JP4407812B2 - 間欠受信待ち技術を用いたマルチホップ無線通信方法/システム/無線装置 - Google Patents

間欠受信待ち技術を用いたマルチホップ無線通信方法/システム/無線装置 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信、特に、マルチホップ無線通信に関する。
無線通信は、有線通信のように通信ケーブルを引かないでよいので便利ではあるが、電源線および電力供給に関する問題は解決されておらず、従来は1対1の無線通信のみで、それぞれの無線装置には電源線が引かれていた。そのため、無線装置を置ける場所が限られていた。
また、最近では、携帯電話などの無線機器において、充電の行える二次電池が使われているが、電力消費にともなう連続使用時間の制限が問題となっている。
そして、ユビキタスの時代には、無線装置の電源線および電力消費の問題解決が極めて重要になる。例えば、RFID(Radio Frequency Identification)やセンサなどの小型の無線機器を物体に付けたり、屋外に配置したりして、あらゆる場所に置き、その上で、物体の情報や環境データなどを、配置した複数の無線機器を中継して集めるようなマルチホップ無線通信では、特に無線装置の電源線および電力消費の問題解決が重要である。
こうして、マルチホップ無線通信を行う無線装置の低消費電力化を図る必要があるが、その場合に鍵となるのが、長い時間を占める待ち受け時の低消費電力化である。この待ち受け時の低消費電力化を図るために、常時待ち受け状態にいるのではなく、待ち受け状態とスリープ状態を周期的に繰り返す間欠受信待ち技術がいくつか提案されている。
例えば、間欠受信部のみの動作で間欠受信待ちをさせておき、一定のパルス幅の起動信号を受信したら、CPUおよび通常の無線送受信部を起動させる方法がある(例えば、Jan M.Rabaey,Josie Ammer,Tufan Karalar,Suetfei Li,Brian Otis,Mike Sheets,Tim Tuan,“12.3 PicoRadios for Wireless Sensor Networs−The Next Challenge in Ultra−Low Power Design”,Proceedings of the International Solid−State Circuits Conference,San Francisco,CA,February3−7,2002(非特許文献1)を参照)。また、各無線装置が時計機能を内蔵していて、通常はその時計機能のみ動作させておき、一定の時刻になったら各無線装置のCPUおよび無線送受信部を自身で起動して無線信号を受信できる状態にする方法である(例えば、特願2003−109493号明細書(特許文献1)を参照)。
Jan M.Rabaey,Josie Ammer,Tufan Karalar,Suetfei Li,Brian Otis,Mike Sheets,Tim Tuan,"12.3 PicoRadios for Wireless Sensor Networs−The Next Challenge in Ultra−Low Power Design",Proceedings of the International Solid−State Circuits Conference,San Francisco,CA,February3−7,2002. 特願2003−109493号明細書
しかしながら、前者の方法では、起動信号をパルス幅だけで見ているので、通信すべき1台の無線装置だけを起動させたくても、起動信号を受信できる範囲にある全ての無線装置を起動させてしまう。また、パルス幅だけで見ているので、雑音により誤って起動されやすい。それらにより、無線装置の消費電力増加が問題となる。
また、後者の方法では、送信タイミングと受信タイミングが一致していないと無線通信ができないため、全ての無線装置間での時刻同期が必要となるが、マルチホップ無線通信ではその同期を取ることは技術的に難しい。また、一定時刻にならなければ通信できないため、リアルタイムなデータ転送には向かないなどの問題がある。
本発明の目的は、データ転送に際して、データ転送に必要な無線装置のみの間欠受信待ちを解除するとともに、間欠受信待ち技術を採用してもリアルタイムなデータ転送を行うことができるマルチホップ無線通信方法およびシステムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、基地局制御サーバによって制御される基地局無線装置と、分散配置された複数の無線装置との間で構築されたマルチホップデータ転送経路を用いて、基地局無線装置が所定の無線装置との間で無線通信を行うマルチホップ無線通信システムにおいて、基地局無線装置および無線装置に、それぞれ、自身がノードとして含まれるマルチホップデータ転送経路に関する経路情報を保有させ、さらに、基地局無線装置と所定の無線装置との間でやり取りされる無線通信データに、基地局無線装置および所定の無線装置のIDを含む通常無線信号に加え、間欠受信待ち状態にある特定の無線装置を起動するために用いられるID呼び出し信号を付加させる。
そして、基地局無線装置または所定の無線装置は、経路情報を参照して、自身が始点または終点となっているマルチホップデータ転送経路においてその直下または直上の無線装置のIDをID呼び出し信号に含めて、無線通信データを送信する。
各無線装置は、無線通信データを受信すると、無線通信データに含まれているID呼び出し信号を解析し、ID呼び出し信号に自身のIDが含まれている場合にのみ、間欠受信待ち状態を解除する。ID呼び出し信号に自身のIDが含まれていない場合には、間欠受信待ち状態を解除しない。
各無線装置は、間欠受信待ち状態を解除すると、無線通信データに含まれている通常無線信号を解析し、通常無線信号に含まれているIDが自身のIDではない場合、自身から当該IDを有する無線装置、すなわち所定の無線装置または基地局無線装置までのマルチホップデータ転送経路において、それぞれ自身の直下または直上にノードとして含まれている無線装置のIDを経路情報から求め、このIDをID呼び出し信号に含めたうえで、このIDを有する無線装置に無線通信データを転送する。
よって、この転送データを受信する各無線装置も、この転送データに含まれているID呼び出し信号に自身のIDが含まれている場合にのみ、間欠受信待ち状態を解除する。ID呼び出し信号に自身のIDが含まれていない場合には、間欠受信待ち状態を解除しない。
以上によって、当該マルチホップデータ転送経路にノードとして含まれていない無線装置は、間欠受信待ち状態のままということになる。
各無線装置は、転送先の無線装置から応答信号を受信すると、間欠受信待ち状態に復帰する。
以上説明したように、本発明によれば、間欠受信待ち状態から通常の無線受信状態に移行するための起動信号をID呼び出し信号とすることにより、その起動信号が届く範囲に複数の無線装置があっても、通信先の無線装置だけを起動させることができ、無線装置の低消費電力化を図れる。また、起動信号を符号パターンとすることにより、雑音が原因の誤った電源起動確率を下げることができるため、無線装置の低消費電力化を図れ、また、正しい信号のみを受信できるため、無線通信の信頼性を高めることができる。さらに、時刻に依存した間欠待ちでないため、リアルタイムなデータ転送を行うことができる。
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1を参照すると、本発明の一実施形態の間欠受信待ち技術を用いたマルチホップ無線通信システムの構成が示されている。基地局無線装置32(ID0)および無線装置33〜36(ID1〜4)の間で行われるマルチホップ無線データ転送を考える。
基地局制御サーバ31は、通信ケーブル38でつながる基地局無線装置32を通して、無線装置33〜36に制御信号を送り、また、無線装置33〜36からの応答信号を受信する。無線装置35(ID3)には、温度センサ37がつながっているものとする。無線装置35は、有線ケーブルを通して、温度センサ37からの温度データを取得することができる。この温度センサ37は、以下で説明する図3のアプリケーション部15に相当する。
図2を参照すると、基地局制御サーバ31、基地局無線装置32、無線装置33〜36のそれぞれが保有するマルチホップデータ転送経路に関する情報が示されている。マルチホップデータ転送経路は、以下のようにして構築される(マルチホップデータ転送経路の構築については、大熊 孝裕、川崎 大輔、保木本 武宏、新井 正伸、「呼出しIDによる省電力マルチホップルーティング機能の実現」、信学技報、Vol.103、No.624、39〜42ページ、平成16年1月22日も参照されたい)。
まず、基地局制御サーバ31は、基地局無線装置(ID0)32に無線装置33(ID1)を検出させるため、基地局無線装置32に検出信号を送信する。基地局無線装置32はこの検出信号を受信すると、無線装置33の検出を試みるため、検出先IDをID1、検出元IDをID0とした検出信号を発信する。無線装置33にとって、この検出信号の受信強度は所定の強度以上であり、経路構築が可能であるとする。そこで、図2(c)に示す無線装置33の経路表の直上IDに0を登録する。登録後、検出応答信号を基地局無線装置32に対して送信する。基地局無線装置32は、この検出応答信号を受信後、図2(b)の基地局無線装置32の経路表の直下IDに1を登録する。その後、基地局無線装置32は、リンク通知信号を基地局制御サーバ31に対して送信し、基地局制御サーバ31はこれを受信すると、図3(a)に示す基地局制御サーバ31が持つ経路構築情報に、基地局無線装置32(ID0)の直下に無線装置33(ID1)がつながったことを登録する。
次に、基地局制御サーバ31は、基地局無線装置32から無線装置34(ID2)を検出させるため、基地局無線装置32に検出信号を送信する。基地局無線装置32はこの検出信号を受信すると、無線装置34の検出を試みるため、検出信号を発信する。無線装置34にとってこの検出信号の受信強度は所定の強度以上であるので、経路構築が可能である。そこで、図2(d)に示す無線装置34の経路表において、直上IDとして0を登録する。登録後、無線装置34は基地局無線装置32に対して検出応答信号を送信する。基地局無線装置32はこの検出応答信号を受信すると、図2(b)に示す基地局無線装置32の経路表の直下IDに2を登録する。その後、基地局無線装置32はリンク通知信号を基地局制御サーバ31に送信し、基地局制御サーバ31はこれを受信すると、図2(a)に示す基地局制御サーバ31が持つ経路構築情報に、基地局無線装置32(ID0)の直下に無線装置34(ID2)がつながったことを登録する。
次に、基地局制御サーバ31は基地局無線装置32から無線装置35(ID3)を検出させるため、基地局無線装置32に検出信号を送信する。基地局無線装置32はこの検出信号を受信すると、無線装置35の検出を試みるため、検出信号を発信する。ここで、無線装置35にとってこの検出信号の受信強度は所定の強度未満であるので、経路の構築は不可能である。そこで、検出応答信号を返さない。基地局無線装置32が一定回数検出信号を再送、もしくは、検出信号を送信してから一定時間経っても、検出応答信号が返ってこない場合、基地局制御サーバ31に向けて通信障害端末通知信号を送信する。基地局制御サーバ31が通信障害端末通知信号を受信すると、基地局無線装置32から無線装置35を検出することはできないと認識し、次の動作に移る。無線装置36(ID4)についても、基地局無線装置32からの検出信号の受信強度が所定の強度未満であるので、基地局無線装置32と無線装置36の間に直接の経路は構築されない。
次に、基地局制御サーバ31は、すでに経路で結ばれた無線装置33からまだ経路で結ばれていない無線装置35を検出させるため、基地局無線装置32に検出信号を送信する。基地局無線装置32はこの検出信号を受信すると、これを無線装置33に向けて転送する。無線装置33はこの検出信号を受信すると、無線装置35の検出を試みるため、検出信号を発信する。無線装置35にとってこの検出信号の受信強度は所定の強度以上であるので、経路構築が可能である。そこで、図2(e)に示す無線装置35の経路表の直上IDに1を登録する。登録後、無線装置35は無線装置33に検出応答信号を送信し、無線装置33はこれを受信後、図2(c)に示す無線装置33の経路表の直下IDに3を登録する。そして、無線装置33は、直下に無線装置35がつながったことを上流側に伝えるために、リンク通知信号を基地局無線装置32に送信する。基地局無線装置32はリンク通知信号を受信すると、無線装置33の直下に無線装置35がつながったことを知り、図2(b)に示す基地局無線装置32の経路表の直下1より下流のところに3を登録する。その後、基地局無線装置32はリンク通知信号を基地局制御サーバ31に送信し、基地局制御サーバ31に無線装置33の直下に無線装置35がつながったことを知らせる。基地局制御サーバ31はリンク通知信号を受信すると、図2(a)に示す基地局制御サーバ31が持つ経路構築情報に、無線装置33(ID1)の直下に無線装置35(ID3)がつながったことを登録する。
次に、基地局制御サーバ31は、無線装置33から無線装置36を検出させようとするが、無線装置36にとって、無線装置33からの検出信号の受信強度は所定の強度未満であるため、経路構築ができず、検出応答信号を返さない。このとき、無線装置33は通信障害端末通知信号を基地局無線装置32に送信し、直下に無線装置36がつながらないことを上流側に伝える。基地局無線装置32がこの通信障害端末通知信号を受信すると、基地局制御サーバ31に対して、通信障害端末通知信号を送信する。基地局制御サーバ31が通信障害端末通知信号を受信すると、無線装置33に無線装置36がつながらないことを認識し、次の動作に移る。
次に、基地局制御サーバ31は無線装置34から残った無線装置36を検出させるため、基地局無線装置32に検出信号を送信する。無線装置36にとって、無線装置34からの検出信号の受信強度は所定の強度以上なので、経路構築が可能であり、後は、無線装置33から無線装置35を検出させたときと同様な処理が行われる。無線装置36は、図2(f)に示す無線装置36の経路表の直上IDに2を登録する。無線装置34は、図2(d)に示す無線装置34の経路表の直下IDに4を登録する。基地局無線装置32は、図2(b)に示す基地局無線装置32の経路表の直下ID2より下流に4を登録する。最後に、基地局制御サーバ31は、リンク通知信号を受信することによって、無線装置34の直下に無線装置36がつながったことを知る。そして、図2(a)に示す基地局制御サーバ31が持つ経路構築情報に、無線装置34(ID2)の直下に無線装置36(ID4)がつながったことを登録する。
以上のようにして、図1の経路が構築され、図2の経路情報が生成される。図2の経路情報を用いて、本システムに間欠受信待ち技術が適用される。
図3を参照すると、無線装置33から36の内部構成が示されている。間欠受信待ち時には、電源8より、電源制御部9、間欠受信部10、RFスイッチ11のみが電力供給されている。RFスイッチ11は、アンテナ12との無線信号伝達経路を間欠受信部10または無線送受信部13に切り替える役目を果たす。間欠受信待ち時には、間欠受信部10に切り替えられている。間欠受信部10は、一定周期で受信待ち状態とスリープ状態を繰り返し、受信待ち状態にて自無線装置IDの呼び出し信号を受信した場合に、電源制御部9に制御信号17を送り、無線送受信部13およびCPU14に電力を供給する。また、RFスイッチ11に制御信号17を送り、無線信号伝達経路を無線送受信部13に切り替える。
無線送受信部13およびCPU14は、電源起動後に無線信号を受信し、その信号に書かれている情報にしたがい、動作制御を行う。CPU14は、上記経路表を保持し、動作制御を行うプログラムを格納するための記憶機能を具備している。ただし、この記憶機能をCPU14が具備するのではなく、別の素子が担当していてもよい。動作制御において、アプリケーション部15の起動が必要であれば、CPU14は制御信号18を電源制御部9に送り、アプリケーション部15(例えば、図1の温度センサ37)の電源を起動させることによって、アプリケーション処理を行う。
無線装置内の一連の処理完了後、CPU14は経路表を検索することにより、経路表に書き込まれている次の転送先の装置に、その転送先IDの呼び出し信号とそれに続いて動作情報が書き込まれている無線信号を送信する。送信後、転送先からの応答があった場合に、CPU14は制御信号19をRFスイッチ11に送ることにより、無線信号伝達経路を間欠受信部10に切り替える。また、制御信号18を電源制御部9に送ることにより、無線送受信部13、CPU14、アプリケーション部15への電力供給を停止させる。なお、アプリケーション部15についてはアプリケーション処理完了後に電力供給を停止してもよい。
図4を参照すると、間欠受信待ち時と、CPU、無線送受信部起動による通常無線通信時の消費電力の関係が示されている。間欠受信時にID呼び出し信号を受信し、その信号に含まれるIDが自身のIDであった場合、CPU、無線送受信部を起動することにより、消費電力が間欠受信待ち時に比べ増大することを示している。
図5を参照すると、各無線端末の受信および送信処理の流れを示すフローチャートが示されている。各無線装置33〜36は、電源起動後、ステップ20に示す間欠受信待ち状態にある。ステップ21で、各無線端末はID呼び出し信号を受信したら、ステップ22で、自身のIDであるかどうかを判断する。自身のIDでなければ、ステップ20の間欠受信待ち状態に戻る。自身のIDであった場合、ステップ23で、上で説明したように、無線送受信部およびCPUの電源を起動し、RFスイッチを切り替えることによって、通常の無線信号が受信できる状態に移行する。ステップ24で、各無線端末は通常の無線を受信後、ステップ25で無線信号に誤りがないかを検出し、誤りがあればステップ20の間欠受信待ち状態に戻る。誤りがない場合、ステップ26で通常無線信号情報を解析し、次の処理に進む。
ステップ27で、自無線装置がアプリケーション動作をすべき最終到達先でないならば、ステップ28で経路表を参照し、次の転送先無線装置に送信する。また、アプリケーション動作をすべき最終到達先であるなら、ステップ29でアプリケーション部を電源起動し、アプリケーション処理動作を行う。その後、アプリケーション部への電力供給を停止し、経路表を参照して、応答信号を返すべき無線装置IDを検索し、送信する。
最終到達先IDであるか、ないかにかかわらず、送信後はステップ30で、送信先無線装置からの応答を待ち、応答があればCPUの指示により、RFスイッチを制御して無線信号伝達経路を間欠受信部側にし、無線送受信部およびCPUへの電力供給を停止させ、ステップ20の間欠受信待ち状態に戻る。
また、一定回数再送しても、もしくは一定時間待っても、送信先無線装置からの応答がない場合には、送信を止め、応答があった場合と同様にステップ20の間欠受信待ち状態に戻る。
以上により、マルチホップ無線通信において、各無線装置は通常は間欠受信部のみを動作させて間欠受信待ちを行い、自身のID宛の無線信号が来たときのみ、CPUや無線送受部を起動させることによって受信待ち時の電力を削減し、無線装置の低消費電力化を図る。
次に、本システムによるデータ転送の一例として、図1において、基地局制御サーバ31が無線装置35に制御信号を送って、無線装置35につながる温度センサ37のデータを取得する動作を説明する。
基地局制御サーバ31は、基地局無線装置32に、無線装置35につながる温度センサ37のデータを取得するための制御信号39を送信する。基地局無線装置32(ID0)は、制御信号39を受信後、無線装置35に制御信号を転送するため、図2(b)の経路表を参照し、無線装置35(ID3)へ制御信号を転送する経路(0−1−3)における直下の無線装置である無線装置33(ID1)に制御信号40を送信する。その際、ID呼び出し信号部分のIDを1として送信する。制御信号40は無線装置34にも届いているが、IDが一致しないため、間欠受信待ち状態のままである。
無線装置33は、制御信号40のID呼び出し信号部分を受信すると、IDが1で一致するため、CPUおよび通常無線送受信部を起動し、制御信号40の通常信号部分を受信し、解析を行う。この際、通常信号部分に含まれる最終到達先IDは3であることを確かめる。そして、応答を基地局無線装置32に返した後、図2(c)に示す経路表を参照し、無線装置35(ID3)へ制御信号を転送する経路(0−1−3)における直下の無線装置である無線装置35(ID3)に制御信号41を送信する。
無線装置35は、無線装置33と同様に制御信号41を受信し、応答を無線装置33に返す。無線装置33はその応答を受信すると、CPUおよび通常無線送受信部を停止し、間欠受信待ち状態に戻る。
無線装置35は、制御信号41を解析し、最終到達先IDは3であること(すなわち、自無線装置であること)を確かめる。そこで、制御信号により、温度センサ37を起動し、その温度センサデータを取得する。データ取得後、温度センサ37を停止する(上述のように、間欠受信待ち状態に戻るときと同時でもよい)。そして、温度センサデータを含んだ応答信号を基地局制御サーバ31に送信するため、図2(e)に示す経路表を参照して、自無線装置(ID3)の直上の無線装置である無線装置33(ID1)に応答信号42を送信する。
以降、基地局無線装置32が応答信号43を受信するまで同様な送受信動作が繰り返される。なお、基地局無線装置32は、無線装置33〜36と同じように、間欠受信待ち技術を適用してもよいし(この場合、基地局制御サーバから制御信号、無線装置から応答信号を受信すると、間欠受信待ち状態が解除されるようになる)、基地局制御サーバ31と同じく電源が十分に取れる場所に配置されるのであれば、間欠受信待ち技術を用いなくてもよい。そして、最終的に基地局制御サーバ31は、応答信号44を受信することにより、温度センサ37のデータを取得する。
なお、図6に示すように、本発明は、任意のマルチホップ経路構成に適用できる。そして、基地局制御サーバがないような構成にも適用できる。また、本明細書に示した無線装置数には限定されない。さらに、本明細書に記したIDの付け方に限定されない。
また、図7に示すように、各無線装置につながるアプリケーションは、温度センサに限らず、各種センサ、各種アプリケーションでもあってもよい。
本発明の一実施形態の間欠受信待ち技術を用いたマルチホップ無線通信システムの構成を示した図である。 図1のシステムの各装置が保有するマルチホップデータ転送経路に関する情報である。 各無線装置の内部構成を示した図である。 各無線装置における、間欠受信待ち時、および、CPUと無線送受信部起動による通常無線通信時の消費電力の関係を示した図である。 各無線装置の受信および送信処理の流れを示すフローチャートである。 図1とは異なるマルチホップデータ転送経路の一例である。 各無線装置に、アプリケーションとして各種センサ、各種アプリケーションが設けられたマルチホップ無線通信システムの構成を示した図である。
符号の説明
8 電源
9 電源制御部
10 間欠受信部
11 RFスイッチ
12 アンテナ
13 無線送受信部
14 CPU
15 アプリケーション部
16 無線装置
17〜19 制御信号
20〜30 ステップ
31 基地局制御サーバ
32 基地局無線装置(ID0)
33 無線装置(ID1)
34 無線装置(ID2)
35 無線装置(ID3)
36 無線装置(ID4)
37 温度センサ
38 通信ケーブル
39〜41 制御信号
42〜44 応答信号
45 基地局無線装置
46〜53 無線装置
54 基地局制御サーバ
55 基地局無線装置(ID0)
56 無線装置(ID1)
57 無線装置(ID2)
58 無線装置(ID3)
59 無線装置(ID4)
60 通信ケーブル
61〜64 各種センサ及び各種アプリケーション

Claims (5)

  1. 基地局制御サーバによって制御される基地局無線装置と、分散配置された複数の無線装置との間で構築されたマルチホップデータ転送経路を用いて、前記基地局無線装置が所定の前記無線装置との間で無線通信を行うマルチホップ無線通信方法であって、
    前記基地局無線装置および前記無線装置には、それぞれ、自身がノードとして含まれるマルチホップデータ転送経路に関する経路情報を保有させ、
    前記基地局無線装置と前記所定の無線装置との間でやり取りされる無線通信データには、前記基地局無線装置および前記所定の無線装置のIDを含む通常無線信号に加え、間欠受信待ち状態にある特定の前記無線装置を起動するために用いられるID呼び出し信号が付加されたものとし、
    前記基地局無線装置または前記所定の無線装置は、前記経路情報を参照して、自身が始点または終点となっているマルチホップデータ転送経路において、その直下または直上の無線装置のIDを前記ID呼び出し信号に含めて、前記無線通信データを送信することとし、
    前記各無線装置は、
    前記無線通信データを受信すると、該無線通信データに含まれている前記ID呼び出し信号を解析し、前記ID呼び出し信号に自身のIDが含まれている場合にのみ、間欠受信待ち状態を解除するステップと、
    間欠受信待ち状態を解除すると、前記無線通信データに含まれている前記通常無線信号を解析し、該通常無線信号に含まれているIDが自身のIDではない場合、自身から当該IDを有する無線装置となる前記所定の無線装置または前記基地局無線装置までのマルチホップデータ転送経路における自身の直下または直上にノードとして含まれている無線装置のIDを前記経路情報から求め、このIDを前記ID呼び出し信号に含めたうえで、このIDを有する無線装置に前記無線通信データを転送するステップと、
    転送先の無線装置から応答信号を受信すると、間欠受信待ち状態に復帰するステップとを行なうマルチホップ無線通信方法。
  2. 前記基地局無線装置および前記所定の無線装置は、前記無線通信データを送信後、間欠受信待ち状態に復帰する、請求項1に記載の方法。
  3. マルチホップ無線通信システムで用いられる無線装置であって、
    自身がノードとして含まれるマルチホップデータ転送経路に関する経路情報を保有する手段と、
    前記経路情報を参照して、自身が始点または終点となっているマルチホップデータ転送経路においてその直下または直上の無線装置のIDを、間欠受信待ち状態にある特定の無線装置を起動するために用いられるID呼び出し信号に含め、該ID呼び出し信号を送信元および送信先のIDを含む通常無線信号に付加し、これらを無線通信データとして送信する手段と、
    前記無線通信データを受信すると、該無線通信データに含まれている前記ID呼び出し信号を解析し、前記ID呼び出し信号に自身のIDが含まれている場合にのみ、間欠受信待ち状態を解除する手段と、
    間欠受信待ち状態を解除すると、前記無線通信データに含まれている前記通常無線信号を解析し、該通常無線信号に含まれているIDが自身のIDではない場合、自身から当該IDを有する無線装置までのマルチホップデータ転送経路における自身の直下または直上にノードとして含まれている無線装置のIDを前記経路情報から求め、このIDを前記ID呼び出し信号に含めたうえで、このIDを有する無線装置に前記無線通信データを転送する手段と、
    転送先の無線装置から応答信号を受信すると、間欠受信待ち状態に戻す手段を有する無線装置。
  4. 前記無線通信データを送信後、間欠受信待ち状態に戻す手段をさらに有する、請求項3に記載の装置。
  5. 基地局制御サーバと、
    該基地局制御サーバによって制御され、請求項3または4に記載の無線装置によって構成される基地局無線装置と、
    分散配置され、前記基地局無線装置とマルチホップデータ転送経路によって結合されている、請求項3または4に記載の無線装置によって構成される複数の無線装置を有するマルチホップ無線通信システム。
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