JP2009177571A - 中継装置と、ネットワークシステムと、ネットワークシステムの制御方法 - Google Patents

中継装置と、ネットワークシステムと、ネットワークシステムの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】データ中継の信頼性と消費電力との両方を制御することができる技術を提供することを目的とする。
【解決手段】第1中継装置は、第1選択モードでは、第1優先度に関しては第1ポート(第2中継装置)を利用し、第2優先度に関しては第2ポート(第3中継装置)以外のポートを利用する。第1中継装置は、第2選択モードでは、第1優先度に関しては第1ポートを利用し、第2優先度に関しては第2ポートを利用する。選択モードが第1選択モードである場合には、第3中継装置の電力モードは、消費電力が比較的小さい第1電力モードである。選択モードが第2選択モードである場合には、第3中継装置の電力モードは、消費電力が比較的大きい第2電力モードである。
【選択図】図2

Description

本発明は、中継装置と、ネットワークシステムと、ネットワークシステムの制御方法に関するものである。
従来より、スイッチやルータ等の中継装置を利用したネットワークが利用されている。また、近年では、ネットワークの大規模化と、ネットワークを介したデータ伝送量の増加とに対応するために、中継装置の性能が著しく向上している。また、性能向上に伴い、中継装置の消費電力が上昇する傾向にある。一方、ネットワークに接続される装置の中には、通常動作モードと省電力モードとを利用可能な装置が知られている。
特開2000−201166号公報 特開2005−123715号公報
ところで、消費電力の異なる複数の電力モードを利用可能な装置に関しては、消費電力の低い電力モードでの性能が、消費電力の高い電力モードでの性能よりも低下する場合が多かった。また、中継装置の性能低下は、データ中継の信頼性の低下を引き起こす場合が多かった。ところが、従来は、データ中継の信頼性と消費電力との両方を制御することに関しては、十分な工夫がなされていないのが実情であった。
本発明は、上記の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、データ中継の信頼性と消費電力との両方を制御することができる技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]ネットワークシステムであって、パケットを中継するための第1と第2と第3の中継装置を備え、前記第1中継装置は、回線との接続のための複数のポートであって、前記第2中継装置からの回線が接続される第1ポートと、前記第3中継装置からの回線が接続される第2ポートと、を含むN個(Nは2以上の整数)のポートを備え、前記N個のポートの中の、前記第1ポートと前記第2ポートとを含むJ個(Jは、2以上、かつ、N以下の整数)の候補ポートは、それぞれ、特定の共通の宛先との通信に利用可能であり、前記第1中継装置は、さらに、受信パケットの優先度を、第1優先度と第2優先度とを含むK段階(Kは2以上の整数)の中から決定する優先度決定部と、前記特定宛先行きのパケットである対象パケット毎に、前記対象パケットを送信すべき出力ポートを前記優先度に従って前記J個の候補ポートの中から決定するパケット処理部と、を備え、前記第3中継装置は、電力モード制御部を備え、前記電力モード制御部は、消費電力が比較的小さい第1電力モードで前記第3中継装置を動作させる機能と、消費電力が比較的大きい第2電力モードで前記第3中継装置を動作させる機能と、を有し、前記パケット処理部は、前記出力ポートの選択のモードとして、前記第3中継装置の電力モードが前記第1電力モードの場合の第1選択モードと、前記第3中継装置の電力モードが前記第2電力モードの場合の第2選択モードと、を有し、(A)前記第1選択モードでは、前記パケット処理部は、前記第1優先度の受信パケットに使用する出力ポートを、前記第1ポートを含む1以上の候補ポートから選択し、前記第2優先度の受信パケットに使用する出力ポートを、前記第2ポートを除く他の1以上の候補ポートから選択し、(B)前記第2選択モードでは、前記パケット処理部は、前記第1優先度の受信パケットに使用する出力ポートを、前記第1ポートを含む1以上の候補ポートから選択し、前記第2優先度の受信パケットに使用する出力ポートを、前記第2ポートを含む1以上の候補ポートから選択する、ネットワークシステム。
この構成によれば、第3中継装置の電力モードとして、消費電力が異なる第1電力モードと第2電力モードが利用可能であるので、消費電力を制御することができる。さらに、第1中継装置の第1と第2の選択モードの間では、以下のように通信経路が利用される。すなわち、第1優先度に関しては、第1ポートに接続された第2中継装置を通る経路が選択モードに拘わらずに利用される。第2優先度に関しては、電力モードが変動する第3中継装置を通る経路が選択的に利用される。その結果、第2優先度のパケット中継の信頼性よりも第1優先度のパケット中継の信頼性を優先することができる。これらにより、データ中継の信頼性と消費電力との両方を制御することができる。
[適用例2]適用例1に記載のネットワークシステムであって、前記第1選択モードと前記第2選択モードとのそれぞれにおいて、前記第1優先度の受信パケットに関しては、前記第1ポートが前記出力ポートとして選択される頻度が、前記第2ポートが前記出力ポートとして選択される頻度よりも高い、ネットワークシステム。
この構成によれば、第1優先度に関しては、電力モードが変動する第3中継装置を通る通信経路が利用される頻度が低いので、第1優先度のパケット中継の信頼性が低下することを抑制できる。
[適用例3]適用例1または適用例2に記載のネットワークシステムであって、前記電力モード制御部は、通信負荷が比較的低いことを示す第1電力モード条件下では電力モードを前記第1電力モードに設定し、通信負荷が比較的高いことを示す第2電力モード条件下では電力モードを前記第2電力モードに設定する、ネットワークシステム。
この構成によれば、第3中継装置の電力モード制御部は、通信負荷に合わせて適切に電力モードを設定することができる。
[適用例4]適用例1ないし適用例3のいずれかに記載のネットワークシステムであって、前記第1中継装置は、さらに、電力モード指示部を備え、前記電力モード指示部は、前記選択モードが前記第1選択モードに変更される場合に、電力モードを前記第1電力モードに設定する指示を前記第3中継装置に送信し、前記選択モードが前記第2選択モードに変更される場合に、電力モードを前記第2電力モードに設定する指示を前記第3中継装置に送信し、前記第3中継装置の前記電力モード制御部は、前記指示に従って電力モードを設定する、ネットワークシステム。
この構成によれば、第3中継装置の電力モードを、パケット処理部の選択モードに適した電力モードに設定することができる。
[適用例5]適用例1ないし適用例4のいずれかに記載のネットワークシステムであって、前記第1選択モードでは、前記パケット処理部は、前記第1優先度の受信パケットに使用する出力ポートを、前記第2ポートを除き前記第1ポートを含む1以上の候補ポートから選択し、前記第2優先度の受信パケットに使用する出力ポートを、前記第2ポートを除き前記第1ポートを含む1以上の候補ポートから選択し、前記第2選択モードでは、前記パケット処理部は、前記第1優先度の受信パケットに使用する出力ポートを、前記第2ポートを除き前記第1ポートを含む1以上の候補ポートから選択し、前記第2優先度の受信パケットに使用する出力ポートを、前記第2ポートを含む1以上の候補ポートから選択する、ネットワークシステム。
この構成によれば、第1優先度に関しては、電力モードが変動する第3中継装置を通る通信経路が利用されることが防止されるので、第1優先度のパケット中継の信頼性が低下することを抑制できる。
[適用例6]適用例1ないし適用例5のいずれかに記載のネットワークシステムであって、前記N個のポートは、前記第3中継装置からの回線が接続されるポートであって、前記第2ポートを含むL個(Lは1以上の整数)の分岐ポートを含み、前記第1選択モードでは、前記パケット処理部は、前記分岐ポート以外のポートを出力ポートとして選択する、ネットワークシステム。
この構成によれば、第1選択モードでは、第1中継装置は、第3中継装置へパケットを送信しないので、パケット転送の不具合を抑えつつ、第3中継装置の電力モード設定の自由度を高めることができる。
[適用例7]適用例3に記載のネットワークシステムであって、前記第1電力モード条件は、前記第3中継装置の全ポートの受信負荷を総合して得られる総合受信負荷が、少なくとも所定の下限値未満であることを含み、前記第2電力モード条件は、前記総合受信負荷が、少なくとも所定の上限値以上であることを含む、ネットワークシステム。
この構成によれば、電力モード制御部は、通信負荷に合わせて適切に電力モードを設定することができる。
[適用例8]パケットを中継する中継装置であって、回線との接続のためのN個(Nは2以上の整数)のポートと、受信パケットの優先度を、第1優先度と第2優先度とを含むK段階(Kは2以上の整数)の中から決定する優先度決定部と、前記受信パケットを送信すべき出力ポートを決定するパケット処理部と、電力モード制御部と、を備え、前記電力モード制御部は、消費電力が比較的小さい第1電力モードで前記中継装置を動作させる機能と、消費電力が比較的大きい第2電力モードで前記中継装置を動作させる機能と、を有し、前記N個のポートの内の第1ポートに、他の中継装置である第1外部中継装置が接続され、前記N個のポートの内の第2ポートに、他の中継装置である第2外部中継装置が接続され、さらに、前記N個のポートの中の、前記第1ポートと前記第2ポートとを含むJ個(Jは、2以上、かつ、N以下の整数)の候補ポートが、それぞれ、特定の共通の宛先との通信に利用可能である場合に、前記パケット処理部は、前記特定宛先行きのパケットである対象パケット毎に、前記対象パケットを送信すべき出力ポートを前記優先度に従って前記J個の候補ポートの中から決定し、前記第2外部中継装置は、前記中継装置と同じ前記電力モード制御部を有し、前記パケット処理部は、前記出力ポートの選択のモードとして、前記第2外部中継装置の電力モードが前記第1電力モードの場合の第1選択モードと、前記第2外部中継装置の電力モードが前記第2電力モードの場合の第2選択モードと、を有し、(A)前記第1選択モードでは、前記パケット処理部は、前記第1優先度の受信パケットに使用する出力ポートを、前記第1ポートを含む1以上の候補ポートから選択し、前記第2優先度の受信パケットに使用する出力ポートを、前記第2ポートを除く他の1以上の候補ポートから選択し、(B)前記第2選択モードでは、前記パケット処理部は、前記第1優先度の受信パケットに使用する出力ポートを、前記第1ポートを含む1以上の候補ポートから選択し、前記第2優先度の受信パケットに使用する出力ポートを、前記第2ポートを含む1以上の候補ポートから選択する、中継装置。
[適用例9]適用例8に記載の中継装置であって、前記第1選択モードと前記第2選択モードとのそれぞれにおいて、前記第1優先度の受信パケットに関しては、前記第1ポートが前記出力ポートとして選択される頻度が、前記第2ポートが前記出力ポートとして選択される頻度よりも高い、中継装置。
[適用例10]適用例8または適用例9に記載の中継装置であって、前記電力モード制御部は、通信負荷が比較的低いことを示す第1電力モード条件下では電力モードを前記第1電力モードに設定し、通信負荷が比較的高いことを示す第2電力モード条件下では電力モードを前記第2電力モードに設定する、中継装置。
[適用例11]適用例8ないし適用例10のいずれかに記載の中継装置であって、さらに、電力モード指示部を備え、前記電力モード指示部は、前記選択モードが前記第1選択モードに変更される場合に、電力モードを前記第1電力モードに設定する指示を、前記第2外部中継装置の前記電力モード制御部に送信し、前記選択モードが前記第2選択モードに変更される場合に、電力モードを前記第2電力モードに設定する指示を、前記第2外部中継装置の前記電力モード制御部に送信する、中継装置。
[適用例12]適用例8ないし適用例11のいずれかに記載の中継装置であって、前記第1選択モードでは、前記パケット処理部は、前記第1優先度の受信パケットに使用する出力ポートを、前記第2ポートを除き前記第1ポートを含む1以上の候補ポートから選択し、前記第2優先度の受信パケットに使用する出力ポートを、前記第2ポートを除き前記第1ポートを含む1以上の候補ポートから選択し、前記第2選択モードでは、前記パケット処理部は、前記第1優先度の受信パケットに使用する出力ポートを、前記第2ポートを除き前記第1ポートを含む1以上の候補ポートから選択し、前記第2優先度の受信パケットに使用する出力ポートを、前記第2ポートを含む1以上の候補ポートから選択する、中継装置。
[適用例13]適用例8ないし適用例12のいずれかに記載の中継装置であって、前記N個のポートは、前記第2外部中継装置からの回線が接続されるポートであって、前記第2ポートを含むL個(Lは1以上の整数)の分岐ポートを含み、前記第1選択モードでは、前記パケット処理部は、前記分岐ポート以外のポートを出力ポートとして選択する、中継装置。
[適用例14]適用例10に記載の中継装置であって、前記第1電力モード条件は、前記電力モード制御部が属する前記中継装置の全ポートの受信負荷を総合して得られる総合受信負荷が、少なくとも所定の下限値未満であることを含み、前記第2電力モード条件は、前記総合受信負荷が、少なくとも所定の上限値以上であることを含む、中継装置。
[適用例15]ネットワークシステムの制御方法であって、前記ネットワークシステムは、パケットを中継するための第1と第2と第3の中継装置を備え、前記第1中継装置は、回線との接続のための複数のポートであって、前記第2中継装置からの回線が接続される第1ポートと、前記第3中継装置からの回線が接続される第2ポートと、を含むN個(Nは2以上の整数)のポートを備え、前記N個のポートの中の、前記第1ポートと前記第2ポートとを含むJ個(Jは、2以上、かつ、N以下の整数)の候補ポートは、それぞれ、特定の共通の宛先との通信に利用可能であり、前記第3中継装置は、消費電力が比較的小さい第1電力モードで動作する機能と、消費電力が比較的大きい第2電力モードで動作する機能と、を有し、前記方法は、(A)前記第1中継装置が、前記特定宛先行きのパケットである対象パケットのそれぞれの優先度を、第1優先度と第2優先度とを含むK段階(Kは2以上の整数)の中から決定する工程と、(B)前記第1中継装置が、前記第3中継装置の電力モードが前記第1電力モードの場合の第1選択モードと、前記第3中継装置の電力モードが前記第2電力モードの場合の第2選択モードとを含む複数の選択モードの中から、利用すべき1つの選択モードを特定する工程と、(C)前記第1中継装置が、前記選択した選択モードに従って、前記対象パケット毎に、前記対象パケットを送信すべき出力ポートを前記優先度に従って前記J個の候補ポートの中から選択する工程と、を備え、(C1)前記第1選択モードに従って前記出力ポートを選択する工程は、前記第1中継装置が、前記第1優先度の受信パケットに使用する出力ポートを、前記第1ポートを含む1以上の候補ポートから選択する工程と、前記第1中継装置が、前記第2優先度の受信パケットに使用する出力ポートを、前記第2ポートを除く他の1以上の候補ポートから選択する工程とを含み、(C2)前記第2選択モードに従って前記出力ポートを選択する工程は、前記第1中継装置が、前記第1優先度の受信パケットに使用する出力ポートを、前記第1ポートを含む1以上の候補ポートから選択する工程と、前記第1中継装置が、前記第2優先度の受信パケットに使用する出力ポートを、前記第2ポートを含む1以上の候補ポートから選択する工程とを含む、方法。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、パケットの中継方法および装置、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、等の形態で実現することができる。
次に、この発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
B.第2実施例:
C.第3実施例:
D.第4実施例:
E.第5実施例:
F.変形例:
A.第1実施例:
図1は、本発明の一実施例としてのネットワークシステム1100を示す説明図である。このネットワークシステム1100は、4台のスイッチ装置SW1、SW2、SW3、SW4を有している。本実施例では、各スイッチ装置SW1、SW2、SW3、SW4は、いわゆる「レイヤ3スイッチ」として機能している。レイヤ3は、いわゆるOSI(Open System Interconnection)参照モデルにおける第3層(ネットワーク層)に相当する。
図1には、第1スイッチ装置SW1の構成が示されている。第1スイッチ装置SW1は、パケット処理部100と、データ処理部380と、回線収容部390と、統計情報テーブル332と、優先度テーブル334と、電力モード制御部910と、n個(nは2以上の整数)の物理ポートPと、を有している。統計情報テーブル332は、送信統計情報テーブル332Tと、受信統計情報テーブル332Rとを含んでいる。各テーブル332、334は、図示しないメモリに格納されている。第1スイッチ装置SW1のこれらの構成要素は、ハードウェア回路によって実現されている(例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の電気回路が利用される)。
物理ポートPは、同軸ケーブルや光ファイバなどの回線を接続するための物理インタフェースである(例えば、イーサネット(登録商標)規格に準拠した物理ポート)。本実施例では、n個の物理ポートPは、固有のポート番号(1〜n)によって識別される。図1では、「P」とポート番号とを組み合わせた符号が、各物理ポートPに付されている。
回線収容部390は、物理ポートPを介して受信した電気信号を解析してパケットを取得する。そして、回線収容部300は、パケットをデータ処理部380に供給する。パケットは、データ伝送の単位である。パケットは、種々のプロトコルに従って定められる。例えば、OSI参照モデルの第2層(データリンク層)のプロトコルに従ったパケットは、フレームデータ、あるいは、単にフレームとも呼ばれる。また、第3層(ネットワーク層)のプロトコルに従ったパケットは、IPパケットとも呼ばれる。本実施例では、回線収容部390は、電気信号を解析してフレームを取得し、そして、フレーム(以下、単に「パケット」とも呼ぶ)をデータ処理部380に供給する。
データ処理部380は、優先度決定部330と、負荷計測部370と、パケット送信部375と、を有している。データ処理部380は、回線収容部390から受信したパケットを、パケット処理部100に供給する。この際、データ処理部380の優先度決定部330は、各パケットの優先度を決定する(以下「処理優先度」と呼ぶ)。本実施例では、処理優先度は「低」と「高」との2段階で表される。データ処理部380の機能の詳細については後述する。
パケット処理部100は、パケット転送部110と、パケットバッファ112と、制御情報テーブル122と、ヘッダ解析部125と、宛先判定部130と、宛先テーブル132と、を有している。各テーブル122、132は、図示しないメモリに格納されている。
パケットバッファ112は、データ処理部380から受信したパケットを一時的に格納するメモリである。ヘッダ解析部125は、パケットのヘッダから宛先(例えば、宛先IPアドレス)を抽出し、宛先を宛先判定部130に供給する。宛先判定部130は、宛先に従って、パケットを出力すべき物理ポートPを決定する(以下「出力物理ポート」と呼ぶ)。出力物理ポートは、宛先との通信に利用可能な物理ポートPである。すなわち、出力物理ポートがパケットを送信することによって、そのパケットは、回線や中継装置等の通信経路を介して最終的に宛先に到達可能である。パケット転送部110は、パケットの送信指示をデータ処理部380に供給する。送信指示は、出力物理ポートを識別する情報(以下、「出力物理ポート情報」と呼ぶ)と、パケットとを含んでいる。データ処理部380は、送信指示を回線収容部390に供給する。回線収容部390は、送信指示に従ってパケットを電気信号に変換し、そして、出力物理ポートから信号を出力する。
なお、宛先判定部130の処理速度を超える頻度で、データ処理部380がパケット処理部100へパケットを供給する場合がある(例えば、中継すべきパケットの量が多い場合)。この場合には、処理待ちの複数のパケットがパケットバッファ112に格納される。そして、パケット転送部110は、パケットの処理優先度に従って、処理順番を決定する(詳細は後述)。
なお、ネットワーク装置(例えば、スイッチ装置)の障害に備えて、冗長な通信経路を構築する場合がある。この場合、複数の物理ポートPが、出力物理ポートの候補となり得る。このような場合には、宛先判定部130は、処理優先度に従って、複数の候補の中から出力物理ポートを選択する。本実施例では、この選択のモードとして、第1選択モードと第2選択モードとが利用可能である(詳細は後述)。
電力モード制御部910は、第1スイッチ装置SW1の電力モードを制御する。本実施例では、第1電力モード(スタンバイモードとも呼ぶ)と、第2電力モード(アクティブモードとも呼ぶ)とが利用可能である。第1電力モードでは、第2電力モードと比べて、第1スイッチ装置SW1の消費電力が小さい。また、第2電力モードでは、第1電力モードと比べて、第1スイッチ装置SW1の処理能力が高い(単位時間当たりのパケット処理量が多い)。本実施例では、第2電力モードでは、パケット処理部100は、稼働状態にあり、パケットの転送を制御する。一方、第1電力モードでは、パケット処理部100は、パケット処理部100内の一部の電子回路への電力供給を停止し、転送機能を停止する。電力モードの制御については、後述する。
第1スイッチ装置SW1には、3つのスイッチ装置SW2、SW3、SW4が接続されている。本実施例では、第1物理ポートP1に第2スイッチ装置SW2が接続され、第2物理ポートP2に第3スイッチ装置SW3が接続され、第3物理ポートP3に第4スイッチ装置SW4が接続されている。
なお、本実施例では、各スイッチ装置SW1、SW2、SW3、SW4は、同じ構成を有している。図1では、3つのスイッチ装置SW2、SW3、SW4の構成は、簡略化されている。また、各スイッチ装置SW1〜SW4のそれぞれの符号の末尾の数字は、各スイッチ装置を識別する符号である。以下、個々のスイッチ装置を区別する必要の無い場合には、この識別符号を省略する(これらのスイッチ装置SW1〜SW4のことを、単に「スイッチ装置SW」と呼ぶ)。
図2、図3は、ネットワークシステム1100の動作状態を示す概略図である。図示するように、ネットワークシステム1100には、他のネットワークシステムNETBが接続されている。具体的には、第2スイッチ装置SW2と第3スイッチ装置SW3とのそれぞれが、ネットワークシステムNETBに接続されている。さらに、宛先装置DD(例えば、パーソナルコンピュータ)も、ネットワークシステムNETBに接続されている。なお、ネットワークシステムNETBは、ルータやスイッチ装置等の中継装置を利用して、第2スイッチ装置SW2と第3スイッチ装置SW3と宛先装置DDとを接続する。
図2、図3は、第4スイッチ装置SW4から第1スイッチ装置SW1を介して宛先装置DDへパケットを送信する場合を示している。本実施例では、図示しないサーバからのパケットが、第4スイッチ装置SW4を介して宛先装置DDへパケットを送ることとしている。本実施例では、2つの通信経路が、第1スイッチ装置SW1と宛先装置DDとを繋いでいる。1つの経路は、第1スイッチ装置SW1から、第2スイッチ装置SW2とネットワークシステムNETBとを経由して、宛先装置DDへ至る。もう1つの経路は、第1スイッチ装置SW1から、第3スイッチ装置SW3とネットワークシステムNETBとを経由して、宛先装置DDへ至る。このように、宛先が宛先装置DDであるパケットに関しては、第1物理ポートP1と第2物理ポートP2とが、出力物理ポートの候補である。
図2は、通信負荷が低い場合を示している。図3は、通信負荷が高い場合を示している。まず、図2の動作状態について説明する。この状態では、第2スイッチ装置SW2の電力モードが「第2電力モード(アクティブモード)」であり、第3スイッチ装置SW3の電力モードが「第1電力モード(スタンバイモード)」である。また、宛先判定部130の選択モードが第1選択モードである。
優先度決定部330は、パケット毎にパケットのヘッダに従って「低」と「高」との中から処理優先度を決定する(詳細は後述)。宛先判定部130は、処理優先度に従って出力物理ポートを選択する。第1選択モードでは、高優先度と低優先度とのそれぞれに関して、宛先判定部130は、第1物理ポートP1を選択する。その結果、第1スイッチ装置SW1は、高優先度パケットHPDと低優先度パケットLPPとの両方を、第1物理ポートP1から第2スイッチ装置SW2へ送信する。これらのパケットHPP、LPPは、ネットワークシステムNETBを介して宛先装置DDに到達する。
図2に示す状態では、通信負荷が低いので、第2スイッチ装置SW2におけるパケット転送の不具合を抑制できる(不具合としては、例えば、パケットの廃棄や、パケット転送の過剰な遅れがある)。また、第3スイッチ装置SW3の電力モードが第1電力モードであるので、ネットワークシステム1100の消費電力を低減できる。
次に、図3の動作状態について説明する。図2に示す状態との差違は2点ある。第1の差違は、第4スイッチ装置SW4の電力モードが「第2電力モード(アクティブモード)」であることである。第2の差違は、宛先判定部130の選択モードが第2選択モードであることである。第2選択モードでは、宛先判定部130は、低優先度に関しては、出力物理ポートとして第1物理ポートP1と第2物理ポートP2との両方を利用する。すなわち、処理優先度の低いパケットは、2つの物理ポートP1、P2に分散される。高優先度に関する出力物理ポートは、図2と同じである。他の構成は、図2と同じである。
高優先度パケットHPPは、図2の場合と同様に、宛先装置DDに到達する。一方、低優先度パケットLPPの一部は、第3スイッチ装置SW3とネットワークシステムNETBとを介して宛先装置DDに到達する。このように、宛先が宛先装置DDであるパケットの中継が、第2スイッチ装置SW2と第3スイッチ装置SW3とに分散される。従って、通信負荷が高い場合であっても、パケットの転送の不具合を抑制できる。
また、高優先度パケットHPPに関しては、選択モードに拘わらずに、第2スイッチ装置SW2を通る経路が利用される。低優先度パケットLPPに関しては、電力モードが変動する第3スイッチ装置SW3を通る経路が選択的に利用される。その結果、低優先度パケットLPPの中継の信頼性よりも、高優先度パケットHPPの中継の信頼性を優先することができる。これらにより、データ中継の信頼性と消費電力との両方を制御することができる。また、本実施例では、図2、図3の両方の状態において高優先度パケットHPPを中継する第2スイッチ装置SW2の電力モードは、第1電力モード(スタンバイモード)では無く第2電力モード(アクティブモード)に維持されている。従って、動作状態が図2と図3との間で切り替わった場合にも、高優先度パケットHPPの転送の不具合を抑制できる。また、高優先度パケットHPPの転送には、電力モードが変動する第3スイッチ装置SW3を通る通信経路が利用されることが防止される。その結果、高優先度パケットHPPの中継の信頼性が低下することを抑制できる。
なお、優先度決定部330は、パケットのヘッダに従って処理優先度を決定する。宛先判定部130は、通信負荷に従って、自己の選択モードを決定する。また、第3スイッチ装置SW3は、通信負荷に従って、自己の電力モードを決定する。通信負荷は統計情報テーブル332(図1)に記録されている。次に、これらの詳細について説明する。
図4(A)〜4(G)は、パケットの説明図である。本実施例では、パケットPKは、いわゆるイーサネットフレームである。図4(A)〜4(G)には、典型的なイーサネットフレームの構造が示されている。パケットPKは、レイヤ2ヘッダH1と、レイヤ3ヘッダH2と、レイヤ4ヘッダH3と、データDTと、を含んでいる。
レイヤ2ヘッダH1は、OSI参照モデルの第2層(データリンク層)のプロトコルに従って定められている。本実施例では、レイヤ2ヘッダH1として、タグ無しヘッダH1aと、タグ有りヘッダH1bとの2種類が利用される(図4(B)、4(C))。タグ無しヘッダH1aは、宛先MACアドレスフィールドと、送信元MACアドレスフィールドとを含んでいる。タグ有りヘッダH1bは、いわゆるVLAN(Virtual Local Area Network)を利用するためのヘッダである。タグ有りヘッダH1bは、VLANのためのタグヘッダTHを、タグ無しヘッダH1aに追加したものである。タグヘッダTHは、VLAN−IDフィールドとユーザ優先度フィールドとを含んでいる。VLAN−IDは、VLANの識別番号である。ユーザ優先度は、パケットPKの優先順位を示している。ユーザ優先度は3ビット(0〜7の8段階)で表されており、数値が大きいほど優先度が高い。ユーザ優先度は、パケットPKの送信元装置(例えば、パーソナルコンピュータ)によって設定される場合がある。また、パケットPKを中継する中継装置(例えば、いわゆるルータ)によってユーザ優先度が設定される(書き換えられる)場合もある。
レイヤ3ヘッダH2は、OSI参照モデルの第3層(ネットワーク層)のプロトコルに従って定められている。本実施例では、レイヤ3ヘッダH2としては、IPv4に対応したヘッダH2aと、IPv6に対応したヘッダH2bと、が利用される(図4(D)、4(E))。各ヘッダH2a、H2bは、送信元IPアドレスフィールドと、宛先IPアドレスフィールドとを含んでいる。また、IPv4ヘッダH2aは、TOS(Type of Service)フィールドを含んでいる。TOSは8ビットで表されている。その上位3ビットは、IPプレシデンス(IP precedence)とも呼ばれ、IPパケットの優先度を示している。その数値が大きいほど優先度は高い。また、TOSフィールドの上位6ビットを、いわゆるDSCP (Differentiated Service Code Point)として扱っても良い。DSCPは、64段階(6ビット)の優先度を表す。このようなDSCPは標準化団体IETF (Internet Engineering Task Force)の標準文書RFC(Request For Comment)のRFC2474, RFC2475によって定義されている。なお、TOSは、パケットPKの送信元装置によって設定される場合がある。また、パケットPKを中継する中継装置によってTOSが設定される(書き換えられる)場合もある。なお、IPパケットは、ネットワーク層におけるデータ伝送の単位である。
レイヤ4ヘッダH3は、OSI参照モデルの第4層(トランスポート層)のプロトコルに従って定められている。本実施例では、レイヤ4ヘッダH3としては、TCPヘッダH3aとUDPヘッダH3bとが利用される(図4(F)、4(G))。TCPヘッダH3aは、いわゆるTCP(Transmission Control Protocol)に従った通信のためのヘッダであり、UDPヘッダH3bは、いわゆるUDP(User Datagram Protocol)に従った通信のためのヘッダである。各ヘッダH3a、H3bは、送信元ポート番号フィールドと、宛先ポート番号フィールドとを含んでいる。なお、これらのポート番号は、レイヤ4のプロトコルに従った番号であり、回線を接続するための物理ポートP(図1)とは無関係である。
図5は、優先度テーブル334の説明図である。図5には、第1スイッチ装置SW1の優先度テーブル334が、一例として示されている。優先度テーブル334には、ヘッダ情報と処理優先度との対応関係が格納されている。優先度決定部330(図1)は、パケットのヘッダ(図4(A)〜4(G))と、この優先度テーブル334とを参照して、パケットの処理優先度を決定する。
図5に示す実施例では、VLAN−IDと、ユーザ優先度(UPRI)と、TOS(IPプレシデンス)と、その他の情報との組合せと、処理優先度との対応関係が定められている。本実施例では、処理優先度は、「低(PRI_0)」と「高(PRI_1)」との2段階で表される。また、図5中のマーク「*」は、任意の値との一致を示している。
1行目の対応関係R1は、「VLAN−ID=1、UPRI=0、TOS(IPプレシデンス)=0」という条件を満たすパケットに関して、処理優先度が「低」であることを示している。2行目の対応関係R2は、「VLAN−ID=1、UPRI=2、TOS=2」という条件を満たすパケットに関して、処理優先度が「高」であることを示している。3行目の対応関係R3は、VLAN−IDが「2」である任意のパケットに関して、処理優先度が「高」であることを示している。
優先度テーブル334には、図5に示す対応関係R1〜R3に加えて、ヘッダ情報が異なる他の対応関係が格納されている(図示省略)。本実施例では、VLAN−IDが「1」であるパケットに関しては、ユーザ優先度とTOS(IPプレシデンス)との内の少なくとも一方が2以上である場合に、処理優先度が「高」である(図示省略)。ユーザ優先度とTOS(IPプレシデンス)との両方が1以下である場合には、処理優先度は「低」である。優先度決定部330(図1)は、優先度テーブル334を参照することによって、任意のフレームデータの処理優先度を決定する。このような優先度テーブル334は、予めユーザの指示に従って設定される。なお、優先度テーブル334は、ヘッダ情報の全ての組合せの内の一部の組合せのみを定義しても良い。この場合、優先度決定部330は、優先度テーブル334中に定義の無いヘッダ情報に関しては、所定の処理優先度(例えば「高」)を採用すればよい。
図6は、送信統計情報テーブル332Tの説明図である。図6には、第1スイッチ装置SW1の送信統計情報テーブル332Tが、一例として示されている。送信統計情報テーブル332Tは、出力ポートと、処理優先度と、積算パケット数と、積算バイト数と、前回送信時刻と、パケット数/秒と、バイト数/秒と、上限閾値と、下限閾値と、の対応関係を格納している。以下、上限閾値を単に「上限」とも呼び、下限閾値を単に「下限」とも呼ぶ。
「出力ポート」は、パケットを出力した物理ポートPを示している。「積算パケット数」は、出力ポート(物理ポートP)によって送信されたパケット数の積算値である。「積算バイト数」は、出力ポートによって送信されたデータ量の積算値である(単位はバイト)。これらの積算値は、スイッチ装置SWの電源投入からの積算値である。「前回送信時刻」は、最後のパケットが物理ポートPによって送信された時刻を示している。この時刻は、送信時刻から現時点までの経過時間によって表されている。「パケット数/秒」は、単位時間当たりの送信パケット数である。「バイト数/秒」は、単位時間当たりの送信データ量である。単位時間当たりの量の算出方法は任意である。例えば、所定時間前(例えば、1分前)から現時点までの間の平均値を採用してもよい。負荷計測部370(図1)は、これらの統計情報を、処理優先度と出力ポートとの組合せ毎に記録する。図6の実施例では、「処理優先度=低」の統計情報と、「処理優先度=高」の統計情報と、それらの合計とが、出力ポート毎に、送信統計情報テーブル332Tに記録されている。
図中の3つの送信負荷S1LD0、S1LD1、S1LDeは、第1物理ポートP1に関する負荷を示している。第0送信負荷S1LD0は、低優先度に関する負荷(パケット数/秒)を示し、第1送信負荷S1LD1は、高優先度に関する負荷(パケット数/秒)を示している。また、全体送信負荷S1LDeは、これらの合計値を示している。また、3つの送信負荷S2LD0、S2LD1、S2LDeは、第2物理ポートP2に関する負荷を示している。第0送信負荷S2LD0は、低優先度に関する負荷であり、第1送信負荷S2LD1は、高優先度に関する負荷であり、全体送信負荷S2LDeは、それらの合計値である。後述するように、本実施例では、上限と下限とは、「パケット数/秒」の閾値を示している。宛先判定部130(図1)は、これらの上限と下限とに従って、選択モードを切り換える。なお、上限と下限とは、予めユーザの指示に従って設定されている。
図7は、受信統計情報テーブル332Rの説明図である。図6には、第1スイッチ装置SW1の受信統計情報テーブル332Rが、一例として示されている。送信統計情報テーブル332T(図6)との差違は、送信パケットの代わりに、受信パケットに関する情報が格納されている点だけである。
「受信ポート」は、パケットを受信した物理ポートPを示している。「積算パケット数」と「積算バイト数」とは、受信ポート(物理ポートP)によって受信されたパケット(データ)の量を示している。「前回到着時刻」は、最後のパケットが物理ポートPに到着した時刻を示している。この時刻は、到着時刻から現時点までの経過時間によって表されている。「パケット数/秒」は、単位時間当たりの受信パケット数である。「バイト数/秒」は、単位時間当たりの受信データ量である。図6の送信統計情報テーブル332Tと同様に、負荷計測部370(図1)は、これらの統計情報を、処理優先度と出力ポートとの組合せ毎に記録する。また、積算値の算出方法と、単位時間当たりの量の算出方法とは、図6の送信統計情報テーブル332Tと同じである。
上限と下限とは、「パケット数/秒」の閾値を示している。後述するように、本実施例では、電力モード制御部910は、これらの上限と下限とに従って、スイッチ装置SWの電力モードを切り換える。なお、上限と下限とは、予めユーザの指示に従って設定されている。
なお、ユーザは、操作パネルあるいは管理端末を介して、統計情報テーブル332(332T、332R)を確認することができる。操作パネルは、スイッチ装置SWに設けられた装置であり、液晶ディスプレイ等の表示部とボタン等の入力部とを有する(図示せず)。また、管理端末は、スイッチ装置SWに接続された端末である(図示せず)。ユーザは、統計情報テーブル332に限らず、他の種々の情報を確認することができる。さらに、ユーザは、操作パネルあるいは管理端末を介して、種々の指示を入力することができる。
図8は、宛先テーブル132の説明図である。図8には、第1スイッチ装置SW1の宛先テーブル132が、一例として示されている。宛先テーブル132は、宛先アドレスと、処理優先度と、出力ポートリストと、の対応関係を格納している。出力ポートリストは、低負荷用のリストと、高負荷用の追加リストとを含んでいる。宛先アドレスは、パケットの宛先を示している。本実施例では、宛先アドレスは、パケットの宛先IPアドレスに相当する。出力ポートリストは、出力物理ポートの候補を示している。低負荷用のリストは、通信負荷が低い場合に利用される。高負荷用の追加リストは、通信負荷が高い場合に追加されるリストである。
第1対応関係DR1と第2対応関係DR2とは、第1アドレスDA1に関する出力ポートリストを示している。この第1アドレスDA1は、図2、図3の宛先装置DDのIPアドレスである。通信負荷が低い場合には、処理優先度に拘わらず、第1物理ポートP1が候補である。通信負荷が高い場合については、以下の通りである。処理優先度が低いパケットに関しては、第2物理ポートP2が候補に追加される。すなわち、2つの物理ポートP1、P2が候補である。処理優先度が高いパケットに関しては、追加リストは無い。すなわち、第1物理ポートP1が候補である。
候補の数が1つである場合には、宛先判定部130(図1)は、その候補を出力物理ポートとして採用する。候補の数が複数である場合には、宛先判定部130は、所定の方法に従って、複数の候補の中から1つの出力物理ポートを選択する。この選択方法は任意である。例えば、宛先判定部130は、ヘッダ情報からハッシュ値を算出し、ハッシュ値に従って1つの出力物理ポートを選択してもよい。ハッシュ値の算出に利用されるヘッダ情報としては、任意のフィールドを採用可能である(例えば、図4(A)〜4(G)のヘッダH1〜H3の内の少なくとも一部分)。ここで、予め定められたフィールドを採用すればよい。また、宛先判定部130は、いわゆるラウンドロビン技術に従って、1つの出力物理ポートを選択してもよい。
なお、宛先テーブル132における宛先アドレスとしては、1つのアドレスに限らず、アドレスの範囲を採用してもよい。また、処理優先度と、低負荷用のリストと、高負荷用の追加リストとは、予めユーザの指示に従って設定される。また、出力ポートリストは、宛先アドレスと処理優先度とに加えて、VLAN−IDや、他の任意の情報に対応付けられてもよい。
図9は、制御情報テーブル122の説明図である。制御情報テーブル122は、データ処理部380から受信したパケットのヘッダ情報を格納する。本実施例では、制御情報テーブル122は、処理優先度毎の順序付きリストを示している。順序は、パケットを受信した順序と同じである。このリストは、パケットのリストを示している。このようなパケットのリストは、「キュー(queue)」とも呼ばれる。制御情報テーブル122は、処理優先度の高いキューHPQと、処理優先度の低いキューLPQとの2つのキューを示している。
図9は、パケット処理部100が、5つのパケットa、b、c、d、eをこの順番に受信した場合を示している。ここで、3つのパケットa、b、eに関しては処理優先度が「低」であり、2つのパケットc、dに関しては処理優先度が「高」であることと仮定している。後述するように、パケット転送部110(図1)は、この制御情報テーブル122に従って、フレームデータの処理順番を決定する。
図10は、パケット処理の手順を示すフローチャートである。このパケット処理は、パケットを中継する処理である。スイッチ装置SW(図1)は、パケットを受信したことに応答して、図10の処理を開始する。
最初のステップS100では、回線収容部390(図1)は、物理ポートPからパケットを受信し、そのパケットを優先度決定部330に送信する。次のステップS110では、優先度決定部330は、パケットのヘッダ(図4(A)〜4(G))から、処理優先度の決定に利用される部分を抽出する。そして、優先度決定部330は、抽出した部分を検索キーとして利用して、優先度テーブル334(図5)を検索する。そして、優先度決定部330は、ヘッダ情報に対応付けられた処理優先度を、パケットの処理優先度として採用する。
次のステップS120では、負荷計測部370(図1)は、受信パケットと、パケットを受信した物理ポートPと、処理優先度とに従って、受信統計情報テーブル332R(図7)を更新する。
次のステップS130では、負荷計測部370(図1)は、更新された受信統計情報と、閾値とを比較し、自己電力モードの切替条件が満たされるか否かを判断する。現行の電力モードが「第1電力モード(スタンバイモード)」である場合には、切替条件は、電力モードを第1から第2へ変更するための条件である(以下「第1遷移条件」と呼ぶ)。本実施例では、第1遷移条件は、以下の通りである。
(第1遷移条件C1)全ての受信ポートの全ての処理優先度に関する受信パケットの負荷(パケット数/秒)の合計値が、第1閾値(上限)以上である。
受信統計情報が第1遷移条件C1を満たすことは、通信負荷が高いことを意味している。
現行の電力モードが「第2電力モード(アクティブモード)」である場合には、切替条件は、電力モードを第2から第1へ変更するための条件である(以下「第2遷移条件」と呼ぶ)。本実施例では、第2遷移条件は、以下の通りである。
(第2遷移条件C2)全ての受信ポートの全ての処理優先度に関する受信パケットの負荷(パケット数/秒)の合計値が、第2閾値(下限)以下である。
受信統計情報が第2遷移条件C2を満たすことは、通信負荷が低いことを示している。
なお、第1と第2の閾値は、予めユーザの指示に従って設定される(本実施例では、これらの閾値は受信統計情報テーブル332Rに格納される(図示省略))。また、第2閾値(第2電力モードの下限)は、第1閾値(第1電力モードの上限)よりも小さいことが好ましい。こうすれば、電力モードが頻繁に切り替わることを抑制できる。
切替条件が満たされる場合には(S140:Yes)、次のステップS150で、負荷計測部370(図1)は、電力モード制御部910に通知を行う。この通知は、満たされた切替条件と、パケットを受信したポートのポート番号と、パケットの処理優先度と、を含んでいる。第1遷移条件C1が満たされる場合には(S160:Yes)、電力モード制御部910は、電力モードを変更する(S170)。電力モードの変更は、パケット処理と並列に行われる。そして、処理はステップS180に移行する。電力モードの変更についは後述する。
切替条件が満たされない場合には(S140:No)、ステップS150〜S170がスキップされて、処理はステップS180に移行する。
ステップS180では、優先度決定部330は、パケットと処理優先度とをパケット処理部100に送信する。次のステップS190では、パケット転送部110は、受信したパケットをパケットバッファ112に格納する。そして、パケット転送部110は、パケットからヘッダ情報を抽出し、ヘッダ情報を処理優先度に従って制御情報テーブル122(図9)に格納する。なお、パケットバッファ112に空き領域が無い場合には、パケット転送部110は、受信したパケットを廃棄する。
次のステップS200以降の処理は、パケットバッファ112(図1)に格納されたパケットの転送処理である。ステップS200以降の処理によって、1つのパケットが転送される。ステップS200では、パケット転送部110(図1)が、パケット転送の対象パケットを選択する。具体的には、パケット転送部110は、制御情報テーブル122(図9)から1つのパケットを選択し、そのパケットのヘッダ情報を読み出す。
1つのパケットを選択する方法としては、処理優先度の高いパケットを優先する任意の方法を採用可能である。例えば、いわゆる順位付きキュー(priority queuing)を採用可能である。この方法では、高優先キューHPQ(図9)にパケットが登録されている場合には、高優先キューHPQからパケットが選択される。高優先キューHPQにパケットが登録されてない場合には、低優先キューLPQからパケットが選択される。各高優先キューHPQ、LPQにおけるパケット選択順序は、パケットの受信順序と同じである。
次のステップS210では、ヘッダ解析部125(図1)は、読み出されたヘッダ情報から情報を抽出して、宛先判定部130に供給する。抽出される情報は、宛先判定部130による処理に利用される情報である。本実施例では、この情報は、宛先IPアドレスを含んでいる。また、ヘッダ解析部125は、選択された対象パケットの処理優先度を、宛先判定部130に供給する。処理優先度の特定方法は任意である。例えば、ヘッダ解析部125は、ヘッダ情報を格納するキューの種類によって処理優先度を特定可能である。この代わりに、ステップS190で、パケット転送部110が、ヘッダ情報に加えて、処理優先度を示す情報を制御情報テーブル122に格納してもよい。この場合、ヘッダ解析部125は、制御情報テーブル122を参照することによって、処理優先度を特定可能である。
次のステップS220では、宛先判定部130(図1)は、受信したヘッダ情報に従って、対象パケットを転送するか、それとも、廃棄するかを決定する。例えば、宛先判定部130は、図示しないフィルタテーブルに従って、この決定を行う。フィルタテーブルは、パケットを廃棄するための条件を定義する。廃棄条件としては、任意の条件を採用可能である。例えば、所定フィールドの値が所定値に設定されていることを採用可能である。具体的には、「レイヤ4ヘッダH3a、H3b(図4(F)、4(G))の宛先ポート番号が80である」等の条件を採用可能である。
図11は、図10のフローチャートの続きの手順を示すフローチャートである。ステップS300は、図10のステップS220の次のステップである。このステップS300では、宛先判定部130(図1)は、宛先テーブル132(図8)を参照し、宛先IPアドレスに対応付けられた出力ポートリストを選択する。選択される出力ポートリストは、低負荷用のリストと、高負荷用の追加リストとを含んでいる。また、これらのリストは、全ての処理優先度に関する和を表している。例えば、図8に示す実施例において、宛先IPアドレスが第1アドレスDA1である場合には、低負荷用のリストは「第1物理ポートP1」である。そして、高負荷用の追加リストは「第2物理ポートP2」である。
次のステップS310では、宛先判定部130(図1)は、低負荷用の出力ポートリストに関する送信統計情報を、送信統計情報テーブル332T(図6)から読み出す。そして、次のステップS320で、宛先判定部130は、第2選択モード用の条件が満たされるか否かを判断する(以下、「第2選択モード条件」と呼ぶ)。本実施例では、第2選択モード条件は、以下の通りである。
(第2選択モード条件SC)低負荷ポートの合計出力負荷が、選択上限以上である。
ここで、「低負荷ポート」は、低負荷用の出力ポートリストに含まれる物理ポートPを意味している。また、「低負荷ポートの合計出力負荷」は、全ての低負荷ポートの全ての処理優先度に関する出力パケットの負荷(パケット数/秒)の合計値を意味している。
例えば、図8に示す実施例において、宛先が第1アドレスDA1である場合について説明する。この場合には、低負荷用の出力ポートリストは「第1物理ポートP1」である。また、図6において、全体送信負荷S1LDeが、第2選択モード条件SCにおける合計値に相当し、その上限T1TU_eが、選択上限に相当する。そして、全体送信負荷S1LDeが上限T1TU_e以上である場合に、第2選択モード条件SCが満たされる。選択上限は、低負荷用の出力ポートに接続された中継装置(以下「下流中継装置」とも呼ぶ)の処理能力の最大値よりも若干小さい値に予め設定される。送信統計情報が第2選択モード条件SCを満たすことは、低負荷用の出力ポートから出力されるパケットの量が、下流中継装置の処理能力を越えようとしていることを意味している。ここで、上限T1TU_eは、第1物理ポートP1に接続された第2スイッチ装置SW2(図1)の処理能力よりも小さいことが好ましい。
なお、低負荷用の出力ポートリストに複数の物理ポートPが含まれる場合には、選択上限として、各ポートに対応付けられた上限閾値の合計値を採用すればよい。例えば、第1物理ポートP1と第2物理ポートP2とが出力ポートリストに含まれる場合には、第1物理ポートP1の上限T1TU_eと、第2物理ポートP2の上限T2TU_eとの合計値を選択上限として利用すればよい(図6)。ここで、上限T2TU_eは、第2物理ポートP2に接続された第3スイッチ装置SW3(図1)の処理能力の最大値よりも小さいことが好ましい。
第2選択モード条件SCが満たされている場合には、宛先判定部130(図1)は、利用すべき選択モードが第2選択モードであると特定する。そして、図11の次のステップS330で、宛先判定部130は、第2選択モードに従って、出力物理ポートを決定する。まず、宛先判定部130は、低負荷用の出力ポートリストと高負荷用の追加リストの和を、候補として採用する。ここで利用されるリストは、パケットの処理優先度に対応付けられたリストである。次に、宛先判定部130は、候補の中から1つの出力物理ポートを選択する。例えば、図8に示す実施例において、宛先IPアドレスが第1アドレスDA1である場合について説明する。図3の動作状態は、この場合を示している。低優先度に関しては、第1と第2の物理ポートP1、P2が候補であり、第1と第2の物理ポートP1、P2のいずれかが、出力物理ポートとして選択される。高優先度に関しては、第1物理ポートP1が候補であり、第1物理ポートP1が出力物理ポートとして選択される。
第2選択モード条件SCが満たされていない場合には、宛先判定部130(図1)は、利用すべき選択モードが第1選択モードであると特定する。そして、図11の次のステップS340で、宛先判定部130は、第1選択モードに従って、出力物理ポートを決定する。まず、宛先判定部130は、低負荷用の出力ポートリストを候補として採用する。ここで、利用されるリストは、パケットの処理優先度に対応付けられたリストである。次に、宛先判定部130は、候補の中から1つの出力物理ポートを選択する。例えば、図8に示す実施例において、宛先IPアドレスが第1アドレスDA1である場合について説明する。図2の動作状態は、この場合を示している。低優先度に関しては、第1物理ポートP1が候補であり、第1物理ポートP1が出力物理ポートとして選択される。同様に、高優先度に関しては、第1物理ポートP1が候補であり、第1物理ポートP1が出力物理ポートとして選択される。
なお、宛先判定部130(図1)は、図10のステップS220でパケットを廃棄すると決定した場合には、ステップS300〜S340の処理をスキップしてもよい。
ステップS330、S340の次のステップS350では、宛先判定部130(図1)は、決定結果をパケット転送部110に送信する。この決定結果は、パケット転送指示と、パケット廃棄指示とのいずれか一方を含んでいる。これらの指示は、図10のステップS220の決定結果を反映している。パケット転送指示は、出力物理ポート情報を含んでいる。次のステップS360では、パケット転送部110は、受信した指示が、パケット転送指示であるか否かを確認する。受信指示がパケット転送指示である場合には(S370:Yes)、処理はステップS380に移行する。
ステップS380では、パケット転送部110(図1)は、パケットバッファ112から対象パケットを読み出す。そして、パケット転送部110は、対象パケットと、出力物理ポート情報と、対象パケットの処理優先度とを、データ処理部380に送信する。処理優先度の特定方法は、任意である(例えば、ステップS210で説明した方法と同様の方法を採用可能である)。
次のステップS390では、パケット転送部110(図1)は、パケットバッファ112内の、対象パケットを格納する領域を開放する。これにより、パケット転送部110は、解放された領域を、新たなパケットを格納可能な空き領域として利用する。また、パケット転送部110は、制御情報テーブル122から、対象パケットに関する情報を削除する。
次のステップS410では、負荷計測部370(図1)は、対象パケットと、出力物理ポート情報と、対象パケットの処理優先度とに従って、送信統計情報テーブル332T(図6)を更新する。
次のステップS420では、パケット送信部375(図1)は、対象パケットの送信指示を回線収容部390に供給する。この送信指示は、対象パケットと、出力物理ポート情報とを含んでいる。次のステップS430では、回線収容部390は、指示に従って、出力物理ポート情報によって特定される物理ポートPからパケットを送信する。ここで、回線収容部390は、パケットのヘッダを適宜修正する。修正後のヘッダは、宛先判定部130によって指定されてもよい。パケットの送信が完了したことに応答して、パケット処理が終了する。
受信指示がパケット廃棄指示である場合には(S370:No)、処理はステップS400に移行する。このステップS400の処理は、上述のステップS390と同じである。ステップS400の完了に応答して、パケット処理は終了する。
以上説明したように、図2、図3に示す実施例では、第1スイッチ装置SW1の宛先判定部130は、出力通信負荷に従って、選択モードを切り換える(図11:S320)。
なお、図10のステップS200以降の処理は、1つのフレームに関する転送処理を示している。そして、この転送処理は、制御情報テーブル122(図9)、すなわち、キューが空になるまで繰り返し実行される。
図12は、電力モードの切替処理の手順を示すフローチャートである。電力モード制御部910(図1)は、図10、図11のパケット処理とは独立に、この切替処理を実行する。また、図13は、電力モードの遷移を示す説明図である。図13には、第1電力モードと第2電力モードとが示されている。
最初のステップS500では、電力モード制御部910(図1)は、現在の電力モードを確認する。現在の電力モードを示す情報は、電力モード制御部910内の図示しないメモリに格納されている。現行の電力モードが「第1電力モード」である場合には、処理はステップS520に移行する(S510:Yes)。
ステップS520では、電力モード制御部910(図1)は、受信統計情報と、閾値とを比較し、受信統計情報が第1遷移条件C1を満たすか否かを判断する。上述したように、第1遷移条件C1は、通信負荷が高いことを示している。
第1遷移条件C1が満たされている場合には(S522:Yes)、次のステップS524で、電力モード制御部910(図1)は、電力モードを第1から第2へ変更する。本実施例では、電力モード制御部910は、第2電力モードでの動作を、パケット処理部100に指示する。パケット処理部100は、指示に応答して、パケット処理部100内の一部の電子回路への電力供給を再開し、パケット転送を開始する。この結果、パケット処理部100の処理能力が高くなる。
次のステップS526では、電力モード制御部910(図1)は、現在の電力モードを示す情報を、「第2電力モード」に変更する。
以上のステップS524、S526に従って、電力モードが、第1から第2へ遷移する(図13:ST1)。
次のステップS540では、電力モード制御部910(図1)は、所定時間(例えば、10秒)の経過を待つ。そして、電力モード制御部910は、所定時間の経過後、再び、ステップS500に戻る。
ステップS522で、第1遷移条件C1が満たされない場合には、電力モード制御部910は、ステップS524、S526をスキップして、ステップS540に移行する。この場合、第1電力モードが維持される(図13:ST2)。
図12のステップS510において、現行の電力モードが「第2電力モード」である場合には、処理はステップS530に移行する。
ステップS530では、電力モード制御部910(図1)は、受信統計情報と、閾値とを比較し、受信統計情報が第2遷移条件C2を満たすか否かを判断する。上述したように、第2遷移条件C2は、通信負荷が低いことを示している。
第2遷移条件C2が満たされている場合には(S532:Yes)、次のステップS534で、電力モード制御部910(図1)は、電力モードを第2から第1へ変更する。本実施例では、電力モード制御部910は、第1電力モードでの動作を、パケット処理部100に指示する。パケット処理部100は、指示に応答して、パケット処理部100内の一部の電子回路への電力供給を停止し、転送機能を停止する。この結果、消費電力が低減する。
次のステップS536では、電力モード制御部910(図1)は、現在の電力モードを示す情報を、「第1電力モード」に変更する。
以上のステップS534、S536に従って、電力モードが、第2から第1へ遷移する(図13:ST3)。ステップS536の次には、処理はステップS540に移行する。
ステップS532で、第2遷移条件C2が満たされない場合には、電力モード制御部910は、ステップS534、S536をスキップして、ステップS540に移行する。この場合、第2電力モードが維持される(図13:ST4)。
なお、図10のパケット処理において、処理がステップS170に移行した場合には、電力モード制御部910(図1)は、図12の処理において、ステップS524に移行する。その結果、通信負荷が高くなった場合には、電力モード制御部910は速やかに電力モードを第2に変更することができる。
以上のように、本実施例では、スイッチ装置SWは、通信負荷に従って、適切に電力モードを切り換える。例えば、図2に示す動作状態では、第1スイッチ装置SW1から第3スイッチ装置SW3にパケットが送信されない。従って、第3スイッチ装置SW3の通信負荷が低い。その結果、第3スイッチ装置SW3の電力モードは、自動的に、第1に切り替わる。また、図3に示す動作状態では、第1スイッチ装置SW1から第3スイッチ装置SW3に送信されるパケットの量が多い。従って、第3スイッチ装置SW3の通信負荷が高い。その結果、第3スイッチ装置SW3は、自動的に、第2電力モードで動作する。
以上のように、本実施例では、通信負荷が低い場合には、第1スイッチ装置SW1は、冗長な通信経路の一部にパケットを送信し、そして、残りの通信経路上の第3スイッチ装置SW3の電力モードが第1電力モードに設定される(図2)。その結果、ネットワークシステム1100の消費電力を低減することができる。また、通信負荷が高い場合には、第1スイッチ装置SW1は、低優先度パケットLPPを冗長な通信経路に分散させ、そして、第3スイッチ装置SW3の電力モードが第2電力モードに設定される(図3)。その結果、パケット転送の不具合を抑制できる。
なお、高優先度パケットHPPの中継を担当する第2スイッチ装置SW2は、その通信負荷に拘わらずに、電力モードを第2電力モード(アクティブモード)に維持することが好ましい。また、本実施例では、第1スイッチ装置SW1(図1〜図3)の宛先判定部130は、第3スイッチ装置SW3の電力モードの切替完了を待たずに、選択モードを第1から第2へ切り換える。その結果、第2スイッチ装置SW2の通信負荷の増大に起因する高優先度パケットHPPの転送の不具合を抑制できる。また、高優先度パケットHPPに関する不具合が抑制されるので、パケットバッファ112(図1)の容量を低減可能である。ただし、電力モードの切替完了の後に、宛先判定部130が、選択モードを切り換えても良い。
また、本実施例では、各パケット処理部100は、いわゆる順序付きキュー(priority queuing)に従って、転送処理を実行する。この転送処理では、高優先度パケットHPPの処理が優先される。その結果、高優先度パケットHPPの転送の不具合を抑制できる。
B.第2実施例:
図14は、選択モードの切替の別の実施例を示す説明図である。図11に示す実施例とは異なり、本実施例では、宛先判定部130は、以下に示す2つの条件SCa、SCbに従って、選択モードを決定する。選択モードの決定(図11:S320)以外の処理は、図10〜図12に示す第1実施例と同じである。また、ネットワークシステム1100の構成は、図1に示す第1実施例と同じである。
本実施例で利用される条件SCa、SCbは、以下の通りである。
(第1切替条件SCa)選択可能ポートリストの合計出力負荷が、選択上限以上である。
(第2切替条件SCb)選択可能ポートリストの合計出力負荷が、選択下限以下である。
ここで、「選択可能ポートリスト」は、宛先IPアドレスに対応付けられた物理ポートPのリストである。このリストは、宛先との通信に利用可能な全ての物理ポートPのリストである。このリストは、図11のステップS300で選択される。また、「選択可能ポートリストの合計出力負荷」は、選択可能ポートリストに含まれる全ての物理ポートPの全ての処理優先度に関する出力パケットの「パケット数/秒」の合計値を意味している。例えば、図6、図8に示す実施例において、宛先が第1アドレスDA1である場合について説明する。この場合には、「選択可能ポートリスト」は「第1と第2の物理ポートP1、P2」である。そして、合計出力負荷は、全体送信負荷S1LDeと全体送信負荷S2LDeとの合計値である(図6)。
第1切替条件SCaは、選択モードを第1から第2へ切り換えるための条件である。選択上限は、低負荷用の出力ポートに接続された中継装置(下流中継装置)の処理能力の最大値よりも若干小さい値に予め設定される。送信統計情報が第1切替条件SCaを満たすことは、以下のことを意味している。すなわち、パケット出力が低負荷用の出力ポートに集中すると、低負荷用の出力ポートの下流中継装置の通信負荷が処理能力を越える可能性が高い。
第1切替条件SCaが満たされる場合には、宛先判定部130(図1)は、選択モードを第2選択モードに設定する。現行の選択モードが第1選択モードである場合には、宛先判定部130は、選択モードを第1から第2へ変更する(図14:ST11)。従って、図3に示すように、パケット出力が、低負荷用の出力ポート(P1)と高負荷用の追加ポート(P2)とに分散される。その結果、第1実施例と同様に、パケット転送の不具合を抑制できる。
第2切替条件SCbは、選択モードを第2から第1へ切り換えるための条件である。選択下限は、低負荷用の出力ポートに接続された中継装置(下流中継装置)の処理能力の最大値よりも小さい値に予め設定される。送信統計情報が第2切替条件SCbを満たすことは、以下のことを意味している。すなわち、パケット出力が低負荷用の出力ポートに集中しても、低負荷用の出力ポートの下流中継装置の通信負荷が処理能力を越えない。なお、選択下限は、上述の選択上限よりも小さいことが好ましい。こうすれば、選択モードが頻繁に切り替わることを抑制できる。
第2切替条件SCbが満たされる場合には、宛先判定部130(図1)は、選択モードを第1選択モードに設定する。現行の選択モードが第2選択モードである場合には、宛先判定部130は、選択モードを第2から第1へ変更する(図14:ST13)。従って、図2に示すように、パケット出力が、低負荷用の出力ポート(P1)に集中する。その結果、第3スイッチ装置SW3の電力モードを第1電力モードに設定することが可能になる。
なお、現行の選択モードが第1選択モードであり、かつ、第1切替条件SCaが満たされない場合には、宛先判定部130(図1)は、選択モードを第1に維持する(図14:ST12)。また、現行の選択モードが第2選択モードであり、かつ、第2切替条件SCbが満たされない場合には、宛先判定部130は、選択モードを第2に維持する(図14:ST14)。
以上のように、第2実施例では、宛先判定部130(図1)は、宛先との通信に利用可能な全ての物理ポートPの負荷を考慮して選択モードを決定する。従って、宛先判定部130は、適切な選択モードを利用可能である。
C.第3実施例:
図15は、第3実施例におけるデータ処理部380aの説明図である。図1に示すデータ処理部380との差違は、電力モード指示部360が追加されている点だけである。他の構成は、図1のデータ処理部380と同じである。また、第3実施例におけるネットワークシステムの構成は、データ処理部380がデータ処理部380aに置換された点を除いて、図1のネットワークシステム1100と同じである。
第3実施例では、パケット処理は、図10、図11、図14に示す第2実施例と同じである。ただし、第3実施例では、図10、図11の処理に加えて、モード変更パケット送信処理が実行される。図16は、モード変更パケットの送信処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、図11のステップS410に続く処理である。なお、このモード変更パケット送信処理は、図10、図11のパケット処理とは並列に実行される。
最初のステップS600では、電力モード指示部360(図15)は、図11のステップS410で更新された送信統計情報と閾値とを比較する。図14のステップST11と同じ条件が満たされる場合には(S610:Yes)、次のステップS615で、電力モード指示部360は、モード変更パケットの送信を、パケット転送部110(図1)に指示する。このモード変更パケットは、電力モードを第2電力モードに変更する指示を含んでいる。また、このモード変更パケットの宛先は、切替対象の出力物理ポートに接続された中継装置である(以下「切替対象中継装置」とも呼ぶ)。「切替対象の出力物理ポート」は、第1選択モードでは利用されるが第2選択モードでは利用されない出力物理ポートを意味している。例えば、図3に示す実施例では、「切替対象の出力物理ポート」は、第2物理ポートP2である。また、宛先は、第2物理ポートP2に接続された第3スイッチ装置SW3である。すなわち、このモード変更パケットは、第3スイッチ装置SW3に対する、電力モードを第2に変更する指示である。
一方、図14のステップST13と同じ条件が満たされる場合には(S620:Yes)、次のステップS625で、電力モード指示部360(図15)は、モード変更パケットの送信を、パケット転送部110(図1)に指示する。ステップS615との差違は、このモード変更パケットが、電力モードを第1電力モードに変更する指示を含んでいる点だけである。
なお、電力モード指示部360(図15)からパケット転送部110(図1)への指示は、図10のステップS180と同様に行われる。すなわち、パケット転送部110は、通常のパケットと同様に、電力モード指示部360からモード変更パケットを受信する。ただし、予め電力モード指示部360によって、モード変更パケットの出力物理ポートは、切替対象の出力物理ポートであると決定されている。
なお、図14のステップST11の条件とステップST13の条件とのいずれも満たされていない場合には(S610:No、S620:No)、電力モード指示部360は、変更パケット送信処理を終了する。この場合には、変更パケットは送信されない。すなわち、「切替対象の出力物理ポート」に接続された中継装置の電力モードは維持される。
ステップS615、S625に続くステップS630では、パケット転送部110(図1)は、指示に応答して、モード変更パケットと、出力物理ポート情報とを、データ処理部380a(図15)に送信する。パケット送信部375は、モード変更パケットの送信指示を、回線収容部390に供給する。回線収容部390は、指示に従って、モード変更パケットを送信する。モード変更パケットを受信したスイッチ装置SWの処理については、後述する。
なお、モード変更パケットの送信処理は、図11に示す通常のパケットの送信処理(S380〜S430)と同様に行われる。ただし、モード変更パケットに関する送信統計情報の更新と処理優先度とを省略してもよい。また、パケット転送部110は、キュー(図9)にパケットが登録されているか否かに関わらずに、モード変更パケットの送信を優先的に実行することが好ましい。
なお、電力モード指示部360(図15)は、送信統計情報を解析せずに、宛先判定部130(図1)による選択モードの変更に応答して、モード変更パケットを送信してもよい。また、電力モード指示部360は、パケット処理部100を介さずに、直接に回線収容部390にモード変更パケットの送信指示を供給してもよい。
図17は、第3実施例における電力モードの切替処理の手順を示すフローチャートである。図12に示す実施例との差違は、2つの割り込み処理S523、S533が追加されている点だけである。
電力モードを第2に変更する指示を含むモード変更パケットを受信した場合には(S523)、電力モード制御部910(図1)は、ステップS524に移行する。この結果、電力モードが速やかに第2に切り替わる。
電力モードを第1に変更する指示を含むモード変更パケットを受信した場合には(S533)、電力モード制御部910(図1)は、ステップS534に移行する。この結果、電力モードが速やかに第1に切り替わる。
なお、本実施例では、電力モード制御部910(図1)による自発的な電力モードの切替を省略してもよい。この場合、電力モード制御部910は、モード変更パケットに応答して電力モードを変更する。
以上のように、本実施例では、宛先判定部130(図1)が選択モードを第1から第2へ変更する場合には、電力モード指示部360(図15)は、電力モードを第2に変更する指示(モード変更パケット)を、切替対象中継装置に送信する。そして、切替対象中継装置は、指示に応答して電力モードを変更する。例えば、動作状態が図2から図3へ変化する場合には、第1スイッチ装置SW1から第3スイッチ装置SW3に指示(モード変更パケット)が送信される。第3スイッチ装置SW3は、指示に応答して、電力モードを第2に変更する。
また、宛先判定部130(図1)が選択モードを第2から第1へ変更する場合には、電力モード指示部360(図15)は、電力モードを第1に変更する指示(モード変更パケット)を、切替対象中継装置に送信する。そして、切替対象中継装置は、指示に応答して電力モードを変更する。例えば、動作状態が図3から図2へ変化する場合には、第1スイッチ装置SW1から第3スイッチ装置SW3に指示(モード変更パケット)が送信される。第3スイッチ装置SW3は、指示に応答して、電力モードを第1に変更する。
以上のように、本実施例では、上流の第1スイッチ装置SW1(図1)が、下流の第3スイッチ装置SW3に対して、電力モードの変更を指示する。従って、下流の第3スイッチ装置SW3の電力モードを、上流の宛先判定部130による選択モードに適した電力モードに設定することができる。
D.第4実施例:
図18は、スイッチ装置の別の実施例の説明図である。図1に示すスイッチ装置SW(例えば、第1スイッチ装置SW1)との差違は、2点ある。第1の差違は、分配部340が追加されている点である。第2の差違は、1つのパケット処理部100の代わりに、第1処理グループPG1と第2処理グループPG2を有している点である。他の構成は、図1のスイッチ装置SWと同じである。なお、図18では、処理グループPG1、PG2と、分配部340と、優先度決定部330と、回線収容部390以外の要素については、図示が省略されている。
第1と第2の処理グループPG1、PG2は、それぞれ、1以上のパケット処理部を有している(図示せず)。このパケット処理部は、図1のパケット処理部100と同じである。すなわち、本実施例のスイッチ装置SWaでは、パケットの転送処理が、複数のパケット処理部に分散される。分配部340は、各パケット毎に、担当のパケット処理部を選択する。
図18(A)は、第1電力モードでの動作状態を示している。第1処理グループPG1の動作モードは「通常モード」であり、第2処理グループPG2の動作モードは「省電力モード」である。「通常モード」では、パケット処理部は、稼働状態にあり、パケットの転送を制御する。一方、「省電力モード」では、パケット処理部は、パケット処理部内の一部の電子回路への電力供給を停止し、転送機能を停止する。このように、「通常モード」では、「省電力モード」と比べて、処理能力が高く消費電力も大きい。
第1電力モードでは、分配部340は、高優先度パケットHPPに関しては、第1処理グループPG1から担当のパケット処理部を選択する。また、分配部340は、低優先度パケットLPPに関しても、第1処理グループPG1から担当のパケット処理部を選択する。そして、分配部340は、担当パケット処理部にパケットを供給する。担当パケット処理部は、受信したパケットに関する転送処理を実行する。なお、第1処理グループPG1が複数のパケット処理部を含む場合には、分配部340は、周知の種々の方法に従って1つのパケット処理部(担当パケット処理部)を選択する。選択方法としては、例えば、パケットを利用したハッシュ値に従ってパケット処理部を選択する方法や、ラウンドロビンに従ってパケット処理部を選択する方法を採用可能である。
図18(B)は、第2電力モードでの動作状態を示している。第2電力モードでは、第1処理グループPG1と第2処理グループPG2の両方の動作モードが「通常モード」である。高優先度パケットHPPに関しては、分配部340は、第1処理グループPG1から担当のパケット処理部を選択する。低優先度パケットLPPに関しては、分配部340は、第2処理グループPG2から担当のパケット処理部を選択する。第2処理グループPG2から担当パケット処理部を選択する方法は、第1処理グループPG1から担当パケット処理部を選択する方法と同じである。
以上のように、第1電力モードでは、第2処理グループPG2の動作モードが「省電力モード」であるので、スイッチ装置SWaの消費電力を低減できる。また、第2電力モードでは、パケットの転送処理が、第1処理グループPG1と第2処理グループPG2とに分散されるので、パケット転送の不具合を抑制できる。
なお、各処理グループPG1、PG2と、分配部340とは、電力モード制御部910(図1)の指示に従って、動作モードを切り換える。また、本実施例において、高優先度パケットHPPと低優先度パケットLPPとのそれぞれが、第1処理グループPG1と第2処理グループPG2に分散されてもよい。
E.第5実施例:
上述の各実施例において、選択モードの総数は、3以上であってもよい。例えば、上述の第1と第2の選択モードに加えて、第3選択モードが利用可能であってもよい。図19は、第3選択モードの概略図である。図3に示す第2選択モードとの差違は、2点ある。第1の差違は、低優先度に関しては、出力物理ポートとして、第1物理ポートP1が利用されずに、第2物理ポートP2が利用される点である。第2の差違は、高優先度に関しては、出力物理ポートとして、第1物理ポートP1と第2物理ポートP2とが利用される点である。このように、第2スイッチ装置SW2には低優先度パケットLPPが供給されないので、第2スイッチ装置SW2における高優先度パケットHPPの転送の不具合を抑制できる。さらに、高優先度パケットHPPが、第2スイッチ装置SW2と第3スイッチ装置SW3とに分散されるので、高優先度パケットHPPの通信負荷が高い場合であっても、高優先度パケットHPPの転送の不具合を抑制できる。
図20は、本実施例における選択モードの遷移を示す説明図である。図20には、第1と第2と第3の選択モードが示されている。各選択モードには、宛先が第1アドレスDA1である場合の、出力物理ポートの候補が示されている。候補は、処理優先度毎に示されている。
以下の第1条件C21は、選択モードを第1から第2へ切り替えるための条件である(ST21)。
(第1条件C21)選択可能ポートリストの合計出力負荷ALDが、上限TU_A以上であり、かつ、選択可能ポートリストの高優先度に関する合計出力負荷HLDが、上限TU_H未満である。
この条件は、上述の第1切替条件SCaに、「HLD<TU_H」という条件を加えたものである(ALD=S1LDe+S2LDe(図6))。図6、図8に示す実施例において、宛先が第1アドレスDA1である場合には、高優先度に関する出力負荷HLDは、第1物理ポートP1の送信負荷S1LD1と第2物理ポートP2の送信負荷S2LD1との合計値である。また、上限TU_Hは、第1と第2の選択モードで高優先度を担当する第2スイッチ装置SW2の処理能力の最大値よりも小さい値に予め設定される。追加された条件は、第2スイッチ装置SW2のみで高優先度の通信負荷を賄うことができることを意味している。
以下の第2条件C22は、選択モードを第1から第3へ(ST22a)、そして、第2から第3へ(ST22b)切り替えるための条件である。
(第2条件C22)選択可能ポートリストの合計出力負荷ALDが、上限TU_A以上であり、かつ、選択可能ポートリストの高優先度に関する合計出力負荷HLDが、上限TU_H以上である。
この条件は、上述の第1切替条件SCaに「出力負荷HLDが上限TU_H以上である」という条件を加えたものである。この付加された条件は、高優先度の通信負荷が、第2スイッチ装置SW2の処理能力を超えようとしていることを示している。この条件C22に従って選択モードを第3に切り替えることにより、高優先度パケットの通信負荷が高い場合であっても、高優先度のパケットの転送の不具合を抑制できる。
以下の第3条件C23は、選択モードを第3から第2へ切り替えるための条件である(ST23)。
(第3条件C23)選択可能ポートリストの合計出力負荷ALDが、下限TL_A以上であり、かつ、選択可能ポートリストの高優先度に関する合計出力負荷HLDが、下限TL_H未満である。
合計出力負荷ALDが下限TL_A以上であることは、通信負荷が高いことを意味している。また、下限TL_Hは、第2選択モードで高優先度を担当する第2スイッチ装置SW2の処理能力の最大値よりも小さい値に予め設定される。合計出力負荷HLDが下限TL_H未満であることは、第2スイッチ装置SW2のみで高優先度の通信負荷を賄うことができることを意味している。なお、下限TL_Hは、上限TU_Hよりも小さいことが好ましい。
以下の第4条件C24は、選択モードを第3から第1へ(ST24a)、そして、第2から第1へ(ST24b)切り替えるための条件である。
(第4条件C24)選択可能ポートリストの合計出力負荷ALDが、下限TL_A未満であり、かつ、選択可能ポートリストの高優先度に関する合計出力負荷HLDが、下限TL_H未満である。
合計出力負荷ALDが下限TL_A未満であることは、通信負荷が低いことを意味している。この第4条件C24に従って選択モードを第1に切り替えることにより、高優先度のパケットの転送の不具合を抑制しつつ、消費電力を低減できる。
以上のように、本実施例では、高優先度パケットの負荷が高い場合に、高優先度パケットの出力物理ポートを拡張する(第3選択モード)。その結果、高優先度のパケットの転送の不具合を抑制できる。なお、宛先判定部130(図1)は、図20に示す遷移条件が満たされない場合には、現行の選択モードを維持する。
F.変形例:
なお、上記各実施例における構成要素の中の、独立クレームでクレームされた要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。また、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
変形例1:
上述の各実施例において、第1スイッチ装置SW1(図2、図3)と宛先装置DDとを結ぶ通信経路の総数としては、2に限らず、3以上であってもよい。例えば、第5スイッチ装置(図示せず)が、第1スイッチ装置SW1とネットワークシステムNETBとの間を接続してもよい。いずれの場合も、低優先度に関して、第1選択モード用の出力ポートリストは、1以上の任意の数の物理ポートPを含んでもよい。同様に、第2選択モード用の出力ポートリストは、1以上の任意の数の物理ポートPを含んでもよい。これらは、高優先度についても、同様である。
変形例2:
上述の各実施例において、出力ポートリストは、宛先毎に決定することができる。例えば、図8に示す宛先テーブル132において、第2アドレスDA2に関するリストを以下のように修正してもよい。すなわち、低負荷用のポートリストを「第2物理ポートP2」に設定してもよい(低優先度と高優先度)。さらに、高負荷用の追加リストを「第1物理ポートP1」に設定してもよい(低優先度)。
変形例3:
上述の各実施例において、各選択モードの構成としては、種々の構成を採用可能である。例えば、図3に示す動作状態において、低優先度パケットLPP用の出力ポートリストが「第2物理ポートP2」のみであってもよい。また、宛先判定部130(図1)は、出力ポートリスト(図8)を、自動的に決定してもよい。例えば、宛先判定部130は、低負荷用のリストとして、選択可能ポートリストの内の一部のポートを採用すればよい(低優先度と高優先度の両方に関して)。そして、宛先判定部130は、高負荷用のリストとして、選択可能ポートリストの全体を採用すればよい(低優先度に関して)。
一般には、以下のような第1と第2の選択モードが利用可能であることが好ましい。すなわち、第1選択モードでは、第1中継装置のパケット処理部100は、比較的高い第1優先度に関する出力ポートを、第1ポートを含む1以上の候補ポートから選択し、比較的低い第2優先度に関する出力ポートを、第2ポートを除く他の1以上の候補ポートから選択する。第2選択モードでは、パケット処理部100は、第1優先度に関する出力ポートを、第1ポートを含む1以上の候補ポートから選択し、第2優先度に関する出力ポートを、第2ポートを含む1以上の候補ポートから選択する。ここで、第1ポートには、第2中継装置が接続され、第2ポートには、第3中継装置が接続される。この第3中継装置の電力モードは変動する。そして、第1と第2のポートのいずれもが、特定の共通の宛先との通信に利用可能である。ここで、「或るポートが或る宛先との通信に利用可能である」とは、そのポートによって送信されたパケットが、回線や中継装置等の通信経路を介して最終的にその宛先に到達可能であることを意味している。
ここで、第1選択モードにおいて、第1優先度に関する出力ポートが、第1ポートと第2ポートとを含む2以上の候補ポートから選択されてもよい。この代わりに、第1優先度関する出力ポートが、第2ポートを除き第1ポートを含む1以上の候補ポートから選択されてもよい。これらは、第2選択モードについても同様である。
また、第1選択モードにおいて、第2優先度に関する出力ポートが、第1ポートを含む1以上の候補ポートから選択されてもよい。この代わりに、第2優先度に関する出力ポートが、第1ポートを除く他の1以上の候補ポートから選択されてもよい。これらは、第2選択モードについても同様である。
いずれの場合も、第1選択モードと第2選択モードとのそれぞれにおいて、第1優先度に関しては、第1ポートが出力ポートとして選択される頻度が、第2ポートが出力ポートとして選択される頻度よりも高いことが好ましい。こうすれば、第1優先度に関しては、電力モードが変動する第3中継装置を通る通信経路が利用される頻度が低いので、第1優先度のパケット中継の信頼性が低下することを抑制できる。
なお、第1中継装置と第3中継装置との間を、複数の回線で接続してもよい。一般には、第1中継装置のN個のポートは、第3中継装置からの回線が接続されるL個(Lは1以上の整数)のポートを含む(「分岐ポート」と呼ぶ)。ここで、第1選択モードでは、パケット処理部100は、分岐ポート以外のポートを出力ポートとして選択することが好ましい。こうすれば、第1選択モードでは、第1中継装置は、第3中継装置へパケットを送信しないので、パケット転送の不具合を抑えつつ、第3中継装置の電力モード設定の自由度を高めることができる。例えば、第3中継装置のパケット中継機能を停止させてもよい。こうすれば、大幅に消費電力を低減できる。
なお、選択モードの総数は、3以上であってもよい。いずれの場合も、利用可能な選択モードが、上述した第1選択モードと第2選択モードとを含むことが好ましい。
変形例4:
上述の各実施例において、選択モードの切替条件としては、図11に示す条件や、図14に示す条件に限らず、任意の条件を採用可能である。例えば、ユーザの指示によって指定された条件を採用してもよい。一般には、比較的低い処理優先度と比べて、比較的高い処理優先度に関するパケット転送の不具合を強く抑制するような条件を採用することが好ましい。
変形例5:
上述の各実施例において、消費電力が異なる複数の電力モード(動作モード)の実現方法としては、任意の方法を採用可能である。例えば、パケット処理部100に供給される電源の電圧を変更してもよい。また、パケット処理部100がクロック信号に同期して動作する場合には、そのクロック周波数を変更してもよい。また、図18に示す実施例のように、一部のパケット処理部の動作モードを変更してもよい。また、パケット処理部に限らず、他の要素の動作モードを変更してもよい。例えば、回線収容部390(図1)の動作モードを変更してもよい。ここで、回線収容部390の内の、一部の物理ポートPに対応付けられたサブ回路の動作モードを変更してもよい。この場合には、複数の物理ポートPを複数のグループに分割し、さらに、各グループ毎に、そのグループに対応付けられたサブ回路の動作モードを切り換えてもよい。なお、消費電力が比較的小さい第1電力モードでは、中継装置は、パケットの中継処理を停止してもよい。この代わりに、中継装置は、第2電力モードよりも低い処理能力でパケットの中継処理を実行してもよい。
変形例6:
上述の各実施例において、利用可能な電力モードの総数は3以上であってもよい。いずれの場合も、利用可能な電力モードが、選択モードが第1選択モードの場合の第1電力モード(低消費電力)と、選択モードが第2選択モードの場合の第2電力モード(高消費電力)を含むことが好ましい。
変形例7:
上述の各実施例において、通信負荷に従って電力モードを切り換えるために電力モード制御部910(図1)によって利用される条件としては、図10に示す条件や、図12に示す条件に限らず、種々の条件を採用可能である。ここで、第1電力モード(低消費電力)を利用するための条件は、総合受信負荷が、少なくとも所定の下限値未満であることを含むことが好ましい。また、第2電力モード(高消費電力)を利用するための条件は、総合受信負荷が、少なくとも所定の上限値以上であることを含むことが好ましい。こうすれば、電力モード制御部910は、通信負荷に合わせて適切に電力モードを設定できる。
ここで、総合受信負荷は、電力モード制御部910(図1)が属する中継装置の全ポートの受信通信負荷を総合して得られる値を示している。例えば、第1スイッチ装置SW1の電力モード制御部910は、第1スイッチ装置SW1の全ての物理ポートPの受信通信負荷を総合して、総合受信負荷を決定する。また、総合受信負荷としては、種々の値を利用可能であり、例えば、全てのポートの受信通信負荷の合計値や、各ポートの受信通信負荷に重みを付して得られる合計値を利用してもよい。また、全てのポートの受信通信負荷から得られる最大値や平均値や重み付き平均値を利用してもよい。なお、受信通信負荷としては、単位時間当たりの受信パケット数に限らず、通信負荷の大きさを表す種々の値を採用可能である。例えば、単位時間当たりの受信データ量を採用してもよい。また、受信パケット数と受信データ量とを組み合わせて得られる値を採用してもよい。
ここで、上限値が下限値と同じであってもよい。ただし、上限値が下限値よりも大きいことが好ましい。こうすれば、電力モードの切替が過剰に高い頻度で生じることを防止できる。この場合、電力モード制御部910(図1)は、下限値以上かつ上限値未満の範囲内に総合受信負荷がある条件下においては、他の付加条件に従って、電力モードを選択すればよい。例えば、図12に示す実施例のように、モード切替条件にヒステリシスを設けても良い。また、利用可能な電力モードの総数が3以上である場合には、電力モード制御部910は、総合受信負荷に基づく条件に加えて、他の条件に従って、電力モードを選択すればよい。例えば、総合受信負荷が上限値以上であっても、他の所定の条件が満たされる場合には、電力モード制御部910は、第1と第2の電力モードのいずれとも異なる第3電力モードを選択してもよい。いずれの場合も、総合受信負荷が上限値以上である場合には、第1電力モードが選択されないことが好ましい。また、総合受信負荷が下限値未満である場合には、第2電力モードが選択されないことが好ましい。
変形例8:
上述の各実施例において、処理優先度の決定に利用される情報としては、パケットのヘッダ情報に含まれる任意の情報を採用可能である。例えば、優先度決定部330(図1)は、レイヤ4の宛先ポート番号(図4(F)、4(G))に従って処理優先度を決定してもよい。また、優先度決定部330は、ヘッダ情報に限らず、他の情報に従って処理優先度を決定してもよい。例えば、優先度決定部330は、パケットを受信した物理ポートPの識別子に従って処理優先度を決定してもよい。いずれの場合も、優先度決定部330は、ユーザによって指定された条件に従って処理優先度を決定してもよい。また、処理優先度の総数としては、2以上の任意の数を採用可能である。ここで、上述の第1優先度が、最高優先度よりも低くてもよい。また、上述の第2優先度が最低優先度よりも高くてもよい。いずれの場合も、予め、出力ポートリストを各優先度毎に設定すればよい。
変形例9:
上述の各実施例において、ネットワークシステム1100の構成としては、図1に示す構成に限らず、種々の構成を採用可能である。例えば、第4スイッチ装置SW4の代わりに、サーバ等のデータ提供装置が、第1スイッチ装置SW1に接続されてもよい。一般には、第1スイッチ装置SW1と、第1スイッチ装置SW1に接続された第2スイッチ装置SW2と、第1スイッチ装置SW1に接続された第3スイッチ装置SW3とを含むネットワークシステムに、上述の各実施例の技術を適用可能である。
変形例10:
上述の各実施例において、スイッチ装置SWの構成としては、図1や図18に示す構成に限らず、種々の構成を採用可能である。例えば、回線収容部390が、複数のサブ回路に分かれていても良い。また、各スイッチ装置SW1〜SW4の構成が互いに異なっていても良い。例えば、第1スイッチ装置SW1から電力モード制御部910を省略してもよい。また、第3スイッチ装置SW3としては、処理優先度を利用せずに動作するスイッチ装置を採用してもよい。また、第2スイッチ装置SW2としては、一般的なスイッチ装置を利用してもよい。
また、上述の各実施例において、中継装置としては、いわゆるレイヤ3スイッチに限らず、パケットを中継する任意の中継装置を採用可能である。例えば、いわゆるレイヤ2スイッチを採用してもよく、いわゆるルータを採用してもよい。
また、上述の各実施例において、冗長な通信経路としては、いわゆるレイヤ3のマルチパスに限らず、種々の経路を採用可能である。例えば、リンクアグリゲーション技術によって冗長な通信経路を構築してもよい。例えば、図3に示す実施例において、スイッチ装置SW1−SW2間の物理回線Pt2と、スイッチ装置SW1−SW3間の物理回線Pt2とが、リンクアグリゲーション技術によって論理的な1つの論理回線として利用されてもよい。
変形例11:
上述の各実施例において、第2優先度よりも第1優先度を優先して、受信パケットの転送を制御する方法としては、任意の方法を採用可能である。例えば、重みを付けたキューを採用してもよい(custom queuingとも呼ばれる)。また、他の種々のキューを採用してもよい。また、キューの種類の総数は2に限らず任意の数を採用可能である。ここで、処理優先度の総数と、キューの種類の総数とが異なっていても良い。
変形例12:
上記各実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部あるいは全部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、図1のパケット処理部100の機能を、プログラムを実行するコンピュータによって実現してもよい。
また、本発明の機能の一部または全部がソフトウェアで実現される場合には、そのソフトウェア(コンピュータプログラム)は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納された形で提供することができる。この発明において、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスクやCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種のRAMやROM等のコンピュータ内の内部記憶装置や、ハードディスク等のコンピュータに固定されている外部記憶装置も含んでいる。
本発明の一実施例としてのネットワークシステム1100を示す説明図である。 ネットワークシステム1100の動作状態を示す概略図である。 ネットワークシステム1100の動作状態を示す概略図である。 パケットの説明図である。 優先度テーブル334の説明図である。 送信統計情報テーブル332Tの説明図である。 受信統計情報テーブル332Rの説明図である。 宛先テーブル132の説明図である。 制御情報テーブル122の説明図である。 パケット処理の手順を示すフローチャートである。 図10のフローチャートの続きの手順を示すフローチャートである。 電力モードの切替処理の手順を示すフローチャートである。 電力モードの遷移を示す説明図である。 選択モードの切替の別の実施例を示す説明図である。 第3実施例におけるデータ処理部380aの説明図である。 モード変更パケットの送信処理の手順を示すフローチャートである。 第3実施例における電力モードの切替処理の手順を示すフローチャートである。 スイッチ装置の別の実施例の説明図である。 第3選択モードの概略図である。 選択モードの遷移を示す説明図である。
符号の説明
100…パケット処理部
110…パケット転送部
112…パケットバッファ
122…制御情報テーブル
125…ヘッダ解析部
130…宛先判定部
132…宛先テーブル
300…回線収容部
330…優先度決定部
332…統計情報テーブル
332R…受信統計情報テーブル
332T…送信統計情報テーブル
334…優先度テーブル
340…分配部
360…電力モード指示部
370…負荷計測部
375…パケット送信部
380、380a…データ処理部
390…回線収容部
910…電力モード制御部
1000…スイッチ装置
1100…ネットワークシステム
P…物理ポート
NETB…ネットワークシステム
DD…宛先装置
PK…パケット
SW、SWa…スイッチ装置
SW1…第1スイッチ装置
SW2…第2スイッチ装置
SW3…第3スイッチ装置
SW4…第4スイッチ装置
PG1…第1処理グループ
PG2…第2処理グループ
H1a…タグ無しヘッダ
HPQ…高優先キュー
LPQ…低優先キュー

Claims (15)

  1. ネットワークシステムであって、
    パケットを中継するための第1と第2と第3の中継装置を備え、
    前記第1中継装置は、回線との接続のための複数のポートであって、前記第2中継装置からの回線が接続される第1ポートと、前記第3中継装置からの回線が接続される第2ポートと、を含むN個(Nは2以上の整数)のポートを備え、
    前記N個のポートの中の、前記第1ポートと前記第2ポートとを含むJ個(Jは、2以上、かつ、N以下の整数)の候補ポートは、それぞれ、特定の共通の宛先との通信に利用可能であり、
    前記第1中継装置は、さらに、
    受信パケットの優先度を、第1優先度と第2優先度とを含むK段階(Kは2以上の整数)の中から決定する優先度決定部と、
    前記特定宛先行きのパケットである対象パケット毎に、前記対象パケットを送信すべき出力ポートを前記優先度に従って前記J個の候補ポートの中から決定するパケット処理部と、を備え、
    前記第3中継装置は、電力モード制御部を備え、
    前記電力モード制御部は、消費電力が比較的小さい第1電力モードで前記第3中継装置を動作させる機能と、消費電力が比較的大きい第2電力モードで前記第3中継装置を動作させる機能と、を有し、
    前記パケット処理部は、前記出力ポートの選択のモードとして、前記第3中継装置の電力モードが前記第1電力モードの場合の第1選択モードと、前記第3中継装置の電力モードが前記第2電力モードの場合の第2選択モードと、を有し、
    (A)前記第1選択モードでは、前記パケット処理部は、前記第1優先度の受信パケットに使用する出力ポートを、前記第1ポートを含む1以上の候補ポートから選択し、前記第2優先度の受信パケットに使用する出力ポートを、前記第2ポートを除く他の1以上の候補ポートから選択し、
    (B)前記第2選択モードでは、前記パケット処理部は、前記第1優先度の受信パケットに使用する出力ポートを、前記第1ポートを含む1以上の候補ポートから選択し、前記第2優先度の受信パケットに使用する出力ポートを、前記第2ポートを含む1以上の候補ポートから選択する、
    ネットワークシステム。
  2. 請求項1に記載のネットワークシステムであって、
    前記第1選択モードと前記第2選択モードとのそれぞれにおいて、前記第1優先度の受信パケットに関しては、前記第1ポートが前記出力ポートとして選択される頻度が、前記第2ポートが前記出力ポートとして選択される頻度よりも高い、
    ネットワークシステム。
  3. 請求項1または請求項2に記載のネットワークシステムであって、
    前記電力モード制御部は、
    通信負荷が比較的低いことを示す第1電力モード条件下では電力モードを前記第1電力モードに設定し、
    通信負荷が比較的高いことを示す第2電力モード条件下では電力モードを前記第2電力モードに設定する、
    ネットワークシステム。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のネットワークシステムであって、
    前記第1中継装置は、さらに、電力モード指示部を備え、
    前記電力モード指示部は、
    前記選択モードが前記第1選択モードに変更される場合に、電力モードを前記第1電力モードに設定する指示を前記第3中継装置に送信し、
    前記選択モードが前記第2選択モードに変更される場合に、電力モードを前記第2電力モードに設定する指示を前記第3中継装置に送信し、
    前記第3中継装置の前記電力モード制御部は、前記指示に従って電力モードを設定する、
    ネットワークシステム。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のネットワークシステムであって、
    前記第1選択モードでは、前記パケット処理部は、前記第1優先度の受信パケットに使用する出力ポートを、前記第2ポートを除き前記第1ポートを含む1以上の候補ポートから選択し、前記第2優先度の受信パケットに使用する出力ポートを、前記第2ポートを除き前記第1ポートを含む1以上の候補ポートから選択し、
    前記第2選択モードでは、前記パケット処理部は、前記第1優先度の受信パケットに使用する出力ポートを、前記第2ポートを除き前記第1ポートを含む1以上の候補ポートから選択し、前記第2優先度の受信パケットに使用する出力ポートを、前記第2ポートを含む1以上の候補ポートから選択する、
    ネットワークシステム。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のネットワークシステムであって、
    前記N個のポートは、前記第3中継装置からの回線が接続されるポートであって、前記第2ポートを含むL個(Lは1以上の整数)の分岐ポートを含み、
    前記第1選択モードでは、前記パケット処理部は、前記分岐ポート以外のポートを出力ポートとして選択する、
    ネットワークシステム。
  7. 請求項3に記載のネットワークシステムであって、
    前記第1電力モード条件は、前記第3中継装置の全ポートの受信負荷を総合して得られる総合受信負荷が、少なくとも所定の下限値未満であることを含み、
    前記第2電力モード条件は、前記総合受信負荷が、少なくとも所定の上限値以上であることを含む、
    ネットワークシステム。
  8. パケットを中継する中継装置であって、
    回線との接続のためのN個(Nは2以上の整数)のポートと、
    受信パケットの優先度を、第1優先度と第2優先度とを含むK段階(Kは2以上の整数)の中から決定する優先度決定部と、
    前記受信パケットを送信すべき出力ポートを決定するパケット処理部と、
    電力モード制御部と、
    を備え、
    前記電力モード制御部は、消費電力が比較的小さい第1電力モードで前記中継装置を動作させる機能と、消費電力が比較的大きい第2電力モードで前記中継装置を動作させる機能と、を有し、
    前記N個のポートの内の第1ポートに、他の中継装置である第1外部中継装置が接続され、前記N個のポートの内の第2ポートに、他の中継装置である第2外部中継装置が接続され、さらに、前記N個のポートの中の、前記第1ポートと前記第2ポートとを含むJ個(Jは、2以上、かつ、N以下の整数)の候補ポートが、それぞれ、特定の共通の宛先との通信に利用可能である場合に、前記パケット処理部は、前記特定宛先行きのパケットである対象パケット毎に、前記対象パケットを送信すべき出力ポートを前記優先度に従って前記J個の候補ポートの中から決定し、
    前記第2外部中継装置は、前記中継装置と同じ前記電力モード制御部を有し、
    前記パケット処理部は、前記出力ポートの選択のモードとして、前記第2外部中継装置の電力モードが前記第1電力モードの場合の第1選択モードと、前記第2外部中継装置の電力モードが前記第2電力モードの場合の第2選択モードと、を有し、
    (A)前記第1選択モードでは、前記パケット処理部は、前記第1優先度の受信パケットに使用する出力ポートを、前記第1ポートを含む1以上の候補ポートから選択し、前記第2優先度の受信パケットに使用する出力ポートを、前記第2ポートを除く他の1以上の候補ポートから選択し、
    (B)前記第2選択モードでは、前記パケット処理部は、前記第1優先度の受信パケットに使用する出力ポートを、前記第1ポートを含む1以上の候補ポートから選択し、前記第2優先度の受信パケットに使用する出力ポートを、前記第2ポートを含む1以上の候補ポートから選択する、
    中継装置。
  9. 請求項8に記載の中継装置であって、
    前記第1選択モードと前記第2選択モードとのそれぞれにおいて、前記第1優先度の受信パケットに関しては、前記第1ポートが前記出力ポートとして選択される頻度が、前記第2ポートが前記出力ポートとして選択される頻度よりも高い、
    中継装置。
  10. 請求項8または請求項9に記載の中継装置であって、
    前記電力モード制御部は、
    通信負荷が比較的低いことを示す第1電力モード条件下では電力モードを前記第1電力モードに設定し、
    通信負荷が比較的高いことを示す第2電力モード条件下では電力モードを前記第2電力モードに設定する、
    中継装置。
  11. 請求項8ないし請求項10のいずれかに記載の中継装置であって、さらに、
    電力モード指示部を備え、
    前記電力モード指示部は、
    前記選択モードが前記第1選択モードに変更される場合に、電力モードを前記第1電力モードに設定する指示を、前記第2外部中継装置の前記電力モード制御部に送信し、
    前記選択モードが前記第2選択モードに変更される場合に、電力モードを前記第2電力モードに設定する指示を、前記第2外部中継装置の前記電力モード制御部に送信する、
    中継装置。
  12. 請求項8ないし請求項11のいずれかに記載の中継装置であって、
    前記第1選択モードでは、前記パケット処理部は、前記第1優先度の受信パケットに使用する出力ポートを、前記第2ポートを除き前記第1ポートを含む1以上の候補ポートから選択し、前記第2優先度の受信パケットに使用する出力ポートを、前記第2ポートを除き前記第1ポートを含む1以上の候補ポートから選択し、
    前記第2選択モードでは、前記パケット処理部は、前記第1優先度の受信パケットに使用する出力ポートを、前記第2ポートを除き前記第1ポートを含む1以上の候補ポートから選択し、前記第2優先度の受信パケットに使用する出力ポートを、前記第2ポートを含む1以上の候補ポートから選択する、
    中継装置。
  13. 請求項8ないし請求項12のいずれかに記載の中継装置であって、
    前記N個のポートは、前記第2外部中継装置からの回線が接続されるポートであって、前記第2ポートを含むL個(Lは1以上の整数)の分岐ポートを含み、
    前記第1選択モードでは、前記パケット処理部は、前記分岐ポート以外のポートを出力ポートとして選択する、
    中継装置。
  14. 請求項10に記載の中継装置であって、
    前記第1電力モード条件は、前記電力モード制御部が属する前記中継装置の全ポートの受信負荷を総合して得られる総合受信負荷が、少なくとも所定の下限値未満であることを含み、
    前記第2電力モード条件は、前記総合受信負荷が、少なくとも所定の上限値以上であることを含む、
    中継装置。
  15. ネットワークシステムの制御方法であって、
    前記ネットワークシステムは、パケットを中継するための第1と第2と第3の中継装置を備え、
    前記第1中継装置は、回線との接続のための複数のポートであって、前記第2中継装置からの回線が接続される第1ポートと、前記第3中継装置からの回線が接続される第2ポートと、を含むN個(Nは2以上の整数)のポートを備え、
    前記N個のポートの中の、前記第1ポートと前記第2ポートとを含むJ個(Jは、2以上、かつ、N以下の整数)の候補ポートは、それぞれ、特定の共通の宛先との通信に利用可能であり、
    前記第3中継装置は、消費電力が比較的小さい第1電力モードで動作する機能と、消費電力が比較的大きい第2電力モードで動作する機能と、を有し、
    前記方法は、
    (A)前記第1中継装置が、前記特定宛先行きのパケットである対象パケットのそれぞれの優先度を、第1優先度と第2優先度とを含むK段階(Kは2以上の整数)の中から決定する工程と、
    (B)前記第1中継装置が、前記第3中継装置の電力モードが前記第1電力モードの場合の第1選択モードと、前記第3中継装置の電力モードが前記第2電力モードの場合の第2選択モードとを含む複数の選択モードの中から、利用すべき1つの選択モードを特定する工程と、
    (C)前記第1中継装置が、前記選択した選択モードに従って、前記対象パケット毎に、前記対象パケットを送信すべき出力ポートを前記優先度に従って前記J個の候補ポートの中から選択する工程と、
    を備え、
    (C1)前記第1選択モードに従って前記出力ポートを選択する工程は、
    前記第1中継装置が、前記第1優先度の受信パケットに使用する出力ポートを、前記第1ポートを含む1以上の候補ポートから選択する工程と、
    前記第1中継装置が、前記第2優先度の受信パケットに使用する出力ポートを、前記第2ポートを除く他の1以上の候補ポートから選択する工程とを含み、
    (C2)前記第2選択モードに従って前記出力ポートを選択する工程は、
    前記第1中継装置が、前記第1優先度の受信パケットに使用する出力ポートを、前記第1ポートを含む1以上の候補ポートから選択する工程と、
    前記第1中継装置が、前記第2優先度の受信パケットに使用する出力ポートを、前記第2ポートを含む1以上の候補ポートから選択する工程とを含む、
    方法。
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