JP2012217576A - 遊技情報管理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遊技情報管理装置としての管理装置は、遊技を開始した遊技者を特定するとともに、遊技者が遊技を開始してから遊技を終了するまでの期間を特定し、遊技を開始してから後予め定められた遊技期間が経過するまで一の遊技機にて遊技を継続した遊技者が発生した回数である熱中回数と、その頻度である熱中度とを遊技機の種類ごとに集計し、出力する。
【選択図】図3
Description
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技者の動向を分析し易くする遊技情報管理装置を提供することにある。
請求項2に記載した発明は、前記継続頻度集計手段は、遊技を開始してから予め定められた遊技価値の大きさを使用するまで遊技を継続した遊技者が発生した頻度を遊技機の種類ごとに集計することを特徴とする。
請求項2に記載した発明によれば、予め定められた遊技価値以上を使用した遊技者、即ち、その遊技機に熱中している遊技者の度合いを特定することができる。例えば遊技場では遊技機の調整を行うことで遊技者の有利度を変化させることがあるが、遊技機の有利度を調整した場合における遊技者の遊技意欲が続く度合いを特定することができる。或いは、負けていても遊技を続けている遊技者を特定できる。
図1は、遊技情報管理装置を採用した遊技場用システム1の全体構成を概略的に示している。遊技場内には、複数台の遊技機2が設置されており、各遊技機2に対応して貸出装置3が設置されている。本実施形態では遊技機2としてパチンコ遊技機を想定しており、遊技媒体(遊技価値)として玉(所謂パチンコ玉)を想定している。これら遊技機2及び貸出装置3は、2台ずつ中継装置4に接続している。遊技機2や貸出装置3など遊技機2側の機器から出力される後述する遊技信号は、中継装置4を介して遊技情報管理装置としての管理装置5に送信される。管理装置5は、遊技場内の例えば事務室などに設置されており、LAN6を介して各中継装置4に接続しているとともに、出力手段としてのモニタ7や図示しないプリンタなどに接続している。尚、図1では図示を省略したが、実際には例えば数百台の遊技機2が管理装置5の管理対象となっている。また、遊技場内には、計数装置や管理装置5の管理対象となるスロットマシンなども設置されている。
このような構成の遊技機2及びその周辺機器(以下、遊技機2側の機器と称する)は、遊技者による玉の打ち込みや上記した始動口2cへの始動入賞など遊技者による遊技の進行に伴って、以下に示すような遊技信号を出力する。
セーフ信号=遊技機2から出力される払出媒体数(セーフ)を特定可能な信号。払出玉数10玉に対して1パルス出力されるため、セーフ信号数×10を払出媒体数(セーフ)として特定する。尚、補給装置(図示省略)から出力される補給信号をセーフ信号としてもよい。
始動入賞信号=遊技機2から出力される始動口2cへの入賞(始動入賞)を特定可能な信号。始動口2cへの入賞1回につき1パルス出力されるので、始動入賞信号の入力に応じて始動入賞を特定する。
図柄変動信号=始動口2cへの始動入賞により変動(作動)を開始する図柄変動(役物作動)を特定可能な信号。図柄変動の確定時(終了時)に出力されるので、信号入力に応じて図柄変動(スタート)を特定する。尚、図柄変動の開始時に出力される信号であってもよい。
大当たり信号=遊技機2から出力される大当たり状態である期間を特定可能な信号。大当たり状態中にレベル出力される状態信号であるため、大当たり信号受信中を大当たり状態中として特定する。
売上信号=遊技者に対する貸出玉25玉ごとに1パルス出力されるため、売上信号数×25を貸出玉数として特定し、その貸出玉数に貸出単価(例えば4円)を乗じた値を売上額として特定する。
再遊技信号=遊技者が遊技により獲得した玉のうち貸出装置3の計数部3fにて計数した計数玉(獲得玉)を対価として払出しされる玉1玉に対して1パルスが出力されるので、再遊技信号数×1を再遊技玉数として特定する。
遊技者特定部5fは、複数の顔画像がある場合、例えば輪郭抽出や特徴点の抽出などの画像処理を行うことによりそれらを比較し、それらの顔画像が同一人物のものであるか否かを判定する。そして、その判定結果に基づいて、即ち、同一人物と判定した場合にはそれぞれの顔画像に付された識別番号を互いに関連づけて同一の遊技者(同一人物)として特定する。この場合、複数の顔画像にそれぞれ対応付けて記憶された遊技データは、同一人物の遊技データとして再集計される。また、詳細は後述するが、遊技期間特定部5gは、遊技者が遊技を開始してから終了するまでの期間を特定し、継続頻度集計部5hは、一の遊技機2にて遊技を継続した遊技者が発生した頻度(割合)を遊技機2の機種ごとに集計する。
管理装置5は、上記した遊技データの集計などに加えて、図4に示す遊技開始時処理、図5に示す遊技中処理、図6に示す離席対応処理、図7に示す遊技終了時処理及び図8に示す監視フラグ消去処理を実行している。尚、これらの処理は上記した遊技者特定部5f、遊技期間特定部5g及び継続頻度集計部5hなどにより実行される処理であるものの、説明の簡略化のため、以下では主体を管理装置5として説明する。
管理装置5は、図4に示す遊技開始時処理において、遊技者の遊技開始を特定している(A1)。具体的には、顔認証カメラ3dによって遊技者が遊技機2の前に着席したことが確認されたこと、及びアウト信号など遊技機2の稼動状態を判定可能な稼働信号が入力されたことなどに基づいて、遊技者により新たに遊技が開始されたか否かを特定する。尚、遊技者がいない場合或いは既に遊技中である場合など、新たに遊技の開始を特定した状態ではない場合には(A1:NO)、リターンする。
ここで、以降の説明の簡略化のため、まず管理装置5が集計する遊技データの種類について説明する。管理装置5は、遊技機2ごとに上記した本命回数などを含む遊技データを集計するとともに、その遊技データに基づいて、図3に示すように、機種別の遊技データを集計している。各項目の意味は、以下の通りである。
機種 :遊技機2の機種名(種類名)。
台数 :当該機種の設置台数。
遊技人数:当該機種を遊技した遊技者ののべ人数。
即止度 :当該機種にて即止が行われた割合。即止回数÷遊技人数で算出する。
本命回数:当該機種が本命機種として選択された回数。
本命度 :当該機種が本命機種として選択された割合。本命回数÷遊技人数。
一筋人数:当該機種のみで遊技を行った遊技者(一筋遊技者)の人数。「一の遊技機にて遊技を継続した遊技者」の数に相当する。
一筋度 :当該機種のみで遊技を行った遊技者の割合。一筋人数÷遊技人数(継続頻度に相当する)。
熱中回数:当該機種で所定期間以上遊技した遊技者が発生した回数。本実施形態では、遊技者ののべ人数を示している。尚、所定期間とは、後述する所定投資金額又は所定Bサを使用するまでの期間(遊技期間に相当する)、或いは、後述する規定時間が経過するまでの期間(遊技期間に相当する)である。「遊技を開始してから予め定められた遊技価値の大きさを使用するまで遊技を継続した遊技者」の数に相当する。
熱中度 :当該機種で所定期間以上遊技した遊技者の割合。熱中回数÷遊技人数。「遊技を開始してから予め定められた遊技価値の大きさを使用するまで遊技を継続した遊技者が発生した頻度」に相当する。
さて、遊技者の中には、前述のように短期間にて遊技を終了する遊技者がいる。この場合、短期間とは、遊技者が遊技を継続した期間が、所定投資金額に到達するまでの期間、或いは、所定Bサに到達するまでの期間を経過することなく遊技を終了した場合(B2:NO、B5:NO又はB6:NO)に相当する。前述のように、短期間にて遊技を終了してしまう遊技者が頻発した場合、遊技機2の稼動率が低下してしまうおそれがある。そのため、例えば遊技機2の入れ替えを検討するためには、どの程度の遊技者が短期間で遊技を終了してしまっているかを把握することが有意である。そこで、管理装置5は、以下のようにして短期間に遊技を終了してしまった遊技者がどれくらい発生しているかを集計している。
さて、管理装置5は、例えば休憩時間が経過した遊技機2にて新たに遊技開始を特定した場合(A1:YES、A2、A3)、上記したように本日初めて遊技を開始した遊技者かを判定し(A4)、新たに遊技を開始した遊技者が本日初めて遊技を開始した遊技者である場合には(A4:YES)、上記したようにステップA5以降の処理を行う。
一方、管理装置5は、前回と同じ遊技者でない場合には(A11:NO)、即止監視フラグをセットする(A12)。この即止監視フラグは、遊技者が離席或いは遊技を終了したことを特定するためのフラグである。続いて、管理装置5は、熱中回数カウント済フラグを消去し(A13)、他の遊技機2で遊技を行った遊技者としての登録があるかを判定する(A14)。尚、ステップA13においては、熱中回数カウント済フラグを毎回消去してもよいし、フラグがセットされている場合にのみ消去するようにしてもよい。
このとき、本日初めて遊技を開始した遊技者ではない場合には(A4:NO)本命監視フラグがセットされておらず、ステップA12にて即止監視フラグがセットされることから、図7に示す遊技終了時処理では、例えば休憩時間が経過した場合(D1:YES、D2)、本命監視フラグがセット中でなく(D3:NO)、即止監視フラグがセット中であるので(D8:YES)、ステップD5に移行して即止回数の加算を行った後、セット中の監視フラグを消去する(D6)。即ち、いずれの監視フラグがセットされている場合であっても、即止と判定された場合には即止回数は加算される。
ところで、上記した本命監視フラグは本命機種であると判定してよいか否かを監視するためのフラグであり、即止監視フラグは即止であると判定してよいか否かを監視するためのフラグである。そのため、これらの監視フラグは、監視状態が終了した時点で消去されるべきものである。そこで、管理装置5は、図8に示す監視フラグ消去処理において、いずれかの監視フラグがセット中である場合(E1:YES)、Bサが250玉よりも大きくなったとき(E2:YES)、及び、ステップA9にて計時を開始してから経過した時間が規定時間を超えたとき(E3:YES)、セットされている監視フラグを消去する(E4)。尚、各条件がいずれも不成立の場合には(E1:NO、又はE2:NO、E3:NO)、そのままリターンする。
つまり、管理装置5は、Bサが250玉より大きくなる、或いは遊技時間が予め定められている任意の規定時間より長くなるなど、遊技を継続して実施していると判定できる条件が成立した場合に監視フラグを消去する。このため、所定期間以上の遊技を行った遊技者は、図7に示す遊技終了処理において、いずれの監視フラグもセットされていない(D3:NO、D8:NO)遊技者として監視対象から除外される。
このような処理を行うことにより、管理装置5は、遊技機2の機種ごとに、その機種を遊技した遊技者ののべ人数や熱中回数などの遊技データを図3に示すように集計している。この図3の遊技データからは、例えば熱中回数及び熱中度を参照することにより、一の遊技機2にて所定期間以上遊技を行った遊技者の数及びその割合を把握することが可能になる。例えば即止度を参照することにより、どの程度の遊技者が短期間で遊技を終了してしまったかを把握することが可能になる。また、例えば本命回数及び本命度を参照することにより、その遊技機2を遊技したいと望んで来場した遊技者の数及びその割合を把握することが可能となる。これにより、集客効果などの目安とすることができる。尚、この図3の遊技データは、モニタ7やプリンタなどにも表示或いは印字出力可能である。
また、機種Eについては、設置台数が少ないものの、本命度、一筋度、熱中度が同じであることから、いわゆる固定客がついている機種であり、交換(入れ替え)するとそれらの遊技者の来場が無くなることが予想されるため、交換対象から外してもよいと思われることなどが推測できる。
管理装置5は、短期間で遊技を終了していない遊技者、即ち、ある遊技機2にて長期間に亘って遊技を行っている遊技者を特定でき、稼動率が同じ場合の遊技機2の人気度合いの指標とすることができる。
また、所定投資金額以上を使用した遊技者、即ち、その遊技機2に熱中している遊技者の度合いを特定することができる。これにより、例えば遊技場では遊技機2の調整を行うことで遊技者の有利度を変化させることがあるが、遊技機2の有利度を調整した場合における遊技者の遊技意欲が続く度合いを特定することができる。
顔認証カメラ3dによる遊技者を特定するので、遊技場に来場したことがなく会員カード8を所持していない新規の遊技者についても遊技データや遊技傾向なども特定することができる。
本発明は、上記した一実施形態にて例示したものに限定されることなく、次のように変形又は拡張することができる。
遊技者の特定は、顔認証カメラ3dではなく、会員カード8を読み取ることで行ってもよい。即ち、貸出装置3のカード挿入口3eに対応して設けられている読出装置を遊技者特定手段として採用してもよい。この場合、遊技者の遊技開始や離席を会員カード8の挿抜により特定する構成とすることもできる。
顔認証カメラ3dは、遊技者の顔画像を取得できれば、どのような位置に設けてもよい。例えば、一実施形態では顔認証カメラ3dを貸出装置3に取り付けた構成を例示したが、貸出装置3に内蔵し、貸出装置3の制御部により制御する構成、即ち、貸出装置3の信号線を用いて顔画像を送信するような構成としてもよい。
所定期間以上遊技をすることなく遊技者が離席した時点で即止回数を加算するようにしてもよい。この場合、同じ遊技者による遊技の再開を特定した場合に即止回数を減算すればよい。
各監視フラグを消去するタイミングを変更してもよい。例えば、監視フラグを消去する場合の時間を変更してもよいし、各監視フラグを消去するタイミングが異なっていてもよい。また、監視フラグを消去する条件として、一実施形態にて例示したもの以外に、Bサが所定の値となった場合、所定のスタート回数が発生した場合、遊技を開始して所定数のアウトが発生した場合、或いは大当たり状態となった場合などや、それらのいずれかを組み合わせたものなどが考えられる。
管理する遊技機2の種類を変更してもよい。例えば、得点やクレジットを使用することで遊技が進行する所謂封入式のパチンコ遊技機やスロットマシンなどの遊技機が考えられる。スロットマシンの場合、役の成立頻度や短期間における役の成立頻度の偏りによって遊技意欲が低下する遊技者の割合を特定することができる。尚、封入式のパチンコ遊技機の場合、得点やクレジット等の遊技価値を使用することで、玉を打ち出し遊技が進行するものが含まれる。
一筋遊技者を特定する条件に所定期間遊技を継続したことを追加するようにしてもよい。また、同一機種の複数の遊技機2にて遊技を行った遊技者を、その機種に一筋であるとして一筋遊技者として特定してもよい。さらには、Bサが所定の値となった場合、所定のスタート回数が発生した場合、遊技を開始して所定数のアウトが発生した場合、及び大当たり状態となった場合など、その遊技機2又はその機種に一筋であると判定できる条件であれば、どのような条件としてもよい。
一筋度を、一筋人数÷本命回数として算出してもよい。これにより、その遊技機2にて遊技を行いたいと強く思った遊技者のうち、その遊技機2にて遊技を行って満足して帰った遊技者の割合、即ち、遊技機2の調整に満足した遊技者の割合を特定することができる。また、即止度を、即止回数÷大当たり当選となることなく遊技を終了した人数で算出してもよい。これにより、遊技機2の調整に満足しなかったのか、調整には満足して遊技を継続していたものの大当たりが発生せずに終了したのかを把握することができる。
一実施形態では一の遊技機2で遊技を行った一筋遊技者を遊技機2の機種ごとに特定したが、遊技機2ごとに特定してもよい。
遊技者数や本命回数或いは熱中回数など図3に示した各遊技データは、のべ人数ではなく実際の遊技者数としてもよい。即ち、同一の遊技者を複数回カウントしないようにしてもよい。
図3の遊技データは、例えば遊技機2の機種ごとの稼動率などを同時に表示してもよい。これにより、例えば稼動率が同じであっても即止度が異なるような場合にその原因が把握し易くなる。また、機種ごとではなく遊技機2ごとの詳細データを、スタート回数や遊技時間などとともに表示してもよい。これにより、即止度が高い機種或いは個別の遊技機2に対して、釘調整が悪かったのか否か、或いは、釘調整は良好であるが入賞のばらつき(所謂スタートスランプ)が大きすぎるのか否かなど、遊技者が遊技を終了した原因を詳細に把握することができる。
回収金額が投資金額を下回っている遊技者、即ち、負けていても遊技を続けている遊技者の割合を熱中度としてもよい。遊技者がマイナス収支となっても遊技を続けている場合、その遊技機2は興趣が高いものと考えられる。つまり、本構成においては、遊技機2の人気度合いをより正確に推測することができる。
Claims (2)
- 遊技場に設置された複数種類の遊技機の遊技情報を管理する遊技情報管理装置において、
遊技を開始した遊技者を特定可能な遊技者特定手段と、
遊技者が遊技を開始してから遊技を終了するまでの期間を特定する遊技期間特定手段と、
遊技を開始してから予め定められた遊技期間が経過するまで一の遊技機又は一の種類の遊技機にて遊技を継続した遊技者が発生した頻度を遊技機の種類ごとに集計する継続頻度集計手段と、
を備えたことを特徴とする遊技情報管理装置。 - 前記継続頻度集計手段は、遊技を開始してから予め定められた遊技価値の大きさを使用するまで遊技を継続した遊技者が発生した頻度を遊技機の種類ごとに集計することを特徴とする請求項1記載の遊技情報管理装置。
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