JP2000038841A - 階段と階段室の構築方法及び階段の支持装置 - Google Patents

階段と階段室の構築方法及び階段の支持装置

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JP2000038841A JP10204986A JP20498698A JP2000038841A JP 2000038841 A JP2000038841 A JP 2000038841A JP 10204986 A JP10204986 A JP 10204986A JP 20498698 A JP20498698 A JP 20498698A JP 2000038841 A JP2000038841 A JP 2000038841A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】躯体に先行する階段の構築で、階段を架設する
支持柱を階段室壁内に埋設して階段上に広い作業空間を
確保し、作業の安全と効率を高める。 【解決手段】構築予定の階段室のフロア側に並列立設し
た支持柱10に、受け梁12、仮設梁17を取付け、両
梁間にブレースを取付け、支持枠14とする。フロア側
に対向する踊り場側に同様構造の支持枠15を構築し
て、支持装置24とする。両支持枠14、15の受け梁
12間に鉄骨階段8を仮設する。仮設梁17と鉄骨階段
8との間に作業用の足場板28、29を仮設し、躯体構
築用の為の作業通路として使用する。従来同様に、階段
室壁の配筋及び型枠を構築した後で、コンクリートを打
設して、階段室壁内に、支持柱10は埋設される。足場
板28、29を取り外す際に、仮設梁17も取り外し、
階段及び階段室が構築される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鉄筋コンクリー
ト造や鉄骨鉄筋コンクリート造などのコンクリート構造
物における階段室に囲まれた階段を躯体の構築に先行し
て構築する階段と階段室の構築方法及びこの構築方法に
使用する階段の支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コ
ンクリート造などのコンクリート構造物において、躯体
の構築作業に作業階段として利用できるように、本設の
階段を躯体の構築に先行して架設する工法が種々提案さ
れていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の工法におい
て、階段室の構築用に階段上に簡易足場を組み足場板を
仮設して構築していた。この場合、階段上を簡易足場が
占め、有効な作業空間を確保できない場合も生じる問題
点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】然るに、この発明は、階
段室に埋設予定の支持柱に、階段を架設する受け梁を固
定し、さらに仮設梁を取り外し可能に取付けたので、前
記問題点を解決した。即ちこの発明は、コンクリート構
造物における階段室内に鉄骨階段が設けられた階段と階
段室とを構築する方法において、コンクリートが打設さ
れた基準階のスラブの上方で、直上階のコンクリート躯
体の構築に先行して、構築予定の階段室壁内に埋設され
る位置に少なくとも1階分の高さを有する支持柱を、並
列して立設すると共に、該支持柱間に、鉄骨階段の端部
を支持できる受け梁を上下に並列して連結固定し、前記
支持柱間で、受け梁間の高さに、仮設梁を取付け、前記
受け梁間に鉄骨階段を架設固定して前記スラブ上に所定
階分の階段を構築し、前記仮設梁間又は仮設梁と鉄骨階
段との間に、作業用の足場板を仮設し、前記鉄骨階段及
び足場板を使って階段室壁の配筋及び型枠工事をしてコ
ンクリートを打設して階段室を構築することを特徴とす
る階段と階段室の構築方法である。また、前記におい
て、仮設梁は、支持柱に固定した取付部材を介して、構
築予定の階段室壁の表面より階段側に露出する位置に構
築し、階段室構築後に、前記支持柱の取付部材から取り
外すことを特徴とする階段と階段室の構築方法である。
また、前記において、支持柱は、階段の進行方向に並列
する階段室の側壁内に埋設される階段と階段室の構築方
法である。
【0005】また、この発明は、構築予定の階段室壁内
に埋設できる少なくとも1階分の高さを有する並列した
支持柱間に、鉄骨階段の端部を固定して該鉄骨階段を架
設できる受け梁を上下に並列して架設固定して、前記支
持柱間で、前記受け梁間の中間高さに取付部材を介し
て、取り外し可能に仮設梁を取付け、前記仮設梁は構築
予定の階段室壁の表面より階段側に露出させたことを特
徴とする階段の支持装置である。更に、前記において、
上下に隣接する受け梁間にブレースを取り外し可能に取
付けてなり、前記ブレースの上下端部は、受け梁の両端
部から所定距離宛て内方に位置させたことを特徴とする
階段の支持装置である。
【0006】前記における階段室は、階段の四周に壁を
有する階段室の他、少なくとも対向する2面(階段の進
行方向の2面、又は進行方向に直角な方向の2面)に壁
を有する構造の階段室を含む。また、壁には出入用等の
開口が設けられていても可能である。
【0007】
【実施の態様】コンクリートが打設されたスラブ上で、
構築予定の階段室のフロア側に、並列して立設した支持
柱10、10に、受け梁12、12を固定し、受け梁1
2、12間に仮設梁17、17を仮止めし、両梁12、
17間にブレースを取付ける。以上のようにして、支持
枠14を構成する。同様に、フロア側の壁に対向する踊
り場側の壁に埋設できる同様構造の支持枠15を構築し
て、支持枠14、15から支持装置24とする。
【0008】続いて、両支持枠14、15の受け梁1
2、12間に鉄骨階段8を仮設する。仮設梁17と鉄骨
階段8(又は受け梁12)との間に作業用の足場板2
8、29を仮設する。鉄骨階段8及び足場板28、29
を使用して、階段室を含めた躯体構築用の為の作業通路
として使用できる。
【0009】従来同様に、階段室壁の配筋及び型枠を構
築した後で、コンクリートを打設して、コンクリート固
化発現後、型枠と共にブレース21を取り外せば、階段
室壁内に、支持柱10及び受け梁12は埋設される。
【0010】足場板28、29を取り外す際に、仮設梁
17も取り外し、階段及び階段室が構築される。
【0011】
【実施例1】図面に基づきこの発明の実施例を説明す
る。
【0012】(1)鉄骨階段の構成 この発明の実施に使用する鉄骨階段8は、階段部1と踊
り場2とからなる下階段3と、階段部4と踊り場5とか
らなる上階段6と、により1階分の階段を構成する。前
記踊り場2と踊り場5とから中間踊り場7を構成する
(図1)。下階段3の階段部1の下端1aが基準階のフ
ロアに配置され、上階段6の階段部4の上端4bが基準
階の直上の階のフロアに配置される。
【0013】(2)階段の仮設装置の構成 構築予定の階段室の隅部に配置して埋設できる所定高さ
(構築予定のの階段室壁の高さ程度)の2本の支持柱
(間柱)10、10を並列して立設して、両支持柱1
0、10間で、構築予定の鉄骨階段の端部を係止する位
置に夫々、受け梁12の両端部13、13を固定する。
以上のようにして、階段室のフロア側の壁に埋設できる
支持枠14を構成する(図3(a))。
【0014】同様に、フロア側の壁に対向する踊り場側
の壁に埋設できる支持枠15も、2本の支持柱10、1
0間に、構築予定の階段の中間踊り場端部を係止する位
置に、夫々受け梁12の両端部13、13を固定して、
支持枠15を構成する(図3(b))。
【0015】また、前記両支持枠14、15の両支持柱
10、10であって、上下に隣接する受け梁12、12
の中間高さに、フランジ18aを有する取付け部材1
6、16を夫々固定する。前記フランジ18、18間
に、両端部にフランジ18、18を有する仮設梁17を
配置し、フランジ18、18a同志をボルトナットで固
定する。フランジ18、18a位置は、構築予定の階段
室壁の階段側の表面に対応させてある。また、前記支持
枠14の仮設梁17は、支持枠15の対応する受け梁
(中間踊り場)12の高さにあり、前記支持枠15の仮
設梁17は、支持枠14の対応する受け梁(フロア)1
2の高さにある(図3(a)(b))。
【0016】また、前記受け梁12の端部13、13に
は、構築予定の階段室壁の表面に対応させて塞ぎ板2
0、20が固定してある(図4(a)(b))。前記各
受け梁12、12は通常、型鋼を使用しており、受け梁
12がコンクリート打設用の壁型枠を貫通するので、該
部での型枠加工を容易とする為に、前記塞ぎ板20が設
けられている。
【0017】また、支持枠14、15の上下に隣接する
受け梁12と仮設梁17との間にブレース21、21を
交叉して取付ける(図3、図4、図5)。ブレース21
はターンバックル(図示していない)が介装され、前記
ブレース21の長さを調整可能としてある。尚、支持枠
15では、上側に受け梁12、下側に仮設梁17を有す
るフレームCのみにブレースを設け、荷重負担が少ない
他のフレームにはブレース21を省略してあるが(図3
(b))、全フレームにブレース21を設けることもで
きる(図示していない)。
【0018】また、ブレース21の端部22は、両梁1
2、17の両端部側の構築予定の階段室壁の表面から夫
々距離Lだけ離して取付けてある(図4(a)、図5
(a))。ここで、距離Lは、該部に、足場板を載置し
て、作業者が通路として該部を通過できる距離であり、
作業の安全上は通常は50cm程度は必要であるが、足
場板を1枚宛載置するためには最低30cm程度あれば
よい。
【0019】以上のようにして、この発明の階段の支持
装置24を構成する(図2、図3)。
【0020】前記における支持柱10は、輸送等の都合
により所定長さ(通常3〜4m程度。通常は階高に対応
させる)毎に分解可能としてあり、結合端部にフランジ
11、11を固定してある(図3(a)(b))。ま
た、分解された位置では当然、ブレース21も外してあ
る。尚、分割した支持柱10、受け梁12、仮設梁1
7、ブレース21を部品として、構築現場に搬入して、
ボルトナットで組立てて支持装置24を構築することも
できる。
【0021】また、前記において、支持柱10は、階段
室壁に埋設できる断面形状としてあるが、壁用鉄筋を複
配筋とする場合には、壁厚方向で、両鉄筋間に納まるよ
うな断面形状とする。例えば、壁厚Dの場合には、鉄筋
の口径約1.5cm×2本、鉄筋のかぶり厚さ約3cm
×2ヶ所 を加味し、壁厚さ方向で「D−9cm」以下
の部分に納まるような断面形状を必要とする。好ましく
は、壁の施工精度などを考慮して「D−12cm」以下
とすることが望ましい。例えば、壁厚18cmの場合
は、支持柱10の断面の壁厚方向の長さは、最低9cm
以下で、好ましくは6cm以下となる。また、単配筋の
場合にも、同様に鉄筋径とかぶり厚さを考慮して壁配筋
に支障がないような断面形状とする。
【0022】また、前記において、支持枠14、15に
ブレース21を使用したので、支持柱10、10の必要
な断面形状を小さくでき、階段室壁内に容易に埋設でき
る形状とすることができる。また、支持柱10の断面形
状を大きなものが埋設でき、所定の強度を確保できれ
ば、ブレースは省略することもできる。
【0023】(3)階段の構築方法 コンクリートの打設が完了した基準階スラブ26上
に、支持装置(支持枠)24を立設して、支持柱10、
10を基準階スラブ26(又は下階の支持柱の上端)2
6に固定する。前記支持装置24は、通常1階分の鉄骨
階段が構築できる高さまで立設しておく(図9
(a))。尚、支持装置24の立設は、1階以上であれ
ば、現場での施工手順に応じて、2階あるいは3階以上
とすることもでき、適当な支持ができれば全階分(図3
では6階分)をまとめて、構築することもできる。ま
た、ここで、取り付けられた支持柱10の上端の連結用
のフランジ11位置は、構築予定のスラブ35より上方
に突出させてある(図9(a))。
【0024】この場合、ブレース21を取付けると共
に、各ブレース21のターンバックルを用いて支持枠1
4、15が所定の寸法となるように調整する。
【0025】 続いて、支持装置24の支持枠14の
受け梁12と支持枠15の受け梁12との間に、順に鉄
骨階段8を架設固定して、踊り場2、5を互いに固定し
て中間踊り場7を形成する。また、一番下の下階段3の
階段部1の下縁1aは基準階スラブ26(または既設の
下階の受け梁12)に固定する(図9(b))。また、
必要ならば、各ブレース21、21のターンバックルを
調整する。
【0026】尚、支持装置24の組立てに際して、通常
の方法と同様に、仮締めして所定の歪み取りをした後
で、本締めする。
【0027】また、前記の支持装置24の構築に際し
て、分割した支持柱10、受け梁12、仮設梁17、ブ
レース21を部品として、構築現場に搬入して、ボルト
ナットで組立てて支持装置24を構築することもでき
る。この際、各部品は小断面で軽量とすることができる
ので、特別な重機を使用することなく作業をすることも
できる。
【0028】 また、支持枠14の仮設梁17の端部
17aと中間踊り場7との間に作業用の足場板28を仮
設して、仮止めする。同様に、支持枠15の仮設梁17
の端部17aとフロア(下階段3の階段部1の下端部1
a、上階段6の階段部4の上端部4b)の間に作業用の
足場板28を仮設して、仮止めする。
【0029】ここで、足場板28の一端部が鉄骨階段8
の下面側に配置される部分では、鉄骨階段8から、該一
端部を吊り上げて支持する。また、足場板28の中間部
等でたわみが生じる部分でも鉄骨階段8から吊り上げて
支持する(図9(b))。
【0030】また、仮設梁17側では、足場板28、2
8間に直接に、あるいは足場板28と仮設梁17の中間
部との間に斜めに、足場板29を仮設する(図6、図
7)。
【0031】尚、足場板28は階段の周縁側(階段室
側)に設ける(図7、図6)。
【0032】 続いて、基準階スラブ26上に、階段
室壁用の鉄筋・型枠を構築すると共に躯体の他の部分を
構築する為のコンクリート型枠、鉄筋を構築する。この
際、鉄骨階段8の上下階段3、6を作業用・材料搬送用
の通路として利用できる。
【0033】また、足場板28及び鉄骨階段8を階段室
の壁の構築用に利用できる。
【0034】この際、階段室壁の型枠、鉄筋の構築にあ
たり、従来の作業方法で構築することができ、作業者
に、特別の技術習得は不要であると共に、安全に作業が
できる。また、鉄骨階段8、8は支持枠14、15での
み支持するので、階段室の側壁33とは接合する必要が
ないので、壁型枠を押さえる為のパイプサポートの組立
も従来と同様の作業で行うことができる。とりわけ、縦
方向のパイプサポートや型枠は階段があるものの、該部
で分断されることなく、上下方向に通して支持できる。
【0035】また、前述のように、受け梁12の端部1
3、13は階段室の側壁33用の内型枠を貫通するが、
塞ぎ板20により、貫通部分の型枠加工作業を簡略化で
きる。
【0036】 続いて、型枠内にコンクリートを打設
して、コンクリートが固化発現後に型枠や各種サポート
類を取り外し、これ以降、ブレース21、21も取り外
すことができる。ただし、ブレース21の取り外し時期
は、現場作業や、支持装置の強度などに応じてて適宜時
期に行うことがきる。尚、ブレース21は、仮設梁17
と共に階段室壁に埋設することもできる(図示していな
い)。
【0037】以上のようにして、次階のスラブ35(フ
ロア)が構築される(図9(c))。また、フロア側の
壁31、中間踊り場側の壁32及び側壁33からなる階
段室30も構築される。支持柱10、10は側壁33内
に埋設される(図7、図8)。
【0038】 続いて、上記と同様に、更に次階の型
枠・鉄筋を組み立て、次階のスラブ36を構築する(図
9(c))。この際、支持枠14、15の支持柱10
は、フランジ11、11を互いに連結して上方に立設さ
れる。
【0039】 また、階段室壁31、32、33の仕
上げ工事も、鉄骨階段8及び仮設梁17に取付けた足場
28、29を利用して行う。足場板28、29を取り外
す際に、フランジ18、18aで、仮設梁17も取り外
す。
【0040】以上のようにして、階段及び階段室の構築
を完了する。
【0041】前記実施例において、鉄骨階段8の構成は
他の構成とすることもできる。例えば、上下階段3、6
において、フロア側にも踊り場を連結した構造とするこ
ともできる。また、階段部1と踊り場2と(階段部4と
踊り場5と)を更に分離した構造とすることもできる。
また、折り返し階段とせずに、直進する階段とすること
もできる(いずれも図示していない)。
【0042】
【発明の効果】階段室に埋設予定の支持柱に、階段を架
設する受け梁を固定し、さらに仮設梁を取り外し可能に
取付けたので、躯体の構築に先行して、本設の階段を構
築できるので、コンクリート構造物の構築を安全かつ効
率化できる効果がある。また、支持柱を階段室壁に、壁
配筋に支障がない断面形状として埋設するので、支持柱
は躯体構築まで鉄骨階段を支持できれば良いので、支持
柱の断面形状を小さくでき、支持装置を軽量化できるの
で、搬送設置等の作業効率を高める効果がある。
【0043】また、仮設梁を設けたので、仮設梁に作業
用の足場板を仮設でき、鉄骨階段上の仮設物を大幅に削
減でき、更に作業の安全を確保すると共に効率を高める
ことができる効果がある。更に仮設梁を着脱可能とすれ
ば、階段室壁構築後に仮設梁を取り外すこともでき、上
方階用の作業に取り外した仮設梁を利用できる。
【0044】また、支持装置にブレースを使用した場合
には、更に支持柱の断面形状を小さくでき、容易に階段
室壁内に支持柱を埋設できる。更に、ブレースの上下端
部を、受け梁の両端部から所定距離宛て内方に位置させ
た場合には、支持柱とブレースとの間に作業空間を確保
でき、更に作業効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例に使用する鉄骨階段で、
(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図2】この発明の実施例で、支持装置の平面図であ
る。
【図3】(a)(b)は同じく支持装置を構成する支持
枠の正面図である。
【図4】同じく支持装置の受け梁で、(a)は拡大正面
図、(b)は(a)のA−A線における断面図である。
【図5】同じく支持装置の仮設梁で、(a)は拡大正面
図、(b)は(a)のB−B線における断面図である。
【図6】この発明の支持装置に鉄骨階段及び足場板を架
設した状態の概略した斜視図である。
【図7】この発明により構築途中の階段及び階段室の拡
大平面図である。
【図8】この発明により構築したコンクリート打設後の
階段及び階段室の拡大平面図である。
【図9】(a)乃至(c)は、この発明の構築方法を説
明する概略した正面図である。
【符号の説明】
3 下階段 6 上階段 7 中間踊り場 8 鉄骨階段 10 支持柱 12 受け梁 14 支持枠 15 支持枠 16 取付部材 17 仮設梁 20 塞ぎ板 21 ブレース 24 支持装置 26 基準階スラブ 28 足場板 29 足場板 30 階段室 31 フロア側壁 32 踊り場側壁 33 側壁 35 次階スラブ 36 次々階スラブ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート構造物における階段室内に鉄
    骨階段が設けられた階段と階段室とを構築する方法にお
    いて、コンクリートが打設された基準階のスラブの上方
    で、直上階のコンクリート躯体の構築に先行して、構築
    予定の階段室壁内に埋設される位置に少なくとも1階分
    の高さを有する支持柱を、並列して立設すると共に、該
    支持柱間に、鉄骨階段の端部を支持できる受け梁を上下
    に並列して連結固定し、前記支持柱間で、受け梁間の高
    さに、仮設梁を取付け、前記受け梁間に鉄骨階段を架設
    固定して前記スラブ上に所定階分の階段を構築し、前記
    仮設梁間又は仮設梁と鉄骨階段との間に、作業用の足場
    板を仮設し、前記鉄骨階段及び足場板を使って階段室壁
    の配筋及び型枠工事をしてコンクリートを打設して階段
    室を構築することを特徴とする階段と階段室の構築方
    法。
  2. 【請求項2】仮設梁は、支持柱に固定した取付部材を介
    して、構築予定の階段室壁の表面より階段側に露出する
    位置に構築し、階段室構築後に、前記支持柱の取付部材
    から取り外すことを特徴とする請求項1記載の階段と階
    段室の構築方法。
  3. 【請求項3】支持柱は、階段の進行方向に並列する階段
    室の側壁内に埋設される請求項1記載の階段と階段室の
    構築方法。
  4. 【請求項4】構築予定の階段室壁内に埋設できる少なく
    とも1階分の高さを有する並列した支持柱間に、鉄骨階
    段の端部を固定して該鉄骨階段を架設できる受け梁を上
    下に並列して架設固定して、前記支持柱間で、前記受け
    梁間の中間高さに取付部材を介して、取り外し可能に仮
    設梁を取付け、前記仮設梁は構築予定の階段室壁の表面
    より階段側に露出させたことを特徴とする階段の支持装
    置。
  5. 【請求項5】上下に隣接する受け梁間にブレースを取り
    外し可能に取付けてなり、前記ブレースの上下端部は、
    受け梁の両端部から所定距離宛て内方に位置させたこと
    を特徴とする請求項4記載の階段の支持装置。
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