定して求めた。
【0063】
比表面積値は、BET法により測定した。
【0064】
アニオン(An−)としてCO 2−用いた場合の炭酸イオン含有量及び粒子表面の高級脂肪酸、有機シラン化合物、ロジン類等による被覆量は、「カーボン・サルファーアナライザー:EMIA−2200(HORIBA製)」により、炭素含有量(重量%)測定して評価した。粒子表面の高級脂肪酸、有機シラン化合物、ロジン類等による被覆量は、表面処理の前後での炭素含有量の増加分から評価した。
【0065】
オキシシリケート化合物やリン酸化合物の存在量は「プラズマ発光分光分析装置 SPS4000(セイコー電子工業(株))」及び「蛍光X線分析装置3063M型」(理学電機工業株式会社製)を用いて測定した。
【0066】
農業フィルムのヘイズはJIS K7105に従って「分光光度計 CM−3610d(ミノルタ社製)」で測定した。ヘイズ値が低いほどフィルムの透明性が高いことを示す。
【0067】
農業フィルムの保温性は、「FT IR−8700((株)島津製作所製)」を用いて赤外線吸収能を測定し、400〜2000cm−1の吸収について保温剤を入れなかったフィルムの吸収面積を基準値(0%)として、吸収面積増加割合を保温性指数として表した。保温性指数が高い方が保温性に優れることを示す。
【0068】
マスターバッチペレットの平均長径、平均短径(平均直径)のそれぞれは、ペレット10個をノギスにより測定し、その平均値で示した。
【0069】
<農業フィルム用保温剤の製造>
CO 2−イオン濃度が0.7875mol/lの炭酸ナトリウム水溶液500mlと18.4mol/lの水酸化ナトリウム水溶液491.8ml(pH値=14.2)及び水500mlを混合し、60℃に保持して、反応容器中で撹拌しておく。これに2.7mol/lの硫酸マグネシウム水溶液500mlと0.45mol/lの硫酸アルミニウム水溶液500mlの混合溶液を添加し、全量を2.5lとした。反応容器内を撹拌しながらpH値が12.4、95℃で6時間熟成してMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子を生成させた(固形分濃度40g/L)。
【0070】
得られたMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子の平均板面径は0.13μm、アスペクト比が7.0、BET比表面積は15.8m/g、層間のアニオンはCO 2−であった。
【0071】
次いで、ここに得たMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子を含有する懸濁液に3号水ガラス(SiO換算28.6%溶液)70gを500mlに薄めた溶液を60分間で添加しながら低濃度の硫酸を用いてpH=9.0に調整した。このときの反応温度は85℃であり、0.5時間熟成して白色沈殿物を生成した。この白色沈殿物を濾過、水洗の後、60℃にて乾燥することにより白色粒子粉末131gを得た。
【0072】
得られた表面被覆されたMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉末は、平均板面径が0.15μm、アスペクト比6.4であり、BET比表面積が18.5m/gであった。
【0073】
オキシシリケート化合物の存在量は測定の結果、仕込み割合と同程度でMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子に対して20重量%であった。また、表面被覆しているシリカは不定形SiO2・xH2Oであることが確認できた。
【0074】
<マスターバッチの製造>
保温剤濃度が40%になるように2軸混練機を用いて保温剤と酢酸ビニル濃度15%のEVA樹脂とを混ぜてマスターバッチ化して、平均長径2.5mm、平均短径2.3mmのマスターバッチペレットを得た。
【0075】
<農業フィルムの製造>
フィルム化はインフレ成膜機を用いて両外層の層厚が20μmのポリエチレン層、中間層は前記保温剤を40%含有するEVAマスターバッチを6%濃度に薄めて、全層厚が100μの農業フィルムを作成した。このフィルム全体での保温剤の含有量は3.6%である。
【0076】
得られた農業フィルムは、ヘイズが3.6%、保温性指数が77%であった。
【0077】
【作用】
本発明において重要な点は、Mg−Al系ハイドロタルサイト型粒子の粒子表面に均一にオキシシリケート化合物及び/又はリン酸化合物を析出させることにより、農業フィルムとした場合に透明性と保温性とを高いレベルで両立する農業フィルム用に適した保温剤が得られる点である。
【0078】
本発明は、農業用フィルムに含有させた場合に高い透明性を有するMg−Al系ハイドロタルサイト粒子の透明性を維持したまま赤外線吸収性能を高める為に検討を行い、Mg−Al系ハイドロタルサイト粒子の各粒子表面にオキシシリケート化合物やリン酸化合物を均一に析出・被覆させることにより、透明性及び赤外線吸収能を高いレベルで両立させた粒子を得た。
【0079】
本発明に係る農業フィルム用保温剤は、層間に導入した場合に比較して赤外線吸収能のあるアニオンを多量に存在させることができると共に、混合物とした場合に比較して透明性の低下が非常に少ないものである。
【0080】
この理由については未だ明らかではないが、本発明に係る農業フィルム用保温剤と同様の含有割合のオキシシリケート化合物やリン酸化合物とMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子とを単に混合した混合物を農業フィルムに含有させたフィルムの透明性と保温性を比較したところ、混合物では透明性が大きく低下するのに対し、本発明に係る農業フィルム用保温剤では透明性の低下はほとんど無く、保温性の差は少ない。これは、Mg−Al系ハイドロタルサイト型粒子の粒子表面にオキシシリケート化合物やリン酸化合物を均一に被覆したことによって、層間に導入した場合と同様に粒子全体としての屈折率がMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子とほぼ同程度であるためと本発明者は推定している。
【0081】
【実施例】
次に、実施例並びに比較例を挙げる。
【0082】
実施例1〜6、比較例1〜9:
実施例1は水ガラス添加量を4倍としたこと及び水ガラスの添加時間を2時間にした以外は前記発明の実施の形態と同様にして保温剤を得た。実施例4はMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子を得る際に炭酸ナトリウムに変えて燐酸水素2ナトリウムを用いた以外は実施例1と同様にして保温剤を得た。比較例3は150%のオキシシリケート化合物を被覆させた以外は前記発明の実施の形態と同様にして得た。
【0083】
実施例2は水ガラスに変えて、ヒドロキシアパタイト組成の塩化Caと燐酸溶液5:3の溶液を用いて、ヒドロキシアパタイト換算で20%量滴下して表面被覆した以外は前記発明の実施の形態と同様にして保温剤を得た。実施例3はヒドロキシアパタイト換算で80%にした以外は実施例2と同様にして保温剤を得た。実施例5はMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子を得る際に炭酸ナトリウムに変えて燐酸水素2ナトリウムを用いた以外は実施例3と同様にして得た。比較例4はヒドロキシアパタイト換算で150%被覆させた以外は前記実施例2と同様にして得た。
【0084】
実施例6は比較例7のリン酸量が7%と同様になるように実施例3と同様の方法で、7%のヒドロキシアパタイトをMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子に表面析出させた。
【0085】
比較例1は保温剤を添加せずに農業フィルムを作製した。比較例2は前記発明の実施の形態で得られたMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉末を表面被覆することなく農業フィルムを作製した。
【0086】
比較例5は前記発明の実施の形態の表面被覆前のMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉末(比較例2)とオキシシリケート化合物(SiOx)粉末を100:80の割合で混合して得た。比較例6はオキシシリケート化合物(SiOx)粉末の代わりにヒドロキシアパタイト粉末を用いた以外は比較例5と同様にして得た。
【0087】
比較例7は、イオン交換法によってハイドロタルサイト型粒子の結晶の層間に赤外線吸収能を有するアニオンを導入した。即ち、前記発明の実施の形態で得られた表面被覆前のMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉末を含有する水懸濁液に、ハイドロタルサイト型粒子粉末に対して7重量%のNaHPO水溶液を添加し、80℃で24時間撹拌して、層間にHPO 2−を導入したMg−Al系ハイドロタルサイト型粒子を得た。
【0088】
このときの製造条件を表1に、得られた農業フィルム用保温剤の諸特性及びフィルム化した時の諸特性を表2に示す。
【0089】
<親油化剤の被覆処理 実施例7>
実施例1で得られたものと同様の保温剤500gとステアリン酸25gとをヘンシェルミキサーに入れ、5分間粉砕混合して、粒子表面がステアリン酸で被覆された保温剤を得た。
【0090】
<親油化剤の被覆処理 実施例8>
実施例2で得られたものと同様の保温剤500gとステアリン酸15gとをヘンシェルミキサーに入れ、5分間粉砕混合して、粒子表面がステアリン酸で被覆された保温剤を得た。
【0091】
<親油化剤の被覆処理 実施例9>
実施例2で得られたものと同様の保温剤500gとロジン15gとをヘンシェルミキサーに入れ、5分間粉砕混合して、粒子表面がロジンで被覆された保温剤を得た。
【0092】
得られた農業フィルム用保温剤の諸特性とフィルム化した時の諸特性を表2に示す。
【0093】
【表1】
Figure 0004429566
【0094】
【表2】
Figure 0004429566
【0095】
【発明の効果】
本発明に係る農業フィルム用保温剤は、優れた保温性と透明性とを有する農業用フィルムを提供することができるので、農業フィルム用保温剤として好適である。

Claims (5)

  1. Mg−Al系ハイドロタルサイト型粒子粉末の粒子表面が該粉末に対して7.0〜100重量%のオキシシリケート化合物及び/又はリン酸化合物で被覆されており、平均板面径が2.0μm以下であることを特徴とする農業フィルム用保温剤。
  2. 請求項1記載の農業フィルム用保温剤のBET比表面積が50m/g以下であり、アスペクト比(平均板面径/平均厚さ)が40以下であることを特徴とする農業フィルム用保温剤。
  3. 請求項1又は請求項2記載の農業フィルム用保温剤の粒子表面が高級脂肪酸、有機シラン化合物、ロジン類から選ばれる一種又は二種以上の親油化剤で表面処理されていることを特徴とする農業フィルム用保温剤。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の農業フィルム用保温剤をオレフィン系樹脂製マスターバッチペレット中に含有していることを特徴とする農業フィルム用マスターバッチペレット。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の農業フィルム用保温剤をオレフィン系樹脂製フィルム中に含有していることを特徴とする農業フィルム。
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