以下、発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。なお図1に示すように、ここでは遊技場1が遊技場A〜Dの4つである例について説明するが、遊技場1の数はこれに限られずいくつでも良い。また本実施形態では、図2(b)に示すように、会員カード5と、貨幣6が使用される。会員カード5は、会員登録を行った会員遊技者を特定可能な会員遊技者特定情報である会員IDが記録された記録媒体であり、残度数も記録されている。この残度数は、遊技に使用可能な金額が所定の比率で変換されたもの(例えば100円=1度数)である。この会員カード5は、会員登録を行った会員遊技者に対して発行され、例えば長方形状を呈するプラスチック製の薄板における所定の部位に記録領域が形成されてなるものであり、ここでは該記録領域として不揮発性のEEPROMを備える非接触式の集積回路を搭載したICカードである。貨幣6は、ここでは1000円紙幣,2000円紙幣,5000円紙幣,及び10000円紙幣の4種類の紙幣である。なお、以下においては、カードリーダライタを「カードR/W」,データベースを「DB」と略記する。
図1に示すように、遊技場1内の遊技島(図示外)に配置されるパチンコ機10は、遊技媒体であるパチンコ玉を遊技領域に打ち込むことにより遊技を行うものであり、ここではカードユニット20と通信可能であり、該カードユニット20とパチンコ機10との間でパチンコ玉の貸与に関する信号のやり取りが行われることにより該パチンコ機10の内部からパチンコ玉が払い出されて貸与される、いわゆるCR式のパチンコ機10である。ここでカードユニット20は、パチンコ機10に対応して(ここではパチンコ機10の左側に隣接して)設けられるものである。
このカードユニット20の前面には、図2(a)に示すように、貨幣挿入口23a,タッチパネル式のディスプレイ25,及びカード挿入口24a等が設けられている。またカードユニット20の内部には、図2(b)に示すように、貨幣識別機23,制御部22,通信部21,及びカードR/W24等が設けられている。これらカードユニット20に設けられる各機器は、図2(c)に示すように接続されている。
通信部21は、通信回線を介して遊技場管理装置50の場内通信部51と通信可能に接続され、カードユニット20と遊技場管理装置50との間の通信を司るものである。この通信部21と遊技場管理装置50の場内通信部51との間では、カードユニット20が会員カード5を受け付けたときや、該会員カード5に記録された残度数を使用した玉貸処理が行われたときに、情報の送受が行われる。この情報の送受については後述する。
制御部22は、CPU,RAM,及びROM等を備え、ROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、カードユニット20に設けられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
貨幣識別機23は、貨幣6を受け付けるものであり、ここでは貨幣挿入口23aから挿入された貨幣6の金額を識別する。なお貨幣識別機23により受け付けられた貨幣6は、カードユニット20の背面から外部に排出され、遊技島に設けられた図示しない貨幣搬送機構により搬送されて図示しない金庫に回収される
カードR/W24は、会員カード5を受け付けて該会員カード5の記録情報を読み取るものであり、ここではカード挿入口24aから挿入された会員カード6から記録情報である会員ID,残度数,及びセキュリティコード等を読み取ると共に、残度数の加算更新,及び減算更新が行われる毎に該更新後の残度数を該会員カード5に書き込む。
タッチパネル式のディスプレイ25は、後述する図3に示すように、各種の情報を表示するための表示デバイスであると共に、各種の情報の入力を受け付けるための入力デバイスである。このタッチパネル式のディスプレイ25は、図3のD14に示す画面において、遊技者が玉貸操作(ここでは遊技者がディスプレイ25に表示される玉貸ボタンを押圧操作すること)を行う際に操作する。
ここで、カードユニット20が会員カード5を受け付けたときや、該会員カード5に記録された残度数を使用した玉貸処理が行われたときに、カードユニット20と遊技場管理装置50との間(即ちカードユニット20の通信部21と遊技場管理装置50の場内通信部51との間)で行われる情報の送受について説明する。まず、遊技者が遊技場1(例えば遊技場A)において遊技を行おうとするときには、図3のD11に示す画面がディスプレイ25に表示されている。このD11では、会員カード5の挿入を促す旨が表示される。
このD11で、会員遊技者により会員遊技者が所有している会員カード5がカード挿入口24aから挿入されると、カードR/W24により会員ID及び残度数が読み取られると共に、読み取った会員IDと残度数をRAMに記憶する。これら読み取った情報は通信部21から遊技場管理装置50の場内通信部51に対して送信され、遊技場管理装置50側で受信した情報(会員ID及び残度数)と、ハードディスク54に記憶(管理)されている会員ID及び残度数(図示外)との照合が行われる。ここで照合OKであるときには、該照合OKである旨を示す情報が前記情報の送信元であるカードユニット20に対して返信され、該照合OKである旨を示す情報を受信したカードユニット20においては、図3のD12に示す画面がディスプレイ25に表示される(なお、照合NGであるときには、照合NGである旨を遊技場管理装置50から受信して会員カード5を排出する)。また遊技場管理装置50においては、照合OKであることに基づいて、該受信した会員IDが、遊技情報DB(図4(a))に記録され、該会員IDを受信したときの時刻が「遊技開始時刻」として、該会員IDと対応付けて遊技情報DBに記憶される。なおD12では、RAMに記憶されている残度数(ここでは50度),及び予め設定されている玉貸単位度数(ここでは5度)がディスプレイ25に表示される。
このD12に示す画面において、遊技者により「玉貸」ボタンが押圧操作されると、カードユニット20とパチンコ機10との間でパチンコ玉の貸与に関する信号のやり取りが行われて(詳しくは後述する)、玉貸単位度数分(ここでは5度数分)のパチンコ玉がパチンコ機10の内部から払い出されて貸与され、該玉貸単位度数がディスプレイ25に表示されている残度数(RAMに記憶されている残度数)から減算更新される(D13)。なお、この残度数の減算更新に応じて、RAMに記憶している会員IDと、使用度数(玉貸単位度数)が遊技場管理装置50に対して送信され、これを受信した遊技場管理装置50においては、受信した会員IDと対応付けて遊技場管理装置50で記憶(管理)している残度数から受信した使用度数が減算され、カードユニット20側ではRAMに記憶している減算更新後の残度数が、カードR/W24によって会員カード5に記録される。このとき遊技場管理装置50では、会員IDと使用度数(玉貸単位度数)を受信したことに基づいて、遊技情報DB(図4(a))において、受信した会員IDに対応する「消費金額」に受信した使用度数(例えば5度)に対応する金額(例えば500円)を加算する。
次にD12に戻り、このD12で、遊技者により貨幣6が貨幣挿入口23aから挿入されて、貨幣識別機23により該貨幣6の金額が識別されると、該貨幣6の金額に相当する残度数がディスプレイ25に表示されている(RAMに記憶されている)残度数に加算更新されて、D14に示す画面がディスプレイ25に表示される。このD14では、貨幣識別機23により識別された貨幣6の金額である加算金額(ここでは1000円),加算更新後の残度数(ここでは60度),及び予め設定されている玉貸単位度数(ここでは5度)が表示される。そして所定時間(例えば5秒間)の経過後に、前記D12に戻る(ただし残度数は60度である)。なお、この残度数の加算更新に応じて、会員IDと該加算更新後の残度数を示す情報が遊技場管理装置50に送信され、これを受信した遊技場管理装置50においては、受信した会員IDと対応付けて遊技場管理装置50で記憶(管理)している残度数が更新されると共に、カードユニット20においては、RAMに記憶している加算更新後の残度数が、カードR/W24によって会員カード5に記録される。
なお、ディスプレイ25に表示される各画面において、会員遊技者により「返却」ボタンが押圧操作されると、カードR/W24により受け付けられている会員カード5がカード挿入口24aから排出されて、D11に戻る。このとき「返却」ボタンが押圧操作されたことによって、カードユニット20から遊技場管理装置50に対してRAMに記憶している会員IDが「返却」ボタンが押圧操作された旨(返却操作情報)と共に送信される。遊技場管理装置50においては、会員IDと返却操作情報を受信したことに基づいて、返却操作情報を受信したときの時刻が「遊技終了時刻」として、該受信した会員IDと対応付けて図4(a)に示す遊技情報DBに記憶されると共に、制御部52により算出された遊技終了時刻と遊技開始時刻との差が「遊技時間」として記憶される。
次に、上記D12において、遊技者により「玉貸」ボタンが押圧操作されたときに、カードユニット20とパチンコ機10との間で行われるパチンコ玉の貸与に関する信号のやり取りの詳細について説明する。
まずカードユニット20は、ディスプレイ25に表示された玉貸ボタン(図3を参照)の押圧操作を制御部22により検出すると、1度数に相当するパチンコ玉数(例えば消費税を考慮しないのであれば25個、消費税を考慮するのであれば消費税率に応じて24個,23個…等の、具体的な玉数であり、予め遊技場管理装置50等により設定され、カードユニット20に配信されている)である払出要求玉数のパチンコ玉の払出を要求する払出要求信号をパチンコ機10の払出制御基板(図示外)に対して送信する。
該払出要求信号を受信したパチンコ機10は、前記払出要求玉数のパチンコ玉の払出を指示する払出信号を払出制御基板から玉払出装置(図示外)に対して出力し、これに基づいて、玉払出装置から払出要求玉数分のパチンコ玉の払出を行い、該払出の終了に基づいて、実際に払い出したパチンコ玉の数である払出結果玉数を示す払出結果信号をカードユニット20の制御部22に対して送信する。
該払出結果信号を受信したカードユニット20は、前記払出要求信号に示される払出要求玉数と、該払出結果信号に示される払出結果玉数とを照合し、照合OKである場合には、会員カード5に記録された残度数からパチンコ玉の貸与に使用された1度数を減算すると共に、ディスプレイ25に表示された残度数の表示を更新する。そしてカードユニット20は、これら1度数分の玉貸処理を玉貸単位度数分だけ繰り返し、該玉貸設定度数分の玉貸処理の終了に基づいて、玉貸終了信号をパチンコ機10の払出制御基板に対して送信し、玉貸処理を終了する。
なおパチンコ機10において、玉払出装置から払い出されたパチンコ玉は、上皿に供給され、発射ハンドルの操作により遊技領域の内部に打ち込まれて、遊技が行われる。そして該打ち込まれたパチンコ玉が、遊技領域に形成された入賞口に入賞すると、払出制御基板から発せられる払出信号に基づいて、賞球として玉払出装置からパチンコ玉が払い出されて、上皿又は下皿に供給される。
次に遊技場管理装置50について図1及び図4を用いて説明する。遊技場管理装置50は、図1に示すように接続される場内通信部51,場外通信部52,制御部53,ハードディスク54等を備えるものである。
場内通信部51は、通信回線を介してカードユニット20の通信部21と通信可能に接続され、管理装置50とカードユニット20との間の通信を司るものである。場外通信部52は、通信回線である専用線3を介して遊技場外のセンター管理装置60の通信部61と通信可能に接続され、遊技場管理装置50とセンター管理装置60との間の通信を司るものであり、ここでは遊技場1の閉店後に図4(a)に示す遊技情報DBの管理情報をセンター管理装置60に対して送信する。
制御部53は、CPU,RAM,及びROM等を備え、ハードディスク54に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、遊技場管理装置50に設けられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
記憶装置であるハードディスク54は、図4(a)に示すように遊技情報DBを記憶するものである。この遊技情報DBは、遊技を行った会員遊技者を特定可能な「会員ID」と対応付けて、該会員遊技者が遊技を開始した時刻である「遊技開始時刻」,該会員遊技者が遊技を終了した時刻である「遊技終了時刻」,該会員遊技者が遊技を行った時間(遊技終了時刻と遊技開始時刻の差分)である「遊技時間」及び該会員遊技者が遊技に消費した金額である「消費金額」を管理するDBであり、これらの管理情報は、前述の如くカードユニット20から送信されてくる情報に基づいて記憶・更新される。なお、ハードディスク54では、図示しないが、会員IDと対応付けて残度数が記憶(管理)されている。
次にセンター管理装置60について図1及び図4〜図9を用いて説明する。このセンター管理装置60は遊技用会員管理装置の一例であって、ここでは図1に示すように会員カード管理機構2に設けられ、図1に示すように接続される通信部61,制御部62,ハードディスク63,入力装置64,及びディスプレイ65等を備えるものである。このセンター管理装置60はWebサーバとしての機能を有しており、後述する情報端末70からのアクセスに対してインターネットブラウザで表示可能な情報を提供(送信)するものである。
通信部61は、通信回線である専用線3を介して各遊技場1(ここでは遊技場A〜D)の遊技場管理装置50の場外通信部52と通信可能に接続され、センター管理装置60と遊技場管理装置50との間の通信を司るものであると共に、通信回線を含むインターネット4を介して後述する情報端末70の通信部71と通信接続可能であり、センター管理装置60と情報端末70との間の通信を司るものである。
この通信部61は受信手段の一例であって、会員遊技者が遊技場に来店したことを特定するための来店情報、前記会員遊技者が遊技に消費した金額を特定するための消費金額情報、又は前記会員遊技者が遊技を行った時間を特定するための遊技時間情報のうちの少なくとも一以上の情報と、当該会員遊技者を特定可能な会員遊技者特定情報(会員ID)と、を含む遊技関連情報を受信するものである。具体的には、各遊技場(ここではA〜D)の遊技場管理装置50において、ハードディスク54に記憶された遊技情報DBの管理情報(図4(a))が場外通信部52からセンター管理装置60に対して送信され、受信手段である通信部61がこれを受信する。ここで前記来店情報は、遊技情報DBにおける「会員ID」であり、これによって該会員IDの会員遊技者が来店したことを特定できる。また消費金額情報は、遊技情報DBにおける「消費金額」であり、これによって前記会員IDの会員遊技者が遊技に消費した金額を特定できる。さらに遊技時間情報は、遊技情報DBにおける「遊技時間」であり、これによって前記会員IDの会員遊技者が遊技を行った時間を特定することができる。
また通信部61は集計情報要求受信手段の一例であって、後述する情報端末70から、遊技場特定情報(ユーザID,パスワード)と、集計手段(制御部62)により集計された集計情報の送信を要求する旨を示す情報と、を含む集計情報要求を受信するものである。
さらに通信部61は集計情報送信手段の一例であって、集計情報要求受信手段(通信部61)により集計情報要求を受信したことに基づいて、後述する集計手段(制御部62)により集計された集計情報のうち、該受信した集計情報要求に含まれる遊技場特定情報(ユーザID,パスワード)から特定される遊技場についての集計情報を、前記集計情報要求の送信元である情報端末70に対して送信するものである。
次に入力装置64は、各種の情報の入力を受け付けるための入力デバイスであり、例えばキーボードやマウス等である。またディスプレイ65は、各種の情報を表示するための表示デバイスであり、例えば液晶表示器である。この入力装置64及びディスプレイ65は後述する会員情報DBに情報を登録する際に使用するものである。また入力装置64及びディスプレイ65は、後述する集計手段(制御部62)により集計を行う際の単位期間(所定期間)を設定する際に使用する。この所定期間の設定は、図5のD21に示すディスプレイ65に表示される集計期間設定画面によって行う。この集計期間設定画面において、遊技場1(ここでは遊技場A)が希望する所定期間をプルダウンメニューの中から選択し(ここでは1ヶ月)、選択後に「設定」ボタンにマウスのカーソルを合わせてクリックすることにより、選択された期間が所定期間として設定される。なお、この所定期間の選択はセンター管理装置60側で行わなくても良く、各遊技場1の遊技場管理装置50において選択された期間がセンター管理装置60に送信されて、所定期間として設定されても良い。
記憶装置であるハードディスク63は図4(b)及び図6〜図9に示す各DBを記憶するものである。このハードディスク63は遊技関連情報記憶手段の一例であって、受信手段(通信部61)により受信した遊技関連情報(遊技情報DBの管理情報)に基づいて、来店情報と、消費金額情報と、遊技時間情報とを、会員遊技者特定情報(会員ID)と対応付けて記憶するものであり、ここでは図4(b)に示す遊技情報DBを記憶している。この遊技情報DBは、前記受信手段である通信部61により各遊技場1(A〜D)の遊技場管理装置50から受信した遊技情報DBの管理情報を各遊技場1(A〜D)毎に区別して管理している。なお、ここでは2003年9月30日のデータのみを示しているが、ここでは2003年9月1日以降のデータも同様に管理されている。
またハードディスク63は地域情報記憶手段の一例であって、会員登録を行った会員遊技者を特定可能な会員遊技者特定情報(会員ID)と対応付けて該会員遊技者が属する地域を特定可能な地域情報(地域ID)を記憶するものである。また、地域情報記憶手段であるハードディスク63は、記憶している会員遊技者特定情報(会員ID)と対応付けて各会員遊技者が会員登録を行った遊技場を特定可能な遊技場特定情報(遊技場ID)を記憶する。具体的には、図6(a)に示すように、ハードディスク63が会員情報DBを記憶しており、該会員情報DBが各会員遊技者を特定可能な「会員ID」と対応付けて、各会員遊技者の「住所」,各会員遊技者が属する地域を特定可能な「地域ID」,各会員遊技者が会員登録を行った遊技場を特定可能な「遊技場ID」を管理している。なお、この会員情報DBへの登録は次のようにして行われる。まず各遊技場1(A〜D)において新規に会員登録が行われた際に、会員となった遊技者の「会員ID」と「住所」が会員カード管理機構2に送られる。会員カード管理機構2においては、送られてきた「会員ID」と「住所」に加え、「住所」に対応した地域の地域ID(ここではOO〜SSのいずれか)及び会員登録が行われた遊技場(即ち「会員ID」及び「住所」の送り元である遊技場)を特定可能な遊技場IDを入力装置64等によって会員情報DBに登録する。
またハードディスク63は図6(b)に示す遊技場DBを記憶している。この遊技場DBには、会員カード管理機構2が提供する集計情報の提供サービスの対象となる遊技場1の情報が登録されている。ここでは各遊技場1の情報として、各遊技場の名称である「遊技場名」,各遊技場の「住所」,後述する集計情報を閲覧する為に各遊技場に発行された「ユーザID」と「パスワード」,及び各遊技場を特定可能な遊技場ID(本例では各遊技場の名称と同一のものである)が管理される。
またハードディスク63は図7に示す日別集計DBを記憶している。この日別集計DBは、各遊技場1(A〜D)毎に区別して、さらに各地域(OO〜SS)毎に区別して、各営業日毎(ここでは2003年9月1日〜30日)の、「来店人数」,「消費金額」,及び「遊技時間」を管理している。ここで「来店人数」は、各営業日に会員遊技者が遊技場に来店した延べ人数であり、「消費金額」は、各営業日に会員遊技者が遊技に消費した消費金額であり、「遊技時間」は、各営業日に会員遊技者が遊技を行った遊技時間である。この日別集計DBは、図4(b)に示した遊技情報DBと図6(a)に示した会員情報DBに基づいて作成可能であり、詳しくは集計手段の説明として後述する。なお、ここでは遊技場Aのデータのみを示しているが、遊技場B〜Dのデータについても同様に管理されている。また、ここでは2003年9月1日〜30日のデータのみを示しているが、2003年1月1日以降のデータも同様に管理されている。
またハードディスク63は図6に示す月別集計DBを記憶している。この月別集計DBは、各遊技場1(A〜D)毎に区別して、各地域(OO〜SS)毎の「総会員数」,「新規会員数」,「延べ来店人数」,「実来店人数」,「来店比率」,「消費金額」,及び「遊技時間」を管理している。ここで「総会員数」は、会員遊技者の数であり、「新規会員数」は所定期間(ここでは1ヶ月)において新規に会員登録を行った会員遊技者数であり、「延べ来店人数」は所定期間(ここでは1ヶ月)における会員遊技者の延べ来店人数であり、「実来店人数」は所定期間(ここでは1ヶ月)における会員遊技者の実来店人数(1人の会員遊技者が1ヶ月に2回以上来店した場合にも1人として計算)であり、「来店比率」は100×「実来店人数」/「総会員数」によって算出される比率であり、「消費金額」は所定期間(ここでは1ヶ月)において会員遊技者が遊技に消費した消費金額であり、「遊技時間」は所定期間(ここでは1ヶ月)において会員遊技者が遊技を行った遊技時間である。
この月別集計DBが管理する情報のうち、「延べ来店人数」,「消費金額」,及び「遊技時間」は、図7に示す日別集計DBに基づいて集計され、「実来店人数」は、図4(b)に示した遊技情報DBに基づいて集計される。また「総会員数」は、図6(a)に示した会員情報DBに基づいて集計される。これらの集計については集計手段の説明として後述する。なお、ここでは2003年9月のデータのみを示しているが、2003年1月以降のデータが同様に管理されているものとする。ここでハードディスク63は新規会員数記憶手段の一例であって、後述する地域別新規会員数集計手段(制御部62)により集計された新規会員数を所定期間毎に記憶するものであり、ここでは上記月別集計DBによって「新規会員数」を管理している。
またハードディスク63は図9に示す宣伝情報DBを記憶している。この宣伝情報DBは、各遊技場1(A〜D)毎に区別して、「宣伝ID」,「宣伝内容」,「宣伝期間」,及び「宣伝地域」を管理している。ここで「宣伝ID」は各宣伝を特定するためのIDであり、「宣伝内容」は宣伝の具体的な内容であり、「宣伝日程」宣伝が行われる期間(日程)であり、「宣伝地域」は宣伝を行う地域である。ここでハードディスク63は宣伝期間記憶手段の一例であって、遊技場についての宣伝が行われた宣伝期間を各地域毎に記憶するものであり、ここでは宣伝情報DBによって「宣伝期間」が管理されている。なお、この宣伝情報DBは「宣伝期間」が2003年1月1日以降のものについて管理している。なお、この宣伝情報DBへの登録は次のようにして行われる。まず各遊技場1(A〜D)からは「宣伝内容」,「宣伝期間」,及び「宣伝地域」が会員カード管理機構2に送られる。会員カード管理機構2においては、送られてきた「宣伝内容」,「宣伝期間」,及び「宣伝地域」に加え、発行した「宣伝ID」を入力装置64等によって宣伝情報DBに登録する。
制御部62は、CPU,RAM,及びROM等を備え、ハードディスク63に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、センター管理装置60に設けられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
この制御部62は集計手段の一例であって、遊技関連情報記憶手段(ハードディスク63)に会員遊技者特定情報(会員ID)と対応付けて記憶された情報及び地域情報記憶手段(ハードディスク63)に会員遊技者特定情報(会員ID)と対応付けて記憶された地域情報(地域ID)に基づいて、所定期間(1ヶ月)において会員遊技者が遊技場に来店した来店人数と、該所定期間において会員遊技者が遊技に消費した消費金額と、該所定期間において会員遊技者が遊技を行った遊技時間とを、前記地域情報から特定される各地域(OO〜SS)毎に集計するものである。
また集計手段として機能する制御部62は地域情報記憶手段(ハードディスク63)に会員遊技者特定情報(会員ID)と対応付けて記憶された地域情報(地域ID)及び遊技場特定情報(遊技場ID)、並びに遊技関連情報記憶手段(ハードディスク63)に会員遊技者特定情報(会員ID)と対応付けて記憶された情報に基づいて、遊技場特定情報から特定される各遊技場1(A〜D)について、来店人数と、消費金額と、遊技時間とを、前記地域情報から特定される各地域(OO〜SS)毎に集計するものである。ここでは図4(b)に示す遊技情報DBの会員IDに対応する地域IDを、図6(a)に示す会員情報DBを参照することによって特定することができるため、各地域IDから特定される各地域毎(OO〜SS)に図7に示す日別集計DBを作成することが可能であり、即ち営業日毎の来店人数と、消費金額と、遊技時間とを各地域毎に集計可能である。
さらに所定期間(ここでは1ヶ月)の合計を算出することによって、所定期間(ここでは1ヶ月)における来店人数と、消費金額と、遊技時間とを各地域毎に集計することができる(図8の月別集計DB)。
また集計手段として機能する制御部62は、前記「実来店人数」を集計するものであり、日別集計DB及び会員情報DBを参照して、1人の会員遊技者が1ヶ月に2回以上来店した場合にも1人として計算することによって各地域毎の実来店人数を集計する。
また集計手段として機能する制御部62は、宣伝期間記憶手段(ハードディスク63)に各地域毎に記憶された宣伝期間に基づいて、少なくとも該宣伝期間前及び該宣伝期間後において前記来店人数を集計するものである。
また制御部62は地域別会員数集計手段の一例であって、地域情報記憶手段(ハードディスク63)に会員遊技者特定情報(会員ID)と対応付けて記憶された地域情報(地域ID)に基づいて、各遊技場について地域情報から特定される各地域(A〜D)毎に該各地域に属する会員遊技者数を集計するものであり、ここでは図6(a)に示す会員情報DBにより管理される情報(会員ID及び地域ID)に基づいて、各地域に属する会員遊技者数を各遊技場毎に集計する。この集計結果は図8に示す月別集計DBにより「総会員数」として管理される。
また制御部62は来店比率算出手段の一例であって、地域別会員数集計手段()により集計された各地域毎の会員遊技者数と、集計手段(制御部62)により集計された各地域毎の実来店人数との比率である来店比率を算出するものであり、この算出結果は図8に示す月別集計DBにより「来店比率」として管理される。
また制御部62は会員分布地図作成手段の一例であって、地域別会員数集計手段(制御部62)により集計した各地域毎の会員遊技者数の分布状況を、遊技場の所在地及び周辺を含む地図上における各地域と対応付けて示すための会員分布地図を作成するものであり、後述する図11(b)に示す会員分布地図を作成する。
また制御部62は地域別新規会員数集計手段の一例であって、地域情報記憶手段(ハードディスク63)に会員遊技者特定情報(会員ID)と対応付けて記憶された地域情報(地域ID)に基づいて、所定期間(ここでは1ヶ月)において各遊技場で新規に会員登録を行った会員遊技者数を各地域毎に集計するものであり、前述したように新規の会員登録が会員カード管理機構2において行われ、会員情報DBに新規会員の情報が登録される毎に、各遊技場,各地域毎の所定期間の新規会員遊技者数を集計する。この集計結果は図8に示す月別集計DBにより「新規会員数」として管理される。
さらに制御部62は新規会員数推移情報作成手段の一例であって、新規会員数記憶手段(ハードディスク63)に所定期間毎に記憶された新規会員数の推移を示す推移情報を作成するものであり、月別集計DBにより管理される「新規会員数」に基づいて、後述する図12に示す新規会員数の推移を示すグラフを作成する。
ここで上記説明した通信部61及び制御部62は、出力処理手段の一例であっって、集計手段(制御部62)により集計した集計情報を出力するための処理を行うものであり、ここでは集計情報をインターネット4を介して情報端末70にに対して送信する。情報端末70においては、図11(a)に示すように、ディスプレイ73に受信した集計情報が表示される(出力される)。
この出力処理手段として機能する通信部61及び制御部62は、会員分布地図作成手段(制御部62)により作成した会員分布地図を出力するための処理を行うものであり、ここでは会員分布地図をインターネット4を介して情報端末70に対して送信する。情報端末70においては、図11(b)に示すように、ディスプレイ73に受信した会員分布地図が表示される(出力される)。
また出力処理手段として機能する通信部61及び制御部62は、来店比率算出手段(制御部62)により算出した来店比率を出力するための処理を行うものであり、ここでは「来店比率」を含む月別集計DBの管理情報をインターネット4を介して情報端末70に対して送信する。情報端末70においては、図11(a)に示すように、ディスプレイ73に受信した月別集計DBの管理情報が表示される(出力される)。
また出力処理手段として機能する通信部61及び制御部62は、新規会員数推移情報作成手段(制御部62)により作成された推移情報(図12を参照)を出力するための処理を行うものであり、ここでは推移情報をインターネット4を介して情報端末70に対して送信する。情報端末70においては、図12に示すように、ディスプレイ73に受信した推移情報が表示される(出力される)。
さらに出力処理手段として機能する通信部61及び制御部62は、集計手段(制御部62)により集計した宣伝期間前の来店人数と宣伝期間後の来店人数の変化を特定可能に出力するための処理を行うものであり、ここでは宣伝期間前及び宣伝期間後を含む期間の来店人数の推移をグラフにした来店人数推移グラフ(図13を参照)をインターネット4を介して情報端末70に対して送信する。情報端末70においては、図13に示すように、ディスプレイ73に受信した来店人数推移グラフが表示される(出力される)。
次に情報端末70について図1を用いて説明する。この情報端末70は通信回線(インターネット4)を介してセンター管理装置60に接続可能なものであり、ここではインターネットブラウザがインストールされているPCである。
通信部71は、インターネット4を介してセンター管理装置60と通信可能に接続され、センター管理装置60と情報端末との間の通信を司るものである。記憶装置であるハードディスク73はWebサーバ(ここではセンター管理装置60)から送信されてきた(即ちダウンロードした)データを記憶するものである。
制御部72は、CPU,RAM,及びROM等を備え、ハードディスク73に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、情報端末70に設けられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。入力装置74は、各種の情報の入力を受け付けるための入力デバイスであり、例えばキーボードやマウス等である。またディスプレイ75は、各種の情報を表示するための表示デバイスであり、例えば液晶表示器である。これら入力装置74及びディスプレイ75によって、例えば図10〜図13に示すようにディスプレイ75に表示された各種の情報に対して、入力装置74により所定の入力操作(アドレスの入力や選択操作)を行うものである。
以上に説明したセンター管理装置60,及び情報端末70の作用について説明する。
前述したように、遊技場1の閉店後に、各遊技場1(A〜D)の遊技場管理装置50から図4(a)に示す遊技情報DB(遊技場管理装置50側)の管理情報を受信したセンター管理装置60は、図4(b)に示すように、遊技情報DB(センター管理装置60側)によって各遊技場毎に区別して受信した情報を管理する。集計手段である制御部62は前述したように「総会員数」,「新規会員数」を集計し、図7に示す日別集計DBの管理情報に基づいて「延べ来店人数」,「消費金額」,及び「遊技時間」を集計し、図4(b)に示す遊技情報DBに基づいて「実来店人数」を集計し、「来店比率」を算出する。これら集計・算出結果は図8の月別集計DBにより管理される。
さらに制御部62は、前述したように、図11(b)に示す会員分布地図を作成すると共に、図12に示す新規会員数の推移を示すグラフ(新規会員数推移グラフ)を作成する。また、宣伝期間記憶手段(ハードディスク63)に各地域毎に記憶された「宣伝期間」(宣伝情報DBにより管理されている「宣伝期間」)と、前記日別集計DBにより管理されている「来店人数」に基づいて、図13に示すような宣伝期間前及び該宣伝期間後の来店人数の推移を把握できるグラフ(来店人数推移グラフ)を作成する。また、ここでは宣伝情報DBの「宣伝内容」についても「宣伝期間」と共に、グラフに記入される。
上述したようにして制御部62により作成された日別集計DB,月別集計DB,会員分布地図,新規会員数推移グラフ,及び来店人数推移グラフはインターネットブラウザで表示可能な形式(例えばhtml形式)でハードディスク63に記憶されており、インターネット4を介して情報端末70からアクセス可能(閲覧可能)な状態となっている。以下、情報端末70でこれらの情報を閲覧する際の作用について図10〜図13を用いて説明する。
まず、情報端末70のディスプレイ75に表示されたインターネットブラウザに所定のアドレス(センター管理装置60が提供する遊技場向けデータ提供ホームーページのアドレス)を入力すると、図10のD31に示すユーザIDとパスワードの入力を促す画面が表示される。ここで情報端末70のユーザ(例えば遊技場Aの関係者)が予め会員カード管理機構2から知らされているユーザIDとパスワード(遊技場A向けに発行され遊技場DBに記憶されているもの)を入力して、「OK」ボタンにカーソルを合わせてマウスボタンをクリックすることで、前記集計情報の送信を要求する旨と、該ユーザID(即ち遊技場Aを特定可能な遊技場特定情報)と、パスワード(即ち遊技場Aを特定可能な遊技場特定情報)と、を含む集計情報要求がインターネット4を介してセンター管理装置60に対して送信され、センター管理装置60において、図6(b)に示す遊技場DBに記憶されているユーザID及びパスワードとの照合が行われる。
ここで照合OKである場合には、ハードディスク63が記憶する集計情報のうち、遊技場Aについての日別集計DB,月別集計DB,会員分布地図,新規会員数推移グラフ,及び来店人数推移グラフを情報端末70に対して送信する(即ち情報端末70は前記集計情報をダウンロードして閲覧できる)。情報端末70においては、受信したこれらの集計情報がRAM(又はハードディスク73でも良い)に記憶され、ディスプレイ75にはD32に示す遊技場A向けのメニューが表示され、日別集計DB,月別集計DB,会員分布地図,新規会員数推移グラフ,及び来店人数推移グラフが閲覧可能な項目として示される。
このD32のメニュー画面において、日別集計DBを選択(マウスのポインタを合わせてクリック)することによって、RAMにダウンロードされた日別集計DBの管理情報が表形式でディスプレイ75に表示される(D33)。これによって、遊技場Aの関係者は営業日毎の来店人数,消費金額,遊技時間を把握することができる。ここでD33は、OO地域の9月の日別集計DBの管理情報が表示されている例であるが、ディスプレイ75下部に表示された各地域を選択(マウスのカーソルを合わせてクリックする)ことによって、選択された地域の日別集計DBの管理情報が表示される。また、表の上に表示してある「前月」を選択することによって過去(ここでは2003年8月以前)の日別集計DBの管理情報を表示可能である。また、過去(ここでは2003年8月以前)の日別集計DBの管理情報が表示されている状態で、「次月」を選択することによって、表示されている月の次月の日別集計DBの管理情報が表示される。さらにディスプレイ右側の「グラフ」の表示を選択することで、横軸が営業日の各グラフ(縦軸が、「来店人数」,「消費金額」,及び「遊技時間」の3種類)が表示される。
またD32のメニュー画面において、月別集計DBを選択(マウスのポインタを合わせてクリック)することによって、RAMにダウンロードされた月別集計DBの管理情報が表形式でディスプレイ75に表示される(図11のD34)。これによって、遊技場Aの関係者は各地域(OO〜SS)毎の会員遊技者の来店人数,消費金額,及び遊技時間を把握して、集客や売上増加等のための宣伝活動を行う上で、各地域毎の情報に基づいて各地域に対して効率の良い宣伝活動(例えば来店人数の少ないSS地域に広告の数を増やす等)を行うことができる。また、各地域毎の会員遊技者数と各地域毎の実来店人数との比率である来店比率を把握して、来店比率に応じた宣伝活動の内容(例えば来店比率が低いSS地域で宣伝カーによる宣伝活動を行う等)を検討することができる。なお、図11のD34に示す例では、9月の月別集計DBが表示されているが、ディスプレイ75の下部に表示された各月(1〜9月)にカーソルを合わせてクリックすることで選択された月についての月別集計DBをディスプレイ75に表示することが可能である。
なお、ディスプレイ右側の「グラフ」の表示を選択することで、横軸が月(ここでは1月〜9月)の各グラフ(縦軸が、「総会員数」,「新規会員数」,「延べ来店人数」,「実来店人数」,「来店比率」,「消費金額」,及び「遊技時間」の7種類)が表示される。
またD32のメニュー画面において、会員分布地図を選択(マウスのポインタを合わせてクリック)することによって、ハードディスク73にダウンロードされた会員分布地図がディスプレイ75に表示される(図11のD35)。この会員分布地図では、遊技場Aの所在地であるQQ地域,及びその周辺であるOO地域,PP地域,RR地域,SS地域を含む地図上において、各地域に属する会員遊技者数が棒グラフ状に表示され、棒グラフ中には会員遊技者数が表示されている。また、各地域は会員遊技者の数に応じて色分けされており(例えば、300人未満が青,300〜499人が黄,500人〜699人が燈,700人以上が赤)、一見して会員遊技者の分布を把握することが可能である。これによって、遊技場Aの関係者は会員遊技者の分布状況を一見して把握して、各地域毎に会員遊技者数に応じた宣伝活動(例えば会員遊技者の少ないSS地域に対して新規会員登録の特典情報を掲載したチラシを配布する等)を行うことができる。なお、D35に示す会員分布地図上では遊技場(ここでは遊技場A)の位置が黒丸で表されている。
なお、ここでは色分けによって会員遊技者の分布を把握可能としているが、色分けに限らず記号によって分布を把握可能としても良い。また、各地域に会員遊技者数のみを表示してもよく、棒グラフのみ、あるいは色分けのみでも良い。即ち会員遊技者の分布が把握可能な態様で表示されるものであれば良い。また、各遊技場1の総会員遊技者数に対しての各地域の会員遊技者数の比率(例えば遊技場Aの総会員遊技者数が2264人で、遊技場AのOO地域の会員遊技者数が406人のときは、OO地域の比率は18%等)を表示しても良い。
またD32のメニュー画面において、新規会員数推移グラフを選択(マウスのポインタを合わせてクリック)することによって、ハードディスク73にダウンロードされた新規会員数推移グラフがディスプレイ75に表示される(図12)。これによって、遊技場Aの関係者は所定期間(1ヶ月)において新規に会員登録を行った会員遊技者数の推移を各地域毎に把握して、推移情報に応じた宣伝活動の内容(例えば新規会員数が減少傾向にある地域に対して会員登録を促す宣伝活動を行う等)を検討することができる。なお、図12に示す例ではOO地域についての新規会員数推移グラフを表示しているが、ディスプレイ75下部に表示された各地域(OO地域〜SS地域)にカーソルを合わせてクリックすることで選択された地域についての新規会員数推移グラフをディスプレイ75に表示することが可能である。また、OO地域〜SS地域のそれぞれの新規会員数の推移を対比可能に表示しても良い。
またD32のメニュー画面において、来店人数推移グラフを選択(マウスのポインタを合わせてクリック)することによって、ハードディスク73にダウンロードされた来店人数推移グラフがディスプレイ75に表示される(図13のD37)。これによって、遊技場Aの関係者は宣伝期間前後の来店人数の変化を把握して、宣伝活動を行ったことにより得られる効果(例えば、OO地域において、25〜26日にXX商店街入り口で行った出玉祭りの告知が最も集客効果が高いこと等)を確認することができると共に、今後の宣伝活動の内容を検討する上での参考にする(例えば、OO地域において、月末近くに人通りの多い場所でイベント告知を行うことによって集客を期待できること等)ことができる。
ここでD37は、OO地域の9月の来店人数推移グラフが表示されている例であるが、ディスプレイ75下部に表示された各地域を選択(マウスのカーソルを合わせてクリックする)ことによって、選択された地域の来店人数推移グラフが表示される。また、ディスプレイ75の右側上部に表示してある「前月」を選択することによって過去(ここでは2003年8月以前)の来店人数推移グラフを表示可能である。また、過去(ここでは2003年8月以前)の来店人数推移グラフが表示されている状態で、「次月」を選択することによって、表示されている月の次月の来店人数推移グラフが表示される。また、OO地域〜SS地域のそれぞれの来店人数の推移を対比可能に表示しても良い。
以上説明したように、本発明の遊技用会員管理装置(センター管理装置60)によれば、情報端末70によって会員遊技者が属する各地域毎の情報(日別集計DB,月別集計DB,会員分布地図,新規会員数推移グラフ,及び来店人数推移グラフ)を確認することができるので、遊技場側の利便性が向上する。また、各遊技場はインターネットブラウザがインストールされた情報端末70によって上記情報を閲覧することができる。即ち、各地域毎の情報を集計するための装置を設ける必要が無く、集計用のソフトウェアも必要ないため、各地域毎の情報を集計するために必要な出費を省くことができると共に、集計用のソフトウェアの変更に伴う出費や更新作業の手間も省くことができる。
最後に、本発明に係る遊技用システム1の変形例について説明する。
上記の実施形態では、遊技機が、パチンコ玉が外部に払い出される通常のパチンコ機10である例について説明したが、これに限らず、該遊技機は、例えばパチンコ玉が指触不能に封入された封入式のパチンコ機,メダルやパチンコ玉が外部に払い出されるスロットマシンやパチロット,メダルが外部に払い出されることなく遊技可能なクレジット式のスロットマシン等であっても良く、さらにはパチンコ玉やメダル等を用いずにデータ等により遊技可能な遊技機,遊技盤やパチンコ玉が画像にて表示される画像式のパチンコ機,リールが画像にて表示される画像式のスロットマシン等であっても良く、その種類や形態は特に限定されない。
上記の実施形態では、カードユニット20が、パチンコ機10との間でパチンコ玉の貸与に関する信号のやり取りを行うことにより遊技媒体の貸与を行うCRユニットである例について説明したが、これに限らず、該カードユニットは、自ら玉払出装置を備えて遊技媒体の貸与を行うものでも良い。また上記の実施形態では、カードユニット20が、遊技媒体としてパチンコ玉を貸与するためのプリペイド玉貸を行うものである例について説明したが、これに限らず、該カードユニットは、遊技媒体としてメダルを貸与するためのメダル貸与処理を行うものでも良く、また遊技機が前記封入式のパチンコ機や前記クレジット式のスロットマシンである場合には、それら遊技機での遊技に使用される遊技媒体である得点・持点を加算する処理を行うものでも良い。
上記の実施形態では、カードユニット20において玉貸処理が行われるときに、1度数に相当するパチンコ玉数(例えば消費税を考慮しないのであれば25個、消費税を考慮するのであれば消費税率に応じて24個,23個…等の、具体的な玉数)である払出要求玉数のパチンコ玉の払出を要求する払出要求信号がパチンコ機10に対して送信される例について説明したが、該玉貸処理は、例えば以下の変形例1又は変形例2に示す如く行われるようにしても良い。
まず変形例1として、パチンコ機10において、カードユニット20からの1回の払出要求に応じて払い出すパチンコ玉の数(以下「単位払出数」という。)を設定変更可能に構成すると共に、カードユニット20において、該設定された単位払出数を予め記憶可能に構成した場合には、以下のようにして玉貸処理を行う。まずカードユニット20は、「玉貸」ボタンの押圧操作を制御部22により検出すると、パチンコ玉の払出を要求する払出要求信号(具体的な払出要求玉数は示さない信号)を払出制御基板に対して送信する。該払出要求信号を受信したパチンコ機10は、前記単位払出数のパチンコ玉の払出を指示する払出信号を払出制御基板から玉払出装置に対して出力し、これに基づいて、玉払出装置から単位払出数分のパチンコ玉の払出を行い、該払出の終了に基づいて、実際に払い出したパチンコ玉の数である払出結果玉数を示す払出結果信号を制御部22に対して送信する。該払出結果信号を受信したカードユニット20は、前記予め記憶している単位払出数と、該払出結果信号に示される払出結果玉数とを照合し、照合OKである場合には、前記1度数分の減算処理を行い、その後、前記玉貸設定度数分の玉貸処理を行う。
ここで払出結果玉数を示す払出結果信号は、パチンコ機10の払出制御基板から出力されるようにしても良いし、払い出されたパチンコ玉の数を検出する図示しない払出検出センサから出力されるようにしても良い。またカードユニット20において予め記憶しておく単位払出数は、カード会社の管理装置や、遊技場管理装置50で設定し、カードユニット20に配信して記憶するようにすれば良い。そして、例えば前記単位払出数と払出結果玉数との照合NGの場合に、カードユニット20を不能動化するように構成すれば、遊技場1が実際の申告よりも小さい単位払出数をパチンコ機10において設定するような不正を防止できる。
また変形例2として、前記単位払出数が一定(例えば25個)である場合には、以下のようにして玉貸処理を行う。まずカードユニット20は、「玉貸」ボタンの押圧操作を制御部22により検出すると、パチンコ玉の払出を要求する払出要求信号(具体的な払出要求玉数は示さない信号)を払出制御基板に対して送信する。該払出要求信号を受信したパチンコ機10は、玉払出装置からパチンコ玉の払出が可能であるか否かを確認し、該確認結果が可能である場合には、玉貸準備信号を制御部22に対して送信する。該玉貸準備信号を検出したカードユニット20は、玉貸指令信号を払出制御基板に対して送信し、該玉貸指令信号を受信したパチンコ機10は、前記単位払出数のパチンコ玉の払出を指示する払出信号を払出制御基板から玉払出装置に対して出力し、これに基づいて、玉払出装置から単位払出数分のパチンコ玉の払出を行い、該払出の終了に基づいて、1度数分の玉貸処理の完了を示す玉貸完了信号を制御部22に対して送信する。該払出結果信号を受信したカードユニット20は、前記1度数分の減算処理を行い、その後、前記玉貸設定度数分の玉貸処理を行う。
上記の実施形態では、情報端末70がインターネットブラウザがインストールされたPCである例について説明したが、これに限らず、PDA型の専用端末や、携帯電話であっても良く通信回線を介してセンター管理装置60が提供する情報を閲覧可能なものであれば良い。また、センター管理装置60が提供する集計情報の形式はhtml形式に限らず、例えば、集計情報をEメールで情報端末70に対して送信しても良い。即ち集計情報は情報端末70側で閲覧可能な形式であれば良い。
上記の実施形態では、遊技場管理装置50がセンター管理装置60と専用線3を介して通信可能に接続されている例について説明したが、これに限らず、例えば、公衆網を介して通信可能に接続されていても良い。
上記の実施形態では、会員遊技者が来店したことを特定可能な来店情報が、カードユニット20で受け付けられた会員カード5から読み取った会員IDである例について説明したが、これに限らず、来店情報は、例えば遊技場の入り口に設けられた入口ゲートに備えられたカードリーダが、該入口ゲートを通過した会員遊技者が所有する会員カード5から読み取った会員IDであっても良い。また、会員特典を提供するために景品カウンタに設けたカードリーダにより会員カード5から読み取った会員IDであっても良い。
上記の実施形態では、遊技時間情報が、会員カード5が挿入された時刻(センター管理装置60が会員ID及び残度数を受信して照合OKとした時刻)と会員カード5が返却された時刻(センター管理装置60が返却操作情報を受信した時刻)に基づいて算出される例について説明したが、これに限らず、遊技時間情報は、パチンコ機10においてパチンコ玉の打込に伴い発生する打込玉信号や、パチンコ玉の払出に伴い発生する払出玉信号や、パチンコ玉が始動入賞口に入ったことによって発生するスタート信号に基づいて算出しても良い。
上記の実施形態では、出力処理手段(通信部61及び制御部62)が行う処理が、集計手段により集計した集計情報を情報端末70に対して送信する処理である例について説明したが、これに限らず、出力処理手段が行う処理は、センター管理装置70のディスプレイ75に集計情報を出力する処理であっても良い(このときには表示制御を行う制御部62が出力処理手段となる)。即ち、出力先は任意であり、出力処理手段は、集計手段により集計した集計情報を出力するための処理を行うものであれば良い。
上記の実施形態では、情報端末70が遊技場外に設けられている例について説明したが、これに限らず、情報端末70が遊技場内に設けられていても良い。また、情報端末70は遊技場管理装置50と一体のものであっても良い。即ち、情報端末70は、遊技用会員管理装置であるセンター管理装置60と通信可能なものであれば良い。
上記の実施形態では、情報端末70がセンター管理装置60に対して集計情報要求を送信する際に、ユーザIDとパスワードを送信する例について説明したが、これに限らずユーザIDとパスワードを送信せずに集計情報要求のみ送信しても良い。センター管理装置60においては、集計情報の閲覧を許可した情報端末のIPアドレスを記憶しておき、集計情報要求を送信した情報端末70のIPアドレスと、記憶しているIPアドレスが一致した際に、該IPアドレスの情報端末70に対して対応する集計情報を送信する。この際、遊技場特定情報はIPアドレスである。
上記の実施形態では、遊技関連情報として、各遊技場1の遊技場管理装置50から、遊技場1の閉店後に遊技情報DBの管理内容がセンター管理装置60に対して送信される(即ち来店情報,消費金額情報,及び遊技時間情報が一括して会員IDと共に送信される)例について説明したが、これに限らず、来店情報、消費金額情報、又は遊技時間情報のうちの少なくとも一以上の情報と、会員IDとを含む遊技関連情報が送信されていれば良い。また、送信するタイミングは各遊技場1の閉店後に限らず任意である。
上記の実施形態では、遊技用会員管理装置であるセンター管理装置60が会員カード管理機構2に設けられる例について説明したが、これに限らず、請求項1に記載した遊技用会員管理装置の場合には、遊技場内に設けられ、該遊技場についての情報のみを集計するものであっても良い。