JP2008066914A - ネットワーク機器、ネットワークシステム、通信コスト算出プログラム及び通信コスト算出方法 - Google Patents

ネットワーク機器、ネットワークシステム、通信コスト算出プログラム及び通信コスト算出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電力残量に応じた経路探索を行い、少ない電力残量の中継デバイスも有効に活用することを目的とする。
【解決手段】複数のネットワーク機器100からなるアドホックネットワークにおいて、各ネットワーク機器100は、通信コストを算出し、算出した通信コストを互いに共有する。ここで各ネットワーク機器100の閾値記憶部112は所定の電力値を閾値として記憶し、電力残量計測部114は電力残量を計測する。電力残量計測部114が計測した電力残量が閾値以下である場合、各ネットワーク機器100の閾値電力残量差算出部118は閾値と電力残量との差・比率等を示す閾値電力残量差を算出し、通信コスト算出部120は、閾値電力残量差に基づき、他の機器との間の通信コストを算出する。そしてネットワーク機器100は算出した通信コストを共有し、共有した通信コストに基づきルーティングを行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、アドホックネットワーク等において経路探索(ルーティング)を行う場合に使用する通信コストを算出する技術、及び算出した通信コストを用いて経路探索を行う技術に関する。
アドホックネットワークにおいては、ある送信元デバイスから送出されたデータは、その送信元デバイスの伝送範囲内にある中継機能を持った中継デバイス及びその中継デバイスの伝送範囲内にある中継機能を持った他の中継デバイスを経由し、宛先へ送られる。この時、個々の中継デバイス間リンクにおける中継にかかるコスト及びそのリンク数(ホップ数)から最適な経路を探索し、その経路を用いて伝送を行う経路探索がある。しかし、この経路探索では、中継デバイスの分散状況等によって経路の偏りを発生させる。この経路の偏りは、次に示す課題を発生させる。
(1)トラフィックの偏りが発生することによるパケットの衝突。
(2)特定の中継デバイス(ノード)に電力消費が偏ること、また、電力消費の偏りに伴い中継デバイスの電源停止(ネットワーク離脱)によるネットワークの機能低下。
従来、これらの課題に対して、電力コストに閾値を設け、閾値を超える電力コストが中継デバイスにかかると判定された場合に、その中継デバイスの中継機能を停止する、あるいは一定幅でその中継デバイスのコストを高く設定して、その中継デバイスの電力消費の調整を行うという電力コストを使用した経路探索がある。
特許公開2005−160062号公報
上記電力コストを使用した経路探索は、閾値を越えた中継デバイスには転送を行わないというON/OFFのみの制御である。あるいは、上記電力コストを使用した経路探索は、閾値を越えた中継デバイスにはコスト計算時に一定の幅でコスト加算を行う、即ち閾値を越えた中継デバイスは一律にランク(中継に使用する優先度)を下げるというものである。したがって、上記電力コストを使用した経路探索は、中継デバイスの電力残量を考慮しているが、中継デバイスの電力残量に応じた経路探索はできていない。
本発明は、例えば、電力残量に応じた経路探索を行い、少ない電力残の中継デバイスも有効に活用することを目的とする。
本発明に係るネットワーク機器は、ネットワークを介して接続された機器の間の通信経路を求めるための通信コストを算出するネットワーク機器において、
所定の電力値を閾値として記憶装置に記憶する閾値記憶部と、
電力残量を計測して記憶装置に記憶する電力残量計測部と、
上記閾値記憶部が記憶した閾値と上記電力残量計測部が計測した電力残量との差を示す閾値電力残量差を処理装置により算出する閾値電力残量差算出部と、
上記閾値電力残量差算出部が算出した閾値電力残量差に基づいて、ネットワークを介して接続された機器との通信コストを処理装置により算出する通信コスト算出部と
を備えることを特徴とする。
本発明に係るネットワーク機器によれば、通信コスト算出部が閾値電力残量差に基づいて通信コストを算出するため、電力残量に応じた、細かな通信経路の制御が可能となり、少ない電力残量の中継デバイスも有効に活用可能となる。
図1は、実施の形態におけるネットワーク機器100のハードウェア資源の一例を示す図である。ここで、ネットワーク機器100は、中継デバイスの一例であり、例えばルータ、スイッチ、モデムやゲートウェイ、ファイアウォール等のコンピュータである。
図1において、ネットワーク機器100は、プログラムを実行するCPU911(Central・Processing・Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)を備えている。CPU911は、バス912を介してROM913、RAM914、通信ボード915、LCD916(Liquid Crystal Display)、キーボード917(K/B)、磁気ディスク装置920と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。磁気ディスク装置920の代わりに、光ディスク装置、メモリカード読み書き装置等の記憶装置でもよい。あるいは、磁気ディスク装置920等は備えていなくても構わない。
RAM914は、揮発性メモリの一例である。ROM913、磁気ディスク装置920の記憶媒体は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶装置984の一例である。
キーボード917は、入力装置982の一例である。
LCD916は、表示装置986の一例である。
通信ボード915は、通信装置988の一例である。
通信ボード915は、ネットワークに接続されている。
磁気ディスク装置920又はROM913等には、オペレーティングシステム921(OS)、プログラム群922、ファイル群923が記憶されている。プログラム群922のプログラムは、CPU911、オペレーティングシステム921、により実行される。
上記プログラム群922には、以下に述べる実施の形態の説明において「経路算出部110」として説明する機能を実行するプログラムが記憶されている。プログラムは、CPU911により読み出され実行される。
ファイル群923には、以下に述べる実施の形態の説明において、「閾値」、「電力残量」、「閾値電力残量差」、「通信コスト」、「予測電力残量」、「〜判定」等として説明する情報やデータや信号値や変数値やパラメータが、「ファイル」や「データベース」の各項目として記憶されている。「ファイル」や「データベース」は、ディスクやメモリ等の記録媒体に記憶される。ディスクやメモリ等の記憶媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示等のCPU911の動作に用いられる。抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示のCPU911の動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、メインメモリやキャッシュメモリやバッファメモリに一時的に記憶される。
また、以下に述べる実施の形態の説明において説明するフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示し、データや信号値は、RAM914のメモリ、FDDのフレキシブルディスク、コンパクトディスク、磁気ディスク装置920の磁気ディスク、その他光ディスク、ミニディスク、DVD(Digital・Versatile・Disc)等の記録媒体に記録される。また、データや信号は、バス912や信号線やケーブルその他の伝送媒体によりオンライン伝送される。
また、以下に述べる実施の形態の説明において「〜部」として説明するものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」、「〜手段」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。すなわち、「〜部」として説明するものは、ROM913に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェアのみ、或いは、素子・デバイス・基板・配線等のハードウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等の記録媒体に記憶される。プログラムはCPU911により読み出され、CPU911により実行される。すなわち、プログラムは、以下に述べる「〜部」としてコンピュータを機能させるものである。あるいは、以下に述べる「〜部」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
実施の形態1.
実施の形態1では、電力残量に応じた経路探索を行うため、ネットワーク機器100が電力残量に基づき通信コストを算出する方法について説明する。
まず、図2に基づき実施の形態1に係るネットワーク機器100の機能について説明する。図2は、実施の形態1に係るネットワーク機器100の機能を示す機能ブロック図である。
ネットワーク機器100は、経路算出部110、処理装置980、入力装置982、記憶装置984、表示装置986、通信装置988を備える。経路算出部110は、ネットワークを介して接続された機器の間の通信経路を求めるための通信コストを算出する。経路算出部110は、閾値記憶部112、電力残量計測部114、電力残量判定部116、閾値電力残量差算出部118、通信コスト算出部120を備える。経路算出部110は、例えば、ソフトウェア、プログラムであり、通信コスト算出プログラムの一例である。また、経路算出部110が行う処理は、通信コスト算出方法の一例である。
閾値記憶部112は、予め所定の電力値を閾値として記憶装置984に記憶する。電力残量計測部114は、電力残量を計測して記憶装置984に記憶する。つまり、電力残量計測部114は、定期的に、または、データ送信等の特定のイベント毎に、ネットワーク機器100自身の電力残量等の電力の能力に関わるデータの測定を行う。電力残量の計測方法は、どのようなものであっても構わない。電力残量判定部116は、電力残量計測部114が計測した電力残量が、閾値記憶部112が記憶した閾値以下であるか否かを処理装置980により判定する。閾値電力残量差算出部118は、閾値記憶部112が記憶した閾値と電力残量計測部114が計測した電力残量との差を示す閾値電力残量差を処理装置980により算出する。ここで、閾値と電力残量との差とは、閾値から電力残量の値を引いて得られた値であっても、閾値と電力残量との比率であっても、閾値と電力残量と数値の違いを示すものであれば構わない。通信コスト算出部120は、閾値電力残量差算出部118が算出した閾値電力残量差に基づいて、ネットワークを介して接続された機器との通信コストを処理装置980により算出する。通信コスト算出部120は、後述するように、電力残量が閾値以下であると電力残量判定部116が判定した場合のみ、閾値電力残量差に基づいて通信コストを算出する。つまり、電力残量が閾値以下でないと電力残量判定部116が判定した場合、通信コスト算出部120は閾値電力残量差に基づかず通信コストを算出する。
次に、図3に基づきネットワーク機器100を備えるネットワークシステム200の構成について説明する。図3に示す機器1、機器α、機器β、機器γ、・・・、機器l、機器m、機器n、機器n+1はそれぞれ中継デバイスである。ここでは、上記機器は、ネットワーク機器100であるとする。各機器は1つ以上の他の機器とネットワークを介して接続されている。また、各機器は他の機器と通信装置988を介して通信し、パケットの送受信を行う。
ここで、中継デバイスとは、少なくとも、自身を宛先としないパケットを受信し宛先に向けて、あるいは宛先へ中継する他の中継デバイスへと送信する機能を持ったデバイスである。また、中継デバイスには、自身宛のパケットに関しては自身で受信する機能があっても構わない。
次に、図4、図5に基づきネットワーク機器100が通信コストを算出する動作について説明する。
図4はネットワークシステム200におけるネットワーク機器100の通信コストを算出するシーケンスを示す図である。
まず、送信デバイス(ネットワーク機器100の一例)から受信デバイス(ネットワーク機器100の一例)に対し、通信品質情報を取得するための通信品質情報取得用パケットを送る。この通信品質情報取得パケットは、例えば、TCP(Transmission Control Protocol)のパケットに送信時刻情報を含めたものである。受信デバイスは、通信品質情報取得用パケットの受信時刻と通信品質情報取得用パケットに含まれる送信時刻情報とから送信デバイスからの通信時間を計る。ここでは、受信デバイスは、原則として通信時間が長くかかるものほど、品質が低く(通信コストが高く)なるように、所定の方式で通信品質情報への変換を行う。次に送信デバイスと受信デバイスとの間の通信品質情報と、受信デバイスの電力残量を元に、送信デバイスと受信デバイスとの間の通信コストの計算を行う。また、受信デバイスは、通信品質情報取得用パケットを複数受信して、計測された平均時時間を使用して通信コストを求めるとしても構わない。
図5は、ネットワークシステム200におけるネットワーク機器100の通信コストの合計を計算する動作を示すフローチャートである。図5に示すフローチャートは、図4における受信デバイスが通信品質情報取得用パケットを受信した場合の処理を示す。
まず、電力残量計測処理(S110)では、電力残量計測部114は、電力残量を計測する。電力残量計測部114が予め定期的に計測した電力残量を使用するとしても構わない。
次に、電力残量判定処理(S120)では、電力残量判定部116は、電力残量が閾値以下であるか否かを判定する。つまり、電力残量判定部116は、V(T)≦εであるか否かを判定する。ここで、V(T)は、時刻Tにおける電力残量であり、εは閾値である。電力残量判定部116は、例えば、閾値を全体の20%とした場合、計測された電力残量が20%より低くなった場合(例えば18%)には、閾値以下であると判定する。(S120)で、電力残量が閾値を超えていないと判定された場合(S120でNo)、電力残量判定部116は通常コスト計算処理(S130)を行う。一方、(S120)で、電力残量が閾値を超えたと判定された場合(S120でYes)、電力残量判定部116は電力残量を考慮したコスト計算処理(S140)を行う。
通常コスト計算処理(S130)では、通信コスト算出部120は、以下の式(1)により、通信コストρTの計算を行う。
ρT = ρUBOUND*X/Timeout ・・・(1)
ここで、
「ρUBOUND」は、通信コストの上限値である。
「X」は、送信デバイスから受信デバイスまでの通信時間である。つまり、X=「受信デバイスの通信品質情報取得用パケット受信時刻」−「送信デバイスの通信品質情報取得用パケット送信時刻」である。
「Timeout」は、送信デバイスから受信デバイスまでの通信におけるタイムアウト値であり、システム毎に設定した値である。
例えば、送信デバイスから受信デバイスまでの通信におけるタイムアウト値が15msec、そのときのコスト(つまり、通信コストの上限値)を4.5とした場合に、送信デバイスから受信デバイスまでの通信時間が10msecである場合、通信コストは、
4.5(ρUBOUND)*10(通信時間)/15(Timeout)=3(通信コスト)
となる。
電力残量を考慮したコスト計算処理(S140)では、通信コスト算出部120は、以下の式(2)により、通信コストρTの計算を行う。
ρT=((V(T)/ε)*(ρUBOUND*X/Timeout))+(1−V(T)/ε)*ρUBOUND ・・・(2)
「V(T)」は、時刻Tにおける電力残量である。
「ε」は、閾値である。
「ρUBOUND」は、通信コストの上限値である。
「X」は、送信デバイスから受信デバイスまでの通信時間である。つまり、X=「受信デバイスの通信品質情報取得用パケット受信時刻」−「送信デバイスの通信品質情報取得用パケット送信時刻」である。
「Timeout」は、送信デバイスから受信デバイスまでの通信におけるタイムアウト値であり、システム毎に設定した値である。
ここで、式(2)の「V(T)/ε」は、閾値電力残量差算出部118が算出した閾値と電力残量との差を示す閾値電力残量差である。つまり、コスト計算処理(S140)では、まず、閾値電力残量差算出部118が閾値電力残量差を算出し、通信コスト算出部120が閾値電力残量差に基づいて通信コストを算出する。
例えば、送信デバイスから受信デバイスまでの通信におけるタイムアウト値が15msec、そのときのコスト(つまり、通信コストの上限値)を4.5とした場合に、送信デバイスから受信デバイスまでの通信時間が10msecであり、電力残量が閾値の8割である場合、通信コストは、
0.8(閾値電力残量差)*(4.5(ρUBOUND)*10(通信時間)/15(Timeout))+(1−0.8(閾値電力残量差)*4.5(ρUBOUND)=3.3(通信コスト)
となる。
ここで、式(2)の「ρUBOUND*X/Timeout」は、式(1)そのものである。つまり、通信コスト算出部120は、電力残量が閾値以下でないと電力残量判定部116が判定した場合、閾値電力残量差に基づかない所定の方法(ここでは、式(1))で通信コストを算出する。一方、通信コスト算出部120は、電力残量が上記閾値以下であると電力残量判定部116が判定した場合、上記閾値電力残量差に基づかない所定の方法(ここでは、式(1))で算出したコストと、閾値電力残量差とに基づいて通信コストを算出する。
これにより、常に電力残量の多いネットワーク機器100を考慮するのではなく、一定の電力残量値を切り電源停止によるネットワークの機能低下を起こす可能性のあるネットワーク機器100についてのみ電力残量を考慮し、その他のものは例えば通信時間のみを考慮して、使用するネットワーク機器100を決定することが可能である。
また、式(2)の「(V(T)/ε)*(ρUBOUND*X/Timeout)」は、電力残量が閾値以下でないと電力残量判定部116が判定した場合のコストと閾値電力残量差との積である。したがって、閾値電力残量差の値が大きいほど、つまり、電力残量が閾値に近い値であるほど、通信コスト算出部120は電力残量が閾値以下でないと電力残量判定部116が判定した場合に算出する通信コストに近い通信コストを算出する。
一方、式(2)の「1−V(T)/ε*ρUBOUND」は、通信コストの上限値と「1−閾値電力残量差」との積である。したがって、閾値電力残量差が小さいほど、つまり、電力残量が0に近い値であるほど、通信コスト算出部120は通信コストの上限値に近い値を通信コストとして算出する。
これにより、電力残量が閾値を切っているネットワーク機器100は一律に使用しないのではなく、電力残量と通信時間等とのバランスからネットワーク機器100を使用するか否かを判断することが可能である。
また、式(2)の「1−V(T)/ε*ρUBOUND」の存在により、式(1)で算出される通信コストよりも、式(2)で算出される通信コストの方が大きい値となる。つまり、通信コスト算出部120は、電力残量が閾値以下であると電力残量判定部116が判定した場合、電力残量が閾値以下でないと電力残量判定部116が判定した場合よりも大きい通信コストを算出する。
これにより、電力残量が閾値を切ったネットワーク機器100よりも、電力残量が閾値を切っていないネットワーク機器100が優先的に使用される。
つまり、実施の形態1に係る通信コスト算出方法によれば、電力残量に応じて通信コストを算出することができる。この通信コスト算出方法で算出した通信コストに基づいて経路探索を行うことで、中継デバイスの電力残量に応じて最適な経路を選択することが可能である。
実施の形態2.
実施の形態2では、実施の形態1で通信コスト算出部120が算出した通信コストに基づき経路探索する方法について説明する。
まず、図6に基づき実施の形態2に係るネットワーク機器100の機能について説明する。図6は、実施の形態2に係るネットワーク機器100の機能を示す機能ブロック図である。
実施の形態2に係るネットワーク機器100は、実施の形態1に係るネットワーク機器100に加え、経路算出部110が通信コスト取得部122、経路検索部124を備える。通信コスト取得部122は、他のネットワーク機器100の通信コスト算出部120が算出した通信コストを上記他のネットワーク機器100から通信装置988を介して取得する。経路検索部124は、通信コスト取得部122が取得した通信コストに基づき、データ送信先の機器への経路の中で最小の通信コストになる経路を処理装置980により検索する。
実施の形態2では、通信コスト取得部122と経路検索部124との処理を主に説明する。
まず、図7、図8に基づき実施の形態2に係る経路探索方法の概要を説明する。
図7は、図3に示すネットワークシステム200の機器1から機器n+1への経路を示す図である。図7に示すように、機器1から機器n+1への経路は、中継する中継デバイスの選択の仕方により複数存在する。
図8は、ネットワークシステム200における機器1から機器n+1への経路の通信コストを算出するシーケンスを示す図である。図8では、一例として、機器αから機器α+k及び機器nを中継デバイスとして中継し機器n+1へ到達する経路の通信コストを求める。
まず、機器1は、機器αへ経路探索要求パケットを送信する。上述した通信品質情報取得用パケットは、経路探索要求パケットの一例である。経路探索要求パケットの構成については後述するが、経路探索要求パケットには経路探索要求パケットを機器1が送信した時刻が含まれている。そこで、経路探索要求パケットを受信した機器αは、経路探索要求パケットに含まれる送信時刻を使用して、実施の形態1で説明した方法により機器1から機器αへの通信コストを算出する。そして、機器αは次の中継デバイスへ経路探索要求パケットを送信する。機器αが送信する経路探索要求パケットには、機器αが経路探索要求パケットを送信する時刻を含める。そして、経路探索要求パケットを受信した中継デバイスでは、機器αが経路探索要求パケットを送信した時刻を使用して、実施の形態1で説明した方法により機器αからの通信コストを算出する。そして、次の中継デバイスへ経路探索要求パケットを送信する。これを繰り返し、機器n+1が経路探索要求パケットを機器nから受信する。機器n+1は、機器nから機器n+1までの通信コストを上記と同様に算出する。そして、機器n+1は、この通信コストを経路探索応答パケットに含めて中継デバイスnへ送信する。機器n+1から経路探索応答パケットを受信した機器nは、機器nが算出した通信コストを経路探索応答パケットに追加し、経路探索要求パケットの送信元である1つ前の中継デバイスである機器α+kへ経路探索応答パケットを送信する。つまり、機器nが送信する経路探索応答パケットには、機器n+1が算出した通信コストと機器nが算出した通信コストとが含まれている。これを繰り返し、機器1が機器αから経路探索応答パケットを受信する。機器1が受信した経路探索応答パケットには、機器α、・・・、機器α+k、機器n、機器n+1が算出した通信コストが含まれている。これらの通信コストの合計は、機器αから機器α+k及び機器nを中継デバイスとして中継する場合の機器1から機器n+1までの通信コストである。
機器1は経路探索要求パケットをブロードキャストし、また経路探索要求パケットを受信した機器も経路探索要求パケットをブロードキャストすることですべての経路の通信コストを得ることができる。
次に、図9から図17に基づきネットワークシステム200におけるネットワーク機器100による経路探索およびコスト計算を含むパケットの送受信に関する一連の処理を詳細に説明する。
まず、ネットワークシステム200におけるパケットについて図9、図10、図11に基づき説明する。図9は、ネットワーク機器100が送受信するパケットの構成の一例を示す図である。図10は、経路探索要求パケットのペイロード部の構成の一例を示す図である。図11は、経路探索応答パケットのペイロード部の構成の一例を示す図である。
ネットワークシステム200におけるパケットは、例えば、図9にて示す情報を持っている。図9において、パケット種別901は、固定長データのパケット種別を示す値が入る。パケット種別901は、例えば、1バイトの大きさの文字列で、経路探索要求パケット=「A」、経路探索応答パケット=「B」、その他データ=「C」と予め定められている。宛先アドレス902は、固定長の宛先アドレスを示す値が入る。宛先アドレス902は、例えば、4バイトの大きさの1以上の整数と定められている。宛先アドレス902は、例えば、経路探索要求パケット等ブロードキャストアドレスを示す特殊アドレスの場合もある。送信元アドレス903は、固定長の送信元アドレスを示す値が入る。送信元アドレス903は、例えば、4バイトの大きさの1以上の整数と定められている。ペイロード部904は、可変長であり、パケット種別毎に定まったフォーマットを持つ。
経路探索要求パケットのペイロード部904の構成について図10に基づき説明する。図10において、経路探索要求パケットのペイロード部904は、経路探索先アドレス情報1000、中継デバイスアドレス11001、中継デバイスアドレス21002、・・・、送信時刻1003、ペイロード終端1004を備える。ここで、中継デバイスアドレスは、ホップ数の最大値と同じ数存在する可能性がある。つまり、ホップ数の最大値が5であるとすると、最大で中継デバイスアドレスが5存在することとなる。ホップ数の最大値とは、その宛先までに中継が許されている予め定められたホップ数である。経路探索先アドレス情報1000は、送信デバイスがパケット送信を試みようとしている宛先を示す。中継デバイスアドレスは、これまでに中継した中継デバイスに関する情報が入る。中継デバイスアドレスは、中継するデバイスのアドレスが入る。中継デバイスアドレスは、ホップ数の最大が5の場合で実際のホップ情報が2つの場合、残りの領域には、例えば、NULLが入るとしても構わない。送信時刻1003は、ネットワーク機器100が経路探索要求パケットを送信した時刻が入る。ペイロード終端1004は、ペイロードの終端を表す固定長で且つ固定値の情報が入る。
経路探索応答パケットのペイロード部904の構成について図11に基づき説明する。経路探索応答パケットのペイロード部904は、中継先デバイスアドレス1100、中継元デバイスアドレス1101、中継デバイスアドレス11102とコスト11103との組、・・・、中継デバイスアドレスN1104とコストN1105との組、ペイロード終端1106を備える。中継先デバイスアドレス1100は、経路探索応答パケットの送信先デバイスを示すアドレスが入る。中継元デバイスアドレス1101は、経路探索応答パケットの送信元デバイスを示すアドレスが入る。中継デバイスアドレスとコストとの組は、送信元のデバイスから宛先のデバイスまでの間に中継した全ての中継デバイスに関する情報のセットが入る。中継デバイスアドレスとコストとは、経路探索要求パケットのペイロード部904の中継デバイスアドレスとコストと同様である。ペイロード終端1106は、経路探索要求パケットのペイロード部904のペイロード終端1004と同様である。
次に、ネットワーク機器100が記憶装置984に記憶する経路管理テーブルについて図12に基づき説明する。図12は、経路管理テーブルの一例を示す図である。
経路管理テーブルは、宛先アドレス1201、次ホップアドレス1202、コスト1203、経路探索要求受信時刻1204を備える。宛先アドレス1201は、パケットを送信する場合のパケットの宛先のアドレスが入る。次ホップアドレス1202は、宛先アドレス1201が示すアドレスへパケットを送信する場合に、次に送信する先のデバイスのアドレスが入る。コスト1203は、宛先アドレス1201までの片道の通信コストが入る。経路探索要求受信時刻1204は、経路探索要求パケットを受信した時刻が入る。
次に、ネットワークシステム200におけるネットワーク機器100のパケット送受信の一連の動作を上述した図9から図12、及び図13から図18に基づき説明する。図13から図15は、ネットワークシステム200においてネットワーク機器100が経路探索する場合の動作を示すフローチャートである。図13は、ネットワーク機器100がパケットを受信した場合の切り分け処理である受信イベント処理を示すフローチャートである。図14は、宛先になっていないパケットを受信した場合のネットワーク機器100の動作であるパケット中継処理を示すフローチャートである。図15は、宛先になっているパケットを受信した場合のネットワーク機器100の動作である自宛パケット受信処理を示すフローチャートである。図16と図18とは、経路探索要求パケットのペイロード部に記憶された情報の一例を示す図である。図17は、経路探索応答パケットのペイロード部に記憶された情報の一例を示す図である。
パケットの送受信動作には、パケットの送信元としての動作と、パケットを受信した場合の動作とがある。
まず、パケットの送信元としての動作について説明する。パケットの送信元としてネットワーク機器100は、経路探索要求パケット又は通常のパケットを送信する。通常のパケットとは、経路探索要求パケット及び経路探索応答パケットでないパケットである。
まず、経路探索要求パケットを送信する場合について説明する。通信コスト取得部122は、図9、図10に示す構成の経路探索要求パケットを生成して、ブロードキャストする。具体的には、通信コスト取得部122は、パケット種別901に経路探索要求パケットを示す「A」を入れ、宛先アドレス902には、ブロードキャストアドレスを入れ、送信元アドレス903には、自アドレスを入れる。また、通信コスト取得部122は、ペイロード部904の経路探索アドレス1000には、目的地である宛先のアドレスを入れ、中継デバイス1001・・・の領域にはデフォルト値(例えばNULL)を入れ、送信時刻1003にはパケットを送信する時刻を入れ、ペイロード終端1004には所定の値を入れる。また、通信コスト取得部122は、経路管理テーブルに目的地である宛先用のエントリを作成する。通信コスト取得部122は、目的地である宛先アドレスが、経路管理テーブルの宛先アドレス1201に登録されていない場合、その宛先のエントリを新規に作成する。具体的には、通信コスト取得部122は、宛先アドレス1000として受信した経路探索要求パケットの経路探索先アドレス1000を入力し、次ホップアドレス1202にデフォルト値(例えばNULL)を入れ、コスト1203にデフォルト値(例えばNULL)を入れ、経路探索要求受信時刻1204にパケット送信時刻を入れて、新しくエントリを作成する。一方、目的地である宛先アドレスが、経路管理テーブルの宛先アドレス1201に登録されている場合、そのエントリの情報をクリアする。具体的には、通信コスト取得部122は、次ホップアドレス1202にデフォルト値を入れ、コスト1203にデフォルト値を入れ、経路探索要求受信時刻1204にパケット送信時刻を入れる。
次に、通常のパケットを送信する場合について説明する。通常のパケットを送信する場合には、ネットワーク機器100は、通常のパケットを生成する。具体的には、図9に示すパケット種別901に、その他データを示す「C」を入れ、宛先アドレス902に目的地である宛先のアドレスを入れ、送信元アドレス903に自アドレスを入れる。ペイロード部904には所定のデータを入れる。そして、図12に示す経路管理テーブルから宛先アドレス1201をキーとしてエントリを検索し、そのエントリの次ホップアドレス1202へパケットを送信する。
次に、パケットを受信した場合の動作について説明する。ネットワーク機器100である中継デバイスnはパケットを受信すると図13に示す一連の処理を開始する。
まず、宛先判定処理(S210)では、通信コスト取得部122は、受信パケットが自宛か否かを判定する。通信コスト取得部122は、パケットにおける宛先アドレス902がブロードキャストアドレスでない場合は宛先アドレス902と自アドレスとを比較する。通信コスト取得部122は、宛先アドレス902と自アドレスとが一致する場合、受信パケットは自宛であると判定する。また、通信コスト取得部122は、パケットにおける宛先アドレス902がブロードキャストアドレスである場合、ここではパケットが経路探索要求パケットであると判断する。そして、パケットにおける宛先アドレス902がブロードキャストアドレスである場合、通信コスト取得部122は、ペイロード部904の経路探索先アドレス1000と自アドレスとを比較し、経路探索先アドレス1000と自アドレスが一致する場合、受信パケットは自宛であると判定する。
受信パケットが自宛でないと判定した場合(S210でNo)、通信コスト取得部122は、パケット中継処理(S220)へと進む。一方、受信パケットが自宛であると判定した場合(S210でYes)、通信コスト取得部122は、自宛パケット受信処理(S230)へと進む。
次に、パケット中継処理(S220)の詳細について図14に基づき説明する。
まず、経路探索要求判定処理(S310)では、通信コスト取得部122は、パケット種別情報901により、受信パケットが経路探索要求パケットか否かを判定する。(S310)で、受信パケットが経路探索要求パケットであると判定した場合(S310でYes)、通信コスト取得部122は、経路情報エントリ作成処理(S330)へ進む。一方、受信パケットが経路探索要求パケットでないと判定した場合(S310でNo)、通信コスト取得部122は、経路探索応答判定処理(S320)へ進む。
経路探索応答判定処理(S320)では、通信コスト取得部122は、パケット種別情報901により、受信パケットが経路探索応答パケットか否かを判定する。(S320)で、受信パケットが経路探索応答パケットであると判定した場合(S320でYes)、通信コスト取得部122は、経路情報エントリ判定処理(S360)へ進む。一方、受信パケットが経路探索応答パケットでないと判定した場合(S320でNo)、通信コスト取得部122は、その他パケット受信処理(S390)へ進む。
経路情報エントリ作成処理(S330)では、通信コスト取得部122は、図12に示す経路管理テーブルに受信したパケットの宛先用のエントリを作成する。
まず、通信コスト取得部122は、受信した経路探索要求パケットの経路探索先アドレス1000が、経路管理テーブルの宛先アドレス1201に登録されているか否かを判定する。宛先アドレス1201に登録されていない場合、その宛先のエントリを新規に作成する。具体的には、通信コスト取得部122は、宛先アドレス1000として受信した経路探索要求パケットの経路探索先アドレス1000を入力し、次ホップアドレス1202にデフォルト値(例えばNULL)を入れ、コスト1203にデフォルト値(例えばNULL)を入れ、経路探索要求受信時刻1204に経路探索要求パケットを受信した時刻を入れて、新しくエントリを作成する。一方、受信した経路探索要求パケットの経路探索先アドレス1000が、経路管理テーブルの宛先アドレス1201に登録されていた場合、そのエントリの情報をクリアする。具体的には、通信コスト取得部122は、次ホップアドレス1202にデフォルト値を入れ、コスト1203にデフォルト値を入れ、経路探索要求受信時刻1204に経路探索要求パケットを受信した時刻を入れる。
(S330)に続き、通信コスト算出処理(S340)を行う。通信コスト算出処理(S340)では、電力残量計測部114、電力残量判定部116、閾値電力残量差算出部118及び通信コスト算出部120が、実施の形態1で説明した方法により通信コストを算出する。通信コストの算出では、図9、図10に示す経路探索要求パケットのペイロード部904の送信時刻1003(前の中継デバイスが経路探索要求パケットを送信した時刻)と、図12に示す経路探索要求受信時刻1204(経路探索要求パケットを受信した時刻)とを用いる。算出した通信コストは、どの経路探索要求パケットに対して算出したものであるか判別可能な状態にして記憶装置984に記憶される。
(S340)に続き、経路探索要求転送処理(S350)を行う。経路探索要求転送処理(S350)では、通信コスト取得部122は、受信パケットのペイロード部904に中継デバイスアドレスとして自アドレスを追加する。通信コスト取得部122は、例えば、図16に示すペイロード部904を持つ経路探索要求パケットを受信した場合、中継デバイスアドレス11602から順次検索して、最初のデフォルト値(NULL)が入った部分(図16においては1604)に自アドレスを入れる。つまり、デフォルト値(NULL)を自アドレスに置き換える。ここで、中継デバイスを挿入する空きがない場合、つまり中継デバイスアドレス、送信時刻およびペイロード終端でペイロード部904が埋まっている場合は、既に転送回数の最大値分転送されてきた経路探索要求パケットである。したがって、この場合には、受信した経路探索要求パケットとこの経路探索要求パケットにより追加した経路管理テーブルのエントリを破棄し、処理を終了する。また、通信コスト取得部122は、受信パケットのペイロード部904の送信時刻1003(図16においては1606)にパケットを送信する時刻を入れる。
そして、通信コスト取得部122は、自アドレスを加えた経路探索要求パケットを経路探索先アドレスへ向けてブロードキャストする。
経路情報エントリ判定処理(S360)では、通信コスト取得部122は、経路管理テーブルに該当のエントリが存在するか否かを判定する。具体的には、通信コスト取得部122は、経路管理テーブルの宛先アドレス1201として経路探索応答パケットの宛先アドレス902と一致するアドレスがあるか否かを判定する。また、併せて、通信コスト取得部122は、経路探索応答パケットのペイロード部904の中継先デバイスアドレス1100が自アドレスと一致するか否かを判定する。経路管理テーブルに該当のエントリがない、または、中継先デバイスアドレスが自アドレスと一致しないと判定された場合(S360でNo)、通信コスト取得部122は、パケットを破棄し処理を終了する。一方、経路管理テーブルに該当のエントリがあり、かつ、中継先デバイスアドレスが自アドレスと一致すると判定された場合(S360でYes)、通信コスト取得部122は、経路情報更新処理(S370)を行う。ここで、経路探索応答パケットのペイロード部904の中継先デバイスアドレス1100が自アドレスと一致しない場合は、受信したパケットが他の中継デバイスに向けて送信した経路探索応答パケットであったと判断できる。原則このような場合は起こらないが、仮に起こった場合には上述したようにパケットを破棄し処理を終了する。
経路情報更新処理(S370)では、通信コスト取得部122は、経路管理テーブルの該当のエントリの次ホップアドレス1202がデフォルト値(NULL)であるか否かを判定する。ここで、経路管理テーブルの該当のエントリとは、経路管理テーブルの宛先アドレスが経路探索応答パケットの宛先アドレス902と一致するエントリである。
経路管理テーブルの該当のエントリの次ホップアドレス1202がデフォルト値(NULL)であると判定した場合、通信コスト取得部122は、経路探索応答パケットのペイロード部904の中継元デバイスアドレス1101を、経路管理テーブルの該当のエントリの次ホップアドレス1202に入れる。また、通信コスト算出部120は、経路探索応答パケットのペイロード部904に含まれるコストを合計して、宛先までの通信コストを算出する。そして、通信コスト算出部120は、算出した通信コストを経路管理テーブルの該当のエントリのコスト1203に入れる。
一方、経路管理テーブルの該当のエントリの次ホップアドレス1202がデフォルト値(NULL)ではない場合、通信コスト取得部122は、新しくエントリを追加する。また、通信コスト取得部122は、追加したエントリの宛先アドレス1201と経路探索要求受信時刻1204とを経路管理テーブルの該当のエントリの宛先アドレス1201と経路探索要求受信時刻1204とから転記する。さらに、通信コスト取得部122は、受信した経路探索応答パケットのペイロード部904の中継元デバイスアドレス1101を追加したエントリの次ホップアドレスに入れる。また、通信コスト算出部120は、経路探索応答パケットのペイロード部904に含まれるコストを合計して、宛先までの通信コストを算出する。そして、通信コスト算出部120は、算出した通信コストを経路管理テーブルの該当のエントリのコスト1203に入れる。そして、通信コスト取得部122は、宛先アドレスが同一の各エントリのコストを比較し、コストの最小のエントリを残して、他方を削除する。例えば、図12における一行目と二行目の宛先は共にF100で同一であるが、二行目のエントリがコストが3で一行目よりも低いため、こちらを残して一行目のエントリは削除する。こうすることで、通信コストが最小のもののみが経路管理テーブルに残る。そのため、ネットワーク管理装置100はこれを用いて、パケットの送信または中継を行うことができる。つまり、各ネットワーク機器100が、受信したパケットの宛先アドレスを持つエントリを経路管理テーブルから検索し、そのエントリの次ホップアドレス1202へ送信することで、最小のコストで宛先へパケットを送信することができる。
(S370)に続き、経路探索応答転送処理(S380)では、通信コスト取得部122は、まず転送用にパケットを加工する。通信コスト取得部122は、経路探索応答パケットのペイロード部904の中継先デバイスアドレス1100に、自アドレスが入っている中継デバイスアドレスの領域(図17の中継デバイスアドレス31706であるとする)の直前にある中継デバイスアドレスの領域(図17の中継デバイスアドレス21704)の値を代入する。また、通信コスト取得部122は、中継元デバイスアドレス1101に、自アドレスを代入する。また、自アドレスが入っていた中継デバイスアドレスの領域(図17の中継デバイスアドレス31706)の次の領域(図17のコスト31707)に経路探索要求パケット受信時に算出した通信コストを代入する。そして、通信コスト取得部122は、パケットの送信を行う。
その他パケット受信処理(S390)では、ネットワーク機器100は、経路管理テーブルを使用して受信したパケットを転送する。
次に、自宛パケット受信処理(S230)の詳細について図15に基づき説明する。
まず、経路探索要求判定処理(S410)では、通信コスト取得部122は、パケット種別情報901により、受信パケットが経路探索要求パケットか否かを判定する。(S410)で、受信パケットが経路探索要求パケットであると判定した場合(S410でYes)、通信コスト取得部122は、通信コスト算出処理(S430)へ進む。一方、受信パケットが経路探索要求パケットでないと判定した場合(S410でNo)、通信コスト取得部122は、経路探索応答判定処理(S420)へ進む。
経路探索応答判定処理(S420)では、通信コスト取得部122は、パケット種別情報901により、受信パケットが経路探索応答パケットか否かを判定する。(S420)で、受信パケットが経路探索応答パケットであると判定した場合(S420でYes)、通信コスト取得部122は、経路情報エントリ判定処理(S450)へ進む。一方、受信パケットが経路探索応答パケットでないと判定した場合(S420でNo)、通信コスト取得部122は、その他パケット受信処理(S470)へ進む。
通信コスト算出処理(S430)では、電力残量計測部114、電力残量判定部116、閾値電力残量差算出部118及び通信コスト算出部120が、実施の形態1で説明した方法により通信コストを算出する。通信コストの算出では、図9、図10に示す経路探索要求パケットのペイロード部904の送信時刻1003(前の中継デバイスが経路探索要求パケットを送信した時刻)と、図12に示す経路探索要求受信時刻1204(経路探索要求パケットを受信した時刻)とを用いる。算出した通信コストは、どの経路探索要求パケットに対して算出したものであるか判別可能な状態にして記憶装置984に記憶される。
(S430)に続き、経路探索応答処理(S440)では、通信コスト取得部122は、まず経路探索応答パケットを作成する。通信コスト取得部122は、作成するパケットのパケット種別901に経路探索応答パケットであることを示す値「B」を入れる。また、通信コスト取得部122は、宛先アドレス902に受信した経路探索要求パケットの送信元アドレス903を入れる。さらに、通信コスト取得部122は、送信元アドレス903に自アドレスを入れる。また、通信コスト取得部122は、ペイロード部904の中継先デバイスアドレス1100に受信した経路探索要求パケットのペイロード部904の最後の中継デバイスアドレス(図18における中継デバイスアドレスN1803)の値を入れる。さらに、通信コスト取得部122は、中継元デバイス1101に自アドレスを入れる。また、通信コスト取得部122は、中継デバイスアドレス11102以降の中継デバイスアドレスの領域に受信した経路探索要求パケットのペイロード部904に含まれる中継デバイスアドレス(図18における中継デバイスアドレス11801から中継デバイスアドレスN1803まで)を追加する。さらに、通信コスト取得部122は、上記で追加した中継デバイスアドレスの次の中継デバイスアドレスの領域に自己のアドレスを代入し、その次のコストの領域に算出したコストを代入する。最後にペイロード終端を付加してパケットを作成する。そして、通信コスト取得部122は、作成した経路探索応答パケットの送信を行う。
経路情報エントリ判定処理(S450)では、通信コスト取得部122は、経路管理テーブルに該当のエントリが存在するか否かを判定する。具体的には、通信コスト取得部122は、経路管理テーブルの宛先アドレスとして経路探索応答パケットの宛先アドレス902と一致するアドレスがあるか否かを判定する。経路管理テーブルに該当のエントリがないと判定された場合(S450でNo)、通信コスト取得部122は、パケットを破棄し処理を終了する。一方、経路管理テーブルに該当のエントリがると判定された場合(S450でYes)、通信コスト取得部122は、経路情報更新処理(S460)を行う。
経路情報更新処理(S460)は、上述した経路情報更新処理(S370)と同様である。
ここで、ネットワーク機器100は、所定の時間をタイムアウト値として持ち、経路探索要求パケット送信から上記所定の時間経過後は、その経路探索要求パケットに対する経路探索応答パケットは破棄するとしても構わない。この場合、経路探索要求パケット及び経路探索応答パケットには、経路探索要求パケットを一意に識別する識別情報を持たせる必要がある。
また、経路管理テーブルのエントリは、時限を持ち一定時間毎にクリアされるとしても構わない。これに限られず、経路管理テーブルのエントリは、経路探索要求パケットが来たときに作られ、経路探索応答パケットにより経路を確定し、そのエントリを用いた送信およびそれに対する応答等の一連操作毎(転送毎)にクリアされるとしても構わない。
また、経路管理テーブルは、仮経路管理テーブルと本経路管理テーブルとを備えるとしても構わない。つまり、経路探索要求パケットと経路探索応答パケットとにより、通信経路探索を行うのに使用するのは仮経路管理テーブルであるとし、通常のパケットの送信に使用するのは本経路管理テーブルであるとする。そして、例えば、経路管理テーブルの経路探索要求受信時刻からタイムアウト値に設定した時刻が経過したエントリについて、仮経路管理テーブルの内容を本経路管理テーブルへ上書きする。経路情報エントリ作成処理(S330)では、経路探索要求パケットを受信した場合に、経路管理テーブルから経路探索要求パケットの宛先のエントリの情報をクリアすることがある。しかし、仮経路管理テーブルと本経路管理テーブルとを備えることにより、あるネットワーク機器100が送信した経路探索要求パケットにより、経路管理テーブルの該当のエントリの情報がクリアされおり、他のネットワーク機器100が送信した通常のパケットを送信することができないことは発生しない。
実施の形態2によれば、実施の形態1で説明した通信コスト算出方法に基づき算出した通信コストを用いて経路選択することが可能である。つまり、中継デバイスの電力残量に基づき経路選択することが可能である。
実施の形態3.
実施の形態3では、ネットワーク機器100が所定の時間後の電力残量を予測し、予測した電力残量に基づき予測通信コストを算出する方法について説明する。
ここで、所定の時間後の電力残量を使用するのは、実施の形態1の通信コスト算出方法と比べ、より厳密に電力残量に応じた経路探索をするためである。つまり、算出した通信コストに基づき経路選択を行って送信されたパケットは、所定の時間が経過した後に自己に到着する。そのため、通信コストを算出した時点での電力残量とパケットが到着する時点の電力残量とは異なる。そこで、実際にパケットが到着する時点の電力残量に基づき通信コストを算出して、経路探索を行うことで、より厳密に電力残量に応じた経路探索をすることができる。
まず、図19に基づき実施の形態3に係るネットワーク機器100の機能について説明する。図19は、実施の形態3に係るネットワーク機器100の機能を示す機能ブロック図である。
実施の形態3に係るネットワーク機器100は、実施の形態2に係るネットワーク機器100に加え、経路算出部110が電力残量予測部126を備える。電力残量予測部126は、電力残量計測部114が計測した電力残量に基づき、所定の時間後の予測電力残量を処理装置980により算出する。そして、電力残量判定部116は、電力残量予測部126が算出した予測電力残量が閾値以下であるか否かを判定し、閾値電力残量差算出部118は、予測電力残量が閾値以下であると電力残量判定部116が判定した場合、閾値と予測電力残量との差を示す予測閾値電力残量差を算出し、通信コスト算出部120は、閾値電力残量差算出部118が算出した予測閾値電力残量差に基づいて予測通信コストを算出する。つまり、電力残量予測部126が算出した予測電力残量を電力残量計測部114が計測した電力残量の代わりに使用することを除き実施の形態1及び実施の形態2と同様である。
次に、通信コストの算出について説明する。
まず、通常コスト計算処理(S130)については、実施の形態1と同様であるとする。つまり、電力残量が閾値を超えていない場合、実施の形態1と同様に式(1)により、通信コストρTの計算を行う。
次に、電力残量を考慮したコスト計算処理(S140)について説明する。通信コスト算出部120は、以下の式(3)により、時刻Tにおいて時刻T+φにおける予測通信コストρT+φを算出する。
ρT+φ=((V(T+φ)/ε)*ρT)+(1−V(T+φ)/ε)*ρUBOUND ・・・(3)
「V(T+φ)」は、時刻T+φにおける予測電力残量である。
ε:閾値,
「ε」は、閾値である。
「ρUBOUND」は、通信コストの上限値である。
ここで、式(3)の「ρT」は、式(1)そのものである。つまり、通信コスト算出部120は、電力残量が閾値以下でないと電力残量判定部116が判定した場合、閾値電力残量差に基づかない所定の方法(ここでは、式(1))で通信コストを算出する。一方、通信コスト算出部120は、電力残量が上記閾値以下であると電力残量判定部116が判定した場合、上記閾値電力残量差に基づかない所定の方法(ここでは、式(1))で算出した通信コストと、予測閾値電力残量差とに基づいて通信コストを算出する。
また、式(3)の「(V(T+φ)/ε)*ρT」は、電力残量が閾値以下でないと電力残量判定部116が判定した場合の通信コストと閾値電力残量差との積である。言い換えると、時刻Tにおける通信コストと予測閾値電力残量差との積である。したがって、予測閾値電力残量差が大きいほど、つまり、電力残量が閾値に近い値であるほど、時刻Tの通信コストに近い通信コストを算出する。
一方、式(3)の「1−V(T+φ)/ε*ρUBOUND」は、通信コストの上限値と「1−予測閾値電力残量差」との積である。したがって、閾値電力残量差が小さいほど、つまり、電力残量が0に近い値であるほど、通信コスト算出部120は通信コストの上限値に近い値を通信コストとして算出する。
また、式(3)の「1−V(T+φ)/ε*ρUBOUND」の存在により、式(1)で算出される通信コストよりも、式(3)で算出される通信コストの方が大きい値となる。つまり、通信コスト算出部120は、電力残量が閾値以下であると電力残量判定部116が判定した場合、電力残量が閾値以下でないと電力残量判定部116が判定した場合よりも大きい通信コストを算出する。
ここで、通信コスト算出部120は、近傍の単位時間φ当たりのパケットの平均受信量と平均送信量とを計測し、記憶装置984に記憶する。また、通信コスト算出部120は、単位量のパケット受信に必要な電力と単位量のパケット送信に必要な電力とを記憶装置984に記憶している。そのため、これらの情報からφ時間後の電力残量を予測することが可能である。
実施の形態3に係るネットワーク機器100によれば、所定の時間後の電力残量を予測し、予測した電力残量に基づき通信コストを算出する。そのため、実施の形態3に係るネットワーク機器100は、実施の形態1のネットワーク機器100と比べ、より厳密に電力残量に応じた経路探索をすることが可能である。
以上をまとめると、ネットワーク機器100は、電力残量の閾値、電力消費予測機能を持ち、電力残量予測値が閾値を超えた場合に、電力残量予測値、電力残量の閾値を利用して隣接ノードとの間の通信コストを算出することを特徴とする。
また、上記に加え、ネットワーク機器100は、データ中継機能および、ルーティング情報の交換機能を持ち、コストが最小となる経路を検出し、最小コスト経路で中継を行うことを特徴とする。
さらに、上記ネットワーク機器100を組み合わせて通信を行うネットワークシステムであることを特徴とする。
実施の形態におけるネットワーク機器100のハードウェア資源の一例を示す図。 実施の形態1に係るネットワーク機器100の機能を示す機能ブロック図。 ネットワーク機器100を備えるネットワークシステム200の構成を示す図。 ネットワークシステム200におけるネットワーク機器100の通信コストを算出するシーケンスを示す図。 ネットワークシステム200におけるネットワーク機器100の通信コストの合計を計算する動作を示すフローチャート。 実施の形態2に係るネットワーク機器100の機能を示す機能ブロック図。 図3に示すネットワークシステム200の機器1から機器n+1への経路を示す図。 ネットワークシステム200における機器1から機器n+1への経路の通信コストを算出するシーケンスを示す図。 ネットワーク機器100が送受信するパケットの構成の一例を示す図。 経路探索要求パケットのペイロード部の構成の一例を示す図。 経路探索応答パケットのペイロード部の構成の一例を示す図。 経路管理テーブルの一例を示す図。 ネットワーク機器100がパケットを受信した場合の切り分け処理である受信イベント処理を示すフローチャート。 宛先になっていないパケットを受信した場合のネットワーク機器100の動作であるパケット中継処理を示すフローチャート。 宛先になっているパケットを受信した場合のネットワーク機器100の動作である自宛パケット受信処理を示すフローチャート。 経路探索要求パケットのペイロード部に記憶された情報の一例を示す図。 経路探索応答パケットのペイロード部に記憶された情報の一例を示す図。 経路探索要求パケットのペイロード部に記憶された情報の一例を示す図。 実施の形態3に係るネットワーク機器100の機能を示す機能ブロック図。
符号の説明
100 ネットワーク機器、110 経路算出部、112 閾値記憶部、114 電力残量計測部、116 電力残量判定部、118 閾値電力残量差算出部、120 通信コスト算出部、122 通信コスト取得部、124 経路検索部、911 CPU、912 バス、913 ROM、914 RAM、915 通信ボード、916 LCD、917 K/B、920 磁気ディスク装置、921 OS、922 プログラム群、923 ファイル群、980 処理装置、982 入力装置、984 記憶装置、986 表示装置、988 通信装置。

Claims (13)

  1. ネットワークを介して接続された機器の間の通信経路を求めるための通信コストを算出するネットワーク機器において、
    所定の電力値を閾値として記憶装置に記憶する閾値記憶部と、
    電力残量を計測して記憶装置に記憶する電力残量計測部と、
    上記閾値記憶部が記憶した閾値と上記電力残量計測部が計測した電力残量との差を示す閾値電力残量差を処理装置により算出する閾値電力残量差算出部と、
    上記閾値電力残量差算出部が算出した閾値電力残量差に基づいて、ネットワークを介して接続された機器との通信コストを処理装置により算出する通信コスト算出部と
    を備えることを特徴とするネットワーク機器。
  2. 上記ネットワーク機器は、さらに、
    上記電力残量が上記閾値以下であるか否かを処理装置により判定する電力残量判定部を備え、
    上記通信コスト算出部は、上記電力残量が上記閾値以下であると上記電力残量判定部が判定した場合のみ、通信コストの算出に閾値電力残量差を使用する
    ことを特徴とする請求項1記載のネットワーク機器。
  3. 上記通信コスト算出部は、上記電力残量が上記閾値以下でないと上記電力残量判定部が判定した場合、閾値電力残量差に基づかない所定の方法で通信コストを算出するとともに、上記電力残量が上記閾値以下であると上記電力残量判定部が判定した場合、上記閾値電力残量差に基づかない所定の方法で算出したコストと閾値電力残量差とに基づいて通信コストを算出する
    ことを特徴とする請求項2記載のネットワーク機器。
  4. 上記通信コスト算出部は、電力残量が0に近い値であるほど通信コストの上限値に近い値を通信コストとして算出する
    ことを特徴とする請求項1記載のネットワーク機器。
  5. 上記通信コスト算出部は、上記電力残量が上記閾値以下であると上記電力残量判定部が判定した場合、上記電力残量が上記閾値以下でないと上記電力残量判定部が判定した場合よりも大きい通信コストを算出する
    ことを特徴とする請求項2記載のネットワーク機器。
  6. 上記通信コスト算出部は、電力残量が閾値に近い値であるほど、上記電力残量が上記閾値以下でないと上記電力残量判定部が判定した場合に算出する通信コストに近い通信コストを算出する
    ことを特徴とする請求項1記載のネットワーク機器。
  7. 上記通信コスト算出部は、上記電力残量が上記閾値以下であると上記電力残量判定部が判定した場合、以下の式に基づき時刻Tにおける通信コストρ(T)を算出する
    ことを特徴とする請求項1記載のネットワーク機器。
    ρ(T)=((V(T)/ε)*(ρUBOUND*X/Timeout))+(1−V(T)/ε)*ρUBOUND
    V(T):時刻Tにおける電力残量,
    ε:閾値,
    ρUBOUND:通信コストの上限値,
    X:上記ネットワークを介して接続された機器との通信時間,
    Timeout:上記ネットワークを介して接続された機器との通信時間の最大値
  8. ネットワークを介して接続された機器の間の通信経路を求めるための通信コストを算出するネットワーク機器において、
    所定の電力値を閾値として記憶装置に記憶する閾値記憶部と、
    電力残量を計測して記憶装置に記憶する電力残量計測部と、
    上記電力残量計測部が計測した電力残量に基づき、所定の時間後の予測電力残量を処理装置により算出する電力残量予測部と、
    上記電力残量予測部が算出した予測電力残量が上記閾値以下であるか否かを処理装置により判定する電力残量判定部と、
    上記予測電力残量が上記閾値以下であると上記電力残量判定部が判定した場合、上記閾値と上記予測電力残量との差を示す予測閾値電力残量差を処理装置により算出する閾値電力残量差算出部と、
    上記閾値電力残量差算出部が算出した予測閾値電力残量差に基づいて予測通信コストを処理装置により算出する通信コスト算出部と
    を備えることを特徴とするネットワーク機器。
  9. 上記通信コスト算出部は、上記電力残量計測部が電力残量を計測した時点の通信コストを算出するとともに、算出した通信コストと予測閾値電力残量差とに基づいて予測通信コストを算出する
    ことを特徴とする請求項8記載のネットワーク機器。
  10. 上記通信コスト算出部は、上記予測電力残量が上記閾値以下であると上記電力残量判定部が判定した場合、以下の式に基づき時刻Tにおいて時刻T+φにおける予測通信コストρ(T+φ)を算出する
    ことを特徴とする請求項7記載のネットワーク機器。
    ρ(T+φ)=((V(T+φ)/ε)*ρ(T))+(1−V(T+φ)/ε)*ρUBOUND
    V(T+φ):時刻T+φにおける予測電力残量,
    ε:閾値,
    ρ(T):時刻Tにおける通信コスト,
    ρUBOUND:通信コストの上限値
  11. 複数のネットワーク機器を備えるネットワークシステムにおいて、
    上記複数のネットワーク機器の各ネットワーク機器は、
    請求項1記載のネットワーク機器であり、
    上記複数のネットワーク機器の他のネットワーク機器の通信コスト算出部が算出した通信コストを上記他のネットワーク機器から通信装置を介して取得する通信コスト取得部と、
    上記通信コスト取得部が取得した通信コストに基づき、データ送信先の機器への経路の中で最小の通信コストになる経路を処理装置により検索する経路検索部と
    を備えることを特徴とするネットワークシステム。
  12. ネットワークを介して接続された機器の間の通信経路を求めるための通信コストを算出する通信コスト算出プログラムにおいて、
    電力残量を計測して記憶装置に記憶する電力残量計測処理と、
    記憶装置に記憶した所定の電力値を示す閾値と上記電力残量計測処理で計測した電力残量との差を示す閾値電力残量差を処理装置により算出する閾値電力残量差算出処理と、
    上記閾値電力残量差算出処理で算出した閾値電力残量差に基づいて、ネットワークを介して接続された機器との通信コストを処理装置により算出する通信コスト算出処理と
    をコンピュータに実行させることを特徴とする通信コスト算出プログラム。
  13. ネットワークを介して接続された機器の間の通信経路を求めるための通信コストを算出するネットワーク機器の通信コスト算出方法において、
    記憶装置が、電力残量を計測して記憶装置に記憶する電力残量計測ステップと、
    処理装置が、予め記憶装置に記憶した所定の電力値を示す閾値と上記電力残量計測ステップで計測した電力残量との差を示す閾値電力残量差を算出する閾値電力残量差算出ステップと、
    処理装置が、上記閾値電力残量差算出ステップで算出した閾値電力残量差に基づいて、ネットワークを介して接続された機器との通信コストを算出する通信コスト算出ステップと
    を備えることを特徴とする通信コスト算出方法。
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