JP2005344069A - 農業被覆フィルム用エチレン−酢酸ビニル共重合体組成物及びそれよりなるフィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】メルトフローレートが0.3〜20g/10min、酢酸ビニル残基含量が3〜30重量%であるエチレン−酢酸ビニル共重合体(A)100重量部に対して、ハイドロタルサイト類化合物(B1)とシリカ、ゼオライト、カオリナイト及びガラス粉末からなる群より選ばれる1種以上の無機化合物(B2)とをハイドロタルサイト類化合物(B1)/無機化合物(B2)=50/50〜90/10(重量比)の範囲で配合してなる混合物(B)2〜20重量部からなる農業被覆フィルム用エチレン−酢酸ビニル共重合体組成物及びそれよりなる農業被覆フィルム。
【選択図】 選択図なし。
Description
(1)エチレン−酢酸ビニル共重合体(A)
本発明を構成するエチレン−酢酸ビニル共重合体(A)は、以下のメルトフローレート及び酢酸ビニル残基含量を満足するものである。該エチレン−酢酸ビニル共重合体は、一般的な重合方法として知られている高圧法によるラジカル重合法により得ることができる。
JIS K6924−1(1997)を準拠し測定したMFRが0.3〜20g/10min、好ましくは0.5〜15g/10minであるエチレン−酢酸ビニル共重合体である。該MFRが0.3g/10min未満である場合、フィルム加工に供した際に、溶融粘度が高く成形性が劣り好ましくない。また、該MFRが20g/10minを越える場合、溶融張力が小さく、空冷インフレーション成形法、水冷インフレーション成形法、キャスト成形等の際、安定して製膜できないばかりか、フィルムの衝撃強度等が損なわれる恐れがあるため好ましくない。
酢酸ビニル残基含量が3〜30重量%、好ましくは5〜25重量%であるエチレン−酢酸ビニル共重合体である。該酢酸ビニル残基含量が3重量%未満である場合、農業被覆用フィルムとして必須の性能である保温性が十分に得られず好ましくない。また、該酢酸ビニル残基含量が30重量%を越える場合、太陽光などの熱によりフィルムが伸びる傾向が認められるため好ましくない。
(2)ハイドロタルサイト類化合物(B1)と無機化合物(B2)との混合物(B)
本発明を構成する混合物(B)とは、ハイドロタルサイト類化合物(B1)とシリカ、ゼオライト、カオリナイト及びガラス粉末からなる群より選ばれる1種以上の無機化合物(B2)とを、ハイドロタルサイト類化合物(B1)/無機化合物(B2)=50/50〜90/10(重量比)の範囲で配合してなる混合物である。
本発明にて用いられるハイドロタルサイト類化合物(B1)としては、一般的にハイドロタルサイト類化合物として知られているものを用いることができ、そのようなものとしては、天然ハイドロタルサイトや合成ハイドロタルサイトなどが挙げられる。その中でも特に保温性に優れた農業被覆フィルム用エチレン−酢酸ビニル共重合体組成物が得られることから、下記式(1)で表される層状化合物であるハイドロタルサイト類化合物を用いることが好ましい。
(式中、M2+は、Mg2+又はZn2+であり、An−はn価のアニオンであって、Cl−、Br−、I−、NO3 −、ClO4 −、CH3COO−、SO4 2−、CO3 2−、SiO3 2−、HPO4 2−、HBO3 2−、PO4 3−、Fe(CN)6 3−又はFe(CN)4 4−であり、Xは、0<X<0.5の条件を満足する数値であり、mは、0≦m≦2の条件を満足する数値である。)
また、ハイドロタルサイト類化合物(B1)としては、特に透明性、機械物性に優れる農業被覆用エチレン−酢酸ビニル共重合体組成物が得られることから、平均二次粒子径が5μm以下であることが好ましく、特に3μm以下であることが好ましい、また、BET比表面積が30m2/g以下であることが好ましく、特に25m2/g以下であることが好ましい。
本発明にて無機化合物(B2)を構成するシリカとしては、一般的にシリカとして知られているものを用いることができ、そのようなものとしては、天然化合物や合成化合物などが挙げられる。その中でも特に保温性に優れた農業被覆フィルム用エチレン−酢酸ビニル共重合体組成物が得られることから、含水珪酸(SiO2・nH2O)であり、合成化合物又は粘度鉱物であるシリカが好ましい。
本発明にて無機化合物(B2)を構成するゼオライトとしては、一般的にゼオライトとして知られているものを用いることができ、そのようなものとしては、天然化合物や合成化合物などが挙げられる。その中でも特に保温性に優れた農業被覆フィルム用エチレン−酢酸ビニル共重合体組成物が得られることから、SiO2、Al2O3、Na2O、及び必要に応じCaO等からなる合成化合物又は粘度鉱物であるゼオライトが好ましい。
本発明にて無機化合物(B2)を構成するカオリナイトとしては、一般的にカオリナイトとして知られているものを用いることができ、そのようなものとしては、天然化合物や合成化合物などが挙げられる。その中でも特に保温性に優れた農業被覆フィルム用エチレン−酢酸ビニル共重合体組成物が得られることから、SiO2、Al2O3、Fe2O3、CaO、MgO、Na2O及びK2Oからなる群より選ばれる少なくとも一種の成分からなる合成化合物又は粘度鉱物であるカオリナイトであることが好ましい。
本発明にて無機化合物(B2)を構成するガラス粉末としては、一般的にガラス粉末として知られているものを用いることができ、そのようなものとしては、天然化合物や合成化合物などが挙げられる。その中でも特に透明性に優れた農業被覆フィルム用エチレン−酢酸ビニル共重合体組成物が得られることから、ガラス粉末の組成は、SiO2;40〜90重量%、Al2O3;1.5〜55重量%、Fe2O3;0.01〜2.0重量%を有し、11規定硫酸を用いて、95℃×2時間の加熱処理で溶出するFe2O3量が全Fe2O3量の20重量%以下であり、1050℃の強熱減量が10重量%以下であることが好ましい。
紫外線吸収剤、光安定剤、帯電防止剤、防曇剤、防霧剤、滑剤、アンチブロック剤等の農業用被覆フィルムの技術分野で使用される種々の添加剤を含有していてもよい。
(酸化防止剤)
酸化防止剤としては、例えばフェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤、フォスファイト系酸化防止剤等を挙げることができ、それらの詳細を以下に示す。
紫外線吸収剤としても特に制限はなく、一般的に紫外線吸収剤として知られているものを用いることができ、例えば2−(2H−ベンゾトリアゾ−ル−2−イル)−p−クレゾール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノール、2−(5−クロロ(2H)−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−メチル−6−(t−ブチル)フェノール、2,4−ジ−t−ブチル−6−(5−クロロベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ジ−t−ペンチルフェノール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3,−テトラメチルブチル)フェノール、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−((ヘキシル)オキシ)−フェノール、オクタベンゼン等が挙げられ、これら紫外線吸収剤は1種又は2種以上を組み合わせて用いることも可能である。
光安定剤としても特に制限はなく、一般的に光安定剤として知られているものを用いることができ、例えば2,4−ジ−t−ブチルフェニル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、ジブチルアミン・1,3,5−トリアジン・N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル−1,6−ヘキサメチレンジアミンとN−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ブチルアミンの重縮合物、ポリ((6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミン−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル)(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ)ヘキサメチレン((2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ))、コハク酸ジメチルと4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジンエタノールの重合物、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)((3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドリキシフェニル)メチル)ブチルマロネート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ゼバケート等が挙げられ、これら光安定剤は1種又は2種以上を組み合わせて用いることも可能である。
帯電防止剤としても特に制限はなく、一般的に帯電防止剤として知られているものを用いることができ、例えば非イオン系の多価アルコールの脂肪酸エステル、脂肪アルコールのエチレンオキサイド付加物、カチオン系の第一級アミン塩、第三級アミン、アニオン系の脂肪アルコール硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、両性系のカルボン酸誘導体、イミダリン誘導体等が挙げられ、これら帯電防止剤は1種又は2種以上を組み合わせて用いることも可能である。
防曇剤としても特に制限はなく、一般的に防曇剤として知られているものを用いることができ、例えば脂肪酸塩系化合物のモノグリセライド、アセチル化モノグリセライド、有機酸モノグリセライド、中鎖脂肪酸トリグリセライド、ジグリセリン脂肪酸エステル、テトラグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、無機系化合物であるコロイダルシリカ、アルミナゾル、シリコーンオイル等が挙げられ、これら帯電防止剤は1種又は2種以上を組み合わせて用いることも可能である。
防霧剤としても特に制限はなく、一般的に防霧剤として知られているものを用いることができ、例えばフッ素系界面活性剤であるパーフルオロアルキルスルホン酸塩、パーフルオロアルキルカルボン酸塩が挙げられ、これら防霧剤は1種又は2種以上を組み合わせて用いることも可能である。
滑剤としても特に制限はなく、一般的に滑剤として知られているものを用いることができ、例えば脂肪酸モノアミド系滑剤であるラウリン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド、脂肪酸ビスアミド系滑剤であるエチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスオレイン酸アミド、エチレンビスエルカ酸アミド等が挙げられ、これら滑剤は1種又は2種以上を組み合わせて用いることも可能である。
アンチブロック剤としても特に制限はなく、一般的にアンチブロック剤として知られているものを用いることができ、天然物でも合成品でも良く、例えばシリカ、タルク、カオリン、マイカ、長石、珪藻土、ゼオライト、炭酸カルシウム、クレー、硫酸バリウム等が挙げられ、これら滑剤は1種又は2種以上を組み合わせて用いることも可能である。
JIS K6924−1(1997)に準拠して測定した。
JIS K6924−1(1997)に準拠し、試験温度190℃、試験荷重21.18Nにて測定した。
JIS K7105(1981)に準拠し、ヘイズメーター(日本電色工業(株)製、商品名300A)を用い、ヘイズ値を測定し透明性の指標とした。ヘイズ値は透明性が良好なほど小さい値であり、厚み100μmのヘイズ値が15%以下である場合を透明性良好とした。
赤外線分光光度計(Nicolet Instrument Coporation製、商品名IMPAXT410)を用いて、赤外線吸収を4000〜400cm−1の範囲で測定した。この測定値における2cm−1毎の赤外線吸収率にプランクの放射法則により得られる各波数の分光放射発散度(Mλ)を乗じた積の総和と、2cm−1毎の分光放射発散度(Mλ)の総和との比を保温指数(H)とした。保温指数(H)は、保温性が良好なほど大きい値であり、厚み100μmの保温指数(H)が75%以上である場合を保温性良好とした。
(式中、C1は第一放射定数、C2は第二放射定数、λは波長、Tは絶対温度を示す。)
λU λU
H=Σ(Mλ×IR%)/ΣMλ (3)
λ=λL λ=λL
(式中、IR%はλにおける赤外線吸収率、λUは赤外線吸収率測定範囲における上限波長(波数400cm−1に対応)、λLは赤外線吸収率測定範囲における下限波長(波数4000cm−1に対応)、λU〜λLの間は2cm−1刻みで測定)
実施例1
エチレン−酢酸ビニル共重合体(東ソー(株)製、商品名ウルトラセン631;MFR=1.5g/10min、酢酸ビニル残基含量20質量%)(以下、エチレン−酢酸ビニル共重合体(A−1)と記す。)100重量部に対して、ハイドロタルサイト類化合物(協和化学工業(株)製、商品名DHT−4A;平均二次粒子径0.4μm、BET比表面積12m2/g、Mg0.67Al0.33(OH)2(CO3)0.165・0.5H2O)/ガラス粉末(水澤化学工業(株)製、商品名ミックレイASi2;平均二次粒子径0.5μm、BET比表面積16m2/g)=50/50(重量比)で配合した混合物(以下、混合物(B−1)と記す。)5重量部、酸化防止剤(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製、商品名IRGANOX1010)0.2重量部、紫外線吸収剤(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製、商品名TINUVIN326)0.1重量部、光安定剤(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製、商品名CHIMASSORB944)0.5重量部、防曇剤(理研ビタミン(株)製、商品名リケマールS−300W)1.5重量部、防霧剤(ダイキン工業(株)製、商品名ユニダインDS−403)0.2重量部配合し、50mmφ単軸押出機により150℃の温度で溶融混練し、農業被覆フィルム用エチレン−酢酸ビニル共重合体組成物を得た。
エチレン−酢酸ビニル共重合体(A−1)の代わりに、エチレン−酢酸ビニル共重合体(東ソー(株)製、商品名ウルトラセン637;MFR=8.0g/10min、酢酸ビニル残基含量20重量%)(以下、エチレン−酢酸ビニル共重合体(A−2)と記す。)とし、混合物(B−1)の代わりに、ハイドロタルサイト類化合物(協和化学工業(株)製、商品名DHT−4A;平均二次粒子径0.4μm、BET比表面積12m2/g、Mg0.67Al0.33(OH)2(CO3)0.165・0.5H2O)/ガラス粉末(水澤化学工業(株)製、商品名ミックレイASi2;平均二次粒子径0.5μm、BET比表面積16m2/g)=75/25(重量比)で配合した混合物(以下、混合物(B−2)と記す。)とした以外は、実施例1と同様にして農業被覆フィルム用エチレン−酢酸ビニル共重合体組成物及び農業被覆フィルムを得、これを評価した。得られた結果を表1に示した。
エチレン−酢酸ビニル共重合体(A−1)の代わりに、エチレン−酢酸ビニル共重合体(東ソー(株)製、商品名ウルトラセン633;MFR=20.0g/10min、酢酸ビニル残基含量20重量%)(以下、エチレン−酢酸ビニル共重合体(A−3)と記す。)とし、混合物(B−1)の代わりに、ハイドロタルサイト類化合物(協和化学工業(株)製、商品名DHT−4A;平均二次粒子径0.4μm、BET比表面積12m2/g、Mg0.67Al0.33(OH)2(CO3)0.165・0.5H2O)/ガラス粉末(水澤化学工業(株)製、商品名ミックレイASi2;平均二次粒子径0.5μm、BET比表面積16m2/g)=90/10(重量比)で配合した混合物(以下、混合物(B−3)と記す。)とした以外は、実施例1と同様にして農業被覆フィルム用エチレン−酢酸ビニル共重合体組成物及び農業被覆フィルムを得、これを評価した。得られた結果を表1に示した。
エチレン−酢酸ビニル共重合体(A−1)の代わりに、エチレン−酢酸ビニル共重合体(東ソー(株)製、ウルトラセン630;MFR=1.5g/10min、酢酸ビニル残基含量15重量%)(以下、エチレン−酢酸ビニル共重合体(A−4)と記す。)とし、混合物(B−1)5重量部の代わりに、混合物(B−2)10重量部とした以外は、実施例1と同様にして農業被覆フィルム用エチレン−酢酸ビニル共重合体組成物及び農業被覆フィルムを得、これを評価した。得られた結果を表1に示した。
エチレン−酢酸ビニル共重合体(A−1)の代わりに、エチレン−酢酸ビニル共重合体(A−4)とし、混合物(B−1)5重量部の代わりに、ハイドロタルサイト類化合物(協和化学工業(株)製、商品名DHT−4A;平均二次粒子径0.4μm、BET比表面積12m2/g、Mg0.67Al0.33(OH)2(CO3)0.165・0.5H2O)/シリカ(日本シリカ工業(株)製、商品名NipsilE−75J;平均二次粒子径2.3μm、BET比表面積50m2/g)=75/25(重量比)で配合した混合物(以下、混合物(B−4)と記す。)10重量部とした以外は、実施例1と同様にして農業被覆フィルム用エチレン−酢酸ビニル共重合体組成物及び農業被覆フィルムを得、これを評価した。得られた結果を表1に示した。
エチレン−酢酸ビニル共重合体(A−1)の代わりに、エチレン−酢酸ビニル共重合体(A−4)とし、混合物(B−1)5重量部の代わりに、ハイドロタルサイト類化合物(協和化学工業(株)製、商品名DHT−4A;平均二次粒子径0.4μm、BET比表面積12m2/g、Mg0.67Al0.33(OH)2(CO3)0.165・0.5H2O)/ゼオライト(水澤化学水澤化学工業(株)製、商品名AMT08;平均粒子径0.6μm、BET比表面積35m2/g)=75/25(重量比)で配合した混合物(以下、混合物(B−5)と記す。)10重量部とした以外は、実施例1と同様にして農業被覆フィルム用エチレン−酢酸ビニル共重合体組成物及び農業被覆フィルムを得、これを評価した。得られた結果を表1に示した。
エチレン−酢酸ビニル共重合体(A−1)の代わりに、エチレン−酢酸ビニル共重合体(A−4)とし、混合物(B−1)5重量部の代わりに、ハイドロタルサイト類化合物(協和化学工業(株)製、商品名DHT−4A;平均二次粒子径0.4μm、BET比表面積12m2/g、Mg0.67Al0.33(OH)2(CO3)0.165・0.5H2O)/カオリナイト(水澤化学工業(株)製、商品名MC−6J;平均粒子径 1.0μm、BET比表面積50m2/g)=75/25(重量比)で配合した混合物(以下、混合物(B−6)と記す。)10重量部とした以外は、実施例1と同様にして農業被覆フィルム用エチレン−酢酸ビニル共重合体組成物及び農業被覆フィルムを得、これを評価した。得られた結果を表1に示した。
混合物(B−1)の代わりに、ハイドロタルサイト類化合物(協和化学工業(株)製、商品名DHT−4A;平均二次粒子径0.4μm、BET比表面積12m2/g、Mg0.67Al0.33(OH)2(CO3)0.165・0.5H2O)/ガラス粉末(水澤化学工業(株)製、商品名ミックレイASi2;平均二次粒子径0.5μm、BET比表面積16m2/g)=45/55(重量比)で配合した混合物(以下、混合物(B−7)と記す。)とした以外は、実施例1と同様にしてエチレン−酢酸ビニル共重合体組成物及びフィルムを得、これを評価した。得られた結果を表1に示した。
混合物(B−1)の代わりに、ハイドロタルサイト類化合物(協和化学工業(株)製、商品名DHT−4A;平均二次粒子径0.4μm、BET比表面積12m2/g、Mg0.67Al0.33(OH)2(CO3)0.165・0.5H2O)/ガラス粉末(水澤化学工業(株)製、商品名ミックレイASi2;平均二次粒子径0.5μm、BET比表面積16m2/g)=95/5(重量比)で配合した混合物(以下、混合物(B−8)と記す。)とした以外は、実施例1と同様にしてエチレン−酢酸ビニル共重合体組成物及びフィルムを得、これを評価した。得られた結果を表1に示した。
混合物(B−1)5重量部の代わりに、混合物(B−2)30重量部とした以外は、実施例1と同様にしてエチレン−酢酸ビニル共重合体組成物及びフィルムを得、これを評価した。得られた結果を表1に示した。
エチレン−酢酸ビニル共重合体(A−1)の代わりに、エチレン−酢酸ビニル共重合体(東ソー(株)製、商品名ペトロセン286;MFR=1.5g/10min、酢酸ビニル残基含量2重量%)(以下、エチレン−酢酸ビニル共重合体(A−5)と記す。)とし、混合物(B−1)5重量部の代わりに、混合物(B−2)30重量部とした以外は、実施例1と同様にしてエチレン−酢酸ビニル共重合体組成物及びフィルムを得、これを評価した。得られた結果を表1に示した。
Claims (5)
- JIS K6924−1(1997)で測定したメルトフローレートが0.3〜20g/10min、酢酸ビニル残基含量が3〜30重量%であるエチレン−酢酸ビニル共重合体(A)100重量部に対して、ハイドロタルサイト類化合物(B1)とシリカ、ゼオライト、カオリナイト及びガラス粉末からなる群より選ばれる1種以上の無機化合物(B2)とをハイドロタルサイト類化合物(B1)/無機化合物(B2)=50/50〜90/10(重量比)の範囲で配合してなる混合物(B)2〜20重量部からなることを特徴とする農業被覆フィルム用エチレン−酢酸ビニル共重合体組成物。
- ハイドロタルサイト類化合物(B1)が、下記式(1)で表される層状化合物であって、平均二次粒子径が5μm以下であり、BET比表面積が30m2/g以下であることを特徴とする請求項1に記載の農業被覆フィルム用エチレン−酢酸ビニル共重合体組成物。
M2+ 1−xAlX(OH)2(An−)x/n・mH2O (1)
(式中、M2+は、Mg2+又はZn2+であり、An−はn価のアニオンであって、Cl−、Br−、I−、NO3 −、ClO4 −、CH3COO−、SO4 2−、CO3 2−、SiO3 2−、HPO4 2−、HBO3 2−、PO4 3−、Fe(CN)6 3−又はFe(CN)4 4−であり、Xは、0<X<0.5の条件を満足する数値であり、mは、0≦m≦2の条件を満足する数値である) - ガラス粉末が、SiO2;40〜90重量%、Al2O3;1.5〜55重量%、Fe2O3;0.01〜2.0重量%の組成であって、平均二次粒子径が5μm以下であり、BET比表面積が30m2/g以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の農業被覆フィルム用エチレン−酢酸ビニル共重合体組成物。
- 請求項1〜請求項3のいずれかに記載のエチレン−酢酸ビニル共重合体組成物よりなることを特徴とする農業被覆フィルム。
- 請求項1〜請求項3のいずれかに記載のエチレン−酢酸ビニル共重合体組成物からなる層を少なくとも1層以上有する積層構造であることを特徴とする農業被覆フィルム。
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