JP2004282728A - トラヒックシェーピング方法及びトラヒックシェーピング装置 - Google Patents

トラヒックシェーピング方法及びトラヒックシェーピング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザの帯域の変化により生じる未使用帯域を、有効に利用する方法及び装置を提供する。
【解決手段】シェーピング装置10は、AFR計算回路11と、送信予定時刻(OTIME)計算回路12と、送信判定回路13と、キューイング先判定回路14と、フレームバッファ管理回路15と、受信インタフェース16と、送信インタフェース17とを備える。また、シェーピング装置10は、帯域情報格納メモリ21と、基準送信間隔(INC)格納メモリ22と、OTIME格納メモリ23を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、トラヒックシェーピング方法及びトラヒックシェーピング装置に関する。特に、本発明は、ユーザにより使用される帯域の変化に応じて帯域を有効利用するトラヒックシェーピング方法及びトラヒックシェーピング装置に関する。
一般に、公衆網(または公衆回線)を介して通信を行う場合、ユーザは通信開始前に公衆網の管理者と、送信帯域やフレーム(パケット)転送の優先度等に関する契約を結ぶ。ユーザと公衆網管理者との間の契約が成立すると、ユーザの端末は公衆網に向けてフレームを転送し始める。一方、公衆網の入口に位置している管理者側の中継装置は端末の送信帯域を監視し、契約した送信帯域を越えていると、違反している端末のフレームの優先度を下げ、あるいは違反フレームを廃棄する。この公衆網側の監視機能をポリサー機能(またはUPC(Usage Parameter Control))という。通信途中でフレームが廃棄されても、通常は受信端末がフレーム廃棄が生じたことを認識して送信端末に向けてフレームの再送を要求する。これに応じて送信端末はフレームを再送するので、最終的な情報の欠落はない。しかし、再送によって転送遅延が非常に大きくなってしまい、また、再送フレームによって網が輻輳(込み合うこと)する原因になる。従って、フレーム廃棄は生じないことが望ましい。そこで、公衆網に向けてフレームを送信するユーザ側の中継装置は、公衆網においてフレームが廃棄されない様に送信帯域を制御してフレームを送信することが必要である。このようにフレームの送信帯域を制御する機能をトラヒックシェーピング機能、あるいは単にシェーピング機能という。トラヒックシェーピング機能を実現するためのトラヒックシェーピング装置は、上述の様な、公衆網に直接接続されている中継装置や、ユーザの送信端末、あるいは公衆網の出口部分に配置され、ユーザの私設網へ向けてフレームを送信する中継装置に含まれる場合もある。
このようなシェーピング装置として、高優先度パケット用のキューと低優先度パケット用のキューを備えた装置が提案されている。このシェーピング装置は、優先キューからパケットを送信すべき時刻になっているのに関わらず優先キューに送信待ちパケットがない場合に、非優先キューの送信待ちパケットに対して高優先度を与えて送信する。これによって、送信帯域を有効利用することを可能としている。このようなシェーピング装置を開示する文献としては、例えば、特開2000−332787号公報がある。
特開2000−332787号公報
シェーピング機能を実現するために、シェーピング装置に、ユーザ毎に最低保証帯域(MFR:Minimum Frame Rate)と、最大送信帯域(PFR:Peak Frame Rate)が設定される場合がある。この場合、シェーピング装置のハードウェアは、MFRとPFRの値を用いて、且つ、ユーザのアクティブ及びインアクティブを認識して動的に送信帯域(AFR:Allowed Frame Rate)を計算する。シェーピング装置は、AFRを基準に計算した送信予定時刻Aに基づいて最優先送信ユーザを決定し、時刻が送信予定時刻Aになっているときに該当ユーザに対応するキューからフレームを送信する。一方、時刻が送信予定時刻Aでない場合は、フレームを送信しない。このように、シェーピング装置は、時刻が送信予定時刻Aになっているときにフレームを送信することで、AFRに応じたフレーム送信を実現する。
シェーピング装置において、あるユーザが使用する帯域(ユーザの帯域)が計算した送信帯域AFRを下回った場合でも、このユーザはインアクティブになるわけではないので、このユーザに関するAFRの値は変化しない。したがって、他のユーザのAFRも変化しない。そのため、他のユーザは上記ユーザの帯域がAFRを下回った後も上記ユーザの帯域が下回る以前に利用していた帯域と同じ幅の帯域しか利用できない。この場合、どのユーザにも使用されない帯域が生じる場合がある。例えば、ユーザ1の最低保証帯域MFRが100Mbps、ユーザ2のMFRが100Mbps、回線の最大帯域が1Gbpsの場合、AFRはそれぞれ500Mbpsとなる。ところが、ユーザ1の帯域が300Mbpsになった場合、ユーザ2のAFRは500Mbpsのまま変化しないため、結局ユーザ1とユーザ2によって回線の帯域は800Mbpsしか使用されない。従って、回線の最大帯域のうちの残りの200Mbpsはどのユーザにも使用されない帯域となる。また、ユーザ1の帯域が更に減少して50Mbpsになり、MFRも下回った場合でも、やはりユーザ2のAFRは500Mbpsのまま変化しない。そのため、回線の帯域は両ユーザによって550Mbpsしか使用されない。従って、回線の最大帯域のうちの残りの450Mbpsはどのユーザにも使用されない帯域となる。このように、あるユーザの帯域がAFRを下回った場合、或いはMFRも下回った場合、AFRからそのユーザの帯域を差し引いた余りの帯域については、どのユーザも利用できない。そのため、回線の帯域が有効に利用されないという課題がある。
また、シェーピング装置において、あるユーザに関するAFRが最大送信帯域PFRを上回った場合、ユーザはPFRを超えて帯域を使用することはできないので、シェーピング装置はAFRをPFRと同じ値まで下げる。この場合にも、他のユーザのAFRは変化しないため、どのユーザにも使用されない帯域が生じる場合がある。例えば、上述と同様にユーザ1とユーザ2のMFRがそれぞれ100Mbps、回線の最大帯域が1Gbpsの場合、AFRはそれぞれ500Mbpsとなる。ここで、ユーザ1に関するPFRが300Mbpsであり、ユーザ2のPFRが1Gbpsである場合、ユーザ1に関するAFRの値は500Mbpsではなく、PFRと同じ300Mbpsとなる。よって、ユーザ1のAFRとユーザ2のAFRを合計すると800Mbpsとなる。即ち、ユーザ1とユーザ2が利用できる帯域は合計で800Mbpsである。したがって、回線の最大帯域のうちの200Mbpsはどのユーザにも使用されない。このように、あるユーザのAFRがPFRを上回った場合、AFRからPFRを差し引いた余りの帯域については、どのユーザも利用できず、帯域は有効に利用されないという課題がある。
本発明は、以上の点に鑑み、ユーザの帯域の変化により生じる未使用帯域を、有効に利用する方法及び装置を提供する。
また、本発明は、あるユーザの帯域が送信帯域AFRを下回った時に生じるどのユーザにも利用されない帯域を利用する方法及び装置を提供する。さらに、本発明は、あるユーザの送信帯域AFRが最大送信帯域PFRを上回った時に生じるどのユーザにも利用されない帯域を利用する方法及び装置を提供する。
本発明によれば、ユーザ毎に設定される最低保証帯域と最大送信帯域を用いてユーザ毎にユーザフレームの送信帯域を算出し、算出した前記送信帯域を用いてユーザ毎にユーザフレームの基準送信間隔を算出し、また、前記最大送信帯域を用いてユーザ毎に最小送信間隔を算出する送信間隔計算部;基準送信間隔を用いてユーザ毎に第1の送信予定時刻を算出し、最小送信間隔を用いてユーザ毎に第2の送信予定時刻を算出する時刻計算部;少なくとも1つのユーザフレームが格納されている1以上のフレームキューにそれぞれ対応する1以上のユーザのうち前記第1の送信予定時刻が最も早い時刻を示しているユーザを決定し、決定したユーザの第2の送信予定時刻に基づいてユーザフレームを送信するか否かを決定する決定部;からなるトラヒックシェーピング装置が提供される。
また、本発明によれば、ユーザ毎に設定された最低保証帯域と最大送信帯域を用いてユーザ毎に最小送信間隔と、ユーザフレームの送信帯域と、基準送信間隔を算出し;基準送信間隔を用いてユーザ毎に第1の送信予定時刻を算出し;最小送信間隔を用いてユーザ毎に第2の送信予定時刻を算出し;第1の送信予定時刻が最も早いユーザを決定し;そのユーザの第2の送信予定時刻に基づいてユーザフレームを送信するか否か決定するトラヒックシェーピング方法が提供される。
本発明によると、ユーザの帯域の変化により生じる未使用帯域を有効に利用することができる。例えば、あるユーザの帯域がAFRや、MFRを下回った時に生じる、どのユーザにも利用されなかった帯域を有効に利用することができる。
図1は、シェーピング装置を備えたパケット中継装置の構成例を示す。
パケット中継装置は、複数の回線IF(インタフェース)50と、複数のルーティング処理部30と、少なくとも1つのスイッチ60とから構成される。少なくとも1つの回線IF50はシェーピング装置10を備える。尚、パケット中継装置に含まれるルーティング処理部30が1つのみの場合は、スイッチ60は不要である。
各々の回線IF50は1本または複数本の回線と接続される。各回線IF50は接続される回線の種類に対応して構成されている。各回線IF50は後述する物理レイヤ対応部を備え、接続された回線からその物理レイヤ対応部を介してフレーム(パケット)を入出力する。各々のルーティング処理部30は1つ以上の回線IF50とスイッチ60とに接続される。ルーティング処理部30は、図示しないが、例えばフレーム転送部や、フレーム記憶部や、ルーティング先検索部や、ルーティング情報記憶部等を備える。ルーティング処理部30が接続された回線IF50からフレームを受信すると、フレーム転送部はこれをフレーム記憶部に一時的に格納すると共に、フレームに含まれるヘッダ情報をルーティング先検索部に送る。ルーティング先検索部は、ヘッダ情報に含まれる宛先MACアドレスや宛先IPアドレスに基づいて、ルーティング情報記憶部に記憶されているルーティング情報を検索し、フレームのルーティング先を抽出、決定する。ルーティング先検索部は決定したルーティング先の情報をフレーム転送部に通知する。フレーム転送部は、フレーム記憶部からフレームを読出し、ルーティング先検索部から受け取ったルーティング先に従ってスイッチ60又は何れかの回線IF50にフレームを中継する。また、スイッチ60は、ルーティング処理部30からフレームを受け取り、ルーティング処理部30が決定したルーティング先に従い、フレームを適宜のルーティング処理部30に中継する。
シェーピング装置10は少なくとも1つの回線IF50内に配置される。シェーピング装置10は、ルーティング処理部30からフレームを受け取り、フレーム内のヘッダ情報を参照し、該フレームが属するユーザを判別し、ユーザ毎に設定された、或いは計算された送信帯域(AFR)に従ってフレームを送信する。
図1に示したパケット中継装置をネットワーク内に配置することにより、シェーピング装置10の効果により回線内の各ユーザの帯域を制御することができる。尚、パケット中継装置は、図1に示した構成以外の適宜の構成とすることができる。
図2は、シェーピング装置10の構成図を示す。シェーピング装置10は、AFR計算回路11と、送信予定時刻(OTIME)計算回路12と、送信判定回路13と、キューイング先判定回路14と、フレームバッファ管理回路15と、受信インタフェース16と、送信インタフェース17とを備える。また、シェーピング装置10は、帯域情報格納メモリ21と、基準送信間隔(INC)格納メモリ22と、OTIME格納メモリ23を備える。また、シェーピング装置10は、回線IF50に備えられたユーザ毎のキューを有するフレームバッファ24及び物理レイヤ対応部40と接続され、更に、回線IF50の外側にあるルーティング処理部30に接続されている。尚、図2において、フレームバッファ24は回線IF50内に設けられているが、シェーピング装置10の内部に設けられても良い。また、フレームバッファ24は、回線IF50の外部、例えばルーティング処理部30内に設けられても良い。この場合、フレームバッファ24が上述したルーティング処理部30内のフレーム記憶部と同じであっても構わない。また、各メモリ21〜23は、シェーピング装置10の外部、例えば回線IF50内に設けられても良い。また、フレームバッファ24及び各メモリ21〜23を、回線IF50の外部に接続されたメモリにより実現されることもできる。
図2に示したシェーピング装置10は、例えば、ASIC(Application specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)といったLSI(Large Scale Integration)によって製造されることができる。この場合のLSIは、AFR計算回路11、送信予定時刻(OTIME)計算回路12、送信判定回路13、キューイング先判定回路14、フレームバッファ管理回路15、受信インタフェース16、送信インタフェース17を少なくとも含む。また、このLSIは、OTIME格納メモリ23と、帯域情報格納メモリ21と、基準送信間隔(INC)格納メモリ22を含んでも良い。更に、このLSIは、フレームバッファ24を含んでも良い。
受信インタフェース16は、回線IF50の外側にあるルーティング処理部30と接続され、ルーティング処理部30からフレームを受信する。受信インタフェース16は、受信したフレームをフレームバッファ管理回路15に送り、また、フレームのヘッダ情報をキューイング先判定回路14に送る。
キューイング先判定回路14は、受信インタフェース16からフレームのヘッダ情報を受信し、受信したヘッダ情報に基づきフレームのキューイング先を判定する。例えば、キューイング先判定回路14は、受信したヘッダ情報に含まれるVLAN IDの値に基づきキューイング先を判定する。尚、キューイング先判定回路14は、VLAN ID以外にもヘッダ情報に含まれる適宜の情報によりキューイング先を判定しても良い。
フレームバッファ管理回路15は、受信インタフェース16からフレームを受信し、キューイング先判定回路14が判定したキューイング先に従い、受信したフレームをフレームバッファ24内のキューの末尾に書き込む。また、フレームバッファ管理回路15は、送信判定回路13が送信すると判定したユーザのキューの先頭にある送信待ちフレームをフレームバッファ24から読み出し、送信インタフェース17を介して送信する。
フレームバッファ24は、受信したフレームが格納される複数のキューを有する。キューはユーザ毎に設けられる。シェーピング装置10により受信されたフレームは、フレームバッファ管理回路15により、キューイング先判定回路14で判定されたキューイング先に対応するキューに格納される。また、各々のキューに格納されたフレームは、フレームバッファ管理回路15により順次読み出され、送信される。
送信インタフェース17は、回線IF50内の物理レイヤ対応部40と接続され、フレームバッファ管理回路15から送られてくるフレームを物理レイヤ対応部40に送信する。
帯域情報格納メモリ21は、それぞれのユーザに対応して、予め設定された最低保証帯域(MFR)及び最大送信帯域(PFR)と、AFR計算回路11で計算されたAFRを記憶する。また、帯域情報格納メモリ21は、回線の最大帯域をさらに記憶していても良い。INC格納メモリ22は、それぞれのユーザに対応して、AFR計算回路11で計算された基準送信間隔(INC)と最小送信間隔(PINC)を記憶する。OTIME格納メモリ23は、それぞれのユーザに対応して、OTIME計算回路12で計算された第1の送信予定時刻Aと第2の送信予定時刻P、及び、各ユーザの送信待ちフレームの存否を示すフラグを記憶する。送信待ちフレームの存否を示すフラグは、例えば、フレームバッファ管理回路15等により適宜書き込まれる。
AFR計算回路11は、帯域情報格納メモリ21にユーザ毎に予め記憶されているMFR及び/又はPFRに基づき、ユーザ毎にAFRと、INCを定期的に、動的に計算する。また、AFR計算回路11は、これらの計算結果を各ユーザに対応させてINC格納メモリ22に格納する。
尚、ユーザとは、個々の端末や、端末の利用者そのものを表すものではなく、回線の契約主体、例えば個人や法人、或いは組織や団体を表すものである。例えば、VALN ID等により識別することができる。
AFR計算回路11について具体的に説明する。
例えば、AFR計算回路11は、帯域情報格納メモリ21に予め記憶されているユーザ毎のMFR及びPFRを読み出し、次式を用いてAFRを計算する。
AFR=(ユーザの使用する回線の最大帯域)×(ユーザのMFR)/(その回線を使用するアクティブなユーザのMFRの総和)
尚、回線の最大帯域は予め設定され、適宜のメモリに記憶されている。
例えば、ユーザ1、ユーザ2が使用する回線の最大帯域=1Gbps、ユーザ1のMFR=100Mbps、ユーザ2のMFR=400Mbpsであるとする。これらの値を上述した式に代入して各ユーザのAFRを計算する。
ユーザ1のAFR=1Gbps×100Mbps/(100Mbps+400Mbps)=200Mbps
ユーザ2のAFR=1Gbps×400Mbps/(100Mbps+400Mbps)=800Mbps
この計算結果の通り、MFRの割合に応じて回線の最大帯域が各ユーザに配分される。ただし、算出されたAFRが、読み出したPFR、すなわちユーザの最大送信帯域を超える場合、AFR計算回路11は、AFR=PFRとする。上述のAFRの算出例は、各ユーザのMFRに応じて、回線の最大帯域を配分するように計算しているが、これ以外にも適宜の計算式によりAFRを求めても良い。
さらに、AFR計算回路11は、次式を用いてINCを計算する。
INC=(シェーピング装置がシェーピング可能な最大帯域)/AFR
尚、PINCは次式で計算される。但し、PINCは、ユーザ毎にPFRが設定された段階で計算され、INC格納メモリ22に予め格納される。
PINC=(シェーピング装置がシェーピング可能な最大帯域)/PFR
シェーピング装置10がシェーピング可能な最大帯域とは、シェーピング装置10に接続された1本以上の回線の最大帯域の総和である。シェーピング装置10は、接続された全ての回線の最大帯域を制御できる能力をシェーピング能力として備えている。INCは、AFRに基づきフレームを送信する場合の送信間隔である。一般に、シェーピング装置は、INCを用いて、ユーザ毎に次のフレームを送信する第1の送信予定時刻Aを計算する。この送信予定時刻Aが現在時刻と一致する場合、又は、現在時刻よりも過去の時刻となっている場合に当該ユーザのフレームを送信する。
PINCは、PFRに基づきフレームを送信する場合の送信間隔である。上述のAFRは、アクティブな他のユーザとの関係でPFRよりも小さくなることが多い。あるユーザの帯域がAFRよりも下回った場合でも、そのユーザがインアクティブになるわけではない。そのため、それ以外のユーザのAFRは変化しない。故に、AFRを下回ったユーザの帯域をそのAFRから差し引いた分の帯域は誰にも利用されず、有効利用されない。この場合、シェーピング装置が、PFRを超えない範囲でAFRよりも大きな帯域を用いてフレームを送信することができれば、回線の帯域を有効利用できる。PINCは、他のユーザが回線を使用していなければ、フレームを送信することができるタイミングを示す。
シェーピング装置10は、PINCに基づき第2の送信予定時刻Pを計算し、他のユーザが回線を使用していなければ、第1の送信予定時刻Aよりも早い第2の送信予定時刻Pにおいてフレームを送信する。また、シェーピング装置10は、第2の送信予定時刻Pの後でも第1の送信予定時刻Aより早い時刻にフレームを送信することができる。
OTIME計算回路12は、INC格納メモリ22に記憶されているINC及びPINCに基づき、第1の送信予定時刻A及び第2の送信予定時刻Pを計算する。例えば、OTIME計算回路12は、AFRに基づき求められたINC及びPFRに基づき求められたPINCをINC格納メモリ22から読み出し、次式により第1の送信予定時刻Aと、第2の送信予定時刻Pを計算する。
第1の送信予定時刻A=(前回の送信予定時刻)+INC
第2の送信予定時刻P=(前回の送信予定時刻)+PINC
尚、前回の送信予定時刻は、シェーピング装置10の内部若しくは外部にある時計、カウンタ等により得ることができる。OTIME計算回路12は、計算結果をそれぞれのユーザに対応させてOTIME格納メモリ23に格納する。
また、キューイング先判定回路14が、キューイング先のキューにフレームが無い状態でフレームを受信したと判断した場合、OTIME計算回路12は、受信したフレームを送信可能な最も早い時刻を、第1の送信予定時刻A及び第2の送信予定時刻Pとする。例えば、現在時刻、又は、現在時刻+基準時間を第1の送信予定時刻A及び第2の送信予定時刻Pとすることができる。
基準時間は、例えば、時計の「1」に相当する時間であり、シェーピング装置10がシェーピング可能な最大帯域と基準バイト数により次式で計算される。
基準時間[s]=基準バイト数×8[bit]/(シェーピング装置がシェーピング可能な最大帯域[bps])
基準バイト数は、シェーピング装置10が送受信するフレームのバイト数である。即ち、シェーピング装置10は、基準時間の間に基準バイト数のフレームを送信することができる。
例えば、シェーピング装置10がシェーピング可能な最大帯域=1Gbps、基準バイト数=64バイトとした場合、基準時間=64×8/1Gbps=512[ns]となり、この値を時計の「1」とする。シェーピング装置10は、この基準時間ごとにフレームバッファ24内のキューに書き込まれているフレームを送信することができる。
送信判定回路13は、OTIME計算回路12が計算した第1の送信予定時刻Aを用いて、フレームバッファ24に書き込まれているフレームの中から、最優先して送信するユーザ、且つ、キューに送信待ちフレームが存在するユーザを決定する。また、送信判定回路13は、OTIME計算回路12が計算した第2の送信予定時刻Pを用いて、決定したユーザが送信可能な状態になっているかを判定する。送信判定回路13は、第2の送信予定時刻Pが現在時刻と一致する、又は、現在時刻よりも過去を表している場合、決定したユーザのキューからフレームを送信するようにフレームバッファ管理回路15に指示する。
図3は、送信予定時刻とフレーム送信のタイミングとの関係を示す。
例えば、シェーピング装置10に1本の回線のみが接続されているとし、その回線の最大帯域が1Gbpsであるとする。また、PFR=1GbpsでありMFR=100MbpsであるユーザX及びユーザYが共にアクティブであるとする。この場合、各ユーザのPINCは上述の計算式を用いてPINC=1と計算され、INC格納メモリ22に格納される。各ユーザのAFRは、AFR計算回路11により、上述の計算式を用いてそれぞれ500Mbpsと計算される。さらに、各ユーザのINCは、AFR計算回路11によりINC=2と計算される。
また、シェーピング装置10からフレームが送信されると、OTIME計算回路12は、各ユーザに対応する第1の送信予定時刻Ax及びAy、第2の送信予定時刻Px及びPyを計算する。例えば、シェーピング装置が、時刻1においてユーザXのフレームを送信したとする。この場合、OTIME計算回路12は、第1の送信予定時刻Ax及び第2の送信予定時刻Pxを以下の通り算出する。
Ax=(前回の送信予定時刻)+INC =1+2=3
Px=(前回の送信予定時刻)+PINC=1+1=2
各ユーザの帯域が送信帯域AFRを下回っていない場合(図3の時刻1〜時刻5)、ユーザXとユーザYのフレームは、それぞれに対応する第1の送信予定時刻Ax又はAyにおいて送信される。
ここで、ユーザYの帯域がAFRを下回り、送信するフレームがなくなると(図3の時刻6及び時刻7)、従来のシェーピング装置では、この時刻において何れのフレームも送信されない。しかし、ここで説明するシェーピング装置10は、これらの時刻にユーザXのフレームを送信するために第2の送信予定時刻Pを用いる。まず、時刻6及び時刻7において、シェーピング装置10は、送信待ちフレームがキューに存在するユーザの中から第1の送信予定時刻Aが最も早いユーザを選択する。ここではユーザXが選択される。次に、シェーピング装置10は、選択したユーザの第2の送信予定時刻Pを現在時刻と比較し、第2の送信予定時刻Pが現在時刻と一致しているか、又は現在時刻よりも過去の時刻を示していれば、選択したユーザのフレームを送信する。例えば、図3に示されるように、時刻5においてユーザXのフレームが送信された後にOTIME計算回路12により算出された第2の送信予定時刻Pxは「6」である。そのため、時刻6において送信判定回路13が第2の送信予定時刻Pxと現在時刻を比較すると、両者の時刻は一致する。従って、送信判定回路13は、選択したユーザXのフレームを送信するようにフレームバッファ管理回路15に指示する。同様に、時刻6においてユーザXのフレームが送信されたことに応じてOTIME計算回路12により算出される第2の送信予定時刻Pxは「7」となる。従って、時刻7においても第2の送信予定時刻Pxと現在時刻が一致するため、送信判定回路13は再度、ユーザXのフレームを送信するようフレームバッファ管理回路15に指示する。このようにして、シェーピング装置10は、時刻6及び時刻7においてユーザXのフレームを送信する。
このように、シェーピング装置10がPFRに基づく第2の送信予定時刻Pを用いることで、各ユーザは他のユーザが使用していない帯域を利用することができる。
また、例えば、シェーピング装置10が新たにユーザYのフレームを受信したことにより、時刻8においてフレームバッファ24のキューにユーザYのフレームが存在したとする。この場合、シェーピング装置10は、送信待ちフレームがキューに存在するユーザXとユーザYのうち、第1の送信予定時刻Aが最も早いユーザとして、ユーザYを選択する。即ち、図3に示されるように、時刻8において、OTIME格納メモリ23が保持している第1の送信予定時刻Ayは、時刻4においてOTIME計算回路12により計算された値「6」であり、第1の送信予定時刻Axの値「9」よりも早いため、送信判定回路13はユーザYを選択する。次に、シェーピング装置10は、選択したユーザの第2の送信予定時刻Pと現在時刻を比較し、第2の送信予定時刻Pが現在時刻と一致しているか、又は現在時刻よりも過去の時刻を示していれば、選択したユーザのフレームを送信する。即ち、OTIME格納メモリ23から読み出される第2の送信予定時刻Pyは「5」であり、現在時刻よりも過去の時刻を示しているため、送信判定回路13はユーザYのフレームを送信するよう指示する。従って、シェーピング装置10は、時刻8においてユーザYのフレームを送信する。
その後、ユーザX及びユーザYの送信待ちフレームがキューに存在していれば、それぞれのユーザのフレームは、AFRに基づく第1の送信予定時刻Ax及びAyに基づいてシェーピング装置10から送信される(図3の時刻9〜時刻12)。
図4は、シェーピング装置10による送受信処理のフローチャートを示す。このフローチャートに沿ってシェーピング装置10の動作を具体的に説明する。
まず、パケット中継装置の起動等に従ってシェーピング装置10が起動すると、シェーピング装置10は、各種の初期設定を行う(S101)。例えば、シェーピング装置10は、ユーザ毎に設定されたMFR及びPFRを帯域情報格納メモリ21に格納し、また、PINCを計算してINC格納メモリ22に格納する。
尚、MFR及びPFRはユーザ毎に契約に基づいて決定され、例えば、パケット中継装置に接続された管理端末から管理者(オペレータ)によって各ユーザの識別子と共にパケット中継装置に入力される。MFR及びPFRの入力は、パケット中継装置の起動時や稼動している間の何れの時点でも可能である。
その後、シェーピング装置10は、上述の基準時間毎に(処理時刻に)、以下の受信処理と送信処理を実行する。まず、受信処理について説明する。受信インタフェース16は、フレームを受信したか判定する(S103)。受信インタフェース16は、フレームを受信したと判定すると(S103)、受信したフレームをフレームバッファ管理回路15に送る。また、受信インタフェース16は、受信したフレームのヘッダ情報をキューイング先判定回路14に送る。一方、受信インタフェース16がフレームを受信していないと判定した場合は(S103)、シェーピング装置10は以下の受信処理を実行せず、送信処理に移行する。
キューイング先判定回路14は、受信インタフェース16からフレームのヘッダ情報を受け取ると、受け取ったヘッダ情報に基づき、キューイング先を決定する(S105)。例えば、キューイング先判定回路14は、ヘッダ情報に含まれるユーザを識別する識別子(例えば、VLAN ID)に基づきキューイング先を決定する。ここで、シェーピング装置内部では、各ユーザを特定するためにユーザ毎にユーザ番号が付与されている。従って、キューイング先判定回路14はキューイング先としてユーザ番号を決定する。キューイング先判定回路14は、決定したキューイング先(ユーザ番号)をフレームバッファ管理回路15に送る。
フレームバッファ管理回路15は、受信インタフェース16からフレームを受け取ると、キューイング先判定回路14が決定したキューイング先に従い、フレームバッファ24内のキューにフレームを書き込む(S107)。ステップS107の処理により、例えば、フレームはユーザ番号に対応したキューに書き込まれる。また、フレームバッファ管理回路15は、例えば、フレームを書き込むことにより当該ユーザの送信待ちフレームの存否に変更がある場合、OTIME格納メモリ23に、当該ユーザに対応して送信待ちフレームが存在することを示すフラグを書き込んでも良い。
次に、キューイング先判定回路14は、ステップS105で決定したユーザ番号に対応するキューに、送信待ちフレームが無い状態でフレームを受信したか判断する(S109)。例えば、キューイング先判定回路14は、フレームバッファ管理回路15が空のキューにフレームを書き込んだことを示す情報をフレームバッファ管理回路15から受け取るようにしても良い。また、キューイング先判定回路14は、フレームバッファ管理回路15がフレームをキューに書き込む前に、OTIME格納メモリの送信待ちフレームの存否を示すフラグを参照しても良い。更に、キューイング先判定回路14は、ステップS105で決定したキューイング先のキューを参照し、フレームがあるか判断しても良い。キューイング先判定回路14は、キューにフレームがない状態でフレームを受信したと判断した場合(S109)、OTIME計算回路12に送信予定時刻を計算するよう指示する。一方、キューイング先判定回路14は、キューにフレームがある状態でフレームを受信した場合(S109)、OTIME計算回路12への指示は行わない。この場合、シェーピング装置10は受信処理を終了し、送信処理に移る。
OTIME計算回路12は、キューイング先判定回路14から指示を受け取ると、第1の送信予定時刻A及び第2の送信予定時刻Pを計算する(S111、S113)。このとき、OTIME計算回路12は、受信したフレームの送信可能な最も早い時刻(例えば、現在時刻、又は、現在時刻+基準時間)を、第1の送信予定時刻A及び第2の送信予定時刻Pとすることができる。また、OTIME計算回路12は、計算した第1の送信予定時刻A及び第2の送信予定時刻Pを、OTIME格納メモリ23内の、決定されたユーザ番号に対応したアドレスに格納する。
次に、送信処理について説明する。
送信判定回路13は、OTIME計算回路12が計算したユーザ毎の第1の送信予定時刻AをOTIME格納メモリ23から読み出し、最優先でフレームを送信すべきユーザ(第1の送信予定時刻Aが最も早いユーザ)を決定する(S115)。例えば、送信判定回路13は、OTIME格納メモリ23にユーザ毎に格納されている送信待ちフレームの存否を示すフラグを読み出し、そのフラグがフレームの存在を示しているユーザの第1の送信予定時刻AをOTIME格納メモリ23から読み出す。送信判定回路13は、読み出したそれらの第1の送信予定時刻Aを比較し、最も早い第1の送信予定時刻Aに対応するユーザ番号を認識し、最優先で送信するユーザを決定する。
次に、送信判定回路13は、決定したユーザの第2の送信予定時刻PをOTIME格納メモリ23から読み出し、決定したユーザが送信可能な状態になっているかを判定する(S117)。例えば、送信判定回路13は、読み出した第2の送信予定時刻Pと現在時刻とを比較し、読み出した第2の送信予定時刻Pが現在時刻と一致するか、又は現在時刻よりも過去の時刻を示していれば、決定したユーザのフレームを送信可能であると判定する。フレームを送信可能と判定した場合(S117)、送信判定回路13は、フレームバッファ管理回路15に決定したユーザのユーザ番号を通知し、そのユーザ番号に対応したキューからフレームを読み出して送信するようにフレームバッファ管理回路15に指示する。また、送信判定回路13は、送信を指示したことを示す情報と、決定したユーザのユーザ番号をOTIME計算回路12に出力する。一方、送信判定回路13は、ステップS117においてフレームを送信できないと判定した場合、現在時刻での送信処理を終了する。シェーピング装置10は、次の処理時刻になるとステップS103から受信処理を実行する。
フレームバッファ管理回路15は、送信判定回路13からユーザ番号と送信指示を受信すると、フレームバッファ24内の指定されたユーザ番号に対応するキューから先頭に位置するフレームを読み出し、送信インタフェース17を介してフレームを送信する(S119)。フレームバッファ管理回路15は、例えば、フレームを送信することによりそのユーザ番号に対応するキューから送信待ちフレームがなくなったと判断した場合、送信待ちフレームが存在しないことを示すフラグをOTIME格納メモリ23のうちのそのユーザ番号に対応したアドレスに書き込んでも良い。
OTIME計算回路12は、送信を指示したことを示す情報と、決定したユーザのユーザ番号を送信判定回路13から受信すると、ユーザ番号に対応するINC及びPINCをINC格納メモリ22から読み出す(S121)。
OTIME計算回路12は、読み出したINCを用いて、次式により第1の送信予定時刻Aを計算する(S123)。
第1の送信予定時刻A=(前回の送信予定時刻)+INC
計算した第1の送信予定時刻Aは、そのユーザ番号に対応するキューから次のフレームを送信する時刻を示している。次に、OTIME計算回路12は、読み出したPINCを用いて、次式により第2の送信予定時刻Pを計算する(S125)。
第2の送信予定時刻P=(前回の送信予定時刻)+PINC
また、OTIME計算回路12は、計算した第1の送信予定時刻A及び第2の送信予定時刻Pを、OTIME格納メモリ23内の受信したユーザ番号に対応したアドレスに格納する。
シェーピング装置10は、上述のステップS103からステップS125の処理を繰り返し実行する。
図5は、AFR計算回路11によるINC計算のフローチャートを示す。AFR計算回路11は、上述した送受信処理とは関係なく(同期せずに)、定期的にINC計算を実行する。
まず、AFR計算回路11は、シェーピング装置10が起動すると、初期設定を行う(S201)。例えば、AFR計算回路11は、回線の最大帯域、ユーザ毎に設定されたMFR及びPFRを帯域情報格納メモリやその他のメモリに格納する。
AFR計算回路11は、帯域情報格納メモリ21の各ユーザのユーザ番号に対応したアドレスからMFR及びPFRを読み出す(S203)。また、AFR計算回路11は、帯域情報格納メモリ21又はその他のメモリからユーザの使用する回線の最大帯域を読み出す。次に、AFR計算回路11は、読み出した各ユーザのMFR及び/又はPFRを用いて、ユーザ毎にAFRを計算する(S205)。例えば、AFR計算回路11は、次式に従って、回線の最大帯域を各ユーザのMFRに応じて配分するように計算する。
AFR=(ユーザの使用する回線の最大帯域)×(ユーザのMFR)/(その回線を使用するアクティブなユーザのMFR総和)
尚、AFR計算回路11は、ユーザ毎に計算したAFRが各ユーザのPFRを超える場合には、AFR=PFRとする。AFR計算回路11は、上述した以外の計算式によりAFRを求めても良い。
さらに、AFR計算回路11は、次式を用いてユーザ毎にINCを計算する(S207)。
INC=(シェーピング装置がシェーピング可能な最大速度)/AFR
AFR計算回路11は、ユーザ毎に計算したINCをINC格納メモリ22の各ユーザのユーザ番号に対応したアドレスに格納する(S209)。また、AFR計算回路11は、ユーザ毎に計算したAFRを帯域情報格納メモリ21の各ユーザのユーザ番号に対応したアドレスに格納する(S209)。
AFR計算回路11は、上述したステップS203からステップS209の処理をユーザ毎に実行しても良い。
以上の説明では、シェーピング装置10が、ユーザを識別する識別子としてヘッダ情報に含まれるVLAN IDを用いる例を述べたが、これ以外にも適宜の識別子、例えばIPアドレスやMPLSラベル等を用いてシェーピング装置10がユーザを識別しても良い。また、シェーピング装置内部で用いられるユーザ番号についても、番号以外の各ユーザを特定可能な適宜の識別子(情報)であって良い。
以上の説明では、シェーピング装置10が送受信するフレームは、基準バイト数のフレームであると述べたが、シェーピング装置10は基準バイト数とは異なるバイト数のフレームを送受信することもできる。この場合、OTIME計算回路12は、第1の送信予定時刻A及び第2の送信予定時刻Pを次式を用いて計算する。
第1の送信予定時刻A=(前回の送信予定時刻)+INC×(送信するフレームのバイト数)/(基準バイト数)
第2の送信予定時刻P=(前回の送信予定時刻)+PINC×(送信するフレームのバイト数)/基準バイト数
図6は、基準バイト数とは異なるバイト数のフレームをシェーピング装置10が送信するタイミングを示す。
例えば、回線の最大帯域=1Gbps、AFR=500Mbps、INC=2、基準バイト数=64バイトとする。図6の(a)は64バイトのフレームを送信している場合のフレームと時刻との関係を示している。図6の(b)は128バイトのフレームを送信している場合のフレームと時刻との関係を示している。図6の(c)は256バイトのフレームを送信している場合のフレームと時刻との関係を示している。このように、シェーピング装置10は、送信するフレームのバイト数が異なっていても、AFR及びPFRに従ってフレームを送信することができる。
シェーピング装置を備えたパケット中継装置の構成例を示す。 シェーピング装置の構成図を示す。 送信予定時刻とフレーム送信のタイミングとの関係を示す。 シェーピング装置による送受信処理のフローチャートを示す。 AFR計算回路11によるINC計算のフローチャートを示す。 基準バイト数とは異なるバイト数のフレームを送信するタイミングを示す。
符号の説明
10・・・シェーピング装置
30・・・ルーティング処理部
50・・・回線インタフェース
60・・・スイッチ
11・・・AFR計算回路
12・・・送信予定時刻(OTIME)計算回路
13・・・送信判定回路
14・・・キューイング先判定回路
15・・・フレームバッファ管理回路
16・・・受信インタフェース
17・・・送信インタフェース
21・・・帯域情報格納メモリ
22・・・基準送信間隔(INC)格納メモリ
23・・・OTIME格納メモリ
24・・・フレームバッファ
40・・・物理レイヤ対応部

Claims (10)

  1. ネットワークを利用してユーザフレームを送受信するユーザ毎にユーザフレームの送信帯域を制御するトラヒックシェーピング装置において、
    ユーザ毎に設定される最低保証帯域と最大送信帯域を記憶する帯域記憶部と、
    前記最低保証帯域または前記最大送信帯域を用いてユーザ毎にユーザフレームの送信帯域を算出し、算出した前記送信帯域を用いてユーザ毎にユーザフレームの基準送信間隔を算出する基準送信間隔計算部と、
    前記最大送信帯域を用いてユーザ毎に最小送信間隔を算出する最小送信間隔計算部と、
    各ユーザのユーザフレームを受信する受信インタフェースと、
    各ユーザのユーザフレームを送信する送信インタフェースと、
    ユーザ毎にユーザフレームの受信状況を管理する管理部と、
    ユーザ毎に受信したユーザフレームがあるか判定し、各ユーザのユーザフレームを受信している場合は、各ユーザのユーザフレームを前記基準送信間隔毎に送信し、1以上のユーザのユーザフレームを受信していない場合は、受信したユーザフレームがある少なくとも1のユーザのユーザフレームを前記最小送信間隔毎に送信する送信判定部とを有することを特徴とするトラヒックシェーピング装置。
  2. 請求項1に記載のトラヒックシェーピング装置において、
    前記最小送信間隔計算部は、ユーザ毎に前記最大送信帯域が設定されると前記最小送信間隔を算出し、前記基準送信間隔計算部は、ユーザ毎の前記送信帯域及び前記基準送信間隔を定期的に算出することを特徴とするトラヒックシェーピング装置。
  3. 請求項1に記載のトラヒックシェーピング装置において、
    前記帯域記憶部は、更に各ユーザのユーザフレームを送信する回線の最大帯域を記憶し、前記基準送信間隔計算部は、前記回線の最大帯域と前記最低保証帯域とを用いてユーザ毎にユーザフレームの送信帯域を算出することを特徴とするトラヒックシェーピング装置。
  4. 請求項1に記載のトラヒックシェーピング装置において、
    前記基準送信間隔を用いてユーザ毎に第1の送信予定時刻を算出し、前記最小送信間隔を用いてユーザ毎に第2の送信予定時刻を算出する時刻計算部を更に有し、前記送信判定部は、受信したユーザフレームがある1以上のユーザのうち前記第1の送信予定時刻が最も早い時刻を示しているユーザを決定し、前記決定したユーザの前記第2の送信予定時刻に基づいてユーザフレームを送信するか否かを決定することを特徴とするトラヒックシェーピング装置。
  5. ネットワークを利用してユーザフレームを送受信するユーザ毎にユーザフレームの送信帯域を制御するトラヒックシェーピング方法において、
    ユーザ毎に最低保証帯域と最大送信帯域を設定し、
    前記最大送信帯域を用いてユーザ毎に最小送信間隔を算出し、
    前記最低保証帯域または前記最大送信帯域を用いてユーザ毎にユーザフレームの送信帯域を算出し、
    前記送信帯域を用いてユーザ毎にユーザフレームの基準送信間隔を算出し、
    ユーザ毎に送信すべきユーザフレームがあるか判定し、
    各ユーザのユーザフレームがある場合は、各ユーザのユーザフレームを前記基準送信間隔毎に送信し、
    1以上のユーザのユーザフレームがない場合は、送信すべきユーザフレームがある少なくとも1のユーザのユーザフレームを前記最小送信間隔毎に送信することを特徴とするトラヒックシェーピング方法。
  6. 請求項5に記載のトラヒックシェーピング方法において、
    前記最小送信間隔を算出するステップは、ユーザ毎に前記最大送信帯域が設定されると前記最小送信間隔を算出することを特徴とするトラヒックシェーピング方法。
  7. 請求項5に記載のトラヒックシェーピング方法において、
    前記送信帯域と前記基準送信間隔を算出するステップは、ユーザ毎に前記送信帯域及び前記基準送信間隔を定期的に算出することを特徴とするトラヒックシェーピング方法。
  8. 請求項5に記載のトラヒックシェーピング方法において、
    更に、前記基準送信間隔を用いてユーザ毎に第1の送信予定時刻を算出し、前記最小送信間隔を用いてユーザ毎に第2の送信予定時刻を算出し、送信すべきユーザフレームがある1以上のユーザのうち前記第1の送信予定時刻が最も早い時刻を示しているユーザを決定し、前記決定したユーザの前記第2の送信予定時刻に基づいてユーザフレームを送信するか否かを決定することを特徴とするトラヒックシェーピング方法。
  9. 複数の回線と接続され、回線間でフレームを中継する中継装置において、
    少なくとも1本の回線と接続され、回線に対してフレームを送受信する複数のインタフェース部であって、それぞれフレームを一時的に格納するフレームバッファを含む複数のインタフェース部と、
    複数の前記インタフェース部と接続され、各々の前記インタフェース部にて受信されたフレームに含まれるヘッダ情報によって、そのフレームを送信すべき回線と接続されたインタフェース部を決定し、前記決定したインタフェース部にそのフレームを中継する中継部と、
    少なくとも1つの前記インタフェース部と前記中継部とに接続され、それぞれの回線を使用してフレームを送受信するユーザ毎にフレームの送信帯域を制御してフレームを送信するトラヒックシェーピング部とを有し、
    前記トラヒックシェーピング部は、ユーザ毎に設定される最低保証帯域と最大送信帯域を記憶する帯域記憶部と、前記最低保証帯域または前記最大送信帯域を用いてユーザ毎にフレームの送信帯域を算出し、算出した前記送信帯域を用いてユーザ毎にフレームの基準送信間隔を算出する基準送信間隔計算部と、前記最大送信帯域を用いてユーザ毎に最小送信間隔を算出する最小送信間隔計算部と、ユーザ毎にフレームが前記フレームバッファに格納されているか判定し、各ユーザのフレームが前記フレームバッファに格納されている場合は、各ユーザのフレームを前記基準送信間隔毎に送信し、1以上のユーザのフレームが前記フレームバッファに格納されていない場合は、フレームが前記フレームバッファに格納されている少なくとも1のユーザのフレームを前記最小送信間隔毎に送信する送信判定部とを備えることを特徴とする中継装置。
  10. 請求項9に記載の中継装置において、
    前記基準送信間隔を用いてユーザ毎に第1の送信予定時刻を算出し、前記最小送信間隔を用いてユーザ毎に第2の送信予定時刻を算出する時刻計算部を更に有し、前記送信判定部は、フレームが前記フレームバッファに格納されている1以上のユーザのうち前記第1の送信予定時刻が最も早い時刻を示しているユーザを決定し、前記決定したユーザの前記第2の送信予定時刻に基づいてフレームを送信するか否かを決定することを特徴とする中継装置。
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