JP4160500B2 - 光端末装置 - Google Patents
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Description
これらの図に示す本発明にかかる光端末装置1の筐体は、箱状の本体部2と、本体部2に対して開閉自在に固着される蓋部3とから構成されている。筐体である本体部2および蓋部3は樹脂を成形することにより作成されており、蓋部3の上部の両側に形成されている一対の保持片21が本体部2に形成されている後述する枢軸に回動可能に枢支されて、蓋部3が本体部2に対して開閉自在に固着されている。蓋部3を本体部2に対して閉じた際には、蓋部3から複数本のネジを本体部2に螺着して防雨構造の筐体が構成される。この場合、蓋部3における対向する側面部の下縁が本体部2の対向する側面部の縁部に嵌入されるようになる。本体部2には、図2に示すように電子回路ユニット31と、電子回路ユニット31に電源を供給する電源ユニット32が内蔵されている。電子回路ユニット31および電源ユニット32は金属製のシャーシ30に取り付けられて、本体部2内に収納されている。シャーシ30の裏面と本体部2とは図2に示すように全面にわたり所定の間隔を保って対面するように配置されて通路が形成されている。
この図に示すように、底面部2eの内側には一対の立設片18が本体部2の長辺に略平行に上側の側面部から下側の側面部に渡り形成されている。一対の立設片18は、それぞれ両側板部の近傍に形成されており、一対の立設片18の間には多数の放熱孔17が底面部2eに形成されている。一対の立設片18にはシャーシ30の裏面が当接されるか、あるいは若干の間隔を持って対面して、底面部2eとシャーシ30との間に通路が形成されるようになる。この場合、光端末装置1が屋外に設置されることから放熱孔17から雨水が内部に浸入しても一対の立設片18とシャーシ30とによりそれ以上の浸入を防止することができる。さらに、底面部2eの下部には3つの細長い底面通風口16が形成されている。さらにまた、光端末装置1を設置した取付面と底面部2eとは底面部2eの下部から突出するように形成されている取付片15b、15cの高さ分だけ離隔されるため、底面通風口16および放熱孔17から十分な空気を取り入れることができる。
本体部2に対して蓋部3を開けると、本体部2に収納されているトレイ部6が見える状態となる。蓋部3の両側の側面部の下部には横方向に張り出す当接部が形成されており、その下の下縁は若干薄く形成されている。この下縁が、蓋部3を閉じた際に本体部2の側面部の上部に嵌入されて防雨構造とされる。なお、蓋部3を閉じた際には、上記当接部が本体部2の側面部の上端に当接する。本体部2における下側に位置する側面部には複数の第1通風口11が形成されており、電子回路ユニット31から突出している同軸端子14が、この側面部から突出している。トレイ部6には、図示するように左側と右側にそれぞれケーブル導入孔13a、13bから導入された光ケーブルを固着するケーブル挟着部40が形成されている。このケーブル挟着部40は鋸歯状の突起が相対向して2組形成されており、この間にメッセンジャワイヤーや複数本の光ファイバーを束ねた太い光ケーブル4aを挟み込むことにより光ケーブル4aを固着することができる。また、細い光ケーブル4bは2組形成されているケーブル挟着部40の間にケーブルをブッシュに挟着した状態で挟持されることにより固着される。
図5に示すように、本体部2における下側に位置する側面部には複数の第1通風口11とケーブル導入孔13a、13bが形成されており、電子回路ユニット31から突出している同軸端子14が、この側面部から突出している。本体部2における上側に位置する側面部の両側には断面略円形の一対の枢軸19が突出するよう形成されており、この枢軸19に蓋部3の上部両側に形成されている保持片21が嵌着されて枢支されることにより、枢軸19を回転軸として蓋部3を本体部2に対して開閉することができるようになる。本体部2からトレイ部6を取り去ると、シャーシ30に取り付けられて収納されている電子回路ユニット31と電源ユニット32とが見えるようになる。電子回路ユニット31には、内部の光受信部に光信号を導くためのコネクタ受部48が取り付けられており、このコネクタ受部48に導入された光ケーブルの先端に装着される光コネクタが差し込まれるようになる。電源ユニット32の上部は両側がカットされて、シャーシ30と底面部2eとで形成される通路を第3通風口20に通じさせている。
トレイ部6にはドラム部41とドラム部42の2つの楕円形状のドラム部と、円弧状に形成されている複数のガイド部43とガイド部44とからなる余長収納部が形成されている。ケーブル導入孔13aから導入された光ケーブル4a、4bはケーブル挟着部40で挟持されて固着され保持部46を介してガイド部43に沿って曲げられ、次いで余長収納部における最外側のガイド部に沿って曲げられて所定回数だけ余長収納部に巻回される。そして、他の光ケーブルと接続されている部位等に装着されている装着器47が保持部46に挟着されて保持される。接続された光ケーブルの先端には光コネクタ45が装着されており、この光コネクタ45が電子回路ユニット31におけるコネクタ受部48に差し込まれて装着される。これにより、導入された光ケーブル4aを伝播してきた光信号が電子回路ユニット31で受光されるようになる。電子回路ユニット31では、受光した光信号を電気信号に変換して所定レベルになるよう増幅し、同軸端子14から出力する。このようにして、光端末装置1に導入された光ケーブルの余長は内蔵されるトレイ部6に形成されている余長収納部に収納されるようになる。
これらの図に示すように保護スリーブ等の装着器47を保持することのできる保持部46は、図4および図6に示すようにトレイ部6の右側に設けられており、複数の保護スリーブ等の装着器47をトレイ部6に保持して固着できる構成とされている。保持部46は、第1保持片46bと第2保持片46cを備え、第1保持片46bと第2保持片46cとの間に平板状の中央壁部46aが形成されている。第1保持片46bおよび第2保持片46cは線対称の形状とされていることから、その代表として第1保持片46bの構成について説明する。第1保持片46bは、中央壁部46aと対面して平板を弓形の形状に屈曲した形状とされており、切欠部46dの間に形成されている支持部46eによりトレイ部6に弾性的に支持されている。第1保持片46bにおける支持部46eの両側には、端部に行くほど中央壁部46aとの間隔が狭くなる翼片46fがそれぞれ形成されている。この翼片46fの中央壁部46aと対面する面は、図8に示すように下に行くほど中央壁部46aとの間隔が広くなるように傾斜して形成されている。
図11に示す保護スリーブ47a、47b等の装着器47を保持する保持部146は、複数の保護スリーブをトレイ部6に保持して固着できる構成とされている。保持部146は、第1保持片146bと第2保持片146cを備え、第1保持片146bと第2保持片146cとの間に平板状の中央壁部146aが形成されている。第1保持片146bおよび第2保持片146cは線対称の形状とされていることから、その代表として第1保持片146bの構成について説明する。第1保持片146bは、中央壁部146aと対面する平板状に形成されており、その両端部には中央壁部146a側へ屈曲した屈曲片146fが形成されている。この第1保持片146bは、切欠部146dの間に形成されている支持部146eによりトレイ部6に弾性的に支持されている。
図12に示す保護スリーブ47a、47b等の装着器47を保持する保持部246は、複数の保護スリーブをトレイ部6に保持して固着できる構成とされている。保持部246は、第1保持片246bと第2保持片246cを備え、第1保持片246bと第2保持片246cとの間に平板状の中央壁部246aが形成されている。第1保持片246bおよび第2保持片246cは線対称の形状とされていることから、その代表として第1保持片246bの構成について説明する。第1保持片246bは、中央壁部246aと対面する平板状に形成されており、その両端部には中央壁部246a側へ屈曲した屈曲片246fが形成されている。この屈曲片246fは下に行くほど中央壁部246aとの間隔が広がるようにくさび状の形状とされている。この第1保持片246bは、切欠部246dの間に形成されている支持部246eによりトレイ部6に弾性的に支持されている。
図13に示す保護スリーブ47a、47b等の装着器47を保持する保持部346は、複数の保護スリーブをトレイ部6に保持して固着できる構成とされている。保持部346は、第1保持片346bと第2保持片346cを備え、第1保持片346bと第2保持片346cとの間に平板状の中央壁部346aが形成されている。第1保持片346bおよび第2保持片346cは線対称の形状とされていることから、その代表として第1保持片346bの構成について説明する。第1保持片346bは、中央壁部346aと対面する平板状に形成されており、その両端部には中央壁部346a側へ屈曲した屈曲片346fが形成されている。第1保持片346bの中央壁部346aと対面する部位は、屈曲片346fに向かって下部が上に傾斜して端に行くほど幅が狭くなる形状とされている。この第1保持片346bは、切欠部346dの間に形成されている支持部346eによりトレイ部6に弾性的に支持されている。
図14に示すように、本体部2は箱状の形状とされており、設置された際に下側に位置する第1側面部2aと、向かって右側に位置する第2側面部2bと、設置された際に上側に位置する第3側面部2cと、向かって左側に位置する第4側面部2dと、底面部2eとを備えている。第1側面部2aには、同軸端子14を導出するための同軸端子孔14aが予備も含めて3つ形成されており、その先端部には複数の第1通風口11と2つのケーブル導入孔13a、13bとが形成されている。また、図示されていないが第1側面部2aの底面部2eとの境界部に複数の第2通風口12が形成されている。第2側面部2bと第4側面部2dとは面対称のほぼ同様の形状とされており、蓋部3の嵌入縁3eが嵌入される構造とされている。第3側面部2cには、両側に一対の枢軸19が突出するよう形成されている。これらの第1側面部2aないし第4側面部2dの内側にはシャーシ30の周縁を受けるリブが形成されている。
Claims (1)
- 光ケーブルにより伝達された光信号を電気信号に変換して出力する光受信部を少なくとも有する電子回路ユニットと、
該電子回路ユニットに電源を供給する電源ユニットと、
前記電子回路ユニットと前記電源ユニットが取り付けられているシャーシと、
前記電子回路ユニットおよび前記電源ユニットの上に配置されると共に、導入された前記光ケーブルの余長部を収納する余長収納部が形成されているトレイ部と、
前記電子回路ユニットと前記電源ユニットが取り付けられている前記シャーシと前記トレイ部を収納する本体部と、該本体部に対して開閉自在に固着される蓋部とからなる筐体とを備え、
前記トレイ部には前記光ケーブルに装着されている細長い装着器を保持する保持部が形成されており、該保持部は壁部と該壁部に対面する板状の保持片から構成され、該保持片は、前記トレイ部に弾性的に支持される支持部と、該支持部の両側に形成されている翼片とから構成され、該翼片の前記壁部と対面する面が端部に行くほど前記壁部との間隔が狭くなるように前記翼片は弓形形状に形成されていると共に、前記壁部と対面する面が下に行くほど前記壁部との間隔が広くなるように前記翼片は傾斜して形成されており、前記壁部と前記保持片の間に前記装着器を配置した際に、前記保持片の両側部とされる前記翼片により前記装着器が前記壁部に弾性的に押圧されて保持されるようにしたことを特徴とする光端末装置。
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