JP4673796B2 - 間欠動作型マルチホップ通信方法、間欠動作型マルチホップ通信プログラム、無線ノードおよび間欠動作型マルチホップ通信システム - Google Patents
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Description
このような問題を解決する手段として、各無線ノードにおいて動作状態と休止状態とを交互に繰り返す間欠動作型マルチホップ通信システムが提示されている(例えば、特許文献1)。このような間欠動作型マルチホップ通信システムでは、自分の1つ前の送信元の無線ノードおよび1つ先である送信先の無線ノードと間欠動作の同期をとる必要がある。このような同期をとる方法として、例えば、特許文献1では、電波時計などの精度の高い時計を無線ノードに設けることで無線同士の同期を行っている。
図1は、本実施形態に係る間欠動作型マルチホップ通信システムの構成例を示す図である。
間欠動作型マルチホップ通信システム10は、複数の無線ノードからなる通信システムである。
各無線ノードには、図1に示すように上流と下流の区別があり、最下流の無線ノードである無線ノード4から、最上流の無線ノードである目的ノード8までの間には、データの中継点となる複数の無線ノード3から無線ノード1が存在する。
無線ノード4から送信されたデータは、無線ノード3,2,1を介して、目的ノード8までデータを送信する。
また、間欠動作型マルチホップ通信システム10は、別の経路として、無線ノード7,6,5を順次介して、最下流の無線ノードである無線ノード7から目的ノード8までデータを送信する経路もある。
なお、本明細書における無線経路は、一意に決定しているものとする。すなわち、目的ノード8以外の無線ノードは、どの無線ノードからデータを受信し、どの無線ノードへデータを送信するかが、予め決まっているものとする。
本明細書は、無線ノード4,3,2,1および目的ノード8の経路を中心に説明を行う。
無線ノード11は、図1における無線ノード1〜7に相当する無線ノードである。
無線ノード11は、隣接下流無線ノード12との通信を管理する下流用処理部20と、隣接上流無線ノード13との通信を管理する上流用処理部30とを備える。下流用処理部20と、上流用処理部30とはハード的に独立してもよいし、ハード的には独立ではないが、ソフト的に独立させてもよい。
下流用処理部20は、以下の機能を備える。
下流用受信部201は、隣接下流無線ノード12から送られるデータを受信する。
下流用送信部202は、隣接下流無線ノード12へ応答を送信する。
下流用休止タイマ203は、下流用受信部201および下流用送信部202が休止している期間(時間)をカウントする。
上流用受信部301は、隣接上流無線ノード13から送られる応答を受信する。
上流用送信部302は、隣接下流無線ノード12から送信されたデータを、隣接上流無線ノード13に送信する。
上流用休止タイマ303は、上流用受信部301および上流用送信部302が休止している期間(時間)をカウントする。
図1および図2を参照しつつ、図3に沿って第1実施形態にかかる間欠動作型マルチホップ通信システム10の処理について説明する。
図3は、第1実施形態に係る間欠動作型マルチホップ通信システムの処理の流れを示すシーケンス図である。なお、各無線ノード11における処理の詳細な説明は、図4を参照して後記する。
図3において、各無線ノード11の処理を示す縦線の左側は、下流用処理部20の動作を示し、右側は上流用処理部30の動作を示すものとする。
そして、図3において白抜きの矢印は、それぞれ隣接下流無線ノード12および隣接上流無線ノード13との通信の休止を示し、それ以外の部分は、通信が可能であることを示す。なお、後記する図6、図10および図13における図面の構成は、図3と同様である。
当該データを受信した無線ノード3の下流用処理部20は、受信したデータを上流用処理部30に送り、上流用処理部30は、送られたデータを取得する。
その後、無線ノード3の下流用送信部202は、無線ノード4に対して応答を送信する(S102)。
そして、無線ノード3の下流用休止タイマ203が作動し、無線ノード3の下流用処理部20は、無線ノード4との通信を予め設定された所定期間、休止する(S103)。
そして、無線ノード3から送られた応答を無線ノード4が受信すると、無線ノード4の上流用休止タイマ303が作動し、無線ノード4の上流用処理部30は、無線ノード3との通信を予め設定された所定期間、休止する(S104)。
そして、無線ノード3と同様に、無線ノード2は、下流用受信部201で無線ノード3から送られたデータを受信する。そして、データを受信した無線ノード2の下流用送信部202は、応答を無線ノード3に送信した(S106)後、無線ノード2の下流用処理部20は、無線ノード3との通信を予め設定された所定期間、休止する(S107)。
以下、ステップS101からステップS115と同様にして、データが無線ノード3〜無線ノード1を介して、目的ノード8まで送信され、無線ノード1の上流用処理部30は、目的ノード2との通信を予め設定された所定期間、休止する(S117〜S130)。
ちなみに、目的ノード8は、商用電源にて作動しているものとする。
次に、図2を参照しつつ、図4に沿って、各無線ノード11の処理の流れを説明する。
図4は、第1実施形態に係る各無線ノードの処理の流れを示すフローチャートである。
なお、図4において、ステップS201からステップS206は、下流用処理部20における処理であり、ステップS207からステップS212は、上流用処理部30における処理である。
無線ノード11の下流用処理部20が起動する(S201)。ここでの「起動」は、電源をONにしたときの起動と、後記する下流用受信部201および下流用送信部202における休止状態からの再起動を含むこととする。
下流用処理部20は、隣接下流無線ノード12からのデータの受信を待機する(S202)。
そして、下流用受信部201が、隣接下流無線ノード12から送信されたデータを受信する(S203)。
そして、下流用送信部202は、隣接下流無線ノード12に応答を送信する(S205)。
下流用処理部20は、隣接下流無線ノード12への応答の送信を契機として、下流用休止タイマ203を作動させ、予め設定されている所定期間、下流用受信部201および下流用送信部202を休止し、隣接下流無線ノード12との通信を休止する(S206)。所定期間経過した後、つまり下流用休止タイマ203がカウントする時間が、所定の時間になったとき、下流用処理部20は、ステップS201に処理を戻す。なお、このときのステップS201は、電源をONしたときの起動は含まない。
次に、上流用処理部30における処理を説明する。
ステップS207で、上流用処理部30が起動した後、上流用処理部30は、下流用処理部20から送られるデータの受信を待機する(図示せず)。そして、上流用処理部30は、ステップS204で下流用処理部20が送信してきたデータを取得し(S208)、上流用送信部302が、取得したデータを隣接上流無線ノード13へ送信する(S209)。
なお、ここでの「起動」は、電源をONにしたときの起動と、後記する上流用受信部301および上流用送信部302における休止状態からの再起動を含むこととする。
そして、上流用処理部30は、隣接上流無線ノード13からの応答を待機する(S210)。
上流用受信部301が、隣接上流無線ノード13からの応答を受信すると(S211)、この応答の受信を契機として、上流用処理部30は、上流用休止タイマ303を作動させ、予め設定されている所定期間、上流用受信部301および上流用送信部302を休止し、隣接上流無線ノード13との通信を休止する(S212)。
所定期間経過した後、つまり上流用休止タイマ303がカウントする時間が、所定の時間になったとき、上流用処理部30は、ステップS207へ処理を戻す。なお、このときのステップS207は、電源をONにしたときの起動は含まない。
以下、無線ノード11は、ステップS201からステップS212の処理を繰り返す。
第1実施形態では、無線ノード11を、隣接下流無線ノード12との通信を管理する下流用処理部20と、隣接上流無線ノード13との通信を管理する上流用処理部30とに分けた。
そして、下流用処理部20は、隣接下流無線ノード12からのデータを受信した後、当該隣接下流無線ノード12へ応答を送信する。そして、この応答の送信を契機として、隣接下流無線ノード12との通信を所定期間休止することで隣接下流無線ノード12との同期を可能にした。
さらに、上流用処理部30は、隣接上流無線ノード13へデータを送信した後、当該隣接上流無線ノード13から送信される応答を受信し、この応答の受信を契機として、隣接上流無線ノード13との通信を所定期間休止することで隣接上流無線ノード13との同期を可能にした。
つまり、下流用処理部20と、上流用処理部30とがそれぞれ個別に隣接下流無線ノード12と、隣接上流無線ノード13との応答の送受信を契機として同期を行うことで、電波時計などの精度の高い時計を用いなくても隣接するノードとの同期を取ることが可能となる。
次に、本発明に係る第2実施形態について、説明する。
第2実施形態では、無線ノードの休止期間を補正する方法について記述する。
なお、本実施形態ならびに後記する第3実施形態、第4実施形態において、第1実施形態と同様の要素については、同一の符号を付し、説明を省略する。
図5は、第2実施形態に係る無線ノードの構成を示す機能ブロック図である。
無線ノード11aは、図1における無線ノード1〜7に相当する第2実施形態の無線ノードであり、隣接下流無線ノード12aとの通信を管理する下流用処理部20aと、隣接上流無線ノード13aとの通信を管理する上流用処理部30aとを備える。
第2実施形態の無線ノード11aが、第1実施形態の無線ノード11(図2参照)と異なる点は、以下に記載する箇所である。
下流用休止タイマ制御部204は、下流用処理部20aに備えられ、送信されたデータにタイマ制御情報が付加されているか否かを判定し、休止期間の調節などを行う。
周波数探索部304は、上流用処理部30aに備えられ、当該無線ノード11aが通信に使用している周波数と同一の周波数が、他の無線ノード11aによって、使用されているか否かを探索する。
タイマ制御情報判定部305は、上流用処理部30aに備えられ、下流用処理部20aから送られたデータにタイマ制御情報が付加されているか否かを判定する。
タイマ監視部306は、上流用処理部30aに備えられ、下流用休止タイマ203作動、つまり下流用受信部201および下流用送信部202の休止開始から予め設定された所定期間(Δt)経過したか否かを判定する。
タイマ制御情報処理部307は、上流用処理部30aに備えられ、データへのタイマ制御情報の付加、またはデータからのタイマ制御情報の削除などを行う。
そして、上流用休止タイマ制御部308は、上流用処理部30aに備えられ、上流用受信部301および上流用送信部302の休止期間の調節などを行う。
マルチホップ通信システムの無線ノードは、隣接上流無線ノードへのデータの送信を行う際に、自ノードが使用している周波数と同一の周波数を使用している他の無線ノードや、無線機器が存在するか否かを探索する。同一の周波数を使用している他の無線ノードや、無線機器が存在するときは、この同一の周波数を使用している無線ノードや、無線機器が当該周波数の使用を終了するまで、送信を待機する。このため、実際の運用では、下流用受信部および下流用送信部の休止期間と、上流用受信部および上流用送信部の休止期間との間にずれが生じる。そして、無線ノードの経由を重ねるにつれ、このようなずれは、大きくなる。このようにずれが大きくなってしまうと、マルチホップ通信システムにおける無線ノード間の同期がとれなくなってしまう。このため、下流用受信部および下流用送信部の休止期間と、上流用受信部301および上流用送信部の休止期間との補正が必要となる。
図5を参照しつつ、図6に沿って、第2実施形態に係る間欠動作型マルチホップ通信システムの処理を説明する。
図6は、第2実施形態に係る間欠動作型マルチホップ通信システムの処理の流れを示すシーケンス図である。
なお、第2実施形態における各無線ノード1〜4の詳細な動作は、図7を参照して後記する。
ステップS301およびステップS307は、第1実施形態(図3)のステップS104に相当し、ステップS302およびステップS306は、第1実施形態(図3)のステップS103に相当する。そして、ステップS304は、ステップS101に相当し、ステップS305は、ステップS102に相当する。
本実施形態では、無線ノード3において、データにタイマ制御情報が付加されたとする。
データにタイマ制御情報を付加した無線ノード3の上流用処理部30aは、無線ノード2に対して、このタイマ制御情報を付加したデータ(データ+タイマ制御情報)を無線ノード2に送信する(S308)。
次に、無線ノード3の上流用処理部30aは、デフォルトの休止期間を所定期間(Δt)短くした補正休止期間、無線ノード2との通信を休止する(S311)。
それ以降、第1実施形態と同様にして、無線ノード2から目的ノード8まで、データが送信される(S312〜S318)。
次に、図5を参照しつつ、図7および図8に沿って第2実施形態における無線ノード11aの処理を説明する。
図7は、第2実施形態に係る無線ノードの下流用処理部における処理の流れを示すフローチャートであり、図8は、第2実施形態に係る無線ノードの上流用処理部における処理の流れを示すフローチャートである。
まず、図7に沿って、下流用処理部20aにおける処理を説明する。
ステップS201で、下流用処理部20aが起動した後、下流用処理部20aは、データまたはタイマ制御情報が付加されたデータ(データ(+タイマ制御情報))の受信を待機する(S401)。
そして、下流用受信部201は、データまたはタイマ制御情報が付加されたデータを受信する(S402)。
そして、下流用処理部20aは、受信したデータまたはタイマ制御情報が付加されたデータを上流用処理部30aへ送る(S403)。
次に、下流用送信部202は、応答を隣接下流無線ノード12aへ送信する(S205)。
判定の結果、タイマ制御情報が付加されていない場合(S404→No)、下流用休止タイマ203が作動して、デフォルトの休止期間、下流用受信部201および下流用送信部202を休止して、隣接下流無線ノード12aとの通信を休止する(S405)。
判定の結果、タイマ制御情報が付加されている場合(S404→Yes)、下流用休止タイマ制御部204は、予め定めてある期間(例えばΔt)、休止期間を短縮した補正休止期間だけ下流用受信部201および下流用送信部202を休止するよう下流用休止タイマ203の設定を変更する。その後、下流用休止タイマ203が作動して、下流用受信部201および下流用送信部202を補正休止期間、休止して、隣接下流無線ノード12aとの通信を休止する(S406)。
次に、図8に沿って、上流用処理部30aにおける処理を説明する。
上流用処理部30aが、ステップS403で下流用処理部20aから送られたデータまたはタイマ制御情報が付加されたデータを取得した(S407)後、周波数探索部304が、自ノードが使用している周波数と同一の周波数を使用している、他の無線ノード11aや電子機器が存在するか否か、すなわち自ノードが使用している周波数と同一の周波数が使用されているか否かを探索し、判定する(S408)。
判定の結果、同一の周波数が使用されていると判定された場合(S408→Yes)、上流用処理部30aは、予め定められている所定期間待機し(S409)、ステップS408の処理へ戻る。
判定の結果、タイマ制御情報が付加していないと判定された場合(S410→No)、下流用休止タイマ203を監視しているタイマ監視部306が、ステップS405またはステップS406(図7参照)から予め定められた所定期間(Δt)経過したか否か、すなわち下流用休止タイマ203の作動開始時刻からΔt以上経過したか否かを判定する(S411)ことによって、ステップS406またはステップS407の休止の開始時刻から、後記するステップS416のデータまたはタイマ制御情報が付加されたデータの送信の時刻との差が、予め定められた所定値以上か否かを判定する。
判定の結果、下流用休止タイマ203の作動開始からΔt以上経過していないと判定された場合(S411→No)、上流用処理部30aは、ステップS416へ処理を進める。
判定の結果、下流用休止タイマ203作動開始からΔt以上経過していると判定された場合(S411→Yes)、タイマ制御情報処理部307がタイマ制御情報を生成し、生成したタイマ制御情報をデータに付加し(S412)、上流用処理部30aが、休止期間の補正を行うことを示すフラグを、例えばメモリ上にたて(S413)、ステップS416へ処理を進める。
ステップS410の判定の結果、データにタイマ制御情報が付加していると判定された場合(S410→Yes)、タイマ監視部306が、ステップS411と同様に、下流用休止タイマ203作動開始時刻からからΔt以上経過したか否かを判定する(S414)、すなわち下流用休止タイマ203作動開始の時刻と、後記するステップS416のデータまたはタイマ制御情報が付加されたデータの送信の時刻との差が、予め定められた所定値以上か否かを判定する。
判定の結果、下流用休止タイマ203の作動開始からΔt以上経過していると判定された場合(S414→Yes)、上流用処理部30aは、ステップS413へ処理を進める。
判定の結果、下流用休止タイマ203作動開始からΔt以上経過していないと判定された場合(S414→No)、タイマ制御情報処理部307は、データに付加されているタイマ制御情報を削除する(S415)。
そして、上流用送信部302が、データまたはタイマ制御情報が付加しているデータを隣接上流無線ノード13aへ送信し(S416)、上流用処理部30aは、隣接上流無線ノード13aからの応答を待機する(S210)。
判定の結果、フラグがたっていない場合(S417→No)、上流用休止タイマ303が作動して、上流用処理部30aは、デフォルトの休止期間、上流用受信部301および上流用送信部302を休止して、隣接上流無線ノード13aとの通信を休止する(S418)。
判定の結果、フラグがたっている場合(S417→Yes)、上流用休止タイマ制御部308は、予め定めてある期間(例えばΔt)、休止期間を短縮した補正休止期間だけ上流用受信部301および上流用送信部302を休止するよう上流用タイマの設定を変更する。その後、上流用休止タイマ303が作動して、上流用処理部30aは、補正休止期間、上流用受信部301および上流用送信部302を休止して、隣接上流無線ノード13aからのデータの受信を休止する(S419)。
第2実施形態では、上流用処理部30aが、下流用タイマを監視し、上流用タイマの設定を変更することによって、下流用受信部201および下流用送信部202の休止期間と、上流用受信部301および上流用送信部302の休止期間とのずれを補正した。
このようにすることで、下流用受信部201および下流用送信部202の休止期間と、上流用受信部301および上流用送信部302の休止期間との同期を安定させることができる。
次に、本発明に係る第3実施形態について、説明する。
第3実施形態では、通信経路の一部に障害が生じ、データ化けが生じた場合でも、正しく通信を行う方法について記述する。
なお、第3実施形態と、後記する第4実施形態とにおいては、応答は、データが正しく受信されたことを通知する肯定応答と、データが正しく受信されていないことを通知する否定応答とに分かれ、単に応答と記載するときは、肯定応答または否定応答のどちらかであることとする。
図9は、第3実施形態に係る無線ノードの構成を示す機能ブロック図である。
無線ノード11bは、図1における無線ノード1〜7に相当する第3実施形態の無線ノードであり、隣接下流無線ノード12bとの通信を管理する下流用処理部20bと、隣接上流無線ノード13bとの通信を管理する上流用処理部30bとを備える。
第3実施形態の無線ノード11bが、第1実施形態の無線ノード11(図2参照)と異なる点は、以下に記載する点である。
データチェック部205は、下流用処理部20bに備えられ、隣接下流無線ノード12bから送信されたデータがデータ化けなどしていないか否かを判定する。
応答判定部309は、上流用処理部30bに備えられ、受信した応答が、後記して説明する肯定応答か否定応答か否かを判定する。
図10は、第3実施形態に係る間欠動作型マルチホップ通信システムの処理の流れを示すシーケンス図である。
なお、第3実施形態における各無線ノード1〜4の詳細な動作は、図11を参照して後記する。
図10では、無線ノード2と無線ノード1との間で、データ化けが生じた場合について説明する。
ステップS501からステップS508までは、それぞれ第1実施形態(図3)のステップS101からステップS108と同様である。
無線ノード2の上流用処理部30bが、無線ノード1へデータを送信し(S509)、無線ノード1の下流用処理部20bが、送信されたデータにデータ化けなどの異常を認めた場合、無線ノード1の下流用処理部20bは、無線ノード2へ否定応答を送信する(S510)。
否定応答を受信した無線ノード2の上流用処理部30bは、無線ノード1へデータを再び送信する(S511)。
無線ノード1は、ステップS503で送信されたデータが正常であると認めた場合、無線ノード2へ肯定応答を送信する(S512)と同時に、無線ノード1の下流用処理部20bは、無線ノード2との通信を、予め設定しておいた所定期間休止する(S513)。
そして、肯定応答を受信した無線ノード2の上流用処理部30bは、無線ノード1との通信を予め設定しておいた所定期間休止させる(S514)。
次に、図9を参照しつつ、図11に沿って第3実施形態における無線ノード11bの処理を説明する。
図11は、第3実施形態に係る無線ノードの処理の流れを示すフローである。
なお、図11において、ステップS201からステップS206は、下流用処理部20bにおける処理であり、ステップS207からステップS212は、上流用処理部30bにおける処理である。
ステップS203で、隣接下流無線ノード12bからデータを受信した後、データチェック部205が、データをチェックし(S601)、その結果、データが異常であるか否かを判定する(S602)。ここで、データが異常であるとは、例えばデータにデータ化けが生じていることなどである。
判定の結果、データが異常ではないと判定された場合(S602→No)、下流用処理部20bは、ステップS204へ処理を進める。
判定の結果、データが異常であると判定された場合(S602→Yes)、下流用処理部20bは、隣接下流無線ノード12bへの否定応答を生成し、生成した否定応答を下流用送信部202が、隣接下流無線ノード12bへ送信し(S603)、下流用処理部20bは、ステップS202へ処理を戻す。
ステップS204で、下流用処理部20bが、上流用処理部30bへデータを送った後、下流用送信部202は、隣接下流無線ノード12bへ肯定応答を送信する(S604)。
次に、上流用処理部30bにおける処理を説明する。
ステップS211で、上流用受信部301が、隣接上流無線ノード13bから送信された応答を受信した後、応答判定部309が、受信した応答が肯定応答であるか否かを判定する(S605)。
判定の結果、肯定応答ではない、すなわち否定応答であると判定された場合(S605→No)、上流用処理部30bは、ステップS209に処理を戻し、上流用送信部302が、データを隣接上流無線ノード13bへ送信する。すなわち、隣接上流無線ノード13bへデータを再送信する。
判定の結果、肯定応答であると判定された場合(S605→Yes)、上流用処理部30bは、ステップS212へ処理を進める。
第3実施形態では、下流用処理部20bが、送信されたデータをチェックして、データ化けなどの異常が生じていた場合、隣接下流無線ノード12bにデータの再送信を促す否定応答を送信する。
このようにすることで、通信経路の一部に障害が生じ、無線ノード11bへ送信されたデータに、データ化けなどの異常が生じても、データを再送信することで、安定したデータ通信が可能となる。
次に、本発明に係る第4実施形態について、説明する。
第4実施形態では、通信経路の一部に障害が生じ、データの受信に失敗した場合でも、正しく通信を行う方法について記述する。
無線ノード11cは、図1における無線ノード1〜7に相当する第4実施形態の無線ノードであり、隣接下流無線ノード12cとの通信を管理する下流用処理部20cと、隣接上流無線ノード13cとの通信を管理する上流用処理部30cとを備える。
第4実施形態の無線ノード11cが、第1実施形態の無線ノード11(図2参照)と異なる点は、以下に記載する箇所である。
経過時間判定部206,310は、下流用処理部20cおよび上流用処理部30cに備えられ、データまたは応答受信の待機時間が予め定められた所定時間以上経過しているか否かを判定する。
バッファリング判定部207は、下流用処理部20cに備えられ、否定応答が、メモリなどにバッファリングされているか否かを判定する。
応答判定部309は、上流用処理部30cに備えられ、第3実施形態と同様、受信した応答が肯定応答か、否定応答かを判定する。
アドレス判定部311は、上流用処理部30cに備えられ、受信した否定応答に含まれるアドレスが自ノードのアドレスであるか否かを判定する。
次に、図12を参照しつつ、図13に沿って、第4実施形態に係る間欠動作型マルチホップ通信システムの処理を説明する。
図13は、第4実施形態に係る間欠動作型マルチホップ通信システムの処理の流れを示すシーケンス図である。
なお、第4実施形態における各無線ノード11cの詳細な動作は、図14および図15を参照して後記する。
また、図13では、送受信されるデータをデータa、データbおよびデータcとして、区別することとする。
そして、データaに対する肯定応答を肯定応答a、否定応答を否定応答aとする。データbおよびデータcについても同様である。そして、第1実施形態(図3)の応答は、本実施形態の肯定応答に相当するものとする。
そして、無線ノード1の下流用処理部20cが、無線ノード2から送信されたデータaの受信に失敗した場合(S709)、無線ノード1の下流用処理部20cは、応答を返すことはないので、応答なし(S710)となる。そして、無線ノード1は、予め定められた所定時間待機しても無線ノード2からのデータの受信がないとき、無線ノード1の下流用処理部20cは、無線ノード2との通信を休止する(S711)。
そして、無線ノード2の下流用処理部20cは、送られた否定応答をバッファリングする(図示せず)。
ステップS718で送信されたデータbを受信した無線ノード2の下流用処理部20cは、無線ノード2の下流用処理部20cの通信が、休止状態であれば、再起動を待機し、休止状態でなければ、バッファリングしている否定応答aを無線ノード3に送信する(S719)。そして、肯定応答bを無線ノード3に送信する(S720)。否定応答aを送信された無線ノード3の上流用処理部30cは、下流用処理部20cに否定応答aを送り、無線ノード3の下流用処理部20cは否定応答aをバッファリングする。
以降、第1実施形態と同様にして、データbが無線ノード2から目的ノード8まで送信される(S721〜S729)。ここで、ステップS721〜S729は、それぞれ第1実施形態(図3)のステップS107〜ステップS115に相当する。
データcを受信した無線ノード3の下流用処理部20cは、無線ノード3の下流用処理部20cの通信が休止状態であれば、再起動を待機し、休止状態でなければ、バッファリングされている否定応答aを無線ノード4に送信する(S731)。そして、無線ノード3の下流用処理部20cは、肯定応答cを無線ノード4へ送信する(S732)。
以降、第1実施形態と同様にして、データcが無線ノード3〜目的ノード8まで送信される(S733〜S745)。ここで、ステップS733〜S745は、それぞれ第1実施形態(図3)のステップS103〜ステップS115に相当する。
そして、否定応答を受信した無線ノード4の上流用処理部30cは、否定応答に含まれるデータ番号を基に、データaを上流の無線ノード3に送信し、以降、第1実施形態と同様にして無線ノード4〜目的ノード8まで、データaが送信される(S746〜S760)。ここで、ステップS746〜S760は、それぞれ第1実施形態(図3)のステップS101〜ステップS115に相当する。
次に、図12を参照しつつ、図14および図15に沿って第4実施形態における無線ノード11cの処理を説明する。
図14は、第4実施形態に係る無線ノードの下流用処理部における処理の流れを示すフローチャートであり、図15は、第4実施形態に係る無線ノードの上流用処理部における処理の流れを示すフローチャートである。
まず、図14に沿って、下流用処理部20cにおける処理を説明する。
下流用処理部20cの経過時間判定部206は、データ受信の待機時間が予め設定された所定時間、経過したか否かを判定する(S801)。
判定の結果、所定時間経過していた場合(S801→Yes)、下流用処理部20cは、ステップS206へ処理を進める。
判定の結果、所定時間経過する前に下流用受信部201が、データを受信した(S203)場合(S801→No)、下流用処理部20cは、ステップS204へ処理を進める。
そして、ステップS204の処理の後、否定応答が、例えばメモリなどにバッファリングされているか否かを、バッファリング判定部207が、判定する(S802)。否定応答のバッファリングについては、後記して説明する。
ステップS802の判定の結果、否定応答が、バッファリングされていないと判定された場合(S802→No)、下流用処理部20cは、下流用送信部202が休止状態であるか否かを判定し、休止状態であれば、下流用送信部202の再起動を待機し、休止状態でなければ、下流用送信部202が、肯定応答を隣接下流無線ノード12cへ送信する(S803)。
ステップS802の判定の結果、否定応答が、バッファリングされていると判定された場合(S802→Yes)、下流用処理部20cは、下流用送信部202が休止状態であるか否かを判定し、休止状態であれば下流用送信部202の再起動を待機し、休止状態でなければ、下流用送信部202は、バッファリングされている否定応答を隣接下流無線ノード12cへ送信し(S804)、下流用処理部20cは、ステップS803へ処理を進める。
経過時間判定部310は、隣接上流無線ノード13cからの応答の待機時間が予め設定された所定時間、経過したか否かを判定する(S805)。
判定の結果、所定時間経過する前に応答を受信した(S211)場合(S805→No)、上流用処理部30cは、ステップS807へ処理を進める。
判定の結果、所定時間経過していた場合(S805→Yes)、上流用処理部30cは、最下流の無線ノード11cのアドレスと、データを一意に識別するデータ番号とを含んだ否定応答を生成し、下流用処理部20cへ生成した否定応答を送った(S806)後、ステップS212へ処理を進める。
判定の結果、肯定応答である場合(S807→Yes)、上流用休止タイマ303が作動して、予め設定された休止期間、上流用受信部301および上流用送信部302を休止して、隣接上流無線ノード13cとの通信を休止する(S212)。
判定の結果、肯定応答ではない場合、すなわち否定応答である場合(S807→No)、上流用処理部30cは、ステップS808へ処理を進める。
ステップS808では、アドレス判定部311が、受信した応答(否定応答)の宛先が、自ノードのアドレスであるか否かを判定する。
否定応答のアドレスが、自ノードのアドレスであった場合(S808→Yes)、上流用処理部30cは、否定応答に含まれるデータ番号を基に、再送信するデータを選択する。そして、上流用処理部30cは、ステップS209の処理に戻り、選択したデータを隣接上流無線ノード13cへ送信することによって、データを再送信する。
ステップS808の判定の結果、否定応答に含まれる宛先が自ノードのアドレスではない場合(S808→No)、上流用処理部30cは、下流用処理部20cへ受信した否定応答を送り(S809)、否定応答を送られた下流用処理部20cは、例えばメモリなどに否定応答をバッファリングする(図示せず)。
例えば最も近い下流の無線ノード11cや、ある特定の無線ノード11cに再送信を要求してもよい。すなわち、否定応答に含まれるアドレスを、最も近い下流の無線ノード11cのアドレスや、特定の無線ノード11cのアドレスにしてもよい。この場合、各無線ノード11cは、受信したデータを記憶しておく必要がある。
第4実施形態では、下流用処理部20cが、所定時間内に隣接下流無線ノード12cからデータを受信したか否かを監視する。そして、所定時間以内にデータが受信されなかった場合、通信経路の異常などによって、データの送信が途絶したと下流用処理部20cが判定し、下流用処理部20cは、最下流ノードまたは特定のノードにデータを再送信することを要求する否定応答を送信する。
このようにすることで、通信経路の一部に障害が生じ、データの送信が途絶しても、データを再送信することで、安定したデータ通信が可能となる。
また、図2、図5、図9および図12に示す各部は、図示しない記憶装置に格納されている間欠動作型マルチホップ通信プログラムが、CPUによって実行されることによって、具現化される。
8 目的ノード
10 間欠動作型マルチホップ通信システム
12,12a,12b,12c 隣接下流無線ノード
13,13a,13b,13c 隣接上流無線ノード
20,20a,20b,20c 下流用処理部
30,30a,30b,30c 上流用処理部
201 下流用受信部
202 下流用送信部
203 下流用休止タイマ
204 下流用休止タイマ制御部
205 データチェック部
206,310 経過時間判定部
207 バッファリング判定部
301 上流用受信部
302 上流用送信部
303 上流用休止タイマ
304 周波数探索部
305 タイマ制御情報判定部
306 タイマ監視部
307 タイマ制御情報処理部
308 上流用休止タイマ制御部
309 応答判定部
311 アドレス判定部
Claims (13)
- 間欠動作を行う複数の無線ノードを有する間欠動作型マルチホップ通信システムの無線ノードにおける間欠動作型マルチホップ通信方法であって、
前記無線ノードは、他の無線ノードのうち、隣接する下流ノードである隣接下流ノードとの通信を管理する下流用処理部と、他の無線ノードのうち、隣接する上流ノードである隣接上流ノードとの通信を管理する上流用処理部とを含んでなり、
前記下流用処理部は、
前記隣接下流ノードから、タイマ制御情報が付加されたデータを受信すると、
前記上流用処理部に、当該タイマ制御情報が付加されたデータを送り、
前記隣接下流ノードに、応答を送信し、
デフォルトの休止期間より短縮された休止期間、前記隣接下流ノードとの通信を休止し、
前記上流用処理部は、
前記下流用処理部から、前記タイマ制御情報が付加されたデータを取得すると、
前記下流用処理部における前記休止の開始時刻を監視し、
前記休止の開始時刻と、前記データの送信の時刻との差が、予め定められた所定値以上である場合、
前記タイマ制御情報が付加されたデータを前記隣接上流ノードの下流用処理部に送信し、
前記隣接上流ノードから、応答を受信すると、
前記デフォルトの休止期間より短縮された休止期間、前記隣接上流ノードとの通信を休止する
ことを特徴とする間欠動作型マルチホップ通信方法。 - 前記下流用処理部は、
前記隣接下流ノードから、タイマ制御情報が付加されていないデータを受信すると、
前記上流用処理部に、当該タイマ制御情報が付加されていないデータを送り、
前記隣接下流ノードに、応答を送信し、
前記デフォルトの休止期間、前記隣接下流ノードとの通信を休止する
ことを特徴とする請求項1に記載の間欠動作型マルチホップ通信方法。 - 前記上流用処理部は、
前記下流用処理部から、前記タイマ制御情報が付加されていないデータを取得すると、
前記下流用処理部における前記休止の開始時刻を監視し、
前記休止の開始時刻と、前記データの送信の時刻との差が、予め定められた所定値以上である場合、
前記休止期間を短縮する旨の情報を含むタイマ制御情報を生成し、前記生成したタイマ制御情報を前記下流用処理部から取得したデータに付加し、前記タイマ制御情報が付加されたデータを前記隣接上流ノードの下流用処理部に送信し、
前記休止の開始時刻と、前記データの送信の時刻との差が、予め定められた所定値未満である場合、
前記タイマ制御情報が付加されていないデータを前記隣接上流ノードの下流用処理部に送信し、
前記隣接上流ノードから、応答を受信すると、
前記デフォルトの休止期間より短縮された休止期間、前記隣接上流ノードとの通信を休止する
ことを特徴とする請求項1に記載の間欠動作型マルチホップ通信方法。 - 前記上流用処理部は、
前記下流用処理部から、前記タイマ制御情報が付加されているデータを取得すると、
前記下流用処理部における前記休止の開始時刻を監視し、
前記休止の開始時刻と、前記データの送信の時刻との差が、予め定められた所定値未満である場合、
前記タイマ制御情報が付加されているデータから、前記タイマ制御情報を削除し、
タイマ制御情報が削除された前記データを前記隣接上流ノードの下流用処理部に送信し、
前記隣接上流ノードから、応答を受信すると、
前記デフォルトの休止期間より短縮された休止期間、前記隣接上流ノードとの通信を休止する
ことを特徴とする請求項1に記載の間欠動作型マルチホップ通信方法。 - 前記下流用処理部は、
前記隣接下流ノードから送信されるデータが異常であるか否かを判定し、
前記データが異常であると判定した場合、前記隣接下流ノードの上流用処理部に、前記データの再送信を促す否定応答を送信し、
前記否定応答を受信した前記上流用処理部は、
前記隣接上流ノードへ前記データを再送信することを特徴とする請求項1に記載の間欠動作型マルチホップ通信方法。 - 前記上流用処理部は、
前記データの送信を行った後、前記応答を予め定めてある所定時間受信しなかった場合、
特定の下流無線ノードのアドレスと、前記データを一意に識別するデータ番号とを含んだ否定応答を生成し、
前記生成した否定応答を前記下流用処理部に送り、
前記下流用処理部は、
前記送られた否定応答を前記隣接下流ノードの上流用処理部に送信し、
前記上流用処理部は、
前記送信された否定応答に含まれるアドレスが自ノードのアドレスであった場合、
前記否定応答に含まれるデータ番号に該当するデータを、前記隣接上流ノードの下流用処理部へ送信し、
前記送信された否定応答に含まれるアドレスが自ノードのアドレスではない場合、
前記下流用処理部に、前記否定応答を送り、
前記下流用処理部は、
前記送られた否定応答を、さらに隣接下流ノードの上流用処理部へ送信することを特徴とする請求項1に記載の間欠動作型マルチホップ通信方法。 - 間欠動作を行う複数の無線ノードを有する間欠動作型マルチホップ通信システムの無線ノードにおける間欠動作型マルチホップ通信方法であって、
前記無線ノードは、他の無線ノードのうち、隣接する下流ノードである隣接下流ノードとの通信を管理する下流用処理部と、他の無線ノードのうち、隣接する上流ノードである隣接上流ノードとの通信を管理する上流用処理部とを含んでなり、
前記下流用処理部は、
前記隣接下流ノードから、タイマ制御情報が付加されたデータを受信すると、
前記隣接下流ノードに、応答を送信し、
デフォルトの休止期間より短縮された休止期間、前記隣接下流ノードとの通信を休止し、
前記上流用処理部は、
前記下流用処理部における前記休止の開始時刻を監視し、
前記休止の開始時刻と、前記データの送信の時刻との差が、予め定められた所定値以上である場合、
前記タイマ制御情報が付加されたデータを前記隣接上流ノードに送信し、
前記隣接上流ノードから、応答を受信すると、
前記デフォルトの休止期間より短縮された休止期間、前記隣接上流ノードとの通信を休止する
ことを特徴とする間欠動作型マルチホップ通信方法。 - 間欠動作を行う複数の無線ノードを有する間欠動作型マルチホップ通信システムにおける間欠動作型マルチホップ通信方法であって、
前記無線ノードは、他の無線ノードのうち、隣接する下流ノードである隣接下流ノードとの通信を管理する下流用処理部と、他の無線ノードのうち、隣接する上流ノードである隣接上流ノードとの通信を管理する上流用処理部とを含んでなり、
前記下流用処理部は、
前記隣接下流ノードから、タイマ制御情報が付加されたデータを受信すると、
前記上流用処理部に、当該タイマ制御情報が付加されたデータを送り、
前記隣接下流ノードに、応答を送信し、
デフォルトの休止期間より短縮された休止期間、前記隣接下流ノードとの通信を休止し、
前記上流用処理部は、
前記下流用処理部から、前記タイマ制御情報が付加されたデータを取得すると、
前記下流用処理部における前記休止の開始時刻を監視し、
前記休止の開始時刻と、前記データの送信の時刻との差が、予め定められた所定値以上である場合、
前記タイマ制御情報が付加されたデータを前記隣接上流ノードの下流用処理部に送信し、
前記隣接上流ノードから、応答を受信すると、
前記デフォルトの休止期間より短縮された休止期間、前記隣接上流ノードとの通信を休止する
ことを特徴とする間欠動作型マルチホップ通信方法。 - 請求項1から請求項8に記載の間欠動作型マルチホップ通信方法を、コンピュータに実行させることを特徴とする間欠動作型マルチホップ通信プログラム。
- 間欠動作を行う複数の無線ノードを有する間欠動作型マルチホップ通信システムの無線ノードであって、
前記無線ノードは、他の無線ノードのうち、隣接する下流ノードである隣接下流ノードとの通信を管理する下流用処理部と、他の無線ノードのうち、隣接する上流ノードである隣接上流ノードとの通信を管理する上流用処理部とを含んでなり、
前記下流用処理部は、
前記隣接下流ノードから、タイマ制御情報が付加されたデータを受信すると、
前記上流用処理部に、当該タイマ制御情報が付加されたデータを送り、
前記隣接下流ノードに、応答を送信し、
デフォルトの休止期間より短縮された休止期間、前記隣接下流ノードとの通信を休止し、
前記上流用処理部は、
前記下流用処理部から、前記タイマ制御情報が付加されたデータを取得すると、
前記下流用処理部における前記休止の開始時刻を監視し、
前記休止の開始時刻と、前記データの送信の時刻との差が、予め定められた所定値以上である場合、
前記タイマ制御情報が付加されたデータを前記隣接上流ノードの下流用処理部に送信し、
前記隣接上流ノードから、応答を受信すると、
前記デフォルトの休止期間より短縮された休止期間、前記隣接上流ノードとの通信を休止する
ことを特徴とする無線ノード。 - 前記下流用処理部は、
前記隣接下流ノードから送信されるデータが異常であるか否かを判定し、
前記データが異常であると判定した場合、前記隣接下流ノードの上流用処理部に、前記データの再送信を促す否定応答を送信する機能をさらに有し、
前記否定応答を受信した前記上流用処理部は、
前記隣接上流ノードへ前記データを再送信する機能をさらに有することを特徴とする請求項10に記載の無線ノード。 - 前記下流用処理部は、
前記上流用処理部から送られた、特定の下流無線ノードのアドレスと、前記データを一意に識別するデータ番号とを含んだ否定応答を前記隣接下流ノードの上流用処理部に送信する機能をさらに有し、
前記上流用処理部は、
前記データの送信を行った後、前記隣接上流ノードからの応答を予め定めてある所定時間受信しなかった場合、
前記否定応答を生成し、
前記生成した否定応答を前記下流用処理部に送り、
前記隣接下流ノードから送信された否定応答に含まれるアドレスが自ノードのアドレスであった場合、
前記否定応答に含まれるデータ番号に該当するデータを、前記隣接上流ノードの下流用処理部へ送信し、
前記送信された否定応答に含まれるアドレスが自ノードのアドレスではない場合、
前記下流用処理部に、前記否定応答を送る機能をさらに有することを特徴とする請求項10に記載の無線ノード。 - 間欠動作を行う複数の無線ノードを有する間欠動作型マルチホップ通信システムであって、
前記無線ノードは、他の無線ノードのうち、隣接する下流ノードである隣接下流ノードとの通信を管理する下流用処理部と、他の無線ノードのうち、隣接する上流ノードである隣 接上流ノードとの通信を管理する上流用処理部とを含んでなり、
前記下流用処理部は、
前記隣接下流ノードから、タイマ制御情報が付加されたデータを受信すると、
前記上流用処理部に、当該タイマ制御情報が付加されたデータを送り、
前記隣接下流ノードに、応答を送信し、
デフォルトの休止期間より短縮された休止期間、前記隣接下流ノードとの通信を休止し、
予め定められた休止期間、前記隣接下流ノードとの通信を休止する機能を有し、
前記上流用処理部は、
前記下流用処理部から、前記タイマ制御情報が付加されたデータを取得すると、
前記下流用処理部における前記休止の開始時刻を監視し、
前記休止の開始時刻と、前記データの送信の時刻との差が、予め定められた所定値以上である場合、
前記タイマ制御情報が付加された前記データを前記隣接上流ノードの下流用処理部に送信し、
前記隣接上流ノードから、応答を受信すると、
前記デフォルトの休止期間より短縮された休止期間、前記隣接上流ノードとの通信を休止する
ことを特徴とする間欠動作型マルチホップ通信システム。
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