JP2010050694A - 無線通信装置、通信システム、および通信制御方法、並びにプログラム - Google Patents

無線通信装置、通信システム、および通信制御方法、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】1つの通信経路における終端パケットの確認を確実に行うことを可能とする構成を実現する。
【解決手段】終端パケットのヘッダに設定するトラフィックID(TID)と同一のIDをメッセージとして記録した終端パケットを生成して出力する。TIDは先行するデータパケットと同一とする。終端パケットを受信した通信装置は、ヘッダ設定TIDとメッセージとして記録されたTIDを比較し、同一TIDが記録されていることを確認して終端応答パケットを出力する。この処理によって、例えばアクセスポイント(AP)においてTIDの変更がなされても送信元の通信装置の設定したTIDが確認可能となり、終端パケットが同一TIDの設定されたデータパケットの終端として受信されたことの確実な確認が可能となる。
【選択図】図9

Description

本発明は、無線通信装置、通信システム、および通信制御方法、並びにプログラムに関し、特にアクセスポイントなどの中継ポイントを経由した通信における終端通知を行う無線通信装置、通信システム、および通信制御方法、並びにプログラムに関する。
無線LAN規格(802.11)には、無線通信装置間でダイレクト通信を行うアドホックモードと、アクセスポイントを経由した通信を行う通信モードとしてのインフラストラクチャモードが規定されている。
インフラストラクチャモードは、無線親局(アクセスポイント(AP))と、その無線セル(以下BSS)内に存在する無線子局(ステーション(STA))で構成され、通信の際には全てAPを介して行われる。
通常、アクセスポイント(AP)はバックボーン・ネットワークと接続されており、各STAは、APを介してインターネットなど、外部のネットワーク・システムとの通信が可能となる。また、STA同士で通信する際にも、APを介して行うことになる。
アドホックモードは、アクセスポイント(AP)を必要とせず、STAのみにより構成される。そのため、STA同士で通信を行う際には、インフラストラクチャモードに比べ、オーバーヘッドが少なく、スループットが向上するという利点があるが、アドホックモードでは基本的にバックボーン・ネットワークをもたず、独立したネットワーク構成が前提のため、インターネットなど外部のネットワークと通信することができない。なお、これらの通信モードを開示した従来技術としては例えば特許文献1(特開2005−117458号公報)がある。
この二つのモードそれぞれの長所を生かすことができる新しい通信方式としてTDLS(Tunneled Direct Link Setup)方式が、新しい規格として802.11ワーキング・グループのTGz(802.11z)において定義されつつある。
この方式はインフラストラクチャモードを保ったまま無線端末同士の直接通信リンク(ダイレクトリンク)を設定し、直接通信することができるようにするものである。また、ダイレクトリンクを設定した後は、通信相手への送信に使用する経路(アクセスポイント経由パスとダイレクトリンクパス)を必要に応じて適宜切り替えられる仕組みについても提案されている。
しかし、2つの通信装置間で通信を実行中にアクセスポイント(AP)経由パスとダイレクトリンクパスのパス切り替えを行うと、旧経路(パス)にて送信したデータフレームよりも先に新経路で送信したデータフレームが通信相手に届いてしまうといったケースが発生する可能性がある。なお、フレームとパケットは同義であり、データ通信単位を意味する。
旧経路(パス)にて送信したデータフレームよりも先に新経路で送信したデータフレームが通信相手に届いてしまうと、データ受信装置における受信フレームの順序が崩れてしまい、正常なデータ通信が阻害されることになる。この現象は、例えば、アクセスポイント経由での中継遅延や、旧経路の伝送特性の悪化などによる再送待ちなどに起因して発生する。
パス切り替えによる受信フレームの順序の乱れについて、図1を参照して説明する。図1は、左から、データ送信端末としての無線通信装置(STA1)、通信中継処理を行うアクセスポイント(AP)、データ受信端末としての無線通信装置(STA2)を示している。
無線通信装置(STA1)は、まず、アクセスポイント(AP)経由で、無線通信装置(STA2)との通信を実行し、その後、ダイレクトリンクを設定して、アクセスポイント(AP)を経由せず、無線通信装置(STA1)と無線通信装置(STA2)との直接通信を行う。
各データフレーム(=パケット)送信の横に付与されている数字は無線通信装置(STA1)からのパケットの送出順を示している。無線通信装置(STA1)は、まず、パケット1,2,3を、アクセスポイント(AP)経由で、無線通信装置(STA2)に送信する。その後、ダイレクトリンクを設定して、アクセスポイント(AP)を経由せず、無線通信装置(STA1)は、パケット4,5,6を無線通信装置(STA2)に送信する。
このようなデータ送信を実行した場合、例えばアクセスポイント(AP)中継パスでの遅延が発生すると、図に示す無線通信装置(STA2)の受信パケット潤のように、ダイレクトリンクパスに切り替えた後に送信したパケット4,5,6が、無線通信装置(STA2)に先に届き、先行して送信したパケット1,2,3が後から受信されるといったことが起き、フレームの順序性が崩れることになる。
これを解決するために、終端パケット等を使用することが考えられる。すなわち、データ送信側装置(STA1)が受信側装置(STA2)に、これまでの使用パスでの送信データの終了を通知し、これを受信したSTA2からのパケット終端応答が返信されるまで送信を一時停止する方法である。
しかし、802.11eやWMMで定義されているQoS制御をサポートする無線局の場合、受信局毎、かつデータパケットの優先度(トラフィックID(TID))毎にキュー管理を行う構成となっている。
QoS制御をサポートする無線局の場合、データ送信時には、トラフィックID(TID)の優先度に応じて送信対象のキューが選択される。また、STA1とAP間、STA2とAP間でのトラフィックID(TID)については独立に制御されるため、STA1から送信したTIDは、AP経由時点で書き換えられる場合があり、元のTIDを保ったままSTA2へパケットが到達することは保証されない。
唯一、送信パケットがIPパケットによって構成される場合は、IPヘッダ内のDSCPフィールドにマッピングされたトラフィックID(TID)にて転送されることが保証される。
すなわち、IPパケットには、図2に示すように、DSCPフィールド1が設定される。このDSCPフィールドには図3に示すように6ビット情報が格納可能であり、これら6ビット情報を、トラフィックID(TID)の優先度に対応させて設定することができる。図3に示す左の6ビットが、DSCPフィールド設定データであり、右側の2つの項目がトラフィックID(TID)の優先度情報に対応する。このような対応付けを設定しておくことで、IPパケット送信の場合は、IPヘッダ内のDSCPフィールドにマッピングされたトラフィックID(TID)に従った転送が保証される。
しかし、前述した802.11ワーキング・グループのTGz(802.11z)において定義されつつある新しい通信方式であるTDLS(Tunneled Direct Link Setup)方式等で使用される制御用データパケットはIPパケットではないため、APでの転送時のTID付与については実装依存となる。
そのため、データトラフィックがIPパケットで、QoSをサポートしている無線局の場合、データパケットと同様のTIDを付与した終端パケット(制御用データパケット)をSTA1からAPを介してSTA2に送信しても、APからSTA2に送信される時点で同じTIDが使用されることは保証されない。
具体例について、図4を参照して説明する。なお、以下の説明では、QoSをサポートしている無線通信装置をQSTA、QoSをサポートしている中継局であるアクセスポイントをQAPと表記する。
図4において、データ送信側のQoSをサポートしている無線通信装置(QSTA1)は、アクセスポイント(QAP)を介してデータ受信側の無線通信装置(QSTA2)にデータ送信を実行している。
無線通信装置(QSTA1)は、AP経由パスでの通信を終了し、ダイレクトリンクパスでの通信に移行しようとする場合、AP経由パスでの通信を終了する旨のメッセージを含む終端パケットを送信する。無線通信装置(QSTA1)は、この終端パケットに、それまでの送信データパケット1〜3と同様の優先度(TID=5)に設定している。
しかし、データパケット1〜3、および終端パケットがQoSをサポートしているアクセスポイント(AP)において中継される際、アクセスポイント(AP)がTIDを再設定する。例えば、終端パケットの優先度(TID=5)を(TID=0)に変更して、データパケットとは異なるキューに設定して、転送を実行することがある。このような処理を行うと、TID=0に設定された唯一のデータである終端パケットが、TID=5の設定されたデータパケットより先にキューから取り出されて送信されてしまうことがある。結果として、データ受信側の無線通信装置(QSTA2)は、図に示すように、同じAP経由パスを介して送信されている終端パケットをデータパケットより先に受信してしまうようなことがある。
データ受信側の無線通信装置(QSTA2)は、終端パケットを受信した時点で、AP経由パスからのデータは存在しないと判定し、その後のAP経由パスからのパケットを破棄してしまうといった事態が発生することがある。
特開2005−117458号公報
本発明は、例えば上記の問題に鑑みてなれたものであり、受信データの順序の乱れを解消することを可能とする無線通信装置、通信システム、および通信制御方法、並びにプログラムを提供することを目的とする。より具体的には、QoS制御をサポートする無線局で構成される無線セル(BSS)内で、データ送信側の通信装置(STA1)から送信されるパケットの終了を、データ送受信側の通信装置(STA2)において正確に検出することを可能とした無線通信装置、通信システム、および通信制御方法、並びにプログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の側面は、
データ通信制御を行う制御部を有し、
前記制御部は、
通信経路の切り替え制御を行う際、旧経路における終端であることを示す終端パケットを生成して出力する構成であり、
前記制御部は、
該終端パケットのヘッダに設定するパケット識別情報と同一のパケット識別情報をメッセージとして記録した終端パケットを生成して出力する無線通信装置にある。
さらに、本発明の無線通信装置の一実施態様において、前記パケット識別情報は、トラフィックID(TID)であり、前記制御部は、該終端パケットのヘッダに設定するトラフィックID(TID)と同一のトラフィックID(TID)をメッセージとして記録した終端パケットを生成して出力する。
さらに、本発明の無線通信装置の一実施態様において、前記制御部は、前記終端パケットのトラフィックID(TID)を、終端パケット送信以前に送信されたデータパケットのトラフィックID(TID)と同一のトラフィックID(TID)として設定する構成である。
さらに、本発明の無線通信装置の一実施態様において、前記制御部は、前記終端パケットに対する終端応答パケットを受信し、受信した終端応答パケット内のメッセージとして記録されたパケット識別情報が前記終端パケットに設定したパケット識別情報と一致するか否かを判定し、一致の確認を条件として通信経路の切り替えを実行する。
さらに、本発明の無線通信装置の一実施態様において、前記制御部は、通信相手との直接通信パスであるダイレクトリンクパスと、中継ポイントを介した通信パスである中継ポイント経由パスの切り替え制御を行う構成であり、中継ポイントを介した通信パスである中継ポイント経由パスからダイレクトリンクパスへの切り替え前に、前記中継ポイント経由パスにおける終端であることを示す終端パケットのヘッダに記録するパケット識別情報と同一のパケット識別情報をメッセージとして記録した終端パケットを生成して出力する構成である。
さらに、本発明の第2の側面は、
データ通信制御を行う制御部を有し、
前記制御部は、
通信経路の切り替えを行う際、旧経路における終端であることを示す終端パケットを受信し、受信した終端パケットのヘッダに設定されたパケット識別情報と同一のパケット識別情報がメッセージとして記録されているかを確認し、
同一のパケット識別情報がメッセージとして記録されていることの確認を条件として終端応答パケットを生成して出力する構成である無線通信装置にある。
さらに、本発明の無線通信装置の一実施態様において、前記制御部は、前記終端パケットのパケット識別情報をメッセージとして記録した終端応答パケットを生成して出力する構成である。
さらに、本発明の無線通信装置の一実施態様において、前記パケット識別情報は、トラフィックID(TID)である。
さらに、本発明の無線通信装置の一実施態様において、前記終端パケットは、中継ポイント経由パスにおける終端であることを示す終端パケットである。
さらに、本発明の無線通信装置の一実施態様において、前記制御部は、終端パケットのヘッダに設定されたパケット識別情報と同一のパケット識別情報がメッセージとして記録されていない場合、前記中継ポイントに対して残存パケットの有無を確認し、前記中継ポイントに残存パケットの無いことが確認された場合に、前記終端応答パケットを生成して出力する。
さらに、本発明の無線通信装置の一実施態様において、前記制御部は、前記中継ポイントに対する省電力モードへの移行通知後に前記中継ポイントから受信するビーコンを適用して残存パケットの有無確認処理を実行する。
さらに、本発明の無線通信装置の一実施態様において、前記制御部は、前記中継ポイントに残存パケットが存在することが確認された場合、前記中継ポイントに蓄積されたパケットの回収処理を実行し、パケット回収完了後に前記終端応答パケットを生成して出力する。
さらに、本発明の無線通信装置の一実施態様において、前記制御部は、トラフィックID(TID)を指定したパケットの回収処理を実行する。
さらに、本発明の無線通信装置の一実施態様において、前記制御部は、前記中継ポイントからのデータ受信が無い状態が、予め設定した閾値時間を越えた場合、タイムアウトと判定し前記終端応答パケットを生成して出力する。
さらに、本発明の第3の側面は、
データ送受信を行う複数の無線通信装置からなる通信システムであり、
第1の無線通信装置は、
通信相手である第2の無線通信装置に対して、通信経路の切り替え制御を行う際、旧経路における終端であることを示す終端パケットを生成して出力する構成であり、ヘッダに設定するパケット識別情報と同一のパケット識別情報をメッセージとして記録した終端パケットを生成して出力し、
前記第2の無線通信装置は、
前記終端パケットを受信し、受信した終端パケットのヘッダに設定されたパケット識別情報と同一のパケット識別情報がメッセージとして記録されているかを確認し、同一のパケット識別情報がメッセージとして記録されていることの確認を条件として終端応答パケットを生成して出力する構成である通信システムにある。
さらに、本発明の第4の側面は、
無線通信装置において実行する通信制御方法であり、
制御部が、通信経路の切り替え制御を行う際、旧経路における終端であることを示す終端パケットを生成して出力するステップを有し、
前記制御部は、前記終端パケットのヘッダに設定するパケット識別情報と同一のパケット識別情報をメッセージとして記録した終端パケットを生成して出力する通信制御方法にある。
さらに、本発明の第5の側面は、
無線通信装置において実行する通信制御方法であり、
制御部が、通信経路の切り替えを行う際、旧経路における終端であることを示す終端パケットを受信し、受信した終端パケットのヘッダに設定されたパケット識別情報と同一のパケット識別情報がメッセージとして記録されているかを確認し、
同一のパケット識別情報がメッセージとして記録されていることの確認を条件として終端応答パケットを生成して出力する通信制御方法にある。
さらに、本発明の第6の側面は、
無線通信装置において通信制御を実行させるプログラムであり、
制御部に、通信経路の切り替え制御を行う際、旧経路における終端であることを示す終端パケットを生成して出力させるステップを有し、
前記ステップは、前記終端パケットのヘッダに設定するパケット識別情報と同一のパケット識別情報をメッセージとして記録した終端パケットを生成させて出力させるステップであるプログラムにある。
さらに、本発明の第7の側面は、
無線通信装置において通信制御を実行させるプログラムであり、
制御部に、通信経路の切り替えを行う際、旧経路における終端であることを示す終端パケットのヘッダに設定されたパケット識別情報と同一のパケット識別情報がメッセージとして記録されているかを確認させ、同一のパケット識別情報がメッセージとして記録されていることの確認を条件として終端応答パケットを生成して出力する処理を実行させるプログラムにある。
なお、本発明のプログラムは、例えば、様々なプログラム・コードを実行可能な汎用システムに対して、コンピュータ可読な形式で提供する記憶媒体、通信媒体によって提供可能なプログラムである。このようなプログラムをコンピュータ可読な形式で提供することにより、コンピュータ・システム上でプログラムに応じた処理が実現される。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。なお、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
本発明の一実施例構成によれば、通信装置間で通信経路の切り替えを行う際、第1の通信装置が通信相手である第2の通信装置に対して終端パケットを送信する。終端パケットのヘッダに設定するトラフィックID(TID)と同一のIDをメッセージとして記録した終端パケットを生成して出力する。TIDは先行するデータパケットと同一とする。終端パケットを受信した通信装置は、ヘッダ設定TIDとメッセージとして記録されたTIDを比較し、同一TIDが記録されていることを確認して終端応答パケットを出力する。この処理によって、例えばアクセスポイント(AP)においてTIDの変更がなされても送信元の通信装置の設定したTIDが確認可能となり、終端パケットが同一TIDの設定されたデータパケットの終端として受信されたことの確実な確認が可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明の無線通信装置、通信システム、および通信制御方法、並びにプログラムの詳細について説明する。
本発明の無線通信システムの一実施形態について図5を参照して説明する。図5には、データ通信を行う2つの無線端末として、無線通信装置(QSTA1)10、無線通信装置(QSTA2)20、さらに、無線通信装置間の通信中継処理を実行するアクセスポイント(QAP)30を示している。これらは、無線セル(BSS)100内に存在し、いずれもQoSをサポートしている無線局である。
QoS制御をサポートする無線局の場合、データ送信時には、トラフィックID(TID)の優先度に応じて送信対象のキューが選択される。また、無線通信装置(QSTA1)10とアクセスポイント(QAP)30間、無線通信装置(QSTA2)20とアクセスポイント(QAP)30間でのトラフィックID(TID)については独立に制御されるため、無線通信装置(QSTA1)10から送信したTIDは、無線通信装置(QSTA2)20経由時点で書き換えられる場合があり、元のTIDを保ったまま無線通信装置(QSTA2)20へパケットが到達することは保証されない。
アクセスポイント(QAP)30は、従来と同様の一般的な構成でよく、特別な機能を要しない。無線通信装置(QSTA1)10と、無線通信装置(QSTA2)20は、無線LANの通常動作に加えて、ダイレクトリンク経路設定機能を有する。無線通信装置(QSTA1)10と、無線通信装置(QSTA2)20は、アクセスポイント(QAP)30に対する接続要求としてのアソシエーションが完了しており、図5に示す無線通信装置(QSTA1)10から、アクセスポイント(QAP)30を経由して無線通信装置(QSTA2)20を結ぶAP経由パス51が使用可能であるものとする。
以下、説明する実施例では、無線通信装置(QSTA1)10がデータ送信側、無線通信装置(QSTA2)20がデータ受信側の設定とする。無線通信装置間の直接通信を行うためのセットアップ処理としてのDLS(Direct Link Set−up)の処理が完了すると、図5に示す無線通信装置(QSTA1)10と無線通信装置(QSTA2)20を、直接結ぶダイレクトリンクパス52が使用可能になる。
図6は図5に示す無線通信装置(QSTA1)10の構成を示すブロック図である。なお、無線通信装置(QSTA2)20も共通の構成を持つ。図6に示すように、無線通信装置10は、データ処理部11、伝送処理部12、無線インターフェース部13、制御部14、メモリ15、アンテナ16を有する。
データ処理部11は、通信データを格納したパケットを作成する。伝送処理部12はデータ処理部11で生成されたパケットに対してヘッダや誤り検出符号の付加などの処理を行い、処理後のデータを無線インターフェース部13に提供する。無線インターフェース部13は、伝送処理部12から受け取ったデータを変調信号にしてアンテナ16を介して送出する。
データ受信動作においては、アンテナ16を介して受信したデータに対して、無線インターフェース部13が受信信号の復調を行い、伝送処理部12がヘッダの解析を行い、データ処理部11に渡す。データ処理部はパケットから通信データを取得する。制御部14は、上記各構成部の処理の統括的制御を行う。またメモリ15に格納されたデータを取得してパケット格納データとするためにデータ処理部11に提供する。あるいはデータ処理部11がパケットから取得したデータをメモリ15に格納する。メモリ15には、通信データの他、通信制御用のプログラムが格納されており、制御部14は、プログラムに従った通信制御を実行する。
本発明の一実施例に従った通信処理シーケンスの概要について、図7を参照して説明する。なお、以下の説明では、データ送信を行う無線通信装置(QSTA1)を「QSTA1」、データ受信を行う無線通信装置(QSTA2)を「QSTA2」、アクセスポイントを「QAP」として簡略化して表記して説明する。
QSTA1及びQSTA2は、QAPに対する接続要求としてのアソシエーションが完了しており、QSTA1からQSTA2に対してAP経由パスを利用してデータパケットを送信してるいものとする。データパケットはIPパケットであることを前提とする。
さらにQSTA1とQSTA2における無線通信装置間の直接通信を行うためのセットアップ処理としてのDLS(Direct Link Set−up)の処理であるダイレクトリンクセットアップも完了しているものとする。
すなわち、図7に示すステップS101の段階で、AP経由パスと、ダイレクトリンクパスのいずれを利用した通信も可能な状態である。QSTA1とQSTA2は、ステップS102の時点で、AP経由パスで通信を行っている。
QSTA1は通信経路(パス)切り替えのタイミングを取るために、ステップS103において、QAPを介してQSTA2に対して終端パケットを送信する。QSTA1は、QSTA2からの終端パケット応答を待ち、その間データパケットのQSTA2への送信を一時停止する。
QSTA2では、QAPを介して受信したQSTA1からの終端パケット以前に送信されたデータパケットを全て受信したかどうかを検出し、ステップS104において、QSTA1に対して終端応答パケットを送信する。
QSTA1では、QSTA2からの終端応答パケット受信を確認として、ステップS105において、送信経路をダイレクトリンクに変更し、ステップS106において、ダイレクトリンクパスを利用したデータパケット送信を再開する。
本発明においては、AP経由パスを利用して送信される終端パケットを、QSTA2において、確実に終端パケットとして確認することを可能とする。すなわち、AP経由パスを利用したデータパケットが終端パケットの後には存在しないことを確認することを可能とする。これを実現するための処理について以下説明する。
本発明の処理は、図8に示すように、本以下の4つの処理が行われる。
(a)終端パケット判定処理
(b)自分宛データ検出処理
(c)自分宛データ回収処理
(d)タイムアウトによる自分宛データ検出処理
なお、これらの処理は各無線通信装置(QSTA,QAP)における制御部の制御下で行われる。
以下、本発明の一実施例における上記(a)〜(d)の各処理の詳細について順次、説明する。
(a)終端パケット判定処理
まず、終端パケット判定処理の詳細について、図9を参照して説明する。図9は本実施例における終端パケット判定処理における各装置間の通信シーケンスおよび処理を説明するフローチャートを示す図である。左から、
データ送信端末である無線通信装置(QSTA1)、
通信中継装置としてのアクセスポイント(QAP)、
データ受信端末である無線通信装置(QSTA2)、
これらの各装置を示している。
なお、QSTA1とQSTA2は、AP経由パスと、ダイレクトリンクパスのいずれを利用した通信も可能な状態である。QSTA1とQSTA2は、現時点で、AP経由パスで通信を行っている。
まず、ステップS211において、データ送信装置であるQSTA1が、AP経由パスからダイレクトリンクパスへのパス切り替えを行うため、AP経由パスを利用したデータパケットの送信を停止する。
次に、QSTA1は、ステップS212において、AP経由パスを介した最終パケットであることを示すメッセージを格納した終端パケットを生成してAP経由パスを利用して送信する。この終端パケットは、802.11 MACレイヤよりも上位レイヤにシグナリング情報を含むパケットであり、802.11 MACレイヤにとっては通常のデータパケットと同様の扱いとなる。パケットフォーマットは、802.11zにおいて、TDLS frame format(図10参照)として定義されている構成と同様の構成を利用できる。
なお、QSTA1は、終端パケットに設定するTIDとして、終端パケット送信以前に送信していた通常のデータパケットと同一の優先度を示すTID(例としてTID=5)を選択して設定するとともに、このTID情報を終端パケット内のメッセージにも格納する。
すなわち、終端パケットにはヘッダに設定するTID(TID=5)と同一のTID情報をメッセージにも格納する。このTID=5の情報は、終端パケット送信以前に送信していた通常のデータパケットと同一の優先度(TID)である。QSTA1は終端パケットの送信後、該当TID(TID=5)でのQSTA2へのデータパケット送信を一時停止する。
優先度情報として、TID=5がヘッダとメッセージの双方に記録された終端パケットは、アクセスポイント(QAP)において中継されてデータ受信側のQSTA2に転送される。しかし、アクセスポイント(QAP)において、ヘッダ部のTIDは再設定される。従って、データ受信側のQSTA2の受信する終端パケットのヘッダ部に設定されたTIDは[5]であるとは限らない。
しかし、アクセスポイント(QAP)は、メッセージ部の書き換えは行わないため、QSTA2は、メッセージ内の情報に基づいて、QSTA1が送信時に設定したTIDは[5]であったことが確認できる。
データ受信側のQSTA2は、ステップS221において、メッセージ内のTID情報と、ヘッダに設定された受信TIDとが一致するか否かを判定する。一致する場合はステップS222に進む。一致しない場合は、ステップS2234に進み、[(b)自分宛データ検出処理]を実行する。(b)自分宛データ検出処理については後段で説明する。
ステップS221において、メッセージ内のTID情報と、ヘッダに設定された受信TIDとが一致すると判定した場合は、この時点でQSTA1が終端パケットを送信する以前にQSTA2宛てに送信した全データパケットの受信が完了していると判断し、QSTA1に対して終端応答パケットを送信する。これは、同じ優先度(TID=5)の設定されたパケットは、QAPにおいて同じキューを利用して処理が実行されるはずであり、送信順の入れ替わる可能性はないとの判断に基づく判定である。
ステップS221において、メッセージ内のTID情報と、ヘッダに設定された受信TIDとが一致すると判定した場合は、ステップS222に進み、QSTA2は、終端応答パケットを生成してQSTA1に送信する。この終端応答パケットの通信経路はAP経由パスでもダイレクトリンクパスでもいずれでもよい。
QSTA2は、この終端応答パケットに格納するメッセージに、QSTA1から受信した終端パケットに設定されたTID情報(本例ではTID=5)を記録する。この終端応答パケットは、AP経由パスで送信された場合にはアクセスポイント(QAP)において中継されてQSTA1に転送される。
QSTA1は、アクセスポイント(QAP)において中継された終端応答パケットを受信すると、ステップS231において、終端応答パケットのメッセージとして記録されたTID情報と、先にQSTA1が送信した終端パケットに設定したTIDとが一致するか否かを確認する。一致する場合は、ステップS232に進む。一致しない場合は、ステップS233に進み、予め定めたリトライ回数上限に至ってない限り、終端パケットの送信処理を繰り返す。
ステップS231において、終端応答パケットのメッセージとして記録されたTID情報と、先にQSTA1が送信した終端パケットに設定したTIDとが一致すると判定した場合は、終端パケットの確認処理が成功したと判断し、ステップS232に進み、通信パスをAP経由パスからダイレクトリンクパスヘ切り替え、ダイレクトリンクパスを利用した通信を開始する。
このように、データ送信側(QSTA1)は、送信する終端パケットに設定する優先度情報であるTIDをそれまでの送信データパケットと同一のTIDに設定するとともにメッセージ内に同一のTID情報を書き込んで送信する、データ受信側は、終端パケットの設定TID(ヘッダ)とメッセージ中に書き込まれたTID情報を比較して一致していれば、アクセスポイント(QAP)においてヘッダのTIDの書き換えが行われず、QSTA1の設定したTIDがそのまま設定されていることが確認できる。
またこの終端パケットに設定された優先度(TID=5)は、終端パケットの受信以前に受信しているデータパケットのTIDと同一であり、アクセスポイント(QAP)において同一のキューを利用して転送処理がなされ、また、QSTA2においても同一のキューを利用した処理がなされていることが保証されることになる。従って、異なるキューを利用することに起因して発生するパケットの順の乱れが発生していない。
このような確認がなされたことを条件として、QSTA2は、メッセージ中に終端パケットに設定された優先度情報(TID=5)を記録した終端応答パケットをQSTA1に送信する。
QSTA1は、この終端応答パケット内のメッセージに記録された優先度情報(TID)が、先に送信した終端パケットの優先度(TID)と同一であることを確認する。この確認処理によって、データ受信側(QSTA2)において、同一の優先度(TID=5)の設定されたデータパケットの後に終端パケットを受信することに成功したと確認することができる。すなわちAP経由パス上の最終パケットが終端パケットであることが確認される。
この確認に基づいて、ステップS232においてダイレクトリンクパスへの移行処理を実行して、ダイレクトリンクパスを利用した通信を実行する。
なお、この処理において、QSTA2が、ステップS221で、受信した終端パケットにおけるTID情報と、メッセージ内のTID情報が一致しなかったと判定した場合は、終端パケットと通常のデータの順序性が崩れてしまっている可能性があることになる。
この場合は、QSTA2は、終端パケット以前に送信されたQSTA1からの残りのデータパケットの存在を確認するために、「自分宛データ検出処理」に移行する。
(b)自分宛データ検出処理
次に、自分宛データ検出処理について説明する。この処理は、上述したように終端パケットを受信したQSTA2が行う処理である。QSTA2が通信相手(QSTA1)から受信した終端パケットにおけるTID情報と、メッセージ内のTID情報が一致しなかった場合、終端パケット以前に送信されたQSTA1からの残りのデータパケットの存在を確認するために実行する処理である。
終端パケットの送信者であるQSTA1から受信した終端パケットにおけるTID情報と、メッセージ内のTID情報が一致しなかった場合には、終端パケットと通常のデータの順序性が崩れてしまっている可能性があり、終端パケット以前に送信されたQSTA1からの残りのデータパケットの存在を確認する処理を行う。
この自分宛データ検出処理では、802.11規格で定義されている省電力モード(PS(Power Save)モード)を利用した処理を行う。802.11規格に従った無線通信装置は、アクティブモードと、省電力モード(PSモード)のモード切り替えが可能となっている。アクティブモードは送受信回路に常に電源が供給され常にデータ送受信可能な状態に設定されたモードである。
省電力モードは、間欠的に送受信回路に電源供給を行うモードであり、APからのデータ受信を間欠的に行う。アクセスポイント(AP)はビーコンを利用して、無線通信装置(STA)に、無線通信装置(STA)宛てのデータがあることを通知し、無線通信装置(STA)は、この通知に基づいて、データ受信可能な状態に設定して、その後APからデータ受信を行う。
802.11規格で定義されている省電力モード(PSモード)について、図11を参照して説明する。省電力モード(PSモード)では、AP経由パスで通信を行っている通信装置(STA)が、アクセスポイント(AP)に対してデータ転送を一時的に停止させてAPに蓄積(バッファ)させる。
図11は、省電力モード(PSモード)の処理シーケンスを示す図である。省電力モード(PSモード)へ移行するSTAは、ステップS311において、MACヘッダ内の電力管理ビット(PM)を1に設定したフレームをAPに送信する。
APは、STAからMACヘッダ内の電力管理ビット(PM)を1に設定したフレームを受信すると、ステップS312において、受信確認(Ack)をSTAに送信するとともにSTA宛のパケットのバッファを開始する。
STAは、ステップS313において、アソシエーション時に通知したListen Interval間隔でAPが送信するビーコンフレームを受信し、TIMフィールド内を解析することで自分宛のパケットの存在を認識する。
APは、ステップS314において、STA宛のパケットのバッファを開始すると、ビーコンフレームのTIM(Traffic Indication Message)フィールドに各STA宛パケットバッファ状態を格納して通知する処理を開始する。
STAがステップS315において、ビーコン解析により自分宛のパケットがAPにバッファされていることを認識すると、APに対してPS−Pollを送信し、バッファされたパケットの送信要求を行う。
送信要求を受けたAPは、ステップS316において、該当STAに対してバッファされたパケットの送信を開始する。その際、送信パケットのMACヘッダ内のMoreDataビットにより、後に続くパケットの存在をSTAに通知する。後に続くパケットが存在する場合はMoreDataビットは1に設定され、存在しない場合は0に設定される。
STAは、ステップS317において、APにバッファされていたパケットを受信し、パケットのMACヘッダ内のMoreDataビットが0か1かを確認し、0である場合には、残りパケットは無いと判断してListen Interval間隔でのビーコン受信状態に移行する。
このように、省電力モード(PSモード)では、アクセスポイント(AP)経由パスで通信を行っている通信装置(STA)が、アクセスポイント(AP)に自分宛のパケットが存在するか否かを確認することができる。自分宛データ検出処理では、この省電力モード(PSモード)を利用した処理を行う。
図12を参照して、自分宛データ検出処理の詳細について説明する。図12は本実施例における自分宛データ検出処理における各装置間の通信シーケンスおよび処理を説明するフローチャートを示す図である。左から、
データ送信端末である無線通信装置(QSTA1)、
通信中継装置としてのアクセスポイント(QAP)、
データ受信端末である無線通信装置(QSTA2)、
これらの各装置を示している。
なお、QSTA1とQSTA2は、AP経由パスと、ダイレクトリンクパスのいずれを利用した通信も可能な状態である。QSTA1とQSTA2は、現時点で、AP経由パスで通信を行っている。
ステップS401〜S403の処理は図9に示すステップS212〜S221(判定No)の処理に対応する。
ステップS401において、データ送信装置であるQSTA1が、AP経由パスからダイレクトリンクパスへのパス切り替えを行うため、AP経由パスを利用した終端パケットを送信する。この終端パケットは、以前に送信していた通常のデータパケットと同一の優先度を示すTID(例としてTID=5)が設定され、さらにTID情報をメッセージにも格納したパケットである。
ステップS402において、AP経由パスを介して終端パケットがデータ受信側のQSTA2によって受信される。ステップS403において、受信した終端パケットにおけるTID情報と、メッセージ内のTID情報が一致しなかったことが確認される。
この場合に自分宛データ検出処理が開始される。ステップS404以降の処理である。ステップS404において、QSTA2は、省電力モード(PSモード)に移行することを通知するために、MACヘッダ内の電力管理ビット(PM)を1に設定したQoS−NullデータフレームをQAPへ送信する。ただし、QSTA2は、この後実際に省電力モードに入る必要は無い。
PM=1のQoS−Nullを受信したQAPは、ステップS405において、この時点からQSTA2宛てのデータパケットのバッファを開始する。さらに、APはビーコンフレームのTIM(Traffic Indication Message)フィールドにQSTA2宛のパケットのバッファ状態を格納して通知する処理を開始する。
QSTA2は、ビーコンフレーム内のTIMを解析し、自分宛のデータがバッファされていないことを認識した場合(S406でYes)、この時点で少なくともQSTA1が終端パケットを送信する以前のQSTA2宛てに送信した全データパケットの受信を検出したと判断する。
この場合、ステップS407において、QSTA2は、QAPに対してPM=0のQoS−Nullを送信し、PSモードの解除を通知する。さらに、ステップS408において、終端応答パケットを生成して、ステップS409においてQSTA1に対して送信する。この終端応答パケットは、図9のステップS222において生成する終端応答パケットと同様のパケットである。すなわち、この終端応答パケットは、QSTA1から受信した終端パケットに設定されたTID情報(本例ではTID=5)がメッセージ内に記録されたパケットである。
この終端応答パケットは、AP経由パス、ダイレクトリンクパスのいずれで送信してもよい。図では、AP経由パスで送信された設定を示している。ステップS410で、APがQSTA1に終端応答パケットを転送する。ステップS411においてQSTA1に終端応答パケットを受信する。
QSTA1が終端応答パケットを受信した後の処理は、図9に示すステップS231以下の処理となる。すなわち、QSTA1は、ステップS231において、終端応答パケットのメッセージとして記録されたTID情報と、先にQSTA1が送信した終端パケットに設定したTIDとが一致すると判定した場合は、終端パケットの確認処理が成功したと判断し、ステップS232に進み、通信パスをAP経由パスからダイレクトリンクパスヘ切り替え、ダイレクトリンクパスを利用した通信を開始する。一致しない場合は、ステップS233に進み、予め定めたリトライ回数上限に至ってない限り、終端パケットの送信処理を繰り返す。
一方、ステップS406において、QSTA2がAPからのビーコンフレーム内のTIMを解析し、自分宛のデータがバッファされていることを認識した場合(S406でNo)は、ステップS421に進み自分宛データ回収処理を開始することになる。
(c)自分宛データ回収処理
次に、自分宛データ回収処理について説明する。この処理は、上述したように終端パケットを受信したQSTA2が行う処理である。QSTA2が通信相手(QSTA1)から受信した終端パケットにおけるTID情報と、メッセージ内のTID情報が一致せず、上述の自分宛データ検出処理においてAPから受信したビーコンによって、終端パケットの受信後に、自分宛データがAPに存在することが確認された場合に実行される。
図13を参照して、自分宛データ回収処理の詳細について説明する。図13は本実施例における自分宛データ回収処理における各装置間の通信シーケンスおよび処理を説明するフローチャートを示す図である。左から、
データ送信端末である無線通信装置(QSTA1)、
通信中継装置としてのアクセスポイント(QAP)、
データ受信端末である無線通信装置(QSTA2)、
これらの各装置を示している。
ステップS511〜S512の処理は、図12に示すステップS405→S406でNoの処理に対応する処理である。
ステップS511において、APはビーコンフレームのTIM(Traffic Indication Message)フィールドにQSTA2宛のパケットのバッファ状態を格納して通知する。ステップS512において、QSTA2は、ビーコンフレーム内のTIMを解析し、自分宛のデータがバッファされていることを認識する。すなわち、QSTA1が終端パケットを送信する以前のQSTA2宛てに送信した全データパケットの受信が完了していない可能性があることを認識する。
この場合、QSTA2は、ステップS513において、PS−Pollによるバッファフレームの回収を開始する。このステップS513〜S514の処理は、図11を参照して説明した省電力(PS)モードのステップS315〜S316の処理と同様の処理である。
すなわち、QSTA2は、QAPに対してPS−Pollを送信し、バッファされたパケットの送信要求を行う。送信要求を受けたQAPは、QSTA2に対してバッファされたパケットの送信を開始する。その際、送信パケットのMACヘッダ内のMoreDataビットにより、後に続くパケットの存在をQSTA2に通知する。後に続くパケットが存在する場合はMoreDataビットは1に設定され、存在しない場合は0に設定される。
QSTAは、ステップS514において、QAPにバッファされていたパケットを受信し、パケットのMACヘッダ内のMoreDataビットが0であることを確認した場合には、残りパケットは無いと判断する。
この判断の後、ステップS515において、QSTA2は、QAPに対してPM=0のQoS−Nullを送信し、PSモードの解除を通知する。さらに、ステップS516において、終端応答パケットを生成して、ステップS517においてQSTA1に対して送信する。この終端応答パケットは、図9のステップS222において生成する終端応答パケットと同様のパケットである。すなわち、この終端応答パケットは、QSTA1から受信した終端パケットに設定されたTID情報(本例ではTID=5)がメッセージ内に記録されたパケットである。
この終端応答パケットは、AP経由パス、ダイレクトリンクパスのいずれで送信してもよい。図では、AP経由パスで送信された設定を示している。ステップS518においてQSTA1に終端応答パケットを受信する。
QSTA1が終端応答パケットを受信した後の処理は、図9に示すステップS231以下の処理となる。すなわち、QSTA1は、ステップS231において、終端応答パケットのメッセージとして記録されたTID情報と、先にQSTA1が送信した終端パケットに設定したTIDとが一致すると判定した場合は、終端パケットの確認処理が成功したと判断し、ステップS232に進み、通信パスをAP経由パスからダイレクトリンクパスヘ切り替え、ダイレクトリンクパスを利用した通信を開始する。一致しない場合は、ステップS233に進み、予め定めたリトライ回数上限に至ってない限り、終端パケットの送信処理を繰り返す。
なお、図13を参照して説明した自分宛データ回収処理は、優先度(トラフィックID(TID))の指定を用いないデータ回収処理例である。QSTA2がUnscheduled APSD(U−APSD)をサポートしていて、アソシエーション時に該当するTIDに対するU−APSDをイネーブルとしていた場合には、TIDを指定した自分宛データ回収処理が可能となる。
U−APSDでは、QAPに対する送信要求を行うために、PS−Pollの代わりにトリガフレーム(QoS−Null)を使用する。例えば、QSTA2が優先度(TID=5)のデータパケットを回収したい場合、TID=5のQoS−Nullを送信する。
QAPに、QSTA2宛のTID=5のデータパケットが存在しない場合には、QoS−Nullを返す。存在する場合には、次に続くTID=5のデータパケットの存在をMoreDataに反映させ、QSTA2へデータパケットの送信を行う。
これにより、QAPにバッファされているQSTA2宛のTID=5のフレームのみを受信することが可能となる。
U−APSDを使用すると、送信要求後にデータパケットを受信するのかQoS−Nullを受信するかで即座にQAPのバッファ状態を認識することができるため、TIMによる検出が必要なくなり、処理全体のオーバーヘッドが低減できるというメリットがある。
なお、U−APSDでイネーブルされているTIDは、QAPが送信するビーコンフレームのTIMにそのバッファ状態が反映されない。QSTA2が指定したTIDにおけるバッファフレーム回収のための動作中、MoreData=0のデータパケットを受信した場合、少なくともQSTA1が終端パケットを送信する以前のQSTA2宛てに送信した全データパケットの受信を検出したと判断し、QSTA1に対して終端応答パケットを送信する。それと共に、QAPに対してPM=0のQoS−Nullを送信し、PSモードの解除を通知する。
(d)タイムアウトによる自分宛データ検出処理
次に、タイムアウトによる自分宛データ検出処理について説明する。この処理は、上述した自分宛データ検出処理、または自分宛データ回収処理の実行中に、アクセスポイント(QAP)からのビーコンフレームの受信が途絶えた場合に実行される。
先に説明したように、QSTA2が、省電力モード(PSモード)に移行した後は、アソシエーション時に通知したListen Interval間隔でAPが送信するビーコンフレームを受信し、TIMフィールド内を解析することで自分宛のパケットの存在を認識する。
QSTA2が上述した自分宛データ回収処理の継続中、Listen Interval時間が経過した場合、ビーコンフレームの受信を待機することなく、QSTA2では、PSモードの移行を通知時点のQSTA2宛てのデータパケットを全て受信した、もしくは既にQAP内でエイジング機能によって破棄(予め設定した一定時間後に破棄)されていると判断し、QSTA1に対して終端応答パケットを送信する。なお、この際には、QAPに対してPM=0のQoS−Nullを送信し、PSモードの解除を通知する。
QSTA1が終端応答パケットを受信した後の処理は、図9に示すステップS231以下の処理となる。すなわち、QSTA1は、ステップS231において、終端応答パケットのメッセージとして記録されたTID情報と、先にQSTA1が送信した終端パケットに設定したTIDとが一致すると判定した場合は、終端パケットの確認処理が成功したと判断し、ステップS232に進み、通信パスをAP経由パスからダイレクトリンクパスヘ切り替え、ダイレクトリンクパスを利用した通信を開始する。一致しない場合は、ステップS233に進み、予め定めたリトライ回数上限に至ってない限り、終端パケットの送信処理を繰り返す。
以上、特定の実施例を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が実施例の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
また、明細書中において説明した一連の処理はハードウェア、またはソフトウェア、あるいは両者の複合構成によって実行することが可能である。ソフトウェアによる処理を実行する場合は、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれたコンピュータ内のメモリにインストールして実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。例えば、プログラムは記録媒体に予め記録しておくことができる。記録媒体からコンピュータにインストールする他、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介してプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることができる。
なお、明細書に記載された各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。また、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
以上、説明したように、本発明の一実施例構成によれば、通信装置間で通信経路の切り替えを行う際、第1の通信装置が通信相手である第2の通信装置に対して終端パケットを送信する。終端パケットのヘッダに設定するトラフィックID(TID)と同一のIDをメッセージとして記録した終端パケットを生成して出力する。TIDは先行するデータパケットと同一とする。終端パケットを受信した通信装置は、ヘッダ設定TIDとメッセージとして記録されたTIDを比較し、同一TIDが記録されていることを確認して終端応答パケットを出力する。この処理によって、例えばアクセスポイント(AP)においてTIDの変更がなされても送信元の通信装置の設定したTIDが確認可能となり、終端パケットが同一TIDの設定されたデータパケットの終端として受信されたことの確実な確認が可能となる。
パス切り替えによる受信フレームの順序の乱れについて説明する図である。 IPパケットの構成について説明する図である。 DSCPフィールドのデータと優先度情報との対応関係について説明する図である。 本発明の一実施例に従った終端パケットの送信処理におけるトラフィックID(TID)設定処理について説明する図である。 本発明の無線通信システムの一実施形態について説明する図である。 本発明の一実施例に係る無線通信装置の構成例を示す図である。 本発明の一実施例に従った通信処理シーケンスの概要について説明する図である。 本発明の一実施例に従った処理シーケンスの概要について説明する図である。 本発明の一実施例の終端パケット判定処理において行われる各装置間の通信シーケンスおよび処理を説明する図である。 802.11zにおいて、TDLS frame formatとして定義されている構成について説明する図である。 802.11規格で定義されている省電力モード(PSモード)についての通信シーケンスおよび処理を説明する図である。 本発明の一実施例の自分宛データ検出処理において行われる各装置間の通信シーケンスおよび処理を説明する図である。 本発明の一実施例の自分宛データ回収処理において行われる各装置間の通信シーケンスおよび処理を説明する図である。
符号の説明
10,20 無線通信装置
11 データ処理部
12 伝送処理部
13 無線インターフェース部
14 制御部
15 メモリ
16 アンテナ
30 アクセスポイント
51 AP経由パス
52 ダイレクトリンクパス

Claims (19)

  1. データ通信制御を行う制御部を有し、
    前記制御部は、
    通信経路の切り替え制御を行う際、旧経路における終端であることを示す終端パケットを生成して出力する構成であり、
    前記制御部は、
    該終端パケットのヘッダに設定するパケット識別情報と同一のパケット識別情報をメッセージとして記録した終端パケットを生成して出力する無線通信装置。
  2. 前記パケット識別情報は、トラフィックID(TID)であり、
    前記制御部は、
    該終端パケットのヘッダに設定するトラフィックID(TID)と同一のトラフィックID(TID)をメッセージとして記録した終端パケットを生成して出力する請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記制御部は、
    前記終端パケットのトラフィックID(TID)を、終端パケット送信以前に送信されたデータパケットのトラフィックID(TID)と同一のトラフィックID(TID)として設定する構成である請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記制御部は、
    前記終端パケットに対する終端応答パケットを受信し、受信した終端応答パケット内のメッセージとして記録されたパケット識別情報が前記終端パケットに設定したパケット識別情報と一致するか否かを判定し、一致の確認を条件として通信経路の切り替えを実行する請求項1に記載の無線通信装置。
  5. 前記制御部は、
    通信相手との直接通信パスであるダイレクトリンクパスと、中継ポイントを介した通信パスである中継ポイント経由パスの切り替え制御を行う構成であり、
    中継ポイントを介した通信パスである中継ポイント経由パスからダイレクトリンクパスへの切り替え前に、前記中継ポイント経由パスにおける終端であることを示す終端パケットのヘッダに記録するパケット識別情報と同一のパケット識別情報をメッセージとして記録した終端パケットを生成して出力する構成である請求項1に記載の無線通信装置。
  6. データ通信制御を行う制御部を有し、
    前記制御部は、
    通信経路の切り替えを行う際、旧経路における終端であることを示す終端パケットを受信し、受信した終端パケットのヘッダに設定されたパケット識別情報と同一のパケット識別情報がメッセージとして記録されているかを確認し、
    同一のパケット識別情報がメッセージとして記録されていることの確認を条件として終端応答パケットを生成して出力する構成である無線通信装置。
  7. 前記制御部は、
    前記終端パケットのパケット識別情報をメッセージとして記録した終端応答パケットを生成して出力する構成である請求項6に記載の無線通信装置。
  8. 前記パケット識別情報は、トラフィックID(TID)である請求項6に記載の無線通信装置。
  9. 前記終端パケットは、中継ポイント経由パスにおける終端であることを示す終端パケットである請求項6に記載の無線通信装置。
  10. 前記制御部は、
    終端パケットのヘッダに設定されたパケット識別情報と同一のパケット識別情報がメッセージとして記録されていない場合、前記中継ポイントに対して残存パケットの有無を確認し、前記中継ポイントに残存パケットの無いことが確認された場合に、前記終端応答パケットを生成して出力する請求項9に記載の無線通信装置。
  11. 前記制御部は、
    前記中継ポイントに対する省電力モードへの移行通知後に前記中継ポイントから受信するビーコンを適用して残存パケットの有無確認処理を実行する請求項10に記載の無線通信装置。
  12. 前記制御部は、
    前記中継ポイントに残存パケットが存在することが確認された場合、前記中継ポイントに蓄積されたパケットの回収処理を実行し、パケット回収完了後に前記終端応答パケットを生成して出力する請求項10に記載の無線通信装置。
  13. 前記制御部は、
    トラフィックID(TID)を指定したパケットの回収処理を実行する請求項12に記載の無線通信装置。
  14. 前記制御部は、
    前記中継ポイントからのデータ受信が無い状態が、予め設定した閾値時間を越えた場合、タイムアウトと判定し前記終端応答パケットを生成して出力する請求項10〜13いずれかに記載の無線通信装置。
  15. データ送受信を行う複数の無線通信装置からなる通信システムであり、
    第1の無線通信装置は、
    通信相手である第2の無線通信装置に対して、通信経路の切り替え制御を行う際、旧経路における終端であることを示す終端パケットを生成して出力する構成であり、ヘッダに設定するパケット識別情報と同一のパケット識別情報をメッセージとして記録した終端パケットを生成して出力し、
    前記第2の無線通信装置は、
    前記終端パケットを受信し、受信した終端パケットのヘッダに設定されたパケット識別情報と同一のパケット識別情報がメッセージとして記録されているかを確認し、同一のパケット識別情報がメッセージとして記録されていることの確認を条件として終端応答パケットを生成して出力する構成である通信システム。
  16. 無線通信装置において実行する通信制御方法であり、
    制御部が、通信経路の切り替え制御を行う際、旧経路における終端であることを示す終端パケットを生成して出力するステップを有し、
    前記制御部は、前記終端パケットのヘッダに設定するパケット識別情報と同一のパケット識別情報をメッセージとして記録した終端パケットを生成して出力する通信制御方法。
  17. 無線通信装置において実行する通信制御方法であり、
    制御部が、通信経路の切り替えを行う際、旧経路における終端であることを示す終端パケットを受信し、受信した終端パケットのヘッダに設定されたパケット識別情報と同一のパケット識別情報がメッセージとして記録されているかを確認し、
    同一のパケット識別情報がメッセージとして記録されていることの確認を条件として終端応答パケットを生成して出力する通信制御方法。
  18. 無線通信装置において通信制御を実行させるプログラムであり、
    制御部に、通信経路の切り替え制御を行う際、旧経路における終端であることを示す終端パケットを生成して出力させるステップを有し、
    前記ステップは、前記終端パケットのヘッダに設定するパケット識別情報と同一のパケット識別情報をメッセージとして記録した終端パケットを生成させて出力させるステップであるプログラム。
  19. 無線通信装置において通信制御を実行させるプログラムであり、
    制御部に、通信経路の切り替えを行う際、旧経路における終端であることを示す終端パケットのヘッダに設定されたパケット識別情報と同一のパケット識別情報がメッセージとして記録されているかを確認させ、同一のパケット識別情報がメッセージとして記録されていることの確認を条件として終端応答パケットを生成して出力する処理を実行させるプログラム。
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