以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。本発明に係る遊技用システム1は、図1に示すように、遊技機(パチンコ機10)に対応して設けられる遊技用装置(カードユニット20)と、遊技場に設けられ、複数の遊技用装置と通信可能な場内管理装置30と、遊技場外に設置される第三者管理機関に設けられ、複数の遊技場に設けられる場内管理装置30と通信可能な集中管理装置40とを含んでおり、各遊技場の売上を第三者管理するために既に構築されて実用化されているシステムを利用して、遊技機において遊技を行った遊技者数や、遊技機の設置台数に対する遊技者数の割合を示す稼働率を、各遊技場において当該遊技場以外の他の遊技場について視認可能に出力するものである。
具体的には、カードユニット20から出力される稼働情報(遊技中信号)に基づいて場内管理装置30にて遊技者数を集計し、該集計した遊技者数を集中管理装置40にて各遊技場毎に記憶し、後述する図8に示すように、各遊技場毎に当該遊技場(例えば遊技場A)以外の他の遊技場(例えば遊技場B,F,H)についての遊技者数を含む他店遊技者数情報を集中管理装置40にて作成して当該遊技場に対して配信し、該配信された他店遊技者数情報に含まれる各遊技場(ここでは遊技場A,B,F,H)についての遊技者数を遊技場において視認可能に出力するものである。
また各遊技場に設置されているパチンコ機10の設置台数と、カードユニット20から出力される稼働情報(遊技中信号)に基づいて集計された遊技者数と、の割合を示す稼働率を場内管理装置30にて算出し、該算出した稼働率を集中管理装置40にて各遊技場毎に管理し、後述する図9に示すように、各遊技場毎に当該遊技場(例えば遊技場A)以外の他の遊技場(例えば遊技場B,F,H)についての稼働率を含む他店稼働率情報を集中管理装置40にて作成して当該遊技場に対して配信し、該配信された他店稼働率情報に含まれる各遊技場(ここでは遊技場A,B,F,H)についての稼働率を遊技場において視認可能に出力するものである。
ここで図1においては、遊技場A〜Cを示しているが、該遊技場の数は任意である。また各遊技場A…の構成は略同様であるため、以下においては、遊技場Aについてのみ説明し、遊技場B以下については説明を省略する。
この遊技用システム1において、パチンコ機10及びカードユニット20は、各遊技場内に設けられた図示しない遊技島において、該パチンコ機10の機種等に従って所定の位置に配置されている。ここでパチンコ機10及びカードユニット20は、台番号(1番台,2番台…)により識別可能とされている。このカードユニット20は、遊技島に設けられる台端末2,及び遊技場内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設けられる中継コンピュータ3を介して、遊技場内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設けられる場内管理装置30と通信可能に接続されている。ここで台端末2は、複数(例えば4つ)の接続端子を備え、各接続端子に各カードユニット20を接続することにより、該接続された機器との間で通信可能なものである。また中継コンピュータ3は、台端末2と場内管理装置30との間における通信を中継するものである。
また遊技用システム1においては、図2に示すように、プリペイドカード4と会員カード5が使用される。ここでプリペイドカード4は遊技用記録媒体の一例であって、遊技者の所有する有価価値の大きさを特定可能な情報として残度数が記録されたものである。このプリペイドカード4は、該プリペイドカード4を管理する前記第三者管理機関から遊技場に搬入されて図示しないカード発行機にセットされ、該カード発行機において前記記録されている残度数に相当する貨幣が受け付けられると発行される。なお残度数は遊技用有価価値の大きさの一例であって、遊技媒体の貸与代金としての貨幣の金額が所定の比率で変換されたもの(例えば100円=1度数)である。
また会員カード5も遊技用記録媒体の一例であって、遊技者の所有する有価価値の大きさを特定可能な情報として残度数が記録されたものである。また会員カード5は会員遊技者特定記録媒体の一例でもあって、会員登録を行った会員遊技者である旨を特定可能な情報として会員IDが記録されたものである。この会員カード5は、遊技場において会員登録を行った会員遊技者に対して発行される。
これらプリペイドカード4及び会員カード5は、長方形状を呈するプラスチック製の薄板における所定の部位に、前記残度数や前記会員IDが記録される記録領域(図示外)が形成されてなるものであり、ここでは該記録領域として不揮発性のEEPROMを備える非接触式の集積回路を搭載したICカードである。
以下、遊技用システム1の各構成要素について説明する。なお、以下においては、リーダ/ライタを「R/W」,データベースを「DB」と略記する。
カードユニット20は遊技用装置の一例であって、図1及び図2(a)に示すように、パチンコ機10に対応して(ここではパチンコ機10の左側に隣接して)設けられ、遊技者の所有する有価価値の大きさ(残度数)の範囲内における所定の大きさの有価価値(玉貸設定度数)に相当するパチンコ玉を貸与するための貸与処理(玉貸処理)を行い、該貸与処理に使用される有価価値の大きさである売上(売上金額)を特定可能な遊技場売上情報(ユニット売上信号)を外部に出力するものである。
ここでパチンコ機10は遊技機の一例であって、遊技媒体であるパチンコ玉を遊技領域に打ち込むことにより遊技を行うものであり、ここでは対応するカードユニット20と通信可能であり、該カードユニット20との間でパチンコ玉の貸与に関する信号のやり取りが行われて玉貸処理が行われる、いわゆるCR式のパチンコ機である。
このパチンコ機10は、図2(a)に示すように、その前面に遊技領域,上皿,下皿,及び発射ハンドル等を備えると共に、残度数表示器14,玉貸ボタン15,及びプリペイドカード返却ボタン16を備え、図2(c)に示すように、その内部に遊技制御基板11,払出制御基板12,及び玉払出装置13等を備えており、これらの各構成要素は図2(c)に示すように接続されている。
遊技制御基板11は、パチンコ機10における遊技状態を制御するものである。払出制御基板12は、カードユニット20の後述する玉貸通信部21bと通信可能に接続され、パチンコ機10とカードユニット20との間における通信を司るものである。これにより、玉貸処理が行われる場合に、パチンコ機10とカードユニット20との間でパチンコ玉の貸出に関する信号のやり取りが行われる。また払出制御基板12は、玉払出装置13と接続され、該玉払出装置13を制御するものである。さらに払出制御基板12は、残度数表示器14,玉貸ボタン15,及びプリペイドカード返却ボタン16とも接続されている。玉払出装置13は、玉貸処理が行われて遊技者に貸し出されたパチンコ玉や、遊技の結果として遊技者に付与されるパチンコ玉(いわゆる賞球)を払い出すものである。ここで残度数表示器14,玉貸ボタン15,及びプリペイドカード返却ボタン16は、パチンコ機10の前面に配置されているものであるが、前記払出制御基板12を介してカードユニット20と通信可能に接続されているため、カードユニット20に属するものである。
残度数表示器14は、プリペイドカード4又は会員カード5に記録されている残度数を表示するための表示器である。玉貸ボタン15は、プリペイドカード4又は会員カード5に記録されている残度数を使用した玉貸操作を受け付けるボタンである。プリペイドカード返却ボタン16は、後述するプリペイドカードR/W23により受け付けているプリペイドカード4を遊技者に返却するための返却操作を受け付けるボタンである。
パチンコ機10の背後における遊技島には、該パチンコ機10に対応して、パチンコ機10の遊技領域に打ち込まれたパチンコ玉(以下「打込玉」という。)を収集するアウトタンク(図示外)が設けられており、該アウトタンクには、打込玉カウンタ17が付設されている。この打込玉カウンタ17は、打込玉を計数するカウンタであり、該計数された打込玉数を特定可能な情報として、10個の打込玉が計数される毎に1パルスの打込玉信号を出力する。この打込玉信号は、対応するパチンコ機10において遊技者が遊技を行うことにより発生する稼働状況情報でもある。
カードユニット20は、縦長の箱型の形状を呈するものであり、図2(a)に示すように、その前面にプリペイドカード挿入口23a,及び会員カード挿入口24a等を備え、図2(b)に示すように、その内部に場内管理装置用通信部21a,玉貸通信部21b,パチンコ機用通信部21c,プリペイドカードR/W23,及び会員カードR/W24等を備えており、これらの各構成要素は図2(c)に示すように接続されている。
場内管理装置用通信部21aは、台端末2,及び中継コンピュータ3を介して場内管理装置30の後述する通信部51と通信可能に接続されており、カードユニット20と場内管理装置30との間における通信を司るものである。
この場内管理装置用通信部21aは売上情報出力手段の一例であって、後述する貸与処理手段(制御部22)により貸与処理に使用される有価価値の大きさである売上(売上金額)を特定可能な遊技用装置売上情報を場内管理装置30に対して外部出力するものであり、ここでは該遊技用装置売上情報として、売上金額(=後述する使用金額)100円毎に1パルスのユニット売上信号を出力する。
また場内管理装置用通信部21aは稼働情報出力手段の一例であって、対応するパチンコ機10において遊技者が遊技を行っているか否かを示す稼働情報を場内管理装置30に対して出力するものであり、ここでは後述する稼働情報入力手段(パチンコ機用通信部21c)に入力された稼働状況情報である打込玉信号に基づいて稼働情報を場内管理装置30に対して出力する。具体的には、該入力された打込玉信号に対応するパルス状の遊技中信号を、稼働情報として場内管理装置30に対して出力する。このように、パチンコ機10において遊技者が遊技を行うことにより発生する稼働状況情報に基づいて後述する遊技者数の集計が行われるので、例えばカードユニット20におけるプリペイドカード4の受付状況等に基づいて遊技者数の集計を行う場合と比べて、正確に遊技者数を集計することができる。
また稼働情報出力手段として機能する場内管理装置用通信部21aは、後述する会員用記録媒体受付手段(会員カードR/W24)により会員カード5を受け付けたことに基づいて、対応するパチンコ機10において遊技者が遊技を行っているか否かを示す稼働情報を場内管理装置30に対して出力するものである。具体的には、該会員カードR/W24による会員カード5の受付中において、継続的な会員信号を、会員稼働情報として場内管理装置30に対して出力する。
玉貸通信部21bは、前述の如くパチンコ機10の払出制御基板12と通信可能に接続されている。
パチンコ機用通信部21cは、打込玉カウンタ17と通信可能に接続されている。このパチンコ機用通信部21cは稼働状況情報入力手段の一例であって、対応するパチンコ機10において遊技者が遊技を行うことにより発生する稼働状況情報を入力するものであり、ここでは該パチンコ機10に対応するアウトタンクに付設された打込玉カウンタ17から出力される打込玉信号を稼働状況情報として入力する。
制御部22は、CPU,RAM,ROM等を備えており、ROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、カードユニット20に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
この制御部22は貸与処理手段の一例であって、遊技者の所有する有価価値の大きさ(残度数)の範囲内における所定の大きさの有価価値(玉貸設定度数)に相当するパチンコ玉を貸与するための貸与処理(玉貸処理)を行うものであり、具体的には、玉貸ボタン15が操作されて玉貸操作を受け付けたときに、プリペイドカード4又は会員カード5に記録されている残度数と予め設定されている玉貸設定度数(例えば5度数)とを比較して、残度数≧玉貸設定度数であれば該玉貸設定度数に相当するパチンコ玉の払出を払出制御基板12に対して指示する処理を行い、残度数<玉貸設定度数であれば該残度数に相当するパチンコ玉の払出を払出制御基板12に対して指示する処理を行う。
また制御部22は減算処理手段の一例であって、前記貸与処理に使用される有価価値の大きさ(使用度数)をプリペイドカード4又は会員カード5の記録情報から特定される有価価値の大きさ(残度数)から減算するための減算処理を行うものであり、具体的には、前記玉貸処理が行われたときに、残度数≧玉貸設定度数であれば該玉貸設定度数を使用度数としてプリペイドカード4又は会員カード5に記録されている残度数から減算する処理を行い、残度数<玉貸設定度数であれば該残度数を使用度数としてプリペイドカード4又は会員カード5に記録されている残度数から減算する処理を行う(即ち残度数が零になる)。
このカードユニット20において玉貸処理が行われるときには、該カードユニット20と対応するパチンコ機10との間で、以下のような信号のやり取りが行われる。
まずカードユニット20は、玉貸ボタン15の操作を制御部22により検出すると、1度数に相当するパチンコ玉数(例えば消費税を考慮しないのであれば25個、消費税を考慮するのであれば消費税率に応じて24個,23個…等の、具体的な玉数であり、予め場内管理装置30等により設定されて各カードユニット20に対して配信されている)である払出要求玉数のパチンコ玉の払出を要求する払出要求信号をパチンコ機10の払出制御基板12に対して送信する。
該払出要求信号を受信したパチンコ機10は、前記払出要求玉数のパチンコ玉の払出を指示する払出信号を払出制御基板12から玉払出装置13に対して出力し、これに基づいて、玉払出装置13から払出要求玉数分のパチンコ玉の払出を行い、該払出の終了に基づいて、実際に払い出したパチンコ玉の数である払出結果玉数を示す払出結果信号をカードユニット20の制御部22に対して送信する。
該払出結果信号を受信したカードユニット20は、前記払出要求信号に示される払出要求玉数と、該払出結果信号に示される払出結果玉数とを照合し、照合OKである場合には、1度数分の前記減算処理として、プリペイドカード4又は会員カード5に記録されている残度数からパチンコ玉の貸与に使用された1度数を減算すると共に、残度数表示器14に表示された残度数から1度数を減算し、前記1パルスのユニット売上信号を出力する。そしてカードユニット20は、これら1度数分の玉貸処理を玉貸設定度数分だけ繰り返し、該玉貸設定度数分の玉貸処理の終了に基づいて、玉貸終了信号をパチンコ機10の払出制御基板12に対して送信し、玉貸処理を終了する。
なおパチンコ機10において、玉払出装置13から払い出されたパチンコ玉は、上皿に供給され、発射ハンドルの操作により遊技領域の内部に打ち込まれて、遊技が行われる。そして前記打込玉が、遊技領域に形成された入賞口に入賞すると、払出制御基板12から発せられる払出信号に基づいて、賞球として玉払出装置13からパチンコ玉が払い出されて、上皿又は下皿に供給される。また前記打込玉は、アウトタンクにより収集され、打込玉カウンタ17により計数されて、該打込玉カウンタ17が10個の打込玉を計数する毎に、1パルスの打込玉信号を出力する。
プリペイドカードR/W23は、プリペイドカード挿入口23aからプリペイドカード4を受け付けて、該受け付けたプリペイドカード4に記録されている残度数を読み取ると共に、該プリペイドカード4に対して前記減算処理後の残度数を記録する(書き込む)ものであり、ここでは前記ICカードであるプリペイドカード4に対応したICカードR/Wを備えている。このプリペイドカードR/W23により受け付けられているプリペイドカード4は、プリペイドカード返却ボタン16が操作されて返却操作が受け付けられたとき,又はプリペイドカード4に記録されている残度数が零になったときに、プリペイドカード挿入口23aから排出される。なお会員カードR/W24にて会員カード5を受け付けているときには、プリペイドカードR/W23はプリペイドカード4を受付不能である。
会員カードR/W24は会員用記録媒体受付手段の一例であって、会員カード挿入口24aから会員カード5を受け付けて、該受け付けた会員カード5に記録されている会員IDを読み取ると共に、該会員カード5に対して前記減算処理後の残度数を記録する(書き込む)ものであり、ここでは前記ICカードである会員カード5に対応したICカードR/Wを備えている。この会員カードR/W24が会員カード5の受付中において、継続的な会員信号を出力する。この会員カードR/W24においては、図2(b)に示すように、会員カード5の後端部が会員カード挿入口24aから露出した状態で会員カード5が受け付けられるので、遊技者が該露出している会員カード5の後端部を把持して引き抜くことにより、該会員カード5が会員カード挿入口24aから排出されて遊技者に返却される。なおプリペイドカードR/W23にてプリペイドカード4を受け付けているときには、会員カードR/W24にて会員カード5を受付不能である。
場内管理装置30は、遊技場に設けられ、複数のカードユニット20と通信可能であり、該カードユニット20から出力されたユニット売上信号から特定される売上(売上金額)を管理し、該管理している売上を特定可能な遊技場売上情報を遊技場外部の集中管理装置40に対して送信するものである。この場内管理装置30は、前述の如く遊技場内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設けられ、図1に示すように接続される場内通信部31a,場外通信部31b,制御部32,ディスプレイ33,入力装置34,及びハードディスク35等を備えているコンピュータである。
場内通信部31aは、中継コンピュータ3と通信可能に接続され、該中継コンピュータ3及び前記台端末2を介して、場内管理装置30とカードユニット20との間における通信を司るものである。この場内通信部31aは稼働情報収集手段の一例であって、前記稼働情報出力手段(場内管理装置通信部21a)より出力された稼働情報(遊技中信号,会員信号)を収集するものである。また場内通信部31aは、前記売上情報出力手段より出力された遊技用装置売上情報(ユニット売上信号)も収集する。
場外通信部31bは、後述する集中管理装置40の通信部41と通信可能に接続され、場内管理装置30と集中管理装置40との間における通信を司るものであるが、この場外通信部31bの機能については後述する。
制御部32は、CPU,RAM,ROM等を備え、ハードディスク35に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、場内管理装置30を制御して各種の処理を行うものであるが、この制御部32の機能については後述する。
ディスプレイ33は各種の情報を表示する(即ち視認可能に出力する)ためのものであり、例えば液晶表示器である。このディスプレイ33は出力手段の一例であって、後述する図8に示すように、他店遊技者数情報配信手段(通信部41)より受信した他店遊技者数情報に含まれる各遊技場についての遊技者数や会員遊技者数を視認可能に出力すると共に、所定時間毎(ここでは20分毎)の遊技者数や会員遊技者数の推移を視認可能に出力するものである。また出力手段として機能するディスプレイ33は、後述する図9に示すように、他店稼働率情報配信手段(通信部41)より受信した他店稼働率情報に含まれる各遊技場についての稼働率を視認可能に出力すると共に、所定時間毎(ここでは20分毎)の稼働率の推移を視認可能に出力するものである。なお、これらの表示内容の詳細については後述する。
入力装置34は各種の入力を受け付けるためのものであり、例えばキーボード及びマウスである。これらディスプレイ33及び入力装置34は条件設定手段の一例であって、図3(a)に示すように、当該遊技場以外の他の遊技場についての遊技者数を含む前記他店遊技者数情報を作成するときに該他店遊技者数情報に遊技者数を含める他の遊技場の条件,及び当該遊技場以外の他の遊技場についての稼働率を含む前記他店稼働率情報を作成するときに該他店稼働率情報に稼働率を含める他の遊技場の条件を設定するためのものである。
具体的には、図示しないメニュー画面から「条件設定」モードが選択されると、図3(a)に示す条件設定画面がディスプレイ33に表示される。この条件設定画面では、前記他の遊技場の条件を選択するためのプルダウンメニューが表示される。ここで入力装置34の操作により、プルダウンメニューから「同一商圏内」が選択されて「設定」ボタンが操作されると、同一商圏内(即ち当該遊技場の所在地と同一又は近隣の所在地)にある他の遊技場が、他店遊技者数情報に遊技者数を含める他の遊技場,及び他店稼働率情報に稼働率を含める他の遊技場として設定される。一方、プルダウンメニューから「個別指定」が選択されると、図示しない遊技場入力画面がディスプレイ33に表示され、該遊技場入力画面で所望の遊技場が入力されて「設定」ボタンが操作されると、該入力された遊技場が、他店遊技者数情報に遊技者数を含める他の遊技場,及び他店稼働率情報に稼働率を含める他の遊技場として設定される。ここで設定された他の遊技場の条件は、集中管理装置40に対して送信され、後述する図6に示す条件記憶手段(ハードディスク45)にて各遊技場毎に記憶される。
また条件設定画面では、当該遊技場において催事を実施しているか否かを特定可能な催事情報の提供の有無を選択するためのラジオボタンも表示される。ここで入力装置34の操作により、「有り」のラジオボタンが選択されて「設定」ボタンが操作されると、前記催事情報の提供が有ると設定される。一方、「無し」のラジオボタンが選択されて「設定」ボタンが操作されると、前記催事情報の提供が無いと設定される。ここで設定された催事情報の提供の有無は、集中管理装置40に対して送信され、後述する図6に示す催事情報提供有無記憶手段(ハードディスク45)にて各遊技場毎に記憶される。なお条件設定画面において、「クリア」ボタンが操作されると、選択された内容がクリアされ、「メニュー」ボタンが操作されると、図示しないメニュー画面に戻る。
またディスプレイ33及び入力装置34は催事情報設定手段の一例であって、図3(b)に示すように、前記催事情報の内容を設定するためのものである。具体的には、図示しないメニュー画面から「催事情報設定」モードが選択されると、図3(b)に示す催事情報設定画面がディスプレイ33に表示される。この催事情報設定画面では、催事が実施される「日付」,「催事名」,催事の「開始時刻」,及び催事の「終了時刻」の各入力欄が表示される。ここで入力装置34の操作により、各入力欄に日付(ここでは10月23日),催事名(ここでは景品プレゼント),開始時刻(ここでは21:00),及び終了時刻(ここでは23:00)が入力されて「設定」ボタンが操作されると、該入力された内容が催事情報として設定される。ここで設定された催事情報は、集中管理装置40に対して送信され、後述する図6に示す催事情報記憶手段(ハードディスク45)にて各遊技場毎に記憶される。なお催事情報設定画面において、「別の催事」ボタンが操作されると、別の催事情報の設定が可能となり、「クリア」ボタンが操作されると、選択された内容がクリアされ、「メニュー」ボタンが操作されると、図示しないメニュー画面に戻る。
さらにディスプレイ33及び入力装置34は配信情報指定手段の一例であって、図3(c)に示すように、今すぐに配信を要求する情報の種類を指定するためのものである。具体的には、図示しないメニュー画面から「配信情報指定」モードが選択されると、図3(c)に示す配信情報指定画面がディスプレイ33に表示される。この配信情報指定画面では、今すぐに配信を要求する情報の種類として、「他店遊技者数情報」及び/又は「他店稼働率情報」を指定するためのチェックボックスが表示される。ここで入力装置34の操作により、所望のチェックボックスがチェックされて「配信要求」ボタンが操作されると、該チェックされたチェックボックスに対応する種類の情報が配信を要求する情報として指定される。なお配信情報指定画面において、「クリア」ボタンが操作されると、指定された内容がクリアされ、「メニュー」ボタンが操作されると、図示しないメニュー画面に戻る。
ハードディスク35は設置台数記憶手段の一例であって、当該遊技場に設置されているパチンコ機10の設置台数を記憶する設置台数DBを備えている。この設置台数DBでは、図4に示すように、当該遊技場(ここでは遊技場A)に設置されているパチンコ機10の機種毎の設置台数(ここではCR.AAAが50台,CR.BBBが30台…)と、該パチンコ機10全体の設置台数(ここでは180台)が記憶される。この設置台数としては、ディスプレイ33に表示される図示しない設置台数設定画面において、入力装置34の操作により設定された各機種毎の設置台数が記憶される。
またハードディスク35は、各パチンコ機10に対応するカードユニット20における売上金額を記憶する売上金額DBを備えている。この売上金額DBでは、図4に示すように、各パチンコ機10に対応するカードユニット20における売上金額と、該パチンコ機10の機種毎の合計売上金額と、該パチンコ機10全体の合計売上金額が記憶される。この売上金額は、前記売上情報出力手段(場内管理装置用通信部21a)から出力されたユニット売上信号を受信する毎に加算更新される。この売上金額DBは、複数日分に亘って記憶される。
さらにハードディスク35は、各パチンコ機10において遊技者又は会員遊技者が遊技を行っているか否かを示す稼働状況を記憶する稼働状況DBを備えている。この稼働状況DBでは、各パチンコ機10の台番号と対応付けて、後述する集計条件設定手段(ディスプレイ43及び入力装置44)により設定された集計条件(ここでは10:00〜22:00までの間における20分毎)に基づく各集計時刻(ここでは10:00,10:20,10:40…21:40,22:00の36回)毎に、稼働状況が記憶される。この稼働状況としては、例えば各集計時刻において該集計時刻から2分間の間に前記会員信号及び前記遊技中信号を受信したときに、会員遊技者が遊技を行っているとしてメンバーを示すM印が記憶され、各集計時刻において該集計時刻から2分間の間に前記遊技中信号のみを受信したときに、会員遊技者でない遊技者が遊技を行っているとしてビジターを示すV印が記憶される。この稼働状況DBも、複数日分に亘って記憶される。
ここで前記制御部32は遊技者数集計手段の一例であって、前記稼働情報収集手段(場内通信部31a)により収集した稼働情報に基づいて、当該遊技場において遊技を行った遊技者数及び会員遊技者数を集計するものである。具体的には、図4に示す稼働状況DBの記憶内容に基づいて、各集計時刻におけるM印とV印を合算して、各集計時刻における遊技者数を各機種毎及び全体について集計する(*1)と共に、各集計時刻におけるM印を合算して、各集計時刻における会員遊技者数を各機種毎及び全体について集計する(*2)。また該集計した各集計時刻における遊技者数を全集計時刻について合算して、全集計時刻における遊技者数の合計を各機種毎及び全体について集計する(*3)と共に、該集計した各集計時刻における会員遊技者数を全集計時刻について合算して、全集計時刻における会員遊技者数の合計を各機種毎及び全体について集計する(*4)。さらに該集計した全集計時刻における遊技者数の合計を集計時刻数(ここでは36回)で除算して、遊技者数の平均を各機種毎及び全体について算出する(*5)と共に、該集計した全集計時刻における会員遊技者数の合計を集計時刻数(ここでは36回)で除算して、会員遊技者数の平均を各機種毎及び全体について算出する(*6)。この遊技者数集計手段による集計結果は、図4に示すように、稼働状況DBに記憶される。
また前記制御部32は稼働率算出手段の一例であって、前記設置台数記憶手段(ハードディスク33の設置台数DB)に記憶されているパチンコ機10の設置台数に対する前記遊技者数集計手段(制御部32)により集計された遊技者数の割合を示す稼働率を算出するものである。具体的には、機種毎に集計した各集計時刻における遊技者数を当該機種の設置台数(例えばCR.AAAであれば50台)で除算して、各集計時刻における稼働率(%)を各機種毎に算出する(*7)と共に、機種毎に集計した全集計時刻における遊技者数の平均(例えばCR.AAAであれば39.1人)を当該機種の設置台数で除算して、全集計時刻における稼働率(%)の平均を各機種毎に算出する(*8)。また全体について集計した各集計時刻における遊技者数を全体の設置台数(ここでは180台)で除算して、各集計時刻における稼働率(%)を全体について算出する(*9)と共に、全体について集計した全集計時刻における遊技者数の平均(ここでは104.8人)を全体の設置台数で除算して、全集計時刻における稼働率(%)の平均を全体について算出する(*10)。この稼働率算出手段による算出結果は、図4に示すように、稼働状況DBに記憶される。
また前記場外通信部31bは遊技場売上情報送信手段の一例であって、管理している売上を特定可能な遊技場売上情報を遊技場外部の集中管理装置40に対して送信するものであり、ここでは前記売上金額DBに記憶されている売上金額を特定可能な遊技場売上情報を、後述する集計条件設定手段(ディスプレイ43及び入力装置44)により設定された所定時間毎(集計時間毎)に、集中管理装置40に対して送信する。
また前記場外通信部31bは遊技者数情報送信手段の一例であって、前記遊技者数集計手段(制御部32)により集計した遊技者数を特定可能な遊技者数情報を集中管理装置40に対して送信するものである。また遊技者数情報送信手段として機能する場外通信部31bは、前記遊技者数集計手段により集計した会員遊技者数を特定可能な会員遊技者数情報を集中管理装置40に対して送信するものである。これら遊技者数情報及び会員遊技者数情報は、ここでは後述する集計条件設定手段(ディスプレイ43及び入力装置44)により設定された所定時間毎(集計時間毎)に送信される。
また前記場外通信部31bは稼働率情報送信手段の一例であって、前記稼働率算出手段(制御部32)により算出した稼働率を特定可能な稼働率情報を集中管理装置40に対して送信するものである。この稼働率情報は、ここでは後述する集計条件設定手段(ディスプレイ43及び入力装置44)により設定された所定時間毎(集計時間毎)に送信される。
また前記場外通信部31bは配信要求送信手段の一例であって、集中管理装置40に対して他店遊技者数情報や他店稼働率情報の配信要求を送信するものであり、ここでは図3(c)に示すようにして指定された情報の配信要求を、集中管理装置40に対して送信する。
さらに前記場外通信部31bは催事情報送信手段の一例であって、当該遊技場において催事を実施しているか否かを特定可能な催事情報を集中管理装置40に対して送信するものであり、ここでは図3(b)に示すようにして設定された催事情報を、集中管理装置40に対して送信する。
集中管理装置40は、遊技場外に設置される第三者機関に設けられ、複数の遊技場に設けられる場内管理装置30と通信可能であり、該場内管理装置30より受信した遊技場売上情報から特定される売上を各遊技場毎に管理するものである。この集中管理装置40は、図1に示すように接続される通信部41,制御部42,ディスプレイ43,入力装置44,及びハードディスク45等を備えているコンピュータである。
通信部41は、前述の如く場内管理装置30の場外通信部31bと通信可能に接続され、集中管理装置40と場内管理装置30との間における通信を司るものであるが、この通信部41の機能については後述する。
制御部42は、CPU,RAM,ROM等を備え、ハードディスク45に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、集中管理装置40を制御して各種の処理を行うものであるが、この制御部42の機能については後述する。
ディスプレイ43は各種の情報を表示するためのものであり、例えば液晶表示器である。入力装置44は各種の入力を受け付けるためのものであり、例えばキーボード及びマウスである。これらディスプレイ43及び入力装置44は集計条件設定手段の一例であって、図5に示すように、遊技者数,会員遊技者数,及び稼働率を集計するための集計条件として、集計時間,集計開始時刻,及び集計終了時刻を全遊技場について設定するためのものである。
具体的には、図示しないメニュー画面から「集計条件設定」モードが選択されると、図5に示す集計条件設定画面がディスプレイ43に表示される。この集計条件設定画面では、集計時間を選択するためのプルダウンメニューが表示される。ここで入力装置44の操作により、プルダウンメニューから所望の集計時間(ここでは20分毎)が選択されて「設定」ボタンが操作されると、該選択された集計時間が設定される。また集計条件設定画面では、「集計開始時刻」,及び「集計終了時刻」の各入力欄が表示される。ここで入力装置44の操作により、各入力欄に集計開始時刻(ここでは10:00),及び集計終了時刻(ここでは22:00)が入力されて「設定」ボタンが操作されると、該入力された内容が集計条件として設定される。ここで設定された集計条件は、各場内管理装置30に対して送信され、前記図4に示すハードディスク35にて記憶される。なお集計条件設定画面において、選択・入力された内容がクリアされ、「メニュー」ボタンが操作されると、図示しないメニュー画面に戻る。
ハードディスク45は条件記憶手段の一例であって、各遊技場毎に、当該遊技場以外の他の遊技場についての遊技者数を含む前記他店遊技者数情報を作成するときに該他店遊技者数情報に遊技者数を含める他の遊技場の条件,及び当該遊技場以外の他の遊技場についての稼働率を含む前記他店稼働率情報を作成するときに該他店稼働率情報に稼働率を含める他の遊技場の条件を記憶する遊技場DBを備えている。具体的には、図6に示すように、遊技場の所在地が各遊技場毎に記憶されると共に、各遊技場において図3(a)に示すようにして設定された他の遊技場の条件が各遊技場毎に記憶される。
またハードディスク45は催事情報提供有無記憶手段の一例であって、催事情報の提供の有無を各遊技場毎に記憶する遊技場DBを備えている。具体的には、図6に示すように、各遊技場において図3(a)に示すようにして設定された催事情報の提供の有無が各遊技場毎に記憶される。
さらにハードディスク45は催事情報記憶手段の一例であって、前記催事情報送信手段(場外通信部31b)から受信した催事情報を各遊技場毎に記憶する遊技場DBを備えている。具体的には、図6に示すように、各遊技場において図3(b)に示すようにして設定された催事情報である催事名,開始時刻,及び終了時刻が各遊技場毎に記憶される(ここでは遊技場AとDについてのみ催事情報が設定されている)。
またハードディスク45は遊技者数記憶手段の一例であって、前記遊技者数情報送信手段(場外通信部31b)より受信した遊技者数情報から特定される遊技者数を各遊技場毎に記憶する遊技者数DBを備えている。この遊技者数記憶手段として機能するハードディスク45は、前記遊技者数情報送信手段(場外通信部31b)より受信した遊技者数情報から特定される会員遊技者数を各遊技場毎に記憶する会員遊技者数DBを備えている。また遊技者数記憶手段として機能するハードディスク45は、前記遊技者数情報送信手段(場外通信部31b)より受信した遊技者数情報から特定される遊技者数及び会員遊技者数を所定時間毎かつ各遊技場毎に記憶する。以下、図7を参照して、遊技者数DB及び会員遊技者数DBの記憶内容について説明する。
まず遊技者数DBでは、前記遊技者数情報送信手段より受信した遊技者数情報から特定される遊技者数として、各集計時刻における遊技者数,全集計時刻における遊技者数の合計,及び遊技者数の平均が、各機種毎及び全体について、各遊技場毎に記憶される。また会員遊技者数DBでも、前記遊技者数情報送信手段より受信した遊技者数情報から特定される会員遊技者数として、各集計時刻における会員遊技者数,全集計時刻における会員遊技者数の合計,及び会員遊技者数の平均が、各機種毎及び全体について、各遊技場毎に記憶される。これら遊技者数DB及び会員遊技者数DBは、複数日分に亘って記憶される。
さらにハードディスク45は稼働率記憶手段の一例であって、前記稼働率情報送信手段(場外通信部31b)より受信した稼働率情報から特定される稼働率を各遊技場毎に記憶する稼働率DBを備えている。この稼働率DBでは、図7に示すように、前記稼働率情報送信手段より受信した稼働率情報から特定される稼働率として、各集計時刻における稼働率,及び稼働率の平均が、各機種毎及び全体について、各遊技場毎に記憶される。この稼働率DBも、複数日分に亘って記憶される。なおハードディスク45は、各遊技場における売上金額を各遊技場毎に記憶する図示しない売上金額DBも備えている。
ここで前記制御部42は他店遊技者数情報作成手段の一例であって、前記遊技者数記憶手段(ハードディスク45の遊技者数DB)により各遊技場毎に記憶されている遊技者数に基づいて、前記条件記憶手段(ハードディスク45の遊技場DB)に記憶された条件を満たす他の遊技場についての遊技者数を含む他店遊技者数情報を各遊技場毎に作成するものである。また他店遊技者数情報作成手段として機能する制御部42は、前記遊技者数記憶手段により各遊技場毎に記憶されている会員遊技者数に基づいて、前記条件記憶手段に記憶された条件を満たす他の遊技場についての会員遊技者数をさらに含む他店遊技者数情報を各遊技場毎に作成するものである。さらに他店遊技者数情報作成手段として機能する制御部42は、前記遊技者数記憶手段により所定時間毎かつ各遊技場毎に記憶されている遊技者数及び会員遊技者数に基づいて、前記条件記憶手段に記憶された条件を満たす他の遊技場についての所定時間毎の遊技者数及び会員遊技者数の推移をさらに含む前記他店遊技者数情報を各遊技場毎に作成するものである。
また前記制御部42は他店稼働率情報作成手段の一例であって、前記稼働率記憶手段(ハードディスク45の稼働率DB)により各遊技場毎に記憶されている稼働率に基づいて、前記条件記憶手段(ハードディスク45の遊技場DB)に記憶された条件を満たす他の遊技場についての稼働率を含む他店稼働率情報を各遊技場毎に作成するものである。また他店稼働率情報作成手段として機能する制御部42は、前記稼働率記憶手段により所定時間毎かつ各遊技場毎に記憶されている稼働率に基づいて、前記条件記憶手段に記憶された条件を満たす他の遊技場についての所定時間毎の稼働率の推移をさらに含む他店稼働率情報を各遊技場毎に作成するものである。
また前記他店遊技者数情報作成手段又は前記他店稼働率情報作成手段として機能する制御部42は、前記催事情報記憶手段(ハードディスク45の遊技場DB)の記憶内容に基づいて、前記条件記憶手段(ハードディスク45の遊技場DB)に記憶された条件を満たす他の遊技場が催事を実施しているか否かを示す情報をさらに含む他店遊技者数情報又は他店稼働率情報を各遊技場毎に作成する。さらに前記他店遊技者数情報作成手段又は前記他店稼働率情報作成手段として機能する制御部42は、前記催事情報提供有無記憶手段(ハードディスク45の遊技場DB)の記憶内容に基づいて、催事情報の提供が有る遊技場(例えば遊技場A,D)に配信するための他店遊技者数情報又は他店稼働率情報には、催事情報の提供が無い遊技場(例えば遊技場B,C)に配信するための他店遊技者数情報又は他店稼働率情報よりも、催事に関してより詳細な情報を含めて、該他店遊技者数情報又は該他店稼働率情報を作成する。
これら他店遊技者数情報作成手段及び他店稼働率情報作成手段としての機能の具体例については、図8及び図9を参照して後述する。
また前記通信部41は他店遊技者数情報配信手段の一例であって、前記他店遊技者数情報作成手段(制御部42)により作成した他店遊技者数情報を各遊技場に対して配信するものである。この他店遊技者数情報配信手段として機能する通信部41は、前記他店遊技者数情報作成手段により作成した他店遊技者数情報を各遊技場に対して定期的に(ここでは1時間毎,及び遊技場の閉店後に)配信すると共に、前記配信要求送信手段(場外通信部31b)から配信要求を受信したときに、前記他店遊技者数情報作成手段により作成した他店遊技者数情報を該配信要求の送信元である遊技場に対して配信する。
さらに前記通信部41は他店稼働率情報配信手段の一例であって、前記他店稼働率情報作成手段(制御部42)により作成した他店稼働率情報を各遊技場に対して配信するものである。この他店稼働率情報配信手段として機能する通信部41は、前記他店稼働率情報作成手段により作成した他店稼働率情報を各遊技場に対して定期的に(ここでは1時間毎,及び遊技場の閉店後に)配信すると共に、前記配信要求送信手段(場外通信部31b)から配信要求を受信したときに、前記他店稼働率情報作成手段により作成した他店稼働率情報を該配信要求の送信元である遊技場に対して配信する。
以下、遊技用システム1の具体的な作用について説明する。以下においては、カードユニット20から出力される稼働情報に基づいて、図4に示すように、遊技者数の集計,会員遊技者数の集計,及び稼働率の算出が場内管理装置30において行われていると共に、該場内管理装置30から送信されてきた遊技者数情報及び稼働率情報に基づいて、図7に示すように、遊技者数,会員遊技者数,及び稼働率が各遊技場毎に集中管理装置40において記憶されているものとする。また図6に示すように、他の遊技場の条件,催事情報の提供の有無,及び催事情報も集中管理装置40において記憶されているものとする。
まず図8を参照して、集中管理装置40において、遊技場Aの場内管理装置30に対して配信する他店遊技者数情報が作成される場合について説明する。ここで配信先である遊技場Aについては、図6に示すように、他の遊技場の条件として同一商圏内の遊技場が記憶されているので、遊技場Aの所在地と同一の所在地にある遊技場B,F(図示外),及びH(図示外)についての遊技者数及び会員遊技者数を含む他店遊技者数情報が作成される。また、ここで作成される他店遊技者数情報には、配信先である遊技場Aについての遊技者数及び会員遊技者数も含まれる。
具体的には、図7に示す本日の遊技者数DBから、設定条件を満たす他の遊技場である遊技場B,F,及びHと、配信先である遊技場Aについて、各集計時刻における全体遊技者数,全集計時刻における全体遊技者数の合計,及び全体遊技者数の平均が抽出される。そして図8に示すように、該抽出された情報に基づいて、各遊技場についての所定時間毎の全体遊技者数の推移を表形式で示す他店遊技者数情報が作成される。また該抽出された情報に基づいて、縦軸に遊技者数,横軸に集計時刻を表すグラフエリアにおいて、各遊技場について各集計時刻における全体遊技者数をプロットして該プロットされた点を結ぶことにより、各遊技場についての所定時間毎の全体遊技者数の推移を折線グラフ形式で示す他店遊技者数情報が作成される。
また図7に示す本日の会員遊技者数DBから、設定条件を満たす他の遊技場である遊技場B,F,及びHと、配信先である遊技場Aについて、各集計時刻における全体会員遊技者数,全集計時刻における全体会員遊技者数の合計,及び全体会員遊技者数の平均が抽出される。そして図8に示すように、該抽出された情報に基づいて、各遊技場についての所定時間毎の全体会員遊技者数の推移を表形式で示す他店遊技者数情報が作成される。ここで配信先である遊技場Aに関するデータについては、太線で表示される。
以上の説明では、全体遊技者数を含む他店遊技者数情報が作成される場合について説明したが、同様の手法で、機種別遊技者数を含む他店遊技者数情報も機種毎に作成される。
次に図9を参照して、集中管理装置40において、遊技場Aの場内管理装置30に対して配信する他店稼働率情報が作成される場合について説明する。ここで配信先である遊技場Aについては、図6に示すように、他の遊技場の条件として同一商圏内の遊技場が記憶されているので、遊技場Aの所在地と同一の所在地にある遊技場B,F(図示外),及びH(図示外)についての稼働率を含む他店稼働率情報が作成される。また、ここで作成される他店稼働率情報には、配信先である遊技場Aについての稼働率も含まれる。
具体的には、図7に示す本日の稼働率DBから、設定条件を満たす他の遊技場である遊技場B,F,及びHと、配信先である遊技場Aについて、各集計時刻における全体稼働率,及び全体稼働率の平均が抽出される。そして図9に示すように、該抽出された情報に基づいて、各遊技場についての所定時間毎の全体稼働率の推移を表形式で示す他店稼働率情報が作成される。また該抽出された情報に基づいて、縦軸に稼働率,横軸に集計時刻を表すグラフエリアにおいて、各遊技場について各集計時刻における全体稼働率をプロットして該プロットされた点を結ぶことにより、各遊技場についての所定時間毎の全体稼働率の推移を折線グラフ形式で示す他店稼働率情報が作成される。ここで配信先である遊技場Aに関するデータについては、太線で表示される。
以上の説明では、全体稼働率を含む他店稼働率情報が作成される場合について説明したが、同様の手法で、機種別稼働率を含む他店稼働率情報も機種毎に作成される。
これら他店遊技者数情報及び他店稼働率情報を作成する上で、配信先である遊技場Aについては、図6に示すように、催事情報の提供が有ると記憶されているので、催事情報の提供が無い遊技場に配信するための他店遊技者数情報及び他店稼働率情報よりも催事に関してより詳細な情報として、催事名を含めて他店遊技者数情報及び他店稼働率情報が作成される。具体的には、図8及び図9に示すように、催事情報として、遊技場Aにおいて21:00〜23:00まで景品プレゼントの催事を実施している旨,及び遊技場Hにおいて10:00〜23:00までCR.AAA新装開店の催事を実施している旨を示す他店遊技者数情報及び他店稼働率情報が作成される。このように、他の遊技場が催事を実施しているか否かを示す情報を含む他店遊技者数情報及び他店稼働率情報が遊技場に配信されるので、遊技場側は、当該催事の効果を把握することを特徴とすることができる。
なお配信先である遊技場について、催事情報の提供が無いと記憶されているとき(例えば遊技場B)には、催事名を含めないで他店遊技者数情報及び他店稼働率情報が作成される。具体的には、催事情報として、遊技場Aにおいて21:00〜23:00まで催事を実施している旨(催事名である「景品プレゼント」は含めない),及び遊技場Hにおいて10:00〜23:00まで催事を実施している旨(催事名である「CR.AAA新装開店」は含めない)を示す他店遊技者数情報及び他店稼働率情報が作成される。このように、催事情報の提供が有る遊技場に配信される他店遊技者数情報及び他店稼働率情報には、催事情報の提供が無い遊技場に配信される他店遊技者数情報及び他店稼働率情報よりも、催事に関してより詳細な情報が含まれるので、催事情報の提供が有る遊技場と無い遊技場の両方を公平に取り扱うことができる。
以上に説明した他店遊技者数情報及び他店稼働率情報は、前記集計時間(ここでは20分毎)よりも長い間隔(例えば1時間毎)で、その時点におけるハードディスク45の記憶内容に基づいて定期的に作成されて、遊技場Aに対して配信される。ここで例示した図8及び図9は、遊技場の閉店後に配信されるものであるため、全時間のデータが含まれているが、遊技場の営業中に配信されるものには、配信時間前までのデータが含まれる。
また他店遊技者数情報及び他店稼働率情報は、遊技場Aから配信要求を受信したときに、該受信した時点におけるハードディスク45の記憶内容に基づいて作成されて、遊技場Aに対して配信される。このように、他店遊技者数情報及び他店稼働率情報が定期的又は配信要求に応じて遊技場に配信されるので、遊技場側は、配信要求を行うことなく定期的に他店の遊技者数及び稼働率を把握することができる一方、配信要求を行うことにより該要求時点における他店の遊技者数及び稼働率をリアルタイムで把握することができる。なお他店遊技者数情報及び他店稼働率情報は、各遊技場における閉店処理後にも、各遊技場に対して配信される。
そして該他店遊技者数情報及び他店稼働率情報を受信した遊技場においては、図8に示すように、該受信した他店遊技者数情報から特定される各遊技場についての遊技者数がディスプレイ33に表示されて視認可能に出力されると共に、図9に示すように、該受信した他店稼働率情報から特定される各遊技場についての稼働率がディスプレイ33に表示されて視認可能に出力される。
このように、カードユニット20から出力されて場内管理装置30において収集された稼働情報から特定される遊技者数が各遊技場毎に自動的に集計されると共に該集計された遊技者数に基づいて稼働率が各遊技場毎に算出されるので、遊技場の係員による入力作業の手間が軽減される。また各遊技場の売上を第三者管理するために既に構築されて実用化されているシステムを利用して遊技者数の集計及び稼働率の算出が行われ、設定条件を満たす他の遊技場についての遊技者数を含む他店遊技者数情報や稼働率を含む他店稼働率情報が各遊技場に対して配信されて視認可能に出力されるので、新規のシステムを構築することなく、各遊技場に対して他の遊技場についての遊技者数を含む他店遊技者数情報や稼働率を含む他店稼働率情報を提供できる。
また図8に示すように、カードユニット20において会員カード5が受け付けられたことに基づいて、会員遊技者数が各遊技場毎に自動的に集計されるので、他の遊技場における会員遊技者の来店状況も把握することができる。さらに図8及び図9に示すように、ある特定時点における遊技者数や稼働率ではなく、所定時間毎の遊技者数や稼働率の推移が把握できるので、局所的な遊技者数や稼働率の変動に左右されない、遊技場にとってより有用な情報を提供できる。
最後に、本発明の変形例について説明する。
上記の実施形態では、図8に示す他店遊技者数情報と図9に示す他店稼働率情報の両方を対象として、遊技者数の集計及び稼働率の算出を行い、他店遊技者数情報及び他店稼働率情報を作成し、他店遊技者数情報及び他店稼働率情報を配信し、他店遊技者数情報及び他店稼働率情報が視認可能に出力される遊技用システム1について説明したが、これに限らず、他店遊技者数情報又は他店稼働率情報のいずれか一方のみを対象とする遊技用システムであっても良い。
具体的には、他店遊技者数情報のみを対象とする遊技用システムであれば、他店稼働率情報を作成・配信するための手段である設置台数記憶手段,稼働率算出手段,稼働率情報送信手段,稼働率記憶手段,他店稼働率情報作成手段,及び他店稼働率情報配信手段を設ける必要がない。一方、他店稼働率情報のみを対象とする遊技用システムであれば、他店遊技者数情報を作成・配信するための手段である遊技者数情報送信手段,遊技者数記憶手段,他店遊技者数情報作成手段,及び他店遊技者数情報配信手段を設ける必要がない。
上記の実施形態では、有価価値の大きさを特定可能な情報として、遊技用記録媒体(プリペイドカード4,会員カード5)に残度数が記録されている例について説明したが、これに限らず、遊技用記録媒体に該遊技用記録媒体を個々に特定可能な遊技用記録媒体特定情報を記録し、場内管理装置30及び/又は集中管理装置40に該遊技用記録媒体特定情報と対応付けて残度数を記録するように構成して、遊技用装置(カードユニット20)にて受け付けた遊技用記録媒体から読み取った遊技用記録媒体特定情報が場内管理装置30及び/又は集中管理装置40に照会されることにより残度数が特定されるようにしても良い。
上記の実施形態では、遊技者の所有する有価価値の大きさが、遊技用記録媒体(プリペイドカード4,会員カード5)の記録情報から特定される残度数である例について説明したが、これに限らず、遊技用装置(カードユニット20)の外部から貨幣を受付可能に構成した場合において、該受け付けた貨幣の金額に相当する残度数を遊技用装置の内部に指触不能に封入されている封入型記録媒体の記録情報から特定可能とする処理(例えば該封入型記録媒体に残度数を記録する処理や、該封入型記録媒体を個々に特定可能な封入型記録媒体特定情報と対応付けて残度数を記憶する処理)が行われたときには、該封入型記録媒体の記録情報から特定される残度数が、前記遊技者の所有する有価価値の大きさである。また該受け付けた貨幣の金額に相当する残度数を制御部22のRAMに記憶する処理が行われたときには、該制御部22のRAMに記憶されている残度数が、前記遊技者の所有する有価価値の大きさである。また該受け付けた貨幣の金額に相当する残度数を遊技用装置を個々に識別可能な装置識別情報と対応付けて記憶する処理が行われたときには、該装置識別情報から特定される残度数が、前記遊技者の所有する有価価値の大きさである。従って、これらの残度数に基づいて貸与処理が行われるものも、本発明に含まれる。
上記の実施形態では、稼働状況情報が、打込玉カウンタ17から出力される打込玉信号である例について説明したが、これに限らず、該稼働状況情報は、例えば遊技機の遊技領域に設けられた可変表示装置が可変表示を行った回数を特定可能な情報として、遊技制御基板11から出力されるスタート信号や、該遊技機の遊技領域に設けられた入賞口(図示外)に打込玉が入賞することにより玉払出装置13から賞球として払い出されるパチンコ玉の数を特定可能な情報として、遊技制御基板11から出力される賞球信号や、払出玉カウンタ(図示外)から出力される払出玉信号であっても良い。さらに、これら複数の信号のいずれかが稼働状況情報入力手段(パチンコ機用通信部21c)に入力されていれば、遊技機(パチンコ機10)において遊技者が遊技を行っていると判断するようにしても良い。即ち稼働状況情報は、遊技機において遊技者が遊技を行うことにより発生する情報(信号)であれば良い。
上記の実施形態では、稼働状況情報入力手段(パチンコ機用通信部21c)に稼働状況情報(打込玉信号)が入力される毎に稼働情報(遊技中信号)が出力される例について説明したが、これに限らず、遊技用装置(カードユニット20)において、前記集計時間(ここでは20分毎)を記憶しておき、該集計時間毎に対応する遊技機(パチンコ機10)から稼働状況情報の入力があるか否かに基づいて、該遊技機において遊技者が遊技を行っているか否かの判定を行い、該判定結果に基づいて稼働情報を出力するようにしても良い。
上記の実施形態では、稼働状況情報入力手段(パチンコ機用通信部21c )に入力された稼働状況情報(打込玉信号)に基づいて、遊技用装置(カードユニット20)から稼働情報(遊技中信号)が出力される例について説明したが、これに限らず、稼働状況情報入力手段への入力に依らずに、例えばプリペイドカード4が受け付けられている間において、継続的なプリペイドカード受付中信号を、前記稼働情報として出力するようにしても良い。
上記の実施形態では、会員用記録媒体受付手段(会員カードR/W24)による会員用記録媒体(会員カード5)の受付中において、継続的な会員信号を、会員稼働情報として出力する例について説明したが、これに限らず、該会員稼働情報として、会員カード5が受け付けられたときに会員カード受付開始信号を出力すると共に会員カー4が排出されたときに会員カード排出信号を出力し、場内管理装置30において、会員カード受付開始信号を受信してから会員カード排出信号を受信するまでの間を、遊技機(パチンコ機10)において会員遊技者が遊技を行っていると判断するようにしても良い。即ち会員用記録媒体受付手段により会員用記録媒体が受け付けられたことに基づいて、会員稼働情報が出力されるように構成すれば良い。
上記の実施形態では、図1に示すように、遊技用装置(カードユニット20)と場内管理装置30とが、台端末2及び中継コンピュータ3を介して通信可能に接続されている例について説明したが、これに限らず、該台端末2又は中継コンピュータ3のいずれか一方又は双方を設けずに、遊技用装置と場内管理装置30とを有線又は無線で接続するようにしても良い。
上記の実施形態では、単に遊技を行った会員遊技者数を集計する例について説明したが、これに限らず、会員IDから特定される会員遊技者の種別毎(例えば男女別,年齢別,居住地域別)に遊技を行った会員遊技者を集計するようにしても良い。
上記の実施形態では、図5に示すように、集計時間が20分毎である例について説明したが、これに限らず、該集計時間は、該20分毎よりも短い間隔(例えば10分毎,5分毎等)であっても良く、該20分毎よりも長い間隔(例えば30分毎,1時間毎等)であっても良い。
上記の実施形態では、図6に示すように、他の遊技場の条件として、各遊技場において図3(a)に示すようにして設定された条件がそのまま記憶される例について説明したが、これに限らず、他の遊技場の条件として、該条件に合致する遊技場を抽出して記憶するようにしても良い。具体的には、他の遊技場の条件として「同一商圏内」が設定されたときには、当該遊技場の所在地(例えば遊技場A)と同一又は近隣の所在地にある他の遊技場(例えば遊技場B,F,H)を抽出して、他の遊技場の条件として記憶する。
上記の実施形態では、図7に示すように、遊技者数が所定時間毎に集計され、該所定時間毎に集計された遊技者数に基づいて他店遊技者数情報が作成されて配信される例について説明したが、これに限らず、遊技者数の合計や平均のみが集計され、該集計された遊技者数の合計や平均に基づいて他店遊技者数情報が作成されて配信されるものも、本発明に含まれる。同様に、上記の実施形態では、図7に示すように、稼働率が所定時間毎に算出され、該所定時間毎に算出された稼働率に基づいて他店稼働率情報が作成されて配信される例について説明したが、これに限らず、稼働率の平均のみが算出され、該算出された稼働率の平均に基づいて他店稼働率情報が作成されて配信されるものも、本発明に含まれる。
上記の実施形態では、遊技者数及び会員遊技者の集計を場内管理装置30において行う例について説明したが、これに限らず、該集計は、集中管理装置40において行うようにしても良い。この場合には、場内管理装置30から集中管理装置40に対して、各遊技用装置(カードユニット20)に対応する遊技機(パチンコ機10)において遊技者が遊技を行っているか否かを示す情報,及び各遊技用装置に対応する遊技機において会員遊技者が遊技を行っているか否かを示す情報を送信し、集中管理装置40に設けた遊技者数集計手段において、場内管理装置30から受信した情報に基づいて、各遊技場毎の遊技者数及び会員遊技者数を集計する。
上記の実施形態では、稼働率の算出を場内管理装置30において行う例について説明したが、これに限らず、該算出は、集中管理装置40において行うようにしても良い。この場合には、場内管理装置30又は集中管理装置40に設けた遊技者数集計手段において遊技者数を各遊技場毎に集計すると共に、集中管理装置40に設けた稼働率算出手段において、集中管理装置40に設けた設置台数記憶手段に記憶されている各遊技場毎の遊技機の設置台数と、前記遊技者数集計手段において算出された各遊技場毎の遊技者数に基づいて、各遊技場毎の稼働率を算出する。
上記の実施形態では、集中管理装置40にて記憶される条件(図6を参照)が、図3(a)に示すように場内管理装置30にて設定されて集中管理装置40に対して送信される例について説明したが、これに限らず、該条件は、集中管理装置40にて設定されるようにしても良い。
上記の実施形態では、図8及び図9に示すように、推移を示す情報が、表とグラフの両方である例について説明したが、これに限らず、該推移を示す情報は、表又はグラフのいずれか一方のみであっても良い。
上記の実施形態では、他店遊技者数情報及び他店稼働率情報が遊技場に対して定期的に配信される間隔が1時間毎である例について説明したが、これに限らず、該間隔は集中管理装置40又は場内管理装置30において任意に設定変更可能である。
上記の実施形態では、出力手段がディスプレイ33である例について説明したが、これに限らず、該出力手段は、例えばプリンタ等でも良い。即ち出力手段は、他店遊技者数情報に含まれる各遊技場についての遊技者数や他店稼働率情報に含まれる各遊技場についての稼働率を視認可能に出力するものであれば良い。
上記の実施形態では、出力手段(ディスプレイ33)において視認可能に出力される形式の他店遊技者数情報及び他店稼働率情報(即ち閲覧用の情報)が集中管理装置40において作成されて各場内管理装置30に対して配信される例について説明したが、これに限らず、例えば集中管理装置40から各場内管理装置30に対しては閲覧用の情報を作成するための加工用の情報(遊技者数や稼働率)を配信し、該配信された情報に基づいて閲覧用の情報(表やグラフ)を場内管理装置30において作成するようにしても良い。この場合においては、各場内管理装置30において既に配信されてきた情報を記憶しておくと共に、集中管理装置40から各場内管理装置30に対しては前回の配信から今回の配信までに更新した部分の情報のみを配信し、該配信された情報と前記記憶している情報に基づいて閲覧用の情報を場内管理装置30において作成するようにしても良い。
上記の実施形態では、図8に示すように、他店遊技者数情報に、自店(ここでは遊技場A)についての遊技者数も含まれる例について説明したが、これに限らず、該他店遊技者数情報には、少なくとも設定条件を満たす他の遊技場についての遊技者数が含まれていれば良い。この場合において、自店についての遊技者数は場内管理装置30にて記憶しておき、該場内管理装置30にて記憶している自店についての遊技者数と、集中管理装置40から配信されてくる他店遊技者数情報に含まれる遊技者数に基づいて、各遊技場についての遊技者数を視認可能に出力するようにしても良い。
上記の実施形態では、図9に示すように、他店稼働率情報に、自店(ここでは遊技場A)についての稼働率も含まれる例について説明したが、これに限らず、該他店稼働率情報には、少なくとも設定条件を満たす他の遊技場についての稼働率が含まれていれば良い。この場合において、自店についての稼働率は場内管理装置30にて記憶しておき、該場内管理装置30にて記憶している自店についての稼働率と、集中管理装置40から配信されてくる他店稼働率情報に含まれる稼働率に基づいて、各遊技場についての稼働率を視認可能に出力するようにしても良い。