JP2005067844A - 仮設階段の施工法およびエスカレ−タの設置工法並びに仮設階段 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 既設階段12と略同位置に仮設階段22を設置する仮設階段の施工法であること。
前記既設階段12の直上に仮設階段22を設置する。
前記仮設階段22の設置後、既設階段12を撤去する。
【選択図】 図1
Description
したがって、この場合はエスカレ−タと別所に代替階段または仮設階段を用意し、その設置スペ−スの確保を要する等して、工期が長期化し工費が嵩むという問題があった。
一方、前記架け替え工事の間、乗降客は代替階段または仮設階段に応じて、乗降位置を変え、通行位置を変えて通行することとなり、しかも狭隘で混雑する不便な乗降を余儀無くされていた。
特に、駅構内に設置したエスカレ−タを架け替える場合は、通常は線閉時下の限られた時間での作業となるため、迅速な作業が望まれ、かつその間の代替の仮設階段にしても、多数の利用客が見込まれるため、通行の安全性や円滑性、快適性を配慮する必要があり、前述の従来装置では対応できなかった。
請求項2の発明は、前記仮設階段と既設階段との縦断面形状を略同形に形成し、これらを互いに咬合配置するようにして、仮設階段の小形軽量化と設置スペ−スのコンパクト化、階高の抑制等を図るようにしている。
請求項3の発明は、前記仮設階段を既設階段の上方から吊り下げて支持するようにして、仮設階段の安全性と安定性を図るようにしている。
請求項5の発明は、前記仮設階段と既設階段との間に微小な間隙を設けて、仮設階段の自立を図り、既設階段の撤去後の仮設階段の下方変位や変形を防止するようにしている。
請求項6の発明は、前記既設階段を幅方向に複数に区画し、その区画境界部に沿って仮設階段の仮設ササラ桁を設置し、その相対する仮設ササラ桁間に、既設階段に対応して複数のステップ板を着脱可能に架設するようにして、仮設階段の区画毎にステップ板の着脱を実現し、既設階段の部分的な撤去を可能にしている。
請求項8の発明は、前記相対する仮設ササラ桁間を仮設階段の昇降方向に沿って複数に区画し、その区画毎に前記ステップ板を着脱可能に取り付けるようにして、区画毎に仮設階段と既設階段の混用を実現し、仮設階段の施工途中でも前記階段を閉鎖することなく、従前通りの利用を確保するようにしている。
請求項9の発明は、前記相対する仮設ササラ桁間の一部域に前記ステップ板を着脱可能に取り付け、仮設ササラ桁間の他部域に既設階段を表出させ、仮設階段と既設階段とを混用可能にして、仮設階段の施工途中での利用を実現し、仮設階段の施工途中でも前記階段を閉鎖することなく、従前通りの利用を確保するようにしている。
請求項11の発明は、所定の既設階段を取り壊し後、当該部に前記ステップ板を取り付け、仮設階段の使用を復旧するようにして、既設階段の取り壊しと仮設階段の使用を実現するようにしている。
請求項14の発明は、前記仮設階段を吊り下げる懸吊装置の支持部材を介しエスカレ−タを吊り込むようにして、エスカレ−タの吊り込み用部材と支持部材とを別設する不合理を排し、支持部材を合理的に使用するようにしている。
請求項15の発明は、前記仮設階段を幅方向に複数に区画し、該区画毎に仮設階段を解体してエスカレ−タを設置するようにして、エスカレ−タの設置を合理的に施工するとともに、仮設階段との混用を実現させている。
請求項17の発明は、前記仮設階段とエスカレ−タを混用可能にするようにして、エスカレ−タ設置時の応急的な通路を確保し、その合理的な利用を図るようにしている。
請求項19の発明は、前記仮設階段の吊り下げ位置を調節可能にし、仮設階段の安定性と設置の正確性を図るようにしている。
請求項20の発明は、前記仮設階段を幅方向に複数に区画し、その区画境界部に沿って仮設ササラ桁を設置し、その相対する仮設ササラ桁間に、複数のステップ板を着脱可能に架設して、前記区画毎の仮設階段の組み立てを実現し、施工の合理化と容易化を図るようにしている。
請求項22の発明は、前記仮設ササラ桁を上方から吊り下げて支持し、仮設階段を合理的かつ安定して支持するようにしている。
請求項23の発明は、前記各仮設ササラ桁を複数の懸吊装置で支持し、該懸吊装置を仮設ササラ桁に着脱可能に取り付け、仮設階段の組み付けと解体の容易化を図るようにしている。
請求項25の発明は、前記相対する仮設ササラ桁の全部または一部と、仮設ササラ桁間のステップ板と、仮設ササラ桁を吊り下げる懸吊装置とを取り外し、前記相対する仮設ササラ桁位置の間にエスカレ−タを設置可能にして、エスカレ−タを容易かつ円滑に設置し得るようにしている。
請求項2の発明は、前記仮設階段と既設階段との縦断面形状を略同形に形成し、これらを互いに咬合配置するようにしたから、仮設階段の小形軽量化と設置スペ−スのコンパクト化、階高の抑制等を図ることができる。
請求項3の発明は、前記仮設階段を既設階段の上方から吊り下げて支持するようにしたから、仮設階段の安全性と安定性を図ることができる。
請求項4の発明は、前記仮設階段の吊り下げ位置を調節可能にしたから、仮設階段の位置調節を実現し、その安定化と正確を設置を図ることができる。
請求項5の発明は、前記仮設階段と既設階段との間に微小な間隙を設けたから、仮設階段の自立を図り、既設階段の撤去後の仮設階段の下方変位や変形を防止することができる
請求項7の発明は、前記仮設ササラ桁を上方から吊り下げて支持するようにしたから、仮設階段を合理的かつ安定して支持することができる。
請求項8の発明は、前記相対する仮設ササラ桁間を仮設階段の昇降方向に沿って複数に区画し、その区画毎に前記ステップ板を着脱可能に取り付けるようにしたから、区画毎に仮設階段と既設階段の混用を実現し、仮設階段の施工途中でも前記階段を閉鎖することなく、従前通りの利用を確保することができる。
請求項10の発明は、前記各仮設ササラ桁間に前記ステップ板を着脱可能に取り付け後、一部のステップ板を取り外して既設階段を表出させ、該表出した既設階段を取り壊すようにしたから、既設階段の取り壊しを容易かつ合理的に行なうことができる。
請求項11の発明は、所定の既設階段を取り壊し後、当該部に前記ステップ板を取り付け、仮設階段の使用を復旧するようにしたから、既設階段の取り壊しと仮設階段の使用を実現することができる。
請求項13の発明は、前記仮設階段を上方から吊り下げて支持するようにしたから、仮設階段を周辺部材との機械的な関係から遮断し、その設置や撤去を容易に行なうことができる。
請求項14の発明は、前記仮設階段を吊り下げる懸吊装置の支持部材を介しエスカレ−タを吊り込むようにしたから、エスカレ−タの吊り込み用部材と支持部材とを別設する不合理を排し、支持部材を合理的に使用することができる。
請求項16の発明は、前記仮設階段を幅方向に区画する仮設ササラ桁間に着脱可能に架設したステップ板を取り外し、その空隙部に沿ってエスカレ−タを設置するようにしたから、エスカレ−タを合理的に設置することができる。
請求項17の発明は、前記仮設階段とエスカレ−タとを混用可能にするようにしたから、エスカレ−タ設置時の応急的な通路を確保し、その合理的な利用を図ることができる
請求項19の発明は、前記仮設階段の吊り下げ位置を調節可能にしたから、仮設階段の安定性と設置の正確性を図ることができる。
請求項20の発明は、前記仮設階段を幅方向に複数に区画し、その区画境界部に沿って仮設ササラ桁を設置し、その相対する仮設ササラ桁間に、複数のステップ板を着脱可能に架設したから、前記区画毎の仮設階段の組み立てを実現し、施工の合理化と容易化を図ることができる。
請求項22の発明は、前記仮設ササラ桁を上方から吊り下げて支持したから、仮設階段を合理的かつ安定して支持することができる。
請求項23の発明は、前記各仮設ササラ桁を複数の懸吊装置で支持し、該懸吊装置を仮設ササラ桁に着脱可能に取り付けたから、仮設階段の組み付けと解体の容易化を図ることができる。
請求項25の発明は、前記相対する仮設ササラ桁の全部または一部と、仮設ササラ桁間のステップ板と、仮設ササラ桁を吊り下げる懸吊装置とを取り外し、前記相対する仮設ササラ桁位置の間にエスカレ−タを設置可能にしたから、エスカレ−タを容易かつ円滑に設置することができる。
図中、10は支持梁7,7間に掛け渡した中間梁、11は前記駅務室と休憩室の階段側を区画する仕切壁で、前記コンコ−ス8とプラットホ−ム1との間に、既設階段である鉄筋コンクリ−ト製の一対の乗降用階段12が、コンコ−ス8を挟んで前後に架設されている。
また、上側ササラ桁14は、下端部を前記基礎支柱17に支持され、上端部を前記支持梁6に支持されていて、前記基礎支柱17上で上下側ササラ桁13,14の端部を接合している。
また、前記中間踊り場20は、前記上下側ササラ桁13,14の接合部上に設けられ、前記乗降用階段12上に微小な間隙21を設けて、仮設階段22が吊り下げられて架設されている。
すなわち、前記仮設階段22の階段部は、前記乗降用階段12と実質的に同一に構成され、その幅方向の両側と略中央部とに鉄骨製の仮設ササラ桁23〜25を配置していて、該仮設階段22はその昇降方向の中間位置で分割して構成されている。
このうち、両側に配置した仮設ササラ桁23,24は、図10のようにコ字形断面の鉄骨を対称に配置し、また略中央に配置した仮設ササラ桁25は、前述と同様の鉄骨のフランジ部端縁に鉄板を溶接して略箱形に形成している。
そして、前記張出桁部23c〜25cをコンコ−ス8上に配置し、また張出桁部23f〜25fをプラットホ−ム1上に配置し、更に張出桁部23d〜25dと23e〜25eとを前記中間踊り場20の直上に配置している。
実施形態では、前記仮設ササラ桁25を仮設階段22の中心よりも若干偏心して配置し、該仮設ササラ桁23,25の間隔を、仮設ササラ桁24,25の間隔よりも若干幅広に形成していて、この幅広な仮設ササラ桁23,25間に、後述の並設する一方のエスカレ−タを最初に設置するようにしている。
この場合、ナット32を固定する代わりにボルト33を固定しても良く、その場合は例えばナット35を屈曲片26a〜29aの裏面に固定し、上面からボルト34をねじ込むようにすれば良い。
そして、隣接するステップ板30,31の目隠し片30a,30b、31a,31bを上下に対向配置し、これらを継手板36,37で着脱可能に連結している。
この場合、ナット38,39を固定する代わりに、継手板36,37により目隠し片30a,30b、31a,31bを固定し、その変形を防ぐためにボルト40,41を固定しても良い。
この場合、袋ナットを固定する代わりにボルト55を固定しても良く、その場合は例えば通常のナット56を屈曲片42a〜49aの下面に固定し、上面からボルト55をねじ込むようにすれば良い。
前記ステップ板50〜53の一端に目隠し片50a〜53aが屈曲形成され、該目隠し片50a〜53aを近接の継手板36,37に着脱可能に連結している。
前記張出桁部23d〜25dと23e〜25eの一側または両側に、床板取付金具58〜61が着脱可能に取り付けられ、その相対する屈曲片の間に前記ステップ板50〜53と同大か若干幅広な踊り場用床板62,63が着脱可能に取り付けられている。
前記通孔の開口部に同様なナット(図示略)が溶接等で固定され、該ナットに同様なボルト64をねじ込んで、前記床板取付金具58〜61を着脱可能に取り付けている。
この場合、ボルト65を固定する代わりに袋ナット66を固定しても良く、その場合は通常のナット66を屈曲片の下面に固定し、屈曲片の上面からボルト65をねじ込むようにすれば良い。
前記懸吊装置67a,67b,67c〜74a,74b,74cは、各上下端部の取り付け位置と、その懸吊長さが相違する他は実質的に同一に構成され、これらは実施形態の場合、可搬性と取り扱いの便宜上、上部仮設桁23a〜25aと下部仮設桁23b〜25b、張出桁部23c〜25c、23f〜25fの長さ方向に近接配置した一対で構成されている。
実施形態では羽子板77に縦溝を形成し、該溝にスクリュ−シャフト78の下端部を挿入して溶接している。
実施形態では羽子板81に縦溝を形成し、該溝にスクリュ−シャフト82の上端部を挿入して溶接している。
96は前記開口部86の周縁の階上スラブ9に立設した仕切壁で、仮設支柱89,90の周囲を囲繞しており、97,98は前記仮設階段22の撤去後に並設したエスカレ−タで、該エスカレ−タ97,98は実質的に同一に構成されている。
この他、109はプラットホ−ム1上に設置したホ−ム事務室、110は既設の乗降用階段12撤去後に仮設階段22の動揺を防止する揺れ止め部材で、複数の支柱を筋交いを交えて中間踊り場の直下に立設している。
111は前記エスカレ−タ97,98の各分割フレ−ムを載置可能な台車、112は支持梁7および架設梁84に取り付けたチェ−ンブロック(図示略)に掛け渡したワイヤで、該ワイヤ112に前記各エスカレ−タ97,98の各部を掛け止め可能にしている。
先ず、既設の乗降用階段12の上部両側に面する間仕切壁(図示略)を一部撤去し、乗降用階段12の上部両側に仕切壁96を設置し、また施工現場の階上床スラブ9下にコンコ−ス床梁(図示略)を架設し、施工現場のコンコ−ス8の周辺を補強する。
前記仮設ササラ桁23〜25は、それぞれ上下に二分割され、仮設階段22の一側に設置する仮設ササラ桁23の上部側は、上部仮設桁23aと張出桁部23c,23dとで一体に構成され、下部側は下部仮設桁23bと張出桁部23e,23fとで一体に構成され、これらを乗降用階段12の一側に配置し、それらの端部を仮設階段22の中高位置、つまり中間踊り場20上で突き合わせて、連結板56で連結する。
前記懸吊装置67a,67b,67c〜74a,74b,74cは、羽子板77,93と一体の上下一対のスクリュ−シャフト78,82に、予めタ−ンバックル操作リンク83を連結した状態で施工現場に搬入し、その下端部の羽子板77を固定金具75にボルト・ナット76で連結し、上端部の羽子板93を予め取り付けて置いた架橋梁80と固定梁92にボルト・ナットで連結する。
その際、人手や作業時間が制約される作業条件の下で、前記取り付け作業を一時に行なうことは難しく、またその作業途中のままでは、既設の乗降用階段15や仮設階段22の何れの利用もできなくなって具合悪い。
したがって、最も作業能力が低い場合は仮設階段22の左右何れか一方で、その上下側の何れか一方を作業する。
前記金具の取り付けは、各ボルト33,54,64を各ササラ桁23,25に予め固定したナット32にねじ込んで行なう。
前記ステップ板30,52と踊り場用床板62の取り付けは、各屈曲片に固定したボルト34またはナットに、袋ナット35,56またはボルトをねじ込んで行なう。この後、ステップ板52をプラットホ−ム1上にねじ止めする。
そこで、継手板36を目隠し片30a,30b間の所定位置に配置し、前記目隠し片30a,30bに予め固定したナット38にボルト40をねじ込んで連結する。同様に、継手板37を目隠し片30a,52a間の所定位置に配置し、前記目隠し片30a,52aに予め固定したナット39にボルト41をねじ込んで連結する。
したがって、この場合の利用状況は仮設階段22と乗降用階段12の利用が混在し、前記仮設階段22の未着工域は、既設の乗降用階段12より若干幅狭で、上下のスクリュ−シャフト78,82が林立する若干猥雑さはあるが、乗降用階段12は従来と略同様の利用が可能になる。
このようにすることで、既設の乗降用階段12の片側半部が仮設階段22に覆工され、当該部の利用が可能になる。したがって、この状況下での仮設階段22の利用は、仮設階段22と乗降用階段12の利用が混在するが、前述の場合に比べ仮設階段22の利用域が増加する分、円滑かつ違和感なく通行できる。
これを例えば上下側半部域づつ施工する場合は、施工後毎に各タ−ンバックル操作リンク83を回動操作し、スクリュ−シャフト78,82を近接変位させて、それらの張力を調節し直し、仮設階段22を既設の乗降用階段12上に吊り上げ、仮設階段22と乗降用階段12との間に微小な間隙21を設け、この状態で仮設階段22の利用に供する。
この場合は、仮設階段22だけの利用になり、前述のような既設の乗降用階段12との混在した利用から解消され、その円滑かつ快適な通行が可能になる。
実施形態では仮設階段22ないし乗降用階段12の上側または下側、若しくはその両側から順次施工している。
そして、前記ブレ−カ−やエア−ハンマ−を駆使し、施工域の階段スラブ15を取り壊し、その所定域を取り壊し後、前記ステップ取付金具26〜29を取り付け、また継手板36,37を取り付け、それらを復旧させたところで所定の作業を終了し、仮設階段22の利用に供する。
この後、次期線閉下の作業時に隣接する別の施工域を作業し、前述と同様の要領で階段スラブ15を取り壊し、ステップ板30,31や踊り場用床板62,63を復旧させて、仮設階段22の使用を図る。
この状況は図4のようで、この状態で仮設階段22が使用される。
この場合、仮設階段22は懸吊装置67a,67b,67c〜74a,74b,74cによって支持され、所期の自立を促されているから、上載荷重に十分堪えられ下方変位や変形もなく、また揺れ止め部材110で揺動を防止されているから、通行の安全性を確保できる。
このうち、ピット105は階上スラブ9の直下の所定位置を隔壁で囲繞して形成し、ピット106はプラットホ−ム1の所定のホ−ム床スラブ2aおよび基礎16を撤去して形成する。
前記エスカレ−タ97は予め工場等で三分割され、その上部フレ−ム97aと、中間フレ−ム97bと、下部フレ−ム97cをそれぞれ台車111の載せて、プラットホ−ム1上に搬入し、このうち中間フレ−ム97bと下部フレ−ム97cとを、図17(d)のようにプラットホ−ム1上で組み付けて、設置時期を待機させる。
したがって、従来のように種々の構成部品を施工現場に搬入し、これらを施工現場でいちいち組み付ける手間と煩雑を解消し、その設置作業を迅速に行なえる。
その場合、作業時間が拘束される条件の下では、仮設階段22の左右の何れか一方の側、実施形態では前記幅広側の片側域、つまり仮設ササラ桁23,25で区画される片側域に前記エスカレ−タ97を設置している。
すなわち、前記懸吊装置67a〜74aに対応する上下の羽子板77,93を取り外し、上下一対のスクリュ−シャフト78,82とタ−ンバックル操作リンク83とを一体に取り外し、また相対するステップ取付金具26,27,42,43,46,47と、床板取付金具58,59とを取り外し、これらと一体のステップ板30と、踊り場用床板62とを取り外し、前記幅広側の片側域を空隙部に形成する。
この設置状況は図18乃至図21のようで、支持梁7の所定位置に複数のチェ−ンブロック(図示略)を取り付け、これらにワイヤ112を掛け渡し、該ワイヤ112を上部フレ−ム97aの所定位置に掛け止め、チェ−ンブロックを操作して上部フレ−ム97aを吊り上げる。
次に、中間フレ−ム97bと下部フレ−ム97cのアセンブリの所定位置に前記ワイヤ112を掛け止め、チェ−ンブロックを操作して前記フレ−ムアセンブリを吊り上げる。
前記設置後、上部フレ−ム97aとフレ−ムアセンブリを連結し、それらを整備点検し、エスカレ−タ97の運転を可能にしたところで、所定の作業を終了し、エスカレ−タ97と仮設階段22の利用に供する。
この場合はエスカレ−タ97の利用と、仮設階段22の幅狭側の利用が混在した形になり、その利用形態に差異はあるが、応急的な利用に応じられる。
すなわち、前記懸吊装置67b〜74bと67c〜74cに対応する上下の羽子板77,93を取り外し、上下一対のスクリュ−シャフト78,82とタ−ンバックル操作リンク83とを一体に取り外し、また相対するステップ取付金具28,29,44,45,48,49と、床板取付金具60,61とを取り外し、これらと一体のステップ板31と、踊り場用床板63とを取り外し、前記幅狭側の片側域を空隙部に形成する。
次に、中間フレ−ム98bと下部フレ−ム98cのアセンブリの所定位置に前記ワイヤ112を掛け止め、チェ−ンブロックを操作して前記フレ−ムアセンブリを吊り上げる。
前記設置後、上部フレ−ム98aとフレ−ムアセンブリを連結し、それらを整備点検し、エスカレ−タ98の運転を可能にしたところで、所定の作業を終了し、エスカレ−タ97,98の利用に供する。この状況は図22および図23のようである。
この後、仮設支柱90と架設梁90aを撤去し、コンコ−ス8周辺を整備すれば、既設の乗降階段12に対するエスカレ−タ97,98の一連の架け替え工事が終了する。
この状況は図22および図23のようである。
21 間隙
22 仮設階段
23〜25 仮設ササラ桁
30,31 ステップ板
67a,67b,67c〜74a,74b,74c 懸吊装置
87 支持部材(門型フレ−ム)
97,98 エスカレ−タ
Claims (25)
- 既設階段と略同位置に仮設階段を設置する仮設階段の施工法において、既設階段の直上に仮設階段を設置し、該仮設階段の設置後、既設階段を撤去するようにしたことを特徴とする仮設階段の施工法。
- 前記仮設階段と既設階段との縦断面形状を略同形に形成し、これらを互いに咬合
配置する請求項1記載の仮設階段の施工法。 - 前記仮設階段を既設階段の上方から吊り下げて支持する請求項1記載の仮設階段の施工法。
- 前記仮設階段の吊り下げ位置を調節可能にする請求項3記載の仮設階段の施工法。
- 前記仮設階段と既設階段との間に微小な間隙を設ける請求項1記載の仮設階段の施工法
- 前記既設階段を幅方向に複数に区画し、その区画境界部に沿って仮設階段の仮設ササラ桁を設置し、その相対する仮設ササラ桁間に、既設階段に対応して複数のステップ板を着脱可能に架設する請求項1記載の仮設階段の施工法。
- 前記仮設ササラ桁を上方から吊り下げて支持する請求項6記載の仮設階段の施工法。
- 前記相対する仮設ササラ桁間を仮設階段の昇降方向に沿って複数に区画し、その
区画毎に前記ステップ板を着脱可能に取り付ける請求項6記載の仮設階段の施工法。 - 前記相対する仮設ササラ桁間の一部域に前記ステップ板を着脱可能に取り付け、仮設ササラ桁間の他部域に既設階段を表出させ、仮設階段と既設階段とを混用可能にする請求項8記載の仮設階段の施工法。
- 前記各仮設ササラ桁間に前記ステップ板を着脱可能に取り付け後、一部のステップ板を取り外して既設階段を表出させ、該表出した既設階段を取り壊す請求項8記載の仮設階段の施工法。
- 所定の既設階段を取り壊し後、当該部に前記ステップ板を取り付け、仮設階段の使用を復旧する請求項10記載の仮設階段の施工法。
- 既設階段と略同位置にエスカレ−タを設置するエスカレ−タの設置工法において、既設階段の直上に仮設階段を設置し、該仮設階段の設置後、既設階段を撤去し、前記仮設階段の一部または全部を解体後、該仮設階段と略同位置にエスカレ−タを設置するようにしたことを特徴とするエスカレ−タの設置工法。
- 前記仮設階段を上方から吊り下げて支持する請求項12記載のエスカレ−タの設置工法
- 前記仮設階段を吊り下げる懸吊装置の支持部材を介しエスカレ−タを吊り込む請求項12記載のエスカレ−タの設置工法。
- 前記仮設階段を幅方向に複数に区画し、該区画毎に仮設階段を解体してエスカレ−タを設置する請求項12記載のエスカレ−タの設置工法。
- 前記仮設階段を幅方向に区画する仮設ササラ桁間に着脱可能に架設したステップ板を取り外し、その空隙部に沿ってエスカレ−タを設置する請求項12記載のエスカレ−タの設置工法。
- 前記仮設階段とエスカレ−タを混用可能にする請求項16記載のエスカレ−タの設置工法。
- 既設階段と略同位置に設置する仮設階段において、既設階段の上方から吊り下げて支持したことを特徴とする仮設階段。
- 前記仮設階段の吊り下げ位置を調節可能にした請求項18記載の仮設階段。
- 前記仮設階段を幅方向に複数に区画し、その区画境界部に沿って仮設ササラ桁を設置し、その相対する仮設ササラ桁間に、複数のステップ板を着脱可能に架設した請求項18記載の仮設階段。
- 前記仮設階段を昇降方向に複数に分割し、その相対する仮設ササラ桁間に、複数のステップ板を着脱可能に架設した請求項20記載の仮設階段。
- 前記仮設ササラ桁を上方から吊り下げて支持した請求項20記載の仮設階段。
- 前記各仮設ササラ桁を複数の懸吊装置で支持し、該懸吊装置を仮設ササラ桁に着脱可能に取り付けた請求項20記載の仮設階段。
- 前記相対する仮設ササラ桁間を昇降方向に沿って複数に区画し、その区画毎に前記ステップ板を着脱可能に架設した請求項20記載の仮設階段。
- 前記相対する仮設ササラ桁の全部または一部と、仮設ササラ桁間のステップ板と、仮設ササラ桁を吊り下げる懸吊装置とを取り外し、前記相対する仮設ササラ桁位置の間にエスカレ−タを設置可能にした請求項20記載の仮設階段。
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