以下、発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。本発明に係る遊技用システム1は、図1に示すように、遊技場2内に設けられ、通信回線(専用線4)を介して遊技用管理装置(センター管理装置60)と接続可能であり、消費金額情報送信手段(場外通信部52)を備える場内管理装置50と、遊技場2の外(会員カード管理機構3)に設けられ、遊技者数集計手段(制御部62)及び遊技者比率算出手段(制御部62)等を備える遊技用管理装置(センター管理装置60)と、通信回線(インターネット5)を介して該遊技用管理装置(センター管理装置60)と接続可能であり、出力手段(ディスプレイ75)等を備える情報端末70と、を含むものである。
なお図1に示すように、ここでは遊技場2が遊技場A〜Dの4つである例について説明するが、遊技場2の数はこれに限られずいくつでも良い。また本実施形態では、図2(b)に示すように、会員カード6と、貨幣7が使用される。会員カード6は、遊技者を特定可能な遊技者識別情報である会員IDが記録された記録媒体であり、残度数も記録されている。この残度数は、遊技に使用可能な金額が所定の比率で変換されたもの(例えば100円=1度数)である。この会員カード6は、会員登録を行った会員遊技者に対して発行され、例えば長方形状を呈するプラスチック製の薄板における所定の部位に記録領域が形成されてなるものであり、ここでは該記録領域として不揮発性のEEPROMを備える非接触式の集積回路を搭載したICカードである。貨幣7は、ここでは1000円紙幣,2000円紙幣,5000円紙幣,及び10000円紙幣の4種類の紙幣である。なお、以下においては、カードリーダライタを「カードR/W」,データベースを「DB」と略記する。
図1に示すように、遊技場2内の遊技島(図示外)に配置されるパチンコ機10は、遊技媒体であるパチンコ玉を遊技領域に打ち込むことにより遊技を行うものであり、ここではカードユニット20と通信可能であり、該カードユニット20とパチンコ機10との間でパチンコ玉の貸与に関する信号のやり取りが行われることにより該パチンコ機10の内部からパチンコ玉が払い出されて貸与される、いわゆるCR式のパチンコ機10である。ここでカードユニット20は、パチンコ機10に対応して(ここではパチンコ機10の左側に隣接して)設けられるものである。
このカードユニット20の前面には、図2(a)に示すように、貨幣挿入口23a,タッチパネル式のディスプレイ25,及びカード挿入口24a等が設けられている。またカードユニット20の内部には、図2(b)に示すように、貨幣識別機23,制御部22,通信部21,及びカードR/W24等が設けられている。これらカードユニット20に設けられる各機器は、図2(c)に示すように接続されている。
通信部21は、通信回線を介して場内管理装置50の場内通信部51と通信可能に接続され、カードユニット20と場内管理装置50との間の通信を司るものである。この通信部21と場内管理装置50の場内通信部51との間では、カードユニット20が会員カード6を受け付けたときや、該会員カード6に記録された残度数を使用した玉貸処理が行われたときに、情報の送受が行われる。この情報の送受については後述する。
制御部22は、CPU,RAM,及びROM等を備え、ROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、カードユニット20に設けられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
貨幣識別機23は、貨幣7を受け付けるものであり、ここでは貨幣挿入口23aから挿入された貨幣7の金額を識別する。なお貨幣識別機23により受け付けられた貨幣7は、カードユニット20の背面から外部に排出され、遊技島に設けられた図示しない貨幣搬送機構により搬送されて図示しない金庫に回収される
カードR/W24は、会員カード6を受け付けて該会員カード6の記録情報を読み取るものであり、ここではカード挿入口24aから挿入された会員カード6から記録情報である会員ID,残度数,及びセキュリティコード等を読み取ると共に、残度数の加算更新,及び減算更新が行われる毎に該更新後の残度数を該会員カード6に書き込む。
タッチパネル式のディスプレイ25は、後述する図3に示すように、各種の情報を表示するための表示デバイスであると共に、各種の情報の入力を受け付けるための入力デバイスである。このタッチパネル式のディスプレイ25は、図3のD14に示す画面において、遊技者が玉貸操作(ここでは遊技者がディスプレイ25に表示される玉貸ボタンを押圧操作すること)を行う際に操作する。
ここで、カードユニット20が会員カード6を受け付けたときや、該会員カード6に記録された残度数を使用した玉貸処理が行われたときに、カードユニット20と場内管理装置50との間(即ちカードユニット20の通信部21と場内管理装置50の場内通信部51との間)で行われる情報の送受について説明する。まず、遊技者が遊技場2(例えば遊技場A)において遊技を行おうとするときには、図3のD11に示す画面がディスプレイ25に表示されている。このD11では、会員カード6の挿入を促す旨が表示される。
このD11で、遊技者により遊技者が所有している会員カード6がカード挿入口24aから挿入されると、カードR/W24により会員ID及び残度数が読み取られると共に、読み取った会員IDと残度数をRAMに記憶する。これら読み取った情報は通信部21から場内管理装置50の場内通信部51に対して送信され、場内管理装置50側で受信した情報(会員ID及び残度数)と、ハードディスク54に記憶(管理)されている会員ID及び残度数(図示外)との照合が行われる。ここで照合OKであるときには、該照合OKである旨を示す情報が前記情報の送信元であるカードユニット20に対して返信され、該照合OKである旨を示す情報を受信したカードユニット20においては、図3のD12に示す画面がディスプレイ25に表示される(なお、照合NGであるときには、照合NGである旨を場内管理装置50から受信して会員カード6を排出する)。また場内管理装置50においては、照合OKであることに基づいて、該受信した会員IDが、ハードディスク54により遊技情報DB(図4(a))に記録され、該会員IDを受信したときの時刻が「遊技開始時刻」として、該会員IDと対応付けて遊技情報DBに記憶される。一方で、カードユニット20においては、D12に示すように、RAMに記憶されている残度数(ここでは50度),及び予め設定されている玉貸単位度数(ここでは5度)がディスプレイ25に表示される。
このD12に示す画面において、遊技者により「玉貸」ボタンが押圧操作されると、カードユニット20とパチンコ機10との間でパチンコ玉の貸与に関する信号のやり取りが行われて(詳しくは後述する)、玉貸単位度数分(ここでは5度数分)のパチンコ玉がパチンコ機10の内部から払い出されて貸与され、該玉貸単位度数がディスプレイ25に表示されている残度数(RAMに記憶されている残度数)から減算更新される(D13)。また、この残度数の減算更新に応じて、RAMに記憶している会員IDと、使用度数(玉貸単位度数)が場内管理装置50に対して送信され、これを受信した場内管理装置50においては、受信した会員IDと対応付けて場内管理装置50側(ハードディスク54)で記憶(管理)している残度数から受信した使用度数が減算され、カードユニット20側ではRAMに記憶している減算更新後の残度数が、カードR/W24によって会員カード6に記録される。このとき場内管理装置50では、会員IDと使用度数(玉貸単位度数)を受信したことに基づいて、遊技情報DB(図4(a))において、受信した会員IDに対応する「消費金額」に受信した使用度数(例えば5度)に対応する金額(例えば500円)を加算する。
次にD12に戻り、このD12で、遊技者により貨幣7が貨幣挿入口23aから挿入されて、貨幣識別機23により該貨幣7の金額が識別されると、該貨幣7の金額に相当する残度数がディスプレイ25に表示されている(RAMに記憶されている)残度数に加算されることにより、該表示されている(RAMに記憶されている)残度数が更新されて、D14に示す画面がディスプレイ25に表示される。このD14では、貨幣識別機23により識別された貨幣7の金額である加算金額(ここでは1000円),加算更新後の残度数(ここでは60度),及び予め設定されている玉貸単位度数(ここでは5度)が表示される。そして所定時間(例えば5秒間)の経過後に、前記D12に戻る(ただし残度数は60度である)。一方で、この残度数の加算更新に応じて、会員IDと該加算更新後の残度数を示す情報(又は加算度数でも良い)が、カードユニット20の通信部21から場内管理装置50に対して送信され、これを受信した場内管理装置50においては、受信した会員IDと対応付けて場内管理装置50で記憶(管理)している残度数が受信した残度数に更新される(加算度数を受信したときには、記憶している残度数に受信した加算度数が加算される)と共に、カードユニット20においては、RAMに記憶している加算更新後の残度数が、カードR/W24によって会員カード6に記録される。
なお、ディスプレイ25に表示される各画面において、遊技者により「返却」ボタンが押圧操作されると、カードR/W24により受け付けられている会員カード6がカード挿入口24aから排出されて、D11に戻る。このとき「返却」ボタンが押圧操作されたことによって、カードユニット20から場内管理装置50に対してRAMに記憶している会員IDが「返却」ボタンが押圧操作された旨(返却操作情報)と共に送信される。場内管理装置50においては、会員IDと返却操作情報を受信したことに基づいて、返却操作情報を受信したときの時刻が「遊技終了時刻」として、該受信した会員IDと対応付けて図4(a)に示す遊技情報DBに記憶されると共に、制御部52により算出された遊技終了時刻と遊技開始時刻との差が「遊技時間」として記憶される。
以上説明したように、会員カード6の挿入及び排出に伴い、遊技開始時刻及び遊技終了時刻が遊技情報DBに記憶され、「玉貸」ボタンの操作に伴い消費金額が遊技情報DBに記憶される。従って、遊技者が台移動等のために会員カード6を一旦排出して、別のパチンコ機10(同一でも良い)に対応するカードユニット20に会員カード6を挿入したときには、同一の会員IDが2回遊技情報DBに記憶され、カードユニット20における消費金額も別々に記憶される。
次に、上記D12において、遊技者により「玉貸」ボタンが押圧操作されたときに、カードユニット20とパチンコ機10との間で行われるパチンコ玉の貸与に関する信号のやり取りの詳細について説明する。
まずカードユニット20は、ディスプレイ25に表示された玉貸ボタン(図3を参照)の押圧操作を制御部22により検出すると、1度数に相当するパチンコ玉数(例えば消費税を考慮しないのであれば25個、消費税を考慮するのであれば消費税率に応じて24個,23個…等の、具体的な玉数であり、予め場内管理装置50等により設定され、カードユニット20に配信されている)である払出要求玉数のパチンコ玉の払出を要求する払出要求信号をパチンコ機10の払出制御基板(図示外)に対して送信する。
該払出要求信号を受信したパチンコ機10は、前記払出要求玉数のパチンコ玉の払出を指示する払出信号を払出制御基板から玉払出装置(図示外)に対して出力し、これに基づいて、玉払出装置から払出要求玉数分のパチンコ玉の払出を行い、該払出の終了に基づいて、実際に払い出したパチンコ玉の数である払出結果玉数を示す払出結果信号をカードユニット20の制御部22に対して送信する。
該払出結果信号を受信したカードユニット20は、前記払出要求信号に示される払出要求玉数と、該払出結果信号に示される払出結果玉数とを照合し、照合OKである場合には、会員カード6に記録された残度数からパチンコ玉の貸与に使用された1度数を減算すると共に、ディスプレイ25に表示された残度数の表示を更新する。そしてカードユニット20は、これら1度数分の玉貸処理を玉貸単位度数分だけ繰り返し、該玉貸設定度数分の玉貸処理の終了に基づいて、玉貸終了信号をパチンコ機10の払出制御基板に対して送信し、玉貸処理を終了する。
なおパチンコ機10において、玉払出装置から払い出されたパチンコ玉は、上皿に供給され、発射ハンドルの操作により遊技領域の内部に打ち込まれて、遊技が行われる。そして該打ち込まれたパチンコ玉が、遊技領域に形成された入賞口に入賞すると、払出制御基板から発せられる払出信号に基づいて、賞球として玉払出装置からパチンコ玉が払い出されて、上皿又は下皿に供給される。
次に場内管理装置50について図1及び図4を用いて説明する。場内管理装置50は、図1に示すように接続される場内通信部51,場外通信部52,制御部53,ハードディスク54等を備えるものである。
場内通信部51は、通信回線を介してカードユニット20の通信部21と通信可能に接続され、管理装置50とカードユニット20との間の通信を司るものである。
場外通信部52は、通信回線である専用線4を介して遊技場外のセンター管理装置60の通信部61と通信可能に接続され、場内管理装置50とセンター管理装置60との間の通信を司るものである。この場外通信部52は消費金額情報送信手段の一例であって、遊技者が遊技に消費した消費金額を特定可能な消費金額情報(消費金額)と、該遊技者を特定可能な遊技者識別情報(会員ID)と、を前記遊技用管理装置に対して送信するものであり、具体的には遊技場2の閉店後に図4(a)に示す遊技情報DBの管理情報をセンター管理装置60に対して送信する。
制御部53は、CPU,RAM,及びROM等を備え、ハードディスク54に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、場内管理装置50に設けられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。また、前述の如く遊技情報DBの管理情報に基づいて、消費金額の集計や遊技時間の算出を行う。
記憶装置であるハードディスク54は、図4(a)に示すように遊技情報DBを記憶するものである。この遊技情報DBは、遊技を行った遊技者を特定可能な「会員ID」と対応付けて、該遊技者が遊技を開始した時刻である「遊技開始時刻」,該遊技者が遊技を終了した時刻である「遊技終了時刻」,該遊技者が遊技を行った時間(即ち遊技時間情報であり、ここでは遊技終了時刻と遊技開始時刻の差分)である「遊技時間」及び該遊技者が遊技に消費した金額(即ち消費金額情報)である「消費金額」を管理するDBであり、これらの管理情報は、前述の如くカードユニット20から送信されてくる情報に基づいて記憶・更新される。なお、ハードディスク54では、図示しないが、会員IDと対応付けて残度数が記憶(管理)されている。
次にセンター管理装置60について図1及び図4〜図9を用いて説明する。このセンター管理装置60は遊技用管理装置の一例であって、ここでは図1に示すように会員カード管理機構3に設けられ、図1に示すように接続される通信部61,制御部62,ハードディスク63,入力装置64,及びディスプレイ65等を備えるものである。このセンター管理装置60はWebサーバとしての機能を有しており、後述する情報端末70からのアクセスに対してインターネットブラウザで表示可能な情報を提供(送信)するものである。
通信部61は、通信回線である専用線4を介して各遊技場2(ここでは遊技場A〜D)の場内管理装置50の場外通信部52と通信可能に接続され、センター管理装置60と場内管理装置50との間の通信を司るものであると共に、通信回線を含むインターネット5を介して後述する情報端末70の通信部71と通信接続可能であり、センター管理装置60と情報端末70との間の通信を司るものである。
この通信部61は消費金額情報入力手段の一例であって、遊技者が遊技に消費した消費金額を特定可能な消費金額情報(消費金額)と、該遊技者を特定可能な遊技者識別情報(会員ID)と、を入力するものであり、前記消費金額情報送信手段である場内管理装置50の場外通信部52から送信された、消費金額情報(消費金額)と遊技者識別情報(会員ID)とを含む遊技情報DBの管理情報を入力(受信)する。具体的には、各遊技場(ここではA〜D)の場内管理装置50において、ハードディスク54に記憶された遊技情報DBの管理情報(図4(a))が場外通信部52からセンター管理装置60に対して送信され、消費金額情報入力手段である通信部61がこれを受信する。
また通信部61は集計情報要求受信手段の一例であって、後述する遊技者数集計手段(制御部62)による集計結果及び後述する遊技者比率算出手段(制御部62)による算出結果の送信を要求する旨と、遊技場2を特定可能な遊技場特定情報(ユーザID,パスワード)とを含む集計情報要求を、情報端末70から受信するものである。
次に入力装置64は、各種の情報の入力を受け付けるための入力デバイスであり、例えばキーボードやマウス等である。またディスプレイ65は、各種の情報を表示するための表示デバイスであり、例えば液晶表示器である。この入力装置64及びディスプレイ65は後述する会員情報DBに情報を登録する際に使用するものである。
この入力装置64及びディスプレイ65は催事情報設定手段の一例であって、遊技場2で行う催事(イベント)の内容である催事内容(イベント内容)と、該催事を行う期間である催事期間(イベント期間)と、を設定するものである。ここで、図5(a)を用いて、この催事内容及び催事期間の設定方法について説明する。図5(a)に示すように、ディスプレイ65にはイベント設定画面が表示される。ここでイベント内容の欄に、遊技場2(ここでは遊技場A)が行うイベントの内容を入力装置64(例えばキーボード)により入力し、イベント期間にイベントの開始及び終了の日時を入力して、「設定」ボタンにマウスのカーソルを合わせてクリックすることによって、該入力されたイベント内容及びイベント期間が、該設定に伴い発行されたイベントIDと対応付けて後述する図8に示すイベント情報DBに登録される(即ち催事内容及び催事期間が設定される)。
このイベント内容及びイベント期間の設定は各遊技場2毎(A〜D)に行うことが可能であり、「設定」ボタンの右側に表示されている各遊技用名(遊技場IDでも良い)をクリックすることによって各遊技場2専用のイベント設定画面が表示されるようになっている。なお、上記イベント内容及びイベント期間の入力は、センター管理装置60側で行わなくても良く、各遊技場2の場内管理装置50において入力され、入力されたイベント内容及びイベント期間がセンター管理装置60に送信されて、イベント情報DBに登録されても良い。
また入力装置64及びディスプレイ65は消費金額グループ設定手段の一例であって、所定範囲の消費金額が属する消費金額グループを複数設定するものである。この消費金額グループの設定方法について図5(b)を用いて説明する。図5(b)に示すようにディスプレイ65には消費金額グループ設定画面が表示される。ここで各欄(〜円以上又は〜円未満の表示に対応するように)に入力装置64(例えばキーボード)により所定範囲の消費金額を入力し(ここでは10000円未満,10000円以上20000円未満,20000円以上30000円未満,30000円以上の4つの範囲が入力されている)、「設定」ボタンにマウスのカーソルを合わせてクリックすることによって、該入力された範囲に応じた消費金額グループが、後述する図7に示す日別集計DB及び図9に示すイベント効果DBに登録される(即ち「10000円未満」,「10000円以上20000円未満」,「20000円以上30000円未満」,「30000円以上」の4グループが設定される)。
この消費金額グループの設定は各遊技場2毎(A〜D)に行うことが可能であり、「設定」ボタンの右側に表示されている各遊技場名(遊技場IDでも良い)をクリックすることによって各遊技場2専用の消費金額グループ設定画面が表示されるようになっている。なお、上記消費金額の範囲の入力は、センター管理装置60側で行わなくても良く、各遊技場2の場内管理装置50において入力され、入力された消費金額の範囲がセンター管理装置60に送信されて、センター管理装置60において、受信した消費金額の範囲に応じた消費金額グループが日別集計DB及びイベント効果DBに登録されても良い。
さらに入力装置64及びディスプレイ65は遊技時間グループ設定手段の一例であって、所定範囲の遊技時間が属する遊技時間グループを複数設定するものである。この遊技時間グループの設定方法について図5(c)を用いて説明する。図5(c)に示すようにディスプレイ65には遊技時間グループ設定画面が表示される。ここで各欄(〜時間以上又は〜時間未満の表示に対応するように)に入力装置64(例えばキーボード)により所定範囲の遊技時間を入力し(ここでは1時間未満,1時間以上2時間未満,2時間以上3時間未満,3時間以上の4つの範囲が入力されている)、「設定」ボタンにマウスのカーソルを合わせてクリックすることによって、該入力された範囲に応じた遊技時間グループが、後述する図7に示す日別集計DB及び図9に示すイベント効果DBに登録される(即ち「1時間未満」,「1時間以上2時間未満」,「2時間以上3時間未満」,「3時間以上」の4グループが設定される)。
この遊技時間グループの設定は各遊技場2毎(A〜D)に行うことが可能であり、「設定」ボタンの右側に表示されている各遊技用名(遊技場IDでも良い)をクリックすることによって各遊技場2専用の遊技時間グループ設定画面が表示されるようになっている。なお、上記遊技時間の範囲の入力は、センター管理装置60側で行わなくても良く、各遊技場2の場内管理装置50において入力され、入力された遊技時間の範囲がセンター管理装置60に送信されて、センター管理装置60において、受信した遊技時間の範囲に応じた遊技時間グループが日別集計DB及びイベント効果DBに登録されても良い。
記憶装置であるハードディスク63は図4(b)及び図6〜図9に示す各DBを記憶するものである。このハードディスク63は消費金額情報記憶手段の一例であって、消費金額情報入力手段(通信部61)に入力された遊技者識別情報(会員ID)と対応付けて、入力された消費金額情報(消費金額)と、前記遊技者が遊技を行った遊技期間を特定可能な遊技期間情報(遊技開始時刻,遊技終了時刻)と、を記憶するものである。ここでは、消費金額情報入力手段(通信部61)に入力された遊技者識別情報(会員ID)及び消費金額情報(消費金額)の送信元である場内管理装置50が設けられる遊技場(A〜D)毎に、該消費金額情報入力手段(通信部61)に入力された遊技者識別情報(会員ID)と対応付けて、該入力された消費金額情報(消費金額)と、前記遊技者が遊技を行った遊技期間を特定可能な遊技期間情報(遊技開始時刻,遊技終了時刻)と、を記憶している。
具体的には、図4(b)に示す遊技情報DBを記憶しており、この遊技情報DBは、前記消費金額情報入力手段である通信部61により各遊技場2(A〜D)の場内管理装置50から受信した遊技情報DBの管理情報を、各遊技場2(A〜D)毎に区別して管理している。なお、ここでは2003年9月30日のデータのみを示しているが、ここでは2003年1月1日以降のデータも同様に管理されている。
なお、センター管理装置60側の遊技情報DBの管理内容は、場内管理装置50の遊技情報DBの管理内容と異なり、同日で同一会員IDが2つ以上あるとき(即ち前述した台移動等に伴うもの)には、これらを1つに統合する。その際、消費金額及び遊技時間も統合する(即ち各々を足す)が、遊技開始時刻及び遊技終了時刻については1つの会員IDと対応付けて複数記憶しておくものとする。
またハードディスク63は、図6(a)に示す会員情報DBを記憶しており、この会員情報DBにより、遊技者を特定可能な遊技者特定情報(会員ID)と対応付けて、該遊技者の「氏名」,該遊技者の「性別」,該遊技者の「年齢」,該遊技者の「Emailアドレス」,及び該遊技者が所属する(例えば会員登録を行った)遊技場2を特定可能な遊技場特定情報(遊技場ID)を管理している。なお、この会員情報DBへの登録は次のようにして行われる。まず各遊技場2(A〜D)において新規に会員登録が行われた際に、会員となった遊技者の「会員ID」,「氏名」,「性別」,「年齢」,「Emailアドレス」が会員カード管理機構3に送られる(郵送でも通信による送信でも良い)。会員カード管理機構3においては、送られてきた各情報に加え、会員登録が行われた遊技場(即ち前記各情報の送り元である遊技場)を特定可能な遊技場IDを入力装置64等によって会員情報DBに登録する。
またハードディスク63は図6(b)に示す遊技場DBを記憶している。この遊技場DBには、会員カード管理機構3が行う集計結果及び算出結果の提供サービスの対象となる遊技場2の情報が登録されている。ここでは各遊技場2の情報として、各遊技場の名称である「遊技場名」,後述する集計結果及び算出結果を閲覧する為に各遊技場2に発行された「ユーザID」と「パスワード」,及び各遊技場2を特定可能な遊技場ID(本例では各遊技場の名称と同一のものである)が管理される。
またハードディスク63は図7に示す日別集計DBを記憶している。この日別集計DBは、各遊技場2(A〜D)毎に区別して、各営業日毎(ここでは2003年9月1日〜30日)の、「来店人数」,「消費金額」,及び「遊技時間」を管理している。ここで「来店人数」は、各営業日に遊技者が遊技場に来店した人数であり、「消費金額」は、各営業日に遊技者が遊技に消費した消費金額であり、「遊技時間」は、各営業日に遊技者が遊技を行った遊技時間である。さらに前述した消費金額グループ設定手段(入力装置64及びディスプレイ65)により設定された消費金額グループ毎,及び前述した遊技時間グループ設定手段(入力装置64及びディスプレイ65)により設定された遊技時間グループ毎に、各グループに属する遊技者数を管理している。この日別集計DBは、図4(b)に示した遊技情報DBに基づいて作成可能であり、各営業日について遊技情報DBに記憶された会員IDの数を「来店人数」,同消費金額の合計を「消費金額」,同遊技時間の合計を「遊技時間」として管理している。「消費金額グループ人数」及び「遊技時間グループ人数」の集計については後述する。なお、ここでは2003年9月1日〜30日のデータのみを示しているが、2003年1月1日以降のデータも同様に管理されている。
またハードディスク63は図8に示すイベント情報DBを記憶している。このイベント情報DBは、前述した催事情報設定手段(入力装置64及びディスプレイ65)により設定されたイベント内容とイベント期間を各遊技場2(A〜D)毎に区別して管理するものであり、ここでは各イベント内容及び各イベント期間をイベントID(イベント内容及びイベント期間の登録毎に発行されるID)と対応付けて管理している。
さらにハードディスク63は図9に示すイベント効果DBを記憶している。このイベント効果DBには、各遊技場2別(A〜D)に、前記イベントDBに登録された各イベント内容及び各イベント期間と対応付けて、前述した消費金額グループ設定手段(入力装置64及びディスプレイ65)により設定された消費金額グループ毎(即ち「10000円未満」,「10000円以上20000円未満」,「20000円以上30000円未満」,「30000円以上」の4グループ),及び前述した遊技時間グループ設定手段(入力装置64及びディスプレイ65)により設定された遊技時間グループ毎(即ち「1時間未満」,「1時間以上2時間未満」,「2時間以上3時間未満」,「3時間以上」の4グループ)に、各グループに属する遊技者数(グループ人数)を、「イベント前」,「イベント中」,「イベント後」の3期間に区別して管理している。
さらに各イベント及び各グループについて、イベント前(開始前)のグループ人数に対してのイベント中のグループ人数の遊技者比率と、イベント前のグループ人数に対してのイベント後(終了後)のグループ人数の遊技者比率を、伸び率として管理している。このイベント効果DBは、図4(b)に示した遊技情報DB及び図8に示したイベントDBに基づいて作成可能であるが、詳しくは消費金額集計手段,遊技者数集計手段,及び遊技者比率算出手段の説明として後述する。なお、ここでは2003年9月1日〜30日のデータのみを示しているが、2003年1月1日以降のデータも同様に管理されている。
制御部62は、CPU,RAM,及びROM等を備え、ハードディスク63に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、センター管理装置60に設けられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
この制御部62は消費金額集計手段の一例であって、消費金額情報記憶手段(ハードディスク63)の記憶内容に基づいて、遊技者識別情報毎(会員ID毎)に、遊技期間情報(遊技開始時刻及び遊技終了時刻)と対応付けて記憶されている消費金額情報(消費金額)から特定される消費金額を、催事情報設定手段(入力装置64及びディスプレイ65)により設定された催事期間(イベント期間)と同一の期間における当該催事期間前(イベント前)、及び当該催事期間中(イベント中)について集計するものである。ここでは、図8のイベント情報DBに登録された各イベントのイベント期間及び図4(b)の遊技情報DBにより日毎,会員ID毎に管理されている消費金額に基づいて、イベント中(例えば9月5日の最新CR機導入日),イベント前(例えば9月4日),及びイベント後(例えば9月6日)の各々について、各会員ID毎に消費金額を集計する。
また制御部62は遊技時間集計手段の一例であって、消費金額情報記憶手段(ハードディスク63)の記憶内容に基づいて、前記遊技者識別情報(会員ID)毎に、前記遊技期間情報(遊技開始時刻,遊技終了時刻)から特定される遊技時間を、前記催事情報設定手段(入力装置64,ディスプレイ65)により設定された催事期間と同一の期間における当該催事期間前(イベント前)、及び当該催事期間中(イベント中)について集計するものである。ここでは、図8のイベント情報DBに登録された各イベントのイベント期間及び図4(b)の遊技情報DBにより日毎,会員ID毎に管理されている遊技時間に基づいて、イベント中(例えば9月5日の最新CR機導入日),イベント前(例えば9月4日),及びイベント後(例えば9月6日)の各々について、各会員ID毎に遊技時間を集計する。
なお、ここでイベント期間が複数日に及ぶ場合(例えば図8に示す9月15〜9月16日にかけての全台無制限営業)に、イベント中に同一の遊技者が複数日(例えば9月15日及び16日の両日)来店して遊技を行うことが考えられる。また上記消費金額や遊技時間を集計するイベント前の期間も複数日(例えば9月13〜14日)となり、同イベント後の期間も複数日(例えば9月17日〜18日)となるため、これらイベント前の期間及びイベント後の期間についても、同一の遊技者が複数日来店して遊技を行うことが考えられる。
この場合、消費金額及び遊技時間の集計対象である各期間で、同一の会員IDが複数日に記憶されるが、この各期間内の同一の会員IDについては1名の遊技者として集計して、複数日分の消費金額及び遊技時間を足して集計しても良く、又は異なる日の同一の会員IDについては異なる遊技者として、各日の会員ID毎に、各日の消費金額及び遊技時間を集計しても良い。本例では、異なる日の同一の会員IDについては異なる遊技者として各日の会員ID毎に、各日の消費金額及び遊技時間を集計している。即ち会員IDの他、日付の情報(例えば遊技開始時刻又は遊技終了時刻が含む日付)についても、遊技者識別情報としているものである。
また制御部62は消費金額判定手段の一例であって、消費金額集計手段(制御部62)により遊技者識別情報(ここでは会員ID及び日付情報)毎に催事期間前について集計された消費金額と、消費金額集計手段により遊技者識別情報毎に催事期間中について集計された消費金額が、それぞれの前記消費金額グループ設定手段により複数設定された各消費金額グループ(即ち「10000円未満」,「10000円以上20000円未満」,「20000円以上30000円未満」,「30000円以上」の4グループ)のいずれに属するかを判定するものであり、ここではイベント前,イベント中,及びイベント後について、消費金額集計手段(制御部62)により遊技者識別情報(ここでは会員ID及び日付情報)毎に集計された消費金額が、各消費金額グループのいずれに属するかを判定する。
また制御部62は遊技時間判定手段の一例であって、遊技時間集計手段(制御部62)により遊技者識別情報(ここでは会員ID及び日付情報)毎に催事期間前について集計された遊技時間と、遊技時間集計手段により遊技者識別情報毎に催事期間中について集計された遊技時間が、それぞれの前記遊技時間グループ設定手段により複数設定された各遊技時間グループ(即ち「1時間未満」,「1時間以上2時間未満」,「2時間以上3時間未満」,「3時間以上」の4グループ)のいずれに属するかを判定するものであり、ここではイベント前,イベント中,及びイベント後について、遊技時間集計手段(制御部62)により遊技者識別情報(ここでは会員ID及び日付情報)毎に集計された遊技時間が、各遊技時間グループのいずれに属するかを判定する。
また制御部62は遊技者数集計手段の一例であって、消費金額判定手段(制御部62)による判定結果に基づいて、各消費金額グループ(即ち「10000円未満」,「10000円以上20000円未満」,「20000円以上30000円未満」,「30000円以上」の4グループ)に属する遊技者数を催事期間前及び催事期間中について集計するものであり、ここでは各遊技場2毎に、各消費金額グループに属する遊技者数をイベント前,イベント中,及びイベント後について集計する。この集計結果(各消費金額グループのグループ人数)は、図9のイベント効果DBに消費金額グループ人数として登録される。
さらに遊技者数集計手段として機能する制御部62は、遊技時間判定手段(制御部62)による判定結果に基づいて、各遊技時間グループ(即ち「1時間未満」,「1時間以上2時間未満」,「2時間以上3時間未満」,「3時間以上」の4グループ)に属する遊技者数を催事期間前及び催事期間中について集計するものであり、ここでは各遊技場2毎に、各遊技時間グループに属する遊技者数をイベント前,イベント中,及びイベント後について集計する。この集計結果(各遊技時間グループのグループ人数)は、図9のイベント効果DBに遊技時間グループ人数として登録される。
なお、本例では前記消費金額集計手段,前記遊技者数集計手段,前記消費金額判定手段,前記遊技時間判定手段,及び前記遊技者数集計手段として機能する制御部62は、前記イベント前,イベント中,及びイベント後に限らず、1日毎にも、前記消費金額集計,前記遊技時間集計,前記消費金額判定,前記遊技時間判定,前記消費金額グループのグループ人数集計,及び前記遊技時間グループのグループ人数集計を行っており、この集計結果は図7の日付情報DBの「消費金額グループ人数」及び「遊技時間グループ人数」として登録されている。
また制御部62は遊技者比率算出手段の一例であって、遊技者数集計手段(制御部62)による集計結果に基づいて、催事期間前(イベント前)の遊技者数に対する催事期間中(イベント中)の遊技者数の比率である遊技者比率(ここでは伸び率)を各消費金額グループ毎に算出するものであり、ここではさらに催事期間前(イベント前)の遊技者数に対する催事期間後(イベント後)の遊技者数の比率(伸び率)も算出している。算出された各算出結果は図9に示すイベント効果DBに各イベントと対応付けて登録される。
この遊技者比率算出手段として機能する制御部62は、遊技者数集計手段(制御部62)による集計結果に基づいて、催事期間前(イベント前)の遊技者数に対する催事期間中(イベント中)の遊技者数の比率である遊技者比率を各遊技時間グループ毎に算出するものであり、ここではさらに催事期間前(イベント前)の遊技者数に対する催事期間後(イベント後)の遊技者数の比率(伸び率)も算出している。該算出された各算出結果は図9に示すイベント効果DBに各イベントと対応付けて登録される。
また制御部62は送信判定手段の一例であって、後述する集計情報要求受信手段(通信部71)により集計情報要求を受信したことに基づいて、集計結果及び算出結果を該受信した集計情報要求の送信元である情報端末70に対して送信するか否かを判定するものである。
さらに制御部62はグループ抽出手段の一例であって、遊技者比率算出手段(制御部62)により算出された各消費金額グループ毎の遊技者比率又は各遊技時間グループ毎の遊技者比率の中から、後述する図12(a)のようにして指定された遊技者比率(伸び率)に合致する消費金額グループ又は遊技時間グループを抽出するものである。
ここで前記通信部61及び制御部62は出力処理手段の一例であって、遊技者数集計手段(制御部62)による集計結果と遊技者比率算出手段(制御部62)による算出結果を出力するための処理を行うものであり、ここでは、送信判定手段(制御部62)により前記集計結果及び前記算出結果を集計情報要求の送信元である情報端末70に対して送信すると判定されたことを条件として、前記集計結果及び前記算出結果のうち、受信した集計情報要求に含まれる遊技場特定情報(ユーザID,パスワード)から特定される遊技場に関する集計結果及び算出結果を、前記集計情報要求の送信元である情報端末70に対して送信するものである。
次に情報端末70について図1を用いて説明する。この情報端末70は通信回線(インターネット5)を介してセンター管理装置60に接続可能なものであり、ここではインターネットブラウザがインストールされているPCである。
通信部71は、インターネット5を介してセンター管理装置60と通信可能に接続され、センター管理装置60と情報端末との間の通信を司るものである。この通信部71は、遊技者数集計手段(制御部62)による集計結果及び前記遊技者比率算出手段(制御部62)による算出結果の送信を要求する旨と、前記遊技場(2)を特定可能な遊技場特定情報(ユーザID,パスワード)とを含む集計情報要求をセンター管理装置60に対して送信するものである。
記憶装置であるハードディスク73はWebサーバ(ここではセンター管理装置60)から送信されてきた(即ちダウンロードした)データを記憶するものである。
制御部72は、CPU,RAM,及びROM等を備え、ハードディスク73に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、情報端末70に設けられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。入力装置74は、各種の情報の入力を受け付けるための入力デバイスであり、例えばキーボードやマウス等である。またディスプレイ75は、各種の情報を表示するための表示デバイスであり、例えば液晶表示器である。このディスプレイ75は出力手段の一例であって、出力処理手段(通信部61,制御部62)により送信された集計結果及び算出結果を視認可能に出力するものである(図10〜図13)。また入力装置74及びディスプレイ75によって、例えば図10〜図13に示すようにディスプレイ75に表示された各種の情報に対して、入力装置74により所定の入力操作(アドレスの入力や選択操作)を行うものである。
以上に説明した遊技場システム1の作用について説明する。
前述したように、遊技場2の閉店後に、各遊技場2(A〜D)の場内管理装置50から図4(a)に示す遊技情報DB(場内管理装置50側)の管理情報を受信したセンター管理装置60は、図4(b)に示すように、遊技情報DB(センター管理装置60側)によって各遊技場毎に区別して受信した情報を管理する。消費金額集計手段及び遊技時間集計手段である制御部62は前述したように、各遊技者識別情報毎の消費金額及び遊技時間をイベント前,イベント中,及びイベント後の各期間について集計し、消費金額判定手段及び遊技時間判定手段である制御部62は、各期間毎,各遊技者識別情報毎に集計された各消費金額及び各遊技時間がいずれの消費金額グループ又は遊技時間グループに属するのかを判定する。該消費金額判定手段及び遊技時間判定手段による判定結果に基づいて、遊技者数集計手段である制御部62は、各消費金額グループ及び各遊技時間グループのグループ人数を集計し、各集計結果に基づいて、遊技者比率算出手段である制御部62が前述したように遊技者比率(各グループ人数の伸び率)を算出する。これら集計・算出結果は図9のイベント効果DBにより管理される。また、制御部62は前述したように、遊技情報DBに基づいて図7に示した日別集計DBも作成している。
さらに制御部62は、図9のイベント効果DBに基づいて図11に示すイベント効果グラフを作成する。即ち、イベントDBに登録された各イベント毎に各消費金額グループのグループ人数及び各遊技時間グループのグループ人数を棒グラフ形式で表示して、イベント前,イベント中,及びイベント後において各グループ人数がどのように推移したのかを容易に把握することができる態様としている。この棒グラフの下方には、各グループの伸び率(ここではイベント前のグループ人数に対してのイベント後のグループ人数)が表示され、グループ人数の推移と併せて伸び率を確認することができるようになっている。
上述したようにして制御部62により作成された日別集計DB,イベント効果DB,及びイベント効果グラフはインターネットブラウザで表示可能な形式(例えばhtml形式)でハードディスク63に記憶されており、インターネット5を介して情報端末70からアクセス可能(閲覧可能)な状態となっている。以下、情報端末70でこれらの情報を閲覧する際の作用について図10〜図13を用いて説明する。
まず、情報端末70のディスプレイ75に表示されたインターネットブラウザに所定のアドレス(センター管理装置60が提供する遊技場向けデータ提供ホームーページのアドレス)を入力すると、図10のD31に示すユーザIDとパスワードの入力を促す画面が表示される。ここで情報端末70のユーザ(例えば遊技場Aの関係者)が予め会員カード管理機構3から知らされているユーザIDとパスワード(遊技場A向けに発行され遊技場DBに記憶されているもの)を入力して、「OK」ボタンにカーソルを合わせてマウスボタンをクリックすることで、前記集計結果及び算出結果の送信を要求する旨と、該ユーザID(即ち遊技場Aを特定可能な遊技場特定情報)と、パスワード(即ち遊技場Aを特定可能な遊技場特定情報)と、を含む集計情報要求がインターネット5を介してセンター管理装置60に対して送信され、センター管理装置60において、図6(b)に示す遊技場DBに記憶されているユーザID及びパスワードとの照合が行われる。
ここで照合OKである場合には、ハードディスク63が記憶する集計結果及び算出結果のうち、遊技場Aについての日別集計DBの管理情報,イベント効果DBの管理情報,及びイベント効果グラフを情報端末70に対して送信する(即ち情報端末70は前記集計結果及び算出結果をダウンロードして閲覧できる)。情報端末70においては、受信したこれらの集計結果及び算出結果がRAM(又はハードディスク73でも良い)に記憶され、ディスプレイ75にはD32に示す遊技場A向けのメニューが表示され、日別集計DB及びイベント効果グラフが閲覧可能な項目として示される。
このD32のメニュー画面において、日別集計DBを選択(マウスのポインタを合わせてクリック)することによって、RAMにダウンロードされた日別集計DBの管理情報が表形式でディスプレイ75に表示される(D33)。これによって、遊技場Aの関係者は営業日毎の来店人数,消費金額,遊技時間を把握することができる。また、営業毎の各消費金額グループのグループ人数と、営業日毎の各遊技時間グループのグループ人数も把握することができる。ここでD33は、9月の日別集計DBの管理情報が表示されている例であるが、表の上に表示してある「前月」を選択することによって過去(ここでは2003年8月以前)の日別集計DBの管理情報を表示可能である。また、過去(ここでは2003年8月以前)の日別集計DBの管理情報が表示されている状態で、「次月」を選択することによって、表示されている月の次月の日別集計DBの管理情報が表示される。さらにディスプレイ右側の「グラフ」の表示を選択することで、横軸が営業日の各グラフ(ここでは縦軸が、「来店人数」,「消費金額」,「遊技時間」,各消費金額グループ(即ち4つ),及び各遊技時間グループ(即ち4つ)の計11のグラフ)が表示される。なおD33で表示されていないデータ(ここでは各各消費金額グループのグループ人数及び各遊技時間グループのグループ人数)は表の下のスクロールバーを操作することによって表示することが可能である。
またD32のメニュー画面において、イベント効果グラフを選択(マウスのポインタを合わせてクリック)することによって、RAMにダウンロードされたイベント効果グラフがディスプレイ75に表示される(図11のD34)。これによって、遊技場Aの関係者は各消費金額グループ毎の遊技者数がどのように推移したかを参考にして(即ち消費金額についての動向を把握して)催事(例えばパチンコ機の入れ替えや釘調整等)を計画することができる。例えば、この例では月初めの最新CR機導入(CR_AAAを24台)によって、特に消費金額が2万円以上3万円未満のグループ人数と、消費金額が3万円以上のグループ人数が特に増加していることを把握して、最新CR機の導入によって高額消費者が増加することを予測して、新機種の導入を計画したり、あるいは前回導入したCR機の台数をさらに増やす等の計画を行うことができる。このように遊技場側にとっては、売上増のために如何にして消費金額が高額な遊技者(例えば消費金額が3万円以上の高額消費者)の数を増加させるかという点に着目することから、消費金額グループ毎の遊技者数や遊技者比率を把握することによって、売上増のためのパチンコ機10の適性の判断(例えば導入した新機種で3万円以上の高額消費者が増加したか否かの判断)や、パチンコ機10の釘調整を行う上での参考にすることができる。
また図11のD34に表示されたグラフは、横軸が消費金額グループとなっているが、消費金額グループの下に表示されている遊技時間グループを選択することによって、横軸が遊技時間グループのグラフとなる(図11のD35)。これによって遊技場Aの関係者は各遊技時間グループ毎の遊技者数がどのように推移したかを参考にして(即ち遊技時間についての動向を把握して)催事(例えばパチンコ機の入れ替えや釘調整等)を計画することができる。例えば、この例では月初めの最新CR機導入(CR_AAAを24台)によって、特に遊技時間が2時間以上3時間未満のグループ人数と、遊技時間が3時間以上のグループ人数が増加していることを把握して、最新CR機の導入によって長時間遊技を行う遊技者が増加する(即ちパチンコ機の稼働率が向上する)ことを予測して、新機種の導入を計画したり、あるいは前回導入したCR機の台数をさらに増やす等の計画を行うことができる。
なお図11のD34及びD35に示すイベント効果グラフにおいて、画面右上の「データ」ボタンを選択(クリック)すると、受信したイベント効果DBの管理情報が図9に示すような表形式で表示される。また、画面右下の「前のイベント」を選択することによって、現在表示されているイベントの前に行われたイベント(例えば8月最後のイベント)についてのイベント効果グラフが表示され、「次のイベント」を選択することによって、現在表示されているイベントの次に行われたイベント(例えば9月15日〜9月16日に行われた全台無制限営業)についてのイベント効果グラフが表示される。さらに、画面左側の「表示オプション」を選択(クリック)すると、図12のD36に示す画面に切り替わる。
この図12のD36は、表示オプション設定画面であり、この画面で消費金額又は遊技時間のいずれかの項目を選択して、伸び率(ここではイベント前のグループ人数に対してのイベント中のグループ人数の比率)の条件を入力欄に入力して、「設定」ボタンを選択(クリック)することで、該設定(指定)された項目及び伸び率が通信部71からインターネット5を介してセンター管理装置60に送信される。センター管理装置60においては、ハードディスク63に記憶しているイベント効果グラフについて、設定された(即ち受信した)項目及び伸び率に合致する条件の部分(ここでは消費金額で、伸び率が120%以上である2万円以上3万円未満の消費金額グループと、同3万円以上の消費金額グループ)に対して強調した表示に更新する処理を行い、処理を施したあとのイベント効果グラフと、設定された(受信した)項目及び伸び率に合致するグループに属する遊技者(即ちここでは9月3日の最新CR機導入の日に、遊技場Aで2万円以上3万円未満を消費した遊技者及び同3万円以上を消費した遊技者)についての遊技者情報を抽出する。
ここでセンター管理装置60の制御部62は、図4(b)に示す遊技情報DB(9月5日分)を参照して、消費金額が2万円以上3万円未満,及び消費金額が3万円以上である会員IDを抽出し、図6に示す会員情報DBから抽出された会員IDの遊技者情報(ここでは「氏名」,「性別」,「年齢」,及び「Eメールアドレス」)を抽出する。さらに抽出した会員IDについて、遊技情報DBからイベント前(ここでは9月4日),イベント中(ここでは9月5日),及びイベント後(ここでは9月6日)の消費金額も抽出する(イベント前又はイベント後の期間に会員IDが記憶されていないときには遊技を行っていないものとする)。
センター管理装置60は、これら抽出した遊技者情報と、前記処理を施したイベント効果グラフを前記情報端末70に対して送信し、情報端末70においては受信したイベント効果グラフ(強調した表示が施されたもの)がディスプレイ75に表示される(図12のD37)。このように指定された遊技者比率に合致する消費金額グループを抽出し、抽出された消費金額グループを特定可能な態様で、集計結果及び算出結果を出力するための処理を行うので、遊技場側は、指定した遊技者比率に合致する消費金額グループ又は遊技時間グループを容易に特定可能であり、集計結果及び算出結果を参考にして催事(例えばパチンコ機の入れ替えや釘調整等)を計画することができる。
なお、以上説明した例は、指定項目として消費金額が選択された例であったが、遊技時間が選択された場合にも同様に指定された遊技者比率に合致する遊技時間グループが抽出され、抽出された遊技時間グループを特定可能な態様で、集計結果及び算出結果を出力するための処理を行う。前記遊技者情報の抽出についても同様である。
また、ここでは情報端末70の入力装置74及びディスプレイ75によって前記項目の選択(消費金額又は遊技時間)及び伸び率の指定を行い、センター管理装置60において、受信した指定条件に合致するグループを抽出して、既に作成しているイベント効果グラフに対して強調表示を施し更新するものであったが、これに限らず、制御部62が、イベント効果グラフを作成する際に予め指定されていた条件(前回の履歴等)に基づき、最初から強調表示を施したグラフを作成するものであっても良い。また条件の指定に関しては情報端末70側ではなく、センター管理装置60で行っても良く、このときには、予め抽出するグループの指定を情報端末70と同様に、ディスプレイ65に表示される設定画面等で行うことによって条件の指定が行われるものである。
またD37に示す画面において、強調表示された棒グラフ(例えば2万円以上3万円未満)をクリックすると、受信した情報のうち棒グラフに対応する遊技者(即ち9月5日の最新CR機導入の日に遊技場Aで2万円以上3万円未満を消費した遊技者)についての遊技者情報(受信した会員IDと「氏名」,「性別」,「年齢」,及び「Eメールアドレス」)が表示される(図13のD38)。
さらにこのD38に示す画面において、画面右側に表示された「詳細」を選択(クリック)することによって、表示されている会員IDの遊技者のイベント前,イベント中,及びイベント後の消費金額(消費金額が表示されていない場合は遊技を行っていない日とする)が表示され(D39)、イベント参加者の遊技動向を詳細に把握することができる。これによって遊技場Aの関係者は、指定した遊技者比率に対応する遊技者情報を確認(例えば遊技者比率が高かったときのイベントに参加した遊技者のEメールアドレス等を確認)することができ、遊技者への効果的な対応(例えばEメール送信によるイベント情報の告知等)を検討できる。
また以上説明したように、本発明の遊技用システム1によれば、情報端末70によってセンター管理装置70により集計された集計結果及び同算出された算出結果が、集計情報要求の送信元である情報端末70に対して送信され、情報端末70において受信した集計結果及び算出結果を確認することができるので、遊技場2の関係者の利便性が向上する。
なお、遊技用管理装置であるセンター管理装置60は、上記の例においては、場内管理装置50及び情報端末70と通信接続されており、本発明の遊技用システム1に含まれるものであるが、遊技用管理装置単独でも本発明に適合する。即ち、遊技用管理装置が、場内管理装置50や情報端末70と通信不能な(あるいは通信を行わない)場合でも、消費金額情報(消費金額)と、遊技者識別情報(会員ID)とが消費金額情報入力手段に入力されることにより、上記説明したようにして、遊技者数集計手段によるグループ人数の集計及び遊技者比率算出手段による伸び率の算出等が可能である。ここで、消費金額情報入力手段は例えばメディアに記録された情報を読み取るための装置(CR−ROMドライブやDVDドライブ等)であってもよく、入力装置64(OCR等)であっても良い。即ちメディアに記録された消費金額情報及び遊技者識別情報を読み取ることによる消費金額情報及び遊技者識別情報の取得や、紙に出力された情報を読み取ってデータ化することによる消費金額情報及び遊技者識別情報の取得についても消費金額情報及び遊技者識別情報の入力となる。またこの場合の出力処理手段は、例えばセンター管理装置60のディスプレイ65に、集計結果及び算出結果を出力するための処理を行うものであり、このときディスプレイ65の表示制御を行う制御部62が出力処理手段として機能する。また、出力処理手段はセンター管理装置60に接続されたプリンタに出力するための処理を行うものであっても良い。このセンター管理装置60によれば、複数設定された各消費金額グループに属する遊技者数を催事期間前及び催事期間中について集計し、催事期間前の遊技者数に対する催事期間中の遊技者数の比率である遊技者比率を各消費金額グループ毎に算出して出力するための処理を行うので、遊技場側は、消費金額グループ毎の遊技者数がどのように推移したかを把握して(即ち消費金額についての動向を把握して)、催事(例えばパチンコ機の入れ替えや釘調整等)を計画することができる。
さらに、場内管理装置50と通信不能な(あるいは通信を行わない)センター管理装置60と、遊技用管理装置と通信可能な情報端末70とを含む遊技用システムも本発明に適合するものであり、このときの消費金額情報入力手段は、上記遊技用管理装置単独の場合と同様である。また、この場合の出力処理手段は本実施例で説明したように、集計情報要求の送信元である情報端末70に対して集計結果及び算出結果を送信する処理を行う通信部61及び制御部62である。この遊技用システムによれば、センター管理装置60により集計された集計結果及びセンター管理装置60により算出された算出結果が、集計情報要求の送信元である情報端末70に対して送信され、情報端末70において受信した集計結果及び算出結果を確認することができるので、遊技場側の利便性が向上する。
最後に、本発明に係る遊技用システム1の変形例について説明する。
上記の実施形態では、遊技機が、パチンコ玉が外部に払い出される通常のパチンコ機10である例について説明したが、これに限らず、該遊技機は、例えばパチンコ玉が指触不能に封入された封入式のパチンコ機,メダルやパチンコ玉が外部に払い出されるスロットマシンやパチロット,メダルが外部に払い出されることなく遊技可能なクレジット式のスロットマシン等であっても良く、さらにはパチンコ玉やメダル等を用いずにデータ等により遊技可能な遊技機,遊技盤やパチンコ玉が画像にて表示される画像式のパチンコ機,リールが画像にて表示される画像式のスロットマシン等であっても良く、その種類や形態は特に限定されない。
上記の実施形態では、玉貸に使用された度数(例えば5度数)に対応する金額(例えば500円)に基づいて消費金額が集計され、該消費金額(遊技情報DBが管理する情報)が消費金額情報としてセンター管理装置60に対して送信される例について説明したが、これに限らず、場内管理装置50において、各パチンコ機10でパチンコ玉の打込に伴い発生する打込玉信号や、パチンコ玉の払出に伴い発生する払出玉信号に基づいて、払出玉数と打込玉数の差である差玉数を集計し、該集計した差玉数に基づいて算出した消費金額(例えば差玉数が−3000発のときには消費金額が12000円)が消費金額情報として、センター管理装置60に送信されても良い。また、前記集計された差玉数が消費金額情報としてセンター管理装置60に対して送信され、センター管理装置60側で受信した差玉数から消費金額が算出されても良い。いずれの方法によっても消費金額を特定可能である。
上記の実施形態では、カードユニット20が、パチンコ機10との間でパチンコ玉の貸与に関する信号のやり取りを行うことにより遊技媒体の貸与を行うCRユニットである例について説明したが、これに限らず、該カードユニットは、自ら玉払出装置を備えて遊技媒体の貸与を行うものでも良い。また上記の実施形態では、カードユニット20が、遊技媒体としてパチンコ玉を貸与するためのプリペイド玉貸を行うものである例について説明したが、これに限らず、該カードユニットは、遊技媒体としてメダルを貸与するためのメダル貸与処理を行うものでも良く、また遊技機が前記封入式のパチンコ機や前記クレジット式のスロットマシンである場合には、それら遊技機での遊技に使用される遊技媒体である得点・持点を加算する処理を行うものでも良い。
上記の実施形態では、カードユニット20において玉貸処理が行われるときに、1度数に相当するパチンコ玉数(例えば消費税を考慮しないのであれば25個、消費税を考慮するのであれば消費税率に応じて24個,23個…等の、具体的な玉数)である払出要求玉数のパチンコ玉の払出を要求する払出要求信号がパチンコ機10に対して送信される例について説明したが、該玉貸処理は、例えば以下の変形例1又は変形例2に示す如く行われるようにしても良い。
まず変形例1として、パチンコ機10において、カードユニット20からの1回の払出要求に応じて払い出すパチンコ玉の数(以下「単位払出数」という。)を設定変更可能に構成すると共に、カードユニット20において、該設定された単位払出数を予め記憶可能に構成した場合には、以下のようにして玉貸処理を行う。まずカードユニット20は、「玉貸」ボタンの押圧操作を制御部22により検出すると、パチンコ玉の払出を要求する払出要求信号(具体的な払出要求玉数は示さない信号)を払出制御基板に対して送信する。該払出要求信号を受信したパチンコ機10は、前記単位払出数のパチンコ玉の払出を指示する払出信号を払出制御基板から玉払出装置に対して出力し、これに基づいて、玉払出装置から単位払出数分のパチンコ玉の払出を行い、該払出の終了に基づいて、実際に払い出したパチンコ玉の数である払出結果玉数を示す払出結果信号を制御部22に対して送信する。該払出結果信号を受信したカードユニット20は、前記予め記憶している単位払出数と、該払出結果信号に示される払出結果玉数とを照合し、照合OKである場合には、前記1度数分の減算処理を行い、その後、前記玉貸設定度数分の玉貸処理を行う。
ここで払出結果玉数を示す払出結果信号は、パチンコ機10の払出制御基板から出力されるようにしても良いし、払い出されたパチンコ玉の数を検出する図示しない払出検出センサから出力されるようにしても良い。またカードユニット20において予め記憶しておく単位払出数は、カード会社の管理装置や、場内管理装置50で設定し、カードユニット20に配信して記憶するようにすれば良い。そして、例えば前記単位払出数と払出結果玉数との照合NGの場合に、カードユニット20を不能動化するように構成すれば、遊技場2が実際の申告よりも小さい単位払出数をパチンコ機10において設定するような不正を防止できる。
また変形例2として、前記単位払出数が一定(例えば25個)である場合には、以下のようにして玉貸処理を行う。まずカードユニット20は、「玉貸」ボタンの押圧操作を制御部22により検出すると、パチンコ玉の払出を要求する払出要求信号(具体的な払出要求玉数は示さない信号)を払出制御基板に対して送信する。該払出要求信号を受信したパチンコ機10は、玉払出装置からパチンコ玉の払出が可能であるか否かを確認し、該確認結果が可能である場合には、玉貸準備信号を制御部22に対して送信する。該玉貸準備信号を検出したカードユニット20は、玉貸指令信号を払出制御基板に対して送信し、該玉貸指令信号を受信したパチンコ機10は、前記単位払出数のパチンコ玉の払出を指示する払出信号を払出制御基板から玉払出装置に対して出力し、これに基づいて、玉払出装置から単位払出数分のパチンコ玉の払出を行い、該払出の終了に基づいて、1度数分の玉貸処理の完了を示す玉貸完了信号を制御部22に対して送信する。該払出結果信号を受信したカードユニット20は、前記1度数分の減算処理を行い、その後、前記玉貸設定度数分の玉貸処理を行う。
上記の実施形態では、情報端末70がインターネットブラウザがインストールされたPCである例について説明したが、これに限らず、PDA型の専用端末や、携帯電話であっても良く通信回線を介してセンター管理装置60が提供する情報を閲覧可能なものであれば良い。また、センター管理装置60が提供する集計結果及び算出結果の形式はhtml形式に限らず、例えば、集計結果及び算出結果をEメールで情報端末70に対して送信しても良い。即ち集計結果及び算出結果を情報端末70側で閲覧可能な形式であれば良い。
上記の実施形態では、場内管理装置50がセンター管理装置60と専用線4を介して通信可能に接続されている例について説明したが、これに限らず、例えば、公衆網を介して通信可能に接続されていても良い。
上記の実施形態では、遊技時間情報が、会員カード6が挿入された時刻(センター管理装置60が会員ID及び残度数を受信して照合OKとした時刻)と会員カード6が返却された時刻(センター管理装置60が返却操作情報を受信した時刻)に基づいて算出される例について説明したが、これに限らず、遊技時間情報は、パチンコ機10においてパチンコ玉の打込に伴い発生する打込玉信号や、パチンコ玉の払出に伴い発生する払出玉信号や、パチンコ玉が始動入賞口に入ったことによって発生するスタート信号に基づいて算出しても良い。
上記の実施形態では、遊技者比率算出手段(制御部62)が、イベント前のグループ人数に対するイベント後のグループ人数の比率を算出する例について説明したが、これに限らず、イベント後のグループ人数の比率は算出しなくても良く、イベント前とイベント中について遊技者比率(伸び率)を算出すれば良い。
また、上記の実施形態では遊技者数集計手段(制御部62)がイベント後のグループ人数を集計する例について説明したが、これに限らず、イベント後のグループ人数に関しては集計しなくても良く、イベント前とイベント中において、各グループ人数を集計するものであれば良い。
上記の実施形態では、催事期間(イベント期間)が日単位(1日〜3日)で設定されている例について説明したが、これに限らず、催事期間は時間単位で設定されていても良い(例えばタイムサービス等)。この場合、例えば消費金額記憶手段(ハードディスク63)には、会員IDと対応付けて1時間毎に消費金額が記憶され、消費金額集計手段(制御部62)がイベント時間に応じて、イベント前,イベント中,及びイベント後の消費金額を集計する(例えばイベント期間が13:00〜16:00のときは、該イベント中,該イベント前10:00〜13:00,及び該イベント後16:00〜19:00の消費金額を集計する)ものであり、消費金額判定手段,遊技者集計手段,遊技者比率算出手段等の機能も同様である。
上記の実施形態では、出力処理手段(通信部61及び制御部62)が行う処理が、遊技者数集計手段により集計した集計結果及び遊技者比率算出手段により算出した算出結果を情報端末70に対して送信する処理である例について説明したが、これに限らず、出力処理手段が行う処理は、センター管理装置70のディスプレイ75に集計結果及び算出結果を出力する処理であっても良い(このときには表示制御を行う制御部62が出力処理手段となる)。即ち、出力先は任意であり、出力処理手段は、前記集計結果及び前記出力結果を出力するための処理を行うものであれば良い。
上記の実施形態では、情報端末70が遊技場外に設けられている例について説明したが、これに限らず、情報端末70が遊技場内に設けられていても良い。また、情報端末70は場内管理装置50と一体のものであっても良い。即ち、情報端末70は、遊技用管理装置であるセンター管理装置60と通信可能なものであれば良い。
上記の実施形態では、情報端末70がセンター管理装置60に対して集計情報要求を送信する際に、ユーザIDとパスワードを送信する例について説明したが、これに限らずユーザIDとパスワードを送信せずに集計情報要求のみ送信しても良い。センター管理装置60においては、前記集計結果及び算出結果の閲覧を許可した情報端末のIPアドレスを記憶しておき、集計情報要求を送信した情報端末70のIPアドレスと、記憶しているIPアドレスが一致した際に、該IPアドレスの情報端末70に対して対応する集計結果及び算出結果を送信する。この際、遊技場特定情報はIPアドレスである。
上記の実施形態では、消費金額情報及び遊技期間情報として、遊技場2の閉店後に各遊技場2の場内管理装置50から、遊技情報DBの管理内容がセンター管理装置60に対して送信される(即ち消費金額情報,及び遊技期間情報が一括して会員IDと共に送信される)例について説明したが、これに限らず、消費金額情報、又は遊技期間情報のうちの少なくとも一以上の情報と、会員IDとを含む遊技関連情報が送信されていれば良い。また、送信するタイミングは各遊技場2の閉店後に限らず任意である。
上記の実施形態では、遊技用管理装置であるセンター管理装置60が会員カード管理機構3に設けられる例について説明したが、これに限らず、請求項1に記載した遊技用管理装置の場合には、遊技用管理装置が遊技場内に設けられ、該遊技場についての消費金額を特定可能な情報及び同遊技時間を特定可能な情報をカードユニット20(又は場内管理装置50)から受信して(入力して)集計及び算出を行うものであっても良い。即ち遊技用管理装置が設けられた遊技場以外の遊技場(例えば遊技場B〜D)に設けられた場内管理装置50とは通信を行わないものであっても良い。この場合、出力処理手段は、ディスプレイ65に集計結果及び算出結果を表示出力するための処理や、出力装置であるプリンターに集計結果及び算出結果を印刷出力するための処理等を行うものであり、例えば制御部62である。
また請求項2に記載した遊技用管理装置の場合にも、遊技用管理装置が遊技場内に設けられ、該遊技場についての消費金額を特定可能な情報及び同遊技時間を特定可能な情報をカードユニット20(又は場内管理装置50)から受信して(入力して)集計及び算出を行うものであっても良い。即ち遊技用管理装置が設けられた遊技場以外の遊技場(例えば遊技場B〜D)に設けられた場内管理装置50とは通信を行わないものであっても良い。この場合、出力処理手段は、通信回線(インターネット5)を介して情報端末70に対して集計結果及び算出結果を送信する処理を行うものであり、例えば通信部61及び制御部62である。