JP4306189B2 - 遊技用装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターネット上のサーバコンピュータから送信されるコンテンツデータに基づいて生成されるコンテンツ画面を表示可能な遊技用装置に係り、特に該サーバコンピュータにアクセスするためのアクセス情報やコンテンツ画面を含む電子メールを遊技者が指定した電子メールアドレス宛に送信可能な遊技用装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、パチンコ店等の遊技場においては、遊技者に対するサービスとして、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機での遊技に関連して発生する遊技情報を遊技者に対して提供する遊技用装置を設け、遊技者が遊技を行う遊技機の選択や自己の遊技結果(勝敗や頻度等)の参考となる遊技情報を提供することにより、遊技に対する興趣の向上を図ることが行われている。ここで遊技情報(遊技データ)とは、例えばパチンコ機については特賞回数,確変回数,遊技時間,スタート回数,使用額,差玉数,及び特賞間スタート回数等であり、スロットマシンについてはBB(ビッグボーナス)回数,RB(レギュラーボーナス)回数,遊技時間,ゲーム数,使用額,差枚数,及びBB間ゲーム数等である。この遊技用装置としては、例えば遊技機に対応して設けられて遊技情報を表示するカードユニット型のものや、遊技場内の所定箇所に設けられて遊技情報を表示及び印刷するキオスク端末型のもの等がある。
【0003】
また最近では、前記カードユニット型の遊技用装置においてインターネットにアクセス(接続)可能なものも登場しており、この遊技用装置においては、インターネット上のサーバコンピュータにアクセスするためのアクセス情報(キーワードやURL)の入力が受け付けられ、該受け付けられたアクセス情報に基づいて、サーバコンピュータから送信されるコンテンツデータが受信(ダウンロード)され、該受信されたコンテンツデータに基づいてコンテンツ画面が生成され、該生成されたコンテンツ画面が表示されるので、遊技者の好みに合った情報を提供できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記遊技用装置においては、受信(ダウンロート)されたコンテンツデータに基づいて生成されたコンテンツ画面が表示されるだけであるため、遊技者は該コンテンツデータを取得することはできず、該コンテンツデータを取得するためには、遊技者は前記アクセス情報(キーワードやURL)をメモ又は記憶しなければならないため、遊技者にとって非常に面倒であった。
【0005】
本発明は、このような背景のもとになされたものであり、その目的は、遊技者が前記アクセス情報をメモ又は記憶することなく前記コンテンツデータを取得できるような遊技用装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために、次のような手段を採る。
【0007】
まず請求項1に係る発明は、インターネット上のサーバコンピュータにアクセスするためのアクセス情報の入力を遊技者から受け付けるアクセス情報入力手段と、該アクセス情報入力手段にて受け付けたアクセス情報に基づいて、サーバコンピュータから送信されるコンテンツデータを受信する通信手段と、該通信手段にて受信したコンテンツデータに基づいてコンテンツ画面を生成するコンテンツ画面生成手段と、該コンテンツ画面生成手段にて生成されたコンテンツ画面を表示する表示手段と、を備える遊技用装置であって、遊技者が所有する遊技者特定記録媒体を受け付けて該遊技者特定記録媒体に記録された当該遊技者を特定可能な遊技者特定情報を読み取る読取手段と、該読取手段にて前記遊技者特定記録媒体を受け付けていることに基づき、該読取手段にて読み取られた遊技者特定情報と対応付けて登録されている電子メールアドレス宛に電子メールを送信する旨の選択を遊技者から受け付けたことを条件として、前記アクセス情報入力手段にて受け付けたアクセス情報を含む電子メールを当該電子メールアドレス宛に送信する電子メール送信手段と、を備えることを特徴とする遊技用装置である。
【0009】
また請求項2に係る発明は、請求項1に記載した遊技用装置であって、少なくとも前記アクセス情報入力手段及び前記表示手段は、遊技機に対応して設けられていることを特徴とする遊技用装置である。
【0010】
また請求項3に係る発明は、請求項2に記載した遊技用装置であって、前記遊技機での遊技に使用される遊技媒体を貸与するための処理を行う貸与処理装置を備えることを特徴とする遊技用装置である。
【0011】
また請求項4に係る発明は、請求項2又は3に記載した遊技用装置であって、前記表示手段は、前記遊技機での遊技に関連して発生する遊技情報を表示することを特徴とする遊技用装置である。
【0012】
さらに請求項5に係る発明は、請求項4に記載した遊技用装置であって、前記電子メール送信手段は、前記表示手段にて表示された遊技情報を含む電子メールを作成し、該作成した電子メールを送信することを特徴とする遊技用装置である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。本発明に係る遊技用装置1は、図1に示すように、インターネット2上のサーバコンピュータ3から送信されるコンテンツデータに基づいて生成されるコンテンツ画面を表示すると共に、該サーバコンピュータ3にアクセスするためのアクセス情報(キーワードやURL)やコンテンツ画面を含む電子メールを遊技者が指定した電子メールアドレス宛に送信可能なものであり、後述するアクセス情報入力手段,通信手段,コンテンツ画面生成手段,表示手段,電子メール送信手段,及び読取手段を備えている。
【0014】
また遊技用装置1は、遊技機での遊技に関連して発生する遊技情報を表示すると共に、該遊技情報を含む電子メールを遊技者が指定した電子メールアドレス宛に送信可能なものでもある。以下においては、遊技機がパチンコ機20であり、会員登録をした会員遊技者毎に集計・記憶される遊技情報である会員個別遊技情報(以下「個人データ」ともいう。)が、遊技を行った日付とパチンコ機20の台番号と機種名,後述する特賞回数,確変回数,遊技時間,スタート回数,使用額,差玉数,及び特賞間スタート回数であり、パチンコ機20毎に集計・記憶される遊技機別遊技情報(以下「台データ」ともいう。)が、該パチンコ機20の機種名,後述する特賞回数,確変回数,稼働時間,スタート回数,使用額,差玉数,及び特賞間スタート回数である例について説明する。
【0015】
また、以下においては、図1〜図10を参照して遊技用装置1の構成について説明すると共に、図11を参照して遊技用装置1の作用について説明し、さらに図12を参照して前記送信される電子メールの内容について説明する。なお、以下においては、リーダ/ライタを「R/W」,データベースを「DB」と略記する。
【0016】
まず図1は遊技用装置1の一例を表す機能ブロック図である。この遊技用装置1には、遊技場内の所定箇所(例えば景品カウンタの近傍等)に設けられる情報端末10,パチンコ機20に対応して設けられるカードユニット30,及び遊技場内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設けられるホールコンピュータ50とクライアントコンピュータ70等が含まれる。このクライアントコンピュータ70は、インターネット2上のサーバコンピュータ3に接続されている。一方、遊技者は、インターネット2に接続可能なパソコン4や携帯電話端末5を所有している。また会員登録をした会員遊技者に対しては、会員IDが記録された会員カード6が発行される。
【0017】
この会員カード6は遊技者特定記録媒体の一例であり、会員IDは遊技者を特定可能な遊技者特定情報の一例である。ここでの会員カード6は、例えば長方形状を呈するプラスチック製の薄板における所定の部位に、少なくとも会員IDが記録された記録領域(図示外)が形成されてなるものであり、該記録領域として不揮発性のEEPROMを備える非接触式の集積回路を搭載したICカードである。この会員カード6は、次に述べる情報端末10において、会員登録が行われた場合に発行される。
【0018】
次に図2は情報端末10の一例を表す斜視図である。情報端末10は、会員登録情報(例えば遊技者の住所,氏名,生年月日,性別,及び電子メールアドレス等)の入力を受け付けて会員カード6を発行する会員登録装置の一例であると共に、前記コンテンツ画面や遊技情報を表示する情報表示装置の一例である。この情報端末10は、前述の如く遊技場内の所定箇所(例えば景品カウンタの近傍等)に設けられ、図2に示すように、キオスク端末型の形状を呈するものであり、その前面にタッチパネル式のディスプレイ15,及び会員カード挿入排出口14a等を備え、また図1にも示すように、その内部に通信部11,制御部12,会員カードストッカ13,及び会員カードR/W14等を備えており、これらの各機器は図1に示すように接続されている。
【0019】
通信部11は、後述するクライアントコンピュータ70の通信部71aと通信可能に接続され、情報端末10とクライアントコンピュータ70との間における通信を司るものである。また通信部11は、後述するホールコンピュータ50の通信部51と通信可能に接続され、情報端末10とホールコンピュータ50との間における通信を司るものである。
【0020】
制御部12は、CPU,RAM,及びROM等を有し、情報端末10の全体の動作を制御するものである。この制御部12のRAMは、会員カードR/W14にて受け付けた会員カード6に記録されている会員ID,タッチパネル式のディスプレイ15にて入力されたアクセス情報,及び該ディスプレイ15にて表示された前記コンテンツ画面や遊技情報を一時的に記憶するものである。また制御部12は表示制御手段の一例であって、ディスプレイ15に表示する表示内容の表示制御を行うものである。
【0021】
さらに制御部12はコンテンツ画面生成手段の一例であって、後述するクライアントコンピュータ70にて受信したコンテンツデータに基づいてコンテンツ画面を生成するものである。このコンテンツ画面生成手段にはウェブページを閲覧するためのアプリケーションソフトであるウェブブラウザが含まれており、前記コンテンツデータに含まれるHTMLファイルや画像ファイル等のレイアウトが解析されて文書や画像を表示するコンテンツ画面が生成される。
【0022】
会員カードストッカ13は、会員IDが記録される前のカードをストックしておき、会員カード6を発行する場合に、会員カードR/W14に対して該カードを搬送するものである。会員カードR/W14は、会員カード6を発行する遊技者特定記録媒体発行手段の一例であると共に、会員カード挿入排出口14aから挿入された会員カード6を受け付けて、該会員カード6に記録された会員IDを読み取る読取手段の一例である。この会員カードR/W14は、前記ICカードである会員カード6のEEPROMに記録されている情報を非接触で読み取ると共に、該EEPROMに対して情報を記録するICリーダ/ライタを備えるものである。
【0023】
タッチパネル式のディスプレイ15は表示手段の一例であって、前記コンテンツ画面生成手段として機能する制御部12にて生成されたコンテンツ画面や後述するホールコンピュータ50から送信された遊技情報を含む各種の情報を表示するものである。またタッチパネル式のディスプレイ15はアクセス情報入力手段の一例であって、インターネット2上のサーバコンピュータ3にアクセスするためのアクセス情報(キーワードやURL)の入力を受け付けるものである。さらにタッチパネル式のディスプレイ15は表示情報選択手段の一例であって、表示する遊技情報(以下「表示情報」という。)の選択を受け付けるものである。
【0024】
このタッチパネル式のディスプレイ15は、表示画面が遊技者に向くように情報端末10の前面に設けられており、液晶ディスプレイ等の表示画面と、遊技者による押圧操作を検出するタッチパネルを備えている。このディスプレイ15には、情報端末10が情報表示装置として機能する場合に、表示制御手段として機能する制御部12の表示制御により、後述する図6〜図10に示す表示内容が表示される。
【0025】
以上に説明した情報端末10が会員登録装置として機能する場合には、図11に示すように、以下のような処理が行われる。まず情報端末10において、会員登録情報(例えば遊技者の住所,氏名,生年月日,性別,及び電子メールアドレス等)の入力がタッチパネル式のディスプレイ15により受け付けられると(S11)、該入力された会員登録情報が情報端末10からクライアントコンピュータ70に対して送信され(S12)、クライアントコンピュータ70において、新規の会員IDが制御部72により生成されると共に、前記送信された会員登録情報が該生成された新規の会員IDと対応付けて会員登録情報DB73aに記憶され(S13)、前記生成された新規の会員IDがクライアントコンピュータ70から情報端末10に対して送信され(S14)、情報端末10において、該送信された会員IDが会員カードストッカ13から搬送されたカードに対して会員カードR/W14により記録され、該会員IDが記録された会員カード6が会員カード挿入排出口14aから発行される(S15)。なお情報端末10が情報表示装置として機能する場合については後述する。
【0026】
次に図3はパチンコ機20及びカードユニット30の一例を表す正面図である。このパチンコ機20は、遊技場内に設けられた遊技島(図示外)に機種等に従って複数配置され、またカードユニット30は、各パチンコ機20に対応して(ここではパチンコ機20の左側に隣接して)配置されている。
【0027】
パチンコ機20は遊技機の一例であって、遊技媒体であるパチンコ玉を遊技領域に打ち込むことにより遊技を行うものであり、ここでは該パチンコ機20での遊技に使用されるパチンコ玉を貸し出すための処理を行う貸与処理装置として機能するカードユニット30と通信可能に接続され、該カードユニット30にて遊技に使用可能な前払い有価価値の大きさ(例えばプリペイド度数)を特定可能な情報が記録された記録媒体(例えばプリペイドカード)が受け付けられ、玉貸ボタン26bにて貸出操作が受け付けられた場合に、該カードユニット30との間でパチンコ玉の貸出に関する信号のやり取りが行われてパチンコ玉が貸し出される、いわゆるCR式のパチンコ機20である。なお遊技機はCR式のパチンコ機20には限られず、いわゆる現金式のパチンコ機も含まれる。
【0028】
このパチンコ機20は、図3に示すように、その前面に操作ハンドル25,上皿26,下皿27,及び遊技領域28等を備え、また図1に示すように、その内部に通信部21,遊技制御基板22,払出制御基板23,玉払出装置24,及び操作・表示パネル26d等を備えており、これらの各機器は図1に示すように接続されている。なお各パチンコ機20は、該パチンコ機20を特定可能な遊技機特定情報である台番号によって識別可能とされている。
【0029】
通信部21は、後述する台端末40を介して後述するホールコンピュータ50と通信可能に接続され、パチンコ機20とホールコンピュータ50との間における通信を司るものである。これにより、パチンコ機20での遊技が行われて遊技制御基板22から後述するスタート信号,特賞信号,確変信号,及び賞球信号が出力されると、パチンコ機20から台端末40を介してホールコンピュータ50に対して該信号が送信される(図11のS26を参照)。
【0030】
遊技制御基板22は遊技状態を制御するものであり、払出制御基板23は玉払出装置24を制御するものであり、玉払出装置24は前記貸し出されたパチンコ玉や後述する賞球として付与されるパチンコ玉を払い出すものである。ここで払出制御基板23は、カードユニット30の後述する玉貸信号出力端子板31aと接続されており、これにより、パチンコ玉の貸出が行われる場合に、パチンコ機20とカードユニット30との間で、パチンコ玉の貸出に関する信号のやり取りが行われる。操作ハンドル25はパチンコ玉を遊技領域28に打ち込む操作を受け付けるものである。
【0031】
上皿26は玉払出装置24から払い出されるパチンコ玉を貯留するものである。この上皿26の前面には、カードユニット30にて受け付けられているプリペイドカード(図示外)の記録情報から特定されるプリペイド度数の残数を表示する残度数表示器26aと、該残度数を使用したパチンコ玉の貸出操作を受け付ける玉貸ボタン26bと、該プリペイドカードの返却操作を受け付けるプリペイドカード返却ボタン26cが設けられている。これら残度数表示器26a,玉貸ボタン26b,及びプリペイドカード返却ボタン26cは、操作・表示パネル26dに実装されており、該操作・表示パネル26dは、払出制御基板23と通信可能に接続されている。
【0032】
下皿27は上皿26内に貯留しきれない余剰のパチンコ玉を貯留するものである。この下皿27の前面には、下皿27内に貯留されているパチンコ玉を該下皿27の下方に落下させるための玉落下レバー27aが設けられている。遊技領域28には、始動入賞口,大入賞口,一般入賞口等の複数の入賞口(図示外)や、複数種類の識別情報である図柄を可変表示可能な可変表示装置を含む遊技装置(図示外)等が設けられている。
【0033】
このパチンコ機20においては、遊技者が操作ハンドル25を操作することにより、上皿26内に貯留されているパチンコ玉が遊技領域28に1個ずつ打ち込まれて遊技が行われ、以下に説明する各種の信号が出力される。まず遊技領域28に打ち込まれて遊技に使用されたパチンコ玉(以下「打込玉」という。)が始動入賞口に入賞した場合には、可変表示装置の可変表示が開始されて所定時間の経過後に該可変表示が停止すると共に、該可変表示の停止を特定可能な情報として、1パルスのスタート信号が遊技制御基板22から出力される。
【0034】
また可変表示装置の表示結果が予め定められた所定態様となった場合には、遊技者にとって有利な遊技状態(いわゆる特賞=大当り)が発生して、閉成されていた大入賞口が開成されて前記打込玉が大入賞口に入賞可能になると共に、該特賞の発生を特定可能な情報として、該特賞の発生から終了までの間において継続的な特賞信号が遊技制御基板22から出力される。
【0035】
また可変表示装置の表示結果が予め定められた特別の所定態様となった場合には、前記特賞の発生確率が通常確率から高確率に変動する確率変動状態(以下単に「確変」という。)が発生して、該確変の発生を特定可能な情報として、該確変の発生から終了までの間において継続的な確変信号が遊技制御基板22から出力される。この確変は、初回の特賞の発生を含めて例えば合計2回の特賞が発生することにより通常確率に復帰して終了すると共に、該2回目の特賞が前記特別の所定態様となった場合には、該確変が継続(いわゆる連チャン)する。ただし遊技機が現金式のパチンコ機である場合には、該確変は発生しない。
【0036】
さらに打込玉が始動入賞口,大入賞口,一般入賞口等の各入賞口に入賞した場合には、該入賞口に対応して予め定められた所定数の遊技媒体が玉払出装置24から景品遊技媒体(即ち賞球)として付与(払出)されると共に、該賞球として付与されたパチンコ玉の数を特定可能な情報として、1個のパチンコ玉が付与される毎に1パルスの賞球信号が遊技制御基板22から出力される。
【0037】
ここで玉払出装置24から賞球として払い出されたパチンコ玉は、まず上皿26に排出され、上皿26内に貯留しきれなくなると下皿27に排出される。そして下皿27内に貯留されているパチンコ玉は、玉落下レバー27aを操作することにより、該下皿27の下方に落下されて、玉箱(図示外)に収容される。
【0038】
また各入賞口に入賞した打込玉及びいずれの入賞口にも入賞しなかった打込玉は、パチンコ機20の背後に設けられたアウトタンク(図示外)に導かれ、該アウトタンクに付設された打込玉カウンタ29にて打込玉数が計数されると共に、該打込玉数を特定可能な情報として、1個のパチンコ玉が計数される毎に1パルスの打込信号が打込玉カウンタ29から出力される。なお打込玉カウンタ29から出力された打込信号は、ここでは台端末40に対して送信される。
【0039】
カードユニット30は、前記貸与処理装置の一例であると共に、後述する読取手段を備える遊技者特定記録媒体処理装置,及び前記コンテンツ画面や遊技情報を表示する情報表示装置の一例である。このカードユニット30は、前述の如くパチンコ機20に対応して設けられ、図3に示すように、縦長の箱型の形状を呈するものであり、その前面にプリペイドカード挿入排出口33a,会員カード挿入排出口34a,会員カード返却ボタン34b,及びタッチパネル式のディスプレイ35等を備え、また図1にも示すように、その内部に玉貸信号出力端子板31a,通信部31b,制御部32,プリペイドカードR/W33,及び会員カードR/W34等を備えており、これらの各機器は図1に示すように接続されている。なお各カードユニット30は、前記台番号によって識別可能とされている。
【0040】
玉貸信号出力端子板31aは、前述の如くパチンコ機20の払出制御基板23と接続されている。通信部31bは、後述する台端末40を介してホールコンピュータ50の通信部51と通信可能に接続され、カードユニット30とホールコンピュータ50との間における通信を司るものである。また通信部31bは、後述するハブ60を介してクライアントコンピュータ70の通信部71aと通信可能に接続され、カードユニット30とクライアントコンピュータ70との間における通信を司るものである。
【0041】
制御部32は、CPU,RAM,及びROM等を有し、カードユニット30の全体の動作を制御するものである。この制御部32のRAMは、プリペイドカードR/W33にて受け付けたプリペイドカードの記録情報から特定されるプリペイド度数,会員カードR/W34にて受け付けた会員カード6に記録されている会員ID,タッチパネル式のディスプレイ35にて入力されたアクセス情報,及び該ディスプレイ35にて表示された前記コンテンツ画面や遊技情報を一時的に記憶するものである。また制御部32は表示制御手段の一例であって、ディスプレイ35に表示する表示内容の表示制御を行うものである。
【0042】
さらに制御部32はコンテンツ画面生成手段の一例であって、後述するクライアントコンピュータ70にて受信したコンテンツデータに基づいてコンテンツ画面を生成するものである。このコンテンツ画面生成手段にはウェブページを閲覧するためのアプリケーションソフトであるウェブブラウザが含まれており、前記コンテンツデータに含まれるHTMLファイルや画像ファイル等のレイアウトが解析されて文書や画像を表示するコンテンツ画面が生成される。
【0043】
また制御部32は、後述する読取手段として機能する会員カードR/W34にて読み取られた会員IDに基づいて遊技者が特定されたと判断した場合に、パチンコ機20での遊技に関連して発生する遊技情報を会員遊技者個人の会員個別遊技情報として記憶を開始するための処理を行う会員個別遊技情報記憶開始手段として機能するものである。具体的には、クライアントコンピュータ70からカードユニット30に対して会員IDの照合結果が送信された場合(図11のS24を参照)に、該会員IDの照合結果が照合一致(即ち遊技者が特定された)であるか否かの判断を行い、照合一致である(即ち遊技者が特定された)と判断した場合に、会員個別遊技情報の記憶を開始するための処理として、遊技開始信号を出力する。
【0044】
さらに制御部32は、パチンコ機20での遊技が終了したと判断した場合に、前記会員個別遊技情報の記憶を終了するための処理を行う会員個別遊技情報記憶終了手段として機能するものである。具体的には、会員カード返却ボタン34bが押圧操作されて、会員カードR/W34にて受け付けられている会員カード6が会員カード挿入排出口34aから排出された場合に、パチンコ機20での遊技が終了したと判断し、会員個別遊技情報の記憶を終了するための処理として、遊技終了信号を出力する。
【0045】
プリペイドカードR/W33は、プリペイドカード挿入排出口33aから挿入されたプリペイドカードを受け付けて、該プリペイドカードに記録された情報(例えばカードID及びプリペイド度数)を読み取るものである。ここで読み取られたプリペイドカードの記録情報からプリペイド度数が特定されて、該特定されたプリペイド度数が制御部32のRAMに記憶されると共に残度数表示器26aに表示される。またプリペイドカードR/W33は、プリペイド度数を使用したパチンコ玉の貸出が行われた場合に、該使用されたプリペイド度数が減算された後のプリペイド度数の残度数をプリペイドカードに対して記録するものでもある。なお遊技者がプリペイドカード返却ボタン26cを押圧操作すると、前記挿入されているプリペイドカードがプリペイドカード挿入排出口33aから排出される。
【0046】
会員カードR/W34は、会員カード挿入排出口34aから挿入された会員カード6を受け付けて該会員カード6に記録された会員IDを読み取る読取手段の一例である。この会員カードR/W34は、前記ICカードである会員カード6のEEPROMに記録されている情報を非接触で読み取ると共に、該EEPROMに対して情報を記録するICリーダ/ライタを備えるものである。会員カード返却ボタン34bは、会員カードR/W34にて受け付けられている会員カード6の返却操作を受け付けるボタンである。
【0047】
タッチパネル式のディスプレイ35は表示手段の一例であって、前記コンテンツ画面生成手段として機能する制御部32にて生成されたコンテンツ画面や後述するホールコンピュータ50から送信された遊技情報を含む各種の情報を表示するものである。またタッチパネル式のディスプレイ35はアクセス情報入力手段の一例であって、インターネット2上のサーバコンピュータ3にアクセスするためのアクセス情報(キーワードやURL)の入力を受け付けるものである。さらにタッチパネル式のディスプレイ35は表示情報選択手段の一例であって、表示する遊技情報(以下「表示情報」という。)の選択を受け付けるものである。
【0048】
このタッチパネル式のディスプレイ35は、表示画面が遊技者に向くようにカードユニット30の前面から前方に突出する態様で設けられており、液晶ディスプレイ等の表示画面と、遊技者による押圧操作を検出するタッチパネルを備えている。このディスプレイ35には、カードユニット30が情報表示装置として機能する場合に、表示制御手段として機能する制御部32の表示制御により、後述する図6〜図10に示す表示内容が表示される。
【0049】
以上に説明したカードユニット30が貸与処理装置として機能する場合には、以下のような処理が行われる。まずプリペイドカードがプリペイドカード挿入排出口33aから挿入されている状態で、玉貸ボタン26bが押圧操作されると、パチンコ機20とカードユニット30との間でパチンコ玉の貸出に関する信号のやり取りが行われ、予め設定されたプリペイド度数が使用されて該プリペイド度数に相当する数のパチンコ玉が玉払出装置24から払い出されて貸し出される。そして該使用されたプリペイド度数が制御部32のRAMに記憶されているプリペイド度数から減算更新され、該減算更新後のプリペイド度数がプリペイドカードR/W33にてプリペイドカードに対して記録されると共に残度数表示器26aに表示される。さらに玉貸に使用されたプリペイド度数に相当する金額である玉貸使用額を特定可能な情報として、所定の金額(例えば100円)毎に1パルスの使用額信号が制御部32から出力される。なおカードユニット30が遊技者特定記録媒体処理装置及び情報表示装置として機能する場合については後述する。
【0050】
図1に戻り、台端末40は、所定数(例えば4台)のパチンコ機20及びカードユニット30に対応して設けられ、それらとホールコンピュータ50との間において送受信されるデータを中継するものである。具体的には、台端末40は、各パチンコ機20の遊技制御基板22から出力される前記スタート信号,特賞信号,確変信号,及び賞球信号と、各打込玉カウンタ29から出力される前記打込信号と、各カードユニット30の制御部32から出力される遊技開始信号,遊技終了信号,及び前記使用額信号の各パルス信号を受信し、シリアル変換して、台番号と共にホールコンピュータ50の通信部51に対して伝達する(図11のS26を参照)。また台端末40は、各カードユニット30から前記表示情報の送信要求を受信して台番号と共にホールコンピュータ50の通信部51に対して伝達し(同S52を参照)、逆にホールコンピュータ50から該表示情報を受信して前記台番号から特定される各カードユニット30に対して伝達する(同S54を参照)。
【0051】
ホールコンピュータ50は、図1に示すように接続される通信部51,制御部52,及び記憶手段であるハードディスク53等を備えており、前述の如く遊技場内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設けられる。このハードディスク53には、遊技機別遊技情報DB53a及び会員個別遊技情報DB53bが記憶されている。
【0052】
通信部51は、前述の如く情報端末10及び台端末40と通信可能に接続されている。また通信部51は、後述するクライアントコンピュータ70の通信部71aと通信可能に接続されており、ホールコンピュータ50とクライアントコンピュータ70との間における通信を司るものである。
【0053】
制御部52は、CPU,RAM,及びROM等を有し、ホールコンピュータ50の全体の動作を制御するものである。この制御部52は、パチンコ機20での遊技に関連して発生する遊技情報を各パチンコ機20の遊技機別遊技情報として集計する遊技機別遊技情報集計手段の一例であり、遊技機別遊技情報DB53aは、該集計された遊技機別遊技情報を各パチンコ機20を特定可能な遊技機特定情報(即ち台番号)と対応付けて記憶する遊技機別遊技情報記憶手段の一例である。
【0054】
ここで制御部52には、特賞信号の受信数を加算することにより特賞回数をカウントする特賞回数カウンタ,確変信号の受信数を加算することにより確変回数をカウントする確変回数カウンタ,スタート信号の受信数を加算することによりスタート回数をカウントするスタート回数カウンタ,使用額信号の受信数を加算することにより使用額をカウントする使用額カウンタ,賞球信号の受信数を加算することにより出玉数をカウントする出玉数カウンタ,及び打込信号の受信数を加算することにより打込玉数をカウントする打込玉数カウンタが設けられており、台端末40から入力される特賞信号,確変信号,スタート信号,使用額信号,賞球信号,玉貸信号,及び打込信号に基づいて、特賞回数,確変回数,スタート回数,使用額,出玉数,及び打込玉数をパチンコ機20毎に集計する。ただし遊技機が現金式のパチンコ機である場合には確変は発生しないため、確変回数は集計されない。
【0055】
また制御部52には、前記信号のパルスを遅延回路に入力して稼働信号として出力し、該稼働信号が継続的に検出されている時間を稼働時間として算出する稼働時間算出手段が設けられており、該算出された稼働時間がパチンコ機20毎に集計される。また制御部52には、前記集計された出玉数と打込玉数に基づいて、「出玉数−打込玉数」の式で差玉数を算出する差玉数算出手段が設けられており、該算出された差玉数がパチンコ機20毎に集計される。さらに制御部52には、前記集計された特賞回数とスタート回数に基づいて、「スタート回数÷特賞回数」の式で特賞間スタート回数を算出する特賞間スタート回数算出手段が設けられており、該算出された特賞間スタート回数がパチンコ機20毎に集計される。
【0056】
そして遊技機別遊技情報DB53aには、図4に示すように、日付毎のデータテーブルが設けられており、各データテーブルにおいて、前記集計された特賞回数,確変回数,稼働時間,スタート回数,使用額,差玉数,及び特賞間スタート回数の遊技機別遊技情報が、パチンコ機20の台番号及び機種名と対応付けて記憶される。この遊技機別遊技情報DB53aでは、予め設定された期間(例えば1月間,半年間,1年間等)の遊技機別遊技情報が記憶される。なお該期間は、ホールコンピュータ50において任意に設定可能である。
【0057】
以上に説明した制御部52が遊技機別遊技情報集計手段として機能する場合には、図11に示すように、以下のような処理が行われる。まず特賞信号,確変信号,スタート信号,使用額信号,賞球信号,玉貸信号,及び打込信号の各種の信号がパチンコ機20及びカードユニット30から台端末40を介してホールコンピュータ50に対して送信されると(S26)、ホールコンピュータ50において、該送信された各種の信号に基づいて遊技機別遊技情報が制御部52により集計されると共に、該集計された遊技機別遊技情報が遊技機別遊技情報DB53aに設けられている該集計された日付のデータテーブルにおいてパチンコ機20の台番号及び機種名と対応付けて記憶される(S27)。
【0058】
また、制御部52は、会員個別遊技情報記憶開始手段として機能する制御部32における処理(ここでは遊技開始信号の出力)に基づく前記記憶の開始から会員個別遊技情報記憶終了手段として機能する制御部32における処理(ここでは遊技終了信号の出力)に基づく前記記憶の終了までの間に発生した会員個別遊技情報を集計する会員個別遊技情報集計手段の一例であり、会員個別遊技情報DB53bは、該集計された会員個別遊技情報を会員IDと対応付けて会員遊技者個人の会員個別遊技情報として記憶する会員個別遊技情報記憶手段の一例である。
【0059】
ここで制御部52には、前述したのと同様の特賞回数カウンタ,確変回数カウンタ,スタート回数カウンタ,使用額カウンタ,出玉数カウンタ,及び打込玉数カウンタが設けられており、前述したのと同様に特賞回数,確変回数,スタート回数,使用額,出玉数,及び打込玉数が会員ID毎に集計される。ただし遊技機が現金式のパチンコ機である場合には確変は発生しないため、確変回数は集計されない。
【0060】
また制御部52には、台端末40から入力される遊技開始信号,及び遊技終了信号に基づいて、「遊技終了信号の受信時刻−遊技開始信号の受信時刻」の式で遊技時間を算出する遊技時間算出手段が設けられており、該算出された遊技時間が会員ID毎に集計される。さらに制御部52には前述したのと同様の差玉数算出手段,及び特賞間スタート回数算出手段が設けられており、前述したのと同様に差玉数,及び特賞間スタート回数が会員ID毎に集計される。
【0061】
そして会員個別遊技情報DB53bには、図5に示すように、会員個別遊技情報が集計された日付,遊技を行ったパチンコ機20の台番号と機種名,後述するように集計された特賞回数,確変回数,遊技時間,スタート回数,使用額,差玉数,及び特賞間スタート回数の会員個別遊技情報が、遊技者の会員IDと対応付けて会員個別遊技情報として記憶される。この会員個別遊技情報DB53bでは、予め設定された期間(例えば1月間,半年間,1年間等)の会員個別遊技情報が記憶される。なお該期間は、ホールコンピュータ50において任意に設定可能である。
【0062】
以上に説明した制御部52が会員個別遊技情報集計手段として機能する場合には、図11に示すように、以下のような処理が行われる。まず遊技者特定記録媒体処理装置として機能するカードユニット30において、会員カードR/W34により会員カード6が受け付けられると(S21)、該会員カード6に記録されている会員IDがカードユニット30からクライアントコンピュータ70に対して送信され(S22)、クライアントコンピュータ70において、前記送信された会員IDと後述する会員登録情報DB73aに記憶されている情報が照合され(S23)、該会員IDの照合結果がクライアントコンピュータ70からカードユニット30に対して送信されると共に(S24)、該会員IDと前記カードユニット30に対応するパチンコ機20の台番号がクライアントコンピュータ70からホールコンピュータ50に対して送信され(S25)、ホールコンピュータ50において、会員個別遊技情報DB53bに設けられている該送信された会員IDの欄に日付及び該送信されたパチンコ機20の台番号と機種名が記憶される。
【0063】
次に会員個別遊技情報記憶開始手段として機能する制御部32にて前記送信された照合結果に基づいて遊技者が特定されたか否かの判断が行われ、該遊技者が特定されたと判断されて前記遊技開始信号が制御部32から出力され、該遊技開始信号がホールコンピュータ50に入力されると、該遊技開始信号の受信時刻が制御部52のRAMに記憶される共に、制御部52により会員個別遊技情報の集計が開始される。
【0064】
具体的には、特賞信号,確変信号,スタート信号,使用額信号,賞球信号,玉貸信号,及び打込信号の各種の信号がパチンコ機20及びカードユニット30から台端末40を介してホールコンピュータ50に対して送信されると(S26)、ホールコンピュータ50において、制御部52に設けられている特賞回数カウンタ,確変回数カウンタ,スタート回数カウンタ,使用額カウンタ,出玉数カウンタ,及び打込玉数カウンタにより、該送信された各種の信号に基づいて特賞回数,確変回数,スタート回数,使用額,出玉数,及び打込玉数が会員ID毎に集計されると共に、該集計された会員個別遊技情報が会員個別遊技情報DB53bに設けられている前記会員IDの欄に会員個別遊技情報として記憶される。
【0065】
次にカードユニット30の会員カード返却ボタン34bが押圧操作されて、会員カードR/W34にて受け付けられている会員カード6が会員カード挿入排出口34aから排出された場合に、会員個別遊技情報記憶終了手段として機能する制御部32にてパチンコ機20での遊技が終了したと判断されて前記遊技終了信号が制御部32から出力され、該遊技終了信号がホールコンピュータ50に入力されると、該遊技終了信号の受信時刻が制御部52のRAMに記憶される共に、制御部52にて会員個別遊技情報の集計が終了される。
【0066】
具体的には、制御部52に設けられている遊技時間算出手段,差玉数算出手段,及び特賞間スタート回数算出手段により、前記集計された値に基づいて遊技時間,差玉数,及び特賞間スタート回数が会員ID毎に集計されると共に、該集計された会員個別遊技情報が会員個別遊技情報DB53bに設けられている前記会員IDの欄に会員個別遊技情報として記憶される。そして各カウンタがリセットされる。以上のようにして会員個別遊技情報が集計され、該会員個別遊技情報が集計された日付と対応付けて記憶される(S28)。
【0067】
図1に戻り、ハブ(HUB)60は、所定数(例えば4台)のカードユニット30に対応して設けられ、それらとクライアントコンピュータ70との間において送受信されるデータを中継するものである。具体的には、ハブ60は、各カードユニット30から前記アクセス情報を受信して台番号と共にクライアントコンピュータ70の通信部71aに対して伝達し(図11のS42を参照)、逆にクライアントコンピュータ70からコンテンツデータを受信して前記台番号から特定される各カードユニット30に対して伝達する(同S44を参照)。またハブ60は、カードユニット30にて電子メールの送信要求が受け付けられた場合に(同S46又はS56を参照)、各カードユニット30から会員IDとアクセス情報やコンテンツ画面(同S47を参照)又は会員IDと遊技情報(同S57を参照)を受信して台番号と共にクライアントコンピュータ70の通信部71aに対して伝達する。
【0068】
クライアントコンピュータ70は、会員登録情報を遊技者を特定可能な遊技者特定情報と対応付けて記憶する会員管理手段の一例であると共に、前記アクセス情報入力手段として機能するタッチパネル式のディスプレイ15又は35にて受け付けたアクセス情報に基づいて、サーバコンピュータから送信されるコンテンツデータを受信する通信手段,及び前記アクセス情報入力手段として機能するタッチパネル式のディスプレイ15又は35にて受け付けたアクセス情報や前記コンテンツ画面生成手段として機能する制御部12又は32にて生成されたコンテンツ画面や前記遊技情報を含む電子メールを作成し、該作成した電子メールを遊技者が指定した電子メールアドレス宛に送信する電子メール送信手段の一例である。このクライアントコンピュータ70は、図1に示すように接続される通信部71a,71b,制御部72,記憶手段であるハードディスク73,及び電子メール作成部74等を備えており、前述の如く遊技場内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設けられる。このハードディスク73には、会員登録情報DB73aが記憶されている。
【0069】
通信部71aは、前述の如く情報端末10の通信部11,ホールコンピュータ50の通信部51,及びハブ60と通信可能に接続されている。
【0070】
通信部71bは、インターネット2に接続されている。これにより、前記アクセス情報入力手段として機能するタッチパネル式のディスプレイ15又は35にて受け付けたアクセス情報に基づいて、該インターネット2上のサーバコンピュータ3にアクセスされる。具体的には、アクセス情報としてキーワードが入力された場合にはインターネットキーワード機能により該キーワードと関連のあるサーバコンピュータ3が検索されて該検索されたサーバコンピュータ3にアクセスされ、アクセス情報としてURLが入力された場合には該URLから特定されるサーバコンピュータ3にアクセスされる(図11のS43を参照)。また該アクセスされたサーバコンピュータ3から送信されるコンテンツデータが受信される。さらに電子メール作成部74にて作成された電子メールが遊技者が指定した電子メールアドレス宛に送信される(同S48又はS58を参照)。
【0071】
制御部72は、CPU,RAM,及びROM等を有し、クライアントコンピュータ70の全体の動作を制御するものである。この制御部72は、前述の如く、新規の会員IDの生成や(図11のS13を参照)、会員IDの照合(同S23又はS33を参照)を行うものである。会員登録情報DB73aは、会員登録情報を遊技者を特定可能な情報(即ち会員ID)と対応付けて記憶するものである。電子メール作成部74は、前記アクセス情報入力手段として機能するタッチパネル式のディスプレイ15又は35にて受け付けたアクセス情報や前記コンテンツ画面生成手段として機能する制御部12又は32にて生成されたコンテンツ画面や前記遊技情報を含む電子メールを作成するものであり、ここでは遊技場の営業中にはそれらのデータを会員IDに対応付けて記憶しておき、遊技場の営業終了後に該記憶されているデータを含む電子メールを作成する。
【0072】
ここで情報表示装置として機能する情報端末10及び各カードユニット30では、次に説明する図6〜図10に示すように、表示制御手段として機能する制御部12及び32により、表示手段として機能するディスプレイ15及び35の表示内容の表示制御が行われ、コンテンツ画面や遊技情報(個人データ及び台データ)の表示が行われる。なおディスプレイ15及び35の表示内容は、会員カード6の受付中と非受付中とで変更される。また各画面において、「前へ」ボタンが押圧操作されると一つ前の画面に戻る。以下、各画面の表示内容について説明する。
【0073】
まず図6は情報端末10又はカードユニット30のディスプレイ15又は35に表示されるメニュー画面,アクセス情報入力画面,及びコンテンツ表示画面等の一例を表す図である。まず会員カードR/W14又は34にて会員カード6の受付中に、ディスプレイ15又は35に表示される「メニュー」ボタン(図示外)が押圧操作されると、D1でメニュー画面が表示される。このメニュー画面では、メニューの選択を指示する旨の文言が表示されると共に、該選択をするためのボタンとして、「インターネット」ボタン,「台データ」ボタン,及び「個人データ」ボタンが表示される。ここで「インターネット」ボタンが押圧操作されると、D3に進む。また「台データ」ボタンが押圧操作されると、後述する図7のD11に進む。さらに「個人データ」ボタンが押圧操作されると、後述する図7のD12に進む。
【0074】
一方、会員カードR/W14又は34にて会員カード6の非受付中に、ディスプレイ15又は35に表示される「メニュー」ボタン(図示外)が押圧操作されると、D2でメニュー画面が表示される。このメニュー画面では、メニューの選択を指示する旨の文言が表示されると共に、該選択をするためのボタンとして、「インターネット」ボタン,及び「台データ」ボタンが表示される。なお会員登録をしていない遊技者については会員個別遊技情報の集計・記憶は行われないため、「個人データ」ボタンは表示されない。ここで「インターネット」ボタンが押圧操作されると、D3に進む。また「台データ」ボタンが押圧操作されると、後述する図8のD21に進む。
【0075】
D3ではアクセス情報入力画面が表示される。このアクセス情報入力画面では、アクセス情報としてキーワード又はURLの入力を指示する旨の文言が表示されると共に、キーボードが表示される。ここでキーボードが押圧操作されてアクセス情報(ここでは「パチンコ 新台入替」というキーワード)が入力され、かつ「決定」ボタンが押圧操作されると、該入力されたアクセス情報が制御部12又は32のRAMに記憶されると共に情報端末10又はカードユニット30からクライアントコンピュータ70に対して送信される。そしてクライアントコンピュータ70において、該送信されたアクセス情報に基づいてインターネット2上のサーバコンピュータ3にアクセスされ、該アクセスされたサーバコンピュータ3から送信されるコンテンツデータが受信され、該受信されたコンテンツデータがクライアントコンピュータ70から情報端末10又はカードユニット30に対して送信される。さらに情報端末10又はカードユニット30において、コンテンツ画面生成手段として機能する制御部12又は32により前記送信されたコンテンツデータに基づいてコンテンツ画面が生成され、D4に進む。
【0076】
D4ではコンテンツ表示画面が表示される。このコンテンツ表示画面では、コンテンツ画面生成手段として機能する制御部12又は32により生成されたコンテンツ画面が表示され、該コンテンツ画面(ウェブページ)のインターネット2上における場所を指し示すURLが「アドレス」欄に表示されると共に、「戻る」ボタン,「進む」ボタン,「記憶」ボタン,「入力」ボタン,及び「メール」ボタンが表示される。ここでコンテンツ画面においてリンクが貼られている部分が押圧操作されると、該リンク先のウェブページが表示される。また「戻る」ボタンが押圧操作されると一つ前に表示されていたウェブページに戻り、「進む」ボタンが押圧操作されると一つ先に表示されていたウェブページに進む。また「記憶」ボタンが押圧操作されると、表示されているコンテンツ画面が制御部12又は32のRAMに記憶される。また「入力」ボタンが押圧操作されると、D3に戻る。さらに「メール」ボタンが押圧操作されると、D5に進む。
【0077】
このように、本発明に係る遊技用装置1では、情報表示装置として機能する情報端末10又はカードユニット30によりコンテンツ画面が表示されるので、遊技者の好みにあった情報を提供できる。特にカードユニット30はパチンコ機20に対応して設けられているので、遊技者がパチンコ機20に居ながらにしてインターネット2にアクセスしてコンテンツ画面を閲覧可能であり、遊技者にとって便利であると共に、遊技場にとっては遊技に対する付加価値を付与して他店との差別化を図ることにより遊技者の顧客化が望める。またカードユニット30は既設の貸与処理装置であるので、パチンコ機20及びカードユニット30が配列されている遊技島のレイアウトを変更する必要が無く、遊技用装置1を容易に導入できる。
【0078】
D5では送信内容指定画面が表示される。この送信内容指定画面では、電子メールの送信内容の指定を指示する旨の文言が表示されると共に、該指定をするためのボタンとして、「キーワードとURL」ボタン,及び「記憶したコンテンツ画面」ボタンが表示される。ここで「キーワードとURL」ボタン,及び/又は「記憶したコンテンツ画面」ボタンが押圧操作され、かつ「決定」ボタンが押圧操作されると、前記会員カード6の受付中である場合にはD6に進み、前記会員カード6の非受付中である場合にはD7に進む。このように、本発明に係る遊技用装置1では、電子メールの送信内容として、データ容量が比較的少ないキーワードやURLか、データ容量が比較的多いコンテンツ画面かを指定できるので、遊技者のニーズに合った電子メールを送信できる。
【0079】
D6では送信先指定画面が表示される。この送信先指定画面では、会員IDと対応付けて登録されている電子メールアドレス(ここでは「aaa@xyz.com」)が表示され、電子メールの送信先の指定を指示する文言が表示されると共に、該指定をするためのボタンとして、「登録アドレス」ボタン,及び「アドレスを入力」ボタンが表示される。ここで「登録アドレス」ボタンが押圧操作されて電子メールの送信要求が受け付けられると、制御部12又は32のRAMに記憶されている会員ID及び該制御部12又は32のRAMに記憶されているキーワード,URL,コンテンツ画面のうちから前記送信内容指定画面にて指定された送信内容が情報端末10又はカードユニット30からクライアントコンピュータ70に対して送信され、D1に戻る。そしてクライアントコンピュータ70において、該送信されたデータに基づいて電子メールが作成され、該作成された電子メールが会員IDと対応付けて登録されている電子メールアドレス宛に送信される。このように、本発明に係る遊技用装置1では、会員IDと対応付けて登録されている電子メールアドレス宛に電子メールが送信されるので、該電子メールの送信毎に遊技者が電子メールアドレスを入力する必要が無く、遊技者にとって便利であると共に、遊技場にとっては会員登録の増加による遊技者の顧客化が望める。なおD6で「アドレス入力」ボタンが押圧操作されると、D7に進む。
【0080】
D7ではアドレス入力画面が表示される。このアドレス入力画面では、電子メールの送信先の入力を指示する文言が表示されると共に、キーボードが表示される。ここでキーボードが押圧操作されて電子メールアドレス(ここでは「bbb@xyz.com」)が入力され、かつ「決定」ボタンが押圧操作されて電子メールの送信要求が受け付けられると、該入力された電子メールアドレスと、制御部12又は32のRAMに記憶されている会員ID及び該制御部12又は32のRAMに記憶されているキーワード,URL,コンテンツ画面のうちから前記送信内容指定画面にて指定された送信内容が情報端末10又はカードユニット30からクライアントコンピュータ70に対して送信され、前記会員カード6の受付中である場合にはD1に戻り、前記会員カード6の非受付中である場合にはD2に戻る。なお前記入力される電子メールアドレスは、遊技者の電子メールアドレスのみならず、該遊技者の知人等の電子メールアドレスでも良い。このように、本発明に係る遊技用装置1では、会員登録をしていない遊技者や遊技者の知人等に対しても電子メールが送信されるので、遊技者にとって便利である。
【0081】
次に図7は会員カード6の受付中に情報端末10又はカードユニット30のディスプレイ15又は35に表示される表示情報選択画面(D11〜D14)及び遊技情報表示画面(D15)等の一例を表す図である。D11は、前述の如く図6のD1で「台データ」ボタンが押圧操作されて表示する遊技情報として台データが選択された場合に表示される画面であり、表示する台データの種類の選択を指示する旨の文言が表示されると共に、該選択をするためのボタンとして、「全台」ボタン,「遊技をした機種」ボタン,「機種選択」ボタン,及び「台番号指定」ボタンが表示される。ここで「全台」ボタン,又は「遊技をした機種」ボタンが押圧操作されると、該選択内容が制御部12又は32のRAMに記憶されて、D12に進む。また「機種選択」ボタンが押圧操作されると、該機種を選択するための機種選択ボタンが表示される機種選択画面(図示外)が表示され、該機種選択画面で機種選択ボタンが押圧操作されて機種が選択されると、該選択内容が制御部12又は32のRAMに記憶されて、D12に進む。さらに「台番号指定」ボタンが押圧操作されると、該台番号を指定するためのテンキーが表示される台番号指定画面(図示外)が表示され、該機台番号指定画面でテンキーが押圧操作されて台番号が指定されると、該指定内容が制御部12又は32のRAMに記憶されて、D12に進む。
【0082】
D12は、前記D11から進んできた場合と、前述の如く図6のD1で「個人データ」ボタンが押圧操作されて表示する遊技情報として個人データが選択された場合に表示される画面であり、表示する遊技情報(ここでは台データ又は個人データ)の日付の選択を指示する旨の文言が表示されると共に、該選択をするためのボタンとして「本日」ボタンが表示され、また日付を指定するための入力領域とテンキーが表示され、さらに「遊技日を表示」ボタンが表示される。ここで「本日」ボタンが押圧操作されると、該選択内容が制御部12又は32のRAMに記憶されて、D14に進む。また入力領域が押圧操作されてテンキーが押圧操作されると、該入力領域に例えば○月○日というように日付が入力され、該選択内容が制御部12又は32のRAMに記憶されて、D14に進む。このようにして選択された日付に対応する台データや個人データが後述するD15で表示されるので、遊技者は希望する日付の台データや個人データを容易に把握できる。
【0083】
さらにD12で「遊技日を表示」ボタンが押圧操作されると、D13で、今月のカレンダーが表示されると共に、該カレンダー上で今月の遊技日(即ち会員個別遊技情報DB53bに記憶されている会員個別遊技情報の日付)に○印が付されて表示される。なお「前月」が押圧操作されると、前月のカレンダーが表示されると共に、該カレンダー上で前月の遊技日に○印が付されて表示される。ここで○印が付された遊技日が押圧操作されて該遊技日が選択されると、該選択内容が制御部12又は32のRAMに記憶されて、D14に進む。このように、個人データが記憶されている日付が表示されるので、遊技者は遊技をした日付を忘れている場合であっても該遊技をした日付の個人データや台データを容易に把握できる。
【0084】
D14では、遊技情報(ここでは台データ又は個人データ)の集計期間の設定を指示する旨の文言が表示されると共に、該設定をするためのボタンとして、「指定日のみ」ボタン,「過去3日間」ボタン,「過去1週間」ボタン,及び「過去1月間」ボタンが表示される。このD14でいずれかのボタンが押圧操作されると、遊技情報の集計期間として該押圧操作されたボタンに係る所定期間が設定され、該設定内容が制御部12又は32のRAMに記憶される。このように、台データや個人データが集計される所定期間を設定できるので、遊技者は希望する期間について集計された台データや個人データを容易に把握できる。
【0085】
そして情報端末10又はカードユニット30からホールコンピュータ50に対して前述の如く選択・指定・設定されて制御部12又は32のRAMに記憶されている内容に係る表示情報の送信が要求され、逆にホールコンピュータ50から情報端末10又はカードユニット30に対して該表示情報が送信されて制御部12又は32のRAMに記憶され、D15で、制御部12又は32のRAMに記憶されている表示情報(ここでは台データ又は個人データ)が表示される。
【0086】
このように、本発明に係る遊技用装置1では、情報表示装置として機能する情報端末10又はカードユニット30により遊技情報(台データや個人データ)が表示されるので、遊技者に対して遊技情報を容易に提供でき、遊技者は該提供される遊技情報を参考にして遊技を行うパチンコ機20を選択したり自己の遊技結果(勝敗や頻度等)の分析を行うことができる。特にカードユニット30はパチンコ機20に対応して設けられているので、遊技者がパチンコ機20に居ながらにして自己やパチンコ機20の遊技情報を閲覧可能であり、遊技場内の所定箇所に設けられる情報端末10まで出向いて該遊技情報を閲覧する必要がないため、パチンコ機20の稼働を向上できる。
【0087】
またD15では「メール」ボタンが表示される。このD15で「メール」ボタンが押圧操作されると、D16で前記D6と同様の送信先指定画面が表示される。ここで「登録アドレス」ボタンが押圧操作されて電子メールの送信要求が受け付けられると、制御部12又は32のRAMに記憶されている会員ID及び遊技情報(ここでは台データ又は個人データ)が情報端末10又はカードユニット30からクライアントコンピュータ70に対して送信され、D1に戻る。そしてクライアントコンピュータ70において、該送信されたデータに基づいて電子メールが作成され、該作成された電子メールが会員IDと対応付けて登録されている電子メールアドレス宛に送信される。
【0088】
前記D16で「アドレス入力」ボタンが押圧操作されると、D17で前記D7と同様のアドレス入力画面が表示される。ここでキーボードが押圧操作されて電子メールアドレス(ここでは「bbb@xyz.com」)が入力され、かつ「決定」ボタンが押圧操作されて電子メールの送信要求が受け付けられると、該入力された電子メールアドレスと、制御部12又は32のRAMに記憶されている会員ID及び遊技情報が情報端末10又はカードユニット30からクライアントコンピュータ70に対して送信され、D1に戻る。
【0089】
次に図8は会員カード6の非受付中に情報端末10又はカードユニット30のディスプレイ15又は35に表示される表示情報選択画面(D21〜D24)及び遊技情報表示画面(D25)等の一例を表す図である。D21は、前述の如く図6のD2で「台データ」ボタンが押圧操作されて表示する遊技情報として台データが選択された場合に表示される画面であり、表示する台データの種類の選択を指示する旨の文言が表示されると共に、該選択をするためのボタンとして、「全台」ボタン,「機種選択」ボタン,及び「台番号指定」ボタンが表示される。ここで「全台」ボタンが押圧操作されると、該選択内容が制御部12又は32のRAMに記憶されて、D22に進む。また「機種選択」ボタンが押圧操作されると、該機種を選択するための機種選択ボタンが表示される機種選択画面(図示外)が表示され、該機種選択画面で機種選択ボタンが押圧操作されて機種が選択されると、該選択内容が制御部12又は32のRAMに記憶されて、D22に進む。さらに「台番号指定」ボタンが押圧操作されると、該台番号を指定するためのテンキーが表示される台番号指定画面(図示外)が表示され、該機台番号指定画面でテンキーが押圧操作されて台番号が指定されると、該指定内容が制御部12又は32のRAMに記憶されて、D22に進む。
【0090】
D22では、表示する遊技情報(ここでは台データ)の日付の選択を指示する旨の文言が表示されると共に、該選択をするためのボタンとして「本日」ボタンが表示され、また日付を指定するための入力領域とテンキーが表示される。ここで「本日」ボタンが押圧操作されると、該選択内容が制御部12又は32のRAMに記憶されて、D24に進む。また入力領域が押圧操作されてテンキーが押圧操作されると、該入力領域に例えば○月○日というように日付が入力され、該選択内容が制御部12又は32のRAMに記憶されて、D24に進む。このようにして選択された日付に対応する台データが後述するD25で表示されるので、遊技者は希望する日付の台データを容易に把握できる。
【0091】
D24では、遊技情報(ここでは台データ)の集計期間の設定を指示する旨の文言が表示されると共に、該設定をするためのボタンとして、「指定日のみ」ボタン,「過去3日間」ボタン,「過去1週間」ボタン,及び「過去1月間」ボタンが表示される。このD24でいずれかのボタンが押圧操作されると、遊技情報の集計期間として該押圧操作されたボタンに係る所定期間が設定され、該設定内容が制御部12又は32のRAMに記憶される。このように、台データが集計される所定期間を設定できるので、遊技者は希望する期間について集計された台データを容易に把握できる。
【0092】
そして情報端末10又はカードユニット30からホールコンピュータ50に対して前述の如く選択・指定・設定されて制御部12又は32のRAMに記憶されている内容に係る表示情報の送信が要求され、逆にホールコンピュータ50から情報端末10又はカードユニット30に対して該表示情報が送信されて制御部12又は32のRAMに記憶され、D25で、制御部12又は32のRAMに記憶されている表示情報(ここでは台データ)が表示される。
【0093】
このように、本発明に係る遊技用装置1では、会員カード6の非受付中であっても遊技機別遊技情報(台データ)が表示されるので、会員カード6を所有していない遊技者に対しても遊技情報を提供でき、遊技者は該提供される遊技情報を参考にして遊技を行うパチンコ機20を選択することができる。特にカードユニット30はパチンコ機20に対応して設けられているので、遊技者がパチンコ機20に居ながらにしてパチンコ機20の遊技情報を閲覧可能であり、遊技場内の所定箇所に設けられる情報端末10まで出向いて該遊技情報を閲覧する必要がないため、パチンコ機20の稼働を向上できる。
【0094】
またD25では「メール」ボタンが表示される。このD25で「メール」ボタンが押圧操作されると、D27で前記D7と同様のアドレス入力画面が表示される。ここでキーボードが押圧操作されて電子メールアドレス(ここでは「bbb@xyz.com」)が入力され、かつ「決定」ボタンが押圧操作されて電子メールの送信要求が受け付けられると、該入力された電子メールアドレスと、制御部12又は32のRAMに記憶されている会員ID及び遊技情報が情報端末10又はカードユニット30からクライアントコンピュータ70に対して送信され、D2に戻る。
【0095】
次に図9は情報端末10又はカードユニット30のディスプレイ15又は35に表示される会員個別遊技情報(個人データ)の一例を表す図である。ここでの個人データは、図7のD12又はD13で指定日として2002年5月15日が選択され、同D14で集計期間として過去1月間が設定された場合の例を示すものである。この場合には、会員個別遊技情報DB53bに記憶されている会員個別遊技情報が該集計期間分だけ抽出され、前記会員個別遊技情報集計手段として機能する制御部52により該抽出された会員個別遊技情報が該集計期間について機種毎に集計されて、同D15で表示される。
【0096】
この個人データには、まず1段目に、日付と遊技をした遊技場名が表示される。また2段目に、データの内容として、個人データである旨,会員ID,遊技者の氏名,及び集計期間が表示される。また3段目に、遊技をした1機種目のパチンコ機20(CRF.○○○SP)に係る機種毎の個人データとして、遊技をしたパチンコ機20の台番号,特賞回数,確変回数,遊技時間,スタート回数,使用額,差玉数,及び特賞間スタート回数の各値が遊技をした日付と対応付けて表示されると共に、それらの各値が集計された合計や平均が表示される。さらに4段目に、遊技をした2機種目のパチンコ機20(現金機F.×××DX)に係る機種毎の個人データとして、前記と同様の項目が表示される。ただし現金機F.×××DXでは確変は発生しないため、確変回数及びその合計や平均は含まれない。このように、機種毎の個人データが表示されるので、遊技者は機種同士の遊技傾向を容易に把握できると共に機種内における各パチンコ機20の遊技傾向を容易に把握できる。また、所定期間について集計された個人データが表示されるので、遊技者は個人データを集計する手間が省ける。
【0097】
なお図7のD14で集計期間として指定日のみ(即ち1日間),過去3日間,又は過去1週間が設定された場合には、該選択された期間に係る個人データが表示される。また3機種以上のパチンコ機20で遊技が行われている場合には、該3機種以上のパチンコ機20に係る機種毎の個人データが5段目以降に表示される。
【0098】
次に図10は、情報端末10又はカードユニット30のディスプレイ15又は35に表示される遊技機別遊技情報(台データ)の一例を表す図である。ここでの個人データは、図7のD11で台データの種類として遊技をした機種が選択され、同D12又はD13で指定日として2002年5月15日が選択され、同D14で集計期間として指定日のみ(即ち1日間)が設定された場合の例を示すものである。この場合には、遊技機別遊技情報DB53aに記憶されている遊技機別遊技情報が該集計期間分だけ抽出されて、同D15で表示される。
【0099】
この台データには、まず1段目に、日付と遊技をした遊技場名が表示される。また2段目に、データの内容として、台データである旨,表示データの種類,及び集計日が表示される。また3段目に、遊技をした1機種目のパチンコ機20(CRF.○○○SP)に係る機種毎の台データとして、特賞回数,確変回数,遊技時間,スタート回数,使用額,差玉数,及び特賞間スタート回数の各値がパチンコ機20の台番号と対応付けて表示されると共に、それらの各値が集計された合計や平均が表示される。さらに4段目に、遊技をした2機種目のパチンコ機20(現金機F.×××DXの152番台)に係る機種毎の台データとして、前記と同様の項目が表示される。ただし現金機F.×××DXでは確変は発生しないため、確変回数及びその合計や平均は含まれない。
【0100】
なお3機種以上のパチンコ機20で遊技が行われている場合には、該3機種以上のパチンコ機20に係る機種毎の台データが5段目以降に表示される。また図7のD11又は図8のD21で台データの種類として機種指定や台番号が選択された場合には、該選択された機種や台番号に係る台データが表示される。さらに図7のD14又は図8のD24で集計期間として過去3日間,過去1週間,又は過去1月間が設定された場合には、該選択された期間に係る台データが日付毎に表示される。
【0101】
以上に説明した情報端末10及びカードユニット30が情報表示装置として機能する場合には、図11に示すように、以下のような処理が行われる。まず情報表示装置として機能する情報端末10において、会員カードR/W14により会員カード6が受け付けられると(S31)、該会員カード6に記録されている会員IDが情報端末10からクライアントコンピュータ70に対して送信され(S32)、クライアントコンピュータ70において、前記送信された会員IDと後述する会員登録情報DB73aに記憶されている情報が照合され(S33)、該会員IDの照合結果がクライアントコンピュータ70から情報端末10に対して送信される(S34)。ここで遊技者特定記録媒体処理装置として機能するカードユニット30とクライアントコンピュータ70においては、前記S21〜S24の処理が行われる。そして情報表示装置として機能する情報端末10又はカードユニット30において、ディスプレイ15又は35に表示される「メニュー」ボタン(図示外)が押圧操作されると、前記会員カード6の受付中には図6のD1に示すメニュー画面が表示され、前記会員カード6の非受付中には図6のD2に示すメニュー画面が表示される(S40)。
【0102】
次に該メニュー画面において「インターネット」ボタンが押圧操作されると、図6のD3に示すようにアクセス情報入力画面がディスプレイ15又は35に表示され、インターネット2上のサーバコンピュータ3にアクセスするためのアクセス情報(キーワードやURL)の入力がタッチパネル式のディスプレイ15又は35により受け付けられると(S41)、該入力されたアクセス情報が制御部12又は32のRAMに記憶されると共に情報端末10又はカードユニット30からホールコンピュータ50に対して送信され(S42)、クライアントコンピュータ70において、該送信されたアクセス情報に基づいてインターネット2上のサーバコンピュータ3にアクセスされ、該アクセスされたサーバコンピュータ3から送信されるコンテンツデータが受信され(S43)、該受信されたコンテンツデータがクライアントコンピュータ70から情報端末10又はカードユニット30に対して送信され(S44)、情報端末10又はカードユニット30において、該送信されたコンテンツデータに基づいてコンテンツ画面生成手段として機能する制御部12又は32によりコンテンツ画面が生成され、該生成されたコンテンツ画面が図6のD4に示すコンテンツ表示画面でディスプレイ15又は35に表示される(S45)。なお該コンテンツ表示画面で「記憶」ボタンが押圧操作されると、該コンテンツ表示画面に表示されているコンテンツ画面が制御部12又は32のRAMに記憶される。
【0103】
そして情報端末10又はカードユニット30において、タッチパネル式のディスプレイ15又は35において図6のD5に示す送信内容指定画面で電子メールの送信内容が指定され、同D6に示す送信先指定画面で「登録アドレス」ボタンが押圧操作されて電子メールの送信先として会員IDと対応付けて登録されている電子メールアドレスが指定されて電子メールの送信要求が受け付けられると(S46)、前記制御部12又は32のRAMに記憶されている会員ID及び該制御部12又は32のRAMに記憶されているキーワード,URL,コンテンツ画面のうちから前記送信内容指定画面にて指定された送信内容が情報端末10又はカードユニット30からクライアントコンピュータ70に対して送信され(S47)、クライアントコンピュータ70において、該送信された会員IDに基づいて該会員IDに対応付けて登録されている電子メールアドレスが会員登録情報DB73aから抽出され、前記送信されたキーワード,URL,コンテンツ画面を含む電子メール(図12を参照)が電子メール作成部74にて作成され、該作成された電子メールが前記抽出された電子メールアドレス宛に通信部71bから送信される(S48)。
【0104】
また情報端末10又はカードユニット30において、タッチパネル式のディスプレイ15又は35において図6のD5に示す送信内容指定画面で電子メールの送信内容が指定され、同D7で電子メールアドレスが入力されて電子メールの送信先として該入力された電子メールアドレスが指定されて電子メールの送信要求が受け付けられると(S46)、該入力された電子メールアドレスと、前記制御部12又は32のRAMに記憶されている会員ID及び該制御部12又は32のRAMに記憶されているキーワード,URL,コンテンツ画面のうちから前記送信内容指定画面にて指定された送信内容が情報端末10又はカードユニット30からクライアントコンピュータ70に対して送信され(S47)、クライアントコンピュータ70において、前記送信されたキーワード,URL,コンテンツ画面を含む電子メール(図12を参照)が電子メール作成部74にて作成され、該作成された電子メールが前記入力された電子メールアドレス宛に通信部71bから送信される(S48)。
【0105】
一方、前記メニュー画面において「台データ」ボタン,又は「個人データ」ボタンが押圧操作されると、図7のD11〜D14又は図8のD21〜D24に示すように表示情報選択画面がディスプレイ15又は35に表示され、該ディスプレイ15又は35に表示される遊技情報である表示情報の選択がタッチパネル式のディスプレイ15又は35により受け付けられると(S51)、該表示情報の送信要求が情報端末10又はカードユニット30からホールコンピュータ50に対して送信され(S52)、ホールコンピュータ50において、該表示情報が遊技機別遊技情報DB53aに記憶されている遊技機別遊技情報又は会員個別遊技情報DB53bに記憶されている会員個別遊技情報から抽出されると共に、必要に応じて会員個別遊技情報集計手段として機能する制御部52により該抽出された会員個別遊技情報が所定期間について集計され(S53)、該抽出(集計)された表示情報がホールコンピュータ50から情報端末10又はカードユニット30に対して送信され(S54)、情報端末10又はカードユニット30において、該送信された遊技情報が制御部12又は32のRAMに記憶されると共に図7のD15又は図8のD25に示す遊技情報表示画面でディスプレイ15又は35に表示される(S55)。
【0106】
そして情報端末10又はカードユニット30において、タッチパネル式のディスプレイ15又は35において図7のD16に示す送信先指定画面で「登録アドレス」ボタンが押圧操作されて電子メールの送信先として会員IDと対応付けて登録されている電子メールアドレスが指定されて電子メールの送信要求が受け付けられると(S56)、前記制御部12又は32のRAMに記憶されている会員ID及び遊技情報が情報端末10又はカードユニット30からクライアントコンピュータ70に対して送信され(S57)、クライアントコンピュータ70において、該送信された会員IDに基づいて該会員IDに対応付けて登録されている電子メールアドレスが会員登録情報DB73aから抽出され、前記送信された遊技情報を含む電子メール(図12を参照)が電子メール作成部74にて作成され、該作成された電子メールが前記抽出された電子メールアドレス宛に通信部71bから送信される(S58)。
【0107】
また情報端末10又はカードユニット30において、タッチパネル式のディスプレイ15又は35において図7のD17又は図8のD27で電子メールアドレスが入力されて電子メールの送信先として該入力された電子メールアドレスが指定されて電子メールの送信要求が受け付けられると(S56)、該入力された電子メールアドレスと、前記制御部12又は32のRAMに記憶されている会員ID及び遊技情報が情報端末10又はカードユニット30からクライアントコンピュータ70に対して送信され(S57)、クライアントコンピュータ70において、前記送信された遊技情報を含む電子メール(図12を参照)が電子メール作成部74にて作成され、該作成された電子メールが前記入力された電子メールアドレス宛に通信部71bから送信される(S58)。
【0108】
次に図12は送信される電子メールの内容の一例を表す図である。ここでの電子メールは、図6のD5で送信内容としてキーワードとURL及び記憶されているコンテンツ画面が指定され、かつ個人データと台データも送信対象である場合の例を示すものである。この電子メールは、クライアントコンピュータ70の電子メール作成部74において遊技場の営業終了後に作成され、該クライアントコンピュータ70の通信部71bから遊技者が指定した電子メールアドレス宛に送信される。そして該電子メールアドレス宛に送信された電子メールは、該遊技者が所有するパソコン4や携帯電話端末5にて受信され、該電子メールの内容がパソコン4や携帯電話端末5の表示部に表示される。
【0109】
この電子メールにおいては、1段目に、電子メールを送信した日付及び遊技を行った遊技場名が含まれる。従って、遊技者はいつどこの遊技場におけるインターネット接続又は遊技の記録であるかを確認でき、従って遊技者が複数の日に亘って、又複数の遊技場においてインターネット接続や遊技を行った場合であっても、それら記録を容易に把握できる。
【0110】
また2段目には、アクセス情報入力手段として機能するタッチパネル式のディスプレイ15又は35にて入力され、制御部12又は32のRAMに記憶されているアクセス情報であるキーワードやURLが含まれる。ここでURLにはリンクが貼られており、該URLをクリックすると、該URLから特定されるサーバコンピュータ3にアクセスされる。また3段目には、コンテンツ画面生成手段として機能する制御部12又は32にて生成され、該制御部12又は32のRAMに記憶されているコンテンツ画面が含まれる。このように、本発明に係る遊技用装置1によれば、アクセス情報又はコンテンツ画面を含む電子メールが遊技者が指定した電子メールアドレス宛に送信されるので、遊技者はアクセス情報をメモ又は記憶することなく、該電子メールに含まれるアクセス情報に基づいてアクセスしたサーバコンピュータ3や、該電子メールに含まれるコンテンツ画面から、前記コンテンツデータを容易に取得できる。
【0111】
また4段目には、図9に示す個人データが含まれ、5段目には、図10に示す台データが含まれる。このように、本発明に係る遊技用装置1によれば、遊技情報を含む電子メールが作成されて送信されるので、遊技者は自己やパチンコ機20の遊技情報をメモ又は記憶することなく、該遊技情報を容易に取得できる。
【0112】
以上に説明した実施形態と対応付けて本願の請求項に係る発明を説明すると、以下のとおりである。
【0113】
まず請求項1に係る発明は、インターネット(2)上のサーバコンピュータ(3)にアクセスするためのアクセス情報(キーワードやURL)の入力を遊技者から受け付けるアクセス情報入力手段(ディスプレイ15又は35)と、該アクセス情報入力手段にて受け付けたアクセス情報に基づいて、サーバコンピュータから送信されるコンテンツデータを受信する通信手段(クライアントコンピュータ70)と、該通信手段にて受信したコンテンツデータに基づいてコンテンツ画面を生成するコンテンツ画面生成手段(制御部12又は32)と、該コンテンツ画面生成手段にて生成されたコンテンツ画面を表示する表示手段(ディスプレイ15又は35)と、を備える遊技用装置(1)であって、遊技者が所有する遊技者特定記録媒体(会員カード6)を受け付けて該遊技者特定記録媒体に記録された当該遊技者を特定可能な遊技者特定情報(会員ID)を読み取る読取手段(会員カードR/W14又は34)と、該読取手段にて前記遊技者特定記録媒体を受け付けていることに基づき、該読取手段にて読み取られた遊技者特定情報と対応付けて登録されている電子メールアドレス宛に電子メールを送信する旨の選択を遊技者から受け付けたことを条件として、前記アクセス情報入力手段にて受け付けたアクセス情報を含む電子メールを当該電子メールアドレス宛に送信する電子メール送信手段(クライアントコンピュータ70)と、を備えることを特徴とする遊技用装置である。
【0115】
また請求項2に係る発明は、請求項1に記載した遊技用装置(1)であって、少なくとも前記アクセス情報入力手段(ディスプレイ35)及び前記表示手段(ディスプレイ35)は、遊技機(パチンコ機20)に対応して設けられていることを特徴とする遊技用装置である。
【0116】
また請求項3に係る発明は、請求項2に記載した遊技用装置(1)であって、前記遊技機(パチンコ機20)での遊技に使用される遊技媒体(パチンコ玉)を貸与するための処理を行う貸与処理装置(カードユニット30)を備えることを特徴とする遊技用装置である。
【0117】
また請求項4に係る発明は、請求項2又は3に記載した遊技用装置(1)であって、前記表示手段(ディスプレイ35)は、前記遊技機(パチンコ機20)での遊技に関連して発生する遊技情報を表示することを特徴とする遊技用装置である。
【0118】
さらに請求項5に係る発明は、請求項4に記載した遊技用装置(1)であって、前記電子メール送信手段(クライアントコンピュータ70)は、前記表示手段(ディスプレイ35)にて表示された遊技情報を含む電子メールを作成し、該作成した電子メールを送信することを特徴とする遊技用装置である。
【0119】
最後に本発明に係る遊技用装置1の変形例について説明する。
【0120】
上記の実施形態では、アクセス情報入力手段(ディスプレイ15又は35)及び表示手段(ディスプレイ15又は35)を備える情報表示装置が、情報端末10及びカードユニット30である例について説明したが、これに限らず、該情報表示装置は、情報端末10又はカードユニット30のいずれか一方のみでも良い。
【0121】
上記の実施形態では、遊技者特定記録媒体(会員カード6)が非接触式の集積回路を搭載したカード状の記録媒体である例について説明したが、これに限らず、該記録媒体は接触式の集積回路を搭載した記録媒体でも良い。また該記録媒体の記録領域は、集積回路のEEPROMには限られず、磁気により記録する記録領域や、文字,二次元コード(例えばバーコード),三次元コード,又は光干渉(例えばホログラム)等により記録する記録領域でも良い。また該記録媒体の材質はプラスチック等の樹脂製には限られず、例えば金属製や紙製等であっても良い。さらに該記録媒体の形状は長方形状には限られず、例えば正方形状,多角形状,円形状,楕円形状等でも良く、またコイン形状でも良い。
【0122】
上記の実施形態では、読取手段(会員カードR/W14又は34)が、非接触式の集積回路を搭載したカード状のICカードである遊技者特定記録媒体(会員カード6)に対応して非接触式のICリーダ/ライタを備え、該集積回路の記録情報を読み取ると共に集積回路に対して情報を記録する例について説明したが、これに限らず、該読取手段は、遊技者特定記録媒体の記録領域に対応して情報の読取/記録が可能なものであれば良い。即ち読取手段は、遊技者特定記録媒体の記録領域が接触式の集積回路である場合には、接触式のICリーダ/ライタを備えるものであれば良く、該記録領域が磁気により記録するものである場合には、磁気リーダ/ライタを備えるものであれば良く、該記録領域が文字,二次元コード,三次元コード,又は光干渉等により記録するものである場合には、それらを読取可能なスキャナ等を備えるものであれば良い。
【0123】
上記の実施形態では、会員個別遊技情報記憶開始手段(制御部32)において、遊技者特定記録媒体(会員カード6)から読み取られた遊技者を特定可能な情報(会員ID)が会員登録情報DB73aに記憶されている情報と照合された照合結果が照合一致である場合に遊技者が特定されたと判断する例について説明したが、これに限らず、該遊技者を特定可能な情報が読み取られた場合に照合なしで遊技者が特定されたと判断しても良く、また照合を行うための情報(例えば暗証番号)の入力を受け付けて、該情報の照合結果も照合一致である場合に遊技者が特定されたと判断しても良い。即ち遊技者が特定されたか否かは、遊技者特定記録媒体から読み取られた遊技者を特定可能な情報に基づいて判断されれば良い。
【0124】
また上記の実施形態では、会員IDの照合がクライアントコンピュータ70にて行われる例について説明したが、これに限らず、遊技者特定記録媒体自体に照合を行うための情報(例えば暗証番号)を記録しておき、該記録情報に基づいて該遊技者特定記録媒体自体で照合を行うようにしても良く、また情報端末10やカードユニット30に照合を行うための情報を記憶しておき、該記憶情報に基づいて情報端末10やカードユニット30にて照合を行うようにしても良い。なお照合を行うための情報は暗証番号には限られず、例えば指紋,声紋,虹彩等の遊技者本人を特定可能な情報であっても良い。
【0125】
上記の実施形態では、会員個別遊技情報記憶終了手段(制御部32)において、読取手段(会員カードR/W34)から遊技者特定記録媒体(会員カード6)が排出された場合に遊技機(パチンコ機20)での遊技が終了したと判断する例について説明したが、これに限らず、例えば読取手段にて遊技者特定記録媒体から遊技者を特定可能な情報(会員ID)が読み取られ、該読み取られた情報に基づいて遊技者が特定されたと判断されて会員個別遊技情報の集計及び記憶が開始された後に、読取手段にて受け付けられている遊技者特定記録媒体が排出されるように構成した場合には、打込玉カウンタ29からの打込信号の出力が所定時間(例えば2分間)無い場合に遊技が終了したと判断しても良い。この場合には、パチンコ機20での遊技が行われている間に、遊技者特定記録媒体が常に読取手段に挿入されている必要がないので、遊技者特定記録媒体の取り忘れを防止できる。
【0126】
上記の実施形態では、遊技機が、遊技媒体であるパチンコ玉が外部に払い出される通常のパチンコ機20である例について説明したが、これに限らず、該遊技機は、例えば遊技媒体であるパチンコ玉が指触不能に封入されると共に入賞口への入賞に応じて遊技結果価値である得点が付与される封入式のパチンコ機や、遊技領域や遊技媒体であるパチンコ玉が画像にて表示されると共に入賞に応じて遊技結果価値である得点が付与される画像式のパチンコ機や、入賞口への入賞に応じて遊技結果価値であるクレジットが加算されるクレジット式のパチンコ機であっても良い。
【0127】
上記の実施形態では、遊技機がパチンコ機20である例について説明したが、これに限らず、該遊技機は、例えば遊技媒体であるメダルが外部に払い出されるスロットマシン,遊技媒体であるパチンコ玉が外部に払い出されるパチロット,遊技媒体であるメダルが外部に払い出されることなく遊技可能なクレジット式のスロットマシン,メダルを用いることなく得点データを使用して遊技可能なスロットマシン,リールが画像にて表示される画像式のスロットマシン等であっても良い。本発明に係る遊技用装置1がこれらの遊技機に適用される場合には、遊技情報として、例えばBB(ビッグボーナス)回数,RB(レギュラーボーナス)回数,遊技時間,ゲーム数,使用額,差枚数,BB間ゲーム数,BB中の出玉数等が集計される。
【0128】
上記の実施形態では、会員個別遊技情報が、特賞回数,確変回数,遊技時間,スタート回数,使用額,差玉数,及び特賞間スタート回数である例について説明したが、これに限らず、該会員個別遊技情報は、例えば打込玉数,出玉数,出玉率等であっても良い。なお遊技機別遊技情報も、特賞回数,確変回数,稼働時間,スタート回数,使用額,差玉数,及び特賞間スタート回数には限らず、例えば打込玉数,出玉数,出玉率等であっても良い。また会員個別遊技情報として、前記使用額に加えて、回収額,及び収支(即ち回収額−使用額)を集計するようにしても良い。これら会員個別遊技情報や遊技機別遊技情報は、文字で表示されるものには限られず、グラフ等で表示されるものであっても良い。
【0129】
また上記の実施形態に係る会員個別遊技情報に加えて、遊技者が遊技の結果として獲得した遊技媒体数に関する獲得遊技媒体数情報や、遊技者が遊技の結果として獲得した景品に関する景品情報や、遊技者が遊技の結果として獲得した遊技媒体を貯蓄した場合(いわゆる貯玉をした場合)の貯蓄遊技媒体数情報や、該貯蓄遊技媒体を使用して遊技をした場合(いわゆる貯玉再プレイをした場合)の使用遊技媒体数情報等を含むようにしても良い。
【0130】
上記の実施形態では、貸与処理装置(カードユニット30)がいわゆるCR機用のユニットである例について説明したが、これに限らず、該貸与処理装置は、貨幣を受け付け、該貨幣金額の範囲内で玉貸を行う、いわゆる現金機用のユニットでも良い。またCR機用のカードユニット30に、貨幣を受け付け、該貨幣金額の範囲内で前記プリペイド度数に対して価値加算を行う、いわゆる追加入金処理機能を付加したものでも良い。
【0131】
上記の実施形態では、表示手段が液晶ディスプレイを備えるディスプレイ15又は35である例について説明したが、これに限らず、該表示手段は、例えばLED表示器,EL(エレクトロルミネッセンス)表示器,PDP(プラズマディスプレイパネル)等であっても良い。即ち表示手段は、遊技情報を含む各種の情報を表示するものであれば良い。また上記の実施形態では、表示情報選択手段が押圧操作を検出するタッチパネルを備えるディスプレイ15又は35である例について説明したが、これに限らず、該表示選択手段は、マウスやキーボード等の入力装置であっても良い。
【0132】
上記の実施形態では、図7のD12に示すように、会員個別遊技情報記憶手段(会員個別遊技情報DB53b)に記憶されている会員個別遊技情報の日付がカレンダー上に表示される例について説明したが、これに限らず、該会員個別遊技情報の日付が列記された表形式で表示されるようにしても良く、該会員個別遊技情報の日付の表示形式は特に限定されない。
【0133】
上記の実施形態では、図9に示すように、会員個別遊技情報(個人データ)が機種毎に表示される例について説明したが、これに限らず、該会員個別遊技情報は日付毎に表示されるようにしても良い。
【0134】
上記の実施形態では、遊技機別遊技情報記憶手段(遊技機別遊技情報DB53a)及び会員個別遊技情報記憶手段(会員個別遊技情報DB53b)がホールコンピュータ50に設けられる例について説明したが、これに限らず、遊技機別遊技情報記憶手段及び会員個別遊技情報記憶手段のいずれか一方又は双方をクライアントコンピュータ70に設けるようにしても良い。また上記の実施形態では、電子メール送信手段がクライアントコンピュータ70である例について説明したが、これに限らず、該電子メール送信手段としてクライアントコンピュータ70とは別のコンピュータを設けるようにしても良い。
【0135】
上記の実施形態では、通信手段がクライアントコンピュータ70である例について説明したが、これに限らず、情報端末10及び各カードユニット30に別個の通信手段を設けても良く、また所定数のカードユニット30に対して一つの通信手段を設けても良い。
【0136】
上記の実施形態では、コンテンツ画面生成手段が情報端末10の制御部12及び各カードユニット30の各制御部32にそれぞれ設けられる例について説明したが、これに限らず、該コンテンツ画面生成手段はクライアントコンピュータ70に設けられるようにしても良く、この場合には、クライアントコンピュータ70において生成されたコンテンツ画面が情報端末10や各カードユニット30に対して送信されて表示される。
【0137】
上記の実施形態において、電子メール送信手段(クライアントコンピュータ70)にて作成される電子メールの形式は、該電子メールのデータを利用して表計算ソフト等により会員個別遊技情報を容易に集計できるように、例えばCSV形式やテキスト形式等の汎用性の高い形式で作成されることが好ましい。また電子メールの送信容量が所定容量よりも大きい場合には、自動的に圧縮したり、警告を発するようにしても良い。
【0138】
【発明の効果】
本発明に係る遊技用装置によれば、以下のような効果を奏する。
【0139】
まず請求項1に係る遊技用装置によれば、遊技者特定記録媒体を所持している遊技者については、該遊技者特定記録媒体に記録された遊技者特定情報と対応付けて登録されている電子メールアドレス宛に電子メールを送信する旨の選択を受け付けたことを条件として、遊技者から入力されたアクセス情報を含む電子メールが当該電子メールアドレス宛に送信されるので、遊技者はアクセス情報をメモ又は記憶することなく、該電子メールに含まれるアクセス情報に基づいてアクセスしたサーバコンピュータから、前記コンテンツデータを容易に取得できると共に、コンテンツ画面よりもデータ容量が比較的少ないアクセス情報を含む電子メールを送信することができる。また電子メールの送信毎に遊技者が電子メールアドレスを入力する必要が無いので、遊技者にとって便利であると共に、遊技場にとっては会員登録の増加による遊技者の顧客化が望める。
【0141】
また請求項2に係る遊技用装置によれば、少なくともアクセス情報入力手段及び表示手段が遊技機に対応して設けられているので、遊技者が遊技機に居ながらにしてインターネットにアクセスしてコンテンツ画面を閲覧可能であり、遊技者にとって便利であると共に、遊技場にとっては遊技に対する付加価値を付与して他店との差別化を図ることにより遊技者の顧客化が望める。
【0142】
また請求項3に係る遊技用装置によれば、貸与処理装置を備えているので、遊技機及び貸与処理装置が配列されている遊技島のレイアウトを変更する必要が無く、遊技用装置を容易に導入できる。
【0143】
また請求項4に係る遊技用装置によれば、表示手段が遊技情報も表示するので、遊技者が遊技機に居ながらにして自己や遊技機の遊技情報を閲覧可能であり、遊技場内の所定箇所に設けられる情報端末まで出向いて該遊技情報を閲覧する必要がないため、遊技機の稼働を向上できる。
【0144】
さらに請求項5に係る遊技用装置によれば、前記遊技情報を含む電子メールが作成されて送信されるので、遊技者は自己や遊技機の遊技情報をメモ又は記憶することなく、該遊技情報を容易に取得できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は遊技用装置の一例を表す機能ブロック図である。
【図2】図2は情報端末の一例を表す斜視図である。
【図3】図3はパチンコ機及びカードユニットの一例を表す正面図である。
【図4】図4はホールコンピュータの遊技機別遊技情報DBに記憶されている遊技機別遊技情報の一例を表す図である。
【図5】図5はホールコンピュータの会員個別遊技情報DBに記憶されている会員個別遊技情報の一例を表す図である。
【図6】図6は情報端末又はカードユニットのディスプレイに表示されるメニュー画面,アクセス情報入力画面,及びコンテンツ表示画面等の一例を表す図である。
【図7】図7は会員カードの受付中に情報端末又はカードユニットのディスプレイに表示される表示情報選択画面及び遊技情報表示画面等の一例を表す図である。
【図8】図8は会員カードの非受付中に情報端末又はカードユニットのディスプレイに表示される表示情報選択画面及び遊技情報表示画面等の一例を表す図である。
【図9】図9は情報端末又はカードユニットのディスプレイに表示される会員個別遊技情報(個人データ)の一例を表す図である。
【図10】図10は情報端末又はカードユニットのディスプレイに表示される遊技機別遊技情報(台データ)の一例を表す図である。
【図11】図11は遊技用装置におけるデータの流れの一例を表す図である。
【図12】図12は送信される電子メールの内容の一例を表す図である。
【符号の説明】
1…遊技用装置
2…インターネット
3…サーバコンピュータ
4…パソコン
5…携帯電話端末
6…会員カード
10…情報端末
11…通信部
12…制御部
13…会員カードストッカ
14…会員カードR/W
14a…会員カード挿入排出口
15…(タッチパネル式の)ディスプレイ
20…パチンコ機
21…通信部
22…遊技制御基板
23…払出制御基板
24…玉払出装置
25…操作ハンドル
26…上皿
26a…残度数表示器
26b…玉貸ボタン
26c…プリペイドカード返却ボタン
26d…操作・表示パネル
27…下皿
27a…玉落下レバー
28…遊技領域
29…打込玉カウンタ
30…カードユニット
31a…玉貸信号出力端子板
31b…通信部
32…制御部
33…プリペイドカードR/W
33a…プリペイドカード挿入排出口
34…会員カードR/W
34a…会員カード挿入排出口
34b…会員カード返却ボタン
35…(タッチパネル式の)ディスプレイ
40…台端末
50…ホールコンピュータ
51…通信部
52…制御部
53…ハードディスク
53a…遊技機別遊技情報DB
53b…会員個別遊技情報DB
60…ハブ
70…クライアントコンピュータ
71a…通信部
71b…通信部
72…制御部
73…ハードディスク
73a…会員登録情報DB
74…電子メール作成部
Claims (5)
- インターネット上のサーバコンピュータにアクセスするためのアクセス情報の入力を遊技者から受け付けるアクセス情報入力手段と、
該アクセス情報入力手段にて受け付けたアクセス情報に基づいて、サーバコンピュータから送信されるコンテンツデータを受信する通信手段と、
該通信手段にて受信したコンテンツデータに基づいてコンテンツ画面を生成するコンテンツ画面生成手段と、
該コンテンツ画面生成手段にて生成されたコンテンツ画面を表示する表示手段と、を備える遊技用装置であって、
遊技者が所有する遊技者特定記録媒体を受け付けて該遊技者特定記録媒体に記録された当該遊技者を特定可能な遊技者特定情報を読み取る読取手段と、
該読取手段にて前記遊技者特定記録媒体を受け付けていることに基づき、該読取手段にて読み取られた遊技者特定情報と対応付けて登録されている電子メールアドレス宛に電子メールを送信する旨の選択を遊技者から受け付けたことを条件として、前記アクセス情報入力手段にて受け付けたアクセス情報を含む電子メールを当該電子メールアドレス宛に送信する電子メール送信手段と、を備えることを特徴とする遊技用装置。 - 請求項1に記載した遊技用装置であって、
少なくとも前記アクセス情報入力手段及び前記表示手段は、遊技機に対応して設けられていることを特徴とする遊技用装置。 - 請求項2に記載した遊技用装置であって、
前記遊技機での遊技に使用される遊技媒体を貸与するための処理を行う貸与処理装置を備えることを特徴とする遊技用装置。 - 請求項2又は3に記載した遊技用装置であって、
前記表示手段は、前記遊技機での遊技に関連して発生する遊技情報を表示することを特徴とする遊技用装置。 - 請求項4に記載した遊技用装置であって、
前記電子メール送信手段は、前記表示手段にて表示された遊技情報を含む電子メールを作成し、該作成した電子メールを送信することを特徴とする遊技用装置。
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