JP5670955B2 - 通信システム、端末、中継装置、通信方法、および、コンピュータ・プログラム - Google Patents

通信システム、端末、中継装置、通信方法、および、コンピュータ・プログラム Download PDF

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Description

本発明は、端末によって取得された対象データを収集する通信システム、端末、中継装置、通信方法、および、コンピュータ・プログラムに関する。
近年、端末によって取得された対象データを収集する通信システムがある。例えば、このような通信システムとして、複数のセンサ付端末をネットワークに接続することにより、センサにより計測されたデータをサーバに収集するセンサネットワークシステムが実現されている。このようなセンサネットワークシステムにおいて用いられる無線通信規格として、例えば、ZigBee(登録商標)が知られている(例えば、非特許文献1参照)。ZigBeeとは、コーディネータと呼ばれる装置が、直接またはルータを介して、エンドデバイスと、ツリー構造やスター構造で接続されるワイヤレスネットワークである。ZigBeeを用いたセンサネットワークシステムでは、センサに接続されたエンドデバイスが、センサによって計測されたデータを、ルータを介してコーディネータへ送信する。そして、コーディネータは、受信したデータを、LAN(Local Area Network)等を介して接続されたサーバに送信する。これにより、サーバは、センサによって計測されたデータを収集する。
ZigBeeにおけるエンドデバイスは、設置性およびメンテナンスフリー性を達成するために電池で長時間駆動するようにスリープ機能を備え、間欠的に動作することで省電力化している。しかし、スリープ中のエンドデバイスに対してコーディネータによってデータが送信されると、エンドデバイスは、データ受信に失敗する。そのため、エンドデバイスは、起動中に受信するべきデータがあるかどうかをコーディネータに対して定期的に問い合わせる。以下、このような問い合わせを表す情報を、データリクエストともいう。データリクエストの送信により、エンドデバイスは、コーディネータからエンドデバイスに対して送信されるデータを受信する。
このようにZigBeeでは、エンドデバイスが定期的にデータリクエストを送信する必要があるため、エンドデバイスの送受信回数が増え、エンドデバイスの消費電力が増大してしまうという問題があった。このような問題に関連する技術として、データリクエストの送信回数を削減するものがある(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載された技術では、エンドデバイスは、スリープする前に、次回起動予定時刻をコーディネータに送信する。そして、コーディネータは、次回起動予定時刻に基づきエンドデバイスがスリープ中でないと判断したときに、エンドデバイスに対してデータを送信する。これにより、エンドデバイスは、データリクエストを送信することなくコーディネータからのデータを受信可能となる。その結果、エンドデバイスによるデータリクエストの送信回数が削減される。
また、ZigBeeでは、エンドデバイスからコーディネータへデータを確実に送信できるように、2種類の再送機能が用意されている。1つは1ホップ間のデータ送信を保証するMAC_ACKを用いた再送機能であり、もう1つは2ホップ間以上のデータ送信を保証するAPS_ACKを用いた再送機能である。MAC_ACKは、ZigBeeのMAC(media access control)層において、データの直接の送信先である隣接ノードから受信可能な受信確認(ACK:acknowledge)信号である。エンドデバイスは、コーディネータ宛のデータをルータに送信後、ルータからのMAC_ACKを所定期間内に受信できないと、データを再送する。また、APS_ACKは、ZigBeeのAPS(application support)層において、データの最終的な送信先である2ホップ以上先のノードから受信可能な受信確認信号である。エンドデバイスは、コーディネータ宛のデータをルータに送信後、コーディネータからのAPS_ACKを、ルータを介して所定期間内に受信できないと、データを再送する。
鄭立著、「実践入門ネットワーク ZigBee開発ハンドブック」、リックテレコム
特開2009−55301号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、エンドデバイスによるデータリクエストの送信回数およびそのMAC_ACKの受信回数を削減するために、スリープ前の次回起動予定時刻の送信およびそのMAC_ACKの受信が発生する。したがって、エンドデバイスの消費電力は依然として大きい。
また、非特許文献1に記載された一般的なZigBeeの技術では、2種類の再送機能により、エンドデバイスからルータへのデータが正常に送信されている場合であっても、エンドデバイスは、APS_ACK受信に失敗すると、ルータへデータを再送してしまう。これにより、データの送受信回数が増え、エンドデバイスの消費電力が増大してしまう。
このように、特許文献1および非特許文献1に記載された技術では、エンドデバイス等の端末によって取得された対象データを収集する通信システムにおいて、端末の省電力化が充分でないという問題があった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、端末によって取得された対象データを収集する通信システムにおいて、端末をより省電力化する技術を提供することを目的とする。
本発明の端末は、対象データを取得する対象データ取得部と、前記対象データを収集する収集装置宛に前記対象データを送信するために、前記収集装置と通信可能な中継装置との間で、前記対象データおよび該対象データに関連する受信確認信号を送受信する送受信部と、前記送受信部によって前記対象データが前記中継装置へ送信された後、前記対象データの再送の要否を判断する際に、前記中継装置によって前記対象データが受信されたことを示す受信確認信号(隣接受信確認信号)が前記送受信部によって受信されると、前記対象データの再送が不要と判断する再送判断部と、前記送受信部によって前記対象データが前記中継装置へ送信された後、前記中継装置からの前記隣接受信確認信号が前記送受信部によって受信されると、自装置をスリープさせずに待機させると判断し、その後さらに、前記収集装置によって前記対象データが受信されたことを示す受信確認信号(送信先受信確認信号)が前記中継装置を介して前記送受信部によって受信されると、自装置をスリープさせると判断するスリープ判断部と、所定のタイミングで自装置を起動することにより、前記送受信部を用いて前記対象データを前記中継装置に対して送信した後、前記再送判断部による判断に基づいて再送が必要な場合には、前記送受信部を用いて前記対象データを前記中継装置に再送するとともに、前記スリープ判断部による判断に基づいて自装置をスリープさせる通信制御部と、を備える。
また、本発明の中継装置は、前記端末および前記収集装置との間で各種データを送受信する送受信部と、前記送受信部によって受信されるデータの送信先および内容に基づいて該データの送信待機の要否を判断する際に、該データが前記端末宛の前記送信先受信確認信号である場合には、送信待機が不要と判断する送信待機判断部と、前記送受信部によってデータが受信されると、前記送受信部を用いて、該データの送信元に対して前記隣接受信確認信号を送信するとともに、該データの送信先に対して前記送受信部を用いて該データを送信する際に、前記送信待機判断部により送信待機が不要と判断された場合には送信待機することなく該データを送信する通信制御部と、を備える。
また、本発明の通信システムは、上述の端末と、上述の中継装置と、前記端末によって送信された前記対象データを前記中継装置から受信すると、前記端末宛の前記送信先受信確認信号を前記中継装置に対して送信する前記収集装置と、を備える。
また、本発明の通信方法は、自装置を起動すると、対象データを取得し、前記対象データを収集する収集装置宛に前記対象データを送信するために、前記収集装置と通信可能な中継装置に対して前記対象データを送信し、前記中継装置によって前記対象データが受信されたことを示す受信確認信号(隣接受信確認信号)を受信すると、前記対象データの再送が不要と判断し、自装置をスリープさせずに待機させ、その後さらに、前記収集装置によって前記対象データが受信されたことを示す受信確認信号(送信先受信確認信号)が受信されると、自装置をスリープさせる。
また、本発明の他の通信方法は、上述の通信方法を実行する端末から前記収集装置宛の前記対象データを受信すると、前記隣接受信確認信号を前記端末に送信し、前記対象データを前記収集装置に送信し、前記収集装置から前記端末宛の前記送信先受信確認信号を受信すると、送信待機することなく、前記送信先受信確認信号を前記端末に送信する。
また、本発明の他の通信方法は、端末は、自装置を起動すると、対象データを取得し、前記対象データを収集する収集装置宛に前記対象データを送信するために、前記収集装置と通信可能な中継装置に対して前記対象データを送信し、前記中継装置は、前記対象データを受信すると、前記端末に対して、前記対象データを受信したことを示す隣接受信確認信号を送信し、前記端末は、前記中継装置から前記隣接受信確認信号を受信すると、前記対象データの再送が不要と判断し、自装置をスリープさせずに待機させ、前記中継装置は、前記対象データを前記収集装置に送信し、前記収集装置は、前記対象データを前記中継装置から受信すると、前記対象データを受信したことを示す前記端末宛の送信先受信確認信号を前記中継装置に対して送信し、前記中継装置は、前記端末宛の前記送信先受信確認信号を受信すると、送信待機することなく前記送信先受信確認信号を前記端末に送信し、前記端末は、前記送信先受信確認信号を受信すると、自装置をスリープさせる。
また、本発明のコンピュータ・プログラムは、自装置を起動するステップと、対象データを取得するステップと、前記対象データを収集する収集装置宛に前記対象データを送信するために、前記収集装置と通信可能な中継装置に対して前記対象データを送信するステップと、前記中継装置によって前記対象データが受信されたことを示す受信確認信号(隣接受信確認信号)が受信されると、前記対象データの再送が不要と判断するステップと、前記中継装置からの前記隣接受信確認信号が受信されると、自装置をスリープさせずに待機させ、その後さらに、前記収集装置によって前記対象データが受信されたことを示す受信確認信号(送信先受信確認信号)が前記中継装置を介して受信されると、自装置をスリープさせるステップと、をコンピュータ装置に実行させる。
また、本発明の他のコンピュータ・プログラムは、上述のコンピュータ・プログラムを実行する端末から前記収集装置宛の前記対象データを受信するステップと、前記隣接受信確認信号を前記端末に送信するステップと、前記対象データを前記収集装置に送信するステップと、前記収集装置から前記端末宛の前記送信先受信確認信号を受信するステップと、前記送信先受信確認信号を、送信待機することなく前記端末に送信するステップと、をコンピュータ装置に実行させる。
本発明は、端末によって取得された対象データを収集する通信システムにおいて、端末をより省電力化する技術を提供することができる。
本発明の実施の形態としてのセンサネットワークシステム(通信システム)の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態としてのコーディネータ(収集装置)の機能ブロック図である。 本発明の実施の形態としてのルータ(中継装置)の機能ブロック図である。 本発明の実施の形態としてのエンドデバイス(端末)の機能ブロック図である。 本発明の実施の形態としてのコーディネータの動作を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態としてのルータの動作を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態としてのエンドデバイスの動作を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態としてのセンサネットワークシステムの動作を説明するシーケンス図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明の実施の形態では、本発明の通信システムを、センサによって計測されたセンサデータを本発明の対象データとして収集するセンサネットワークシステムに適用した例について説明する。
まず、本発明の実施の形態としてのセンサネットワークシステム1の構成を図1に示す。図1において、センサネットワークシステム1は、コーディネータ11と、ルータ12と、エンドデバイス13とを備える。ここで、コーディネータ11は、本発明における収集装置の一実施形態を構成する。また、ルータ12は、本発明における中継装置の一実施形態を構成する。また、エンドデバイス13は、本発明における端末の一実施形態を構成する。
また、図1において、コーディネータ11は、任意の数のルータ12に、無線通信ネットワークを介して通信可能に接続される。また、ルータ12は、任意の数のエンドデバイス13に、無線通信ネットワークを介して通信可能に接続される。この無線通信ネットワークは、例えば、ZigBeeであってもよい。なお、図1に示したコーディネータ11、ルータ12、および、エンドデバイス13の個数は、本発明の通信システムが備える各装置の数を限定するものではない。
また、センサネットワークシステム1は、サーバ2と通信可能に接続される。サーバ2は、コーディネータ11に接続され、コーディネータ11から受信したデータを蓄積する。例えば、サーバ2は、一般的なコンピュータ装置によって構成可能である。また、センサネットワークシステム1は、センサ3と通信可能に接続される。センサ3は、エンドデバイス13に接続される。センサ3は、対象に関するデータを検出し、検出したデータを表すセンサデータを、エンドデバイス13に出力する。例えば、センサ3は、温度センサや湿度センサ、人感センサ等によって構成されていてもよい。なお、センサデータは、本発明における対象データの一実施形態を構成する。
また、コーディネータ11、ルータ12、および、エンドデバイス13は、それぞれ、電源15、電源16、および、電源17から電力が供給されることにより動作する。電源15〜電源17は、それぞれ、商用電源または電池等によって構成されうる。例えば、電源15および電源16は、商用電源によって構成され、電源17は、電池によって構成されていてもよい。
次に、コーディネータ11の機能ブロック構成を図2に示す。図2において、コーディネータ11は、送受信部111と、通信制御部112と、サーバ送信部113とを有する。ここで、コーディネータ11は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、記憶装置、無線通信ネットワークに接続するための無線通信モジュール、および、サーバ2に接続するための接続インタフェースを含むコンピュータ装置によって構成可能である。
送受信部111は、通信制御部112の制御の基に、ルータ12との間で無線通信ネットワークを用いてデータを送受信する。例えば、送受信部111は、ZigBeeにおける下位レイヤに採用されているIEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)802.15.4規格に対応した無線通信モジュールによって構成されてもよい。
サーバ送信部113は、通信制御部112の制御の基に、センサデータをサーバ2へ送信する。例えば、サーバ送信部113は、LAN(Local Area Network)通信モジュールやRS232C(Recommended Standard 232 version C)インタフェース等によって構成されてもよい。
通信制御部112は、送受信部111を用いて、ルータ12との間で各種データを送受信する。例えば、送受信部111は、エンドデバイス13から送信されるセンサデータが、送受信部111によってルータ12から受信されると、MAC_ACK信号およびAPS_ACK信号を、ルータ12に対してそれぞれ送信するよう送受信部111を制御する。なお、MAC_ACK信号は、隣接ノードから送信されたデータを受信したことを隣接ノードに通知する情報であり、本発明の隣接受信確認信号の一実施形態を構成している。また、APS_ACK信号は、2ホップ以上先のノードから送信されたデータを受信したことを送信元のノードに通知する情報であり、本発明の送信先受信確認信号の一実施形態を構成している。なお、以下の説明において、上述のセンサデータ、MAC_ACK信号、または、APS_ACK信号等、センサネットワークシステム1において送受信される情報の総称を、単に「データ」とも記載する。
また、通信制御部112は、サーバ送信部113を用いて、サーバ2にセンサデータを送信する。具体的には、通信制御部112は、送受信部111によって受信されたセンサデータを、サーバ2に対して送信するようサーバ送信部113を制御する。なお、通信制御部112は、ROMまたは記憶装置に記憶されたコンピュータ・プログラムを、RAMに読み込んで実行するCPUによって構成されてもよい。
次に、ルータ12の機能ブロック構成を図3に示す。図3において、ルータ12は、送受信部121と、通信制御部122と、送信待機判断部123とを有する。ここで、ルータ12は、CPU、RAM、ROM、記憶装置、および、無線通信モジュールを含むコンピュータ装置によって構成可能である。
送受信部121は、通信制御部122の制御の基に、コーディネータ11およびエンドデバイス13との間で、それぞれ無線通信ネットワークを用いてデータを送受信する。例えば、送受信部121は、上述のIEEE802.15.4規格に対応した無線通信モジュールによって構成されてもよい。
送信待機判断部123は、送受信部121によって受信されるデータの送信先が、エンドデバイス13であり、かつ、該データが、送信先受信確認信号である場合、該データの送信先であるエンドデバイス13はデータを受信可能な状態であると判断する。そして、この場合、送信待機判断部123は、該データの送信待機が不要と判断する。このとき、送信待機判断部123は、送受信部121によって受信されるデータに含まれるヘッダを解析することにより、その送信先および内容を判別すればよい。
その他、送信待機判断部123は、送受信部121によって受信されるデータの送信先、および、該データの内容に基づいて、該データの送信先がデータを受信可能な状態であるか否かを判断してもよい。そして、送信待機判断部123は、該データの送信先がデータを受信可能な状態であるか否かに基づいて、該データの送信待機が必要であるか否かを判断すればよい。例えば、送信待機判断部123は、送受信部121によってコーディネータ11宛のセンサデータを受信した場合、宛先であるコーディネータ11は常に起動しているものとして、該データの送信待機は不要であると判断してもよい。
通信制御部122は、送受信部121によってデータが受信されると、送受信部121を用いて、該データの送信元に対してMAC_ACK信号を送信する。また、通信制御部122は、送信待機判断部123により送信待機が不要と判断された場合には、送受信部121を用いて、送信待機することなく該データの送信先に対して該データを送信する。また、通信制御部122は、送信待機判断部123により送信待機が必要と判断された場合には、送信先がデータを受信可能な状態になるまで待機してから、送受信部121を用いて、該データの送信先に対して該データを送信すればよい。
なお、通信制御部122および送信待機判断部123は、ROMまたは記憶装置に記憶されたコンピュータ・プログラムを、RAMに読み込んで実行するCPUによって構成されてもよい。
次に、エンドデバイス13の機能ブロック構成を図4に示す。図4において、エンドデバイス13は、送受信部131と、通信制御部132と、再送判断部133と、スリープ判断部134と、対象データ取得部135とを有する。ここで、エンドデバイス13は、CPU、RAM、ROM、記憶装置、無線通信モジュール、および、センサに接続するための接続インタフェースを含むコンピュータ装置によって構成可能である。
対象データ取得部135は、センサ3から出力されるセンサデータを取得する。例えば、対象データ取得部135は、RS232Cインタフェース等によって構成されてもよい。
送受信部131は、通信制御部132の制御の基に、ルータ12との間で、無線通信ネットワークを用いてデータを送受信する。例えば、送受信部131は、上述のIEEE802.15.4規格に対応した無線通信モジュールによって構成されてもよい。
再送判断部133は、センサデータのルータ12への送信に対するMAC_ACK信号が送受信部131によって受信されると、センサデータの再送が不要と判断する。このように、再送判断部133は、ルータ12への送信が成功したと判断すると、APS_ACK信号の受信状況にかかわらず、センサデータの再送が不要と判断する。
上述のように再送不要と判断可能なケース以外の場合、再送判断部133は、センサデータの送信に対するMAC_ACK信号の受信状況と、センサデータの送信に対するAPS_ACK信号の受信状況とに基づいて、センサデータの再送の要否を判断する。例えば、再送判断部133は、センサデータの送信後、所定期間内にMAC_ACK信号を受信できない場合は、ルータ12への送信が成功しなかったとして、センサデータの再送が必要と判断してもよい。また、例えば、再送判断部133は、そのようなMAC_ACK信号による再送を所定回数実行した後は、センサデータの送信後、所定期間内にAPS_ACK信号を受信できない場合に、センサデータの再送が必要と判断してもよい。このとき、APS_ACK信号の受信判断のために適用される所定期間は、MAC_ACK信号の受信判断のために適用される所定期間より長く設定されることが望ましい。
スリープ判断部134は、送受信部131によってセンサデータがルータ12へ送信された後、ルータ12からのMAC_ACK信号が送受信部131によって受信されると、コーディネータ11から自装置宛に送信されるデータとして、APS_ACK信号があると判断する。そこで、この場合、スリープ判断部134は、自装置をスリープさせずに待機させると判断する。その後さらに、コーディネータ11からのAPS_ACK信号がルータ12を介して送受信部131によって受信されると、スリープ判断部134は、コーディネータ11から自装置宛に送信されるデータはないものと判断する。そこで、この場合、スリープ判断部134は、自装置をスリープさせると判断する。
また、スリープ判断部134は、センサデータが送受信部131によってルータ12へ送信された後、所定期間内にAPS_ACK信号が受信されなかった場合にも、コーディネータ11から自装置宛に送信されるデータはないものとして自装置をスリープさせると判断してもよい。したがって、スリープ判断部134は、センサデータのルータ12への送信後、遅くとも所定期間経過後に、自装置をスリープさせると判断してもよい。
通信制御部132は、所定のタイミングで自装置を起動することにより、送受信部131を用いて、センサデータをルータ12に対して送信する。また、通信制御部132は、再送判断部133によってセンサデータの再送が必要と判断された場合、送受信部131を用いて、センサデータをルータ12に対して再送する。また、通信制御部132は、スリープ判断部134による判断に基づいて、自装置をスリープさせる。
なお、通信制御部132、再送判断部133、および、スリープ判断部134は、ROMまたは記憶装置に記憶されたコンピュータ・プログラムを、RAMに読み込んで実行するCPUによって構成されていてもよい。
以上のように構成されたセンサネットワークシステム1の動作について、図5〜図7を参照して説明する。
まず、コーディネータ11の動作を図5に示す。
ここでは、まず、送受信部111によってルータ12からセンサデータが受信されると(ステップS101でYes)、通信制御部112は、送受信部111を用いて、ルータ12へMAC_ACK信号を送信する。(ステップS102)。
次に、通信制御部112は、送受信部111を用いて、ルータ12へ、エンドデバイス13宛のAPS_ACK信号を送信する(ステップS103)。
次に、通信制御部112は、ステップS103の送信に対するMAC_ACK信号が、所定期間内に送受信部111によってルータ12から受信されたか否かを判断する(ステップS104)。
ここで、所定期間内にMAC_ACK信号が受信されなかったと判断した場合、通信制御部112は、APS_ACK信号を再送するため、ステップS103からの処理を繰り返す。ただし、ステップS103のAPS_ACK信号の送信処理の実行回数が、所定の回数を超えた場合、通信制御部112は再送処理を終了し、コーディネータ11の動作はステップS105に進む。例えば、所定回数は3回であってもよい。
一方、ステップS104において、所定期間内にMAC_ACK信号が受信されたと判断した場合、通信制御部112は、サーバ送信部113を用いて、ステップS101において受信されたセンサデータを、サーバ2へ送信する(ステップS105)。
これにより、サーバ2にセンサデータが蓄積される。
以上で、コーディネータ11は動作を終了する。
次に、ルータ12の動作を図6に示す。
図6では、まず、送受信部121によってデータが受信されると(ステップS201でYes)、通信制御部122は、送受信部121を用いて、データの送信元に対してMAC_ACK信号を送信する。(ステップS202)
次に、送信待機判断部123は、ステップS201で受信したデータの送信先及び内容を判別する(ステップS203)。
ここで、受信されたデータが、エンドデバイス13宛のAPS_ACK信号である場合、送信待機判断部123は、送信待機が不要と判断する(ステップS204)。
そこで、通信制御部122は、送受信部121を用いて、ステップS201で受信されたデータ(APS_ACK信号)を、送信待機することなく、エンドデバイス13に送信する(ステップS205)。
次に、通信制御部122は、ステップS205のAPS_ACK信号の送信に対するMAC_ACK信号が、所定期間内に送受信部121によってエンドデバイス13から受信されたか否かを判断する(ステップS206)。
ここで、所定期間内にMAC_ACK信号が受信されなかったと判断した場合、通信制御部122は、APS_ACK信号を再送するため、ステップS205からの処理を繰り返す。ただし、ステップS205のAPS_ACK信号の送信処理の実行回数が、所定の回数を超えた場合、通信制御部122は、再送処理を終了する。例えば、所定回数は3回であってもよい。
一方、ステップS206において、所定期間内にMAC_ACK信号が受信されたと判断した場合、通信制御部122は、送信処理を終了する。
また、ステップS203において、受信されたデータが、コーディネータ11宛のセンサデータであると判別された場合について説明する。この場合、上述のように、送信待機判断部123は、コーディネータ11が常に起動しているものとして、送信待機が不要と判断してもよい(ステップS207)。
そこで、通信制御部122は、送受信部121を用いて、ステップS201で受信されたデータ(センサデータ)を、コーディネータ11に送信する(ステップS208)。
次に、通信制御部122は、ステップS208のセンサデータの送信に対するMAC_ACK信号が、所定期間内に送受信部121によってコーディネータ11から受信されたか否かを判断する(ステップS209)。
ここで、所定期間内にMAC_ACK信号が受信されなかったと判断した場合、通信制御部122は、センサデータを再送するため、ステップS208からの処理を繰り返す。ただし、ステップS208のセンサデータの送信処理の実行回数が、所定の回数を超えた場合、通信制御部122は、再送処理を終了する。例えば、所定回数は3回であってもよい。
一方、ステップS209において、所定期間内にMAC_ACK信号が受信されたと判断した場合、通信制御部122は、送信処理を終了する。
以上で、ルータ12は動作を終了する。
次に、エンドデバイス13の動作を図7に示す。
図7では、まず、通信制御部132は、所定のタイミングでエンドデバイス13を起動する(ステップS301)。
次に、対象データ取得部135は、センサ3によって計測されたセンサデータを取得する(ステップS302)。
次に、通信制御部132は、ステップS302で取得されたセンサデータを、送受信部131を用いてルータ12へ送信する(ステップS303)。
次に、通信制御部132は、再送判断部133およびスリープ判断部134を用いて、ステップS303におけるセンサデータの送信後、所定期間内に、送受信部131によってMAC_ACK信号がルータ12から受信されたか否かを判断する(ステップS304)。
ここで、所定期間内にMAC_ACK信号が受信された場合、再送判断部133は、センサデータの再送が不要と判断する。そこで、通信制御部132は、センサデータの再送処理を行わない。また、この場合、スリープ判断部134は、今後のAPS_ACK信号の受信のために、自装置をスリープさせずに待機させると判断する。そこで、次に、通信制御部132は、スリープ判断部134を用いて、ステップS303におけるセンサデータの送信後、所定期間内に、送受信部131によってAPS_ACK信号がルータ12から受信されたか否かを判断する(ステップS306)。
ここで、所定期間内にAPS_ACK信号が受信された場合、スリープ判断部134は、コーディネータ11から送信されるデータはこれ以上ないものとして、自装置をスリープさせると判断する。そこで、通信制御部132は、ステップS306で受信されたAPS_ACK信号に対するMAC_ACK信号を、送受信部131を用いてルータ12へ送信後(ステップS307)、自装置をスリープさせる(ステップS308)。
一方、ステップS306において、所定期間内にAPS_ACK信号が受信されなかった場合、スリープ判断部134は、自装置をスリープさせると判断する。そこで、通信制御部132は、自装置をスリープさせる(ステップS308)。
また、ステップS304において、所定期間内にMAC_ACK信号が受信されなかった場合、再送判断部133は、センサデータの再送が必要と判断する。そこで、通信制御部132は、センサデータを再送するため、ステップS303からの処理を繰り返す。ここで、このような、MAC_ACK信号が受信されないことによりステップS303から〜S304の処理を繰り返すことを、「MAC_ACK信号による再送」ともいうものとする。MAC_ACK信号による再送の実行回数が所定回数を超えると、再送判断部133は、さらに、直近のセンサデータの送信後、所定期間内にAPS_ACK信号が受信されたか否かを判断する(ステップS305)。
ここで、所定期間内にAPS_ACK信号が受信された場合、再送判断部133は、センサデータの再送が不要と判断する。また、この場合、スリープ判断部134は、コーディネータ11から送信されるデータはこれ以上ないものとして、自装置をスリープさせると判断する。そこで、通信制御部132は、センサデータの再送処理を終了し、ステップS305で受信されたAPS_ACK信号に対するMAC_ACK信号を送信後(ステップS307)、自装置をスリープさせる(ステップS308)。
一方、ステップS305において、所定期間内にAPS_ACK信号が受信されなかった場合、再送判断部133は、センサデータの再送が必要と判断する。そこで、通信制御部132は、ステップS303〜S304の処理をMAC_ACK信号による再送も含めて再度実行する。ここでは、このような、APS_ACK信号が受信されないことによりステップS303から〜S304の処理をMAC_ACK信号による再送も含めて繰り返すことを、「APS_ACK信号による再送」ともいうものとする。APS_ACK信号による再送の実行回数が所定回数を超えると、再送判断部133は、これ以上の再送は不要と判断し、エンドデバイス13の動作はステップS308に進む。すなわち、通信制御部132は、自装置をスリープさせる。
以上で、エンドデバイス13は動作を終了する。
次に、上述のように動作する各装置によって構成されるセンサネットワークシステム1の動作の具体例を、図8を参照して説明する。ここでは、各装置におけるMAC_ACK信号の受信判断のための所定期間を1秒とし、APS_ACK信号の受信判断のための所定期間を3秒として、以下の説明を行う。
まず、エンドデバイス13において、通信制御部132は、自装置を起動する(ステップS301)。
次に、対象データ取得部135は、センサ3が計測したセンサデータを取得する(ステップS302)。
次に、通信制御部132は、送受信部131を用いて、ステップS302で取得されたセンサデータをルータ12へ送信する(ステップS303)。
次に、ルータ12において、通信制御部122は、送受信部121を用いて、ステップS305で送信されたセンサデータを受信する(ステップS201でYes)。
次に、通信制御部122は、送受信部121を用いて、エンドデバイス13へMAC_ACK信号を送信する(ステップS202)。
次に、エンドデバイス13において、通信制御部132は、再送判断部133およびスリープ判断部134を用いて、ステップS303の送信処理から1秒以内にMAC_ACK信号が受信されたと判断する(ステップS304でYes)。そこで、再送判断部133は、センサデータの再送が不要と判断する。また、スリープ判断部134は、自装置をスリープさせずに待機させると判断する。
また、ルータ12において、ステップS201で受信されたデータが、コーディネータ宛のセンサデータであるため、送信待機判断部123は、送信待機は不要と判断する(ステップS203、S207)。
次に、通信制御部122は、送受信部121を用いて、該センサデータをコーディネータ11へ送信する(ステップS208)。
次に、コーディネータ11において、通信制御部112は、送受信部111を用いて、ステップS208で送信されたセンサデータを受信する(ステップS101でYes)。
次に、通信制御部112は、送受信部111を用いて、ルータ12へMAC_ACK信号を送信する(ステップS102)。
次に、ルータ12において、通信制御部122は、ステップS208の送信処理から1秒以内にMAC_ACK信号が受信されたと判断し(ステップS209でYes)、処理を終了する。
一方、コーディネータ11において、通信制御部112は、送受信部111を用いて、ルータ12へ、エンドデバイス13宛のAPS_ACK信号を送信する(ステップS103)。
次に、ルータ12において、通信制御部122は、送受信部121を用いて、ステップS103で送信されたAPS_ACK信号を受信する(ステップS201でYes)。
次に、通信制御部122は、送受信部121を用いて、コーディネータ11へMAC_ACK信号を送信する(ステップS202)。
次に、コーディネータ11において、通信制御部112は、送受信部111を用いて、ステップS103の送信処理から1秒以内にMAC_ACK信号を受信したので(ステップS104でYes)、センサデータをサーバ2に送信する(ステップS105)。
また、ルータ12において、ステップS201で受信したデータが、エンドデバイス宛のAPS_ACK信号であるため、送信待機判断部123は、送信待機不要と判断する(ステップS203、S204)。
次に、通信制御部122は、送受信部121を用いて、ステップS201で受信したAPS_ACK信号を、エンドデバイス13へ送信する(ステップS205)。
次に、エンドデバイス13において、通信制御部132は、ステップS303の送信処理から3秒以内にAPS_ACK信号を受信したので、スリープ判断部134を用いて、自装置をスリープさせると判断する(ステップS306でYes)。
そこで、通信制御部132は、送受信部131を用いて、ルータ12へMAC_ACK信号を送信後(ステップS307)、自装置をスリープさせる(ステップS308)。
次に、ルータ12において、通信制御部122は、ステップS205の送信処理から1秒以内にMAC_ACK信号を受信したので(ステップS206でYes)、処理を終了する。
以上で、センサネットワークシステム1の動作の具体例の説明を終了する。
なお、以上の説明において、ルータ12が、コーディネータ11宛のセンサデータを、MAC_ACK信号により再送する際の最大回数を3回と定め、エンドデバイス13が、ルータ12に対してセンサデータを、MAC_ACK信号により再送する際の最大回数を3回と定める例について説明したが、これらの再送の最大回数は任意に設定可能である。また、各装置において、各データをその送信先に送信する際のMAC_ACK信号による再送の最大回数は、必ずしも全て同一の回数に設定される必要はない。例えば、ルータ12が、コーディネータ11宛のセンサデータを、MAC_ACK信号により再送する際の最大回数は、エンドデバイス13が、ルータ12に対してセンサデータを、MAC_ACK信号により再送する際の最大回数より多く設定されていてもよい。これにより、エンドデバイス13からルータ12まで送信されたセンサデータは、エンドデバイス13による再送が不要と判断された場合であっても、より確実にコーディネータ11まで送信される。
次に、本発明の実施の形態の効果について述べる。
本発明の実施の形態としてのセンサネットワークシステムは、エンドデバイスをより省電力化することができる。
その理由は、エンドデバイスのスリープ判断部が、エンドデバイスからルータへのデータ送信後、該送信に対するMAC_ACK信号が受信されると、自装置をスリープせずに待機させると判断し、その後さらに、該送信に対するAPS_ACK信号が受信されると、自装置をスリープさせると判断するからである。さらには、ルータの送信待機判断部が、中継のために受信されたデータが、エンドデバイス宛のAPS_ACK信号であれば、送信待機が不要と判断するからである。これにより、エンドデバイスは、ルータにデータ送信後、スリープしないで待機し、APS_ACK信号を受信すると、スリープすることになる。これに対して、特許文献1に記載のセンサネットワークシステムにおけるエンドデバイスは、センサデータ送信後、次回起動予定時間の送信およびそのMAC_ACK信号の受信を行ってからスリープし、次回起動後に、前回のセンサデータ送信に対するAPS_ACKの受信およびそのMAC_ACK信号の送信を行う。ここで、本実施の形態のエンドデバイスが、センサデータ送信後APS_ACK信号を受信するまで待機してからスリープするまでの時間は、特許文献1に記載のセンサネットワークシステムにおけるエンドデバイスが、センサデータ送信した後、次回起動予定時間を送信してからスリープするまでの時間に比較して、大きな差はない。これは、通常、エンドデバイスによるセンサデータ送信に対するコーディネータからのAPS_ACK信号は、短時間で帰ってくるためである。したがって、本実施の形態のエンドデバイスが、APS_ACK信号を受信するまでスリープしないで待機することによる消費電力増大への影響は少ないといえる。一方で、データ送信時の消費電力は、データ受信時の消費電力より大きいため、データ送信回数を減らすことは省電力に効果的である。したがって、本実施の形態としてのセンサネットワークシステムは、エンドデバイスからコーディネータに対するデータリクエストの送信および次回起動予定時刻の送信を削減することにより、エンドデバイスをより省電力化するといえる。
また、さらなる理由は、エンドデバイスの再送判断部が、エンドデバイスからルータへのセンサデータを送信後、該送信に対するMAC_ACK信号が受信されると、ルータへのセンサデータが正常に送信されているとして、ルータへのセンサデータの再送が不要と判断するからである。例えば、再送判断部は、エンドデバイスからルータへのデータ送信後、該送信に対応するMAC_ACK信号をルータから受信すれば、その後APS_ACK信号の受信に失敗しても、ルータへのデータの再送は不要と判断する。これに対して、非特許文献1に記載された技術を用いたセンサネットワークシステムでは、エンドデバイスからルータへのデータ送信後、その送信に応じたMAC_ACK信号が受信されても、その送信に応じたAPS_ACK信号の受信に失敗すると、ルータへセンサデータを再送する。したがって、非特許文献1に記載された技術を用いたセンサネットワークシステムでは、ルータまではデータを正常に送信できているにもかかわらず、エンドデバイスからルータへのセンサデータの再送およびその再送に対するMAC_ACK信号の受信を再度発生させる場合がある。このように、本実施の形態としてのセンサネットワークシステムは、非特許文献1に記載された技術を用いたセンサネットワークシステムと比較して、エンドデバイスによる再送回数を削減し、エンドデバイスをより省電力化するといえる。
また、本実施の形態において、コーディネータからエンドデバイスへ送信されるデータが、送信先受信確認信号(APS_ACK信号)である例を中心に説明した。加えて、本実施の形態は、コーディネータからエンドデバイスに対して、送信先受信確認信号以外の各種データが送信されるセンサネットワークシステムにも適用可能である。例えば、コーディネータからエンドデバイスに対して送信される各種データとしては、センサデータの送信間隔の変更などの動作設定変更を指示するための制御データなどがある。このようなセンサネットワークシステムに本実施の形態を適用する場合、コーディネータは、図5を用いて説明した動作に加えて、外部からの制御データの入力に応じて、該制御データをエンドデバイス宛に、ルータを介して送信すればよい。また、この場合、エンドデバイスは、図7を用いて説明した動作に加えて、あらかじめ定められたタイミングで、ルータに対してデータリクエストを送信すればよい。ただし、エンドデバイスは、このようなデータリクエストを、必ずしも起動するたびに送信しなくてもよい。また、この場合、ルータは、図6を用いて説明した動作において、ステップS203において、データの送信先がエンドデバイスである場合に、そのデータの内容が、送信先受信確認信号であるか制御データ等のその他のデータであるか否かを判断すればよい。そして、この場合、送信先受信確認信号であれば、ルータは、送信待機せずに該信号をエンドデバイスに送信すればよい。また、制御データ等のその他のデータであれば、ルータは、エンドデバイスからデータリクエストを受信するまで待機してから、該データをエンドデバイスに送信すればよい。このような構成であっても、本実施の形態のセンサネットワークシステムは、APS_ACK信号を受信するためのデータリクエストの送信を不要とするので、関連技術のセンサネットワークシステムと比べて、エンドデバイスをより省電力化できることになる。
なお、本発明の実施の形態としてのセンサネットワークシステムは、ZigBeeによって構成されるものとして説明を行ったが、その他の無線通信規格に基づく無線通信ネットワークも適用可能である。
また、上述した本発明の実施の形態において、各フローチャートを参照して説明したルータおよびエンドデバイスの動作を、本発明のコンピュータ・プログラムとしてコンピュータ装置の記憶装置(記憶媒体)に格納しておき、係るコンピュータ・プログラムを当該CPUが読み出して実行するようにしてもよい。そして、このような場合において、本発明は、係るコンピュータ・プログラムのコード或いは記憶媒体によって構成される。
また、本発明は、上述した本発明の実施の形態に限定されず、様々な態様で実施されることが可能である。
1 センサネットワークシステム
11 コーディネータ
12 ルータ
13 エンドデバイス
111 送受信部
112 通信制御部
113 サーバ送信部
121 送受信部
122 通信制御部
123 送信待機判断部
131 送受信部
132 通信制御部
133 再送判断部
134 スリープ判断部
135 対象データ取得部
15、16、17 電源
2 サーバ
3 センサ

Claims (9)

  1. 対象データを取得する対象データ取得部と、
    前記対象データを収集する収集装置宛に前記対象データを送信するために、前記収集装置と通信可能な中継装置との間で、前記対象データおよび該対象データに関連する受信確認信号を送受信する送受信部と、
    前記送受信部によって前記対象データが前記中継装置へ送信された後、前記対象データの再送の要否を判断する際に、前記中継装置によって前記対象データが受信されたことを示す受信確認信号(隣接受信確認信号)が前記送受信部によって受信されると、前記対象データの再送が不要と判断する再送判断部と、
    前記送受信部によって前記対象データが前記中継装置へ送信された後、前記中継装置からの前記隣接受信確認信号が前記送受信部によって受信されると、自装置をスリープさせずに待機させると判断し、その後さらに、前記収集装置によって前記対象データが受信されたことを示す受信確認信号(送信先受信確認信号)が前記中継装置を介して前記送受信部によって受信されると、自装置をスリープさせると判断するスリープ判断部と、
    所定のタイミングで自装置を起動することにより、前記送受信部を用いて前記対象データを前記中継装置に対して送信した後、前記再送判断部による判断に基づいて再送が必要な場合には、前記送受信部を用いて前記対象データを前記中継装置に再送するとともに、前記スリープ判断部による判断に基づいて自装置をスリープさせる通信制御部と、
    を備えた端末。
  2. 前記スリープ判断部は、前記対象データの送信に対する前記送信先受信確認信号が、所定期間内に前記送受信部によって受信されない場合、自装置をスリープさせると判断することを特徴とする請求項1に記載の端末。
  3. 請求項1または請求項2に記載の端末および前記収集装置との間で各種データを送受信する送受信部と、
    前記送受信部によって受信されるデータの送信先および内容に基づいて該データの送信待機の要否を判断する際に、該データが前記端末宛の前記送信先受信確認信号である場合には、送信待機が不要と判断する送信待機判断部と、
    前記送受信部によってデータが受信されると、前記送受信部を用いて、該データの送信元に対して前記隣接受信確認信号を送信するとともに、該データの送信先に対して前記送受信部を用いて該データを送信する際に、前記送信待機判断部により送信待機が不要と判断された場合には送信待機することなく該データを送信する通信制御部と、
    を備えた中継装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の端末と、
    請求項3に記載の中継装置と、
    前記端末によって送信された前記対象データを前記中継装置から受信すると、前記端末宛の前記送信先受信確認信号を前記中継装置に対して送信する前記収集装置と、
    を備えた通信システム。
  5. 自装置を起動すると、
    対象データを取得し、
    前記対象データを収集する収集装置宛に前記対象データを送信するために、前記収集装置と通信可能な中継装置に対して前記対象データを送信し、
    前記中継装置によって前記対象データが受信されたことを示す受信確認信号(隣接受信確認信号)を受信すると、前記対象データの再送が不要と判断し、自装置をスリープさせずに待機させ、
    その後さらに、前記収集装置によって前記対象データが受信されたことを示す受信確認信号(送信先受信確認信号)が受信されると、自装置をスリープさせる、通信方法。
  6. 請求項5に記載の通信方法を実行する端末から前記収集装置宛の前記対象データを受信すると、
    前記隣接受信確認信号を前記端末に送信し、
    前記対象データを前記収集装置に送信し、
    前記収集装置から前記端末宛の前記送信先受信確認信号を受信すると、
    送信待機することなく、前記送信先受信確認信号を前記端末に送信する、通信方法。
  7. 端末は、
    自装置を起動すると、
    対象データを取得し、
    前記対象データを収集する収集装置宛に前記対象データを送信するために、前記収集装置と通信可能な中継装置に対して前記対象データを送信し、
    前記中継装置は、
    前記対象データを受信すると、前記端末に対して、前記対象データを受信したことを示す隣接受信確認信号を送信し、
    前記端末は、
    前記中継装置から前記隣接受信確認信号を受信すると、前記対象データの再送が不要と判断し、自装置をスリープさせずに待機させ、
    前記中継装置は、
    前記対象データを前記収集装置に送信し、
    前記収集装置は、
    前記対象データを前記中継装置から受信すると、前記対象データを受信したことを示す前記端末宛の送信先受信確認信号を前記中継装置に対して送信し、
    前記中継装置は、
    前記端末宛の前記送信先受信確認信号を受信すると、送信待機することなく前記送信先受信確認信号を前記端末に送信し、
    前記端末は、前記送信先受信確認信号を受信すると、自装置をスリープさせる、通信方法。
  8. 自装置を起動するステップと、
    対象データを取得するステップと、
    前記対象データを収集する収集装置宛に前記対象データを送信するために、前記収集装置と通信可能な中継装置に対して前記対象データを送信するステップと、
    前記中継装置によって前記対象データが受信されたことを示す受信確認信号(隣接受信確認信号)が受信されると、前記対象データの再送が不要と判断するステップと、
    前記中継装置からの前記隣接受信確認信号が受信されると、自装置をスリープさせずに待機させ、その後さらに、前記収集装置によって前記対象データが受信されたことを示す受信確認信号(送信先受信確認信号)が前記中継装置を介して受信されると、自装置をスリープさせるステップと、
    をコンピュータ装置に実行させるコンピュータ・プログラム。
  9. 請求項8に記載のコンピュータ・プログラムを実行する端末から前記収集装置宛の前記対象データを受信するステップと、
    前記隣接受信確認信号を前記端末に送信するステップと、
    前記対象データを前記収集装置に送信するステップと、
    前記収集装置から前記端末宛の前記送信先受信確認信号を受信するステップと、
    前記送信先受信確認信号を、送信待機することなく前記端末に送信するステップと、
    をコンピュータ装置に実行させるコンピュータ・プログラム。
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