JP4421852B2 - 仮設階段の施工法およびエスカレ−タの設置工法並びに仮設階段 - Google Patents
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Description
したがって、この場合はエスカレ−タと別所に代替階段または仮設階段を用意し、その設置スペ−スの確保を要する等して、工期が長期化し工費が嵩むという問題があった。
一方、前記架け替え工事の間、乗降客は代替階段または仮設階段に応じて、乗降位置を変え、通行位置を変えて通行することとなり、しかも狭隘で混雑する不便な乗降を余儀無くされていた。
特に、駅構内に設置したエスカレ−タを架け替える場合は、通常は線閉時下の限られた時間での作業となるため、迅速な作業が望まれ、かつその間の代替の仮設階段にしても、多数の利用客が見込まれるため、通行の安全性や円滑性、快適性を配慮する必要があり、前述の従来装置では対応できなかった。
請求項2の発明は、前記仮設階段の幅方向の両側と略中央に仮設ササラ桁を配置し、各仮設ササラ桁の上方に前記懸吊装置を設置し、一定規模の仮設階段に三つの仮設ササラ桁を設置して支持強度を強化し、仮設階段の利用と施工の安全性を確保するようにしている
請求項3の発明は、前記相対する仮設ササラ桁の間隔を後に施工するエスカレ−タと略同幅とし、仮設階段の施工とエスカレ−タの設置を合理的に行なうようにしている。
請求項5の発明は、前記仮設ササラ桁を上下に分割して施工現場に搬入し、各仮設ササラ桁の端部を仮設階段の中間位置で連結し、仮設階段の施工を合理的かつ安全に行なうようにしている。
請求項6の発明は、前記仮設ササラ桁に懸吊装置を連結後、相対する仮設ササラ桁の間にステップ板を着脱可能に取り付け、仮設ササラ桁に懸吊装置を連結後、ステップ板を取り付けて、仮設ササラ桁の配置とステップ板の取り付けを合理的かつ安全に行なうとともに、ステップ板を着脱可能に取り付けて、この後の既設階段の解体を合理的かつ容易に行なうようにしている。
請求項8の発明は、前記仮設ササラ桁間の区画に前記ステップ板を取り付け後、前記タ−ンバックルを吊り上げ操作し、前記仮設階段の吊り上げ位置を調整し、仮設階段の吊り上げを精密に行ない、仮設階段の利用上の安全性を確保するようにしている。
請求項9の発明は、各仮設ササラ桁の一側または両側に略L字形のステップ取付金具の一端を取り付け、この他端にステップ板の一端をボルト締め後、前記前記ステップ取付金具を介し、ステップ板の全部または一部を取り外して直下の既設階段を表出させ、該表出した既設階段を仮設階段上から解体し、ステップ板を既設階段に定着して固定することなく、ステップ取付金具に直接取り付ければ良く、その着脱作業を簡易かつ迅速に行なえ、既設階段の解体作業を容易かつ合理的に行なえるとともに、前記ステップ取付金具を介し、ステップ板の着脱を仮設ササラ桁毎に行なえるから、ステップ板の全部または一部の着脱を合理的かつ容易に行なえるようにしている。
請求項10の発明は、所定の既設階段を解体後、ステップ取付金具に前記ステップ板を取り付けて仮設階段の使用を復旧し、既設階段の使用を簡便に実現するようにしている。
安全を図るとともに、解体後その解体部にステップ板を取付けて自立した前記仮設階段を復旧し、復旧作業を速やかに行なうとともに、復旧後の仮設階段の安全性を確保し、また仮設階段を解体撤去して形成した空隙部の上方からエスカレ−タを設置し、既設階段ないし仮設階段と略同位置にエスカレ−タを安全かつ確実に設置するようにしている。
請求項14の発明は、前記仮設階段の幅方向の両側と略中央に仮設ササラ桁を設置し、相対する仮設ササラ桁間のステップ板を取り外して二つの空隙部を隣接して形成し、各空隙部にエスカレ−タを隣接して設置し、既設階段ないし仮設階段の略同位置に二基のエスカレ−タを隣接して設置するようにしている。
請求項16の発明は、前記エスカレ−タの前記分割部と、組み付けたアセンブリとを上方から吊り下げて前記空隙部側へ移動し、これらを空隙部の所定位置に設置後、連結し、エスカレ−タを合理的かつ容易に設置するようにしている。
請求項19の発明は、前記仮設階段を既設階段の直上に微小な間隙を設けて吊り上げ、仮設階段の自立を図り、既設階段に対する重量負荷を防止し、既設階段と仮設階段の利用上の安全を確保するようにしている。
請求項20の発明は、前記仮設ササラ桁間の区画毎に前記ステップ板を取り付け、前記タ−ンバックルの吊り上げ操作を介し、前記仮設階段の吊り上げ位置を調整可能にし、ステップ板を取り付け後の仮設階段の吊り上げ位置を調整し、仮設階段の確実な自立を図り、利用上の安全を確保するようにしている。
請求項2の発明は、前記仮設階段の幅方向の両側と略中央に仮設ササラ桁を配置し、各仮設ササラ桁の上方に前記懸吊装置を設置するから、一定規模の仮設階段に三つの仮設ササラ桁を設置して支持強度を強化し、仮設階段の利用と施工の安全性を確保することができる。
請求項3の発明は、前記相対する仮設ササラ桁の間隔を後に施工するエスカレ−タと略同幅とし、仮設階段の施工とエスカレ−タの設置を合理的に行なうことができる。
請求項5の発明は、前記仮設ササラ桁を上下に分割して施工現場に搬入し、各仮設ササラ桁の端部を仮設階段の中間位置で連結するから、仮設階段の施工を合理的かつ安全に行なうことができる。
請求項6の発明は、前記仮設ササラ桁に懸吊装置を連結後、相対する仮設ササラ桁の間にステップ板を着脱可能に取り付けるから、仮設ササラ桁に懸吊装置を連結後、ステップ板を取り付けて、仮設ササラ桁の配置とステップ板の取り付けを合理的かつ安全に行なえるとともに、ステップ板を着脱可能に取り付けて、この後の既設階段の解体を合理的かつ容易に行なうことができる。
請求項8の発明は、前記仮設ササラ桁間の区画に前記ステップ板を取り付け後、前記タ−ンバックルを吊り上げ操作し、前記仮設階段の吊り上げ位置を調整するから、仮設階段の吊り上げを精密に行ない、仮設階段の利用上の安全性を確保することができる。
請求項9の発明は、各仮設ササラ桁の一側または両側に略L字形のステップ取付金具の一端を取り付け、この他端にステップ板の一端をボルト締め後、前記ステップ板の全部または一部を取り外して直下の既設階段を表出させ、該表出した既設階段を仮設階段上から解体するから、ステップ板を既設階段に定着して固定することなく、ステップ取付金具に直接取り付ければ良く、その着脱作業を簡易かつ迅速に行なえ、既設階段の解体作業を容易かつ合理的に行なえるとともに、ステップ取付金具を介しステップ板の着脱を仮設ササラ桁毎に行なえるから、ステップ板の全部または一部の着脱を合理的かつ容易に行なうことができる。
請求項10の発明は、所定の既設階段を解体後、ステップ取付金具に前記ステップ板を取り付けて仮設階段の使用を復旧するから、仮設階段の使用を簡便に実現することができる。
立させ、前記仮設階段の自立後、該仮設階段の全部または一部のステップ板を取り外して仮設階段上から既設階段の全部または一部を解体撤去し、解体後その解体部にステップ板を取付けて前記自立した仮設階段を復旧するとともに、この後仮設階段の仮設ササラ桁と懸吊装置とステップ板の全部または一部を解体撤去して空隙部を形成し、該空隙部の上方からエスカレ−タを設置するから、仮設階段の骨格となる仮設ササラ桁の設置と、ステップ板の取付けを別々に行ない、これらの作業を容易かつ合理的に行なうとともに、仮設階段を自立させて支持し、その安全な利用を図る一方、エスカレ−タの設置に際して、仮設階段の全部または一部のステップ板を取り外して仮設階段上から既設階段を解体し、解体作業の安全を図るとともに、解体後その解体部にステップ板を取付けて前記自立した仮設階段を復旧し、復旧作業を速やかに行なえるとともに、復旧後の仮設階段の安全性を確保し、また仮設階段を解体撤去して形成した空隙部の上方からエスカレ−タを設置し、既設階段ないし仮設階段と略同位置にエスカレ−タを安全かつ確実に設置することができる。
請求項13の発明は、前記既設階段と仮設階段を仮設ササラ桁毎に複数に区画し、該区画毎に既設階段と仮設階段とを解体撤去するから、既設階段と仮設階段との解体撤去作業を作業能力や作業条件に応じて合理的に行なえるとともに、既設階段と仮設階段または仮設階段とエスカレ−タとの混用を図ることができる。
請求項14の発明は、前記仮設階段の幅方向の両側と略中央に仮設ササラ桁を設置し、相対する仮設ササラ桁間のステップ板を取り外して二つの空隙部を隣接して形成し、各空隙部にエスカレ−タを隣接して設置するから、既設階段ないし仮設階段の略同位置に二基のエスカレ−タを隣接して設置することができる。
請求項16の発明は、前記エスカレ−タの前記分割部と、組み付けたアセンブリとを上方から吊り下げて前記空隙部側へ移動し、これらを空隙部の所定位置に設置後、連結するから、エスカレ−タを合理的かつ容易に設置することができる。
タ−ンバックルを有する複数の懸吊装置を設置し、該懸吊装置の下端部を前記仮設ササラ桁に連結し、前記タ−ンバックルの吊り上げ操作を介し、前記仮設ササラ桁を既設階段の直上に吊り上げ、かつ自立可能にしたから、仮設ササラ桁によって仮設階段の支持を強化できるとともに、仮設ササラ桁の搬入ないし配置をステップ板の取付け前に行なって、この作業を容易かつ合理的に行ない、また懸吊装置によって仮設ササラ桁の吊り上げとその位置調整、並びに自立支持を安全かつ確実に実現し、仮設階段の安全な利用と、既設階段の解体作業の安全性を確保することができる。
請求項19の発明は、前記仮設階段を既設階段の直上に微小な間隙を設けて吊り上げたから、仮設階段の自立を図り、既設階段に対する重量負荷を防止して、既設階段と仮設階段の利用上の安全を確保することができる。
請求項20の発明は、前記仮設ササラ桁間の区画毎に前記ステップ板を取り付け、前記タ−ンバックルの吊り上げ操作を介し、前記仮設階段の吊り上げ位置を調整可能にしたから、ステップ板を取り付け後の仮設階段の吊り上げ位置を調整し、仮設階段の確実な自立を図り、利用上の安全を確保することができる。
図中、10は支持梁7,7間に掛け渡した中間梁、11は前記駅務室と休憩室の階段側を区画する仕切壁で、前記コンコ−ス8とプラットホ−ム1との間に、既設階段である鉄筋コンクリ−ト製の一対の乗降用階段12が、コンコ−ス8を挟んで前後に架設されている。
また、上側ササラ桁14は、下端部を前記基礎支柱17に支持され、上端部を前記支持梁6に支持されていて、前記基礎支柱17上で上下側ササラ桁13,14の端部を接合している。
また、前記中間踊り場20は、前記上下側ササラ桁13,14の接合部上に設けられ、前記乗降用階段12上に微小な間隙21を設けて、仮設階段22が吊り下げられて架設されている。
すなわち、前記仮設階段22の階段部は、前記乗降用階段12と実質的に同一に構成され、その幅方向の両側と略中央部とに鉄骨製の仮設ササラ桁23〜25を配置していて、該仮設階段22はその昇降方向の中間位置で分割して構成されている。
このうち、両側に配置した仮設ササラ桁23,24は、図10のようにコ字形断面の鉄骨を対称に配置し、また略中央に配置した仮設ササラ桁25は、前述と同様の鉄骨のフランジ部端縁に鉄板を溶接して略箱形に形成している。
そして、前記張出桁部23c〜25cをコンコ−ス8上に配置し、また張出桁部23f〜25fをプラットホ−ム1上に配置し、更に張出桁部23d〜25dと23e〜25eとを前記中間踊り場20の直上に配置している。
実施形態では、前記仮設ササラ桁25を仮設階段22の中心よりも若干偏心して配置し、該仮設ササラ桁23,25の間隔を、仮設ササラ桁24,25の間隔よりも若干幅広に形成していて、この幅広な仮設ササラ桁23,25間に、後述の並設する一方のエスカレ−タを最初に設置するようにしている。
この場合、ナット32を固定する代わりにボルト33を固定しても良く、その場合は例えばナット35を屈曲片26a〜29aの裏面に固定し、上面からボルト34をねじ込むようにすれば良い。
そして、隣接するステップ板30,31の目隠し片30a,30b、31a,31bを上下に対向配置し、これらを継手板36,37で着脱可能に連結している。
この場合、ナット38,39を固定する代わりに、継手板36,37により目隠し片30a,30b、31a,31bを固定し、その変形を防ぐためにボルト40,41を固定しても良い。
この場合、袋ナットを固定する代わりにボルト55を固定しても良く、その場合は例えば通常のナット56を屈曲片42a〜49aの下面に固定し、上面からボルト55をねじ込むようにすれば良い。
前記ステップ板50〜53の一端に目隠し片50a〜53aが屈曲形成され、該目隠し片50a〜53aを近接の継手板36,37に着脱可能に連結している。
前記張出桁部23d〜25dと23e〜25eの一側または両側に、床板取付金具58〜61が着脱可能に取り付けられ、その相対する屈曲片の間に前記ステップ板50〜53と同大か若干幅広な踊り場用床板62,63が着脱可能に取り付けられている。
前記通孔の開口部に同様なナット(図示略)が溶接等で固定され、該ナットに同様なボルト64をねじ込んで、前記床板取付金具58〜61を着脱可能に取り付けている。
この場合、ボルト65を固定する代わりに袋ナット66を固定しても良く、その場合は通常のナット66を屈曲片の下面に固定し、屈曲片の上面からボルト65をねじ込むようにすれば良い。
前記懸吊装置67a,67b,67c〜74a,74b,74cは、各上下端部の取り付け位置と、その懸吊長さが相違する他は実質的に同一に構成され、これらは実施形態の場合、可搬性と取り扱いの便宜上、上部仮設桁23a〜25aと下部仮設桁23b〜25b、張出桁部23c〜25c、23f〜25fの長さ方向に近接配置した一対で構成されている。
実施形態では羽子板77に縦溝を形成し、該溝にスクリュ−シャフト78の下端部を挿入して溶接している。
実施形態では羽子板81に縦溝を形成し、該溝にスクリュ−シャフト82の上端部を挿入して溶接している。
96は前記開口部86の周縁の階上スラブ9に立設した仕切壁で、仮設支柱89,90の周囲を囲繞しており、97,98は前記仮設階段22の撤去後に並設したエスカレ−タで、該エスカレ−タ97,98は実質的に同一に構成されている。
この他、109はプラットホ−ム1上に設置したホ−ム事務室、110は既設の乗降用階段12撤去後に仮設階段22の動揺を防止する揺れ止め部材で、複数の支柱を筋交いを交えて中間踊り場の直下に立設している。
111は前記エスカレ−タ97,98の各分割フレ−ムを載置可能な台車、112は支持梁7および架設梁84に取り付けたチェ−ンブロック(図示略)に掛け渡したワイヤで、該ワイヤ112に前記各エスカレ−タ97,98の各部を掛け止め可能にしている。
先ず、既設の乗降用階段12の上部両側に面する間仕切壁(図示略)を一部撤去し、乗降用階段12の上部両側に仕切壁96を設置し、また施工現場の階上床スラブ9下にコンコ−ス床梁(図示略)を架設し、施工現場のコンコ−ス8の周辺を補強する。
前記仮設ササラ桁23〜25は、それぞれ上下に二分割され、仮設階段22の一側に設置する仮設ササラ桁23の上部側は、上部仮設桁23aと張出桁部23c,23dとで一体に構成され、下部側は下部仮設桁23bと張出桁部23e,23fとで一体に構成され、これらを乗降用階段12の一側に配置し、それらの端部を仮設階段22の中高位置、つまり中間踊り場20上で突き合わせて、連結板56で連結する。
前記懸吊装置67a,67b,67c〜74a,74b,74cは、羽子板77,93と一体の上下一対のスクリュ−シャフト78,82に、予めタ−ンバックル操作リンク83を連結した状態で施工現場に搬入し、その下端部の羽子板77を固定金具75にボルト・ナット76で連結し、上端部の羽子板93を予め取り付けて置いた架橋梁80と固定梁92にボルト・ナットで連結する。
その際、人手や作業時間が制約される作業条件の下で、前記取り付け作業を一時に行なうことは難しく、またその作業途中のままでは、既設の乗降用階段15や仮設階段22の何れの利用もできなくなって具合悪い。
したがって、最も作業能力が低い場合は仮設階段22の左右何れか一方で、その上下側の何れか一方を作業する。
前記金具の取り付けは、各ボルト33,54,64を各ササラ桁23,25に予め固定したナット32にねじ込んで行なう。
前記ステップ板30,52と踊り場用床板62の取り付けは、各屈曲片に固定したボルト34またはナットに、袋ナット35,56またはボルトをねじ込んで行なう。この後、ステップ板52をプラットホ−ム1上にねじ止めする。
そこで、継手板36を目隠し片30a,30b間の所定位置に配置し、前記目隠し片30a,30bに予め固定したナット38にボルト40をねじ込んで連結する。同様に、継手板37を目隠し片30a,52a間の所定位置に配置し、前記目隠し片30a,52aに予め固定したナット39にボルト41をねじ込んで連結する。
したがって、この場合の利用状況は仮設階段22と乗降用階段12の利用が混在し、前記仮設階段22の未着工域は、既設の乗降用階段12より若干幅狭で、上下のスクリュ−シャフト78,82が林立する若干猥雑さはあるが、乗降用階段12は従来と略同様の利用が可能になる。
このようにすることで、既設の乗降用階段12の片側半部が仮設階段22に覆工され、当該部の利用が可能になる。したがって、この状況下での仮設階段22の利用は、仮設階段22と乗降用階段12の利用が混在するが、前述の場合に比べ仮設階段22の利用域が増加する分、円滑かつ違和感なく通行できる。
これを例えば上下側半部域づつ施工する場合は、施工後毎に各タ−ンバックル操作リンク83を回動操作し、スクリュ−シャフト78,82を近接変位させて、それらの張力を調節し直し、仮設階段22を既設の乗降用階段12上に吊り上げ、仮設階段22と乗降用階段12との間に微小な間隙21を設け、この状態で仮設階段22の利用に供する。
この場合は、仮設階段22だけの利用になり、前述のような既設の乗降用階段12との混在した利用から解消され、その円滑かつ快適な通行が可能になる。
実施形態では仮設階段22ないし乗降用階段12の上側または下側、若しくはその両側から順次施工している。
そして、前記ブレ−カ−やエア−ハンマ−を駆使し、施工域の階段スラブ15を取り壊し、その所定域を取り壊し後、前記ステップ取付金具26〜29を取り付け、また継手板36,37を取り付け、それらを復旧させたところで所定の作業を終了し、仮設階段22の利用に供する。
この後、次期線閉下の作業時に隣接する別の施工域を作業し、前述と同様の要領で階段スラブ15を取り壊し、ステップ板30,31や踊り場用床板62,63を復旧させて、仮設階段22の使用を図る。
この状況は図4のようで、この状態で仮設階段22が使用される。
この場合、仮設階段22は懸吊装置67a,67b,67c〜74a,74b,74cによって支持され、所期の自立を促されているから、上載荷重に十分堪えられ下方変位や変形もなく、また揺れ止め部材110で揺動を防止されているから、通行の安全性を確保できる。
このうち、ピット105は階上スラブ9の直下の所定位置を隔壁で囲繞して形成し、ピット106はプラットホ−ム1の所定のホ−ム床スラブ2aおよび基礎16を撤去して形成する。
前記エスカレ−タ97は予め工場等で三分割され、その上部フレ−ム97aと、中間フレ−ム97bと、下部フレ−ム97cをそれぞれ台車111の載せて、プラットホ−ム1上に搬入し、このうち中間フレ−ム97bと下部フレ−ム97cとを、図17(d)のようにプラットホ−ム1上で組み付けて、設置時期を待機させる。
したがって、従来のように種々の構成部品を施工現場に搬入し、これらを施工現場でいちいち組み付ける手間と煩雑を解消し、その設置作業を迅速に行なえる。
その場合、作業時間が拘束される条件の下では、仮設階段22の左右の何れか一方の側、実施形態では前記幅広側の片側域、つまり仮設ササラ桁23,25で区画される片側域に前記エスカレ−タ97を設置している。
すなわち、前記懸吊装置67a〜74aに対応する上下の羽子板77,93を取り外し、上下一対のスクリュ−シャフト78,82とタ−ンバックル操作リンク83とを一体に取り外し、また相対するステップ取付金具26,27,42,43,46,47と、床板取付金具58,59とを取り外し、これらと一体のステップ板30と、踊り場用床板62とを取り外し、前記幅広側の片側域を空隙部に形成する。
この設置状況は図18乃至図21のようで、支持梁7の所定位置に複数のチェ−ンブロック(図示略)を取り付け、これらにワイヤ112を掛け渡し、該ワイヤ112を上部フレ−ム97aの所定位置に掛け止め、チェ−ンブロックを操作して上部フレ−ム97aを吊り上げる。
次に、中間フレ−ム97bと下部フレ−ム97cのアセンブリの所定位置に前記ワイヤ112を掛け止め、チェ−ンブロックを操作して前記フレ−ムアセンブリを吊り上げる。
前記設置後、上部フレ−ム97aとフレ−ムアセンブリを連結し、それらを整備点検し、エスカレ−タ97の運転を可能にしたところで、所定の作業を終了し、エスカレ−タ97と仮設階段22の利用に供する。
この場合はエスカレ−タ97の利用と、仮設階段22の幅狭側の利用が混在した形になり、その利用形態に差異はあるが、応急的な利用に応じられる。
すなわち、前記懸吊装置67b〜74bと67c〜74cに対応する上下の羽子板77,93を取り外し、上下一対のスクリュ−シャフト78,82とタ−ンバックル操作リンク83とを一体に取り外し、また相対するステップ取付金具28,29,44,45,48,49と、床板取付金具60,61とを取り外し、これらと一体のステップ板31と、踊り場用床板63とを取り外し、前記幅狭側の片側域を空隙部に形成する。
次に、中間フレ−ム98bと下部フレ−ム98cのアセンブリの所定位置に前記ワイヤ112を掛け止め、チェ−ンブロックを操作して前記フレ−ムアセンブリを吊り上げる。
前記設置後、上部フレ−ム98aとフレ−ムアセンブリを連結し、それらを整備点検し、エスカレ−タ98の運転を可能にしたところで、所定の作業を終了し、エスカレ−タ97,98の利用に供する。この状況は図22および図23のようである。
この後、仮設支柱90と架設梁90aを撤去し、コンコ−ス8周辺を整備すれば、既設の乗降階段12に対するエスカレ−タ97,98の一連の架け替え工事が終了する。
この状況は図22および図23のようである。
21 間隙
22 仮設階段
23〜25 仮設ササラ桁
30,31 ステップ板
67a,67b,67c〜74a,74b,74c 懸吊装置
87 支持部材(門型フレ−ム)
97,98 エスカレ−タ
Claims (20)
- 既設階段と略同位置に、既設階段の全域または一部域の直上に仮設階段を設置し、該仮設階段の設置後、該仮設階段の全部または一部を一旦撤去し、既設階段の全域または一部域を解体撤去する仮設階段の施工法において、仮設階段を支持する複数の仮設ササラ桁を前記既設階段の直上に昇降方向に沿って互いに非連結状態で配置し、前記各仮設ササラ桁に上端部を支持したタ−ンバックルを有する複数の懸吊装置を設置し、該懸吊装置の下端部を前記仮設ササラ桁に連結後、相対する仮設ササラ桁間にステップ板を取り付け、この後前記タ−ンバックルを吊り上げ操作し、前記仮設階段を既設階段の直上に吊り上げて自立させることを特徴とする仮設階段の施工法。
- 前記仮設階段の幅方向の両側と略中央に仮設ササラ桁を配置し、各仮設ササラ桁の上方に前記懸吊装置を設置する請求項1記載の仮設階段の施工法。
- 前記相対する仮設ササラ桁の間隔を後に施工するエスカレ−タと略同幅とする請求項1記載の仮設階段の施工法。
- 前記仮設階段を既設階段の直上に微小な間隙を設けて吊り上げる請求項1記載の仮設階段の施工法。
- 前記仮設ササラ桁を上下に分割して施工現場に搬入し、各仮設ササラ桁の端部を仮設階段の中間位置で連結する請求項1または請求項2記載の仮設階段の施工法。
- 前記仮設ササラ桁に懸吊装置を連結後、相対する仮設ササラ桁の間にステップ板を着脱可能に取り付ける請求項1または請求項2記載の仮設階段の施工法。
- 前記仮設ササラ桁間の全域または区画毎に前記ステップ板を取り付ける請求項6記載の仮設階段の施工法。
- 前記仮設ササラ桁間の区画に前記ステップ板を取り付け後、前記タ−ンバックルを吊り上げ操作し、前記仮設階段の吊り上げ位置を調整する請求項7記載の仮設階段の施工法。
- 各仮設ササラ桁の一側または両側に略L字形のステップ取付金具の一端を取り付け、この他端にステップ板の一端をボルト締め後、前記前記ステップ取付金具を介し、ステップ板の全部または一部を取り外して直下の既設階段を表出させ、該表出した既設階段を仮設階段上から解体する請求項7記載の仮設階段の施工法。
- 所定の既設階段を解体後、前記ステップ取付金具に前記ステップ板を取り付けて仮設階段の使用を復旧する請求項9記載の仮設階段の施工法。
- 既設階段と略同位置に、既設階段の全域または一部域の直上に仮設階段を設置し、該仮設階段の設置後、既設階段の全部または一部を解体撤去し、解体後その解体部にステップ板を取付けて仮設階段を復旧するとともに、仮設階段の全部または一部を解体撤去し、その解体撤去部と略同位置にエスカレ−タを設置するエスカレ−タの設置工法において、仮設階段を支持する複数の仮設ササラ桁を前記既設階段の直上に昇降方向に沿って互いに非連結状態で配置し、前記各仮設ササラ桁に上端部を支持したタ−ンバックルを有する複数の懸吊装置を連結後、相対する仮設ササラ桁間にステップ板を着脱可能に取り付け、この後、前記懸吊装置を介し前記仮設階段を既設階段の直上に吊り上げて自立させ、該仮設階段の自立後、該仮設階段の全部または一部のステップ板を取り外して仮設階段上から既設階段の全部または一部を解体撤去し、解体後その解体部にステップ板を取付けて前記自立した仮設階段を復旧するとともに、この後仮設階段の仮設ササラ桁と懸吊装置とステップ板の全部または一部を解体撤去して空隙部を形成し、該空隙部の上方からエスカレ−タを設置することを特徴とするエスカレ−タの設置工法。
- 前記仮設階段の仮設ササラ桁間に取り付けたステップ板の全部または一部を取り外して直下の既設階段を表出させ、該表出した既設階段を仮設階段上から解体する請求項11記載のエスカレ−タの設置工法。
- 前記既設階段と仮設階段を複数に区画し、該区画毎に既設階段と仮設階段とを解体撤去する請求項11記載のエスカレ−タの設置工法。
- 前記仮設階段の幅方向の両側と略中央に仮設ササラ桁を設置し、その相対する仮設ササラ桁間のステップ板を取り外して二つの空隙部を隣接して形成し、各空隙部にエスカレ−タを隣接して設置する請求項12記載のエスカレ−タの設置工法。
- 前記エスカレ−タを複数に分割して仮設階段の下端部周辺に搬入し、かつその一部を組み付ける請求項12記載のエスカレ−タの設置工法。
- 前記エスカレ−タの前記分割部と、組み付けたアセンブリとを上方から吊り下げて前記空隙部側へ移動し、これらを空隙部の所定位置に設置後、連結する請求項15記載のエスカレ−タの設置工法。
- 着脱可能な複数のステップ板を備え、既設階段と略同位置で、かつ既設階段の全域または一部域の直上に設置し、その利用を可能にするとともに、設置後、その全部または一部を撤去し、既設階段の全部または一部を解体撤去可能にした仮設階段において、仮設階段を支持する複数の仮設ササラ桁を前記既設階段の直上に昇降方向に沿って互いに非連結状態で配置し、各仮設ササラ桁の上方に上端部を支持したタ−ンバックルを有する複数の懸
吊装置を設置し、該懸吊装置の下端部を前記仮設ササラ桁に連結し、前記タ−ンバックルの吊り上げ操作を介し、前記仮設ササラ桁を既設階段の直上に吊り上げ、かつ自立可能にしことを特徴とする仮設階段。 - 幅方向の両側と略中央に仮設ササラ桁を配置し、各仮設ササラ桁の上方に前記複数の懸吊装置を設置した請求項17記載の仮設階段。
- 前記仮設階段を既設階段の直上に微小な間隙を設けて吊り上げた請求項17記載の仮設階段。
- 前記仮設ササラ桁間の区画毎に前記ステップ板を取り付け、前記タ−ンバックルの吊り上げ操作を介し、前記仮設階段の吊り上げ位置を調整可能にした請求項17記載の仮設階段。
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