JP4419449B2 - 液晶装置の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液状体の塗布装置、液状体の塗布方法、液晶装置の製造方法、液晶装置および電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話等の電子機器におけるカラー画像表示部には、液晶表示装置等の電気光学装置が使用されている。液晶表示装置は、一対の透明基板の間に液晶層が挟持されて構成されている。この液晶表示装置を形成するには、まず一方の基板の表面周縁部にシール材を塗布する。その際、シール材の一部に液晶の注入口を形成しておく。次に、シール材の内側にスペーサを散布し、シール材を介して他方の基板を貼り合わせる。これにより、一対の基板とシール材とによって囲まれた領域に液晶セルが形成される。次に、真空中で液晶セル内を脱気し、液晶注入口を液晶槽内に浸漬した状態で、全体を大気圧下に戻す。すると、液晶セルと外部との圧力差および表面張力によって、液晶セル内に液晶が充填される。
【0003】
しかしながら、上述した方法で液晶を充填した場合には、充填時間が非常に長くなる。特に、対角1m以上の大型の基板を使用する場合には、液晶の充填に1日以上を要することになる。
【0004】
そこで、インクジェット等の液滴吐出装置を用いて基板上に液晶を塗布する滴下組立法が提案されている(たとえば、特許文献1参照。)。この方法は、まず一方の基板の表面周縁部に、熱硬化性樹脂等からなるシール材を塗布する。次に、そのシール材の内側に、液滴吐出装置により所定量の液晶を滴下する。最後に、シール材を介して他方の基板を貼り合わせ、液晶表示装置を形成するというものである。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−221666号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した滴下組立法では、基板上に塗布された液晶の濡れ広がり範囲を制御するのが困難であるという問題がある。塗布された液晶の粘度が低く濡れ広がり速度が速いと、濡れ広がった液晶が硬化前のシール材と接触して、液晶に異物が混入するおそれがある。この異物の混入により、液晶の配向機能が低下し、表示ムラが発生することになる。また、塗布された液晶の粘度が高く濡れ広がり速度が遅いと、液晶の塗り残しが発生するおそれがある。この塗り残しにより、液晶装置における一部の画素が形成されなくなり、液晶装置の歩留まりが低下することになる。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、基板上に塗布された液状体の濡れ広がり速度を制御することが可能であり、また液状体塗布工程のスループットを向上させることが可能な、液状体の塗布装置、液状体の塗布方法の提供を目的とする。また、表示品質に優れた液晶装置の製造方法、液晶装置および電子機器の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る液状体の塗布装置は、基板に対して液状体を塗布する装置であって、前記基板に前記液状体を塗布する塗布部と、前記液状体の塗布前の前記基板を予備加熱する予備加熱部と、前記予備加熱部から前記塗布部に対して前記基板を自動搬送する搬送手段と、を有することを特徴とする。あらかじめ基板を予備加熱すれば、基板に塗布される液状体の温度が上昇して粘度が低下するので、液状体の濡れ広がり速度を向上させることができる。また、基板を予備加熱することにより、塗布部において基板の温度を上昇させる必要がなくなり、直ちに液状体の塗布を開始することができる。したがって、液状体塗布工程のスループットを向上させることができる。加えて、基板を自動搬送する搬送手段を有する構成としたので、基板の搬送が効率化され、液状体塗布工程のスループットを向上させることができる。
【0009】
また、前記搬送手段には、前記基板の加熱手段が設けられていることが望ましい。この構成によれば、搬送中における基板の温度低下を防止することができるので、塗布部において基板を加熱し直すことなく、直ちに液状体の塗布を開始することができる。したがって、液状体塗布工程のスループットを向上させることができる。
【0010】
また、前記塗布部には、前記基板の加熱手段が設けられていることが望ましい。この構成によれば、塗布部における基板の温度低下を防止することができるので、基板に塗布された液状体の濡れ広がり速度を向上させることができる。
【0011】
一方、本発明に係る他の液状体の塗布装置は、基板に対して液状体を塗布する装置であって、前記基板に前記液状体を塗布する塗布部と、前記基板に塗布された前記液状体を冷却する冷却部と、を有することを特徴とする。基板に塗布された液状体を冷却することにより、液状体の温度が低下して粘度が上昇するので、液状体の濡れ広がり速度を低下させることができる。
【0012】
また、前記塗布部から前記冷却部に対して前記基板を自動搬送する搬送手段を有することが望ましい。この構成によれば、基板の搬送が効率化され、液状体塗布工程のスループットを向上させることができる。
【0013】
また、前記搬送手段には、前記基板に塗布された前記液状体の冷却手段が設けられていることが望ましい。この構成によれば、迅速に液状体の濡れ広がり速度を低下させることができるので、液状体塗布工程のスループットを向上させることができる。
【0014】
また、前記塗布部には、前記基板に塗布された前記液状体の冷却手段が設けられていてもよい。この構成によれば、迅速に液状体の濡れ広がり速度を低下させることができるので、液状体塗布工程のスループットを向上させることができる。
【0015】
一方、本発明に係る液状体の塗布方法は、基板に対して液状体を塗布する方法であって、前記基板を予備加熱する予備加熱部において、前記基板を予備加熱する工程と、前記予備加熱部から、前記基板に前記液状体を塗布する塗布部に対して、前記基板を自動搬送する工程と、前記塗布部において、前記基板に前記液状体を塗布する工程と、を有することを特徴とする。この構成によれば、液状体の濡れ広がり速度を上昇させることができる。また、液状体塗布工程のスループットを向上させることができる。
【0016】
また、本発明に係る他の液状体の塗布方法は、基板に対して液状体を塗布する方法であって、前記基板に前記液状体を塗布した後に、前記基板を冷却することを特徴とする。この構成によれば、液状体の濡れ広がり速度を低下させることができる。
【0017】
一方、本発明に係る液晶装置の製造方法は、一対の基板と、前記一対の基板間の周縁部に設けられた封止材と、前記一対の基板および前記封止材によって形成される空間に封入された液晶とを有する液晶装置の製造方法であって、前記一対の基板のうち一方の前記基板に前記液晶を塗布する前に、前記一方の基板を予備加熱することを特徴とする。この構成によれば、液晶の濡れ広がり速度を上昇させることができる。また、液晶塗布工程のスループットを向上させることができる。
【0018】
また、前記一対の基板のうち他方の前記基板に前記封止材を塗布して、前記液晶が塗布された前記一方の基板と貼り合せることが望ましい。この構成によれば、封止材が塗布されていない一方の基板を予備加熱するので、両基板を貼り合せる前に封止材が加熱されて硬化するおそれがない。したがって、両基板の貼り合せ不良の発生を回避することができる。
【0019】
一方、本発明に係る他の液晶装置の製造方法は、一対の基板と、前記一対の基板間の周縁部に設けられた封止材と、前記一対の基板および前記封止材によって形成される空間に封入された液晶とを有する液晶装置の製造方法であって、前記一対の基板のうち一方の前記基板に前記液晶を塗布した後に、前記一方の基板に塗布された前記液晶を冷却することを特徴とする。この構成によれば、液晶の濡れ広がり速度を低下させることができる。
【0020】
また、前記一方の基板に塗布された前記液晶が前記封止材と接触しうる位置まで濡れ広がる前に、前記一方の基板に塗布された前記液晶の冷却を開始することが望ましい。この構成によれば、基板に塗布された液晶が、封止材による貼り合わせ位置を越えて濡れ広がることがない。したがって、液晶セル内の液晶量が不足して塗り残しが発生することがなく、また一対の基板の貼り合わせ不良が発生することもない。さらに、液晶が封止材と接触して液晶中に異物が混入するおそれがない。
【0021】
一方、本発明に係る液晶装置は、上述した液晶装置の製造方法を使用して製造したことを特徴とする。この構成によれば、液晶中への異物の混入や、基板上における液晶の塗り残しがなくなり、表示品質に優れた液晶装置を提供することができる。
【0022】
一方、本発明に係る電子機器は、上述した液晶装置を備えたことを特徴とする。この構成によれば、表示品質に優れた電子機器を提供することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。以下には、液状体として液晶を塗布することにより液晶装置を製造する方法およびその装置を例にして説明するが、本発明は液晶以外の液状体を塗布する場合にも適用することが可能である。
【0024】
[液晶装置]
図2に、液晶装置のカラーフィルタ基板を取り外した状態の平面図を示す。また図3に、図2のH−H′線に相当する部分における液晶装置の側面断面図を示す。なお、図2ではTFTアレイ基板の平面構造を説明するためカラーフィルタ基板を取り外した状態の平面図を示しているが、図3ではカラーフィルタ基板を含めた液晶装置全体の側面断面図を示している。液晶装置200は、TFTアレイ基板210およびカラーフィルタ基板220と、シール材252とによって形成される空間に、液晶250を封入して複数の画素を形成したものである。
【0025】
図2に示すTFTアレイ基板210は、ガラス等の基板の表面に、各画素のスイッチング素子としての薄膜トランジスタ(TFT)を形成したものである。各TFT(不図示)のゲート電極からは、複数の走査線(不図示)が平行に延設されている。また、各TFTの上方には層間絶縁膜が形成され、その表面には複数のデータ線(不図示)が平行に形成されている。そして、各TFTのソースはスルーホールを介して各データ線に接続されている。なお、各走査線および各データ線は相互に直交させて格子状に配置され、各走査線は基板周縁部に形成された走査線駆動回路204に接続され、各データ線は基板周縁部に形成されたデータ線駆動回路201に接続されている。また、走査線駆動回路204およびデータ線駆動回路201を外部に接続するための端子202が基板周縁部に形成されている。さらに、データ線の上方には層間絶縁膜が形成され、その表面に画素電極(不図示)が形成されている。そして、各TFTのドレインは、スルーホールを介して画素電極に接続されている。加えて、画素電極の上方には、液晶分子の配向膜が形成されている。
【0026】
一方、図3に示すカラーフィルタ基板220は、ガラス等の基板の表面に、RGB各色のカラーフィルタ層223を形成したものである。なお各カラーフィルタ層223の間隙には、額縁状にブラックマトリクスが形成されている。またカラーフィルタ層の表面には保護膜が形成され、その表面にはITO等からなる共通電極221が形成されている。さらに共通電極221の上方には、液晶分子の配向膜が形成されている。TFTアレイ基板210およびカラーフィルタ基板220の配向膜は、ポリイミドの薄膜等によって構成されている。また、その配向膜の表面をナイロンのロール等によって所定方向に擦ることにより、ラビング処理が施されている。このラビング処理により、上記所定方向に液晶分子を配向規制することができる。なおラビング処理に代えて、配向膜の表面に複数の長細い突起等を形成することにより、液晶分子の配向規制を行うことも可能である。また、TFTアレイ基板210における配向膜の配向規制方向と、カラーフィルタ基板220における配向膜の配向規制方向とは、所定角度ずれた状態になっている。
【0027】
そして図2に示すように、TFTアレイ基板210の画像表示領域の周辺部に、硬化前の熱硬化性樹脂等からなるシール材252が塗布されている。なおシール材252はTFTアレイ基板210の全周に形成され、その角部にはカラーフィルタ基板の共通電極をTFTアレイ基板210に引き回すための導通部材206が形成されている。また図3に示すように、カラーフィルタ基板220におけるシール材252の内側に相当する領域には、後述する塗布方法により液晶250が塗布されている。そして、このシール材252を介して、TFTアレイ基板210とカラーフィルタ基板220とが貼り合わされている。これにより、TFTアレイ基板210およびカラーフィルタ基板220と、シール材252とによって形成される空間内に、液晶250が封入されるようになっている。さらに、TFTアレイ基板210およびカラーフィルタ基板220の外側表面には、偏光フィルム(不図示)が形成されている。以上のように液晶装置200は構成されている。そして、液晶装置200の画像表示領域には複数の画素がマトリクス状に形成されている。
【0028】
[液滴吐出ユニット]
図1に、本実施形態に係る液滴吐出ユニットのブロック図を示す。液晶装置の製造装置である液滴吐出ユニット1は、主に、上述したカラーフィルタ基板(以下、単に基板という)220に液晶を塗布する塗布部(液滴吐出装置10)と、液晶塗布前の基板220を予備加熱する予備加熱部(多段式オーブン120)と、液晶塗布後の基板220を冷却する冷却部(クーリングプレート130)と、によって構成されている。
【0029】
図4に、塗布部を構成する液滴吐出装置10の概略的な外観斜視図を示す。液滴吐出装置10は、主に、液晶を吐出するインクジェットヘッド(ヘッド)20およびヘッド移動手段16と、基板220を載置するステージ46およびステージ移動手段14と、によって構成されている。
【0030】
ヘッド移動手段16は、所定間隔で立設された2本の支柱16a,16aと、両支柱の上端部に架設されたコラム16bとによって構成されている。そのコラム16bの下面には、図4のX方向に伸びるガイドレール(不図示)およびそのガイドレールに沿って移動可能なスライダ(不図示)等が設けられている。上述したスライダの駆動手段として、たとえばリニアモータ等が採用されている。これにより、スライダの下方に配置されたヘッド20がX方向に沿って移動可能とされ、また任意の位置で停止可能とされている。一方、上述したスライダの表面にはリニアモータ62等が固定され、そのリニアモータ62によりロッド(不図示)が図4のZ方向に移動可能とされている。そして、そのロッドの先端にヘッド20が固定されている。これにより、ヘッド20はZ方向に沿って移動可能とされ、また任意の位置で停止可能とされている。さらに、他のモータ等にヘッド20を接続することにより、ヘッド20をX,YおよびZ軸まわりに回動可能とし、また任意の位置で停止可能としてもよい。
【0031】
ここで、ヘッド20の構造例について、図5を参照して説明する。ヘッド20のヘッド本体90には、リザーバ95および複数のインク室(圧力発生室)93が形成されている。リザーバ95は、各インク室93に液晶等のインクを供給するための流路になっている。また、ヘッド本体90の一方端面には、インク吐出面20Pを構成するノズルプレートが装着されている。そのノズルプレートには、各インク室93に対応して、インクを吐出する複数のノズル91が開口されている。そして、各インク室93から対応するノズル91に向かって流路が形成されている。一方、ヘッド本体90の他方端面には振動板94が装着されている。この振動板94はインク室93の壁面を構成している。その振動板94の外側には、各インク室93に対応して、ピエゾ素子(圧力発生手段)92が設けられている。ピエゾ素子92は、水晶等の圧電材料を一対の電極(図示せず)で挟持したものである。
【0032】
図6は、ピエゾ素子の駆動電圧波形W1と、その駆動電圧に対応したヘッド20の動作を示す概略図である。以下には、ピエゾ素子92を構成する一対の電極に対して、波形W1の駆動電圧が印加された場合について説明する。まず正勾配部a1,a3では、ピエゾ素子92が収縮してインク室93の容積が増加し、リザーバ95からインク室93内にインクが流入する。また負勾配部a2では、ピエゾ素子92が膨張してインク室93の容積が減少し、加圧されたインク99がノズル91から吐出される。そして、この駆動電圧波形W1の振幅および印加回数等により、インクの塗布量が決定される。
【0033】
なおヘッド20の駆動方式として、ピエゾ素子92を用いたピエゾジェットタイプに限られず、例えば熱膨張を利用したサーマルインクジェットタイプなどを採用してもよい。また液晶の塗布手段として、インクジェットヘッド以外の塗布手段を採用することも可能である。インクジェットヘッド以外の液晶塗布手段として、たとえばディスペンサを採用することができる。ディスペンサは、インクジェットヘッドに比べて大口径のノズルを有しているので、粘度が高い状態の液晶を吐出することも可能である。
【0034】
一方、図4に示す液滴吐出装置10において、ステージ移動手段14は、Y方向に伸びるガイドレール(不図示)およびガイドレールに沿って移動可能なスライダ(不図示)等によって構成されている。このスライダの駆動手段として、たとえばリニアモータ等が採用されている。これにより、スライダの上方に配置されたステージ46がY方向に沿って移動可能とされ、また任意の位置で停止可能とされている。さらに、他のモータ等にヘッド20を接続することにより、ステージ46をZ軸まわりに回動可能とし、また任意の位置で停止可能としてもよい。なお、塗布された液晶の濡れ広がりを促進させるため、ステージ46に対する振動付与手段70を設けてもよい。この場合、ステージ移動手段14に対して振動付与手段70を装着し、振動付与手段70に対してステージ46を装着すればよい。一方、ステージ46の上面には、基板220の吸着保持手段(不図示)が設けられている。
【0035】
そして、図4に示す液滴吐出装置10には、動作制御部80が設けられている。動作制御部80は、ヘッド移動手段16およびリニアモータ62に対して動作信号を出力することにより、ヘッド20を所定位置に移動させることができる。また、ヘッド20のピエゾ素子に対して駆動信号を出力することにより、ヘッド20から所定タイミングで所定量の液晶を吐出させることができる。一方、動作制御部80は、ステージ移動手段14に対して動作信号を出力することにより、ステージ46を所定の位置に移動させることができる。また振動付与手段70を設けた場合には、その振動付与手段70に対して駆動信号を出力することにより、ステージ46を所定方向に振動させることができる。
【0036】
一方、液晶等のインクの温度を調整するため、ヘッド20にはヒータ等の温度調節手段および温度センサ(不図示)が装着されている。また、インクはインクタンク86からインク流路87を介してヘッド20に供給されるので、このインクタンク86およびインク流路87にもヒータ等の温度調節手段および温度センサ(不図示)が設けられている。なお、基板220が載置されるステージ46にも、ヒータおよびクーラ等の温度調節手段ならびに温度センサ(不図示)が設けられている。そして、液滴吐出装置10には温度制御部82が設けられ、上述した各温度センサによる計測結果をモニタしつつ、各温度調節手段の動作を制御することにより、インクを所定温度に調節することができるようになっている。なお、上述した各温度調節手段に代えて、または上述した各温度調節手段とともに、内部温度の調節が可能なチャンバを液滴吐出装置10の周囲に設けてもよい。このチャンバは、液滴吐出装置10の全体を包含するものであってもよいし、基板220が載置されるステージ46およびヘッド20のみを包含するものであってもよい。このチャンバにより、塗布前後の液晶の温度を一括して管理することができる。
【0037】
一方、図1に示す液滴吐出ユニットでは、液滴吐出装置10の上流側に、基板220の予備加熱部を構成する多段式オーブン120が設けられている。多段式オーブン120は、主に、ヒータ等の加熱手段を備えたチャンバと、チャンバ内部に設けられた複数の棚部と、チャンバ内部に装着された温度センサと、チャンバ内部の温度を制御する温度制御部と、によって構成されている。チャンバ内部には、複数の基板220を載置する複数の棚部が設けられている。これにより、複数の基板220に対するバッチ処理が可能になり、液晶塗布工程のスループットを向上させることができる。この複数の棚部を包含するように、チャンバは大型の箱状に形成されている。そして、チャンバの内壁にはヒータ等の加熱手段が装着され、複数の基板を均等に加熱しうるようになっている。温度制御部は、温度センサによる計測結果に基づいて加熱手段の動作信号を出力し、チャンバ内部を所定温度に保持することができる。なお、上述した多段式オーブン120以外でも、基板220を所定温度に予備加熱しうる装置であれば、予備加熱部に採用することができる。
【0038】
また、多段式オーブン120と液滴吐出装置10との間には、基板220の第1搬送手段として第1ロボットアーム125が設けられている。第1ロボットアーム125は、主に回動軸と、回動軸のまわりを回動可能なアームと、アームの先端に設けられた真空吸着手段および加熱手段と、アーム等の動作を制御する制御部とによって構成されている。アームは、多段式オーブン120の位置から液滴吐出装置10の位置まで回動軸のまわりを回動可能に形成されている。真空吸着手段は、基板220の裏面等を真空吸着して、基板220を保持しうるように形成されている。加熱手段は、真空吸着手段により保持された基板220を加熱するヒータおよび温度センサ等によって構成されている。制御部は、アームの駆動モータや真空吸着手段、加熱手段等に動作信号を出力して、これらの動作を制御しうるようになっている。なお、上述した第1ロボットアーム以外でも、予備加熱部から塗布部へと基板を搬送しうる装置であれば、第1搬送手段として採用することができる。
【0039】
一方、液滴吐出装置10の下流側には、基板220の冷却部を構成するクーリングプレート130が設けられている。クーリングプレート130は、主に、基板220を載置するプレートと、プレート表面に装着された温度センサと、プレート内部に形成された冷却水の流路と、プレート表面の温度を制御する温度制御部と、によって構成されている。プレートは、熱伝導率の高い金属材料等によって構成されている。プレート内部の流路には、外部のポンプから冷却水が供給されるようになっている。温度制御部は、温度センサの計測結果に基づいて冷却水の流量を変化させ、プレート表面を所定温度に保持することができる。なお、上述したクーリングプレート130以外でも、基板を所定温度に冷却しうる装置であれば、冷却部に採用することができる。
【0040】
また、液滴吐出装置10とクーリングプレート130との間には、基板220の第2搬送手段として第2ロボットアーム135が設けられている。第2ロボットアーム135の構成は第1ロボットアーム125と同様であるが、第1ロボットアーム125における加熱手段に代えて、第2ロボットアーム135では冷却手段が設けられている。冷却手段は、真空吸着手段により保持された基板220を冷却するクーラおよび温度センサ等によって構成されている。制御部は、この冷却手段等に動作信号を出力してその動作を制御することができる。なお、上述した第2ロボットアーム以外でも、塗布部から冷却部へと基板220を搬送しうる装置であれば、第2搬送手段として採用することができる。
【0041】
[液晶装置の製造方法]
次に、上述した液滴吐出ユニットを使用して液晶を塗布する方法につき、図1、図4および図7を使用して説明する。図7は、本実施形態に係る液晶装置の製造方法の説明図である。本実施形態では、カラーフィルタ基板220に液晶を塗布して、シール材が形成されたTFTアレイ基板210と貼り合わせる場合を例にして説明する。
【0042】
図1に示すように、まず基板220を多段式オーブン120に投入して予備加熱する。多段式オーブン120の内部温度は、たとえば70℃に設定しておく。具体的には、チャンバ内部に装着された温度センサによる計測結果が70℃を下回る場合には、ヒータ等の加熱手段の運転を開始すべく、温度制御部から運転開始信号が出力される。また、温度センサによる計測結果が70℃を上回る場合には、ヒータ等の加熱手段の運転を停止すべく、温度制御部から運転停止信号が出力される。これにより、多段式オーブン120の内部温度が70℃に保持される。
【0043】
多段式オーブン120では、基板220を70℃で10分程度加熱する。多段式オーブン120に対しては、複数の基板220を同時に投入してもよいし、液滴吐出装置10での処理時間ごとに順次投入してもよい。後者の場合において、投入した順番に基板220を搬出すれば、各基板に対する予備加熱時間が均一化されるとともに、液滴吐出装置10に対して連続的に基板220を供給することができる。そして多段式オーブン120の内部では、各棚部の上に各基板220を載置して各基板を均等に加熱する。
【0044】
図7に示すように、本実施形態では、TFTアレイ基板210にシール材252を塗布し、カラーフィルタ基板220に液晶250を塗布する。そのため、カラーフィルタ基板220を予備加熱することになる。ここで、カラーフィルタ基板220にはシール材252が塗布されていないので、両基板を貼り合せる前にシール材252が加熱されて硬化するおそれがない。したがって、両基板の貼り合せ不良の発生を回避することができる。
【0045】
次に、図1に示す第1ロボットアーム125により、基板220を液滴吐出装置10まで搬送する。具体的には、まずアームを多段式オーブン120の位置まで回動する。次に、アーム先端に形成された真空吸着手段により、搬出すべき基板220の裏面等を真空吸着する。次に、基板220を保持したアームを液滴吐出装置10の位置まで回動する。そして、図4に示すステージ46の上方で真空吸着を解除し、基板220をステージ46に載置する。これにより、基板の搬送が効率化され、液晶塗布工程のスループットを向上させることができる。なお、アームによる基板220の搬送中に、アーム先端部の加熱手段により基板を加熱して、基板の温度低下を防止するのが好ましい。これにより、液滴吐出装置10において基板220を加熱し直すことなく、直ちに液晶の塗布を開始することができる。したがって、液晶塗布工程のスループットを向上させることができる。
【0046】
次に、図4に示す液滴吐出装置10において、基板220に液晶を塗布する。一般に、液晶は高粘性流体であり、常温(20℃)で50cps以上の粘度を示す。このような高粘性流体は、ヘッド20における微小直径のノズルから吐出させることが困難である。なお、ヘッド20により液晶を安定的に吐出させるには、液体の粘度を10cps程度に低下させることが必要である。そこで、図4に示す温度制御部82により、インクタンク86、インク流路87およびヘッド20に装着されたヒータ等の温度調節手段を駆動して、液晶の温度を70℃程度に保持する。これにより、液晶の粘度が10cps程度に低下して、ヘッド20による液晶の吐出が可能になり、所定量の液晶を正確に吐出することができるようになる。
【0047】
一方、温度制御部82により、ステージ46に装着されたヒータ等の温度調節手段を駆動して、ステージ46の表面温度を70℃程度に保持しておく。これにより、予備加熱された基板220がステージ46に載置されても、基板220の温度低下を防止することができる。
【0048】
次に、図4に示す動作制御部80からステージ移動手段14および/またはヘッド移動手段16に対して動作信号を出力し、基板220における塗布開始位置の上方にヘッド20を配置させる。そして、動作制御部80からヘッド20のピエゾ素子に対して駆動信号を出力し、ヘッド20から基板220に対して液晶を吐出させる。さらに、ステージ46および/またはヘッド20を移動させつつ、ヘッド20から液晶を吐出させる。なお、ヘッド20とステージ46との相対的な速度や、ヘッド20による液晶の吐出周波数、Z軸まわりのヘッド20の傾斜角度等を調整することにより、単位面積あたりの塗布量を制御することができる。これにより、図7の中央に示すように、基板220の表面に液晶250が塗布される。なお、基板間のギャップを一定とするため、液晶中に粒子を含ませてもよい。
【0049】
上述したように、基板220の温度は70℃程度に保持されているため、基板上に塗布された液晶250の温度も70℃程度に保持される。液晶250は、70℃程度の温度で10cps程度の低粘度となるため、図7の右下に示すように速やかに基板上を濡れ広がる。このように、基板220を予備加熱することにより、基板上に塗布された液晶250の温度が上昇して粘度が低下するので、液晶の濡れ広がり速度を向上させることができる。また基板220を予備加熱することにより、液晶吐出装置において基板の温度を上昇させる必要がなくなり、直ちに液晶250の塗布を開始することができる。したがって、液状体塗布工程のスループットを向上させることができる。さらに、液滴吐出装置においても基板220を加熱することにより、基板の温度低下を防止することができるので、基板に塗布された液晶250の濡れ広がり速度を向上させることができる。加えて、ヘッド20等を加熱することにより、液晶250の吐出が可能になるとともに、基板220に塗布された液晶の温度を上昇させる必要がなくなる。したがって、液晶塗布工程のスループットを向上させることができる。
【0050】
ところで、液晶250を塗布したカラーフィルタ基板220は、後述するようにシール材252を塗布したTFTアレイ基板210と貼り合せる。そのため、カラーフィルタ基板220に塗布された液晶が、シール材252による貼り合わせ位置を越えて濡れ広がると、液晶セル内の液晶量が不足して塗り残しが発生するほか、両基板の貼り合わせ不良が発生することになる。また、液晶250がシール材252に接触すると、シール材を構成する樹脂が液晶中に混入するおそれがある。そこで、カラーフィルタ基板220に塗布された液晶250が、シール材252と接触しうる位置まで濡れ広がる前に、液晶の濡れ広がりを抑制する必要がある。
【0051】
そこで、基板220に塗布された液晶を40℃程度まで冷却する。具体的には、図4に示す温度制御部82により、ステージ46に装着された温度センサの計測結果が40℃程度となるように、クーラ等の温度調節手段を駆動する。これにより、液晶の粘度は25cps程度まで上昇し、濡れ広がりが抑制される。なお、液晶の冷却目標温度は40℃に限られず、加熱目標温度である70℃より低い温度であればよい。また、液晶吐出装置10において冷却を行うことなく、液晶が塗布された基板220を直ちにクーリングプレートまで搬送するようにしてもよい。この場合、液滴吐出装置10のステージ46を再び70℃まで加熱する必要がなくなるので、液晶塗布工程のスループットの低下を防止することができる。
【0052】
次に、図1に示す第2ロボットアーム135により、基板220をクーリングプレート130まで搬送する。その具体的な方法は、第1ロボットアーム125の場合と同様である。なお、アームによる基板220の搬送中に、アーム先端部の冷却手段により基板220を冷却して、基板の温度低下を促進させてもよい。これにより、迅速に液晶の濡れ広がり速度を低下させることができるので、液晶塗布工程のスループットを向上させることができる。
【0053】
そして、基板220をクーリングプレート130に載置する。クーリングプレート130の表面温度は40℃に設定しておく。具体的には、クーリングプレート130の表面に装着された温度センサによる計測結果が40℃を上回る場合には、クーリングプレート130の内部に形成された流路に冷却水を供給すべく、温度制御部から外部ポンプに対して運転開始信号を出力する。また、温度センサによる計測結果が40℃を上回る場合には、冷却水の供給を停止すべく、温度制御部から運転停止信号を出力する。なお、冷却水を常時供給しつつ、その流量を増減させることにより温度調節を行ってもよい。これにより、クーリングプレート130の表面温度が40℃に保持される。
【0054】
このクーリングプレート130により、基板220が40℃程度にまで冷却され、さらに基板220に塗布された液晶が40℃程度にまで冷却される。これにより、液晶の粘度が上昇して、濡れ広がり速度が低下する。その結果、基板220に塗布された液晶が、シール材と接触しうる位置まで濡れ広がる前に、濡れ広がりを抑制することができる。なお、基板220の冷却開始時期を調節することにより、図7の右下に示すように、シール材と接触する直前の位置において液晶250の濡れ広がりを停止させることも可能である。
【0055】
次に、図7の右下に示すカラーフィルタ基板220と、図7の右上に示すTFTアレイ基板210とを貼り合せる。その前に、TFTアレイ基板210の画像表示領域の周辺部に、硬化前の熱硬化性樹脂等からなるシール材252を塗布しておく。シール材252の塗布は、スクリーン印刷やディスペンサ等によって行う。なお、基板間のギャップを一定とするため、シール材中に粒子を含ませてもよい。
【0056】
そして、両基板間のギャップが均一となるように調整を図りながら、真空中で両基板の貼り合わせを行う。さらに、加熱炉において約120℃で10分程度加熱することにより、シール材252を硬化させて両基板を接着する。上述したように本実施形態では、カラーフィルタ基板220に塗布された液晶250が、TFTアレイ基板210に塗布されたシール材252と接触しうる位置まで濡れ広がる前に、液晶250の濡れ広がりを抑制している。したがって、シール材252による貼り合わせ位置を越えて液晶250が濡れ広がることがなくなり、液晶セル内の液晶量が不足して塗り残しが発生したり、両基板の貼り合わせ不良が発生したりすることがない。また、硬化前のシール材252と液晶250との接触機会が減少するので、液晶に異物が混入する可能性を低減することが可能になり、液晶の配向機能の低下および表示ムラの発生を防止することができる。
以上により、図3に示す液晶装置200が完成する。
【0057】
以上に詳述したように、液晶が塗布される基板を予備加熱する予備加熱部を有する構成としたので、液状体の濡れ広がり速度を向上させることができる。また、基板に塗布された液晶を冷却する冷却部を有する構成としたので、液状体の濡れ広がり速度を低下させることができる。このように、本実施形態の液滴吐出ユニットにより、液晶の濡れ広がり速度を制御することができる。また、塗布部におけるステージおよび液滴吐出ヘッドに温度調節手段を設け、また基板の搬送手段にも温度調節手段を設けたので、液晶の温度管理を迅速に行うことができる。したがって、液滴塗布工程のスループットを向上させることができる。
【0058】
なお本実施形態では、TFTアレイ基板210にシール材252を塗布し、カラーフィルタ基板220に液晶250を塗布して、両基板を貼り合せた。しかしこれとは逆に、カラーフィルタ基板220にシール材252を塗布し、TFTアレイ基板210に液晶250を塗布して、両基板を貼り合せてもよい。
【0059】
[電子機器]
次に、液晶装置を備えた電子機器の例について、図8を用いて説明する。図8は、携帯電話の斜視図である。上記の方法で形成した液晶装置は、携帯電話3000の筐体内部に配置されている。
【0060】
なお、上記の方法で形成した液晶装置は、携帯電話以外にも種々の電子機器に適用することができる。例えば、液晶プロジェクタ、マルチメディア対応のパーソナルコンピュータ(PC)およびエンジニアリング・ワークステーション(EWS)、ページャ、ワードプロセッサ、テレビ、ビューファインダ型またはモニタ直視型のビデオテープレコーダ、電子手帳、電子卓上計算機、カーナビゲーション装置、POS端末、タッチパネルを備えた装置などの電子機器に適用することが可能である。
【0061】
なお、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な材料や構成などはほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 液滴吐出ユニットのブロック図である。
【図2】 液晶装置のカラーフィルタ基板を取り外した状態の平面図である。
【図3】 図2のH−H′線に相当する部分における液晶装置の側面断面図である。
【図4】 液滴吐出装置の概略的な外観斜視図である。
【図5】 インクジェットヘッドの構造例の説明図である。
【図6】 ピエゾ素子の駆動電圧波形と、その駆動電圧に対応したインクジェットヘッドの動作を示す概略図である。
【図7】 実施形態に係る液晶装置の製造方法の説明図である。
【図8】 携帯電話の斜視図である。
【符号の説明】
10液滴吐出装置 120多段式オーブン 125第1ロボットアーム 130クーリングプレート 135第2ロボットアーム 220基板

Claims (2)

  1. 一対の基板と、前記一対の基板間の周縁部に設けられた封止材と、前記一対の基板および前記封止材によって形成される空間に封入された液晶とを有する液晶装置の製造方法であって、
    前記一対の基板のうち一方の前記基板を、第1搬送手段により予備加熱部から塗布部に自動搬送し、前記塗布部において前記一方の基板に前記液晶を塗布する前に、前記予備加熱部において前記一方の基板を予備加熱する工程と、
    前記塗布部において前記一方の基板に前記液晶を塗布した後に、前記一方の基板を第2搬送手段により前記塗布部から冷却部に自動搬送し、前記冷却部において前記一方の基板に塗布された前記液晶を冷却する工程と、
    前記一対の基板のうち他方の前記基板に前記封止材を塗布して、前記液晶が塗布された前記一方の基板と前記封止材が塗布された前記他方の基板とを貼り合せる工程と、
    を有することを特徴とする液晶装置の製造方法。
  2. 請求項に記載の液晶装置の製造方法において、
    前記液晶を冷却する工程では、前記一方の基板に塗布された前記液晶が前記封止材と接触しうる位置まで濡れ広がる前に、前記一方の基板に塗布された前記液晶の冷却を開始することを特徴とする液晶装置の製造方法。
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