JP2010114804A - 無線通信装置、無線通信システム、および無線通信方法 - Google Patents

無線通信装置、無線通信システム、および無線通信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010114804A
JP2010114804A JP2008287514A JP2008287514A JP2010114804A JP 2010114804 A JP2010114804 A JP 2010114804A JP 2008287514 A JP2008287514 A JP 2008287514A JP 2008287514 A JP2008287514 A JP 2008287514A JP 2010114804 A JP2010114804 A JP 2010114804A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission
wireless communication
communication device
request signal
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008287514A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4737275B2 (ja
Inventor
Shigeru Sugaya
茂 菅谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2008287514A priority Critical patent/JP4737275B2/ja
Priority to US12/614,759 priority patent/US8385265B2/en
Priority to CN200910212122.6A priority patent/CN101741460B/zh
Publication of JP2010114804A publication Critical patent/JP2010114804A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4737275B2 publication Critical patent/JP4737275B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W74/00Wireless channel access
    • H04W74/08Non-scheduled access, e.g. ALOHA
    • H04W74/0808Non-scheduled access, e.g. ALOHA using carrier sensing, e.g. carrier sense multiple access [CSMA]
    • H04W74/0816Non-scheduled access, e.g. ALOHA using carrier sensing, e.g. carrier sense multiple access [CSMA] with collision avoidance

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】無線通信装置、無線通信システム、および無線通信方法を提供すること。
【解決手段】相手通信装置から送信された自装置宛の送信要求信号を受信する受信部と、前記受信部により前記自装置宛の送信要求信号が受信されると、無線伝送路の利用状況に基づき、前記相手通信装置からのデータ送信の可否を判断する判断部と、前記相手通信装置からのデータ送信が不可であると判断されると、前記データ送信の保留を要求する保留要求信号の送信制御を行う保留制御部と、前記保留要求信号の送信制御の後、前記判断部により前記相手通信装置からのデータ送信が可能であると判断されると、前記自装置宛の送信要求信号に対する応答信号の送信制御を行う応答制御部と、を備える無線通信装置。
【選択図】図17

Description

本発明は、無線通信装置、無線通信システム、および無線通信方法に関する。
近日、ウルトラワイドバンド無線通信システムを利用した、高速パーソナルエリアネットワークが提案されている。また、この高速パーソナルエリアネットワークにおいては、ある無線通信装置と周囲に存在する無線通信装置とが自律分散的にアドホックなネットワークを形成して通信を行なうことが提案されている。なお、自律分散制御で通信を行なうための規定は、例えば、WiMedia Allianceにおいて仕様が策定された、Distributed Media Access Control Layer仕様書に定義されている。
また、無線通信分野におけるアクセス制御として、RTS/CTS(Request to Send/Clear to Send)制御が知られている。このRTS/CTS制御によれば、送信元装置の隠れ端末に、当該送信元装置からデータ送信が行なわれることを通知できると考えられていた。
さらに、RTS/CTS制御の一部の改良案が各方面から提案されている。例えば、特許文献1には、他装置宛のRTSを受信したが、当該RTSに対するCTSを受信しなかった場合、当該RTSに記載されているデータ送信期間(本来はNAVを設定すべき期間)にデータ送信を行なう無線通信装置が記載されている。
特開2007−67472号公報
しかし、通常のRTS/CTS制御では、RTSの受信先装置がCTSを返信しなかった場合、RTSの送信元装置がRTSの再送を繰り返すため、周囲の通信が制限されてしまうという問題があった。また、特許文献1に記載の無線通信装置は、NAVを設定すべき期間にデータ送信を行なうため、RTSの送信元装置によるデータ送信との競合が懸念された。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、無線伝送路の利用効率を向上することが可能な、新規かつ改良された無線通信装置、無線通信システム、および無線通信方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、相手通信装置から送信された自装置宛の送信要求信号を受信する受信部と、前記受信部により前記自装置宛の送信要求信号が受信されると、無線伝送路の利用状況に基づき、前記相手通信装置からのデータ送信の可否を判断する判断部と、前記相手通信装置からのデータ送信が不可であると判断されると、前記データ送信の保留を要求する保留要求信号の送信制御を行う保留制御部と、前記保留要求信号の送信制御の後、前記判断部により前記相手通信装置からのデータ送信が可能であると判断されると、前記自装置宛の送信要求信号に対する応答信号の送信制御を行う応答制御部と、を備える無線通信装置が提供される。
前記判断部は、
前記相手通信装置からのデータ送信が他の無線通信装置からのデータ送信と競合する場合に前記相手通信装置からのデータ送信が不可であると判断し、前記相手通信装置からのデータ送信が他の無線通信装置からのデータ送信と競合しない場合に前記相手通信装置からのデータ送信が可能であると判断してもよい。
前記判断部は、前記他の無線通信装置からデータ送信が行われることを、前記他の無線通信装置から送信される送信要求信号の前記受信部による受信に基づいて検出してもよい。
前記判断部は、前記他の無線通信装置からのデータ送信が終了した後に前記相手通信装置からのデータ送信が可能であると判断してもよい。
前記判断部は、前記他の無線通信装置からのデータ送信後、所定時間内に前記他の無線通信装置からデータ再送が行われなかった場合、前記相手通信装置からのデータ送信が可能であると判断してもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、相手通信装置への送信要求信号の送信制御を行う送信要求制御部と、前記相手通信装置から前記送信要求信号に対する応答信号が受信されるとデータ送信を行う送信部と、備え、前記送信要求制御部は、前記送信要求信号の送信制御後に前記応答信号および保留要求信号のいずれも受信されない場合には前記送信要求信号の再送制御を行い、前記保留要求信号が受信された場合には前記送信要求信号の再送制御を行わない、無線通信装置が提供される。
前記送信要求制御部は、前記保留要求信号の受信から所定時間内に前記応答信号が受信されない場合、前記送信要求信号の再送制御を行なってもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、第1の無線通信装置と、前記第1の無線通信装置から送信された自装置宛の送信要求信号を受信する受信部、前記受信部により前記自装置宛の送信要求信号が受信されると、無線伝送路の利用状況に基づき、前記第1の無線通信装置からのデータ送信の可否を判断する判断部、前記第1の無線通信装置からのデータ送信が不可であると判断されると、前記データ送信の保留を要求する保留要求信号の送信制御を行う保留制御部、および、前記保留要求信号の送信制御の後、前記判断部により前記第1の無線通信装置からのデータ送信が可能であると判断されると、前記自装置宛の送信要求信号に対する応答信号の送信制御を行う応答制御部、を有する第2の無線通信装置を備える無線通信システムが提供される。より詳細には、前記第1の無線通信装置は、前記送信要求信号の送信制御後に、前記応答信号および前記保留要求信号のいずれも受信されない場合には前記送信要求信号の再送制御を行い、前記保留要求信号が受信された場合には前記送信要求信号の再送制御を行わない。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、相手通信装置から送信された自装置宛の送信要求信号を受信するステップと、無線伝送路の利用状況に基づき、前記相手通信装置からのデータ送信の可否を判断するステップと、前記相手通信装置からのデータ送信が不可であると判断されると、前記データ送信の保留を要求する保留要求信号の送信制御を行うステップと、前記保留要求信号の送信制御の後、前記相手通信装置からのデータ送信が可能になると、前記自装置宛の送信要求信号に対する応答信号の送信制御を行うステップと、を含む無線通信方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、相手通信装置への送信要求信号の送信制御を行うステップと、前記相手通信装置から前記送信要求信号に対する応答信号が受信されるとデータ送信を行うステップと、を含み、前記送信要求信号の送信制御後に前記応答信号および保留要求信号のいずれも受信されない場合には前記送信要求信号の再送制御を行い、前記保留要求信号が受信された場合には前記送信要求信号の再送制御を行わない、無線通信方法が提供される。
以上説明したように本発明にかかる無線通信装置、無線通信システム、および無線通信方法によれば、無線伝送路の利用効率を向上することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、以下に示す項目順序に従って当該「発明を実施するための最良の形態」を説明する。
1.本実施形態にかかる無線通信システムの概要
[無線通信システムの構成例]
[時分割制御について]
[各フレームの構成]
2.本実施形態に至る経緯
3.本実施形態にかかる無線通信装置の構成
4.本実施形態にかかる無線通信装置の動作
5.まとめ、および補足
<1.本実施形態にかかる無線通信システムの概要>
[無線通信システムの構成例]
まず、図1を参照して本実施形態にかかる無線通信システム1の構成例を説明する。
図1は、本実施形態にかかる無線通信システム1の構成を示した説明図である。無線通信システム1は、無線通信装置10A〜10Gを備える。各無線通信装置10A〜10Gは、各々の電波到達範囲12A〜12Gに含まれる無線通信装置と自律分散的に通信することができる。
具体的には、無線通信装置10Aは、電波到達範囲12Aに含まれる無線通信装置10B、10Cおよび10Gと通信可能である。また、無線通信装置10Bは、電波到達範囲12Bに含まれる無線通信装置10Aと通信可能である。また、無線通信装置10Cは、電波到達範囲12Cに含まれる無線通信装置10Aおよび10Fと通信可能である。
同様に、無線通信装置10Dは、電波到達範囲12Dに含まれる無線通信装置10E、10Fおよび10Gと通信可能である。また、無線通信装置10Eは、電波到達範囲12Eに含まれる無線通信装置10Dと通信可能である。また、無線通信装置10Fは、電波到達範囲12Fに含まれる無線通信装置10Cおよび10Dと通信可能である。さらに、無線通信装置10Gは、電波到達範囲12Gに含まれる無線通信装置10Aおよび10Dと通信可能である。
このような各無線通信装置10A〜10Gは、所定周期で通信管理情報の一例としてのビーコンを送受信して自律分散的な無線ネットワーク(アドホックネットワーク)を形成する。そして、無線ネットワークを構成する各無線通信装置10A〜10Gは各種伝送データを送受信することができる。各種伝送データとしては、音楽、講演およびラジオ番組などの音楽データや、映画、テレビジョン番組、ビデオプログラム、写真、文書、絵画および図表などの映像データや、ゲームおよびソフトフェアなどの任意のデータが挙げられる。
なお、以下では無線通信装置10A〜10Gを特に区別する必要が無い場合は単に無線通信装置10と、電波到達範囲12A〜12Gを特に区別する必要が無い場合は単に電波到達範囲12と総称する。また、図1は無線通信システム1を示しており、同時に無線ネットワークを示しているため、無線通信システム1と無線ネットワークはほぼ同義として用いることが可能であるとも考えられる。しかし、一般にネットワークという語はノード(無線通信装置)に加えてリンクを含む構造体を指すため、無線ネットワークは無線通信装置10A〜10Gに加えてリンクを含む点で無線通信システム1と相違すると捉えることもできる。
また、無線通信装置10は、PC(Personal Computer)、家庭用映像処理装置(DVDレコーダ、ビデオデッキなど)、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、携帯用音楽再生装置、携帯用映像処理装置、PDA(Personal Digital Assistant)、家庭用ゲーム機器、携帯用ゲーム機器、家電機器などの情報処理装置であってもよい。また、無線通信装置10は、アプリケーション機器として機能するこれら情報処理装置に外部接続されても、内蔵されてもよい。
[時分割制御について]
以上、自律分散型の無線通信システム1の構成例を説明した。続いて、無線通信システム1における時分割制御のためのスーパーフレームについて図2を参照して説明する。
図2は、スーパーフレームの構成例を示した説明図である。スーパーフレーム周期は、所定の時間(例えば、約65ms)により定義され、256個のメディアアクセススロット(MAS;Media Access Slot)に細分化されている。一の無線ネットワークを構成する無線通信装置10は、該スーパーフレーム周期を所定周期のフレームとして共有し、上記細分化されたMASを単位としてメッセージの転送が行われる。
さらに、スーパーフレームの先頭には、ビーコンにより管理情報の送受信を行うための管理領域としてのビーコン期間(BP)があり、所定の間隔をおいてビーコンスロット(BS)が配置されている。また、無線通信装置10毎に、固有のビーコンスロットが設定され、周囲の無線通信装置10との間で、ネットワークの管理やアクセス制御を行うためのパラメータが交換される。図2においては、ビーコン期間として、BS0〜BS8の9個のビーコンスロットが設定されている例を示している。なお、ビーコン期間として設定されていない期間は、通常、データ伝送領域として利用される。
無線通信システム1においては、図2に示したMAS単位で各無線通信装置10がDRP予約(DRP:Distributed Reservation Protocol)を行い、DRP予約したMASにおいて通信をすることができる。かかるDRP予約の予約タイプには、
(1)AlienBP
(2)ハードDRP
(3)ソフトDRP
(4)プライベートDRP
(5)PCA(Prioritized Contention Access)
などがある。
予約タイプがAlienBPであるDRP予約により予約されたMASにおいては、無線通信システム1を構成する各無線通信装置10はいかなる信号送信を行なわない。また、予約タイプがハードDRPであるDRP予約により予約されたMASにおいては、DRP予約の予約元および予約先である無線通信装置10のみが無線通信を行うことができる。
一方、予約タイプがソフトDRPまたはPCAであるDRP予約により予約されたMASにおいてはコンテンション通信が行われる。例えば、無線通信装置10Bにデータを送信したい無線通信装置10Aは、予約タイプがソフトDRPまたはPCAであるDRP予約により予約されたMASにおいて、送信要求信号としてRTS(Request To Send)を無線通信装置10Bに送信する。そして、RTSを受信した無線通信装置10Bは、無線通信装置10Aに対し、応答信号としてCTS(Clear To Send)を送信する。
さらに、無線通信装置10BからCTSを受信した無線通信装置10Aは、自装置にデータの送信権があると判断してデータの送信を開始する。無線通信装置10Bは、無線通信装置10Aから正常にデータを受信できた場合、確認信号としてACK(AckKnowledgement)を無線通信装置10Aに送信し、一連の無線通信が終了する。
以下、このようなRTS/CTSなどのフレーム構成例や、DRP予約を行なうためのビーコンなどのフレーム構成を説明する。
[各フレームの構成]
(PHYフレームの構成例)
図3は、PHYフレームの構成例を示した説明図である。図3に示したように、PHYフレームは、プリアンブル(Preamble)601と、PHYヘッダ602と、MACヘッダ603と、HCS604と、RSParity(Reed−Solomon Parity)605と、を含む。プリアンブル601は、各無線通信装置10が受信処理時に同期をとるためなどに用いられる既知パターンの信号であって、9.375μsにわたって送信される。
PHYヘッダ602は、当該フレームの転送速度や変調方式などの特性を示す情報を含み、データ長は5Byteである。MACヘッダ603は、当該フレームの送信元または宛先の無線通信装置10のアドレスなどの管理情報を含み、データ長は10Byteである。HCS604は誤りを検出する機能を有し、データ長は2Byteである、また、RSParity601はデータ長が6Byteであるため、Tail Bitsを考慮すると、転送速度が53.3Mbpsであった場合、PHYヘッダ602からRSParity605まで受信するまでに3.75μsを要する。
(ビーコンのフレーム構成例)
図4は、ビーコンのフレーム構成例を示した説明図である。図4に示したように、ビーコンは、物理層ヘッダ(PH)610と、ビーコンヘッダ(Beacon Header)と、HCS616と、ビーコンペイロードと、FCS620とを含む。
ビーコンヘッダは、フレーム制御情報(Frame Control)611、宛先アドレス(DestAddr)612、送信元アドレス(SrcAddr)613、シーケンス制御情報(Sequence Control)614、アクセス制御情報(Access Control)615を含む。
また、ビーコンペイロードは、ビーコン固有情報(Beacon Parameter)617、情報エレメント−1(IE−1)618、から、情報エレメント−N(IE−N)619を含む。
(DRP予約情報エレメント)
図5は、ビーコンに含まれる情報エレメントであるDRP予約情報エレメントの構成例を示した説明図である。図5に示したように、DRP予約情報エレメントは、当該情報エレメントの種類を示すエレメントID(Element ID)621、当該情報エレメントの情報長(Length)622、DRP予約の予約種類などを示すDRP制御情報(DRP Control)623、予約の対象となる無線通信装置を識別するアドレス(Target/Owner DevAddr)624、DRP予約を行なうスロット群を示す情報その1(DRP Allocation 1)625、からそのN(DRP Allocation N)626を含む。
(PCA利用通知情報エレメント)
図6は、ビーコンに含まれる情報エレメントであるPCA利用通知情報エレメントの構成例を示した説明図である。図6に示したように、PCA利用通知情報エレメントは、当該情報エレメントの種類を示すエレメントID(Element ID)631、当該情報エレメントの情報長(Length)632、当該エレメントの意味合いを明示する情報(Interpretation)633、PCAに利用するスロット位置を明記した情報(PCA Availability Bitmap)634を含む。
(通信表示マップ情報エレメント)
図7は、ビーコンに含まれる情報エレメントである通信表示マップ情報エレメントの構成例を示した説明図である。図7に示したように、通信表示マップ情報エレメントは、当該情報エレメントの種類を示すエレメントID(Element ID)641、当該情報エレメントの情報長(Length)642、PCAにて通信を行なう相手を示したアドレスその1(DevAddr 1)643、からアドレスそのN(DevAddr N):644を含む。
無線通信装置10は、当該通信表示マップ情報エレメント、およびPCA利用通知情報エレメントにより、PCAにて通信を行う相手、および利用するスロットを特定することができる。
(RTSのフレーム構成例)
図8は、RTSのフレーム構成例を示した説明図である。図8に示したように、RTSは、物理層ヘッダ(PH)710と、RTSヘッダ(RTS Header)と、ヘッダチェックシーケンス(HCS)716と、を含む。
また、RTSヘッダは、フレーム制御情報(Frame Control)711、宛先アドレス(DestAddr)712、送信元アドレス(SrcAddr)713、シーケンス制御情報(Sequence Control)714、アクセス制御情報(Access Control)715を含む。
なお、アクセス制御情報715のうち、持続時間情報(Duration)フィールド717には、返信が期待されるCTSの受信終了位置に相当する時間が記載される。なお、持続時間情報フィールド717には、送信しようとするデータの送信終了位置に相当する時間が記載されてもよい。
また、アクセス制御情報715には、ACK返送要求の有無を示すビット(ACK Req. Frames)718が含まれる。当該ACK返送要求の有無を示すビット718に応じ、以降にデータを受信した無線通信装置10がACKを送信するか否かを判断することができる。
(CTSのフレーム構成例)
図9は、CTSのフレーム構成例を示した説明図である。図9に示したように、CTSは、物理層ヘッダ(PH)720と、CTSヘッダ(CTS Header)と、ヘッダチェックシーケンス(HCS)726と、を含む。CTSヘッダは、フレーム制御情報(Frame Control)721、宛先アドレス(DestAddr)722、送信元アドレス(SrcAddr)723、シーケンス制御情報(Sequence Control)724、アクセス制御情報(Access Control)725を含む。
また、アクセス制御情報725のうち、持続時間情報(Duration)フィールド727には、受信しようとするデータの受信終了位置に相当する時間が記載される。さらに、アクセス制御情報725は、ACK返送の可否を示すビット(ACK Req. Frames)728を含む。CTSの送信元装置は、以降のデータ送信終了後にACK返送が可能であるか否かを当該ACK返送の可否を示すビット728に記載することができる。
(WTSのフレーム構成例)
図10は、WTS(Wait to send)のフレーム構成例の構成例を示した説明図である。当該WTSは、RTSの送信元装置に対してデータ送信の保留を要求する場合に送信される送信保留信号としての機能を有する。図10に示したように、当該WTSは、物理層ヘッダ(PH)730と、ウェイトツーセンドヘッダ(WTS Header)と、ヘッダチェックシーケンス(HCS)736と、を含む。
また、ウェイトツーセンドヘッダは、フレーム制御情報(Frame Control)731、宛先アドレス(DestAddr)732、送信元アドレス(SrcAddr)733、シーケンス制御情報(Sequence Control)734、アクセス制御情報(Access Control)735を含む。なお、フレーム制御情報731に含まれるフレームサブタイプには、当該フレームがWTSであることを示す例えば「6」が記載される。
また、アクセス制御情報735のうち、持続時間情報(Duration)フィールド737には、待ち時間に相当する時間が記載される。さらに、アクセス制御情報735は、ACK返送の可否を示すビット(ACK Req. Frames)738を含む。WTSの送信元装置は、以降のデータ送信終了後にACK返送が可能であるか否かを当該ACK返送の可否を示すビット728に記載することができる。
(データのフレーム構成例)
図11は、データのフレーム構成例を示した説明図である。図11に示したように、データフレームは、物理層ヘッダ(PH)740と、データヘッダ(Date Header)と、ヘッダチェックシーケンス(HCS)746と、実際に送られるデータのペイロード(Data Payload)747と、フレームチェックシーケンス(FCS)748と、を含む。
データヘッダは、フレーム制御情報(Frame Control)741、宛先アドレス(DestAddr)742、送信元アドレス(SrcAddr)743、シーケンス制御情報(Sequence Control)744、アクセス制御情報(Access Control)745を含む。
(ACKのフレーム構成例)
図12は、ACK(イミディエートアック)のフレーム構成例を示した説明図である。図12に示したように、ACKフレームは、物理層ヘッダ(PH)750と、ACKヘッダ(Immediate ACK Header)と、ヘッダチェックシーケンス(HCS)756と、を含む。
ACKヘッダは、フレーム制御情報(Frame Control)751、宛先アドレス(DestAddr)752、送信元アドレス(SrcAddr)753、シーケンス制御情報(Sequence Control)754、アクセス制御情報(Access Control)755を含む。
(ブロックACKフレーム)
図13は、ブロックACKのフレーム構成例を示した説明図である。ブロックACKは、通信相手からACKの送信を要求された場合(Block ACK Requewtを受信した場合)に、データの受信結果を通信相手に伝える信号である。
図13に示したように、ブロックACKフレームは、物理層ヘッダ(PH)760と、ブロックACKヘッダ(Block ACK Header)と、ヘッダチェックシーケンス(HCS)766と、正常に受領したデータのアック情報のペイロード(ACK Payload)767と、フレームチェックシーケンス(FCS)768と、を含む。
<2.本実施形態に至る経緯>
次に、図14〜図16を参照し、本実施形態に関連する無線通信装置16について説明する。
図14は、本実施形態に関連する無線通信装置16によるアクセス制御の一例を示した説明図である。なお、図14〜図16では、無線通信装置16Aの通信範囲内に無線通信装置16Bおよび16Cが存在し、無線通信装置16Bの通信範囲外に無線通信装置16Cが存在する例を示している。
図14に示したように、無線通信装置16Bは、自装置の周囲に存在する無線通信装置16Aが通信を行っていない場合に、無線通信装置16A宛のRTS412を送信する。そして、RTS412を受信した無線通信装置16Aは、無線通信装置16Bによる通信411が終了して所定のアクセス制御時間が経過しているため、RTS412により要求されているデータ送信が可能である場合(他の通信と競合しない場合)、CTS413を返信する。
さらに、CTS413を受信した無線通信装置16Bは、無線通信装置16Aを宛先にしてデータ414を送信する。無線通信装置16Aは、当該データ414を正常に受信すると、データ414の送信後に受信確認信号としてACK415を送信する。
なお、他の無線通信装置16Cは、無線通信装置16Aおよび16B間で送受信されるRTS/CTSにより無線伝送路の利用が制限されているため、ACK415の送信が終了して所定のアクセス制御時間が経過した後に次の通信416を開始することができる。
図15は、本実施形態に関連する無線通信装置16によるアクセス制御の他の例を示した説明図である。図15に示したように、無線通信装置16Cによる通信421が継続している間、無線通信装置16Bが無線通信装置16A宛のRTS422を送信しても、無線通信装置16AはCTSを返信しないため、無線通信装置16BはRTS423の再送を繰り返す。
その後、無線通信装置16Cによる通信421が終了すると、無線通信装置16AがRTS424に対するCTS425を返信し、無線通信装置16Bが無線通信装置16A宛のデータ426を送信する。
このように、無線通信装置16Cにより無線伝送路が利用されている間、無線通信装置16AがRTSの再送を繰り返してしまうため、無線通信装置16Aの周囲の無線伝送路の利用が不当に制限されてしまうという問題があった。
図16は、本実施形態に関連する無線通信装置16によるアクセス制御の他の例を示した説明図である。図16に示したように、無線通信装置16Cによるデータ送信の終了後に無線通信装置16Bから無線通信装置16A宛のRTS432を送信されると、無線通信装置16Aは、無線伝送路が空いているため、CTS433を返信する。このため、無線通信装置16Bが、無線通信装置16A宛のデータ435の送信を開始する。
しかし、CTS433の送信時に無線通信装置16Cからデータ434の再送が開始されると、無線通信装置16Bから送信されるデータ435と無線通信装置16Aにおいて競合(衝突)してしまうため、無線通信装置16Aがデータ435を正常に復号できなくなる。このため、無線通信装置16Aからデータ435に対するACKが送信されず、無線通信装置16Bがデータ436を再送することとなる。
ここで、無線通信装置16Aは、データ436を正常に受信できればACK437を送信できるが、無線通信装置16Cから送信されるデータが再度競合してしまうと、無線通信装置16Bからのデータ送信の完了がさらに遅延してしまうという問題があった
そこで、上記事情を一着眼点にして本実施形態にかかる無線通信装置10を創作するに至った。本実施形態にかかる無線通信装置10によれば、WTSという新たなフレームを利用することにより、無線伝送路の利用効率を向上することが可能である。以下、このような本実施形態にかかる無線通信装置10について、図17〜図27を参照して詳細に説明する。
<3.本実施形態にかかる無線通信装置の構成>
図17は、本実施形態にかかる無線通信装置10の構成を示した機能ブロック図である。図17に示したように、無線通信装置10は、アンテナ101と、受信処理部102と、送信処理部103と、受信フレーム解析部104と、自装置宛RTS検出部105と、他装置宛RTS検出部106と、伝送路利用状況判断部107と、を備える。また、無線通信装置10は、WTS制御部108と、CTS制御部109と、ACK制御部110と、送信フレーム構成部111と、タイミング管理部112と、RTS送信制御部113と、を備える。また、無線通信装置10は、自装置宛WTS検出部114と、自装置宛CTS受信制御部115と、受信ビーコン管理部116と、送信ビーコン設定部117と、受信MAS設定部118と、利用可能MAS管理部119と、送信MAS管理部120と、を備える。さらに、無線通信装置10は、インターフェース121と、送信データバッファ122と、受信データバッファ123と、を備える。
アンテナ101は、周囲の無線通信装置10とのインターフェースであって、受信処理部102と協働して無線信号を受信する受信部として機能し、また、送信処理部103と協働して無線信号を送信する送信部として機能する。
受信処理部102は、アンテナ101により受信された無線信号(高周波ウルトラワイドバンド信号)に付加されているプリアンブルに同期して無線信号の受信処理を行う。例えば、受信処理部102は、アンテナ101により受信された無線信号をベースバンド信号にダウンコンバージョンしてビット列に変換する。
送信処理部103は、送信フレーム設定部111から得られる各種フレームの情報ビットを信号処理により送信信号に符号化する。さらに、送信処理部103は、符号化した送信信号を高周波のウルトラワイドバンド信号に変調し、アンテナ101から無線信号として送信させる。
受信フレーム解析部104は、受信処理部102により受信処理されたフレームのヘッダ部分に記載されているパラメータなどを解析する。そして、データフレームである場合には、データ部分が受信データバッファ123に格納される。
自装置宛RTS検出部105は、受信フレーム解析部104による解析結果に基づき、自装置を宛先とするRTSを検出する。同様に、他装置宛RTS検出部106は、受信フレーム解析部104による解析結果に基づき、他装置を宛先とするRTSを検出する。
伝送路利用状況判断部107は、受信フレーム解析部104による解析結果に基づいて無線伝送路の利用状態を管理している。例えば、伝送路利用状況判断部107は、受信されたRTS、CTS、およびデータなどに含まれるDurationの記載から、周囲でデータ送信が行なわれる期間を管理する。
また、伝送路利用状況判断部107は、自装置宛RTS検出部105により自装置宛のRTSが検出されると、当該RTSに対応する自装置宛のデータ送信が、周囲のデータ送信と競合するか否かを判断する。
WTS制御部108は、伝送路利用状況判断部107による判断結果に応じてWTSの送信制御を行なう保留制御部として機能する。具体的には、WTS制御部108は、伝送路利用状況判断部107により競合が生じると判断された場合にWTSの送信制御を行なう。
CTS制御部109は、伝送路利用状況判断部107による判断結果に応じてCTSの送信制御を行なう応答制御部として機能する。具体的には、CTS制御部109は、伝送路利用状況判断部107により競合が生じないと判断された場合にCTSの送信制御を行なう。
ACK制御部110は、データフレームが正常に受信されたことがFCSに基づいて確認された場合にACKの送信制御を行なう。
送信フレーム構成部111は、WTS制御部108、CTS制御部109、またはACK制御部110などによる制御に基づき、WTS、CTS、またはACKなどの送信フレームを構成する。タイミング管理部112は、アクセス制御における待ち時間やバックオフの設定タイミングなどを管理する。
RTS送信制御部113は、RTSの送信制御を行なう送信要求制御部として機能する。なお、本実施形態に関連する無線通信装置においては、CTSの受信が検出されるまでRTSの送信が繰り返されるため、周囲の無線伝送路の利用が不当に制限されてしまう。これに対し、本実施形態にかかるRTS送信制御部113は、CTSを受信しなくてもWTSを受信した場合には、RTSの再送制御を行なわないため、無線伝送路の利用効率を向上することができる。ただし、RTS送信制御部113は、WTSを受信してから所定時間が経過した場合、RTSの再送制御を行なう。当該事項の詳細については、図25を参照して後述する。
自装置宛WTS検出部114は、受信フレーム解析部104による解析結果に基づき、自装置を宛先とするWTSを検出する。同様に、自装置宛CTS受信制御部115は、受信フレーム解析部104による解析結果に基づき、自装置を宛先とするCTSを検出する。自装置宛CTS受信制御部115は、自装置を宛先とするCTSを検出すると、データフレームの送信制御を行なう。
受信ビーコン管理部116は、受信されたビーコンに基づいて周囲に存在する無線通信装置10を管理する。また、送信ビーコン設定部117は、自装置から送信するためのビーコンを生成する。
受信MAS設定部118は、受信されたビーコンに含まれる例えばDRP予約情報エレメントの記載に基づき、自装置が受信処理を行うMASを設定する。同様に、送信MAS管理部120は、自装置が送信処理を行うMASを設定する。利用可能MAS管理部119は、新たに利用可能なMASの管理を行なう。
インターフェース121は、受信データバッファ123に保持されている受信データをアプリケーション機器に受け渡したり、送信データバッファ122に保持させる送信データをアプリケーション機器から受け取ったりする。送信データバッファ122は、インターフェース121を介してアプリケーション機器から得られた送信データを保持する。
<4.本実施形態にかかる無線通信装置の動作>
続いて、図18〜図27を参照し、本実施形態にかかる無線通信装置10の動作例を説明する。なお、以下では、各無線通信装置10が図1に示した位置関係を有するものとする。例えば、無線通信装置10Aは、電波到達範囲12Aに含まれる無線通信装置10B、および10Cと通信可能であり、無線通信装置10Bは、電波到達範囲12Bに含まれない無線通信装置10Cとは直接通信できないものとする。
図18は、本実施形態にかかる無線通信装置10によるアクセス制御の一例を示した説明図である。図18に示したように、無線通信装置10Cによる以前の通信311において無線伝送路の利用がスケジュールされており、無線通信装置10Aの伝送路利用状況判定部107が当該無線伝送路の利用を把握している場合を考える。この場合、無線通信装置10Bから無線通信装置10A宛のRTS312が送信されると、無線通信装置10AのWTS制御部108は、当該RTS312により要求されたタイミングでWTS313の送信制御を行なう。
そして、スケジュールされた無線通信装置10Cによるデータ314の送信が終了すると、無線通信装置10AのCTS制御部109がCTS315の送信制御を行ない、無線通信装置10Bがデータ316の送信を開始する。
図19は、本実施形態にかかる無線通信装置10によるアクセス制御の他の例を示した説明図である。図19に示したように、無線通信装置10Aが、無線通信装置10Cから他装置宛のRTS321を検出した直後に、無線通信装置10Bから自装置宛のRTS322を検出した場合を考える。この場合、無線通信装置10Aの伝送路利用状況判断部107は、無線通信装置10BからRTS322に続くデータ送信が行なわれると、無線通信装置10CからのRTS321に続くデータ送信と競合すると判断する。
このため、無線通信装置10Aは、無線通信装置10Bから送信されたRTS322に対し、自装置からのCTSの返信があるまでデータ送信を待つよう要求するWTS323を無線通信装置10Bへ送信する。
そして、RTS321によりスケジュールされた無線通信装置10Cによるデータ324の送信が終了すると、無線通信装置10AのCTS制御部109がCTS325の送信制御を行ない、無線通信装置10Bがデータ326の送信を開始する。
図20は、本実施形態にかかる無線通信装置10によるアクセス制御の他の例を示した説明図である。図20に示したように、無線通信装置10Aが、無線通信装置10Cから無線通信装置10F(無線通信装置10Aから見て隠れ端末に該当)宛のRTS331を検出した直後に、無線通信装置10Bから自装置宛のRTS332を検出した場合を考える。この場合、無線通信装置10Aの伝送路利用状況判断部107は、無線通信装置10BからRTS332に続くデータ送信が行なわれると、無線通信装置10CからのRTS331に続くデータ送信と競合すると判断する。
このため、無線通信装置10Aは、無線通信装置10Bから送信されたRTS332に対し、自装置からのCTSの返信があるまでデータ送信を待つよう要求するWTS333を無線通信装置10Bへ送信する。
しかし、無線通信装置10Cが無線通信装置10FからRTS331に対するCTSを受信しなかった場合、無線通信装置10Cからのデータ送信が行なわれない。この場合、無線通信装置10Aの伝送路利用状況判断部107が無線通信装置10Bからのデータ送信が競合しないと判断し、CTS制御部109がCTS334の送信制御を行ない、無線通信装置10Bがデータ335の送信を開始する。
このように、本実施形態によれば、各フレームに含まれるDurationの記載だけでなく、実際に通信が行われているか否かに基づいて競合の有無が判断される。なお、実際に通信が行われているか否かは、例えば、受信処理部102におけるキャリアセンスや、受信フレーム解析部104におけるフレーム解析により把握できる。
図21は、本実施形態にかかる無線通信装置10によるアクセス制御の他の例を示した説明図である。図21に示したように、無線通信装置10Aが、無線通信装置10Cから他装置宛のRTS341を検出した後に、RTS341に対するCTSを検出せず、無線通信装置10Bから自装置宛のRTS332を検出した場合を考える。この場合、無線通信装置10Aの伝送路利用状況判断部107は、無線通信装置10BからRTS342に続くデータ送信が行なわれると、無線通信装置10CからのRTS341に続くデータ送信と競合すると判断する。
このため、無線通信装置10Aは、無線通信装置10Bから送信されたRTS342に対し、自装置からのCTSの返信があるまでデータ送信を待つよう要求するWTS343を無線通信装置10Bへ送信する。ここで、無線通信装置10Aは、無線通信装置10Cから他装置宛に送信されたRTS341に対するCTSを検出していない。このため、無線通信装置10AによるWTS343の送信が無線通信装置10Cによるデータ送信と時間的に重なっていても、WTS343は他装置へ到達せず、他装置における正常なデータ受信は妨げられないと考えられる。
そして、RTS341によりスケジュールされた無線通信装置10Cによるデータ344の送信が終了すると、無線通信装置10AのCTS制御部109がCTS345の送信制御を行ない、無線通信装置10Bがデータ346の送信を開始する。
図22は、本実施形態にかかる無線通信装置10によるアクセス制御の他の例を示した説明図である。図22に示したように、無線通信装置10Cによる他装置宛のデータ351の送信中に無線通信装置10Aが無線通信装置10Bから自装置宛のRTS352を検出した場合を考える。
この場合、無線通信装置10Aは、無線通信装置10Bから送信されたRTS352に対し、自装置からのCTSの返信があるまでデータ送信を待つよう要求するWTS353を無線通信装置10Bへ送信する。なお、無線通信装置10AによるWTS353の送信が無線通信装置10Cによるデータ送信と時間的に重なっていても、無線通信装置10Aが他装置からCTSを受信していなければ、他装置における正常なデータ受信は妨げられないと考えられる。
その後、無線通信装置10Cによるデータ351の送信が終了し、無線通信装置10Cからのデータ再送が検出されなかった場合、無線通信装置10AのCTS制御部109がCTS354の送信制御を行ない、無線通信装置10Bがデータ355の送信を開始する。
図23は、本実施形態にかかる無線通信装置10によるアクセス制御の他の例を示した説明図である。図23に示したように、無線通信装置10Aが、通信装置10Bから自装置宛のRTS361を検出した後に、無線通信装置10Cから他装置宛のRTS362を検出した場合を考える。この場合、無線通信装置10Aの伝送路利用状況判断部107は、無線通信装置10BからRTS361に続くデータ送信が行なわれると、無線通信装置10CからのRTS362に続くデータ送信と競合すると判断する。
このため、無線通信装置10Aは、無線通信装置10Bから送信されたRTS361に対し、自装置からのCTSの返信があるまでデータ送信を待つよう要求するWTS363を無線通信装置10Bへ送信する。
そして、RTS362によりスケジュールされた無線通信装置10Cによるデータ364の送信が終了すると、無線通信装置10AのCTS制御部109がCTS365の送信制御を行ない、無線通信装置10Bがデータ366の送信を開始する。
図24は、本実施形態にかかる無線通信装置10によるアクセス制御の他の例を示した説明図である。図24に示したように、無線通信装置10Aが、無線通信装置10Bから自装置宛のRTS371を検出した後に、無線通信装置10Cから無線通信装置10F(無線通信装置10Aから見て隠れ端末に該当)宛のRTS372も検出した場合を考える。この場合、無線通信装置10Aの伝送路利用状況判断部107は、無線通信装置10BからRTS371に続くデータ送信が行なわれると、無線通信装置10CからのRTS372に続くデータ送信と競合すると判断する。
このため、無線通信装置10Aは、無線通信装置10Bから送信されたRTS371に対し、自装置からのCTSの返信があるまでデータ送信を待つよう要求するWTS373を無線通信装置10Bへ送信する。
しかし、無線通信装置10Cが無線通信装置10FからRTS372に対するCTSを受信しなかった場合、無線通信装置10Cからのデータ送信が行なわれない。この場合、無線通信装置10Aの伝送路利用状況判断部107が無線通信装置10Bからのデータ送信が競合しないと判断し、CTS制御部109がCTS374の送信制御を行ない、無線通信装置10Bがデータ375の送信を開始する。
以上説明したように、WTSを受信した無線通信装置10Bは、CTSを受信するまでRTSおよびデータの双方の送信を行なわない。しかし、無線通信装置10BがCTSを正常に受信できない場合や、無線通信装置10AからCTSが送信されない場合なども想定される。このため、無線通信装置10Bは、図25に示すように、WTSを受信してから所定時間内にCTSを受信しなかった場合、RTSを再送してもよい。
図25は、本実施形態にかかる無線通信装置10によるアクセス制御の他の例を示した説明図である。図25に示したように、無線通信装置10Aが、無線通信装置10Bから自装置宛のRTS501を検出した後に、無線通信装置10Cから他装置宛のRTS502も検出した場合を考える。この場合、無線通信装置10Aの伝送路利用状況判断部107は、無線通信装置10BからRTS501に続くデータ送信が行なわれると、無線通信装置10CからのRTS502に続くデータ送信と競合すると判断する。
このため、無線通信装置10Aは、無線通信装置10Bから送信されたRTS501に対し、自装置からのCTSの返信があるまでデータ送信を待つよう要求するWTS503を無線通信装置10Bへ送信する。
しかし、無線通信装置10Bは、WTS503の受信後、所定時間が経過しても無線通信装置10AからCTSを受信しなかった場合、RTS507を再送する。ここで、所定時間は、当該通信プロトコルにおいて許容されている最低のPHYレートで、許容される最大データ長のデータ504の送信に要する時間、ACK505の返信時間、およびCTS506の返信時間の加算値であってもよい。
次に、図26および図27を参照し、無線通信装置10において実行される無線通信方法の流れを説明する。
図26および図27は、無線通信装置10において実行される無線通信方法の流れを示したフローチャートである。図26に示したように、無線通信装置10は、電源が投入されると、所定の手順に従ってビーコン期間の初期設定を行ない、スーパーフレーム周期や自装置の利用するビーコンスロット位置を決定する(S201)。
そして、ビーコン期間が到来した場合(S202)、無線通信装置10は、自装置のビーコンスロットであれば(S203)、自装置の送信するビーコンのパラメータを獲得してビーコンを構成し(S204)、ビーコンを送信する(S205)。他方、無線通信装置10は、自装置のビーコンスロット以外であれば、ビーコンの受信を行ない、ビーコンの受信があれば(S206)、ビーコンに記載されたデバイスアドレスを抽出し、当該デバイスアドレスを管理する(S207)。
ここで、無線通信装置10は、受信したビーコンに自装置宛となるPCA通信の利用設定が含まれる場合(S208)、PCAとして利用するMAS位置の情報を記憶し(S209)、そのMASでの受信を設定する(S210)。なお、特にMASの指定がなければ、ビーコン期間の終了時点から特に期間を定めず受信の設定を行なう。
また、無線通信装置10は、受信したビーコンに自装置宛DRPの予約要求が含まれる場合(S211)、自装置を受信先とするDRP予約の応答設定を行ない(S212)、予約要求において指定されたMASの受信設定を行なう(S213)。さらに、無線通信装置10は、受信したビーコンに自装置宛DRPの予約応答が含まれる場合(S214)、予約応答において指定されたMASの送信設定を行なう(S215)。
他方、無線通信装置10は、受信したビーコンに自装置宛DRP予約の解除が含まれる場合(S216)、該当するDRPによって予約されていたMASでの受信の設定解除を行なう(S217)。そして、無線通信装置10は、受信したビーコンに他装置宛DRPの予約応答が含まれる場合には(S218)、予約応答において指定されているMASを利用中のMASとして登録をしておく(S219)。
また、無線通信装置10は、ビーコン期間において、既存のビーコンスロットで所定の期間にわたりビーコンの受信がない場合(S220)、そのビーコンスロットの利用装置のデバイスアドレスを管理対象のデバイスアドレスから削除する(S221)。さらに、無線通信装置10は、上記ビーコンスロットの利用装置宛の送信、および上記ビーコンスロットの利用装置からの受信の設定を解除する(S222)。
一方、ビーコン期間以外では、無線通信装置10は、インターフェース121を介して送信すべきデータを受領し(S223)、宛先となるデバイスアドレスが管理されている場合(S224)、データを送信データバッファ122に格納する(S225)。さらに、無線通信装置10は、利用可能なMASの情報を獲得し(S226)、送信データバッファ122の利用状況を把握し(S227)、DRPの設定が必要であれば(S228)、送信DRP予約要求を設定する(S229)。一方、無線通信装置10は、DRP予約が必要なければ、データの送信のためにPCAの利用を設定し(S230)、利用するMASにおいてデータの送信を設定する(S231)。
そして、DRP送信MASから、伝送路の利用を判定するための所定の時間を遡った事前受信時間が到来した場合(S232)、無線通信装置10は、DRP予約における送信パラメータの設定を行なう(S233)。さらに、無線通信装置10は、送信データバッファ122に残りデータがあれば(S234)、S240のアクセス制御のサブルーチンに移行して、データの送信処理を行なう。一方、送信データバッファ122に残りデータがなければ、無線通信装置10は、DRP予約の解除を受信先通信装置のために設定し(S235)、該当する送信MASでの設定を解除する(S236)。
また、PCA送信MASから、伝送路の利用を判定するための所定の時間を遡った事前受信時間が到来した場合(S237)、無線通信装置10は、所定のPCAの送信までのアクセス制御時間のパラメータを設定する(S238)。さらに、無線通信装置10は240のアクセス制御のサブルーチンに移行して、データの送信処理を行なう。
他方、DRPやPCAの受信の設定を行ったMASから、伝送路の利用を判定するための所定の時間を遡った事前受信時間が到来した場合にも(S239)、S240のアクセス制御のサブルーチンに移行して、データの受信処理を行なう。そして、S240のアクセス制御のサブルーチンなどの各処理の終了後には、S202からの一連の処理がくり返される。
また、S240に示したアクセス制御のサブルーチンの詳細は以下の通りである。図27に示したように、無線通信装置10は、まず、自装置のデータ送信前にデータ受信処理を行い(S301)、他装置宛のRTSを検出した場合には(S302)、他装置による送信スケジュールを設定しておく(S303)。
また、無線通信装置10は、他装置宛のCTSを検出した場合には(S304)、CTSのDurationに記載されているデータ長にわたる送信禁止の設定を行なう(S305)。また、無線通信装置10は、他装置宛のデータを検出した場合には(S306)、当該データが送信されている時間を自装置の待ち時間として設定する(S307)。
ここで、そのデータにACKの返送要求が記載されている場合(S308)、無線通信装置10はデータの再送開始が予定されるタイミングまでを他装置による送信スケジュールとして設定しておく(S309)。一方、ACKの返送要求が記載されていない場合、無線通信装置10は、データの再送開始が予定されるタイミングまでに他装置宛のデータが送信されなければ、そのスケジュールの設定を解除する(S311)。さらに、CTSを受信していてデータ長の送信禁止の設定があれば(S312)、その送信禁止を解除する(S313)。
また、無線通信装置10の自装置宛RTS検出部105により自装置宛のRTSが検出されると(S314)、そのRTSのデータ長の期間にわたり、送信禁止の設定がなく(S315)、自装置の待ち時間内にある場合(S316)、WTS制御部108がその待ち時間をパラメータとして設定してWTSの送信制御を行なう(S317、S318)。
そして、無線通信装置10のCTS制御部109は、WTSに設定した待ち時間が終了し、自装置宛のデータ受信が可能であれば(S319)、CTSフレームの送信制御を行なう(S320)。
その後、無線通信装置10は、自装置宛のデータを検出すると(S321)、その受信したデータを受信データバッファ123に格納する(S322)。そして、データが正常に受信された場合(S323)、ACK制御部110は、ACKパラメータを設定し(S324)、イミディエートACKかブロックACKの要求があれば(S325)、要求されているACKの送信制御を行なう(S326)。こうして、受信処理に関する一連のアクセス制御のサブルーチンが終了する。
一方、RTS送信制御部113は、自装置の送信データがあり(S327)、アクセス制御における送信可能なタイミングが到来した場合(S328)、RTSの送信の要否を判断し(S329)、必要であればRTSの送信制御を行なう(S330)。そして、無線通信装置10は、相手装置からCTSの代わりにWTSの受信があれば(S331)、データの送信待状態を維持する(S332)。
また、無線通信装置10は、相手装置からのCTSの受信があれば(S333)、以降のデータ送信でACKの返送の要否を判断し(S334)、ACKの返送が必要な場合に、イミディエートACKかブロックACKの返送を指示するビットを付加し(S335)、データの送信を行なう(S336)。その後、無線通信装置10は、要求したACKを受信しなければ(S337)、データの再送を行なう(S338)。こうして、送信処理に関する一連のアクセス制御のサブルーチンが終了する。
また、無線通信装置10は、自装置の送信データがない場合、データ送信待ち状態にある場合、相手装置からのCTSの受信がない場合には、事前に利用の設定が行なわれたMASの期間が満了すると、データ送信待ち処理を終える(RET)。なお、これら受信処理と送信処理、MAS期間の満了時以外の場合においては、S301に戻り、一連のアクセス制御処理がくり返される。
<5.まとめ、および補足>
以上説明したように、本実施形態によれば、RTSの受信先装置が、自装置宛のデータ送信の保留を要求する場合にWTSを返送することで、無線伝送路が利用できないことをRTSの送信元装置に明示的に知らしめることができる。このため、RTSの送信元装置は、WTSの受信により無線伝送路が利用中であることを把握し、RTSの不要な再送を控えることが可能である。
また、本実施形態によれば、RTSの受信先装置が、自装置宛のRTSの送信元装置へWTSの返送後にCTSを返送する。このため、RTSの受信先装置は、他装置宛のRTSに以降に送信されるデータのLengthが記載されていない場合でも、そのデータ送信終了後に、伝送路が利用可能となったことをRTSの送信元装置へ知らしめることができる。
また、本実施形態によれば、RTSの受信先装置が、スケジュールされたデータの伝送が開始される前にWTSを返送することで、他の通信との競合を回避することができる。さらに、RTSの受信先装置は、WTSを返送した後にスケジュールされたデータの伝送が終了すると、CTSを返送して自装置宛のデータ送信を再開することにより、他の通信との競合を回避することが可能である。
また、本実施形態によれば、無線通信装置10が、他装置宛のRTSの受信直後に自装置宛のRTSを受信した場合、WTSを返送して自装置宛のデータ送信を控えさせることにより、他の通信との競合を回避することが可能である。さらに、無線通信装置10は、WTSを返送した後、他装置宛のRTSに相当するデータ送信が開始されない場合には、無線伝送路が空き状態になるため、CTSを返送する。その結果、データ送信機会が失われることを防止し、無線伝送路の利用効率を向上することができる。
また、本実施形態によれば、無線通信装置10が、他装置宛のRTSを受信した後、RTSに応答するCTSを受信しなかった場合、自装置宛のRTSを検出すると他装置宛データと時間的に重ねてWTSを返送することにより、無線伝送路の利用効率が向上できる。そして、無線通信装置10は、他装置宛データの通信が終了した後にCTSを返送することで、自装置宛のデータ送信を再開することができる。
また、無線通信装置10は、他装置宛のデータ再送が行なわれないことを検出した後にCTSを返送することで、さらに確実なアクセス制御方法が得られる。また、無線通信装置10は、自装置宛のRTSと他装置宛のRTSの受信に基づいてWTSを返送した後、他装置宛のデータ送信を検出した場合には、そのデータ送信が終了した後にCTSを返送することで競合を回避することができる。
また、無線通信装置10は、自装置宛のRTSと他装置宛のRTSの受信に基づいてWTSを返送した後、他装置宛のデータ送信を検出しない場合は、無線伝送路が空き状態であると判断されるため、CTSを返送する。その結果、無線通信装置10は、他装置宛のRTSの送信元装置とけん制しあってデータ送信機会を失うことを防ぎ、無線伝送路の利用効率を向上することができる。
なお、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本明細書の無線通信装置10の処理における各ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、無線通信装置10の処理における各ステップは、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)を含んでもよい。
また、無線通信装置10に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアを、上述した無線通信装置10の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。また、図17の機能ブロック図で示したそれぞれの機能ブロックをハードウェアで構成することで、一連の処理をハードウェアで実現することもできる。
本実施形態にかかる無線通信システムの構成を示した説明図である。 スーパーフレームの構成例を示した説明図である。 PHYフレームの構成例を示した説明図である。 ビーコンのフレーム構成例を示した説明図である。 ビーコンに含まれる情報エレメントであるDRP予約情報エレメントの構成例を示した説明図である。 ビーコンに含まれる情報エレメントであるPCA利用通知情報エレメントの構成例を示した説明図である。 ビーコンに含まれる情報エレメントである通信表示マップ情報エレメントの構成例を示した説明図である。 RTSのフレーム構成例を示した説明図である。 CTSのフレーム構成例を示した説明図である。 WTS(Wait to send)のフレーム構成例の構成例を示した説明図である。 データのフレーム構成例を示した説明図である。 ACK(イミディエートアック)のフレーム構成例を示した説明図である。 ブロックACKのフレーム構成例を示した説明図である。 本実施形態に関連する無線通信装置によるアクセス制御の一例を示した説明図である。 本実施形態に関連する無線通信装置によるアクセス制御の他の例を示した説明図である。 本実施形態に関連する無線通信装置によるアクセス制御の他の例を示した説明図である。 本実施形態にかかる無線通信装置の構成を示した機能ブロック図である。 本実施形態にかかる無線通信装置によるアクセス制御の一例を示した説明図である。 本実施形態にかかる無線通信装置によるアクセス制御の他の例を示した説明図である。 本実施形態にかかる無線通信装置によるアクセス制御の他の例を示した説明図である。 本実施形態にかかる無線通信装置によるアクセス制御の他の例を示した説明図である。 本実施形態にかかる無線通信装置によるアクセス制御の他の例を示した説明図である。 本実施形態にかかる無線通信装置によるアクセス制御の他の例を示した説明図である。 本実施形態にかかる無線通信装置によるアクセス制御の他の例を示した説明図である。 本実施形態にかかる無線通信装置によるアクセス制御の他の例を示した説明図である。 無線通信装置において実行される無線通信方法の流れを示したフローチャートである。 無線通信装置において実行される無線通信方法の流れを示したフローチャートである。
符号の説明
105 自装置宛RTS検出部
106 他装置宛RTS検出部
107 伝送路利用状況判断部
108 WTS制御部
109 CTS制御部
110 ACK制御部
113 RTS送信制御部
114 自装置宛WTS検出部
115 自装置宛CTS受信制御部

Claims (10)

  1. 相手通信装置から送信された自装置宛の送信要求信号を受信する受信部と;
    前記受信部により前記自装置宛の送信要求信号が受信されると、無線伝送路の利用状況に基づき、前記相手通信装置からのデータ送信の可否を判断する判断部と;
    前記相手通信装置からのデータ送信が不可であると判断されると、前記データ送信の保留を要求する保留要求信号の送信制御を行う保留制御部と;
    前記保留要求信号の送信制御の後、前記判断部により前記相手通信装置からのデータ送信が可能であると判断されると、前記自装置宛の送信要求信号に対する応答信号の送信制御を行う応答制御部と;
    を備える、無線通信装置。
  2. 前記判断部は、
    前記相手通信装置からのデータ送信が他の無線通信装置からのデータ送信と競合する場合に前記相手通信装置からのデータ送信が不可であると判断し、
    前記相手通信装置からのデータ送信が他の無線通信装置からのデータ送信と競合しない場合に前記相手通信装置からのデータ送信が可能であると判断する、請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記判断部は、前記他の無線通信装置からデータ送信が行われることを、前記他の無線通信装置から送信される送信要求信号の前記受信部による受信に基づいて検出する、請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記判断部は、前記他の無線通信装置からのデータ送信が終了した後に前記相手通信装置からのデータ送信が可能であると判断する、請求項3に記載の無線通信装置。
  5. 前記判断部は、前記他の無線通信装置からのデータ送信後、所定時間内に前記他の無線通信装置からデータ再送が行われなかった場合、前記相手通信装置からのデータ送信が可能であると判断する、請求項4に記載の無線通信装置。
  6. 相手通信装置への送信要求信号の送信制御を行う送信要求制御部と;
    前記相手通信装置から前記送信要求信号に対する応答信号が受信されるとデータ送信を行う送信部と;
    を備え、
    前記送信要求制御部は、前記送信要求信号の送信制御後に前記応答信号および保留要求信号のいずれも受信されない場合には前記送信要求信号の再送制御を行い、
    前記保留要求信号が受信された場合には前記送信要求信号の再送制御を行わない、無線通信装置。
  7. 前記送信要求制御部は、前記保留要求信号の受信から所定時間内に前記応答信号が受信されない場合、前記送信要求信号の再送制御を行う、請求項6に記載の無線通信装置。
  8. 第1の無線通信装置と;
    前記第1の無線通信装置から送信された自装置宛の送信要求信号を受信する受信部、
    前記受信部により前記自装置宛の送信要求信号が受信されると、無線伝送路の利用状況に基づき、前記第1の無線通信装置からのデータ送信の可否を判断する判断部、
    前記第1の無線通信装置からのデータ送信が不可であると判断されると、前記データ送信の保留を要求する保留要求信号の送信制御を行う保留制御部、および、
    前記保留要求信号の送信制御の後、前記判断部により前記第1の無線通信装置からのデータ送信が可能であると判断されると、前記自装置宛の送信要求信号に対する応答信号の送信制御を行う応答制御部、
    を有する第2の無線通信装置と;
    を備え、
    前記第1の無線通信装置は、前記送信要求信号の送信制御後に、前記応答信号および前記保留要求信号のいずれも受信されない場合には前記送信要求信号の再送制御を行い、前記保留要求信号が受信された場合には前記送信要求信号の再送制御を行わない、無線通信システム。
  9. 相手通信装置から送信された自装置宛の送信要求信号を受信するステップと;
    無線伝送路の利用状況に基づき、前記相手通信装置からのデータ送信の可否を判断するステップと;
    前記相手通信装置からのデータ送信が不可であると判断されると、前記データ送信の保留を要求する保留要求信号の送信制御を行うステップと;
    前記保留要求信号の送信制御の後、前記相手通信装置からのデータ送信が可能になると、前記自装置宛の送信要求信号に対する応答信号の送信制御を行うステップと、;
    を含む、無線通信方法。
  10. 相手通信装置への送信要求信号の送信制御を行うステップと;
    前記相手通信装置から前記送信要求信号に対する応答信号が受信されるとデータ送信を行うステップと;
    を含み、
    前記送信要求信号の送信制御後に前記応答信号および保留要求信号のいずれも受信されない場合には前記送信要求信号の再送制御を行い、前記保留要求信号が受信された場合には前記送信要求信号の再送制御を行わない、無線通信方法。



JP2008287514A 2008-11-10 2008-11-10 無線通信装置、無線通信システム、および無線通信方法 Expired - Fee Related JP4737275B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008287514A JP4737275B2 (ja) 2008-11-10 2008-11-10 無線通信装置、無線通信システム、および無線通信方法
US12/614,759 US8385265B2 (en) 2008-11-10 2009-11-09 Wireless communication device, wireless communication system and wireless communication method
CN200910212122.6A CN101741460B (zh) 2008-11-10 2009-11-10 无线通信设备、无线通信系统和无线通信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008287514A JP4737275B2 (ja) 2008-11-10 2008-11-10 無線通信装置、無線通信システム、および無線通信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010114804A true JP2010114804A (ja) 2010-05-20
JP4737275B2 JP4737275B2 (ja) 2011-07-27

Family

ID=42165144

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008287514A Expired - Fee Related JP4737275B2 (ja) 2008-11-10 2008-11-10 無線通信装置、無線通信システム、および無線通信方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8385265B2 (ja)
JP (1) JP4737275B2 (ja)
CN (1) CN101741460B (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8406205B2 (en) * 2007-08-08 2013-03-26 Qualcomm Incorporated Apparatus and method for channel reservation in wireless communication systems
US8478820B2 (en) * 2009-08-26 2013-07-02 Qualcomm Incorporated Methods and systems for service discovery management in peer-to-peer networks
US8478776B2 (en) 2009-10-30 2013-07-02 Qualcomm Incorporated Methods and systems for peer-to-peer network discovery using multi-user diversity
US8825818B2 (en) * 2009-11-10 2014-09-02 Qualcomm Incorporated Host initiated connection to a device
EP3537834A1 (en) * 2009-11-24 2019-09-11 Electronics and Telecommunications Research Institute Method for transmitting a response request frame and a response frame in a multi-user based wireless communication system
US8730928B2 (en) * 2010-02-23 2014-05-20 Qualcomm Incorporated Enhancements for increased spatial reuse in ad-hoc networks
CN103684708B (zh) * 2012-09-03 2018-11-23 南京中兴新软件有限责任公司 Ces数据发送方法、装置及ces数据接收方法、装置
US9686816B2 (en) * 2014-07-22 2017-06-20 Huawei Technologies Co., Ltd. Pause signals for full-duplex wireless networks
US10277720B2 (en) * 2015-08-01 2019-04-30 Intel IP Corporation Bandwidth coding for channel bonding access
US20210410141A1 (en) * 2020-05-08 2021-12-30 Piper Networks, Inc. Ultra-wideband radio system with detect-and-avoid capability

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005117354A1 (ja) * 2004-05-31 2005-12-08 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 無線通信方法および無線通信装置
JP2006303735A (ja) * 2005-04-18 2006-11-02 Sony Corp 無線通信装置,無線通信システムおよび無線通信方法
JP2007129423A (ja) * 2005-11-02 2007-05-24 Kddi Corp 許容遅延時間を考慮した無線アクセス制御方法、アクセスポイント、端末及びプログラム
JP2008061142A (ja) * 2006-09-01 2008-03-13 Nec Corp 無線通信システム、無線通信装置、通信制御方法及び通信制御プログラム

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6922557B2 (en) * 2000-10-18 2005-07-26 Psion Teklogix Inc. Wireless communication system
US7330472B2 (en) * 2001-10-26 2008-02-12 Sharp Laboratories Of America, Inc. System and method for hybrid coordination in a wireless LAN
US7215681B2 (en) * 2002-09-11 2007-05-08 Itt Manufacturing Enterprises Inc. Adaptive channel access for carrier sense multiple access based systems
TWI273797B (en) * 2005-08-15 2007-02-11 Ind Tech Res Inst Packet transmission method for WLAN
JP4604916B2 (ja) 2005-08-29 2011-01-05 パナソニック株式会社 無線ネットワークシステム、無線通信方法及び無線通信装置
KR100861928B1 (ko) * 2005-12-09 2008-10-09 삼성전자주식회사 충돌을 고려하여 전송률을 제어하는 무선랜 장치 및 방법
US20080062939A1 (en) * 2006-09-07 2008-03-13 Peter Van Horn Wireless communications between a peripheral and a mobile unit in a wireless network environment
KR100889747B1 (ko) * 2006-12-05 2009-03-24 한국전자통신연구원 무선 애드 혹 네트워크의 매체접속 제어 및 자원할당을위한 방법과 그 방법을 위한 프레임 구조를 기록한기록매체
CN101197826B (zh) * 2007-11-30 2010-09-01 华南理工大学 一种解决多跳无线自组网隐藏终端和暴露终端问题的方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005117354A1 (ja) * 2004-05-31 2005-12-08 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 無線通信方法および無線通信装置
JP2006303735A (ja) * 2005-04-18 2006-11-02 Sony Corp 無線通信装置,無線通信システムおよび無線通信方法
JP2007129423A (ja) * 2005-11-02 2007-05-24 Kddi Corp 許容遅延時間を考慮した無線アクセス制御方法、アクセスポイント、端末及びプログラム
JP2008061142A (ja) * 2006-09-01 2008-03-13 Nec Corp 無線通信システム、無線通信装置、通信制御方法及び通信制御プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US20100118785A1 (en) 2010-05-13
JP4737275B2 (ja) 2011-07-27
CN101741460A (zh) 2010-06-16
CN101741460B (zh) 2016-04-20
US8385265B2 (en) 2013-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4737275B2 (ja) 無線通信装置、無線通信システム、および無線通信方法
US10992722B2 (en) High efficiency distributed device-to-device (D2D) channel access
EP3031041B1 (en) Wlan-capable remote control device
JP4292419B2 (ja) モニタ端末
JP5343276B2 (ja) 近距離無線通信
JP4715433B2 (ja) 無線通信システム,無線通信装置,およびコンピュータプログラム
JP2019527982A (ja) デバイスの無線通信モジュールをウェイクアップするためのシステムおよび方法
JP6385952B2 (ja) 共有データチャネルを使用してマシンツーマシンデバイスの電力を節約するためのシステムおよび方法
JP2006253862A (ja) 無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラム
JP4586906B2 (ja) 無線通信装置、プログラム、無線通信方法、および無線通信システム
TW201843969A (zh) 用於喚醒無線電傳輸的資料速率選擇
US8625567B2 (en) Method for opening channel which is used in radio communication device and radio communication system
KR101941848B1 (ko) 수신 노드의 에너지 소비 감소를 위한 전송 노드, 수신 노드 및 그 통신 방법
US8219029B2 (en) Wireless communication device, program, method, and system for communicating operation instruction information
JP2004040373A (ja) 無線端末装置およびその制御方法
JP2009055246A (ja) 無線通信装置、無線通信方法、プログラム、および無線通信システム
JP2015537482A (ja) マシンツーマシンワイヤレスワイドエリアネットワークにおける順方向リンク上の送信の日和見的復号
JP4651440B2 (ja) 無線通信端末、及びその送受信機能の管理方法
JP4692055B2 (ja) 無線通信装置,無線通信システムおよび無線通信方法
JP5670955B2 (ja) 通信システム、端末、中継装置、通信方法、および、コンピュータ・プログラム
KR101980521B1 (ko) 중계기 및 중계기를 이용한 통신 지원 방법
JP2005057685A (ja) 無線通信方法、並びに基地局、移動局、データ送受信方法及びデータ送受信プログラム
KR100941952B1 (ko) 무선 개인 영역 네트워크에서의 데이터 송수신 방법 및시스템
JP2009212957A (ja) 無線通信装置、無線通信システム、およびプログラム
US20140185547A1 (en) Wireless communication apparatus and method

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100817

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110418

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4737275

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140513

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees