JP6323165B2 - 無線通信装置及び無線通信方法 - Google Patents

無線通信装置及び無線通信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6323165B2
JP6323165B2 JP2014102979A JP2014102979A JP6323165B2 JP 6323165 B2 JP6323165 B2 JP 6323165B2 JP 2014102979 A JP2014102979 A JP 2014102979A JP 2014102979 A JP2014102979 A JP 2014102979A JP 6323165 B2 JP6323165 B2 JP 6323165B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
operation control
control unit
communication
timing management
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014102979A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015220620A (ja
Inventor
栄二 長竹
栄二 長竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2014102979A priority Critical patent/JP6323165B2/ja
Publication of JP2015220620A publication Critical patent/JP2015220620A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6323165B2 publication Critical patent/JP6323165B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Landscapes

  • Transceivers (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、間欠的に動作する無線通信装置に関する。
無線センサネットワークなど、多数の無線通信装置(以下、無線機と称す)から構成されるシステムでは、無線機を設置するときに電力を供給できるかどうかが制約となる。無線機が電池を保持する等、無線機自身が電力を供給できれば、無線機を設置するときに場所を自由に選択できるようになる。無線機自身が電力を供給する方法は、電池以外に例えば環境発電がある。環境発電は、身の回りにある光や熱、振動、電波のエネルギーを電気エネルギーに変換する技術である。
しかし、電池や環境発電により供給される電力量は限られている。無線機を長期間にわたって連続運用するためには、電力消費量を極力小さくすることが要求される。運用中の無線機の電力消費量を低減する手法の一つとして、無線機を間欠動作させる方法がある。無線機は他の機器と通信を行う間だけ回路を動作させ、それ以外の期間、回路をスリープ状態にする。スリープ状態では、電力の消費量が小さくなる。
無線機が起動中で、他の機器からのデータを受信待ちしている場合、受信するデータが自己宛かどうかを判定する機能のみを動作させる技術が開示されている。無線機は、自己宛のデータを検出したときのみ、受信データを処理するために必要な他の回路を動作させる。よって、回路の稼働時間を削減し、電力消費を低減していた(下記特許文献1参照)。
特表2011−527873号公報
しかしながら、特許文献1では、無線機は、自己宛のデータを検出した後に受信データの処理に必要な回路を動作させているため、受信データに対する処理を開始するまでに時間がかかり、受信データの転送や送信側無線機への応答に遅延が発生していた。
本発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、間欠的に動作している場合であっても処理遅延を低減させる無線機を得ることを目的としている。
起床とスリープとを繰り返す無線通信装置であって、過去において、起床してから無線信号を受信するまでにかかった時間を示す通信待機時間を保持している場合、現在において、起床してから通信待機時間分の時間が経過する前に、動作の再開を指示するタイミング管理部と、タイミング管理部からの指示により、新たに受信する無線信号の受信処理を再開する動作制御部と、動作制御部からの指示により、無線信号の信号処理を再開する信号処理部と、を備えた。
本発明によれば、無線機が間欠的に動作している場合であっても、処理遅延を低減させることができる。
実施の形態1に係る無線機の構成を示すブロック図。 実施の形態1に係るタイミング管理部が保持する管理情報を示す図。 実施の形態1に係る無線機がデータを受信する場合の処理の流れを示すシーケンス図。 実施の形態1に係る無線機がデータを受信する場合の処理の流れを示すシーケンス図。 実施の形態1に係る無線機がデータを受信する場合の処理の流れを示すシーケンス図。 実施の形態1に係る無線機がデータを送信する場合の処理の流れを示すシーケンス図。 実施の形態1に係る無線機がデータを送信する場合の処理の流れを示すシーケンス図。 実施の形態2に係る無線機の構成を示すブロック図。 実施の形態2に係るタイミング管理部が保持する管理情報を示す図。 実施の形態3に係る無線機の構成を示すブロック図。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る無線機10の構成を示すブロック図である。無線通信装置としての無線機10はアンテナ11、無線処理部12、信号処理部13、宛先検出部14、動作制御部15、及びタイミング管理部16から構成される。
アンテナ11は、他の無線機から無線信号を受信すると無線処理部12に出力する。無線処理部12は、アンテナ11から受信した無線信号の受信処理を行い、信号処理部13に出力する。また、無線処理部12は、無線信号から宛先情報を取り出し、宛先検出部14に出力する。宛先検出部14は、宛先情報が自無線機の場合、受信通知を動作制御部15に出力する。動作制御部15は、予め宛先検出部14に自無線機の識別子を通知しておく。動作制御部15は、宛先検出部14から受信通知が入力されると、信号処理部13に無線処理部12から受信データを取得するように指示する。動作制御部15は、データを受信したタイミングをタイミング管理部16に出力する。信号処理部13は、必要に応じて受信したデータを無線機10の外部の機器に出力する。
信号処理部13は、外部の機器から送信データが入力されると動作制御部15に通知する。動作制御部15からの指示により、信号処理部12は送信データの送信処理を行い、無線処理部12に出力する。無線処理部12は、送信データを無線信号としてアンテナ11を介して、他の無線機に送信する。
無線機10は、間欠周期で動作とスリープとを繰り返す。スリープすると、無線機10は省電力状態となる。タイミング管理部16は、次にスリープするスリープ時刻や次に起床する起床時刻を保持している。スリープ時刻になると、タイミング管理部16が動作制御部15にスリープを指示する。起床時刻になると、タイミング管理部16が動作制御部15に起床を指示する。動作制御部15が無線処理部12、信号処理部13、宛先検出部14に指示を出力する。
また、無線機10が起床している期間でも、通信処理を行っていない場合、タイミング管理部16は動作制御部15に動作の停止を指示する。タイミング管理部16が、過去に通信が発生したタイミングにあわせて動作制御部15に動作の再開を指示する。動作制御部15が信号処理部13に動作の停止や再開の指示を出力する。動作制御部15及び信号処理部13が動作を停止しているとき、無線処理部12及び宛先検出部14は動作を停止しない。
無線処理部12は、アンテナ11より無線信号が入力されると、無線信号から受信データの宛先を示す受信宛先情報を取り出す。受信宛先情報は、当該データを受信すべき無線機を指定する情報として、予め決定された規則に従って送信側の無線機により付与される。受信宛先情報は、無線機を一意に特定する識別子である。受信宛先情報は、複数の無線機に対して同一のデータを配信するときに利用される同報用の識別子であってもよい。
信号処理部13は、データ送受信などの処理を行う必要のない時には動作を停止する。信号処理部13は、動作制御部15からの指示により、動作の停止や再開を行う。信号処理部13は、無線処理部12から受信データを取得すると信号処理を行い、必要に応じて無線機10の外部の機器に出力する。また、信号処理部13は、外部の機器から入力されたデータや、無線機10において生成されたデータの信号処理を行い、無線処理部12に出力する。さらに、信号処理部13は、自身の動作状態や、無線処理部12や外部の機器から取得したデータに自無線機宛の制御や通知用の情報が含まれていた場合、これらの内容を通知するため、動作状態通知を動作制御部15に出力する。自身の動作状態とは、送信処理中、受信処理中、待機中などの通信処理における状態である。
宛先検出部14は、無線処理部12から入力される受信宛先情報と、保持している自無線機の識別子とを比較する。自無線機の識別子は、動作制御部15から入力される情報である。受信宛先情報が自無線機の識別子と一致した場合、宛先検出部14は、受信した信号に含まれる受信データは、自己宛のデータであると判定し、受信通知を動作制御部15に出力する。なお、宛先検出部14は、受信宛先情報が同報用の識別子であった場合も、自己宛のデータであると判定する。
動作制御部15は、自無線機の識別子を宛先検出部14に出力する。自無線機の識別子は、受信した信号が自己宛のデータであるかどうかを判定する条件である。また、動作制御部15は、通信タイミング情報を生成する。通信タイミング情報は、間欠周期で起床したときに、他の無線機や外部機器と通信を行った時刻(以下、通信発生時刻と称す)に基づいて、次に通信が発生するタイミングを通知するための情報である。通信タイミング情報は、例えば、間欠周期で起床した時刻から通信が発生した時刻までの時間(以下、通信待機時間と称す)と、他の無線機や外部機器等の通信先の機器を示す識別子との組合せである。
動作制御部15は、信号処理部13から入力される動作状態通知や、宛先検出部14からの受信通知により制御内容を決定し、信号処理部13に指示する。動作状態通知には、信号処理部13の状態や送受信データに関する情報が含まれる。動作状態通知に含まれる情報は一つであっても複数であってもよい。動作状態通知に複数の情報が含まれている場合、動作制御部15は複数の情報に対応し、信号処理部13に指示する。
例えば、受信データに対する応答が必要な場合、動作制御部15は、応答データを送信するように、信号処理部13に指示する。また、受信データを外部機器に出力する必要がある場合、動作制御部15は外部機器にデータを送信するように、信号処理部13に指示する。
動作制御部15は、タイミング管理部16からの起床指示により、起床する。動作制御部15は、間欠周期により起床する時刻になると、タイミング管理部16から起床指示を受信する。また、間欠周期によりタイミング管理部16からスリープを指示された場合、省電力状態へ移行し、動作制御部15はスリープする。また、動作制御部15は、起床しているときに、タイミング管理部16からの指示により動作の停止や再開を行う。
タイミング管理部16は、間欠周期によって次に起床する時刻(以下、間欠起床時刻と称す)や、通信先の無線機や外部機器など他の装置との通信発生時刻を動作制御部15から受け取る。タイミング管理部16は、間欠周期で起床した時刻から通信が発生した時刻までの時間から、通信の発生を待機する時間(以下、通信待機時間と称す)を算出する。タイミング管理部16は、求めた通信待機時間から、さらに動作制御部15が動作を開始するのに要する時間を差し引いた時間を通信待機時間としてもよい。タイミング管理部16は、通信待機時間を保持する。なお、タイミング管理部16は、動作制御部15が動作を開始するのに要する時間を保持している。
タイミング管理部16は、間欠周期で起床する毎に、現在時刻に間欠周期の時間を加算することにより次の間欠周期で起床する時刻を算出し、間欠起床時刻を更新する。
また、タイミング管理部16は、通信先の機器を示す識別子と通信待機時間との組合せで機器毎に管理する。タイミング管理部16は、動作制御部15から通知される通信発生時刻に基づいて通信待機時間を更新する。
また、タイミング管理部16は、通信先の機器毎にN回(Nは予め設定された自然数)分の通信待機時間を保持する。
図2は、実施の形態1に係るタイミング管理部16が保持する管理情報21を示す図である。通信先識別子は、無線機を識別する識別子である。タイミング管理部16は、通信先識別子毎に通信待機時間を保持している。通信先識別子ID10bの通信待機時間はTaであることを示している。通信先識別子ID10dの通信待機時間はTdであることを示している。無線機10aが他の無線機からデータを受信すると、そのときの通信先識別子と通信待機時間とをタイミング管理部16が管理情報21に保存する。
図3は、実施の形態1に係る無線機10がデータを受信する場合の処理の流れを示すシーケンス図である。無線機10aを自無線機、無線機10bをデータの送信元としての通信先の無線機と仮定する。図3は、無線機10aが間欠周期で起床しながら通信先の無線機10bとの間で通信を行う場合の動作を示している。
無線機10aは、間欠周期によりスリープ時刻になると省電力状態へ移行し、スリープする(ステップS301)。スリープ期間は、無線機10aがスリープし、省電力状態であることを示す。スリープ期間が終了すると、無線機10aは起床する(ステップS302)。期間31及び期間32は、無線機10aが起床した後、スリープするまでの期間を示す。期間31では、無線機10aが起床してから時間Taが経過した後に無線機10bとの通信が発生している(ステップS303)。無線機10aは、無線機10bとの通信が終了した後、間欠周期によりスリープ時刻になると省電力状態へ移行し、スリープする(ステップS304)。
スリープ期間が経過すると、無線機10aは起床する(ステップS305)。無線機10aは、期間32においても期間31と同様に、起床してから時間Taが経過した後に無線機10bとの通信が発生すると予測し、あらかじめ通信の準備をする。実際に通信が発生した場合、無線機10aは、無線機10bとの通信を行う(ステップS306)。実際に通信が発生しない場合、無線機10aは、何もしない。無線機10aは、間欠周期によりスリープ時刻になるとスリープし、省電力状態に移行する(ステップS307)。
このあと、無線機10aが間欠周期で起床する度に無線機10bからデータを受信する場合、無線機10aは、期間32と間欠周期によるスリープ期間とを繰り返す。無線機10aが管理情報21に通信先識別子と通信待機時間を保持していない無線機からデータを受信した場合、無線機10aは、期間31の動作となる。期間31と期間32における無線機10aの処理の詳細は後述する。
次に、図3の期間31における無線機10aの処理の詳細を説明する。
図4は、実施の形態1に係る無線機10aがデータを受信する場合の処理の流れを示すシーケンス図である。
無線機10aは、スリープ期間が終了すると起床する。タイミング管理部16は起床時刻になると、起床指示を動作制御部15に出力する。動作制御部15は、起床指示を受信すると動作制御部15自身の起動処理を行う。また、動作制御部15は、無線処理部12、宛先検出部14、及び信号処理部13に起動処理を行うように指示する。無線処理部12、宛先検出部14、動作制御部15、及び信号処理部13は、スリープするときにスリープする直前の状態や値を保持しないため、起動処理を行う必要がある(ステップS401)。
次に、タイミング管理部16は、動作制御部15に動作停止を指示する。動作制御部15は、信号処理部13に動作停止を指示するとともに、動作を停止する。信号処理部13は、動作制御部15からの動作停止の指示により、動作を停止する。動作停止は、一時的に動作を停止するものであって、動作制御部15は、動作再開後に動作停止前の状態を引き継いで動作する。なお、無線機10aが通信処理を行っている場合、タイミング管理部16は、動作制御部15に動作停止を指示しない(ステップS402)。
宛先検出部14は、自無線機10a宛のデータを受信したか否かを監視する。無線機10aは、起床している間、自無線機10a宛のデータを受信したか否かの監視を続ける(ステップS403)。
無線処理部12は、無線信号を受信すると、無線信号から取り出した受信宛先情報を宛先検出部14に出力する。(ステップS404)。
宛先検出部14は、通知された受信宛先情報が自無線機10aに一致するか判定する。受信宛先情報が自無線機10aに一致する場合、宛先検出部14は、受信通知を動作制御部15に出力する。受信宛先情報が自無線機10aに一致しない場合、宛先検出部14は、何もしない(ステップS405)。
動作制御部15は、受信通知を受信すると、動作を再開する。動作制御部15は、動作指示信号を信号処理部13に出力する。このときの動作指示信号は、受信データを無線処理部12に対して要求するように指示する信号である(ステップS406)。
信号処理部13は、動作指示信号を受信すると、動作を再開し、無線処理部12に受信データを要求する。無線処理部12は、信号処理部13からの要求に応じ、受信データを信号処理部13に出力する。信号処理部13は、受信データを受信し、必要に応じて受信データを外部機器に出力する(ステップS407)。
信号処理部13は、必要に応じて受信データに対する応答データを無線処理部12に出力する。信号処理部13は、外部機器から応答データを受信した場合、無線処理部12に出力する。無線処理部12は、通信先の無線機10bに無線信号を送信する。また、無線機10aと無線機10bとは、複数回のデータの送受信を行う場合もある(ステップS408)。
通信処理が終了すると、動作制御部15は、通信先の無線機10bを特定する通信先識別子と無線機10bから無線信号を受信した時刻とをタイミング管理部16に通知する。通信タイミング情報には、通信先の無線機10bを特定する通信先識別子と無線機10bから無線信号を受信した時刻とが含まれる。タイミング管理部16は、間欠起床時刻と無線機10bから無線信号を受信した時刻とから通信待機時間Taを算出し、通信先識別子と通信待機時間とを対応付けて管理テーブル21に保存する(ステップS409)。
動作制御部15は、信号処理部13に動作停止を指示するとともに、動作を停止する。信号処理部13は、動作制御部15からの動作停止の指示により、動作を停止する(ステップS410)。
宛先検出部14は、ステップS403より継続して自無線機宛のデータの受信有無を監視している(ステップS411)。
間欠周期によりスリープ時刻になるとタイミング管理部16は、スリープ指示を動作制御部15に出力する。スリープ指示を受信すると動作制御部15は、無線処理部12、宛先検出部14、及び信号処理部13にスリープを指示する。また、動作制御部15自身もスリープする(ステップS412)。
次に、図3の期間32における無線機10aの処理の詳細を説明する。
図5は、実施の形態1に係る無線機10aがデータを受信する場合の処理の流れを示す図である。期間32は、期間31の次の間欠周期で無線機10aが起床したときの動作を示すシーケンスである。期間32において、無線機10aは、期間31と同様に、起床してから時間Taが経過した後に無線機10bとの通信が発生すると予測し、あらかじめ通信の準備をする。タイミング管理部16は、動作制御部15が動作を開始するのに要する時間Tbを保持している。
ステップS501〜S503の処理は、ステップS401〜S403の処理と同じため、説明を省略する。
次に、タイミング管理部16は、間欠周期による起床時刻から時間(Ta−Tb)が経過すると、起床指示を動作制御部15に出力する。時間(Ta−Tb)は、通信待機時間Taより、自無線機10aが起床してから通信処理を開始するのに要する時間Tbを差し引いた値である(ステップS504)。
動作制御部15は、タイミング管理部16から起床指示を受信し、動作を再開する。動作制御部15は、信号処理部13に動作指示信号を出力し、信号処理部13は動作を再開する(ステップS505)。
無線処理部12は、無線信号を受信すると、無線信号から取り出した受信宛先情報を宛先検出部14に出力する(ステップS506)。
宛先検出部14は、通知された受信宛先情報が自無線機10aに一致するか判定する。受信宛先情報が自無線機10aに一致する場合、宛先検出部14は、受信通知を動作制御部15に出力する。受信宛先情報が自無線機10aに一致しない場合、宛先検出部14は、何もしない(ステップS507)。
動作制御部15は、受信通知を受信すると、動作指示信号を信号処理部13に出力する。このときの動作指示信号は、受信データを無線処理部12に対して要求するように指示する信号である。動作制御部15がステップS505で起床しているため、本ステップでは、図4のステップS406の場合と比較して、動作制御部15の動作の開始にかかる時間Tbによる処理遅延を削減することができる(ステップS508)。
信号処理部13は、動作指示信号を受信すると、無線処理部12に受信データを要求する。無線処理部12は、信号処理部13からの要求に応じ、受信データを信号処理部13に出力する。信号処理部13は、受信データを受信し、必要に応じて受信データを外部機器に出力する(ステップS509)。
信号処理部13は、必要に応じて受信データに対する応答データを無線処理部12に出力する。信号処理部13は、外部機器から応答データを受信した場合、無線処理部12に出力する。無線処理部12は、通信先の無線機10bに無線信号を送信する。また、無線機10aと無線機10bとは、複数回のデータの送受信を行う場合もある(ステップS510)。
通信処理が終了すると、動作制御部15は、通信先識別子と無線機10bから無線信号を受信した時刻を、通信タイミング情報としてタイミング管理部16に通知する。タイミング管理部16は、間欠起床時刻と無線機10bから無線信号を受信した時刻とから今回の通信待機時間Ta1を算出する。タイミング管理部16は、無線機10bの通信待機時間として、Ta1を管理情報21に保存する。
なお、タイミング管理部16は、管理情報21として保持している無線機10bの通信待機時間と今回算出した通信待機時間Ta1との差分を算出し、N回連続で差分が閾値以上の場合に、タイミング管理部16は通信待機時間を更新するようにしてもよい。また、差分が閾値より小さい場合、タイミング管理部16は通信待機時間を更新しなくてもよい(ステップS511)。
ステップS512〜S514の処理は、ステップS410〜S412の処理と同じため、説明を省略する。
なお、動作制御部15が動作を開始するのに要する時間Tbが通信待機時間Taより大きい場合、タイミング管理部16は動作制御部15の動作を停止させず、信号処理部13とともに起動させたままにする。ステップS501の次にステップS506の処理が行われることになる。
ここまでは、無線機10aが通信先の無線機10bからデータを受信する動作について説明した。次に、無線機10aが無線機10bにデータを送信する場合の動作について説明する。
図6は、実施の形態1に係る無線機10がデータを送信する場合の処理の流れを示す図である。無線機10aを自無線機、無線機10bをデータの送信先としての通信先の無線機と仮定する。
スリープ期間が終了すると、無線機10aは起床する(ステップS601)。無線機10aは自身がスリープから起床して通信可能であることを他の無線機に通知するため、起床通知を同報送信する。無線機10bは、起床通知を受信したときにはスリープ期間のため、無線機10aから起床通知を受信しても応答を送信しない(ステップS602)。無線機10aは無線機10bへの送信データが発生すると、無線機10bから起床通知を待つ受信待ち期間となる。
無線機10bはスリープ期間が経過すると起床し(ステップS604)、起床通知を同報送信する(ステップS605)。無線機10aは無線機10bからの起床通知を受信すると、送信データを送信するための送信処理を行う(ステップS606)。無線機10aは、無線機10bにデータを送信する(ステップS607)。無線機10bは無線機10aからのデータを受信し、無線機10aに受信応答を送信する。無線機10aは無線機10bからの受信応答を受信し、無線機10bとの通信が終了する。無線機10aは、再び受信待ち期間となる(ステップS608)。間欠周期により、スリープ時刻になると無線機10aは、スリープし、省電力状態に移行する(ステップS609)。
次に、無線機10aがデータを送信する場合の処理の詳細を説明する。
図7は、実施の形態1に係る無線機10aがデータを送信する場合の処理の流れを示す図である。無線機10aは、間欠周期で前回起床したときに、起床してから時間Tcが経過した後に無線機10b宛の送信データが発生したものと仮定する。無線機10aは、間欠周期で前回起床したときと同様に、起床してから時間Tcが経過した後に無線機10bへの通信が発生すると予測し、あらかじめ通信の準備をする。動作制御部15が起床してから動作の開始に要する時間をTbと仮定する。タイミング管理部16は、無線機10bの通信待機時間として、Tc−Tbを保持している。
無線機10aは、スリープ期間が終了すると起床する。タイミング管理部16は起床時刻になると、起床指示を動作制御部15に出力する。動作制御部15は、起床指示を受信すると動作制御部15自身の起動処理を行う。また、動作制御部15は、無線処理部12、宛先検出部14、及び信号処理部13の起動処理を行う(ステップS701)。
無線機10a自身、または外部機器からの要求により、無線機10b宛の送信データが発生すると、動作制御部15は、起床通知を同報送信するように信号処理部13に指示する(ステップS702)。
信号処理部13は、起床通知を生成し、無線処理部12に出力する。無線処理部12は、起床通知を他の無線機に同報送信する。無線機10bは、起床通知を受信したときにはスリープ期間のため、無線機10aから起床通知を受信しても応答しない(ステップS703)。
タイミング管理部16は、動作制御部15に動作停止を指示する。動作制御部15は、信号処理部13に動作停止を指示するとともに、動作を停止する。信号処理部13は、動作制御部15からの動作停止の指示により、動作を停止する。(ステップS704)。
宛先検出部14は、自無線機10a宛のデータを受信したか否かを監視する。無線機10aは、起床している間、自無線機10a宛のデータを受信したか否かの監視を続ける(ステップS705)。
タイミング管理部16は、間欠周期による起床時刻から時間Tc−Tbが経過すると、起床指示を動作制御部15に出力する。時間Tc−Tbは、通信待機時間Tcより、自無線機10aが起床してから通信処理を開始するのに要する時間Tbを差し引いた値である(ステップS706)。
動作制御部15は、タイミング管理部16から起床指示を受信し、動作を再開する。動作制御部15は、信号処理部13に動作指示信号を出力し、信号処理部13は動作を再開する(ステップS707)。
無線処理部12は、起床通知である無線信号を通信機10bから受信すると、受信宛先情報を取り出し、宛先検出部14に出力する(ステップS708)。
宛先検出部14は、通知された受信宛先情報が自無線機10aに一致するか判定する。受信宛先情報が自無線機10aに一致する場合、宛先検出部14は、受信通知を動作制御部15に出力する。受信宛先情報が自無線機10aに一致しない場合、宛先検出部14は、何もしない(ステップS709)。
動作制御部15は、受信通知を受信すると、動作指示信号を信号処理部13に出力する。このときの動作指示信号は、受信データを無線処理部12に対して要求するように指示する信号である。(ステップS710)。
信号処理部13は、動作指示信号を受信すると、無線処理部12に受信データを要求する。無線処理部12は、信号処理部13からの要求に応じ、受信データを信号処理部13に出力する。信号処理部13は、起床通知である受信データを受信する。また、動作制御部15からの指示により、信号処理部13は送信するデータを無線処理部12に出力する。無線処理部12は送信するデータを無線信号として、無線機10bに送信する(ステップS711)。
無線機10bは、無線機10aからの送信データを受信する(ステップS712)。
無線機10bは、受信応答を無線機10aに送信する(ステップS713)。
通信処理が終了すると、動作制御部15は、通信先識別子と無線機10bから起床通知を受信した時刻を、通信タイミング情報としてタイミング管理部16に通知する。タイミング管理部16は、間欠起床時刻と無線機10bから起床通知を受信した時刻とから今回の通信待機時間を算出する。タイミング管理部16は、無線機10bの通信待機時間として、Tcを管理情報21に保存する。
なお、タイミング管理部16は、管理情報21として保持している無線機10bの通信待機時間と今回算出した通信待機時間Tcとの差分を算出し、N回連続で差分が閾値以上の場合に通信待機時間を更新するようにしてもよい(ステップS714)。
ステップS715〜S717の処理は、ステップS410〜S412の処理と同じため、説明を省略する。
タイミング管理部16は、1つの通信先の無線機についての通信待機時間として、複数の値を保持するようにしてもよい。
したがって、本実施の形態では、起床とスリープとを繰り返す無線通信装置であって、過去において、起床してから無線信号を受信するまでにかかった時間を示す通信待機時間を保持している場合、現在において、起床してから通信待機時間分の時間が経過する前に、動作の再開を指示するタイミング管理部と、タイミング管理部からの指示により、新たに受信する無線信号の受信処理を再開する動作制御部と、前記動作制御部からの指示により、前記無線信号の信号処理を再開する信号処理部と、を備えたので、間欠的に動作している場合であっても処理遅延を低減させることができる。また、電力の消費を低減させることができる。データ転送や、通信先の無線機への応答においても、遅延を低減させることができる。また、通信性能の劣化を回避できる。さらに、通信先の無線機への応答に対する遅延が低減することにより、送信側の無線機が応答を待つ受信待ちの期間に消費する電力を低減することができる。
また、受信した無線信号の宛先情報が自無線通信装置を示す識別子と一致するか否かを検出し、一致する場合に自無線通信装置宛の無線信号を受信したことを動作制御部に通知する宛先検出部を備え、動作制御部は、宛先検出部より自無線通信装置宛の無線信号を受信したことを通知されると、無線信号の送信元の無線通信装置を示す送信元識別子と無線信号を受信した時刻とをタイミング管理部に出力し、タイミング管理部は、時刻と現在の周期において起床した起床時刻とから通信待機時間を算出し、送信元識別子と送信元識別子の通信待機時間とを対応付けて保存するので、適切なタイミングで動作制御部の動作を再開させることができ、処理遅延を低減することができる。
また、タイミング管理部は、すでに通信待機時間を保持している送信元識別子の無線通信装置について、新たな無線信号を受信した時刻が動作制御部から入力されて算出した新たな通信待機時間と、すでに保持している通信待機時間との差分がN(Nは1以上の整数の値)回連続して第1の閾値より大きい場合、通信待機時間を新たな値に更新するとともに動作制御部に出力するので、通信先の無線機からデータを送信するタイミングが変更された場合であっても、適切なタイミングで動作制御部の動作を再開することができる。また、通信先の無線機と時刻を一致させなくても、適切なタイミングで動作制御部の動作を再開することができる。
また、動作制御部は、タイミング管理部より指示されてから動作を再開するまでにかかる処理時間をタイミング管理部に通知し、タイミング管理部は、起床してから、通信待機時間から処理時間を差し引いた時間が経過する前に、動作制御部に動作の再開を指示するので、適切なタイミングで動作制御部の動作を再開させることができ、処理遅延を低減することができる。
実施の形態2.
以上の実施の形態1では、間欠周期で起床した後、通信の発生を予測したタイミングに先立って動作制御部の動作を再開させるようにしたものであるが、本実施の形態においては、通信の発生のタイミングに先立って動作制御部の動作を再開するか否かを選択するようにする実施の形態を示す。
なお、本実施の形態においては、図1のように実施の形態1に記載の構成を全て備えた上で、更に付加的な構成について説明する。
図8は、実施の形態2に係る無線機80の構成を示すブロック図である。無線機80は、アンテナ11、無線処理部12、信号処理部13、宛先検出部14、動作制御部85、及びタイミング管理部86から構成される。動作制御部85及びタイミング管理部86は、実施の形態1に記載の機能を備えた上で付加的な機能を備えている。アンテナ11、無線処理部12、信号処理部13、及び宛先検出部14は、実施の形態1と同じ機能を有する。
図9は、実施の形態2に係るタイミング管理部86が保持する管理情報91を示す図である。管理情報91は、管理情報21にさらに通信発生確率、及び要求応答時間を追加している。通信発生確率は、無線機10aが間欠周期で起床してから通信待機時間が経過した後に、通信先の無線機との通信が発生する確率である。要求応答時間は、無線機10aが無線機10bからのデータに対して応答を送信する必要がある場合に、無線機10aがデータを受信してから無線機10bに応答を送信する期限までの時間である。なお、期限が決められていない場合もある。
動作制御部85は、通信先の無線機10bとの通信頻度を、過去の通信状況に基づいて統計的に管理し、当該無線機との通信発生確率を予測する。また、動作制御部85は、通信先の無線機毎に通信発生確率をタイミング管理部86に通知する。タイミング管理部86は、通知された通信発生確率を通信先識別子と対応付けて、管理情報91として保存する。タイミング管理部86は、この通信発生確率に応じて、Ta−Tbの時間が経過した際に動作制御部85の動作を再開するかどうかを決定する。
例えば、通信発生確率が閾値より大きい場合、間欠周期による起床からTa−Tbの時間が経過したときに、タイミング管理部86は動作制御部85に動作の再開を指示する。また、通信発生確率が閾値以下の場合、タイミング管理部86は動作制御部85に動作の再開を指示しない。つまり、通信発生確率が高ければ、動作制御部85は動作を再開して通信の発生を待つ。また、通信発生確率が低ければ、動作制御部85は動作を再開せず、通信が発生した場合には宛先検出部14からの受信通知を契機として動作を再開する。
また、無線機10aが通信先の無線機10bから受信するデータに要求応答時間が含まれる場合がある。受信したデータに要求応答時間が含まれていた場合、信号処理部13より要求応答時間を取得し、動作制御部85は、通信先識別子とともに要求応答時間をタイミング管理部86に通知する。タイミング管理部86は、動作制御部85より通知された要求応答時間を管理情報91に保存する。
タイミング管理部86は、Ta−Tbの時間が経過したときに、動作制御部85の動作を再開するか否かを決定する。例えば、要求応答時間が閾値より小さい場合、タイミング管理部86は、間欠周期による起床からTa−Tbの時間が経過したときに、動作制御部85に動作の再開を指示する。また、要求応答時間が閾値以上の場合、タイミング管理部86は、動作制御部85に動作の再開を指示しない。応答待ち時間の要求が厳しい場合には、動作制御部85は動作を停止せず、通信の発生を待つ。また、応答待ち時間の要求が厳しくなければ、動作制御部85は動作を再開せず、通信発生時に宛先検出部14からの受信通知を契機として動作を再開する。
したがって、本実施の形態では、タイミング管理部は、送信元識別子と送信元識別子の通信待機時間とともに通信頻度とを対応付けて保持し、通信頻度から算出した通信の発生する確率が第2の閾値以下の場合、動作制御部に動作の再開を指示しないので、例えば、間欠周期が数回分経過したときに1回通信が発生する場合等、通信頻度が低い無線機との通信において、電力の消費を低減することができる。
また、タイミング管理部は、送信元識別子と送信元識別子の通信待機時間とともに、無線信号に応答を送信するまでの期限を示す応答要求時間とを対応付けて保持し、応答要求時間が第3の閾値以上の場合、動作制御部に動作の再開を指示しないので、無線通信に必要な応答性能を確保しながら電力の消費を低減することができる。
実施の形態3.
以上の実施の形態2では、通信発生確率や要求応答時間に応じて、間欠周期で起床してから動作制御部の動作を再開するか否かを決定するようにしたものであるが、本実施の形態においては、電力の残量に応じて動作制御部を動作させるか否かを決定する実施の形態を示す。
図10は、実施の形態3に係る無線機100の構成を示すブロック図である。無線機100は、アンテナ11、無線処理部12、信号処理部13、宛先検出部14、動作制御部105、タイミング管理部106、及び電力監視部107から構成される。動作制御部105及びタイミング管理部106は、実施の形態1に記載の機能を備えた上で付加的な機能を備えている。電力監視部107は、自無線機で使用可能な電力量を監視し、電力残量をタイミング管理部106に出力する。アンテナ11、無線処理部12、信号処理部13、宛先検出部14、宛先検出部14、及び動作制御部15は、実施の形態1と同じ機能を有する。
タイミング管理部106は、電力監視部107から通知された電力残量を保持する。電力残量は、自無線機が利用可能な電力量の残量である。動作制御部105は、Ta−Tbの時間が経過したときに、タイミング管理部106から通知される電力残量に基づいて、動作制御部105の動作を再開するか否かを決定する。
例えば、電力残量が閾値より大きい場合、タイミング管理部106は、間欠周期による起床からTa−Tbの時間が経過したときに、動作の再開を動作制御部105に指示する。また、電力残量が閾値以下の場合、タイミング管理部106は、動作の再開を動作制御部105に指示しない。
このとき、電力残量が多ければ、動作制御部105は動作を再開して通信の発生を待つ。また、電力残量が少なければ、動作制御部105は動作を再開せず、通信が発生した場合には宛先検出部14からの受信通知を契機として動作を再開する。
本実施の形態では、自無線機で使用可能な電力量を監視し、電力残量が閾値より大きい場合に、起床時刻から通信待機時間分の時間が経過する前に動作制御部105に再開を指示するようにしたものであるが、さらに、通信発生確率や要求応答時間に応じて、動作制御部の動作を再開するか否かを決定するようにしてもよい。
したがって、本実施の形態では、自無線機が利用することのできる電力量を監視し、電力の残量をタイミング管理部に通知する電力監視部を備え、タイミング管理部は、残量が第4の閾値以下の場合、動作制御部に動作の再開を指示しないので、使用可能な電力量での運用を極力延長することができる。
実施の形態4.
以上の実施の形態1では、間欠周期で起床してから動作制御部の動作を再開するか否かを電力の残量に応じて決定するようにしたものであるが、本実施の形態においては、動作制御部のうち一部の範囲を停止させる実施の形態を示す。
無線機は、実施の形態1の図1に示す無線機10の構成で説明するが、実施の形態2の図8の無線機80の構成であっても、実施の形態3の図10の無線機100の構成であってもよい。
動作制御部15を実現する回路として、例えばCPUやマイクロコントローラのようなデバイスを適用することができる。このようなデバイスには複数の省電力状態を持つものがあり、回路の停止範囲に応じて動作制御部15の電力消費量は変化する。一般に、回路の停止範囲が広ければ、消費される電力は小さくなるが、スリープからの復帰にかかる時間が長くなる。回路の停止範囲が狭ければ、消費される電力は大きくなるが、スリープからの復帰にかかる時間が短くなる。
通信待機時間をTa、動作制御部15が動作を開始するのに要する時間をTbとして、説明する。例えば、実施の形態1において、間欠周期で起床した後、TaがTbより小さい場合、動作制御部15はタイミング管理部16から動作の停止を指示されず、動作したまま待機していた。本実施の形態においては、間欠周期で起床した後、TaがTbより小さい場合、動作制御部15は通常より狭い範囲を停止させる。範囲を絞って停止させることにより、動作制御部15は浅いスリープ状態となり、動作の再開までにかかる時間も短くなる。浅いスリープ状態の場合、動作制御部15が動作を再開するまでにかかる時間はTbより短い。よって、データ転送や応答など、処理性能を向上させることができる。また、動作制御部15は、動作を停止せずに待機する場合と比べて、受信待ち時間の間に消費される電力を低減することができる。
実施の形態2において、通信発生確率や要求応答時間に応じて、動作制御部85の動作を再開するか否かを決定するようにしていた。通信発生確率が閾値より大きい場合や要求応答時間が閾値より短い場合には、動作制御部85は範囲を絞って動作を停止させるようにしてもよい。動作制御部85は浅いスリープ状態とすることにより、動作を停止する場合と比べて、必要な応答性能を確保しつつ消費電力を低減することができる。
また、実施の形態3において、使用可能な電力残量に応じて、間欠周期で起床した後、動作を停止するように動作制御部105に指示していた。動作制御部105は、電力残量に応じて動作制御部15の停止範囲を決定してもよい。電力残量が少ない場合、動作制御部105は広い範囲を停止する。電力残量が多い場合、動作制御部105は狭い範囲を停止する。このような制御を行うことにより、必要な応答性能を確保しつつ使用可能な電力残量での運用継続時間を、極力延長することができる。
なお、動作制御部105が動作を停止する範囲は2種類だけでなく、3種類以上設けてもよい。
したがって、本実施の形態では、動作制御部は、動作を停止するときに、動作制御部を構成する回路の第1の範囲と第1の範囲より狭い第2の範囲とのうちいずれかを停止するので、処理遅延を低減することができる。また、必要な応答性能を確保しつつ消費電力を低減することができる。
実施の形態5.
以上の実施の形態4では、動作制御部は状況に応じて狭い範囲を停止させるようにしたものであるが、本実施の形態においては、通信待機時間をN回分の値から統計的に算出する実施の形態を示す。
無線機は、実施の形態1の図1に示す無線機10の構成で説明するが、実施の形態2の図8の無線機80の構成であっても、実施の形態3の図10の無線機100の構成であってもよい。
タイミング管理部16は、N回分の通信待機時間の平均値を新たな通信待機時間としてもよい。通信待機時間をN回分の平均値とすることにより、タイミング管理部16が動作制御部15に動作の再開を指示するタイミングと実際の通信発生のタイミングの差を一定の範囲に抑えることができる。
また、タイミング管理部16は、N回分の通信待機時間の中央値を新たな通信待機時間としてもよい。通信待機時間をN回分の中央値とすることにより、タイミング管理部16が動作制御部15に動作の再開を指示するタイミングと実際の通信発生のタイミングが稀に大きく変動することがあっても、稀に大きく変動した影響を除去することができる。
また、タイミング管理部16は、一定の期間内に通信が発生しなかった無線機の情報を、管理情報21から削除してもよい。動作制御部15は不要なタイミングで動作せず、運用中の消費電力を低減できる。例えば、無線メッシュネットワークを構成する無線機が停止し、通信経路が変更された場合、動作制御部15が不要なタイミングで動作しないようにすることができる。
したがって、本実施の形態では、タイミング管理部は、送信元識別子の通信待機時間について、N(Nは1以上の整数の値)回分の値を保持し、N回分の値の平均値を新たな通信待機時間として動作制御部に出力するので、動作制御部に動作の再開を指示するタイミングと実際の通信発生のタイミングの差を一定の範囲に抑えることができる。
また、タイミング管理部は、送信元識別子の通信待機時間について、N(Nは1以上の整数の値)回分の値を保持し、N回分の値の中央値を新たな通信待機時間として動作制御部に出力するので、動作制御部に動作の再開を指示するタイミングと実際の通信発生のタイミングが稀に大きく変動することがあっても、稀に大きく変動した影響を除去することができる。
実施の形態6.
以上の実施の形態5では、通信待機時間をN回分の値から統計的に算出するようにしたものであるが、本実施の形態においては、通信が終了するとスリープ時刻を待たずにスリープする実施の形態を示す。
無線機は、実施の形態1の図1に示す無線機10の構成で説明するが、実施の形態2の図8の無線機80の構成であっても、実施の形態3の図10の無線機100の構成であってもよい。
通信先の無線機の台数と間欠周期毎に通信が発生する回数が決まっている場合、当該間欠周期における通信がすべて終了すると、タイミング管理部16は、間欠周期のスリープ時刻を待たずに、スリープ指示を動作制御部15に出力する。
また、間欠周期毎に通信が発生するタイミングが決まっている場合、当該間欠周期における通信がすべて終了すると、タイミング管理部16は、間欠周期のスリープ時刻を待たずに、スリープ指示を動作制御部15に出力する。
したがって、本実施の形態では、タイミング管理部は、通信待機時間を保持している送信元識別子の無線通信装置との通信がすべて終了すると、次にスリープする時刻より前であっても、動作制御部にスリープを指示するので、無線機が動作する時間を削減することにより、運用中の電力消費を低減することができる。
10、80、100 無線機
11 アンテナ
12 無線処理部
13 信号処理部
14 宛先検出部
15、85、105 動作制御部
16、86、106 タイミング管理部
21、91、111 管理情報
31、32、71 期間
107 電力監視部

Claims (13)

  1. 起床とスリープとを繰り返す無線通信装置であって、
    過去において、起床してから無線信号を受信するまでにかかった時間を示す通信待機時間を保持している場合、現在において、起床してから前記通信待機時間分の時間が経過する前に、動作の再開を指示するタイミング管理部と、
    前記タイミング管理部からの指示により、新たに受信する無線信号の受信処理を再開する動作制御部と、
    前記動作制御部からの指示により、前記無線信号の信号処理を再開する信号処理部と、
    受信した無線信号の宛先情報が自無線通信装置を示す識別子と一致するか否かを検出し、一致する場合に自無線通信装置宛の無線信号を受信したことを前記動作制御部に通知する宛先検出部と、
    を備え、
    前記動作制御部は、前記宛先検出部より自無線通信装置宛の無線信号を受信したことを通知されると、前記無線信号の送信元の無線通信装置を示す送信元識別子と前記無線信号を受信した時刻とを前記タイミング管理部に出力し、
    前記タイミング管理部は、前記時刻と現在において起床した起床時刻とから前記通信待機時間を算出し、前記送信元識別子と前記送信元識別子の前記通信待機時間とを対応付けて保存することを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記タイミング管理部は、すでに前記通信待機時間を保持している前記送信元識別子の無線通信装置について、新たな無線信号を受信した時刻が前記動作制御部から入力されて算出した新たな前記通信待機時間と、すでに保持している前記通信待機時間との差分がN(Nは1以上の整数の値)回連続して第1の閾値より大きい場合、前記通信待機時間を新たな値に更新するとともに前記動作制御部に出力することを特徴とする請求項に記載の無線通信装置。
  3. 前記動作制御部は、前記タイミング管理部より指示されてから動作を再開するまでにかかる処理時間を前記タイミング管理部に通知し、
    前記タイミング管理部は、起床してから、前記通信待機時間から前記処理時間を差し引いた時間が経過する前に、前記動作制御部に動作の再開を指示することを特徴とする請求項1または2に記載の無線通信装置。
  4. 前記動作制御部は、前記タイミング管理部より指示されてから動作を再開するまでにかかる処理時間を前記タイミング管理部に通知し、
    前記タイミング管理部は、前記通信待機時間が前記処理時間以下の場合、前記動作制御部に起床を指示した後、前記動作制御部に動作の停止を指示しないことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  5. 前記タイミング管理部は、前記送信元識別子と前記送信元識別子の前記通信待機時間とともに通信頻度とを対応付けて保持し、前記通信頻度から算出した通信の発生する確率が第2の閾値以下の場合、前記動作制御部に動作の再開を指示しないことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  6. 前記タイミング管理部は、前記送信元識別子と前記送信元識別子の前記通信待機時間とともに、前記無線信号に応答を送信するまでの期限を示す応答要求時間とを対応付けて保持し、前記応答要求時間が第3の閾値以上の場合、前記動作制御部に動作の再開を指示しないことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  7. 自無線通信装置が利用することのできる電力量を監視し、電力の残量を前記タイミング管理部に通知する電力監視部を備え、
    前記タイミング管理部は、前記残量が第4の閾値以下の場合、前記動作制御部に動作の再開を指示しないことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  8. 前記動作制御部は、動作を停止するときに、前記動作制御部を構成する回路の第1の範囲と前記第1の範囲より狭い第2の範囲とのうちいずれかを停止することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  9. 前記タイミング管理部は、前記送信元識別子の前記通信待機時間について、N(Nは1以上の整数の値)回分の値を保持し、N回分の値の平均値を新たな前記通信待機時間として前記動作制御部に出力することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  10. 前記タイミング管理部は、前記送信元識別子の前記通信待機時間について、N(Nは1以上の整数の値)回分の値を保持し、N回分の値の中央値を新たな前記通信待機時間として前記動作制御部に出力することを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  11. 前記タイミング管理部は、前記通信待機時間を保持している前記送信元識別子の無線通信装置との通信がすべて終了すると、次にスリープする時刻より前であっても、前記動作制御部にスリープを指示することを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  12. 前記タイミング管理部は、次に起床する時刻を保持し、前記時刻になると前記動作制御部に起床を指示した後、動作の停止を指示し、
    前記動作制御部は、前記タイミング管理部の指示により起床し、起動処理を行った後に前記タイミング管理部の指示により動作を停止することを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  13. 起床とスリープとを繰り返す無線通信方法であって、
    過去において、起床してから無線信号を受信するまでにかかった時間を示す通信待機時間を保持している場合、現在において、起床してから前記通信待機時間分の時間が経過する前に、動作の再開を指示するタイミング管理ステップと、
    前記タイミング管理ステップからの指示により、新たに受信する無線信号の受信処理を再開する動作制御ステップと、
    前記動作制御ステップからの指示により、前記無線信号の信号処理を再開する信号処理ステップと、
    受信した無線信号の宛先情報が自無線通信装置を示す識別子と一致するか否かを検出し、一致する場合に自無線通信装置宛の無線信号を受信したことを通知する宛先検出ステップと、
    を有し、
    前記動作制御ステップは、自無線通信装置宛の無線信号を受信したことを通知されると、前記無線信号の送信元の無線通信装置を示す送信元識別子と前記無線信号を受信した時刻とを出力し、
    前記タイミング管理ステップは、前記時刻と現在において起床した起床時刻とから前記通信待機時間を算出し、前記送信元識別子と前記送信元識別子の前記通信待機時間とを対応付けて保存することを特徴とする無線通信方法。
JP2014102979A 2014-05-19 2014-05-19 無線通信装置及び無線通信方法 Active JP6323165B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014102979A JP6323165B2 (ja) 2014-05-19 2014-05-19 無線通信装置及び無線通信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014102979A JP6323165B2 (ja) 2014-05-19 2014-05-19 無線通信装置及び無線通信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015220620A JP2015220620A (ja) 2015-12-07
JP6323165B2 true JP6323165B2 (ja) 2018-05-16

Family

ID=54779676

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014102979A Active JP6323165B2 (ja) 2014-05-19 2014-05-19 無線通信装置及び無線通信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6323165B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2018116450A1 (ja) * 2016-12-22 2018-12-20 三菱電機株式会社 無線通信装置及び制御プログラム

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003244775A (ja) * 2002-02-19 2003-08-29 Matsushita Electric Works Ltd 無線送受信システム
JP4735145B2 (ja) * 2004-10-18 2011-07-27 ソニー株式会社 無線通信システム,無線通信装置,およびコンピュータプログラム
JP2010231566A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Sumitomo Precision Prod Co Ltd 無線センサ端末及びその制御方法
JP5459297B2 (ja) * 2011-11-21 2014-04-02 Tdk株式会社 無線受信機、無線通信システム、プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015220620A (ja) 2015-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10241551B2 (en) Control and synchronization mechanism for a complex distributed power management system
TWI517744B (zh) 在一無線網路中運作機對機設備的方法與系統及非短暫性的電腦可讀媒體
JP2011049721A (ja) 特定周波数監視による低待受電力型無線通信システム
KR20160020521A (ko) 장치 전원을 검출하기 위한 방법, 장치, 및 시스템
KR20160045875A (ko) 공조기 제어 시스템, 센서 기기 제어 방법 및 프로그램
JPWO2011129086A1 (ja) 通信端末および通信方法
CN104977979B (zh) 时钟源切换方法和系统
JP5163890B2 (ja) 無線通信システム
US9720489B2 (en) System comprising a main electrical unit and a peripheral electrical unit
JP6323165B2 (ja) 無線通信装置及び無線通信方法
JP2007318676A (ja) 間欠動作型マルチホップ通信方法、間欠動作型マルチホップ通信プログラム、無線ノードおよび間欠動作型マルチホップ通信システム
JP6661053B2 (ja) 無線通信システム、親無線機、無線通信方法および無線通信プログラム
EP3312997B1 (en) Fire alarm and fire alarm system
CN104954148A (zh) 节点设备的控制方法、装置及路由器
JP6330502B2 (ja) 無線通信装置及び無線通信方法
US10575345B2 (en) Apparatus and method for establishing a connection between nodes of a wireless network
JP5853131B2 (ja) 無線通信装置、無線通信方法及び無線通信システム
JP2008131467A (ja) 通信装置
JP2020064416A (ja) 保全装置及び保全システム
KR20160086590A (ko) 무선 네트워크 시스템, 무선 통신 장치 및 이의 웨이크업 방법
JP2015149579A (ja) 無線アクセスポイント装置、無線通信端末および無線通信システム
CN112584214B (zh) 一种遥控设备及遥控设备唤醒方法
KR20110078907A (ko) 자기 전원 차단 센서 노드
JP6100014B2 (ja) 送電装置、送電装置の制御方法及びプログラム
CN108574974B (zh) 一种无线接入方法、相关设备及系统

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161031

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170906

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170919

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170929

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180313

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180326

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6323165

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250