JP2848166B2 - 楽器の鍵盤装置 - Google Patents

楽器の鍵盤装置

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JP2848166B2
JP2848166B2 JP4317896A JP31789692A JP2848166B2 JP 2848166 B2 JP2848166 B2 JP 2848166B2 JP 4317896 A JP4317896 A JP 4317896A JP 31789692 A JP31789692 A JP 31789692A JP 2848166 B2 JP2848166 B2 JP 2848166B2
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一郎 大須賀
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電子ピアノ等の楽器の
鍵盤装置に関し、特に鍵の演奏時における摩擦及び雑音
を低減するように改良したものである。
【0002】
【従来の技術】従来における楽器の鍵盤装置として、特
公平1−28956号公報(以下、第1従来例とい
う。)及び特公昭45−8828号公報(以下、第2従
来例という。)にそれぞれ開示されているものがある。
【0003】前者の第1従来例のものは、鍵の後端部下
面に設けた略L字状の係合突起を鍵支持部材に穿設した
係合孔に係合し、前記鍵を前記鍵支持部材に前記係合突
起と前記係合孔縁部との当接部を支点として上下方向に
回動自在に支持し、この支点部と案内部材とによって前
記鍵の左右方向及びローリング方向(鍵の前後方向に沿
う軸線を中心として回転する方向)の動きを抑制したも
のである。
【0004】また、後者の第2従来例のものは、鍵の後
端部と鍵支持部材とを左右方向(水平方向)に沿う1本
の接触線を有する線接触状態及び左右方向略中間部に1
つの接触点を有する点接触状態で接触させることによ
り、前記鍵を前記鍵支持部材に前記接触部を支点として
上下方向に回動自在に支持し、この支点部と案内部材と
によって前記鍵の左右方向及びローリング方向の動きを
抑制したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した第1従来例の
ものは、支点部で鍵の左右方向及びローリング方向の動
きを抑制すると共に、案内部材でも鍵の左右方向とロー
リング方向の動きを抑制している。このため、鍵自体の
そり・ねじれ、案内部材の傾斜・ねじれ或は係合突起の
ゆがみ等、構成部品の加工精度や取付精度にわずかな誤
差があっても、鍵が案内部材にねじる方向の作用力を及
ぼしてしまい、雑音を発生すると共に、鍵が円滑に動作
せず、鍵のタッチ感(操作感)が悪くなる。また、鍵の
下面と係合突起との間の寸法と、鍵支持部材の板厚寸法
とが正確に一致しないため、係合突起と係合孔との係合
部に隙間が生じて、がたつくことによって、雑音を発生
する。
【0006】更に、第2従来例のものは、鍵の左右方向
へのずれを吸収し得るように構成されていないため、鍵
をずれたままセットすると、押鍵時にがたつきが生じた
部分において雑音を発生する。また、線接触部は左右方
向に沿う1本の接触線を有する線接触状態のため、鍵の
ローリング方向への動きを抑制するための案内部材が必
要であり、それだけ鍵の摩擦部が多くなり、鍵が円滑に
動作せず、鍵のタッチ感が悪くなる。
【0007】この発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、演奏時における鍵側支点部と鍵支持部材側支点部と
の摩擦及び雑音を低減した楽器の鍵盤装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め請求項1記載の楽器の鍵盤装置は、鍵支持部材に設け
られた第1の支点部に、鍵に設けられた第2の支点部を
押圧手段で押圧した状態で互いに当接させ、これら第1
及び第2の支点部の互いに当接した部位を支点として前
記鍵を上下方向に回動自在にすると共に、前記鍵を鍵復
帰手段により上方に回動付勢してなる楽器の鍵盤装置に
おいて、前記第1及び第2の支点部のいずれか一方を凹
状とすると共に他方を凸状とし、前記凹状支点部の左右
側面と前記凸状支点部の左右側面とが互いに当接し、
記凹状支点部の左右側面のいずれか一方の側面と、該一
方の側面に当接する前記凸状支点部の一方の側面とを、
これら両側面が互いに接触したとき上下方向に沿う1本
の接触線を有する線接触状態となる形状にしたことを特
徴とするものである。
【0009】また、同じく請求項2記載の楽器の鍵盤装
置は、鍵支持部材に設けられた第1の支点部に、鍵に設
けられた第2の支点部を押圧手段で押圧した状態で互い
に当接させ、これら第1及び第2の支点部の互いに当接
した部位を支点として前記鍵を上下方向に回動自在にす
ると共に、前記鍵を鍵復帰手段により上方に回動付勢し
てなる楽器の鍵盤装置において、前記第1及び第2の支
点部のいずれか一方を凹状とすると共に他方を凸状と
し、前記凹状支点部の左右側面と前記凸状支点部の左右
側面とが互いに当接し、前記凹状支点部の左右側面間で
形成される間隔が挿入口の間隔より奥側の間隔の方を狭
くなるように形成し、前記凹状支点部の左右側面のいず
れか一方の側面と、該一方の側面に当接する前記凸状支
点部の一方の側面とを、これら両側面が互いに接触した
とき上下方向に沿う1本の接触線を有する線接触状態と
なる形状にしたことを特徴とするものである。
【0010】また、同じく請求項3記載の楽器の鍵盤装
置は、鍵支持部材に設けられた第1の支点部に、鍵に設
けられた第2の支点部を押圧手段で押圧した状態で互い
に当接させ、これら第1及び第2の支点部の互いに当接
した部位を支点として前記鍵を上下方向に回動自在にす
ると共に、前記鍵を鍵復帰手段により上方に回動付勢し
てなる楽器の鍵盤装置において、前記第1及び第2の支
点部のいずれか一方を凹状とすると共に他方を凸状と
し、前記凹状支点部の左右側面と前記凸状支点部の左右
側面とが互いに当接し、前記凹状支点部の左右側面のい
ずれか一方の側面と該一方の側面に当接する前記凸状支
点部の一方の側面とを、これら両側面が互いに接触した
とき上下方向に沿う1本の接触線を有する線接触状態と
なる形状にし、更に前記凹状支点部の他方の側面と該他
方の側面に当接する前記凸状支点部の他方の側面とが、
互いに接触したとき回動自在な接触状態となる形状にし
たことを特徴とするものである。
【0011】また、同じく請求項4記載の楽器の鍵盤装
置は、鍵支持部材に設けられた第1の支点部に、鍵に設
けられた第2の支点部を押圧手段で押圧した状態で互い
に当接させ、これら第1及び第2の支点部の互いに当接
した部位を支点として前記鍵を上下方向に回動自在にす
ると共に、前記鍵を鍵復帰手段により上方に回動付勢し
てなる楽器の鍵盤装置において、前記第1及び第2の支
点部は、少なくとも一部において、前記鍵の側面に平行
な接触線を有する線接触状態で互いに常に当接して鍵左
右方向の揺動を許容しつつ鍵長手方向軸回りのローリン
グを抑制する支点構造を有し、前記第1及び第2の支点
部から所定距離、該軸方向に離れた鍵摺動部が接触型の
案内部材を鍵支持部材に設け、該案内部材により前記鍵
の左右の動きを規制したことを特徴とするものである。
また、同じく請求項5記載の楽器の鍵盤装置は、請求項
4記載の楽器の鍵盤装置において、前記鍵摺動部が点接
触型であることを特徴とするものである。また、同じく
請求項6記載の楽器の鍵盤装置は、鍵支持部材に設けら
れた第1の支点部に、鍵に設けられた第2の支点部を押
圧手段で押圧した状態で互いに当接させ、これら第1及
び第2の支点部の互いに当接した部位を支点として前記
鍵を上下方向に回動自在にすると共に、前記鍵を鍵復帰
手段により上方に回動付勢してなる楽器の鍵盤装置にお
いて、前記第1及び第2の支点部のいずれか一方を凹状
とすると共に他方を凸状とし、前記凹状支点部の左右側
面間で形成される間隔が挿入口の間隔より奥側の間隔の
方を狭く形成し、前記凹状支点部の左右側面のいずれか
一方の側面と該一方の側面に当接する前記凸状支点部の
一方の側面とを、これら両側面が互いに接触したとき上
下方向に沿う1本の接触線を有する線接触状態となる形
状にし、更に前記凹状支点部の他方の側面と該他方の側
面に当接する前記凸状支点部の他方の側面とが、互いに
接触したとき回動自在な接触状態となる形状にしたこと
を特徴とするものである。また、同じく請求項7記載の
楽器の鍵盤装置は、鍵支持部材に設けられた第1の支点
部に、鍵に設けられた第2の支点部を押圧手段で押圧し
た状態で互いに当接させ、これら第1及び第2の支点部
の互いに当接した部位を支点として前記鍵を上下方向に
回動自在にすると共に、前記鍵を鍵復帰手段により上方
に回動付勢してなる楽器の鍵盤装置において、前記第1
及び第2の支点部のいずれか一方を凹状とすると共に他
方を凸状とし、前記凹状支点部の左右側面と前記凸状支
点部の左右側面とが互いに当接し、前記凹状支点部の左
右側面のいずれか一方の側面の形状を平面とし、該平面
状側面に当接する前記凸状支点部の一方の側面形状を略
半円弧面とすることにより、これら両面が互いに接触し
たとき上下方向に沿う1本の接触線を有する線接触状態
とし、更に前記凹状支点部の他方の側面を略半円弧面と
し、該他方の側面に当接する前記凸状支点部の他方の側
面を略半球面とすることにより、これら両面が互いに接
触したとき上下方向に沿う所定接触部が1つの接触点を
有する点接触状態となる如くしたことを特徴とするもの
である。また、同じく請求項8記載の楽器の鍵盤装置
は、鍵支持部材に設けられた第1の支点部に、鍵に設け
られた第2の支点部を押圧手段で押圧した状態で互いに
当接させ、これら第1及び第2の支点部の互いに当接し
た部位を支点として前記鍵を上下方向に回動自在にする
と共に、前記鍵を鍵復帰手段により上方に回動付勢して
なる楽器の鍵盤装置において、前記第1及び第2の支点
部のいずれか一方を凹状とすると共に他方を凸状とし、
前記凹状支点部の左右側面と前記凸状支点部の左右側面
とが互いに当接し、前記凹状支点部の左右側面のいずれ
か一方の側面の形状を略半円弧面とし、該凹状支点部の
一方の側面に当接する前記凸状支点部の一方の側面形状
を平面とすることにより、これら両面が互いに接触した
とき上下方向に沿う1本の接触線を有する線接触状態と
し、更に前記凹状支点部の他方の側面を略半円弧面と
し、該他方の側面に当接する前記凸状支点部の他方の側
面を略半球面とすることにより、これら両面が互いに接
触したとき上下方向に沿う所定接触部が1つの接触点を
有する点接触状態となる如くしたことを特徴とするもの
である。また、同じく請求項9記載の楽器の鍵盤装置
は、鍵支持部材に設けられた第1の支点部に、鍵に設け
られた第2の支点部を押圧手段で押圧した状態で互いに
当接させ、これら第1及び第2の支点部の互いに当接し
た部位を支点として前記鍵を上下方向に回動自在にする
と共に、前記鍵を鍵復帰手段により上方に回動付勢して
なる楽器の鍵盤装置において、前記第1及び第2の支点
部のいずれか一方を凹状とすると共に他方を凸状とし、
前記凹状支点部の左右側面と前記凸状支点部の左右側面
とが互いに当接し、前記凹状支点部の左右側面のいずれ
か一方の側面の形状を略半円弧面とし、該凹状支点部の
一方の側面に当接する前記凸状支点部の一方の側面形状
を平面とすることにより、これら両面が互いに接触した
とき上下方向に沿う1本の接触線を有する線接触状態と
し、更に前記凹状支点部の他方の側面を中央部にくびれ
部のある鼓胴状面とし、該他方の側面に当接する前記凸
状支点部の他方の側面を略半円弧面とすることにより、
これら両面が互いに接触したとき上下方向に沿う所定接
触部が1つの接触点を有する点接触状態となる如くした
ことを特徴とするものである。
【0012】
【作用】請求項1記載の楽器の鍵盤装置は、凹状支点部
の左右側面のいずれか一方の側面と、凸状支点部の一方
の側面との接触状態が上下方向に沿う1本の接触線を有
する線接触状態となる。このため鍵は鍵盤として使用す
る動きの範囲で上下及び左右方向にそれぞれ動くことが
できると共に、案内部材を設けることなく前記鍵のロー
リング方向の動きが抑制される。
【0013】また、請求項2記載の楽器の鍵盤装置は、
凹状支点部の左右側面のいずれか一方の側面と、該一方
の側面に当接する凸状支点部の一方の側面とが接触した
とき、上下方向に沿う1本の接触線を有する線接触状態
となる。また、前記凹状支点部の他方の側面と、該他方
の側面に当接する前記凸状支点部の他方の側面とが互い
に接触したとき、回動自在な接触状態となる。このため
鍵は鍵盤として使用する動きの範囲で上下及び左右方向
にそれぞれ動くことができると共に、案内部材を設ける
ことなく前記鍵のローリング方向の動きが抑制される。
【0014】また、請求項3記載の楽器の鍵盤装置は、
凹状支点部の左右側面のいずれか一方の側面と、一方の
側面に当接する凸状支点部の一方の側面とが接触したと
き、上下方向に沿う1本の接触線を有する線接触状態と
なる。また前記凹状支点部の他方の側面と、該他方の側
面に当接する前記凸状支点部の他方の側面とが互いに接
触したとき、回動自在な接触状態となる。このため鍵は
鍵盤として使用する動きの範囲で上下及び左右方向にそ
れぞれ動くことができると共に、案内部材を設けること
なく前記鍵のローリング方向の動きが抑制される。
【0015】また、請求項4記載の楽器の鍵盤装置は、
第1の支点部と第2の支点部が少なくとも一部におい
て、前記鍵の側面に平行な接触線を有する線接触状態で
互いに常に当接するという支点構造そのもので鍵の長手
方向軸回りのローリングを抑制しているので、摩擦が少
なくなって鍵の動きが円滑になり、鍵のタッチ感が良好
となると共に、雑音の発生が抑制される。しかも前記支
点構造は鍵の左右方向の揺動を許容するので、案内部材
による摩擦及びメカノイズが少なくなる。さらに、案内
部材は鍵の左右方向の動きのみを規制すればよいので、
該案内部材の加工精度が緩和され、しかも案内部材がラ
フでよい結果、該案内部材が多少ゆがんで配置されたと
しても、きしみ、ノイズ及び摩擦が小さくて済み、鍵の
タッチ感(スムーズ性)が向上する。また、請求項5記
載の楽器の鍵盤装置は、案内部材に鍵摺動部が点接触す
るため、案内部材による摩擦及びメカノイズがより一層
抑制される。また、請求項6記載の楽器の鍵盤装置は、
凹状支点部の左右側面のいずれか一方の側面と、一方の
側面に当接する凸状支点部の一方の側面とが接触したと
き、上下方向に沿う1本の接触線を有する線接触状態と
なる。また前記凹状支点部の他方の側面と、該他方の側
面に当接する前記凸状支点部の他方の側面とが互いに接
触したとき、回動自在な接触状態となる。このため鍵は
鍵盤として使用する動きの範囲で上下及び左右方向にそ
れぞれ動くことができると共に、案内部材を設けること
なく前記鍵のローリング方向の動きが抑制される。ま
た、請求項7記載の楽器の鍵盤装置は、凹状支点部の左
右側面のいずれか一方の側面と、一方の側面に当接する
凸状支点部の一方の側面とが接触したとき、上下方向に
沿う1本の接触線を有する線接触状態となる。また前記
凹状支点部の他方の側面と、該他方の側面に当接する前
記凸状支点部の他方の側面とが互いに接触したとき、上
下方向に沿う所定接触部が1つの接触点を有する点接触
状態となる。このため鍵は鍵盤として使用する動きの範
囲で上下及び左右方向にそれぞれ動くことができると共
に、案内部材を設けることなく前記鍵のローリング方向
の動きが抑制される。また、請求項8記載の楽器の鍵盤
装置は、凹状支点部の左右側面のいずれか一方の側面
と、一方の側面に当接する凸状支点部の一方の側面とが
接触したとき、上下方向に沿う1本の接触線を有する線
接触状態となる。また前記凹状支点部の他方の側面と、
該他方の側面に当接する前記凸状支点部の他方の側面と
が互いに接触したとき、上下方向に沿う所定接触部が1
つの接触点を有する点接触状態となる。このため鍵は鍵
盤として使用する動きの範囲で上下及び左右方向にそれ
ぞれ動くことができると共に、案内部材を設けることな
く前記鍵のローリング方向の動きが抑制される。また、
請求項9記載の楽器の鍵盤装置は、凹状支点部の左右側
面のいずれか一方の側面を略半円筒面とし、この面に当
接する凸状支点部の一方の側面をフラット面としたこと
により、これらの面の接触状態が上下方向に沿う1本の
接触線を有する線接触となる。また、前記凹状支点部の
他方の側面を中央部がくびれた鼓胴状面とし、この面に
当接する前記凸状支点部の他方の側面を略半円筒面とし
たことにより、これらの面の接触状態が上下方向略中間
部に1つの接触点を有する点接触となる。このため鍵は
鍵盤として使用する動きの範囲で上下及び左右方向にそ
れぞれ動くことができると共に、案内部材を設けること
なく前記鍵のローリング方向の動きが抑制される。
【0016】なお、請求項1〜の構成で、もし案内部
材を設けるとしても非押鍵位置から押鍵終了位置の全位
置を案内しなくても、例えば鍵ストロークのうちの一点
を案内するだけで鍵の左右方向を規制できる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。
【0018】[第1実施例]図1は本発明の第1実施例
に係る楽器の鍵盤装置の一部を切欠した要部斜視図であ
り、同図中、1は金属板等からなる鍵盤フレームで、そ
の上面には多数の鍵(白鍵と黒鍵)が互いに平行に並べ
た状態で配設されるが、図1においては1つの鍵(白
鍵)2のみが図示されている。この鍵2は合成樹脂製
で、下面が開口する断面略コ字状をなしている。
【0019】鍵盤フレーム1の後端縁には垂直上方に向
けて後端壁3が折曲形成されている。鍵盤フレーム1の
前端縁には垂直下方に向けて前端壁4が折曲形成されて
いる。この前端壁4の下端縁には水平前方に向けて水平
壁5が折曲形成されている。この水平壁5の前端縁には
垂直上方に向けて前端壁4の高さの略1/4程度の高さ
に設定された前縁壁6が折曲形成されている。
【0020】鍵盤フレーム1の後端側上面には鍵支持部
材7が設けられている。この鍵支持部材7は、断面長方
形の細長杆状をなしており、その上下方向に貫通するボ
ルト挿通孔8が長手方向に所定間隔を存して複数個(図
1においては1個のみ図示)穿設されている。そして、
鍵支持部材7は、その後面を後端壁3の前面に密着させ
た状態にして鍵盤フレーム1の上面にセットし、各ボル
ト挿通孔8に挿通したボルト9により、この鍵盤フレー
ム1に固定されている。
【0021】鍵支持部材7の内部には、その前面におい
て開口する凹状支点部10が長手方向に間隔を存して鍵
2と対応する数だけ(図1においては1個のみ図示)設
けられている。この凹状支点部10は、図2に示す如く
左右側面部11,12を、その相互間が内端側に向かう
に従い漸次狭くなる如く傾斜して、くさび効果が得られ
るようになっている。凹状支点部10の左側面11はフ
ラット面とされ、且つ右側面12は水平軸線を有する略
半円筒面とされている。
【0022】このような構成の凹状支点部10の左右側
面11,12に、図2に示す如く鍵2の後端部に一体形
成された凸状支点部13の左右側面14,15が当接す
る。この凸状支点部13の左側面14は垂直軸線を有す
る略半円筒面とされ、且つ右側面15は略半球面とされ
ている。凸状支点部13の左側面14の略半円筒面の垂
直軸線の上下方向略中間部に、右側面15の略半球面の
水平軸線が交差している。
【0023】そして、凹状支点部10の左側面11に凸
状支点部13の左側面14が当接し、図4及び図5に示
す如く、これら両側面11,14の接触状態は、上下方
向に沿う1本の接触線を有する線接触となる。また、凹
状支点部10の右側面12に凸状支点部13の右側面1
5が当接し、図4及び図5に示す如く、これら両側面1
2,15の接触状態は、上下方向略中間部に1つの接触
点17を有する点接触となる。
【0024】鍵2は、凹状支点部10の左右側面11,
12と、凸状支点部13の左右側面14,15との当接
部位、即ち接触部16,17を支点として上下方向(図
2中、矢印Y方向)及び左右方向(図2中、矢印X方
向)に鍵盤として使用する動きの範囲で微小角度回動自
在で、ローリング方向(図2中、R方向)には動かない
ようになっている。
【0025】鍵2は板ばね(鍵復帰手段及び押圧手段)
18により上方向に回動付勢されていると共に、凸状支
点部13の左右側面14,15が凹状支点部10の左右
側面11,12に圧接する方向(図2中、矢印Z方向)
に押圧されている。板ばね18は、図1に示す如く前端
部が鍵盤フレーム1の上面に設けられたばね受部材19
に且つ後端部が鍵2の後端側凹部内面に設けられたばね
受部材20にそれぞれ係止されている。
【0026】鍵2の前端側の一側壁下端縁部には略L字
状のストッパアーム21が一体に突設されており、この
ストッパアーム21の垂直片部21aは、前端壁4の前
面と離間対向している。また、ストッパアーム21の水
平片部21bは、前端壁4にその長手方向に間隔を存し
て複数個(図1においては1個のみ図示)穿設された上
下方向に細長いガイド孔22内を移動自在に挿通され
て、鍵盤フレーム1の下面側に延出されている。各ガイ
ド孔22の幅(左右方向の寸法)Wは、ストッパアーム
21の板厚Lの2〜3倍に設定されている。従って、互
いに隣接する2つの鍵2のストッパアーム21の水平片
部21bが1つのガイド孔22内に挿通される。
【0027】ストッパアーム21の水平片部21bの上
端縁部は、鍵盤フレーム1の前端縁部下面に添装固定さ
れたフェルト等よりなる上限ストッパ23に当接するこ
とにより、鍵2の上限位置が規制される。また、ストッ
パアーム21の水平片部21bの下端縁部は、水平壁5
の上面に添装固定されたフェルト等よりなる下限ストッ
パ24に当接することにより、鍵2の下限位置が規制さ
れる。
【0028】鍵2の凹部内面にはスイッチ押圧部材(ア
クチュエータ)25が一体に突設されている。このスイ
ッチ押圧部材25の下端部は、鍵盤フレーム1に穿設さ
れた挿通孔26内を移動自在に挿通されて、鍵スイッチ
アッセンブリ27の内方に延出している。そして、鍵2
を板ばね18の付勢力に抗して下方に押圧すると、スイ
ッチ押圧部材25によって鍵スイッチアッセンブリ27
のスイッチ部(図示省略)が押圧されて閉成することに
より発音制御回路(図示省略)が駆動し、当該押圧した
鍵2に対応する音高の音を発生するものである。
【0029】鍵スイッチアッセンブリ27は、鍵盤フレ
ーム1の下面に配設されている。また、鍵盤フレーム1
の前端縁側上面には、鍵2と対応する数の案内部材28
が突設されている。この案内部材28は鍵2の凹部内に
嵌合されて該鍵2の上下方向の動きを案内するもので、
この案内部材28は鍵2の左右方向を規制するが、ロー
リング方向の動きが規制されることはない。
【0030】以上の構成において、凹状支点部10の左
側面11と、凸状支点部13の左側面14との接触状態
が上下方向に沿う1本の接触線16を有する線接触で、
凹状支点部10の右側面12と凸状支点部13の右側面
15との接触状態が上下方向略中間部に1つの接触点1
7を有する点接触であるから、鍵2は接触線16と接触
点17を支点に上下及び左右方向に鍵盤として動く範囲
で微小角度回動することができる。この場合、特に鍵2
の主たる動きの方向である上下方向に対する摩擦が小さ
い。しかし、凹状支点部10の左側面11と、凸状支点
部13の左側面14との接触状態が上下方向に沿う1本
の接触部16を有する線接触であるために、鍵2のロー
リング方向への回動は抑制される。
【0031】従って、鍵2側の凸状支点部13と鍵支持
部材7側の凹状支点部10とは、1本の接触線16と、
1つの接触点17との2箇所で接触しているだけで、鍵
2の上下及び左右方向への動きは許容し、鍵2のローリ
ング方向への動きを抑制しているから、摩擦部が少なく
なって鍵の動きが円滑になり、鍵2のタッチ感が良好と
なると共に、雑音を発生しない。また、鍵2のローリン
グ方向への動きを抑制するための案内部材が不要となる
から、より一層摩擦部が少なくなる。更に、凹状支点部
10の左右側面11,12は、その相互間が内端側に向
かうに従い漸次狭くなる如く傾斜し、しかも板ばね18
により凸状支点部13が凹状支点部10に押圧されてい
ることによるくさび効果で、両支点部13,10相互間
に隙間が発生しないため、がたつくことがなく、雑音を
発生しないと共に、自動調芯される。
【0032】なお、上述した如く鍵2の左右方向への動
きを抑制していないので、横揺れ鍵盤、即ち鍵2を左右
方向に微妙に動かすことによって、ビブラート、トレモ
ロ、パン、リヴァーブ等の変調効果を得る演奏を可能と
した鍵盤への適用が容易となる。この場合は、案内部材
28の、鍵2の両側壁内面に当接する部位に、横揺れセ
ンサとしてポリエステルフィルムをベースにした銀電極
と感圧フィルムとからなる感圧センサを貼着すればよ
い。前記感圧センサは感圧ゴムであっても良い。
【0033】[第2実施例]次に本発明の第2実施例を
図6〜図9に基づき説明する。なお、本実施例において
上述した第1実施例と同一部分については、図面に同一
符号を付して説明する。
【0034】図6は本発明の第2実施例に係る楽器の鍵
盤装置における凹状支点部と凸状支点部の非係合状態を
示す斜視図である。本実施例において第1実施例と異な
る点は、鍵支持部材7側の凹状支点部10の左側面11
を、垂直軸線を有する略半円筒面とし、右側面12を水
平軸線を有する略半円筒面とし、また、鍵2側の凸状支
点部13の左側面14をフラット面とし、右側面15を
略半球面としたことである。なお、凹状支点部10を貫
通孔にすると、金型で成形できる。
【0035】本実施例の場合も、図7に示す如く両支点
部10,13を係合した状態において、凹状支点部10
の左側面11と凸状支点部13の左側面14との接触状
態は、図8及び図9に示す如く上下方向に沿う1本の接
触線16を有する線接触となり、また、凹状支点部10
の右側面12と凸状支点部13の右側面15との接触状
態は、図8及び図9に示す如く上下方向略中間部に1つ
の接触点17を有する点接触となり、第1実施例と同様
の効果を奏し得る。
【0036】[第3実施例]次に本発明の第3実施例を
図10〜図13に基づき説明する。なお、本実施例にお
いて上述した第1実施例と同一部分については、図面に
同一符号を付して説明する。
【0037】図10は本発明の第3実施例に係る楽器の
鍵盤装置における凹状支点部と凸状支点部の非係合状態
を示す斜視図である。本実施例において第1実施例と異
なる点は、鍵支持部材7側の凹状支点部10の左側面1
1を、垂直軸線を有する略半円筒面とし、右側面12を
水平軸線を有すると共に中央部がくびれた鼓胴状面と
し、また鍵2側の凸状支点部13の左側面14をフラッ
ト面とし、右側面15を水平軸線を有する略半円筒面と
したことである。
【0038】本実施例の場合も、図11に示す如く両支
点部10,13を係合した状態において、凹状支点部1
0の左側面11と凸状支点部13の左側面14との接触
状態は、図12及び図13に示す如く上下方向に沿う1
本の接触線16を有する線接触となり、また、凹状支点
部10の右側面12と凸状支点部13の右側面15との
接触状態は、図12及び図13に示す如く上下方向略中
間部に1つの接触点17を有する点接触となり、第1実
施例と同様の効果を奏し得る。
【0039】[第4実施例]次に、本発明の第4実施例
を図14〜図16に基づき説明する。なお、本実施例に
おいて、上述した各実施例と同一部分については、図面
に同一符号を付して説明する。
【0040】本実施例において上述した各実施例と異な
る点は、図14に示す如く上端部両側に突部28a,2
8bを有する点接触型の案内部材28′により、鍵2の
左右方向への動きを抑制したことである。即ち、上述し
た各実施例で説明した如く凹状支点部10の左側面11
と凸状支点部13の左側面14との接触状態が上下方向
に沿う1本の接触線16を有する線接触となっているこ
とにより、鍵2のローリング方向の動きは、既に抑制さ
れているから、案内部材28′としては、図15に示す
如く鍵2の左右方向の動きを抑制するだけで良いもので
ある。従って、図16に示す如く突部28a,28bが
択一的に鍵2の両側壁内面に接触する構成、即ち1点で
接触する構成であれば良いので、鍵2が案内部材28′
に曲げ作用力を及ぼさなくて済む。
【0041】従来構成の場合、図16の状態となったと
き鍵の一側壁内面に案内部材の一側縁側上端角部が接触
し、鍵の他側壁下端縁部が鍵の他側面に接触することに
より鍵が案内部材に曲げ作用力を及ぼしていた。
【0042】また、本実施例によれば、鍵2の案内部材
28′との1点接触による低摩擦に加えて、鍵2の演奏
形態上、鍵2が案内部材28′の突部28a,28bに
左右方向に強く押し付けられることもないので、鍵2の
動作時(演奏時)における摩擦は非常に小さくなる。
【0043】一方、凹状支点部10と凸状支点部13と
の接触部において発生する摺動摩擦は、てこ比(0対無
限大)の関係上、演奏に支障をきたすような大きさには
ならない。
【0044】本実施例の如く、上述した各実施例で説明
した構成の凹状支点部10と凸状支点部13とによる鍵
支点構造と、1点接触型の案内部材28′とを組み合わ
せることによって、上述した従来の問題点を解消し得る
ものである。
【0045】[その他の実施例]上記各実施例において
は本発明を白鍵に適用した場合について説明したが、黒
鍵にも適用し得ることは勿論である。また、上記各実施
例においては、凸状支点部13の形状を鍵2の後端部の
断面形状より小さくしたが、大きくしてもよい。このよ
うに凸状支点部13の形状を大きくすれば、凹状支点部
10の左側面11と凸状支点部13の左側面14との接
触部16の線接触の長さが長くなるので、鍵2のローリ
ング方向の動きに対する抑制がより一層確実になる。ま
た、上記各実施例においては、鍵支持部材7側に凹状支
点部10を設け且つ鍵2の後端部側に凸状支点部13を
設けた場合について説明したが、その逆、即ち鍵支持部
材7側に凸状支点部13を、鍵2の後端部側に凹状支点
部10をそれぞれ設けても良い。また、上記各実施例に
おいては、凹状支点部10の左右側面11,12の形状
を左右逆にし、これに伴い凸状支点部13の左右側面1
4,15の形状を左右逆にしてもよい。更に、上記各実
施例では、板ばね18を鍵復帰手段及び押圧手段とした
が、鍵復帰手段として重りや付勢部材を独立に設けても
良い。例えば、鍵支点を鍵の中間部とし、鍵後端に重り
を設けて鍵復帰手段とし、板ばねを押圧手段としてもよ
い。
【0046】[発明の効果]以上詳述した如く請求項1
〜4に記載の楽器の鍵盤装置によれば、凹状支点部と凸
状支点部とが上下方向に沿う1本の接触線を有する線接
触と、上下方向略中間部に1つの接触点を有する点接触
状態とで接触しているだけで、鍵の上下及び左右方向へ
の動きを許容し且つローリング方向への動きを抑制して
いる。
【0047】このため、鍵の動作時における摩擦部が少
なくなり、鍵の動きが円滑となって、鍵のタッチ感が良
好になると共に、雑音を発生しない。また、鍵のローリ
ング方向への動きを抑制するための案内部材が不要とな
るから、鍵の動作時における摩擦力がより一層少なくな
る。
【0048】更に、凹状支点部の左右側面は、その相互
間が内端側に向かうに従い漸次狭くなる如く傾斜し、し
かも押圧手段により凸状支点部が凹状支点部に押圧され
ているので、くさび効果が生じ、両支点部相互間に隙間
が発生しないため、がたつくことがなく、雑音を発生し
ないと共に、自動調芯される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る楽器の鍵盤装置の一
部を切欠した要部斜視図である。
【図2】同装置における凹状支点部と凸状支点部の非係
合状態の斜視図である。
【図3】同装置における凹状支点部と凸状支点部の係合
状態の斜視図である。
【図4】図3のA−A線に沿う断面図である。
【図5】図3のB−B線に沿う断面図である。
【図6】本発明の第2実施例に係る楽器の鍵盤装置にお
ける凹状支点部と凸状支点部の非係合状態の斜視図であ
る。
【図7】同装置における凹状支点部と凸状支点部の係合
状態の斜視図である。
【図8】図7のC−C線に沿う断面図である。
【図9】図7のD−D線に沿う断面図である。
【図10】本発明の第3実施例に係る楽器の鍵盤装置に
おける凹状支点部と凸状支点部の非係合状態の斜視図で
ある。
【図11】同装置における凹状支点部と凸状支点部の係
合状態の斜視図である。
【図12】図11のE−E線に沿う断面図である。
【図13】図11のF−F線に沿う断面図である。
【図14】本発明の第4実施例に係る楽器の鍵盤装置に
おける案内部材の斜視図である。
【図15】図14に示す案内部材と鍵との関係を示す一
部を切欠した斜視図である。
【図16】図14に示す案内部材と鍵とが接触した状態
の断面図である。
【符号の説明】
2 鍵 7 鍵支持部材 10 凹状支点部 11 凹状支点部の左側面図 12 凹状支点部の右側面図 13 凸状支点部 14 凸状支点部の左側面 15 凸状支点部の右側面 16 接触線 17 接触点 18 板ばね(鍵復帰手段、押圧手段)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍵支持部材に設けられた第1の支点部
    に、鍵に設けられた第2の支点部を押圧手段で押圧した
    状態で互いに当接させ、これら第1及び第2の支点部の
    互いに当接した部位を支点として前記鍵を上下方向に回
    動自在にすると共に、前記鍵を鍵復帰手段により上方に
    回動付勢してなる楽器の鍵盤装置において、前記第1及
    び第2の支点部のいずれか一方を凹状とすると共に他方
    を凸状とし、前記凹状支点部の左右側面と前記凸状支点
    部の左右側面とが互いに当接し、前記凹状支点部の左右
    側面のいずれか一方の側面と、該一方の側面に当接する
    前記凸状支点部の一方の側面とを、これら両側面が互い
    に接触したとき上下方向に沿う1本の接触線を有する線
    接触状態となる形状にしたことを特徴とする楽器の鍵盤
    装置。
  2. 【請求項2】 鍵支持部材に設けられた第1の支点部
    に、鍵に設けられた第2の支点部を押圧手段で押圧した
    状態で互いに当接させ、これら第1及び第2の支点部の
    互いに当接した部位を支点として前記鍵を上下方向に回
    動自在にすると共に、前記鍵を鍵復帰手段により上方に
    回動付勢してなる楽器の鍵盤装置において、前記第1及
    び第2の支点部のいずれか一方を凹状とすると共に他方
    を凸状とし、記凹状支点部の左右側面と前記凸状支点
    部の左右側面とが互いに当接し、前記凹状支点部の左右
    側面間で形成される間隔が挿入口の間隔より奥側の間隔
    の方を狭くなるように形成し、前記凹状支点部の左右側
    面のいずれか一方の側面と、該一方の側面に当接する前
    記凸状支点部の一方の側面とを、これら両側面が互いに
    接触したとき上下方向に沿う1本の接触線を有する線接
    触状態となる形状にしたことを特徴とする楽器の鍵盤装
    置。
  3. 【請求項3】 鍵支持部材に設けられた第1の支点部
    に、鍵に設けられた第2の支点部を押圧手段で押圧した
    状態で互いに当接させ、これら第1及び第2の支点部の
    互いに当接した部位を支点として前記鍵を上下方向に回
    動自在にすると共に、前記鍵を鍵復帰手段により上方に
    回動付勢してなる楽器の鍵盤装置において、前記第1及
    び第2の支点部のいずれか一方を凹状とすると共に他方
    を凸状とし、前記凹状支点部の左右側面と前記凸状支点
    部の左右側面とが互いに当接し、前記凹状支点部の左右
    側面のいずれか一方の側面と該一方の側面に当接する前
    記凸状支点部の一方の側面とを、これら両側面が互いに
    接触したとき上下方向に沿う1本の接触線を有する線接
    触状態となる形状にし、更に前記凹状支点部の他方の側
    面と該他方の側面に当接する前記凸状支点部の他方の側
    面とが、互いに接触したとき回動自在な接触状態となる
    形状にしたことを特徴とする楽器の鍵盤装置。
  4. 【請求項4】 鍵支持部材に設けられた第1の支点部
    に、鍵に設けられた第2の支点部を押圧手段で押圧した
    状態で互いに当接させ、これら第1及び第2の支点部の
    互いに当接した部位を支点として前記鍵を上下方向に回
    動自在にすると共に、前記鍵を鍵復帰手段により上方に
    回動付勢してなる楽器の鍵盤装置において、前記第1及
    び第2の支点部は、少なくとも一部において、前記鍵の
    側面に平行な接触線を有する線接触状態で互いに常に当
    接して鍵左右方向の揺動を許容しつつ鍵長手方向軸回り
    のローリングを抑制する支点構造を有し、前記第1及び
    第2の支点部から所定距離、該軸方向に離れた鍵摺動部
    が接触型の案内部材を鍵支持部材に設け、該案内部材に
    より前記鍵の左右の動きを規制したことを特徴とする楽
    器の鍵盤装置。
  5. 【請求項5】 前記鍵摺動部が点接触型であることを特
    徴とする請求項4記載の楽器の鍵盤装置。
  6. 【請求項6】 鍵支持部材に設けられた第1の支点部
    に、鍵に設けられた第2の支点部を押圧手段で押圧した
    状態で互いに当接させ、これら第1及び第2の支点部の
    互いに当接した部位を支点として前記鍵を上下方向に回
    動自在にすると共に、前記鍵を鍵復帰手段により上方に
    回動付勢してなる楽器の鍵盤装置において、前記第1及
    び第2の支点部のいずれか一方を凹状とすると共に他方
    を凸状とし、前記凹状支点部の左右側面間で形成される
    間隔が挿入口の間隔より奥側の間隔の方を狭く形成し、
    前記凹状支点部の左右側面のいずれか一方の側面と該一
    方の側面に当接する前記凸状支点部の一方の側面とを、
    これら両側面が互いに接触したとき上下方向に沿う1本
    の接触線を有する線接触状態となる形状にし、更に前記
    凹状支点部の他方の側面と該他方の側面に当接する前記
    凸状支点部の他方の側面とが、互いに接触したとき回動
    自在な接触状態となる形状にしたことを特徴とする楽器
    の鍵盤装置。
  7. 【請求項7】 鍵支持部材に設けられた第1の支点部
    に、鍵に設けられた第2の支点部を押圧手段で押圧した
    状態で互いに当接させ、これら第1及び第2の支点部の
    互いに当接した部位を支点として前記鍵を上下方向に回
    動自在にすると共に、前記鍵を鍵復帰手段により上方に
    回動付勢してなる楽器の鍵盤装置において、前記第1及
    び第2の支点部のいずれか一方を凹状とすると共に他方
    を凸状とし、前記凹状支点部の左右側面と前記凸状支点
    部の左右側面とが互いに当接し、前記凹状支点部の左右
    側面のいずれか一方の側面の形状を平面とし、該平面状
    側面に当接する前記凸状支点部の一方の側面形状を略半
    円弧面とすることにより、これら両面が互いに接触した
    とき上下方向に沿う1本の接触線を有する線接触状態と
    し、更に前記凹状支点部の他方の側面を略半円弧面と
    し、該他方の側面に当接する前記凸状支点部の他方の側
    面を略半球面とすることにより、これら両面が互いに接
    触したとき上下方向に沿う所定接触部が1つの接触点を
    有する点接触状態となる如くしたことを特徴とする楽器
    の鍵盤装置。
  8. 【請求項8】 鍵支持部材に設けられた第1の支点部
    に、鍵に設けられた第2の支点部を押圧手段で押圧した
    状態で互いに当接させ、これら第1及び第2の支点部の
    互いに当接した部位を支点として前記鍵を上下方向に回
    動自在にすると共に、前記鍵を鍵復帰手段により上方に
    回動付勢してなる楽器の鍵盤装置において、前記第1及
    び第2の支点部のいずれか一方を凹状とすると共に他方
    を凸状とし、前記凹状支点部の左右側面と前記凸状支点
    部の左右側面とが互いに当接し、前記凹状支点部の左右
    側面のいずれか一方の側面の形状を略半円弧面とし、該
    凹状支点部の一方の側面に当接する前記凸状支点部の一
    方の側面形状を平面とすることにより、これら両面が互
    いに接触したとき上下方向に沿う1本の接触線を有する
    線接触状態とし、更に前記凹状支点部の他方の側面を略
    半円弧面とし、該他方の側面に当接する前記凸状支点部
    の他方の側面を略半球面とすることにより、これら両面
    が互いに接触したとき上下方向に沿う所定接触部が1つ
    の接触点を有する点接触状態となる如くしたことを特徴
    とする楽器の鍵盤装置。
  9. 【請求項9】 鍵支持部材に設けられた第1の支点部
    に、鍵に設けられた第2の支点部を押圧手段で押圧した
    状態で互いに当接させ、これら第1及び第2の支点部の
    互いに当接した部位を支点として前記鍵を上下方向に回
    動自在にすると共に、前記鍵を鍵復帰手段により上方に
    回動付勢してなる楽器の鍵盤装置において、前記第1及
    び第2の支点部のいずれか一方を凹状とすると共に他方
    を凸状とし、前記凹状支点部の左右側面と前記凸状支点
    部の左右側面とが互いに当接し、前記凹状支点部の左右
    側面のいずれか一方の側面の形状を略半円弧面とし、該
    凹状支点部の一方の側面に当接する前記凸状支点部の一
    方の側面形状を平面とすることにより、これら両面が互
    いに接触したとき上下方向に沿う1本の接触線を有する
    線接触状態とし、更に前記凹状支点部の他方の側面を中
    央部にくびれ部のある鼓胴状面とし、該他方の側面に当
    接する前記凸状支点部の他方の側面を略半円弧面とする
    ことにより、これら両面が互いに接触したとき上下方向
    に沿う所定接触部が1つの接触点を有する点接触状態と
    なる如くしたことを特徴とする楽器の鍵盤装置。
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