JP4408675B2 - ピアノのペダル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、演奏者の踏み込み動作に伴ってピアノの発音制御装置を作動させるピアノのペダル装置に関する。
従来、ピアノにおいては、演奏効果を高めるために、演奏者のペダルの踏み込み動作によって発音制御装置を作動させるペダル装置が備えられている。
ピアノのペダル装置は、軸方向の一端側又は中間側がピアノ本体に支持された回転軸に回転自在に係合し、他端側がピアノの上下方向に揺動するペダルレバーと、ペダルレバーの他端側に連結され、演奏者の踏み込み動作によりペダルレバーの他端側を上方向に揺動させるペダルと、演奏者の踏み込み動作に抗する荷重をペダルレバーに加えるように、ペダルレバーとピアノ本体との間に配設されたレバースプリングとを備え、演奏者のペダルの踏み込み動作に伴って、ペダルレバーを介し、レバースプリングの荷重がペダルに伝達される。
前述のようなピアノのペダル装置において、ペダルの踏み込み強さはペダルレバーの揺動する支点からレバースプリングの固定位置までの距離によって変化するので、演奏者が、好みのペダルの踏み込み強さを得ることができるように、レバースプリングの取り付け位置をペダルレバーの軸方向に沿って変更できるように構成したものがある。
例えば、ペダルレバーにその軸方向に延びる長孔を形成し、この長孔に対してレバースプリングの一端を固定した取り付け軸を挿通してネジ止めできるように構成し、取り付け軸の位置をこの長孔に沿って変更することによりレバースプリングの位置をペダルレバーの軸方向に沿って変更し、ペダルの踏み込み強さを調整できるように構成されたペダル装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−42859号公報(第2−3頁、第1−6図)
しかしながら、特許文献1のように、ペダルレバーの長孔にレバースプリングの一端を取り付けた取り付け軸を挿通してネジ止め固定できるように構成したペダル装置によれば、ペダルの踏み込み強さを調整する際には、レバースプリング及び取り付け軸の位置を長孔に沿って変更する毎にナットを締め付けたり緩めたりする作業が必要となり、且つ、この作業が演奏者の好みの踏み込み強さが得られるまで繰り返し行う必要があるので、その調整作業に手間がかかるという問題があった。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、ペダルを踏み込む際の踏み込み強さを演奏者が容易に調整できるピアノのペダル装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1記載のペダル装置は、軸方向の一端側又は中間部が、ピアノ本体に支持された回転軸に回動自在に係合し、軸方向の他端側がピアノの上下方向に揺動するペダルレバーと、該ペダルレバーの他端側に連結され、演奏者の踏み込み動作により該ペダルレバーの他端側を上方向に揺動させるペダルと、前記演奏者の踏み込み動作に抗する荷重を該ペダルレバーに加えるように該ペダルレバーと該ピアノ本体との間に装着されたレバースプリングと、を備え、前記演奏者の前記ペダルの踏み込み動作に伴って、前記ペダルレバーを介して、前記レバースプリングの荷重が前記ペダルに伝達されるピアノのペダル装置において、前記ペダルレバーの軸方向に沿って該ペダルレバーに設置されたスライドレールと、該スライドレールに沿ってスライド可能に、該スライドレールに係合されたスライド部材と、を備え、前記レバースプリングは、一端がペダルレバーの軸方向に沿ってスライド自在にピアノ本体に当接し、他端側が前記スライド部材に連結され、外部より操作され、前記スライド部材をスライドレールに沿ってスライドさせ、前記レバースプリングをペダルレバーの軸方向に移動させるためのスライド手段を備えることを特徴とする。
請求項1に記載のピアノのペダル装置によれば、ペダルレバーの軸方向に沿ってペダルレバーに設置されたスライドレールと、スライドレールに沿ってスライド可能に、スライドレールに係合されたスライド部材と、を備え、レバースプリングは、一端がペダルレバーの軸方向に沿ってスライド自在にピアノ本体に当接し、他端側がスライド部材に連結され、外部より操作され、スライド部材をスライドレールに沿ってスライドさせ、レバースプリングをペダルレバーの軸方向に移動させるためのスライド手段を備えているので、スライド部材をスライドレールに沿ってスライドさせることにより、容易にペダルの踏み込み強さを調整できる。つまり、スライド部材をスライドレールの軸方向に沿ってスライドさせることにより、ペダルレバーの揺動する支点となる回転軸からレバースプリングまでの距離が変化するので、ペダルの踏み込み強さを変えることができる。
また、本ピアノのペダル装置によれば、スライド部材がスライドレールに沿ってスライド可能に、スライドレールに設置されているので、レバースプリングの位置をペダルレバーの軸方向に沿って変更する際に、特許文献1のようにナットを締め付けたり緩めたりすることなく、スライド部材を介して容易にレバースプリングの位置をペダルレバーの軸方向に沿って変えることができ、特許文献1に記載したピアノのペダル装置に較べると、ペダルの踏み込み強さを演奏者が容易に調整できる。
次に、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のピアノのペダル装置において、前記スライド手段は、前記スライド部材に該スライド部材のスライド方向に貫通するように設けられた雌ネジ部と、前記スライドレールに沿って配設され、前記雌ネジに螺合する雄ネジが軸方向に沿って外周面に形成されて軸の両端が前記ペダルレバーに回転自在に支持された回転シャフトと、を備え、前記回転シャフトを回転させることによって、前記スライド部材をスライドさせるように構成されていることを特徴とする。
請求項2に記載のピアノのペダル装置によれば、スライド手段は、スライド部材にスライド部材のスライド方向に貫通するように設けられた雌ネジ部と、スライドレールに沿って配設され、雌ネジに螺合する雄ネジが軸方向に沿って外周面に形成されて軸の両端がペダルレバーに回転自在に支持された回転シャフトと、を備え、回転シャフトを回転させることによって、スライド部材をスライドさせるように構成されているので、回転シャフトを回転させてスライド部材をスライドレールに沿ってスライドさせ、レバースプリングの位置をペダルレバーの軸方向に沿って容易に移動させることができる。また、本ピアノのペダル装置によれば、回転シャフトを回転させる方向を逆にすることによりスライド部材のスライド方向を逆にすることができ、レバースプリングの移動方向を容易に変えることができる。
次に、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のピアノのペダル装置において、前記スライド手段は、前記一端側が、当該スライド部材をスライド方向の一方側に向けて付勢するバネ部材に連結され、前記他端側が、該他端側からスライド方向の他方側に向かって延出するように配設された延出部材に連結され、前記延出部材をスライド方向の他方側に向かって進退させ、前記スライド部材をスライドさせるように構成されていることを特徴とする。
請求項3に記載のピアノのペダル装置によれば、スライド手段は、一端側が、スライド部材をスライド方向の一方側に向けて付勢するバネ部材に連結され、他端側が、スライド方向の他方側に向かって延出された延出部材に連結され、延出部材をスライド方向の他方側に向かって進退させ、スライド部材をスライドさせるように構成されているので、延出部材を進退させてスライド部材をスライドレールに沿ってスライドさせ、レバースプリングの位置をペダルレバーの軸方向に沿って容易に移動させることができる。
また、請求項1乃至請求項3の何れかに記載のピアノのペダル装置は、請求項4に記載の発明のように、前記スライド部材のスライドを係止させるための係止手段を備えることにより、スライド部材を所定の位置でスライドレールに安定して係止できる。
また、請求項1乃至請求項4の何れか記載のピアノのペダル装置は、請求項5に記載の発明のように、前記レバースプリングの一端に前記ペダルレバーの軸方向に回転する回転体が連結され、該回転体を介して該レバースプリングが前記ピアノ本体に当接していることにより、レバースプリングをピアノ本体に対してスムーズにスライドできる。
以下、本発明の一実施例を図面と共に説明する。
まず、図1〜図3を用いて、本発明が適用されたピアノのペダル装置の実施例1を説明する。図1は、本発明のピアノのペダル装置が適用された実施例1の、グランドピアノのペダル装置の構成を表す外観斜視図、図2は図1におけるP−P断面図、図3は図1におけるQ−Q断面である。
図1に表したように、ペダル装置1は、棚板2の下方に配置され、軸方向(図1中のX方向)の一端側5aが棚板(所謂、ピアノ本体である)2に固定されたブラケット3に回転軸4を介して回動自在に係合し、軸方向(図1中のX方向)の他端側5bがピアノの上下方向に揺動するペダルレバー5、ペダルレバー5の他端側5bに連結棒6を介して連結され、底板7に固定された支持具8に回転軸9を介して回動自在に係合するペダル10、ペダルレバー5と棚板2との間に装着され、ペダルレバー5を下方向に付勢するレバースプリング11、軸の下端がペダルレバー5に固定され、軸が棚板2を貫通して下方から上方に延びる突揚棒12等を備えている。
ペダル装置1は、演奏者がペダル10の前方側の踏み込み部10aを図1中のA方向に踏み込むと、ペダル10が回転軸9を介して図1中のB方向に回動し、連結棒6を介してこの動作がペダル10からペダルレバー5に伝わり、ペダルレバー5が回転軸4を支点に図1中のC方向に揺動して突揚棒12をD方向に上昇させる。
一方、ペダル装置1は、演奏者がペダル10の踏み込み動作を解除すると、レバースプリング11の復帰力によって、ペダルレバー5が回転軸4を支点にC方向の逆に揺動して突揚棒12をD方向と逆に下降させ、連結棒6を介してこの動作がペダルレバー5からペダル10に伝わり、ペダル10が回転軸9を介して図1中のA方向と逆に回動し、元の位置にもどる(ペダルの踏み込み部10aが上方向に戻る)。
次に、ペダル装置1には、演奏者がペダル10の踏み込み強さを調整できるように、外部より操作され、レバースプリング11の位置をペダルレバー5の軸方向(図1中のX方向である)に移動させるスライド機構を備えている。尚、本発明のスライド手段は、スライド機構によって、その機能が発現する。
ペダル装置1におけるスライド機構は、図1〜図3に表したように、ペダルレバー5の軸方向に沿ってペダルレバー5に設置されたスライドレール14、スライドレール14に沿ってスライド可能にスライドレール14に係合され、スライド方向(図1、図3中のX方向である)に貫通するように雌ネジ(図2中の符合15aである)が設けられたスライド部材15、軸方向に沿って雄ネジ16aが形成され、雄ネジ16aがスライド部材15の雌ネジ(図2中の符合15aである)に螺合し、軸の両端がペダルレバー5の支持部5c、5dに回転自在に支持された回転シャフト16、支持部5cの外側に配設され回転シャフト16の先端が接合された回転操作ツマミ等17等によって構成されている。
また、図3に表したように、支持部5cには、回転操作ツマミ17との当接面5eに、回転操作ツマミ17の回転方向に沿って複数の凹部5fが所定間隔で形成され、回転操作ツマミ17には、所定量回転する毎に凹部5fに係合する突起17aが形成されている。
次に、図2に表したように、スライドレール14は、底板14a、底板14aの縁端から上方に折り曲げられた側壁14b、14c、側壁14b、14cの上端から内側に向けて折り曲げられた上板14d、14eによって構成されている。そして、スライドレール14の内方には、スライド部材15がスライドレール14に沿ってスライド可能にスライドレール14に係合されている。
また、図1に表したように、スライドレール14の側壁14b、14cには、スライド部材15のスライド方向に沿って、スライド溝14fが形成され、スライド部材15に接合されたスライド棒13がスライド溝14fにスライド可能に係合している。
次に、図2、図3に表したように、レバースプリング11は、一端が支持具19に接合され、他端側がスライド部材15に連結されている。また、支持具19には、回転体18が、支持具19に支持された回転軸20を介してペダルレバー5の軸方向に回転可能に連結されている。そして、レバースプリング11は、回転体18を介して一端が棚板2に当接している。
また、棚板2の下面には回転体18の周面が挿入される凹溝2aがペダルレバー5の軸方向に沿って形成され、回転体18が凹溝2aに沿って回転するように構成されている。
次に、前述のように構成されたペダル装置1において、レバースプリング11をペダルレバー5の軸方向に移動させ、ペダルの踏み込み強さを調整する際の動作を説明する。
まず、回転操作ツマミ17を時計回りに回転させると、回転シャフト16が支持部5c、5dに対して時計回りに回転するとともにスライド部材15に対して回転し、回転シャフト16の雄ネジ16aとスライド部材15の雌ネジ15aとの螺合によって、スライド部材15が回転軸4から離れるように、スライドレール14に対して図1中のX1方向にスライドし、レバースプリング11の一端側に連結された回転体18が棚板2に対して回転しながらレバースプリング11がスライド部材15と共にペダル10側に移動する。これによって、レバースプリング11の位置が、ペダルレバー5が揺動する支点となる回転軸4から離れるように移動するので、レバースプリング11から受けるペダル10の踏み込み動作に抗する荷重が強くなる。
一方、回転操作ツマミ17を反時計回りに回転させると、回転シャフト16が支持部5c、5dに対して反時計回りに回転するとともにスライド部材15に対して回転し、回転シャフト16の雄ネジ16aとスライド部材15の雌ネジ15aとの螺合によって、スライド部材15が回転軸4に近づくようにスライドレール14に対して図1中のX2方向にスライドし、レバースプリング11の一端側に連結された回転体18が棚板2に対して回転しながらレバースプリング11がスライド部材15と共に回転軸4側に移動する。これによって、レバースプリング11の位置が、ペダルレバー5が揺動する支点となる回転軸4に近づくように移動するので、ペダルレバー5の踏み込み動作に抗する荷重が弱くなる。
尚、前述したように、回転操作ツマミ17には支持部5cの外面に形成された凹部5f係合する突起17aが形成されているので、スライド部材15をスライドレール14に係止させる(所謂、スライド方向に係止させる)際には、回転操作ツマミ17の突起17aを凹部5fに係合させ、回転シャフト16の回転を係止させればよい。尚、本発明の係止手段は、回転操作ツマミ17の突起17a、支持部5cに形成された凹部5fによって、その機能が発現する。
以下に、前記の構成を有する実施例1の、ピアノのペダル装置1の作用効果を記載する。
実施例1に記載のピアノのペダル装置1によれば、ペダルレバー5の軸方向に沿ってペダルレバー5に設置されたスライドレール14と、スライドレール14に沿ってスライド可能にスライドレール14に係合されたスライド部材15とを備え、レバースプリング11の一端が回転体18を介してスライド可能に棚板2に当接し、レバースプリング11の他端側がスライド部材15に連結され、外部から操作され、スライド部材15をスライドレール14に沿ってスライドさせ、レバースプリング11をペダルレバー5の軸方向に移動させるスライド機構を備えているので、スライド部材15をスライドレール14に沿ってスライドさせることにより、容易にペダル10の踏み込み強さを調整できる。
また、実施例1に記載のピアノのペダル装置1によれば、回転操作ツマミ17を回転させると、回転シャフト16がスライド部材15に対して回転し、回転シャフト16の雄ネジ16aとスライド部材15の雌ネジ15aとの螺合によって、スライド部材15がスライドレール14に対してスライドし、レバースプリング11の一端側に連結された回転体18が棚板2に対して回転しながらレバースプリング11がスライド部材15と共にペダルレバー5の軸方向に移動するので、レバースプリング11を容易にペダルレバー5の軸方向に移動させることができ、ペダル10の踏み込み強さを調整できる。
また、本ピアノのペダル装置1によれば、回転シャフト16を回転させる方向を逆にすることによりスライド部材15のスライド方向を逆にすることができ、レバースプリング11の移動方向を容易に変えることができる。
また、実施例1に記載のピアノのペダル装置1によれば、レバースプリングの一端には棚板2に当接して回転可能な回転体18が連結されているので、レバースプリング11を棚板2に対してスムーズに移動できる。
次に、図4、図5を用いて、本発明が適用されたピアノのペダル装置の実施例2を説明する。図4は、本発明のピアノのペダル装置が適用された実施例2の、グランドピアノのペダル装置の構成を表す外観斜視図、図5は図4におけるS部詳細図である。尚、本実施例3におけるピアノのペダル装置21は、基本的に実施例1で表したピアノのペダル装置1と同じ構成なので詳細な説明を省き、特徴となる部分について説明する。
図4に表したように、ペダル装置21は、実施例1と同じように、軸方向(図4中のX方向)の一端側5aブラケット3に回転軸4を介して回動自在に係合し、軸方向の他端側5bがピアノの上下方向に揺動するペダルレバー5、ペダルレバー5の他端側5bに連結棒6を介して連結され、底板7に固定された支持具8に回転軸9を介して回動自在に係合するペダル10、ペダルレバー5と棚板2との間に装着され、ペダルレバー5に下方向に伏勢する荷重を加えるレバースプリング11、軸の下端がペダルレバー5に固定され、軸が棚板2を貫通して下方から上方に延びる突揚棒12等を備えている。
次に、図4に表したように、ペダル装置21のスライド機構は、ペダルレバー5の軸方向(、図4中のX方向)に沿って設置されたスライドレール14、スライドレール14に係合しスライドレール14に沿ってスライド可能に設置されスライド部材22、スライド部材22の一端側に連結され、スライド部材22をスライド方向の一方側(X2方向側)に向けて付勢するコイルバネ(所謂、本発明のバネ部材である)23、スライド部材22の他端側に連結され、スライド方向の他方側(X1方向側)に向けて延出するように配設されたワイヤ(所謂、本発明の延出部材である)25によって構成されている。
また、ワイヤ25は、固定部材26を介して棚板2に固定されたチューブ27に収納されており、チューブ27の他端に設けられた操作レバー(図示せず)を操作して所定量索引できるようにされている。そして、操作レバーを操作し、ワイヤ25を図4中のX1側に向かって引いたり戻したりする(ワイヤ25を進退させる)ことによって、スライド部材22をスライドレール14に沿ってスライドさせるように構成されている。また、操作レバーは、その操作方向に所定量操作する毎に、棚板2に対して係止できるように構成されている。
また、図5に表したように、スライドレール14の側壁14b、14cには、スライド部材22のスライド方向に沿って、スライド溝14fが形成され、スライド部材22に接合されたスライド棒13がスライド溝14fに沿ってスライド可能に係合している。また、スライド溝14fの内周の下面には、スライド棒13の周面が係合する係止溝14jがスライド溝14fに沿って所定間隔を有し複数形成され、スライド部材22をスライドレール14に対して所定量スライドする毎に、スライド棒13の周面が係止溝14jに係合し、スライド部材22をスライドレール14に係止できるように構成されている。
次に、前述のように構成されたペダル装置21において、スライド部材22をペダルレバー5の軸方向に移動させ、ペダルの踏み込み強さを調整する際の動作を説明する。
操作レバー(図示せず)を操作してワイヤ25を索引すると、スライド部材22が回転軸4から離れるようにスライドレール14に対して図4中のX1方向にスライドし、実施例1と同じようにレバースプリング11の一端側に連結された回転体18が棚板2との当接面に対して回転しながら、レバースプリング11がスライド部材22と共にペダル10側に移動する。これによって、レバースプリング11の位置が、ペダルレバー5が揺動する支点となる回転軸4から離れるように移動するので、レバースプリング11から受けるペダル10の踏み込み動作に抗する荷重が強くなる。
一方、操作レバー(図示せず)を操作してワイヤ25を索引する前の方向に戻すと、コイルバネ23の付勢力によってスライド部材22が回転軸4に近づくように図4中のX2方向にスライドし、実施例1と同じようにレバースプリング11の一端側に連結された回転体18が棚板2との当接面に対して回転しながら、レバースプリング11がスライド部材22と共に、回転軸4側に移動する。これによって、レバースプリング11の位置が、ペダルレバー5が揺動する支点となる回転軸4に近づくように移動するので、この移動に伴って、レバースプリング11から受けるペダル10の踏み込み動作に抗する荷重が弱くなる。
尚、操作レバーは、前述したように、その操作方向に所定量操作する毎に、棚板2に対して係止できるように構成されているので、スライド部材22をスライドレール14に係止させる際には、操作レバーを棚板2に対して係止させればよい。また、スライド部材22をスライドレール14に係止する際に、係止溝14jにスライド棒13の周面が係合する位置で係止させれば、安定して係止できる。尚、本発明の係止手段は、係止溝14j、スライド棒13、図示されない操作レバー等によって、その機能が発現する。
以下に、前記の構成を有する実施例2の、ピアノのペダル装置の作用効果を記載する。
実施例2に記載のピアノのペダル装置21によれば、スライド部材22の一端側が、スライド部材22をスライド方向の一方側に向けて付勢するコイルバネ23に連結され、スライド部材22の他端側が、他端側からスライド方向の他方側に向けて延出するように配設されたワイヤに連結され、ワイヤ25を引いたり戻したりすることによって、スライド部材22をスライドさせるように構成されているので、レバースプリング11の位置をペダルレバー5の軸方向に沿って容易に移動させることができる。
また、実施例2に記載のピアノのペダル装置21によれば、スライドレール14にスライド部材22に接合されたスライド棒13の周面が係合する係止溝14jを、複数備えたので、スライド部材22をスライドレール14に係止する際に、係止溝14jにスライド棒13の周面が係合する位置で係止させれば、安定して係止できる。
次に、図6を用いて、本発明が適用されたピアノのペダル装置の実施例3について説明する。図6は、本発明のピアノのペダル装置が適用された実施例3の、アップライトピアノのペダル装置の構成を表す外観斜視図、尚、本実施例3におけるピアノのペダル装置31は、基本的に実施例1で表したピアノのペダル装置と同じ構成なので詳細な説明を省き、特徴となる部分について説明する。また、図6は、ペダルレバー35の内部構造を説明するために、軸方向の中間部の上面を破断して表している。
図6に表したように、ペダル装置31は、底板7の上方に配置され、軸方向(図6中のX方向)の中間部35cが底板(所謂、ピアノ本体である)7に固定されたブラケット33に回転軸34を介して回動自在に係合し、軸方向(図6中のX方向)の他端側35bがピアノの上下方向に揺動するペダルレバー35、ペダルレバー35の他端側35bに連結棒36を介して連結され、底板7に固定された支持具38に回転軸39を介して回動自在に係合するペダル40、ペダルレバー35と底板7との間に装着され、ペダルレバー35を上方向に伏勢するレバースプリング41、回転軸34を介してペダル40に対向する位置に配設され、軸の下端がペダルレバー35に固定されるとともに、軸が棚板2を貫通して下方から上方に延びる突揚棒12等を備えている。
ペダル装置31は、演奏者がペダル40の前方側のペダル踏み込み部40aを図6中のA方向に踏み込むと、ペダル40が回転軸9を介して図6中のF方向に回動し、この動作が連結棒6を介してペダル40からペダルレバー35に伝わり、ペダルレバー35の一端側35aが回転軸34を支点に図6中のG方向に揺動して突揚棒12をD方向に上昇させる。
一方、ペダル装置31は、演奏者がペダル40の踏み込み動作を解除すると、レバースプリング41の復帰力によって、ペダルレバー5の一端側35aが回転軸34を支点にG方向の逆に揺動して突揚棒12を下降させ、連結棒6を介してこの動作がペダルレバー35からペダル40に伝わり、ペダル40が回転軸34を介して図6中のF方向と逆に回動し、元の位置にもどる(ペダルの踏み込み部40aが上方向に戻る)。
次に、ペダル装置31には、演奏者がペダル40の踏み込み強さを調整できるように、外部より操作され、レバースプリング11の位置をペダルレバー35の軸方向(図6中のX方向)に移動させるスライド機構を備えている。尚、本発明のスライド手段は、スライド機構によって、その機能が発現する。
図6に表したように、ペダル装置31のスライド機構は、スライド部材15が係合してスライドするスライドレール44がペダルレバー35に一体に形成されている。スライドレール44は、ペダルレバー35の下方に形成された開口孔35dと、側壁44b、44cによって構成され、開口孔35a内に、スライド部材15がスライドレール44に沿ってスライド可能に係合している。また、側壁45b、45cには、スライド部材15のスライド方向(図6中のX方向)に沿って、スライド溝44fが形成され、スライド部材45に接合されたスライド棒13がスライド溝44fにスライド可能に係合している。
また、実施例1のペダル装置1と同じように、回転シャフト16が、スライド部材15に貫通するように形成された雌ネジに螺合し、軸の両端がペダルレバー35に回転自在に支持されている。
また、レバースプリング41は、下方向に位置する一端が底板7に形成された凹溝7a内の底面にスライド自在に当接し、上方向に位置する他端がスライド部材15に係合されている。
次に、前述のように構成されたペダル装置31において、スライド部材15をペダルレバー5の軸方向に移動させ、ペダル40の踏み込み強さを調整する際の動作を説明する。
まず、回転操作ツマミ17を時計回りに回転させると、スライド部材15が回転軸34から離れるようにスライドレール44に対して図6中のX1方向にスライドし、レバースプリング41の一端側が底板7のスライド溝7aの底面に対してスライドしながら、レバースプリング41がスライド部材15と共にペダル40側に移動する。これによって、レバースプリング41の位置が、ペダルレバー35が揺動する支点となる回転軸34から離れるように移動するので、レバースプリング41から受けるペダル40の踏み込み動作に抗する荷重が強くなる。
一方、回転操作ツマミ17を反時計回りに回転させると、スライド部材15が回転軸34に近づくようにスライドレール44に対して図6中のX2方向にスライドし、レバースプリング41の一端側が底板7のスライド溝7aの底面に対してスライドしながら、レバースプリング41がスライド部材15と共に、回転軸4側に移動する。これによって、レバースプリング41の位置が、ペダルレバー35が揺動する支点となる回転軸34に近づくように移動するので、レバースプリング41から受けるペダル40の踏み込み動作に抗する荷重が弱くなる。
以下に、前記の構成を有する実施例3の、ピアノのペダル装置31の作用効果を記載する。
実施例3に記載のピアノのペダル装置31によれば、ペダルレバー35の軸方向に沿ってペダルレバー35設置されたスライドレール44と、スライドレール44に沿ってスライド可能にスライドレール44に設置されたスライド部材15とを備え、レバースプリング41の一端がスライド自在に底板7に当接するとともに、レバースプリング41の他端側がスライド部材15に連結され、スライド部材15をスライドレール44に沿ってスライドさせ、レバースプリング41をペダルレバー35の軸方向に移動させるスライド機構を備えているので、スライド部材15をスライドレール44に沿ってスライドさせることにより、容易にペダル40の踏み込み強さを調整できる。
また、実施例3に記載のピアノのペダル装置31によれば、スライドレール44がペダルレバー35と一体に形成されているので、スライドレール44を備えるための部品点数が増えることがなく、生産性を向上できる。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は、上述した実施例に限定されることなく、種々の態様をとることができる。
例えば、実施例1〜実施例3において、連結棒13をスライド部材15、22に接合し、連結棒13がスライド溝14f、44fにスライドするように構成したが、連結棒13をスライド部材15、22に回転自在に係合し、連結棒13が回転しながらスライド部材15、22がスライドレール14、44にスライドするように構成してもよい。
また、実施例1〜実施例3において、コイル状のバネを用いてレバースプリング11を構成したが、板バネを用いてもよい。
本発明のピアノのペダル装置が適用された実施例1の、グランドピアノのペダル装置の構成を表す外観斜視図である。 図1におけるP−P断面図である。 図1におけるQ−Q断面である。 本発明のピアノのペダル装置が適用された実施例2の、グランドピアノのペダル装置の構成を表す外観斜視図である。 図4におけるS部詳細図である。 本発明のピアノのペダル装置が適用された実施例3の、アップライトピアノのペダル装置の構成を表す外観斜視図である。
符号の説明
1,21,31…ペダル装置、2…棚板、2a,7a…凹溝、3,33…ブラケット、4,34,9,20,39…回転軸、5,35…ペダルレバー、5a,35a…一端側、5b,35b…他端側、5c,5d…支持部、5e…当接面、5f…凹部、6,36…連結棒、7…底板、8,38…支持具、10,40…ペダル、10a…踏み込み部、11,41…レバースプリング、12…突揚棒、13…スライド棒、14,44…スライドレール、14a…底板、14b,14c…側壁、14d,14e…上板、14f,44f…スライド溝、14j…係止溝、15,22…スライド部材、15a…雌ネジ、16…回転シャフト、16a…雄ネジ、17…回転操作ツマミ、17a…突起、18…回転体、19…支持具、23…コイルバネ(バネ部材)、25…ワイヤ(延出部材)、26…固定部材、27…チューブ、35c…中間部、35d…開口孔。

Claims (5)

  1. 軸方向の一端側又は中間部が、ピアノ本体に支持された回転軸に回動自在に係合し、軸方向の他端側がピアノの上下方向に揺動するペダルレバーと、
    該ペダルレバーの他端側に連結され、演奏者の踏み込み動作により該ペダルレバーの他端側を上方向に揺動させるペダルと、
    前記演奏者の踏み込み動作に抗する荷重を該ペダルレバーに加えるように該ペダルレバーと該ピアノ本体との間に装着されたレバースプリングと、
    を備え、前記演奏者の前記ペダルの踏み込み動作に伴って、前記ペダルレバーを介して、前記レバースプリングの荷重が前記ペダルに伝達されるピアノのペダル装置において、
    前記ペダルレバーの軸方向に沿って該ペダルレバーに設置されたスライドレールと、
    該スライドレールに沿ってスライド可能に、該スライドレールに係合されたスライド部材と、
    を備え、
    前記レバースプリングは、一端が前記ペダルレバーの軸方向に沿ってスライド自在にピアノ本体に当接し、他端側が前記スライド部材に連結され、
    外部より操作され、前記スライド部材をスライドレールに沿ってスライドさせ、前記レバースプリングをペダルレバーの軸方向に移動させるためのスライド手段を備える、
    ことを特徴とするピアノのペダル装置。
  2. 前記スライド手段は、
    前記スライド部材に該スライド部材のスライド方向に貫通するように設けられた雌ネジ部と、前記スライドレールに沿って配設され、前記雌ネジに螺合する雄ネジが軸方向に沿って外周面に形成されて軸の両端が前記ペダルレバーに回転自在に支持された回転シャフトと、を備え、前記回転シャフトを回転させることによって、前記スライド部材をスライドさせるように構成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のピアノのペダル装置。
  3. 前記スライド手段は、
    前記一端側が、当該スライド部材をスライド方向の一方側に向けて付勢するバネ部材に連結され、
    前記他端側が、該他端側からスライド方向の他方側に向かって延出するように配設された延出部材に連結され、
    前記延出部材をスライド方向の他方側に向かって進退させ、前記スライド部材をスライドさせるように構成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のピアノのペダル装置。
  4. 前記スライド部材のスライドを係止させるための係止手段を備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか記載のピアノのペダル装置。
  5. 前記レバースプリングの一端に前記ペダルレバーの軸方向に回転する回転体が連結され、該回転体を介して該レバースプリングが前記ピアノ本体に当接している、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか記載のピアノのペダル装置。
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