JP2005348203A - 無線通信装置及び通信経路制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】
マルチホップ無線ネットワークを構成する無線局として利用可能であって、中継局として利用可能であるとともに、自局の通信を優先的に実施可能な無線通信装置を提供する。
【解決手段】
本発明に係る無線通信装置は、少なくとも自局及び自局と直接通信可能な隣接局の属性情報として各無線局が中継局として利用可能か否かを示す中継可否データを保持する。また、保持している自局の中継可否データを隣接局に対して送信し、隣接局から当該隣接局の前記中継可否データを受信する。隣接局の中継可否データに基づいて中継局として利用可能な中継可能隣接局を選択し、中継可能隣接局だけを中継局として利用する。
【選択図】 図1
マルチホップ無線ネットワークを構成する無線局として利用可能であって、中継局として利用可能であるとともに、自局の通信を優先的に実施可能な無線通信装置を提供する。
【解決手段】
本発明に係る無線通信装置は、少なくとも自局及び自局と直接通信可能な隣接局の属性情報として各無線局が中継局として利用可能か否かを示す中継可否データを保持する。また、保持している自局の中継可否データを隣接局に対して送信し、隣接局から当該隣接局の前記中継可否データを受信する。隣接局の中継可否データに基づいて中継局として利用可能な中継可能隣接局を選択し、中継可能隣接局だけを中継局として利用する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、マルチホップ無線ネットワークを構成する無線局として利用可能な無線通信装置及びその通信経路制御方法に関する。
近年、マルチホップ型の無線通信ネットワーク(以下、マルチホップ無線ネットワークと称する)の実現化のための検討が各方面でなされている。マルチホップ無線ネットワークとは、一般的に、ローカルエリア(半径数百メートル程度)内に配置された複数の無線装置の任意装置間で直接通信することを可能にし、また直接電波が届かない無線装置間においてはその間にある無線装置が中継局となって相互通信を可能にするネットワークである。この一度の中継(リレー)をホップと称し、相手局と直接或いは何度かのホップにより所望の相手局と通信を行う。途中のホップされる局は中継局であり、通信内容には関与しないが、何らかの方法により通信を成立させるための通信経路制御を行う。
マルチホップ無線ネットワークの使用形態として、例えば、携帯電話機を地下街で使用する状況において、地上にある基地局と通信が可能な例えば半地下のような場所に位置する携帯電話機を中継局とし、基地局と直接通信することができない地下街内の他の携帯電話機が、当該中継局を介して基地局と通信可能となる場合が想定される。この場合、中継局として使用される携帯電話機が所有者の移動に伴って中継に利用できなくなったときには、他の通信経路、つまり他の中継に利用可能な携帯電話機を探索し、その代替となる携帯電話機を利用して中継を継続するか、代替となる携帯電話機がなければ通信不能となる。他の使用形態として、マルチホップ無線ネットワークを構成する無線局として家庭内にある様々な機器を予め対応させておき、常時電源が投入されている冷蔵庫やFAX、別の部屋で使用されているノートパソコン、或いは、利用時にのみ電源投入される無線対応の携帯情報端末等の無線局を適宜選択し、選択された無線局を経由して、インターネット接続する場合等が想定される。
マルチホップ無線ネットワークの無線環境においては、自局、相手局、中継局は使用時においても移動する可能性がある。このため、ある時点においては有効な通信経路を使用して通信が成立していたとしても、次の瞬間には何れかの局の移動や電波状態の変化により通信経路が成立しなくなることがある。更に、個々の無線局の周囲の状況やアンテナ形状の違いにより、各無線局の通信範囲は様々である。
更に、複数の無線局が近傍に存在する場合、有効な通信経路が複数存在する可能性があり、中継局の組合せの変化により複数の経路パターンが存在し得る。このような性質から、無線通信経路はメッシュ状となり、複雑なネットワークトポロジーが構成される。
このような環境下でのルーティング(通信経路探索)には大きく2つの方法がある。第1の方法は、ある局からある局への通信経路を事前に決定しておく静的経路選択法で、第2の方法は、通信状況等を勘案し通信経路を動的に変化させる動的経路選択法である。静的経路選択法は、ネットワーク管理者が事前に全ての機器間の通信路を確定させ、それを各機器に登録しておく方法であるが、機器の位置や周りの環境が固定されていればよいが、無線通信機器は使用される場所が時間によって変化することがあり、また利用時のみ電源が投入されることも多く、静的経路選択法は現実的とはいえない。従って、マルチホップ無線ネットワークでは、一般的に動的経路選択法が利用される。当該動的経路選択法の一例として、下記の特許文献1に開示されている手法がある。また、選択した通信経路の安定した利用可能性を高める方法が、下記の特許文献2に開示されている。具体的には、複数の中継可能局の中から、どの中継局を利用するか、つまりどの通信経路を優先的に利用するかを決定する際に、隣接局から受信した電波の強度を利用し、電波強度の大きい隣接局は安定して利用できると仮定する手法や、これまでより長時間利用可能だった隣接局は今後も安定して利用可能である可能性が高いと仮定し、これらの隣接局を優先して利用する方法が開示されている。
特開2001−127797号公報
特開2003−249936号公報
無線通信機器では、その位置的な自由度を阻害しないために、外部から電源供給されないものも多く存在する。例えば、携帯電話機等が該当し、通常は、バッテリ駆動によりワイヤレス状態で使用される。携帯電話機が電池駆動されている場合、その電池残量が多いときには、他局間の通信を中継しても特段の実害はないと言えるが、その電池残量が少ない場合には、他局間の通信を中継するより、後で発生し得る自局の通信のために電池残量を温存しておきたい。他局間の通信を中継可能な他の無線局は周囲に存在する場合があるが、自局の通信(自局から発信する通信または自局宛の通信)は他の無線局では代替不能であるからである。また、他の理由で使用者が、自己の携帯電話機が中継に利用されることを望まない場合もある。一方、例えば、家庭で外部電源に接続した携帯電話機や常時外部電源に接続している冷蔵庫等は、他局間の通信の中継を要求されても、中継に要する電力は外部電源から供給されるため電池残量を心配する必要も無く、電力供給状態の側面においては当該中継を拒む必要がない。
このように、例えば、携帯電話機等の電池駆動機器の場合、電池残量や機器の使用状況によっては、中継に利用可能な場合とそうでない場合が存在する。しかしながら、特許文献2で開示されている手法では、中継局として利用される機器の電池残量や機器の使用状況に関係なく、通信自体の安定性を優先して中継局の選択がなされるため、当該機器を自局の通信に利用する際に電池残量がなくなっていて通信不能になる虞がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、マルチホップ無線ネットワークを構成する無線局として利用可能であって、中継局として利用可能であるとともに、自局の通信を優先的に実施可能な無線通信装置を提供することを目的とする。更に、本発明は、マルチホップ無線ネットワークを構成する各無線局が、指定された通信経路に従って送信データを宛先局に向って送信する場合において、各無線局が自局の通信を優先的に実施可能な通信経路制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る無線通信装置は、マルチホップ無線ネットワークを構成する無線局として利用可能な無線通信装置であって、少なくとも自局及び前記自局と直接通信可能な隣接局の属性情報として当該各局が中継局として利用可能か否かを示す中継可否データを保持することを特徴とする。
また、本発明に係る無線通信装置は、保持している前記自局の前記中継可否データを前記隣接局に対して送信し、前記隣接局から当該隣接局の前記中継可否データを受信することを特徴とする。ここで、前記自局の前記中継可否データが中継局として利用不可能であることを示す場合は、保持している前記自局の前記中継可否データを前記隣接局に対して自発的に送信しないのが好ましい。
また、本発明に係る無線通信装置は、前記自局の前記中継可否データが中継局として利用不可能であることを示す場合は、保持している前記隣接局の前記中継可否データを前記隣接局に対して送信しないことを特徴とする。
また、本発明に係る無線通信装置は、前記隣接局の前記中継可否データに基づいて中継局として利用可能な中継可能隣接局を選択し、前記中継可能隣接局だけを中継局として利用することを特徴とする。
また、前記隣接局の1つが送信データの宛先局である場合は、前記宛先局の前記中継可否データの内容に関係なく、前記送信データを前記宛先局に送信することを特徴とする。
上記目的を達成するための本発明に係る通信経路制御方法は、マルチホップ無線ネットワークを構成する各無線局が、指定された通信経路に従って送信データを宛先局に向って送信する場合における通信経路制御方法であって、前記各無線局は、少なくとも自局及び前記自局と直接通信可能な隣接局の属性情報として当該各局が中継局として利用可能か否かを示す中継可否データを保持し、前記通信経路上にある前記隣接局の前記中継可否データを読み出し、前記中継可否データが、当該隣接局が中継局として利用可能であることを示している場合は、当該隣接局に前記送信データを送信し、当該隣接局が中継局として利用不可能であることを示している場合は、当該隣接局に前記送信データを送信しないことを特徴とする。
また、本発明に係る通信経路制御方法は、前記指定された通信経路が複数存在する場合、前記各通信経路上にある前記隣接局の前記中継可否データを読み出し、前記中継可否データが中継局と利用可能であることを示している前記隣接局を中継可能隣接局として選択し、選択された前記中継可能隣接局に前記送信データを送信することを特徴とする。
また、本発明に係る通信経路制御方法は、保持している前記自局の前記中継可否データを前記隣接局に送信することを特徴とする。ここで、前記自局の前記中継可否データが中継局として利用不可能であることを示す場合は、保持している前記自局の前記中継可否データを前記隣接局に対して自発的に送信しないのが好ましい。
また、本発明に係る通信経路制御方法は、前記自局の前記中継可否データが中継局として利用不可能であることを示す場合は、保持している前記隣接局の前記中継可否データを前記隣接局に対して送信しないことを特徴とする。
また、本発明に係る通信経路制御方法は、前記隣接局から当該隣接局の前記中継可否データを定期的に受信し、受信した前記隣接局の前記中継可否データを保持することを特徴とする。
本発明に係る無線通信装置または通信経路制御方法によれば、マルチホップ無線ネットワークを構築する際、つまり、通信経路選択を行う際に、各無線局が中継に利用する隣接局の属性情報の中に、夫々の隣接局が中継局として利用可能か、即ち中継可能かどうかを示す中継可否データを保持しているので、中継可能な隣接局だけを中継対象とすることができる。換言すれば、中継可能でない隣接局を中継局とする通信経路を用いての通信は行われない。ここで、中継可能でない無線局からの発信、または、当該無線局への着信は当然に可能である。従って、中継可能でない無線局が、当該無線局の状況を無視して中継局として利用されないため、当該無線局からの通信、または、当該無線局への通信を、他局間の通信に優先して実施することが可能となる。
また、一般に、マルチホップ無線ネットワークを構築する際には、経路選択の前段階として各無線局が、自局と直接通信可能な隣接局の属性情報のリストを構築する。これには様々な方法があるが、一例としては、各無線局が自局の存在を示すビーコンと呼ばれる情報を定期的に送信する。このビーコンを受信した無線局は、ビーコンを送信したビーコン送信局と相互に通信可能かどうかを確認するため、接続確立確認のリクエストを送信し、上記ビーコン送信局はこの確認リクエストの受信をもって2局間の通信路が確立したと判断する。また、確認リクエストを送信した局は、ビーコン送信局からの確認リクエストに対する応答をもって該2局間の通信路が確立されたと判断し、これらを合わせて該2局間の通信路の存在を相互に確認する。
そこで、本発明に係る無線通信装置または通信経路制御方法によれば、隣接局の属性情報のリストを構築する際に、上記2局間での情報交換において、直接通信可能な通信路が存在し各隣接局が通信の終端として振舞えるという情報だけでなく、中継局として利用可能か否かという中継可否データも同時に交換することができる。これにより、特定の隣接局が中継局として利用不可能と分かれば、通信経路選択(ルーティング)の時点で当該隣接局を中継候補から外して通信経路の確立を試行する。尚、全ての隣接局が中継不可能となる場合もあり、その場合、中継局の代替が存在せず、通信経路が確立しないことになる。尚、ある隣接局の中継可否データが中継局として利用不可能であることを示していても、当該隣接局宛の通信、または、当該隣接局からの通信は可能である。例えば、中継可能でない無線局から通信を開始した場合、当該無線局(ソース)は通信対象となる無線局(デスティネーション)が自局と直接通信路を確立していなければ、つまり、隣接局でなければ、隣接局の中から中継可能な中継可否データを持つ隣接局を中継局の候補として所定のアルゴリズムによって通信経路選択を行い、上記中継局候補の中から選択された中継局を経由して通信を行うことができる。
更に、本発明に係る無線通信装置は、前記自局の前記中継可否データが、装置内部の所定の状態を示す状態変数に応じて動的に変更可能であることを特徴とする。また、本発明に係る無線通信装置は、前記自局の前記中継可否データが、外部入力によって、装置内部の所定の状態を示す状態変数に応じて動的に変更可能または変更不可能に切り替えることができることを特徴とする。ここで、本発明に係る無線通信装置において、前記状態変数が、内蔵バッテリまたは外部電源からの電力供給状態を表しているのが好ましい。更に、本発明に係る無線通信装置は、前記自局の前記中継可否データが、外部入力によって変更可能であることを特徴とする。
本発明に係る無線通信装置によれば、マルチホップ無線ネットワークを構成する各無線局において中継を行うかどうかを柔軟に制御することが可能になる。例えば、無線通信装置の使用者が意識しない中継通信によって消費される電力により電池容量不足が発生し、使用者が意識的に行う実際の通信が不能になるのを未然に防止することができる。例えば、電池残量が少ないとき等は、その無線通信装置を中継に使用しないで、その無線通信装置からの発信や着信のみを許可することで、使用者の利便性を増すことが可能になる。
以下、本発明に係る無線通信装置及び通信経路制御方法(以下、適宜夫々を「本発明装置」、「本発明方法」と称す。)の一実施形態を、図面を参照して具体的に説明する。
図1に、無線局100〜104が5局存在して構成されるマルチホップ無線ネットワークの一例を示す。また、各無線局100〜104は、本発明装置によって構成される。各無線局間を接続している矢印(実線と破線)はその2局間での直接通信できる通信路が確立していることを示している。以下、「通信路」は2局間において直接通信可能な通信路を意味するものとする。例えば、無線局100と無線局103の間には通信路があるが、無線局100と無線局104の間には直接の通信路は存在しない。無線局104から見た場合、無線局101と無線局103の2局と直接通信が可能であることを示している。尚、図1に示す通信路は、論理的な通信接続を表しており、無線局間の距離や位置関係とは無関係である。
各無線局を構成する本発明装置は、自局及び自局と通信路が確立している隣接局の属性情報を保持する。また、その属性情報には、当該各局がマルチホップ無線ネットワークにおける中継局として利用可能か否かを示す中継可否データが含まれる。以下、無線局が中継局として利用可能な場合、適宜「中継属性」を備えていると称す。
次に、無線局100と無線局101が通信を行う場合について説明する。ここでは、各無線局100〜104は、夫々の隣接局の中継可否データを、後述する方法で既に取得して、個々の属性情報データベースに保持しているものとする。例えば、無線局103の属性情報データベースにおける隣接局100,102,104の中継可否データを保持するテーブル部分の一例を、図2に示す。ここで、図1に示す実施例では、無線局102が中継属性を有していない場合を想定する。図1中の破線で示す矢印は、中継属性を有しない無線局との間の通信路を示している。図1では、無線局102が中継属性を有しないので、図2に示すテーブルでは、無線局102の中継可否データが中継不可(NG)と設定されている。図2に示すテーブルより、無線局103は、隣接局100と104を中継局として利用可能であるが、隣接局102は中継局として利用できないと判断できる。
無線局100,101の間には直接の通信路は存在しないため、マルチホップ無線ネットワークを利用して通信を行う場合には、無線局100,101間に存在する他の無線局を中継局として利用して通信することになる。ここで、無線局100,101間の中継局を経由する通信経路の探索(ルーティング)の方法として様々な方法が考えられるが、本発明装置及び本発明方法は、特定のルーティング方法に特化したものではないので、ここでは仮に、無線局100,103,102,101という通信経路と、無線局100,103,104,101の通信経路の2系統があるものとする。通信経路上の全ての無線局が中継可能という属性を有していれば、この2系統の通信経路から通信経路選択アルゴリズムが適切な通信経路を選択することになる。この場合、無線局102と直接通信できる無線局101、103の2局は、夫々の保持する無線局102の中継可否データより、無線局102を通信対象としては考慮するが、中継対象としては考慮しなくなる。無線局102の中継可否を考慮すると、上記2系統の通信経路のうち、無線局102を中継局として利用する通信経路は使用できない。よって無線局100,103,104,101の通信経路を利用して無線局100と無線局101の間の通信が行われることになる。逆に言えば、無線局102は自局と無関係の他局間(例えば、無線局100、101間)の通信を中継する必要がないことになる。尚、本実施例では、2つの通信経路候補の中から1つの通信経路が残ったが、複数の通信経路が残る場合に、その内のどの通信経路を採用するかは経路選択アルゴリズムに依存する。
次に、無線局102と無線局100が通信を行う場合について説明する。この場合、無線局102から発呼する場合と無線局100から発呼する場合の2通りがあるが、先ず、無線局102から発呼する場合を考える。無線局102は無線局103、101が隣接局であり、無線局100とは直接通信できないことから、この2つの隣接局の何れかを経由する必要があることが分かる。通信経路選択アルゴリズムに依存するが、例えば、無線局102,103,100という通信経路と、無線局102,101,104,103,100という通信経路の2系統が候補として選択された場合を想定する。この2つの通信経路の何れを採用するかは通信経路選択アルゴリズムに依存するが、無線局102は、上述のケースで、無線局100が無線局103を中継局に選んだのと同様に、この2局103、101が中継可能であることが分かる。一方、逆に無線局100から発呼し無線局102が目的局(宛先局)の場合、この2つの通信経路の何れかを逆に辿ることになるが、無線局103と無線局101は、夫々の保持している隣接局の中継可否データによって、無線局102が中継属性を有しないが、通信の宛先局(デスティネーション)としては有効であることを理解しているため、無線局100と無線局102の間の通信が行える。
図3に、無線局200〜204が5局存在して構成されるマルチホップ無線ネットワークの一例を示す。また、各無線局200〜204を構成する本発明装置は、図1に示すものと同じ機能を有する。図3に示すマルチホップ無線ネットワークでは、無線局203が中継属性を有しない場合を示している。また、図4に、無線局200の属性情報データベースにおける隣接局203の中継可否データを保持するテーブル部分の一例を示す。図2では、無線局203が中継属性を有しないので、図4に示すテーブルでは、無線局203の中継可否データが中継不可(NG)と設定されている。図4に示すテーブルより、無線局200は、隣接局203は中継局として利用できないと判断できる。また、図5に、無線局203の属性情報データベースにおける隣接局200,202,204の中継可否データを保持するテーブル部分の一例を示す。ここで、図5は、無線局203が、隣接局202と204からは中継可能と設定された中継可否データを受信しているものの、隣接局200からはまだ属性情報を受信していない状況を示している。従って、図5では、隣接局200の中継可否データが不定状態(NA)となっている。この後、無線局203が、隣接局200から属性情報を受信して、そこに含まれる中継可否データに基づいて、テーブル内の隣接局200の中継可否データを更新することができる。
図3に示すマルチホップ無線ネットワークでは、無線局202と無線204は無線局203を経由せずに、つまり無線局204,201,202という通信経路によって通信を行うことができる。しかし、無線局200と無線局202の間の通信経路を考えてみると、無線局203が中継可否データより中継属性を有しないと判断されるので、自分宛以外の通信、つまり中継局として利用されるのを拒否していることから、無線局200と無線局202の間の通信経路は確立しない。よって、この2局間の通信を始め、無線局203が中継する必要のある無線局200と無線局201、202、204の3局の間の各通信は不能となる。つまり、無線局200が、例えば無線局201と通信を行おうとしても、無線局200が保持する隣接局の属性情報には、無線局201がなく、つまり、無線局201とは直接通信が不可能で、存在する隣接局203の中継可否データは中継不可(NG)であり、中継可否データが中継可能(OK)の隣接局が存在しないので、無線局200から無線局201への通信は不可能である。
次に、マルチホップ無線ネットワークを構成する各無線局が、自局の存在と自局が保持する中継可否データを他の無線局に伝達し、隣接局の保持する中継可否データを受信して自局において保持する方法の一例を、図6を参照して説明する。
通信経路選択するためには、先ず、他の無線局、特に直接通信可能な隣接局の存在を知る必要がある。これは、自局からパケット(送信データ)を送信する際に、どの隣接局に送信すべきかを決定するためである。他の無線局の存在を知るということは、当該他の無線局の立場から見れば、自局の存在を何らかの方法により示すことになる。この自局の存在を示す目的で送信されるパケットを一般的にビーコンと称す。ビーコンは自局の存在や自局の属性情報、また、それ以外の通信経路選択に必要な情報等を含む。ビーコンの内容は、通信経路選択に必要な情報も含むために、通信経路選択アルゴリズムにより種々のものが存在する。本実施形態では、ビーコンに含まれる自局の属性情報として、中継局として利用可能か否かを示す中継可否データが含まれる。従って、本発明方法では、各無線局がビーコンを発信すると、自局が中継可能か否かを示す情報(中継可否データ)も同時に送信することになる。これは、ビーコン送信局の中継可否データであるが、もし、このビーコンに他の無線局の属性情報(例えば、ビーコン送信局と既に通信路が確立している隣接局の属性情報等)が同時に含まれているならば、当該他の無線局についても同様に自局の属性情報とセットで、それらの無線局の中継可否データが含まれることになる。
図6は、無線局A,B間,無線局A,C間での通信を示し、図の上から下に向けて時間が進行している。また、図6は、無線局Aが電源投入直後、或いは、無線局Aと直接通信可能な他の無線局が存在しない状態において、無線局Bと無線局Cが無線局Aの通信可能範囲に順次入ってきた状況、或いは、相互に直接通信不可能な無線局Bと無線局Cの通信可能範囲に無線局Aが入ってきた状況を示している。最初、無線局Aは無線局Bと無線局Cの存在を知らないので、単に自局の属性情報を通信先指定なしに、つまりブロードキャストによりビーコン300,301を、時点t0及びt1において送信する。無線局Aがビーコン301を送信した後に、無線局Bが無線局Aと直接通信可能となり、時点t1でビーコン301を検知し正しく受信したとすると、無線局Bは受信したビーコン301に含まれる無線局Aの属性情報を、所定の属性情報データベースに保存し、時点t2において接続確立リクエスト(接続確立確認のリクエスト)302を無線局Aに対して送信する。この接続確立リクエスト302のパケットにはビーコン同様に自局(無線局B)の中継可否データを含む属性情報が含まれる。ここで、無線局Bに対する隣接局の属性情報も無線局Bが送信する場合は、各隣接局の中継可否データを含む属性情報も送信する。つまり、適用される通信経路選択アルゴリズムで必要な属性情報に中継可否データが追加され、通信経路選択において利用される。
次に、時点t2で無線局Aが接続確立リクエスト302を正しく受信できれば、接続確立リクエスト302に含まれる無線局Bの属性情報を、所定の属性情報データベースに保存し、時点t3においてアクノリッジパケット303を無線局Bに対して送信する。図6に示す状況では、無線局Aが無線局Bと通信路を確立する前に、他の無線局の属性情報を取得していない場合を想定しているので、無線局Aの送信するビーコン300,301には、自局の属性情報しか含まれていないので、無線局Bは無線局Aの属性情報だけを取得することになる。
以上により、無線局Aと無線局Bは相互に相手局の存在を認識し、隣接局としてその属性情報を所定の属性情報データベースに保存し、当該属性情報及びその中に含まれる中継可否データを通信経路選択時に利用する。
引き続き、時点t4において無線局Aはビーコンの送信を開始し、ビーコン304を送信する。時点t4では、無線局Aは既に無線局Bの属性情報を取得して属性情報データベースに保存してあるので、ビーコン304には、自局(無線局A)の属性情報に加えて、無線局Bの属性情報も含まれる。時点t4で無線局Cがビーコン304を検知して正しく受信できると、無線局Cは受信したビーコン304に含まれる無線局Aと無線局Bの属性情報を、所定の属性情報データベースに保存し、時点t5でビーコン304に応答して接続確立リクエスト305を無線局Aに送信する。この接続確立リクエスト305のパケットには無線局Bが送信した接続確立リクエスト302と同様に自局(無線局C)の中継可否データを含む属性情報が含まれる。
次に、時点t5で無線局Aが接続確立リクエスト305を正しく受信できれば、接続確立リクエスト305に含まれる無線局Cの属性情報を、所定の属性情報データベースに保存し、時点t6においてアクノリッジパケット306を無線局Cに対して送信する。以上により、無線局Aと無線局Cは相互に相手局の存在を認識し、隣接局としてその属性情報を所定の属性情報データベースに保存し、当該属性情報及びその中に含まれる中継可否データを通信経路選択時に利用する。
引き続き、時点t7において無線局Aはビーコンの送信を開始する。尚、ビーコンの送信間隔は、一定周期の場合もあれば、不定期の場合もあり、使用する通信プロトコルに依存する。
無線局B、Cも無線局Aと同様に、ビーコンを逐次送信しているが、図6ではその記載を省略し、無線局Aが発信するビーコンとそれらに続く応答のみを簡略的に示している。
図7は、図6で模式的に示した状況の変化を示している。図7(A)では、時点t0より前の状況を示しており、無線局Bと無線局Cの間には直接通信可能な通信路は存在しない。図7(B)は、時点t7で無線局Aと無線局B、無線局Aと無線局Cの夫々において相互に直接通信可能な通信路が確立した状況を示している。尚、図7(B)は、無線局Aが中継属性を有している場合を示しており、無線局Bと無線局Cの間に無線局Aを中継局とする通信経路が確立しており、無線局Bと無線局Cは、無線局Aを中継して相互に通信可能である。つまり、無線局Bと無線局Cは、夫々自局の属性情報データベースに無線局Aが中継可能であるという中継可否データを保持しており、当該中継可否データにより無線局Aを中継局として利用可能であることが分かり、無線局Bと無線局C間の通信が可能となる。また、無線局Bと無線局Cは無線局Aとの間で、一方を送信局、他方を目的局とする通信は可能である。
図8は、図7と同様に、図6で模式的に示した状況の変化を示している。図8(A)では、時点t0より前の状況を示しており、無線局Bと無線局Cの間には直接通信可能な通信路は存在しない。図8(B)は、時点t7で無線局Aと無線局B、無線局Aと無線局Cの夫々において相互に直接通信可能な通信路が確立した状況を示している。但し、図8(B)は、無線局Aが中継属性を有していない場合を示しており、無線局Bと無線局Cの間に無線局Aを中継局とする通信経路が確立しないため、無線局Bと無線局Cは、相互に通信不能のままである。つまり、無線局Bと無線局Cは、夫々自局の属性情報データベースに無線局Aが中継不可能であるという中継可否データを保持しており、当該中継可否データにより無線局Aを中継局として利用不可能であることが分かり、無線局Bと無線局C間の通信ができない。尚、無線局Bと無線局Cは無線局Aとの間で、一方を送信局、他方を目的局とする通信は可能である。
以上、隣接局間で、ビーコン及び接続確立リクエストの送受信を行うことで、相互に相手局の属性情報を取得して、夫々自局の属性情報データベースに保存することで、保存された隣接局の属性情報に含まれる中継可否データに基づいて、
どの隣接局が中継局として利用できるかを判別でき、通信経路選択に利用することができることを説明した。
どの隣接局が中継局として利用できるかを判別でき、通信経路選択に利用することができることを説明した。
次に、各無線局を構成する本発明装置が、自局の中継可否データの内容、つまり、中継可否を決定する方法について説明する。
先ず、中継可否を設定する場合として、種々の理由が考えられる。セキュリティを考慮して、意識的な通信のみを有効にしたいとき、つまり他の無線局間の通信の中継局として利用されたくない場合には、使用者の意思によって中継可否が決定される必要がある。この場合では、本発明装置が携帯電話機等であると、中継可否を所定のメニュ画面を表示させてそのメニュ画面上で中継不可を選択する方法、或いは、中継可否選択用のスイッチ(専用スイッチ或いは兼用スイッチ)を設けて、そのスイッチ操作により中継不可を選択する方法等がある。後者のスイッチにより選択する方法であれば、本発明装置に内蔵されているCPU(中央演算処理装置)が当該スイッチの状態を検知し、その検知状態によって中継不可と判断して自局の中継可否データの内容を中継不可に設定し、その中継可否データを含むビーコンを他の無線局に送信する。
逆に、積極的に他の無線局に対して中継を許可したい場合もある。オフィス等では、職員全員が通信できる環境が望ましい。既設の通信ネットワークが存在ひしない場合でも、様々な機器がマルチホップ無線ネットワークを中継できれば、あたかも通信ネットワークが当該オフィス内に張り巡らされているように扱うことができる。また携帯電話機のキャリアも地下街等にアンテナを隈なく設置することは費用の面で困難であるが、周囲の人が所有する携帯電話機を中継すれば通信圏が広がることが期待できる。これにより電話会社は基地局設置費用を削減でき、例えば、中継を許可している携帯電話機の利用者に報賞を与えることも考えられる。このような利用シーンでは、携帯電話機の利用者は、自分が利用するときに電池が放電しているということがないなどの条件下であれば、積極的に中継を許すことも考えられる。かかる理由から、中継可否を自由に設定できることが望ましい。
次に、使用者の意思によって中継可否が設定可能であることに加えて、中継可否データの内容を本発明装置の内部状態を示す状態変数に応じて動的に変化させる方式について説明する。内部状態を示す状態変数の一例として、電池残量を考慮して中継可否データの内容を動的に変化させる方式を、図9を参照して説明する。
先ず、本発明装置が、現在の電池残量を検出し、検出した電池残量が事前に設定した閾値以下か否かを判定する(ステップ#1)。電池残量が閾値を超えていれば、中継可否データの内容を中継可能とする(ステップ#2)。逆に、電池残量が閾値以下なら、中継可否データの内容を中継不可とする(ステップ#3)。当該閾値は、本発明装置の機器固有の値であってもよく、また、本発明装置の使用者が変更可能であっても構わない。また、当該閾値は、時間等のパラメータによって自動的に変化するものでもよい。以降のビーコンで自局の属性情報を送信するとき、他の無線局から受信したビーコンに応答して通信路を確立する時には、設定された中継可否データを、自局の属性情報に反映させて、その属性情報を送信する(ステップ#4)。中継可否データを設定後一定時間の経過を待って(ステップ#5)、ステップ#1に戻り、同じステップを繰り返す。かかる制御により、本発明装置を使用していく途中で電池残量が減少しても、電池残量が所定の閾値以下に低下した以降は、中継を許可しないといった動的な制御が可能になる。
しかし、当初中継可能とした中継可否データを他の無線局に送信した後、電池の消耗等の理由により自局の中継可否データを中継不可と設定する場合が有り得る。かかる齟齬が自局と他の無線局間で発生した場合の処理について説明する。
中継可否データが変更された無線局は、以降のビーコン送信時に、当該ビーコンに変更後の中継可否データを反映させる。新たな中継可否データを含むビーコンを受信した他の無線局は、再度通信確立(接続確立)の手順を取る等して、属性情報データベースに保持している中継可否データを新しい中継可否データに更新する。
逆に、当初中継不可とした中継可否データを他の無線局に送信した後、何らかの理由により自局の中継可否データを中継可能と設定する場合も同様の手順で更新を行う。
しかし、中継可否データを更新する前に、通信が発生することも考えられる。この場合、例えば、自局において中継可否データを中継不可と設定していても、隣接局から中継要求を受けることになるが、中継不可の無線局は、当該中継要求に応答しないか、または、中継不可であることを示す否定応答を行う。結果として、隣接局は通信経路選択できないことになるが、この処理は上位側のプロトコルに依存する。つまり、新たな通信経路選択により再度、当該中継不可の無線局を除いて通信を開始するか、或いは、通信経路選択を断念して通信を停止するかは、上位側のプロトコルの実装に依存する。
次に、本発明装置の概略構成について説明する。本発明装置は、図10に示すように、アンテナ10、無線送信部11、無線受信部12、演算部13、主記憶部14、制御部15、ディスプレイ16、入力装置17、補助記憶装置18、及び、検知部19等を備えて構成される。アンテナ10は無線送信部11と無線受信部12に接続し、無線送信部11と無線受信部12は、演算部13、主記憶部14、制御部15、ディスプレイ16、入力装置17、補助記憶装置18、及び、検知部19に夫々接続している。尚、本発明装置の各構成要素は、全ての部分が必須であるわけではなく、例えば、補助記憶装置18は外部記憶が必要なければ省略される場合がある。
上述した自局の中継可否データを決定する処理は、制御部15によって制御される。当該決定のアルゴリズムは任意であるが、このアルゴリズムは主記憶部14に格納され、演算部13と制御部15によって実行される。また必要であれば、検知部19の検知した内部状態の状態変数が参照される。検知部19は、例えば電池残量によって中継可否を決定する場合には、電池残量検出を行う。また、属性情報データベースは、主記憶部14或いは補助記憶装置18に格納される。
以下、本発明装置及び方法の別実施形態について説明する。
上記実施形態では、マルチホップ無線ネットワークを構成する各無線局が、自局及び隣接局の中継可否データだけを保持する場合を説明したが、自局及び隣接局に追加して更に広範囲にある無線局の中継可否データも保持するようにしても構わない。通信経路探索アルゴリズムが他局の属性情報をどの範囲まで利用するかに依存して、各無線局が保持すべき他局の属性情報の範囲が決定される。
以下の説明では、各無線局において夫々の隣接局に隣接する無線局(以下、「準隣接局」と称す。)まで範囲を広げて、各無線局が隣接局の中継可否データに加えて、当該準隣接局の中継可否データを保持する場合を想定する。ここで、図1に示すマルチホップ無線ネットワークを想定して説明する。
先ず、無線局100が保持する中継可否データについて、図11を参照して説明する。通信経路探索アルゴリズムによっては単に隣接する局だけでなく、それ以外の局の存在情報を使用する場合があるが、この場合にも本手法が適用できることを示す。図11に、無線局100の属性情報データベースにおける隣接局103と準隣接局102,104の中継可否データ等の属性情報を保持するテーブル部分の一例を示す。
無線局100は、隣接局103の中継可否データを隣接局103から直接受信するビーコンまたは接続確立リクエストのパケットから取得できる。無線局100は、取得した隣接局103の中継可否データを属性情報データベースに保存する際に、直接取得したことを示すために、ホップ数として「1」を記憶する。ホップ数「1」は1回のホップ、つまり直接通信したことを示す。また、受信元として、隣接局103のID「103」を記憶する。ホップ数が1の場合、受信元は局IDと同じであるので、必ずしも必要でない。次に、詳細は後述するが、隣接局103を経由して準隣接局102と104の中継可否データを取得する。この場合、隣接局103からは、隣接局103の隣接局として無線局100の中継可否データも取得することになるが、無線局100は自局であって準隣接局ではないので、属性情報データベースには記憶しない。自局の中継可否データは、隣接局に送信するために別途記憶されている。ここで、無線局102については中継局としての使用を拒否しているため、受信した中継可否データに基づいて中継不可(NG)と設定されている。無線局104については中継局としての使用を許可しているので、受信した中継可否データに基づいて中継可能(OK)と設定されている。また、これら2つの準隣接局については、ホップ数を2として記憶する。このホップ数は準隣接局の属性情報の1つとして隣接局103から取得する。このため、隣接局103は自局で保持する隣接局のホップ数「1」に1を加えた値「2」を、自局の隣接局のホップ数として無線局100に送信する。ホップ数「2」は、通信経路の途中に中継局が1つ使用されていることを示す。また、どの無線局から当該属性情報を得たか、つまり準隣接局102や準隣接局104と通信を行うときに、自局から先ずどの隣接局と通信すればよいかを示すため、これら2つの準隣接局の受信元(属性情報の1つ)として隣接局103のID「103」を記憶する。これにより、準隣接局102または準隣接局104と通信を行う場合、隣接局103を中継することが分かる。
次に、無線局100の隣に、新規に無線局Aが出現した場合について説明する。無線局Aは100としか相互に通信できず、他の無線局は無線局Aの存在を知らない場合を想定する。この場合、無線局Aは無線局100との通信を確立した際に、無線局100の保持する自局100と隣接局103の属性情報を取得する。図12に、無線局Aの属性情報データベースにおける隣接局100と準隣接局103の中継可否データ等の属性情報を保持するテーブル部分の一例を示す。本実施例では、1ホップ先までの無線局を互いに共有する場合を想定しているため、無線局100は自局の隣接局103の属性情報のみを隣接局Aに送信し、準隣接局102と104の属性情報については、ホップ数が制限(上限値)を越えているので送信しない。よって、無線局Aが保持する中継可否データ、ホップ数等の属性情報は、図12に示すようになる。無線局Aからのホップ数は、隣接局100は「1」、準隣接局103は「2」となる。また、無線局103の属性情報の取得先としての受信元は、隣接局100のID「103」となる。
上記別実施形態では、各無線局がホップ数2までの無線局、つまり隣接局と準隣接局の属性情報だけを保持する場合を説明したが、属性情報を保持する無線局の範囲を示すホップ数の上限値は2に限らず、3以上であっても構わない。ホップ数の上限値は、マルチホップ無線ネットワークを構成する無線局の分布度合に応じて変更することができる。無線局の分布が粗であれば、多数のホップ数の無線局の属性情報を記憶することも問題ないが、無線局の分布が密であれば、ホップ数の上限値を大きくすると、属性情報を記憶するテーブルの大きさが急激に増大する。このような場合、通信経路選択アルゴリズムによって、冗長な属性情報を削減することもできるが(但し、通信経路選択できる可能性が減少する。)、このアルゴリズムの持つ特徴、つまり局IDと中継可否データの2つはペアで保持する必要がある。
次に、ある無線局と2つ以上の通信経路を用いて通信することができる場合を考えてみる。このとき、ホップ数を参照することで、より少ないホップ数の通信経路を選択して利用することができ、効率的に通信することが可能となる。例えば、図1に示すマルチホップ無線ネットワークにおいて、無線局103から無線局102に通信する場合を例として説明する。
ここで、ホップ数の上限値を3とした場合、無線局103の属性情報データベースにおける中継可否データ等の属性情報を保持するテーブルは図13に示すようになる。尚、便宜的に無線局102が2度現れるが、これはこの時点で2つの通信経路が存在することを意味している。電波状況等の変化により無線局103と無線局102間の通信路が確立できない事態になれば、無線局103は中継可否データを見て無線局102への他の通信経路を選択することができる。この場合、無線局104に無線局102宛ての送信データを送信すれば、3ホップ必要になるが、無線局104と無線局101を順に経由して無線局102と通信することが可能となる。尚、無線局102も自局が保持する同様の属性情報を使って別の通信経路に切り替えることができる。
他局の属性情報は、隣接局103から直接受信するビーコンまたは接続確立リクエストのパケットから取得されるが、自局の中継可否データが中継不可の場合、つまり、他局に対して中継を許可しない場合は、自局から発信するビーコンに中継可否データを含ませなくてもよい。自局の局IDと中継不可の中継可否データを隣接局と通信を確立する際に接続確立リクエストのパケットで送信すれば足りる。更に、自局の中継可否データが中継不可の場合、自局の属性情報データベースに保持する通信経路選択に使用する他局の属性情報を送信する必要もない。この結果、中継可否データが中継不可となっている無線局の隣接局は、不必要な属性情報の取得を回避できるため、属性情報データベースが不必要に増大するのを防止できる。
例えば、図1に示すマルチホップ無線ネットワークにおける無線局102の属性情報データベースにおける中継可否データ等の属性情報を保持するテーブルは、ホップ数の上限値を1とした場合、図14に示すようになる。この時点で、無線局102とのみ通信可能な無線局Bが現れた場合、無線局102は、既存の隣接局101,103に加えて無線局Bから取得した属性情報を保持するものの、無線局Bに対して、隣接局101,103の属性情報を提供しない。これは、無線局102が通信の中継を行わないため、自局を中継局とした中継に要する他局の属性情報の送信は必要でないからである。
次に、図6に示す各パケットの構成について説明する。図15(A)、(B)及び(C)は、夫々、ビーコン、接続確立リクエスト、及び、アクノリッジの各パケットの構成を示している。
先ず、ビーコンパケットは、自局の存在を示すために存在するが、これを受信した無線局はビーコンの送出局IDと隣接局ID(複数個存在する場合がある)を自局の属性情報データベースに保存されている局IDと比較する。既に通信路を確立しているが、隣接局の属性情報に変更のあるとき、或いは、まだ通信路を確立していないときには、当該無線局と通信路の確立を行う。また、隣接局から受信した属性情報は、属性情報データベースに保存する前に一時的に記憶しておく。正式に属性情報データベースに登録するのは、自局宛てのアクノリッジパケットを受信した時点である。また、図15(A)中の隣接局情報nは、隣接局nの隣接局IDや中継可否データを含む属性情報で、使用する通信経路選択アルゴリズムによってその内容は変わるが、例えば、上述したホップ数、受信元等が含まれる場合がある。また、図15(A)中の自局情報とは自局の中継可否データである。
次に、ビーコンパケットを受信した相手局は、接続確立リクエストをビーコン送出局に送信する。図15(B)に示すように、接続確立リクエストパケットには、自局IDと自局情報、ビーコン送信局の局ID、及び、接続確立リクエスト送出局の属性情報データベースにおけるホップ数が指定された上限値以下の無線局の各属性情報が含まれる。
次に、ビーコン送出局が接続確立リクエストパケットを受信すると、アクノリッジパケットを送信する。図15(C)に示すように、アクノリッジパケットには、自局IDと接続確立リクエスト送出局の局IDが含まれる。
以上、ビーコン、接続確立リクエスト、及び、アクノリッジを交互に送受信することで、相互に隣接局(指定された上限値以下のホップ数で到達できる無線局を含む)の属性情報を交換することができる。尚、図示していないが、各パケットに、例えばCRC、チェックサム等の手法を用いて正しい情報であることを保証するための付加データを追加することで、通信精度の向上が図られる。また、上述の説明では、送受信の失敗による再送手続きを示さなかったが、一般の通信プロトコルと同様、必要に応じて再送等のメカニズムを利用することができる。
さて、以上の説明より明らかなように、マルチホップ無線ネットワークを構成する各無線局の相互関係は動的に変化するため、各無線局の属性情報データベースは、時間の経過とともに保持している属性情報が増加してくる。属性情報の不必要な増加を防ぐ対策として、通信に失敗した経路を削除することや、タイマによってデータ取得後、ある一定時間経過後にその属性情報を削除することが考えられる。
以上、本発明装置及び方法の実施形態を、図面を参照して詳細に説明したが、具体的な構成は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
10: アンテナ
11: 無線送信部
12: 無線受信部
13: 演算部
14: 主記憶部
15: 制御部
16: ディスプレイ
17: 入力装置
18: 補助記憶装置
19: 検知部
100〜104: マルチホップ無線ネットワークを構成する無線局
200〜104: マルチホップ無線ネットワークを構成する無線局
A、B、C: マルチホップ無線ネットワークを構成する無線局
300,301,304,307: ビーコン
302,305: 接続確立リクエスト
303,306: アクノリッジ
11: 無線送信部
12: 無線受信部
13: 演算部
14: 主記憶部
15: 制御部
16: ディスプレイ
17: 入力装置
18: 補助記憶装置
19: 検知部
100〜104: マルチホップ無線ネットワークを構成する無線局
200〜104: マルチホップ無線ネットワークを構成する無線局
A、B、C: マルチホップ無線ネットワークを構成する無線局
300,301,304,307: ビーコン
302,305: 接続確立リクエスト
303,306: アクノリッジ
Claims (17)
- マルチホップ無線ネットワークを構成する無線局として利用可能な無線通信装置であって、
少なくとも自局及び前記自局と直接通信可能な隣接局の属性情報として当該各局が中継局として利用可能か否かを示す中継可否データを保持することを特徴とする無線通信装置。 - 保持している前記自局の前記中継可否データを前記隣接局に対して送信し、
前記隣接局から当該隣接局の前記中継可否データを受信することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。 - 前記自局の前記中継可否データが中継局として利用不可能であることを示す場合は、保持している前記自局の前記中継可否データを前記隣接局に対して自発的に送信しないことを特徴とする請求項1または2に記載の無線通信装置。
- 前記自局の前記中継可否データが中継局として利用不可能であることを示す場合は、保持している前記隣接局の前記中継可否データを前記隣接局に対して送信しないことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の無線通信装置。
- 前記隣接局の前記中継可否データに基づいて中継局として利用可能な中継可能隣接局を選択し、前記中継可能隣接局だけを中継局として利用することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の無線通信装置。
- 前記隣接局の1つが送信データの宛先局である場合は、前記宛先局の前記中継可否データの内容に関係なく、前記送信データを前記宛先局に送信することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の無線通信装置。
- 前記自局の前記中継可否データが、装置内部の所定の状態を示す状態変数に応じて動的に変更可能であることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の無線通信装置。
- 前記自局の前記中継可否データが、外部入力によって、装置内部の所定の状態を示す状態変数に応じて動的に変更可能または変更不可能に切り替えることができることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の無線通信装置。
- 前記自局の前記中継可否データが、外部入力によって変更可能であることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の無線通信装置。
- 前記状態変数が、内蔵バッテリまたは外部電源からの電力供給状態を表していることを特徴とする請求項7または8に記載の無線通信装置。
- マルチホップ無線ネットワークを構成する各無線局が、指定された通信経路に従って送信データを宛先局に向って送信する場合における通信経路制御方法であって、
前記各無線局は、少なくとも自局及び前記自局と直接通信可能な隣接局の属性情報として当該各局が中継局として利用可能か否かを示す中継可否データを保持し、
前記通信経路上にある前記隣接局の前記中継可否データを読み出し、
前記中継可否データが、当該隣接局が中継局として利用可能であることを示している場合は、当該隣接局に前記送信データを送信し、当該隣接局が中継局として利用不可能であることを示している場合は、当該隣接局に前記送信データを送信しないことを特徴とする通信経路制御方法。 - 前記指定された通信経路が複数存在する場合、前記各通信経路上にある前記隣接局の前記中継可否データを読み出し、
前記中継可否データが中継局と利用可能であることを示している前記隣接局を中継可能隣接局として選択し、
選択された前記中継可能隣接局に前記送信データを送信することを特徴とする請求項11に記載の通信経路制御方法。 - 保持している前記自局の前記中継可否データを前記隣接局に送信することを特徴とする請求項11または12に記載の通信経路制御方法。
- 前記自局の前記中継可否データが中継局として利用不可能であることを示す場合は、保持している前記自局の前記中継可否データを前記隣接局に対して自発的に送信しないことを特徴とする請求項11〜13の何れか1項に記載の通信経路制御方法。
- 前記自局の前記中継可否データが中継局として利用不可能であることを示す場合は、保持している前記隣接局の前記中継可否データを前記隣接局に対して送信しないことを特徴とする請求項11〜14の何れか1項に記載の通信経路制御方法。
- 前記隣接局から当該隣接局の前記中継可否データを受信し、
受信した前記隣接局の前記中継可否データを保持することを特徴とする請求項11〜15の何れか1項に記載の通信経路制御方法。 - 請求項1〜10の何れか1項に記載の無線通信装置を、マルチホップ無線ネットワークを構成する無線局として1または複数備えてなる無線通信システム。
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