JPH0668051B2 - 農業用フイルム - Google Patents

農業用フイルム

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JPH0668051B2
JPH0668051B2 JP61265347A JP26534786A JPH0668051B2 JP H0668051 B2 JPH0668051 B2 JP H0668051B2 JP 61265347 A JP61265347 A JP 61265347A JP 26534786 A JP26534786 A JP 26534786A JP H0668051 B2 JPH0668051 B2 JP H0668051B2
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ポリ塩化ビニル系農業用フイルムに関し、特
に、優れた可視光透過性を有し、かつ約5〜50μにわた
る広い赤外線領域において優れた赤外吸収能を示してそ
の透過放散を阻止することにより高い保温性を有し、更
にフイルムのベースとなるポリ塩化ビニル系樹脂に対す
る熱安定性、分散性ないし親和性に優れたハイドロタル
サイト系固溶体を有効成分として利用することにより、
フイルムの成形特性及び物性に悪影響を与えるおそれが
なく、農業、園芸、林業などを包含する広義の農業用の
ハウス、トンネル、被覆などの用途に利用して優れた性
能を発揮でき、又更に後記一般式(1)示すハイドロタ
ルサイト系固溶体のAn-を選択することにより、赤外線
吸収領域を調節することが可能である利点をも有する農
業用フイルムに関する。
〔従来の技術〕
農業用フイルム、例えば農作物のハウス栽培やトンネル
栽培などに利用される農業用フイルムは、透光性と保温
性を兼備することが要望される。即ち昼間の日光照射で
昇温したハウスやトンネル内の気温は、夜間、地表や植
物体から放射される赤外線(熱線)が上記フイルムを透
過放散されることにより低下冷却される。
従って、このような不都合な冷却を防止するには、ハウ
スやトンネル内から赤外線が農業用フイルを介して透過
放散されるのを極力抑制すればよいことになる。この目
的で赤外領域に対して吸収能を示してその放散を阻止す
るために赤外線吸収剤を農業用フイルムに含有せしめる
提案がなされてきた。
例えば、特開昭54−60347号にはオレフイン系樹脂100重
量部と乾燥したシリカゲル1〜15重量部からなる組成物
を製膜してなる農業用フイルムが提案されている。
又、特開昭55−164238号には、透明塩化ビニル樹脂に、
波長18〜50μの赤外領域に吸収を示す無機微粉末、好ま
しくはリチウム、カルシウム、マグネシウムの水酸化物
もしくはハロゲン化物、ホウ酸塩、アルミン酸塩又は硫
酸塩の1種又は2種以上の混合物を1〜25重量%(混合
物基準)添加混練し、厚さ20〜200μのフイルム状に成
形してなる保温性を改良した農業用塩化ビニル樹脂フイ
ルムが提案されている。更に又特開昭56−43354号に
は、充填剤として金属粉末、好ましくはアルミニウム粉
末と波長5〜50μの範囲の赤外線を吸収する無機粉末と
くには酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウ
ム、水酸化アルミニウム、ケイ酸塩化合物及びリン酸塩
化合物の1種又は2種以上を含む熱可塑性樹脂を厚み20
〜200μのフイルムとし、かつ上記充填剤をフイルムの
可視光線透過率が40%以上になるように配合してなる農
業用資材が提案されている。
しかしながら上記例示を包含して、従来提案されてきた
無機質赤外線吸収剤含有農業用フイルムは、その吸収す
る赤外領域が狭すぎたり、樹脂への分散性乃至親和性が
悪いため透明なフイルムが得られず可視光透過性に実質
的な悪影響を及ぼす欠点があつて充分満足すべき結果が
達成できないのが実情である。
そこで本発明者は、上記の如き欠点を克服して優れた透
光性と保温性を兼備した農業用フイルムを開発すべく研
究を行つた結果、特開昭60−104141号において提案した
如く、農業用フイルム用途における赤外線吸収剤とし
て、平均2次粒子径が約5μm以下で、かつBET比表面
積が約30m2/g以下である下記式(2) ▲M2+ 1-X▼Alx(OH)(An-1x/n・mH2O ・・・
(2) 但し、式中、M2+はMg、Ca及びZnよりなる群より選ばれ
た2価金属イオンを示し、An-はn価のアニオンを示
し、x及びmは下記の条件を満足する。
0<x<0.5 0≦m≦2 で表されるハイドロタルサイト類を熱可塑性樹脂に配合
した組成物より得られたフイルムが、従来のものに比し
優れた透明性と改善された保温性を示し、農業用フイル
ムとして極めて好適であることを発見した。
しかし一方、これらの優れた特長は、ポリオレフイン系
樹脂フイルムの如く屈折率が約1.50の樹脂を原料とする
ものに対しては発揮されるが、屈折率が約1.54であるポ
リ塩化ビニル系樹脂フイルムについてはポリオレフイン
系に対して見られた程の際立つた改善が期待されないこ
とも見出された。
〔発明が解決しようとする問題点及びその手段〕
そこで本発明者は、主としてポリ塩化ビニル系樹脂に添
加して最適な農業用フイルムが得られる赤外線吸収剤を
開発すべく鋭意研究を行つた結果、まことに意外なこと
に、前記式(2)におけるM2+を、MgとZnの固溶体とし
たハイドロタルサイト類を用いることによって、ポリ塩
化ビニル系樹脂フイルムに対し、際立って優れた透明性
と保温性を与えるばかりでなく、耐熱安定性及び耐候性
についても優れた効果を奏することを発見して本発明に
至つたものである。
即ち、本発明はポリ塩化ビニル系樹脂100重量部に対し
て、下記一般式(1)を有し、BET比表面積が30m2/g
以下で、平均2次粒子径が5μm以下であるハイドロタ
ルサイト系固溶体を1〜20重量部含有するフイルム構造
物からなることを特徴とする農業用フイルム。
一般式(1) [Mgy1Zny2]M3+x(OH)2An- x/n・mH2O (1) 但し式中、M3+は3価金属 An-はn価のアニオン x、y1、y2及びmはそれぞれ下記の条件を満足する正数
を示す 0<x≦0.5 y1+y2=1−x y1>y2 0≦m<2 を要旨とするものである。
しかして本発明の基礎となる上記知見は下記の事実から
全く予想外の結果といわざるをえない。即ち、式(2)
において、M2+がZnの場合には、ポリ塩化ビニル系樹脂
の加工温度約170〜220℃で、しばしばそれ自体の一部又
は全部が熱分解し、M2+がMgの場合に比べてかなり熱安
定性、耐侯性が劣るし、又フイルムの透明性もそれほど
優れていない。
一方、M2+がMgの場合には、それ自体はポリ塩化ビニル
系樹脂の加工温度での分解は見られず、熱安定性、耐侯
性ともに比較的良好であるが、前述の如くポリ塩化ビニ
ル系樹脂フイルムの透明性、保温性に対しては期待通り
の効果を発揮しない。ところが本発明に従い、式(2)
におけるM2+をMgとZnの固溶体とすることにより、それ
がZnの場合のように加工時の熱分解は全く発生せず又Mg
の場合よりも更に改善された熱安定性、耐侯性が得られ
るとともに、その透明性、保温性はいずれの場合よりも
数等優れているいるのである。
このような効果は、又、一般式(1)で表されるハイド
ロタルサイト系固溶体の物性にも依存する。即ち本発明
において使用する前記ハイドロタルサイト系固溶体は、
BET比表面積30m2/g以下、平均2次粒子径約5μm以
下の条件を有することが必要である。
このように本発明においては、異種の2価金属MgとZnを
含有し、かつ特定の物性を有するハイドロタルサイト系
固溶体をポリ塩化ビニル系樹脂に配合することにより、
極めて高い可視光透過性及び熱安定性を有するととも
に、約5〜50μに亘る広い赤外線領域において優れた赤
外吸収能を示してその透過放散を阻止でき、高い保温性
を兼備した農業用フイルムを得ることに成功したもので
ある。
〔発明の作用〕
本発明者の検討によれば、従来農業用フイルムの赤外線
吸収剤として用いられている無機質材料の屈折率は、水
酸化マグネシウム約1.56、二酸化ケイ素約1.5〜1.6、前
記式(2)で表されるハイドロタルサイト類約1.48〜1.
50であるのに対して本発明において用いられるハイドロ
タルサイト固溶体のそれは約1.54であつてポリ塩化ビニ
ル系樹脂の屈折率約1.54と略々均等である。その為この
固溶体を同樹脂に配合した場合極めて高い水準の透明性
が発揮され、農業用フイルムにとつて重要な性質である
日中の太陽光線の高い透過率が確保されるのである。
本発明の農業用フイルムは広い範囲の赤外領域において
優れた吸収能を発揮する。即ち従来用いられている赤外
線吸収剤中最も良好な部類に属する水酸化マグネシウム
の赤外吸収領域が18〜50μであるのに対して、前記ハイ
ドロタルサイト系固溶体は約5〜18μの赤外領域におい
ても優れた吸収能を示し、かくて約5〜50μの全領域に
わたつて優秀な赤外線吸収能を発揮してその透過放散を
阻止することにより優れた保温性を与えるものである
が、その要因の一つとして、用いられるハイドロタルサ
イト系固溶体の結晶構造中に、Mg、Znの外に更にAl−O
−H結合とアニオンAn-を含有することが関与している
ものと推測される。そして、本発明の特徴の一は所望に
応じこのAn-を選択変更することにより赤外吸収領域を
調節することが可能であることである。
前記した如く本発明の独自の作用は、式(1)のハイド
ロタルサイト系固溶体が1つの結晶構造中に、Mg、Zn、
Al、OH及びAn-を含有する点に起因するものと推測して
いるが、これらをそれぞれ別個に含む無機化合物の混合
物を用いた場合には本発明の目的は達成できないのであ
る。
〔構成要件の具体的な説明〕
本発明において用いられるハイドロタルサイト系固溶体
の一般式(1)において、An-で表わされるn価のアニ
オンの例としては、Cl-、Br-、I-、NO3 -、ClO4 -、S
O4 2-、CO3 2-、SiO3 2-、HPO4 2-、HBO3 2-、PO4 3-、Fe(C
N)6 3-、Fe(CN)4 4-、CH3COO-、C6H4(OH)COO-などの如きアニオンを例示することができる。
一般式(1)のハイドロタルサイト系固溶体はBET比表
面積が約30m2/以下、例えば約1〜30m2/g好ましくは
約25m2/g以下の条件及び平均2次粒子径が約5μm以
下、例えば約0.1〜5μm、好ましくは約3μm以下、
特には約2μm以下の条件を充足することが必要であ
る。これらBET比表面積及び平均2次粒子径の条件を逸
脱したハイドロタルサイト系固溶体を用いた場合には、
可視光線の透過率が実質的に低下するばかりでなく、更
にフイルムの成形適性及び物性にも悪影響を与える傾向
があるので上記BET比表面積条件及び平均2次粒子径条
件を充足する式(1)のハイドロタルサイト系固溶体を
用いる必要がある。
尚、本発明において、平均2次粒子径は下記測定法によ
つて決定される。即ち、約2〜3mgの試料をガラス板上
に採り、次いでこの上に適当量の分散媒(商品名:デイ
スライト)を加え、スパーテルで両者を充分に混練す
る。その後この系に少量のシクロヘキサノールを加え希
釈する。この希釈液の1滴をスライドグラスに採り、そ
の上をカバーグラスで覆う。この様にして得られた試料
を顕微鏡にセツトし、その像をテレビ画像に移し、粒子
の最大径ごとの数を自動的にカウントさせる。異なった
視野を20選び同様の操作を繰り返しその結果を平均す
る。
〔ハイドロタルサイト系固溶体の表面処理〕
本発明において、式(1)ハイドロタルサイト系固溶体
を次のように表面処理剤で処理して用いると、ポリ塩化
ビニル系樹脂に対する分散性乃至親和性を一層向上させ
てフイルムの成形適性及び物性に好ましい影響を与え、
又可視光線透過性を更に助長させるのにも役立つので好
適である。
このような表面処理剤の例としては、例えば、ラウリル
酸ソーダ、ラウリル酸カリウム、オレイン酸ソーダ、オ
レイン酸カリウム、ステアリン酸ソーダ、ステアリン酸
カリウム、パルミチン酸ソーダ、パルミチン酸カリウ
ム、カプリン酸ソーダ、カプリン酸カリウム、ミリスチ
ン酸ソーダ、ミリスチン酸カリウム、リノール酸ソー
ダ、リノール酸カリウムなどの如き高級脂肪酸のアルカ
リ金属塩類;例えば、ラウリル酸、パルミチン酸、オレ
イン酸、ステアリン酸、カプリン酸、ミリスチン酸、リ
ノール酸、などの如き高級脂肪酸類;例えば、イソプロ
ピルトリイソステアロイルチタネート、イソプロピルト
リス(ジオクチルパイロホスフエート)チタネート、テ
トライソプロピルビス(ジオクチルホスフアイト)チタ
ネート、ビニルトリエトキシシラン、ガンマメタクリル
オキシプロピルトリメトキシシラン、ガンマグリシドオ
キシプロピルトリメトキシシランなどの如きカツプリン
グ剤類等を例示することができる。
これら表面処理剤による処理は、例えば、温水にハイド
ロタルサイト系固溶体を懸濁した状態のところに、撹拌
下に、高級脂肪酸のアルカリ金属塩の水溶液を加えるこ
とにより、或いはハイドロタルサイト系固溶体粉末をヘ
ンシエルミキサー等の混合機により撹拌下、高級脂肪酸
の融液とか、カツプリング剤の希釈液を滴下することに
より行うことができる。表面処理によつて賦与されるこ
れら表面処理剤の量は適宜に選択変更できるが、式
(1)のハイドロタルサイト系固溶体に対して、約1〜
10重量%の範囲が適当である。
〔ベース樹脂〕
本発明の農業用フイルムのベース樹脂として利用するポ
リ塩化ビニル系樹脂としては、ポリ塩化ビニル及び塩化
ビニルを主成分とし、これと共重合しうるモノマーとの
共重合物、グラフトポリマー、ブロツクポリマー並びに
これらを主成分とするポリマーブレンドであつて、フイ
ルム構造物に成形して可視光線乃至約5μ程度までの赤
外線の透過性の良好な樹脂を選択使用するのが好まし
い。
〔ハイドロタルサイト系固溶体の使用量〕
本発明の農業用フイルムにおいて、前記BET比表面積条
件及び平均2次粒子径条件を充足する式(1)のハイド
ロタルサイト系固溶体の使用量は、ポリ塩化ビニル系樹
脂100重量部に対して約1〜20重量部の範囲で適宜に選
択できる。
上記範囲を逸脱して過少量になると、所望の赤外吸収能
が低下して赤外線が農業用フイルムを透過放散するのを
阻止する能力が不十分となり、所望の保温性を賦与し難
くなる。
本発明の農業用フイルムは、それ自体公知の任意のフイ
ルム成形手段を利用してフイルム形状に成形することに
より製造できる。
フイルムの厚みも適宜に選択できるが、例えば約10〜20
0μ程度の厚みが最も普通に採用される。
更に、本発明の農業用フイルムは、この分野に慣用の種
々の他の添加剤を含有することができる。このような添
加剤の例としては、安定剤、防曇剤、紫外線吸収剤、界
面活性剤、帯電防止剤、水滴防止剤、可塑剤、滑剤等こ
の技術分野においてよく知られた各種の添加剤を挙げる
ことができる。
以下比較例と共に実施例を挙げて本発明の農業用フイル
ムを具体的に詳しく説明する。
〔実施例〕
実施例1 化学組成 Mg0.5Zn0.17Al0.33(OH)(SiO30.165・0.45H2O を有し、BET比表面積15m2/g、平均2次粒子径0.2μm
であるハイドロタルサイト系固溶体1Kgを10の水に懸
濁した。
この懸濁液を約80℃に加温した後、30gのステアリン酸
ソーダを溶解した1の温水(約80℃)を、撹拌条件に
上記懸濁液に添加し、約30分間撹拌を続けた後、濾別
し、乾燥、粉砕した。上記のようにして得られた表面処
理したハイドロタルサイト系固溶体を下記配合 ポリ塩化ビニル 100 重量部 DOP 40 〃 ステアリン酸亜鉛 0.5 〃 エポキシ化大豆油 2 〃 ハイドロタルサイト系固溶体 3 〃 ステアロイルベンゾイルメタン 0.4 〃 で均一に混合し、押出機で溶融混練後インフレーシヨン
成形法により厚さ70μmのフイルムに製膜した。得られ
たフイルムを用いて、可視光線(0.4〜0.7μ)透過率、
赤外線(5〜50μ)透過率及び保温効果を測定した。そ
の結果を後掲第1表に示す。
尚、保温効果の測定は、供試フイルムを展張した農業用
トンネルを設置し、内部温度及びトンネル外気温の変化
を実測し、トンネル内部温度が最低となつた温度で示し
た。
実施例2 化学組成 Mg0.45Zn0.25Al0.30(OH)(CO30.17・0.52H2O を有し、BET比表面積21m2/g、平均2次粒子径0.7μm
であるハイドロタルサイト系固溶体1Kgを10の水に懸
濁した。
この懸濁液を約60℃に加温した後、20gのオレイン酸ソ
ーダを溶解した1の温水(約60℃)を、撹拌条件下に
上記懸濁液に添加し、約30分間撹拌を続けた後、濾別
し、乾燥、粉砕したハイドロタルサイト系固溶体を赤外
線吸収剤として用いる以外は実施例と同様に処理して製
膜した。得られたフイルムを用いて、実施例1と同様に
して可視光線透過率、赤外線透過率及び保温効果を測定
しその結果を第1表に示した。
比較例1 化学組成 Mg0.66Al0.34(OH)(CO30.17・0.52H2O を有し、BET比表面積15m2/g、平均2次粒子径0.4μm
であるハイドロタルサイト類1kgを約10の水に懸濁し
た。
この懸濁液を約80℃に加温した後、30gのステアリン酸
ソーダを溶解した1の温水(約80℃)を撹拌条件下に
上記懸濁液に添加し約30分間撹拌を続けた後濾別し、乾
燥、粉砕した。
上述のようにして得られた表面処理したハイドロタルサ
イト類を赤外線吸収剤として用いる以外は実施例1と同
様に処理してフイルムを製膜した。得られたフイルムを
用いて可視光線(0.4〜0.7μ)透過率、赤外線(5〜50
μ)透過率及び保温効果を測定した。その結果を後掲第
1表に示す。
比較例2 化学組成 Zn0.7Al0.3(OH)(CH30.3・0.58H2O を有し、BET比表面積22m2/g、平均2次粒子径0.2μm
であるハイドロタルサイト類1Kgを約10の水に懸濁し
た。
この懸濁液を約60℃に加温した後、20gのオレイン酸ソ
ーダを溶解した1の温水(約60℃)を撹拌条件下に上
記懸濁液に添加し、約30分間撹拌を続けた後濾別し、乾
燥、粉砕した。上述のようにして得られた表面処理した
ハイドロタルサイト類を赤外線吸収剤として使用する以
外は実施例1と同様に処理してフイルムを製膜した。実
施例1と同様にして可視光線透過率、赤外線透過率及び
保温効果を測定した。その結果を後掲第1表に示した。
比較例3 BET比表面積290m2/g、平均2次粒子径1.2μmの二酸
化ケイ素粉末を使用した他は実施例1と同様に行つて比
較フイルムを得た。この比較フイルムを用いて、実施例
1と同様にして可視光線並びに赤外線透過率及び保温効
果を測定した。その結果を後掲第1表に示した。
対照例1 ハイドロタルサイト系固溶体の添加を省略した他は実施
例1と同様に行つて対照フイルムを製膜し、この対照フ
イルムを用いて、実施例1と同様にして可視光線並びに
赤外線透過率及び保温効果を測定し、その結果を後掲第
1表に示した。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリ塩化ビニル系樹脂100重量部に対し
    て、下記一般式(1)を有し、BET比表面積が30m2/g
    以下で、平均2次粒子径が5μm以下であるハイドロタ
    ルサイト系固溶体を1〜20重量部含有するフイルム構造
    物からなることを特徴とする農業用フイルム。 一般式(1) [Mgy1Zny2]M3+x(OH)2An- x/n・mH2O (1) 但し式中、M3+は3価金属、An-はn価のアニオン、x、
    y1、y2及びmはそれぞれ下記の条件を満足する正数を示
    す 0<x≦0.5、y1+y2=1−x、y1>y2、0≦m<2
  2. 【請求項2】一般式(1)において、0.2≦x≦0.4、
    y1:y2=7:3 である特許請求の範囲第1項記載の農業用フイルム。
  3. 【請求項3】一般式(1)のハイドロタルサイト系固溶
    体が高級脂肪酸類、アニオン系界面活性剤類、グリセリ
    ン脂肪酸エステル類及びカップリング剤類よりなる群か
    ら選ばれた表面処理剤で表面処理されている特許請求の
    範囲第1項又は第2項記載の農業用フイルム。
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