JP4414215B2 - 光端末装置 - Google Patents
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Description
これらの図に示す本発明にかかる光端末装置1の筐体は、箱状の本体部2と、本体部2に対して開閉自在に固着される蓋部3とから構成されている。筐体である本体部2および蓋部3は樹脂を成形することにより作成されており、蓋部3の上部の両側に形成されている一対の保持片21が本体部2に形成されている後述する枢軸に回動可能に枢支されて、蓋部3が本体部2に対して開閉自在に固着されている。蓋部3を本体部2に対して閉じた際には、蓋部3から複数本のネジを本体部2に螺着して防雨構造の筐体が構成される。この場合、蓋部3における対向する側面部の下縁が本体部2の対向する側面部の縁部に嵌入されるようになる。本体部2には、図2に示すように電子回路ユニット31と、電子回路ユニット31に電源を供給する電源ユニット32が内蔵されている。電子回路ユニット31および電源ユニット32は金属製のシャーシ30に取り付けられて、本体部2内に収納されている。シャーシ30の裏面と本体部2とは図2に示すように全面にわたり所定の間隔を保って対面するように配置されて通路が形成されている。
この図に示すように、底面部2eの内側には一対の立設片18が本体部2の長辺に略平行に上側の側面部から下側の側面部に渡り形成されている。一対の立設片18は、それぞれ両側板部の近傍に形成されており、一対の立設片18の間には多数の放熱孔17が底面部2eに形成されている。一対の立設片18にはシャーシ30の裏面が当接されるか、あるいは若干の間隔を持って対面して、底面部2eとシャーシ30との間に通路が形成されるようになる。この場合、光端末装置1が屋外に設置されることから放熱孔17から雨水が内部に浸入しても一対の立設片18とシャーシ30とによりそれ以上の浸入を防止することができる。さらに、底面部2eの下部には3つの細長い底面通風口16が形成されている。さらにまた、光端末装置1を設置した取付面と底面部2eとは底面部2eの下部から突出するように形成されている取付片15b、15cの高さ分だけ離隔されるため、底面通風口16および放熱孔17から十分な空気を取り入れることができる。
本体部2に対して蓋部3を開けると、本体部2に収納されているトレイ部6が見える状態となる。蓋部3の両側の側面部の下部には横方向に張り出す当接部が形成されており、その下の下縁は若干薄く形成されている。この下縁が、蓋部3を閉じた際に本体部2の側面部の上部に嵌入されて防雨構造とされる。なお、蓋部3を閉じた際には、上記当接部が本体部2の側面部の上端に当接する。本体部2における下側に位置する側面部には複数の第1通風口11が形成されており、電子回路ユニット31から突出している同軸端子14が、この側面部から突出している。トレイ部6には、図示するように左側と右側にそれぞれケーブル導入孔13a、13bから導入された光ケーブルを固着するケーブル挟着部40が形成されている。このケーブル挟着部40は鋸歯状の突起が相対向して2組形成されており、この間にメッセンジャワイヤーや複数本の光ファイバーを束ねた太い光ケーブル4aを挟み込むことにより光ケーブル4aを固着することができる。また、細い光ケーブル4bは2組形成されているケーブル挟着部40の間にケーブルをブッシュに挟着した状態で挟持されることにより固着される。
図5に示すように、本体部2における下側に位置する側面部には複数の第1通風口11とケーブル導入孔13a、13bが形成されており、電子回路ユニット31から突出している同軸端子14が、この側面部から突出している。本体部2における上側に位置する側面部の両側には断面略円形の一対の枢軸19が突出するよう形成されており、この枢軸19に蓋部3の上部両側に形成されている保持片21が嵌着されて枢支されることにより、枢軸19を回転軸として蓋部3を本体部2に対して開閉することができるようになる。本体部2からトレイ部6を取り去ると、シャーシ30に取り付けられて収納されている電子回路ユニット31と電源ユニット32とが見えるようになる。電子回路ユニット31には、内部の光受信部に光信号を導くためのコネクタ受部48が取り付けられており、このコネクタ受部48に導入された光ケーブルの先端に装着される光コネクタが差し込まれるようになる。電源ユニット32の上部は両側がカットされて、シャーシ30と底面部2eとで形成される通路を第3通風口20に通じさせている。
トレイ部6にはドラム部41とドラム部42の2つの楕円形状のドラム部と、円弧状に形成されている複数のガイド部43とガイド部44とからなる余長収納部が形成されている。ケーブル導入孔13aから導入された光ケーブル4a、4bはケーブル挟着部40で挟持されて固着され保持部46を介してガイド部43に沿って曲げられ、次いで余長収納部における最外側のガイド部に沿って曲げられて所定回数だけ余長収納部に巻回される。そして、光ケーブルにおける融着部やフィルタの保護スリーブやメカニカルスプライス等の装着器47が保持部46に挟着されて保持される。光ケーブルの先端には光コネクタ45が装着されており、この光コネクタ45が電子回路ユニット31におけるコネクタ受部48に差し込まれて装着される。これにより、導入された光ケーブル4aを伝播してきた光信号が電子回路ユニット31で受光されるようになる。電子回路ユニット31では、受光した光信号を電気信号に変換して所定レベルになるよう増幅し、同軸端子14から出力する。このようにして、光端末装置1に導入された光ケーブルの余長は内蔵されるトレイ部6に形成されている余長収納部に収納されるようになる。
これらの図に示すようにケーブル挟着部40は、図4および図6に示すようにトレイ部6の右側と左側とに設けられており、それぞれ複数本の光ケーブルを筐体内に導入して固着できる構成とされている。ケーブル挟着部40は、挟着壁部40aと対向する壁部で形成された第1挟着溝40cと、挟着壁部40bと対向する壁部で形成された第3挟着溝40eと、挟着壁部40aと挟着壁部40bとで形成された第2挟着溝40dとを備えている。第1挟着溝40cと第3挟着溝40eとの内面側には、図示するように外方側が緩斜面とされている鋸歯状の突起が形成されている。また、第1挟着溝40cと第3挟着溝40eとは、図8に示すように上側の幅Tより下側の幅tが狭いくさび状の断面形状に形成されている。これにより、第1挟着溝40cあるいは第3挟着溝40eに上側から光ケーブルを挿入するだけで、光ケーブルを引き出そうとした際に鋸歯状の突起が光ケーブルに喰い込むようになり第1挟着溝40cあるいは第3挟着溝40e内に光ケーブルが固着されるようになる。
図9に示すように、蓋部3は矩形状の上面部3gと、上面部3gの奥側に形成されている第1側面部3aと、上面部3gの右側に形成されている第2側面部3bと、上面部3gの左側に形成されている第3側面部3cとを備えている。第2側面部3bと第3側面部3cの下端の奥側であって第1側面部3aの両側に本体部2の枢軸19に枢支される一対の保持片21が形成されている。また、第2側面部3bと第3側面部3cの下部には側面部の全体にわたり外側に突出して当接突部3fが形成され、当接突部3fから嵌入縁3eが延伸して形成されている。蓋部3を本体部2に閉じた際に、当接突部3fが本体部の両側の側面部の上端に当接し、嵌入縁3eが本体部の両側の側面部の上部に嵌入するようになる。
ブッシュ49は、図12に示すようにV字状に上が開いた形状の挟持片49aと、挟持片49aの下端から延伸して形成されている平板状の脚部49bと、脚部49bの下端に形成されている幅が脚部49bより拡大されている台部49cとにより構成されている。また、挟持片49aの上面には摘み片49dを形成しても良い。このような構成のブッシュ49は、図13に示すように第2挟着溝40dに形成されている挿入孔6a内を脚部49bが摺動自在に移動できるように取り付けられる。
図15に示すように、本体部2は箱状の形状とされており、設置された際に下側に位置する第1側面部2aと、向かって右側に位置する第2側面部2bと、設置された際に上側に位置する第3側面部2cと、向かって左側に位置する第4側面部2dと、底面部2eとを備えている。第1側面部2aには、同軸端子14を導出するための同軸端子孔14aが予備も含めて3つ形成されており、その先端部には複数の第1通風口11と2つのケーブル導入孔13a、13bとが形成されている。また、図示されていないが第1側面部2aの底面部2eとの境界部に複数の第2通風口12が形成されている。第2側面部2bと第4側面部2dとは面対称のほぼ同様の形状とされており、蓋部3の嵌入縁3eが嵌入される構造とされている。第3側面部2cには、両側に一対の枢軸19が突出するよう形成されている。これらの第1側面部2aないし第4側面部2dの内側にはシャーシ30の周縁を受けるリブが形成されている。
Claims (4)
- 光ケーブルにより伝達された光信号を電気信号に変換して出力する光受信部を少なくとも有する電子回路ユニットと、
該電子回路ユニットに電源を供給する電源ユニットと、
前記電子回路ユニットと前記電源ユニットが取り付けられているシャーシと、
前記電子回路ユニットおよび前記電源ユニットの上に配置されると共に、導入された前記光ケーブルの余長部を収納する余長収納部が形成されているトレイ部と、
前記電子回路ユニットと前記電源ユニットが取り付けられている前記シャーシと前記トレイ部を収納する本体部と、該本体部に対して開閉自在に固着される蓋部とからなる筐体とを備え、
前記トレイ部には導入された前記光ケーブルを固着する挟着部が少なくとも2組並べられて形成されており、該挟着部のそれぞれは前記光ケーブルを挟着する一対の壁部を有し、該壁部の内面に外方側が緩斜面とされる鋸歯状の突起が形成され、一つの前記挟着部における壁部と他の前記挟着部の壁部とにより形成される溝内に、導入された光ケーブルを挟持する弾性を有するブッシュが嵌着され、前記ブッシュは、導入された光ケーブルを挟持可能なV字状の弾性を有する挟持片を有し、該挟持片の下部に前記溝内に形成されている挿入孔内を摺動可能な脚部が形成されていることを特徴とする光端末装置。 - 前記挟着部における前記一対の壁部が下に行くほど間隔が狭くなるように形成されていることを特徴とする請求項1記載の光端末装置。
- 前記蓋部の内側に、前記蓋部を前記本体部に閉じた際に前記挟着部に挟着されている前記光ケーブルを上から押圧する押さえ片が形成されていることを特徴とする請求項1記載の光端末装置。
- 前記ブッシュにおける前記V字状の挟持片の外面には台形状の突起が複数形成されていることを特徴とする請求項1記載の光端末装置。
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