JP4408218B2 - ベルトスリーブの取り出し・挿入装置及びベルトスリーブの取り出し・挿入方法 - Google Patents
ベルトスリーブの取り出し・挿入装置及びベルトスリーブの取り出し・挿入方法 Download PDFInfo
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Description
図1において、取り出し・挿入装置Aは、加工機Bの操作側に配設される。加工機Bとして、ベルトスリーブの研磨機が例示される。
この加工機Bは、ベルトスリーブが巻き掛けられる一対の駆動軸41及び従動軸42と、駆動軸41に対して接離自在な研磨ロール43と、ガイド筒44とを備えて構成されている。従動軸42は、駆動軸41に対して移動自在である。これにより、巻き掛けられるベルトスリーブを弛緩状態又は緊張状態とすることができる。取り出し・挿入装置Aは、弛緩状態のベルトスリーブを加工機Bから取り出し、又は、弛緩状態のベルトスリーブを加工機Bへと挿入することができる。
まず、図1において、未加工のベルトスリーブを支持した取り出し・挿入機構3が基体2の回転に伴って加工機Bに対面する。この時に、ガイド体31が取り出し・挿入機構3のガイド板22bに係合する。加工機Bの駆動軸41の上辺はベルト受け部20の上辺と一致する直線上に位置する。また、この時、図4において、取り出し棒23は閉じた状態にある。
次に、第2往復動駆動装置33が加工機Bに向かって進出する。これにより押し板22は未加工のベルトスリーブを加工機Bの駆動軸41と従動軸42に向かって押し出す。これにより加工機Bへのベルトスリーブの挿入工程が行われる。この時、押し板22と伴に進出した取り出し棒23は閉じた状態にあるため、挿入工程を阻害しない。また、従動軸42は上方に移動しており、駆動軸41と従動軸42との間隔はベルトスリーブの開口幅より狭くなっているため、挿入工程はスムーズに行われる。図4はベルトスリーブが加工機Bの駆動軸41と従動軸42に挿入されていく様子を表している。押し板22はベルト受け部20の先端位置まで進出して止まり、ベルトスリーブが完全に駆動軸41に移載されて、挿入工程は完了する。
このように、挿入工程では、基体2から突設されたベルト受け部に20にベルトスリーブの内周の上方(一部)が支持され、ベルト受け部20に対してベルトスリーブ軸方向に沿って往復動自在な押し板22によって、ベルト受け部20に支持されたベルトスリーブをベルトスリーブ軸方向に押し出し、ベルトスリーブが駆動軸と従動軸との両軸間に挿入される。
図1において、挿入工程の後に、加工機Bの従動軸42が下方に移動してベルトスリーブを緊張状態にする。それと同時に進出していた押し板22と取り出し棒23は第2往復動駆動装置33により原点位置まで退出する。
その後、研磨ロール43が下降してベルトスリーブが研磨され、ベルトスリーブの加工が終わると、研磨ロール43が上昇する。
次に、押し板22と取り出し棒23は第2往復動駆動装置33により再度ベルト受け部20の先端位置まで進出して止まる。次に、第1往復動駆動装置32(図示せず)が下方に進出し、取り出し棒23が開いた状態になる。
その後、押し板22と取り出し棒23は原点位置まで退出していく。この時、爪部24はベルトスリーブの端に係合する。そのため、取り出し棒23はベルトスリーブを引き摺って退出していく。こうしてベルトスリーブの加工機からの取り出し工程が行われる。この時、従動軸42が上方に移動してベルトスリーブを弛緩状態にすることで取り出し工程がスムーズに行われる。図5はベルトスリーブが加工機Bの駆動軸41と従動軸42から取り出されていく様子を表している。
このように、取り出し工程では、押し板22と共に往復動自在な取り出し棒23を、前記両軸41,42に掛けられたベルトスリーブの内周側に延在状態となるように進出させ、取り出し棒23の先端に設けられた開閉自在な爪24を開いて、ベルトスリーブの端部に爪24を係止させ、取り出し棒23を退出させて、ベルトスリーブを両軸41,42間から取り出し、ベルト受け部20に載せる。
次に、基体2が90度回転して、ガイド体31とガイド板22bとの係合が解かれ、加工済みのベルトスリーブを支持する取り出し・挿入機構3は加工機Bと直交する方向を向く。入れ替わりに未加工のベルトスリーブを支持した取り出し・挿入機構3’(図示せず)が加工機Bに対面する。ガイド体31はこの取り出し・挿入機構3’のガイド板22bと係合する。以上により切り替え工程が行われる。
加工済みのベルトスリーブは手動又は自動で取り出し・挿入機構3から取り除かれ、新たな未加工のベルトスリーブが取り出し・挿入機構3に支持される。
このベルトスリーブの取り出し・挿入装置Aは、基体2から横向きに突設され、ベルトスリーブの内周の一部を軸方向に沿って支持するベルト受け部20と、ベルト受け部20に対してベルトスリーブ軸方向に沿って往復動自在であって、ベルト受け部20に支持されたベルトスリーブを軸方向に押し出す押し板22と、押し板22と共に往復動自在であって、進出状態では両軸41,42に掛けられたベルトスリーブの内周側まで延在する取り出し棒23と、取り出し棒23の先端に設けられた開閉自在な爪24であって、開いた時には前記ベルトスリーブの端部に係止する爪24と、を備えてなる構造であるため、一つの取り出し・挿入機構をベルトスリーブの取り出し及び挿入兼用とすることができる。
即ち、取り出し・挿入機構3は基体2の回りに90度間隔で4組設けられるものに限定されず、少なくとも3組あれば良い。この場合には、1組は、未加工のベルトスリーブを載せ、1組は加工機に対向し、1組は、加工済みのベルトスリーブを載せたものとすることができる。なお、取り出し・挿入機構3の数が多いと、未加工ベルトスリーブや加工済みベルトスリーブの保持本数が増え、作業員による取り付けや取り外しの頻度を少なくすることができる。
さらに、取り出し・挿入機構3は、1組だけであって、この一組の取り出し・挿入機構3が、加工機Bに対して、進退自在又は旋回自在に基台に設けられるものであってもよい。加工機Bに対して、一組の取り出し・挿入機構3が、対面位置と退避位置とを繰り返すことで、未加工のベルトスリーブの挿入と、加工済のベルトスリーブの取り出しを行うことができる。
また、取り出し棒23の先端の爪24は、取り出し棒23自体の揺動板による揺動により、ベルトスリーブに対して係合位置になるものに限られない。取り出し棒23の先端の爪(揺動板)がベルトスリーブに向かって揺動するものであってもよい。
2 基体
3 取り出し・挿入機構
4 駆動装置
11 下基台
12 上基台
15 中心軸
16 回転駆動装置
16a リングギア
16b ステッピングモータ
16c ピニオン
20 ベルト受け部
21 ガイド棒
22 押し板
22a スライド体
22b ガイド板
23 取り出し棒
24 爪部
31 ガイド体
32 第1往復動駆動装置
33 第2往復動駆動装置
41 駆動軸
42 従動軸
43 研磨ロール
Claims (5)
- 加工機の横向き両軸間に掛けられたベルトスリーブを取り出し、又は前記両軸間に前記ベルトスリーブを挿入するベルトスリーブの取り出し・挿入装置であって、
基体から横向きに突設され、前記ベルトスリーブの内周の一部を軸方向に沿って支持するベルト受け部と、
前記ベルト受け部に対して前記軸方向に沿って往復動自在であって、前記ベルト受け部に支持されたベルトスリーブを前記軸方向に押し出す押し板と、
前記押し板と共に往復動自在であって、進出状態では前記両軸に掛けられたベルトスリーブの内周側まで延在する取り出し棒と、
前記取り出し棒の先端に設けられた開閉自在な爪であって、開いた時には前記ベルトスリーブの端部に係止する爪と、を備えてなるベルトスリーブの取り出し・挿入装置。 - 前記ベルト受け部、前記押し板、前記取り出し棒及び前記爪とを備える取り出し・挿入機構が、前記基体の回りに三組以上配設され、前記基体は、基台に対して回転自在に設けられ、前記三組以上のいずれかの取り出し・挿入機構が前記加工機の両軸に対向するようになっている請求項1に記載のベルトスリーブの取り出し・挿入装置。
- 前記押し板及び前記取り出し棒を往復動させる進退駆動装置は、前記三組以上の取り出し・挿入機構に対して、共通に作動するように前記基台に配設されている請求項2に記載のベルトスリーブの取り出し・挿入装置。
- 加工機の横向き両軸間に掛けられたベルトスリーブを取り出し、又は前記両軸間に前記ベルトスリーブを挿入するベルトスリーブの取り出し・挿入方法であって、
基体から突設されたベルト受け部に、前記ベルトスリーブの内周の一部を支持させ、
前記ベルト受け部に対して前記軸方向に沿って往復動自在な押し板によって、前記ベルト受け部に支持されたベルトスリーブを前記軸方向に押し出して前記ベルトスリーブを前記両軸間に挿入する挿入工程と、
前記押し板と共に往復動自在な取り出し棒を、前記両軸に掛けられたベルトスリーブの内周側に延在状態となるように進出させ、
前記取り出し棒の先端に設けられた開閉自在な爪を開いて、前記ベルトスリーブの端部に前記爪を係止させ、
前記取り出し棒を退出させて、前記ベルトスリーブを前記両軸間から取り出し、前記ベルト受け部に載せる取り出し工程とを備えてなるベルトスリーブの取り出し・挿入方法。 - 前記ベルト受け部、前記押し板、前記取り出し棒及び前記爪とを備える取り出し挿入機構が、前記基体の回りに三組以上配設され、前記基体を前記基台に対して回転させることにより、前記三組以上のいずれかの取り出し・挿入機構を前記加工機の両軸に対面させる切り換え工程を更に備える請求項4に記載のベルトスリーブの取り出し・挿入方法。
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