JP4604916B2 - 無線ネットワークシステム、無線通信方法及び無線通信装置 - Google Patents

無線ネットワークシステム、無線通信方法及び無線通信装置 Download PDF

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Description

本発明は、無線LANシステムなどで使用する免許不要の周波数帯において、使用者が独自に運用する無線ネットワークシステムなどに関する。
IEEE802.11規格に準拠した無線LANシステムでは、アクセス制御にCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance;衝突回避機能付きキャリア感知多重アクセス)方式が採用されている。また、その基本アクセス手順とされる分散管理通信モードでは、各局が無線チャネルの使用状況を検知して、自律的にデータ送信のタイミングを決定する。すなわち、データ送信を希望するそれぞれの無線局は、キャリアセンスして無線チャネルの使用状況を確認し、他の無線局による送信が存在する間は、送信を見合わせて衝突を回避する。
しかし、互いに信号到達範囲外にある局同士は、キャリアセンスできずに、衝突が発生してしまう、いわゆる「隠れ端末」問題が知られている。この衝突を避けるために、コントロールメッセージ、すなわち、ハンドシェイクプロトコルを用いて、チャネルを予約するRTS(Request To Send;送信要求)/CTS(Clear To Send;送信許可)方式を用いることが知られている。この方式では、データ送信を希望する送信局がRTS信号を受信局に送信し、受信局がCTS信号を送信局に返信して、送信局のデータ送信を許可する。これにより、送信局と受信局の全ての隣接局に対して、無線チャネルが使用されていることを知らせることができるので、衝突の頻度を減少させることができる。
一方CSMA/CA方式では、隣接局がキャリアセンスして、無線チャネルが使用されていると判断すると、その隣接局が送信できない、いわゆる、「さらし端末(さらされ端末)」問題も知られている。
図15は、従来の無線ネットワークシステムにおける無線通信装置(無線端末)の平面配置図である。このシステムには、A端末301、B端末302、C端末303、D端末304が存在する。また、B端末302の信号到達範囲311、A端末301の信号到達範囲312がある。A端末301がB端末302にデータ送信している間は、C端末303はA端末301の送信信号をキャリアセンスするため、D端末304への送信が抑制される。しかしながら、実際にはC端末303がD端末304に送信したとしても、C端末303の送信信号はB端末302に届かないため、衝突が発生することなく送信ができるはずである。このように、受信端末とは衝突が発生しない位置関係にある隣接端末の送信機会が奪われ、無線の伝送効率が低下することを、さらし端末問題と呼んでいる。
このさらし端末問題を解決する技術として、DBTMA(Dual Busy Tone Multiple Access)方式が知られている(例えば、非特許文献1参照)。DBTMA方式では隣接局に無線チャネルが使用されていることを知らせるために、帯域外の2つのビジートーンを使用する。その1つは送信ビジー状態を示し、もう1つは受信ビジー状態を示す。これら2つのビジートーンは、干渉を避けるために周波数を大きく離している。
図16は、従来のDBTMA方式を用いた無線ネットワークシステムにおける各無線通信装置の動作を示すタイミングチャートである。このシステムの各端末が図15に示したシステムの各端末と同じ配置にあるものとして、以下、図15及び図16を用いて、その動作を説明する。
A端末301が、RTS信号501と送信ビジー信号1601とを、同じタイミングで送信する。B端末302はこのRTS信号501を受信し、データ受信の準備が整うと、受信ビジー信号1602を送信する。A端末301はこの受信ビジー信号1602を受信し、B端末302の準備が整ったと判断すると、送信ビジー信号1601は送信せずに、データ503のみを送信する。B端末302は、このデータ503の受信が完了するまで、受信ビジー信号1602を送信し続ける。
このように動作することで、B端末302の信号到達範囲311内の端末は送信を控えるため衝突が回避できる。そして、C端末303のように、A端末301の信号到達範囲312内で、B端末302の信号到達範囲311外の端末は、B端末302の受信ビジー信号1602及びA端末301の送信ビジー信号1601のどちらも検出しないので、D端末304に対して送信を開始することができ、さらされ端末とならずに済む。
Zygmunt J. Haas et.al, "Dual Busy Tone Multiple Access(DBTMA)−A Multiple Access Control Scheme for Ad Hoc Networks", IEEE TRANSACTIONS ON COMMUNICATIONS, 2002, VOL.50, NO.6, p.975−985,
しかしながら、従来技術では信号の帯域外にビジートーン用の帯域を設ける必要があり、周波数配置に制約が生じるため、送受信装置の構成が複雑となる。更に、伝搬路状況によっては、ビジートーンがマルチパス波によって消失してしまい、送信可能と誤って判断した局から送信された信号が、隣接局が受信する信号と衝突してしまい、結果的に伝送効率を低下させてしまう等の課題があった。さらに、従来技術は衝突がないことを前提としていて、Ack(Acknowledgement;受信成功確認)信号の返信が考慮されていないため、フェーディング等が発生する劣悪な無線環境において有効な自動再送を適用できず、伝送効率が悪いという課題もあった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、無線チャネルが使用されていると判断すると、その局の送信が抑制される、いわゆる、さらし端末問題の発生を防ぐことのできる無線ネットワークシステムなどを提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の無線ネットワークシステムは、データの送信前に第二端末に媒体利用期間に関する情報を含む送信要求信号を送信し、第二端末からの送信許可信号を受信し、媒体利用期間に第二端末にデータを送信する第一端末と、送信要求信号を受信し、送信許可信号を送信する第二端末と、送信要求信号を受信し、媒体利用期間に第四端末にデータを送信する第三端末と、第四端末と、を有し、第三端末が前記送信許可信号を受信できない場合、第三端末は第四端末が存在する領域を確認し、第四端末が第一端末及び第二端末の信号到達範囲外の領域に存在する事を確認できた場合にのみ送信し、前記の条件を満たさない領域に存在する場合は送信しないものとする。
この構成により、従来はさらし端末になっていた端末からデータ送信ができるようになり、無線の伝送効率を向上させることができる。
また、本発明の無線ネットワークシステムでは、第三端末は送信許可信号を受信できない領域に存在することが好ましい。
この構成により、従来のプロトコルに反することなく、従来はさらし端末になっていた端末からデータ送信ができる。
また、本発明の無線ネットワークシステムでは、第三端末は媒体利用期間にデータを送信し終わることが好ましい。
この構成により、第三端末からのデータ送信を検知できない周辺端末(隠れ端末)からの信号による干渉を避けることができる。
また、本発明の無線ネットワークシステムでは、第三端末は、第二端末が第一端末に受信成功確認信号を送信する期間を避けて、データを送信することが好ましい。
この構成により、第三端末からのデータと、第二端末からの受信成功確認(Ack)信号とが、第一端末で衝突することを防ぐことができる。
また、本発明の無線ネットワークシステムでは、第三端末は、第四端末が第一端末及び第二端末の信号到達範囲外にあることを確認して、データを送信することが好ましい。
この構成により、第三端末からのデータと、第一端末または第二端末からの信号とが、第四端末で衝突することを防ぐことができる。
また、本発明の無線ネットワークシステムでは、第三端末は、第四端末における隣接端末からの信号の受信状況と隣接端末のアドレスとの関係表を有し、第三端末は、第四端末が第一端末及び第二端末の信号到達範囲外であることを、関係表を用いて確認することが好ましい。
この構成により、第四端末と、第一端末から第三端末までとの相対的な距離を把握して、第三端末はデータを送信することができる。
また、本発明の無線ネットワークシステムでは、第三端末は、データを送信する前に関係表を隣接端末から入手することが好ましい。
この構成により、第三端末は、データ送信に影響を与えることなく関係表を入手することができる。
また、本発明の無線ネットワークシステムでは、隣接端末からの信号の受信状況は、隣接端末からの信号の受信電力を示すものであることが好ましい。
この構成により、受信電力という無線ネットワークシステム間で互換性のある尺度を用いて、受信状況を把握することができる。
また、本発明の無線ネットワークシステムでは、隣接端末からの信号の受信状況は、隣接端末からの信号の信号品質を示すものであることが好ましい。
この構成により、信号品質という、例えば、干渉があるような状況でも検出することができる尺度を用いて、精度よく受信状況を把握することができる。
また、本発明の無線ネットワークシステムでは、隣接端末からの信号の信号品質は、隣接端末からの信号の軟判定尤度を算出し、誤り訂正し、エラーがなかった場合の軟判定尤度を平滑化して求めたものであることが好ましい。
この構成により、更に精度の高い信号品質を入手することができる。
また、本発明の無線ネットワークシステムでは、隣接端末からの信号の信号品質は、隣接端末からの信号より求めた値の平均値であることが好ましい。
この構成により、更に精度の高い信号品質を入手することができる。
また、本発明の無線ネットワークシステムでは、第三端末は、第四端末にデータを送信する前に、第四端末に送信要求信号を送信し、第四端末は、第三端末からの送信要求信号を受信し、第三端末に送信許可信号を送信することが好ましい。
この構成により、隠れ端末による干渉を防ぐことができる。
また、本発明の無線ネットワークシステムでは、第三端末は、第一端末が送信するデータの信号品質を任意の期間観測し、任意の期間のデータの信号品質の変化量が所定値以下の場合に、第四端末にデータを送信することが好ましい。
この構成により、第一端末に加えて隣接端末も送信を開始したことを検出して、その信号との衝突を避けることができる。
また、本発明の無線ネットワークシステムでは、第三端末は、第二端末が送信する送信許可信号の信号品質を観測し、送信許可信号の信号品質に応じて、第四端末にデータを送信する場合の送信電力を変化させることが好ましい。
この構成により、第一端末と第三端末とが同時に送信することで第二端末に与える干渉を減少させることができる。
また、本発明の無線ネットワークシステムでは、送信電力に応じて、変調多値数又は符号化率を変化させることが好ましい。
この構成により、送信電力の変化による誤りの増加を防ぐことができる。
本発明の無線通信方法は、第一端末が第二端末に媒体利用期間に関する情報を含む送信要求信号を送信するステップと、第二端末が送信要求信号を受信し、第一端末に送信許可信号を送信するステップと、第一端末が送信許可信号を受信し、媒体利用期間に第二端末にデータを送信するステップと、第二端末の信号到達範囲外にある第三端末が第一端末からの送信要求信号を受信し、媒体利用期間に第一端末及び第二端末の信号到達範囲外にある第四端末にデータを送信するステップと、前記第三端末が前記送信許可信号を受信できない場合、前記第三端末は前記第四端末が存在する領域を確認し、前記第四端末が前記第一端末及び前記第二端末の信号到達範囲外の領域に存在する事を確認できた場合にのみ送信し、前記の条件を満たさない領域に存在する場合は送信しないステップと、を有する。
この構成により、従来はさらし端末になっていた第三端末からデータ送信ができるようになり、無線の伝送効率を向上させることができる。
本発明の無線通信装置は、無線信号を受信するアンテナと、無線信号をベースバンド信号に変換する無線部と、ベースバンド信号をアナログからデジタルへ変換し、復調し、受信データとして出力するベースバンド処理部と、ベースバンド処理部を制御するとともに、受信データのパケットを識別するMAC部と、パケットの受信の起動を行う制御部と、無線信号を受信していない場合に、アンテナまたは無線部またはベースバンド部で検出される他の信号の受信状況と、MAC部で検出される他の信号を送信した端末のアドレスとの関係を制御部に入力する受信状況−アドレス解析部と、制御部により関係が記載される隣接局関係表記憶部と、を備える。
この構成により、無線信号を受信していない時に、受信状況とアドレスとの関係を表にして、保存することができる。
本発明によれば、無線チャネルが使用されていると判断すると、その局からの送信が抑制される、いわゆる、さらし端末問題の発生を効果的に防ぐことができるとともに、他局の通信中に衝突を発生させることがなく、また、通信が成功した場合のAck信号を即座に返信することもでき、フェーディングが発生するような無線伝送路環境においても効率的な通信が可能な技術を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態1の無線ネットワークシステムにおける無線通信装置の構成を示すブロック図である。この無線通信装置は、アンテナ101、無線部102、ベースバンド処理部103、MAC(Media Access Control;媒体アクセス制御)部104、制御部105、隣接局関係表記憶部106、メモリ部107、タイマー部108、受信状況−アドレス解析部109、内部バス111、外部インターフェース112を有する。
アンテナ101は、無線信号を受信または送信する。無線部102は、受信時にはアンテナ101で受信した信号をベースバンド帯に変換し、送信時にはベースバンド処理部103からのベースバンド信号を無線周波数帯に変換する。また、無線部102は、自局が通信していない間に、他局から送信された信号の受信電力を測定する。
ベースバンド処理部103は、受信時にはアナログ信号をデジタル信号に変換した後に、復調して受信データとし、送信時にはMAC部104から入力された送信データを変調し、アナログ信号に変換する。
MAC部104は、受信時には、受信信号からパケットを識別し、またベースバンド処理部103を制御し、また内部バス111を経由して、メモリ部107に受信データを格納する。また、MAC部104は、送信時にはメモリ部107に格納された送信データをパケット化し、所定のタイミングにおいてベースバンド処理部103に入力し、入力したパケットが変調された後に、無線信号として伝搬路に輻射されるように制御する。更に、MAC部104は、自局が通信していない間に、他局から送信された信号の送信局情報(具体的には、それぞれの局にアドレスが付与されている場合には、その送信局アドレス)を検出する。
制御部105は、本無線通信装置各部の制御及びパケットの送受信の起動を行うとともに、外部インターフェース112を経由して外部とのデータ転送を行う。隣接局関係表記憶部106は、自局に隣接する他局のアドレス等を管理する。
タイマー部108は、本無線通信装置の状態遷移などの際に時刻タイマーとなる。つまり、タイマー部108は、各種の期間を管理する。例えば、MAC部104で解析したある期間をこのタイマー部108にセットし、カウントダウンを行う。
受信状況−アドレス解析部109は、無線部102及びMAC部104からの信号を入力とし、無線部102で検出された受信電力と、MAC部104で検出された送信局アドレスとを対応付け、その結果を制御部105に出力する。そして、制御部105は、隣接局関係表記憶部106の自局に関する欄に検出された送信局アドレスと受信電力とを記載するように制御を行う。アドレスとしては、MACアドレスが代表的なものとして考えられるが、これに限定されるものではなく、例えば、IPアドレスであったり、専用IDであったりしてもよい。IPアドレスを用いると従来からのシステムの更新が容易であり、専用IDを用いるとシステムに適したアドレス体系として構築できる。なお、これらのアドレスは、受信信号中から得ることができる。
また、受信状況−アドレス解析部109は、その解析対象を受信電力以外に、受信信号品質や、本無線通信装置が複数のアンテナ101を有する場合には、信号の到来方向としてもよい。もちろん、これらのいくつかの組み合わせであってもよい。
特に、本発明によって、さらし端末問題が解決されると、伝搬路上には複数の端末からの信号が存在する可能性が従来よりも高まるため、どの端末から送信された信号であるかを解析することが困難になる。そこで、誤り訂正された信号等を用いて、信号品質−アドレスの関係を高信頼度で検出することが望ましい。なお、信号品質−アドレスの関係とは、受信した信号と、受信した信号を送信した局のアドレスとを、一意に対応付けた関係を示すものである。信号品質はベースバンド処理部103で検出することができ、また、到来方向はアンテナ101またはベースバンド処理部103で検出することができる。
図2は、本実施の形態1における無線通信装置の信号品質−アドレス解析部の構成を示すブロック図である。図1に示したベースバンド処理部103、MAC部104、受信状況−アドレス解析部109を再構築して、この図に示すような構成とすればよい。
この信号品質−アドレス解析部201は、尤度算出部202、誤り訂正部203、エラー検出部204、アドレス解析部205、絶対値演算部206、低域通過フィルタ部207、出力制御部208を有する。尤度算出部202は、ベースバンド処理部103の一部である復調部209からの信号のビットに対する軟判定尤度を算出する。なお、尤度算出部202の出力は、両極性のものであると仮定する。すなわち、ビット0とビット1の確率が等しい場合は尤度ゼロであり、ビット1の確率が高い場合には負の値が、ビット0の確率が高い場合には正の値が、出力されるような構成であるとする。なお、前記の正、負は逆であってもよい。
誤り訂正部203は、算出された尤度を入力として誤り訂正を行う。エラー検出部204は、CRCチェックなどにより受信信号にエラーが生じていないかを確認する。エラーが検出された場合には、そのデータを廃棄する。エラーが検出されなかった場合には、アドレス解析部205がMACアドレス等を取得し、隣接局関係表記憶部106に出力する。
絶対値演算部206は、尤度算出部202の出力の絶対値を求める。低域通過フィルタ部207は、尤度算出部202の出力を平滑化する。出力制御部208は、上記のように、エラー検出部204でエラーが検出されなかった場合に、信号品質を隣接局関係表記憶部106に出力する。このように誤り訂正信号を用いることで、信号品質−アドレスの関係を高信頼度で検出できる。
なお、誤り訂正用の軟判定尤度のビット精度は、一般には3〜5ビット程度であまり大きくはないが、本実施の形態1における信号品質検出用の軟判定尤度のビット精度は、一般的な3〜5ビットよりも大きい方が、検出精度を向上させることができる。また、同一アドレスのものを複数回検出し、平均化したものを用いると、より検出精度を向上させることができる。
図3は、本実施の形態1における無線通信装置の平面配置図である。このシステムにはA端末301、B端末302、C端末303、D端末304、E端末305が存在する。また、B端末302の信号到達範囲311、A端末301の信号到達範囲312がある。E端末305もA端末301の信号到達範囲312内にある。
図4は、本実施の形態1における無線通信装置の隣接局関係表記憶部106に記憶されている隣接局関係表の例を示した図である。図3に示した無線端末の配置による受信状況を示している。ここでは受信状況を解析するのに受信電力を用いて、0から9までの10レベルに分け、最大受信電力を9としている。なお、受信電力は、送信側と受信側とで、ある程度の双対性があるため、送信端末と受信端末とを交換させた場合も、ほぼ同程度の値となるように記載している。なお、隣接局関係表の作成方法は、後述する。
図4に示す隣接局関係表から、レベルの0からレベル3までを信号到達範囲外の設定とすると、C端末303からE端末305までがB端末302の信号到達範囲311外にあり、またD端末304がA端末301の信号到達範囲312外にあることがわかる。
すなわち、A端末301がB端末302にデータを送信している時に、C端末303とD端末304とが通信しても、衝突は発生しないことが確認できる。
隣接局関係表を作成するにあたっては、各局間で各々の受信状況−アドレス解析結果を共有しあう必要がある。その共有方法としては、例えば、アドホックネットワークの経路プロトコルとして用いられるプロアクティブ型(またはテーブル駆動型などと呼ばれる)方式を適用することが可能である。
すなわち、ネットワーク上の各々の局が、他のすべての局からの最新の受信状況−アドレス情報を維持するものであり、各局は受信状況−アドレス情報を格納するための表を持ち、ネットワークトポロジの変化に反応して、ネットワーク全体に更新情報を伝送する。また、経路プロトコルと同一のアルゴリズムを用いて、経路テーブルのパラメータの一つとして受信状況−アドレス情報も保存しておく形態を用いると、処理負荷の増大を最低限に抑えることができる。
また、隣接局関係表の別の作成方法としては、隣接する局同士でのみ、互いの受信状況−アドレス情報を交換しておく方法でも良い。必要最低限の隣接局関係表が各々の局で作成されるため、情報共有に費やす伝送コスト及び時間コストが節約できる。情報の交換にあたっては、定期的に交換する方法でもよく、また、情報に変更が生じた場合のみ交換する方法でもよく、また、これらを組み合わせた方法でもよい。
なお、隣接局関係表の別の作成方法としては、無線LANシステムのインフラストラクチャーモードのように、アクセスポイントと各端末との間の通信を基本とする場合に、各端末で取得した受信状況−アドレス情報をアクセスポイントに通知し、アクセスポイントが集めた情報を基に隣接局関係表を作成し、各端末にブロードキャストするような方法でもよく、隣接局関係表の作成制御が容易となる。
なお、取得した隣接局関係表は、全てを保存しておく必要はなく、自局に隣接している局の情報のみを保存しておけば十分である。また、自局に隣接している局のうち、宛先となる可能性のある局の情報のみを保存しておいてもよく、特に、隣接局が別のネットワークに属していて、データを直接送信する可能性がない場合等に有効である。
図5は、本実施の形態1における各無線通信装置の動作を示すタイミングチャートである。A端末301がB端末302にデータ503を送信するのに合わせて、C端末303がD端末304にデータ505を送信する動作を示している。各端末の平面配置は、図3に示した通りである。
ここで、A端末301がRTS信号501を送信すると、B端末302及びC端末303で、それぞれRTS信号501が受信される。B端末302では、受信準備が整うとCTS信号502を送信し、A端末301でCTS信号502が受信される。すると、A端末301はRTS信号501/CTS信号502により、NAV(Network Allocation Vector;ネットワーク割り当てベクトル)で設定された期間(以下、NAV期間または媒体利用期間という)511にデータ503を送信する。なお、NAV期間の設定は、図1におけるMAC104部が行う。
B端末302は、データ503として受信した信号の誤り検出を行い、誤りがない場合にはAck信号504を返信する。A端末301でAck信号504が受信されることにより、一連の通信が完了し、A端末301及びB端末302はアイドル状態にもどる。
従来技術では、A端末301からのRTS信号501を受信したC端末303は、D端末304へ送信すべきデータがある場合でも、RTS信号501中のNAV信号を認識し、NAV期間511は送信を控えるため、さらされ端末となっていた。しかし、本発明では、C端末303は、D端末304へデータ505を送信した場合に、B端末302に影響を与えるかどうかを期間512で隣接局関係表を調べ、B端末302がC端末303の信号到達範囲外であるかどうかを確認する。そして、信号到達範囲外であるため、影響がないと判断した場合にC端末303はD端末304にデータ505を送信する。
ここで、本実施の形態1では、C端末303のMAC部104が、D端末304へデータを送信するために待機している時に、A端末301のRTS信号501を受信した状況を想定する。C端末303は、受信したRTS信号501をMAC部104で解析し、A端末301、B端末302間のNAV期間511を把握する。さらに、C端末303は、隣接局関係表記憶部106からD端末304の受信状況−アドレス情報を入手し、D端末304が、A端末301、B端末302の信号到達範囲312,311にあるかどうかを調べる。その結果、図4に示した隣接局関係表の斜線部から、D端末304がA端末301、B端末302の信号到達範囲312,311に無いことが確認できる。
すると、C端末303は、NAV期間511内で送信可能なデータ容量を見積もり、送信可能なデータ容量のD端末304宛のデータを図1に示したメモリ部107から読み出し、MAC部104で送信データフォーマットに変換した後、ベースバンド変換部103、無線部102を経て、アンテナ101からデータ505として送信する。D端末304では、受信したデータ505に誤りが無ければ、Ack信号506を返信する。そして、C端末303で、Ack信号506を受信することにより、一連の通信が完了し、C端末303及びD端末304はアイドル状態にもどる。
ここで、B端末302からA端末301へのAck信号504と、D端末304からC端末303へのAck信号506とは、ほぼ同時に送受信されるものの、A端末301はD端末304の信号到達範囲外であり、C端末303はB端末302の信号到達範囲311外であるため、双方の信号が衝突することなく、送信データの伝送に成功した場合に、即座にAck信号504,506を返信することが可能な仕組みとなる。また、誤りが発生し易い無線伝搬路においては、効果的な自動再送を容易に実施することができる。
なお、C端末303からD端末304への通信でも、RTS信号、CTS信号を送信するようにすると、データのペイロードが少なくなるものの、隠れ端末による干渉を極力防ぐことが可能となり、端末数が多く、トラフィックが大きな環境において、伝送効率の低下を防ぐことができる。
ここで、NAV期間511に応じて、RTS信号を送信するか否かを制御するようにすると、容量の少ないデータを送信する場合の伝送効率劣化を防ぐことができる。また、C端末303における送信データの緊急度や容量、そしてNAV期間511等を把握し、緊急度が低く、NAV期間511も短い場合には、送信を控えるように制御すると、無線通信装置の稼動、休止を頻繁に切替える必要がなく、消費電力が削減できる。
ここで、図3に示したE端末305も、D端末304に対してデータ送信するために待機している状況を想定する。この場合、E端末305がC端末303と同様の処理を行い、データを送出すると、無線伝搬路中でC端末303とE端末305のデータが衝突し、D端末304との通信が成立しない。また、C端末303がデータ送信の前にRTS信号を送出したとしても、E端末305にはA端末301からのRTS信号501と区別がつかず、RTS信号を検出することができない。そこで、従来から無線LANシステムで行われている様に、C端末303やE端末305には、ランダムな時間だけ待機してから送信を開始するバックオフ機能を持たせておくとよい。
図6は、本実施の形態1における各無線通信装置の動作を示す別のタイミングチャートである。A端末301がB端末302にデータ503を送信するのに合わせて、バックオフ期間611を設けて、C端末303がD端末304にデータ601を送信する動作を示している。
C端末303、E端末305は、それぞれ信号到達範囲外のB端末303からの極めて微小な受信電力となるCTS信号502を受信した後に、直ちにデータ送信を開始するのではなく、独立に都度設定するランダムな時間だけ送信を控える。ここで、微小な受信電力とは、信号到達範囲外での受信感度以下の電力である。
この場合には、C端末303はバックオフ期間611だけ送信を控え、E端末305はバックオフ期間612だけ送信を控える。これらの期間において、従来技術の無線端末は単純にキャリアセンスしていたが、本実施の形態1のC端末303やE端末305は、A端末301のデータ送信503を検知するのに加え、隣接端末からのデータ送信などを検知できることが望ましい。そして、隣接端末からのデータ送信などを検知した場合には、バックオフ時間だけ送信を控える。
図7は、本実施の形態1における無線通信装置の別の構成を示すブロック図である。この無線通信装置は、アンテナ101、無線部102、ベースバンド処理部103、MAC部104、制御部105、隣接局関係表記憶部106、メモリ部107、タイマー部108、受信状況−アドレス解析部109、信号品質検出部701、内部バス111、外部インターフェース112を有する。
図7に示す無線通信装置は、信号品質検出部701を設けて、バックオフ期間611,612に信号品質が変化したかどうかを観測する。
すなわち、ベースバンド処理部103からの信号(例えば、理想信号点からの距離である尤度)を入力とし、それが急激に悪化した場合には、単なる伝搬路の変動に起因するものではなく、従来であれば、さらされ端末であった隣接端末が、送信を開始したためと判断する。そして、少なくともA端末301が設定したNAV期間511だけは送信を控える。
従来技術では、A端末301からのRTS信号501を受信した場合、受信対象でない端末は、NAV期間511だけ受信動作を休止し、電力消費を防ぐように制御することも可能であったが、本実施の形態1では、NAV期間511にデータ送信したい端末は、少なくともバックオフ期間611,612にA端末301からの信号を受信し、その品質をモニタしておく方がよい。
図8は、本実施の形態1における無線通信装置の信号品質検出部701の構成を示すブロック図である。信号品質検出部701は、遅延部801、減算部802、比較部803を有する。
信号品質検出部701では、ベースバンド処理部103からの信号と、ベースバンド処理部103からの信号を遅延部801で遅延させた信号とを、減算部802で減じた結果が、比較部803で閾値と比較される。そして、比較結果は、MAC部104に入力される。減算結果が閾値以上の場合には尤度が急激に小さくなり、信号品質が悪化したとみなすことができる。すなわち、RTS信号501を送信したA端末301の他に、別の端末がデータ送信を開始したと判断する。なお、信号品質検出部701はバックオフ期間611,612だけ動作すれば十分であるため、MAC部104の指示に基づいて動作する。
なお、信号品質検出部701は、上述の構成以外にも様々なものが考えられる。例えば、無線部102における受信電力が急激に増加したかどうかを判断する手段や、複数アンテナを有する無線通信装置であれば、アンテナ間での相関や無線信号の到来方向の分布が変動したかどうかを判断する手段などを用いてもよい。
図9は、比較例としての従来の無線ネットワークシステムにおける無線通信装置の動作手順を示すフロー図である。アイドル状態(ステップS101)からは、まず送信待ちデータがあるかどうかを判定する。送信待ちデータがある場合には(ステップS102、Yes)、他端末からのRTS/CTS信号によって設定されたNAV期間中であるかをタイマー部108の値を確認して判定する(タイマー部108は、MAC部104で解析したNAV期間をセットし、カウントダウンする)。
その結果、NAV期間中であれば(ステップS103、Yes)、NAV期間が終了するまで待機し(ステップS104)、その後、ステップS103にもどり、NAV期間中であるかを改めて判定する。一方、NAV期間中でなければ(ステップS103、No)、ランダム値で設定されたバックオフ時間待機(ステップS105)した後、キャリアセンスして、キャリアがある場合には(ステップS106、Yes)、バックオフ時間を再設定して(ステップS107)、ステップS105にもどる。キャリアがない場合には(ステップS106、No)、送信手順を開始する(ステップS108)。すなわち、データ量が所定値よりも大きい場合には、RTS/CTSモードでデータを送信し、データ量が所定値以下の場合には、そのままデータを送信する。なお、RTS/CTSモードでデータを送信するのは隠れ端末問題を防止するためであり、そのままデータを送信するのはある程度の隠れ端末問題を許容し、RTS/CTS信号の送受信にかかる時間を節約するためである。なお、送信前にキャリアセンスして、キャリアが検出された場合には、再度ステップS103にもどる。
送信待ちデータがない場合には(ステップS102、No)、他端末からのRTS信号を受信していないかどうかを確認し(ステップS109)、自局宛のRTS信号を受信した場合には(ステップS110、Yes)、受信手順を開始する(ステップS111)。ここで、既に他端末から送信されたRTS信号またはCTS信号によって設定されたNAV期間中である場合には、受信禁止であるため、CTS信号を返信しないで、アイドル状態(ステップS101)にもどるが、NAV期間中でない場合には受信可能であり、CTS信号を返信し、受信待機状態に移行する。
そして、受信が完了した後には再度アイドル状態(ステップS01)にもどる。自局宛のRTS信号でない場合には(ステップS110、No)、設定されたNAV期間送受信を行わないようタイマーをセットし(ステップS113)、待機する(ステップS114)。
他端末からのRTS信号を受信していない場合には(ステップS109、No)、CTS信号を受信していないかどうかを確認する。CTS信号を受信している場合には(ステップS112、Yes)、他の端末によるデータ送信の可能性があるため、NAV期間のタイマーをセットし(ステップS113)、NAV期間が終了するまで待機する(ステップS114)。一方で、CTS信号を受信していない場合には(ステップS112、No)、自局宛のデータがあるかどうかを確認し、自局宛データがある場合には(ステップS115、Yes)、RTS/CTSモードでなく直接データが送信されたものとして、直ちに受信手順を開始する(ステップS116)。受信が完了した後には再度アイドル状態(ステップS01)にもどる。自局宛データがない場合には(ステップS115、No)、そのままアイドル状態(ステップS01)にもどり、一連のフローを繰り返すこととなる。
図10、図11は、本実施の形態1の無線ネットワークシステムにおける無線通信装置の動作手順を示すフロー図である。図10は送信待ちのデータが有る場合の動作手順を示し、図11は送信待ちデータが無い場合の動作手順を示す。
図10において、従来技術と同様に、アイドル状態(ステップS01)からは、まず送信待ちデータがあるかどうかを判定する。送信待ちデータがある場合には(ステップS02、Yes)、他端末からのRTS/CTS信号によって設定されたNAV期間中であるかをタイマー部108の値を確認して判定する。その結果、NAV期間中でなければ(ステップS03、No)、従来技術のステップS105〜ステップS108と同様にステップS06〜ステップS09を実施する。
図11において、送信待ちデータが無く(ステップS02、No)、自局宛のRTS信号を受信した場合は、従来技術のステップS109〜ステップS111と同様にステップS21〜ステップS23を実施する。
また、他端末からのRTS信号を受信していない場合には(ステップS21、No)、CTS信号を受信していないかどうかを判定する。CTS信号を受信している場合には(ステップS24、Yes)、NAV期間のタイマーをセットし(ステップS25)、NAV期間が終了するまで受信した信号の品質とアドレスとの対応関係を取得しておき(ステップS26)、過去に取得した対応関係表の内容を更新(ステップS27)した後に、アイドル状態(ステップS01)にもどる。
一方で、CTS信号を受信していない場合には(ステップS24、No)、自局宛のデータがあるかどうかを確認し、自局宛データがある場合には(ステップS28、Yes)、RTS/CTSモードでなく直接データが送信されたものとして、直ちに受信手順を開始する(ステップS29)。受信が完了した後には、再度アイドル状態(ステップS01)にもどる。自局宛データでない場合には(ステップS28、No)、ステップS26と同様に受信した信号の品質とアドレスとの対応関係を取得しておき(ステップS30)、対応関係表を更新する(ステップS27)。
また、図10において、ステップS03においてNAV期間中であれば(ステップS03、Yes)、続いてCTS信号を受信できるかどうかを判定する。CTS信号が受信できた場合に(ステップS04、Yes)、仮に信号を送信してしまうと、受信局に対して干渉を与え、衝突を発生させてしまうため、NAV期間が終了するまで待機する(ステップS05)。その後ステップS03にもどる。一方、CTS信号が受信できなかった場合には(ステップS04、No)、信号を送信したとしても、受信局では衝突が発生しない。そこでまず、送信待ちデータの宛先アドレスを取得する(ステップS10)。続いて、ステップS27で更新している信号品質−アドレス対応関係表に宛先アドレスを入力し(ステップS11)、宛先局がRTS信号を送信した局の信号到達範囲外であるかどうかを判定する。判定の結果、到達範囲内であれば(ステップS12、No)、仮に信号を送信したとしても、RTS送信局からの信号と衝突して、通信が成功することはないと判断し、NAV期間が終了するまで待機する(ステップS05)。
RTS送信局の到達範囲外であれば(ステップS12、Yes)、自局がさらされ端末であるということであり、送信待ちデータを送信しても衝突が発生しないうえ、通信が成功する確率が高いということになる。そして、他の隣接さらされ端末との衝突を避けるため、ランダム値に設定したバックオフ時間だけ待機しながら(ステップS13)、受信信号の品質の状態を検出する。続いて、信号品質が劣化したかどうかを判定し、劣化した場合には(ステップS14、Yes)、他の隣接さらされ端末が先に送信を開始したものとして、バックオフ時間を再設定し(ステップS15)、NAV期間内であれば(ステップS16、Yes)、バックオフ時間待機する(ステップS13)。NAV期間内でなければ、再びアイドル状態にもどる(ステップS01)。
信号品質が劣化していない場合には(ステップS14、No)、他の隣接さらされ端末よりも先に自局が送信権を獲得したとして、RTS_2信号を送信し(ステップS17)、CTS_2信号が返信される期間だけ待機する(ステップS18)。実際にはCTS_2信号はRTS信号送信局からのデータと干渉しているため、受信することはできないが、CTS_2信号送信局に隣接した局が隠れ端末となることを防ぐ目的で返信させる。続いて、残りのNAV期間で送信可能なデータを取得して(ステップS19)、取得したデータの送信を行う(ステップS20)。
なお、信号品質が劣化していない場合に(ステップS14、No)、RTS_2やCTS_2信号の送信を行わずに、即座にデータを送信することも可能であり、その場合には伝送効率が向上する。
ここで、C端末303がA端末301と同時に送信する場合、A端末301からの信号を受信しているB端末302にとっては、わずかではあるが干渉電力が増加する。B端末302がマルチアンテナの場合、この干渉信号によって最適なアンテナウェイトで受信できなくなっている可能性も否定できないため、B端末302がアンテナウェイトを決定する伝送路推定用のプリアンブル信号を受信する時間だけは、C端末303がデータ送信を控えるようにする方がよい。
(実施の形態2)
図12は、本実施の形態2の無線ネットワークシステムにおける各無線通信装置の動作を示すタイミングチャートである。C端末303が、A端末301によって設定されたNAV期間511を超える長さのデータを送信する場合である。A端末301、B端末302間でAck信号504が届くように、Ack信号504がA端末301で受信されるタイミングに対応する期間1211は、C端末303がデータの送信を中断する。
NAV期間511には、Ack信号504がA端末301に到着するまでの時間が含まれており、NAV期間511の終了時間からAck信号504の時間長分を差し引いた時間からAck信号504の時間長分までの時間が、期間1211に相当する。
なお、図12では、A端末301の受信するAck信号504とC端末303の送信するデータ1202とが重複しているが、C端末303のデータ1202が、A端末301に到着するまでに時間を要するため、C端末303のデータ1202がA端末301に到着するときには、既にA端末301はAck信号504の受信が完了している。
また、Ack信号504がA端末301に到着する時間は、A端末301、B端末302間の距離や端末構成によってばらつきがあるため、期間1211の前後に更に時間をとったり、期間1211をずらしたりしておくと、信号の衝突が発生しない。
C端末303は、送信中断までのデータ1201及び送信再開からのデータ1202が連続したデータであることを示すように、予め、データの先頭ヘッダ等に、連続したデータであることを示す情報を記しておくと、D端末304での受信動作が容易となる。D端末304は、データ1201及びデータ1202を受信し、誤り検出をして、誤りが生じていない場合には即座にAck信号1203を返信する。C端末303では、D端末304からのAck信号1203を受信して、一連の通信動作が完了する。
一方、C端末303に隣接していて、さらされ端末であったE端末305は、ランダム時間612だけ送信を控えて信号品質を検出した結果、信号品質が劣化し、隣接するC端末303が送信権を取得したものとしてNAV期間511だけ送信を控えるが、その後、再度ランダム時間1212だけ送信を控えてキャリアセンスすると、C端末303からデータが送信されているため、キャリアが検出される。よって、E端末305は再度、ランダム時間を設定してキャリアが検出されなくなるまでは、送信を控えるため、C端末303からD端末304への通信中に衝突が発生することはない。
(実施の形態3)
図13は、本実施の形態3の無線ネットワークシステムにおける無線通信装置の構成を示すブロック図である。この無線通信装置は、アンテナ101、無線部102、ベースバンド処理部103、MAC部104、制御部105、隣接局関係表記憶部106、メモリ部107、タイマー部108、受信状況−アドレス解析部109、MCS(Modulation and Coding Selection;変調多値数と符号化率の選択)決定部1301、送信電力制御部1302、内部バス111、外部インターフェース112を有する。MCS決定部1301は、受信信号品質に基づいて、最も高いスループットが実現できるように、変調多値数と符号化率とを決定するものである。
本実施の形態3の無線通信装置は、C端末303とA端末301とが同時に送信することで、A端末301からの信号を受信しているB端末302に、僅かではあるが干渉を与えることについて配慮したものである。B端末302に与える干渉を最低限にするために、C端末303から送信する電力を抑え、その分、MCSを低速な設定とし、変調多値数と符号化率を下げることで、送信電力が低下することによる誤りの発生を防いでいる。
MCS決定部1301は、まず、最大電力で送信した場合に最適なMCSを決定する。そして、B端末302がCTS信号502を返信して、A端末301で受信されるタイミングにおけるCTS信号502としては認識できない程のノイズレベルの微小な受信電力を受信電力−アドレス解析部109等で検出し、検出レベルに応じた送信電力を設定し、送信電力制御部1302に設定電力値を入力する。すなわち、検出されたレベルが大きいほど、B端末302とC端末303との距離が近いことを示しており、最大電力で送信すると与える干渉量が大きくなってしまうため、送信電力を低下させる。
続いて、設定した送信電力設定値と最大送信電力との比(減衰量)に基づいて、最適なMCSを決定し直す。信号対雑音比についてのMCS設定値の表を端末が有しているような場合には、読み取る際の信号対雑音比を減衰量分だけ小さくして読み取ればよい。
ここで、端末毎に送信可能な最大送信電力が大きく異なる場合、例えば、C端末303の最大送信電力がB端末302よりも大きい場合、B端末302のCTS信号502はC端末303で検出できないが、C端末303が最大電力で送信すると、B端末302には干渉を与えてしまう。そこで、例えば、送信出力レベルに関する統一的な指標をあらかじめ設けておくとよい。各端末が送信するRTS信号及びCTS信号に、この送信出力レベル指標を含めておき、受信したRTS信号が指定した送信出力レベル以上での送信を禁止することで、干渉の発生が防止できる。すなわち、RTS信号で設定された送信出力レベル指標で、CTS信号を返信する取り決めとしておくことで、送信と受信の双対性をある程度確保でき、本発明のように、さらされ端末であるC端末303が送信を行っても、B端末302に対して干渉を与えることがない、もしくは、わずかな干渉しか与えない。
(実施の形態4)
本発明で用いる隣接局関係表の作成にあたっては、アドホックネットワークの経路表作成手順のように、隣接する局の存在を認識するための信号(HELLOメッセージ等)を送信して確認する方法であると、いわゆるフラディングが必要となり、伝送効率が著しく劣化してしまう。本方式は、他端末から送信されている信号を受信し、受信した信号品質と送信元端末のアドレスとを関係付けておくものである。そして、関係づけた結果を自端末と隣接する直接通信可能な端末に対して送信することで、互いの端末の隣接局関係を把握することができる。
経路表作成の場合には、信号品質の優れない経路を省略し、信頼度の高い経路やホップ数の少ない経路だけ記憶する方式が多いが、本方式では信号品質が良好でない端末に対しても、自端末が送信した場合に干渉を与える可能性がある端末に関してはリストアップしておく必要がある。よって、伝送効率のみを追求した経路表では不十分である。
さらに、経路表に求められるのは宛先端末までの経路であるため、本発明のような宛先端末を中心とした場合の隣接局を探すのには適した構成となっていない。
図14は、本実施の形態4の無線ネットワークシステムにおける無線通信装置の経路表の例を示した図である。図14に示す経路表は、自局を中心にして宛先端末の隣接局を容易に抽出できるような構成である。また、宛先端末までの距離を尺度として関係表を作成してもよい。通常の経路表から図4に示したような隣接局関係表に変換する方法としては、すべての端末に対して、隣接している端末を抽出していけば良い。ここで、送受信の双対性が十分であると仮定すれば、図4に示した表のうち、半分側だけに限定したものとしても良い。
以上、本発明について、図面を用いて説明してきたが、本発明の端末はすべてが移動するものであってもよいし、4端末のうちの少なくとも1端末が、アクセスポイントのような固定のものであってもよい。
本発明の無線ネットワークシステム、無線通信方法、及び無線端末装置は、免許不要な周波数帯において、いわゆるNAV期間であっても、従来「さらし端末(されされ端末)」となってデータ送信できなかった端末が、データ送信できるようになり、無線の伝送効率の低下を防ぐことができる優れた効果を有するものである。
本発明の実施の形態1の無線ネットワークシステムにおける無線通信装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1の無線ネットワークシステムにおける無線通信装置の信号品質−アドレス解析部の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1の無線ネットワークシステムにおける無線通信装置の平面配置図 本発明の実施の形態1の無線ネットワークシステムにおける無線通信装置の隣接局関係表の例を示した図 本発明の実施の形態1の無線ネットワークシステムにおける各無線通信装置の動作を示すタイミングチャート 本発明の実施の形態1の無線ネットワークシステムにおける各無線通信装置の別の動作を示すタイミングチャート 本発明の実施の形態1の無線ネットワークシステムにおける無線通信装置の別の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1の無線ネットワークシステムにおける無線通信装置の信号品質検出部の構成を示すブロック図 比較例としての従来の無線ネットワークシステムにおける無線通信装置の動作手順を示すフロー図 本発明の実施の形態1の無線ネットワークシステムにおける無線通信装置の動作手順を示すフロー図 本発明の実施の形態1の無線ネットワークシステムにおける無線通信装置の動作手順を示すフロー図 本発明の実施の形態2の無線ネットワークシステムにおける各無線通信装置の別の動作を示すタイミングチャート 本発明の実施の形態3の無線ネットワークシステムにおける無線通信装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態4の無線ネットワークシステムにおける無線通信装置の経路表の例を示した図 従来の無線ネットワークシステムにおける無線通信装置の平面配置図 従来のDBTMA方式を用いた無線ネットワークシステムにおける各無線通信装置の動作を示すタイミングチャート
符号の説明
101 アンテナ
102 無線部
103 ベースバンド処理部
104 MAC部
105 制御部
106 隣接局関係表記憶部
109 受信状況−アドレス解析部
301 A端末
302 B端末
303 C端末
304 D端末
305 E端末
311 B端末の信号到達範囲
312 A端末の信号到達範囲
501 RTS信号
502 CTS信号
503、505、601、1201、1202 データ
504、506、1203 Ack信号
511 NAV期間(媒体利用期間)

Claims (17)

  1. データの送信前に第二端末に媒体利用期間に関する情報を含む送信要求信号を送信し、前記第二端末からの送信許可信号を受信し、前記媒体利用期間に前記第二端末に前記データを送信する第一端末と、
    前記送信要求信号を受信し、前記送信許可信号を送信する第二端末と、
    前記送信要求信号を受信し、前記媒体利用期間に第四端末にデータを送信する第三端末と、
    前記第四端末と、を有する無線ネットワークシステムであって、
    前記第三端末が前記送信許可信号を受信できない場合、前記第三端末は前記第四端末が存在する領域を確認し、前記第四端末が前記第一端末及び前記第二端末の信号到達範囲外の領域に存在する事を確認できた場合にのみ送信し、
    前記の条件を満たさない領域に存在する場合は送信しない
    無線ネットワークシステム。
  2. 前記第三端末は、前記送信許可信号を受信できない領域に存在する請求項1記載の無線ネットワークシステム。
  3. 前記第三端末は、前記媒体利用期間に前記データを送信し終わる請求項1または請求項2記載の無線ネットワークシステム。
  4. 前記第三端末は、前記第二端末が前記第一端末に受信成功確認信号を送信する期間を避けて、前記データを送信する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の無線ネットワークシステム。
  5. 前記第三端末は、前記第四端末が前記第一端末及び前記第二端末の信号到達範囲外にあることを確認して、前記データを送信する請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の無線ネットワークシステム。
  6. 前記第三端末は、前記第四端末における隣接端末からの信号の受信状況と前記隣接端末のアドレスとの関係表を有し、
    前記第三端末は、前記第四端末が前記第一端末及び前記第二端末の信号到達範囲外であることを、前記関係表を用いて確認する請求項5記載の無線ネットワークシステム。
  7. 前記第三端末は、前記データを送信する前に前記関係表を隣接端末から入手する請求項6記載の無線ネットワークシステム。
  8. 前記隣接端末からの信号の受信状況は、前記隣接端末からの信号の受信電力を示すものである請求項6又は請求項7記載の無線ネットワークシステム。
  9. 前記隣接端末からの信号の受信状況は、前記隣接端末からの信号の信号品質を示すものである請求項6又は請求項7記載の無線ネットワークシステム。
  10. 前記隣接端末からの信号の信号品質は、前記隣接端末からの信号の軟判定尤度を算出し、誤り訂正し、エラーがなかった場合の前記軟判定尤度を平滑化して求めたものである請求項9記載の無線ネットワークシステム。
  11. 前記隣接端末からの信号の信号品質は、前記隣接端末からの信号より求めた値の平均値である請求項9又は請求項10記載の無線ネットワークシステム。
  12. 前記第三端末は、前記第四端末に前記データを送信する前に、前記第四端末に送信要求信号を送信し、
    前記第四端末は、前記第三端末からの前記送信要求信号を受信し、前記第三端末に送信許可信号を送信する
    請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の無線ネットワークシステム。
  13. 前記第三端末は、前記第一端末が送信する前記データの信号品質を任意の期間観測し、前記任意の期間の前記データの信号品質の変化量が所定値以下の場合に、前記第四端末に前記データを送信する請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の無線ネットワークシステム。
  14. 前記第三端末は、前記第二端末が送信する前記送信許可信号の信号品質を観測し、前記送信許可信号の信号品質に応じて、前記第四端末に前記データを送信する場合の送信電力を変化させる請求項1乃至請求項13のいずれかに記載の無線ネットワークシステム。
  15. 前記送信電力に応じて、変調多値数又は符号化率を変化させる請求項14記載の無線ネットワークシステム。
  16. 第一端末が第二端末に媒体利用期間に関する情報を含む送信要求信号を送信するステップと、
    前記第二端末が前記送信要求信号を受信し、前記第一端末に送信許可信号を送信するステップと、
    前記第一端末が前記送信許可信号を受信し、前記媒体利用期間に前記第二端末にデータを送信するステップと、
    前記第二端末の信号到達範囲外にある第三端末が前記第一端末からの前記送信要求信号を受信し、前記媒体利用期間に前記第一端末及び第二端末の信号到達範囲外にある第四端末にデータを送信するステップと、
    前記第三端末が前記送信許可信号を受信できない場合、前記第三端末は前記第四端末が存在する領域を確認し、前記第四端末が前記第一端末及び前記第二端末の信号到達範囲外の領域に存在する事を確認できた場合にのみ送信し、前記の条件を満たさない領域に存在する場合は送信しないステップと、
    を有する無線通信方法。
  17. 第一端末から第二端末への媒体利用期間に関する情報を含む送信要求信号を受信し、前記媒体利用期間に第四端末にデータを送信する第三端末としての無線通信装置であって、
    前記第二端末から前記第一端末への送信許可信号を受信できない場合、前記第四端末が存在する領域を確認し、前記第四端末が前記第一端末及び前記第二端末の信号到達範囲外の領域に存在する事を確認できた場合にのみ送信し、
    前記の条件を満たさない領域に存在する場合は送信しない
    無線通信装置。
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