JP4413300B2 - 複合伸縮性シートおよびその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも一方向において優れた伸縮性を示す複合伸縮性シートに関するものであり、使い捨ておむつ、パップ剤用基布、使い捨て下着、サポーター等に好適な複合伸縮性シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、おむつ、パップ剤用基布、使い捨て下着等に適した材料として、エラストマー材料からなる伸縮性シートと不織布とを一体化させた複合シートが種々提案され、実用に供されている。中でも、伸縮性を有する網状構造物と不織布とを一体化させた複合シートが伸縮性と通気性を同時に満たす点で優れており、種々の伸縮性シートが提案されている。例えば、特開平1−148856号公報、特開平8−188950号公報、特開平4−281059号公報、特開平9−291485号公報、あるいは特開昭51−88776号公報が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記複合シートには以下の問題点がある。特開平1−148856号公報では、伸縮性網状構造物を一方向に引き延ばした状態で不織ウェブを高圧水流法によって複合化することにより、一方向の伸度が大きな不織布を得ようとしているが、一方向へ伸長した状態で高圧水流処理を施した後、伸長を解放すると不織ウェブの表面に凹凸が発生するため、平滑性が失われる。特開平8−188950号公報では、熱捲縮性繊維を用いて表面の凹凸を解消しようとしているが、平滑性を保つために熱捲縮性繊維の多大な収縮を必要とし、得られた不織布が硬くなる傾向にある。特開平4−281059号公報では、繊維ウェブとしてメルトブロー不織布やスパンボンド不織布などの長繊維を使用しているため、伸縮性網状構造物と繊維ウェブが高圧水流法では十分に絡合せず、層間剥離し易い。また、特開平9−291485号公報では、繊維ウェブ自身に伸縮性を有しないため、初回モジュラスが高く、繰り返し伸長させると、不織布表面に毛羽が発生したり、繊維ウェブと網状構造物間で剥離が生じたりして美観的にも損なわれる。さらに、特開昭51−88776号公報では、アクリル系自然捲縮繊維を用いて所定の伸度を有する繊維ウェブを用いることにより、伸縮性網状構造物とのスヌケを防止しようと試みているが、伸縮性網状構造物自体の伸度が50%を超えると、所定の伸度を有する繊維ウェブを得るのは困難である。
【0004】
本発明はかかる実情に鑑みてなされたものであり、初回モジュラスが低く、繰り返し伸長させても毛羽や剥離が発生し難い、平滑性に優れた高度な伸縮性を有する複合伸縮性シートを得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明の複合伸縮性シートは、少なくとも一方向に優れた伸縮性を有する伸縮性網状構造物の片面もしくは両面に繊維ウェブが絡合一体化された複合シートにおいて、該伸縮性網状構造物は、繊径が0.1〜2mmの線条体で構成された格子状の網目が形成されたネットであり、縦方向の線条体が非伸縮性材料で構成され、かつ横方向の線条体がエラストマー材料で構成されてなり、又は、縦方向および横方向がエラストマー材料で構成されてなり、該エラストマー材料が、SEBS(スチレン/エチレン/ブチレン/スチレン)共重合体、SIS(スチレン/イソプレン/スチレン)ブロック共重合体、SEPS(スチレン/エチレン/プロピレン/スチレン)共重合体、或いはSBS(スチレン/ブタジエン/スチレン)共重合体からなるポリオレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、又はポリウレタンであり、該繊維ウェブが捲縮数12〜25個/25mmであり、かつ共重合ポリエステル/ポリエチレンテレフタレート、エチレン−プロピレン共重合体/ポリプロピレン、又はエチレン−ブテン−1−プロピレン三元共重合体/ポリプロピレンの組み合わせのいずれかで並列あるいは偏芯芯鞘形状の断面を有する一あるい二以上の立体捲縮性繊維のみからなり、該複合シートにおける少なくとも一方向の150%モジュラスが450g/50mm以上800g/50mm以下であり、かつ繊維ウェブと伸縮性網状構造物との層間剥離強力が300g/50mm以上640g/50mm以下であることを特徴とする。かかる構成を採ることにより、初回モジュラスが低く、繰り返し伸長させても毛羽や剥離が発生し難い、平滑性に優れた高度な伸縮性を有する複合伸縮性シートが得られる。
【0006】
本発明の好ましい形態としては、少なくとも一方向の150%モジュラスをM150(g/50mm)、繊維ウェブと伸縮性網状構造物との層間剥離強力をP(g/50mm)としたとき、絡合指数(P/M150)が0.6以上であることが望ましい。
【0007】
また、前記立体捲縮性繊維の捲縮数は、10〜40個/25mmであることが望ましく、立体捲縮性繊維は熱により立体捲縮が発現する潜在捲縮性複合繊維であることが望ましい。
【0008】
伸縮性網状構造物の少なくとも1成分の融点をTe(℃)としたとき、繊維ウェブが下記の構成からなると、他の素材に対するヒートシール性が向上する点で望ましい。
(1)Tc>150を満たす融点Tc(℃)を有する立体捲縮性繊維:30〜70重量%
(2)2成分のうち融点の低い成分において、Te<Tb1≦150を満たす融点Tb1(℃)を有する熱接着性複合繊維:70〜30重量%
【0009】
さらに、前記熱接着性複合繊維が、130≦Tb1≦145の範囲を満たす融点Tb1(℃)を有する樹脂を第1成分とし、Tb2>150を満たす融点Tb2(℃)を持つ樹脂を第2成分としたとき、第1成分と第2成分が並列型に配置、あるいは第1成分を鞘とし第2成分を芯とした偏心鞘芯型に配置された潜在捲縮性複合繊維であると、ヒートシール性が向上するとともに、繊維ウェブの伸縮性を阻害しない点で望ましい。
【0010】
前記伸縮性網状構造物が縦方向に比較して横方向に優れた伸縮性を有すると、二次製品加工時の生産性が向上する点で望ましい。
【0011】
そして、本発明の複合伸縮性シートは、少なくとも一方向に優れた伸縮性を有する伸縮性網状構造物であって、繊径が0.1〜2mmの線条体で構成された格子状の網目が形成されたネットからなり、縦方向の線条体が非伸縮性材料で構成され、かつ横方向の線条体がエラストマー材料で構成されてなり、又は、縦方向および横方向がエラストマー材料で構成されてなり、該エラストマー材料が、SEBS(スチレン/エチレン/ブチレン/スチレン)共重合体、SIS(スチレン/イソプレン/スチレン)ブロック共重合体、SEPS(スチレン/エチレン/プロピレン/スチレン)共重合体、或いはSBS(スチレン/ブタジエン/スチレン)共重合体からなるポリオレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、又はポリウレタンである該伸縮性網状構造物を1〜1.2倍の緊張状態として、共重合ポリエステル/ポリエチレンテレフタレート、エチレン−プロピレン共重合体/ポリプロピレン、又はエチレン−ブテン−1−プロピレン三元共重合体/ポリプロピレンの組み合わせのいずれかで並列あるいは偏芯芯鞘形状の断面を有する一あるい二以上の潜在捲縮性複合繊維のみからなる繊維ウェブを伸縮性網状構造物の片面もしくは両面に積層し、高圧流体流処理により絡合一体化させた後、少なくとも一方向を緊張状態で熱処理を施して潜在捲縮性複合繊維を捲縮数12〜25個/25mmとなるように立体捲縮発現させ、複合シートにおける少なくとも一方向の150%モジュラスを450g/50mm以上800g/50mm以下とし、かつ繊維ウェブと伸縮性網状構造物との層間剥離強力を300g/50mm以上640g/50mm以下とすることにより得られる。また、前記製造方法において、熱処理が少なくとも一方向を緊張状態で施すと、二次製品加工時の生産性が向上する点で望ましい。
以下、本発明の内容を具体的に説明する。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明で使用する伸縮性網状構造物は、少なくとも一方向に優れた伸縮性を有するものである。図1に伸縮性網状構造物の表面の一例を示す。ここで、1は伸縮性網状構造物、2は線条体である。伸縮性網状構造物とは、図1のように線条体によって格子状の網目が形成されたネットを主として意味するが、ネット様の開孔不織布、開孔が規則的に設けられた有孔フィルム、目の粗い編物ならびに織物をも含む概念である。図1のようなネットを使用する場合、繊径0.1〜2mmの線条体が、縦および横方向に3〜20本/25mmの割合で配されたものを用いることが好ましい。ネットの構造としては特に限定はされず、有結節ネット、無結節ネットのいずれでもよく、形成される網目構造も特に限定はされず、正方形、長方形、菱形などいずれであってもよい。
【0013】
本発明では、伸縮性網状構造物が少なくとも一方向に伸縮性を有することを要する。例えば図1に示すネットにおいて、縦方向の線条体を非伸縮性材料で構成し、横方向の線条体をエラストマー材料で構成してもよいし、縦方向および横方向をエラストマー材料で構成してもよい。前者であれば横方向の伸縮性に富むネットとなるし、後者であれば両方向に伸縮性を有するネットとなる。後者においては、勿論エラストマー材料が異なってもよいし、同じ材料であっても伸縮性能が異なっていてもよい。なかでも、伸縮性網状構造物が縦方向に比較して横方向に優れた伸縮性を有したものは、二次製品加工時の生産性が向上する点で好ましい。例えば、本発明の伸縮性複合シートを使い捨ておむつなどの用途に使用する場合、伸縮性網状構造物の破断伸度は、300〜900%、150%モジュラスは100〜500g/50mmのものを使用するとよい。
【0014】
本発明の伸縮性網状構造物の示差走査熱量測定(DSC)における少なくとも1成分の融点Teは、Te≦150であることが好ましい。より好ましくは、Te<130である。Teが150℃を超えると、二次製品加工時のヒートシール性が悪くなるからである。
【0015】
上記伸縮性網状構造物を構成する非伸縮性材料としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ナイロン6やナイロン66等のポリアミド等を挙げることができる。また、エラストマー材料としては、SEBS(スチレン/エチレン/ブチレン/スチレン)共重合体、SIS(スチレン/イソプレン/スチレン)ブロック共重合体、SEPS(スチレン/エチレン/プロピレン/スチレン)共重合体、SBS(スチレン/ブタジエン/スチレン)共重合体等のポリオレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリウレタン等を挙げることができる。中でもSEBSは、伸長モジュラスが小さく伸長回復性が高いことから、特に好ましい材料である。非伸縮性材料とエラストマー材料との組み合わせとしては、ポリエチレン/SEBS、ポリプロピレン/SEBS、ポリエチレン/SIS、ポリエチレン/SEPS等が挙げられる。
【0016】
次に、本発明で用いられる繊維ウェブとしては、捲縮数10個/25mm以上の立体捲縮性繊維を30重量%以上含有していることが好ましい。より好ましくは、捲縮数10〜40個/25mmの立体捲縮性繊維を50重量%以上含有していることであり、さらに好ましくは、捲縮数12〜25個/25mmを50重量%以上含有していることである。ここでいう「立体捲縮」とは、図2〜図4に示すように、螺旋状の捲縮のみならず、緩やかなカーブを描いて二次元方向に屈曲しているもの、あるいは二次元的な屈曲に三次元的な曲部が加わったもの等を含む意であり、クリンパー等で付与される機械捲縮と区別するために使用される語である。立体捲縮性繊維の捲縮数が10個/25mm未満であると、伸縮性網状構造物の伸縮性の動きに追随し難く、繰り返しの使用に耐えることができないからである。
【0017】
前記立体捲縮性繊維としては、立体捲縮が顕在化した繊維、あるいは熱などにより立体捲縮が発現する潜在捲縮性複合繊維が挙げられるが、本発明においては、熱により立体捲縮が発現する潜在捲縮性複合繊維がカード通過性などの工程性に優れている点で好ましい。
【0018】
上記の範囲を満たす立体捲縮性繊維としては、並列、あるいは偏心芯鞘形状の断面を持つ複合繊維が挙げられ、例えば、共重合ポリエステル/ポリエチレンテレフタレート、エチレン−プロピレン共重合体/ポリプロピレン、エチレン−ブテン−1−プロピレン三元共重合体/ポリプロピレン、ポリエチレン/ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン/ポリブチレンテレフタレートなどの複合繊維等が挙げられ、これらの中から任意に一あるいは二以上選択して使用することができる。なかでも、共重合ポリエステル/ポリエチレンテレフタレート、エチレン−プロピレン共重合体/ポリプロピレン、エチレン−ブテン−1−プロピレン三元共重合体/ポリプロピレンの組み合わせが、低温でも適度な捲縮数を得る点で好ましい。特に、他の素材とのヒートシール性を考慮する場合であれば、エチレン−プロピレン共重合体/ポリプロピレン、エチレン−ブテン−1−プロピレン三元共重合体/ポリプロピレンの組み合わせのような130≦Tb1≦145の範囲を満たす融点Tb1(℃)を有する樹脂を第1成分とし、Tb2>150を満たす融点Tb2(℃)を有する樹脂を第2成分としたとき、第1成分と第2成分が並列型に配置、あるいは第1成分を鞘とし、第2成分を芯とした偏心鞘芯型に配置された潜在捲縮性複合繊維が好適である。
【0019】
前記立体捲縮性繊維の繊維ウェブ中の含有量は、少なくとも30重量%であることが好ましく、含有量が30重量%未満であると、伸縮性網状構造物の伸縮性の動きに追随し難く、繰り返しの使用に耐えることができないからである。
【0020】
前記立体捲縮性繊維を用いた繊維ウェブの形態としては、特に限定されず、ステープル繊維からなるパラレルウェブ、セミランダムウェブ、ランダムウェブ、長繊維からなるスパンボンドウェブなどが挙げられるが、後述する高圧水流処理における伸縮性網状構造物との絡合性を考慮すると、繊維長30〜80mmからなるステープル繊維が好ましい。また、繊維ウェブの目付は、使用する伸縮性網状構造物の種類や、伸縮性網状構造物との結合方法、最終的に得られる複合伸縮性シートの用途等に応じて決定される。例えば、おむつのウエストバンドに使用する場合は、10〜40g/m2の繊維ウェブをネットの片面もしくは両面に積層するとよい。
【0021】
前記繊維ウェブにおいて、必要に応じて上記立体捲縮性繊維以外の素材を混綿してもよい。素材としては、例えば、綿、絹等の天然繊維、レーヨン等の再生繊維、アセテート等の半合成繊維、アクリル系繊維、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド系繊維、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系繊維、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系繊維等が挙げられ、繊維形状も特に限定されず、単一繊維、鞘芯型複合繊維、分割型複合繊維、異形断面繊維等が挙げられ、これらの中から任意に一あるいは二以上選択して使用するとよい。
【0022】
特に、使い捨ておむつなど他の素材とのヒートシール性を考慮する場合、伸縮性網状構造物の少なくとも1成分の融点をTe(℃)としたとき、繊維ウェブが下記の構成からなることが好ましい。
(1)Tc>150を満たす融点Tc(℃)を有する立体捲縮性繊維:30〜70重量%
(2)2成分のうち融点の低い成分において、Te<Tb1≦150を満たす融点Tb1(℃)を有する熱接着性複合繊維:70〜30重量%
前記(1)を満たす繊維としては、共重合ポリエステル/ポリエチレンテレフタレートからなる潜在捲縮性複合繊維が好ましい。また、前記(2)を満たす熱接着性複合繊維としては、低密度ポリエチレン/ポリプロピレン、高密度ポリエチレン/ポリプロピレン、高密度ポリエチレン/ポリエチレンテレフタレート、エチレン−プロピレン共重合体/ポリプロピレン、エチレン−ブテン−1−プロピレン三元共重合体/ポリプロピレンなどの並列型、偏心鞘芯型、同心円鞘芯型複合繊維、分割型複合繊維などが挙げられ、なかでも、前記熱接着性複合繊維のうち130≦Tb1≦145の範囲を満たす融点Tb1(℃)を有する樹脂を第1成分とし、Tb2>150を満たす融点Tb2(℃)を有する樹脂を第2成分としたとき、第1成分と第2成分が並列型に配置、あるいは第1成分を鞘とし第2成分を芯とした偏心鞘芯型に配置された潜在捲縮性複合繊維は、繊維ウェブの伸縮性を阻害することなく、高度なヒートシール性を得ることから好ましい。特に、エチレン−プロピレン共重合体/ポリプロピレン、あるいはエチレン−ブテン−1−プロピレン三元共重合体/ポリプロピレンの並列型、あるいは偏心鞘芯型複合繊維が好適である。
【0023】
次に、本発明の複合伸縮性シートの製造方法について説明する。まず、少なくとも一方向に優れた伸縮性を有する伸縮性網状構造物を1〜1.2倍の緊張状態として、潜在捲縮性複合繊維を少なくとも30重量%含有する繊維ウェブを伸縮性網状構造物の片面もしくは両面に積層する。このとき伸縮性網状構造物の緊張倍率が1倍未満であると、不織布生産時に皺が発生したりして、品質面に問題が生じたり、生産時のトラブルに繋がるからである。また1.2倍を超えると、伸縮性網状構造物自体が破壊される危険性があるからである。
【0024】
そして、高圧流体流処理により伸縮性網状構造物と繊維ウェブを絡合一体化させ、絡合シートを得る。本発明で用いる「流体」は、繊維同士を絡合させ得るものであれば限定されないが、工程管理上、特に水を用いることが望ましい。このとき噴射される水は、柱状流、あるいは放射状流などいずれであってもよい。高圧流体流の噴射は、例えば、高圧柱状流であれば、孔径0.06〜2mmのオリフィスが間隔0.5〜5mmで設けられたノズルから圧力1〜10MPa で噴射するとよい。
【0025】
前記絡合シートは、公知の熱処理機を用いて熱処理を施し、潜在捲縮性複合繊維を捲縮数10〜40個/25mmとなるように立体捲縮発現させて複合伸縮性シートを得る。熱処理温度は、伸縮性網状構造物が完全に溶融しない温度で実施することが好ましい。伸縮性網状構造物が完全に溶融すると、網状構造物自体の伸縮性などの物性が変化してしまい、目的とするものが得られないからである。また、捲縮数が10個/25mm未満となる温度であると、伸縮性網状構造物の伸縮性の動きに絡合ウェブが追随し難いだけでなく、目的とするモジュラスが得られなかったり、層間剥離強力が低下したり、毛羽立ちなどが発生するからである。
【0026】
そして前記熱処理は、弛緩状態、または緊張状態いずれであってもよいが、少なくとも一方向を緊張状態で施すことが好ましい。一方向を約1〜1.2倍の緊張状態で、もう一方向を1.1〜1.5倍の弛緩状態で熱処理すると、弛緩方向において低モジュラス性能が得られる。また、二方向ともに緊張状態で処理すると、複合伸縮性シートの加工性に優れる。
【0027】
このようにして得られた複合シートにおける少なくとも一方向の150%モジュラスは800g/50mm以下であり、かつ繊維ウェブと伸縮性網状構造物との層間剥離強力は300g/50mm以上であることが好ましい。より好ましくは、150%モジュラスが600g/50mm以下、かつ層間剥離強力が400g/50mm以上である。少なくとも一方向の150%モジュラスが800g/50mmを超えると、伸長させるのに大きな力が必要となり、層間剥離強力が300g/50mm未満であると、伸縮を数回繰り返すと、繊維ウェブが網状構造物から容易に剥離してしまい、二次製品使用時に毛羽立ち、美観上も好ましくない。
【0028】
そして、少なくとも一方向の150%モジュラスをM150(g/50mm)、繊維ウェブと伸縮性網状構造物との層間剥離強力をP(g/50mm)としたとき、絡合指数(P/M150)が0.6以上であることが好ましい。より好ましくは、絡合指数(P/M150)が0.7〜1.6である。絡合指数(P/M150)とは、得られた複合伸縮性シートにおける伸縮性を阻害することなく、繊維ウェブと伸縮性網状構造物が高度に絡合しているか否かを示す指標であり、数値が大きいほど、層間剥離強力が大きく、150%モジュラスが小さいといえる。絡合指数(P/M150)が0.6未満であると、実用的な使用に耐え得ることができないからである。
【0029】
【実施例】
以下、本発明の内容を実施例により説明する。なお、各繊維の捲縮数、DSC測定、得られた複合伸縮性シートの150%モジュラス、層間剥離強力、およびヒートシール強力はそれぞれ以下の方法で測定した。
【0030】
[捲縮数]
まず、繊維を約200本束ね、繊維束の一端(端から約2mm付近)を綿糸で縛り、他端は無荷重とし、乾燥機内に吊しておく。次に、乾燥機内を徐々に昇温していき、所定の温度で5分間恒温状態を保持した後、繊維束の中から繊維を5本取り出し、この操作を10℃毎に繰り返す。そして、JIS L 1015に準じて、取り出した繊維の捲縮数を測定した。
【0031】
[DSC測定]
セイコー電子工業(株)製SSC−5000を用いて、6mgの繊維を昇温速度10℃/分、窒素ガスの条件下で測定した。
【0032】
[150%モジュラス]
複合シートの横方向を長さ方向とする幅5cm、長さ15cmの試料片を、つかみ間隔10cmで把持し、定速伸長型引張試験機(商品名:テンシロン オリエンテック(株)製)を用いて30cm/分の速度で150%伸長させたときの荷重値を150%モジュラスとした。
【0033】
[層間剥離強力]
複合シートの横方向を長さ方向とする幅5cm、長さ15cmの試料片を、つかみ間隔10cmで把持し、上記定速伸長型引張試験機を用いて30cm/分の速度で150%伸長を3回繰り返した後、片面の繊維ウェブと網状構造物を末端から2cm剥がし、末端から1cmの位置でつかみ、上記定速伸長型引張試験機を用いて10cm/分の速度で伸長させたときの極大値3点および極小値3点の計6点の荷重値を平均したものを層間剥離強力とした。
【0034】
[ヒートシール強力]
横方向を長さ方向とする幅2.5cm、長さ15cmの複合シートに、幅2.5cm、長さ15cmの目付15g/m2のポリプロピレン製スパンボンド不織布を重ね合わせる。重ね合わせた複合シートと不織布の長さ方向末端3cmの位置で幅方向に、ヒートシール機(ヒートシールテスター上下温調TYPE「TP-701-B」 テスター産業(株)製)を用いて、ヒートシール幅2mm、温度155℃、圧力0.2kg/cm2、0.4秒間ヒートシール処理を行い試料片とした。
【0035】
そして、試料片をつかみ間隔10cmで把持し、上記定速伸長型引張試験機を用いて10cm/分の速度で伸長させたときの極大値3点および極小値3点の計6点の荷重値を平均したものをヒートシール強力とした。
【0036】
[実施例1]
伸縮性網状構造物として、縦方向の線条体が融点93℃、繊径0.2mmのエチレン−酢酸ビニル共重合体、横方向の線条体が融点74℃、繊径0.4mmのエチレン/スチレン/ブチレン/スチレン共重合体(SEBS)からなり、縦方向に10本/25mm、横方向に10本/25mmの線条体が配置された目付60g/m2の格子状有結節ネット(コンウェッド社製)を用いた。
【0037】
繊維ウェブとして、温度90℃における捲縮数が17個/25mmの立体捲縮発現を有する繊度1.7dtex、繊維長51mmのポリエステル/共重合ポリエステルが並列に配置されたポリエステル系潜在捲縮性複合繊維(クラレ(株)製)を100重量%からなる目付13g/m2のパラレルウェブを作製した。これを前述の網状構造物の両面に積層して、孔径0.12mmのオリフィスが0.6mm間隔で穿設されたノズルから3MPa の水流を積層体の表裏それぞれ2回噴射して絡合一体化させたあと、70℃で乾燥して絡合シートとなした。
【0038】
次いで、ピンテンターを用いて、熱処理温度90℃、縦方向に1倍の緊張状態で、横方向に20%弛緩するように幅入りさせ、絡合シートに熱処理を施し、目付110g/m2の複合伸縮性シートを得た。
【0039】
[実施例2]
繊維ウェブとして、温度90℃における捲縮数が17個/25mmの立体捲縮発現を有する繊度2.2dtex、繊維長51mmのポリプロピレン/エチレン−プロピレン共重合体が偏心芯/鞘に配置されたポリプロピレン系潜在捲縮性複合繊維(大和紡績(株)製)を100重量%からなる目付13g/m2のパラレルウェブを作製した。これを実施例1の網状構造物の両面に積層して、孔径0.12mmのオリフィスが0.6mm間隔で穿設されたノズルから6MPa の水流を積層体の表裏それぞれ2回噴射して絡合一体化させたあと、70℃で乾燥して絡合シートとなした。次いで、熱風処理機を用いて、熱処理温度90℃、縦方向に1倍の緊張状態で、絡合シートに熱処理を施し、目付90g/m2の複合伸縮性シートを得た。
【0040】
[実施例3]
繊維ウェブとして、実施例1のポリエステル系潜在捲縮性複合繊維を50重量%、実施例2のポリプロピレン系潜在捲縮性複合繊維を50重量%からなる目付13g/m2のパラレルウェブを作製した。これを実施例1の網状構造物の両面に積層して、孔径0.12mmのオリフィスが0.6mm間隔で穿設されたノズルから6MPa の水流を積層体の表裏それぞれ2回噴射して絡合一体化させたあと、70℃で乾燥して絡合シートとなした。次いで、熱風処理機を用いて、熱処理温度90℃、縦方向に1倍の緊張状態で、絡合シートに熱処理を施し、目付90g/m2の複合伸縮性シートを得た。
【0041】
[比較例1]
伸縮性網状構造物として、実施例1の格子状有結節ネットを用い、繊維ウェブとして、繊度1.7dtex、繊維長51mmのポリエチレンテレフタレート繊維(クラレ(株)製)を100重量%からなる目付13g/m2のパラレルウェブを作製した。これを前述のネットの両面に積層して、孔径0.12mmのオリフィスが0.6mm間隔で穿設されたノズルから3MPa の水流を積層体の表裏それぞれ2回噴射して絡合一体化させた。次いで、70℃で絡合シートを乾燥して目付90g/m2の複合伸縮性シートを得た。
【0042】
[比較例2]
伸縮性網状構造物として、実施例1の格子状有結節ネットを用い、繊維ウェブとして、繊度2.2dtex、繊維長51mmのポリプロピレン繊維(大和紡績(株)製)を100重量%からなる目付13g/m2のパラレルウェブを作製した。これを前述のネットの両面に積層して、孔径0.12mmのオリフィスが0.6mm間隔で穿設されたノズルから4MPa の水流を積層体の表裏それぞれ2回噴射して絡合一体化させた。次いで、70℃で絡合シートを乾燥して目付90g/m2の複合伸縮性シートを得た。
【0043】
実施例1〜3および比較例1〜2の複合伸縮性シートの物性を表1に示す。
【0044】
【表1】
【0045】
実施例1〜3の複合伸縮性シートをおむつのウエストバンドに使用し、繰り返し伸長させたところ、伸長させるのに多大な力を必要とせず高伸長させることができ、繰り返し伸長させても毛羽や剥離が発生することはなかった。また、平滑性に優れたものであり、使用者に対しての肌当たりも良好であるだけでなく、製品化したときにコンパクトに収納することができた。さらに、他素材とのヒートシール性も良好であった。
【0046】
一方、比較例1は、層間剥離強力を向上させるのに、高い水圧で水流噴射し、繊維ウェブと網状構造物を高度に絡合させる必要があったため、伸長させるのに多大な力を必要とする高モジュラスなシートとなるだけでなく、風合いも硬いものとなった。比較例2は、低モジュラスとするのに、比較的絡合し難い素材を用いて水流噴射し、繊維ウェブと網状構造物を軽度に絡合させたために層間剥離強力が著しく低下し、繰り返し伸長させると毛羽や剥離が発生した。
【0047】
【発明の効果】
本発明の複合伸縮性シートは、捲縮数10個/25mm以上の立体捲縮性繊維を30重量%以上含有させ、150%モジュラスおよび層間剥離強力を所定の範囲に調整することにより、初回モジュラスが低く、繰り返し伸長させても毛羽や剥離が発生しない、平滑性に優れた高度な伸縮性を有する複合伸縮性シートを得ることができる。また、絡合指数(P/M150 )が0.6以上に調整することにより、繰り返し伸長させるような過酷な実用にも耐えうる複合伸縮性シートとなす。
【0048】
また、立体捲縮性繊維および/または熱接着性複合繊維として、130≦Tb1≦145の範囲を満たす融点Tb1(℃)を有する樹脂を第1成分とし、Tb2>150を満たす融点Tb2(℃)を有する樹脂を第2成分としたとき、第1成分と第2成分が並列型に配置、あるいは第1成分を鞘とし第2成分を芯とした偏心鞘芯型に配置された潜在捲縮性複合繊維を用いることにより、他の素材とのヒートシール性に優れた複合伸縮性シートが得られる。そして、本発明の複合伸縮性シートは、使い捨ておむつ、パップ剤用基布、使い捨て下着、サポーター等に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられる伸縮性網状構造物における表面の一例を示す。
【図2】本発明に用いられる立体捲縮性繊維における捲縮形態の一例を示す。
【図3】本発明に用いられる立体捲縮性繊維における捲縮形態の別の一例を示す。
【図4】本発明に用いられる立体捲縮性繊維における捲縮形態の別の一例を示す。
【符号の説明】
1 伸縮性網状構造物
2 線条体
3 立体捲縮性繊維
4 立体捲縮
Claims (7)
- 少なくとも一方向に優れた伸縮性を有する伸縮性網状構造物の片面もしくは両面に繊維ウェブが絡合一体化された複合シートにおいて、
該伸縮性網状構造物は、繊径が0.1〜2mmの線条体で構成された格子状の網目が形成されたネットであり、
縦方向の線条体が非伸縮性材料で構成され、かつ横方向の線条体がエラストマー材料で構成されてなり、又は、縦方向および横方向がエラストマー材料で構成されてなり、
該エラストマー材料が、SEBS(スチレン/エチレン/ブチレン/スチレン)共重合体、SIS(スチレン/イソプレン/スチレン)ブロック共重合体、SEPS(スチレン/エチレン/プロピレン/スチレン)共重合体、或いはSBS(スチレン/ブタジエン/スチレン)共重合体からなるポリオレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、又はポリウレタンであり、
該繊維ウェブが捲縮数12〜25個/25mmであり、かつ共重合ポリエステル/ポリエチレンテレフタレート、エチレン−プロピレン共重合体/ポリプロピレン、又はエチレン−ブテン−1−プロピレン三元共重合体/ポリプロピレンの組み合わせのいずれかで並列あるいは偏芯芯鞘形状の断面を有する一あるい二以上の立体捲縮性繊維のみからなり、該複合シートにおける少なくとも一方向の150%モジュラスが450g/50mm以上800g/50mm以下であり、かつ繊維ウェブと伸縮性網状構造物との層間剥離強力が300g/50mm以上640g/50mm以下であることを特徴とする複合伸縮性シート。 - 少なくとも一方向の150%モジュラスをM150(g/50mm)、繊維ウェブと伸縮性網状構造物との層間剥離強力をP(g/50mm)としたとき、絡合指数(P/M150)が0.6以上であることを特徴とする請求項1記載の複合伸縮性シート。
- 立体捲縮性繊維が潜在捲縮性複合繊維であることを特徴とする請求項1又は2に記載の複合伸縮性シート。
- 伸縮性網状構造物の少なくとも1成分の融点をTe(℃)としたとき、繊維ウェブが下記の構成からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の複合伸縮性シート。
(1)Tc>150を満たす融点Tc(℃)を有する立体捲縮性繊維:30〜70重量%
(2)2成分のうち融点の低い成分において、Te<Tb1≦150を満たす融点Tb1(℃)を有する熱接着性複合繊維であって、熱接着性複合繊維が、130≦Tb1≦145の範囲を満たす融点Tb1(℃)を有する樹脂を第1成分とし、Tb2>150を満たす融点Tb2(℃)を有する樹脂を第2成分としたとき、第1成分と第2成分が並列型に配置、あるいは第1成分を鞘とし第2成分を芯とした偏心鞘芯型に配置された潜在捲縮性複合繊維が発現した立体捲縮性繊維:70〜30重量% - 伸縮性網状構造物が縦方向に比較して横方向に優れた伸縮性を有することを特徴とする請求項1または2に記載の複合伸縮性シート。
- 少なくとも一方向に優れた伸縮性を有する伸縮性網状構造物であって、
繊径が0.1〜2mmの線条体で構成された格子状の網目が形成されたネットからなり、
縦方向の線条体が非伸縮性材料で構成され、かつ横方向の線条体がエラストマー材料で構成されてなり、又は、縦方向および横方向がエラストマー材料で構成されてなり、
該エラストマー材料が、SEBS(スチレン/エチレン/ブチレン/スチレン)共重合体、SIS(スチレン/イソプレン/スチレン)ブロック共重合体、SEPS(スチレン/エチレン/プロピレン/スチレン)共重合体、或いはSBS(スチレン/ブタジエン/スチレン)共重合体からなるポリオレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、又はポリウレタンである該伸縮性網状構造物を1〜1.2倍の緊張状態として、共重合ポリエステル/ポリエチレンテレフタレート、エチレン−プロピレン共重合体/ポリプロピレン、又はエチレン−ブテン−1−プロピレン三元共重合体/ポリプロピレンの組み合わせのいずれかで並列あるいは偏芯芯鞘形状の断面を有する一あるい二以上の潜在捲縮性複合繊維のみからなる繊維ウェブを伸縮性網状構造物の片面もしくは両面に積層し、高圧流体流処理により絡合一体化させた後、少なくとも一方向を緊張状態で熱処理を施して潜在捲縮性複合繊維を捲縮数12〜25個/25mmとなるように立体捲縮発現させ、複合シートにおける少なくとも一方向の150%モジュラスを450g/50mm以上800g/50mm以下とし、かつ繊維ウェブと伸縮性網状構造物との層間剥離強力を300g/50mm以上640g/50mm以下とすることを特徴とする複合伸縮性シートの製造方法。 - 熱処理が一方向を1〜1.2倍の緊張状態で、もう一方向を1.1〜1.5倍の弛緩状態で施されることを特徴とする請求項6に記載の複合伸縮性シートの製造方法。
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