JP4415373B2 - 樹脂の水性分散体、粘着付与樹脂エマルジョンおよび粘・接着剤組成物 - Google Patents
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高分子乳化剤としては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソ−ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸、クロトン酸等のモノカルボン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、ムコン酸等のジカルボン酸等のカルボン酸類;ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸等の有機スルホン酸類;2−(メタ)アクリロイルオキシエチルアシッドホスフェート等のリン酸系ビニルモノマー類;およびこれら各種有機酸のナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、有機塩基類の塩、(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド等のアミド系単量体;(メタ)アクリロニトリル等のニトリル系単量体;酢酸ビニル等のビニルエステル系単量体;(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシブチル等のヒドロキシ基含有(メタ)アクリル酸エステル系単量体;ポリオキシアルキレン系単量体等のポリオキシアルキレン(メタ)アクリル酸エステル系単量体;その他にメチルビニルエーテルや、グリシジル(メタ)アクリレート、ウレタンアクリレート類、ジフェニル−2(メタ)アクリロイルオキシホスフェート等のリン酸エステル系ビニルモノマー、炭素数6〜22のα−オレフィン、ビニルピロリドン等などを公知の方法で共重合させたものがあげられる。共重合の方法としては、溶液重合、懸濁重合、後述する高分子乳化剤以外の反応性乳化剤、高分子乳化剤以外の非反応性乳化剤などを用いた乳化重合などがあげられる。高分子乳化剤以外の反応性乳化剤としては、例えば、親水基と疎水基を有する界面活性剤であって、分子中に炭素−炭素二重結合を有するものをいう。炭素−炭素二重結合としては、たとえば、(メタ)アリル基、1−プロペニル基、2−メチル−1−プロペニル基、ビニル基、イソプロペニル基、(メタ)アクリロイル基等の官能基があげられる。反応性乳化剤の具体例としては、たとえば、前記官能基を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンアルキルエーテル、前記官能基を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンアルキルエーテルのスルホコハク酸エステル塩、前記官能基を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンアルキルエーテルの硫酸エステル塩、前記官能基を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンフェニルエーテル、前記官能基を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンフェニルエーテルのスルホコハク酸エステル塩、前記官能基を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンフェニルエーテルの硫酸エステル塩、前記官能基を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、前記官能基を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルのスルホコハク酸エステル塩、前記官能基を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルの硫酸エステル塩、前記官能基を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンアラルキルフェニルエーテル、前記官能基を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンアラルキルフェニルエーテルのスルホコハク酸エステル塩、前記官能基を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンアラルキルフェニルエーテルの硫酸エステル塩や、前記官能基を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルのリン酸エステル塩、前記官能基を分子中に少なくとも1つ有するポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルの脂肪族または芳香族カルボン酸塩、酸性リン酸(メタ)アクリル酸エステル系乳化剤、ロジングリシジルエステルアクリレートの酸無水物変性物(特開平4−256429号公報参照)、特開昭63−23725号公報、特開昭63−240931号公報、特開昭62−104802号公報に記載の乳化剤等の各種のものがあげられる。さらには前記反応性乳化剤中のポリオキシエチレンを、ポリオキシプロピレンまたはポリオキシエチレンとポリオキシプロピレンをブロック共重合またはランダム共重合したものに代えたものもあげられる。なお、これらの市販品としては、例えば、KAYAMER PM−1(商品名、日本化薬(株)製)、KAYAMER PM−2(商品名、日本化薬(株)製)、KAYAMER PM−21(商品名、日本化薬(株)製)、SE−10N(商品名、旭電化工業(株)製)、NE−10(商品名、旭電化工業(株)製)、NE−20(商品名、旭電化工業(株)製)、NE−30(商品名、旭電化工業(株)製)、アデカリアソープSR−10(商品名、旭電化工業(株)製)、アデカリアソープSR−20(商品名、旭電化工業(株)製)、アデカリアソープER−20(商品名、旭電化工業(株)製)、ニューフロンティアA229E(商品名、第一工業製薬(株)製)、ニューフロンティアN117E(商品名、第一工業製薬(株)製)、ニューフロンティアN250Z(商品名、第一工業製薬(株)製)、アクアロンRN−10(商品名、第一工業製薬(株)製)、アクアロンRN−20(商品名、第一工業製薬(株)製)、アクアロンRN−50(商品名、第一工業製薬(株)製)、アクアロンHS−10(商品名、第一工業製薬(株)製)、アクアロンKH−05(商品名、第一工業製薬(株)製)、アクアロンKH−10(商品名、第一工業製薬(株)製)、エミノールJS−2(商品名、三洋化成工業(株)製)、ラテルムK−180(商品名、花王(株)製)等がその代表例としてあげられる。なお、(C)成分としては、重合性、得られる高分子乳化剤の乳化性の点からポリオキシエチレンフェニルエーテル系のものが好ましく、アルキレンオキサイド鎖が5〜20モル重合した構造を有する不飽和スルホン酸塩類を用いることが特に好ましい。これらの市販品としては、アデカリアソープSR−10(商品名、旭電化工業(株)製)、アデカリアソープSR−20(商品名、旭電化工業(株)製)、アクアロンKH−05(商品名、第一工業製薬(株)製)、アクアロンKH−10(商品名、第一工業製薬(株)製)が好ましい。
樹脂(A)として軟化点160℃の重合ロジンエステル(商品名「ペンセルD−160」、荒川化学工業(株)製)100部と、トルエン30部およびメチルシクロヘキサン30部を仕込み、80℃にて約1時間かけて完全に溶解させた後、アニオン性乳化剤(商品名「ハイテノールS」、第一工業製薬(株)製、固形分50%)5部および軟水120部を添加し、75℃にて1時間強撹拌し、予備乳化を行なった。さらに得られた予備乳化物を高圧乳化機(商品名「高圧ホモジナイザー」、APVガウリン社製)を用い、30MPaの圧力で高圧乳化して乳化物を得た。次いで、減圧蒸留装置に該乳化物を仕込み、50℃、130hPaの条件下に6時間減圧蒸留を行ない、固形分50%、平均粒子径0.51μm(レーザー回折式粒度分布測定装置、商品名「SALD−2000」、(株)島津製作所製を用いて測定)の水性分散体を得た。
使用する有機溶媒を、トルエン45部、メチルシクロヘキサン15部とした以外は実施例1と同様にして5時間減圧蒸留を行い、固形分50%、平均粒子径0.48μmの水性分散体を得た。
樹脂(A)として軟化点160℃の重合ロジンエステル(商品名「ペンセルD−160」、荒川化学工業(株)製)100部と、トルエン60部を仕込み、80℃にて約1時間かけて完全に溶解させた後、アニオン性乳化剤(商品名「ハイテノールS」、第一工業製薬(株)製、固形分50%)5部および軟水120部を添加し、75℃にて1時間強撹拌し、予備乳化を行なった。さらに得られた予備乳化物を高圧乳化機(商品名「高圧ホモジナイザー」、APVガウリン社製)を用い、30MPaの圧力で高圧乳化して乳化物を得た。次いで、減圧蒸留装置に該乳化物を仕込み、50℃、130hPaの条件下に4時間減圧蒸留を行なった後、メチルシクロヘキサン4部を加えて更に2時間減圧蒸留を行い、固形分50%、平均粒子径0.46μmの水性分散体を得た。
樹脂(A)として、軟化点150℃のロジンフェノール樹脂(商品名「タマノル803L」、荒川化学工業(株)製)100部と、トルエン30部、およびメチルシクロヘキサン15部を用いた以外は実施例1と同様にして5時間減圧蒸留を行い、固形分53%、平均粒子径0.54μmの水性分散体を得た。
使用する有機溶媒をトルエン60部のみにした以外は実施例1と同様にして5時間減圧蒸留を行い、固形分50%、平均粒子径0.46μmの水性分散体を得た。
使用する有機溶媒をメチルシクロヘキサン80部のみにした以外は実施例1と同様にして8時間減圧蒸留を行い、固形分50%、平均粒子径0.47μmの水性分散体を得た。
Claims (6)
- トルエンおよびメチルシクロヘキサンを含有する、ロジン系樹脂、石油樹脂、テルペン系樹脂、フェノール樹脂およびケトン樹脂からなる群より選ばれる少なくとも一種である樹脂(A)の水性分散体から有機溶媒を除去することにより得られる樹脂の水性分散体。
- トルエンおよびメチルシクロヘキサンとを含有する有機溶媒(B)に、ロジン系樹脂、石油樹脂、テルペン系樹脂、フェノール樹脂およびケトン樹脂からなる群より選ばれる少なくとも一種である樹脂(A)を溶解し、乳化させた後に有機溶媒を除去することにより得られる請求項1に記載の樹脂の水性分散体。
- トルエンに、ロジン系樹脂、石油樹脂、テルペン系樹脂、フェノール樹脂およびケトン樹脂からなる群より選ばれる少なくとも一種である樹脂(A)を溶解し、乳化した後に、メチルシクロヘキサンを添加し、有機溶媒を除去することにより得られる請求項1に記載の樹脂の水性分散体。
- 得られる樹脂の水性分散体中にトルエンを100ppm以下含有する請求項1〜3のいずれかに記載の水性分散体。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の樹脂の水性分散体を含有する粘着付与樹脂エマルジョン。
- 請求項5に記載の粘着付与樹脂エマルジョンを含有してなる粘・接着剤組成物。
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